JP3870791B2 - プロジェクタ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、光源から射出された光束を画像情報に応じて変調する電気光学装置を備えたプロジェクタに関する。
【0002】
【背景技術】
従来より、会議、学会、展示会等でのプレゼンテーションにプロジェクタを用いることが知られている。このようなプロジェクタでは、光源装置から射出された光束を、画像情報に応じて光変調装置で変調して光学像を形成し、当該光学像を拡大投写している。そのため、プロジェクタは、光源を駆動する駆動回路、光変調装置を制御するための制御基板、これら駆動回路および制御基板に電力を供給する電源を備えている。
このようなプロジェクタは、性能向上のために光源の高輝度化、携帯性重視するために小型化が要望されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記光源駆動ブロックは、外部電源からの電力を所定の電力に変圧する変圧用のコイルや、電力蓄積用のコンデンサ、抵抗等を備えているため、電磁障害におけるノイズ源となりやすく、特に電気光学装置を制御する制御ブロックに影響を与えやすい。
このため、光源駆動ブロックおよび制御ブロックの間をシールド板で仕切ることや、両者の距離を離すということも考えられるが、プロジェクタの小型化を図る上で障害となるという問題がある。
【0004】
本発明の目的は、光源駆動ブロックから放射される電磁波による制御ブロックへの影響を少なくすることができ、かつシールド構造の簡素化を図ることのできるプロジェクタを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明のプロジェクタは、光源から射出された光束を画像情報に応じて変調する電気光学装置を備えたプロジェクタであって、前記光源を駆動する光源駆動ブロックと、前記電気光学装置を制御する制御ブロックと、これら光源駆動ブロックおよび制御ブロックに電力を供給する電源ブロックとを備え、これらが、制御ブロック、電源ブロック、および光源駆動ブロックの順で当該プロジェクタの厚さ方向に積層配置されていることを特徴とするものである。
近年、プロジェクタの性能向上により、光源の高輝度化が図られ、この高輝度化に伴い、光源駆動ブロックから光源に供給する電力は増大し、光源駆動ブロックからは電磁障害となる電磁波が放射されやすくなっている。
特に、制御ブロックには、電気光学装置を制御するために、IC、LSI等の回路素子が高密度に実装されており、上記光源駆動ブロックから放射される電磁波により、雑音障害の影響を受けやすい。
【0006】
このような本発明によれば、光源駆動ブロック、制御ブロック、および電源ブロックを備え、これらが、制御ブロック、電源ブロック、および光源駆動ブロックの順で配置されていることにより、制御ブロックと光源駆動ブロックとの間に配置される電源ブロックが、シールド部材により電磁波遮蔽されていれば、電源ブロックからの電磁波を遮蔽することができるとともに、光源駆動ブロックから電源ブロックおよび制御ブロックへの電磁波も遮蔽することができ、電源ブロックおよび光源駆動ブロックの各部材をそれぞれ囲うようにシールド部材を配置する必要がなく、シールド構造を簡素化することができる。さらに、シールド構造によるプロジェクタの増大化を回避し、プロジェクタの小型化を図ることができる。
また、制御ブロックと光源駆動ブロックとの間に電源ブロックが介在していることにより、光源駆動ブロックから放射される電磁波を電源ブロックにより遮蔽することができるので、制御ブロックから放射される電磁波は、制御ブロックに取り込まれることはなく、投写画像の乱れや誤動作を回避することができる。
したがって、シールド構造を簡素化するとともに、光源駆動ブロックの制御ブロックへの電磁妨害対策を十分に図ることができ、本発明の目的を達成することができる。
また、このような構成では、制御ブロック、電源ブロック、および光源駆動ブロックがプロジェクタの厚さ方向に積層配置されていることにより、プロジェクタ内部にこれら部材を高密度に実装することができるので、プロジェクタ内のスペースを有効に活用し、プロジェクタの薄型化を図り、さらに、プロジェクタの小型化を促進することができる。
