JP3916681B2 - プロピレン系フィルム - Google Patents
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Description
〔発明の背景〕
【産業上の利用分野】
本発明は、プロピレン系樹脂組成物からなるフィルムに関する。さらに詳しくは、本発明は、当該樹脂組成物を製造するに当っての成分樹脂(AおよびB)の混ざりムラがなく、透明性、低温ヒートシール性、衝撃強度、引裂強度などのフィルム強度に優れ、加工性バランスが良好で、作業性も良好なプロピレン系フィルムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
プロピレン系樹脂を用いたフィルムは、食品包装用、電気部品や周辺機器包装用、医療関連品包装用、雑貨包装用などの分野に用いられてきた。一般に、プロピレン系樹脂を用いたフィルムは、高剛性であるが、一方、衝撃強度、引裂強度などの点で問題点がある。また、低温ヒートシール性も充分でなく、改良が望まれていた。ところで、プロピレン系樹脂フィルムに要求される品質のなかでも、一般に最も重要視されるのは透明性であるが、この透明性の市場要求レベルを落とさずに上記問題点の改良を行う必要があった。
〔発明の概要〕
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、樹脂の混ざりムラがなく、透明性、低温ヒートシール性、衝撃強度、引裂強度などのフィルム強度に優れ、加工性バランスが良好で、作業性も良好なプロピレン系フィルムを得ることにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討した結果、本発明によって上記の目的を達成させることを見いだした。
<要旨>
すなわち、本発明によるプロピレン系フィルムは、以下の成分AおよびBを含んでなる樹脂組成物から得られたものであること、を特徴とするものである。
成分A:プロピレン系重合体 85〜99重量%
成分B:メタロセン系触媒を用いて製造され、かつ以下の(イ)〜(ニ)の性状を有する、エチレンと炭素数4〜10のα‐オレフィンとの共重合体 1〜15重量%
(イ) JIS 7112 に準拠して測定した密度が0.88〜0.91g/cm3
(ロ) JIS 7210 ( 190 ℃、 2.16 kg荷重)に準拠して測定したMFRが2.3〜13g/10分
(ハ) o−ジクロロベンゼンを溶媒とした温度上昇溶離別別(TREF)の溶出曲線のピークが少なくとも1つであり、その全てのピークが10〜70℃である。また、該ピークはピーク温度以外の温度において溶出するものが実質的に溶出曲線中に存在するものであってもよい。
(ニ) o−ジクロロベンゼンを溶媒とした温度上昇溶離分別(TREF)による積分溶出量が、溶出温度90℃の時90%以上である。
<効果>
本発明によるプロピレン系フィルムは、透明性、低温ヒートシール性、衝撃強度、引裂強度等のフィルム強度に優れ、加工性に優れ、フィルムの作業性も良好であることから、各種包装用分野、例えば、野菜、魚肉等の生鮮食品、スナック、麺類等の乾燥食品、スープ、漬物等の水物食品等各種食品包装用分野、錠剤、粉末、液体等の各種形態の医療品、また医療周辺材料等に用いる医療関連品包装用分野、電気部品やカセットテープ等の各種電気機器周辺品や各種電気機器包装様分野、雑貨品包装用分野等、広範囲な分野への適用が可能であり、工業上有用なものである。
【0005】
〔発明の具体的説明〕
<樹脂組成物>
本発明によるプロピレン系フィルムは、下記の成分AおよびBを含んでなる樹脂組成物から得られたものである。ここで、「含んでなる」とは、挙示の成分、すなわち成分AおよびB、のみからなるもの外に、合目的的な他の成分を含有してなるものをも意味するものである。
(I)成分A/プロピレン系重合体
(1)基本的内容
