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JP3876075B2 - インバータ装置 - Google Patents

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JP3876075B2
JP3876075B2 JP22183398A JP22183398A JP3876075B2 JP 3876075 B2 JP3876075 B2 JP 3876075B2 JP 22183398 A JP22183398 A JP 22183398A JP 22183398 A JP22183398 A JP 22183398A JP 3876075 B2 JP3876075 B2 JP 3876075B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、主回路の直流側に平滑用のコンデンサを有するインバータ装置に係り、特にアルミニウム電解コンデンサを用いた汎用品に好適なインバータ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
周知のように、インバータ装置によれば、可変周波数で可変電圧の交流電力が簡単に得られるので、例えば誘導電動機の駆動用として極めて有用であり、このため、近年、汎用品として市場に供給され、広く一般的に用いられるようになってきている。
【0003】
このような汎用のインバータ装置は、図8に示すように、順変換部1と逆変換部2からなる主回路を備え、順変換部1により商用電源から供給されるR相、S相、T相の3相からなる交流電力を一旦直流電力に変換した後、逆変換部2により任意の周波数で任意の電圧の3相交流電力に変換して誘導電動機3などの負荷に出力するようになっているのが一般的であり、このとき、図示のように、主回路の直流の+−端子間に平滑用のコンデンサ4を設けるのが、これも一般的である。
【0004】
そして、このコンデンサ4としては、なるべく静電容量の大きなものが望ましく、このため、通常、アルミニウム電解コンデンサを用い、要求に応えられるようにしている。
なお、この図8で、抵抗5は突入電流抑制用で、電源投入時、コンデンサ4に流れる充電電流を所定値に制限する働きをし、接点6は損失抑制用で、定常時には抵抗5を短絡し、電力損失が生じないようにする。
【0005】
ところで、従来のインバータ装置では、この平滑用コンデンサの取付け方法として、比較的電力容量が小さいインバータ装置の場合、回路基板上にコンデンサを配置し、その端子を回路基板の配線パターンに直接半田付けして取付ける方法が用いられており、比較的電力容量が大きい機種の場合は、図9に示すように、コンデンサ4に取付金具8を取付け、インバータ装置の筐体7に形成してあるコンデンサ挿入用の孔10にコンデンサ4を挿入した上で、取付金具8に設けてある足部8aをネジ9で筐体7に固定させることにより、図10に示すように、コンデンサ4がインバータ装置に取付けられるようにしていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来技術は、インバータ装置の筐体に対するる平滑用コンデンサの取付けと取外しの簡素化について配慮がされているとは言えず、以下に説明する問題があった。
まず、取付金具を用いた従来技術では、比較的大電力容量仕様で、平滑用に大きな静電容量のコンデンサを必要とするインバータ装置の場合、コンデンサの使用個数が多くなるので、装置組立時、取付用のネジ止め工数が増加し、コストを抑えるのが困難になってしまうという問題があった。
【0007】
また、インバータ装置では、その平滑用のコンデンサとして、事実上、ほとんどアルミニウム電解コンデンサを用いざるを得ないが、このアルミニウム電解コンデンサは、周知のように、インバータ装置を構成する各種の部品の中では、寿命を考慮しなければならない交換部品となる。
一方、近年、インバータ装置では、組立工数削減と小型化のため、部品の配置構成が複雑になり、組立は容易であるが、特定の部品の取外しについては極めてやりにくい構造になっていることが多い。
【0008】
