JP3901052B2 - アルミニウム合金撚線導体ケーブル - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、配線材料に係り、特に自動車用配線材料として有益なアルミニウムを主成分とする合金からなり、高導電性且つ高耐熱性を有するアルミニウム合金撚線導体ケーブルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、自動車等に用いられる配線材料としては、機械的強度及び導電率を考慮して、銅及び銅合金、或いはアルミニウムにて構成されるケーブルが用いられていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、銅及び銅合金は、材料としての引張強さ及び導電率は高いものの、重量が大きいため、銅及び銅合金からなる配線材料を自動車等の装置に適用した場合、配線材料の重量割合が増え、装置全体のエネルギー効率の低下を招くといった問題があった。
【0004】
また、高温環境下では、材料自体が軟化するため、強度的な欠陥が生じる。このため、配線材料が位置する周囲の環境温度が高温になる自動車、特に電気自動車では、その高温環境下での配線材料の信頼性の確保が困難であった。
【0005】
さらに、鉄スクラップ中に、銅及び銅合金からなる配線材料の銅が一定量を超えて含有されると、鉄鋼表面に亀裂等の不具合が生じ、鉄のリサイクル性が阻害されてしまうため、近年では配線材料の銅フリー化が望まれるようになってきている。
【0006】
一方、アルミニウム合金からなる配線材料では、導電率が低いため、ジュール熱が発生するので、そのエネルギー損失が大きくなってしまうといった問題があった。
【0007】
また、アルミニウム合金は、導電率が低く、且つ引張強さが小さいため、アルミニウム合金からなる配線材料の電流容量と機械的強度を満足させるためには大きな断面積を必要とする。このため、アルミニウム合金からなる配線材料を自動車等の装置に適用した場合、装置全体に占める配線材料の容積が大きくなり、自動車等の装置の大型化を招くと共に、エネルギー効率を低下させてしまう。
【0008】
さらに、アルミニウム合金からなる配線材料で、必要な引張強さを得ようとすると、伸びが小さくなるために、可とう性に劣り、屈曲寿命が短いといった問題があった。
【0009】
また、高温環境下での使用においては、銅及び銅合金と同様な理由で、信頼性の確保が困難であった。
【0010】
以上より、自動車、特に電気自動車等に使用する配線材料としては、導電性が良好で、引張強さ及び伸びが高く、且つ耐熱性が良好であることが望まれている。しかしながら、従来の配線材料では、これらを全て満足するものはなかった。
【0011】
そこで、本発明は上記問題を解決すべく案出されたものであり、その目的は、導電性が良好で、引張強さ及び伸びが高く、且つ耐熱性が良好なアルミニウム合金撚線導体ケーブルを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決すべく、本発明は、Feを0.2〜1.0質量%、Zrを0.01〜0.10質量%含有し、残部がAl及び0.05質量%以下の不可避的不純物であるアルミニウム合金からなる素線の複数本を撚り合わせて形成した撚線で構成され、上記素線は引張強さ120MPa以上、伸び10%以上、導電率59%IACS以上の特性を有し、線径が0.3mm以下であることを特徴とするアルミニウム合金撚線導体ケーブルである。
【0013】
上記構成によれば、撚線を構成するアルミニウム合金を、アルミニウム(Al)に鉄(Fe)、及びジルコニウム(Zr)を上記の特定の質量比で含む構成としたことによって、従来の銅及び銅合金、或いはアルミニウム合金と比較して、導電率を略同等に保ちつつ、引張強さ及び伸びが大きく向上し、さらに高温環境下でも引張強さが低下しないという高耐熱性を有する。さらに、引張強さが大きく、伸びも大きいという両方の特性を有することにより、撚線への加工が容易であり、導電ケーブルとして可とう性に優れる。
【0014】
