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JP3910556B2 - 光配線架 - Google Patents

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JP3910556B2
JP3910556B2 JP2003148316A JP2003148316A JP3910556B2 JP 3910556 B2 JP3910556 B2 JP 3910556B2 JP 2003148316 A JP2003148316 A JP 2003148316A JP 2003148316 A JP2003148316 A JP 2003148316A JP 3910556 B2 JP3910556 B2 JP 3910556B2
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optical fiber
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隆司 美馬
直樹 中尾
真人 黒岩
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Fujikura Ltd
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光ファイバケーブルをコネクタ接続を介して光ファイバ心線へ分岐接続する光配線架に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、複数心の光ファイバを個別的に収容し且つ内部に光カプラを有して、各段毎に並設させ且つ収容した光分岐モジュールと、各光分岐モジュール内の光カプラから分岐させた試験用分岐心線をマスター側光ファイバと選択的に光結合させるための光スイッチとを備えた光分岐モジュール収容架が知られている(例えば、特許文献1等参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開平9−33733号公報
【0004】
また、光ファイバネットワークにおいて、例えば、光ファイバケーブルを光コネクタ接続を介して光ファイバ心線へ分岐接続するには、多数の局内外光ファイバを成端して大群構成とする光配線架が使用される。特に加入者系伝送路に用いられる光配線架としては、FTM(Fiber Termination Module)が用いられる。
図10および図11は、FTMに適用された従来の光配線架を示す図であり、図中、符号1はフレーム、2は端子板、3は光コネクタ、4は光分岐モジュールである。
【0005】
前記フレーム1は、水平に配置された仕切板5によって等間隔の複数段に仕切られた棚状に形成されており、前記光分岐モジュール4を収納する段が複数段形成されている。このフレーム1の各段の同一側開口部には、該開口部を略覆う端子板2が固定されている。この端子板2には前記光アダプタ3の取り付け用の穴6が複数並べて連設され、この穴6内に周知のSC形の光アダプタ3が2個づつ配置・固定されている。この光アダプタ3は、外側に局内光ファイバ7が接続される図示しないSC形端子光コネクタプラグが複数配置され、内側に局外光ファイバが接続される図示しない複数のSC形端子が前記局内光ファイバ7用の端子に対応する位置に配置されている。
【0006】
以下、光分岐モジュール4の基本構成を図14に示す。
図14に示すように、光分岐モジュール4内には、光カプラ9、光フィルタ4d、および光ファイバ4cを切り替え接続するための光コネクタ10等の光部品が収納される。
光線路の試験・管理を行うには、まず、試験対象となる心線を収納する光分岐モジュールを光スイッチ4aにて選択し、光パルス試験装置4b(光パルス心線選択装置)から送出された試験光を、光カプラ9を経由して測定対象となる局外側の光ファイバ4cへ送出し、さらに、当該光ファイバ4cで発生する後方散乱光を光カプラ9を経由して光パルス試験装置4bの受光部で受光し、次いで、受光された後方散乱光の波形を解析することにより加入者光線路の損失異常をモニタする。
【0007】
図12、図13に沿って、従来の4心用分岐モジュールについて説明すれば、この光分岐モジュールは、全体として薄板状の本体であり、図示しない開閉蓋により開閉可能である。
光分岐モジュール4の背面側(図12、図13左側)には、局外光ファイバケーブル(成端ケーブル)Kから導出された4心光ファイバテープ8aと、心線選択装置から導出された1本の8心光ファイバテープ8bが導入される。
