JP3892790B2 - 半導体不揮発性メモリ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、電気的に書換え可能な半導体不揮発性メモリに適用して有用な技術に関し、特にデータリード処理の高速化技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
電気的に書換え可能な不揮発性メモリとして、メモリ素子にフローティングゲートとコントロールゲートとを有するMOSFETを用いたフローティングゲート型の不揮発性メモリや、ナイトライド層のトラップに電荷を蓄積させて情報を記憶するMONOS(Metal Oxide Nitride Oxide Semiconductor)トランジスタを用いたMONOS型の不揮発性メモリなどがある。
【0003】
図6には、従来のEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)の1個のメモリセルとその周辺回路との接続例を示す。図6に示されるように、従来のEEPROMとして、1個のメモリセルMCに例えばナイトライド層のトラップに電荷を注入或いは引き抜くことで閾値電圧が変化され閾値に応じて情報を記憶する不揮発性のメモリ素子MQと、ワード線WLを介して入力される選択信号に応じてメモリ素子MQとデータ線DLとの接続を開閉する選択MOSトランジスタSWとを備えたものがある。このようなEEPROMでは、リードサイクルにおいて選択されたメモリセルMCのメモリ素子MQを介してデータ線DLからソース線SLに引き抜かれる電流が有るか否か検出することで、指定のメモリセルMCに記憶されているデータの読み出しが行われる。
【0004】
引き抜かれる電流の検出を行う方式には幾つかの種類があるが、その一つとして、1本のデータ線の電位を所定の論理閾値電圧と比較して検出を行うセンスアンプを用いる方式がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
近年、不揮発性のメモリ素子の微細化が進み、それに伴いメモリ素子がオン状態のときに流すことの出来る電流量が少なくなってきている。また、メモリ素子として微細なMONOSトランジスタを用いた場合、オン状態においてメモリ素子に流れるドレイン電流は飽和して一定のものとなる。
【0006】
そのため、図6に示すような不揮発性メモリに微細なメモリ素子MQを利用した場合、メモリ素子MQがオンされた場合でも、メモリ素子MQは少ない電流しか流せないためデータ線DLのプリチャージ電位を閾値電圧以下にするのに長い時間がかかり、それによりリードサイクルの時間が長くなる要因となっている。
【0007】
また、データ線DLのプリチャージ電位は、取扱い上の容易さなどから外部入力される電源電圧Vccとされることがあり、さらに、不揮発性メモリは低電圧駆動の民生機器から産業機器まで広い範囲の製品に使用されることから、適用可能な電源電圧Vccの幅を例えば1.8V〜5.5Vなどと広くして、電源電圧Vccの異なる様々な製品に適用可能なように構成する場合もある。
【0008】
従って、このように適用可能な電源電圧Vccの幅を広くした不揮発性メモリでは、データ線DLのプリチャージ電位が大きな電源電圧Vcc(例えば5.5V)とされる場合があるため、このような場合を想定してオン状態のメモリ素子MQがデータ線DLの電位を下げるのに十分な時間をリードサイクルにおいて確保しなければならず、このこともリードサイクルの時間を長くする要因となっている。
【0009】
特に、メモリ素子として素子サイズの小さなMONOSトランジスタを用いる場合には、プリチャージ電位が高くなってもメモリ素子に流れる電流は飽和するため、プリチャージ電位が大きくなるとそれだけデータ線の電位を下げる時間が長くなってしまう。
【0010】
このようにリードサイクルの時間が長くなるのを防ぐために、データ線のプリチャージ電位として低い電圧を生成してこれをプリチャージ電位に用いることも考えられるが、データ線をプリチャージするには比較的大きな電流出力が必要となり、そのように大きな出力を有する定電圧回路では消費電力が大きくなってしまい好ましくない。
【0011】
この発明の目的は、メモリ素子を介した電流の引き抜きによりデータ線の電位を変動させてリードデータの読み出しを行う半導体不揮発性メモリにおいて、データ線のプリチャージ電位が高電位になった場合でもリードサイクルを短くしてデータリード処理の高速化を図ることの出来る半導体不揮発性メモリを提供することにある。
【0012】
