JP3885443B2 - 脱毛装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、美容などの目的のために体毛を除去するのに使用される脱毛装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、美容などの目的のために体毛を除去するのに使用される脱毛装置として特開平2−36857号公報が知られている。この特開平2−36857号公報に示された従来例は、カバー、回転軸、端板、脱毛手段を有する脱毛ローラ(回転シリンダー)からなる脱毛ヘッドがケーシングに対して着脱自在なものであるが、この従来例の場合、脱毛ローラは脱毛ヘッド内に固定されているため、脱毛ローラ周辺に付着した毛屑を掃除することが難しく、また、毛を把持したまま停止した状態でその毛を除去することは難しく、不潔になりやすいという問題があった。
【0003】
一方、特開平3−178603号公報に示された従来例のように、脱毛要素が弾性体からなっていて脱毛装置に対して着脱自在のものがある。この従来例においては脱毛要素が弾性変形が容易なために着脱が可能となっているので、脱毛要素が弾性体からなることが要件であり、このため、この従来例の技術からは脱毛要素が剛体で且つ直線の回転軸を有する回転シリンダーにおいては脱毛装置から着脱するものを実現することはできない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、回転シリンダーを単独で取り外すことができて掃除性を向上させ、常に清潔に使用できる脱毛装置を提供することを課題とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明に係る脱毛装置は、手で持つことができるような把持部を有する脱毛装置の上端開口部に、開閉して毛を掴む複数の爪を備えて回転又は回動によって毛を引き抜くための脱毛手段を備えた回転シリンダーを配設し、該回転シリンダーの回転中心を構成する軸の両端部を支持部で回転自在に支持し、少なくとも一方の支持部を軸の軸線方向に移動自在として軸における端部の回転保持が解除されることにより回転シリンダーを脱毛装置に対して着脱自在として成ることを特徴とするものである。このような構成とすることで、脱毛シリンダーが独立して脱毛装置に対して着脱自在となり、しかも、取り外しに当っては、回転シリンダーの軸の端部を支持する支持部を軸の軸線方向に移動するという構成で回転シリンダーを脱毛装置から取り外すことができ、肌と接する脱毛シリンダーを隅々まできれいに掃除することができるものである。
【0006】
また、回転シリンダーを脱毛装置より離脱させた状態で脱毛手段による毛を把持する把持力が解除されることが好ましい。このような構成とすることで、回転シリンダーを脱毛装置から取り外して掃除する際に、毛を把持したまま掃除できないという不都合がないものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基づいて説明する。
【0008】
本発明の脱毛装置は手で把持できる本体ケーシング1に毛を除毛するための脱毛手段を有する脱毛ヘッド2を備えたものであり、本体ケーシング1には駆動源であるモータ3が内蔵してあり、脱毛ヘッド2には脱毛手段を回転自在に備えた回転シリンダー4が取付けてある。回転シリンダー4に設けた脱毛手段は開閉して毛を把持する複数の爪5を備えていて回転により毛を把持して引き抜くように構成してあり、モータ3の回転を駆動伝達手段により回転シリンダー4に伝達して回転シリンダー4を回転することで、脱毛手段により毛を把持して引き抜くようになっている。そして、本発明においては、駆動源であるモータ3から回転シリンダー4に駆動伝達するための駆動伝達手段である歯車列の途中にモータ3側を回転シリンダー4側に対して封水するための防水部材6を設け、モータ3側に毛や皮脂や水が入らないような構造、特に、モータ3側に水が入らないような防水構造とすることで水洗いが可能なようになっている。また、本発明においては後述するように回転シリンダー4を脱毛装置から取り外して回転シリンダー4単体として掃除できるように構成してある。
