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JP3898018B2 - 送信電力制御方法及び移動局 - Google Patents

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JP3898018B2
JP3898018B2 JP2001304273A JP2001304273A JP3898018B2 JP 3898018 B2 JP3898018 B2 JP 3898018B2 JP 2001304273 A JP2001304273 A JP 2001304273A JP 2001304273 A JP2001304273 A JP 2001304273A JP 3898018 B2 JP3898018 B2 JP 3898018B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、移動通信システムにおいて、移動局がダイバーシチハンドオーバ中である場合に下り回線の送信電力制御を行う送信電力制御方法、及びこの方法に用いて好適な移動局に関する。
【0002】
【従来の技術】
図1に、現在普及している携帯電話のような移動通信システムの構成を示す。図1に示す移動通信システムでは、サービスエリア全体を「セル1乃至5」と呼ばれる比較的小さな無線ゾーンに分割してサービスを行っている。このような移動通信システムは、各々がセル1乃至5をカバーする複数の基地局10乃至10と、これら基地局10乃至10との間に無線チャネルを設定して通信を行う移動局30乃至30により構成されている。
【0003】
このような移動通信システムにおいて、基地局10乃至10から送信された電波は、空間を伝搬する際に減衰し、移動局30乃至30に到達する。電波の減衰量は、基地局10乃至10と移動局30乃至30との間の距離のみでなく、基地局10乃至10及び移動局30乃至30の周囲の地形や地物の影響を受ける。従って、基地局10乃至10による「電波の送信電力(以下、送信電力とする)」が一定の場合、移動局30乃至30の移動に伴い、移動局30乃至30における「電波の受信電力(以下、受信電力とする)は激しく変動する。このような変動は「フェージング」と呼ばれる。
【0004】
従来、フェージング環境下においても通信品質を一定に保つ技術として、「電波の受信品質(以下、受信品質とする)」に基づく帰還形の送信電力制御方法(従来の第1の送信電力制御方法)が知られている。具体的には、従来の第1の送信電力制御方法は、フェージング等による伝搬レベルの変動に追従するように、受信側で、受信品質を測定して目標値と比較し、この比較結果を無線フレームやタイムスロット等の十分短い周期で送信側に帰還し、送信側で、この比較結果に基づいて送信電力を調整するものである。
【0005】
この第1の送信電力制御方法は、フェージングの影響を緩和して受信品質を一定に保つのみでなく、サービスエリア内の移動局30乃至30の場所による受信品質の変動を緩和し、送信電力を最低限に抑え、電力利用効率を向上させるという点においても有効である。
【0006】
ここで、基準とする受信品質としては、「信号対干渉電力比(Signal to Interference Power Ratio:SIR)」、「受信電力」、「CRC(Cyclic Redundancy Check)による誤り検出結果」等を利用することができる。
【0007】
また、一般に、移動通信システムでは、移動局30乃至30の移動に伴い、無線チャネルを設定する基地局10乃至10を適宜切り替えている。これは「ハンドオーバ」と呼ばれる。
【0008】
ハンドオーバには、移動局30乃至30が、セル1乃至5を跨いで移動する際に、無線チャネルを設定する基地局10乃至10を瞬間的に切り替え、常に単一の基地局10乃至10とのみ無線チャネルを設定する「ハードハンドオーバ(Hard Handover:HHO)方式」と、移動局30乃至30が、セル1乃至5を跨いで移動する際、通信中の基地局10乃至10の無線チャネルを開放する前に、新たな基地局10乃至10との間で無線チャネルを設定し、一時的に複数の基地局10乃至10と同時に通信する「ダイバーシチハンドオーバ(Diversity Handover:DHO)方式」とがある。
【0009】
DHO方式は、HHO方式と比べて基地局10乃至10の切り替え時の瞬断が生じない等の利点を有している。
【0010】
また、移動局30乃至30が、セル1乃至5の端に位置する際に、単一の基地局10乃至10と通信していると、受信品質を一定に保つために、基地局10乃至10側で、大きな送信電力を必要とするという問題点がある。また、かかる場合、移動局30乃至30側で、フェージングによる伝播レベルの落ち込みに対応できるだけの十分な受信電力が得られない可能性があるという問題点がある。しかし、DHO方式を適用すると、移動局30乃至30が、複数の基地局10乃至10から送信された電波(信号)を同時に受信し合成することができるため、上述の問題点は解決される。
【0011】
また、フェージングは、基地局10乃至10毎に異なるため、DHO方式によって、フェージングによる伝播レベルの落ち込みを複数の基地局10乃至10で補い合うことができ、通信品質の安定化、基地局10乃至10における送信電力の低減等の効果を得ることができる。
【0012】
ところで、移動通信における伝送方式には、各ユーザに専用の「個別物理チャネル(Dedicated Channel:DCH)」を設定する「Dedicated方式」と、伝送容量が大きい「共通物理チャネル(Shared Channel:SCH)」を1本(或いは複数)用意し、複数のユーザで「SCH」をスケジューリングによって時分割で共有する「Shared方式」がある。
【0013】
Dedicated方式は、各ユーザの伝送速度は保証されるという利点を有するが、各ユーザの伝送速度が低く抑えられ、同時に通信可能なユーザの数だけハードウェア資源(無線チャネル)を必要とするという欠点を有する。一方、Shared方式は、各ユーザの伝送速度は保証されないという欠点を有するが、同時に通信するユーザ数が少ない場合には、各ユーザが高速な伝送速度を達成でき、また、ハードウェア資源(無線チャネル)がSCHの1本分で済むという利点を有する。
【0014】
Dedicated方式は、音声通信等のように、伝送情報量の時間変動が少なく、伝送遅延への要求が厳しく、常に一定の通信帯域が必要な通信に向いている。一方、Shared方式は、電子メールやインターネット接続等のように、伝送情報量が時間的に大きく変動し、伝送遅延に対する要求が比較的厳しくない断続的な通信に向いている。
【0015】
