JP3903814B2 - 電波監視装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、受信した信号の中から目的の信号を抽出し、抽出した目的の信号を上位装置に通知する電波監視装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
たとえば、本来使用が許可されていない周波数帯域で使用されている不法電波等を監視する電波監視装置では、従来では不要電波(この場合、合法的に使用されている電波)を上位装置に通知しないようにするために、放送波など予め周波数などの諸元が分かっているものについては手動で表示器などの上位装置から入力、設定し、それらの不要電波が検出されても上位装置に通知しないようにしていた。
【0003】
しかし、上位装置に通知の必要のない不要電波には、あらかじめ出現するタイミングが分かっていない、例えば、移動通信の基地局から発信される制御信号などの断続波や、その他、周波数が連続的に変化する変調波なども含まれている。これらは、例えば周波数帯がHFである場合、使用電波が増加する夜間ともなると1000波近く存在する。そのため、これらの電波は手動でマスクする必要があり、入力のための時間や負担が大きく、また誤入力を起こすといった問題があった。
【0004】
マイクロ波領域に限っては、不要電波があっても目的の信号を検出する信号検出装置として、例えば、特開平10−307180号公報に示されたマイクロ波検出装置などがある。図13は特開平10−307180号公報に示されたレーダ式スピード測定器から発射されるマイクロ波を検知するための車載用のマイクロ波検出装置を示すブロック図である。図において、1はホーンアンテナ、2は局部発信器、3はミキサ、4は中間周波数増幅回路、5は検波器、6は信号識別回路、7は警報回路、8は警報器、9は制御電圧発生器、10はマイコン、11はメモリ、15は強制妨害電波検出スイッチ、16はリセットスイッチである。
【0005】
同図に示すようにホーンアンテナ1の入力と局部発振器2の出力とがミキサ3にて周波数混合される。これによって得られた中間周波数信号が、次段の中間周波数増幅器(BPF+AMP)4を経て帯域増幅された後、検波器5に入力される。そして、検波器5から出力される検波信号に基いて信号識別回路6にて目的とするマイクロ波が存在するか否かを判断し、マイクロ波が存在する場合には、検出信号を警報回路7に送る。そして、警報回路7は、検出信号を受け取ると、警報器8を動作させて報知する。なお、警報器8としては、ブザー・アラーム等の音声や、ランプ等の視覚によるもの等がある。
【0006】
上記局部発振器2は、制御電圧発生器9から発生される鋸歯状波や三角波により制御され、受信信号と周波数混合する局部発振器2の出力の周波数は、受信信号帯域内を周期的に掃引する。よって、図14(a)に示すように掃引制御電圧が変化すると、検波器5の出力は、同図(b)に示すように対応する周波数のマイクロ波が存在すると、大きなピークが現れ、それ以外の領域ではホワイトノイズが現れる。そこで、信号識別回路6として、例えば、ホワイトノイズと弁別できるような閾値Thを基準電圧としたコンパレータを用いることにより、同図(c)に示すように、目的とする所定周波数で一定の電界強度以上のマイクロ波が受信された時のみパルスがONになるようにできる。つまり、係るパルスがONになることが、上記した検出信号となる。そして、警報回路7は、係るパルス(ON)を受け取ると一定時間(少なくとも1回の掃引時間以上)警報器8を動作させる。
【0007】
上記の構成が一般的に用いられるスーパーヘテロダイン型のマイクロ波検出器である。ここで、本従来例では、妨害電波検出手段としてのマイコン10を、信号識別回路6の出力に接続し、検出信号を取得できるようにしている。そして、マイコン10が検出信号の出現状態を監視し、それが妨害電波と判断した場合には、その妨害電波に関する情報をメモリ11に格納する。
【0008】
また、マイコン10は、検出信号が妨害電波の場合には、その検出信号を無効にし、その妨害電波によっては警報回路7及びまたは警報器8が動作しないようにしている。つまり、メモリ11に格納された情報に基づいて検出信号が妨害電波であるか否かを判断し、妨害電波と判断した場合には警報を出力しないようにしている。
【0009】