【0009】
まず、図1乃至図10に基づいて本発明の一実施形態につき説明する。図1、図3、図4、図5に示すように、本体ケーシング1は前後に2つ割りした半割ケーシング7を合着して構成してあり、本体ケーシング1は上端が開口したもので、モータ3や駆動伝達手段である歯車列を内蔵した基台8が本体ケーシング1内に内装してあり、さらに、本体ケーシング1内にモータ3を駆動するための乾電池又は充電器9を内装してある。
【0010】
基台8の上面部は本体ケーシング1の上端開口を塞いでおり、この基台8の上面部にフック取付け部10が設けてあり、脱毛ヘッド2の下面部に設けた一対のフック11をフック取付け部10に着脱自在に取付けることで本体ケーシング1に対して脱毛ヘッド2を着脱自在に取付けることができるようにしている。
【0011】
基台8は複数の分割された基台を組み合わせて構成してあり、本実施形態においては、基台8がモータ3を内装するモータ内装用基台12と、モータ3をカバーするためのモータカバー用基台13と、モータカバー用基台13の外側方において歯車列をカバーするための歯車カバー基台14と、モータ内装用基台12とモータカバー用基台13と歯車カバー基台14との上部を覆う上基台15とで構成してある。
【0012】
モータ内装用基台12は図5に示すように、コ字状をしたモータ内装部12aと、モータ内装部12aの上面部の一端部から上方に突出した上向き突片12bとで構成してあり、上向き突片12bに係止部12cが設けてある。コ字状をしたモータ内装部12aには側方の開口からモータ3が嵌め込まれて内装され、コ字状をしたモータ内装部12aの側方開口部にモータカバー用基台13を取付け、更に、モータカバー用基台13の外側に歯車カバー基台14を取付けてあり、モータカバー用基台13と歯車カバー基台14とに囲まれた空所が歯車列内装部16となっており、モータ内装部12aと歯車列内装部16とがモータカバー用基台13により仕切ってある。
【0013】
モータ内装部12aに内装されたモータ3の出力軸3aが仕切りであるモータカバー用基台13の孔13aを貫挿して歯車列内装部16内に突出しており、この出力軸3aの歯車列内装部16内に突出した部分にピニオン17が固着してある。モータ内装部12a内には複数の減速歯車18、19が設けてある。減速歯車18、19はいずれも大歯車18a、19aと小歯車18b、19bとよりなるもので、各減速歯車18、19の軸18c、19cの両端部がそれぞれモータカバー用基台13と歯車カバー基台14に設けた孔に軸支してある。減速歯車18の大歯車18aがピニオン17に噛み合っており、減速歯車18の上方に減速歯車19が配置してあり、減速歯車18の小歯車18bに減速歯車19の大歯車19aが噛み合っている。減速歯車19の大歯車19aと小歯車19bとの間には小歯車19bと同径かまたは大径のボス19dが設けてある。
【0014】
歯車カバー基台14には突出壁14aが突設してあって、歯車カバー基台14内を突出壁14aにより下凹所14eと上凹所14dとに仕切ってある。
【0015】
上基台15は外形が本体ケーシング1の上端開口とほぼ同じ形状をしており、外周部に第2の防水部材嵌め込み溝部15aが形成してあって、この第2の防水部材嵌め込み溝部15aにリング状をした弾性を有する第2の防水部材23の内側半部が嵌め込まれる。図5に示すように、上基台15の一側部に開口部15bが設けてあり、上基台15の下面部には開口部15bを挟んで外側に固定片15cを垂設すると共に内側に垂下壁15dを垂設してある。また、上基台15の下面部の固定片15cを垂下した方の端部と反対側の端部には被係止部15fが形成してある。また、上基台15の上面部中央部には上方に向けてトンネル通路を有するトンネル用突部15gが突設してあり、トンネル用突部15gの上面部の中央部には孔15hが設けてあり、トンネル用突部15gの上面部のトンネル通路と直交する方向の両端部には上方に向けて支持突片15iが突設してある。また、開口部15b内には出力用歯車20が配置してあって、出力用歯車20の軸20aが開口部15bの両内壁部に軸支してある。
