JP3879280B2 - ハイブリッド車のエンジン始動装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、異なる種類の駆動力源が搭載されたハイブリッド車に関し、特に、一方の動力源により他方の動力源を始動させることの可能なハイブリッド車のエンジン始動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、車両の駆動力源として一般に使用されている内燃機関(エンジン)に加えて、第2の動力源として電動機(モータ・ジェネレータ)を搭載した車両が開発されている。この種の車両では、電動機の出力する動力が、車両の走行のためには必ずしも充分ではないが、電動機の出力の制御性がよいこと、電動機によってエネルギの回生をおこなうことできること、電動機は排ガスを生じないことなどの利点を生かして電動機を使用するように構成している。
【0003】
例えば、発進時などに大きいトルクが必要な場合には、電動機を内燃機関の補助的な動力源として動作させ、また減速時には、電動機を発電機として機能させてエネルギの回生をおこなうなどの制御がおこなわれている。このように、エンジンおよび電動機を動力源とするハイブリッド車の一例が特開平8−168104号公報に記載されている。また、このようなハイブリッド車におけるエンジンの始動制御に関する技術の一例が特開平7−115709号公報に記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
一方、近年においては多機能化などの要請により、エンジンを始動させるにあたり、第1の始動装置によりエンジンを始動する他に、前記電動機を第2の始動装置として機能させてエンジンを始動することの可能なハイブリッド車が提案されている。このような構成のハイブリッド車においては、エンジンを始動させるにあたり、車両の状態に応じて第1の始動装置または第2の始動装置を選択的に使用することが可能である。
【0005】
ところで、エンジンの始動に必要なトルクは、温度変化により異なる。すなわち、冬季においては、エンジンオイルの粘度が高められてクランクシャフトの回転抵抗が上昇する。このため、エンジンの始動に際して比較的大きなトルクが必要になる。しかしながら、上記公報に記載されたハイブリッド車においては、エンジンの始動に必要なトルクについては何ら考慮がなされていない。このため、複数の始動装置を有するハイブリッド車においては、エンジンの始動に必要なトルクを確保するための始動装置の定格が大型化し、車両に対する搭載性が低下する可能性があった。
【0006】
この発明は上記事情を背景としてなされたもので、始動装置の定格を可及的に小型化することの可能なハイブリッド車のエンジン始動装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段およびその作用】
上記の目的を達成するために、請求項1の発明は、車輪に動力を伝達するエンジンと、このエンジンを始動する機能を有する第1の始動装置と、この第1の始動装置とは別に設けられ、かつ、前記車輪に動力を伝達する機能および前記エンジンを始動する機能を有する第2の始動装置とを有するハイブリッド車のエンジン始動装置において、前記第1の始動装置に電力を供給する補機バッテリと、前記第2の始動装置に電力を供給するメインバッテリと、このメインバッテリと前記第2の始動装置との間に設けられたインバータと、前記第2の始動装置と前記メインバッテリとの間の高電圧回路の接続・遮断をおこなうシステムメインリレーとを有しており、前記システムメインリレーの動作により前記高電圧回路を接続し、かつ、前記メインバッテリの電圧を前記インバータに印加する起動シーケンス手段と、この起動シーケンス手段の処理実行後に、前記エンジンの始動に必要なトルクが所定値以上であるか否かを判断する必要トルク判断手段と、前記エンジンの始動に必要なトルクが所定値未満である場合は、前記第1の始動装置により前記エンジンを始動させる第1のエンジン始動手段と、前記エンジンの始動に必要なトルクが所定値以上である場合は、前記第2の始動装置により前記エンジンを始動させる第2のエンジン始動手段とを備えていることを特徴とするものである。
【0008】