このため、従来技術では、平滑用コンデンサの交換には、面倒で工数の多い作業を要する上、場合によっては、例えば図10に示すように、主回路端子台11の取外しや、この図10には示されていないが、更には他の回路基板やコンデンサ4の端子に接続されている電線以外の配線なども取外さないと、コンデンサの交換ができないという問題があった。
【0009】
しかして、コンデンサの交換を容易にするため、平滑用コンデンサ取付用ネジの周囲や上部に他の部品や配線を配置しないようにしたのでは、他の部品や配線を避けて空間を確保しなければならないため、インバータ装置の筐体が大きくなってしまうという問題が生じてしまう。
【0010】
ここで、別の方途として、平滑用のアルミニウム電解コンデンサも含めて、製品寿命までメンテナンスフリー化することも考えられる。
しかして、この場合には、耐用期間延長のため、損失が小さく発熱の虞れが少ないアルミニウム電解コンデンサが必要で、コンデンサの大型化と使用個数の増加を伴い、このためのコスト高に加え、インバータ装置が大型化してしまう上、コスト高になってしまうという問題があった。
【0011】
本発明の目的は、平滑用コンデンサの交換が容易で、アルミニウム電解コンデンサを用いても、小型化が容易に図れるようにしたインバータ装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
まず、本発明によれば、上記目的は、主回路に平滑用のコンデンサを有し、当該コンデンサのインバータ筐体に対する取付けを、前記筐体に形成してある切欠き部の端面に形成してある溝部を用いて行うようにしたインバータ装置において、前記切欠き部を、前記コンデンサ挿入用の孔として形成させると共に、前記溝部を、前記孔の内壁部で円周方向に沿って延び、一方の端部では、前記筐体の一方の面から前記内壁部の厚さの半分程度以上窪ませた一方の凹部に達し、他方の端部では、前記筐体の他方の面から前記内壁部の厚さの半分程度以上窪ませた他方の凹部に達するようにして形成させ、周辺部に足部を備えた取付金具を前記コンデンサに設けた上で、当該足部を前記凹部の一方と他方の何れかから前記溝部に入り込ませることにより、前記筐体に対する前記コンデンサの取付けが得られるようにして達成される。
【0013】
また、本発明によれば、上記目的は、主回路に平滑用のコンデンサを有し、当該コンデンサのインバータ筐体に対する取付けを、前記筐体に形成してある切欠き部の端面に形成してある溝部を用いて行うようにしたインバータ装置において、少なくとも平行した2辺を有するほぼ方形の取付板を用い、この取付板に前記コンデンサを回路基板に搭載した上で取付け、前記切欠き部を、前記取付板が嵌合されて平行移動されるようにした切欠き部として形成させると共に、前記溝部を、前記取付板が前記切欠き部に嵌合して平行移動する端面に設けられた溝で形成させ、前記取付板を前記溝により前記切欠き部に嵌合させることにより、前記筐体に対する前記コンデンサの取付けが得られるように構成すると共に、前記回路基板にコネクタを設け、このコネクタに対応し、前記取付板を前記切欠き部に嵌合させたとき、前記コネクタに嵌合するコネクタを前記筐体に設け、前記コンデンサの取付けと共に当該コンデンサの接続が得られるようにしても達成される。
【0014】
さらに、本発明によれば、上記目的は、主回路に平滑用のコンデンサを有し、当該コンデンサのインバータ筐体に対する取付けを、前記筐体に形成してある切欠き部の端面に形成してある溝部を用いて行うようにしたインバータ装置において、少なくとも平行した2辺に各々耳部材を備えたほぼ方形の取付板を用い、
前記切欠き部を、前記取付板に合わせて形成した切欠き部として形成させると共に、前記溝部を、前記切欠き部の前記取付板が嵌合する端面に当該端面と平行に延び、一方の端部では、前記筐体の一方の面から前記端面の厚さの半分程度以上窪ませた一方の凹部に達し、他方の端部では、前記筐体の他方の面から前記端面の厚さの半分程度以上窪ませた他方の凹部に達するようにして形成させ、前記コンデンサを回路基板に取付けた上で、当該回路基板を前記取付板に取付け、前記取付板の前記耳部材を前記凹部の一方と他方の何れかから前記溝部に入り込ませることにより、前記筐体に対する前記コンデンサの取付けが得られるようにして達成される。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明によるインバータ装置について、図示の実施形態により詳細に説明する。
