JP3900919B2 - 無励磁作動形電磁ブレーキおよびこれを備えたモータならびにモータの製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、スプリング制動式の無励磁作動形電磁ブレーキおよびこれを備えたモータ、ならびにモータの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、産業用ロボット等の駆動源であるモータの回転軸を制動するために無励磁作動形電磁ブレーキが提供されている。例えば、図7に示す無励磁作動形電磁ブレーキ1は、複数の固定用ボルト61によりモータ50の本体51の取付面51aに固定されるヨーク2と、ヨーク2に対向してモータ50の回転軸52に固定されるハブ3と、ヨーク2とハブ3との間に配置されているアーマチュア4と、このアーマチュア4をハブ3に圧接するように中心軸0方向(B方向)に付勢するコイルばね5とを備えている。
ヨーク2は、鉄等の強磁性体からなり、その内部にはコイルばね5および中心軸0回りに巻回された励磁コイル6を備えている。また、ヨーク2の係合端面2aには複数の連結ピン7が固定されている。この連結ピン7は、例えば、筒状ピンにボール、スプリングピン等を圧入したものからなり、ヨーク2の係合端面2a側から圧入、ねじ込み等を行うことにより固定されている。
【0003】
ハブ3は、中心軸0上に孔3aを有し、この孔3aにモータ50の回転軸52が挿通され、固定用ネジ62により回転軸52に固定されているため、回転軸52と共に回転可能となっている。また、ハブ3の一端面3bには制動部8が接着されており、この制動部8がヨーク2の係合端面2a側に対向するようにハブ3は配置されている。
アーマチュア4は、鉄等の強磁性体からなり、係合端面2aと制動部8との間に配置されており、複数の連結ピン7によりヨーク4に連結され、ヨーク4に対してモータ50の中心軸0方向(AB方向)のみに移動可能となっている。
【0004】
アーマチュア4は、コイルばね5によりB方向に付勢されているため、制動部8に圧接されている。このため、回転軸52が回転している際には、アーマチュア4と制動部8との接触面に摩擦力が発生し、モータ50の回転軸52に対して制動トルクが作用する。この状態においては、ヨーク2とアーマチュア4との間には隙間Gが形成されている。そして、励磁コイル6に通電されると、図8に示すように、ヨーク2とアーマチュア4との間に磁路Φを構成して磁気吸引力が発生するため、コイルばね5の付勢力に抗してアーマチュア4が隙間G分だけA方向に移動し、すなわち、アーマチュア4が制動部8から離間し、したがって、回転軸52に対する制動トルクが解除される。
なお、モータ50に取り付けられている状態においては、無励磁作動形電磁ブレーキ1は、有底筒状の外形ケース53により覆われている。
【0005】
以上のように構成され、使用される無励磁作動形電磁ブレーキ1は以下ようにしてモータ50に取り付けられる。
励磁コイル6およびコイルばね5を内部に固定させたヨーク2をモータ50の回転軸52に挿通させると共に、ヨーク2の底面2bをモータ50の取付面51aに当接させ、複数の固定用ボルト61によりヨーク2とモータ50とを固定する。次いで、複数の連結ピン7をヨーク2に圧入等により固定し、アーマチュア4を回転軸52に挿通させると共に、連結ピン7に挿入してヨーク2と連結する。さらに、制動部8がアーマチュア4に当接するまでハブ3の孔3aを回転軸52に挿通させる。
【0006】
この状態において、隙間Gの調整が行われるが、この際には、アーマチュア4はコイルばね5によってハブ3に圧接しているため、ハブ3の位置決めが隙間Gの大きさを決定することになる。すなわち、ハブ3およびアーマチュア4をコイルばね5の付勢力に抗ってA方向に移動し、ハブ3の中心軸0方向の位置が決定した時点で固定ネジ62により回転軸52に固定される。なお、この固定の際には、コイルばね5の付勢力によりハブ3の中心軸0方向の位置が変化しないように人手等により支持された状態を保つ必要がある。