Shared方式では、SCH上に特定の受信機に宛てられた情報が有る場合に、この受信機に対してその旨を「通知(シグナリング)」する。シグナリングは、移動局30乃至30毎に専用のDCHを設定して行っても良いし、シグナリング用のSCHを用意しても行っても良い。
【0016】
また、特定の移動局30乃至30に対してSCH上で送信される情報が、複数ユーザでSCHを共有している関係上、間欠的となり得るため、SCHの送信電力を制御する場合、SCHの受信品質を用いて、従来の第1の送信電力制御方法を適用すると、この送信電力制御が間欠的となり不具合を生じるという問題点がある。
【0017】
この問題を解決するために、ユーザ宛てにSCHが送信される可能性がある期間中、該ユーザに対してDCHを付随的に設定し、DCHの受信品質を用いて連続的に従来の第1の送信電力制御方法を適用し、SCHの送信がある場合は、DCHの送信電力にSCHの送信電力をあるオフセットで連動させるという「第2の送信電力制御方法」が考えられる。
【0018】
この第2の送信電力制御方法によれば、DCHの送信電力にSCHの送信電力を連動させることで、間接的にSCHの送信電力を制御することができる。この様子を図8に示す。
【0019】
図8では、フェージング等の伝搬レベルの変動(図8(a))に対して、「DCH(物理チャネルA)」の送信電力(図8(B))が、ほぼ上下反転した形状となっており、結果として「DCH(物理チャネルA)」の受信品質(図8(c))が一定となっている。すなわち、図8では、「SCH(物理チャネルB)」の伝搬レベルの変動(図8(a))が「DCH(物理チャネルA)の伝播レベルの変動」と同様であるため、「DCH(物理チャネルA)」の送信電力(図8(b))に「SCH(物理チャネルB)」の送信電力(図8(b))を連動させれば「SCH(物理チャネルB)」の受信品質(図8(c))も一定となる。
【0020】
なお、このような従来の第2の送信電力制御方法は、DCH上で音声通信などを行っている間に、SCHで電子メールを受信するなど、同一移動局30乃至30で同時に複数の通信を行うマルチコールに対しても対応できる。
【0021】
ここで、DHO方式の適用を考えた場合、Shared方式では、基地局10乃至10間で、スケジューリングを調整する必要が生じるため、ネットワークの制御負荷が増大してしまう。また、携帯電話システムのように、基地局10乃至10数が多く、セル1乃至5が連続的な移動通信システムでは、扱うユーザ(移動局30乃至30)が異なる複数の基地局10乃至10間で、スケジューリングを調整して、同一ユーザ(移動局30乃至30)への送信タイミングを揃えるのは困難である。したがって、一般的に、Shared方式には、HHO方式を適用する方が簡潔である。
【0022】
しかしながら、ハンドオーバ時の無瞬断や、DCHの品質安定化、送信電力の低減効果を期待して、DCHにDHO方式を適用することは有効である。ある移動局30乃至30が、DCHを用いてDHO中である場合は、このDHOに寄与する基地局10乃至10の何れか一つが、当該移動局30乃至30にSCHを送信すれば良い。
【0023】
このように、移動通信システムにおいて、移動局30乃至30が、特定の物理チャネルAすなわち第1の信号(上述の例ではDCH)を用いて、DHO中である場合に、別の物理チャネルBすなわち第2の信号(上述の例ではSCH)を用いて同時に通信を行う方法がある。
【0024】
また、上述のDCHとSCHの例のように、物理チャネルBを送信する基地局群B(例えば、30)は、物理チャネルAを送信する基地局群A(例えば、30乃至30)の部分集合であるが、基地局群Aと基地局群Bと一致しない場合がある。
【0025】
従来の第2の送信電力制御方法では、このような場合、ダイバーシチ合成後の物理チャネルAの受信品質測定結果に基づき、物理チャネルAと物理チャネルBの送信電力を同時に制御していた。すなわち、従来の第2の送信電力制御方法では、ダイバーシチ合成後の物理チャネルAの受信品質測定結果に基づき、物理チャネルAの送信電力を制御し、物理チャネルAの送信電力に連動させることで、物理チャネルBの送信電力を間接的に制御していた。
【0026】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の第2の送信電力制御方式では、ダイバーシチ合成後の物理チャネルAの受信品質は一定に保たれるものの、物理チャネルBの受信品質を一定に保つことはできない。図9に一例を示す。
【0027】
図9は、物理チャネルA(DCH)を用いて基地局10と基地局10の二局間でDHO中である移動局30に対して、基地局10から物理チャネルB(SCH)を送信した場合の例である(図1参照)。基地局10の伝搬レベル(図9(a))と基地局10の伝搬レベル(図9(b))は、各々独立のフェージングによって変動している。
【0028】
移動局30では、両基地局10、10からの「物理チャネルA(DCH)」の受信信号を「ダイバーシチ合成」し、ダイバーシチ合成後の受信信号品質が一定となるように、両基地局10、10の「物理チャネルA(DCH)」の送信電力を制御している(図9(e)参照)。
【0029】
「物理チャネルB(SCH)」は、基地局10からのみ送信されており、ダイバーシチ合成後の基地局10の「物理チャネルA(DCH)」の送信電力に連動させて「物理チャネルB(SCH)」の送信電力を制御している(図9(c)、(d)参照)。
【0030】
したがって、移動局30において受信される「物理チャネルB(SCH)」の受信品質は、一定とならず激しく変動する。すなわち「物理チャネルB(SCH)」の受信品質が「物理チャネルBの所要品質」に満たない場合が頻繁に発生し、「物理チャネルB(SCH)」の通信品質が劣化している(図9(e)参照)。
【0031】
また、「物理チャネルB(SCH)」の受信品質が「物理チャネルBの所要品質」を満たす場合であっても、「物理チャネルB(SCH)」の受信品質が不必要に高く、「物理チャネルB(SCH)」を過剰電力で送信する場合(すなわち「過剰品質」状態)が多発している。過剰な送信電力は、電力利用効率を低下させ、更には周囲に対する干渉を増大させるため、移動通信システム全体の効率を低下させてしまう。
【0032】
このように、従来の第2の送信電力制御方法では、移動局が「物理チャネルA(DCH)」を用いてDHO中である場合、「物理チャネルB(SCH)」の受信品質が劣化するという致命的な問題点があった。
【0033】
また、かかる場合に、「物理チャネルB(SCH)」の送信電力が過剰となり、電力利用効率が低下するという問題点があった。さらに、この結果、送信電力が過剰となるため干渉量を増大させ、移動通信システム全体の効率を低下させるという問題点があった。
【0034】
