JP3882046B2 - スペーサ付きフープ筋およびこれを用いた法枠工法 - Google Patents
スペーサ付きフープ筋およびこれを用いた法枠工法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3882046B2 JP3882046B2 JP2003346955A JP2003346955A JP3882046B2 JP 3882046 B2 JP3882046 B2 JP 3882046B2 JP 2003346955 A JP2003346955 A JP 2003346955A JP 2003346955 A JP2003346955 A JP 2003346955A JP 3882046 B2 JP3882046 B2 JP 3882046B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- hoop
- spacer
- frame
- bar
- concrete
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)
- Reinforcement Elements For Buildings (AREA)
Description
また、かぶり厚さを一定にするために取り付けられるスペーサ112の構造が複雑であるため、型体の製作が困難であるという問題もあった。
すなわち、両端部が屈曲して屈曲部が形成された、3以上のフープ線材が、隣接する前記フープ線材の屈曲部どうしを対向した状態で保持して枠状に形成し、主筋に直交して取り付けられるフープ筋と、該フープ筋の角部から外方に突出する前記屈曲部からなる突出部に取り付けられ、該突出部の外端部を覆いつつ外方へ突出するスペーサとを備えていることを特徴とする。
また、隣接する前記フープ線材の屈曲部どうしは、固定部材により固定されていることを特徴とする。これにより、長手方向に延びる主筋の先端側から通してフープ筋を取り付ける必要がなく、フープ筋の設置位置で組み立てて取り付けることができる。
また、隣接する前記主筋の間隔を、平面コ字状に形成されたかすがい筋を架け渡すことによって所定に保持することを特徴とする。
そして、上記効果を奏するスペーサ付きフープ筋を用いることによって、強度が確実な鉄筋コンクリート骨組の法枠を施工することができる。
図1は、本実施例の法枠の施工に用いる型体(a)と、型体の内部に設けられた鉄筋体(b)の構造を示す正面図である。
本実施例の法枠は、略T字状の型体10を法面に敷設し、型体10にコンクリートを打設して格子状に形成されている。型体10は、内部に鉄筋体16が配され、鉄筋体16の外周部に網体18が巻き付けられ、網体18の上から押さえ筋19がスパイラル状に巻かれて形成されている。
柱配筋16a及び梁配筋16bは、長手方向に延出する複数の主筋20,20・・と、横断面に枠状に形成され、長手方向に所定間隔に配設されるフープ筋22,22・・とにより形成されている。なお、この場合、柱配筋16aには略正方形状のフープ筋22aが用いられ、梁配筋16bには略長方形状のフープ筋22bが用いられている。
図2(a)は、図1(b)に示す柱配筋16aの横断面図であり、本発明に係るスペーサ付きフープ筋の一実施例を示している。この図より本実施例の配筋構造について以下に詳しく説明する。
フープ線材26の屈曲部26aは、屈曲部26aと直線部26bとのなす角度が横断面の中心を通る対角線上の外方に向けて屈曲するように設けられ、隣接する2本のフープ線材26,26を接合した際の直線部26b,26bのなす角度が、この場合略直角となるように設けられている。
このスペーサ24は、スペーサ24の平面形状に合わせた別途の型枠によってスペーサ用型枠を4つ形成し、四隅に配設されたスペーサ用型枠に、突出部28がスペーサ用型枠の略中央に位置するようにフープ筋を置いた後、スペーサ用型枠にコンクリートを打ち養生することによりフープ筋と一体に形成されるものである。そして、図2(b)に示すように、スペーサ24の角部24aに合わせて網体18を巻き、コイル状筋を引き伸ばしながらスパイラル状に形成される押さえ筋19を配筋することによって型体10が形成される。
スペーサ24を上記のように形成することによって、フープ筋22aにスペーサ24を簡単に設けることができ、型体10の製造を容易に行うことができる。
なお、スペーサ24の大きさは適宜設定するものであるが、網体18の網目から突き抜けない程度の大きさに設け、軽量にすることが好ましい。
かすがい筋30は、先ず、フープ筋22aの角部に位置する主筋20の角筋20aから隣接する主筋20bに架け渡して結束線材32により固定される。そして次に、主筋20bと隣りの主筋20cとの間に架設され、主筋20間に順に設置される。このようにして角筋20aから順に隣接する主筋20どうしを連結することによって、主筋20間の間隔を所定に保持している。
先ず、法面34の基部に、所定間隔おきに接続筋群36が突出した鉄筋コンクリートの基礎38を構築する。この後、突出した接続筋群36と柱部12の主筋20とを結束筋(図示しない)により接続し、また隣接する梁部14の接続筋39どうしを結束筋により接続して水平方向に連結された1段目の型体群を構築する。そして、網体18の上から押さえ筋19(図1(a)参照)をスパイラル状に巻き付けた後、型体10内にコンクリートを打つ。
また、帯状の配筋枠102が設けられている場合には、コンクリートを打った際、配筋枠帯材110の裏面側へコンクリートが確実に充填されず間隙が生じてしまう可能性があったが、本発明においてはこのような問題がなく、型体10内に確実に充填される。
例えば、フープ筋22の突出部に設けられるスペーサ24が突出部全体を覆うように一体的に設けることでも良い。また、スペーサ24の形成も上記方法に限定するものではない。さらに、本実施例では、フープ線材の屈曲部どうしを並べて接合しているが、重ねて接合することであっても良い。
さらに、鉄筋体に取り付ける型枠も網体18に限定するものではなく通常の型枠などであっても良い。ただし、通常の型枠と異なり変形しやすい網体については、スペーサの外端で折り曲げ、曲げ巻きし、押さえ筋19を結束することによって、設定した横断面形状に形成することができ、この横断面形状を保持することができることから、スペーサ付きフープ筋を有効に用いることができる。
屈曲部56bを固定する固定部材58は、鉄によりリング状に形成され、図6(b)に示すように、屈曲部56bを重ねた状態で、屈曲部56bの先端側から嵌め込んで、屈曲部56bの根元位置に取り付けられる。
これにより、長手方向に延出した主筋62の外周側から、取り付け位置でフープ線材56を組み立てて枠体状に形成して結束線材等で主筋62に固定し、突出部60にスペーサを取り付けることで、簡単に型体にスペーサ付きフープ筋50を取り付けることができる。
12 柱部
14 梁部
16 鉄筋体
18 網体
20 主筋
22 フープ筋
24 スペーサ
26 フープ線材
28 突出部
30 かすがい筋
50 スペーサ付きフープ筋
52 フープ筋
54 スペーサ
56 フープ線材
58 固定部材
Claims (5)
