JP3877481B2 - 吸込み口体及び循環式電気掃除機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、掃除機本体内の電動送風機の動作により吸込み口体から塵埃を吸引し、この塵埃を集塵室のフィルターによって除去した後、電動送風機から排出される空気を前記吸込み口体に戻して、この戻された空気を回収し、循環させながら掃除をする循環式電気掃除機、及びこの掃除機に用いられる前記吸込み口体に関する。
【0002】
【従来の技術】
塵埃を吸込む吸気口に臨む回転清掃体を吸込み口体主部内に収容した吸込み口体は広く知られている。回転清掃体の外周には、その使用に伴って綿埃等が付着するが、非循環式電気掃除機に使用される吸込み口体では、その吸気口から回転清掃体の回りを通って流れる吸込み空気の勢いがかなり強いので、この吸込み気流によって、回転清掃体外周面に付着した埃を比較的容易に引き剥がして吸込むことが可能である。
【0003】
しかし、最近実用に供された循環式電気掃除機においては、非循環式電気掃除機のように吸込み空気の勢いが強いと、それに応じて吸込み口体に戻される排気の勢いも強くなるから、吸込み口体に戻された排気の一部が吸気口から吹出して、被掃除面の塵埃を吹き飛ばす可能性が高まる。そこで、こうしたことがないように循環式電気掃除機においては、吸込み口体で吸込んで回収される空気の勢いが非循環式電気掃除機に比較して弱く設定されている。
【0004】
そのため、循環式電気掃除機の吸込み口体内に回転清掃体を設けた構成においては、使用に伴って回転清掃体の外周に付着した綿埃等を循環する空気の勢いで容易に除去することが困難であって、回転清掃体の外周に埃が付着して残り易い。そして、回転清掃体の外周への埃の付着量が増えると、被掃除面からの塵埃のかき出し性能が低下するとともに、回転清掃体の軸受回りに付着する埃により回転清掃体の回転がしずらくなる。
【0005】
しかし、現在に至るまで、回転清掃体の外周に付着した綿埃等を容易に除去できる有効な構成を備えた循環式電気掃除機用の吸込み口体は提供されておらず、現状では、回転清掃体の外周に付着した綿埃を、使用者の手作業によってこまめに除去する作業を余儀なくされており、その改善が望まれている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明が解決しようとする課題は、回転清掃体への埃の付着を少なくできる吸込み口体、及び使い勝手がよい循環式電気掃除機を得ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、請求項1に係る発明の吸込み口体は、電動送風機から排出される空気を回収し循環させながら掃除をする電気掃除機に備えられる吸込み口体において、被掃除面から塵埃を吸込む吸気口、この吸気口に臨む吸込み室、及びこの吸込み室内に前記排出空気を戻す吹出し口を有した吸込み口体主部と、前記吸込み室に連通して前記吸込み口体主部に設けられ、前記吸込み室に戻された前記排出空気を吸込んで回収する継手管と、前記吸込み室に回転自在に収容された回転清掃体とを具備し、前記吸込み室が前記回転清掃体の軸方向に延びて前記回転清掃体の外周面と対向するとともに前記継手管に連通する流路を有し、前記吸込み口体主部が前記吸込み室を区画する区画壁を備え、この区画壁が、前記回転清掃体の上部周面に沿うように接近して設けられる接近壁部と、この接近壁部よりも前記回転清掃体の上部周面から離れて設けられて前記流路を形成する離間壁部とを有し、前記吸込み口体主部に戻された前記排出空気の一部を前記流路の長手方向に通して前記継手管より吸込んで回収することを特徴とする。
【0008】
この発明及び以下の各発明において、回転清掃体は、吸込み口体主部に戻された排出空気によって回転されるものでも、吸込み口体主部に設けた清掃体駆動モータの動力により回転されるものでも、或いはこれら双方の駆動力を併用して回転されるものであってもよい。又、流路は、請求項3又は5のように段差を有する壁部によって形成されるものでも、或は段差を有することなく回転清掃体の外周から次第に離れる壁部によって形成されるものでもよい。更に、流路は、その長さが請求項2のように回転清掃体の全長と略同じであっても、又、これより短く回転清掃体の軸方向の一部の外周面に対向する構成であってもよいとともに、回転清掃体の外周面に対して流路は上方からだけではなく、前方又は後方等いかなる方向から対向させてもよい。又、請求項1の発明において、区画壁は、請求項7のように吸込み口体主部の主部上下両ケース間にこれらとは別体に配置される壁であっても、また、吸込み口体主部の主部上ケースであってもよい。
【0009】
この請求項1の発明においては、電動送風機から排出されて吸込み口体主部に戻された排出空気が、主に、主経路を経て流動される。すなわち、排出空気は、吸込み口体主部の吹出し室から吸込み室に吹き出され、この吸込み室から掃除機本体側に連通する継手管に吸込まれて回収されるので、回転清掃体の回転に伴って被掃除面からかき出される塵埃を吸気口から吸込んで掃除ができる。この場合に、吸込み口体主部に戻された排出空気の一部は、吸込み室の流路に流入し、この流路内を通って継手管に吸込まれて回収され、前記主経路をバイパスする。この流路は回転清掃体の長手方向に延びて回転清掃体の外周面に対向しているから、既述のように流路を流通する一部の排出空気によって回転清掃体の外周に付着した埃を除去して継手管に吸込ませることができる。