光分岐モジュール4内には、ファイバ形光カプラ9が収納されており、心線選択装置側の光ファイバテープ8bは、8心用の光コネクタ10により、光カプラ9側の8心光ファイバテープに接続される。この光コネクタ10としては、JIS C 5981等に制定される、いわゆるMTコネクタ(Mechanically Transferable)等の多心用のプラスチック製光コネクタが採用される。
【0008】
次に、局外光ファイバケーブル(成端ケーブル)側の光ファイバテープ8aは、4心用の光コネクタ10により、光カプラ9側の光ファイバテープ(図示せず)に接続される。
一方、光カプラ9の局内側のポートから導出される1本の4心光ファイバテープは、光コード8wとして本体外部へ導出され、さらに、側板に固定された多心単心分岐器Fにて4本の単心光ファイバ8yへ分岐される。
分岐された各単心光ファイバ8yの先端は、SC形光プラグへ成端されており、フレーム1の端子板2に固定されたSC形光アダプタ3へ接続される。
【0009】
この光分岐モジュール4は、前記フレーム1の各段に、例えば13.5mm幅で、一段に50個程度設けられる。光分岐モジュール4の内部には、光コード8wと、該光コード8wに接続された光カプラ9と、光ファイバテープ8a、8bと光コード8wとを接続切り替え可能に光接続する光コネクタ10とが収納されている。
光分岐モジュール4の収納時に上側となる側部には、フレーム1の各段の上部に架設された吊り下げレール11から吊り下げるための吊り下げ部材12が取り付けられている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記のようなFTMの場合、部品点数が多い上、収容心線数の増大や実装密度の高度化の要求に鑑みて各段に十分な広さが確保されていないため、狭隘な空間において光アダプタ3等の光部品の取付作業を行なわねばならず、取り付け作業性に不満があった。また、特定の1個の光分岐モジュール4の交換においても、その光分岐モジュール4の近傍の光分岐モジュール4も取り外して作業者の手が入る程度の空間を確保する必要があり、収納心線数の増大や実装密度の高密度化に伴い作業に困難をきたすようになってきた。したがって、前記のようなFTMでは、これ以上大幅(例えば2倍以上)に対応心数を増大することが困難であり、新しい形態のFTMの開発が求められていた。
【0011】
また、前記のような光分岐モジュール4では、心線の切り替えに際して光分岐モジュール4内に収納された光コネクタ10を切り替えるために光ファイバ切替接続システムを使用する場合には、図13に示すように、該当の光分岐モジュール4をフレーム1から引き出して棚に載置し、引き出した光分岐モジュール4内を開放して、内部から光コネクタ10を引き出すが、光分岐モジュール4内の光コネクタ10の引き出し時には、光コード8wに接続されている光カプラ9やフィルタ等(図示せず)の光部品まで一緒に引き出すこととなり、活線状態では光通信に影響を与えることなく作業を行うことが困難になっていた。加えて、FTM1内に作業スペースを確保する必要が生じることも光分岐モジュール4の実装密度を高めることを困難にする原因になっていた。
因みに、光コネクタとは、JIS C 5981に制定されているような多心光コネクタである。
【0012】
本発明は、前述の課題に鑑みてなされたもので、対応心数を増大することができるとともに、接続切り替え等の作業時に光通信に与える影響を可及的に軽減することができる光配線架を提供することを目的とするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の光配線架では、光ファイバケーブルをコネクタ接続を介して光ファイバ心線へ分岐接続する光配線架であって、光ファイバケーブルから導出された光ファイバを規定以上の湾曲半径を維持して収納する導出光ファイバ収納部と、一端が光ファイバケーブル側の光ファイバと接続され他端が光ファイバ心線と接続される光ファイバの途中に介在された光カプラを収納する光分岐モジュールを、水平に配置された仕切板によって多段に仕切られた各段に横並びに多数配列させて収納するモジュール収納部と、該モジュール収納部とは離間した位置に設けられ光ファイバ同士を切替可能に接続する切替用光コネクタを複数集合して取り出し可能に保持するコネクタ保持手段とを具備してなり、前記モジュール収納部の各段は、仕切板とその上側にて水平配置された内部仕切板との間に光分岐モジュールを収納するとともに、前記内部仕切板上に載置された光スイッチを有しており、さらに、収納されている各光分岐モジュールから引き出された光ファイバを前記光スイッチから引き出された引出コードに対して接続可能に成端する切替用光コネクタを前記引出コードと接続した状態で着脱自在にクランプ保持するコネクタホルダが、前記内部仕切板の、該内部仕切板と前記仕切板との間に引き出し可能に収納されている前記光分岐モジュールが引き出される側である前面側の端部に取り付けられていることを前記課題の解決手段とした。
