JP3910680B2 - デジタルデータとして用意された素材の割付装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はデジタルデータとして用意された素材の割付装置、特に、商品カタログの各ページに商品の写真や説明文などを割り付ける処理を行うのに適した割付装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
印刷の分野では、コンピュータの普及とともに、いわゆるデスクトップパブリッシング(Desk Top Publishing:以下、DTPという) の技術が急速に広まっており、現在、製版までのほとんどの作業は、ディスプレイ画面を見ながらコンピュータを操作することによって行われるのが一般的である。このDTPの分野では、通常、種々の素材がデジタルデータの形式で用意され、オペレータは、所望の素材を選択して所定のページ内に割り付ける処理を行うことになる。デジタルデータとして用意される素材は、写真画像、イラスト画像、文字列、ロゴ、図形など様々であり、通常は、これらの素材はデータベースの形で提供される。
【0003】
たとえば、商品カタログやチラシなどを印刷する場合、掲載すべき商品に関する写真・図形などの画像情報や、説明文などの文字情報が、個々の素材情報として、コンピュータ内にデジタルデータとして用意されることになる。商品カタログやチラシなどは、これらの素材情報をページ上の所望の位置に適宜割り付けることにより作成される。オペレータは、ディスプレイ画面上にカタログやチラシのページを表示させながら、コンピュータに対して所定の割付指示を与える作業を行えばよいので、非常に効率的な作業が可能になる。このような割付作業が完了したら、コンピュータから割付結果を示すデータを出力すれば、自動的に製版フィルムを作成することができ、また、必要に応じて自動的に刷版を直接作成することができるため、短時間で印刷工程へ進むことができる。
【0004】
最近は、いわゆるマルチメディアの普及により、素材情報を提示するための媒体も種々のものが利用されるに至っている。すなわち、従来は紙媒体のチラシ・カタログが主流であったのに対し、最近では、CD−ROMを媒体とした電子カタログや、インターネットを媒介とした商品説明などが盛んに行われるようになってきている。このような種々の媒体を通じて素材情報を提示する場合にも、やはりコンピュータを利用した割付装置が用いられている。すなわち、電子カタログの1ページあるいはインターネットのブラウザ用ページをディスプレイ画面上に表示させ、個々の素材情報を所望の位置に所望の態様で割り付ける作業が行われる。このように、最終的な素材の提示が、紙媒体上ではなくディスプレイ画面上で行われる場合には、静止画だけでなく動画も素材情報の一種として用いることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
商品カタログやチラシを作成するために利用される個々の素材情報は、データベースの形で提供されるのが一般的である。通常、この種のデータベースでは、同一の商品に関連する一群の素材情報を1つのグループとする取り扱いがなされる。たとえば、グループAに所属する素材情報として、商品Aについての商品名,価格,商品説明,商品写真などの個々の素材情報を用意し、グループBに所属する素材情報として、商品Bについての商品名,価格,商品説明,商品写真などの個々の素材情報を用意しておけば、商品単位での割付処理を効率的に行うことができる。すなわち、オペレータは、商品Aについてのカタログページを作成する場合、データベースからグループAに所属する素材情報を読み出し、所望の素材情報を所望の態様で割り付ける処理を行ってゆけばよい。
【0006】
ところが、上述した従来の手法で割付処理を実行すると、個々の素材情報は、ページ上の所定位置に割り付けられた時点で、元のデータベースからは独立した存在になり、ページ上に割り付けられた素材情報と元のデータベースとの関係は断ち切られた状態になってしまう。もちろん、DTPを実行する上では、各ページ上に割り付けられた個々の素材情報と元のデータベースとの関連を示す情報は必要ないので、単に、データベースから素材情報を抽出し、これをページ上の所定位置に割り付けるという作業を行う上では、何ら支障は生じない。しかしながら、一度、割り付けを行ったページに対して、素材情報の差し替えを行うなどの修正処理が必要になった場合、ページ上の素材情報と元のデータベースとの関係が断ち切られた状態になっていると、効率的な差し替え作業を行うことができなくなる。
【0007】