図1は、本発明によるインバータ装置の第1の実施形態で、図において、アルミニウム電解コンデンサからなる平滑用コンデンサ4と、インバータ装置の筐体7、それに取付金具8は、従来技術と同じであり、更に、この筐体7の一部に、コンデンサ挿入用の孔10が設けられている点も、従来技術と同じである。
【0016】
この図1において、12は孔10の内壁部、13、14は凹部、15は溝部である。
まず、孔10は、円柱形をしたコンデンサ4の胴部の径に対して所定のクリアランスをもった径寸法に作られており、これにより、コンデンサ4がほとんどがたつき無しに、しかも容易に挿入できるようにしてある。
【0017】
次に、凹部13は、筐体7の一方の面、つまり図では上側の面から、コンデンサ4の取付金具8の足部8aに合わせて、この足部8aが入るように、ほぼ同じ形状で同じ個数、表面から内壁部12の厚さ(高さ)の半分程度以上窪ませた状態で、孔10の円周方向に等間隔、離して形成したものであり、従って、その奥行きD0 は取付金具8の足部8aの長さDより僅かに大きく作られ、同様に、その幅W0 は足部8aの幅Wより僅かに大きく作られている。
【0018】
また、凹部14は、同じくコンデンサ4の取付金具8の足部8aに合わせて、同じ形状で同じ個数、表面から内壁部12の厚さの半分程度以上窪ませた状態で筐体7の面に形成されているものであるが、凹部13とは異なり、筐体7の他方の面、つまり図では下側の面から形成してあり、且つ、このとき、凹部13とは等間隔ずれて配置されている。
【0019】
溝部14は、一方の面の凹部13の底部と他方の面の凹部14の底部を結ぶ溝として、孔10の内壁部12の面から内部に向かって形成されているもので、その深さは凹部13及び凹部14の奥行きDと同じ寸法にしてある。
【0020】
ここで、図1の実施形態では、取付金具8の足部8aが3個であるので、
次に、この実施形態におけるコンデンサ4の取付作業について説明する。
まず、インバータ装置の組立時には、インバータ装置の筐体7の一方の面側から、例えば図1のように、筐体7の上側から、コンデンサ4を孔10の中に挿入し、コンデンサ4の取付金具8にある足部8aを凹部13に嵌め込む。
【0021】
次に、この状態で、凹部13の中にある足部8aが溝部15内に入り込む方向に、つまり図1の場合には、図の上側から見て反時計回りに、コンデンサ4に或る程度以上のひねり力を加えてやるとコンデンサ4が回動し、足部8aが溝部15内に入ってゆく。
【0022】
そして、足部8aが溝部15の長さ方向のほぼ中央部分に達したところでコンデンサ4の回動を止めてやれば、足部8aが溝部15に挟まれた状態でコンデンサ4が筐体7に固定され、コンデンサ4の取付作業を終えることができる。
そこで、このあと、コンデンサ4の端子に対する配線作業を行なうなどのインバータ装置の組立作業を進めてやればよい。
【0023】
また、コンデンサ4の取付に際して、図1に示されている状態とは反対に、コンデンサ4を筐体7の下側から挿入した方が具合がよい場合には、筐体7の下側からコンデンサ4を孔10に挿入し、取付金具8の足部8aを下側の凹部14に嵌め込んでからコンデンサ4をひねってやればよく、この場合は、コンデンサ4を、図1の上側から見て、時計回りに回動させてやればよい。
【0024】
ここで、この実施形態では、図1から明らかなように、取付金具8の足部8aが3個であるので、各足部8aはコンデンサ4の円周方向に120度離れで配置されており、この結果、上側の凹部13と下側の凹部14の間の角度は60度となり、従って、コンデンサ4を約30度回動させることにより、足部8aが溝部15の長さ方向のほぼ中央部分に達することになる。
【0025】
従って、この実施形態によれば、コンデンサ4の取付作業を、筐体7の何れの面からでも任意に行うことができ、しかもコンデンサ4の回動だけで取付けが得られることになり、さらに、このときの回動角度も僅か30度程度で済むことになるので、極めて簡単にコンデンサ4を取付けることができる。
【0026】
このとき、溝部15の任意の位置、例えば長さ方向の中央位置に、足部8aに軽く契合する爪や突起を設けるようにしてもよく、この場合には、コンデンサ4の位置決めが自動的に与えられるので、取付作業が一層簡単になると共に、コンデンサ4の固定をより一層確実に得ることができる。
【0027】
