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JP3887969B2 - 水浄化装置 - Google Patents

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JP3887969B2 JP26620998A JP26620998A JP3887969B2 JP 3887969 B2 JP3887969 B2 JP 3887969B2 JP 26620998 A JP26620998 A JP 26620998A JP 26620998 A JP26620998 A JP 26620998A JP 3887969 B2 JP3887969 B2 JP 3887969B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は浴槽内の入浴水のように水槽水を浄化殺菌することで再使用を可能とする水浄化装置に関し、特に水を循環して浄化し再利用する水浄化装置に関する。
【0002】
【従来技術】
従来のこの種の水浄化装置は特開平8−281280号公報に記載されているようなものが一般的であった。この水浄化装置は図8に示すように、循環路1にポンプ2とヒーター3と内部に微生物を繁殖させた浄化手段4を備えていた。さらに、浄化手段4の上流と下流を結ぶバイパス路5を備え、このバイパス路5に次亜塩素酸などの塩素化合物を生成させる殺菌手段6を備えていた。また、ポンプ2の働きにより、浴槽8内の水7を循環流路1からヒーター3を通って浄化手段4及びバイパス路5の殺菌手段6に水を送り込み、浄化手段4内に繁殖した微生物の働きにより水中の懸濁態及び有機物質の除去を行うように構成されている。
【0003】
さらに、浄化手段4内に繁殖した微生物を死滅させないためにバイパス路5をもうけ、バイパス路5上に殺菌手段6を設けて残留塩素を発生させている。この生成した残留塩素は、浄化手段4の下流側で循環流路1の水に混合することで、浄化手段4内に存在する微生物を死滅することなく水の浄化及び殺菌を行っていた。そして、殺菌手段6で生成する残留塩素の水中の濃度を浄化手段4に影響のない0.5〜1.0ppmにするようにしていた。
【0004】
また、ここで使用する殺菌手段6としては特開昭56−31489号公報に開示されているような電気分解器が用いられており、さらに、殺菌用電気分解器としては特開昭61−283391号公報に開示されている様な無隔膜タイプのものがある。これは電気分解器内部に1対の電極を設け、この電極間に電流を印加することで水中の塩素イオンを酸化させ、次亜塩素酸などの塩素化合物を生成するものである。これは電気分解器に1対の電極を設け、電極間に電流あるいは電圧を印加することにより水中の塩素イオンを酸化させて次亜塩素酸などの塩素化合物を生成するものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図8に示した従来の水浄化装置では、浄化手段内で微生物を繁殖し、微生物によって浴槽水に溶存している有機物質などを浄化させているため、殺菌手段によって発生させる塩素化合物濃度を浄化手段内の微生物に影響のない0.5ppm〜1.0ppm以下の濃度にする必要があった。このように塩素化合物濃度を高くできないため、水中の細菌の殺菌能力に限りがあるという問題があった。
【0006】
さらに、電解手段としての電気分解器は水中の塩素イオンを電気分解することで次亜塩素酸等の塩素化合物を生成するが、浴槽水中の塩素イオン濃度のばらつきによる電解効率のばらつきや浴槽水中に塩素化合物を消費するアンモニアや有機物等が含まれるため、電解効率が低下してしまう等の問題があった。つまり、実際には塩素化合物濃度を0.1〜0.2ppmにする能力しかなく、安定した電解効率を得るために食塩などの塩素イオンを含む物質を浴槽に供給する必要があった。しかしこの場合には手作業によるメンテナンスが必要となった。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の水浄化装置は、循環流路に水を循環する循環手段と、水中の懸濁物質を凝集する凝集手段と、水の懸濁物質をろ過するろ過手段と、塩素化合物供給手段に塩素イオンを供給する塩素イオン供給手段を設け、前記塩素化合物供給手段は供給された塩素イオンを滞留状態で電気分解し、次亜塩素酸などの塩素化合物を生成した後、前記循環流路に混入するものである。