たとえば、カタログの所定ページに、商品Aについての正面写真を割り付けたところ、後に、この正面写真を側面写真に差し替えたい、との要求が出されたとしよう。この場合、元のデータベース上では、商品Aの正面写真および側面写真は、いずれもグループAに所属する素材情報として管理されているが、カタログの所定ページ上に割り付けられた正面写真は、単なる画像データとしての情報しかもたない。このため、オペレータは、差替対象となる写真が商品Aの写真であることを認識した上で、あらためてデータベースを検索して、グループAに所属する商品Aの側面写真を読み出す作業を行わねばならず、柔軟な対応をとることができなくなる。
【0008】
そこで本発明は、ページ上に割り付けられた素材情報から、元のデータベースを自動的に検索することが可能なデジタルデータとして用意された素材の割付装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
(1) 本発明の第1の態様は、デジタルデータとして用意された多数の素材の中から、所望の素材を選択し、所定のページ内に割り付ける処理を行うデジタルデータとして用意された素材の割付装置において、
割付対象となる個々の素材情報を、互いに関連する素材情報ごとにグループ化して記憶する素材情報記憶手段と、
オペレータからの指示を入力する指示入力手段と、
素材情報記憶手段内のグループの中から、オペレータの指示に基づいて特定のグループを抽出し、抽出されたグループに所属する素材情報を読み出す素材情報読出手段と、
素材情報読出手段によって読み出された素材情報を、所定のページ内に割り付けるために、個々の素材情報に対してそれぞれの割付態様を示す割付情報を付加するとともに、所属するグループを特定するグループ情報を付加し、素材情報、割付情報、グループ情報を含んだ割付結果を生成する割付処理手段と、
割付処理手段によって生成された割付結果を記憶する割付結果記憶手段と、
割付結果を表示するためのディスプレイ手段と、
を設け、
オペレータから、ディスプレイ手段の画面上で特定の素材情報を指定することにより、当該特定の素材情報を新たな素材情報へ差し替えるべき差替指示が与えられたとき、割付処理手段が、割付結果記憶手段内に記憶されている差替対象となる割付結果についてのグループ情報を認識し、この認識したグループに所属する素材情報を、差替用素材情報として素材情報読出手段によって読み出させ、この差替用素材情報を用いた差替処理を行うようにしたものである。
【0010】
(2) 本発明の第2の態様は、上述の第1の態様に係るデジタルデータとして用意された素材の割付装置において、
ディスプレイ手段の画面上に、割付対象となる素材情報を選択するための選択ウインドウを設け、素材情報読出手段によって読み出された1グループに所属する素材情報を、選択ウインドウ内に表示させる選択ウインドウ表示手段と、
選択ウインドウ内に表示されている複数の素材情報の中から、オペレータの指示に基づいて、割付対象となる特定の素材情報を選択する素材情報選択手段と、
を更に設け、オペレータが差替指示を与えたときに、差替用素材情報が選択ウインドウ内に表示されるようにし、この表示されている差替用素材情報の中からオペレータが特定の素材情報を選択すると、この特定の素材情報を用いた差替処理が行われるようにしたものである。
【0011】
(3) 本発明の第3の態様は、上述の第2の態様に係るデジタルデータとして用意された素材の割付装置において、
ディスプレイ手段の画面上に、割付結果を表示するための編集ウインドウと、割付対象となる素材情報を選択するための選択ウインドウと、の双方を表示できるようにし、編集ウインドウ内に表示された差替対象となる素材情報を、この編集ウインドウ上で指定することにより、差替用素材情報が選択ウインドウ内に表示されるようにしたものである。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図示する実施形態に基づいて説明する。図1は、本発明の一実施形態に係るデジタルデータとして用意された素材の割付装置の基本構成を示すブロック図である。この装置の主たる構成要素は、ディスプレイ手段10、処理手段20、記憶手段30、指示入力手段40である。これらの各手段は、実際には、汎用のコンピュータおよびその周辺機器に、専用のアプリケーションソフトウエアを搭載することにより実現される。すなわち、ディスプレイ手段10は、コンピュータ用の一般的なディスプレイ装置により実現でき、処理手段20は、汎用のコンピュータ本体に専用のソフトウエアを搭載することにより実現でき、記憶手段30は、メモリ・磁気記録装置・光磁気記録装置・光記録装置などの一般的なコンピュータ用情報記録装置により実現でき、指示入力手段40は、キーボード・マウス・タブレットなどの一般的なコンピュータ用入力機器により実現できる。
【0014】
