JP3912068B2 - 対物レンズ駆動装置及びディスクドライブ装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は対物レンズ駆動装置及びディスクドライブ装置に関する。詳しくは、対物レンズを有する可動部が支持軸部に回動自在かつ摺動自在に支持された対物レンズ駆動装置及び該対物レンズ駆動装置を備えたディスクドライブ装置についての技術分野に関する。
【0002】
【従来の技術】
光ディスク等のディスク状記録媒体に対して情報信号の記録や再生を行うディスクドライブ装置があり、このようなディスクドライブ装置には、支持軸部にその軸回り方向に回動自在かつ軸方向に摺動自在に支持された可動部を動作させて、ディスク状記録媒体に照射されるレーザー光のフォーカシング調整及びトラッキング調整を行う対物レンズ駆動装置が設けられているものがある。
【0003】
このような従来の対物レンズ駆動装置を図19及び図20に示す。
【0004】
対物レンズ駆動装置aは、磁性金属材料によって形成された固定部bと該固定部bに支持された可動部cとを備えている。
【0005】
固定部bは、ベース部dと該ベース部dの両側縁から立ち上げられたヨーク部e、eとベース部dの略中央部から上方へ突出された支持軸部fとを有している。ヨーク部e、eの内面には、それぞれマグネットg、gが取り付けられている。
【0006】
可動部cはボビンhに所要の各部材が取り付けられて成る。
【0007】
ボビンhは本体部iと該本体部iから前方へ突出されたレンズホルダー部jとを有している。本体部iの略中央部には下方へ突出された円筒状を為す被支持筒部kが設けられている。レンズホルダー部jには対物レンズlが保持されている。
【0008】
ボビンhには、コイル体mが取り付けられている。コイル体mは軸方向が上下となるように略角筒状に巻回されたフォーカシングコイルnの両側部にそれぞれ前後に隣接した状態で2つずつのトラッキングコイルo、o、・・・が取り付けられて成る。
【0009】
ボビンhの被支持筒部kには、磁性金属材料によって形成された磁性部材pが取り付けられている。磁性部材pは可動部cをフォーカシング方向及びトラッキング方向における中立位置に保持する役割を果たすものである。
【0010】
可動部cは固定部bの支持軸部fが被支持筒部kに挿入されることにより、支持軸部fに、その軸方向に摺動自在かつ軸回り方向に回動自在に支持されている。支持軸部fの軸方向がディスク状記録媒体に対してフォーカシング調整が為されるフォーカシング方向であり、ディスク状記録媒体の略半径方向がディスク状記録媒体に対してトラッキング調整が為されるトラッキング方向である。
【0011】
可動部cが支持軸部fに支持された状態においては、フレキシブルプリント配線板qの一端部rがボビンhの後面部に取り付けられ、フレキシブルプリント配線板qの中間部sが固定部bのベース部dの下面に取り付けられる(図20参照)。フレキシブルプリント配線板qの図示しない他端部は、図示しない電流供給回路に接続されている。フレキシブルプリント配線板qは、固定部bと可動部cを繋ぐ部分である中継部tの幅方向が、トラッキング方向に一致するようにされている。
【0012】
ボビンhに取り付けられたフレキシブルプリント配線板qの一端部rはフォーカシングコイルn及びトラッキングコイルo、o、・・・に電気的に接続され、電流供給回路からフレキシブルプリント配線板qを介してフォーカシングコイルn及びトラッキングコイルo、o、・・・に各別に電流が供給される。
【0013】
このような可動部cが支持軸部fに支持された軸摺動型の対物レンズ駆動装置aは、可動部が固定部に対してサスペンションによって支持されているタイプの対物レンズ駆動装置に比して、可動部cの重量バランスが良好であるため、フォーカシング方向に直交する方向における耐振動性に優り、自重による可動部cの変位が小さい等の長所を有する。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記した従来の対物レンズ駆動装置aにあっては、フレキシブルプリント配線板qの中継部tの幅方向が、トラッキング方向に一致するようにして固定部bと可動部cとに取り付けられている。
【0015】
従って、可動部cがトラッキング方向に動作されるときに、フレキシブルプリント配線板qの剛性によって可動部cに大きな負荷がかかり易く、特に、可動部cのトラッキング方向における動作に支障を来たすという問題がある。
【0016】
そこで、負荷を軽減するためにフレキシブルプリント配線板qの長さを長くする必要があるが、フレキシブルプリント配線板qの長さを長くすると対物レンズ駆動装置aの小型化を図ることができない。
【0017】
そこで、本発明対物レンズ駆動装置及びディスクドライブ装置は、上記した問題点を克服し、当該対物レンズ駆動装置の小型化及び可動部の動作の安定化を図ることを課題とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】
本発明対物レンズ駆動装置は、上記した課題を解決するために、移動ベースに取り付けられるベース部と該ベース部から対物レンズの光軸方向へ突出して設けられた支持軸部とを有する固定部と、上記支持軸部の軸回り方向に回動自在かつ支持軸部の軸方向に摺動自在に支持されると共にフォーカシング調整時にディスクテーブルに装着されたディスク状記録媒体の記録面に離接する方向であるフォーカシング方向に動作されトラッキング調整時にディスクテーブルに装着されたディスク状記録媒体の略半径方向であるトラッキング方向に動作される可動部とを設け、該可動部にフォーカシング調整時に駆動電流が供給されるフォーカシングコイルとトラッキング調整時に駆動電流が供給されるトラッキングコイルとを設け、上記固定部にフォーカシングコイル及びトラッキングコイルに対向して配置されるマグネットを取り付け、固定部と可動部にそれぞれフレキシブルプリント配線板の一部を取り付けると共にフォーカシングコイル及びトラッキングコイルに電流供給手段から駆動電流をフレキシブルプリント配線板を介して供給すると共に、マグネットに引き寄せられて可動部をフォーカシング方向及びトラッキング方向における中立位置にそれぞれ保持する磁性部材を設け、固定部と可動部とを繋ぐ中継部の幅方向が、フォーカシング方向と異なり、かつ、トラッキング方向と異なる方向に配され、フォーカシングコイルに駆動電流が供給されていないときに磁性部材による力と重力とフレキシブルプリント配線板の弾性力との釣合による可動部の固定部に対するフォーカシング方向における釣合位置を、可動部が支持軸部に対して常に一定の方向へ傾斜した状態に設定したものである。
【0019】