また、請求項2に係る発明は、光分岐モジュールから引き出された光ファイバを前記光スイッチから引き出された引出コードに対して接続可能に成端する切替用光コネクタがMT形光コネクタであることを特徴とする。
また、請求項3に係る発明は、前記コネクタ保持手段の近傍に、光ファイバの余長を収納する余長収納手段を具備することを特徴とする。
【0015】
本発明に係る光配線架によれば、モジュール収納部の各段において、仕切板と内部仕切板との間に収納される複数の光分岐モジュールから引き出されている光ファイバと、光スイッチ側の引出コードの接続部(切替用光コネクタによって接続した部分)を、コネクタホルダに集中的に保持できるため、接続切替等、コネクタホルダからの切替用光コネクタの取り出しを伴う作業を行う際には、作業対象の光ファイバの見付け出し等を簡単に行うことができ、光スイッチ側の引出コードと接続すべき光ファイバの本数が多い場合であっても、光分岐モジュール内の光ファイバや光カプラといった光部品に悪影響を及ぼすことを回避しつつ接続切替を行うことができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
まず、本発明に係る光配線架(以下「FTM」と称する)の実施形態を説明する。
図1から図3は本実施形態のFTM51の基本構成を示す。FTM51は箱形のフレーム52を有し、図2は前面側を示し、図3は背面側を示す。前面側には光ファイバケーブル53の端末と該光ファイバケーブル53から導出された光ファイバが配線され、背面側には図示しない伝送装置の出力する光信号を伝送する単心線をコード化してなる単心光コード67が収容されている。単心光コード67は、ケーブル化されるか、あるいは単心光コードの集束体によりFTM51まで導かれ、フレーム52の背面側で各配線トレー99に分散布線される。
なお、光ファイバ54は、加入者側の多心光ファイバに相当する。また、単心光コード67は、光ファイバ心線に相当する。
【0018】
FTM51は左右に2分されており、一側がモジュール収納部56、他側が光ケーブルから導出された光ファイバを収納する導出光ファイバ収納部57となっている。導出光ファイバ収納部57は、前面側と背面側が垂直仕切壁58で仕切られており、前面側には主として立ち上げられた光ファイバケーブル53および当該光ファイバケーブル53の光ファイバテープ心線をコード化した光ファイバコード54が引き回され、背面側に前記単心光コード67が導入されるようになっている。
【0019】
モジュール収納部56は、フレーム1内に水平に配置された仕切板59によって等間隔の複数段の棚状に仕切られており、図2に示すように、各段の仕切板59の上に、多数の光分岐モジュール60が横に並べて収納されている。また、仕切板59の間は、図4に示すように、やはり水平に配置された内部仕切板61によって上下に仕切られており、該内部仕切板61の上に光スイッチ62が載置されている。
【0020】
図5に示すように、光分岐モジュール60は、下側の仕切板59と内部仕切板61との間に立て姿勢で挿入されており、紙面手前側に引き出し可能となっている。仕切板59の上面には、引き出し動作を案内し且つ並び方向の位置決めを行うためのガイドフランジ63が立設されている。また、図6に示すように、各段の背面側には垂直な端子板64が固定されている。図4および図6に示すように、端子板64には、光分岐モジュール60の一側部に突設された8連MUアダプタ65(マルチユニットアダプタ)が前面側から挿入される光アダプタ挿入穴66が開口されている。光アダプタ挿入穴66に挿入されたMUアダプタ65には、単心光コード67を成端するSC形光プラグ68が挿抜可能に差し込まれるようになっている。MUアダプタ65に接続された単心光コード67は、光アダプタ挿入穴66の下側で端子板64から突設されたロッド状のファイバクランプ69でクランプされて整列され、さらにファイバクランプ69より下側に取り付けられた湾曲板70によって規定以上の湾曲半径を維持しつつ湾曲されて、下段の仕切板59の近傍に設置された受樋71内に収容されている。
【0021】
次に、本発明に係る光分岐モジュール60の実施形態を図7を参照して説明する。
光分岐モジュール60は、図7に示すように、プラスチック等の軽量な材質からなり全体として薄板状の本体72を有し、図示しない開閉蓋により開閉可能とされている。光分岐モジュール60の後端面(図7の右端)には、8連のMUアダプタ65が2基直列(全部で16個のアダプタ穴を構成する)に取り付けられており、同取付箇所の上下には、前記端子板64の光アダプタ挿入穴66の開口縁に係合する係合フック73が設けられている。