ディスプレイ手段10の表示画面上には、少なくとも、選択ウインドウ11と編集ウインドウ12とを表示させることができる。ここで、選択ウインドウ11は、後述するように、割付対象となる素材情報を選択する作業に利用されるウインドウであり、編集ウインドウ12は、割り付けが行われるページを示し、実際の割付位置を指定する作業に利用されるウインドウである。実際には、ディスプレイ手段10は、この他にも種々のウインドウを表示する機能(たとえば、処理手段20に対する種々のコマンドを入力するためのウインドウなど)を備えているが、ここでは細かな説明は省略する。また、本実施形態では、ディスプレイ画面の左側に選択ウインドウ11を、右側に編集ウインドウ12を、それぞれ表示した例を示すが、両ウインドウの表示位置および大きさは任意であり、部分的に両ウインドウを重ねて表示させてもかまわない。
【0015】
処理手段20は、この商品情報割付装置における本質的な処理を実行する中枢部分であり、ここでは、個々の処理機能に着目し、この処理手段20を4個の機能ブロックとしてとらえた説明を行うことにする。すなわち、この処理手段20は、素材情報読出手段21、選択ウインドウ表示手段22、素材情報選択手段23、割付処理手段24の各機能ブロックに分けて把握することができる。これら各手段の具体的機能についての説明は後述する。
【0016】
記憶手段30は、ここでは、素材情報記憶手段31および割付結果記憶手段32の2つの記憶手段に分けてとらえることにする。もちろん、実際のハードウエア構成では、必ずしもこのような2つの記憶装置に分ける必要はなく、2種類の情報を記憶するために何らかの方法で2つの記憶領域が確保できていればよい。素材情報記憶手段31内には、割付対象となる個々の素材情報が、互いに関連する素材情報ごとにグループ化して記憶されている。ここに示す例では、素材情報記憶手段31内には、衣料品のカタログ作成用のデータベースが構築されており、1つの商品に関する素材情報が、1グループとして記憶されている。割付結果記憶手段32は、この割付装置を用いた割付作業の最終的な作業結果を格納する機能を有し、要するに、「各ページのどの位置にどのような素材情報がどのような態様で割り付けられたか」を示す情報が格納されることになる。この割付結果記憶手段32内に最終的に得られたデータに基づいて、製版フィルムを出力したり、直接刷版を出力したりすることが可能になる。
【0017】
指示入力手段40は、オペレータからの指示を処理手段20に伝達するための媒介として機能する手段であり、上述したように、キーボード・マウス・タブレットなどの入力機器によって構成されている。オペレータは、この指示入力手段40を操作することにより、割付作業に関する種々の指示入力を行うことができる。
【0018】
続いて、処理手段20を構成する個々の手段の機能について説明する。まず、素材情報読出手段21は、素材情報記憶手段31内のグループの中から、オペレータの指示に基づいて特定のグループを抽出し、抽出されたグループに所属する素材情報を読み出す機能を有する。この素材情報読出手段21によって読み出された1グループに所属する素材情報は、選択ウインドウ表示手段22によって、選択ウインドウ11内に表示される。素材情報選択手段23は、この選択ウインドウ11内に表示されている複数の素材情報の中から、オペレータの指示に基づいて、割付対象となる特定の素材情報を選択する機能を有する。素材情報選択手段23で選択された素材情報は、割付処理手段24によって所定のページ内に割り付けられることになる。すなわち、割付処理手段24は、オペレータの指示に基づいて、素材情報選択手段23によって選択された素材情報についての割付態様を示す割付情報(たとえば、文字列からなる素材情報であれば、どの位置に、どの文字フォントで、どの文字サイズで割り付けるかといった内容を示す情報であり、画像からなる素材情報であれば、どの位置に、どの倍率で割り付けるかといった内容を示す情報になる)を生成し、素材情報にこの割付情報を付加した情報を割付結果として割付結果記憶手段32へ格納する処理を実行する。
【0019】
次に、この処理手段20内で行われる具体的な処理を、実例に基づいて説明しよう。図2は、素材情報記憶手段31内に1グループとして登録された一群の素材情報の一例を示す概念図である。ここに示す一群の素材情報は、いずれも、商品コード「ABC12345」,商品名「婦人用スーツA」なる商品に関連した素材情報であり、以下、この一群の素材情報をグループAに所属する素材情報と呼ぶことにする。このグループAに所属する素材情報のうち、素材情報L1〜L5は、この商品に関する文字からなる素材情報であり、素材情報P1〜P3は、この商品に関する画像からなる素材情報である。具体的には、素材情報L1はこの商品の標題を示す文字列から構成され、素材情報L2はこの商品の規格を示す文字列から構成され、素材情報L3はこの商品の説明文を示す文字列から構成され、素材情報L4はこの商品の第1のキャッチコピーを示す文字列から構成され、素材情報L5はこの商品の第2のキャッチコピーを示す文字列から構成されている。また、素材情報P1〜P3は、ぞれぞれこの商品の第1〜第3の写真を示す画像から構成されている。