本発明の成分Aのプロピレン系重合体は、プロピレンの単独重合体あるいはプロピレンと少量(共重合体中の含量として、40重量%まで)のα‐オレフィンとのランダムまたはブロック共重合体である。その製造法は特に限定されるものではなく、一般的には、いわゆるチタン含有固体状遷移金属成分と有機成分を組み合わせて用いるチーグラー・ナッタ触媒、特に遷移金属成分がチタン、マグネシウムおよびハロゲンを必須成分とし、電子供与性化合物を任意成分とする固体成分または三塩化チタンとし、有機金属成分が有機アルミニウム化合物とする触媒を用いて、スラリー重合、気相重合、バルク重合、溶液重合などまたはこれらを組み合わせた重合法で、一段または多段で、プロピレンを単独重合させることによって得られるプロピレン単独重合体、またはプロピレンとエチレンまたは(および)炭素数4〜12のα‐オレフィン、好ましくはエチレン、と一段または多段で共重合させることによって得ることができる。
また、これらのプロピレン系重合体は、ランダム重合体でもブロック重合体でもよいが、好ましいものはランダム共重合体である。なおこれらのプロピレン系重合体は、2種以上のものを用いても良い。
【0006】
(2)補助的要件
このような本発明の成分Aは、上記に加えて、好ましくは、MFR、活性化エネルギー、パルス法NMRによる特性およびα‐オレフィン含量に関して、下記の諸条件を満足するものであることが好ましい。
< 1 > MFR
本発明のプロピレン系重合体のMFRは、好ましくは1〜30g/10分、特に好ましくは3〜15g/10分、である。MFRが上記値より高いと強度が低下する傾向が顕著になるので好ましくない。MFRが上記値より低いとフィルム外観が悪化して好ましくない。
< 2 > 活性化エネルギー(Ea)
本発明のプロピレン系重合体の粘度から求めた剪断速度が24sec-1 のときの活性化エネルギーは、好ましくは4〜11KJ/mol、さらに好ましくは6〜11KJ/mol、特に好ましくは7〜11KJ/mol、である。活性化エネルギーが上記範囲をはずれると、加工性が実用的でなくなる傾向が顕著になるので好ましくない。
【0007】
ここでいう活性化エネルギーは、「レオロジー」(みすず書房刊、中川鶴太郎、神戸博太郎著 604p)、「講談社現代の化学シリーズ18 レオロジー」(講談社刊、林静男著 160〜161p)などの文献に記載されている粘性率と温度の関係を表すArrheniusの式またはAndradeの式より活性化エネルギーを計算する方法で求めることができる。具体的には、キャピログラフ型粘度測定装置にて測定温度は190℃(463°K)、230℃(503°K)、260℃(533°K)とし、各温度で測定した粘度カーブ(剪断速度に対する粘度の依存曲線)より剪断速度は24sec-1 のときの剪断粘度を求める。次に、1/T(T=測定温度:°K)を横軸に、logηを縦軸にしたグラフにより切片:logAを求める。求めた各値を次式に代入し、活性化エネルギー(Ea)を計算する。
η=Ae-Ea/RT → logη=logA−Ea/RT
(η:剪断粘度(poise )、A:頻度因子、Ea:活性化エネルギー(KJ/mol)、
R:気体定数(=8.3145J/K ・mol )、T:絶対温度(°K))
▲3▼パルス法NMRによる特性
本発明のプロピレン系重合体は、「Multiple-Pulse Magnetic Resonance onSome Crystalline Polymers (Polymer Journal, Vol 3, No.4, p448-462(1972) ;K.Fujimoto, T.Nishi and R.Kado) に記載のパルス法NMRで求めた、結晶成分(I)、拘束された非晶成分(II)および拘束されない非晶成分(III )のそれぞれの比率が、(I)/(II)が重量比で好ましくは1.5〜4、さらに好ましくは2〜3.5、であり、かつ(III )が好ましくは3〜30重量%、さらに好ましくは5〜20重量%、である。
【0008】
(I)/(II)が上記範囲より小さいと耐熱性が劣る傾向が顕著となるので好ましくない。上記範囲より大きいと強度が劣り、好ましくない。(III )が上記範囲より小さいと衝撃強度が劣る傾向が顕著になるので好ましくない。上記範囲を越えるとフィルムの作業性が低下する傾向が顕著になるので好ましくない。
▲4▼α‐オレフィン含量
本発明の成分Aのプロピレン系重合体が、プロピレン・α‐オレフィン共重合体である場合のα‐オレフィン含量は、ブロック共重合体の場合は好ましくは1〜40重量%、さらに好ましくは1〜25重量%、特に好ましくは2〜20重量%、である。ランダム共重合体の場合は、好ましくは10重量%以下、さらに好ましくは0.5〜7重量%、である。