そこで、本発明は、以上の点に鑑みてなされたもので、物理チャネルBを送信する基地局群Bが、物理チャネルAを送信する基地局群Aの部分集合であるが、基地局群Aと基地局群Bとが一致しない場合で、かつ、移動局が、物理チャネルAを用いてDHO中である場合に、装置規模の大きな変更を伴わない簡単な制御によって、物理チャネルA及び物理チャネルBの通信品質劣化を防止する送信電力制御方法及びこれに用いて好適な移動局を提供することを目的とする。
【0035】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る送信電力制御方法は、ダイバーシチハンドオーバ中に、第1の基地局及び第2の基地局からの信号を受信する移動局において、前記第1の基地局及び前記第2の基地局における前記信号の送信電力を制御するものであって、前記第1の基地局から第1の信号及び第2の信号を受信し、前記第2の基地局から第3の信号を受信する第1工程と、前記第1の信号又は前記第2の信号の受信品質を測定する第2工程と、前記受信品質の測定結果に基づいて、前記第1の基地局及び前記第2の基地局における前記信号の送信電力を制御するための制御コマンドを生成する第3工程と、前記第1の基地局及び前記第2の基地局に、前記制御コマンドを送信する第4工程とを有することを特徴とするものである。
【0036】
かかる発明によれば、(ダイバーシチ合成されていない)第1の信号又は第2の信号の受信品質の測定結果のみに基づいて、第1の基地局における第2の信号の送信電力を制御するため、移動局が第1の信号及び第3の信号を用いてDHO中である場合であっても、第2の信号の受信品質の劣化を防ぐことができる。
【0037】
また、かかる発明によれば、上述の理由により、第1の基地局における第2の信号の送信電力が過剰となり、電力利用効率が低下するという問題点を解決することができる。
【0038】
さらに、かかる発明によれば、上述の理由により、送信電力が過剰となるため干渉量を増大させ、移動通信システム全体の効率を低下させるという問題点を解決することができる
上述の送信電力制御方法において、前記第1工程において、前記第2の信号を間欠的に受信し、前記第2工程において、前記第2の信号を受信している期間は、前記第1の信号又は前記第2の信号の受信品質を測定し、前記第2の信号を受信していない期間は、前記第1の信号及び前記第3の信号をダイバーシチ合成した後の信号の受信品質を測定することが好ましい。
【0039】
この場合、第2の信号を受信していない期間は、第1の信号及び前記第3の信号をダイバーシチ合成した後の信号の受信品質測定結果に基づき、前記第1の基地局及び前記第2の基地局における前記信号の送信電力を制御するため、第2の信号を受信していない期間の送信電力を適正化できる。
【0040】
また、この場合、受信品質測定は、従来通り1系統のみであれば良く、装置規模を大きく増すことなく、極めて簡単な制御で、品質劣化防止や送信電力低減等の大きな効果を得ることができる。
【0041】
また、上述の送信電力制御方法において、前記第1の信号上で、前記移動局宛てに前記第2の信号が送信されていることを通知するシグナリングの有無を監視する工程を有し、前記第2工程において、前記シグナリングの有無に応じて、前記第2の信号を受信している期間であるか否かを判定することが好ましい。
【0042】
また、上述の送信電力制御方法において、前記第2工程で、前記第2の信号を受信している期間であるか否かに応じて、前記第1の信号又は前記第2の信号に対するフィンガ割り当てと、前記第1の信号及び第3の信号に対するフィンガ割り当てとを切り替えることにより、RAKE受信を用いて前記受信品質を測定することが好ましい。
【0043】
また、上述の送信電力制御方法において、前記第1の信号及び前記第3の信号は、移動局ごとに設けられている個別物理チャネル(DCH)であり、前記第2の信号は、複数の移動局により時分割で共有されている共通物理チャネル(SCH)であることが好ましい。
【0044】
【発明の実施の形態】
(本発明の実施形態1に係る移動局の構成)
本発明の実施形態1に係る移動局の構成について図を参照しながら説明する。図2は、本実施形態に係る移動局30の概要構成を示す図である。本実施形態において、移動局30は、基地局10及び基地局10から「物理チャネルA(DCH)」すなわち「第1の信号及び第3の信号」をそれぞれ受信し、同時に基地局10のみから「物理チャネルB(SCH)」すなわち「第2の信号」を受信している。基地局10及び基地局10の伝搬レベルは、互いに独立なフェージングによって激しく変動している。
【0045】
本実施形態に係る移動局30は、移動通信システムにおいて、基地局10と基地局10との間で「物理チャネルA(DCH)」を用いてDHO中である場合に、下り方向(基地局から移動局への方向)の「物理チャネルA(DCH)」及び「物理チャネルB(SCH)」の双方について送信電力制御を行うものである。
【0046】
移動局30は、例えば、携帯電話端末やPDA端末等によって構成されている。本実施形態において、移動局30乃至移動局30は、同一の構成を有するため、以下、移動局30について説明する。
【0047】
移動局30は、ダイバーシチハンドオーバ(DHO)中に、第1の基地局10及び第2の基地局10からの信号(「物理チャネルA(DCH)」及び「物理チャネルB(SCH)」)を受信するものである。
【0048】
移動局30は、図2に示すように、具体的には、無線アンテナ31と、送受共用器32と、物理チャネルA受信機33と、物理チャネルA受信情報出力部34と、物理チャネルB受信機35と、物理チャネルB受信情報出力部36と、受信品質測定器37と、比較器38と、送信電力制御コマンド生成器39と、送信情報入力部40と、送信信号生成器41と、送信機42とを具備している。
【0049】
本実施形態において、送受共用器32が、第1の基地局10から第1の信号(「物理チャネルA(DCH)」)及び第2の信号(「物理チャネルB(SCH)」)を受信し、第2の基地局10から第3の信号(「物理チャネルA(DCH)」)を受信する受信手段を構成する。
【0050】
また、受信品質測定器37が、第1の信号(「物理チャネルA(DCH)」)又は第2の信号(「物理チャネルB(SCH)」)の受信品質を測定する受信品質測定手段を構成する。また、送信電力制御コマンド生成器39が、受信品質の測定結果に基づいて、第1の基地局10及び第2の基地局10における信号の送信電力を制御するための制御コマンド(送信電力制御コマンド)を生成する制御コマンド生成手段を構成する。
【0051】
また、送受共用器32と送信信号生成器41と送信機42とが、第1の基地局10及び第2の基地局10に、制御コマンド(送信電力制御コマンド)を送信する送信手段を構成する。