また、本発明ディスクドライブ装置は、上記した課題を解決するために、対物レンズ駆動装置に、移動ベースに取り付けられるベース部と該ベース部から対物レンズの光軸方向へ突出して設けられた支持軸部とを有する固定部と、上記支持軸部の軸回り方向に回動自在かつ支持軸部の軸方向に摺動自在に支持されると共にフォーカシング調整時にディスクテーブルに装着されたディスク状記録媒体の記録面に離接する方向であるフォーカシング方向に動作されトラッキング調整時にディスクテーブルに装着されたディスク状記録媒体の略半径方向であるトラッキング方向に動作される可動部とを設け、該可動部にフォーカシング調整時に駆動電流が供給されるフォーカシングコイルとトラッキング調整時に駆動電流が供給されるトラッキングコイルとを設け、上記固定部にフォーカシングコイル及びトラッキングコイルに対向して配置されるマグネットを取り付け、固定部と可動部にそれぞれフレキシブルプリント配線板の一部を取り付けると共にフォーカシングコイル及びトラッキングコイルに電流供給手段から駆動電流をフレキシブルプリント配線板を介して供給すると共に、マグネットに引き寄せられて可動部をフォーカシング方向及びトラッキング方向における中立位置にそれぞれ保持する磁性部材を設け、固定部と可動部とを繋ぐ中継部の幅方向が、フォーカシング方向と異なり、かつ、トラッキング方向と異なる方向に配され、フォーカシングコイルに駆動電流が供給されていないときに磁性部材による力と重力とフレキシブルプリント配線板の弾性力との釣合による可動部の固定部に対するフォーカシング方向における釣合位置を、可動部が支持軸部に対して常に一定の方向へ傾斜した状態に設定したものである。
【0020】
従って、本発明対物レンズ駆動装置及びディスクドライブ装置にあっては、フレキシブルプリント配線板の剛性による可動部のフォーカシング方向及びトラッキング方向における動作時の負荷が小さい。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明対物レンズ駆動装置及びディスクドライブ装置の実施の形態を添付図面に従って説明する。
【0022】
ディスクドライブ装置1は、薄い箱状を為す外筐2内に所要の各部材及び各機構が配置されて成り、外筐2の前面には横長の矩形状を為す挿脱口2aが形成されている(図1参照)。ディスク状記録媒体100は挿脱口2aを介して外筐2の内部に挿入され又は取り出される。
【0023】
外筐2内にはシャーシ3が配置されている(図1参照)。シャーシ3の略中央部の下面側には図示しないスピンドルモーターが配置され、該スピンドルモーターのモーター軸にディスクテーブル4が固定されている。
【0024】
シャーシ3には配置孔3aが形成され、ディスクテーブル4が配置孔3aからシャーシ3の上方へ突出されている(図1参照)。
【0025】
シャーシ3の下面側には、リードスクリュー5とガイド軸6、6とが平行な状態で配置されている(図1参照)。シャーシ3の配置孔3aには、光学ピックアップ7がディスクテーブル4に装着されるディスク状記録媒体100の半径方向へ移動可能な状態で配置されている(図1参照)。
【0026】
光学ピックアップ7は移動ベース8に所要の各部材が配置されて成る。光学ピックアップ7は、移動ベース8の一端部がリードスクリュー5に螺合されると共に移動ベース8の両端部がそれぞれガイド軸6、6に摺動自在に支持され(図1参照)、リードスクリュー5の回転によりガイド軸6、6に案内されてディスク状記録媒体100の半径方向へ移動される。
【0027】
対物レンズ駆動装置9は、磁性金属材料によって形成された固定部10と該固定部10に支持された可動部11とを備えている(図2乃至図6参照)。
【0028】
固定部10は、移動ベース8の上面に取り付けられるベース部12と該ベース部12の両側縁からそれぞれ上方へ折り曲げられて形成されたヨーク部13、13とベース部12の略中央部から上方へ突出された支持軸部14とを有している。
【0029】
ヨーク部13は取付部13aと該取付部13aの前後両側縁から内側に対向するように折り曲げて形成された覆い部13b、13bとから成り、該覆い部13b、13bの上側に連続して係合突部13c、13cが設けられている。
【0030】
ヨーク部13、13の内面には、それぞれマグネット15、15が固定されている。マグネット15、15は、対向する側の面、即ち、支持軸部14側の面がともに同極に着磁され、S極又はN極とされている。マグネット15、15は覆い部13b、13b、・・・によってヨーク部13、13に取り付けられる面と直交する2つの各面が覆われている(図2参照)。
【0031】
可動部11はボビン16に所要の各部材が取り付けられて成る。
【0032】
ボビン16は本体部17と該本体部17から前方へ突出されたレンズホルダー部18とを有している。
【0033】
本体部17は、上面部17aと、該上面部17aの両側縁から下方へ突出された側面部17b、17bと、上面部17aの後縁から下方へ突出された後面部17cとを有し、該後面部17cの下縁から後方へ向けて基板取付部17dが突出されている。基板取付部17dの後端部の左右方向における中央部には、後方に開口された挿入用スリット17eが形成されている。上面部17aの略中央部には下方へ突出された円筒状を為す被支持筒部17fが設けられている(図5参照)。
【0034】
本体部17の被支持筒部17fの内部空間は、被支持孔19として形成されている(図5参照)。
【0035】
レンズホルダー部18には透過孔19aが形成され、周縁に保持突部19b、19b、19bが設けられている。
【0036】
ボビン16の基板取付部17dの前端部には丸軸状のバランサー20が取り付けられている(図5及び図6参照)。
【0037】
ボビン16のレンズホルダー部18には対物レンズ21が保持突部19b、19b、19bに周囲から押さえられた状態で保持されている。
【0038】
ボビン16の上面部17aの下面には、コイル体22が取り付けられている(図3乃至図5参照)。コイル体22は軸方向が上下方向となるように略角筒状に巻回されたフォーカシングコイル23の両側部にそれぞれ前後に隣接した状態で2つずつのトラッキングコイル24、24、・・・が取り付けられて成る。
【0039】
ボビン16の被支持筒部17fには、線状の磁性金属材料によって形成された磁性部材25が取り付けられている(図3乃至図5参照)。磁性部材25は後方側が開口された略円環状を為し、中心部を挟んで左右両側に外径が最大となる一対の突部25a、25aが形成されている。
【0040】
可動部11は支持軸部14が被支持孔19に挿入されることにより、支持軸部14に、その軸方向に摺動自在かつ軸回り方向に回動自在に支持される(図2、図4及び図5参照)。支持軸部14の軸方向がディスク状記録媒体100に対してフォーカシング調整が為されるフォーカシング方向(図2、図5及び図6に示すF―F方向)であり、ディスク状記録媒体100の略半径方向がディスク状記録媒体100に対してトラッキング調整が為されるトラッキング方向(図2、図4及び図6に示すT―T方向)である。
【0041】
可動部11が支持軸部14に支持された状態においては、マグネット15、15がボビン16の側面部17b、17bの直ぐ外側に対向して位置される。
【0042】
可動部11が支持軸部14に支持された状態においては、フレキシブルプリント配線板26の一部が固定部10と可動部11とを繋ぐようにして取り付けられる(図3、図5及び図6参照)。
【0043】
フレキシブルプリント配線板26は、基材が柔軟性を有する材料によって形成され、固定部10に取り付けられる被取付部27と該被取付部27から突出された導出部28、第1の中継部29及び第2の中継部30とから成る(図7及び図8参照)。