【0009】
(II)成分B/エチレン・α‐オレフィン共重合体
(1)基本的内容
成分Bは、メタロセン系触媒を用いて製造した、以下の(イ)〜(ニ)の性状を有する、エチレンと炭素数4〜40のα−オレフィンとの共重合体である。
(イ)密度
本発明の成分Bのエチレン・α‐オレフィン共重合体の密度は、0.88〜0.91g/cm3 、特に好ましくは0.89〜0.91g/cm3 、である。密度が上記値より高いと製造されるフィルムの透明性が悪化するので好ましくない。密度が上記値より低いとフィルムにべたつきが起こり易くなり好ましくない。
(ロ)MFR
本発明の成分Bのエチレン・α‐オレフィン共重合体のMFRは、2.3〜13g/10分、好ましくは2〜10g/10分、特に好ましくは2〜7g/10分である。MFR上記値より低いと押出が困難になり、好ましくない。MFRが上記値より高いと、成分Aとの混和性が悪化し好ましくない。
(ハ)溶出曲線におけるピーク
本発明の成分Bのエチレン・α‐オレフィン共重合体は、温度上昇溶離分別(TREF:Temperature Rising Elution Fractionation)によって得られる溶出曲線の全てのピークが10〜70℃であり、好ましくはピークは1つであり、該ピークのピーク温度が10〜70℃、特に好ましくは20〜60℃、であるものが好ましく、また、該ピークの溶出温度以外の温度において溶出するものが実質的に溶出曲線中に存在するものであってもよい。
(ニ)積分溶出量
本発明の成分Bのエチレン・α‐オレフィン共重合体は、温度上昇溶離分別による溶出曲線から求めた積分溶出量が、溶出温度90℃の時90%以上、好ましくは90℃の時95%以上、特に好ましくは90℃の時97%以上、のものである。
【0010】
ここで、温度上昇溶離分別(TREF)による溶出曲線の測定は、周知の技術であって、TREFは、たとえば、Journal of Applied Polymer Science. Vol. 126, 4217-4231(1981)、高分子討論会予稿集2P1C09(昭和63年)などの文献に記載されている原理に基づいて実施される。
すなわち、まず対象とするポリエチレンを溶媒(たとえばo‐ジクロロベンゼン)中で一度完全に溶解させる。その後冷却し、該溶液中に存在させておいて、不活性担体の表面に薄いポリマー層を形成させる。次に、温度を連続または段階状に昇温させて、まず低温度で、対象ポリエチレン組成中の非晶成分、すなわち、ポリエチレンの持つ短鎖分岐の分岐度の多いもの、から溶出させる。溶出温度が上昇すると共に、徐々に分岐度の少ないものが溶出し、ついには分岐のない直鎖状の部分が溶出して、測定は終了する。この各温度での溶出部分の濃度を検出し、その溶出量と溶出温度によって描かれるグラフによって、ポリマーの組成分布を見ることができる。
【0011】
(2)成分Bの製造
本発明の成分Bのエチレン・α‐オレフィン共重合体は、メタロセン系触媒を用いて製造され、かつ前記の(イ)〜(ニ)の性状を有するものである。したがって、本発明では、例えば、特開昭58−19309号、同59−95292号、同60−35005号、同60−35006号、同60−35007号、同60−35008号、同60−35009号、同61−130314号、特開平3−163088号の各公報、ヨーロッパ特許出願公開第420436号明細書、米国特許第5055438号明細書および国際公開公報WO 91/04257号明細書に記載されている方法によるエチレン・α‐オレフィン共重合体の中から所定の(イ)〜(ニ)の性状を満たすものとして選択された共重合体が成分Bの対象となる。メタロセン触媒、特にメタロセン・アルモキサン触媒、または国際公開公報WO 92/01723号などに開示されているような、メタロセン化合物と、以下に述べるメタロセン化合物と反応して安定なイオンとなる化合物からなる触媒を使用して、主成分のエチレンと、従成分のα‐オレフィンとを共重合させて製造された共重合体がフィルム強度、透明性、低温ヒートシール性が優れるので好ましい。
【0012】
ここで、メタロセン化合物と反応して安定なイオンとなる化合物とは、カチオンとアニオンのイオン対から形成されるイオン性化合物あるいは親電子性化合物であって、メタロセン化合物と反応して安定なイオンとなって重合活性種を形成するものである。