【0052】
送受共用器32は、無線アンテナ31と物理チャネルA受信機33と物理チャネルB受信機35と受信品質測定器37と送信機42とに接続されており、送信機42より送信された送信信号を、無線アンテナ31を介して送信する機能と無線アンテナ31を介して受信した受信信号を、物理チャネルA受信機33と物理チャネルB受信機35と受信品質測定器37に転送する機能を具備するものである。本実施形態では、送受共用器32は、基地局10から「物理チャネルA(DCH)」及び「物理チャネルB(SCH)」を受信しており、基地局10から「物理チャネルA(DCH)」を受信している。
【0053】
物理チャネルA受信機33は、送受共用器32と物理チャネルA受信情報出力部34とに接続されており、送受共用器32より転送された基地局10及び基地局10からの「物理チャネルA(DCH)」をダイバーシチ合成し、ダイバーシチ合成した「物理チャネルA(DCH)」について、逆拡散、復調、復号化等の受信処理を行い、物理チャネルA上で送信された「物理チャネルA受信情報」を再生するものである。
【0054】
また、物理チャネルA受信機33は、再生された「物理チャネルA受信情報」を物理チャネルA受信情報出力部34に送信する。ここで「物理チャネルA受信情報」は、例えば、音声情報、データコンテンツ情報、制御情報等である。
【0055】
物理チャネルA受信情報出力部34は、物理チャネルA受信機33に接続されており、物理チャネルA受信機33より送信された物理チャネルA受信情報を出力するものである。物理チャネルA受信情報出力部34は、物理チャネルA受信情報が音声情報である場合、スピーカを介して出力し、物理チャネルA受信情報がデータコンテンツ情報である場合、ディスプレイを介して表示する。
【0056】
物理チャネルB受信機35は、送受共用器32と物理チャネルB受信情報出力部36とに接続されており、送受共用器32より転送された基地局10からの「物理チャネルB(SCH)」について、逆拡散、復調、復号化等の受信処理を行い、物理チャネルB上で送信された「物理チャネルB受信情報」を再生するものである。
【0057】
また、物理チャネルB受信機35は、再生された「物理チャネルB受信情報」を物理チャネルB受信情報出力部36に送信する。ここで「物理チャネルB受信情報」は、例えば、音声情報、データコンテンツ情報、制御情報等である。
【0058】
また、「物理チャネルB(SCH)」が、基地局10及び基地局10等の複数の基地局から送信される場合、物理チャネルB受信機35は、受信した複数の「物理チャネルB(SCH)」をダイバーシチ合成し、ダイバーシチ合成した「物理チャネルB(SCH)」について受信処理を行ってもよい。
【0059】
受信品質測定器37は、送受共用器32と比較器38とに接続されており、送受共用器32より転送された基地局10からの「物理チャネルA(DCH)」又は(「物理チャネルB(SCH)」)のみを用いて、移動局10における受信品質を測定するものである。ここで、測定する受信品質としては、「信号対干渉電力比(SIR)」、「受信電力」、「CRCによる誤り検出結果」等が挙げられる。また、受信品質測定器37は、測定した受信品質を比較器38に送信する。
【0060】
本実施形態では、「物理チャネルB(SCH)」は、単一の基地局10からのみ送信されているが、本発明の適用範囲は、これに限定されるものではない。例えば、「物理チャネルB(SCH)」が、複数の基地局10及び10から送信されており、「物理チャネルA(DCH)」が、基地局10乃至10から送信されている場合、受信品質測定器37は、送受共用器32より転送された基地局10及び10からの「物理チャネルA(DCH)」をダイバーシチ合成し、ダイバーシチ合成した「物理チャネルA(DCH)」を用いて、移動局10における受信品質を測定することも可能である。
【0061】
比較器38は、受信品質測定器37と送信電力制御コマンド生成器39とに接続されており、受信品質測定器37より送信された受信品質と、所定の目標値とを比較し、比較結果を送信電力制御コマンド生成器39に送信するものである。
【0062】
送信電力制御コマンド生成器39は、比較器38と送信信号生成器41とに接続されており、比較器38より送信された比較結果に応じて、基地局10の「物理チャネルA(DCH)」及び「物理チャネルB(SCH)」の送信電力と、基地局10の「物理チャネルA(DCH)」の送信電力を制御するための「送信電力制御コマンド」を生成し、生成した「送信電力制御コマンド」を送信信号生成器41に送信するものである。
【0063】
例えば、「送信電力制御コマンド」は、基地局10からの「物理チャネルA(DCH)」の受信品質(受信電力)が、目標値より小さいという比較結果であった場合、基地局10及び基地局10の「物理チャネルA(DCH)」の送信電力を増やすように命令し、基地局10からの「物理チャネルA(DCH)」の受信品質(受信電力)が、目標値より大きいという比較結果であった場合、基地局10及び基地局10の「物理チャネルA(DCH)」の送信電力を減らすように命令するものである。
【0064】
送信情報入力部40は、送信信号生成部41に接続されており、ユーザにより入力された送信情報を送信信号生成部41に転送するものである。送信情報入力部40は、例えば、プッシュボタンやタッチパネル式ディスプレイ等によって構成されている。
【0065】
送信信号生成部41は、送信電力制御コマンド生成器39と送信情報入力部40と送信機42とに接続されており、送信電力制御コマンド生成器39より送信された送信電力制御コマンドと、送信情報入力部40より転送された(上り方向の)送信情報とを多重化して送信信号を生成し、生成した送信信号を送信機42に送信するものである。
【0066】
送信機42は、送受共用器32と送信信号生成部41とに接続されており、送信信号生成部41より送信された送信信号について、符号化、変調、拡散等の送信処理を行い、送信処理を行った送信信号を送受共用器32に送信するものである。
【0067】
(本発明の実施形態1に係る移動局の動作)
上記構成を有する移動局10の動作について、図3を参照にして説明する。図3は、本実施形態に係る移動局10が、基地局10と基地局10との間で「物理チャネルA(DCH)」を用いてDHO中である場合に、下り方向の「物理チャネルA(DCH)」及び「物理チャネルB(SCH)」について送信電力制御を行う際の動作を示すフローチャート図である。
【0068】
図3に示すように、ステップ301において、送受共用器32が、無線アンテナ31を介して、基地局10から「物理チャネルA(DCH)」及び「物理チャネルB(SCH)」を受信し、基地局10から「物理チャネルA(DCH)」を受信し、物理チャネルA受信機33と物理チャネルB受信機35と受信品質測定器37とに転送する。