次に、この実施形態によるコンデンサ4の取外作業について説明すると、上記した取付時での説明から明らかなように、この実施形態では、コンデンサ4にひねり力を加え、コンデンサ4を、例えば角度にして僅かに30度ほど回動させるだけで、足部8aが上側の凹部13又は下側の凹部14の何れかに戻り、筐体7から取り外すことができ、且つ、このとき、取付時と同じ方向に回動させてやれば、取付時とは反対側の面からコンデンサ4を取り外すことができ、反対方向に回動させたとすれば、取付時と同じ側の面からコンデンサ4を取り外すことができることになる。
【0028】
従って、この実施形態によれば、コンデンサ4をひねるだけで取外せるので、交換作業が極めて簡単にでき、しかもこのとき、そのインバータ装置の筐体7での各部品や配線の状態に応じてコンデンサ4の取外し方向を選ぶことができるので、部品や配線の取外しが少なくて済む取外し方向の選択が可能になり、その分少ない工数で容易にコンデンサ4の交換を行うことができる。
【0029】
次に、図2は本発明の第2の実施形態で、同図(a)は上面図、同図(b)は側面図であり、これらの図において、まず、16は雄ねじ部で、この雄ねじ部16は、コンデンサ4の円柱形をした胴体部の外面に、例えばプラスチック材料で形成したものである。
次に、17は雌ねじ部で、この雌ねじ部17は、筐体7に設けてあるコンデンサ挿入用の孔10の内壁面に形成したものである。
【0030】
従って、この図2の実施形態では、コンデンサ4の筐体7への取付は、コンデンサ4を筐体7の孔10に挿入した後、コンデンサ4をひねり、その雄ねじ部16が筐体7の雌ねじ部17にねじ込まれてゆくようにするだけで済み、取外しも同じく、コンデンサ4をひねり、回動させるだけで済むことになる。
【0031】
また、このとき、コンデンサ4は、筐体7の何れの側からでも取付け取外しが可能なことは、ねじの性質から明らかで、例えば図2の上側からでも下側からでも可能であり、従って、この図2の実施形態によっても、図1の実施形態と同じく、インバータ装置の筐体7に対するコンデンサ4の取付作業と、コンデンサ4の交換作業を容易に、少ない工数で簡単に行うことができる。
【0032】
なお、この実施形態では、コンデンサ4の固定が、筐体7にねじ込んだだけで与えられてるいるので、コンデンサ4の固定に疑問が残るかも知れないが、コンデンサ4側の雄ねじ部16を構成する部材と、筐体17側の雌ねじ部17を構成する部材の少なくとも一方に、多少弾力性を持った材料を用い、これらの嵌合クリアランスを少な目にとることにより、実用上、特に問題が生じないようにすることは容易である。
【0033】
ところで、以上に説明した本発明の実施形態は、平滑用コンデンサ4をそのままインバータ装置の筐体7に取付けるようにしたものであるが、次に、コンデンサの取付に専用の板を用いるようにした本発明の実施形態について説明する。
【0034】
まず、図3の実施形態は、少なくとも平行した2辺を有する、ほほ方形(四角形)をした取付板20を用い、これに取付金具8により2個のコンデンサ4を取付けた上で、この取付板20をインバータ装置の筐体7の溝21に嵌合させ、スライド(平行移動)させることによりコンデンサ4の取付と取外しが得られるようにしたものである。
【0035】
この図3において、(a)図はインバータ装置の筐体7にコンデンサ4を取付けた状態を示したもので、(b)図はコンデンサ4、(c)図は取付板20、(d)図は筐体7の溝21が設けられている部分、それに(e)図は取付板20に設けられている嵌合用の突起22を夫々示したものである。
【0036】
これら図3の(a)図〜(e)図において、まず、(b)図と(c)図に示されているように、コンデンサ4を取付板20の孔10に挿入し、取付金具8により、コンデンサ4を取付板20に固定する。
ここで、取付板20の両側端面には、(c)図から明らかなように、嵌合用の突起22が設けてある。
一方、インバータ装置の筐体7には、(a)図から明らかなように、取付板20に合わせて形成した切欠き部分があり、その両側の内面には、(d)図に示されているように、夫々溝21が設けてある。
【0037】
従って、この図3の実施形態によれば、取付板20の突起22を筐体7の溝21に合わせ、平らに押し込むことにより、コンデンサ4をインバータ装置の筐体7に取付けることができ、取外しに際しては、コンデンサ4に対する配線を外してから、取付板20を単に引き抜くだけで済むことになり、コンデンサ4の交換を容易に行うことができる。