- 両端部が屈曲して屈曲部が形成された、3以上のフープ線材が、隣接する前記フープ線材の屈曲部どうしを対向した状態で保持して枠状に形成し、主筋に直交して取り付けられるフープ筋と、
該フープ筋の角部から外方に突出する前記屈曲部からなる突出部に取り付けられ、該突出部の外端部を覆いつつ外方へ突出するスペーサとを備えていることを特徴とするスペーサ付きフープ筋。 - 前記スペーサは、該スペーサに設けられた嵌合穴と前記突出部とを嵌合させて前記フープ筋に取り付けられていることを特徴とする請求項1記載のスペーサ付きフープ筋。
- 隣接する前記フープ線材の屈曲部どうしは、固定部材により固定されていることを特徴とする請求項2記載のスペーサ付きフープ筋。
- 長手方向に延出する複数の主筋と、長手方向に所定間隔に配される請求項1〜3のいずれか一項記載のスペーサ付きフープ筋とから構成される鉄筋体に、網体及び押さえ筋を巻き付けて型体を形成し、
法面に前記型体を連結して設置し、前記型体内にコンクリートを打設することを特徴とする法枠工法。 - 隣接する前記主筋の間隔を、平面コ字状に形成されたかすがい筋を架け渡すことによって所定に保持することを特徴とする請求項4記載の法枠工法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003346955A JP3882046B2 (ja) | 2002-12-20 | 2003-10-06 | スペーサ付きフープ筋およびこれを用いた法枠工法 |
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002371012 | 2002-12-20 | ||
JP2003346955A JP3882046B2 (ja) | 2002-12-20 | 2003-10-06 | スペーサ付きフープ筋およびこれを用いた法枠工法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004211534A JP2004211534A (ja) | 2004-07-29 |
JP3882046B2 true JP3882046B2 (ja) | 2007-02-14 |
Family
ID=32828863
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003346955A Expired - Fee Related JP3882046B2 (ja) | 2002-12-20 | 2003-10-06 | スペーサ付きフープ筋およびこれを用いた法枠工法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3882046B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4477092B1 (ja) * | 2009-09-19 | 2010-06-09 | 株式会社田中建設 | コンクリート構造物の支柱孔型崩れ防止のための残置用補強部材、その使用方法 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0243319U (ja) * | 1988-09-19 | 1990-03-26 | ||
JP3022319U (ja) * | 1995-09-01 | 1996-03-22 | 株式会社大林組 | 薄肉pc型枠工法における柱鉄筋保持用スペーサ |
-
2003
- 2003-10-06 JP JP2003346955A patent/JP3882046B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2004211534A (ja) | 2004-07-29 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR102523001B1 (ko) | n형 수직 조인트 보강철근을 이용한 피씨벽체 이음부 연결구조 | |
JP3882046B2 (ja) | スペーサ付きフープ筋およびこれを用いた法枠工法 | |
JP3068757B2 (ja) | 法面保護工法 | |
JP2694708B2 (ja) | 法面保護構造物の施工法 | |
WO2006079639A1 (en) | Strengthening structure | |
JP2573157B2 (ja) | 法枠工法と同工法に用いるゲージ型枠 | |
JP2989546B2 (ja) | 型枠形成部材及び型枠用ユニット | |
JP4116794B2 (ja) | 斜面補強構造 | |
JP2952823B2 (ja) | 緑化用法枠の施工方法 | |
JP2538528B2 (ja) | 斜面安定化工法 | |
JPS6211131B2 (ja) | ||
KR100583419B1 (ko) | 매트리스형 게비온 시공방법 | |
JP2003074066A (ja) | 斜面保護用法枠及びそれを構築する部材 | |
JP2813506B2 (ja) | 地面補強方法 | |
JP3353207B2 (ja) | 階段状のステップ擁壁の構築方法 | |
KR100584889B1 (ko) | 우수 배수기능을 가진 일체형 격자블록 및 이를 이용한비탈면 시공방법 | |
JP3451055B2 (ja) | 法枠形成用の横枠体 | |
JP2011122336A (ja) | 斜面安定化工法及び斜面安定化構造 | |
TWM617080U (zh) | 柱體圍束組合件、以及包含該柱體圍束組合件之耐震柱體鋼筋結構 | |
JPH09165873A (ja) | 鉄筋コンクリート建造物用螺旋状帯筋 | |
JP4311638B2 (ja) | 法枠用型枠及びこれを用いた法枠施工方法 | |
JPH11324227A (ja) | 柱配筋構造 | |
JPH07317070A (ja) | 現場打ち法枠工法 | |
JP2021050527A (ja) | 型枠構造およびかぶり確保スペーサ | |
JP2002129577A (ja) | 法枠用型枠及びそれを使用した法枠構造体 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20040930 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20060912 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20060919 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20061018 |
|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711 Effective date: 20061018 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20061019 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20061018 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |