JP3884829B2 - 半導体装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は半導体装置に関し、特に、電源ノードに電荷を供給して予め定められた高電圧にするための昇圧回路を備えた半導体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図12は、従来のDINOR型フラッシュメモリの構成を示す一部省略した回路ブロック図である。図12を参照して、このフラッシュメモリは、メモリアレイ100、ロウデコーダ101、コラムデコーダ+読出回路102、書込回路103およびソースラインドライバ104を備える。
【0003】
メモリアレイ100は、半導体基板のウェル105の表面に行列状に形成された複数のメモリセルMCと、各行に対応して設けられたワード線WLと、各隣接する2つの行に対応して設けられたソース線SLと、各列に対応して設けられた副ビット線SBLと、一定数の副ビット線SBLごとに設けられた主ビット線BLと、各副ビット線SBLと対応の主ビット線BLとの間に接続されたNチャネルMOSトランジスタからなる選択ゲートSGとを含む。
【0004】
各メモリセルMCは、図13(a)(b)に示すように、ウェル105表面の上方に絶縁層を介して浮遊ゲート107を形成し、さらにその上方に絶縁層を介して制御ゲート108を形成し、ゲート107,108の両側のウェル105表面にそれぞれソース106sおよびドレイン106dを形成したものである。制御ゲート108、ドレイン106dおよびソース106sは、それぞれ対応のワード線WL、副ビット線SBLおよびソース線SLに接続される。
【0005】
書込動作時は、表1上段に示すように、メモリセルMCのドレイン106dおよび制御ゲート108にそれぞれ+6Vおよび−8Vが印加され、ソース106sはオープン(フローティング)にされ、ウェル106は接地される。これにより、図13(a)に示すように、トンネル効果によって浮遊ゲート107からドレイン106dに電子が引抜かれ、図14に示すように、メモリセルMCのしきい値電圧Vthが約2Vに下がる。すなわち、データ「0」が書込まれる。
【0006】
【表1】
【0007】
消去動作時は、表1中段に示すように、メモリセルMCの制御ゲート108に+10Vが印加され、ソース106sおよびウェル105に−8Vが印加され、ドレイン106dはオープンにされる。これにより、図13(b)に示すように、トンネル効果によってソース106sおよびウェル105から浮遊ゲート107に電子が注入され、図14に示すようにメモリセルMCのしきい値電圧Vthが約6Vに上がる。すなわち、データ「1」が書込まれる。
【0008】
読出動作時は、表1下段に示すように、メモリセルMCのドレイン106dに1Vが印加され、制御ゲート108に+3.3Vが印加され、ソース106sおよびウェル105に0Vが印加されて、図14に示すように、ドレイン106dとソース106sの間にしきい値電流Ith(通常は数十μA)が流れるか否かが検出される。メモリセルMCにデータ「0」が書込まれている場合は電流Ithが流れ、そうでない場合は電流Ithは流れない。
【0009】
図12に戻って、ロウデコーダ101は、ロウアドレス信号RAに従って複数のワード線WLのうちのいずれかのワード線WLを選択し、選択したワード線WLに動作モードに応じた電圧−8V,+10Vまたは+3.3Vを印加する。また、ロウデコーダ101は、上記一定数の副ビット線SBLのうちのいずれかの副ビット線SBLを選択し、選択した副ビット線SBLに対応する選択ゲートSGを導通させて、選択した副ビット線SBLと主ビット線BLとを結合させる。
【0010】
コラムデコーダ+読出回路102は、コラムアドレス信号CAに従って複数の主ビット線BLのうちのいずれかの主ビット線BLを選択し、選択した主ビット線BLに動作モードに応じた電圧+6Vまたは1Vを印加し、または選択した主ビット線BLをオープンにする。また、コラムデコーダ+読出回路102は、読出動作時は、選択した主ビット線BLにしきい値電流Ithが流入するか否かを検出し、検出結果に応じたデータを外部に出力する。
【0011】
書込回路103は、書込動作時は書込データDinに応じた電圧を各主ビット線BLに印加し、消去動作時はウェル105に−8Vを印加するとともに、各ソース線SLにソースラインドライバ104を介して−8Vを印加する。
【0012】
ソースラインドライバ102は、消去動作時に書込回路103に応答して各ソース線SLに−8Vを印加する。
【0013】
次に、このフラッシュメモリの書込および消去動作について詳細に説明する。書込回路103には、図15に示すように、書込用の入力バッファ110、データバッファ111、クロック発生回路(CLK)116および昇圧回路(チャージポンプ)117が設けられている。クロック発生回路116および昇圧回路117は、VBL発生回路118を構成する。
【0014】
データバッファ111は、各主ビット線BLに対応して設けられたラッチ回路112およびトランスファゲート115を含む。ラッチ回路112は、逆並列に接続されたインバータ113,114を含み、入力バッファ110の出力をラッチして対応のトランスファゲート115の制御電極に与える。各トランスファゲート115は、昇圧回路117の出力ノード117aと対応の主ビット線BLとの間に接続される。
【0015】
昇圧回路117は、図16に示すように、ノードN120と出力ノード117aとの間に直列接続された複数のダイオード120と、それぞれが電源電位VccのラインとノードN120および複数のダイオード120のカソードとの間に接続された複数のダイオード121と、各奇数番のダイオード120のアノードとクロック入力ノード117aとの間および各奇数番のダイオード120のカソードとクロック入力ノード117bとの間に接続されたキャパシタ112とを含む。