【0020】
一方、図3は、同じく素材情報記憶手段31内に1グループとして登録された別な一群の素材情報の一例を示す概念図である。ここに示す一群の素材情報は、いずれも、商品コード「XXX0088」,商品名「紳士用ビジネススーツX」なる商品に関連した素材情報であり、以下、この一群の素材情報をグループXに所属する素材情報と呼ぶことにする。このグループXに所属する個々の素材情報の構成は、図2に示すグループAに所属する個々の素材情報の構成と同様である。素材情報記憶手段31内には、このように、1つの商品に関する一群の素材情報を1グループとして、多数のグループ、すなわち多数の商品に関する素材情報がデータベースとして用意されていることになる。
【0021】
なお、図2や図3に示す例では、素材情報として文字列と写真のみを示したが、この他、種々のロゴや図形も、画像からなる素材情報としてデータベース内に登録することが可能であり、更に、CD−ROMやインターネットを媒介として素材情報の提示を行う場合には、静止画だけに限らず、動画や音声の素材情報をデータベース内に登録することも可能である。
【0022】
図4は、図2あるいは図3に示す素材情報のいくつかを、カタログの1ページ内に割り付けた割付結果の一例を示す図である。この例では、1ページ内に、2種類の商品に関する素材情報が割り付けられている。すなわち、図の上段に割り付けられている個々の素材情報は、図2に示されているグループAに所属する素材情報の中から選択されたものであり、図の下段に割り付けられている個々の素材情報は、図3に示されているグループXに所属する素材情報の中から選択されたものである。なお、この図4に示すような割付結果は、編集ウインドウ12内に表示されるとともに、その内容は割付結果記憶手段32へ保存されることになる。
【0023】
図4に示すような割付結果を得るためには、オペレータは、図1に示す割付装置を用いて次のような作業を行えばよい。まず、図4の上段の割付作業を行うために、素材情報読出手段21によって、素材情報記憶手段31内のデータベースに記憶されている多数の素材情報の中から、グループAに所属する素材情報を読み出す。具体的には、グループAを特定するための商品コード「ABC12345」を入力すればよい。任意のグループを特定するための入力操作としては、たとえば、キーボードから商品コードを入力するような方法を採ることもできるが、ここに示す実施形態では、より操作性のよい入力環境を提供している。すなわち、この実施形態の装置では、ディスプレイ手段10の表示画面上に図5に示すような商品一覧をリスト表示させ、このリスト内の商品コードもしくは商品名の欄をマウスでクリックすることにより、特定の商品(特定のグループ)を指定できるようにしている。図5に示すような商品一覧は、選択ウインドウ11内に表示させることもできるし、別個の独立したウインドウ内に表示させることもできる。
【0024】
図5に示す商品一覧において、「ABC12345」なる商品コードの欄(もしくは、その右の「婦人用スーツA」の欄)をマウスでクリックすると、素材情報読出手段21によって、グループAに所属する素材情報が読み出され、選択ウインドウ表示手段22によって、図6に示すような選択ウインドウ11が表示される。ここに示す実施形態では、読み出された素材情報に対して、必要に応じて間引き処理を行った後に、選択ウインドウ11へ表示するようにしている。たとえば、図6に示されている画像からなる素材情報P1〜P3は、素材情報記憶手段31内のデータベースから読み出した画像データをそのまま表示したものではなく、画素の間引き処理を実行した縮小画像(いわゆるサムネイル)になっている。また、図6に示されている文字からなる素材情報Lは、デッドスペースを少なくするために、もとの素材情報L1〜L5を詰めて配置したものになっており、必要な場合には、文字列の一部を省略して表示するようにしてもよい。そもそも、この選択ウインドウ11は、割付対象となる素材(すなわち、個々の素材情報)を選択するためのものであるので、オペレータに個々の素材情報の概略を伝達できれば、それで用が足りる。したがって、この実施形態では、必要に応じて情報量を間引く処理を行った上で、選択ウインドウ11への表示を行うようにしている。特に、もともと情報量の多い画像の素材情報については、できるだけ間引き処理を行い、いわゆるサムネイルの形式で選択ウインドウ11内に表示するのが好ましい。