8連MUアダプタ65は、位置決め用リングスリーブが内蔵された単心光ファイバ用のSC形光アダプタを直列に8基連設してユニット化したものであり、本発明に係る接続用光コネクタに相当する。この8連MUアダプタ65の本体72内側には、本体72内に収容した16本の単心線74がSCプラグ75により挿抜可能に差し込まれている。これら単心線74は、本体72内に収納した光ファイバ76(8心光ファイバテープ心線)の端部を、該光ファイバ76の途中に介在した光カプラ77を経由して単心分岐した部分である。
【0022】
光カプラ77は、16チャンネルを有する波長無依存性の石英基板導波路型の光カプラであって、本体72の内部に突設された図示しない把持片によって安定に把持されている。また、光カプラ77と、光分岐モジュール60外に設置された光スイッチ62の間には、8心光ファイバテープ心線よりなる光線路78が計4本接続されている。したがって、光スイッチ62から光線路78に伝送された試験光は、光カプラ77を介して加入者側の光線路76に送入され、局外の加入者線路の反射波が光カプラ77と光線路78を経由して光スイッチ62に戻り、光線路監視装置にて損失がモニタされる。なお、光カプラ77に接続される光線路78の他端は光スイッチ62側へ導かれて無反射処理される。
【0023】
本体72内に収納される光線路74、76、78は、いずれも本体72に内面側に突設された半径維持板79や押さえ板80によって規定以上の湾曲半径を維持して安定に収納される。また、光線路76、78は、いずれも光分岐モジュール60の前端面で上下に離間した位置に開口するコード導出口81、82から引き出され、かつこれらコード導出口81、82に配置された引留具83、84によって引き留められている。
【0024】
これら光線路76、78内の各先端は、それぞれ8心用の切替用光コネクタ85、86によって成端され、図1および図2に示すように、下側のコード導出口81から引き出され、コード化され、光線路76を成端する切替用光コネクタ85は導出光ファイバ収納部57に設置されたコネクタ収納ユニット(コネクタ保持手段)87に保持され、図4に示すように、上側のコード導出口82から引き出された光線路78を成端する切替用光コネクタ86は内部仕切板61の前端部(図4左側)に取り付けられたコネクタホルダ89に着脱自在にクランプ保持され、光分岐モジュール60の直上の光スイッチ62から引き出された引出コード88と接続されるようになっている。
なお、切替用光コネクタ85、86としては、JIS C 5981等に制定される、いわゆるMTコネクタ(Mechanically Transferable)等の多心用のプラスチック製光コネクタが採用される。
【0025】
なお、光ファイバコード54、88の端部は、いずれも切替用光コネクタ85、86と適合する切替用光コネクタ85、86によって成端され、容易に接続切替できるようになっている。
下側のコード導出口81から引き出された光線路76は、光分岐モジュール60が収納されている段の下側の仕切板59の前面側に設けられた受樋59a内に収納されて導出光ファイバ収納部57に引き出されるようになっている。
【0026】
図1および図2に示すように、導出光ファイバ収納部57の前面側(紙面表側)のモジュール収納部56寄りには、複数のコネクタ収納ユニット87が上下に多段に設置されている。また、図8に示すように、各コネクタ収納ユニット87の両側には、該コネクタ収納ユニット87内で接続される両側の光ファイバコードよりなる接続余長54a、76aを収納する余長収納ケース90(余長収納手段)が多連装されている。コネクタ収納ユニット87は、両側面開放の箱形ケーシング91に引出式のトレー92を収納した構成であり、図9に示すように、トレー92内には複数の切替用光コネクタ85を配列させて収納する薄板状のコネクタケース93が多数配列収納され、これらコネクタケース93によって多数の切替用光コネクタ85を整理して収納するようになっている。コネクタケース93は、トレー92に対して出し入れ自在であるとともに、開閉自在に形成され、内部に収納した切替用光コネクタ85が容易に取り出せるようになっている。
【0027】
余長収納ケース90は、図8に示すように、長手方向一端に開口94を有し薄く長い鞘形をなした空のケースであり、開口94を上に向け、前方に斜めに傾いた姿勢で、FTM51の奥に向かって多連装されている。この余長収納ケース90は、内部空間が光ファイバの余長収納空間となっており、内部空間の横幅Hが光ファイバ心線の最小湾曲径より若干大きく設定され、長さLが接続に必要なだけの余長54a、76aを垂らした状態で収納できる寸法に設定されている。