【0008】
上記発明によれば、水中の懸濁物質等の汚れを凝集手段で生成した金属水和物で凝集し、粒子径を増大させ、この凝集塊を濾過手段でろ過することで、水の浄化を行う。このため、死菌等の非常に小さな汚れや有機物を除去することが可能となる。さらに、凝集手段を用いた物理浄化方式を採用しているので、微生物浄化方式に比べ供給する塩素化合物供給量を低く抑える必要がなく、十分な殺菌効果を得ることができる。また、塩素化合物供給手段は、塩素イオン供給手段によって供給された高濃度の塩素イオンを含む水を滞留状態で電気分解することで効率良く、高濃度の塩素化合物が生成可能になる。ここで、塩素イオン供給手段は塩素化合物供給手段のみに塩素イオンを供給すれば良いので、浴槽に供給する場合に比べ塩素イオン添加量が少なくてすむ。このため、塩素イオン(例えば食塩等)溶液の貯蔵量を低減することが可能となり、塩素イオン溶液を長期にわたって補給することなく効果的な殺菌が可能となる。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明の水浄化装置は、循環流路に水を循環する循環手段と、水中の懸濁物質を凝集する凝集手段と、水の懸濁物質をろ過するろ過手段と、塩素化合物供給手段に塩素イオンを供給する塩素イオン供給手段を設け、前記塩素化合物供給手段は供給された塩素イオンを滞留状態で電気分解し、次亜塩素酸などの塩素化合物を生成した後、前記循環流路に混入するものである。
【0010】
そして、水中の懸濁物質等の汚れを凝集手段で生成した金属水和物で凝集し、粒子径を増大させ、この凝集塊を濾過手段でろ過除去することで、死菌等の非常に小さな汚れや有機物等を除去することが可能となる。さらに、水を電気分解することで塩素化合物を生成する塩素化合物供給手段と塩素化合物供給手段に塩素イオンを供給する塩素イオン供給手段を設け、塩素化合物供給手段にのみ塩素イオンを供給しその塩素イオンが混合された水を滞留状態で電気分解するため、高濃度の塩素イオン溶液を電気分解することになり電解効率が上がる。また、塩素イオン供給手段は塩素化合物供給手段のみに供給することで、塩素イオン添加量が少なくてみ、塩素イオン(例えば食塩等)溶液の貯蔵量を低減することが可能となり、塩素イオン溶液を長期にわたって補給することなく効果的な殺菌が可能となる。
【0011】
また、塩素化合物供給手段は、水供給手段から供給された水と塩素イオン供給手段から供給された塩素イオンとの混合液を滞留状態で電解する構成としたものである。
【0012】
そして、塩素化合物供給手段によって残留塩素を生成するが、入浴水のように有機物や塩素を消費する還元性物質を含んだ水ではなく、水供給手段(例えば水道や給湯器)からの水を電気分解することによって短時間で高濃度の塩素化合物を生成できる。このため、生成効率が向上し、塩素イオンの供給量を低減することができる。
【0013】
また、塩素化合物供給手段を5〜45℃の温度範囲で動作させるものである。そして、塩素化合物供給手段として電気分解を行う場合は、水温が45℃を越えると熱分解等により急激に塩素化合物の残存量が減少し、5℃未満では電子の活性が低下し、塩素ガスの発生効率が低下する。このため、発生量が安定する5〜45℃で行うことで塩素の発生効率を良くし、殺菌性能を向上することができる。
【0014】
本発明の請求項4にかかる水浄化装置は塩素化合物供給手段によって生成された塩素化合物を凝集手段の動作終了後に循環流路に混入し循環流路に混入するものである。
【0015】