妨害波の検出は、次のようにして行う。検出対象のマイクロ波の場合には、ある期間だけ検出されるが、車両の移動に伴いマイクロ波の発信源となるレーダ式スピード測定器の設置位置を通過すると係るマイクロ波はなくなる。一方、妨害電波の場合には、車室内に存在する電子機器等から発射される電磁波とすると、その電子機器等を使用している間は車両の移動に関係なく常時発生する。そこで、一定時間以上連続して同一の周波数の信号を受信した場合に妨害電波と判断し、その情報をメモリ11に格納する。これにより、以後メモリ11に格納された妨害電波と同一の信号が受信された場合には、それを検知し警報回路7を作動させないようにする。
【0010】
特開平10−307180号公報は以上のように構成されており、電波監視装置としては断続波であっても不要電波である場合や、通信のような連続波であっても不法電波等の目的波である場合があり、電波諸元に合わせて目的波を自動的に選別する構成となっていなかった。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
本発明に係わる電波監視装置は、以上のような問題点を解決するためになされたもので、受信信号を周波数値、帯域幅、出現時間幅、変調方式のいずれか一つまたは複数の条件で限定し、当該限定条件に該当する信号を上位装置に通知し、それ以外の信号成分を不要波として通知しないことで、受信信号から目的波を自動的に選別する電波監視装置を得ることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明に係わる電波監視装置は、受信電波信号を高速フ−リエ変換処理するFFT変換器と、このFFT変換器から出力された時刻毎の周波数スペクトルであって、ピ−クレベルの周波数値が存在する周波数スペクトルを記憶する記憶手段と、この記憶手段に記憶された前記時刻毎の周波数スペクトルの前記ピ−クレベルの周波数値の変動帯域幅及び出現時間、並びに前記周波数スペクトルの周波数分布に基づく周波数帯域幅から電波諸元を求め、この電波諸元と予め設定された目的波の電波諸元とを比較して前記受信電波信号が目的波か否かを判定する信号抽出器とを備えたものである。
【0013】
また、前記信号抽出器はあらかじめ設定された値以上の信号レベルが測定された場合にピークが存在すると判定するものである。
【0014】
また、受信電波信号を同相成分と直交成分とに分配する分配手段と、当該分配した同相成分と直交成分を高速フ−リエ変換処理するFFT変換器と、このFFT変換器から出力される同相成分と直交成分とを比較し、前記受信電波信号の位相差を検出する位相差検出手段と、前記FFT変換器から出力された時刻毎の周波数スペクトルであって、ピ−クレベルの周波数値が存在する周波数スペクトルを記憶する記憶手段と、この記憶手段に記憶された前記時刻毎の周波数スペクトルの前記ピ−クレベルの周波数値の変動帯域幅及び出現時間、並びに前記周波数スペクトルの周波数分布に基づく周波数帯域幅から電波緒元を求め、この電波諸元と予め設定された目的波の電波諸元とを比較して前記受信電波信号が目的波か否かを判定すると共に、前記周波数値の変動帯域幅及び出現時間、並びに前記周波数スペクトルの周波数分布に基づく周波数帯域幅と前記位相差検出手段により検出した位相差とから前記受信電波信号の変調方式を識別する信号抽出器とを備えたものである。
【0015】
また、上記信号抽出器は、あらかじめ設定された変調方式および変調速度から周波数分布を合成する周波数分布合成手段を備え、受信信号の周波数帯域を走査して、前記合成した周波数分布波形と一致するピークが存在するか否かを判定し、一致したピークを上位装置に報知するものである。
【0016】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
本発明の実施の形態1に係わる電波監視装置は、受信信号に含まれる信号成分を、表示器等の上位装置からあらかじめ入力された周波数値、帯域幅、出現時間幅の条件によって限定し、当該限定条件と合致する信号成分を目的波として上位装置に通知するものである。
【0017】
図1は、本実施の形態1に係わる電波監視装置の構成を表すブロック図である。図において、1はアンテナ、2は高周波数増幅器、3はミキサ、4は中間周波数増幅器、100は高周波数増幅器2、ミキサ3、中間周波数増幅器4からなる受信機、200は不要波除去装置、201はAD変換器、202はメモリ、203は信号処理器、204は制御装置、300は表示器および入力装置等の上位装置である。
【0018】