請求項2の発明は、車輪に動力を伝達するエンジンと、このエンジンを始動する機能を有する第1の始動装置と、この第1の始動装置とは別に設けられ、かつ、前記車輪に動力を伝達する機能および前記エンジンを始動する機能を有する第2の始動装置と、この第2の始動装置と前記エンジンとの間の動力伝達経路に設けられたクラッチとを有するハイブリッド車のエンジン始動装置において、前記第1の始動装置に電力を供給する補機バッテリと、前記第2の始動装置に電力を供給するメインバッテリと、このメインバッテリと前記第2の始動装置との間に設けられたインバータと、前記第2の始動装置と前記メインバッテリとの間の高電圧回路の接続・遮断をおこなうシステムメインリレーとを有しており、前記システムメインリレーの動作により前記高電圧回路を接続し、かつ、前記メインバッテリの電圧を前記インバータに印加する起動シーケンス手段と、この起動シーケンス手段の処理実行後に、前記エンジンの始動に必要なトルクが所定値以上であるか否かを判断する必要トルク判断手段と、前記エンジンの始動に必要なトルクが所定値未満である場合は、前記クラッチを解放させ、かつ、前記第1の始動装置により前記エンジンを始動させる第1のエンジン始動手段と、前記エンジンの始動に必要なトルクが所定値以上である場合は、前記クラッチを係合させ、かつ、前記第2の始動装置により前記エンジンを始動させる第2のエンジン始動手段とを備えていることを特徴とするものである。
【0009】
請求項1または請求項2の発明によれば、システムメインリレーの動作により高電圧回路を接続し、かつ、メインバッテリの電圧をインバータに印加する起動シーケンス処理の実行後に、エンジンの始動に必要なトルクが所定値以上であるか否かが判断される。ついで、エンジンの始動に必要なトルクを発生することに適した特性を有する始動装置によりエンジンが始動される。また、請求項3の発明は、前記第2の始動装置と前記車輪との間の動力伝達経路に流体式のトルクコンバータが設けられていることを特徴とするものである。請求項3の発明によれば、請求項1または2の発明と同様の作用が生じる。
【0010】
【発明の実施の形態】
つぎにこの発明を図を参照してより具体的に説明する。図2は、この発明を適用したハイブリッド車のパワートレーンの構成を示すスケルトン図、図3は、図2のハイブリッド車のシステムの構成を示すブロック図、図4は、ハイブリッド車の制御回路を示すブロック図である。この実施形態におけるハイブリッド車は、第1の駆動力源であるエンジン1と、第2の駆動力源であるモータ・ジェネレータ2とを有する。そして、エンジン1の出力側にモータ・ジェネレータ2が配置されている。また、モータ・ジェネレータ2と車輪3との間の動力伝達経路にはトルクコンバータ4が配置され、上記動力伝達経路におけるトルクコンバータ4と車輪3との間には、自動変速機5が配置されている。
【0011】
上記エンジン1としては、ガソリンエンジンまたはディーゼルエンジンまたはLPGエンジン等の内燃機関が用いられる。このエンジン1は、スタータモータ6、燃料噴射装置7、潤滑装置8、点火装置9、冷却装置10などを備えた公知の構造のものである。スタータモータ6としては、マグネチックシフト式またはリダクションギヤ式などのように、補機バッテリ(後述)を電源とする公知の直流モータが使用される。このスタータモータ6から出力されたトルクが、エンジン1のフライホイールに伝達されてエンジン1が始動するとともに、燃料噴射装置7による燃料噴射、および点火装置9の点火によりエンジン1が自律回転する。
【0012】
このスタータモータ6のトルクは、例えば80N・m〜120N・mの範囲で制御することが可能である。さらに、潤滑装置8はエンジン1の運動部分の摩擦を抑制するとともに冷却する機能を備えている。この潤滑装置8は、オイルポンプ、オイルプレッシャレギュレータ、オイルフィルタなどの部品から構成されている。
【0013】
また、エンジン1の吸気管には電子スロットルバルブ11が設けられており、電子スロットルバルブ11の開度が電気的に制御されるように構成されている。エンジン1のクランクシャフト12と、モータ・ジェネレータ2の回転軸13との間の動力伝達経路にはクラッチ14が設けられており、このクラッチ14の係合・解放により、クランクシャフト12と回転軸13との間の動力伝達経路が接続もしくは遮断される。さらに、クラッチ14とクランクシャフト12との間の動力伝達経路にはダンパ15が設けられている。
【0014】
モータ・ジェネレータ2は、例えば交流同期型のものが適用される。モータ・ジェネレータ2は、永久磁石を有する回転子16と、コイルが巻き付けられた固定子17とを備えている。そして、コイルの3相巻き線に3相交流電流を流すと回転磁界が発生し、この回転磁界を回転子16の回転位置および回転速度に合わせて制御することによりトルクが発生する。モータ・ジェネレータ2により発生するトルクは電流の大きさにほぼ比例し、モータ・ジェネレータ2の回転数は、交流電流の周波数により制御される。そして、このモータ・ジェネレータ2は電気エネルギを機械エネルギに変換する電動機としての機能と、機械エネルギを電気エネルギに変換する発電機としての機能とを有する。
【0015】