そして、上記素線の特性が、引張強さ120MPa以上、伸び10%以上、且つ導電率59%IACS以上であるものが好ましい。
【0015】
また、上記撚線が、2層或いはそれ以上の多層構造によって構成されたものが好ましい。
【0016】
さらに、上記撚線が、素線を撚り合わせてなる複数の撚線心線をさらに撚り合わせて形成されたものが好ましい。
【0017】
また、上記素線を撚り合わせてなる撚線が、ダイスによって減面加工が施されたものが好ましい。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適一実施の形態を添付図面に基いて説明する。
【0019】
図1は本発明に係るアルミニウム合金撚線導体ケーブルの好適な第一の実施の形態を示した断面図、図2は本発明に係るアルミニウム合金撚線導体ケーブルの好適な第二の実施の形態を示した断面図、図3は本発明に係るアルミニウム合金撚線導体ケーブルの好適な第三の実施の形態で用いられる撚線心線を示した断面図、図4は本発明に係るアルミニウム合金撚線導体ケーブルの好適な第三の実施の形態を示した断面図である。
【0020】
本発明者らが鋭意研究を行った結果、所定以上の純度を有するアルミニウムに、Fe及びZrを特定の割合で微量添加することで、アルミニウムの特長である低比重および良好な導電性を維持しつつ、機械的強度および伸びが高く、かつ、耐熱性も良好となるということを見出し、本発明を完成するに至った。
【0021】
具体的には、本発明に係るアルミニウム合金撚線導体ケーブルは、Feを0.2〜1.0質量%、好ましくは0.2〜0.7質量%、特に好ましくは0.3〜0.6質量%、Zrを0.01〜0.10質量%、好ましくは0.01〜0.05質量%、特に好ましくは0.02質量%前後含有し、残余がAl及び0.05質量%以下の不可避不純物で構成されるアルミニウム合金で、素線を形成し、そのアルミニウム合金素線を複数本撚り合わせて形成するものである。
【0022】
図1に示すアルミニウム合金撚線導体ケーブル1は、上記組成にて構成されたφ0.25mmのアルミニウム合金素線2を中心に1本配置し、その周囲に同径のアルミニウム合金素線2を6本配置して撚り合わせて2層構造に形成された撚線11にて構成されている。このアルミニウム合金撚線導体ケーブル1は、断面積が約0.35mm2 となっている。なお、この撚線11に、ダイスによって減面加工を施してもよい。
【0023】
図2に示すアルミニウム合金撚線導体ケーブル3は、上記組成にて構成されたφ0.155mmのアルミニウム合金素線4を中心に1本配置し、その周囲に同径のアルミニウム合金素線4を6本配置し、さらにその周囲に同径のアルミニウム合金素線4を円周状に12本配置して撚り合わせて3層構造に形成された撚線12にて構成されている。このアルミニウム合金撚線導体ケーブル3も、断面積が約0.35mm2 となっている。なお、この撚線12に、ダイスによって減面加工を施してもよい。
【0024】
図4に示すアルミニウム合金撚線導体ケーブル5は、上記組成にて構成されたφ0.32mmのアルミニウム合金素線6を図3に示すように円周状に3本配置し、その周囲に同径のアルミニウム合金素線6を円周状に10本配置して撚り合わせて形成された複数の撚線心線8をさらに撚り合わせて形成された撚線7にて構成されている。具体的には、撚線心線8を中心に1本配置し、その周囲に同じ撚線心線8を6本配置し、さらにその周囲に同じ撚線心線8を円周状に12本配置して撚り合わせて撚線7が形成されている。このアルミニウム合金撚線導体ケーブル5は、19本の撚線心線8で構成され、その断面積が約20mm2 となっている。なお、撚線7に、ダイスによって減面加工を施してもよい。
【0025】
アルミニウム合金撚線導体ケーブル1,3,5における素線2,4,6の撚り合わせ構造は、上記構造に限定するものではなく、慣用の撚線導体ケーブルに用いられている構造であれば、全て適用可能である。
【0026】