次に、動作について説明する。アンテナ1で受信された電波は、高周波増幅器2、ミキサ3、中間周波数増幅器4を介して無線周波数から中間周波数への変換が行われ、その中間周波数信号が不要波除去装置200に入力される。不要波除去装置200では、あらかじめ上位装置から目的波の電波諸元が入力されている。まず、AD変換器201においてアナログ信号からデジタル信号への変換が行われ、メモリ202にて順次サンプリングされたデジタル信号が記憶される。メモリ202に記憶されたデジタル信号は信号処理装置203に入力され、高速フーリエ変換処理され、その処理結果と上記あらかじめ上位装置から入力された目的波の電波諸元とを比較して信号抽出し、制御装置204が目的波および不要波の判定を行い、目的波と判定されたもののみ上位装置300に通知する。
【0019】
ここで、信号処理装置203の信号処理について詳しく説明する。図2は不要波除去装置200の詳細な構成を表すブロック図である。250は信号処理器203内部のダウンコンバータ、251は不要の高周波成分を除去するフィルタ、252は高速フーリエ変換器、253は信号抽出器、254はメモリである。
【0020】
次に、信号処理装置203の動作について説明する。メモリ202から信号処理装置203に入力されたデジタル信号は、ダウンコンバータ250によって中間周波数からベースバンドまで帯域を落され、フィルタ251で不要の高周波を除去して高速フーリエ変換器252にて高速フーリエ変換処理を施され、周波数スペクトルが求められる。
【0021】
図3は高速フーリエ変換器252で受信信号を高速フーリエ変換処理を行った後の周波数スペクトルを表す図である。図3(a)は時刻T1における高速フーリエ変換による周波数スペクトルである。(b)は時刻T2における高速フーリエ変換による周波数スペクトルである。(c)は時刻Tnにおける高速フーリエ変換による周波数スペクトルである。
【0022】
図3の例の場合、信号が2波あった場合である。通常、高速フーリエ変換を実施すると、高速フーリエ変換を行う帯域幅と、その計算される離散周波数の点数で帯域分割数および離散周波数の一点ごとの周波数幅が決まる。この離散周波数の一点ごとに信号レベルを比較してピークが存在する離散周波数値を算出する。
【0023】
まず、時刻T1において、図3(a)のように周波数値の低い方から信号レベルを比較していき、信号のレベルが低くなる前を信号のピークとして記録する。即ち、この場合は同図中f4およびf7の離散周波数値にピーク50および51が存在する。次に、時刻T2において、時刻T1のときと同様に、図3(b)に示した周波数スペクトルの周波数値の低い方から順に信号レベルを比較していく。ピーク50は存在するが、時刻T1において存在したピーク51は消失している。以下、同様の処理をくりかえし、メモリ254に記憶していく。そして、図3(c)のように時刻Tnにおけるピーク50は3番目の離散周波数値に存在し、一方、ピーク51が再び存在している。
【0024】
次に、これらの記憶したデータを元に、信号の同一性の判定および帯域幅を決定する。例えば、図4のように図3に基いてメモリ上にピークの存在する離散周波数値が記憶されると、時間とピークの存在する離散周波数値の変動の有無などにより、信号の種類を判定する。例えば、周波数値がほぼ一定で連続して存在しているならば連続波、一定の周波数帯域内でピークが時間的に変動する場合は変調波、途中ピークが消失してから、また現れる場合は断続波と判定する。図4の場合、周波数f4に存在するピークが連続波、周波数f7に存在するピークは断続波と判定する。
【0025】
ここで、例えば、あらかじめ上位装置300から目的波がピークの周波数値がf4、帯域幅がf2〜f5、の連続波という設定が行われた場合、ピーク50が図3(c)のように周波数のピークから3dBだけ信号レベルが落ちる周波数帯域幅を信号の周波数帯域幅と規定し、このピークの存在する周波数値およびその帯域幅、出現時間を測定し、一致した場合には、この信号を目的波として上位装置に通知し、それ以外のピーク51については不要信号として上位装置に通知は行わない。
【0026】
また、仮に上位装置から目的波の諸元が、f5の離散周波数値から例えば図3(c)の帯域幅内に存在する断続波とした場合には、ピーク50は目的波の条件と合致しなくなるため、ピーク51と同様に不要信号として上位装置への通知は行わない。
【0027】
以上のように、本実施の形態1では、電波監視装置において、上位装置から入力した目的波の条件と、受信信号の周波数分布の時間変化とを比較し、目的波の条件と合致する場合のみ上位装置に通知し、それ以外は不要信号として上位装置に通知しないため、各種の不要電波を手動で除去する必要がなく、さまざまな種類の不要波があっても目的波の電波諸元に合わせて自動的に不要波、目的波を選別する電波監視装置を得る。
【0028】
実施の形態2.