【0016】
クロック入力ノード117b,117cは、それぞれクロック発生回路116で生成された相補クロック信号φ10,/φ10を受ける。クロック信号φ10または/φ10が「L」レベルになったときにキャパシタ122が充電され、クロック信号φ10または/φ10が「H」レベルになったときにキャパシタ122の電荷が出力ノード117aに供給され、出力ノード117aは所定の目標電圧VBL0=+6Vまで昇圧される。
【0017】
書込動作時は、同時にまたは時系列的に書込データDin(データ「0」)が入力バッファ110に入力される。データDinは、入力バッファ110によって順次データバッファ111内のラッチ回路112へ送られ、書込動作(データ「0」の場合に書込動作が行なわれる)が行なわれるべきメモリセルMCに対応するラッチ回路112にラッチされる。データ「0」が蓄えられたラッチ回路112は、対応のトランスファゲート115を導通させ、昇圧回路117の出力電圧+6Vを主ビット線BLに伝える。
【0018】
同時に、ロウデコーダ101によって選択されたワード線WLには−8Vが印加され、選択ゲートSGのゲートには+10Vが印加される。これらの電圧によって、メモリセルMCの浮遊ゲート107からドレイン106dへと電子がトンネル効果によって引抜かれ、書込が行なわれる。
【0019】
なお、ラッチ回路112にデータ「1」が蓄えられている場合、そのラッチ回路112に対応するトランスファゲート115は非導通のままであり、主ビット線BLに昇圧回路117の出力電圧+6Vは伝えられない。
【0020】
また、昇圧回路117の駆動力は制御できず、電源電圧や温度などが一定であれば、昇圧回路117の駆動力は常に一定である。
【0021】
また、書込回路103には、図17に示すように、消去用の昇圧回路130がさらに設けられている。昇圧回路130の出力ノード130aはウェル105に接続されるとともに、ソースラインドライバ104を介して各ソース線SLに接続される。昇圧回路130は、クロック発生回路116からのクロック信号φ10,/φ10によって駆動される。昇圧回路130は、クロック信号φ10,/φ10に同期して、出力ノード130aから電荷を引抜く。ノード130は、−8Vまで昇圧される。
【0022】
消去動作時は、昇圧回路130の出力電圧−8Vがソース線SLおよびウェル105に伝えられる。同時に、ロウデコーダ101によって選択されたワード線WLに+10Vが印加され、選択ゲートSGのゲートは接地される。これらの電圧によって、メモリセルMCのソース106sおよびウェル105から浮遊ゲート107へ電子がトンネル効果によって注入され、データの消去が行なわれる。なお、このときデータバッファ111のトランスファゲート115はすべて非導通になっている。昇圧回路130の駆動力が制御できないのは昇圧回路117と同様である。
【0023】
なお、書込動作時と消去動作時で別の図16,17を用いて説明したが、これは説明および図が煩雑になるのを避けるためであり、実際には適当な切換回路などによって接続状態が切換わるようになっている。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】
このように、従来のフラッシュメモリにおいては昇圧回路117の駆動能力は常に一定であった。
【0025】
しかし、書込動作時に書込を行なうメモリセルMCの数が多い場合、多くの主ビット線BLを昇圧回路117の出力ノード117aに接続しなければならず、充電するビット線容量(主ビット線BLに必然的に付随する寄生容量)が大きなものになる。また、多くのメモリセルMCにトンネル電流を流す必要がある。このため、昇圧回路117から大きな電流を供給する必要が生じる。このとき従来のフラッシュメモリでは、図18(a)の下側の曲線に示すように昇圧回路117の駆動能力が不足し、主ビット線BLを目標電圧VBL0まで充電するための時間が長くなってしまう。
【0026】
また、メモリセルMCへの書込動作が完了するまでの時間は図18(a)の斜線部分の面積と密接な関係があり、書込開始からの時間とメモリセルMCのしきい値電圧Vthの変化の関係(書込特性)は、モデル的に示すと図19のようになる。昇圧回路117の駆動能力が適当であるときは図19の中央の書込特性となり予定された時間で書込動作を終了することができるが、駆動能力が不足すると上側の特性線になってしまい、書込時間が長くなる。駆動能力が高すぎると、下側の特性線となり、書込時間が短くなる。したがって、従来のフラッシュメモリでは、書込データ「0」の数により、書込時間が変化してしまうという問題があった。
【0027】
一方、ラッチ回路112の大部分がデータ「1」をラッチした場合には、充電が必要な主ビット線BLが少ないため、昇圧回路117の駆動能力が過剰になってしまい、主ビット線BLの充電は速やかに行なわれるものの、必要以上に電力を消費していた。
【0028】
さらに、トンネル電流は、電圧差があれば常に流れるため、昇圧回路117の出力電圧VBLの立上がりの履歴によって、メモリセルMCのしきい値電圧Vthの変化の様子が影響を受けることになり、メモリセルMCのしきい値電圧Vthの分布幅が広がってしまう。
【0029】
また、昇圧回路117から負荷側(ここでは主ビット線BLやメモリセルMC)に1回のクロックアップで送り込まれる電荷量が負荷側で流すことができる電荷量に比べて大きな場合、図18のX部に示すように、リップル(電圧振動)が生じることがある。リップルの振幅ΔVは、クロック信号φ10,/φ10の1回のクロックアップで送り込まれる電荷量と負荷容量との比に応じて増大する。このリップルによって、メモリセルMCのゲート−ドレイン間耐圧以上の電圧がかかる可能性があり、トンネル酸化膜などの信頼性を落とす原因となり得る。