【0028】
また、このFTM51の導出光ファイバ収納部57の前面側には、光ファイバケーブル53を引き留めるためのケーブル把持部品95と、光ファイバケーブル53から導出した光ファイバコード54を各段のコネクタ収納ユニット87に振り分け配線するためのマンドレル型のコード振分部材96と、ダクト98とが設けられている。
また、図3に示すように、FTM51の導出光ファイバ収納部57の背面側には、コード振り分け部材96やコードサポート97が設けられ、さらに、コード振り分け部材96によって振り分けた単心光コード67をモジュール収納部56の各段の端面板64に設けられた受樋71に導く配線トレー99が設置されている。単心光コード67は、導出光ファイバ収納部57の背面側の上部に設置した導入ユニット100からFTM51内部に導入され、その大部分はコードサポート97等に支持されつつ導出光ファイバ収納部57の下部を経由してからコード振り分け部材96で振り分けられるように布線される。また、単心光コード67の一部は、導入ユニット100に突設された分岐樋101を介して直接適当な配線トレー99に導入される。
【0029】
以下、本実施形態のFTM51および光分岐モジュール60の作用および効果を説明する。
本実施形態では、切替用光コネクタ85はコネクタ収納ユニット87に集合、整理して収納されているので、目的の光ファイバコード54、光線路76の切替用光コネクタ85を取り出すことが容易であり、接続切替等の作業能率が向上する。しかも、対象となる複数の切替用光コネクタ85を互いに近い位置に引き出すことができるので、これらの切替用光コネクタ85間で接続切替を行う場合に光ファイバ切替接続システムの適用が容易であり、接続切替の作業能率を一層向上させることが可能である。また、コネクタ収納ユニット87における接続切替等の作業に使用する余長54a、76aは余長収納ケース90から引き出せば良いので、光分岐モジュール60から余長76aを引き出す必要が無く、作業性が向上する。
【0030】
したがって、本実施形態では、光分岐モジュール60に触れることなく光ファイバコード54、光線路76同士を接続切替することができ、光分岐モジュール60に収納した光カプラ77等の光部品の収納状態が安定に維持されるので、活線状態においても光通信に影響を与えること無く作業を行うことができる。本実施形態では、光スイッチ62の引出コード88と光線路78との接続切替についても、同様に光分岐モジュール60に触れること無く作業を行うことができるので、光通信に影響を与える心配が無い。
【0031】
また、光分岐モジュール60に切替用光コネクタ85、86の収納スペースを確保する必要が無い上、光線路76の余長76aの大部分を余長収納ケース90に収納して光分岐モジュール60への収納量が減少するので、光分岐モジュール60を小型化してモジュール収納部56での実装密度を向上することができる。また、余長54a、76aを、コネクタ収納ユニット87の両側近傍に垂らして余長収納ケース90内に収納しているので、十分な長さの余長収納が可能であるとともに、切替用光コネクタ85、86の接続時や接続切替時等に必要な余長54a、76aの収納や引き出しといった作業を効率良く行うことができる。また、FTM51では、接続切替等の作業スペースをモジュール収納部56内に確保する必要が無いことも、光分岐モジュール60の実装密度の向上に寄与する。その結果、FTM51は、ほとんど大型化することなく対応心数を増大することができる。具体的には、従来のFTMが1000心の光ファイバに対応するのに対して、本実施形態のFTM51は4000心の光ファイバに対応することができ、しかも接続切替等の作業性を向上することができる。
【0032】
さらに、コネクタ収納ユニット87と光分岐モジュール60とが離間されているために、接続切替作業に伴う切替用光コネクタ85の引出作業や余長76aの引出作業等によって生じる振動が、光分岐モジュール60内の光線路76、78や光カプラ77等の光部品に作用しないので、これら光部品を極めて安定に収納することができ、その結果、作業を効率良く行うことができるとともに、接続切替作業中における光通信の信頼性を極めて高いレベルに向上することができる。
【0033】
なお、光分岐モジュール60内に収納する光部品の内容は、前記実施形態に限定されない。
コネクタ保持手段の構成は前記コネクタ収納ユニット87に限定されない。また、余長収納手段の構成は前記余長収納ケース90に限定されず、コネクタ保持手段と一体的になっているものも含む。