上記実施の形態1では、不要信号除去部200内の信号抽出器253で各周波数について信号レベルの比較を行ったが、本実施の形態2では、あらかじめ設定した閾値と信号レベルとを比較し、閾値より大きい場合は、その周波数値において1を出力し、またその閾値より小さい場合は、その周波数値において0を出力することで、2値化する。これによって、信号抽出器253内のメモリ使用量を減らすことができ、処理負荷の低減を図るものである。
【0029】
本実施の形態2の装置構成は、図1および2に示した実施の形態1の装置構成と同様であるが、信号抽出器253において信号抽出の際、信号レベルに一定の閾値を設け、その閾値と信号レベルとを比較して信号を抽出する。
【0030】
あらかじめ設定した一定の閾値以上の信号レベルを示す周波数の分布状態から信号の帯域幅を決定する。図5に本実施の形態2の信号抽出の処理内容を示す。図5(a)、(b)、(c)はそれぞれ時間T1、T2、およびTNにおける信号の周波数成分を表す図である。各図において、Aは信号抽出のための閾値を表す。時間T1において、図5(a)のように周波数f2〜f4およびf7において閾値以上の信号レベルが観測されたため、その周波数における信号分布を1とし、それ以外を0としてメモリ254に記憶する。また、時間T2においては、図5(b)のように周波数f2〜f4のピークは連続して存在しているが、f7のピークは消失している。そのため、時間T2における周波数分析の結果は、メモリ254に記憶する。この動作を各サンプリング時間ごとに行い、時間TNにおいては図5(c)のように、周波数f2〜f4のピークとともに、再び周波数f7において閾値以上のピークが存在しているため、メモリ254に記憶する。
【0031】
以上のようにメモリ254に蓄積された周波数分析結果から、信号の出現時間および消失時間を測定し、あらかじめ上位装置300から入力された目的波の帯域幅、出現時間、時間間隔などの諸元が一致するかを判定し、一致する場合のみ上位装置300に出力する。
【0032】
以上のように、本実施の形態2では、信号抽出の際にあらかじめ閾値を設け、信号レベルがこの閾値以上の値ならば信号が存在するとして、信号の周波数分布を求めるため、上記実施の形態1と比べて信号抽出器のメモリ使用量が少なくて済み、処理負荷の軽減を図ることができる。
【0033】
実施の形態3.