【0069】
ステップ302において、物理チャネルA受信機33が、送受共用器32より転送された基地局10及び基地局10からの「物理チャネルA(DCH)」について、逆拡散、復調、復号化等の受信処理を行い、物理チャネルB上で送信された「物理チャネルA受信情報」を再生し、物理チャネルA受信情報出力部34に送信する。また、物理チャネルB受信機35が、送受共用器32より転送された基地局10からの「物理チャネルB(SCH)」について、逆拡散、復調、復号化等の受信処理を行い、物理チャネルB上で送信された「物理チャネルB受信情報」を再生し、物理チャネルB受信情報出力部36に送信する。
【0070】
ステップ303において、物理チャネルA受信情報出力部34は、物理チャネルA受信機33より送信された物理チャネルA受信情報を出力する。また、物理チャネルB受信情報出力部36は、物理チャネルB受信機35より送信された物理チャネルB受信情報を出力する。
【0071】
ステップ304において、受信品質測定器37は、送受共用器32より転送された基地局10からの「物理チャネルA(DCH)」又は(「物理チャネルB(SCH)」)のみを用いて、移動局10における受信品質を測定し、測定した受信品質を比較器38に送信する。
【0072】
ステップ305において、比較器38は、受信品質測定器37より送信された受信品質と、所定の目標値とを比較し、比較結果を送信電力制御コマンド生成器39に送信する。
【0073】
ステップ306において、送信電力制御コマンド生成器39は、比較器38より送信された比較結果に応じて、基地局10の「物理チャネルA(DCH)」及び「物理チャネルB(SCH)」の送信電力と、基地局10の「物理チャネルA(DCH)」の送信電力を制御するための「送信電力制御コマンド」を生成し、生成した「送信電力制御コマンド」を送信信号生成器41に送信する。
【0074】
ステップ307において、送信情報入力部40は、ユーザにより入力された送信情報を送信信号生成部41に転送する。
【0075】
ステップ308において、送信信号生成部41は、送信電力制御コマンド生成器39より送信された送信電力制御コマンドと、送信情報入力部40より転送された(上り方向の)送信情報とを多重化して送信信号を生成し、生成した送信信号を送信機42に送信する。
【0076】
ステップ309において、送信機42は、送信信号生成部41より送信された送信信号について、符号化、変調、拡散等の送信処理を行い、送信処理を行った送信信号を送受共用器32に送信する。
【0077】
ステップ310において、送受共用器32は、送信機42より送信された送信信号を、無線アンテナ31を介して送信する。
【0078】
図4は、本実施形態において、移動局30が、基地局10から送信される「物理チャネルA(DCH)」及び「物理チャネルB(SCH)」の送信電力と、基地局10から送信される「物理チャネルA(DCH)」の送信電力とを制御する様子を示す図である。基地局10の伝搬レベル(図4(a))と基地局10の伝搬レベル(図4(b))は、各々独立のフェージングによって変動している。
【0079】
図4(c)には、実線で示されている基地局10から移動局30に送信される「物理チャネルA(DCH)」の送信電力と、破線で示されている基地局10から移動局30に送信される「物理チャネルB(SCH)」の送信電力とが描かれている。また、図4(d)には、実線で示されている基地局10から移動局30に送信される「物理チャネルA(DCH)」の送信電力が描かれている。
【0080】
移動局30は、従来のように、基地局群Bに属する基地局10及び基地局群Aに属する基地局10の「物理チャネルA(DCH)」をダイバーシチ合成した後の信号ではなく、上述のように、基地局10からの信号(「物理チャネルA(DCH)」とする)の受信品質を測定し、測定結果に基づいて、基地局10及び基地局10の「物理チャネルA(DCH)」についての送信電力制御を行っている。
【0081】
したがって、図4(e)に示すように、基地局10からの「物理チャネルA(DCH)」の受信品質(図4(e)の点線)は、所定の目標値で一定となり、基地局10の「物理チャネルA(DCH)」の送信電力は、基地局10の伝搬レベルの変動(図4(a))を補う格好となる。
【0082】
また、「物理チャネルB(SCH)」の送信電力は、基地局10の「物理チャネルA(DCH)」の送信電力に連動するよう制御される(図4(c)参照)。したがって、移動局30における「物理チャネルB(SCH)」の受信品質(図4(e)の破線)は、所定の目標値に一致し一定となる。
【0083】
ところで、基地局10の「物理チャネルA(DCH)」の送信電力は、基地局10の「物理チャネルA(DCH)」の送信電力と同様に制御される。そのため、移動局30では、実際のデータ受信においては、従来のように基地局10と基地局10の両局の「物理チャネルA(DCH)」をダイバーシチ合成しても良い(図4(e)の実線)。
【0084】
すなわち、送信電力制御のための受信品質測定には、基地局10の「物理チャネルA(DCH)」のみを利用し、実際のデータ受信には、基地局10と基地局10の「物理チャネルA(DCH)」をダイバーシチ合成することができる。このようにデータ受信において、ダイバーシチ合成を行った場合、物理チャネルAの受信品質は、常に所定の目標値を上回ることとなる。また、ハンドオーバが無瞬断となり、安定した通信を維持できる。
【0085】
(本実施形態1に係る移動局による作用・効果)
本実施形態に係る移動局30によれば、(ダイバーシチ合成されていない)「物理チャネルA(DCH)」の受信品質の測定結果のみに基づいて、基地局10における「物理チャネルB(SCH)」の送信電力を制御するため、移動局30が「物理チャネルA(DCH)」を用いてDHO中である場合であっても、「物理チャネルB(SCH)」の受信品質の劣化を防ぐことができる。
【0086】
また、本実施形態に係る移動局30によれば、上述の理由により、基地局10における「物理チャネルB(SCH)」の送信電力が過剰となり、電力利用効率が低下するという問題点を解決することができる。
【0087】
さらに、本実施形態に係る移動局30によれば、上述の理由により、送信電力が過剰となるため干渉量を増大させ、移動通信システム全体の効率を低下させるという問題点を解決することができる
(実施形態2に係る移動局の構成)
本発明の実施形態2に係る移動局の構成について図を参照しながら説明する。図5は、本実施形態に係る移動局30の概要構成を示す図である。
【0088】
