JP3910234B2 - 中間周波信号のディジタル化方法および該方法を実施するための回路 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、中間周波信号たとえばテレビジョン信号のディジタル化方法および該方法を実施するための回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
ディジタル信号を処理しフィルタリングして復調する際に用いられる技術は、アナログによる解決手段よりも一般にフレキシブルでありかつ低コストである。したがって、ディジタル信号処理技術により概していっそう良好な性能が得られる。
【0003】
殊に、ディジタル技術を最新のテレビジョン(TV)受像器に適用することで、アナログコンポーネントの複雑性が低減されたり、特別な機器を付加することなく種々のテレビジョン規格と両立性をとらせるよう受像器を再構成できる、といった多数の利点が得られる。最終的には、全世界で用いられているあらゆるテレビジョン規格を取り扱える単一の”チップ”回路を有する可能性もある。さらに別の利点も挙げておくと、個々の規格に完全に適合されたフィルタ処理を行えること、たとえば自動利得制御(AGC)または自動周波数制御(AFC)のためにオンラインの補正アルゴリズムを使用できることなどである。
【0004】
中間周波アナログ信号の申し分のないディジタル変換を達成するためには、いくつかの条件が満たされなければならない。まずはじめに、得ようとする信号を隣接チャネルの信号と区別できるようにする目的で、ダイナミック分解能の最小レベルが保証されていなければならない。ここで約40MHzのアナログ中間周波信号をディジタル化するものとすれば、実践において十分な弁別が得られるようにするためには、256レベルに対応する10bitの最小ダイナミック分解能が必要とされる。実践では、隣接チャネルにおける信号は、所望の信号の振幅の50dBまたは60dBまでの著しく高い振幅を有している可能性があり、このような場合、先に挙げたものよりも高いダイナミック分解能であると有利である。
【0005】
1つの重大な難点は、中間周波信号は(テレビジョンについては40MHzのオーダの)比較的高い周波数であることと、このような周波数により課されるサンプリング速度に関連している。この点に関して、許容し得る程度の価格で現在市販されているアナログ/ディジタルコンバータ(ADC)の性能は不十分である。図1に示したグラフはたとえばフラッシュタイプのアナログ/ディジタルコンバータに関するものである。このグラフには、コンバータの出力側における有効な(使用可能な)ビット数が、入力信号の周波数の関数として対数スケールで示されている。ここでわかるのは、この種のコンバータは低い周波数に対しては10個の有効ビットを有しているが、40MHz付近の周波数に対しては約5個のビットよりも多いビットは有しておらず、上述の問題点を解決するには不十分なダイナミック分解能である。
【0006】
しかもこの場合、当該の信号のディジタル化のための解決手段が、対象とする装置のための種々の規格と両立性があるようにしたい。殊に、テレビジョン受像器であれば、その解決手段を全世界にわたって使用されている種々のテレビジョン規格に適合できるようにしたい。
【0007】
多数の規格との両立性をとらせようとするこのような要求を満たすのは難しい。良好なダイナミック分解能を得る目的で、隣接チャネルの信号を除去するために所望の信号をフィルタリングする慣用の技術を採用するようにした場合に必要とされるのは、種々異なる規格の周波数に合わせられた複数のフィルタを用いることであって、このことは著しくコストがかかり、あるいはフィルタ設計とは合わない周波数を有する信号をフィルタリングする単一のフィルタを用いることであって、これではほとんど効果的なフィルタリングを伴わないし、ダイナミック分解能も劣ったものである。
【0008】
現時点で存在するのは(中間周波数以上の)高い周波数に適したフィルタ特にSAWフィルタであるが、このようなフィルタは少なくとも現時点では、アナログ/ディジタルコンバータにとって許容できる著しく低い周波数に整合させることはできない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