アルミニウム合金素線2,4,6の製造方法は、先ず、純度99.95%以上の純アルミニウムからなるAl母材の溶湯中に、Fe及びZrを添加すると共に、それらの添加割合を調整し、前述した化学組成を有するAl合金溶湯を作製する。次に、このAl合金溶湯を用いて鋳造体の形成を行い、その後、その鋳造体に、線材加工および熱処理を施す。これによって、アルミニウム合金素線2,4,6が得られる。
【0027】
ここで、Al母材として、純度が99.95%以上の純アルミニウムを用いるのは、純度が99.95%よりも低いと、得られるアルミニウム合金素線2,4,6において良好な導電率が得られないためである。
【0028】
また、鋳造体に施す線材加工としては、特に限定するものではないが、例えば、断面減少率(減面率)が85%以上、好ましくは90%以上の塑性加工(冷間加工)が挙げられる。
【0029】
次に、本発明に係るアルミニウム合金撚線導体ケーブル1,3,5の作用を説明する。
【0030】
本発明のアルミニウム合金撚線導体ケーブル1,3,5に用いるアルミニウム合金素線2,4,6は、母材となる純アルミニウムの純度と、FeおよびZrの質量比とを規定したことにより、純アルミニウム線と略同等の良好な導電率が得られ、従来のアルミニウム合金のようにジュール熱の発生に伴うエネルギー損失が多くなるということはない。よって、この素線2,4,6を用いた撚線導体ケーブル1,3,5を適用した装置、例えば自動車などにおいては、エネルギーの高効率化、すなわちエネルギー効率の向上を図ることができる。
【0031】
また、Al以外の元素(Fe、Zr等)の含有量は、最大でも1%強であるため、素線2,4,6を構成するアルミニウム合金の比重は純アルミニウムと略同等である。よって、この素線2,4,6を用いた撚線導体ケーブル1,3,5を自動車等の装置に適用しても、撚線導体ケーブル1,3,5の重量割合は純アルミニウム撚線導体ケーブルの場合と略同等であり、その結果、装置全体の重量を小さくすることができ、エネルギー効率の向上を図ることができる。
【0032】
また、素線2,4,6は、純アルミニウム線と略同等の良好な導電率を有し、かつ、室温での引張強さは純アルミニウム線よりも高いことから、素線2,4,6の電流溶量及び機械的強度を満足させるために、素線2,4,6の断面積を大きくする必要はない。例えば、線径がφ0.3mm以下、好ましくはφ0.2mm以下、より好ましくはφ0.15mm前後の極細線に形成することができる。よって、この素線2,4,6を用いた撚線導体ケーブル1,3,5の断面積を小さく抑えることができ、装置全体に占める撚線導体ケーブル1,3,5の容積が小さくなり、その結果、装置の容積を小さくすることができる。
【0033】
また、素線2,4,6は、純アルミニウム素線と比較して室温での引張強さは同等以上で、かつ、伸びは著しく高い。よって、この素線2,4,6を撚り合わせる際の加工が容易であり、導電ケーブルとして可とう性に優れる。その結果、従来の撚線導体ケーブルと比較して撚線導体ケーブル1,3,5の屈曲寿命が向上する。
【0034】
また、本発明の撚線導体ケーブル1,3,5は、高温環境下においても引張強さは殆ど低下せず、高温強度が良好であることから、この撚線導体ケーブル1,3,5は高温環境下での信頼性が高い。よって、この撚線導体ケーブル1,3,5を、高温耐熱性が要求される装置、例えば電気自動車に適用すれば、自動車の信頼性を著しく向上させることができる。
【0035】
本発明のアルミニウム合金撚線導体ケーブル1,3,5は、自動車用配線材の他にも、自動車用ハーネス、モータ用エナメル線などにも適用することができる。
【0036】
以上、本発明の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、他にも種々のものが想定されることは言うまでもない。
【0037】
【実施例】
次に、本発明について、実施例に基づいて説明するが、本発明に係る撚線導体ケーブルの素線径および撚線導体ケーブルの構成などは、これらの実施例に限定されるものではない。
【0038】
(実施例1)