【0016】
モータ内装用基台12の下端部とモータカバー用基台13の下端部と歯車カバー基台14の下端部とをそれぞれの下端部に設けた孔に歯車カバー基台14側からねじ具21を挿入して固着する。また、モータ内装用基台12の上端部とモータカバー用基台13の上端部と歯車カバー基台14の上端部とにわたるように上基台15が配置され、モータ内装用基台12に設けた係止部12cに上基台15に設けた被係止部15fを係止し、更に、上基台15の固定片15cを歯車カバー基台14の位置決め凹部14fに嵌め込んで位置決めした状態で歯車カバー基台14と固定片15cとをねじ具21により固定する。
【0017】
ここで、本発明においては、駆動伝達手段である歯車列の途中にゴムのような弾性体により構成した防水部材6を設けて上基台15の開口部15bから入った毛や皮脂や水がモータ3側に入るのを防止するようになっている。
【0018】
防水部材に設けた環状体6aの孔を減速歯車19のボス19dに水密的に嵌め込んであり、垂下壁15dと、突出壁14aと、垂下壁15dの下端部と突出壁14aの先端部との間に介在される防水部材6とで減速歯車19のボス19d部分を境界として歯車列内装部16内がモータ3側と開口部15b側とに水密的に仕切られることになる。そして、減速歯車19の大歯車19aが下凹所14eと連通した空所に位置し、減速歯車19の小歯車19bが上凹所14d内に位置して開口部15bの直下に位置し、開口部15bに配設した出力用歯車20と噛み合っている。したがって、開口部15bから入った毛や皮脂や水は防水部材6によりそれ以上内部に入るのが防止されることになる。
【0019】
上記のようにモータ3と歯車列を内蔵した基台8を2つ割りの本体ケーシング1内に内装するには以下のようにして行われる。
【0020】
半割ケーシング7の内面部の上部には内面部の横方向にわたって第2の防水部材嵌め込み溝部7aが形成してあり、更に半割ケーシング7の合わせ部分に沿ってU字状に第3の防水部材嵌め込み溝部7bが形成してあり、U字状をした第3の防水部材嵌め込み溝部7bの両上端部が第2の防水部材嵌め込み溝部7aの下端に連通している。前後に対向する半割ケーシング7を合着する際前後に対向する第3の防水部材嵌め込み溝部7aに第3の防水部材22の前側半部と後側半部とを嵌め込んで合せた状態でねじ具により両半割ケーシング7を合着して本体ケーシング1を構成するのであるが、この場合、モータ3と歯車列を内蔵した基台を内部に配置し、上基台15の外周部に取付けている第2の防水部材23の外側半部を両半割ケーシング7の第2の防水部材嵌め込み溝部7aに嵌め込み、U状をした第3の防水部材22の両上端部をそれぞれ第2の防水部材23の下端面に押接してあって第3の防水部材22と第2の防水部材23とで半割ケーシング7の合着部分及び本体ケーシング1の内面部と上基台15の外周面部との間の封水を連続して行っている。
【0021】
このような構成とすることで、基台を内装した本体ケーシング1内には上基台15に設けた開口部15b以外は内部に連通する部分は無く、しかも基台8内において開口部15bの近傍で防水部材6によりそれ以上モータ3側に毛や皮脂や水等が入らないようになっている。
【0022】