そして、凝集によって浴槽水中の有機物や細菌などを除去した浴槽水に、塩素化合物を供給することによって、塩素の消費を抑制し効率良い殺菌効果が得られる。
【0016】
また、循環流路に第1のバルブを設け、水槽と塩素化合物供給手段の閉ループ循環回路を形成し、塩素化合物供給手段によって生成された塩素化合物が所定時間凝集手段とろ過手段を通過しない構成にしたものである。
【0017】
そして、浴槽と塩素化合物供給手段を閉ループにし、塩素化合物が供給された浴槽水は凝集手段とろ過手段を一定時間通過しないため、ろ過手段などに堆積された有機物や細菌などによる残留塩素の消費を防ぐことができる。このため、効率良い殺菌が可能となる。
【0018】
また、循環流路に第2のバルブと第3のバルブを設けてろ過手段に堆積した凝集塊を逆流洗浄によって除去した後、塩素化合物供給手段によって生成された塩素化合物を循環流路に混入するものである。
【0019】
そして、塩素化合物を消費するろ過手段に堆積した凝集塊を逆流洗浄で除去した後、塩素化合物を循環流路を介して水槽に供給するため、残留塩素の消費を抑制し効率良い殺菌が可能となる。
【0020】
また、水槽水の残留塩素濃度を検知する塩素化合物検知手段を設け、前記塩素化合物検知手段の出力信号に応じて塩素化合物供給手段を制御するものである。
【0021】
そして、浴槽内の塩素化合物濃度に応じて供給する塩素化合物量を制御できるので、過剰な供給を抑え、人体や肌への影響がない。さらに塩素が消費されて濃度が低い場合には既定値まで供給することによって、十分な殺菌が可能となる。
【0022】
また、浴槽水の汚れを検知する汚れ検知手段を設け、前記汚れ検知手段の出力信号に応じて凝集手段及び塩素化合物供給手段を動作させ、生成された塩素化合物を循環流路に供給するものである。
【0023】
そして、汚れ検知手段として浴槽水の濁度を光の透過度で検出する濁度計で検出し、汚れ具合に応じて凝集手段を制御させることによって、浄化が完全に行われた後、塩素化合物供給手段によって生成された塩素化合物を循環流路に混入することによって、塩素の消費を抑制し、効率良く十分な殺菌が可能となる。
【0024】
【実施例】
以下、本発明の一実施例について図面を用いて説明する。なお、実施例としては水槽として浴槽を用いた場合につき説明する。
【0025】
(実施例1)
図1において、8は浴槽である。循環流路9は浴槽8から浴槽水を吸い込む吸い込み口10から浴槽水を浴槽8に吐き出す吐き出し口11までの浴槽水を循環する流路である。また、循環手段12は浴槽水を循環流路9内で循環させるポンプである。また凝集手段13は、金属水和物を水に溶出可能なアルミニウム製の電極及びステンレス製の本体で構成され(図示せず)、この凝集手段13によって粒子径が増大した懸濁物質をろ過手段14で浴槽水を浄化する。さらに塩素イオン供給手段16は塩素化合物供給手段15に塩素イオンを供給し、塩素化合物供給手段15は供給された塩素イオンを電気分解することによって次亜塩素酸等の塩素化合物を生成する。この時、塩素化合物供給手段15は塩素イオンが供給された水を滞留状態で電気分解し塩素化合物を生成する。その後、生成された塩素化合物を循環環路9に混入し浴槽8に供給する。また、浴槽水の温度を一定に保つため循環流路9にはヒータ17を設けて保温している。
【0026】
次に動作、作用について説明すると、浴槽水は循環流路9に流入し凝集手段13へ導かれる。凝集手段13は、金属水和物を水に溶出可能なアルミニウム製の電極及びステンレス製の本体(図示せず)で構成され、電極を陽極、本体を陰極として電気分解により水中にアルミニウムイオンを溶出する。そして溶出したアルミニウムイオンは水中で直ちに金属水和物の水酸化アルミニウムとなり、この水酸化アルミニウムと水中の懸濁物質とが化学反応し、凝集塊を生成するため、懸濁物質の粒子径を増大することができる。この粒子径が増大した懸濁物質をろ過手段14(図示せず)により除去することで浴槽水を浄化する。
【0027】