【0030】
また、温度や電源電圧が変化すると、昇圧回路117の駆動力も変化するため、駆動力が適切でなくなり、書込時間が長くなったり、リップルが起こる要因となる。消去の場合にも、温度や電源電圧による昇圧回路130の駆動力の変動が起こり、駆動力が適切でなくなることがある。
【0031】
それゆえに、この発明の主たる目的は、昇圧回路の駆動開始から電源ノードが高電圧に達するまでの時間を一定にすることが可能な半導体装置を提供することである。
【0032】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明は、電源ノードに電荷を供給して予め定められた高電圧にするための昇圧回路を備えた半導体装置であって、電源ノードが高電圧よりも低い第1の参照電圧に達したことを検知して第1の信号を出力する第1の検知手段、昇圧回路の駆動開始から第1の信号が出力されるまでの時間を計測する計時手段、および計時手段の計時結果に基づいて、昇圧回路の駆動開始から電源ノードが高電圧に達するまでの時間が予め定められた時間になるように昇圧回路の電荷供給能力を制御する制御手段を備え、さらに、電源ノードが高電圧と第1の参照電圧との間の第2の参照電圧に達したことを検知して第2の信号を出力する第2の検知手段を備え、制御手段は、第1の信号が出力されてから第2の信号が出力されるまでの間は昇圧回路の電荷供給能力を高いレベルで制御し、第2の信号が出力された後は昇圧回路の電荷供給能力を低いレベルで制御することを特徴としている。
【0033】
請求項2に係る発明では、請求項1に係る発明の昇圧回路は、クロック信号によって駆動され、制御手段は、クロック信号の周波数および振幅のうちの少なくとも一方を制御して、昇圧回路の電荷供給能力を制御する。
【0034】
請求項3に係る発明は、電源ノードに電荷を供給して予め定められた高電圧にするための昇圧回路を備えた半導体装置であって、電源ノードが高電圧よりも低い参照電圧に達したことを検知して検知信号を出力する検知手段、昇圧回路の駆動開始から検知信号が出力されるまでの時間を計測する計時手段、および計時手段の計時結果に基づいて、昇圧回路の駆動開始から電源ノードが高電圧に達するまでの時間が予め定められた時間になるように昇圧回路の電荷供給能力を制御する制御手段を備え、昇圧回路は、クロック信号によって駆動され、制御手段は、クロック信号の周波数および振幅のうちの少なくとも一方を制御して、昇圧回路の電荷供給能力を制御することを特徴としている。
【0035】
請求項4に係る発明は、電源ノードに電荷を供給して予め定められた高電圧にするための昇圧回路を備えた半導体装置であって、電源ノードが高電圧よりも低い第1の参照電圧に達したことを検知して第1の信号を出力する第1の検知手段、昇圧回路の駆動開始から第1の信号が出力されるまでの時間を計測する計時手段、および計時手段によって計測された時間が基準時間よりも長いことに応じて、昇圧回路とともに電源ノードに電荷を供給する副昇圧回路を備えたことを特徴としている。
【0036】
請求項5に係る発明では、請求項4に係る発明に、さらに、電源ノードが高電圧と第1の参照電圧との間の第2の参照電圧に達したことを検知して第2の信号を出力する第2の検知手段、および第1の検知手段から第1の信号が出力されたことに応じて昇圧回路の電荷供給能力を上昇させ、第2の検知手段から第2の信号が出力されたことに応じて昇圧回路の電荷供給能力を低下させる制御手段が設けられる。
【0037】
請求項6に係る発明では、請求項5に係る発明の昇圧回路は、クロック信号によって駆動され、制御手段は、クロック信号の周波数および振幅のうちの少なくとも一方を制御して、昇圧回路の電荷供給能力を制御する。
【0038】
【発明の実施の形態】
実施の形態を説明する前に、まずこの発明の原理について説明する。昇圧回路の出力電圧がある参照電圧VR0に達したことを検知回路によって検知し、それまでに要した時間を計時回路によって計測する。計測した時間が基準時間を超えていれば、昇圧回路の駆動力(電荷供給能力)が不足しているので、昇圧回路の駆動力を上昇させる。逆に、計測した時間が基準時間に満たない場合は、昇圧回路の駆動力が大きすぎるので、駆動力を低下させる。
【0039】
ここで、書込または消去の完了時間をできるだけ早める目的で、昇圧回路の出力電圧がVR0〜VR1(VR0<VR1)の場合は、昇圧回路の駆動力を上昇させる。そして、昇圧回路の出力電圧が参照電圧VR1を超えた時点で、昇圧回路の駆動力を元に戻し、適切な駆動力で動作させる。
【0040】
これにより、常に昇圧回路の駆動力を最適に近い状態に設定することができ、常に一定の書込時間または消去時間を実現することができる。また、昇圧回路の出力電圧が速やかに立上がるので、書込時間または消去時間を短くすることができる。また、昇圧回路の出力電圧の立上がり時の様子もほぼ同じになるので、立上がり最中のトンネル電流によるメモリセルのしきい値電圧の変動の量も同じにでき、しきい値電圧の分布幅を狭めることが可能となる。また、上述したリップルを低減させることもできる。
【0041】
以下、図を用いてこの発明を詳細に説明する。
[実施の形態1]
図1は、この発明の実施の形態1によるDINOR型フラッシュメモリのVBL発生回路17の構成を示す回路ブロック図であって、図15のVBL発生回路118と対比される図である。
【0042】
図1を参照して、このVBL発生回路17は、コンパレータ1,2、オシレータ3、カウンタ4、クロック発生回路5〜8、クロック切換回路10、トランスファゲート15,16および昇圧回路117を含む。昇圧回路117は、図16で示したものと同じである。
