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JP3902596B2 - 斜面安定用ブロックマット - Google Patents

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JP3902596B2 JP2004021776A JP2004021776A JP3902596B2 JP 3902596 B2 JP3902596 B2 JP 3902596B2 JP 2004021776 A JP2004021776 A JP 2004021776A JP 2004021776 A JP2004021776 A JP 2004021776A JP 3902596 B2 JP3902596 B2 JP 3902596B2
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Description

本発明は、傾斜した地表の侵食、崩壊を防止するために使用する斜面安定用ブロックマットに関するものである。
従来から土木分野において、護岸、河川堤防、造成地の法面、道路、鉄道の路肩等の斜面、ゴルフ場、スキーゲレンデの急斜面等の傾斜面の保護工事としては、通常コンクリート製のブロック、あるいは、コンクリートや合成樹脂製の枠ブロックを一つ一つ斜面に敷き並べて施工していた。
ところが、これらの従来例は、施工に当たり、コンクリート製のブロック、あるいはコンクリートや合成樹脂製の枠ブロックを一つ一つ敷き並べて施工していたので、施工に多大の手間と時間がかかるという問題があった。更に、コンクリートブロックの場合、無機質のコンクリートの外観であるため、自然環境の保護という観点から好ましいものではなかった。
そこで、斜面を安定化させるために使用される斜面安定用ブロックマットが提案されている。(例えば、特許文献1参照)
このものは、上下に貫通する空洞を有し且つこの空洞に培養土や種子を接着剤で硬化したものを充填したコンクリートブロックを透水性を有するシートの表面に多数貼り付けたものであり、貼り付けに当たっては、コンクリートブロック中に含まれるセメントの自己接着力や接着剤を利用してシートにコンクリートブロックを貼り付けてある。この斜面安定用ブロックマットは斜面に敷いて、ピン打ちなどで固定するのであるが、一度に大面積の施工ができ、また、シートを通して斜面に植物が生育するので、自然環境の保護という面でも好ましいものである。
ところが、この特許文献1に示された従来例は、コンクリートブロック中に含まれるセメントの自己接着力や接着剤を利用してシートに異材料のコンクリートブロックを接着したものであるため、接着力が弱く、シートから剥がれ易く、またコンクリートブロックがむき出しのため、施工後に、外力が作用する(例えばバイクなどがコンクリートブロック上を通過したりして外力が作用する)とコンクリートブロックが破損したり、剥がれ落ちたりし、更に、流水が作用すると、シートからコンクリートブロックが剥離し、コンクリートブロックが剥がれると、剥離した部分は重しがなくなるためシートが不安定となり、斜面の保護ができなくなるという問題がある。
特開平4−203116号公報
本発明は上記の従来の問題点に鑑みて発明したものであって、簡単な構成で、一度に大面積を施工でき、且つ植物の育成もできながら、重量充填物が脱落するのを防止して長期間にわたって確実に土壌侵食を防止できる斜面安定用ブロックマットを提供することを課題とするものである。
上記課題を解決するために本発明に係る斜面安定用ブロックマットは、通水性、通気性を有する表面側に凸となった表面シート1と通水性、通気性を有する平坦な裏面シート2との間に形成した複数のポケット部3内に汚泥をセメントで硬化した重量充填物4を充填すると共に表裏面シート1、2を一体に固着して、表面側に複数の半球状の凸部8を突出させると共に裏面が平坦となっていることを特徴とするものである。
このような構成とすることで、本発明の斜面安定用ブロックマットAを斜面などに敷くことで、一度に、大面積の施工ができるのはもちろんのこと、重しとなる重量充填物4が表裏シート1、2間に形成されたポケット部3内に充填してあるので、仮に斜面安定用ブロックマットA上をバイクなどが通ったとしても、重量充填物4が破損したり、剥がれ落ちることがなく、また、流水によっても重量充填物4が剥がれて脱落することがなく、これにより、長期にわたりシートのめくれや土壌の侵食を防止することができるものである。しかも、表裏面シート1、2はいずれも透水性、通気性を有しているので、植物の発芽、発根に必要な水や空気を保持、流通させることができて、保護すべき土壌に植物を生育させて、成長を促進させることができ、安定化すべき斜面を緑化できるものである。