すなわち、モータ・ジェネレータ2の動力を車輪3に伝達して車両を走行させる一方、車両の減速時もしくは制動時に、車輪3から入力される運動エネルギをモータ・ジェネレータ2に伝達することにより、モータ・ジェネレータ2を発電電機として使用し、回生制動力(回生制動トルク)を生じさせることも可能である。また、クラッチ14を係合させるとともに、モータ・ジェネレータ2のトルクをエンジン1に伝達してエンジン1を始動させることも可能である。モータ・ジェネレータ2を電動機として機能させる場合は、そのトルクを例えば100N・m〜180N・mの範囲で制御することが可能である。
【0016】
前記トルクコンバータ4は、駆動側部材のトルクを流体を介して従動側部材に伝達する機能を備えており、このトルクコンバータ4は、ポンプインペラ18に一体化させたフロントカバー19と、自動変速機5の入力軸20に連結されたタービンランナ21と、ポンプインペラ18から流体を介してタービンランナ21に伝達されるトルクを増幅するためのステータ22とを有する。そして、フロントカバー19が回転軸13に対して接続されている。
【0017】
さらに、フロントカバー19の内部には、係合・解放可能なロックアップクラッチ23が設けられており、ロックアップクラッチ23の係合・解放により、回転軸13と入力軸20との間におけるトルク伝達状態(言い換えればトルク比)が変更される。なお、ロックアップクラッチ23の係合には、完全係合とスリップとが含まれる。
【0018】
前記自動変速機5は複数の遊星歯車機構24と、これらの遊星歯車機構24のトルク伝達経路を切り換えるために係合・解放される複数の摩擦係合装置25とを備えた公知の構造のものである。これらの摩擦係合装置25の係合・解放状態の切り換えにより、自動変速機5の変速比(つまり変速段)が制御される。言い換えれば、摩擦係合装置25の係合・解放の切り換えにより、入力軸20と出力軸28との間におけるトルク伝達状態(言い換えればトルク比)が変更される。この自動変速機5は、例えば前進段において第1速〜第5速のいずれかが設定されるように構成されている。一方、油圧制御装置26が設けられており、この油圧制御装置26により、自動変速機5の変速段の設定または切り換え制御、ロックアップクラッチ23の係合・解放やスリップ制御、摩擦係合装置25に作用する油圧の油圧回路におけるライン圧の制御、摩擦係合装置25の係合圧の制御などがおこなわれる。
【0019】
この油圧制御装置26は電気的に制御されるもので、自動変速機5の変速を実行するための第1ないし第3のシフトソレノイドバルブS1 ,〜S3 と、エンジンブレーキ状態を制御するための第4ソレノイドバルブS4 とを備えている。さらに、油圧制御装置26は、油圧回路のライン圧を制御するためのリニアソレノイドバルブSLTと、自動変速機5の変速過渡時におけるアキュームレータ背圧を制御するためのリニアソレノイドバルブSLNと、ロックアップクラッチ23や所定の摩擦係合装置の係合圧を制御するためのリニアソレノイドバルブSLUとを備えている。
【0020】
さらに、自動変速機5のケーシングの内部には、オイルポンプ27が設けられている。このオイルポンプ27は、油圧制御装置26により制御される油圧の元圧を発生する機能を備えている。そして、回転軸13の動力がポンプインペラ18を介してオイルポンプ27に伝達され、この動力によりオイルポンプ27が駆動される構成になっている。つまり、オイルポンプ27は、エンジン1の動力またはモータ・ジェネレータ2の動力のいずれでも駆動することが可能である。
【0021】
前記自動変速機5の出力軸28にはプロペラシャフト29が接続されており、このプロペラシャフト29が差動装置30に接続されている。なお、この差動装置30は最終減速装置としての機能をも備えている。そして、差動装置30にアクスルシャフト31が接続され、アクスルシャフト31に対して車輪3が取り付けられている。
【0022】
つぎに、図3に基づいて、モータ・ジェネレータ2の制御回路を説明する。モータ・ジェネレータ2と、モータ・ジェネレータ2に電力を供給するメインバッテリ32との間の回路にはインバータ33が配置されている。メインバッテリ32の定格電圧は、例えば288Vに設定されている。インバータ33は、メインバッテリ32の直流電流を3相交流電流に変換してモータ・ジェネレータ2に供給する一方、モータ・ジェネレータ2で発電された3相交流電流を直流電流に変換してメインバッテリ32に供給する3相ブリッジ回路(図示せず)を備えている。この3相ブリッジ回路は、例えば6個のパワートランジスタ(図示せず)を電気的に接続して構成され、これらのパワートランジスタのオン・オフを切り換えることにより、モータ・ジェネレータ2とメインバッテリ32との間の電流の向きを切り換える。このようにして、3相交流電流と直流電流との相互の変換と、モータ・ジェネレータ2に印可される3相交流電流の周波数の調整と、モータ・ジェネレータ2に印可される3相交流電流の大きさの調整と、モータ・ジェネレータ2の回生制動トルクの大きさの調整とがおこなわれる。