このうち、イオン性化合物の一群は、下記式(I)で表されるものである。
[Q]m+[Y]m- (I)
Qはイオン性化合物のカチオン成分であり、カルボニウムカチオン、トロピリウムカチオン、アンモニウムカチオン、オキソニウムカチオン、スルホニウムカチオン、ホスホニウムカチオン等、また、それ自身が還元され易い金属の陽イオンや有機金属の陽イオン等も挙げられる。
【0013】
これらのカチオンは、特表平1−501950号公報等に開示されているようなプロトンを与えることができるカチオンだけでなく、プロトンを与えないカチオンであっても良い。これらのカチオンの具体例としては、トリフェニルカルボニウム、ジフェニルカルボニウム、シクロヘプタトリエニウム、インデニウム、トリエチルアンモニウム、トリプロピルアンモニウム、トリブチルアンモニウム、N,N‐ジメチルアニリニウム、ジプロピルアンモニウム、ジシクロヘキシルアンモニウム、トリフェニルホスホニウム、トリメチルホスホニウム、トリ(ジメチルフェニル)ホスホニウム、トリ(メチルフェニル)ホスホニウム、トリフェニルスルホニウム、トリフェニルオキソニウム、トリエチルオキソニウム、ピリリウム、また、銀イオン、金イオン、白金イオン、パラジウムイオン、水銀イオン、フェロセニウムイオン等が挙げられる。これらの中では、特にトリフェニルカルボニウム、N,N‐ジメチルアニリニウムが好ましい。
【0014】
一方、Yはイオン性化合物のアニオン成分であり、メタロセン化合物と反応して安定なイオンとなる成分であって、有機ホウ素化合物アニオン、有機アルミニウム化合物アニオン、有機ガリウム化合物アニオン、有機リン化合物アニオン、有機ヒ素化合物アニオン、有機アンチモン化合物アニオン等、特に有機ホウ素化合物アニオン、が挙げられる。具体的には、テトラフェニルホウ素、テトラキス(3,4,5‐トリフルオロフェニル)ホウ素、テトラキス(3,5‐ジ(トリフルオロメチル)フェニル)ホウ素、テトラキス(ペンタフルオロフェニル)ホウ素、テトラフェニルアルミニウム、テトラキス(3,4,5‐トリフルオロフェニル)アルミニウム、テトラキス(3,5‐ジ(トリフルオロメチル)フェニル)アルミニウム、テトラキス(ペンタフルオロフェニル)アルミニウム、テトラフェニルガリウム、テトラキス(3,4,5‐トリフルオロフェニル)ガリウム、テトラキス(3,5‐ジ(トリフルオロメチル)フェニル)ガリウム、テトラキス(3,5‐ジ(t‐ブチル)フェニル)ガリウム、テトラキス(ペンタフルオロフェニル)ガリウム、テトラフェニルリン、テトラキス(ペンタフルオロフェニル)リン、テトラフェニルヒ素、テトラキス(ペンタフルオロフェニル)ヒ素、テトラフェニルアンチモン、テトラキス(ペンタフルオロフェニル)アンチモン、デカボレート、ウンデカボレート、カルバドデカボレート、デカクロロデカボレート等が挙げられる。これらの中では、特にテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ホウ素が好ましい。
【0015】
また、親電子性化合物は、ルイス酸化合物として知られているもののうち、メタロセン化合物と反応して安定なイオンとなって重合活性種を形成するものをいい、具体的には種々のハロゲン化金属化合物や固体酸として知られている金属酸化物などが挙げられる。具体的には、ハロゲン化マグネシウムやルイス酸性無機化合物等が例示される。
(3)α‐オレフィン
成分Bを構成するα‐オレフィンとしては、炭素数4〜10のα‐オレフィン、好ましくは、例えば、1‐ブテン、1‐ペンテン、1‐ヘキセン、1‐オクテン、1‐ヘプテン、4‐メチルペンテン‐1、4‐メチルヘキセン‐1、4,4‐ジメチルペンテン‐1等が挙げられる。これらのα‐オレフィンの中で炭素数4〜10、特に好ましくは炭素数6〜10、のものである。本発明では、1種または2種以上のα‐オレフィン2〜60重量%、好ましくは5〜50重量%、特に好ましくは10〜30重量%と、エチレン40〜98重量%、好ましくは50〜95重量%、特に好ましくは70〜90重量%、とを共重合させたものが成分Bとして好ましい。
(4)共重合