本実施形態において、移動局30は、基地局10及び基地局10から「物理チャネルA」すなわち「第1の信号及び第3の信号」をそれぞれ受信し、同時に基地局10のみから「物理チャネルB」すなわち「第2の信号」を受信している。
【0089】
ここで、「物理チャネルB」は、複数の移動局30乃至30が、時分割的にパケットを伝送する共通チャネル「SCH」であり、「物理チャネルA」は、「物理チャネルB(SCH)」上に、移動局30乃至30宛てのパケットがあることを知らせる「シグナリング(通知)」用の「DCH」である場合を例としている。
【0090】
すなわち、移動局30は、基地局10と基地局10との間でDHO状態であり、基地局10及び基地局10の両局から「物理チャネルA(DCH)」を受信しており、同時に基地局10のみから「物理チャネルB(SCH)」を間欠的に受信している。また、基地局10及び基地局10の伝搬レベルは、互いに独立なフェージングによって激しく変動している。
【0091】
本実施形態に係る移動局30は、移動通信システムにおいて、基地局10と基地局10との間で「物理チャネルA(DCH)」を用いてDHO中である場合に、下り方向の「物理チャネルA(DCH)」及び「物理チャネルB(SCH)」の双方について送信電力制御を行うものである。
【0092】
本実施形態に係る移動局30は、物理チャネルA受信機33と物理チャネルB受信機35と受信品質測定器37とに接続されている制御回路43を具備する点、及び、物理チャネルA受信情報出力部34を具備しない点を除いて、実施形態1に係る移動局30と基本構成は同様である。
【0093】
本実施形態において、制御回路43が、第1の信号(「物理チャネルA(DCH)」)上で、移動局30宛てに第2の信号(「物理チャネルB(SCH)」)が送信されていることを通知するシグナリングの有無を監視する監視手段を構成する。
【0094】
ただし、本実施形態に係る移動局30は、「物理チャネルA」を「シグナリング(通知)」用の「DCH」と定義したため、物理チャネルA受信情報出力部34を具備しないとしたが、もちろん、物理チャネルA受信情報出力部34を具備していても構わない。
【0095】
制御回路43は、物理チャネルA受信機33において「物理チャネルA(DCH)」上のシグナリングの有無を監視しており、シグナリングを検知した場合、物理チャネルB受信機35を作動させることにより、「物理チャネルB(SCH)」についての受信処理を開始させるものである。
【0096】
また、制御回路43は、物理チャネルA受信機33においてシグナリングを検知した場合、受信品質測定器37に対して、「物理チャネルB(SCH)」を送信する基地局10からの「物理チャネルA(DCH)」又は「物理チャネルB(SCH)」のみをダイバーシチ合成し、ダイバーシチ合成後の受信品質を測定するように指示する。
【0097】
また、制御回路43は、物理チャネルB受信機35による「物理チャネルB(SCH)」の受信処理が終了し、「物理チャネルB(SCH)」待受状態に戻る場合は、受信品質測定器37に対して、「物理チャネルA(DCH)」を送信する全基地局10乃至10からの「物理チャネルA(DCH)」をダイバーシチ合成し、ダイバーシチ合成後の受信品質を測定するように指示する。
【0098】
また、CDMA方式等のRAKE合成が可能な移動通信システムの場合、受信品質測定器37がRAKE合成を行う。この場合、受信品質測定器37は、RAKE合成におけるフィンガを適宜切り替えることで、制御回路43による指示に応じた(「物理チャネルB(SCH)」の受信/非受信に応じた)受信品質の測定を行うことができる。
【0099】
(本発明の実施形態2に係る移動局の動作)
上記構成を有する移動局10の動作について、図6を参照にして説明する。図6は、本実施形態に係る移動局10が、基地局10と基地局10との間で「物理チャネルA(DCH)」を用いてDHO中である場合に、下り方向の「物理チャネルA(DCH)」及び「物理チャネルB(SCH)」について送信電力制御を行う際の動作を示すフローチャート図である。
【0100】
ここでは、本発明の実施形態1に係る移動局10の動作と異なる動作についてのみ説明する。
【0101】
図6に示すように、ステップ601において、送受共用器32が、無線アンテナ31を介して、基地局10から「物理チャネルA(DCH)」及び「物理チャネルB(SCH)」を受信し、基地局10から「物理チャネルA(DCH)」を受信し、物理チャネルA受信機33と物理チャネルB受信機35と受信品質測定器37とに転送する。
【0102】
ステップ602において、制御回路43は、物理チャネルA受信機33において「物理チャネルA(DCH)」上のシグナリングの有無を監視する。初期状態では、受信品質測定器37は、「物理チャネルA(DCH)」を送信する全基地局10乃至10からの「物理チャネルA(DCH)」をダイバーシチ合成し、ダイバーシチ合成後の受信品質を測定している。
【0103】
ステップ603において、制御回路43は、物理チャネルA受信機33において「物理チャネルA(DCH)」上のシグナリングを検知した場合(「YES」の場合)、物理チャネルB受信機35を作動させることにより、「物理チャネルB(SCH)」についての受信処理を開始させる。同時に、制御回路43は、物理チャネルA受信機33においてシグナリングを検知した場合(「YES」の場合)、受信品質測定器37に対して、「物理チャネルB(SCH)」を送信する基地局10からの「物理チャネルA(DCH)」又は「物理チャネルB(SCH)」のみをダイバーシチ合成し、ダイバーシチ合成後の受信品質を測定するように指示する。そして、本実施形態に係る移動局10の動作は、ステップ604に進む。
【0104】
一方、制御回路43は、物理チャネルA受信機33において「物理チャネルA(DCH)」上のシグナリングを検知しない場合(「NO」の場合)、ステップ602に戻る。
【0105】
ステップ604において、受信品質測定器37は、制御回路43からの指示に応じて、受信品質の測定方法を切り替える。すなわち、受信品質測定器37は、「物理チャネルB(SCH)」を送信する基地局10からの「物理チャネルA(DCH)」又は「物理チャネルB(SCH)」のみをダイバーシチ合成し、ダイバーシチ合成後の受信品質を測定する。
【0106】
ステップ605において、制御回路43は、物理チャネルB受信機35により行われている「物理チャネルB(SCH)」の受信処理の状況について監視する。
【0107】
ステップ606において、制御回路43は、物理チャネルB受信機35による「物理チャネルB(SCH)」の受信処理が終了したことを検出した場合(「YES」の場合)、受信品質測定器37に対して、「物理チャネルA(DCH)」を送信する全基地局10乃至10からの「物理チャネルA(DCH)」をダイバーシチ合成し、ダイバーシチ合成後の受信品質を測定するように指示する。そして、本実施形態に係る移動局10の動作は、ステップ607に進む。