【0011】
更に、請求項1の発明においては、接近壁部と離間壁部とを有する区画壁を採用することによって、回転清掃体の外周に付着した埃を除去する前記流路を容易に形成できる。更に、回転清掃体とその外周に接近する接近壁部との間の隙間を狭くできるので、前記吹出し口から吸込み室内に吹き出された排出空気の一部を前記隙間に速い速度で通過させ、流路を介して継手管に吸込ませることができ、それによっても回転清掃体の外周に付着した埃を速やかに取除くことができる。しかも、区画壁は、回転清掃体の上部を覆っているので、吸気口の形成、すなわち被掃除面からの塵埃の吸込みの邪魔となることがない。
【0012】
請求項2に係る発明の吸込み口体は、前記流路が、前記回転清掃体の略全長にわたりこの回転清掃体の外周面と対向して設けられていることを特徴とする。
【0013】
この発明においては、回転清掃体の外周に付着した埃に対する前記流路を通る排出空気による除去作用を、回転清掃体の長手方向略全長にわたって及ぼし、回転清掃体の外周に付着した埃を除去できる。
【0014】
請求項3に係る発明の吸込み口体は、前記離間壁部が、前記接近壁部より上方へ折れ曲がった起立部分を有して前記接近壁部に対し段差をなしてつながっていることを特徴とする。
【0015】
この発明においては、起立部分により段差を設けることによって、接近壁部と離間壁部とを有する区画壁を容易に形成できるから、所定の風路断面積の流路及び回転清掃体とその外周に接近する接近壁部との間の隙間を容易に形成できる。
【0016】
請求項4に係る発明の吸込み口体は、前記起立部分が前記回転清掃体の回転方向下流側に配置されていることを特徴とする。
【0017】
この発明においては、回転清掃体の外周に付着した埃を、回転清掃体の回転に伴い区画壁の起立部分に衝突させることができ、それに伴い、分離された埃を前記流路を通る空気によって継手管に吸込むことができる。
【0018】
請求項5に係る発明の吸込み口体は、前記流路を前記回転清掃体の径方向中央部の上部外周面に対向させて設けるとともに、この流路を形成する前記離間壁部が、前記接近壁部より上方へ折れ曲がって相対向する一対の起立部分を有して前記接近壁部に対し段差をなしてつながっていることを特徴とする。
【0019】
この発明においては、一対の起立部分を有しているから、回転清掃体の回転方向に拘らず、回転清掃体の外周に付着した埃を、回転清掃体の回転に伴って起立部分に衝突させて分離することができる。
【0020】
請求項6に係る発明の吸込み口体は、前記継手管を前記流路に直接連通させるとともに、前記流路に直接連通する排気導入部を前記区画壁に形成したことを特徴とする。この発明及び以下の各発明において、排気導入部は孔又は切欠きにより形成することができる。
【0021】
この発明においては、電動送風機から排出された空気を、区画壁の排気導入部から直接導入して流路内に流すとともに、この流路から継手管に直接吸込むから、風路抵抗が少なく、吸込み口体主部に戻された排出空気の一部を効率良く流路に流すことができる。
【0022】
請求項7に係る発明の吸込み口体は、前記継手管を前記流路の長手方向中央部に直接連通して設けるとともに、前記排気導入部を前記流路の長手方向両端部に直接連通して夫々設けたことを特徴とする。
【0023】
この発明においては、流路の長手方向両端部の排気導入部から夫々直接導入されて流路を通る排出空気を、この流路の長手方向中央部において継手管に直接吸込むから、流路の長手方向一端部から排出空気を導入して長手方向他端部から吸込む構成に比較して、流路を通る排出空気の風速の低下を少なくできる。
【0024】
請求項8に係る発明の吸込み口体は、前記一対の排気導入部を前記回転清掃体の両端部の軸受に対向して設けたことを特徴とする。
【0025】
この発明においては、一対の排気導入部を通って流路に導入される排出空気を、これらの導入部に対向している回転清掃体の軸受に吹付けて、軸受回りにごみが付着することを防止できるとともに、軸受の冷却も可能である。
【0026】
請求項9に係る発明の吸込み口体は、前記区画壁が、前記吸込み口体主部の主部下ケースと主部上ケースとは別体であって、これら上下両ケース間に配置されていることを特徴とする。
【0027】
この発明においては、区画壁と主部上ケースとが別体であるから、区画壁の形状が吸込み口体主部の外観に反映されることがない。
【0028】
請求項10に係る発明の循環式電気掃除機は、電動送風機の動作により吸込み口体から被掃除面の塵埃を吸込み、この吸込んだ塵埃をフィルタに通して捕捉し、前記フィルタを通過して前記電動送風機から排出された空気を前記吸込み口体に戻し、この排出空気を回収し循環させながら掃除をする循環式電気掃除機において、前記吸込み口体が前記請求項1〜9のうちのいずれか1項に記載の吸込み口体であることを特徴とする。