また、重量充填物4が汚泥をセメントで硬化した汚泥のリサイクル物であるので、汚泥の有効利用が図れ、資源の再生や環境面において効果がある。
また、表面側に複数の半球状の凸部8を突出させると共に裏面が平坦となっているので、斜面安定用ブロックマットAの表面側においては、多数の凸部が存在すると言えども凸部が半球状であるため流水抵抗が少なくて、流水により剥がれ難く、また、斜面安定用ブロックマットAの裏面側においては、平坦で凸部が存在しないので、施工すべき斜面の地均しをした面に沿いやすくて、綺麗に且つ安定よく施工することができるものである。
本発明は、一度に、大面積の施工ができ、また、汚泥をセメントで硬化した汚泥のリサイクル物よりなる重量充填物が表裏面シートの間に形成されるポケット部に充填してあるので、斜面安定用ブロックマット上を仮にバイクなどが走行したとしても、重量充填物が破損したり、剥がれ落ちることがなく、また、流水によっても重量充填物が剥がれて脱落することがなく、長期にわたりシートのめくれや土壌の侵食を防止することができるものであり、特に、表面側に複数の半球状の凸部を突出させると共に裏面が平坦となっているので、斜面安定用ブロックマットの表面側の多数の凸部が半球状であるため流水抵抗が少なくて、流水により剥がれ難く、また、斜面安定用ブロックマットの裏面側においては、平坦で凸部が存在しないので、施工すべき斜面の地均しをした面に沿いやすくて、綺麗に且つ安定よく施工することができる。しかも、表裏面シートはいずれも透水性、通気性を有しているので、植物の発芽、発根に必要な水や空気を保持、流通させることができ、また、ポケット部内に充填される重量充填物が汚泥をセメントで硬化したものであるから、原料の汚泥中には植物の生育に必要な養分、ミネラルを含んでおり、良好に植物を育成させることができ、これにより保護すべき土壌に植物を生育させて、成長を促進させることができ、安定化すべき斜面を緑化できて、自然環境を保護することができるものである。
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基いて説明する。
通水性、通気性を有する表裏面シート1、2間に多数のポケット部3を形成して、該ポケット部3に重量充填物4を充填して本発明の斜面安定用ブロックマットAを形成してある。表裏面シート1、2は不織布、織布、網、無数の小孔を設けた孔あきシート等により形成してあり、表裏面シート1、2間に形成されるポケット部3は表面シート1乃至裏面シート2の一方又は両方に内部が凹となった凸成部5を設けて表裏面シート1、2を合わせて接着や熱溶着等により部分的に固着して一体化することで、凸成部5部分でポケット部3を構成するようになっている。
図1、図2に示す実施形態では、表面シート1に多数の凸成部5を形成し、裏面シート2には凸成部5の無い平坦なシートとなっている。
本発明の斜面安定用ブロックマットAを形成するには、例えば、図2(a)のように、凸成部5と同じ大きさ、ピッチの多数の凹所6を設けた支持台7の上に、多数の凸成部5を形成した表面シート1を凹所6に凸成部5が嵌り込むように敷き、この状態で、図2(b)のように、凸成部5内に重量充填物4を充填し、充填した重量充填物4の上面を、表面シート1の凸成部5以外の部分と面一となるように均し、その後、図2(c)のように、表面シート1に凸成部5の無い平坦なシートよりなる裏面シート2を重ねて接着剤又は溶着等により固着することで斜面安定用ブロックマットAを形成するものである。したがって、本実施形態においては、形成される斜面安定用ブロックマットAは表面シート1側においては重量充填物4が充填したポケット部3が凸部8となって突出し、裏面シート2側においては重量充填物4を充填したポケット部3が突出しない平坦面となっている。
また、表裏面シート1、2を接着又は溶着により固着して一体化するには、少なくとも、図1に示すように、ポケット部3の周囲を不連続にあるいは連続して固着し(図において符号9は固着部を示している)、更に、ポケット部3以外の部分においては、必要に応じて部分的に表面シート1と裏面シート2とを固着し、固着してない部分において、通気性、通水性を確保できるようにしている。