【0108】
一方、制御回路43は、物理チャネルB受信機35による「物理チャネルB(SCH)」の受信処理が終了したことを検出しない場合(「NO」の場合)、ステップ606に戻る。
【0109】
ステップ607において、受信品質測定器37は、制御回路43からの指示に応じて、受信品質の測定方法を切り替える。すなわち、受信品質測定器37は、「物理チャネルA(DCH)」を送信する全基地局10乃至10からの「物理チャネルA(DCH)」をダイバーシチ合成し、ダイバーシチ合成後の受信品質を測定する。
【0110】
図7は、本実施形態において、移動局30が、基地局10から送信される「物理チャネルA(DCH)」及び「物理チャネルB(SCH)」の送信電力と、基地局10から送信される「物理チャネルA(DCH)」の送信電力とを制御する様子を示す図である。基地局10の伝搬レベル(図7(a))と基地局10の伝搬レベル(図7(b))は、各々独立のフェージングによって変動している。
【0111】
図7(c)には、基地局10から移動局30に間欠的に送信される「物理チャネルB(SCH)」の送信電力が描かれている。「物理チャネルB(SCH)」は、複数の移動局10乃至10により時分割的に共有される共通チャネルであるため、このように間欠的なものとなる。
【0112】
また、図7(d)には、実線で示されている基地局10から移動局30に送信される「物理チャネルA(DCH)」の送信電力と、破線で示されている基地局10から移動局30に送信される「物理チャネルB(SCH)」の送信電力とが描かれている。
【0113】
移動局30は、「物理チャネルB(SCH)」を受信している期間T中、基地局10からの信号(「物理チャネルA(DCH)」とする)のみを用いて受信品質(「受信SIR」)測定を行い、この測定結果(「受信SIR」)に基づいて、送信電力制御を行っている(図7(d)、(f)における太い実線部分)。
【0114】
また、移動局30は、「物理チャネルB(SCH)」を受信しない期間T中、基地局10と基地局10の両方の「物理チャネルA(DCH)」をダイバーシチ合成し、ダイバーシチ合成後の受信品質(「受信SIR」)を測定し、この測定結果(「受信SIR」)に基づいて、送信電力制御を行っている(図7(d)、(f)における細い実線部分)。
【0115】
このように、移動局30は、「物理チャネルB(SCH)」の受信/非受信に応じて、基地局10の「物理チャネルA(DCH)」と、基地局10及び基地局10の「物理チャネルA(DCH)」のダイバーシチ合成後の「物理チャネルA(DCH)」との間で、受信品質(「受信SIR」)の測定対象を切り替えている。
【0116】
この際、基地局10は、図7(d)に示すように、「物理チャネルB(SCH)」の送信電力を、基地局10の「物理チャネルA(DCH)」の送信電力に連動するように制御する。
【0117】
上述の切り替えは、RAKE受信が可能な移動通信システムでは、RAKE受信におけるフィンガを切り替えることで簡単に実現可能である。すなわち、受信品質測定においてRAKE合成を行い、「物理チャネルB(SCH)」を受信している期間T中は「物理チャネルB(SCH)」を送信する基地局10の信号に対してのみフィンガを割り当て、「物理チャネルB(SCH)」を受信している期間T中は、DHOを構成する全基地局10及び10からの信号にフィンガを割り当てるように、切り替えを制御すれば良い。
【0118】
また、図7(e)には、実線で示されている基地局10から移動局30に送信される「物理チャネルA(DCH)」の送信電力が描かれている。移動局30は、基地局10から移動局30に送信される「物理チャネルA(DCH)」に対する送信電力制御と同様に、基地局10から移動局30に送信される「物理チャネルA(DCH)」に対する送信電力制御を行っている。
【0119】
さらに、図7(f)には、基地局10から移動局30に送信される「物理チャネルA(DCH)」の受信SIRと、基地局10から移動局30に送信される「物理チャネルB(SCH)」の受信SIRと、基地局10及び基地局10から移動局30に送信される「物理チャネルA(DCH)」のダイバーシチ合成後の受信SIRとが描かれている。
【0120】
期間Tにおいて、上述の「物理チャネルB(SCH)」の受信SIRが一定であり、「物理チャネルB(SCH)」の品質劣化を回避できる(図7(f)の破線部分)。
【0121】
また、期間Tにおいて、上述の基地局10及び基地局10から移動局30に送信される「物理チャネルA(DCH)」のダイバーシチ合成後の受信SIRが一定であり、「物理チャネルA(DCH)」の品質劣化を回避できる(図7(f)の細い実線部分)。
【0122】
また、期間Tにおいて、ダイバーシチ合成後の「物理チャネルA(DCH)」の受信SIRが必要以上に大きくなり、「物理チャネルA(DCH)」の送信電力が過大となる場合があるが(図7(f)の太い実線部分)、この現象が生じるのは「物理チャネルB(SCH)」を受信中の限られた移動局30のみであり、従来技術における「物理チャネルB(SCH)」の品質が劣化するという致命的な問題点は解決されている。
【0123】
ここで、点線部分は、期間Tにおいて基地局10から移動局30に送信される「物理チャネルA(DCH)」の受信SIRである。
【0124】
ところで、本実施形態のように、「物理チャネルB(SCH)」の送信が、「物理チャネルA(DCH)」によってシグナリングされる場合は、「物理チャネルA(DCH)」上のシグナリングを受けた時点で、受信品質(受信SIR)の測定対象を切り替えれば良い。また、「物理チャネルA(DCH)」ではなく、別の共通チャネルなどを用いてシグナリングを行う移動通信システムにおいても、シグナリングを受けた時点で、受信品質(受信SIR)の測定対象を切り替えれば良い。したがって、シグナリングの方法によらず、本発明を適用することができ、何れの場合も同様な効果を得ることができる。
【0125】
(本実施形態2に係る移動局の作用・効果)
本実施形態に係る移動局30によれば、「物理チャネルB(SCH)」を受信していない期間Tは、「物理チャネルA(DCH)」をダイバーシチ合成した後の信号の受信品質測定結果に基づき、基地局10及び基地局10における「物理チャネルA(DCH)」及び「物理チャネルB(SCH)」の送信電力を制御するため、「物理チャネルB(SCH)」を受信していない期間Tの送信電力を適正化できる。
【0126】
また、本実施形態に係る移動局30によれば、受信品質測定器37は、従来通り1系統のみであれば良く、装置規模を大きく増すことなく、極めて簡単な制御で、品質劣化防止や送信電力低減等の大きな効果を得ることができる。