【0044】
被取付部27には孔27aが形成されている。
【0045】
導出部28は略一定の方向に長く形成され、展開した状態で見て、先端部に4つの回路用ランド部28a、28a、・・・が互いに離間して設けられている(図7参照)。
【0046】
第1の中継部29は、展開した状態で見て、導出部28と同じ方向へ該導出部28と離間した状態で被取付部27から突出され、先端部が水平方向に直角に折り曲げられるように形成されている(図7参照)。第1の中継部29の先端部には、トラッキングコイル用のコイル用ランド部29a、29aが互いに離間して設けられている。
【0047】
第2の中継部30は、展開した状態で見て、第1の中継部29と反対方向へ被取付部27から突出され、先端部が第1の中継部29の先端部と同じ方向へ突出するように水平方向に直角に折り曲げられるように形成されている(図7参照)。第2の中継部30の先端部には、フォーカシングコイル用のコイル用ランド部30a、30aが互いに離間して設けられている。
【0048】
トラッキングコイル用のコイル用ランド部29a、29a及びフォーカシングコイル用のコイル用ランド部30a、30aは、何れも図7の展開図で見て、下面側に形成されている。
【0049】
フレキシブルプリント配線板26には4つの回路パターン31、31、32、32が形成されている(図7参照)。回路パターン31、31は一方のコイル、例えば、トラッキングコイル24、24、・・・用の回路パターンであり、それぞれ回路用ランド部28a、28aとコイル用ランド部29a、29aとの間に形成され、回路用ランド部28a、28aから導出部28、被取付部27及び第1の中継部29を経てコイル用ランド部29a、29aに至っている。回路パターン32、32は他方のコイル、例えば、フォーカシングコイル23用の回路パターンであり、それぞれ回路用ランド部28a、28aとコイル用ランド部30a、30aとの間に形成され、回路用ランド部28a、28aから導出部28、被取付部27及び第2の中継部30を経てコイル用ランド部30a、30aに至っている。
【0050】
フレキシブルプリント配線板26は第1の中継部29及び第2の中継部30が、固定部10と可動部11とを繋ぐようにして取り付けられる(図2乃至図6参照)。
【0051】
フレキシブルプリント配線板26は被取付部27が固定部10のベース部12の下面に取り付けられている(図5及び図6参照)。ベース部12の下面からは支持軸部14が僅かに下方へ突出されており、被取付部27は孔27aに支持軸部14の下端部が挿通された状態でベース部12に取り付けられている。第1の中継部29と第2の中継部30は、略円弧状に湾曲され先端寄りの部分が接触した状態で可動部11の挿入用スリット17eに挿入され、コイル用ランド部29a、29aが形成された部分とコイル用ランド部30a、30aが形成された部分とが互いに反対方向へ屈曲された状態で基板取付部17dの下面に、例えば、両面テープによって接着される(図5及び図6参照)。
【0052】
このとき、フレキシブルプリント配線板26の第1の中継部29と第2の中継部30の先端寄りの部分を挿入用スリット17eに挿入し、コイル用ランド部29a、29aが形成された部分とコイル用ランド部30a、30aが形成された部分とを互いに反対方向へ屈曲させるだけで基板取付部17dの下面に接着できるため、フレキシブルプリント配線板26の可動部11への取付を極めて簡単に行うことができる。
【0053】
このようにフレキシブルプリント配線板26が取り付けられた状態において、トラッキングコイル24の両端部がそれぞれコイル用ランド部29a、29aに半田付けにより接続され、フォーカシングコイル23の両端部がそれぞれコイル用ランド部30a、30aに半田付けにより接続される。
【0054】
フレキシブルプリント配線板26が基板取付部17dに取り付けられた状態において、トラッキングコイル用のコイル用ランド部29a、29a及びフォーカシングコイル用のコイル用ランド部30a、30aは何れもベース部12側を向いているため、トラッキングコイル24の両端部及びフォーカシングコイル23の両端部をコイル用ランド部29a、29a、30a、30aに容易に半田付けすることができる。
【0055】
フレキシブルプリント配線板26の導出部28は固定部10から側方へ突出され(図2及び図4参照)、回路用ランド部28a、28a、・・・がそれぞれ電流供給回路の各端子部に接続される。
【0056】
上記のようにして取り付けられたフレキシブルプリント配線板26は、第1の中継部29及び第2の中継部30の幅方向が、フォーカシング方向に直交し、かつ、トラッキング方向に直交するように配置されている(図2、図4、図5及び図6参照)。また、フレキシブルプリント配線板26の第1の中継部29と第2の中継部30は、対物レンズ21の光軸21aと支持軸部14の中心軸14aを含む平面を基準として、対称に配置されている(図4乃至図6参照)。
【0057】
固定部10には可動部11を覆うカバー33が取り付けられる(図2、図3、図5及び図6参照)。カバー33は、その天板部34と該天板部34の左右両側縁から下方へ突出された側板部35、35とが磁性金属材料によって一体に形成され、天板部34と側板部35、35との連続した部分に前後に離間して係合孔33a、33a、・・・が形成されている。
【0058】
カバー33は係合孔33a、33a、・・・に固定部10に設けられた係合突部13c、13c、・・・がそれぞれ係合されることにより固定部10に取り付けられる(図2参照)。
【0059】
以下に、ディスクドライブ装置1の動作について説明する。
【0060】
ディスク状記録媒体100がディスクテーブル4に装着され図示しない記録スイッチ又は再生スイッチが操作されると、スピンドルモーターの駆動によるディスクテーブル4の回転に伴ってディスク状記録媒体100が回転される。ディスク状記録媒体100が回転されると、移動ベース8に設けられた図示しない発光素子からレーザー光が出射され対物レンズ21を介してディスク状記録媒体100の記録面に照射される。
【0061】
ディスク状記録媒体100の記録面に照射されたレーザー光は当該記録面で反射され、移動ベース8に設けられた図示しない受光素子に入射され、光電変換されて情報信号の記録又は再生が行われる。
【0062】
情報信号の記録又は再生が行われるときには、対物レンズ駆動装置9によってフォーカシング調整及びトラッキング調整が行われる。フォーカシング調整時には、電流供給回路からフレキシブルプリント配線板26を介してフォーカシングコイル23に駆動電流が供給され、対物レンズ21を介して照射されるレーザー光のスポットがディスク状記録媒体100の記録面に集光するように、可動部11が支持軸部14の軸方向に動作される。トラッキング調整時には、電流供給回路からフレキシブルプリント配線板26を介してトラッキングコイル24、24、・・・に駆動電流が供給され、対物レンズ21を介して照射されるレーザー光のスポットがディスク状記録媒体100の記録面に集光するように、可動部11が支持軸部14の軸回り方向に動作される。
【0063】