【0029】
この発明においては、既述のように回転清掃体の外周に付着した埃を前記流路を通る排出空気によって除去して、回転清掃体への埃の付着を少なくできる吸込み口体を備えるから、回転清掃体の外周に付着した埃を使用者の手作業によって除去する作業を少なくできる。
【0030】
【発明の実施の形態】
本発明の第1実施形態を図1ないし図9を参照して説明する。
【0031】
図1は循環式電気掃除機の全体を示す斜視図であり、同図中符号1は一対の車輪2(一方のみ図示)及び図示しない旋回輪により被掃除面上を自在に移動できる掃除機本体である。掃除機本体1には、その前部に設けられた吸塵口3に、可撓性の吸塵ホース4と非可撓性の吸塵パイプ5とを有する吸塵用連通管6の一端部つまり吸塵ホース4に設けた接続筒7が取外し可能に嵌合して接続され、連通管6の他端部つまり吸塵パイプ5には後述の吸込み口体8が接続されている。吸塵口3には後述の電動送風機から排出された空気が、吸塵空気と混じることがないように導かれるようになっている。
【0032】
複数の合成樹脂製ケース部材を組合わせて構成された掃除機本体1の前部には、上方を開口した集塵室が形成されているとともに、後部には送風機室が形成されている。集塵室には、その上面開口を通してフィルタとしての集塵袋9が出し入れ可能に収容され、集塵室の上面開口は開閉自在なケース蓋10によって気密的に閉じられている。両側部に前記車輪2が回転自在に取付けられた送風機室には、電動送風機11と、コードリール12等が収容されている。電動送風機11から排出された空気は、集塵室の一側部を迂回して配置された図示しない戻し風路部材を介して吸塵口3に導かれるように構成されている。なお、図1中13はコードリール12に巻き取られる電源コードの先端に接続された差込プラグを示している。
【0033】
前記吸塵ホース4は、例えば同軸構造の2重管であって、その蛇腹状内管の内側空間で作られる通気路には後述の吸込み口体8で吸込まれた塵埃が循環する空気とともに通され、前記内管と蛇腹状外管との間に形成された環状の通気路には前記戻り風路部材から導かれた排気が吸塵口3を経て通されるようになっている。この吸塵ホース4の先端部にはく字状に形成されるとともに上方に突出する把手15を有した接続筒16が設けられていて、把手15には電動送風機11等に対する各種の運転開始及び運転中止を指示するための手元操作用の制御スイッチ17が設けられている。
【0034】
接続筒16に着脱可能に接続される2本継ぎの吸塵パイプ5は、いずれも合成樹脂製の硬質管からなり、塵埃を吸込むための第1パイプ5aと排気を吸込み口体主部22内に戻すための第2パイプ5bとを有している。第1パイプ5aは吸塵ホース4の内管に接続筒16を介して連通され、同様に第2パイプ5bは吸塵ホース4の内外両管間の環状通気路に接続筒16を介して連通されるようになっている。
【0035】
次に、図2〜図9を参照して吸塵パイプ5の先端部に接続される前記吸込み口体8について説明する。吸込み口体8は、掃除機本体1側に連通される接続部としての合成樹脂製の継手管21と、合成樹脂製の吸込み口体主部22と、回転清掃体23と、清掃体駆動モータ24と、戻り風路A及び吸込み風路Bとを備えている。
【0036】
前記吸塵パイプ5の先端部に着脱可能に嵌入して取付けられることにより掃除機本体1側に連通される継手管21は、図2〜図6に示すように吸込み口体主部22への固定部25と、この固定部25に上下方向等に回動可能に連結された可動部26とを備えている。
【0037】
図3、図6に示すように固定部25は、前後両端が夫々開口された内管25aと、この外側に配置された外管25bとを有している。内管25aの先端部は、ラッパ状をなして外管25bの先端よりも突出され、吸込みの入口をなしている。内管25aは吸込み風路Bの一部をなし、これら両管25a、25b間には戻り風路Aの一部をなす通路27が形成されている。この通路27から前方へ吹き出る空気は内管25aの入口をなすラッパ状先端部の裏面によって流れを案内されるようになっている。
【0038】
図3等に示すように可動部26は、塵埃を吸込むための第1パイプ26aと排気を吸込み口体主部22内に戻すための第2パイプ26bとを有している。第1パイプ26aは固定部25の内管25aに連通して固定部25に連結され、同様に第1パイプ26aは通路27に連通して固定部25に連結されている。第1パイプ26aは吸塵パイプ5の第1パイプ5aに着脱自在に嵌合して接続され、同様に第2パイプ26bも吸塵パイプ5の第2パイプ5bに着脱自在に嵌合して接続されるようになっている。
【0039】
固定部25は、その内管25aのラッパ状先端部を吸込み口体主部22の後述する主部下ケースと主部中ケースとで上下から挟まれるとともに、外管25bを吸込み口体主部22の後述する主部上ケースと主部下ケースとで上下から挟まれて、吸込み口体主部22の後部側でかつ吸込み口体主部22の幅方向中央部に取付けられている。なお、図2中28は清掃体駆動モータ24に電力を供給するための一対の端子ピンのうちの一方を示しており、これらのピン28は吸塵パイプ5に継手管21を接続した時に、吸塵パイプ5の先端部に設けた図示しない端子接触片に接続され、それにより、吸塵パイプ5内の図示しない電気配線を介して前記制御スイッチ17による清掃体駆動モータ24に対する通断電がなされるようになっている。