この発明の前記ならびにそのほかの目的と新規な特徴については、本明細書の記述および添附図面から明らかになるであろう。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本願において開示される発明のうち代表的なものの概要を説明すれば、下記のとおりである。
【0014】
すなわち、不揮発性メモリにおいて、プリチャージされたデータ線から選択されたメモリ素子を介して電流を引き抜く或いは注入する際に、このメモリ素子と同様にデータ線から電流を引き抜く或いは注入してデータ線の電位をセンスアンプの論理閾値電圧に近づく方向へ変位させる補助トランジスタを備えたものである。
【0015】
このような手段によれば、メモリ素子の駆動力が小さい場合や、データ線のプリチャージ電位が高電位となった場合でも、補助トランジスタがデータ線の電位を補助的に変位させるので、その分、リードサイクルに必要な時間の短縮を図ることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施例を図面に基づいて説明する。
【0017】
図1は、本発明を適用して好適な不揮発性メモリの実施例を示す全体構成図である。図2は、実施例の不揮発性メモリにおいて1個のメモリセルとその周辺回路との接続関係を示した説明図である。
【0018】
この実施例の不揮発性メモリは、特に制限されるものではないが、例えば1.8V〜5.5Vなどのワイドレンジの電源電圧Vccを適用可能としたものである。
【0019】
図1の不揮発性メモリにおいて、10は不揮発性のメモリセルMCをマトリクス状に配列してなるメモリセルアレイ、11は外部入力されるアドレス信号をデコードして指定のワード線WLとメモリゲート線GLとを選択するワード線・メモリゲート線選択回路、12はリードサイクル時に各データ線DLのプリチャージとリードデータの検出とを行うプリチャージ&センスアンプ回路、13はデータバスDBを介してリードデータやライトデータの入出力を行うIO回路、14はメモリマットの中でまとめてデータ消去と書込みとを行うブロックを選択してその他非選択のブロックのウェル領域に高電圧VPPMを供給するウェル選択回路、15は外部から供給される電源電圧Vcc,Vssを用いて上記消去・書込み処理に必要な高電圧VPPMを生成する昇圧回路、16は昇圧回路15の出力調整を行うVPPM制御回路である。
【0020】
図2にも示されるように、この実施例の不揮発性メモリ1は、1個のメモリセルMCが、情報電荷を蓄えて反転閾値電圧を変化させるメモリ素子MQと、ワード線WLの選択に応じてメモリ素子MQとデータ線DLとの接続を開閉する選択MOSトランジスタSWとの2個のトランジスタにより構成されるものである。
【0021】
メモリ素子MQは、特に制限されるものではないが、メタル層をゲート端子とし、ナイトライド層のトラップに電荷を蓄積してデータの記憶を可能とするMONOSトランジスタから構成される。ゲート端子にはデータ消去時や書込み時において高電位が印加させるほかデータの読出し時において記憶データに応じてメモリ素子MQをオン又はオフさせる読出し電圧が印加されるメモリゲート線GLが接続される。ソース端子には例えば第2電源電圧Vssが供給されるソース線SLが接続され、ドレイン端子には選択MOSトランジスタSWを介してデータ線DLが接続可能にされている。
【0022】
選択MOSトランジスタSWは、ゲート端子がメモリセルMCを選択するためのワード線WLに接続され、ソース端子とドレイン端子とを介してメモリ素子MQとデータ線DLとの間に接続されている。
【0023】
また、図2に示されるようにソース線SLにはソース電圧供給用MOSトランジスタQ3が接続され、図示しない制御回路から送られてくる制御信号CTR3によりこのMOSトランジスタQ3がオンされてソース線SLに第2電源電圧Vssが供給される。
【0024】
さらに、この実施例の不揮発性メモリ1には、図2に示されるようにリードサイクル時にデータ線DLからソース線SLへ電流を引き抜くことが可能な補助トランジスタQ5と、この補助トランジスタQ5のゲート端子に供給する基準電圧V1を生成するレベル設定回路40とが設けられている。
【0025】
補助トランジスタQ5は、ソース端子がデータ線DLに、ドレイン端子がソース線SLに接続されたPチャネル形のMOSトランジスタであり、全てのデータ線DLに1個ずつ接続されている。そして、レベル設定回路40から基準電圧V1が出力された場合にオンされて、データ線DLからソース線SLへ電流を引き抜くようになっている。但し、ゲート電圧は基準電圧V1にされているので、データ線DLの電位が“基準電圧V1−補助トランジスタQ5の閾値電圧Vthp(例えば0.4V)”以下である場合には、補助トランジスタQ5による電流の引き抜きは行われないようになっている。