尚、可動部11がフォーカシング方向及びトラッキング方向の何れの方向にも動作されていない状態においては、磁性部材25がマグネット15、15の中央部に引き寄せられ、フォーカシング方向及びトラッキング方向における中立位置に保持されている。
【0064】
対物レンズ駆動装置9にあっては、上記のように、フレキシブルプリント配線板26の第1の中継部29及び第2の中継部30の幅方向が、フォーカシング方向に直交し、かつ、トラッキング方向に直交するように配置されている。
【0065】
従って、可動部11がフォーカシング方向及びトラッキング方向に動作されるときに、フレキシブルプリント配線板26の剛性による可動部11に対する負荷が小さく、可動部11の感度の向上が図られフォーカシング方向及びトラッキング方向における良好な動作状態を確保することができる。
【0066】
また、フレキシブルプリント配線板26による可動部11に対する負荷を軽減するためにフレキシブルプリント配線板26の長さを長くする必要がなく、その分、対物レンズ駆動装置9の小型化を図ることができる。
【0067】
さらに、フレキシブルプリント配線板26の第1の中継部29と第2の中継部30は、対物レンズ21の光軸21aと支持軸部14の中心軸14aを含む平面を基準として対称に配置されているため、可動部11をトラッキング方向における中立位置に安定して保持することができる。
【0068】
加えて、対物レンズ駆動装置9にあっては、フレキシブルプリント配線板26の第1の中継部29と第2の中継部30とに、それぞれトラッキング調整時に駆動電流が供給される回路パターン31、31とフォーカシング調整時に駆動電流が供給される回路パターン32、32とを各別に形成しているため、第1の中継部29と第2の中継部30において相互にノイズの影響を軽減することができる。
【0069】
図9は、従来の対物レンズ駆動装置aと対物レンズ駆動装置9とについて、可動部c又は可動部11をフォーカシング方向へ動作させたときの、周波数応答(振幅(ゲイン)と周波数との関係)を示したグラフ図である。破線は、従来の対物レンズ駆動装置aについての測定値であり、実線は対物レンズ駆動装置9についての測定値である。
【0070】
図10は、従来の対物レンズ駆動装置aと対物レンズ駆動装置9とについて、可動部cまたは可動部11をフォーカシング方向へ動作させたときの、周波数応答(位相と周波数との関係)を示したグラフ図である。破線は、従来の対物レンズ駆動装置aについての測定値であり、実線は対物レンズ駆動装置9についての測定値である。
【0071】
測定の結果、振幅と周波数との関係においては、従来の対物レンズ駆動装置aと対物レンズ駆動装置9とにおいて、大きな差異は見られなかったが(図9参照)、図10に示す位相と周波数との関係において、低周波数領域において(領域A)、従来の対物レンズ駆動装置aでは位相の反転を示す周波数領域が広いが、対物レンズ駆動装置9では位相の反転を示す周波数領域が狭いという結果が得られた。これは、従来の対物レンズ駆動装置aにあっては、フレキシブルプリント配線板qの一端部rがボビンhの後面部に取り付けられていることから、フレキシブルプリント配線板qから可動部cに対して後方から支持軸部fに押し付ける力が付与され、可動部cが支持軸部fに線接触した状態で動作され摺動ロスが大きいが、対物レンズ駆動装置9にあっては、フレキシブルプリント配線板26の第1の中継部29の先端部と第2の中継部30の先端部とが基板取付部17dの下面に取り付けられていることから、フレキシブルプリント配線板26から可動部11に対してフォーカシング方向に延びる軸を中心とした回転力が付与され、可動部11が支持軸部14に対して被支持孔19と支持軸部14とのクリアランス分傾斜され点接触した状態で動作され摺動ロスが小さいことによるためである。
【0072】
従って、対物レンズ駆動装置9にあっては、良好な摺動性が確保された状態で可動部11がフォーカシング方向へ動作されることが確認された。
【0073】
図11は、従来の対物レンズ駆動装置aと対物レンズ駆動装置9とについて、可動部c又は可動部11をトラッキング方向へ動作させたときの、周波数応答(振幅(ゲイン)と周波数との関係)を示したグラフ図である。破線は、従来の対物レンズ駆動装置aについての測定値であり、実線は対物レンズ駆動装置9についての測定値である。
【0074】
図12は、従来の対物レンズ駆動装置aと対物レンズ駆動装置9とについて、可動部c又は可動部11をフォーカシング方向へ動作させたときの、周波数応答(位相と周波数との関係)を示したグラフ図である。破線は、従来の対物レンズ駆動装置aについての測定値であり、実線は対物レンズ駆動装置9についての測定値である。
【0075】
測定の結果、位相と周波数との関係においては、従来の対物レンズ駆動装置aと対物レンズ駆動装置9とにおいて、位相の反転を示す周波数領域がシフトされただけで大きな差異は見られなかったが(図12参照)、図11に示す振幅と周波数との関係において、低周波数領域において(領域B)、従来の対物レンズ駆動装置aではゲインのレベルが低いが、対物レンズ駆動装置9ではゲインのレベルが高いという結果が得られた。これは、従来の対物レンズ駆動装置aにあっては、可動部cがトラッキング方向へ動作されたときに可動部cに対するフレキシブルプリント配線板qの剛性による負荷が大きいが、対物レンズ駆動装置9にあっては、可動部11がトラッキング方向へ動作されたときに可動部11に対するフレキシブルプリント配線板26の剛性による負荷が小さいことによるためである。
【0076】
従って、対物レンズ駆動装置9にあっては、可動部11に対するフレキシブルプリント配線板26の剛性による負荷が小さな状態で可動部11がトラッキング方向へ動作されることが確認された。
【0077】
次に、可動部11をフォーカシング方向及びトラッキング方向における中立位置に保持させるための磁性部材25とフレキシブルプリント配線板26との関係について説明する(図13乃至図16参照)。
【0078】
図13乃至図16においては、マグネット15、15に引き寄せられる磁性部材25による可動部11をフォーカシング方向における中立位置に移動させる力を概念的に説明するためにバネ36を示し、フレキシブルプリント配線板26の弾性力により可動部11を釣合位置に移動させる力を概念的に説明するためにバネ37を示している。可動部11の釣合位置は、フォーカシングコイル23及びトラッキングコイル24に駆動電流が供給されていないときに磁性部材25による力と自重とフレキシブルプリント配線板26の弾性力との釣合によって可動部11が保持される位置である。
【0079】
対物レンズ駆動装置9においては、可動部11に形成された被支持孔19と支持軸部14との間にクリアランスがあるため、可動部11が支持軸部14に対してクリアランス分任意の方向へ傾斜可能な状態にあるが、この傾斜方向が可動部11の動作中に変動すると対物レンズ駆動装置9によるフォーカシング調整及びトラッキング調整に悪影響が生じてしまう。従って、対物レンズ駆動装置9にあっては、可動部11の動作中に傾斜方向に変動を来たさず、可動部11が支持軸部14に対して常に一定の方向へ傾斜した状態で動作されることが望ましい。
【0080】