このようにして形成した斜面安定用ブロックマットAは通常は上下反転し、図1に示すように、表面シート1が上、裏面シート2が下となるようにして、護岸、河川堤防、造成地の法面、道路、鉄道の路肩等の斜面、ゴルフ場、スキーゲレンデの急斜面等の傾斜面(図示せず)に敷設して、傾斜面の保護を行うものである。
この場合、傾斜面は凸凹がないように地均しをし、この地均しをした傾斜面に図1のように裏面シート2を下にした状態で斜面安定用ブロックマットAを敷設するものであり、これにより、凸成部5の無い裏面シート2が地均しをした傾斜面に沿うように敷設することができるものである。斜面安定用ブロックマットAを敷設するに当たっては、クレーン等の重機を用いて敷設するものであり、一度の敷設で大面積を施工できるものである。傾斜安定用マット2はピン(図示せず)などを打ち込むことで、斜面に固着するのであり、また、多数の重量充填物4が重しとなって、長期間安定して斜面に敷設されることになる。
ポケット部3に充填した重量充填物4により形成される上記斜面安定用ブロックマットAの上面(表面)側に突出した凸部8の形状は表面シート1側に凸となった半球状となっており、凸部8が曲面であるため外力が作用しても破損し難く、また、流水抵抗が小さくて河川の護岸の保護をする場合においても、流水により流されないものである。
凸成部5の大きさを変えることで、重量充填物4の荷重の異なる種々の斜面安定用マットAを形成でき、目的に応じた最適の重しを備えた斜面安定用マットAを提供できるものである。
斜面安定用ブロックマットAには植物の種子を播き、植物を育成させることができる。表面シート1、裏面シート2が通水性、通気性を有しているので、空気、水を流通させ、発芽、発根を可能とし、植物の根は表面シート1、裏面シート2を通って、保護対象となった斜面の土壌に根を張り、土壌と斜面安定用ブロックマットAとを更に一体に固着し、植物が生育することで、斜面安定用ブロックマットA表面を植物で覆って緑化することになる。表面側には多数の多数の凸部8が存在するため、植物が育成された斜面安定用ブロックマットAの上面(表面)の凸部8の陰が小動物の隠れ家となって小動物にも良好な環境を提供することができることになる。
ところで、重量充填物4は表裏シート1、2間に形成されたポケット部3内に充填してあるので、施工中に重量充填物4が破損したり、剥がれ落ちたりするのを防止できるのはもちろん、施工後に斜面をバイクなどが通過したとしても、重量充填物4が破損したり、斜面安定用ブロックマットAから脱落したりすることがなく、また、流水などにより重量充填物4が脱落することがなく、長期間安定して斜面安定用ブロックマットAの重しとしての役目を果たすことができるものである。
ポケット部3内に充填する重量充填物4は汚泥のリサイクル物である。
例えば、汚泥のリサイクル物を用いた重量充填物4としては、河川、湖沼、汚水処理場、建設現場等で発生する各種の汚泥をセメントで固めたブロックを使用し、これらの汚泥のリサイクル物を使用すると、汚泥の有効利用が図れ、資源の再生や環境面において効果がある。この場合、河川、湖沼、汚水処理場で発生する汚泥は植物の生育に必要な養分、ミネラルを含んでおり、この汚泥をセメントで硬化した重量充填物4を使用する場合には重量充填物4部分において良好に植物を生育させることができることになる。
また、表面シート1、裏面シート2は1重でも2重以上の多重でもよく、多重にした場合には重量充填物4の保護がより確実になる。また、汚泥をセメントで固めたブロックを補強することができるものである。
(a)は本発明の斜面安定用ブロックマットの正面断面図であり、(b)は側面断面図であり、(c)は平面図である。 (a)(b)(c)は同上の斜面安定用ブロックマットの製造順序を示す説明図である。
符号の説明

A 斜面安定用ブロックマット
1 表面シート
2 裏面シート
3 ポケット部
4 重量充填物

Claims (1)

  1. 通水性、通気性を有する表面側に凸となった表面シートと通水性、通気性を有する平坦な裏面シートとの間に形成した複数のポケット部内に汚泥をセメントで硬化した重量充填物を充填すると共に表裏面シートを一体に固着して、表面側に複数の半球状の凸部を突出させると共に裏面が平坦となっていることを特徴とする斜面安定用ブロックマット。
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