さらに、塩素イオン供給手段16は塩素イオンを含む溶液を貯蔵し塩素化合物供給手段15に所定量を供給する。本実施例では塩素イオンを含む溶液として化学的に安定な食塩水(NaCl溶液)を使用した。塩素化合物供給手段15は水溶液の電気分解を行う電解槽で構成され、内部には少なくとも一対の電極が備えられている(図示せず)。ここで用いた電極は、基材がチタンまたはチタン合金であり、表面には白金またはイリジウムなどの貴金属を被膜したものを用いている。
【0028】
塩素化合物供給手段15は塩素イオン供給手段16から塩素イオンを供給されたあと、塩素イオンを含む溶液を滞留状態で電気分解し、次亜塩素酸等の塩素化合物を生成して殺菌水を生成する。この殺菌水は循環流路9を介して浴槽8に供給され、浴槽水は殺菌・浄化される。ここで塩素イオン供給手段16により塩素イオンを加えるのは効率良くかつ、塩素化合物を得るためである。
【0029】
これは、塩素化合物供給手段15として電気分解を行なっているが、この電気分解の原理としては電極間に電流を流すと、(1)式に示すように陽極で塩素イオンが酸化されて塩素ガス(Cl2)が発生する。
【0030】
2Cl-→Cl2+2e (1)
この発生したガスは(化2)に示すように水中にとけて殺菌作用をもたらす次亜塩素酸を(HClO)を生成する。
【0031】
Cl2+H2O→HClO+HCl (2)
よって(1)(2)式に示すように次亜塩素酸の生成には塩素イオンの存在が必須条件であり、塩素イオン濃度が高ければ高いほど次亜塩素酸の生成量が多くなる。このことから塩素イオンを供給することによって短時間で高濃度の次亜塩素酸を生成できるため、電解効率が向上するとともに、供給される塩素イオン量が多いため、水道水に含まれる塩素イオン濃度のばらつきを吸収し電解効率の安定化を図ることができる。さらに塩素イオンを供給した場合には導電率が上昇し地域の市水の導電率のばらつきも吸収できるため、低電圧で電気分解が可能となる。
【0032】
しかし、塩素イオンを供給する塩素イオン供給手段16や塩素化合物供給手段15を循環流路9に直列に設けた場合では、浴槽8及び循環系全体に塩素イオンを供給する構成となるため、多量の塩素イオンが必要となっていた。
【0033】
塩素イオンを塩素化合物供給手段15に供給する構成では、塩素イオンの供給量は少なくてすみ、しかも使用のされ方によって多少異なるが約5年程度のメンテナンスを省くことができる。
【0034】
ここで、塩素イオン供給手段16及び塩素化合物供給手段15を循環流路9に直列に設けた場合と、本発明の塩素化合物供給手段15のみに塩素イオンを供給し、滞留状態で電気分解することで塩素化合物を生成した場合の比較例を表1に示した。ここで使用する水は井戸水のように塩素イオンを含まないものを用いた。
【0035】
【表1】
Figure 0003887969
【0036】
比較項目は必要な塩素イオン供給物質としての食塩量(5年間を想定)と電解時の浴槽及び電解槽の塩素イオン濃度、生成された残留塩素濃度、細菌数及び電解電圧である。またこの浴槽8の容積は200l、塩素化合物供給手段15の容積は300mlとした。さらに塩素化合物供給手段15の動作条件としての電極、電解条件は同じとし、印加電流は1Aとした。さらに細菌数は塩素化合物を供給する前は各々230000CFU/ml、210000CFU/mlであり両者供大きな差がないので問題ないとし、表1には供給1時間後の細菌数を示した。なお、CFUはコロニーフォーミイングユニット(菌形成単位)のことである。
【0037】
この結果からも本発明の水浄化装置が、電解効率、食塩メンテナンス、制御面、殺菌面で有効があることが解った。
【0038】
さらに、図2に塩素化合物供給手段として本実施例で用いた電気分解手段15の電解温度と塩素化合物濃度について示した。この時、定電流を2A、2時間印加し、図2にはその時の水の塩素化合物濃度を示した。
【0039】