エチレンと上記のようなα‐オレフィンと共重合させて成分Bを製造する際に採用される重合方法としては、気相法、スラリー法、溶液法、高圧イオン重合法等を挙げることができる。これらの中では溶液法、高圧イオン重合法が好ましく、特に高圧イオン重合法で製造することが好ましい。
なお、この高圧イオン重合法とは、圧力が100kg/cm2 以上、好ましくは200〜2000kg/cm2 、温度が125℃以上、好ましくは130〜250℃、特に好ましくは150〜200℃の反応条件下に行われるエチレン系重合体の連続的製造法である(例えば、特開昭56−18607号、特開昭58−225106号各公報等参照)。
【0016】
(III)組成物
(1)配合割合
成分Aと成分Bとの配合割合は、成分A:成分B=99:1〜50:50重量%、好ましくは98:2〜60:40重量%、特に好ましくは95:5〜70:30重量%、である。成分Bの配合量が上記値より多いとフィルムの作業性が悪化するので好ましくない。成分Bの配合量が上記値より少いとフィルム強度やヒートシール性の改良効果が少なく、好ましくない。
(2)その他の添加成分
本発明のプロピレン系フィルムには、一般に使用されている樹脂添加成分、例えば、酸化防止剤、アンチブロッキング剤、スリップ剤、帯電防止剤、核剤、熱安定剤、光安定剤、紫外線吸収剤、中和剤、防曇剤、着色剤等を添加することができる。また、他の樹脂成分、例えば、成分Aや成分B以外のエチレン系重合体等を本発明の効果を損なわない範囲で添加することができる。
(3)物性
本発明のプロピレン系フィルムのMFR(melt flow rate)は1〜50g/10分、好ましくは3〜30g/10分、特に好ましくは4〜20g/10分、であるものが望ましい。
(4)組成物の製造
本発明によるプロピレン系フィルムは、通常の方法で、具体的には成分AおよびBの少なくとも軟化、好ましくは溶融、を伴う方法によって、たとえば、成分Aのプロピレン系重合体と、成分Bのエチレン・α‐オレフィン共重合体とを、一軸または二軸の押出機、ブラベンダーブラストグラフ、バンバリーミキサー、ニーダーブレンダー等を用いて溶融、混練し、通常用いられる方法でペレット状とするか、または、Vブレンダー等によってドライブレンドして混和して得ることができる。好ましくはL/D=24以上の一軸押出機、または二軸押出機で溶融混練してペレット化することが好ましい。
【0017】
<フィルムの製造>
フィルムの製造は、上述の組成物を用いて公知の任意の方法、たとえばTダイ成形法、水冷インフレーション成形法、空冷インフレーション成形法等によりフィルムにすることができる。
【0018】
また、ドライラミネート法、押出ラミネート法、サンドイッチラミネート法、共押出法等により、各種基材に押出コーティングあるいは基材と共押出することにより行うこともできる。
【0019】
このようにして得られたプロピレン系フィルムは、その少なくとも一部分に他のフィルム等を積層して、複合フィルムとすることができる。すなわち、たとえば、各種基材とシーラント基材とのサンドイッチラミネート基材として使用することもできる。
【0020】
上記各種基材としては、紙、アルミニウム箔、セロファン、織布、不織布、フィルムとすることができる高分子重合体、例えば、高密度ポリエチレン、中〜低密度ポリエチレン、エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・アクリル酸エステル共重合体、アイオノマー、プロピレン系重合体、ポリ‐1‐ブテン、ポリ‐4‐メチルペンテン‐1等のオレフィン系重合体、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリスチレン、ポリアクリレート、ポリアクリロニトリル等のビニル共重合体、ナイロン6、ナイロン66、ナイロン7、ナイロン10、ナイロン11、ナイロン12、ナイロン610、ポリメタキシレンアジパミド等のポリアミド、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレート/イソフタレート、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル、ポリビニルアルコール、エチレン・ビニルアルコール共重合体、ポリカーボネート、ポリウレタン等を挙げることができる。