【0023】
前記メインバッテリ32の正極とインバータ33との間の回路には、第1のシステムメインリレーSMR1が配置されている。また、第1のシステムメインリレーSMR1と相互に並列に第3のシステムメインリレーSMR3が配置されているとともに、第2のシステムメインリレーSMR2に対して直列に制限抵抗34が配置されている。さらに、メインバッテリ32の負極とインバータ33との間の回路には、第3のシステムメインリレーSMR3が配置されている。これら第1ないし第3のシステムメインリレーSMR1ないしSMR3は、モータ・ジェネレータ2とメインバッテリ32との間に形成されている高電圧回路の接続・遮断をおこなう機能を有する。
【0024】
また、前記メインバッテリ32は、所定電圧のセルを複数直列に配置することにより1モジュールを構成したものであり、複数のモジュールを2つのホルダーに分割して直列に接続した構成が採用されている。このメインバッテリ32の回路には、安全プラグ35が接続されている。
【0025】
さらに、インバータ33と第2のシステムメインリレーSMR2との間、およびインバータ33と第3のシステムメインリレーSMR3との間には、DCDCコンバータ36が接続されている。このDCDCコンバータ36には補機バッテリ37が接続されている。このDCDCコンバータ36は、メインバッテリ32の直流電圧を所定電圧に降圧し、補機バッテリ37に充電する機能を有する。この補機バッテリ37は、スタータモータ6、エアコン用コンプレッサ、メインバッテリ32を冷却するウォーターポンプ51などに電力を供給する機能を有する。補機バッテリ37の定格電圧は、例えば12Vに設定されている。そして、補機バッテリ37とスタータモータ6との間に回路が形成され、この回路にはスタータリレー70が配置されている。
【0026】
一方、メインバッテリ32には、メインバッテリ用電子制御装置38を介してハイブリッド用電子制御装置39が接続されているとともに、インバータ33には、モータ・ジェネレータ用電子制御装置40を介してハイブリッド用電子制御装置39が接続されている。メインバッテリ用電子制御装置38、ハイブリッド用電子制御装置39、モータ・ジェネレータ用電子制御装置40は、それぞれ、中央演算処理装置(CPU)および記憶装置(RAM、ROM)ならびに入力・出力インターフェースを主体とするマイクロコンピュータにより構成されている。
【0027】
そして、メインバッテリ32とメインバッテリ用電子制御装置38とが相互にデータ通信可能に接続され、メインバッテリ用電子制御装置38とハイブリッド用電子制御装置39とが相互にデータ通信可能に接続されている。また、インバータ33とモータ・ジェネレータ用電子制御装置40とが相互にデータ通信可能に接続され、モータ・ジェネレータ用電子制御装置40とハイブリッド用電子制御装置39とが相互にデータ通信可能に接続されている。
【0028】
前記メインバッテリ用電子制御装置38は、メインバッテリ32の充電量SOCを検出するとともに、メインバッテリ32とモータ・ジェネレータ2との間に流れる電流の電流値を検出する機能を有する。モータ・ジェネレータ用電子制御装置40は、ハイブリッド用電子制御装置39からの信号により、インバータ33を介してモータ・ジェネレータ2を制御する機能を有する。
【0029】
さらに、ハイブリッド用電子制御装置39には、変速機用電子制御装置41と、エンジン用電子制御装置42と、ブレーキ用電子制御装置43と、エアコン用電子制御装置44とが接続されている。そして、変速機用電子制御装置41と、エンジン用電子制御装置42と、ブレーキ用電子制御装置43と、エアコン用電子制御装置44とは、それぞれ、中央演算処理装置(CPU)および記憶装置(RAM、ROM)ならびに入力・出力インターフェースを主体とするマイクロコンピュータにより構成されている。そして、ハイブリッド用電子制御装置39と、変速機用電子制御装置41およびエンジン用電子制御装置42およびブレーキ用電子制御装置43およびエアコン用電子制御装置44とが、相互にデータ通信可能に接続されている。上記各電子制御装置は、補機バッテリ37を電源として起動される。
【0030】
また、変速機用電子制御装置41には、自動変速機5の変速比を制御するために、車両の走行状態、例えば車速およびアクセル開度をパラメータとする変速線図が記憶されている。さらに、変速機用電子制御装置41には、車速およびアクセル開度をパラメータとしてロックアップクラッチ23の係合・解放を制御するロックアップクラッチ制御マップが記憶されている。