【0008】
本発明のプロジェクタでは、前記制御ブロックは、矩形板状の制御基板として形成され、平面視で前記電源ブロックよりも大きい外形形状を有し、この制御基板のいずれかの端部には、前記電源ブロックが配置され、この端部に対向する端部には、外部から画像情報を入力するための入力信号端子が設けられていることが好ましい。
通常、プロジェクタには、外部装置との接続用の端子が実装されたインターフェース用の基板が設置される。この基板には、外部装置から入力された映像信号を処理するための信号処理回路が実装されている。この信号処理回路に外部からノイズが取り込まれると、画像の歪み等が生じ、鮮明な映像を表示させることができない。
ここでは、制御ブロックは、矩形板状の制御基板として形成され、該制御基板のいずれかの端部には、電源ブロックが配置され、この端部に対向する端部には、外部から画像情報を入力するための入力信号端子が設けられていることにより、電源ブロックと外部とのインターフェース用の基板とが、所定の空間距離を確保することができ、電源ブロックから放射される電磁波による該基板の信号処理回路への電磁妨害を回避することができる。したがって、画像歪み等のない、鮮明な映像を投写することができる。
また、通常、信号端子は金属で構成され、かつ、基板から突出して形成されているために、外部からの電磁波を受けやすいアンテナとして機能するので、信号端子と電磁波を放射する電源ブロックとが所定の空間距離を確保することで、信号端子がアンテナとして機能することがなく、入力される画像信号への影響や、信号端子からの2次輻射を回避することができる。
【0009】
本発明のプロジェクタでは、前記制御ブロック、前記電源ブロック、および前記光源駆動ブロックを支持し、それぞれを離間配置する金属製のシールドフレームを備えていることが好ましい。
このような構成では、制御ブロック、電源ブロック、および光源駆動ブロックを支持し、それぞれを離間配置する金属製のシールドフレームを備えていることにより、制御ブロック、電源ブロック、および光源駆動ブロックから放射される電磁波が相互に干渉することを防止し、各部材間の電磁妨害を回避することができる。
また、金属製のシールドフレームが、制御ブロック、電源ブロック、および光源駆動ブロックを離間配置するように支持することにより、電源ブロック、制御ブロック、および光源駆動ブロックは一体化され、これら各部材を高密度に実装することができる。
したがって、制御ブロック、電源ブロック、および光源駆動ブロックのシールド構造を簡素化し、電磁波干渉による各部材間での電磁妨害を防止するとともに、各部材を高密度に実装することができる。
【0010】
本発明のプロジェクタでは、前記光源駆動ブロックは、構成する回路素子を覆う筒状のシールド部材を備えていることが好ましい。
通常、光源を駆動する光源駆動ブロックは、電源からの電力を所定の電力に変圧する変圧用のコイルや、電力蓄積用のコンデンサ、抵抗等の発熱体を備えて構成されている。
ここで、光源駆動ブロックは、筒状のシールド部材で覆われていることにより、通常の空冷ファンからの冷却空気を使用すれば、該シールド部材内に冷却空気を導入することが可能となり、これにより、光源駆動ブロックを効率的に冷却することができ、上記発熱体の劣化を防止することができる。
また、光源駆動ブロックを筒状のシールド部材で覆うことにより、光源の高輝度化に伴って、光源駆動ブロックから放射される電磁波が増大しても、該電磁波が外部に漏れないように遮蔽することが可能となり、特に、プロジェクタ外部に位置する他の電子機器への電磁妨害対策を十分に図ることができる。
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
〔1.プロジェクタの主な構成〕
図1は、本発明に係るプロジェクタ1を上方から見た斜視図である。図2は、プロジェクタ1を後方から見た斜視図である。図3は、プロジェクタ1を下方から見た斜視図である。
【0011】
図1〜図3において、プロジェクタ1は、略直方体状の外装ケース2を備えている。
外装ケース2は、プロジェクタ1の本体部分を収納する筐体であり、アッパーケース21と、ロアーケース22と、これらのケース21,22の前方側を跨るように取り付けられるフロントケース23とを備えて構成される。各ケース21〜23は、それぞれ合成樹脂製である。
【0012】
アッパーケース21は、図2に示すように、プロジェクタ1の天面、側面、および背面をそれぞれ構成する上面部211、側面部212、および背面部213を含んで構成される。
上面部211の前方側には、操作パネル25が設けられている。
アッパーケース21において、操作パネル25の後方側には、上面部211の後方側と背面部213とを跨る凹部21Aが形成されている。この凹部21Aから、外装ケース2に収納された制御ブロックとしての制御基板5の一部が外部に露出している。この外部に露出する制御基板5の一部とは、インターフェース部を構成する各種コネクタ5Aである。これらのコネクタ5Aを介して、プロジェクタ1には、外部機器が接続される。
【0013】
ロアーケース22は、図3に示すように、プロジェクタ1の底面、側面、および背面をそれぞれ構成する底面部221、側面部222、および背面部223を含んで構成される。
底面部221には、開口部221Xが形成されている。この矩形状の開口部221Xには、ランプカバー24が嵌め込み式で着脱可能に設けられている。さらに、底面部221には、外部から冷却空気を吸入するための吸気口221A,221Bが形成されている。
【0014】
底面部221において、後方側の略中央部分には、プロジェクタ1の脚部を構成する後脚22Rが形成されている。また、底面部221における前方側の左右の隅部には、同じくプロジェクタ1の脚部を構成する前脚22Fがそれぞれ設けられている。つまり、プロジェクタ1は、後脚22Rおよび2つ前脚22Fにより3点で支持されている。
2つの前脚22Fは、それぞれ上下方向に進退可能に構成されており、プロジェクタ1の前後方向および左右方向の傾き(姿勢)を調整して、投写画像の位置合わせができるようになっている。
【0015】
図2に示すように、背面部223において、コネクタ5Aの下側となる部分には、リモコン収納部26が形成されている。このリモコン収納部26には、プロジェクタ1の遠隔操作を行うためのリモートコントローラ26Aが収納される。
また、図2において、背面部223におけるリモコン収納部26の右側には、スピーカ孔22Aが形成され、リモコン収納部26の左側には、インレットコネクタ22Bが設けられている。
【0016】
フロントケース23は、図1に示すように、プロジェクタ1の前面、天面、および側面をそれぞれ構成する前面部231、天面部232、および側面部233を含んで構成される。
フロントケース23には、前面部231および天面部232を跨ぐ開口部23Aが形成されている。この開口部23Aに対応するように、外装ケース2内部には、投写レンズ46が配置されている。この際、開口部23Aから投写レンズ46の一部が外部に露出しており、この露出部分の一部であるレバー46Aを介して、投写レンズ46のズーム操作、フォーカス操作が手動で行えるようになっている。
【0017】
また、前面部231において、前述した開口部23Aの反対側の位置には、排気口23Bが形成されている。この排気口23Bには、水平方向に並ぶ複数枚の羽根板23B1が形成され、これらの羽根板23B1により、排気ダクト6Bの排気口等から排出される冷却空気を整流する機能と、内外の光を遮ぎる機能とを備えている。
【0018】
このような外装ケース2の側面側には、図1に示すように、アッパーケース21の側面部212とロアーケース22の側面部222に跨って吸気口2Aが形成されている。この吸気口2Aの内側には、図1〜3では図示しないシロッコファンが設けられている。
【0019】
ここで、図4,5は、プロジェクタ1の内部を示す斜視図である。
具体的には、図4は、図2の状態からプロジェクタ1のアッパーケース21を外した図である。図5は、図4の状態からフロントケース23、上部シールド部材34、制御基板5を外して前方から見た図である。
外装ケース2には、図4または図5に示すように、プロジェクタ1の前方から見て、略中央の前方側に配置された電源ユニット3と、この電源ユニット3の後方から右側にかけて配置された平面視略L字状の光学ユニット4と、これらのユニット3,4の上方に配置される制御基板5と、光学ユニット4の一端部から前方側にかけて配置された排気ダクトユニット6とを備える。
【0020】
電源ユニット3は、電源ブロック31と、この電源ブロック31の下方に配置された光源駆動ブロック(バラスト)32とを含んで構成される。
電源ブロック31は、インレットコネクタ22Bに接続された図示しない電源ケーブルを通して、外部から供給された電力を光源駆動ブロック32や制御基板5等に供給するものである。
光源駆動ブロック32は、光学ユニット4を構成する図4,5では図示しない光源ランプに、電源ブロック31から供給された電力を供給するものであり、前記光源ランプと電気的に接続されている。このような光源駆動ブロック32は、例えば、図示しない基板に配線される。
【0021】
これらの電源ブロック31および光源駆動ブロック32は、略平行に上下に並んで配置され、これらの占有空間は、プロジェクタ1の前方で左右方向に延びている。
また、電源ブロック31および光源駆動ブロック32は、左右側が開口され表面にめっき処理、または、金属蒸着処理、金属箔の貼り付けなどがなされた筒部材31A,32Aによってそれぞれ周囲を覆われている。これらの筒部材31A,32Aは、電源ブロック31および光源駆動ブロック32間での電磁ノイズの漏れを防止する機能に加えて、冷却空気を誘導するダクトとしての機能も有している。
さらに、電源ブロック31および光源駆動ブロック32は、矩形の開口部分が形成された金属製の下部シールド部材33によって覆われており、これらの電源ブロック31および光源駆動ブロック32からの外部への電磁ノイズの漏れが防止されている。
【0022】
ここで、図6は、光学ユニット4を示す斜視図である。
光学ユニット4は、図6に示すように、光源装置411を構成する図示しない光源ランプから射出された光束を光学的に処理して画像情報に対応した光学像を形成し、この光学像を拡大して投射するユニットであり、インテグレータ照明光学系41と、色分離光学系42と、リレー光学系43と、光学装置44と、投写レンズ46と、これらの光学部品41〜46を収納するライトガイド47とを備える。なお、その詳細については、後述する。
【0023】
制御基板5は、図4において具体的な図示を省略しているが、CPU等を含む制御部と、各種コネクタを含むインターフェース部とが実装された一枚の基板であり、コネクタ5Aを介して入力された画像情報に応じて、制御部が、光学装置44を構成する液晶パネルの制御を行っている。
【0024】
この制御基板5は、図4,5を参照すれば、下部シールド部材33の上部に配置されるとともに、該制御基板5の上方には、金属製の上部シールド部材34が配置される。上部シールド部材34および下部シールド部材33は、制御基板5を挟んだ状態で互いに固定されている。これにより、電源ユニット3や制御基板5等から外部への電磁ノイズの漏れを防止している。
【0025】
排気ダクトユニット6は、図4または図5に示すように、プロジェクタ1内部に溜まった空気をプロジェクタ1外部に排気するユニットであり、軸流ファン6Aと排気ダクト6Bとを備えている。
【0026】
〔2.光学ユニットの詳細な構成〕
図7は、図6に示す光学ユニット4を模式的に示した平面図である。
光学ユニット4は、図7に示すように、インテグレータ照明光学系41と、色分離光学系42と、リレー光学系43と、光学装置44と、投写光学系としての投写レンズ46とを備えて構成される。
インテグレータ照明光学系41は、光学装置44を構成する3枚の液晶パネル441(赤、緑、青の色光毎にそれぞれ液晶パネル441R,441G,441Bとする)の画像形成領域をほぼ均一に照明するための光学系であり、光源装置411と、第1レンズアレイ412と、第2レンズアレイ413と、偏光変換素子414と、重畳レンズ415とを備えている。
【0027】
光源装置411は、放射光源としての光源ランプ416と、リフレクタ417とを備え、光源ランプ416から射出された放射状の光線をリフレクタ417で反射して平行光線とし、この平行光線を外部へと射出する。
光源ランプ416としては、ハロゲンランプを採用している。なお、ハロゲンランプ以外に、メタルハライドランプや高圧水銀ランプ等も採用できる。
リフレクタ417としては、放物面鏡を採用している。なお、放物面鏡の代わりに、平行化凹レンズおよび楕円面鏡を組み合わせたものを採用してもよい。
【0028】
第1レンズアレイ412は、光軸方向から見てほぼ矩形状の輪郭を有する小レンズがマトリクス状に配列された構成を有している。各小レンズは、光源ランプ416から射出される光束を、複数の部分光束に分割している。各小レンズの輪郭形状は、液晶パネル441の画像形成領域の形状とほぼ相似形をなすように設定されている。たとえば、液晶パネル441の画像形成領域のアスペクト比(横と縦の寸法の比率)が4:3であるならば、各小レンズのアスペクト比も4:3に設定する。
【0029】
第2レンズアレイ413は、第1レンズアレイ412と略同様な構成を有しており、小レンズがマトリクス状に配列された構成を有している。この第2レンズアレイ413は、重畳レンズ415とともに、第1レンズアレイ412の各小レンズの像を液晶パネル441上に結像させる機能を有する。
【0030】
偏光変換素子414は、第2レンズアレイ413と重畳レンズ415との間に配置されるとともに、第2レンズアレイ413と一体でユニット化されている。このような偏光変換素子414は、第2レンズアレイ413からの光を1種類の偏光光に変換するものであり、これにより、光学装置44での光の利用効率が高められている。
【0031】
具体的に、偏光変換素子414によって1種類の偏光光に変換された各部分光は、重畳レンズ415によって最終的に光学装置44の液晶パネル441上にほぼ重畳される。偏光光を変調するタイプの液晶パネル441を用いたプロジェクタ1では、1種類の偏光光しか利用できないため、他種類のランダムな偏光光を発する光源ランプ416からの光のほぼ半分が利用されない。このため、偏光変換素子414を用いることにより、光源ランプ416から射出された光束を全て1種類の偏光光に変換し、光学装置44での光の利用効率を高めている。
なお、このような偏光変換素子414は、たとえば特開平8−304739号公報に紹介されている。
【0032】
色分離光学系42は、2枚のダイクロイックミラー421,422と、反射ミラー423とを備え、ダイクロイックミラー421、422によりインテグレータ照明光学系41から射出された複数の部分光束を赤(R)、緑(G)、青(B)の3色の色光に分離する機能を有している。
【0033】
リレー光学系43は、入射側レンズ431と、リレーレンズ433と、反射ミラー432、434とを備え、色分離光学系42で分離された色光である赤色光を液晶パネル441Rまで導く機能を有している。
【0034】
この際、色分離光学系42のダイクロイックミラー421では、インテグレータ照明光学系41から射出された光束の赤色光成分と緑色光成分とが透過するとともに、青色光成分が反射する。ダイクロイックミラー421によって反射した青色光は、反射ミラー423で反射し、フィールドレンズ418を通って、青色用の液晶パネル441Bに到達する。このフィールドレンズ418は、第2レンズアレイ413から射出された各部分光束をその中心軸(主光線)に対して平行な光束に変換する。他の液晶パネル441G、441Bの光入射側に設けられたフィールドレンズ418も同様である。
【0035】
また、ダイクロイックミラー421を透過した赤色光と緑色光のうちで、緑色光は、ダイクロイックミラー422によって反射し、フィールドレンズ418を通って、緑色用の液晶パネル441Gに到達する。一方、赤色光は、ダイクロイックミラー422を透過してリレー光学系43を通り、さらにフィールドレンズ418を通って、赤色光用の液晶パネル441Rに到達する。
なお、赤色光にリレー光学系43が用いられているのは、赤色光の光路の長さが他の色光の光路長さよりも長いため、光の拡散等による光の利用効率の低下を防止するためである。すなわち、入射側レンズ431に入射した部分光束をそのまま、フィールドレンズ418に伝えるためである。