【0040】
図3に示すように吸込み口体主部22は、主部上ケース31と、主部下ケース32と、これらの間に挟着される主部中ケース33とを有して形成され、主部上下両ケース31、32はねじ止めにより連結されている。
【0041】
この吸込み口体主部22内は、吹出し室34と、この吹出し室34の下側の吸込み室35とに区画されていて、主部中ケース33は両室34、35間の区画壁をなしている。吹出し室34は、主部上ケース31と主部中ケース33との間に形成されており、吸込み室35は、主部下ケース32と主部中ケース33とで区画されている。主部下ケース32の底壁には、吸込み口体8の幅方向に延びる長方形の開口からなる吸気口36が吸込み室35に臨んで形成されている。主部下ケース32の底壁には、その前後両端部に夫々図示しない走行用のローラ37、38が取付けられているとともに、吸気口36の後縁に沿って延びる固定ブラシ39が取付けられている。
【0042】
前記内管25aのラッパ状先端部は、図6等に示すように吸気口36の後縁から立上った主部下ケース32の上向きリブ41の長手方向中央部に開口されて、吸込み室35の長手方向中央部に直接連通している。こうして連通された吸込み室35と継手管21における内管25aの内側流路及び第1パイプ26aとは吸込み風路Bを形成している。この風路Bを通って、後述のように吸込み室35に吹出された排出空気とともに吸気口36を経て被掃除面側から吸込まれる塵埃が、掃除機本体1側に吸込まれるようになっている。
【0043】
内管25aのラッパ状先端部の上部は、主部中ケース33の幅方向中央部から上向きに一体に突設した半楕円形状の内管カバー部42で覆われている。上向きリブ41との間に主部中ケース33の後縁部を挟み込んだ主部上ケース31の下向きリブ43には、一対の切欠き44が設けられ、この切欠き44の開放端が主部中ケース33の後縁部で閉じられることによって主部中ケース33の上側に通気孔45が形成されている。これら左右一対の通気孔45により、前記固定部25の通路27と吹出し室34とが連通されるようになっている。
【0044】
図3に示すように前記吸気口36の前側には、主部下ケース32の底壁と、この底壁内面に接近した主部中ケース33の前縁とによって吹出し口46が形成されている。この吹出し口46は、吸込み口体主部22の幅方向略全長にわたり延びて形成され、吹出し室34と吸込み室35とを連通している。そのため、前記電動送風機11から排出されて吹出し室34内に戻された排出空気が、吹出し口46を通って吸込み室35内に吹き出されるようになっている。本実施形態では戻された排出排気が吸込み口体主部22の後側に向けて略水平に吹き出されるように吹出し口46が設けられている。
【0045】
既述のように互いに連通している継手管21の第2パイプ26b、通路27、通気孔45、吹出し室34、及び吹出し口46は、前記戻り風路Aを形成しており、この風路Aを通って吸込み室35への排気の吹出しがなされる。又、この戻り風路A及び吸込み風路Bは、吸込み口体8内での空気の主たる流通経路(主経路)をなしている。
【0046】
図3、図5、図6に示すように回転清掃体23は、回転軸51に清掃部材として1以上のブレード52を取付けるとともに、回転軸51の両端部にこの軸51を回転自在に支持する軸受53、54を夫々取付け、かつ、一方の軸受54を貫通した回転軸51の一端部に歯付きプーリ55を装着して形成されている。ブレード52は回転軸51と本実施形態のように平行であっても、そうではなく捻られていても、V字状などに曲げて設けられていてもよいとともに、これらのブレード52はブラシ毛の列により形成してもよい。
【0047】
回転清掃体23は、その軸受54、53を主部下ケース32の幅方向両端部に設けられた図示しない軸受保持部に夫々に回り止めして取付けることにより、吸気口36と平行な姿勢でこれに臨んで吸込み室35に配置されている。この回転清掃体23が回転される時、そのブレード52の先端部は吸気口36を通過して被掃除面に接するようになっている。
【0048】
回転清掃体23は、吸込み口体主部22に内蔵された清掃体駆動モータ24の動力で回転駆動されるが、その回転は前記吹出し口46からブレード52に吹付けられる空気によっても補助される。図3中矢印Eは回転清掃体23の回転方向を示しており、この回転は吸込み口体8が押し動かされる時に回転清掃体23のブレード52が被掃除面に接して連れ回りする方向(順方向)と同じである。
【0049】
図5に示すように清掃体駆動モータ24は、回転清掃体23の後側において主部下ケース32に搭載されて、その出力軸に装着された歯付きプーリ56と回転清掃体23の歯付きプーリ55とは、これらにわたって巻掛けられたタイミングベルト57により連結されている。したがって、この伝動機構58を介して清掃体駆動モータ24は回転清掃体23を順方向に回転駆動させるようになっている。又、伝動機構58は、それへの塵埃の付着を防止するために、清掃体駆動モータ24の出力軸側にも被って設けられた防塵ケース59で覆われている。