磁性部材25によって可動部11をフォーカシング方向における中立位置に移動させる力は、フレキシブルプリント配線板26の弾性によって可動部11に付与される力より大きいことから、可動部11が支持軸部14に対して常に一定の方向へ傾斜した状態で動作されるためには、可動部11のフォーカシング方向における移動範囲において、常に可動部11に固定部10のベース部12側に移動させる向きの力が付与されるようにフレキシブルプリント配線板26の弾性力を設定する必要がある。従って、可動部11のフォーカシング方向における移動範囲において、常にフレキシブルプリント配線板26に可動部11をベース部12側に付勢する方向への力が生じるようにすればよいため、対物レンズ駆動装置9にあっては、上記釣合位置を、可動部11のフォーカシング方向の移動範囲におけるベース部12側の移動端よりもベース部12側に設定している(図16参照)。
【0081】
例えば、可動部11がフォーカシング方向における中立位置に保持されている状態(図13参照)を基準として、フォーカシング方向における移動範囲が上下0.5mm(+0.5mm乃至−0.5mm)である場合には、釣合位置が−0.5mmよりも小さい位置になるように設定されている。
【0082】
このように釣合位置を、可動部11のフォーカシング方向の移動範囲におけるベース部12側の移動端よりもベース部12側に設定することにより、対物レンズ駆動装置9にあっては、常に可動部11にその後端部がベース部12側に移動される方向への力がフレキシブルプリント配線板26から付与され、可動部11は常に後下がりに傾斜した状態で動作される(図13乃至図15参照)。図13は可動部11がフォーカシング方向における中立位置に保持された状態を示し、図14は可動部11がフォーカシング方向における上方側の移動端に位置された状態を示し、図15は可動部11がフォーカシング方向における下方側の移動端に位置された状態を示している。
【0083】
従って、対物レンズ駆動装置9にあっては、可動部11が支持軸部14に対して常に一定の方向へ傾斜した状態で動作されるため、可動部11の動作中に傾斜方向に変動を来たすことがなく、常に可動部11の安定した動作状態を確保することができる。
【0084】
次に、フレキシブルプリント配線板26の変形例であるフレキシブルプリント配線板26Aについて説明する(図17及び図18参照)。
【0085】
フレキシブルプリント配線板26Aは、基材が柔軟性を有する材料によって形成され、固定部10に取り付けられる被取付部38、39と被取付部38から突出された導出部40、第1の中継部41及び第2の中継部42とを有している。
【0086】
被取付部38、39にはそれぞれ孔38a、39aが形成されている。
【0087】
導出部40は略一定の方向に長く形成され、展開した状態で見て、先端部に4つの回路用ランド部40a、40a、・・・が互いに離間して設けられている(図17参照)。
【0088】
第1の中継部41は、展開した状態で見て、導出部40と同じ方向に延びるように設けられている(図7参照)。
【0089】
第2の中継部42は、展開した状態で見て、第1の中継部41に対して直交する方向へ突出され被取付部38側に位置する第1の部分42aと、該第1の部分42aに連続し第1の中継部41と同じ方向へ延びる第2の部分42bとを有している(図17参照)。
【0090】
被取付部39は第2の中継部42の第2の部分42bの第1の部分42a側の端部から、第1の部分42aを挟んで被取付部38の反対側に突出するように設けられている。
【0091】
第1の中継部41の先端寄りの部分と第2の中継部42の第2の部分42bの先端寄りの部分は、架け渡し部43によって連結されている。第1の中継部41と第2の中継部42とは、それぞれ先端部が水平方向に互いに近付くように直角に折り曲げられて形成されている(図17参照)。
【0092】
第1の中継部41の先端部には、トラッキングコイル用のコイル用ランド部41a、41aが形成されている。第2の中継部42の先端部には、フォーカシングコイル用のコイル用ランド部42c、42cが形成されている。
【0093】
フレキシブルプリント配線板26Aには4つの回路パターン44、44、45、45が形成されている(図17参照)。回路パターン44、44は一方のコイル、例えば、トラッキングコイル24、24、・・・用の回路パターンであり、それぞれ回路用ランド部40a、40aとコイル用ランド部41a、41aとの間に形成され、回路用ランド部40a、40aから導出部40、被取付部38及び第1の中継部41を経てコイル用ランド部41a、41aに至っている。回路パターン45、45は他方のコイル、例えば、フォーカシングコイル23用の回路パターンであり、それぞれ回路用ランド部40a、40aとコイル用ランド部42c、42cとの間に形成され、回路用ランド部40a、40aから導出部40、被取付部38及び第2の中継部42を経てコイル用ランド部42c、42cに至っている。
【0094】
フレキシブルプリント配線板26Aは第1の中継部41及び第2の中継部42が、固定部10と可動部11とを繋ぐようにして取り付けられる。
【0095】
フレキシブルプリント配線板26Aは、第2の中継部42の第1の部分42aの中央部が屈曲され該第1の部分42aが折り返され、被取付部38と被取付部39が重ねられた状態で固定部10のベース部12の下面に取り付けられている。ベース部12の下面からは支持軸部14が僅かに下方へ突出されており、重ねられた被取付部38、39は孔38a、39aに支持軸部14の下端部が挿通された状態でベース部12に取り付けられる。第1の中継部41と第2の中継部42は略円弧状に湾曲され、架け渡し部43が折り返されるようにして第1の中継部41と第2の中継部42との先端寄りの部分が接触した状態で可動部11の挿入用スリット17eに挿入され、コイル用ランド部41a、41aが形成された部分とコイル用ランド部42c、42cが形成された部分とが互いに反対方向へ屈曲された状態で基板取付部17dの下面に、例えば、両面テープによって接着される。
【0096】
このとき、フレキシブルプリント配線板26Aの第1の中継部41と第2の中継部42の先端寄りの部分とを挿入用スリット17eに挿入し、コイル用ランド部41a、41aが形成された部分とコイル用ランド部42c、42cが形成された部分とを互いに反対方向へ屈曲させるだけで基板取付部17dの下面に接着できるため、フレキシブルプリント配線板26Aの可動部11への取付を極めて簡単に行うことができる。
【0097】
また、フレキシブルプリント配線板26Aにあっては、第1の中継部41の先端寄りの部分と第2の中継部42の先端寄りの部分とを連結する架け渡し部43を折り返し、第1の中継部41の先端寄りの部分と第2の中継部42の先端寄りの部分とを折り重ねた状態で挿入用スリット17eに挿入することができるため、挿入用スリット17eに第1の中継部41と第2の中継部42とを各別に挿入する必要がなく、基板取付部17dへの取付を容易に行うことができる。
【0098】
このようにフレキシブルプリント配線板26Aが取り付けられた状態において、トラッキングコイル24の両端部がそれぞれコイル用ランド部41a、41aに半田付けにより接続され、フォーカシングコイル23の両端部がそれぞれコイル用ランド部42c、42cに半田付けにより接続される。