【0031】
さらに、シフトレバー45のシフトポジションを検出するシフトポジションセンサ46の信号が変速機用電子制御装置41に入力されている。このシフトレバー45により、例えば、P(パーキング)ポジション、R(リバース)ポジション、N(ニュートラル)ポジション、D(ドライブ)ポジション、2ポジション、L(ロー)ポジションなどを選択することが可能に構成されている。そして、このシフトポジションセンサの信号に基づいて、ハイブリッド用電子制御装置39から制御信号が出力され、この制御信号に基づいて、油圧制御装置26の各種のリニアソレノイドバルブなどのアクチュエータが制御される。
【0032】
また、アクセルペダル47の踏み込み量、すなわちアクセル開度を検出するアクセル開度センサ48の信号、冷却装置10の冷却水温度を検出する冷却水温センサの信号などがエンジン用電子制御装置42に入力されている。そして、アクセル開度センサ48の信号およびシフトポジションセンサ46、出力軸回転数センサ(後述)の信号に基づいてエンジン1の出力、自動変速機5の変速比(変速段)、モータ・ジェネレータ2のトルクが演算され、車両の駆動力が制御される。ここで、エンジン1の出力は、電子スロットルバルブ11の開度制御、燃料噴射装置7の燃料噴射量制御、点火装置9の点火時期制御などにより調整される。また、自動変速機5の変速比は油圧制御装置26により制御される。さらに、モータ・ジェネレータ2のトルクは電流値により制御される。
【0033】
また、ハイブリッド車は、油圧ブレーキ装置(図示せず)を備えており、この油圧ブレーキ装置は、ブレーキペダル49、マスターシリンダ、ホイールシリンダ、ホイールシリンダに作用する油圧を制御するアクチュエータなどを有する公知のものである。そして、ブレーキ用電子制御装置43にはブレーキペダル49の踏み込み量を検出するセンサの信号が入力されており、ブレーキペダル49の踏み込み量に基づいて車両に対する制動要求が判断される。この判断結果に基づいて、油圧ブレーキ装置が分担するべき制動力と、モータ・ジェネレータ2の機能により分担するべき制動力(回生制動力)とが演算され、その演算結果に基づいて、モータ・ジェネレータ2の回生制動トルクおよび油圧ブレーキ装置のホイールシリンダの油圧が制御される。
【0034】
また、エアコン用電子制御装置44にはエアコンスイッチ50の信号が入力されている。このエアコンスイッチ50の信号に基づいてエアコン用コンプレッサの駆動が制御される。なお、ハイブリッド用電子制御装置39には各種センサ52の信号が入力されているとともに、これらのセンサ52の信号もしくはその他のセンサやスイッチの信号に基づいて、各種のアクチュエータ53に対する制御信号が出力される。これらのセンサ52には、シフトポジションセンサ46、アクセル開度センサ48、入力軸20の回転数(言い換えればタービン回転数)を検出する入力軸回転数センサ61、出力軸28の回転数を検出する出力軸回転数センサ62、エンジン回転数センサ(図示せず)などが含まれる。この出力軸回転数センサ62の信号に基づいて車速が演算される。
【0035】
また、アクチュエータ53には、油圧制御装置26の各種のリニアソレノイドバルブ、油圧ブレーキ装置のアクチュエータ、電子スロットルバルブ11の開度を制御するアクチュエータ、クラッチ14を係合・解放させるアクチュエータ、スタータリレー70をオン・オフさせるアクチュエータなどが含まれる。
【0036】
つぎに、ハイブリッド用電子制御装置39における入出力信号を、図4に基づいて総括的に説明する。ハイブリッド用電子制御装置39に対しては、補機バッテリ37の充電量SOCを検出する補機バッテリ用電子制御装置54の信号、イグニッションキーの操作位置を検出するイグニッションスイッチ55の信号、メインバッテリ用電子制御装置38の信号、インバータ33の温度を示す信号、メインバッテリ32の電圧を示すメインバッテリ用電子制御装置38の信号、モータ・ジェネレータ2の回転数および回転角度を検出するレゾルバ57の信号、エンジン用電子制御装置42の信号、変速機用電子制御装置41の信号、ブレーキ用電子制御装置43の信号、エアコン用電子制御装置44の信号、エンジン用電子制御装置42の信号系統に異常が発生したときのダイアグノーシス信号、車両の衝突時に膨張・展開するエアバッグ装置(図示せず)を制御するエアバッグ用電子制御装置58の信号、ストップランプスイッチ59の信号、インターロックスイッチ60の信号などが入力されている。
【0037】