本実施の形態3では、受信信号をI、Q信号に分配し、そこから各時間における位相を算出し、その位相変化から変調方式を分析して目的波の抽出を行う電波監視装置を得る。
【0034】
図6は本実施の形態3に係る電波監視装置の信号処理部200aの構成を表すブロック図である。図2と同じ構成要素には同じ符号を付す。255はフィルタ251で帯域制限された受信信号を同相成分(I成分)と直交成分(Q成分)とに分配する分配器、252aは受信信号のI成分を高速フーリエ変換する高速フーリエ変換器手段、252bは受信信号のQ成分を高速フーリエ変換する高速フーリエ変換手段、253aは実施の形態1または2の信号抽出器253の機能に加えて、受信信号のI、Q成分を比較して位相を検出し、各時間間での位相差を検出する位相差検出手段256を含んでいる。
【0035】
次に動作について説明する。信号処理部200aに入力された中間周波数の受信信号は、AD変換器201においてデジタル変換され、信号処理器203に入力される。信号処理器203では、まずダウンコンバータ250によって中間周波数からベースバンドまで周波数変換され、フィルタ251で不要周波数帯の帯域制限が行われ、分配器255に入力される。分配器255では受信信号をI成分と、それに直交するQ成分とに分配し、それぞれに高速フーリエ変換手段252a、252bにおいて高速フーリエ変換を行い、それらを比較することで各周波数について信号成分Aejθが算出される。ここでAは振幅、θが位相である。算出された信号成分から周波数分布が求められ、信号抽出器253aに入力される。信号抽出器253aでは上記実施の形態1、2と同様にピークの周波数値、ピークの帯域幅、出現時間幅の分析の他に、位相差検出手段256によって、各時間における位相の差分を検出する。
【0036】
例えば、PSK(Phase Shift Keying)は位相差で情報を伝える変調方式だが、位相識別のための基準信号も伝送しない限り受信側ではどの位相が0ラジアン(0°)なのか解らない。そこで、PSKの一種であるDPSK(Defferential Phase Shift Keying)では現在の一つ前に伝送されてきた正弦波の位相をその都度0°(基準)と解釈して位相を判別する方法が採られている。例えば、4相DPSKでは、+π/2、0、+3π/2、+πのいずれかの位相差をとる。そのため、変調方式が4相DPSKであると上位装置300より制御部204に設定を行った場合、高速フーリエ変換装置252a、252bの算出結果が入力された信号抽出器253では、図7に示したように、上記のように各周波数において算出された位相θを各時間ごとに比較し、各時間ごとの位相差が常に上記+π/2、0、+3π/2、+πのいずれかとなるピークを探す。
【0037】
図7は受信信号のI成分の周波数分布、図8は受信信号のQ成分の周波数分布を表す図である。図7(a)はある時刻T1、図7(b)は時刻T1の次のサンプリングタイミングである時刻T2、図7(c)は時刻TNにおける受信信号のI成分の周波数分布である。また、図8(a)はある時刻T1、図8(b)は時刻T1の次のサンプリングタイミングである時刻T2、図8(c)は時刻TNにおける受信信号のQ成分の周波数分布である。時刻T1において、信号抽出器253はI成分から周波数f4の信号成分をピーク52a、およびf7の信号成分をピーク53a、および、Q成分からピーク52bおよびピーク53bをそれぞれ比較して位相を検出する。次いで、時刻T2における周波数f4とf7におけるI、Q成分からピークの位相を検出し、時刻T1と時刻T2の位相の差分を算出する。この動作を各時間ごとに行い、位相の差分を算出する。図9は各時刻T1、T2・・・TNにおける各離散周波数における算出された信号成分の位相θを表している。4相DPSKではビット00、01、10、11に対応する位相差を例えば、+π/2、0、+3π/2、+πなどのようにそれぞれ割り当てるが、図7および図8の例ではピーク52aおよび52bを比較しても位相変化がないため、ピーク52については上位装置300に報知しない。一方、ピーク53については各時間の位相差分が+π/2、0、+3π/2、+πのいずれかの値をとるものであれば、ピーク53を上位装置300に報知する。図7および図8ではf8より高周波側は図示していないが、当然のことながら、f8より高周波側でさらに各時間の位相の差分が+π/2、0、+3π/2、+πのいずれかの値をとるものである信号が発見された場合は、その信号成分を上位装置300に報知する。
【0038】
その際、さらに上位装置300より目的波の存在する周波数帯域、出現時間幅等を指定すれば、これらと位相変化とを合わせて分析することで、さらに効率よく、目的波を抽出することができる。
【0039】
即ち、検出した位相差を、ピークの周波数値、帯域幅、出現時間幅と合わせて分析することで変調方式を識別し、より正確な目的波の抽出を行うことができる。例えば、アナログ変調ではAM(Amplitude Modulation)やFM(Frequency Modulation)、また、デジタル変調では、ASK(Amplitude Shift Keying)、PSK(Phase Shift Keying)、FSK(Frequency Shift Keying)、QAM(Quadrature Amplitude Modulation)などの変調方式を識別することで、AM、FM放送波、デジタル無線、音声信号やデータ信号などの受信波の種類が分かり、目的波か否かの識別が容易になる。
【0040】
以上のように、本実施の形態3では、受信信号をI、Q成分に分配し、このI、Q成分から各時間における位相から各時間間の位相差を検出し、この位相差が、上位装置からあらかじめ設定した変調方式によりもたらされる位相差と一致するか否かを判定することで、より正確に目的信号のみを抽出することができる。
【0041】
実施の形態4.