図2に示すように、水温が5〜45℃では生成される塩素化合物濃度はほぼ安定しており、45℃を越えると急激に減少してくることが解る。つまり、塩素化合物供給手段15として電気分解を実施した場合は生成される塩素化合物は電解温度に強く依存することが判明し、5〜45℃が最も最適な電解温度であることが解る。このため、本発明の水浄化装置において電気分解する入浴水は循環流路9内で循環することで温度を5〜45℃の範囲内に低下させた後に、電気分解させて塩素を生成させ、その後ヒータ17によって再度加熱保温し、浴槽8内に送り込む構成にした。この結果、効率良く残留塩素を生成でき電力消費を最低限に抑えることが可能となった。
【0040】
(実施例2)
図3は本発明の実施例2の水浄化装置を示す構成図である。
【0041】
本実施例2において、実施例1と異なる点は塩素化合物供給手段15に水を供給する水供給手段18(例えば水道・給湯器)を設け、塩素化合物供給手段15は水供給手段18と、塩素イオン供給手段16から供給された水を電気分解し、供給された塩素イオンから塩素化合物である塩素化合物を生成する構成とした。
【0042】
この塩素化合物つまり残留塩素によって浴槽水の殺菌・浄化を行うが、通常浴槽水では塩素を消費する有機物や還元性物質(Fe、Mn、Zn等)や細菌が含まれており、塩素化合物を生成しても循環流路9及び浴槽8に混入する前に消費されてしまい、塩素化合物の生成効率が低くなる。しかし、本発明の水浄化装置において、塩素化合物供給手段16は水供給手段18によって上記物質が混入されていな水中に塩素化合物を生成するため、循環流路9や浴槽8に混入する前の塩素化合物の消費を抑制し、生成効率が高い。さらに、水道水等には殺菌のため通常約1ppm程度の塩素化合物が含まれており、この塩素化合物も殺菌・浄化に用いることができるため、殺菌能力も高くなる。
【0043】
実施例1では浴槽水を電気分解したため、塩素化合物供給手段15内の塩素化合物濃度は約260ppmで浴槽では0.35ppmであったが、本実施例では水供給手段18からの水を電気分解しているので塩素化合物供給手段15内の塩素化合物濃度は330ppmであり、浴槽の塩素化合物濃度も0.4ppmであった。
【0044】
さらに一般細菌数については生成した塩素化合物を供給する前には250000CFU/mlあったものが1100CFU/mlに抑えられた。
【0045】
つまり、生成した塩素化合物濃度が高いために、殺菌効果も高くなった。
このことから、水供給手段18によって塩素化合物供給手段15に塩素化合物を消費する物質を含まない水を供給することによって電解効率を高め、殺菌効果も向上した。
【0046】
さらに、凝集手段13によって凝集後の浄化された入浴水に塩素化合物供給手段15によって生成された塩素化合物を混入することで殺菌性能が高くなる。つまり、凝集手段13及びろ過手段14により水中の懸濁物質を除去し、その浄化した水に塩素化合物供給手段15によって生成した塩素化合物を混入することによって、殺菌以外に使用されるの塩素化合物の消費を抑制することができる。表1及び上記に述べた値は凝集後に塩素化合物供給手段15によって生成した塩素化合物を浴槽8に供給したが、同条件で凝集前に生成した残留塩素を供給した場合、塩素化合物供給手段15で生成された約330ppmの塩素化合物が循環流路9に返送した時点で浴槽水に含まれる有機物や垢、細菌等によって消費されてしまい、浴槽8の塩素化合物濃度は0.20ppmにまで減少した。
【0047】
よって、凝集手段13とろ過手段14によって浴槽水中の有機物等の塩素化合物を消費する物質を除去し、その後塩素化合物供給手段15によって生成した塩素化合物を浴槽8に供給することで効率良い殺菌が可能となる。
【0048】
(実施例3)
図4は本発明の実施例3の水浄化装置を示す構成図である。
【0049】
なお、実施例1と同一符号のものは同一構成を有し、説明は省略する。
本実施例3において、実施例1及び2と異なる点は浴槽8と塩素化合物供給手段15の閉ループ循環回路を形成するように循環流路9に第1のバルブ19を設け、塩素化合物が混入された水が所定時間凝集手段13とろ過手段14を通過しない構成にしたものである。