【0038】
そして、この図3の実施形態では、筐体7の側端に対して外側からスライドさせるだけでコンデンサ4の取付けと取外しが得られるので、インバータ装置内の他の部品とほとんど干渉の虞れなくコンデンサ4の交換が行えると共に、コンデンサ4の取付け取外しのために余分な空間を予め設けておく必要がない。
従って、この図3の実施形態によれば、インバータ装置の小型化を充分に図ることができる。
【0039】
次に、図4は、コンデンサ4の取付けに同じく取付板20を用いた場合の本発明の一実施形態であるが、この実施形態では、一旦、コンデンサ4を回路基板23に取付けた上で、この回路基板23を取付板20に取付けるようにしたものであり、コンデンサ4は、その端子が回路基板23の配線パターンに半田付けされることにより、回路基板23に固定されており、回路基板23は、取付用のポスト部材24とねじ25を用いることにより、所定の間隔をもって取付板20と一体にされるようになっている。
【0040】
そして、この図4の実施形態では、主回路基板26に回路接続用のコネクタ27を設け、これに合わせて、コンデンサ4を取付けるための回路基板23にもコネクタ28が設けてあり、取付板20を筐体7の切欠き部に挿入したとき、コネクタ27とコネクタ28とが嵌合されるように構成してある。
【0041】
従って、この実施形態によれば、筐体7の切欠き部に対する取付板20の挿入と引出しだけで、コンデンサ4の取付けと取外しが得られるだけではなく、それと同時に配線の接続と取外しも得られることになり、インバータ装置の組立時でのコンデンサ4の組み付け作業が簡略されるだけではなく、コンデンサ4の交換時での作業も大きく簡略化されることになる。
【0042】
次に、図5は、取付板20と回路基板23を用いる点は、図4の実施形態と同じであるが、その筐体7に対する着脱については、図1の実施形態に類似した方法を採用した場合の本発明の一実施形態であり、このため、図示のように、取付板20には耳部材30が設けてあり、これに応じて、筐体7側には、その一方の面に形成した凹部31と他方の面に形成した凹部32、及びこれらの凹部31、32をつなぐ溝部33とを形成したものである。
【0043】
耳部材30は、筐体7の凹部31、31の夫々に嵌合するような大きさと形状に作られ、図示のように、取付板20の両側端面に設けてある。
凹部31は、図示のように、筐体7の上側に向かう窪みとして形成され、凹部32は、下側に向かう窪みとして形成されており、筐体7の切欠き部の両内端面から内部に形成された溝部33によって連結されている。
【0044】
コンデンサ4を筐体7に取付けるときは、図示のように、筐体7の上側、或いは下側から、その切欠き部に取付板20が挿入されるようにして移動させ、耳部30を、上側から移動させたときは凹部31に、下側からのときは凹部32に、夫々嵌り込むようにした後、溝部33の中にまで耳部33を押し込んでてやればよく、従って、この図5の実施形態によれば、筐体7の上側からでも、下側からでも任意にコンデンサ4を取付ることができ、取外しも同じく、上側からでも下側からでも任意に取り外すことができる。
【0045】
また、この実施形態では、凹部31、32の一方に耳部30を嵌め込んだ後、溝部33を通って、他方の凹部32、31まで耳部30を動かすことができるから、一方の面からコンデンサ4を取付けた後、他方の面から取り外すことも容易であり、従って、この実施形態によれば、コンデンサ4をインバータ装置に取り付けた後、同じ方向にはコンデンサ4が取り外すのが困難になってしまう構造のインバータ装置の場合でも、余分な空間を残しておくことなく、コンデンサ4を交換することができる。
【0046】
次に、図6と図7は本発明の更に別の実施形態で、回路基板23のコンデンサ4が取付けてある方の面に設け、これをインバータ装置の主回路基板26と重なるように配置した場合の本発明の一実施形態で、取付板20のスライドにより、コンデンサ4の着脱が得られるようにした点では、図3の実施形態に類似している。なお、ここで、図6は主回路基板26が取付られていす状態を表わし、図7は主回路基板26が取り外された状態を示している。
【0047】