上記実施の形態3では、受信信号をI、Q成分に分配し、このI、Q成分の周波数分布を比較して位相を検出し、各サンプリング時刻における位相の差分から変調方式を識別し、目的波の変調方式と一致する信号のみを上位装置に報知する電波監視装置を示したが、本実施の形態4では、上位装置で設定された変調方式、変調速度から周波数分布の波形を合成し、この合成した周波数分布と、実際の受信信号の周波数分布とを比較し、周波数分布が一致する信号についてのみ抽出する電波監視装置について説明する。
【0042】
図10は本実施の形態4に係わる電波監視装置中の電波抽出器の構成を表すブロック図である。上記実施の形態3の図6と同じ構成要素には同じ符号を付す。257は制御部204内の波形合成手段である。
【0043】
次に、動作について説明する。受信信号をI、Q成分に分配し、高速フーリエ変換して周波数分布を求め、それらを比較して位相検出を行う点は実施の形態3と同様である。ここで、本実施の形態4では、上位装置300から設定される変調方式および変調速度から、信号抽出器253に組み込まれた波形合成手段257によって周波数分布波形を合成し、この合成波形を各時間ごとに低周波数から高周波数へ、または高周波数から低周波数へ順次移動して波形が一致するか否かを走査する。
【0044】
図11は、本実施の形態4に係る目的波の走査方法である。例えば、目的波の変調方式がFSK、および変調速度が、例えば2400ボー(ボーレートは1秒間に何回信号が変化するかを表す尺度)として適当な値が上位装置300から設定入力が行われると、制御部204内の波形合成手段257では、FSKの周波数波形を合成し、当該合成ピークを低周波側、もしくは高周波側から順次走査し、一致する波形が存在するかを走査する。その際、FSKは0と1にそれぞれ対応する2つの周波数を用いて送信を行う変調方式であるため、変調速度にしたがって一定の時間間隔で2つの周波数のいずれか一方にピークが現れ、各時間における周波数分布を積算すると合成周波数分布60のような2つのピークが存在する周波数分布が得られる。また、変調速度が速ければその分ピークの帯域幅が広くなり、逆に変調速度が遅ければその分ピークの帯域幅が狭くなる。そのため、本実施の形態4では、一定時間だけ周波数分布を積算し、当該積算した周波数分布と波形合成手段257で合成した周波数分布60とを比較し、一致するピークを走査する。
【0045】
走査の結果、周波数分布が一致するピーク54を検出した場合、そのピーク54を目的波として上位装置300に報知する。なお、波形合成手段257としては既存のスペクトラムアナライザ等を信号抽出器253に組み込んで用いればよい。
【0046】
さらに、上記実施の形態1、2、3のように上位装置から、目的波の周波数値、帯域幅、出現時間幅等を設定し、走査範囲に限定を加えることで、より効率の良い電波監視を行うことができる。
【0047】
以上の例では、目的波の変調方式がFSKである場合について説明したが、当然のことながら波形合成手段257で合成する変調方式はFSKに限られない。
【0048】
また、本実施の形態4の他、上記実施の形態1、2、3いずれにおいてもアンテナは無指向性のものを指すが、指向性のあるアレイアンテナ等に適用してもよい。図12に本発明の電波監視装置を複数用いたアレイアンテナの構成図を示す。このように本発明の電波監視装置を複数用いてアレイアンテナを構成することで、受信電波の到来方位を限定することができ、より効率の良い電波監視を行うことも可能である。このことは本実施の形態4の他、上記実施の形態1、2、3いずれの電波監視装置においても適用可能である。
【0049】