ここで、基台は上記のように上基台15の外周部分を弾性を有する第2の防水部材23により本体ケーシング1に弾性的に支持してあるが、基台(モータ内装用基台12)の下面部は更に半割ケーシング7内に設けたばね支持部7cに支持したばね材24により弾性的に支持してあり、また、半割ケーシング7内の第2の防水部材嵌め込み溝部15aよりも下方に設けた突起7dにコ字状をした支持枠25の孔25aを嵌め込むことで支持枠25を一方の半割ケーシング7の内部に取付けてあり、コ字状の支持枠25の両側片にU字状をした切り込み溝部を形成して切り込み溝部に囲まれた部分に弾性を有する連結片25bが形成してあり、この連結片25bに設けた孔を歯車カバー基台14とモータ内装用基台12の外面にそれぞれ設けた取付け突起14hに嵌め込んで取付けてあり、これにより第2の防水部材23とばね材24との間で更に基台8を本体ケーシング1に対して弾性的支持してある。これによりモータ3を内装した基台8が弾性を有する第2の防水部材23とばね24と連結片25bを有する支持枠25により弾性的に支持してあって、モータ3の振動が本体ケーシング1側に伝わりにくくしてある。
【0023】
上基台15の上面部の両側にはスライド自在にスライド枠26が配置してあり、平面視略矩形をしたスライド枠26の外側片部から外側方に向けて操作部26aが突設してあり、スライド枠26の内側片部の内面に支持フック26bが突設してあり、更にスライド枠26の内側片部の上面にストッパ用突部26cが上方に向けて突出してある。
【0024】
図1に示すように、両スライド枠26の内側部分をトンネル用突部15gのトンネル通路内にスライド自在に嵌め込み、ストッパ用突部26cをトンネル用突部15gの上面部に設けた孔15h内にスライド自在に嵌め込んであって、ストッパ用突部26cが孔15hの縁に当たることでスライド枠26が抜けないようになっている。トンネル用突部15gのトンネル通路内において両スライド枠26間にスプリング26dが介装してあって、スプリング26dにより両スライド枠26を外側に向けて弾性付勢している。そして、トンネル用突部15gと両スライド枠26とでフック取付け部が構成してある。また、両スライド枠26の操作部26aは本体ケーシング1に設けた孔7eにはめ込まれて本体ケーシング1より外側方に突出させてある。
【0025】
脱毛ヘッド2は図1、図2、図6に示すように、脱毛手段を備えた回転シリンダー4と、シリンダー取付け基台27と、シリンダーカバー28と、カム29と、保持ばね30と、ヘッドフレーム31とで構成してある。
【0026】
回転シリンダー4は図7に示すように、円周方向に複数箇所(実施形態では36°の間隔を置いて10箇所)の凹部4aが形成してある。凹部4aの両端部にはそれぞれ固定爪5bが突出してあり、この凹部4aの両端部に突設した固定爪5bには孔5b1が形成してある。また、凹部4a内には脱毛用主体ユニット32が嵌め込んである。
【0027】
脱毛用主体ユニット32は支点板33と、複数(実施形態では4枚)の可動爪5aと、支点止め部材34と、ばね受け部材35と、伝達レバー36と、ばね37とで構成してある。支点板33は中央部にばね受け嵌め込み用角孔33aを設け、両側にリブ嵌め込み用角孔33bを設け、ばね受け嵌め込み用角孔33aと両リブ嵌め込み用角孔33bとの間と、両リブ嵌め込み用角孔33bの各外方にそれぞれ可動爪嵌め込み用角孔33cが形成してある。
【0028】
支点止め部材34は中央部にばね受け嵌め込み孔34aが設けてあり、ばね受け嵌め込み孔34aの両側から上方に固定爪5bが突設してあり、また、支点止め部材34の下面部の両側にはそれぞれ2個で一組となったリブ34bが下方に向けて垂設してあり、リブ34bには長孔34cが設けてある。また、支点止め部材34には長手方向に孔34dが設けてある。そして、この支点止め部材34は両側の2個で一組みとなったリブ34bを支点板33の両側のリブ嵌め込み用角孔33cに嵌め込んである。
【0029】