取付板20には、コンデンサ4が貫通される孔が設けてあり、これにより、回路基板23は、図示のように、コンデンサ4が設けられている方の面が取付板20に向かい、孔にコンデンサ4が挿入された状態で取付用ポスト24の上に保持されており、従って、図示の状態では、回路基板23は、取付板20には固定されてはおらず、単に取付用ポスト24の上に乗っているだけである。
【0048】
そして、この回路基板23には、図示のように、基板端子23が設けてあり、コンデンサ4は、その端子が回路基板23の配線パターンに半田付けされることにより回路基板23に固定され、さらに、その端子は、配線パターンを介して基板端子35に接続されている。
【0049】
一方、インバータ装置の筐体7側には、取付座36と、案内突起37、38、それに押え部材39が設けてある。
まず、取付座36は、筐体7の切欠き部の入口部の両端で、取付板20が挿入されたとき、図では下側になる部分に設けられており、取付板20の案内機能の一部を果たすと共に、切欠き部に取付板20が挿入された後、それを固定する働きをする。
【0050】
案内部材37、38は、図示のように、筐体7の切欠き部の両側端部の取付板20が挿入される部分の上下に、挿入方向に沿って交互に配置してあり、それらの間に案内用の溝40を形成させる働きをする。
押え部材39は、取付板20が筐体7の切欠き部に挿入されたとき、回路基板23の上側に契合し、回路基板23の動きを止める働きをする。
【0051】
そこで、いま、図示の状態から、取付板20を筐体7の切欠き部に向かって平らに動かし、取付座36の上側に当てた状態で更に切欠き部に向かって平らに動かしてゆくと、取付板20は、その先端の両側部が案内部材37、38によって形成されている溝40内に入って行き、最終的に取付板20の先端が切欠き部の奥に当接したところで動きが止められ、そこに保持されることになる。
そして、この状態では、押え部材39が回路基板23の上側に契合するので、回路基板23も確実に取付用ポスト24の上に保持されることになる。
【0052】
そこで、取付板20の孔41と取付座36の孔42、それに主回路基板26の孔43に図示してないねじを通して、取付板20を筐体7と主回路基板26に固定させると共に、主回路基板26の孔44からねじ45を挿通させ、回路基板23の基板端子35にねじ止めして、この基板端子35を主回路基板26の配線パターンに接続してやれば、コンデンサ4の取付が完了することになる。
【0053】
従って、この図5と図6の実施形態によれば、取付板20をインバータ装置の筐体7から引出して、この取付板20から回路基板23を引き離してやるだけでコンデンサ4が取り外せることになり、この後、新しいコンデンサ4が取付けられている回路基板23を取付板20に乗せるだけで、コンデンサ4を交換することができ、短時間で容易にコンデンサ4の交換に対応することができる。
【0054】
そして、この図5と図6の実施形態によっても、筐体7の側端に対して外側からスライドさせるだけでコンデンサ4の取付けと取外しが得られるので、インバータ装置内の他の部品とほとんど干渉の虞れなくコンデンサ4の交換が行えると共に、コンデンサ4の取付け取外しのために余分な空間を予め設けておく必要がない。
【0055】
【発明の効果】
本発明によれば、平滑コンデンサの取付け取外しが容易になるので、交換部品である平滑コンデンサの交換に簡単に対応でき、平滑コンデンサの交換作業が容易に行えるようになり、この結果、メンテナンスに掛かる時間が短縮でき、システムの停止による稼働率の低下を充分に少なくすることができる。
【0056】
また、本発明によれば、平滑コンデンサの交換に際して別途取外しを要する部品点数が少なくて済むため、メンテナンス時での誤接続などによる異常発生の虞れが少なくなり、信頼性の向上を得ることができる。
【0057】
さらに、本発明によれば、平滑コンデンサの取付方向と取外方向を変えるようにもできるので、組立の容易性を犠牲にすることなく、交換作業を容易にすることができ、装置の大型化とコストの増加を確実に抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるインバータ装置の一実施形態を示す説明図である。
【図2】本発明によるインバータ装置の第2の実施形態を示す説明図である。
【図3】本発明によるインバータ装置の第3の実施形態を示す説明図である。