【0021】
【実施例】
以下の実施例は、本発明を更に具体的に説明するためのものである。
〔1〕物性の測定と評価方法
実施例および比較例における物性の測定と評価は、以下に示す方法によって実施した。
(1)物性の測定
(a)MFR:JIS K7210に準拠(プロピレン系重合体:230℃、2.16kg荷重、エチレン・α‐オレフィン共重合体:190℃、2.16kg荷重)
(b)密度:JIS 7112に準拠
(c)溶出曲線の測定:本発明における温度上昇溶離分別(Temperature Rising Elution Fractionation:TREF)による溶出曲線の測定は、一度高温でポリマーを完全に溶解させた後に冷却し、該溶液中に存在させておいた不活性担体の表面に薄いポリマー層を生成させ、ついで、温度を連続または段階的に昇温して溶出した成分を回収し、その濃度を連続的に検出して、その溶出量と溶出温度によって描かれるグラフ(溶出曲線)のピークでポリマーの組成分布を見ることができる。
【0022】
該溶出曲線の測定は、以下のようにして行った。
測定装置としてクロス分別装置(三菱油化(株)製 CFC T150A)を使用し、付属の操作マニュアルの測定法に従って行った。
【0023】
このクロス分別装置は、試料を溶解温度の差を利用して分別する温度上昇溶離分別(TREF)機構と、分別された区分を更に分子サイズで分別するサイズ排除クロマトグラフ(Size Exclusion Chromatography :SEC)をオンラインで接続した装置である。
【0024】
まず、測定すべきサンプルを溶媒(o‐ジクロロベンゼン)を用い、濃度が4mg/mlとなるように、140℃で溶解し、これを測定装置内のサンプルループ内に注入する。以下の測定は設定条件に従って自動的に行われる。
【0025】
サンプルループ内に保持された試料溶液は、溶解温度の差を利用して分別するTREFカラム(不活性担体であるガラスビーズが充填された内径4mm、長さ150mmの装置付属のステンレス製カラム)に0.4ml注入される。次に、該サンプルを1℃/分の速度で140℃から0℃まで冷却し、上記不活性担体にコーティングさせる。このとき、高結晶性成分(結晶し易いもの)から低結晶性成分(結晶しにくいもの)の順で不活性担体表面にポリマー層が形成される。TREFカラムが0℃で更に30分間保持された後、0℃の温度で溶解している成分2mlが、1ml/分の流速でTREFカラムからSECカラム(昭和電工製AD80M/S 3本)へ注入される。
【0026】
SECで分子サイズの分別が行われている間に、TREFカラムでは次の溶出温度(5℃)に昇温され、その温度に約30分間保持される。SECでの各溶出区分の測定は、39分間隔で行われた。溶出温度は以下の温度で段階的に昇温される。
【0027】
0、5、10、15、20、25、30、35、40、45、49、52、 55、58、61、64、67、70、73、76、79、82、85、88、91、94、97、100、102、120、140
該SECカラムで分子サイズによって分別された溶液は、装置付属の赤外分光光度計でポリマーの濃度に比例する吸光度が測定され(波長3.42μ、メチレンの伸縮振動で検出)、各溶出温度区分のクロマトグラムが得られる。
【0028】
内蔵のデータ処理ソフトを用い、上記測定で得られた各溶出温度区分のクロマトグラムのベースラインを引き、演算処理される。各クロマトグラムの面積が積分され、積分溶出曲線が計算される。また、この積分溶出曲線を温度で微分して、微分溶出曲線が計算される。計算結果の作図はプリンターに出力される。出力された微分溶出曲線の作図は、横軸に溶出温度を100℃当たり89.3mm、縦軸に微分量(全積分溶出量を1.0に規格し、1℃の変化量を微分量とした)0.1当たり76.5mmで行った。
(d)活性化エネルギー(Ea)
東洋精機製作所製「キャピログラフ1B・PMD−C」を使用し、キャピラリーは、径1mm、長さ10mmを使用し、押出速度を2.5,5,10,20,50,100,200m/分でオートスピードセットして、各温度での粘度を測定し、前記の活性化エネルギー(Ea)の計算方法によって算出した。
(e)パルス法NMR