一方、ハイブリッド用電子制御装置39からは、モータ・ジェネレータ6に対する駆動信号(スタータ信号)、スタータリレー70をオン・オフする制御信号、ハイブリッドシステムにおける各種のリレー56に対する制御信号、第1ないし第3のシステムメインリレーSMR1ないしSMR3に対する駆動信号、DCDCコンバータ36に対する駆動信号または停止信号、インバータ33に対する停止要求信号、インバータ33の3相、すなわちU相、V相、W相に対する駆動信号、エンジン用電子制御装置42に対する制御信号、変速機用電子制御装置41に対する制御信号、ブレーキ用電子制御装置43に対する信号、エアコン用電子制御装置44に対する信号などが出力されている。
【0038】
ここで、上記ハイブリッド車の構成と、この発明の構成との対応関係を説明する。すなわち、スタータモータ6がこの発明の第1の始動装置に相当し、モータ・ジェネレータ2がこの発明の第2の始動装置に相当する。
【0039】
上記ハード構成を有するハイブリッド車の制御内容を簡単に説明する。すなわち、アクセル開度および車速ならびシフトポジションその他の条件に基づいて電子スロットルバルブ11の開度制御をおこなう。また、同様にして、車両に対する加速要求もしくは減速要求が判断される。そして、現在のアクセル開度およびシフトポジションに基づいて、必要な駆動力が判断され、エンジン1の出力、自動変速機5の変速比、モータ・ジェネレータ2のトルクなどが制御される。
【0040】
そして、クラッチ14が係合された状態においては、エンジン1またはモータ・ジェネレータ2のうちの少なくとも一方の動力を、自動変速機5、プロペラシャフト29を介して車輪3に伝達することが可能である。これとは逆に、クラッチ14が解放された状態においては、モータ・ジェネレータ2の動力のみを、自動変速機5、プロペラシャフト29を介して車輪3に伝達することが可能である。また、メインバッテリ32の充電量SOCが所定値以下になった場合は、エンジン1の動力の一部をモータ・ジェネレータ2に伝達して発電機として機能させ、その電気エネルギをメインバッテリ32に充電することも可能である。
【0041】
一方、車両の減速時に、クラッチ14が係合されている場合は、車輪3を介して入力される運動エネルギをエンジン1に伝達することにより、エンジンブレーキ力を発生させることが可能である。また、前記運動エネルギの一部をモータ・ジェネレータ2に入力することにより、モータ・ジェネレータ2を発電機として機能させ、回生制動力(回生制動トルク)を発生させることも可能である。モータ・ジェネレータ2により回生制動力を発生させる場合は、クラッチ14を解放することも可能である。
【0042】
つぎに、エンジン1の始動制御の一例を、図1のフローチャートに基づいて説明する。まず、各種のセンサやスイッチの検出信号が各種の電子制御装置に入力され、これらの信号が処理される(ステップ100)。そして、イグニッションキーの操作によりイグニッションスイッチ55がオンされているか否かが判断される(ステップ101)。ステップ101で肯定判断された場合は車両走行条件が成立しているか否かが判断される(ステップ102)。ステップ102の判断基準には、メインバッテリ32の電圧、補機バッテリ37の電圧が所定値以上であるか否か、各種の電子制御装置の動作、各種のセンサやスイッチならびに各種アクチュエータ53の動作が正常であるか否かが含まれている。
【0043】
ステップ102で肯定判断された場合は、車両が走行可能な状態にあることを示すシステムReady フラグがオンされ(ステップ103)、ステップ105に進む。また、ステップ102で否定判断された場合は、車両を走行可能な状態にするための起動シーケンス制御がおこなわれ(ステップ104)、ステップ105に進む。この起動シーケンス制御には、例えば第1ないし第3のシステムメインリレーSMR1ないしSMR3の動作により、メインバッテリ32の電圧をインバータ33に印可して高電圧回路の電圧を所定電圧に制御することが含まれる。したがって、ステップ102からステップ104に進んだ場合は、この制御ルーチンの繰り返しによりステップ102で肯定判断されてからステップ103に進む。なお、前記ステップ101で否定判断された場合もステップ105に進む。
【0044】
ステップ105においては、スタータモータ6を駆動させるスタータ信号が出力(オン)されているか否かが判断される。ステップ105で肯定判断された場合は、エンジン1を始動するために必要なトルク、つまりクランキングトルクが所定値以上であるか否かが判断される(ステップ106)。前述した潤滑装置8により、クランクシャフト12、ピストンリングとシリンダ壁、クランクピン、ベアリングなどの摺動部分に対してエンジンオイルが供給されている。そして、このエンジンオイルは温度の低下にともなってその粘度が高まる特性を備えている。このため、温度が低下するにともなってエンジン1のクランキング抵抗も上昇することになる。そこで、この制御例においては、ステップ106で冷却装置10の冷却水温に基づいて、冷間時であるか否かを判断し、その判断結果に応じてエンジン1の始動に使用する始動装置を選択する。
【0045】
ステップ106で肯定判断された場合は、前述したシステムReady フラグがオンされているか否かが判断される(ステップ107)。すなわち、エンジン1を始動させるには、車両が走行可能な状態にあることが前提条件であるため、前提条件を意味するシステムReady フラグがオンされているか否かを判断している。ステップ107で肯定判断された場合は、エンジン1の完爆フラグがオンされているか否かが判断される(ステップ108)。エンジン1の完爆フラグは、例えば、燃料噴射装置7による燃料噴射、および点火装置9による点火により、所定のエンジン回転数に到達した場合にオンされる。
【0046】
ステップ108で否定判断された場合は、クラッチ14を係合状態に制御し、かつ、モータ・ジェネレータ2のトルクによりエンジン1を始動する制御をおこなう(ステップ109)。ついで、エンジン回転数に基づいて、エンジン1が完爆状態になったか否かが判断される(ステップ110)。ステップ110で肯定判断された場合はエンジン1の完爆フラグがオンされ(ステップ111)、ステップ112に進む。一方、前記ステップ107で否定判断された場合、またはステップ108で肯定判断された場合、またはステップ110で否定判断された場合も、ステップ112に進む。
【0047】
ステップ112においては、各種の電子制御装置に入力される信号および予め記憶されているデータに基づいて、車両制御に関連する各種の演算処理がおこなわれる(ステップ112)。ステップ112でおこなわれる演算処理には、アクセル開度、車速、シフトポジション、メインバッテリ32の充電量SOCなどに基づいて、エンジン1の運転・停止、モータ・ジェネレータ2の駆動・停止・回生制動、自動変速機5の変速比などの事項を制御するための演算処理が含まれる。そして、ステップ112の演算結果に対応する信号が出力され(ステップ113)、リターンされる。
【0048】
一方、ステップ106で否定判断された場合は、エンジン1を始動するための始動条件が成立しているか否かが判断される(ステップ114)。すなわち、メインバッテリ32のSOCが所定値未満である場合は、車両の停車時においてもエンジン1の動力の一部をモータ・ジェネレータ2に伝達して発電機として機能させ、その電気エネルギをメインバッテリ32に充電する必要がある。
【0049】
このような場合にはステップ114で肯定判断されるとともに、スタータモータ6のトルクによりエンジン1を始動させる始動ロジックが適用され(ステップ115)、ステップ112に進む。スタータモータ6によりエンジン1を始動する場合は、クラッチ14が解放される。なお、ステップ114で否定判断された場合、またはステップ105で否定判断された場合は、ステップ112に進む。なお、各ステップで使用される所定値などの判断基準は、予め各種の電子制御装置に記憶されていることは勿論である。
【0050】
ここで、図1に示された機能的手段と、この発明の構成との対応関係を説明する。すなわち、ステップ102,103,104がこの発明の起動シーケンス手段に相当し、ステップS106がこの発明の必要トルク判断手段に相当し、ステップ106,114,115がこの発明の第1のエンジン始動手段に相当し、ステップ106,〜109がこの発明の第2のエンジン始動手段に相当する。
【0051】
このように、図1制御例においては、冷却装置10の冷却水温度に基づいて、クランクシャフト12の回転抵抗となるエンジンオイルの粘度を間接的に判断している。そして、エンジン1の始動に必要なクランキングトルクが所定値以上である場合は、高電圧のメインバッテリ32を電源とするモータ・ジェネレータ2のトルクによりエンジン1を始動する。これに対して、エンジン1のクランキングトルクが所定値未満である場合は、低電圧の補機バッテリ37を電源とするスタータモータ6によりエンジン1を始動する。
【0052】
つまり、エンジン1の始動に必要なクランキングトルクに応じて、特性(出力トルク)の異なるモータ・ジェネレータ2とスタータモータ6とを使い分けている。すなわち、モータ・ジェネレータ2は車両の動力源としての機能を有するため、モータ・ジェネレータ2の出力トルクは、エンジン1の始動専用のスタータモータ6のトルクに比べて大きくなっている。したがって、エンジン1の始動専用のスタータモータ6の定格を可及的に小さくすることができ、車両に対する始動装置の搭載性が向上する。
【0053】