以上のように、無励磁作動形電磁ブレーキ1がモータ50に取り付けられた後に、外形ケース53により無励磁作動形電磁ブレーキ1が覆われることになる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の無励磁作動形電磁ブレーキ1の構成では、ハブ3の中心軸0方向の位置を決定した後に、コイルばね5の付勢力によりハブ3の位置が変化しないように人手等により保持すると同時に、ハブ3をモータ50の回転軸52に固定しなければならないため、ハブ3の位置決めに際して手間がかかるという問題があった。
【0008】
また、無励磁作動形電磁ブレーキ1をモータ50に取り付ける前に、ヨーク2とアーマチュア4とハブ3および制動部5とが一体的に固定されていないため、モータ50の取付面51aにヨーク2を固定した後に、ヨーク2にアーマチュア4を連結し、隙間Gの大きさを調整すると共に、ハブ3を回転軸52に固定しなければならなかった。したがって、モータ50に無励磁作動形電磁ブレーキ1を取り付ける作業が面倒であるという問題があった。
さらに、無励磁作動形電磁ブレーキ1の交換、保守点検、整備等を行う際には、外形ケース53をモータ50から取り外した後に、前述の取り付け作業とは逆の順序でハブ3、アーマチュア4およびヨーク2を順次モータ50から取り外す必要があるため、モータ50から無励磁作動形電磁ブレーキ1を取り外す作業が面倒であるという問題があった。
【0009】
この発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、ヨークに対するハブの位置を容易に設定できると共に、モータへの着脱作業を容易に行い得る無励磁作動形電磁ブレーキを提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、この発明は以下の手段を提案している。
請求項1に係る発明は、励磁コイルを備え、基準軸線に直交する係合端面を有するヨークと、前記基準軸線上に回転軸挿通用の孔を有し、その一端面に設けられた制動部を前記係合端面側に対向させて配置されるハブと、前記ヨークの係合端面と前記ハブの制動部との間に配置され、前記ヨークに前記基準軸線回りに回動不能、かつ、前記基準軸線方向に移動可能に支持されたアーマチュアと、該アーマチュアを前記ハブに圧接するように付勢する付勢部材とを備え、前記励磁コイルによる前記ヨークの非励磁/励磁により、前記アーマチュアと前記ハブとの圧接/圧接解除をなす無励磁作動形電磁ブレーキにおいて、前記基準軸線方向における前記ヨークに対する前記ハブの位置を定位置に設定かつ固定する位置決め固定手段をし、該位置決め固定手段が、前記ヨークの貫通孔に挿通させると共に前記ハブに形成したネジ孔に螺合させて、前記ハブを前記ヨークに仮固定する位置決め固定ボルトであることを特徴とする無励磁作動形電磁ブレーキを提案している。
【0011】
この発明に係る無励磁作動形電磁ブレーキにおいては、位置決め固定手段により、ヨークに対するハブの基準軸線方向の位置が設定されると共に、このハブの位置が固定される。
【0012】
また、この発明に係る無励磁作動形電磁ブレーキにおいては、位置決め固定ボルトによりヨークに対するハブの基準軸線方向の位置が設定および固定される。
【0013】
また、請求項2に係る発明は、請求項1に記載の無励磁作動形電磁ブレーキにおいて、前記ヨークに前記基準軸線上に位置させて貫通孔が形成され、該貫通孔内に挿通され、その後端部が前記アーマチュアに固定されたアーマチュア手動操作部が備えられていることを特徴とする無励磁作動形電磁ブレーキを提案している。