【図4】本発明によるインバータ装置の第4の実施形態を示す説明図である。
【図5】本発明によるインバータ装置の第5の実施形態を示す説明図である。
【図6】本発明によるインバータ装置の第6の実施形態を示す説明図である。
【図7】本発明によるインバータ装置の第6の実施形態を示す他の説明図である。
【図8】インバータ装置の主回路構成の一例を示す回路図である。
【図9】従来技術によるインバータ装置の一例を示す説明図である。
【図10】従来技術によるインバータ装置の一例を示す一部分解斜視図である。
【符号の説明】
1 順変換部
2 逆変換部
3 誘導電動機
4 アルミニウム電解コンデンサからなる平滑用コンデンサ
5 突入電流抑制用の抵抗
6 損失抑制用の接点
7 インバータ装置の筐体
8 取付金具
8a 取付金具8の足部
10 コンデンサ取付用の孔
12 孔10の内壁部
13、14 凹部
15 溝部
16 雄ねじ部
17 雌ねじ部
20 取付板
21 溝
22 突起
23 回路基板
24 支持用のポスト
26 主回路基板
27、28 コネクタ
30 耳部
31、32 凹部
33 溝部
35 基板端子

Claims (3)

  1. 主回路に平滑用のコンデンサを有し、当該コンデンサのインバータ筐体に対する取付けを、前記筐体に形成してある切欠き部の端面に形成してある溝部を用いて行うようにしたインバータ装置において、
    前記切欠き部を、前記コンデンサ挿入用の孔として形成させると共に、
    前記溝部を、前記孔の内壁部で円周方向に沿って延び、一方の端部では、前記筐体の一方の面から前記内壁部の厚さの半分程度以上窪ませた一方の凹部に達し、他方の端部では、前記筐体の他方の面から前記内壁部の厚さの半分程度以上窪ませた他方の凹部に達するようにして形成させ、
    周辺部に足部を備えた取付金具を前記コンデンサに設けた上で、当該足部を前記凹部の一方と他方の何れかから前記溝部に入り込ませることにより、前記筐体に対する前記コンデンサの取付けが得られるように構成したことを特徴とするインバータ装置。
  2. 主回路に平滑用のコンデンサを有し、当該コンデンサのインバータ筐体に対する取付けを、前記筐体に形成してある切欠き部の端面に形成してある溝部を用いて行うようにしたインバータ装置において、
    少なくとも平行した2辺を有するほぼ方形の取付板を用い、この取付板に前記コンデンサを回路基板に搭載した上で取付け、
    前記切欠き部を、前記取付板が嵌合されて平行移動されるようにした切欠き部として形成させると共に、
    前記溝部を、前記取付板が前記切欠き部に嵌合して平行移動する端面に設けられた溝で形成させ、
    前記取付板を前記溝により前記切欠き部に嵌合させることにより、前記筐体に対する前記コンデンサの取付けが得られるように構成すると共に、
    前記回路基板にコネクタを設け、このコネクタに対応し、前記取付板を前記切欠き部に嵌合させたとき、前記コネクタに嵌合するコネクタを前記筐体に設け、
    前記コンデンサの取付けと共に当該コンデンサの接続が得られるように構成したことを特徴とするインバータ装置。
  3. 主回路に平滑用のコンデンサを有し、当該コンデンサのインバータ筐体に対する取付けを、前記筐体に形成してある切欠き部の端面に形成してある溝部を用いて行うようにしたインバータ装置において、
    少なくとも平行した2辺に各々耳部材を備えたほぼ方形の取付板を用い、
    前記切欠き部を、前記取付板に合わせて形成した切欠き部として形成させると共に、
    前記溝部を、前記切欠き部の前記取付板が嵌合する端面に当該端面と平行に延び、一方の端部では、前記筐体の一方の面から前記端面の厚さの半分程度以上窪ませた一方の凹部に達し、他方の端部では、前記筐体の他方の面から前記端面の厚さの半分程度以上窪ませた他方の凹部に達するようにして形成させ、
    前記コンデンサを回路基板に取付けた上で、当該回路基板を前記取付板に取付け、
    前記取付板の前記耳部材を前記凹部の一方と他方の何れかから前記溝部に入り込ませることにより、前記筐体に対する前記コンデンサの取付けが得られるように構成したことを特徴とするインバータ装置。
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