したがって本発明の課題は、上述のように互いに矛盾する種々の要求に起因する問題点を解決することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段および利点】
本発明によればこの課題は、中間周波信号は、規格ごとに変わり得る帯域幅を有するが該帯域幅の周波数限界のうち一方は実質的に一定であり、アナログ信号からディジタル信号への変換前に、ディジタル化すべき信号の周波数帯域に隣接するチャネルの信号を3つのステップで除去し、第1のステップで、前記の実質的に一定の方の周波数限界に隣接するチャネルの信号をフィルタリングにより除去し、該フィルタリングの特性を、規格ごとに変わり得るディジタル化すべき信号のいかなる帯域幅であっても、ディジタル化すべき信号が変化し得る方の周波数限界の側でフィルタリングによって変えられないよう選定し、第2のステップで、ディジタル化すべき前記信号をその帯域幅により定められた量で周波数に関して転置し、ディジタル化すべき信号の周波数帯域における前記の変化し得る方の周波数限界が転置された信号において実質的に一定の値を有するよう、前記の転置を行い、第3のステップで、転置された信号と隣接するチャネルの信号をフィルタリングにより除去し、該フィルタリングの特性を、処理すべき信号のいかなる帯域幅であっても転置された信号が変わらないよう選定することを特徴とする中間周波信号のディジタル化方法により解決される。
【0011】
本発明による方法を用いれば、所定の周波数および帯域幅に対して規定されたフィルタリング特性によって、各々の規格についてフィルタを変形する必要なく、規格ごとに異なる帯域幅を有する信号を処理することができる。処理すべき信号の帯域と隣接するチャネルの信号を除去することによって、アナログ/ディジタルコンバータにより出力されるビット数を増やすことなく、ダイナミック分解能を改善できる。
【0012】
中間周波テレビジョン信号の場合、帯域の上限は周波数に関して実質的に一定である。したがって第1のステップでは、対象とする信号よりも高い周波数の隣接チャネルにおける信号を除去し、この第1のステップでのフィルタリングを、存在するあらゆるテレビジョン規格において対象とする信号に関して最大の帯域幅に合わせて適合調整する。
【0013】
先に述べた3つのステップの実行後、信号をディジタル化するのに有利であるのは、処理すべき信号の周波数を低減してからアナログ/ディジタルコンバータへ供給することである。
【0014】
さらに上記の課題は、ディジタル化すべき信号を中間周波数でチューナ装置から受信する入力側と、第1の帯域通過フィルタと、混合回路と、第2の帯域通過フィルタとが設けられており、前記第1の帯域通過フィルタの一方の周波数限界は、ディジタル化すべき信号の周波数帯域の実質的に一定な方の限界に対応し、該第1の帯域通過フィルタにより、前記の一定な方の限界と隣接するチャネルの信号が除去され、該第1の帯域通過フィルタは、どのような規格が用いられていようともディジタル化すべき前記信号が変えられないよう、存在し得るすべての規格のうち最大の帯域幅に合わせて適合調整されており、前記混合回路により、フィルタリングされた中間周波信号が該信号の規格ならびに帯域幅を考慮して別の周波数範囲に転置され、ディジタル化すべき前記信号の変わり得る方の周波数限界は転置された信号において実質的に一定にされ、前記第2の帯域通過フィルタの一方の周波数限界は、前記の転置された信号の実質的に一定の周波数限界の値に対応し、該第2の帯域通過フィルタは、前記の転置された信号の一定の周波数限界に隣接するチャネルにおける信号を除去するために適合調整されており、該第2の帯域通過フィルタの帯域幅は、存在し得るすべての規格のうち最大の帯域幅に合わせて適合調整されていることを特徴とする、中間周波信号のディジタル化回路により解決される。
【0015】
上記の2つのフィルタはSAW(表面弾性波)フィルタであるとよい。これらのフィルタの通過帯域幅は少なくとも、存在し得るあらゆる規格の中間周波信号における最大の帯域幅と等しい。
【0016】
前記の混合回路は乗算回路を有しているとよく、この乗算回路の一方の入力側は前記の第1のフィルタの出力側と接続されており、さらにこの乗算回路の他方の入力側は、用いられる規格に応じて調整可能な一定の周波数を発生する局部発振器の出力側と接続されている。有利には、この局部発振器の一定の周波数の調整は所定の電圧により保証される。
【0017】
前記の第2のフィルタの出力側には周波数低減回路が設けられており、この周波数低減回路は乗算器と局部発振器を有している。この場合、乗算器の一方の入力側は前記の第2のフィルタの出力側と接続されており、乗算器の他方の入力側は局部発振器の出力側と接続されている。そしてこの局部発振器の周波数は、処理すべき信号に対応する選択されたテレビジョンチャネルの規格に合うよう調整可能である。また、周波数低減回路の出力側とアナログ/ディジタルコンバータの入力側の間に、低域通過フィルタと自動利得制御回路が接続されているとよい。
【0018】
この場合、周波数の低減は、アナログ/ディジタルコンバータにより確実に行われるディジタル化が高精度のものとなるよう選定される。
【0019】
次に、添付の図面を参照して実施例(本発明はこの実例に限定されるものではない)に基づき本発明を詳細に説明する。
【0020】
【発明の実施の形態】
図2には、中間周波数のテレビジョン信号をディジタル化するための回路が示されている。この回路は慣用のチューナ1を有しており、このチューナの入力側は処理すべき信号を捕捉するアンテナ2と接続されている。チューナ1は、うなりを発生させるためアンテナ2により捕捉された信号の周波数と整合する周波数に調節された局部発振器を有しており、さらにチューナ1はその出力側から、規格化されている中間周波数の値(テレビジョンでは約40MHz)に対応する周波数を有する信号を供給する。
【0021】
図3のAにはチューナ1の出力側で得られる信号が示されており、これには所定のチャネルに対応する所望の信号Sif N だけでなく、この信号と隣り合うチャネルに対応する信号も含まれている。わかりやすくするため、図3のAには次に高い隣接チャネルに対応する信号Sif N+1 と次に低い隣接チャネルに対応する信号Sif N-1 しか示されていない。これら一連の3つの信号によって、考察する実例に対する第1の中間周波信号の帯域幅が形成される。
【0022】
図3のAにおける垂直方向の破線により映像搬送波の周波数fpcが示されており、これは所望の信号Sif N の帯域内に位置している。
【0023】
信号Sif N は、映像搬送波の周波数fpcの周辺にありビデオ帯域に対応する台形状の帯域3と、それよりも狭く帯域3の下限値5のすぐ下に位置している音声帯域4とによって概略的に描かれている。帯域3の上限値は参照符号6により示されている。
【0024】
なお、隣接チャネルの信号Sif N+1 とSif N-1 の振幅は、所望の信号Sif N の振幅よりも著しく大きい可能性があり、このため先に述べたように処理中に事前の措置が講じられることになる。
【0025】
この場合、所望の信号Sif N の帯域3における上限値6は、いずれのテレビジョン規格でも周波数に関して実質的に一定である。他方、所望の信号Sif N の帯域3の幅Lは規格ごとに著しく異なっており、つまり所望の信号の帯域3における下限値5の周波数はテレビジョン規格に応じて異なっている。
【0026】
第1の帯域通過フィルタ7は、ディジタル化すべき信号Sif N の帯域3における実質的に一定の限界値6に対応する上限周波数8に合わせて選択されている。図3のBには、このフィルタ7の帯域通過特性が実質的に矩形の窓の形状で示されている。フィルタ7は種々のテレビジョン規格に整合されており、換言すればフィルタ7は所望の信号に対応するチャネルのために、全世界にわたって用いられている種々の規格のうち最大の帯域幅Lと少なくとも等しい幅K(図3のB参照)の通過帯域を有している。
【0027】
これらの条件において、上限値6よりも上の隣接チャネルの信号Sif N+1 はフィルタ7によって除去されることになる。しかも、どのようなテレビジョン規格が用いられていようと、所望の信号Sif N の帯域3全体はフィルタ7により除去されることなく伝送されることになる。それというのは、このフィルタの通過帯域Kは、存在し得るあらゆるテレビジョン規格のうち最大の帯域幅Lと少なくとも等しいからである。
【0028】
しかしながら、フィルタ7の出力側における信号は、所望の信号Sif N だけでなく低い方の隣接チャネルに相応する信号Sif N-1も含んでいる。それというのは、フィルタ7の帯域通過特性Kは、ほとんどの規格について帯域3の幅Lよりも大きいからである。図3のCには、フィルタ7の出力側における信号が示されている。これには所望の信号3(Sif N )と、低い方で隣り合う信号Sif N-1 の一部分9が含まれている。
【0029】
フィルタ7はSAWフィルタであるとよく、これは市販されていて、40MHzのオーダの中間周波数において申し分なく動作する。現在、この種のSAWフィルタにより、良好なコストパフォーマンスとフィルタ処理の問題点に対する特有の好適な解決手段が提供されている。しかし先に述べたように、それらのSAWフィルタは、中間周波数よりも著しく低い周波数については申し分のない動作は得られない。
【0030】
ここで再び図2を参照すると、この図によればフィルタ7の出力信号は混合回路10の入力側へ供給されている。この回路は、信号Sif N およびその帯域幅を考慮して、図3のCに示されている中間周波信号を他の周波数範囲へ転置するのに適したものである。混合回路10は乗算回路11を有しており、この乗算回路はその一方の入力側で、フィルタ7からの出力信号を受信し、その他方の入力側へは一定の周波数fLoで局部発振器12から信号が供給される。発振器12の周波数は、上記の一定の周波数fLoを該当するテレビジョン規格に整合させるため、発振器12へ印加される電圧Uによって可変である。
【0031】
図3のCからDへの推移によって、混合回路10により行われる転置動作が示されている。この転置動作には、図3のCからDへと進む破線の矢印で示されているように、チャネルの位置を逆転させる結果の得られるミラー作用による周波数シフトが含まれている。
【0032】
より詳細には、図3のCからDへ移ると(つまり回路10の入力側から出力側へ移ると)、周波数fpcは局部発振器12の周波数に依存する値によって低減されていることがわかる。さらに、ディジタル化の望まれる信号の帯域3は縦軸と平行な軸を中心に180゜回転されており、3aになっている。帯域3の下限値5は帯域3aの上限値5aになっており、逆に上限値6は下限値6aになっている。
【0033】
図3のCにおいて処理されるべき信号の下限値と隣り合っていた信号9は、転置された処理すべき信号3aの他方の側で9aとなり、図3のDに示されている転置された信号3aの上限値5aと隣り合うようになる。処理すべき信号の帯域において図3のDに示されている上限値5aが、いかなるテレビジョン規格であろうと実質的に一定の1つの周波数と一致するよう、混合回路10のパラメータが選択される。この周波数は、図3のAにおける信号Sif N の上限値に相応する周波数F1と同じものとすることができるし、あるいはこれと異ならせることもできる。
【0034】
図3のDの実線で表されている信号全体は、処理すべき信号とそれよりも高い除去すべき隣接信号とを有しており、この信号全体はやはりSAWフィルタであるとよい第2の帯域通過フィルタ13の入力側へ供給される。
【0035】
この第2のフィルタSAWの通過帯域は実質的に矩形のウィンドウ14で表されており、これは図3のDにおいて破線で示されている。その上限値15は、転置された処理すべき信号における上限値5aの実質的に一定の値に相応するものであり、限界値15を上限値5aよりもいくらか大きくできるようにして音声帯域4aを考慮することができる。特筆すべき重要な点は、どのようなテレビジョン規格が用いられていようと限界値5aは実質的に一定に保たれていることであって、したがってやはり一定の限界値15を有するフィルタ13をあらゆるテレビジョン規格のために用いることができる点である。
【0036】
第2のフィルタSAWの通過帯域幅Qは、どのようなテレビジョン規格であろうと処理すべき信号が第2のフィルタ13によって変えられないように選定される。換言すれば、第2のフィルタ13における通過帯域14の下限値16はいかなる場合であっても、処理すべき信号の下限値6aよりも小さくなるよう選定する。
【0037】