この発明に係る無励磁作動形電磁ブレーキにおいては、励磁コイルにより磁界が発生しない場合においても、アーマチュア手動操作部を操作することにより、アーマチュアがコイルばねに抗する方向に移動するため、アーマチュアとハブとの圧接が解除される。
【0014】
また、請求項3に係る発明は、モータ本体から突出する該モータの回転軸に請求項1または請求項2に記載の無励磁作動形電磁ブレーキが取り付けられてなり、前記無励磁作動形電磁ブレーキは、前記ハブを前記モータ本体側に向け、前記ヨークを前記回転軸の前端方向に向けて配置され、前記ハブが前記回転軸に固定されていることを特徴とする無励磁作動形電磁ブレーキを備えたモータを提案している。
この発明に係る無励磁作動形電磁ブレーキを備えたモータにおいては、保守点検および整備等を行う際に、モータからの取り外す作業が容易に行われる。
【0015】
また、請求項4に係る発明は、励磁コイルを備え、基準軸線に直交する係合端面を有するヨークと、前記基準軸線上にモータ回転軸挿通用の孔を有し、その一端面に形成された制動部を前記係合端面側に対向させて配置されるハブと、前記ヨークの係合端面と前記ハブの制動部との間に配置され、前記ヨークに前記基準軸線回りに回動不能、かつ、前記基準軸線方向に移動可能に支持されたアーマチュアと、該アーマチュアを前記ハブに圧接するように付勢する付勢部材と、前記基準軸線方向における前記ヨークに対する前記ハブの位置を定位置に設定かつ固定する位置決め固定手段とが設けられた無励磁作動形電磁ブレーキを備えたモータの製造方法であって、予め、前記位置決め固定手段により前記ヨークに対して前記ハブの位置を定位置に固定し、次いで、前記ハブをモータ回転軸に固定し、その後、前記位置決め固定手段を取り外すことを特徴とする無励磁作動形電磁ブレーキを備えたモータの製造方法を提案している。
【0016】
この発明に係る無励磁作動形電磁ブレーキを備えたモータの製造方法においては、無励磁作動形電磁ブレーキをモータに固定する前に、予め、位置決め固定手段によりヨークに対するハブの位置を定位置に固定するため、無励磁作動形電磁ブレーキをモータに取り付ける時点においては、ヨーク、ハブおよびアーマチュアが一体的に固定されており、ハブの位置を調整する必要がない。
【0017】
【発明の実施の形態】
図1から図6はこの発明に係る実施形態を示す。図1に示すように、この実施の形態に係る無励磁作動形電磁ブレーキ1は、モータに取り付けられるものであり、励磁コイル6を備えたヨーク2と、ヨーク2の中心軸0上に対向して配置されるハブ3と、ヨーク2とハブ3との間に中心軸0上に配置されているアーマチュア4と、このアーマチュア4をハブ3に圧接するように中心軸0方向(B方向)に付勢するコイルばね(付勢部材)5と、これらヨーク2、ハブ3およびアーマチュア4を一体的に固定する複数の位置決め固定ボルト(位置決め固定手段)9とを備えている。
【0018】
ヨーク2は、図2に示すように、略円柱状に形成された鉄等の強磁性体からなり、円盤状の壁部2cの一端側に中心軸0回りに第1の円筒壁2dと、この第1の円筒壁2dよりも大きい直径を有する第2の円筒壁2eとが形成されてなるものである。第1、第2の円筒壁2d,2eに挟まれた環状の空間には励磁コイル6が巻回されており、この励磁コイル6は、励磁コイル6に通電するための電源につなげられるリード線Lに接続されている。第1の円筒壁2dの内方にはコイルばね5が設けられており、コイルばね5の一端部は壁部2cに当接している。また、壁部2cの中心軸0上には第1の円筒壁2d直径よりも小さい直径寸法を有する貫通孔2fが形成されている。
【0019】