【0025】
また、この図6に示す選択ウインドウ11では、文字からなる素材情報については、個々の素材情報に対応したボタン領域B1〜B5を表示させるようにしている。図2に示すように、この商品については、合計5組の「文字からなる素材情報」L1〜L5が用意されているが、上述したように、選択ウインドウ11内では、スペースを効率的に利用するために、これら5組の素材情報を構成する文字列を詰めて表示している。その代わりに、この5組の素材情報にそれぞれ対応したボタン領域B1〜B5を表示するようにし、後述する素材情報の選択作業の便宜を図っている。
【0026】
さて、図6に示すように、グループAに所属する複数の素材情報が、選択ウインドウ11内に表示されたら、この複数の素材情報の中から特定の素材情報を選択する作業が実行される。すなわち、素材情報選択手段23は、オペレータからの指示に基づき、選択ウインドウ11内に表示されている複数の素材情報の中から、特定の素材情報を選択する機能を果たす。特定の素材情報を選択する作業は、この実施形態では、選択ウインドウ11内の1点をマウスでクリックすることにより直感的に行うことができる。すなわち、オペレータが選択ウインドウ11内の画像領域(画像からなる素材情報P1〜P3が表示されている領域)の1点を指示した場合には、素材情報選択手段23は、その指示点を含む画像からなる素材情報が選択されたものと判断する。たとえば、図6において、画像からなる素材情報P1内の1点が指示された場合には、オペレータにより、素材情報P1が選択されたものと認識することになる。また、オペレータが選択ウインドウ11内のボタン領域B1〜B5内の1点を指示した場合には、その指示点を含むボタン領域に対応する「文字からなる素材情報」が選択されたものと判断する。たとえば、図6において、ボタン領域B1内の1点が指示された場合には、オペレータにより、素材情報L1が選択されたものと認識することになる。一般に、画像からなる素材情報は、ひとまとまりの素材情報としての区切りが容易に認識できるので、選択ウインドウ11内に表示されている画像自身をクリックする選択方法が適しているが、文字からなる素材情報は、ひとまとまりの素材情報としての区切りの認識が困難であるので、上述したように対応したボタン領域をクリックする選択方法が適している。
【0027】
一方、選択した素材情報の割付態様は、割付処理手段24によって決定される。この実施形態では、画像からなる素材情報の割付態様は、割付処理手段24によって割付枠Wを設定することによって決定される。図7は、ディスプレイ手段10の表示画面上において、割付枠Wを設定する作業画面を示す図である。この図7の例では、画面の左側に選択ウインドウ11(図6に示したものと同じ)が表示され、画面の右側に編集ウインドウ12が表示されており、割付枠Wは、この編集ウインドウ12内に定義される(具体的には、たとえば、マウスポインタにより頂点位置を指定すればよい)。このように割付枠Wを設定した後、選択ウインドウ11内の素材情報P3を選択すれば、素材情報P3が割付枠W内に割り付けられ、図8に示すように、割付結果が編集ウインドウ12内にリアルタイムで表示される。
【0028】
結局、割付枠Wの設定により、素材情報P3の割付位置と割付倍率とが定義されたことになり、素材情報P3を、どの位置に、どのような倍率で割り付けるか、という割付態様が決定されたことになる。文字からなる素材情報を割り付ける場合は、どの文字フォントを用いて、どの文字サイズで、どの位置に割り付けるか、といった割付態様を決定する作業が必要になるが、ここでは、これらの割付態様を指定する具体的な操作方法についての説明は省略する。いずれにせよ、割付処理手段24による割付作業の結果、割付対象となる素材情報に、所定の割付情報(割付態様を示す情報)が付加されることになる。結局、割付結果記憶手段32に格納される割付結果は、もとの素材情報に、割付情報を付加した情報から構成されることになる。
【0029】
こうして、選択ウインドウ11内に表示されているグループAに所属する素材情報を1つずつ選択しては、所定の態様で割り付けてゆけば、図4の上段に示す割付結果が得られることになる。続いて、グループXに所属する素材情報を選択ウインドウ11内に表示させ、同様の割付作業を進めてゆけば、最終的に、図4に示すような1ページの割付結果を得ることができる。もっとも、個々の素材情報について、1つ1つ割付態様を指定する操作を行う代わりに、予め所定の割付パターンを定義しておき、この割付パターンに基づいて、個々の素材情報を自動的に割り付けるような手法を採ることも可能である。
【0030】