【0026】
ここで、基準電圧V1には、センスアンプとして機能する後述のセンスラッチ回路23でリードデータの値を判別する閾値となる論理閾値電圧(例えば“1/2Vcc”)と同じ値の電圧が使用される。つまり、補助トランジスタQ5はデータ線DLの電位をセンスラッチ回路23の論理閾値電圧より僅かに高い電圧まで引き下げるように作用することになる。
【0027】
図3には、上記のデータ線DLに接続されるプリチャージ&センスアンプ回路の一例の回路図を示す。
【0028】
図1のプリチャージ&センスアンプ回路12は、図3の回路12aを複数のデータ線DLの各々に対応させて複数個備えたものである。この実施例のプリチャージ&センスアンプ回路12は、リードデータの読出しを行う前にデータ線DLを電源電圧Vccにプリチャージするとともに、リードデータの読出し時に1本のデータ線DLの電位をインバータの論理閾値電圧で判別することでリードデータの検出を行うものである。
【0029】
図3において、MOSトランジスタQ10,Q11はデータ線DLをプリチャージする際とリードデータを確定する際にデータ線DLの切り離しを行うトランスファゲート回路21、MOSトランジスタQ13〜Q16はタイミング信号TSD2がハイレベルでハイインピーダンスになりタイミング信号TDS2がローレベルでインバータ回路として作用するトライステート回路22、Q20〜Q26はリセット信号SLRの入力端子およびラッチタイミング信号SLCの入力端子を有するセンスラッチ回路23を、それぞれ構成している。センスラッチ回路23は2個のインバータの入出力ノードが交差結合されてなる回路である。
【0030】
このようなプリチャージ&センスアンプ回路12aによれば、プリチャージ用のタイミング信号ISD,TDS2によりトランスファゲート回路21がオフにされ、且つ、トライステート回路22が動作状態にされ、この状態でローレベルのプリチャージ信号PRCが入力されることでデータ線DLのプリチャージが行われる。ローレベルのプリチャージ信号PRCが入力されることで、トライステート回路22の入力ノードN2がロウレベルになりその出力ノードN1すなわちデータ線DLがハイレベル(電源電圧Vcc)にされる。
【0031】
センスラッチ回路23はセンスアンプとして機能するもので、このセンスラッチ回路23においてラッチ信号が反転される閾値電圧が上述の論理閾値電圧となる。センスラッチ回路23は、作動前において上記のプリチャージ動作とリセット用のMOSトランジスタQ20がオンされることで、入力ノードN3はロウレベルに、ラッチ信号が保持されるノードN4はハイレベルにされる。そして、この状態で、リセット用のMOSトランジスタQ20がオフされるとともに、タイミング信号SLCによりMOSトランジスタQ23,Q26がオンされることで活性化されて動作する。活性化された後は、入力ノードN3の電位に応じてラッチ信号がハイレベル又はロウレベルに切り換えられる。
【0032】
このラッチ信号が切り換えられる反転閾値電圧は、センスラッチ回路23を構成するMOSトランジスタQ21〜Q26の相互コンダクタンスの比若しくは素子サイズの比により調整することが可能であり、これらの調整により例えば“1/2(Vcc−VPPM)”に反転閾値電圧が設定されている。
【0033】
次に、上記のように構成された不揮発性メモリのリードサイクルにおける動作説明を行う。
【0034】
図4には、実施例の不揮発性メモリのリードサイクルにおける各部の動作を説明するタイムチャートを示す。同図において、PRCは図3のプリチャージ信号、DMLは図2のレベル設定回路40の出力を制御する制御信号信号、SLCはセンスアンプの動作制御を行う図3のタイミング信号である。
【0035】
リードサイクルにおいては、ソース電圧供給用MOSトランジスタQ3は常にオンに、メモリゲート線GLは常に一定の読出し電圧が印加された状態にされる。この状態で、データリードを指示するコマンド入力や読出し先を示すアドレス入力が行われると、図示しない制御回路により各部を制御するタイミング信号が生成され出力される。それにより、先ず、タイミング信号SLCがロウレベルにされてセンスラッチ回路23(図3)が非活性とされ、続いてロウレベルのプリチャージ信号PRCが出力されてデータ線DLが電源電圧Vccにプリチャージされる。
【0036】
次いで、プリチャージ信号PRCの出力が停止されてデータ線DLがフローティング状態にされると、それと同時にタイミング信号SLCがハイレベルにされてセンスラッチ回路23が活性化する。さらに、データ読出しが行われる一つのメモリセルMCに注目すれば、ワード線WLが選択レベルにされ、且つ、制御信号DMLがロウレベルにされてレベル設定回路40から基準電圧V1が出力される。