【0043】
コンパレータ1は、昇圧回路117の出力電圧VBLと参照電圧VR0(たとえば1V)とを比較し、VBL<VR0の場合は「L」レベルを出力し、VBL>VR0の場合は「H」レベルを出力する。コンパレータ1の出力は、カウンタ4に信号COEとして入力され、トランスファゲート15,16の制御電極に入力され、アップ信号UPとしてクロック発生回路5〜8の各々に入力され、さらにはストップ信号STPとしてオシレータ3に入力される。
【0044】
コンパレータ2は、昇圧回路117の出力電圧VBLと参照電圧VR1(たとえば5V)とを比較し、VBL<VR1の場合は「L」レベルを出力し、VBL>VR1の場合は「H」レベルを出力する。コンパレータ2の出力は、ダウン信号DWNとしてクロック発生回路5〜8の各々に入力される。
【0045】
オシレータ3は、書込動作の開始と同時に入力されるスタート信号STRによって活性化され、一定周波数のクロック信号φ0を生成してカウンタ4に与える。オシレータ3は、コンパレータ1からのストップ信号STPが「H」レベルになったことに応じて非活性化される。
【0046】
カウンタ4は、図2に示すように、トランスファゲート20,37〜40、フリップフロップ21〜23、NANDゲート24,27,30,34,36、およびインバータ25,26,28,29,31,32,33,35を含む。フリップフロップ21〜23は、図3に示すように、トランスファゲート20を介して入力されるクロック信号φ0のパルス数をカウントする。
【0047】
インバータ32,33,35およびNANDゲート34からなる第1の論理回路は、フリップフロップ21〜23に入力されたパルス数が0または1個の場合に「H」レベルを出力する。インバータ29,31およびNANDゲート34から第2の論理回路は、フリップフロップ21〜23に入力されたパルスが2または3個の場合に「H」レベルを出力する。インバータ26,28およびNANDゲート27からなる第3の論理回路は、フリップフロップ21〜23に入力されたパルス数が4または5個の場合に「H」レベルを出力する。インバータ25およびNANDゲート24からなる第4の論理回路は、フリップフロップ21〜23に入力されたパルス数が6または7個の場合に「H」レベルを出力する。
【0048】
NANDゲート36は、フリップフロップ21〜23に入力されたパルス数が8個を超えた場合に「L」レベルを出力してトランスファゲート20を非導通にし、パルスの入力を遮断する。
【0049】
トランスファゲート37〜40は、それぞれ第1〜第4の論理回路の出力を受ける。トランスファゲート37〜40は、コンパレータ1からの出力信号COEが「H」レベルになったことに応じて導通する。トランスファゲート37〜40を通過した信号がそれぞれ制御信号C1〜C4となる。
【0050】
なお、一連の書込動作が終了した時点から、次の書込または消去動作が開始されるまでのどこかの時点で、フリップフロップ21〜23にリセット信号RESを入力し、カウント数を0に戻す動作が入る。
【0051】
クロック発生回路5は、図4に示すように、オシレータ41、1/2分周器42a,42b、トランスファゲート43a,43b,44a,44b、インバータ45a,45b,46,48およびNANDゲート47を含む。
【0052】
オシレータ41は、一定周波数fのクロック信号φ1s,/φ1sを出力する。1/2分周器42a,42bは、それぞれクロック信号φ1s,/φ1sを1/2分周して、周波数f/2のクロック信号φ1s′,/φ1s′を出力する。
【0053】
トランスファゲート43a,43b,44a,44b、インバータ45a,45b,46,48およびNANDゲート47は、信号UP,DWNに従って、クロック信号φ1s,/φ1sとクロック信号φ1s′,/φ1s′とのうちの一方をクロック信号φ1,/φ1としてクロック発生回路5から出力させるための切換回路を構成している。
【0054】
VBL<VR0であって信号UP,DWNがともに「L」レベルの場合は、トランスファゲート43a,43bが非導通となり、トランスファゲート44a,44bが導通し、周波数f/2のクロック信号φ1s′,/φ1s′がクロック信号φ1,/φ1として出力される。
【0055】
VR0<VBL<VR1であって信号UP,DWNがそれぞれ「H」レベルおよび「L」レベルの場合は、トランスファゲート43a,43bが導通し、トランスファゲート44a,44bが非導通となり、周波数fのクロック信号φ1s,/φ1sがクロック信号φ1,/φ1として出力される。
【0056】
VBL>VR0であって信号UP,DWNがともに「H」レベルの場合は、トランスファゲート43a,43bが非導通となり、トランスファゲート44a,44bが導通し、周波数f/2のクロック信号φ1s′,/φ1s′がクロック信号φ1,/φ1として出力される。
【0057】
クロック発生回路6,7,8もクロック発生回路5と同様である。ただし、クロック発生回路6,7,8に含まれるオシレータ41の発振周波数はたとえばそれぞれ2f,4f,8fになっているがこれに限定されるものではない。
【0058】
クロック切換回路10は、トランスファゲート11a〜14a,11b〜14bを含む。トランスファゲート11a〜14aの一方導通電極はそれぞれクロック発生回路5〜8からのクロック信号φ1〜φ4を受け、各々の他方導通電極はともに昇圧回路117のクロック入力ノード117bに接続され、各々の制御電極はそれぞれカウンタ4からの制御信号C1〜C4を受ける。
【0059】
トランスファゲート11b〜14bの一方導通電極はそれぞれクロック発生回路5〜8からのクロック信号/φ1〜/φ4を受け、各々の他方導通電極はともに昇圧回路117のクロック入力ノード117cに接続され、各々の制御電極はそれぞれカウンタ4からの制御信号C1〜C4を受ける。