【0050】
前記吸込み室35は、回転清掃体23の軸方向に延びて回転清掃体23の外周面と対向しかつ継手管21に連通する流路61を有している。この流路61は、図6を除く図3〜図9に示すように回転清掃体23の上部を覆って配置されている前記主部中ケース33が、接近壁部62と離間壁部63とを有していることによって形成されている。
【0051】
詳しくは、接近壁部62は、回転清掃体23の上部周面との間に空気の流速を高めて流通させるための狭い隙間Gを形成して、回転清掃体23の上部周面に沿うように接近して設けられている。離間壁部63は接近壁部62から盛上がるように接近壁部62に対して継手管21側に一体に連続して設けられている。それによって離間壁部63は、回転清掃体23の上部周面から離れて設けられ、この壁部63の内側空間部分を下方及び後方は夫々開放する流路61としている。したがって、流路61はこれに隣接して回転清掃体23の周面及びこの周面に対向する壁部との間に形成される流路より大きな流路断面積を有して形成されている。この流路61は回転清掃体23の略全長にわたり、この清掃体23の上部外周面に対向している。
【0052】
しかも、図3等に示すように離間壁部63は、回転清掃体23から離れる方向へ折れ曲がった部分、例えば、接近壁部62から上方へ折れ曲がった起立部分63aを有しており、それによって接近壁部62とは段差をなして一体につなげられている。この起立部分63aは回転清掃体23の回転方向下流側に設けられている。
【0053】
流路61の長手方向中央部には前記継手管21の入口、つまり、内管25aのラッパ状部分が直接連通されている。この流路61を吸込み口体主部22内を通る排出空気の主経路のバイパスとするために、流路61には吹出し室34内に戻された排出空気の一部が導入される。そのために、離間壁部63には継手管21の入口に対して回転清掃体23の軸方向に離れた位置、例えば離間壁部63の主部中ケース33における離間壁部63の長手方向両端部には、流路61に直接連通する一対の排気導入部としての風導入孔64が夫々開けられている。
【0054】
これらの風導入孔64は、図5に示すように前記一対の軸受53、54の夫々の真上に対向して個別に開口されている。これらの風導入孔64より離間壁部63の内側に導入された空気は、流路61内をその長手方向、言い換えれば、回転清掃体23の外周面にその軸方向に沿いながら流動して継手管21の内管25aに吸込まれて回収される。
【0055】
前記構成の吸込み口体8及びこれを備えた循環式電気掃除機を用いて掃除をする場合は、掃除機本体1に吸塵ホース4、吸塵パイプ5を図1に示すように順に接続し、吸塵パイプ5の先端部に吸込み口体8の継手管21を接続し、吸塵ホース4の把手15に設けた制御スイッチ17のうちのいずれかを閉成操作する。この閉成操作がされることにより掃除機本体1に内蔵の電動送風機11が駆動し、又、吸込み口体8に内蔵の清掃体駆動モータ24が駆動して回転清掃体23が回転駆動される。なお、スイッチ操作により被掃除面に応じて回転清掃体23の回転は任意に停止させることができる。
【0056】
電動送風機11の吸込み作用によって吸込み口体8の吸込み室35内の空気が吸込まれるとともに、吸気口36から床面の塵埃が吸込まれ、継手管21、吸塵パイプ5、吸塵ホース4、及び吸塵口3の夫々の吸込み風路を経て(図1に実線の矢印で示す経路)集塵室内に吸込まれる。塵埃は集塵袋9によって除去され吸込み気流は排気風として電動送風機11から排出され、この排出風は掃除機本体1の図示しない戻る風路部材、吸塵口3、吸塵ホース4、吸塵パイプ5、及び吸込み口体8の継手管21の排気風路を経て(図1に点線の矢印で示す経路)、吹出し口46から吸込み室35内に吹き出される。
【0057】
以上のように電動送風機11から排出されて吸込み口体8に戻された空気(排出空気)の吸込み口体8内での主たる流れは次の通りである。排出空気は、まず、可動部26の第2パイプ26bから固定部25の通路27を通って、内管25aのラッパ状部分の裏面に吹き当たって、主として左右方向に導かれながら吸込み口体8の後部空間内に吹き出される。この後、排出空気は前記後部空間から左右一対の通気孔45を通って吹出し室34に流入し、この室34の吹出し口46から回転清掃体23のブレード52に吹き付けられながら、吸込み室35に吹き出される。
【0058】
このような吸込み口体8内での主経路を通って流動する排出空気は、吸込み室35内の回転清掃体23の周囲を通り抜けて、継手管21の内管25a及びこれに連通する第1パイプ26aを通って、既述のように掃除機本体1側に吸込まれて回収されるものであり、それに伴って回転清掃体23のブレード52がかき上げた被清掃面の塵埃を吸気口36から吸込んで、被掃除面を掃除することができる。すなわち、以上のようにして電動送風機11から排出された空気を実質的に完全循環させながら、被掃除面を吸込み掃除することができる。
【0059】
この掃除において回転駆動される回転清掃体23の外周面に綿埃等が付着することは防止できないが、その付着は以下の理由によって少なくできる。
【0060】
すなわち、吹出し室34を区画している主部中ケース33の回転清掃体23に対する離間壁部63には、吹出し室34に臨んで一対の風導入孔64が形成されているから、既述のように吹出し室34に戻されて前記主経路を流れようとする排出空気の一部は、風導入孔64を通って吸込み室35の流路61に流入し(図5中矢印参照)、この流路61内を通って継手管21に吸込まれ回収される。つまり、前記主経路を流れようとする排出空気の一部は、前記主経路をバイパスする流路61を通って回収される。
【0061】
この流路61は回転清掃体23の長手方向に延びて回転清掃体23の外周面に対向して形成された構成であるから、流路61を流通する排出空気を、回転清掃体23の軸方向に沿って回転清掃体23の外周面に吹き抜けさせることができる。それによって、回転清掃体23の外周に付着した綿埃等を除去して継手管21に吸込ませることができる。
【0062】
この場合に、流路61が回転清掃体23の略全長にわたりこの回転清掃体23の外周面と対向して設けられているから、既述の埃の除去作用を、回転清掃体23の長手方向略全長にわたって及ぼして、回転清掃体23の外周略全体から埃を除去できる。更に、流路61内の空気を吸込んで回収する継手管21の入口(前記内管25aのラッパ状部分)は、流路61に直接連通しているとともに、風導入孔64も流路61に直接連通していて、それにより、吹出し室34内に戻された排出空気の一部を、流路61に直接導入させるとともに流路61から継手管21の内管25aに直接吸込むから、連通部材を介して間接的に連通されている場合に比較して、風路抵抗が少ない。したがって、吸込み口体主部22に戻された排出空気の一部が効率良く流路61に流されるため、回転清掃体23の外周に付着した綿埃等を容易に除去して継手管21に吸込ませることができる。
【0063】
しかも、流路61の長手方向両端部の風導入孔64から夫々吹込まれて流路61を通る空気を、この流路61の長手方向中央部において継手管21の内管25aに吸込むから、流路61の長手方向一端部から空気を導入して長手方向他端部から吸込む構成に比較して、流路61を通る空気の風速の低下を少なくできる。このように流路61をバイパスする排出空気の流速が速いので、それにより、回転清掃体23の外周に付着した綿埃等を容易に除去して継手管21に吸込ませることができる。
【0064】
その上、流路61を形成する離間壁部63が、接近壁部62より上方へ折れ曲がった起立部分63aを有して接近壁部62に対し段差をなしてつながっているから、主部中ケース33において段差を境に接近壁部62と離間壁部63とを容易に形成できる。それにより、所定の風路断面積の流路61及び回転清掃体23とその外周に接近する接近壁部62との間に狭い隙間G(図3参照)を容易に形成できる。前記隙間Gによって、吹出し口46から吸込み室35に吹き出されて回転清掃体23の回りを流動する排出空気の内、回転清掃体23とその外周に接近する接近壁部62との間を通る空気の流速を高めることができるので、この隙間Gを通って継手管21に吸込まれる高速の排出空気によって、回転清掃体23の外周に付着している埃を容易に取除くことができる。
【0065】
以上のような回転清掃体23からの埃の除去に拘らず、回転清掃体23の外周に付着した埃が絡まって紐状に連続するようになることがあるが、このように付着した埃を起立部分63aにより分離して除去できる。すなわち、前記紐状の埃は回転清掃体23の回転に伴う遠心力で引き回される。ところで、回転清掃体23の回転方向下流側には、流路61を形成する離間壁部63の起立部分63aが配置されているので、前記遠心力により引き回される紐状の埃は、回転清掃体23が一回転する間に起立部分63aに衝突して移動を妨げられる。そのため、紐状の埃が千切られ易くなって、起立部分63aにおいて千切られた埃を流路61を通る排出空気によって継手管21に吸込んで除去することができる。
【0066】
更に、前記一対の風導入孔64は回転清掃体23の両端部の軸受53、54に個別に対向しているから、これら風導入孔64を通って流路61に導入される空気を、軸受53、54に吹付けることができる。それにより、軸受53、54の回りにごみが付着することを防止できるとともに、軸受53、54の冷却も可能であるから、回転清掃体23の回転性能を保全することができる
以上のように流路61をバイパスする排出空気によって回転清掃体23に付着した埃を除去できるから、回転清掃体23の外周に付着した埃を使用者の手作業によって除去する作業を少なくでき、電気掃除機の使い勝手を向上できる。
【0067】
又、既述のように流路61を形成するのに、回転清掃体23の上部周面に沿うように接近して設けられる接近壁部62と、この接近壁部62よりも回転清掃体の上部周面から離れて設けられる離間壁部63とを有した主部中ケース33を採用したから、回転清掃体23の外周に付着した埃を除去する流路61を容易に形成できる。しかも、主部中ケース33は回転清掃体23の上部を覆っているので、流路61を形成するための構成が、吸込み口体主部22の吸気口36の形成、すなわち被掃除面からの塵埃の吸込みの邪魔となることがない。
【0068】
その上、流路61を形成する壁は、吸込み口体主部22の主部下ケース32と主部上ケース31との間に配置されていて、これらケース31、32とは別体の主部中ケース33であるから、流路61を作るために主部中ケース33に要求される形状が、吸込み口体主部22の外観に反映されることがない。したがって、吸込み口体主部22の外観形状を、流路61を形成する壁に制約されることなく任意にでき、設計の自由度が高い。
【0069】
図10は本発明の第2の実施の形態を示している。この第2実施形態は、流路を形成する主部中ケースの離間壁部回りの構成が第1実施形態とは以下のように異なり、それ以外の構成は図10に示されない部分を含めて第1実施形態と同じであるので、同一構成部分については第1実施形態と同一符号を付してその説明及び作用効果を省略する。
【0070】
この第2実施形態では離間壁部163を、接近壁部62より上方へ折れ曲がって相対向する一対の起立部分63aを有して接近壁部62に対し段差をなして形成している。そのため、これら一対の起立部分63a間に形成される離間壁部163の内側空間、つまり、流路61は、回転清掃体23の径方向中央部の上部外周面に対向して形成されている。この構成に付随して接近壁部62は前後一対設けられ、かつ、主部中ケース33の内管カバー部42は傾斜して設けられているとともに、このカバー部42によって戻し風路Aの流路断面積が狭まることがないように主部上ケース31の形状が変更されている。なお、これらの点以外の構成は第1実施形態と同一である。
【0071】
このように一対の起立部分63aを有した離間壁部163を採用することにより、回転清掃体23がどの方向に回転しても、回転清掃体23の外周に付着し絡まって紐状に連続するようになった埃を、回転清掃体23の回転に伴ってその回転方向下流側に位置するいずれか一方の起立部分63aにおいて千切る作用を得ることができる。したがって、回転清掃体23の回転方向ひいてはこれを回転駆動する清掃体駆動モータ24の回転方向が、操作スイッチでの指令に応じて切換わる場合においても、回転清掃体23の外周に付着した埃を有効に除去して、本発明の所期の課題を解決できる。
【0072】
なお、上記各実施形態は、キャニスタータイプの循環式電気掃除機に発明を適用した例を説明したが、本発明は、アップライト式或はハンデー式など他の形式の循環式電気掃除機にも適用できる。
【0073】
【発明の効果】
本発明は、以上説明した形態で実施され、以下に記載される効果を有する。
【0074】
請求項1の発明によれば、吸込み口体主部に戻された排出空気の一部を、回転清掃体の長手方向に延びて回転清掃体の外周面に対向している流路に流通させて掃除機本体側に連通する継手管に吸込ませるから、この空気の流れによって回転清掃体の外周に付着した埃を除去して、回転清掃体への埃の付着を少なくできる循環式電気掃除機用の吸込み口体を提供できる。
【0075】
更に、請求項1の発明によれば、区画壁の採用により前記流路を容易に形成できるとともに、この区画壁の接近壁部と回転清掃体との間の隙間を通る空気の流速を高めて、回転清掃体の外周に付着した埃を取除くことができ、しかも、区画壁を被掃除面からの塵埃の吸込みの邪魔となることなく設け得る循環式電気掃除機用の吸込み口体を提供できる。
【0076】
請求項2の発明によれば、流路を通る排出空気によって回転清掃体の外周略全体から埃を除去できる循環式電気掃除機用の吸込み口体を提供できる。
【0077】
請求項3の発明によれば、段差を設けた区画壁の採用により、所定の風路断面積の流路及び回転清掃体とその外周に接近する接近壁部との間の隙間を容易に形成できる循環式電気掃除機用の吸込み口体を提供できる。
【0078】
請求項4の発明によれば、回転清掃体の外周に付着した埃を、区画壁の起立部分において分離して除去できる循環式電気掃除機用の吸込み口体を提供できる。
【0079】
請求項5の発明によれば、一対の起立部分を有しているから、回転清掃体の回転方向に拘らず、回転清掃体の外周に付着した埃を分離して除去できる循環式電気掃除機用の吸込み口体を提供できる。
【0080】
請求項6の発明によれば、吸込み口体主部に戻された排出空気の一部を流路に効率良く流すことができ、それにより回転清掃体の外周に付着した埃を容易に除去できる循環式電気掃除機用の吸込み口体を提供できる。
【0081】
請求項7の発明によれば、流路を通る空気の風速の低下が少ないから、回転清掃体の外周に付着した埃の除去作用を向上できる循環式電気掃除機用の吸込み口体を提供できる。
【0082】
請求項8の発明によれば、流路に導入される空気を回転清掃体の軸受に吹付けて、軸受回りにごみが付着することを防止し、かつ、軸受の冷却も可能であるから、回転清掃体の回転性能を保全することができる循環式電気掃除機用の吸込み口体を提供できる。
【0083】