【0127】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、「物理チャネルB(SCH)」を送信する基地局群10が、「物理チャネルA(DCH)」を送信する基地局群10乃至10の部分集合であるが、基地局群10と基地局群10乃至10とが一致しない場合で、かつ、移動局30が、「物理チャネルA(DCH)」を用いてDHO中である場合に、装置規模の大きな変更を伴わない簡単な制御によって、「物理チャネルA(DCH)」及び「物理チャネルB(SCH)」の通信品質劣化を防止する送信電力制御方法及びこれに用いて好適な移動局を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る移動体通信システムの概略構成図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る移動局の概略構成図である。
【図3】本発明の一実施形態に係る移動局の動作を示すフローチャート図である。
【図4】本発明の一実施形態における送信電力制御の様子を示す図である。
【図5】本発明の一実施形態に係る移動局の概略構成図である。
【図6】本発明の一実施形態に係る移動局の動作を示すフローチャート図である。
【図7】本発明の一実施形態における送信電力制御の様子を示す図である。
【図8】従来技術に送信電力制御の様子を示す図である。
【図9】従来技術に送信電力制御の様子を示す図である。
【符号の説明】
1、2、3、4、5…セル
10、10、10、10、10…基地局
30、30、30、30、30…移動局
31…無線アンテナ
32…送受共用器
33…物理チャネルA受信機
34…物理チャネルA受信情報出力部
35…物理チャネルB受信機
36…物理チャネルB受信情報出力部
37…受信品質測定器
38…比較器
39…送信電力制御コマンド生成器
40…送信情報入力部
41…送信信号生成器
42…送信機
43…制御回路

Claims (10)

  1. ダイバーシチハンドオーバ中に、第1の基地局及び第2の基地局からの信号を受信する移動局において、前記第1の基地局及び前記第2の基地局における前記信号の送信電力を制御する送信電力制御方法であって、
    前記第1の基地局から第1の信号及び第2の信号を受信し、前記第2の基地局から第3の信号を受信する第1工程と、
    前記第1の信号又は前記第2の信号の受信品質を測定する第2工程と、
    前記第1の信号又は前記第2の信号の受信品質の測定結果に基づいて、前記第3の信号の受信品質に基づくことなく、前記第1の基地局における前記第 1 及び第2の信号の送信電力及び前記第2の基地局における前記第3の信号の送信電力を制御するための制御コマンドを生成する第3工程と、
    前記第1の基地局及び前記第2の基地局に、前記制御コマンドを送信する第4工程とを有することを特徴とする送信電力制御方法。
  2. 前記第1工程において、前記第2の信号を間欠的に受信し、
    前記第2工程において、前記第2の信号を受信している期間は、前記第1の信号又は前記第2の信号の受信品質を測定し、前記第2の信号を受信していない期間は、前記第1の信号及び前記第3の信号をダイバーシチ合成した後の信号の受信品質を測定することを特徴とする請求項1に記載の送信電力制御方法。
  3. 前記第1の信号上で、前記移動局宛てに前記第2の信号が送信されていることを通知するシグナリングの有無を監視する工程を有し、
    前記第2工程において、前記シグナリングの有無に応じて、前記第2の信号を受信している期間であるか否かを判定することを特徴とする請求項2に記載の送信電力制御方法。
  4. 前記第2工程において、前記第2の信号を受信している期間であるか否かに応じて、前記第1の信号又は前記第2の信号に対するフィンガ割り当てと、前記第1の信号及び第3の信号に対するフィンガ割り当てとを切り替えることにより、RAKE受信を用いて前記受信品質を測定することを特徴とする請求項2又は3に記載の送信電力制御方法。
  5. 前記第1の信号及び前記第3の信号は、移動局ごとに設けられている個別物理チャネル(DCH)であり、前記第2の信号は、複数の移動局により時分割で共有されている共通物理チャネル(SCH)であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の送信電力制御方法。
  6. ダイバーシチハンドオーバ中に、第1の基地局及び第2の基地局からの信号を受信する移動局であって、
    前記第1の基地局から第1の信号及び第2の信号を受信し、前記第2の基地局から第3の信号を受信する受信手段と、
    前記第1の信号又は前記第2の信号の受信品質を測定する受信品質測定手段と、
    前記第1の信号又は前記第2の信号の受信品質の測定結果に基づいて、前記第3の信号の受信品質に基づくことなく、前記第1の基地局における前記第 1 及び第2の信号の送信電力及び前記第2の基地局における前記第3の信号の送信電力を制御するための制御コマンドを生成する制御コマンド生成手段と、
    前記第1の基地局及び前記第2の基地局に、前記制御コマンドを送信する送信手段とを具備することを特徴とする移動局。
  7. 前記受信手段は、前記第2の信号を間欠的に受信し、
    前記受信品質測定手段は、前記第2の信号を受信している期間は、前記第1の信号又は前記第2の信号の受信品質を測定し、前記第2の信号を受信していない期間は、前記第1の信号及び前記第3の信号をダイバーシチ合成した後の信号の受信品質を測定することを特徴とする請求項6に記載の移動局。
  8. 前記第1の信号上で、前記移動局宛てに前記第2の信号が送信されていることを通知するシグナリングの有無を監視する監視手段を具備し、 前記受信品質測定手段は、前記シグナリングの有無に応じて、前記第2の信号を受信している期間であるか否かを判定することを特徴とする請求項7に記載の移動局。
  9. 前記受信品質測定手段は、前記第2の信号を受信している期間であるか否かに応じて、前記第1の信号又は前記第2の信号に対するフィンガ割り当てと、前記第1の信号及び第3の信号に対するフィンガ割り当てとを切り替えることにより、RAKE受信を用いて前記受信品質を測定することを特徴とする請求項7又は8に記載の移動局。
  10. 前記第1の信号及び前記第3の信号は、移動局ごとに設けられている個別物理チャネル(DCH)であり、前記第2の信号は、複数の移動局により時分割で共有されている共通物理チャネル(SCH)であることを特徴とする請求項6乃至9のいずれか一項に記載の移動局。
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