【0036】
光学装置44は、入射された光束を画像情報に応じて変調してカラー画像を形成するものであり、色分離光学系42で分離された各色光が入射される3つの入射側偏光板442と、各入射側偏光板442の後段に配置される光変調装置としての液晶パネル441R,441G,441Bと、各液晶パネル441R,441G,441Bの後段に配置される射出側偏光板443と、色合成光学系としてのクロスダイクロイックプリズム444とを備える。
【0037】
液晶パネル441R,441G,441Bは、例えば、ポリシリコンTFTをスイッチング素子として用いたものである。
光学装置44において、色分離光学系42で分離された各色光は、これら3枚の液晶パネル441R,441G,441B、入射側偏光板442、および射出側偏光板443によって、画像情報に応じて変調された光学像を形成する。
【0038】
入射側偏光板442は、色分離光学系42で分離された各色光のうち、一定方向の偏光光のみ透過させ、その他の光束を吸収するものであり、サファイヤガラス等の基板に偏光膜が貼付されたものである。
射出側偏光板443も、入射側偏光板442と略同様に構成され、液晶パネル441(441R,441G,441B)から射出された光束のうち、所定方向の偏光光のみ透過させ、その他の光束を吸収するものである。
これらの入射側偏光板442および射出側偏光板443は、互いの偏光軸の方向が直交するように設定されている。
【0039】
クロスダイクロイックプリズム444は、射出側偏光板443から射出され、各色光毎に変調された光学像を合成してカラー画像を形成するものである。
クロスダイクロイックプリズム444には、赤色光を反射する誘電体多層膜と青色光を反射する誘電体多層膜とが、4つの直角プリズムの界面に沿って略X字状に設けられ、これらの誘電体多層膜により3つの色光が合成される。
【0040】
以上説明した液晶パネル441、射出側偏光板443およびクロスダイクロイックプリズム444は、一体的にユニット化された光学装置本体45として構成されている。なお、入射側偏光板442は、ライトガイド47に形成された図示しない溝部にスライド式に嵌め込んで取り付けられる。
【0041】
図8は、光学装置本体45を示す斜視図である。
光学装置本体45は、図8に示すように、クロスダイクロイックプリズム444と、このクロスダイクロイックプリズム444を下方から支持する金属製の台座451と、クロスダイクロイックプリズム444の光束入射端面に取り付けられ、射出側偏光板443を保持する金属製の保持板452と、この保持板452の光束入射側に取り付けられた4つのピン部材453によって保持される液晶パネル441(441R,441G,441B)とを備えている。保持板452と液晶パネル441との間には、所定間隔の空隙が設けられており、この空隙部分を冷却空気が流れるようになっている。
投写レンズ46は、図7に示すように、光学装置44のクロスダイクロイックプリズム444で合成されたカラー画像を拡大して投写するものである。
【0042】
以上説明した各光学系41〜44は、図6に示すように、光学部品用筐体としての合成樹脂製のライトガイド47内に収容されている。
ライトガイド47は、内部側の具体的な図示を省略するが、図6に示すように、前述した図7の各光学部品412〜415,418,421〜423,431〜434,442を上方からスライド式に嵌め込む溝部が形成された下ライトガイド471と、下ライトガイド471の上部の開口側を閉塞する蓋状の上ライトガイド472とを備えて構成される。
また、図6において、平面視略L字状のライトガイド47の一端側には、光源装置411が収容され、他端側には、ヘッド部49を介して投写レンズ46がねじ止め固定されている。
【0043】
〔3.制御基板の構造〕
制御基板5は、図4に示すように、光学ユニット4および電源ユニット3の上方に重なるように位置し、外部装置とのインターフェース用のコネクタ5Aが後方側に配設されている。