以上のように、本実施の形態4では、上位装置から設定された変調方式および変調速度にしたがって信号抽出器253に組み込んだ波形合成手段257が周波数分布波形を合成し、この合成波形を一定時間積算した周波数波形と一致するか否かを走査するため、より正確に目的信号のみを抽出することができる。
【0050】
【発明の効果】
以上のように、本発明に係わる電波監視装置は、無線信号を受信して中間周波数に変換する受信装置と、当該中間周波数の受信電波信号をAD変換するAD変換器と、当該AD変換された受信電波信号に逐次高速フーリエ変換を行い周波数分布を算出するFFT変換器と、このFFT変換器から出力された周波数値のうち時刻毎に算出されたピークレベルの周波数値を記憶する記憶手段と、この記憶手段に記憶された前記ピークレベルの周波数値の変動帯域幅及び時間変化から電波諸元を求めて前記受信電波信号が目的波か否かを判定する信号抽出器とを備えるため、電波諸元に合わせて目的波を自動的に選別することができるものである。
【0051】
また、前記信号抽出器はあらかじめ設定された値以上の信号レベルが測定された場合にピークが存在すると判定するため、信号抽出器中のメモリの使用量を低減することができるものである。
【0052】
また、無線信号を受信して中間周波数に変換する受信装置と、当該中間周波数の受信電波信号をAD変換するAD変換器と、当該AD変換された受信電波信号を同相成分と直交成分とに分配する分配手段と、当該同相成分と直交成分にそれぞれ高速フーリエ変換を行うFFT変換器と、このFFT変換器から出力される同相成分と直交成分とを比較し、前記受信電波信号の位相差を検出する位相差検出手段と、前記FFT変換器から出力された周波数値のうち時刻毎に算出されたピークレベルの周波数値を記憶する記憶手段と、この記憶手段に記憶された前記ピークレベルの周波数値の変動帯域幅及び時間変化と前記位相差検出手段により検出した位相差とから前記受信電波信号の変調方式を識別する信号抽出器とを備えるため、電波諸元に合わせてさらに効率よく目的波を自動的に選別することができるものである。
【0053】
また、上記信号抽出器は、あらかじめ設定された変調方式および変調速度から周波数分布を合成する周波数分布合成手段を備え、受信信号の周波数帯域を走査して、前記合成した周波数分布波形と一致するピークが存在するか否かを判定し、一致したピークを上位装置に報知するため、より正確に受信信号から目的波を自動的に抽出できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1に係わる電波監視装置の構成を表すブロック図である。
【図2】 本発明の実施の形態1に係わる不要波除去装置の構成を表すブロック図である。
【図3】 本発明の実施の形態1の目的波の抽出方法を表すブロック図である。(a)時刻T1における受信信号の周波数分布である。(b)時刻T2における受信信号の周波数分布である。(c)時刻TNにおける受信信号の周波数分布である。
【図4】 本発明の実施の形態1に係わる信号抽出器中のメモリに記憶されるデータである。(a)時刻T1におけるピークの周波数値である。(b)時刻T2におけるピークの周波数値である。(c)時刻TNにおけるピークの周波数値である。
【図5】 本発明の実施の形態2の目的波の抽出方法を表すブロック図である。(a)時刻T1における受信信号の周波数分布および信号レベルの閾値を示す。(b)時刻T2における受信信号の周波数分布および信号レベルの閾値を示す。(c)時刻TNにおける受信信号の周波数分布および信号レベルの閾値を示す。
【図6】 本発明の実施の形態3に係わる不要波除去装置の構成を表すブロック図である。
【図7】 本発明の実施の形態3の目的波の抽出方法を表す図である。(a)時刻T1における受信信号のI成分の周波数分布である。(b)時刻T2における受信信号のI成分の周波数分布である。(c)時刻TNにおける受信信号のI成分の周波数分布である。