【0099】
フレキシブルプリント配線板26Aが基板取付部17dに取り付けられた状態において、トラッキングコイル用のコイル用ランド部41a、41a及びフォーカシングコイル用のコイル用ランド部42c、42cは何れもベース部12側を向いているため、トラッキングコイル24の両端部及びフォーカシングコイル23の両端部をコイル用ランド部41a、41a、42c、42cに容易に半田付けすることができる。
【0100】
フレキシブルプリント配線板26Aの導出部40は固定部10から側方へ突出され、回路用ランド部40a、40a、・・・がそれぞれ電流供給回路の各端子部に接続される。
【0101】
上記のようにして取り付けられたフレキシブルプリント配線板26Aは、第1の中継部41及び第2の中継部42の幅方向が、フォーカシング方向に直交し、かつ、トラッキング方向に直交するように配置されている(図18参照)。また、フレキシブルプリント配線板26Aの第1の中継部41と第2の中継部42は、対物レンズ21の光軸21aと支持軸部14の中心軸14aを含む平面を基準として、対称に配置される。
【0102】
以上のように、対物レンズ駆動装置9にあっては、フレキシブルプリント配線板26Aを用いた場合においても、可動部11がフォーカシング方向及びトラッキング方向に動作されるときに、フレキシブルプリント配線板26Aの剛性による可動部11に対する負荷が小さく、可動部11の感度の向上が図られフォーカシング方向及びトラッキング方向における良好な動作状態を確保することができる。
【0103】
また、フレキシブルプリント配線板26Aによる可動部11に対する負荷を軽減するためにフレキシブルプリント配線板26Aの長さを長くする必要がなく、その分、対物レンズ駆動装置9の小型化を図ることができる。
【0104】
さらに、フレキシブルプリント配線板26Aの第1の中継部41と第2の中継部42は、対物レンズ21の光軸21aと支持軸部14の中心軸14aを含む平面を基準として対称に配置されているため、可動部11をトラッキング方向における中立位置に安定して保持することができる。
【0105】
加えて、フレキシブルプリント配線板26Aの第1の中継部41と第2の中継部42とに、それぞれトラッキング調整時に駆動電流が供給される回路パターン44、44とフォーカシング調整時に駆動電流が供給される回路パターン45、45とを各別に形成しているため、第1の中継部41と第2の中継部42において相互にノイズの影響を軽減することができる。
【0106】
上記した実施の形態において示した各部の具体的な形状及び構造は、何れも本発明を実施する際の具体化のほんの一例を示したものにすぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されることがあってはならないものである。
【0107】
【発明の効果】
以上に記載したところから明らかなように、本発明対物レンズ駆動装置は、ディスクテーブルに装着されるディスク状記録媒体の半径方向へ移動する移動ベースを有すると共に該移動ベースに設けられた発光素子から照射されたレーザー光を対物レンズを介してディスク状記録媒体の記録面に照射する光学ピックアップに設けられ、ディスク状記録媒体の記録面にレーザー光が集光するようにフォーカシング調整及びトラッキング調整を行う対物レンズ駆動装置であって、上記移動ベースに取り付けられるベース部と該ベース部から対物レンズの光軸方向へ突出して設けられた支持軸部とを有する固定部と、上記支持軸部の軸回り方向に回動自在かつ支持軸部の軸方向に摺動自在に支持されると共にフォーカシング調整時にディスクテーブルに装着されたディスク状記録媒体の記録面に離接する方向であるフォーカシング方向に動作されトラッキング調整時にディスクテーブルに装着されたディスク状記録媒体の略半径方向であるトラッキング方向に動作される可動部とを備え、該可動部はフォーカシング調整時に駆動電流が供給されるフォーカシングコイルとトラッキング調整時に駆動電流が供給されるトラッキングコイルとを有し、上記固定部にフォーカシングコイル及びトラッキングコイルに対向して配置されるマグネットが取り付けられ、固定部と可動部にそれぞれフレキシブルプリント配線板の一部が取り付けられると共にフォーカシングコイル及びトラッキングコイルに電流供給手段から駆動電流がフレキシブルプリント配線板を介して供給されると共に、上記マグネットに引き寄せられて上記可動部をフォーカシング方向及びトラッキング方向における中立位置にそれぞれ保持する磁性部材を設け、上記固定部と上記可動部とを繋ぐ中継部の幅方向が、上記フォーカシング方向と異なり、かつ、トラッキング方向と異なる方向に配され、上記フォーカシングコイルに駆動電流が供給されていないときに上記磁性部材による力と重力と上記フレキシブルプリント配線板の弾性力との釣合による上記可動部の上記固定部に対するフォーカシング方向における釣合位置を、上記可動部が上記支持軸部に対して常に一定の方向へ傾斜した状態に設定されていることを特徴とする。
【0108】
従って、可動部がフォーカシング方向及びトラッキング方向に動作されるときに、フレキシブルプリント配線板の剛性による可動部に対する負荷が小さく、可動部の感度の向上が図られフォーカシング方向及びトラッキング方向における良好な動作状態を確保することができる。
【0109】
また、フレキシブルプリント配線板による可動部に対する負荷を軽減するためにフレキシブルプリント配線板の長さを長くする必要がなく、その分、対物レンズ駆動装置の小型化を図ることができる。また、可動部が支持軸部に対して常に一定の方向へ傾斜した状態で動作されるため、可動部の動作中に傾斜方向に変動を来たすことがなく、常に可動部の安定した動作状態を確保することができる。
【0110】
請求項2に記載した発明にあっては、上記フレキシブルプリント配線板の中継部の幅方向をフォーカシング方向に直交し、かつ、トラッキング方向に直交する方向としたので、可動部がフォーカシング方向及びトラッキング方向に動作されるときに、フレキシブルプリント配線板の剛性による可動部に対する負荷が極めて小さく、可動部の感度の一層の向上を図ることができる。
【0112】
請求項3及び請求項4に記載した発明にあっては、上記フレキシブルプリント配線板の中継部を分岐して第1の中継部と第2の中継部として設け、対物レンズの光軸と支持軸部の中心軸とを含む平面を基準として第1の中継部と第2の中継部とを対称に配置したので、可動部をトラッキング方向における中立位置に安定して保持することができる。
【0113】
請求項5及び請求項6に記載した発明にあっては、フレキシブルプリント配線板の第1の中継部又は第2の中継部の一方にトラッキングコイルに駆動電流を供給するためのトラッキングコイル用回路パターンを形成し、第1の中継部又は第2の中継部の他方にフォーカシングコイルに駆動電流を供給するためのフォーカシングコイル用回路パターンを形成したので、第1の中継部と第2の中継部において相互にノイズの影響を軽減することができる。
【0114】