請求項9の発明によれば、区画壁の形状が吸込み口体主部の外観に反映されることがなく、したがって、外観形状の設計を区画壁に制約されることなく任意にできる循環式電気掃除機用の吸込み口体を提供できる。
【0084】
請求項10の発明によれば、吸込み口体の回転清掃体の外周に付着した埃を使用者の手作業によって除去する作業を少なくできるので、使い勝手がよい循環式電気掃除機を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る循環式電気掃除機の使用状態を示す斜視図。
【図2】本発明の第1実施形態に係る吸込み口体を示す斜視図。
【図3】図2の吸込み口体を示す縦断側面図。
【図4】図3中Z−Z線に沿う吸込み口体の断面図。
【図5】図2の吸込み口体をその主部上ケースを取外して示す平面図。
【図6】図2の吸込み口体をその主部上ケース及び主部中ケースを取外して示す斜視図。
【図7】図2の吸込み口体が備える主部中ケースを示す斜視図。
【図8】図2の吸込み口体が備える主部中ケースを示す平面図。
【図9】(A)は図8中Y方向から見た主部中ケースの端面図。
(B)は図8中X方向から見た主部中ケースの端面図。
(C)は図8中W−W線に沿う主部中ケースの断面図。
【図10】本発明の第2の実施の形態に係る吸込み口体を示す縦断側面図。
【符号の説明】
1…掃除機本体
4…吸塵ホース
5…吸塵パイプ
8…吸込み口体
9…集塵袋(フィルタ)
11…電動送風機
21…継手管
22…吸込み口体主部
23…回転清掃体
24…清掃体駆動モータ
31…主部上ケース
32…主部下ケース
33…主部中ケース(区画壁)
34…吹出し室
35…吸込み室
36…吸気口
46…吹出し口
53、54…回転清掃体の軸受
61…流路
62…主部中ケースの接近壁部
63…主部中ケースの離間壁部
63a…離間壁部の起立部分
163…主部中ケースの離間壁部
64…風導入孔(排気導入部)
A…戻り風路
B…吸込み風路
G…隙間
Claims (10)
- 電動送風機から排出される空気を回収し循環させながら掃除をする電気掃除機に備えられる吸込み口体において、
被掃除面から塵埃を吸込む吸気口、この吸気口に臨む吸込み室、及びこの吸込み室内に前記排出空気を戻す吹出し口を有した吸込み口体主部と、
前記吸込み室に連通して前記吸込み口体主部に設けられ、前記吸込み室に戻された前記排出空気を吸込んで回収する継手管と、
前記吸込み室に回転自在に収容された回転清掃体とを具備し、
前記吸込み室が前記回転清掃体の軸方向に延びて前記回転清掃体の外周面と対向するとともに前記継手管に連通する流路を有し、前記吸込み口体主部が前記吸込み室を区画する区画壁を備え、この区画壁が、前記回転清掃体の上部周面に沿うように接近して設けられる接近壁部と、この接近壁部よりも前記回転清掃体の上部周面から離れて設けられて前記流路を形成する離間壁部とを有し、前記吸込み口体主部に戻された前記排出空気の一部を前記流路の長手方向に通して前記継手管より吸込んで回収することを特徴とする吸込み口体。 - 前記流路が、前記回転清掃体の略全長にわたりこの回転清掃体の外周面と対向して設けられていることを特徴とする請求項1に記載の吸込み口体。
- 前記離間壁部が、前記接近壁部より上方へ折れ曲がった起立部分を有して前記接近壁部に対し段差をなしてつながっていることを特徴とする請求項2に記載の吸込み口体。
- 前記起立部分が前記回転清掃体の回転方向下流側に配置されていることを特徴とする請求項3に記載の吸込み口体。
- 前記流路を前記回転清掃体の径方向中央部の上部外周面に対向させて設けるとともに、この流路を形成する前記離間壁部が、前記接近壁部より上方へ折れ曲がって相対向する一対の起立部分を有して前記接近壁部に対し段差をなしてつながっていることを特徴とする請求項1又は2に記載の吸込み口体。
- 前記継手管を前記流路に直接連通させるとともに、前記流路に直接連通する排気導入部を前記区画壁に形成したことを特徴とする請求項1〜5のうちのいずれか1項に記載の吸込み口体。
- 前記継手管を前記流路の長手方向中央部に直接連通して設けるとともに、前記排気導入部を前記流路の長手方向両端部に直接連通して夫々設けたことを特徴とする請求項6に記載の吸込み口体。
- 前記一対の排気導入部を前記回転清掃体の両端部の軸受に対向して設けたことを特徴とする請求項7に記載の吸込み口体。
- 前記区画壁が、前記吸込み口体主部の主部下ケースと主部上ケースとは別体であって、これら上下両ケース間に配置されていることを特徴とする請求項1〜8のうちのいずれか1項に記載の吸込み口体。
- 電動送風機の動作により吸込み口体から被掃除面の塵埃を吸込み、この吸込んだ塵埃をフィルタに通して捕捉し、前記フィルタを通過して前記電動送風機から排出された空気を前記吸込み口体に戻し、この排出空気を回収し循環させながら掃除をする循環式電気掃除機において、
前記吸込み口体が前記請求項1〜9のうちのいずれか1項に記載の吸込み口体であることを特徴とする循環式電気掃除機。
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