【0060】
制御信号C1〜C4が「H」レベルになった場合は、それぞれトランスファゲート11a,11b;…;14a,14bが導通し、クロック信号φ1,/φ1;…;φ4,/φ4が昇圧回路117に与えられる。したがって、カウンタ4のカウント値が大きいほど、高い周波数のクロック信号が昇圧回路117に与えられることとなる。
【0061】
トランスファゲート15,16の一方導通電極はそれぞれクロック発生回路6からのクロック信号φ2,/φ2を受け、各々の他方導通電極はそれぞれ昇圧回路117のクロック入力ノード117b,117cに接続され、各々の制御電極はともにコンパレータ1の出力を受ける。
【0062】
VBL<VR0であってコンパレータ1が「L」レベルを出力している場合はトランスファゲート15,16が導通し、クロック信号φ2,/φ2が昇圧回路117に与えられる。
【0063】
次に、このVBL発生回路17の動作について説明する。
書込開始と同時に、オシレータ3へスタート信号STRが入力されてオシレータ3が活性化され、カウンタ4がオシレータ3からのクロック信号φ0のパルス数を数え始める。このとき、昇圧回路117は、トランスファゲート15,16を介して入力されるクロック信号φ2,/φ2によって駆動されている。
【0064】
昇圧回路117の出力電圧VBLが参照電圧VR0を超えると、コンパレータ1の出力が「H」レベルとなる。これにより、オシレータ3が非活性化されるとともに、カウンタ4に蓄えられているパルス数に応じた制御信号C1〜C4がクロック切換回路10に与えられ、昇圧回路117の駆動力が制御される。
【0065】
カウンタ4に蓄えられているパルス数が0または1個、2または3個、4または5個、6または7個の場合に制御信号C1〜C4がそれぞれ「H」レベルとなる。昇圧回路117のクロック入力ノード117b,117cには、周波数が順次大きくなるクロック信号φ1,/φ1;…;φ4,/φ4がクロック切換回路10を介して接続されている。制御信号C1〜C4が「H」レベルになったとき、それぞれクロック信号φ1,/φ1;…;φ4,/φ4が昇圧回路117へ送られる。つまり、カウンタ4に蓄えられているパルス数が多いほど、すなわち昇圧回路117の出力電圧VBLが参照電圧VR0に達するまでの時間が長いほど、高い周波数のクロック信号が昇圧回路117に送られ、昇圧回路117の駆動能力が大きくなる。
【0066】
出力電圧VBLはVR0〜VR1の期間は、クロック信号φ1,/φ1;…;φ4,/φ4の周波数はVBL<VR0の期間の2倍になり、VBLは急速に上昇する。そして、VBLがVR1を超えた時点でクロック信号φ1,/φ1;…;φ4,/φ4の周波数が元に戻り、VBLはスムーズに目標電圧VBL0に達する。
【0067】
この実施の形態では、昇圧回路117の出力電圧VBLが参照電圧VR0に達するまでの時間に応じて昇圧回路117の駆動能力を制御するので、図5に示すように、常に最適に近い駆動能力を得ることができる。
【0068】
すなわち、書込時間または昇圧時間を常に一定にでき、安定した書込動作または消去動作を行なうことができる。
【0069】
また、昇圧回路117の出力電圧VBLが速やかに立上がるので、書込または消去の時間を短くすることができる。
【0070】
また、出力の立上がり時の様子もほぼ同じになるので、立上がり最中のトンネル電流によるメモリセルMCのしきい値電圧Vthの変動の量を同じにすることができ、しきい値電圧Vthの分布幅を狭めることができる。
【0071】
また、書込動作時において書込を行なうメモリセルMCの数が少ない場合は、昇圧回路117の駆動力が小さく抑制されるので、昇圧回路117の駆動能力が過剰になってリップルが生じるのを防止することができる。
【0072】
[実施の形態2]
図6は、この発明の実施の形態2によるDINOR型フラッシュメモリのVBL発生回路49の構成を示す回路ブロック図であって、図15のVBL発生回路118と対比される図である。
【0073】
図6を参照して、このVBL発生回路49は、コンパレータ1,2、オシレータ3、カウンタ50、クロック発生回路5、ブースト回路60、トランスファゲート74および昇圧回路117を含む。昇圧回路117は、図16で示したものと同じである。コンパレータ1,2、オシレータ3およびクロック発生回路5は、実施の形態1で示したものと同じである。
【0074】
コンパレータ1の出力は、カウンタ50に信号COEとして入力され、トランスファゲート74の制御電極に入力され、クロック発生回路5にアップ信号UPとして入力され、さらにはストップ信号STPとしてオシレータ3に入力される。コンパレータ2の出力は、ダウン信号DWNとしてクロック発生回路5に入力される。
【0075】
カウンタ50は、図7に示すように、トランスファゲート51,56、フリップフロップ52〜54およびインバータ55を含む。フリップフロップ52〜54は、図8に示すように、トランスファゲート51を介して入力されるクロック信号φ0のパルス数をカウントする。フリップフロップ54の出力Q3は、入力されたクロック信号φ0のパルス数が4個未満の場合は「L」レベルとなり、入力されたクロック信号φ0のパルス数が4個以上の場合は「H」レベルとなる。
【0076】
インバータ55は、フリップフロップ54の出力Q3が「H」レベルになったことに応じて「L」レベルを出力してトランスファゲート51を非導通にし、パルスの入力を遮断する。
【0077】
トランスファゲート56は、フリップフロップ54の出力Q3を受ける。トランスファゲート56は、コンパレータ1からの信号COEが「H」レベルになったことに応じて導通する。トランスファゲート56を通過した信号がブースト信号BSTとなり、ブースト回路60に入力される。
【0078】
なお、一連の書込動作が終了した時点から次の書込または消去動作が開始されるまでのどこかの時点で、フリップフロップ52〜54にリセット信号RESを入力し、カウント数を0に戻す動作が入る。
【0079】
ブースト回路60は、図9に示すように、φ1用ブースト回路60aおよび/φ1用ブースト回路60bを備える。φ1用ブースト回路60aは、NANDゲート61、インバータ62〜64,69、キャパシタ65、PチャネルMOSトランジスタ66,67,71,72およびNチャネルMOSトランジスタ68,70,73を含む。NチャネルMOSトランジスタ70は電流の逆流を防止し、NチャネルMOSトランジスタ71は貫通電流を防止するために設けられている。
【0080】
ブースト信号BSTが「H」レベルの場合は、NANDゲート61はクロック信号φ1に対してインバータとして動作する。クロック信号φ1が「L」レベルの期間は、MOSトランジスタ70,71,73が導通し、MOSトランジスタ72が非導通となり、出力ノードN60aの電位すなわちクロック信号φ1′は「L」レベルとなる。同時にMOSトランジスタ68,66が導通しMOSトランジスタ67が非導通となり、キャパシタ65の電極65a,65b間が電源電圧Vccに充電される。
【0081】
次いでクロック信号φ1が「H」レベルに立上がると、MOSトランジスタ68,66が非導通となりMOSトランジスタ67が導通し、キャパシタ65の一方電極65bが「H」レベルとなり、他方電極65aがVcc+V′に押し上げられる。同時にMOSトランジスタ70,72が導通しMOSトランジスタ71,73が非導通となり、図10に示すように、クロック信号φ1′はVcc+V′となる。なお、理論的にはV′=Vccとなるが、実際にはMOSトランジスタ66のゲートを充電する電流が必要となるのでV′<Vccとなる。
【0082】
ブースト信号BSTが「L」レベルの場合は、NANDゲート61の出力は「H」レベルに固定され、常にMOSトランジスタ68,66が導通しMOSトランジスタ67が非導通となる。したがって、電源電圧Vccの昇圧は行なわれず、図10に示すように、クロック信号φ1′は接地電位GNDと電源電位Vccの間で振幅する。
【0083】
/φ1用ブースト回路60bは、クロック信号φ1の代わりにクロック信号/φ1が入力されるだけで、φ1用ブースト回路60aと全く同じ構成である。
【0084】
ブースト回路60で生成されたクロック信号φ1′,/φ1′は、昇圧回路117に入力される。図16で示したように、昇圧回路117は、入力クロック信号φ1′,/φ1′が「H」レベルに立上がるごとにキャパシタ122に充電された電荷を押し出す。したがって、クロック信号φ1′,/φ1′の「H」レベルの電位がVccからVcc+V′に昇圧されると、V′分だけ昇圧回路117の電荷供給能力が増大される。
【0085】
図6に戻って、トランスファゲート74は、カウンタ50の出力ノード50aと接地電位GNDのラインとの間に接続され、その制御電極はコンパレータ1の出力を受ける。VBL<VR0であってコンパレータ1の出力が「L」レベルの場合はトランスファゲート74が導通し、ブースト信号BSTは「L」レベルに固定される。
【0086】
次に、図6〜図10で示したVBL発生回路49の動作について説明する。
書込開始と同時にオシレータ3へスタート信号STRが入力されてオシレータ3が活性化される。カウンタ50がオシレータ3からのクロック信号φ0のパルス数を数え始める。このとき、トランスファゲート74が導通してブースト信号BSTが「L」レベルに固定され、ブースト回路60はクロック発生回路5からのクロック信号φ1,/φ1を昇圧回路117にそのまま伝達させる。
【0087】
昇圧回路117の出力信号VBLが参照電圧VR0を超えると、コンパレータ1の出力が「H」レベルとなる。これにより、オシレータ3が非活性化されるとともに、クロック信号φ1,/φ1の周波数が2倍になる。同時にトランスファゲート74が非導通となり、信号COEが「H」レベルとなり、ブースト信号BSTが活性化される。
【0088】
VBLがVR0に達するまでの時間が短く、カウンタ50に蓄えられているパルス数が4個未満の場合は、ブースト信号BSTが「L」レベルのまま変化せず、ブースト回路60はクロック信号φ1,/φ1を昇圧回路117にそのまま伝達させる。
【0089】
VBLがVR0に達するまでの時間が長く、カウンタ50に蓄えられているパルス数が4個以上の場合は、ブースト信号BSTが「H」レベルとなり、昇圧回路60はクロック信号φ1,/φ1の「H」レベルをVccからVcc+V′にブーストして昇圧回路117に伝達させる。
【0090】
VBLがVR0〜VR1の期間は、クロック信号φ1,/φ1の周波数がVBL<VR0の期間の2倍になり、さらにVBLがVR0に到達する時間が長い場合はクロック信号φ1,/φ1の振幅がブーストされて、VBLが急速に上昇する。
【0091】
VBLがVR1を超えると、クロック信号φ1,/φ1の周波数は元に戻り、VBLはスムーズに目標電圧VBL0に到達する。
【0092】
この実施の形態でも、実施の形態1と同じ効果が得られる。
[実施の形態3]
図11は、この発明の実施の形態3によるDINOR型フラッシュメモリのVBL発生回路85の構成を示す回路ブロック図であって、図15のVBL発生回路118と対比される図である。
【0093】
図11を参照して、このVBL発生回路85は、コンパレータ1,2、オシレータ3、カウンタ50、クロック発生回路5、トランスファゲート74,81,82、主昇圧回路117および副昇圧回路80を含む。主昇圧回路117および副昇圧回路80は、それぞれ図16で示したものと同じである。コンパレータ1,2、オシレータ3、カウンタ50、クロック発生回路5およびトランスファゲート74の構成および接続関係は実施の形態2と同じである。
【0094】
主昇圧回路117は、クロック発生回路5からのクロック信号φ1,/φ1によって駆動される。トランスファゲート81,82の一方導通電極はそれぞれクロック信号φ1,/φ1を受け、各々の他方導通電極がそれぞれ副昇圧回路80のクロック入力ノード80b,80cに接続され、各々の制御電極はともにカウンタ54の出力ノード50aに接続される。副昇圧回路80の出力ノード80aは、主昇圧回路117の出力ノード117aに接続される。
【0095】
カウンタ50の出力信号であるブースト信号BSTが「H」レベルの場合は、トランスファゲート81,82が導通し、副昇圧回路80にもクロック信号φ1,/φ1が与えられる。したがって、ビット線電位VBLは、主昇圧回路117および副昇圧回路80によって急速に立上げられる。
【0096】
ブースト信号BSTが「L」レベルの場合は、トランスファゲート81,82が非導通となり、副昇圧回路80は駆動されない。この場合、ビット線電位VBLは、主昇圧回路117のみによって適切な速さで立上げられる。
【0097】
他の構成および動作は、実施の形態2と同じであるので、その説明は繰返さない。
【0098】
この実施の形態でも、実施の形態1と同じ効果が得られる。
なお、以上の実施の形態では、8パルスまで数えることが可能なカウンタを用い、昇圧回路の駆動力を4段階または2段階で制御したが、カウンタのカウントアップ数や昇圧回路の駆動力の段階数はこれに限るものではない。
【0099】
また、この実施の形態では、書込動作時にただ1つの正の高電圧VBLを発生する昇圧回路の駆動力を変化させたが、2つ以上の昇圧回路の駆動力を同時に変化させたり、負の高電圧を発生する昇圧回路の駆動力を変化させたり、消去時に適応する場合でも、全く同様の方法で実施できることが可能なことは明らかである。
【0100】
また、この実施の形態では、DINOR型フラッシュメモリで実施した例を挙げたが、内部昇圧回路によって書込または消去に必要な電圧を得るタイプのEPROMやフラッシュメモリ(たとえばNOR型、NAND型)でも適用可能であることは明らかである。
【0101】
【発明の効果】
以上のように、請求項1に係る発明では、昇圧回路の駆動開始から電源ノードが第1の参照電圧に達するまでの時間を計測し、その計測結果に基づいて、昇圧回路の駆動開始から電源ノードが高電圧に達するまでの時間が一定になるように昇圧回路の電荷供給能力を制御する。したがって、昇圧回路の駆動開始から電源ノードが高電圧に達するまでの時間を一定に保つことができる。また、電源ノードが第1の参照電圧に達してから第2の参照電圧に達するまでの間は昇圧回路の電荷供給能力を高いレベルで制御し、電源ノードが第2の参照電圧に達した後は昇圧回路の電荷供給能力を低いレベルで制御する。したがって、電源ノードの電圧を速やかに上昇させることができ、かつリップルの発生を防止できる。
【0102】
請求項2に係る発明では、請求項1に係る発明において、昇圧回路を駆動させるためのクロック信号の周波数・振幅を制御して、昇圧回路の電荷供給能力を制御する。したがって、昇圧回路の電荷供給能力を容易かつ確実に制御できる。
【0103】
請求項3に係る発明では、昇圧回路の駆動開始から電源ノードが第1の参照電圧に達するまでの時間を計測し、その計測結果に基づいて、昇圧回路の駆動開始から電源ノードが高電圧に達するまでの時間が一定になるように昇圧回路の電荷供給能力を制御する。したがって、昇圧回路の駆動開始から電源ノードが高電圧に達するまでの時間を一定に保つことができる。また、昇圧回路を駆動させるためのクロック信号の周波数・振幅を制御して、昇圧回路の電荷供給能力を制御する。したがって、昇圧回路の電荷供給能力を容易かつ確実に制御できる。
【0104】
請求項4に係る発明では、昇圧回路の駆動開始から電源ノードが第1の参照電圧に達するまでの時間を計測し、その時間が基準時間よりも長い場合は副昇圧回路を駆動させる。したがって、昇圧回路の駆動開始から電源ノードが高電圧に達するまでの時間を一定に保つことができる。
【0105】
請求項5に係る発明では、請求項4に係る発明において電源ノードが第1の参照電圧に達したことに応じて昇圧回路の電荷供給能力を上昇させ、電源ノードが第2の参照電圧に達したことに応じて昇圧回路の電荷供給能力を低下させる。したがって、電源ノードの電圧を速やかに上昇させることができ、かつリップルの発生を防止できる。
【0106】
請求項6に係る発明では、請求項5に係る発明において、昇圧回路を駆動させるためのクロック信号の周波数・振幅を制御して、昇圧回路の電荷供給能力を制御する。したがって、昇圧回路の電荷供給能力を容易かつ確実に制御できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1によるDINOR型フラッシュメモリのVBL発生回路の構成を示す回路ブロック図である。
【図2】 図1に示したカウンタの構成を示す回路ブロック図である。
【図3】 図2に示したカウンタの動作を示すタイムチャートであり、φ0の7パルス目でVBL>VR0になった場合を示す。
【図4】 図1に示したクロック発生回路の構成を示す回路ブロック図である。
【図5】 図1に示したVBL発生回路の効果を説明するための図である。
【図6】 この発明の実施の形態2によるDINOR型フラッシュメモリのVBL発生回路の構成を示す回路ブロック図である。
【図7】 図6に示したカウンタの構成を示す回路ブロック図である。
【図8】 図7に示したカウンタの動作を示すタイムチャートであり、φ0の7パルス目でVBL>VR0になった場合を示す。
【図9】 図6に示したブースト回路の構成を示す回路図である。