【0037】
そして、これらにより、選択されたメモリセルMCのメモリ素子MQの閾値が低い状態(本実施例ではこれをデータ“1”が記憶されている状態とする)の場合には、該メモリセルMCのメモリ素子MQがオンされて、該メモリ素子MQを介してデータ線DLからソース線SLに電流が引き抜かれる。それと同時に、基準電圧V1の出力に基づき補助トランジスタQ5がオンされてデータ線DLからソース線SLに電流が引き抜かれる。
【0038】
図5には、記憶データが“1”のメモリセルMCでデータの読出しが行われる際のデータ線DLの電位変化を補助トランジスタQ5がある場合(点線)とない場合(実線)とで比較したグラフを示す。図5において電源電圧Vccは6V、センスラッチ回路23の論理閾値電圧は1/2・Vcc=3Vとしている。
【0039】
補助トランジスタQ5はメモリ素子MQに較べて駆動力が大きく形成されるため、メモリ素子MQと補助トランジスタQ5が共にオンにされたときには、図5の点線に示すように、データ線DLの電位は補助トランジスタQ5の作用により初め急激に低下する。その後、データ線DLの電位が補助トランジスタQ5のクランプ電圧“3V+0.4V”に近づくに従って補助トランジスタQ5を流れる電流は少なくなっていき、さらに、このクランプ電圧を下回った後はほぼ“0”となる。
【0040】
一方、メモリ素子MQを流れる電流は、データ線DLの電位に拘らずほぼ一定であるため、補助トランジスタQ5の作用でデータ線DLの電位が初め速やかに低下した後、メモリ素子MQに流れる定電流によりデータ線DLの電位が一定のスピードで降下していく。
【0041】
そして、上記の作用によりデータ線DLの電位が論理閾値電圧(ここでは3V)を下回わると、センスラッチ回路23のラッチ信号はロウレベルに反転される。
【0042】
その後、図4に示されるように、ワード線WLが非選択レベルに戻されるとともに、レベル設定回路40の基準電圧V1の出力も停止され、さらに、トランスファゲート回路21がデータ線DLとセンスラッチ回路23とを切り離すことで、センスラッチ回路23にラッチされた信号がリードデータとして確定されIO回路13に出力される。
【0043】
また、図示は省力するが、メモリ素子MQの記憶データが“0”であった場合には、データ線DLからの電流の引抜きは補助トランジスタQ5のみから行われ、データ線DLの電位は補助トランジスタQ5のクランプ電圧(3.4V)以下にならないので、センスラッチ回路23のラッチ信号は反転しないまま確定される。
【0044】
上術のリードサイクルにおいてワード線WLの選択期間T0は、リードデータが“1”のときにデータ線DLの電位が論理閾値電圧を下回るのに必要十分な期間でなければならない。そのため、補助トランジスタQ5がない場合には、図5に示すように、ワード線WLの選択期間T0は “460μs+α”必要だったのに対して、補助トランジスタQ5を付加することで期間T1が短縮されてその期間T0を“250μs+α”にすることが可能になっている。
【0045】
以上のように、この実施例の不揮発性メモリによれば、例えば1.8V〜5.5Vと云ったワイドレンジな電源電圧Vccが適用可能であり、そのため、リードサイクルにおけるデータ線DLのプリチャージ電位が高電位となる場合でも、リードサイクルでデータ線DLから電流を引き抜いてリードデータを読み出す際に、補助トランジスタQ5がデータ線DLの電位を途中まで速やかに引き下げるので、記憶データに応じたデータ線DLの電位変化を速やかに検出することが可能となり、それによりリードサイクルの高速化を図ることが出来る。
【0046】
また、補助トランジスタQ5がデータ線DLの電位を途中まで引き下げるので、メモリ素子の駆動力はさほど必要なくなり、それゆえ、メモリ素子やメモリセルの微細化をさらに進めることが出来る。また、補助トランジスタQ5は1本のデータ線DLに対して1個設けられれば良いので、この素子サイズを大きくして駆動力を高めても、半導体チップ全体に占める面積の割合は大きくならず、半導体チップの面積をほとんど増大させることもない。
【0047】
また、補助トランジスタQ5によりデータ線DLから電流を引抜く期間を、データ線DLがフローティング状態とされるワード線の選択期間とすることで、この電流引抜きに係る消費電力を少なくすることが出来る。すなわち、プリチャージ期間に補助トランジスタQ5から電流を引抜いてデータ線DLの電位を低くしておくことも考えられるが、それでは電源電圧Vccから貫通電流が流れてしまい消費電力が大きくなってしまう。
【0048】
以上本発明者によってなされた発明を実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0049】