ばね受け部材35には上部に孔35aが設けてあり、また、下部にばね挿入孔35bが設けてある。そして、ばね受け部材35が支点止め部材34のばね受け嵌め込み孔34a、支点板33のばね受け嵌め込み用角孔33aに嵌め込んである。また、可動爪5aには孔5a1が設けてあり、4枚の可動爪5aのうち2枚の可動爪5aが支点止め部材34に突設した固定爪5bとばね受け部材35との間からばね受け嵌め込み孔34bに挿入して、更に、支点板33のばね受け嵌め込み用角孔33aの両側の可動爪嵌め込み用角孔33bに挿入してある。また、他の2枚の可動爪5aは支点板33の両端部の可動爪嵌め込み用角孔33bに嵌め込んである。また、2個で一組となったリブ34bにはそれぞれ伝達レバー36の上部の突片36aが嵌め込んであって突片36aに設けた係合突部36bがリブ34bの長孔34cにスライド自在に係合してあって、一方の伝達レバー36が一側の2枚の可動爪5aの下部間に介在され、他方の伝達レバー36が他側の2枚の可動爪5aの下部間に介在してある。また、ばね受け部材35に設けたばね挿入孔35bに挿入したばね37が中央部の両可動爪5bの下部内面に弾接している。
【0030】
上記のようにして脱毛用主体ユニット32が一つのユニットとして組み立ててある。そして、この脱毛用主体ユニット32を回転シリンダー4の各凹部4aに嵌め込み、凹部4aの一方の端に設けた固定爪5bに設けた孔5b1から軸49を挿入し、支点止め部材34の孔34d、4枚の可動爪5aの各孔5a1,ばね受け部材35の孔35aを挿通し、該軸49の先端部を凹部4aの他端の固定爪5bの孔5b1に嵌め込んで凹部4aに脱毛用主体ユニット32を取付けてある。
【0031】
回転シリンダー4の軸方向の両端面部には図7に示すように周方向に複数の孔4cが形成してあり、回転シリンダー4の軸方向の一端面部に設けた複数の孔4cに周方向に開閉レバー38と開閉レバー39とが交互に挿入してあり、開閉レバー38の端部の押圧部38aは開閉レバー39の端部の押圧部39aよりも回転シリンダー4の径方向の内側にずれて位置しており、図6に示すように径方向にずれている押圧部38a、39aとが周方向において押圧部38aの両端部がそれぞれ押圧部39aの端部と重なっている。
【0032】
また、回転シリンダー4の軸方向の他端面部に設けた複数の孔4cに周方向に開閉レバー39と開閉レバー38とが前述と同様にして交互に挿入してある。そして、一端面側の孔4cに挿入した開閉レバーとこの孔4cと対向する他端面側の孔4cに挿入した開閉レバーとは一方側が開閉レバー38となっていると、他方側が開閉レバー39となるような関係となっている。
【0033】
添付図面に示す実施形態においては、回転シリンダー4の周方向に設けた凹部4aが軸方向において交互にずれて形成してあるため、開閉レバー39は開閉レバー38よりも長さが短くなっている。両側の開閉レバー38、39の端部はそれぞれ凹部4aにはめ込んだ脱毛用主体ユニット32の両伝達レバー36の外側端部に接している。そして、開閉レバー39を外側から押す力が作用しない状態では、ばね37のばね力により中央の2つの可動爪5aの下部が外側に押され、これにより両伝達レバー36が外側に押され、これにより外側の2つの可動爪5aの下部がそれぞれ外側に押される。このように、中央の2つの可動爪5aの下部が外側に押されることで該中央の2つの可動爪5aが支点板33の可動爪嵌め込み用角孔33cの孔縁を支点として回動して支点止め部材35に設けた固定爪5bから離れ、また、両外側の可動爪5aの下部が外側が押されることで両側の2つの可動爪5aが支点板33の可動爪嵌め込み用角孔33cの孔縁を支点として回動して回転シリンダー4に設けた固定爪5bから離れるようになっている。
【0034】
回転シリンダー4の中央部には孔が設けてあって該孔に図6に示すように軸4bが挿入してある。
【0035】