ヨーク2の係合端面2aのうち、第1の円筒壁2dに相当する面には中心軸0方向(B方向)に複数の穴2gが形成されており、各々の穴2gに、筒状ピンにボール、スプリングピン等を圧入したものからなる連結ピン7が圧入されている。第2の円筒壁2eには中心軸0方向(A方向)に複数の貫通孔2hが形成されており、各々の貫通孔2hには、位置決め固定ボルト9の頭部を係止するための段部2iが形成されている。また、第2の円筒壁2eの外周面2jには中心軸0と直交する方向にモータに固定するための複数の穴2kが形成されている。
【0020】
ハブ3は、略円盤状に形成された壁部3cの表面3dから中心軸0方向(B方向)に突出する突出部3eが形成されてなるものである。ハブ3の中心軸0上にはモータの回転軸を挿通するための孔3aが形成されており、突出部3eには中心軸0と直交する方向に、孔3aに挿通された回転軸を固定するためのネジ孔3fが形成されている。また、壁部3cの周縁には中心軸0方向に位置決め固定ボルト9を螺着するための複数のネジ孔3gが形成されており、壁部3cの裏面(一端面)3bには制動部8が中心軸0回りに設けられている。
【0021】
アーマチュア4は、円盤状に形成された鉄等の強磁性体からなり、その中心軸0上には、後述するアーマチュア手動操作部10を固定するためのネジ孔4aが形成されている。このネジ孔4aの外方の円周上には、連結ピン7を挿通するための孔4bが複数形成されており、アーマチュア4の周縁には、位置決め固定ボルト9を挿通するための複数の孔4cが中心軸0方向に形成されている。
アーマチュア手動操作部10は、図3に示すように、円形断面形状を有する棒状部材からなり、その前端部10aが鉤状に形成されており、その後端部10bにはアーマチュア4のネジ孔4aに螺着するためのネジ山が形成されている。
【0022】
以上のように構成された無励磁作動形電磁ブレーキ1は次のようにして一体的に組み上げられる。
はじめに、アーマチュア4をコイルばね5の一端に当接させると共に、アーマチュア4に当接させる。この状態において、位置決め固定ボルト9をヨーク2の貫通孔2hおよびアーマチュア4の孔4cに挿通し、ハブ3のネジ孔3gに螺合する。
位置決め固定ボルト9をネジ孔3gに螺合していくことにより、ハブ3がヨーク2の方向に移動するため、アーマチュア4に当接しているコイルばね5に中心軸0方向(B方向)に付勢力が発生し、この付勢力によってアーマチュア4が制動部8に圧接されることになる。なお、この螺合の際には、ヨーク2とアーマチュア4との隙間Gが適切となるように、ヨーク2に対するハブ3の位置を設定する。このようにして、ヨーク2、ハブ3およびアーマチュア4は一体的に固定され、最後に、アーマチュア手動操作部10をヨーク2の貫通孔2fから挿通し、アーマチュア4のネジ孔4aに螺合することにより、図1に示すように、無励磁作動形電磁ブレーキ1が組み上げられる。
【0023】
以上のようにして組み上げられた無励磁作動形電磁ブレーキ1をモータ50に取り付ける方法について図4を用いて説明する。
はじめに、無励磁作動形電磁ブレーキ1のハブ3をモータ50の本体のうち、回転軸52の中心軸0に直交する取付面51aに対向配置させ、回転軸52をハブ3の孔3aに挿入する。この状態において、モータ50の回転軸52に対して無励磁作動形電磁ブレーキ1が抜け落ちないように、ハブ3のネジ孔3fに固定ネジ62を螺合し、回転軸52の径方向内方に締め付けることにより、モータ50の回転軸52に対してハブ3を固定する。
次いで、無励磁作動形電磁ブレーキ1を覆い隠すように、筒状の外形ケース54をモータ50に固定し、この外形ケース54に複数の孔54aを設けて、各々の孔54aおよびヨーク2の穴2kにスプリングピン等の筒状ピン63を挿入することにより、ヨーク2をモータ50の本体51に対して固定する。
最後に、位置決め固定ボルト9を取り外すことにより、モータ50に対する無励磁作動形電磁ブレーキ1の取付作業が完了する。