例えば、上記実施例では補助トランジスタQ5のゲート端子にセンスラッチ回路23の論理閾値電圧(例えば1/2Vcc)を印加することで、補助トランジスタQ5によりデータ線DLの電位を低下させるとともにその電位が論理閾値電圧以下にならないようにしているが、例えば、論理閾値電圧より少し高い電圧を生成してこれを補助トランジスタを介してデータ線に印加し、それによりデータ線の電位を論理閾値電圧以下にならないように低下させることも出来る。
【0050】
また、上記実施例では補助トランジスタQ5を作動させる期間をワード線WLの選択期間と同一としているが、補助トランジスタQ5をワード線の選択開始時点より早い段階で作動させ、または、ワード線の選択終了時点より早い段階で停止させるようにしても良い。
【0051】
以上の説明では主として本発明者によってなされた発明をその背景となった利用分野である1個のメモリセルに2個のトランジスタを必要とするEEPROMについて説明したがこの発明はそれに限定されるものでなく、例えば1個のメモリセルが1個のトランジスタのみで構成されるフラッシュメモリなどにおいても、同様のセンスアンプ方式を採用するものであれば種々の半導体不揮発性メモリに広く利用することができる。
【0052】
【発明の効果】
本願において開示される発明のうち代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば下記のとおりである。
【0053】
すなわち、本発明に従うと、メモリ素子を介してデータ線から引き抜かれる或いは注入される電流に基づきリードデータの読み出しを行うように構成された半導体不揮発性メモリにおいて、データ線のプリチャージ電位が高く或いは低くなってもデータ線からの電流の引抜き或いは注入のスピードが早まり、それによりリード処理のサイクル時間の短縮を図れるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用して好適な不揮発性メモリの実施例を示す全体構成図である。
【図2】実施例の不揮発性メモリにおいて1個のメモリセルとその周辺回路との接続関係を示した説明図である。
【図3】図1の不揮発性メモリのプリチャージ&センスアンプ回路の一例を示す回路図である。
【図4】実施例の不揮発性メモリのリードサイクルにおける各部の動作タイミングの一例を示すタイムチャートである。
【図5】実施例の不揮発性メモリにおいて“1”のデータが読み出される際のデータ線の電位変化を表わすグラフである。
【図6】従来のEEPROMの1個のメモリセルとその周辺回路との接続関係を示した説明図である。
【符号の説明】
10 メモリセルアレイ
11 ワード線・メモリゲート線選択回路
12 プリチャージ&センスアンプ回路
13 IO回路
40 レベル設定回路
MC メモリセル
MQ メモリ素子
SW 選択MOSトランジスタ
Q5 補助トランジスタ
DL データ線
SL ソース線
GL メモリゲート線
WL ワード線
23 センスラッチ回路(センスアンプ)
Claims (2)
- 不揮発性のメモリ素子を含む複数のメモリセルと、複数のメモリセルの中から何れかを選択するための複数のワード線と、選択されたメモリセルのデータ入出力ノードが接続されるデータ線とを備えたメモリセルアレイを有する半導体不揮発性メモリであって、
上記メモリセルからデータを読み出す前であるプリチャージ時に活性化されて上記データ線を外部から入力される第1の電源電圧にプリチャージし、データ読出し時に非活性化されるプリチャージ回路と、
データ読出し時にメモリ素子が接続された上記データ線の電位を所定の論理閾値電圧で判別するセンスアンプと、
上記プリチャージ時に非活性化され、上記データ読出し時に活性化されて上記データ線から電流を引き抜いて上記データ線の電位を上記プリチャージ電位から該プリチャージ電位よりも低く上記論理閾値電圧よりも高い所定電位へ変位させる補助トランジスタとを備え、
上記補助トランジスタは、ドレイン端子が上記データ線に接続され、ソース端子が上記論理閾値電圧よりも低い第2の電源電圧端子に接続されたMOSトランジスタであり、上記データ読出し時にゲート端子に上記論理閾値電圧と同一レベルの電圧が印加され、上記データ線の電位が上記所定電位よりも高いときはオン状態にされ、該所定電位よりも低いときはオフ状態にされることを特徴とする半導体不揮発性メモリ。 - 上記補助トランジスタはPチャネル形MOSトランジスタであることを特徴とする請求項1に記載の半導体不揮発性メモリ。
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