【図10】 図9に示したブースト回路の動作を示すタイムチャートである。
【図11】 この発明の実施の形態3によるDINOR型フラッシュメモリのVBL発生回路の構成を示す回路ブロック図である。
【図12】 従来のDINOR型フラッシュメモリの全体構成を示す一部省略した回路ブロック図である。
【図13】 図12に示したメモリセルの構成および動作を示す一部破断した断面図である。
【図14】 図13に示したメモリセルの動作を示す他の図である。
【図15】 図12に示したDINOR型フラッシュメモリの書込動作を説明するための一部省略した回路ブロック図である。
【図16】 図15に示した昇圧回路の構成を示す一部省略した回路図である。
【図17】 図12に示したDINOR型フラッシュメモリの消去動作を説明するための一部省略した回路ブロック図である。
【図18】 図12に示したDINOR型フラッシュメモリの問題点を説明するための図である。
【図19】 図12に示したDINOR型フラッシュメモリの問題点を説明するための他の図である。
【符号の説明】
1,2 コンパレータ、3,41 オシレータ、4,50 カウンタ、5〜8,116 クロック発生回路、10 クロック切換回路、11a〜14a,11b〜14b,15,16,20,37〜40,43a,43b,44a,44b,51,56,74,81,82,115 トランスファゲート、17,49,85,118 VBL発生回路、21〜23,52〜54 フリップフロップ、24,27,30,34,36,47,61 NANDゲート、25,26,28,29,31,32,33,35,45a,45b,46,48,55,62〜64,69,113,114 インバータ、42a,42b 1/2分周器、60 ブースト回路、60a φ1用ブースト回路、60b /φ1用ブースト回路、65,122 キャパシタ、66,67,71,72 PチャネルMOSトランジスタ、70,73 NチャネルMOSトランジスタ、80,117,130 昇圧回路(チャージポンプ)、100 メモリアレイ、101 ロウデコーダ、102 コラムデコーダ+読出回路、103 書込回路、104 ソースラインドライバ、105 ウェル、106s ソース、106d ドレイン、107 浮遊ゲート、108 制御ゲート、110 入力バッファ、111 データバッファ、112 ラッチ回路、120,121 ダイオード、MC メモリセル、WL ワード線、SBL 副ビット線、BL 主ビット線、SL ソース線、SG 選択ゲート。
Claims (6)
- 電源ノードに電荷を供給して予め定められた高電圧にするための昇圧回路を備えた半導体装置であって、
前記電源ノードが前記高電圧よりも低い第1の参照電圧に達したことを検知して第1の信号を出力する第1の検知手段、
前記昇圧回路の駆動開始から前記第1の信号が出力されるまでの時間を計測する計時手段、および
前記計時手段の計時結果に基づいて、前記昇圧回路の駆動開始から前記電源ノードが前記高電圧に達するまでの時間が予め定められた時間になるように前記昇圧回路の電荷供給能力を制御する制御手段を備え、
さらに、前記電源ノードが前記高電圧と前記第1の参照電圧との間の第2の参照電圧に達したことを検知して第2の信号を出力する第2の検知手段を備え、
前記制御手段は、前記第1の信号が出力されてから前記第2の信号が出力されるまでの間は前記昇圧回路の電荷供給能力を高いレベルで制御し、前記第2の信号が出力された後は前記昇圧回路の電荷供給能力を低いレベルで制御する、半導体装置。 - 前記昇圧回路は、クロック信号によって駆動され、
前記制御手段は、前記クロック信号の周波数および振幅のうちの少なくとも一方を制御して、前記昇圧回路の電荷供給能力を制御する、請求項1に記載の半導体装置。 - 電源ノードに電荷を供給して予め定められた高電圧にするための昇圧回路を備えた半導体装置であって、
前記電源ノードが前記高電圧よりも低い参照電圧に達したことを検知して検知信号を出力する検知手段、
前記昇圧回路の駆動開始から前記検知信号が出力されるまでの時間を計測する計時手段、および
前記計時手段の計時結果に基づいて、前記昇圧回路の駆動開始から前記電源ノードが前記高電圧に達するまでの時間が予め定められた時間になるように前記昇圧回路の電荷供給能力を制御する制御手段を備え、
前記昇圧回路は、クロック信号によって駆動され、
前記制御手段は、前記クロック信号の周波数および振幅のうちの少なくとも一方を制御して、前記昇圧回路の電荷供給能力を制御する、半導体装置。 - 電源ノードに電荷を供給して予め定められた高電圧にするための昇圧回路を備えた半導体装置であって、
前記電源ノードが前記高電圧よりも低い第1の参照電圧に達したことを検知して第1の信号を出力する第1の検知手段、
前記昇圧回路の駆動開始から前記第1の信号が出力されるまでの時間を計測する計時手段、および
前記計時手段によって計測された時間が基準時間よりも長いことに応じて、前記昇圧回路とともに前記電源ノードに電荷を供給する副昇圧回路を備える、半導体装置。 - さらに、前記電源ノードが前記高電圧と前記第1の参照電圧との間の第2の参照電圧に達したことを検知して第2の信号を出力する第2の検知手段、および
前記第1の検知手段から前記第1の信号が出力されたことに応じて前記昇圧回路の電荷供給能力を上昇させ、前記第2の検知手段から前記第2の信号が出力されたことに応じて前記昇圧回路の電荷供給能力を低下させる制御手段を備える、請求項4に記載の半導体装置。 - 前記昇圧回路は、クロック信号によって駆動され、
前記制御手段は、前記クロック信号の周波数および振幅のうちの少なくとも一方を制御して、前記昇圧回路の電荷供給能力を制御する、請求項5に記載の半導体装置。
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