【図8】 本発明の実施の形態3の目的波の抽出方法を表す図である。(a)時刻T1における受信信号のQ成分の周波数分布である。(b)時刻T2における受信信号のQ成分の周波数分布である。(c)時刻TNにおける受信信号のQ成分の周波数分布である。
【図9】 本発明の実施の形態3に係わる信号処理器中のメモリに記憶されるデータである。(a)時刻T1における各周波数における位相である。(b)時刻T2における各周波数における位相である。(c)時刻TNにおける各周波数における位相である。
【図10】 本発明の実施の形態4に係わる不要波除去装置の構成を表すブロック図である。
【図11】 本発明の実施の形態4の目的波の抽出方法を表す図である。
【図12】 本発明の実施の形態4の電波監視装置を複数用いてアレイアンテナを構成した場合の図である。
【図13】 従来のマイクロ波検出装置の構成を表すブロック図である。
【図14】 マイクロ波検出の一般的な動作を説明する図である。
【符号の説明】
1 アンテナ、 2 高周波増幅器、 3 ミキサ、
4 中間周波数増幅器、 100 受信機、 200 不要波除去装置、
201 AD変換器、 202 メモリ、 203 信号処理器、
204 制御装置、 250 ダウンコンバータ、 251 フィルタ、
252 高速フーリエ変換器、 253 信号抽出器、 254 メモリ、
256 変調方式検出手段、 257 波形合成手段、
300 上位装置。
Claims (4)
- 受信電波信号を高速フ−リエ変換処理するFFT変換器と、このFFT変換器から出力された時刻毎の周波数スペクトルであって、ピ−クレベルの周波数値が存在する周波数スペクトルを記憶する記憶手段と、この記憶手段に記憶された前記時刻毎の周波数スペクトルの前記ピ−クレベルの周波数値の変動帯域幅及び出現時間、並びに前記周波数スペクトルの周波数分布に基づく周波数帯域幅から電波諸元を求め、この電波諸元と予め設定された目的波の電波諸元とを比較して前記受信電波信号が目的波か否かを判定する信号抽出器とを備えた電波監視装置。
- 前記信号抽出器はあらかじめ設定された値以上の信号レベルが測定された場合にピ−クが存在すると判定することを特徴とする請求項1記載の電波監視装置。
- 受信電波信号を同相成分と直交成分とに分配する分配手段と、当該分配した同相成分と直交成分を高速フ−リエ変換処理するFFT変換器と、このFFT変換器から出力される同相成分と直交成分とを比較し、前記受信電波信号の位相差を検出する位相差検出手段と、前記FFT変換器から出力された時刻毎の周波数スペクトルであって、ピ−クレベルの周波数値が存在する周波数スペクトルを記憶する記憶手段と、この記憶手段に記憶された前記時刻毎の周波数スペクトルの前記ピ−クレベルの周波数値の変動帯域幅及び出現時間、並びに前記周波数スペクトルの周波数分布に基づく周波数帯域幅から電波緒元を求め、この電波諸元と予め設定された目的波の電波諸元とを比較して前記受信電波信号が目的波か否かを判定すると共に、前記周波数値の変動帯域幅及び出現時間、並びに前記周波数スペクトルの周波数分布に基づく周波数帯域幅と前記位相差検出手段により検出した位相差とから前記受信電波信号の変調方式を識別する信号抽出器とを備えた電波監視装置。
- 上記信号抽出器は、あらかじめ設定された変調方式および変調速度から周波数分布を合成する周波数分布合成手段を備え、受信電波信号の周波数帯域を走査して、前記合成した周波数分布波形と一致するピ−クが存在するか否かを判定し、一致したピ−クを上位装置に報知することを特徴とする請求項3記載の電波監視装置。
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