ところで、編集ウインドウ12に、図4に示すような割付結果が表示されている場合、割付結果記憶手段32内には、この表示に対応した割付結果が格納されていることになる。具体的には、割付結果記憶手段32内に格納されている割付結果は、図2に示す素材情報P3およびその割付情報、素材情報L1およびその割付情報、素材情報L2およびその割付情報、……ということになる。このように、素材情報と割付情報とによって構成される割付結果の情報は、DTPの手法により、以後の製版処理などを進める上では十分な情報である。しかしながら、素材情報にも、割付情報にも、素材情報記憶手段31内のデータベースとの関連を示す情報は含まれていないため、これらの情報から、元のデータベースを検索するための手掛かりを得ることはできない。
【0031】
たとえば、図4に示す割付結果において、左上に割り付けられた「女性の画像」も、右下に割り付けられた2枚の「男性の画像」も、この時点では、いずれも単なる画像としての意味しか持たず、割付結果記憶手段32内のデータ上では、両者を区別することはできない。ところが、素材情報記憶手段31内のデータベース上では、前者はグループAに所属する素材情報であり、後者はグループXに所属する素材情報であるという区別がなされている。逆に言えば、データベース内の素材情報として有していたグループに関する情報は、ページ上に割り付けが行われた時点で失われてしまうことになる。
【0032】
本発明の基本思想は、個々の素材情報のもっていたグループに関する情報を、ページ上に割り付けが行われた後も、そのまま保持させようという点にある。グループに関する情報を保持させておけば、データベースを再検索する作業を効率化することができ、特に、修正処理の作業を容易にすることが可能になる。そのために、本発明では、割付結果記憶手段32内に格納される割付結果の中に、グループ情報を付加するようにしている。図9は、割付結果にグループ情報を付加する手法を示す概念図である。既に述べたように、たとえば、オペレータが素材情報読出手段21に対してグループA(商品A)を指定し、割付処理手段24を用いて、このグループAに所属する素材情報についての割付作業を行うと、この素材情報に、所定の割付情報が付加されることになるが、このとき、更に、所属するグループAを特定するグループ情報をも付加するようにするのである。結局、割付結果記憶手段32内に格納される割付結果は、図9の下段に示すように、素材情報、割付情報、グループ情報を含んだ情報になる。
【0033】
たとえば、図4に示す割付結果の場合、左上に割り付けられた「女性の画像」についての割付結果は、素材情報(画像データ)と、割付情報(図示の位置に、図示の大きさで割り付けるべき態様を示す情報)と、グループ情報(この素材情報が、グループAに所属することを示す情報)と、によって構成されることになる。同様に、右下に割り付けられた2枚の「男性の画像」についての割付結果も、素材情報、割付情報、グループ情報によって構成されることになるので、グループ情報を参照すれば、個々の素材情報が元のデータベースにおいて所属していたグループを認識することができるようになる。グループ情報としては、グループを特定することができればどのような情報を用いてもかまわない。たとえば、商品コードをグループ情報として用いた場合、グループAを特定するためのグループ情報は「ABC12345」なる商品コードで表現され、グループXを特定するためのグループ情報は「XXX0088」なる商品コードで表現されることになる。
【0034】
割付結果記憶手段32内の割付結果に含まれるグループ情報により、ページ上に割り付けられた素材情報から、元のデータベースを自動的に検索することが可能になる。ここでは、この自動検索を、素材情報の差替処理に利用した例を示すことにする。
【0035】
いま、図4に示すような割付結果に基づいて、カラープリンタでサンプル出力を行い、これを顧客に提示した場合を考える。印刷会社では、顧客からの注文を受けると、通常、このようなサンプルを顧客に提示して校正を求めるのが一般的である。ここでは、この校正時に、図4の左上に割り付けられた「女性の画像」が好ましくないため、別な画像に差替えて欲しい、との要求が顧客から出された場合を考えよう。従来の割付装置では、このような素材情報の差替要求があった場合、オペレータは、この差替対象の画像がグループAであることを認識し、素材情報読出手段21に対して、グループAに所属する素材情報を再検索して読み出す指示を与える必要がある。具体的には、図4に示す割付結果から、差替対象となる画像の商品コード「ABC12345」を認識し、この商品コードをキーボードから入力するか、あるいは、図5に示すような商品一覧を表示し、「婦人用スーツA」を指定する入力を行い、データベースの再検索指示を与える必要がある。ところが、実際の商品カタログでは、膨大な数の商品が掲載されており、また、必ずしも商品コードが掲載されているとは限らないので、素材情報記憶手段31内のデータベースを再検索する処理は、非常にめんどうな作業になる。