本発明ディスクドライブ装置は、ディスクテーブルに装着されるディスク状記録媒体の半径方向へ移動する移動ベースを有すると共に該移動ベースに設けられた発光素子から照射されたレーザー光を対物レンズを介してディスク状記録媒体の記録面に照射する光学ピックアップを備え、該光学ピックアップに設けられた対物レンズ駆動装置によってディスク状記録媒体の記録面にレーザー光が集光するようにフォーカシング調整及びトラッキング調整が行われるディスクドライブ装置であって、上記対物レンズ駆動装置は、上記移動ベースに取り付けられるベース部と該ベース部から対物レンズの光軸方向へ突出して設けられた支持軸部とを有する固定部と、上記支持軸部の軸回り方向に回動自在かつ支持軸部の軸方向に摺動自在に支持されると共にフォーカシング調整時にディスクテーブルに装着されたディスク状記録媒体の記録面に離接する方向であるフォーカシング方向に動作されトラッキング調整時にディスクテーブルに装着されたディスク状記録媒体の略半径方向であるトラッキング方向に動作される可動部とを備え、該可動部はフォーカシング調整時に駆動電流が供給されるフォーカシングコイルとトラッキング調整時に駆動電流が供給されるトラッキングコイルとを有し、上記固定部にフォーカシングコイル及びトラッキングコイルに対向して配置されるマグネットが取り付けられ、固定部と可動部にそれぞれフレキシブルプリント配線板の一部が取り付けられると共にフォーカシングコイル及びトラッキングコイルに電流供給手段から駆動電流がフレキシブルプリント配線板を介して供給されると共に、上記マグネットに引き寄せられて上記可動部をフォーカシング方向及びトラッキング方向における中立位置にそれぞれ保持する磁性部材を設け、上記固定部と上記可動部とを繋ぐ中継部の幅方向が、上記フォーカシング方向と異なり、かつ、トラッキング方向と異なる方向に配され、上記フォーカシングコイルに駆動電流が供給されていないときに上記磁性部材による力と重力と上記フレキシブルプリント配線板の弾性力との釣合による上記可動部の上記固定部に対するフォーカシング方向における釣合位置を、上記可動部が上記支持軸部に対して常に一定の方向へ傾斜した状態に設定されていることを特徴とする。
【0115】
従って、可動部がフォーカシング方向及びトラッキング方向に動作されるときに、フレキシブルプリント配線板の剛性による可動部に対する負荷が小さく、可動部の感度の向上が図られフォーカシング方向及びトラッキング方向における良好な動作状態を確保することができる。
【0116】
また、フレキシブルプリント配線板による可動部に対する負荷を軽減するためにフレキシブルプリント配線板の長さを長くする必要がなく、その分、対物レンズ駆動装置の小型化を図ることができる。また、可動部が支持軸部に対して常に一定の方向へ傾斜した状態で動作されるため、可動部の動作中に傾斜方向に変動を来たすことがなく、常に可動部の安定した動作状態を確保することができる。
【0117】
請求項8に記載した発明にあっては、上記フレキシブルプリント配線板の中継部の幅方向をフォーカシング方向に直交し、かつ、トラッキング方向に直交する方向としたので、可動部がフォーカシング方向及びトラッキング方向に動作されるときに、フレキシブルプリント配線板の剛性による可動部に対する負荷が極めて小さく、可動部の感度の一層の向上を図ることができる。
【0119】
請求項9及び請求項10に記載した発明にあっては、上記フレキシブルプリント配線板の中継部を分岐して第1の中継部と第2の中継部として設け、対物レンズの光軸と支持軸部の中心軸とを含む平面を基準として第1の中継部と第2の中継部とを対称に配置したので、可動部をトラッキング方向における中立位置に安定して保持することができる。
【0120】
請求項11及び請求項12に記載した発明にあっては、フレキシブルプリント配線板の第1の中継部又は第2の中継部の一方にトラッキングコイルに駆動電流を供給するためのトラッキングコイル用回路パターンを形成し、第1の中継部又は第2の中継部の他方にフォーカシングコイルに駆動電流を供給するためのフォーカシングコイル用回路パターンを形成したので、第1の中継部と第2の中継部において相互にノイズの影響を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2乃至図18と共に本発明の実施の形態を示すものであり、本図はディスクドライブ装置の概略斜視図である。
【図2】カバーを分離して示す対物レンズ駆動装置の拡大斜視図である。
【図3】対物レンズ駆動装置の拡大分解斜視図である。
【図4】カバーを取り外した状態で示す対物レンズ駆動装置の拡大平面図である。
【図5】カバーを取り付けた状態で示す図4のV―V線に沿う断面図である。
【図6】対物レンズ駆動装置の拡大背面図である。
【図7】フレキシブルプリント配線板の拡大展開図である。
【図8】フレキシブルプリント配線板の各部が可動部と固定部に取り付けられるときの状態を示す拡大斜視図である。
【図9】可動部をフォーカシング方向へ動作させたときの、周波数応答(振幅と周波数との関係)を示したグラフ図である。
【図10】可動部をフォーカシング方向へ動作させたときの、周波数応答(位相と周波数との関係)を示したグラフ図である。
【図11】可動部をトラッキング方向へ動作させたときの、周波数応答(振幅と周波数との関係)を示したグラフ図である。
【図12】可動部をトラッキング方向へ動作させたときの、周波数応答(位相と周波数との関係)を示したグラフ図である。
【図13】図14乃至図16と共に磁性部材とフレキシブルプリント配線板との関係を説明するためのものであり、本図は可動部がフォーカシング方向における中立位置に保持されている状態を示す概念図である。
【図14】可動部がフォーカシング方向における一方の移動端に移動された状態を示す概念図である。
【図15】可動部がフォーカシング方向における他方の移動端に移動された状態を示す概念図である。
【図16】可動部が釣合位置にある状態を示す概念図である。
【図17】図18と共にフレキシブルプリント配線板の変形例を示すものであり、本図は拡大展開図である。
【図18】フレキシブルプリント配線板の各部が可動部と固定部に取り付けられるときの状態を示す拡大斜視図である。
【図19】図20と共に従来の対物レンズ駆動装置を示すものであり、本図は概略拡大平面図である。
【図20】概略拡大断面図である。
【符号の説明】
1…ディスクドライブ装置、4…ディスクテーブル、7…光学ピックアップ、8…移動ベース、9…対物レンズ駆動装置、10…固定部、11…可動部、12…ベース部、14…支持軸部、14a…中心軸、15…マグネット、21…対物レンズ、21a…光軸、23…フォーカシングコイル、24…トラッキングコイル、25…磁性部材、26…フレキシブルプリント配線板、29…第1の中継部、30…第2の中継部、31…回路パターン、32…回路パターン、26A…フレキシブルプリント配線板、41…第1の中継部、42…第2の中継部、44…回路パターン、45…回路パターン、100…ディスク状記録媒体
Claims (12)
- ディスクテーブルに装着されるディスク状記録媒体の半径方向へ移動する移動ベースを有すると共に該移動ベースに設けられた発光素子から照射されたレーザー光を対物レンズを介してディスク状記録媒体の記録面に照射する光学ピックアップに設けられ、ディスク状記録媒体の記録面にレーザー光が集光するようにフォーカシング調整及びトラッキング調整を行う対物レンズ駆動装置であって、