シリンダー取付け基台27の一側部には突出支持部27aが着脱自在に取付けてある。突出支持部27aをシリンダー取付け基台27に着脱自在に取付けるにあたっては、図9、図10に示すようにシリンダー取付け基台27の一側部に係止ガイド部27jを設け、突出支持部27aの下部両側に設けた係止嵌め込み部27kを係止ガイド部27jにスライド自在に係止することで、突出支持部27aがシリンダー取付け基台27に対して側方(軸4bの軸線方向)にのみ移動して着脱して分離できるように構成してある。シリンダー取付け基台27の他端部にはシリンダーカバー28がねじにより固着されるものである。シリンダー取付け基台27の一側にスライド自在に嵌め込んで取付けた突出支持部27aとシリンダーカバー28に設けた突出支持部28aとにはそれぞれ軸孔部27b、28bが設けてあり、上記シリンダー4の軸4bの両端部が軸孔部27b、28bに軸支してある。
【0036】
図6に示すように、突出支持部27a、28aにはそれぞれ角孔状をしたカム挿入孔27c、28cが形成してあり、カム挿入孔27c、28cの上下縁部に軸支持溝27d、28dが形成してある。そして、カム29を構成するローラがそれぞれカム挿入孔27c、28cに嵌め込まれ、各ローラに挿入したローラ軸29aの上下両端部が軸支持溝27d、28dに嵌め込み支持してあり、ローラは水平回転をするようになっている。ここでローラの一部はカム挿入孔27c、28cから内側に突出している。
【0037】
突出支持部27a、突出支持部28aの外側下部には保持ばね嵌め込み溝部27e、28eが設けてあり、保持ばね嵌め込み溝部27e、28eにそれぞれ保持ばね30のU字状をした下部が嵌め込んで支持してあり、U字状部分に設けた係止突片部30aが保持ばね嵌め込み溝部27e、28eに設けた係止孔部27f、28fに係止して取付けてある。保持ばね30の上部には孔部30bが形成してあり、この孔部30bの上下縁部によりローラ軸29aの上下両端部を弾性的に押圧しており、孔部30bを設けることでローラがこの孔部30bに対応して保持ばね30に接触しないようになっている。また、突出支持部27a、突出支持部28aの下部の保持ばね嵌め込み溝部27e、28eよりも更に外側に突片が上方に向けて突出してあって該突片にそれぞれ引っ掛け係止孔27m、28mが設けてある。
【0038】
シリンダー取付け基台27の下面部には回転シリンダー4の軸4bと平行な方向の両側にそれぞれ対向するように一対のフック11が下方に向けて突出しており、シリンダー取付け基台27の回転シリンダー4の軸4bと直交する方向の両側部には嵌め込み凹部27hが形成してある。また、シリンダー取付け基台27の突出支持部27aを突出した方と反対側の端部には凹欠部27iが設けてあり、この凹欠部27i内に駆動用歯車40が配置してあり、この駆動用歯車40の軸の両端部がシリンダー取付け基台27とシリンダーカバー28とに軸支してあり、駆動用歯車40の上部は回転シリンダー4に設けた歯車41に噛み合っている。シリンダー取付け基台27とシリンダーカバー28とを回転シリンダー4を取付けた状態で組み合わせて固着し、この状態でヘッドフレーム31を着脱自在に被せて取付けることで脱毛ヘッド2を構成してある。
【0039】
ここで、ヘッドフレーム31を着脱自在に取付けるにはヘッドフレーム31の内部の両側寄りに下端に係止爪部31aを有する係止脚31bを設け、突出支持部27a、突出支持部28aの下部外側に設けた引っ掛け係止孔27m、28mに着脱自在に引っ掛け係止してある。ヘッドフレーム31を被せて取付けた状態ではシリンダー取付け基台27に対して一側方にスライド自在に取付けた突出支持部27aがヘッドフレーム31により側方への動きが規制されてシリンダー4の軸4bの端部が軸孔部27bに軸支された状態が保持されるように構成してある。この場合シリンダー4の軸4bの他端部は軸支部28bに軸支される。一方、ヘッドフレーム31を外すと突出支持部27aが一側方にスライドすることが可能となるため、突出支持部27aをシリンダー取付け基台27に対して一側方にスライドさせ、これにより軸支部27bがシリンダー4の軸4bから脱離する。その後、軸4bを軸支部28bから抜くと、シリンダー4を脱離することができるようになっている。