【0036】
本発明に係る割付装置では、上述したように、個々の素材情報の割付結果に、所属グループを示すグループ情報を付加してあるので、このような再検索を自動的に行うことができる。すなわち、上述の例の場合、オペレータは、割付処理手段24に対して、差替処理を行うべき指示を与えるとともに、編集ウインドウ12上で、差替対象となる素材情報、すなわち、「女性の画像」をマウスクリックなどで指定する操作を行えばよい。この操作により、割付処理手段24は、この「女性の画像」についての割付結果が差替対象として指定されたことを認識し、この差替対象となる割付結果に含まれるグループ情報を参照する処理を行う。この例の場合、「グループA」を示すグループ情報が認識されることになる。そこで、割付処理手段24は、素材情報読出手段21に対して、グループAに所属する素材情報を検索する旨の指示を与える。かくして、素材情報記憶手段31内のデータベースから、グループAに所属する素材情報が差替用素材情報として検索され、この差替用素材情報は、選択ウインドウ表示手段22によって選択ウインドウ11上に表示されることになる。オペレータが、この選択ウインドウ11内から特定の素材情報を新たな素材情報として選択したら、割付処理手段24は、差替対象となる割付結果の中の素材情報を、この新たな素材情報と入れ替える処理を行う。以上で、一連の差替処理は完了である。
【0037】
結局、上述の差替処理を、オペレータの操作に視点を置いて説明すると次のようになる。まず、差替処理を行うべき何らかの操作入力を行った後、編集ウインドウ12上で、「女性の画像」を指定する操作(たとえば、マウスクリック)を行うと、グループAに所属する差替用素材情報を含んだ図6に示すような選択ウインドウ11が自動的に表示される。そこで、この選択ウインドウ11から、たとえば、新たな素材情報として素材情報P2を選択すれば、図4の割付結果は直ちに図10の割付結果のように修正されることになる。同様に、この図10の状態において、更なる差替処理を指示し、たとえば、下段の「男性の画像」を指定する操作を行えば、今度は、グループXに所属する差替用素材情報が自動的に検索され、選択ウインドウ11内に提示されることになる。
【0038】
以上のように、割付処理後の素材情報にグループ情報を付加しておくようにすれば、この割付処理後の素材情報に基づいて、元のデータベースの再検索を自動的に行うことができるので、上述のような差替処理などを効率的に行うことが可能になる。なお、図9の概念図では、個々の素材情報のそれぞれにグループ情報を付加した例を示したが、必ずしも1つ1つの素材情報のそれぞれに個別のグループ情報を付加する必要はない。本発明では、要するに、割付結果記憶手段32に格納されている個々の素材情報について、所属するグループを特定することができれば足りる。したがって、たとえば、複数の素材情報に対して、共通のグループ情報を対応づけるような構成にしてもかまわない。また、上述の実施形態では、商品カタログを作成するための割付装置の例を示したが、本発明は、商品情報の割付装置に限定されるものではなく、あらゆる素材情報の割付装置に適用可能である。たとえば、インターネットのホームページを作成する装置などでは、画面上に多数の画像や文字を割り付ける処理が必要になるが、本発明はそのような装置にも適用可能である。
【0039】
【発明の効果】
以上のとおり本発明に係るデジタルデータとして用意された素材の割付装置によれば、ページ上に割り付けられた素材情報から、元のデータベースを自動的に検索することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るデジタルデータとして用意された素材の割付装置の基本構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示す装置内の素材情報記憶手段31に登録されたグループAに所属する素材情報の一例を示す概念図である。
【図3】図1に示す装置内の素材情報記憶手段31に登録されたグループXに所属する素材情報の一例を示す概念図である。
【図4】図1に示す装置による1ページ分の割付結果の一例を示す図である。
【図5】図1に示す装置内の素材情報読出手段21に対して読出対象となる商品を特定するために用いる商品一覧のリスト表示の一例を示す図である。
【図6】図1に示す装置内の選択ウインドウ表示手段22によって表示される選択ウインドウ11の一例を示す図である。
【図7】図1に示す装置を用いて、編集ウインドウ12内に所定の割付枠Wを指定する操作を行っている状態を示す図である。
【図8】図7に示す割付枠W内に画像が割り付けられた状態を示す図である。