素線母材として純度99.95%のAlを用いて、化学組成がAl-0.6Fe-0.02Zr(質量%)のアルミニウム合金を鋳造し、その鋳造体に断面減少率90%の塑性加工(減面加工)を施して素線を形成する。この素線に250〜350℃で約1時間の熱処理を施し、アルミニウム合金素線を作製した(試料1)。
【0039】
(比較例1)
素線母材として純度99.95%のAlを用いて純アルミニウム鋳造体を作製し、その後は、実施例1と同様にしてアルミニウム素線を作製した(試料2)。
【0040】
実施例1及び比較例1の各素線(試料1,2)について、導電率(%IACS)、室温(20℃)での引張強さ(MPa)、伸び(%)、及び高温環境下(280℃)での強度残存率(%)を測定した。尚、高温環境下での強度残存率は、(280℃での引張強さ×100/室温での引張強さ)によって求めた。各配線材のそれぞれの測定値を表1に示す。
【0041】
【表1】
【0042】
表1から明らかなように、実施例1の素線(試料1)と比較例1の素線(試料2)とを比較すると、試料1の導電率(60.3%IACS)は試料2のそれ(62.2%IACS)よりやや劣るものの、略同等であるといえる。
【0043】
一方、試料1の常温の引張強さは130MPaであり、試料2のそれ(120MPa)よりも高強度であった。また、試料1の伸びは15%であり、試料2のそれ(5%)の3倍以上であった。さらに、試料1の強度残存率は96%であり、試料2のそれ(58%)の1.5倍以上であった。
【0044】
以上より、試料1のアルミニウム合金素線は、純アルミニウム素線と略同等の導電率を有し、室温での引張強さは純アルミニウム素線よりも良好で、伸び及び高温強度は純アルミニウム素線よりも極めて良好であることがわかる。
【0045】
また、試料1のアルミニウム合金素線を用い、図1、図2及び図4に示したように、素線2,4,6を撚り合わせて、アルミニウム合金撚線導体ケーブル1,3,5を作製した。この撚線導体ケーブル1,3,5は、素線2,4,6を撚り合わせる際の加工が容易であった。また、得られた撚線導体ケーブル1,3,5の可撓性は良好であることが確認できた。
【0046】
【発明の効果】
以上要するに本発明によれば、導電性が良好で、引張強さ及び伸びが高く、かつ、耐熱性も良好なアルミニウム合金撚線導体ケーブルが得られるという優れた効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るアルミニウム合金撚線導体ケーブルの好適な第一の実施の形態を示した断面図である。
【図2】 本発明に係るアルミニウム合金撚線導体ケーブルの好適な第二の実施の形態を示した断面図である。
【図3】 本発明に係るアルミニウム合金撚線導体ケーブルの好適な第三の実施の形態で用いられる撚線を示した断面図である。
【図4】 本発明に係るアルミニウム合金撚線導体ケーブルの好適な第三の実施の形態を示した断面図である。
【符号の説明】
1 アルミニウム合金撚線導体ケーブル
2 (アルミニウム合金)素線
3 アルミニウム合金撚線導体ケーブル
4 (アルミニウム合金)素線
5 アルミニウム合金撚線導体ケーブル
6 (アルミニウム合金)素線
7 撚線
8 撚線心線
11 撚線
12 撚線
Claims (4)
- Feを0.2〜1.0質量%、Zrを0.01〜0.10質量%含有し、残部がAl及び0.05質量%以下の不可避的不純物であるアルミニウム合金からなる素線の複数本を撚り合わせて形成した撚線で構成され、上記素線は引張強さ120MPa以上、伸び10%以上、導電率59%IACS以上の特性を有し、線径が0.3mm以下であることを特徴とするアルミニウム合金撚線導体ケーブル。
- 上記撚線が、2層或いはそれ以上の多層構造によって構成された請求項1記載のアルミニウム合金撚線導体ケーブル。
- 上記撚線が、上記素線を撚り合わせてなる複数の撚線心線をさらに撚り合わせて形成された請求項1又は2に記載のアルミニウム合金撚線導体ケーブル。
- 上記素線を撚り合わせてなる撚線が、ダイスによって減面加工が施された請求項1から3いずれかに記載のアルミニウム合金撚線導体ケーブル。
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