【0040】
上記の構成の脱毛ヘッド2は本体ケーシング1に対して着脱自在に取付けられるものである。脱毛ヘッド2の取付けに当たっては、操作部26aを押した状態で脱毛ヘッド2の下面の一対のフック11をそれぞれ両スライド枠26の矩形状をした開口内に嵌め込み、この状態で操作部26aの押圧を解除することでスプリング26dのばね力により両スライド枠26を外側に移動させて支持フック26bを上記フック11に係止することで取付けるものである。この場合、トンネル用突部15gに突設した一対の支持突片15iがシリンダー取付け基台27の嵌め込み凹部27hに嵌め込んであって脱毛ヘッド2が本体ケーシング1にがたつくことなく確実に取付けられるようになっている。このように脱毛ヘッド2を本体ケーシング1に対して取付けた状態では駆動用歯車40と出力用歯車20とが噛み合うことになり、したがって、モータ3の回転を歯車列を介して回転シリンダー4に設けた歯車41に伝達して回転シリンダー4を回転するようになっている。
【0041】
一方、脱毛ヘッド2を取り外すに当たっては、上記と逆に操作部26aを押すことで支持フック26bをフック11から外すことができるので、この状態で脱毛ヘッド2を引き離すことで取り外すことができるものである。
【0042】
しかして、脱毛ヘッド2を本体ケーシング1に取付けた状態で人体の毛を脱毛するものであるが、脱毛は以下のようにして行われる。
【0043】
すなわち、モータ3を回転することで、ギア列を介して回転シリンダー4を回転する。回転シリンダー4が回転して、開閉レバー38、39の押圧部38a、39aがカム29を構成するローラに当たる位置に来ると、ローラにより開閉レバー38、39をばね37に抗して内側に押し、開閉レバー38、39の先端部により外側の可動爪5aの下部を内側に押すと共に該外側の可動爪5aの下部を介して伝達レバー36を内側に押して移動させて内側の可動爪5aの下部を内側に押す。このようにして4枚の可動爪5aの下部が内側に押されることで可動爪5aが回動して可動爪5aの上部がそれぞれ固定爪5bに押し当たることになり、可動爪5aと固定爪5bとの間に導入された毛が把持されることになる。そして、この毛を把持した状態で回転シリンダー4が回転することで毛を引き抜くものである。回転シリンダー4の回転により次の開閉レバー38、39がローラの所に至ってローラにより押圧されて上記と同様に毛を把持して引き抜くものである。
【0044】
ここで、図6に示すように、周方向に一つ置きに設けた開閉レバー38の押圧部38aの両端部が開閉レバー39の押圧部39aの端部と周方向において重なっているので、毛を把持するのに寄与した開閉レバーの押圧部の回転方向の後端部をローラで押圧しているとき、次の開閉レバーの押圧部の前端部がローラで同時に押圧されることになり、このため、爪5を回転シリンダー4の周方向に複数配置しても毛を把持して引き抜く距離を長くとることができるものである。
【0045】
ところで、掃除をする場合には前述のように防水部材6、第2の防水部材23、第3の防水部材22を設けることにより駆動源であるモータ3側に毛や皮脂や水が入らないような防水構造としてあるので、水洗いにより掃除をすることができるが、回転シリンダー4部分に付着した毛をより効果的に除去するために、回転シリンダー4部分を脱毛装置から取り外して掃除するものである。すなわち、脱毛装置の脱毛ヘッド2のヘッドフレーム31を外して、図10に示すように突出支持部27aをシリンダー取付け基台27に対して一側方にスライドして脱離させて回転シリンダー4の軸4bの端部の回転保持をしている軸支部27bを軸4bから脱離し、更に、シリンダー4の軸4bの他端部を軸支部28bから抜くことで、回転シリンダー4を脱離し、このようにして脱毛装置から外した回転シリンダー4を単独で掃除することで、回転シリンダー4に付着した毛などを簡単且つ綺麗に隅々まで掃除できるものである。上記のように回転シリンダー4を脱毛装置から外した状態ではカム29による押圧が解除されるので、脱毛手段を構成する可動爪5aと固定爪5bとによる毛を把持する把持力が解除されることになり、これにより回転シリンダー4を脱毛装置から脱離して掃除する際に、毛を把持したまま掃除できないという不都合がないものである。