【図9】本発明において、割付結果にグループ情報を付加する手法を示す概念図である。
【図10】図4に示す割付結果に対して、素材情報の差替処理を行った状態を示す図である。
【符号の説明】
10…ディスプレイ手段
11…選択ウインドウ
12…編集ウインドウ
20…処理手段
21…素材情報読出手段
22…選択ウインドウ表示手段
23…素材情報選択手段
24…割付処理手段
30…記憶手段
31…素材情報記憶手段
32…割付結果記憶手段
40…指示入力手段
B1〜B5…ボタン領域
L,L1〜L5…文字からなる素材情報
P1〜P3…画像からなる素材情報
W…割付枠
Claims (3)
- デジタルデータとして用意された多数の素材の中から、所望の素材を選択し、所定のページ内に割り付ける処理を行う素材の割付装置であって、
割付対象となる個々の素材情報を、互いに関連する素材情報ごとにグループ化して記憶する素材情報記憶手段と、
オペレータからの指示を入力する指示入力手段と、
前記素材情報記憶手段内のグループの中から、オペレータの指示に基づいて特定のグループを抽出し、抽出されたグループに所属する素材情報を読み出す素材情報読出手段と、
前記素材情報読出手段によって読み出された素材情報を、所定のページ内に割り付けるために、個々の素材情報に対してそれぞれの割付態様を示す割付情報を付加するとともに、所属するグループを特定するグループ情報を付加し、素材情報、割付情報、グループ情報を含んだ割付結果を生成する割付処理手段と、
前記割付処理手段によって生成された割付結果を記憶する割付結果記憶手段と、
割付結果を表示するためのディスプレイ手段と、
を備え、
オペレータから、前記ディスプレイ手段の画面上で特定の素材情報を指定することにより、当該特定の素材情報を新たな素材情報へ差し替えるべき差替指示が与えられたとき、割付処理手段が、割付結果記憶手段内に記憶されている差替対象となる割付結果についてのグループ情報を認識し、この認識したグループに所属する素材情報を、差替用素材情報として素材情報読出手段によって読み出させ、この差替用素材情報を用いた差替処理を行う機能を有することを特徴とするデジタルデータとして用意された素材の割付装置。 - 請求項1に記載の割付装置において、
ディスプレイ手段の画面上に、割付対象となる素材情報を選択するための選択ウインドウを設け、素材情報読出手段によって読み出された1グループに所属する素材情報を、前記選択ウインドウ内に表示させる選択ウインドウ表示手段と、
前記選択ウインドウ内に表示されている複数の素材情報の中から、オペレータの指示に基づいて、割付対象となる特定の素材情報を選択する素材情報選択手段と、
を更に設け、オペレータが差替指示を与えたときに、差替用素材情報が前記選択ウインドウ内に表示されるようにし、この表示されている差替用素材情報の中からオペレータが特定の素材情報を選択すると、この特定の素材情報を用いた差替処理が行われるようにしたことを特徴とするデジタルデータとして用意された素材の割付装置。 - 請求項2に記載の割付装置において、
ディスプレイ手段の画面上に、割付結果を表示するための編集ウインドウと、割付対象となる素材情報を選択するための選択ウインドウと、の双方を表示できるようにし、編集ウインドウ内に表示された差替対象となる素材情報を、この編集ウインドウ上で指定することにより、差替用素材情報が選択ウインドウ内に表示されるようにしたことを特徴とするデジタルデータとして用意された素材の割付装置。
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| JP06928997A JP3910680B2 (ja) | 1997-03-06 | 1997-03-06 | デジタルデータとして用意された素材の割付装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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| JP06928997A JP3910680B2 (ja) | 1997-03-06 | 1997-03-06 | デジタルデータとして用意された素材の割付装置 |
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-
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- 1997-03-06 JP JP06928997A patent/JP3910680B2/ja not_active Expired - Fee Related
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