フィルタ13の出力側において、図3のAでは存在していた隣接チャネルの信号から分離された処理すべき信号が得られる。図3のEに示されている得られた信号3aの波形は先に述べたミラー作用ゆえに、縦軸に平行な軸を中心にして図3のAで示した信号を中心にして対称である。
【0038】
図3のEに示されている選択された中間周波信号により良好なダイナミック分解能が得られる。それというのは、これは隣接チャネルからの寄生的な信号によってももはや妨害を受けていないからである。このような信号は、フィルタ7と13を変形する必要なくいかなるテレビジョン規格についても得ることができるものであって、図3のCからDへの推移に対応する転置作用を調整するため電圧Uを用いる局部発振器12においてのみ適合調整が行われる。
【0039】
しかし、フィルタ13の出力側において得られる信号の周波数は、 妥当な価格の現行のアナログ/ディジタルコンバータにより十分なダイナミック分解能で処理するには高すぎる。
【0040】
したがって、図4のAに略示されているフィルタ13の出力信号3aは、周波数低減用の変換回路17へ供給される。この変換回路17は乗算器18を有しており、この乗算器の一方の入力側はフィルタ13の出力側と接続されており、この乗算器の他方の入力側は発振器19から局部周波数fLo1 で出力信号を受信する。発振器19の周波数fLo1 は図4のBに示されているように一定であり、選択されたテレビジョンチャネルの規格に応じて調整可能であるとよい。
【0041】
図4のAからDでは信号を数学的に表現した場合、図面の右側の部分における信号は正の周波数に相応し、縦軸を中心にして対称である信号は負の周波数に相応する。
【0042】
回路17からの低減された周波数(fpc − fLo1 )の出力信号(図4のC参照)は低域通過フィルタ20の入力側へ導かれ、図4のDにはこのフィルタの通過帯域21が破線で示されている。この低域通過フィルタ20によって、すべての無線周波数成分が信号から除去される。フィルタ20からの信号出力は、AGC回路22を介してアナログ/ディジタルコンバータ23の入力側へ導かれる。このコンバータ23へ供給される信号の周波数が低減されることで、いかなるテレビジョン規格であっても、許容し得るサンプリング周波数と良好なダイナミック分解能でアナログ信号を申し分なくディジタル化することができる。
【0043】
アナログ/ディジタルコンバータ23の入力信号の周波数はかなり低いものであり、サンプリング周波数をチューナ1からの入力信号の最大周波数の2倍よりも大きくすることができ、このことは良好な分解能のために有利である。
【0044】
本発明によれば、サンプリング周波数と局部発振器19の周波数の幅広い選択が可能である。
【0045】
これまでの説明では特にビデオ信号について考察してきた。しかし中間周波信号選択後、音声信号の復調のために並列構造をとることができることは自明である。
【図面の簡単な説明】
【図1】慣用のアナログ/ディジタルコンバータのダイナミック分解能の変化に関して、コンバータの出力側における有効ビット数を入力信号の周波数の関数として対数スケールで示す図である。
【図2】本発明による方法を実施する回路のブロック図である。
【図3】所望の中間周波信号の選択を可能にする方法の種々のステップを示す図である。
【図4】所望の中間周波信号を周波数低減する様子を示す図である。
【符号の説明】
1 チューナ
7 第1の帯域通過フィルタ
10 混合回路
11 乗算回路
12,19 局部発振器
13 第1の帯域通過フィルタ
17 周波数低減用の変換回路
18 乗算器
20 低域通過フィルタ
22 AGC回路
23 アナログ/ディジタルコンバータ
Claims (10)
- 規格ごとに変わり得る帯域幅(L)を有し、該帯域幅の周波数限界の一方(6)が実質的に一定である周波数を有する信号のディジタル化方法において、
アナログ信号からディジタル信号への変換前に、前記信号の周波数帯域(3)に隣接するチャネルの信号(Sif N+1 ,Sif N-1 )を3つのステップで除去し、
第1のステップで、前記の実質的に一定の方の周波数限界(6)に隣接するチャネルの信号(Sif N+1 )をフィルタリングにより除去し、該フィルタリングにおけるフィルタ特性の通過帯域幅を、互いに異なる規格のうち最大の帯域幅と等しいかまたはそれよりも広く設定し、該フィルタリング特性の設定により、規格ごとに変わり得るディジタル化すべき信号を、変化し得る方の周波数限界の側で保持し続け、