【0024】
以上のようにしてモータ50に取り付けられた無励磁作動形電磁ブレーキ1の使用方法について説明する。
励磁コイル6への通電が切断されている際には、図5に示すように、コイルばね5の付勢力によってアーマチュア4が制動部8に圧接し、アーマチュア4と制動部8との間に発生する摩擦力により、回転軸52に対して制動トルクが作用する。
励磁コイル5に通電がなされている際には、図6に示すように、ヨーク2とアーマチュア4との間に磁路Φが構成され、磁気吸引力によりコイルばね5の付勢力に抗してアーマチュア4がヨーク2に当接し、アーマチュア4と制動部8との間に隙間が生じるため、回転軸52に対する制動トルクが解除される。
回転軸52に対する制動トルクを手動により解除する際には、アーマチュア手動操作部10をコイルばね5の付勢力に抗して中心軸0方向(A方向)に引っ張ることにより、アーマチュア4が制動部8から離間し、回転軸52に対する制動トルクが解除される。
【0025】
上記のように、この無励磁作動形電磁ブレーキ1によれば、位置決め固定ボルト9をハブ3のネジ孔3gに螺合することにより、ヨーク2に対するハブ3の中心軸0方向(AB方向)の位置を設定するため、ヨーク2に対するハブ3の位置決めを容易に行うことができる。
また、コイルばね5の付勢力に抗してアーマチュア手動操作部10を中心軸0方向(A方向)に手動で引っ張ることにより、回転軸52に作用する制動トルクを解除することができるため、停電等により励磁コイル6への通電が切断されている際においても、回転軸52に作用する制動トルクを解除することが可能となる。
【0026】
さらに、位置決め固定ボルト9によりヨーク2、ハブ3およびアーマチュア4を一体的に固定することができるため、無励磁作動形電磁ブレーキ1をモータ50から容易に取り外すことができる。
また、無励磁作動形電磁ブレーキ1をモータ50に取り付ける時点においては、ヨーク2、ハブ3およびアーマチュア4が一体的に固定されているため、ハブ3の位置を調整する必要がない、すなわち、無励磁作動形電磁ブレーキ1を容易にモータ50に取り付けることができる。
【0027】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に係る発明によれば、位置決め固定手段により、ヨークに対するハブの基準軸線方向の位置が設定されると共に、ハブの位置が固定されるため、ヨークに対するハブの位置決めを容易に行うことができる。
【0028】
また、請求項1に係る発明によれば、位置決め固定ボルトによりヨークに対するハブの基準軸線方向の位置が設定および固定されるため、ヨークに対するハブの位置決めを容易に行うことができる
【0029】
また、請求項2に係る発明によれば、励磁コイルにより磁界が発生しない場合においても、アーマチュア手動操作部を操作することにより、無励磁作動形電磁ブレーキの操作が可能となる。
【0030】
また、請求項3に係る発明によれば、位置決め固定手段によりヨーク、ハブおよびアーマチュアが一体的に固定されているため、無励磁作動形電磁ブレーキをモータから容易に取り外すことができる。
【0031】
また、請求項4に係る発明によれば、無励磁作動形電磁ブレーキをモータに取り付ける時点においては、位置決め固定手段によりヨーク、ハブおよびアーマチュアが一体的に固定されているため、ハブの位置を調整する必要がなく、無励磁作動形電磁ブレーキを容易にモータに取り付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施形態に係る無励磁作動形電磁ブレーキを示す側断面図である。
【図2】 図1の無励磁作動形電磁ブレーキにおいて、ヨーク、ハブおよびアーマチュアを分離した状態を示す側断面図である。