【0046】
【発明の効果】
上記のように本発明の請求項1記載の発明にあっては、手で持つことができるような把持部を有する脱毛装置の上端開口部に、開閉して毛を掴む複数の爪を備えて回転又は回動によって毛を引き抜くための脱毛手段を備えた回転シリンダーを配設し、該回転シリンダーの回転中心を構成する軸の両端部を支持部で回転自在に支持し、少なくとも一方の支持部を軸の軸線方向に移動自在として軸における端部の回転保持が解除されることにより回転シリンダーを脱毛装置に対して着脱自在としたので、脱毛シリンダーが独立して脱毛装置より着脱自在となり、しかも、取り外しに当っては、回転シリンダーの軸の端部を支持する支持部を軸の軸線方向に移動するという簡単な構成で回転シリンダーを脱毛装置から分離することができるものであって、構造を簡略化できるものであり、このように着脱自在とすることで、肌と接する脱毛シリンダーを脱毛装置から脱離して隅々まできれいに掃除することができて清潔にできるものであり、また、脱毛手段に不具合が生じて交換修理が必要な場合、脱毛ヘッドごと交換する必要がなくて脱毛シリンダーという必要最小限の部分の修理または交換ですますことができ、使用者にとって修理費用が低価格ですむと同時に、修理の手間及び修理に要する時間が大幅に削減できるものである。
【0047】
また、請求項2記載の発明にあっては、上記請求項1記載の発明の効果に加えて、回転シリンダーを脱毛装置より離脱させた状態で脱毛手段による毛を把持する把持力が解除されるので、回転シリンダーを脱毛装置から取り外して独立して掃除できるのみならず、回転シリンダーを脱毛装置から脱離して掃除する際に、毛を把持したまま掃除できないという不都合がなくて快適に掃除できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の脱毛装置の一実施形態の正面断面図である。
【図2】 同上の平面図である。
【図3】 同上のモータ部分で断面にした側面断面図である。
【図4】 同上の防水部材部分で断面にした側面断面図である。
【図5】 同上の本体ケーシング部分の分解斜視図である。
【図6】 同上の脱毛ヘッドの分解斜視図である。
【図7】 同上の回転シリンダー部分の分解斜視図である。
【図8】 同上の本体ケーシングから脱毛ヘッドを外した状態の正面断面図である。
【図9】 同上の回転シリンダーを取り外す構造を示すもので、(a)は正面断面図であり、(b)は側面断面図である。
【図10】 同上の回転シリンダーを取り外す説明図である。
【符号の説明】
1 本体ケーシング
2 脱毛ヘッド
3 モータ
4 回転シリンダー
4b 軸
5 爪
27b 軸孔部
28b 軸孔部
31 ヘッドフレーム
Claims (2)
- 手で持つことができるような把持部を有する脱毛装置の上端開口部に、開閉して毛を掴む複数の爪を備えて回転又は回動によって毛を引き抜くための脱毛手段を備えた回転シリンダーを配設し、該回転シリンダーの回転中心を構成する軸の両端部を支持部で回転自在に支持し、少なくとも一方の支持部を軸の軸線方向に移動自在として軸における端部の回転保持が解除されることにより回転シリンダーを脱毛装置に対して着脱自在として成ることを特徴とする脱毛装置。
- 回転シリンダーを脱毛装置より離脱させた状態で脱毛手段による毛を把持する把持力が解除されることを特徴とする請求項1記載の脱毛装置。
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