第2のステップで、ディジタル化すべき前記信号を該信号の帯域幅により定められた量で周波数に関して転置し、該周波数に関する転置により、ディジタル化すべき信号の周波数帯域における前記変化し得る方の周波数限界を、転置された信号において保持し続け、
第3のステップで、前記転置された信号と隣接するチャネルの信号をフィルタリングにより除去し、該フィルタリングにおけるフィルタ特性の通過帯域幅を、互いに異なる規格のうち最大の帯域幅に合わせて設定し、該フィルタリング特性の設定により、前記転置された信号を保持し続けることを特徴とする、
信号のディジタル化方法。 - 上方の周波数限界(6)が実質的に一定である中間周波テレビジョン信号のディジタル化のために、前記の第1のステップで、前記テレビジョン信号(Sif N )よりも高い周波数の隣接チャネルにおける信号(Sif N+1 )を、テレビジョン規格ごとに異なり得る前記テレビジョン信号の最大帯域幅(L)に合わせられているフィルタリング特性を用いて除去する、請求項1記載のディジタル化方法。
- 前記の3つのステップの実行後、結果として生じた信号をディジタル化する前に、処理すべき該信号の周波数を低減してからアナログ/ディジタルコンバータの入力側へ供給する、請求項1記載のディジタル化方法。
- ディジタル化すべき信号を受信する入力側を備えた信号のディジタル化回路において、
第1の帯域通過フィルタ(7)と、混合回路(10)と、第2の帯域通過フィルタ(13)とが設けられており、
前記第1の帯域通過フィルタ(7)の一方の周波数限界は、ディジタル化すべき信号の周波数帯域の実質的に一定な方の限界に対応し、該第1の帯域通過フィルタにより、前記の一定な方の限界と隣接するチャネルの信号が除去され、該第1の帯域通過フィルタの通過帯域幅は、互いに異なる規格のうち最大の帯域幅と等しいかそれよりも広く、ディジタル化すべき前記信号を変化させず、
前記混合回路(10)はフィルタリングされた前記信号を、該信号の規格ならびに帯域幅が考慮された別の周波数範囲に転置し、該混合回路(10)はディジタル化すべき前記信号の変わり得る方の周波数限界を、転置された信号において保持し続け、
前記第2の帯域通過フィルタ(13)の一方の周波数限界(15)は、前記の転置された信号の前記実質的に一定の周波数(5a)に対応し、該第2の帯域通過フィルタにより、前記転置された信号の前記一定の周波数に隣接するチャネルにおける信号(9a)が除去され、該第2の帯域通過フィルタの帯域幅は、前記互いに異なる規格のうち最大の帯域幅に合わせられていることを特徴とする、
信号のディジタル化回路。 - 前記の第1および第2のフィルタ(7,13)はSAW(表面弾性波)フィルタである、請求項4記載の回路。
- 前記の第1および第2のフィルタ(7,13)の通過帯域幅(K)は少なくとも、存在し得るすべての規格の中間周波信号の帯域(3)の最大帯域幅(L)と等しい、請求項4記載の回路。
- 前記混合回路(10)は乗算回路(II 1)を有しており、該乗算回路の一方の入力側は前記第1のフィルタ(7)の出力側と接続されており、該乗算回路(II 1)の他方の入力側は、用いられている規格に応じて調整可能な一定の周波数を発生する局部発振器(12)の出力側と接続されている、請求項4記載の回路。
- 前記局部発振器(12)の一定の周波数は所定の電圧(U)により調整される、請求項7記載の回路。
- 前記第2のフィルタ(13)の出力側に周波数低減回路(17)が設けられており、該周波数低減回路(17)は乗算器(18)と局部発振器(19)を有し、該乗算器(18)の一方の入力側は前記第2のフィルタ(13)の出力側と接続されており、該乗算器(18)の他方の入力側は前記局部発振器の出力側と接続されている、請求項4から8のいずれか1項記載の回路。
- 前記周波数低減回路(17)の出力側とアナログ/ディジタルコンバータ(23)の入力側の間に低域通過フィルタ(20)と自動利得制御回路(22)が接続されている、請求項9記載の回路。
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