【図3】 図1の無励磁作動形電磁ブレーキにおいて、アーマチュアに取り付けられるアーマチュア手動操作部を示す側面図である。
【図4】 図1の無励磁作動形電磁ブレーキがモータに取り付けられた状態を示す側断面図である。
【図5】 図1の無励磁作動形電磁ブレーキにおいて、モータの回転軸に制動トルクが作用している状態を示す側断面図である。
【図6】 図1の無励磁作動形電磁ブレーキにおいて、モータの回転軸に制動トルクが作用していない状態を示す側断面図である。
【図7】 従来の無励磁作動形電磁ブレーキの一例を示す側概略図である。
【図8】 図6の無励磁作動形電磁ブレーキにおいて、モータの回転軸に制動トルクが作用していない状態を示す側断面図である。
【符号の説明】
1 無励磁作動形電磁ブレーキ
2 ヨーク
2a 係合端面
2f 貫通孔
3 ハブ
3a 孔
3b 裏面(一端面)
4 アーマチュア
5 コイルばね(付勢部材)
6 励磁コイル
8 制動部
9 位置決め固定ボルト(位置決め固定手段)
10 アーマチュア手動操作部
10b 後端部
50 モータ
51 本体(モータ本体)
52 回転軸
Claims (4)
- 励磁コイルを備え、基準軸線に直交する係合端面を有するヨークと、
前記基準軸線上に回転軸挿通用の孔を有し、その一端面に設けられた制動部を前記係合端面側に対向させて配置されるハブと、
前記ヨークの係合端面と前記ハブの制動部との間に配置され、前記ヨークに前記基準軸線回りに回動不能、かつ、前記基準軸線方向に移動可能に支持されたアーマチュアと、
該アーマチュアを前記ハブに圧接するように付勢する付勢部材とを備え、
前記励磁コイルによる前記ヨークの非励磁/励磁により、前記アーマチュアと前記ハブとの圧接/圧接解除をなす無励磁作動形電磁ブレーキにおいて、
前記基準軸線方向における前記ヨークに対する前記ハブの位置を定位置に設定かつ固定する位置決め固定手段を有し、該位置決め固定手段が、前記ヨークの貫通孔に挿通させると共に前記ハブに形成したネジ孔に螺合させて、前記ハブを前記ヨークに仮固定する位置決め固定ボルトであることを特徴とする無励磁作動形電磁ブレーキ。 - 請求項1に記載の無励磁作動形電磁ブレーキにおいて、
前記ヨークに前記基準軸線上に位置させて貫通孔が形成され、該貫通孔内に挿通され、その後端部が前記アーマチュアに固定されたアーマチュア手動操作部が備えられていることを特徴とする無励磁作動形電磁ブレーキ。 - モータ本体から突出する該モータの回転軸に請求項1または請求項2に記載の無励磁作動形電磁ブレーキが取り付けられてなり、
前記無励磁作動形電磁ブレーキは、前記ハブを前記モータ本体側に向け、前記ヨークを前記回転軸の前端方向に向けて配置され、前記ハブが前記回転軸に固定されていることを特徴とする無励磁作動形電磁ブレーキを備えたモータ。 - 励磁コイルを備え、基準軸線に直交する係合端面を有するヨークと、
前記基準軸線上にモータ回転軸挿通用の孔を有し、その一端面に形成された制動部を前記係合端面側に対向させて配置されるハブと、
前記ヨークの係合端面と前記ハブの制動部との間に配置され、前記ヨークに前記基準軸線回りに回動不能、かつ、前記基準軸線方向に移動可能に支持されたアーマチュアと、
該アーマチュアを前記ハブに圧接するように付勢する付勢部材と、
前記基準軸線方向における前記ヨークに対する前記ハブの位置を定位置に設定かつ固定する位置決め固定手段とが設けられた無励磁作動形電磁ブレーキを備えたモータの製造方法であって、
予め、前記位置決め固定手段により前記ヨークに対して前記ハブの位置を定位置に固定し、
次いで、前記ハブをモータ回転軸に固定し、
その後、前記位置決め固定手段を取り外すことを特徴とする無励磁作動形電磁ブレーキを備えたモータの製造方法。
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