JEOL−GSX270(日本電子(株)製)を用い、30℃の試料に対して、90°パルス幅1.8μsでソリッドエコーの測定を行う。得られた磁化減衰曲線を対数プロットし、文献 K.Fujimoto,T.Nishi and R.Kado,Polym.J.,Vol.3,448-462(1972) に記載の方法で、成分分離を行い、各成分の分率を求める。
【0029】
(2)評価
(a)HAZE:JIS K7105に準拠
(b)GLOSS:JIS K7105に準拠
(c)300gヒートシール温度:東洋精機製熱盤式ヒートシーラーにて、80℃から5℃間隔でシール圧力:2kg/cm2 、シール時間:1秒でヒートシールし、引張試験機にてヒートシール強度を測定する。このヒートシール強度が300g/15mm得られる温度を、300g荷重ヒートシール温度とする。
(d)DDI:JIS Z1707に準拠
(e)エレメンドルフ引裂強度:JIS K7128に準拠
(f)引張強伸度:JIS K6781に準拠
(g)引張弾性率:ISO R1184に準拠
(h)ネックイン:巻取り機前のフィルム幅を測定し、以下の式から求める。
ネックイン(mm)=(ダイス幅(30cm)−巻取り機前のフィルム幅)÷2
【0030】
〔実施例1〕
<成分Aとして使用した樹脂>
プロピレン・エチレンランダム共重合体 < 1 > :MFR=8g/10分、エチレン含量=4.4重量%、パルス法NMR:(I)/(II)=2.6,(III)=9%活性化エネルギー=11KJ/mol、
プロピレン・エチレンランダム共重合体 < 2 > :MFR=1.8g/10分、エチレン含量=3.2重量%、パルス法NMR:(I)/(II)=2.4,(III)=8%活性化エネルギー=4KJ/mol、
プロピレン単独重合体 < 1 > :MFR=9g/10分、パルス法NMR:(I)/(II)=2.5,(III)=4%活性化エネルギー=9KJ/mol、
プロピレン単独重合体 < 2 > :MFR=1g/10分、パルス法NMR:(I)/(II)=2.3,(III)=3%活性化エネルギー=4KJ/mol、
【0031】
<成分B エチレン・α‐オレフィン共重合体< 1 >の製造>
錯体エチレンビス(4,5,6,7‐テトラヒドロインデニル)ジルコニウムジクロライド2.0ミリモルに、東洋ストウファー社製メチルアルモキサンを上記錯体に対して1000モル倍加え、トルエンで10リットルに希釈して触媒溶液を調製し、以下の方法で重合を行った。
【0032】
内容積1.5リットルの攪拌式オートクレーブ型連続反応器に、エチレンと1‐ヘキセンとの混合物を1‐ヘキセンの組成が80重量%となるように供給し、反応器内の圧力を1200kg/cm2 に保ち、150℃の温度で反応を行った。
【0033】
反応終了後、MFRが2.3g/10分、密度が0.891g/cm3 、Q値が2、TREF溶出曲線のピークが1つであり、ピーク温度が43℃であり、該ピーク以外の溶出温度において溶出するものが存在し、90℃積分溶出量が100%であるエチレン・1‐ヘキセン共重合体(1‐ヘキセン含量23重量%)を得た。
【0034】
<組成物の調製および成形>
成分Aとして上記プロピレン・エチレンランダム共重合体 < 1 >を85重量%と、成分Bとしてエチレン・α‐オレフィン共重合体< 1 >を15重量%とを、単軸40mmφ押出機にて、温度200℃で溶融混練し、ペレット状の樹脂組成物とした。
このペレットを用いて、以下の条件でTダイ成形を行った。得られたフィルムを評価した。評価の結果は表に示すとおりである。
【0035】
機種:プラコー株式会社製 35mmφTダイ成形機
ダイ:幅30cm
チルロール温度:40℃、片面エアー冷却
成形温度:250℃
フィルム厚み:30μm
【0036】
〔実施例2〜6、比較例1〕
表に示す成分A、成分B及び配合割合の組成物をそれぞれ使用し、フィルム厚みを30μmとするため、成形時引取速度を調節した以外は、実施例1と同様に実験を行いフィルムを成形し、このフィルムを評価した結果は表に示す通りである。
【0037】
〔比較例2〕
成分Aとしてプロピレン・エチレンランダム共重合体 < 1 >を用い、成分Bとして以下の方法で製造したエチレン・α‐オレフィン共重合体< 2 >を用いた以外は実施例1と同様に成形し、評価した。評価の結果は表に示すとおりである。