上記制御例は、車両の停止中にエンジン1を始動する場合、またはモータ・ジェネレータ2の動力による車両の走行中にエンジン1を始動する場合のいずれにも適用可能である。車両の停止状態においては、シフトレバー45によりPポジションまたはNポジションが選択されている場合に、上記制御によりエンジン1が始動される。これに対して、モータ・ジェネレータ2の動力により車両が走行している状態では、モータ・ジェネレータ2の動力の一部がエンジン1に伝達されてエンジン1が始動される。
【0054】
【発明の効果】
請求項1または請求項2または請求項3の発明によれば、システムメインリレーの動作により高電圧回路を接続し、かつ、メインバッテリの電圧をインバータに印加する起動シーケンス処理の実行後に、エンジンの始動に必要なトルクが所定値以上であるか否かが判断される。ついで、エンジンの始動に必要なトルクに応じて、出力トルクの異なる始動装置が使い分けられる。したがって、エンジンの始動装置の定格を可及的に小さくすることができ、車両に対する始動装置の搭載性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一制御例を示すフローチャートである。
【図2】 この発明が適用されたハイブリッド車の概略構成をスケルトン図である。
【図3】 図2に示されたハイブリッド車の制御回路を示すブロック図である。
【図4】 図2に示されたハイブリッド用電子制御装置の入出力信号を示すブロック図である。
【符号の説明】
1…エンジン、 2…モータ・ジェネレータ、 3…車輪、 6…スタータモータ。
Claims (3)
- 車輪に動力を伝達するエンジンと、このエンジンを始動する機能を有する第1の始動装置と、この第1の始動装置とは別に設けられ、かつ、前記車輪に動力を伝達する機能および前記エンジンを始動する機能を有する第2の始動装置とを有するハイブリッド車のエンジン始動装置において、
前記第1の始動装置に電力を供給する補機バッテリと、前記第2の始動装置に電力を供給するメインバッテリと、このメインバッテリと前記第2の始動装置との間に設けられたインバータと、前記第2の始動装置と前記メインバッテリとの間の高電圧回路の接続・遮断をおこなうシステムメインリレーとを有しており、
前記システムメインリレーの動作により前記高電圧回路を接続し、かつ、前記メインバッテリの電圧を前記インバータに印加する起動シーケンス手段と、
この起動シーケンス手段の処理実行後に、前記エンジンの始動に必要なトルクが所定値以上であるか否かを判断する必要トルク判断手段と、
前記エンジンの始動に必要なトルクが所定値未満である場合は、前記第1の始動装置により前記エンジンを始動させる第1のエンジン始動手段と、
前記エンジンの始動に必要なトルクが所定値以上である場合は、前記第2の始動装置により前記エンジンを始動させる第2のエンジン始動手段と
を備えていることを特徴とするハイブリッド車のエンジン始動装置。 - 車輪に動力を伝達するエンジンと、このエンジンを始動する機能を有する第1の始動装置と、この第1の始動装置とは別に設けられ、かつ、前記車輪に動力を伝達する機能および前記エンジンを始動する機能を有する第2の始動装置と、この第2の始動装置と前記エンジンとの間の動力伝達経路に設けられたクラッチとを有するハイブリッド車のエンジン始動装置において、
前記第1の始動装置に電力を供給する補機バッテリと、前記第2の始動装置に電力を供給するメインバッテリと、このメインバッテリと前記第2の始動装置との間に設けられたインバータと、前記第2の始動装置と前記メインバッテリとの間の高電圧回路の接続・遮断をおこなうシステムメインリレーとを有しており、
前記システムメインリレーの動作により前記高電圧回路を接続し、かつ、前記メインバッテリの電圧を前記インバータに印加する起動シーケンス手段と、
この起動シーケンス手段の処理実行後に、前記エンジンの始動に必要なトルクが所定値以上であるか否かを判断する必要トルク判断手段と、
前記エンジンの始動に必要なトルクが所定値未満である場合は、前記クラッチを解放させ、かつ、前記第1の始動装置により前記エンジンを始動させる第1のエンジン始動手段と、
前記エンジンの始動に必要なトルクが所定値以上である場合は、前記クラッチを係合させ、かつ、前記第2の始動装置により前記エンジンを始動させる第2のエンジン始動手段と
を備えていることを特徴とするハイブリッド車のエンジン始動装置。 - 前記第2の始動装置と前記車輪との間の動力伝達経路に流体式のトルクコンバータが設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載のハイブリッド車のエンジン始動装置。
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