【0050】
次に動作、作用を説明すると、循環流路9に第1のバルブ19を設けることにより、凝集手段13及びろ過手段14の動作時には浴槽水は図4に示す19−aの方向に流れ、吐き出し口11を通り浴槽8に入り循環する。
【0051】
次に凝集手段13及びろ過手段14が所定時間動作した後、第1のバルブ19によって浴槽8と塩素化合物供給手段15の閉ループ循環回路を形成し浴槽水は図4に示す19−b方向に循環し、所定時間凝集手段13とろ過手段14を通過しない構成にする。そして塩素化合物供給手段15によって滞留状態で電気分解することで生成された塩素化合物は形成した閉ループ循環回路内の水中に供給することで、浴槽水を殺菌・浄化する。
【0052】
開ループ(19−a)と閉ループ(19−b)での浴槽に存在する塩素化合物濃度について測定した。その結果、開ループでは0.4ppmであったが本実施例の閉ループの場合では約0.5ppm存在した。
【0053】
これは、凝集手段13及びろ過手段14には除去した浴槽水の混濁物質等が存在しており、塩素化合物供給手段15によって生成された塩素化合物も凝集手段13及びろ過手段を循環することによって消費されてしまう。しかし、本実施例のように第1のバルブ19を設けて閉ループを形成することにより、残留塩素の消費を抑制すると、浴槽中の残留塩素濃度が約1.3倍ほど高くなり、殺菌効果も向上した。
【0054】
(実施例4)
図5は本発明の実施例4の水浄化装置を示す構成図である。
【0055】
なお、実施例1と同一符号のものは同一構成を有し、説明は省略する。
本実施例3において、実施例1、2及び3と異なる点は第2のバルブ20を設け、第一のバルブ19と第2のバルブ20、第3のバルブ21の動作制御によりろ過手段14に堆積した凝集塊を逆流洗浄することで除去した後、塩素化合物供給手段15によって生成された塩素化合物を浴槽8に供給する構成にした点である。
【0056】
次に動作、作用を説明すると、凝集手段13及びろ過手段14の動作時では浴槽水は図5に示す19−aの方向に流れ、吐き出し口11を通り浴槽8に入り循環される。次に凝集手段13及びろ過手段14が所定時間動作した後、第1のバルブ19及び第2のバルブ20によって水は20−b方向に流れる。この時、第3のバルブ21は開き循環回路によってろ過手段14は逆流洗浄され、堆積された混濁物質を排出することができる。その後、第1のバルブ19、第2のバルブ20、第3のバルブ21を元に戻し、浴槽水を20−a方向に循環し、塩素化合物供給手段15によって生成された塩素化合物を循環流路9に混入し殺菌・浄化を行う。
【0057】
この場合も塩素化合物の消費が抑えられ、実施例3と同様に効率良い殺菌効果が得られた。
【0058】
(実施例5)
図6は本発明の実施例5の水浄化装置を示す構成図である。なお、実施例1と同一符号のものは同一構成を有し、説明は省略する。
【0059】
本実施例5において、実施例1〜4と異なる点は、浴槽水の塩素化合物濃度を検知する塩素化合物検知手段22を設け、前記塩素化合物検知手段22の出力信号に応じて塩素化合物供給手段15の動作時間を制御する構成にしたものである。
【0060】
次に動作、作用を説明すると、塩素化合物供給手段15によって生成された塩素化合物は循環流路9に混入され、浴槽水の有機物の分解や殺菌を行う。殺菌能力は実施例1でも述べたように、浴槽水に含まれる塩素化合物濃度に依存し、高ければ高いほど殺菌効果は高い。しかし、微生物浄化では塩素化合物濃度を0.5〜1.0ppm以内に抑える必要があるため、殺菌能力に限界があるが、本発明の物理浄化方式では上限がないため十分な殺菌効果が得られる。しかし、実際には浴槽水には塩素化合物を消費してしまう物質が含まれているため、塩素化合物供給手段15で生成された塩素化合物を供給してもすぐに消費されてしまい、供給時に1ppmであっても即座に消費され浴槽水の塩素化合物濃度は0.1〜0.2ppmにまで低下する。また、この消費速度は浴槽水に含まれる有機物等の塩素化合物を消費する物質によって異なるため、浴槽水の状態によって異なってしまい、安定した殺菌ができない状態であった。このため、最適な塩素化合物濃度に保持する必要があり、図6に示す浴槽の塩素化合物濃度を塩素化合物検知手段22によって検知し、浴槽水の塩素化合物濃度が所定値になるよう塩素化合物供給手段15を制御した。本実施例において、塩素化合物検知手段22はアンペロメトリ方式(電流滴定方式)の測定器を用いた。本実施例では、塩素化合物供給手段15によって滞留状態で塩素イオンを電気分解し、生成した塩素化合物を浴槽8に供給後の塩素化合物の消費速度を検知し、その速度が既定値以上であれば、再度塩素化合物供給手段15によって塩素化合物を生成し供給する構成にした。
【0061】
この結果、殺菌・浄化性能を向上し、常に一定の殺菌能力を持つことが可能となった。
【0062】
(実施例6)
図7は本発明の実施例6の水浄化装置を示す構成図である。
【0063】
本実施例3において、実施例1〜5と異なる点は入浴水の汚れを検知する汚れ検知手段23を設けている点である。
【0064】
なお、実施例1と同一符号のものは同一構成を有し、説明は省略する。
次に動作、作用を説明すると、汚れ検知手段23は浴槽水の汚れを検知し、その汚れ検知手段23の値が規定値以下になるまで凝集手段13を動作させた後、塩素化合物供給手段15によって生成された塩素化合物を浴槽8に供給する構成とした。ここで、汚れ検知手段23として浴槽水の濁度を光の透過度で検知する濁度計を使用した。浴槽水の汚れは、細菌(生菌、死菌)や、人体から分泌される有機物、アンモニア、垢等が挙げられる。このため、これら全てを濁度として検出する事によって入浴水の状態を検知し凝集手段13を制御する。
【0065】
このため、入浴水の汚れ具合に応じて凝集手段13の動作時間を制御することができるため、塩素化合物供給手段15によって生成された塩素化合物を供給する前の入浴水は常に一定の条件に保つことができる。この結果、塩素が汚れ等によって殺菌以外に消費されるのを抑制することができるため、入浴水の状態に関わらずより効率良く殺菌効果を得ることができる。
【0066】
なお、上記実施例では循環水として浴槽水を循環して利用した場合について説明したが、これに限定されるものではなく浴槽水を浄化後、洗濯水や下洗い水として利用する場合であってもよい。これら洗濯水や下洗い水等として利用する場合、水槽として浴槽を利用して循環して浄化後用いてもよいし、実用的に問題にならない場合は上記循環流路で浄化した後、直ちに利用してもよい。この場合は上記実施例における吐き出し口がそのまま洗濯機等の給水口となる。
【0067】
上記以外でも業務上水を再利用する場合の水浄化装置に用いることができるのは勿論である。
【0068】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明の水浄化装置によれば、次の効果が得られる。
【0069】
(1)塩素化合物供給手段のみに塩素イオンを供給する塩素イオン供給手段を設けて滞留電解によって塩素化合物供給手段によって塩素化合物を生成した後、浴槽に返送する構成にすることで塩素イオン添加量を低減でき、塩素イオン溶液を長期にわたって補給する必要が無い。さらに塩素イオンを含む溶液を電気分解することで効率のよい殺菌が可能となる。
【0070】
(2)水供給手段(例えば水道や給湯器)からの水を電気分解することによって殺菌以外の塩素の消費を抑制できるため塩素化合物の生成効率が向上するとともに、塩素イオン供給手段の塩素イオン添加量を低減することが可能となる。
【0071】
(3)塩素化合物供給手段としての電気分解の電解温度を5〜45℃の範囲内で動作することで塩素の発生効率を向上できるため、余分な塩素イオンの供給を抑制できるので、メンテナンスの回数を削減でき、かつ効率良く殺菌性能を向上することができる。
【0072】
(4)凝集手段が動作終了後の有機物や細菌などを除去した水に塩素化合物給手段によって生成した塩素化合物を循環流路に混入することによって、塩素の消費を抑制し効率良い殺菌効果が得られた。
【0073】
(5)水槽と塩素化合物供給手段の閉ループ循環回路を形成可能に循環流路にバルブを設け、塩素化合物が混入された水は所定時間凝集手段とろ過手段を通過しない構成にすることでろ過手段などに堆積された有機物や細菌などによる塩素の消費を防ぐことができ、効率良い殺菌が可能となる。
【0074】
(6)循環流路に第三のバルブを設けてろ過手段に堆積した凝集塊を逆流洗浄することで除去した後、塩素化合物供給手段を動作させて塩素化合物を水槽に供給することで塩素の消費が抑えられ、効率良い殺菌が可能となる。
【0075】
(7)水槽水の塩素化合物濃度を検知する塩素化合物検知手段の出力信号に応じて塩素化合物供給手段を制御することで、水槽水の状態にかかわらず安定した殺菌が可能となる。
【0076】
(8)汚れ検知手段を設けて、水槽水の汚れを検知し、汚れ具合に応じて凝集手段を動作させる時間を制御する。その後、塩素化合物供給手段によって生成された塩素を供給することで、水槽水の状態に関わらず常に一定の浄化・殺菌効果を得ることが可能となると同時に供給する塩素イオンの量も低減できた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1における水浄化装置の構成図
【図2】同水浄化装置の電解温度と残留塩素濃度の関係を示す特性図
【図3】本発明の実施例2における水浄化装置の構成図
【図4】本発明の実施例3における水浄化装置の構成
【図5】本発明の実施例4における水浄化装置の構成図
【図6】本発明の実施例5における水浄化装置の構成図
【図7】本発明の実施例6における水浄化装置の構成図
【図8】従来の水浄化装置の構成図
【符号の説明】
8 浴槽
9 循環流路
10 吸い込み口
11 吐き出し口
12 ポンプ
13 凝集手段
14 ろ過手段
15 塩素化合物供給手段
16 塩素イオン供給手段
17 ヒータ
18 水供給手段
19 第1のバルブ
20 第2のバルブ
21 第3のバルブ
22 残留塩素検知手段
23 汚れ検知手段

Claims (7)

  1. 循環流路に水を循環する循環手段と、水中の懸濁物質を凝集する凝集手段と、水の懸濁物質をろ過するろ過手段と、塩素化合物供給手段に塩素イオンを供給する塩素イオン供給手段を設け、前記塩素化合物供給手段は供給された塩素イオンを滞留状態で電気分解し、次亜塩素酸などの塩素化合物を生成した後、この生成物を前記循環流路に混入する水浄化装置において、前記循環流路に第1のバルブを設け、水槽と前記塩素化合物供給手段の閉ループ循環回路を形成し、前記塩素化合物供給手段によって生成された塩素化合物が所定時間、前記凝集手段と前記ろ過手段を通過しない構成にした水浄化装置。
  2. 塩素化合物供給手段は、水供給手段から供給された水と塩素イオン供給手段から供給された塩素イオンとの混合液を滞留状態で電解する構成とした請求項1記載の水浄化装置。
  3. 塩素化合物供給手段を5〜45℃の温度範囲で動作させる請求項1または2記載の水浄化装置。
  4. 塩素化合物供給手段は、凝集手段の動作終了後に生成した塩素化合物を循環流路に混入する請求項1ないし3のいずれか1項記載の水浄化装置。
  5. 循環流路に第2のバルブを設けてろ過手段に堆積した凝集塊を逆流洗浄することで除去した後、塩素化合物供給手段によって生成された塩素化合物を循環流路に混入する請求項1ないしのいずれか1項記載の水浄化装置。
  6. 水槽水の塩素化合物濃度を検知する塩素化合物検知手段を設け、前記塩素化合物検知手段の出力信号に応じて塩素化合物供給手段を制御する請求項1ないしのいずれか1項記載の水浄化装置。
  7. 水槽水の汚れを検知する汚れ検知手段を設け、前記汚れ検知手段の出力信号に応じて凝集手段及び塩素化合物供給手段を制御する請求項1ないしのいずれか1項記載の水浄化装置。
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