【0038】
<成分B エチレン・α‐オレフィン共重合体< 2 >の製造>
錯体エチレンビス(4,5,6,7‐テトラヒドロインデニル)ジルコニウムジクロライド2.0ミリモルに、東洋ストウファー社製メチルアルモキサンを上記錯体に対して1000モル倍加え、トルエンで10リットルに希釈して触媒溶液を調製し、以下の方法で重合を行った。
内容積1.5リットルの攪拌式オートクレーブ型連続反応器に、エチレンと1‐ヘキセンとの混合物を1‐ヘキセンの組成が78重量%となるように供給し、反応器内の圧力を1600kg/cm2 に保ち、165℃で反応を行った。
【0039】
反応終了後、MFRが13g/10分、密度が0.898g/cm3 、TREFによる溶出曲線のピークが1つ、該ピーク温度が55℃、該ピークの溶出温度以外の温度において溶出するものが存在し、90℃積分溶出量が100%、Q値が2であるエチレン・1‐ヘキセン共重合体(1‐ヘキセン含量20重量%)を得た。
【0040】
〔比較例3〜6〕
成分A単独のフィルムを実施例1と同様に成形し評価した。評価の結果は表に示すとおりである。
【0041】
【表1】
【0042】
【表2】
【0043】
【発明の効果】
本発明によるプロピレン系フィルムは、透明性、低温ヒートシール性、衝撃強度、引裂強度等のフィルム強度に優れ、加工性に優れ、フィルムの作業性も良好であることから、各種包装用分野、例えば、野菜、魚肉等の生鮮食品、スナック、麺類等の乾燥食品、スープ、漬物等の水物食品等各種食品包装用分野、錠剤、粉末、液体等の各種形態の医療品、また医療周辺材料等に用いる医療関連品包装用分野、電気部品やカセットテープ等の各種電気機器周辺品や各種電気機器包装様分野、雑貨品包装用分野等、広範囲な分野への適用が可能であり、工業上有用であることは、〔発明の概要〕の項において前記したところである。
Claims (7)
- 下記の成分AおよびBを含んでなる樹脂組成物から得られたものであることを特徴とする、プロピレン系フィルム。
成分A:プロピレン系重合体 85〜99重量%
成分B:メタロセン系触媒を用いて製造され、かつ以下の(イ)〜(ニ)の性状を有する、エチレンと炭素数4〜10のα‐オレフィンとの共重合体 1〜15重量%
(イ) JIS 7112 に準拠して測定した密度が0.88〜0.91g/cm3
(ロ) JIS 7210 ( 190 ℃、 2.16 kg荷重)に準拠して測定したMFRが2.3〜13g/10分
(ハ) o−ジクロロベンゼンを溶媒とした温度上昇溶離別(TREF)の溶出曲線のピークが少なくとも1つであり、その全てのピークが10〜70℃である。また、該ピークはピーク温度以外の温度において溶出するものが実質的に溶出曲線中に存在するものであってもよい。
(ニ) o−ジクロロベンゼンを溶媒とした温度上昇溶離分別(TREF)による積分溶出量が、溶出温度90℃の時90%以上である。 - 成分Aのプロピレン系重合体が、JIS 7210 ( 230 ℃、 2.16 kg荷重)に準拠して測定したMFRが1〜30g/10分のものである、請求項1のプロピレン系フィルム。
- 成分Aのプロピレン系重合体が、せん断粘度が24sec −1 のときの活性化エネルギー(Ea)が4〜11KJ/molであり、30℃の試料に対して、90°パルス幅1.8μsでのソリッドエコーの測定によるパルスNMRで求めた結晶成分(I)、拘束された非結晶成分(II)および拘束されない非晶成分(III)のそれぞれの比率が(I)/(II)=1.5〜4(重量比)、(III)=3〜30重量%である、請求項2に記載のプロピレン系重合体フィルム
- 成分Aのプロピレン系重合体が、プロピレン・エチレンランダム共重合体である、請求項1〜3のいずれか1項に記載のプロピレン系フィルム。
- 成分Aのプロピレン系重合体が、プロピレン単独重合体である、請求項1〜3のいずれか1項に記載のプロピレン系フィルム。
- 成分Aのプロピレン系重合体が、エチレン含量が0.5〜7重量%のものである、請求項4に記載のプロピレン系フィルム。
- Tダイ法によって得られたものである、請求項1〜6のいずれか1項に記載のプロピレン系フィルム。
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