上記移動ベースに取り付けられるベース部と該ベース部から対物レンズの光軸方向へ突出して設けられた支持軸部とを有する固定部と、
上記支持軸部の軸回り方向に回動自在かつ支持軸部の軸方向に摺動自在に支持されると共にフォーカシング調整時にディスクテーブルに装着されたディスク状記録媒体の記録面に離接する方向であるフォーカシング方向に動作されトラッキング調整時にディスクテーブルに装着されたディスク状記録媒体の略半径方向であるトラッキング方向に動作される可動部とを備え、
該可動部はフォーカシング調整時に駆動電流が供給されるフォーカシングコイルとトラッキング調整時に駆動電流が供給されるトラッキングコイルとを有し、
上記固定部にフォーカシングコイル及びトラッキングコイルに対向して配置されるマグネットが取り付けられ、
上記固定部と上記可動部にそれぞれフレキシブルプリント配線板の一部が取り付けられると共に上記フォーカシングコイル及び上記トラッキングコイルに電流供給手段から駆動電流が上記フレキシブルプリント配線板を介して供給されると共に、上記マグネットに引き寄せられて上記可動部をフォーカシング方向及びトラッキング方向における中立位置にそれぞれ保持する磁性部材を設け、
上記固定部と上記可動部とを繋ぐ中継部の幅方向が、上記フォーカシング方向と異なり、かつ、トラッキング方向と異なる方向に配され、
上記フォーカシングコイルに駆動電流が供給されていないときに上記磁性部材による力と重力と上記フレキシブルプリント配線板の弾性力との釣合による上記可動部の上記固定部に対するフォーカシング方向における釣合位置を、上記可動部が上記支持軸部に対して常に一定の方向へ傾斜した状態に設定されている
ことを特徴とする対物レンズ駆動装置。 - 上記フレキシブルプリント配線板の中継部の幅方向をフォーカシング方向に直交し、かつ、トラッキング方向に直交する方向とした
ことを特徴とする請求項1に記載の対物レンズ駆動装置。 - 上記フレキシブルプリント配線板の中継部を分岐して第1の中継部と第2の中継部として設け、
対物レンズの光軸と支持軸部の中心軸とを含む平面を基準として第1の中継部と第2の中継部とを対称に配置した
ことを特徴とする請求項1に記載の対物レンズ駆動装置。 - 上記フレキシブルプリント配線板の中継部を分岐して第1の中継部と第2の中継部として設け、
対物レンズの光軸と支持軸部の中心軸とを含む平面を基準として第1の中継部と第2の中継部とを対称に配置した
ことを特徴とする請求項2に記載の対物レンズ駆動装置。 - フレキシブルプリント配線板の第1の中継部又は第2の中継部の一方にトラッキングコイルに駆動電流を供給するためのトラッキングコイル用回路パターンを形成し、
第1の中継部又は第2の中継部の他方にフォーカシングコイルに駆動電流を供給するためのフォーカシングコイル用回路パターンを形成した
ことを特徴とする請求項3に記載の対物レンズ駆動装置。 - フレキシブルプリント配線板の第1の中継部又は第2の中継部の一方にトラッキングコイルに駆動電流を供給するためのトラッキングコイル用回路パターンを形成し、
第1の中継部又は第2の中継部の他方にフォーカシングコイルに駆動電流を供給するためのフォーカシングコイル用回路パターンを形成した
ことを特徴とする請求項4に記載の対物レンズ駆動装置。 - ディスクテーブルに装着されるディスク状記録媒体の半径方向へ移動する移動ベースを有すると共に該移動ベースに設けられた発光素子から照射されたレーザー光を対物レンズを介してディスク状記録媒体の記録面に照射する光学ピックアップを備え、該光学ピックアップに設けられた対物レンズ駆動装置によってディスク状記録媒体の記録面にレーザー光が集光するようにフォーカシング調整及びトラッキング調整が行われるディスクドライブ装置であって、
上記対物レンズ駆動装置は、
上記移動ベースに取り付けられるベース部と該ベース部から対物レンズの光軸方向へ突出して設けられた支持軸部とを有する固定部と、
上記支持軸部の軸回り方向に回動自在かつ支持軸部の軸方向に摺動自在に支持されると共にフォーカシング調整時にディスクテーブルに装着されたディスク状記録媒体の記録面に離接する方向であるフォーカシング方向に動作されトラッキング調整時にディスクテーブルに装着されたディスク状記録媒体の略半径方向であるトラッキング方向に動作される可動部とを備え、
該可動部はフォーカシング調整時に駆動電流が供給されるフォーカシングコイルとトラッキング調整時に駆動電流が供給されるトラッキングコイルとを有し、
上記固定部にフォーカシングコイル及びトラッキングコイルに対向して配置されるマグネットが取り付けられ、
上記固定部と上記可動部にそれぞれフレキシブルプリント配線板の一部が取り付けられると共に上記フォーカシングコイル及び上記トラッキングコイルに電流供給手段から駆動電流が上記フレキシブルプリント配線板を介して供給されると共に、上記マグネットに引き寄せられて上記可動部をフォーカシング方向及びトラッキング方向における中立位置にそれぞれ保持する磁性部材を設け、
上記固定部と上記可動部とを繋ぐ中継部の幅方向が、上記フォーカシング方向と異なり、かつ、トラッキング方向と異なる方向に配され、
上記フォーカシングコイルに駆動電流が供給されていないときに上記磁性部材による力と重力と上記フレキシブルプリント配線板の弾性力との釣合による上記可動部の上記固定部に対するフォーカシング方向における釣合位置を、上記可動部が上記支持軸部に対して常に一定の方向へ傾斜した状態に設定されている
ことを特徴とするディスクドライブ装置。 - 上記フレキシブルプリント配線板の中継部の幅方向をフォーカシング方向に直交し、かつ、トラッキング方向に直交する方向とした
ことを特徴とする請求項7に記載のディスクドライブ装置。 - 上記フレキシブルプリント配線板の中継部を分岐して第1の中継部と第2の中継部として設け、
対物レンズの光軸と支持軸部の中心軸とを含む平面を基準として第1の中継部と第2の中継部とを対称に配置した
ことを特徴とする請求項7に記載のディスクドライブ装置。 - 上記フレキシブルプリント配線板の中継部を分岐して第1の中継部と第2の中継部として設け、
対物レンズの光軸と支持軸部の中心軸とを含む平面を基準として第1の中継部と第2の中継部とを対称に配置した
ことを特徴とする請求項8に記載のディスクドライブ装置。 - フレキシブルプリント配線板の第1の中継部又は第2の中継部の一方にトラッキングコイルに駆動電流を供給するためのトラッキングコイル用回路パターンを形成し、
第1の中継部又は第2の中継部の他方にフォーカシングコイルに駆動電流を供給するためのフォーカシングコイル用回路パターンを形成した
ことを特徴とする請求項9に記載のディスクドライブ装置。 - フレキシブルプリント配線板の第1の中継部又は第2の中継部の一方にトラッキングコイルに駆動電流を供給するためのトラッキングコイル用回路パターンを形成し、
第1の中継部又は第2の中継部の他方にフォーカシングコイルに駆動電流を供給するためのフォーカシングコイル用回路パターンを形成した
ことを特徴とする請求項10に記載のディスクドライブ装置。
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