【0034】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る光配線架によれば、モジュール収納部の各段において、仕切板と内部仕切板との間に収納される複数の光分岐モジュールから引き出されている光ファイバと、光スイッチ側の引出コードの接続部(切替用光コネクタによって接続した部分)を、コネクタホルダに集中的に保持できるため、接続切替等、コネクタホルダからの切替用光コネクタの取り出しを伴う作業を行う際には、作業対象の光ファイバの見付け出し等を簡単に行うことができ、光スイッチ側の引出コードと接続すべき光ファイバの本数が多い場合であっても、切替用光コネクタに係る接続切替等の作業時に生じる接触や振動等の影響が、分岐モジュール外の余長に吸収され、本体内に収納した光ファイバや光カプラといった光部品に伝達しない。したがって、活線状態においても光通信に影響を与えること無く、切替用光コネクタに係る接続切替等の作業を効率良く行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態のFTMを示す斜視図である。
【図2】 図1のFTMの前面側を示す正面図である。
【図3】 図1のFTMの背面図である。
【図4】 図1のFTMにおける光分岐モジュールの収納状態を示す拡大側面図である。
【図5】 図1のFTMにおける光分岐モジュールの収納状態を示す要部拡大斜視図である。
【図6】 図3の要部拡大背面図である。
【図7】 本発明の実施形態の光分岐モジュールを示す正断面図である。
【図8】 本発明の実施形態を示す図であって、コネクタ収納ユニットおよび余長収納ケースを示す斜視図である。
【図9】 図8のコネクタ収納ユニットのトレーおよびコネクタケースを示す斜視図である。
【図10】 光配線架を示す側面図である。
【図11】 光配線架を示す正面図である。
【図12】 従来の光分岐モジュールを示す側面図である。
【図13】 従来の光分岐モジュールを示す図であって、光コネクタでの接続切り替えを示す側面図である。
【図14】 光分岐モジュールの基本構成を示す略図である。
【符号の説明】
51…光配線架(FTM)、53…光ファイバケーブル、54…光ファイバ(光ファイバコード)、54a…余長、55…光ファイバ心線(単心光コード)、56…モジュール収納部、57…導出光ファイバ収納部、59…仕切板、60…光分岐モジュール、62…光スイッチ、65…接続用光コネクタ(SC形光アダプタ、MUアダプタ)、72…本体、76…光ファイバ(光ファイバテープ心線)、76a…余長、77…光カプラ、78…光ファイバ(光ファイバテープ心線)、85…切替用光コネクタ、87…コネクタ保持手段(コネクタ収納ユニット)、90…余長収納手段(余長収納ケース)。

Claims (3)

  1. 光ファイバケーブル(53)をコネクタ接続を介して光ファイバ心線(55)へ分岐接続する光配線架(51)であって、
    光ファイバケーブル(53)から導出された光ファイバ(54)を規定以上の湾曲半径を維持して収納する導出光ファイバ収納部(57)と、
    一端が光ファイバケーブル側の光ファイバと接続され他端が光ファイバ心線と接続される光ファイバ(76)の途中に介在された光カプラ(77)を収納する光分岐モジュール(60)を、水平に配置された仕切板(59)によって多段に仕切られた各段に横並びに多数配列させて収納するモジュール収納部(56)と、
    該モジュール収納部とは離間した位置に設けられ光ファイバ同士を切替可能に接続する切替用光コネクタ(85)を複数集合して取り出し可能に保持するコネクタ保持手段(87)とを具備してなり、
    前記モジュール収納部の各段は、仕切板とその上側にて水平配置された内部仕切板(61)との間に光分岐モジュールを収納するとともに、前記内部仕切板上に載置された光スイッチ(62)を有しており、
    さらに、収納されている各光分岐モジュールから引き出された光ファイバ(78)を前記光スイッチから引き出された引出コード(88)に対して接続可能に成端する切替用光コネクタ(86)を前記引出コードと接続した状態で着脱自在にクランプ保持するコネクタホルダ(89)が、前記内部仕切板の、該内部仕切板と前記仕切板との間に引き出し可能に収納されている前記光分岐モジュールが引き出される側である前面側の端部に取り付けられていることを特徴とする光配線架。
  2. 光分岐モジュールから引き出された光ファイバ(78)を前記光スイッチから引き出された引出コード(88)に対して接続可能に成端する切替用光コネクタ(86)がMT形光コネクタであることを特徴とする請求項1記載の光配線架。
  3. 前記コネクタ保持手段の近傍に、光ファイバの余長(54a、76a)を収納する余長収納手段(90)を具備することを特徴とする請求項1又は2記載の光配線架。
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