コネクタ5Aとしては、コンポーネント信号を入力するRGB入力端子、ビデオ/Sビデオ入力端子、USB端子、オーディオ入力端子が配設され、PCデータによるビジュアルプレゼンテーション、また、PCデータ以外にもDVDやビデオ、ビデオカメラ等、さまざまな映像ソースを観賞することができる。
制御基板5上面には、上記のコネクタ5Aからの画像信号や音声信号を処理する制御部としての画像信号処理回路が形成され、CPUやメモリ等の回路素子が実装されている。
また、電源ユニット3の電源ブロック31から供給される電流を整流し平滑にするために平滑回路が形成され、コンデンサやチョークコイル等が実装されている。
【0044】
制御基板5の各液晶パネル441に対応する部分には、上下面に貫通して孔5Bが形成されており、該孔5Bには、上記画像信号処理回路から出力された画像信号を各液晶パネル441に伝送するために、各液晶パネル441の駆動基板のスイッチング素子や画素電極、および対向基板の対向電極と電気的に接続されたフレキシブルプリント基板441A(図6、図8)が挿通される。そのため、この孔5Bの近傍には、フレキシブルプリント基板441Aと制御基板5とを接続するためのコネクタ(図示せず)が配設されている。
【0045】
〔4.電源ユニットのシールド構造〕
図9は、電源ユニット3の分解斜視図である。
電源ユニット3は、図5に示すように、平面略L字状の光学ユニット4と外装ケース2の側面近傍に配置された排気ダクトユニット6とで囲まれた空間に配置され、電源ブロック31、光源駆動ブロック32、および制御基板5が積層配置される構成となっている。
電源ブロック31は、光源駆動ブロック32、制御基板5等に電力を供給するものであり、制御基板5上に実装されるCPU等に低電圧大電流を供給するために、入力される交流を低電圧の直流に変換する図示しないトランスや該トランスからの出力を所定の電圧に変換する変換回路等が実装された電源基板31Bを備えている。
この電源基板31Bは、実装された回路部材からの電磁ノイズを外部に漏洩させないよう左右側が開口され表面にめっき処理、または、金属蒸着処理、金属箔の貼り付けなどがなされた筒部材31Aと、矩形の開口部分が形成された金属製の下部シールド部材33とによって周囲を覆われており、これら部材により、制御基板5および光源駆動ブロック32への電磁ノイズが遮蔽されている。
【0046】
下部シールド部材33の上面部は、該上面部角隅部分から突設され、電源ブロック31の上方に配置される制御基板5を支持する支持部31Cが形成されている。
また、内部に熱が滞留しないように、複数の孔31Eが形成され、この複数の孔31Eにより、電源基板31Bに実装された発熱部材で温められた筒部材31Aに発生する熱が放熱される。
下部シールド部材33の底面部には、該底面部の投写レンズ46側の開口部分から下方に突出し、ロアーケース22に固定するためのケース固定部31Gが形成されている。
下部シールド部材33の正面部には、該正面部から下方に延出し光源駆動ブロック32と接続され、電源ブロック31と光源駆動ブロック32とを一体化するための光源駆動ブロック固定部31Fが形成されている。
【0047】
光源駆動ブロック32は、基板上に電源ブロック31からの電力を所定の電力に変圧するトランスや、電力蓄積用のコンデンサ、抵抗等が実装されており、上記電源基板31Bと同様に、筒部材32Aによって覆われている。この筒部材32Aにより、光源駆動ブロック32に実装された回路部材からの電磁ノイズを遮蔽し、電源ブロック31、制御基板5、およびプロジェクタ1外部への電磁ノイズの漏れを防止している。
光源駆動ブロック32の基板には、上記光源駆動ブロック固定部31Fに対応して、孔(図示略)が形成され、ねじにより、螺合することで、光源駆動ブロック32と電源ブロック31とが一体化される。
【0048】
また、上記筒部材31A、32Aの投写レンズ46側の開口部分に跨って、軸流ファン68が配置され、該軸流ファン68により、電源ブロック31および光源駆動ブロック32の双方が冷却される。
この軸流ファン68の筒部材31A、32A側の端面周縁には、筒部材31A、32A側に送風されるように絶縁性部材から構成されるダクト68Aによって覆われている。
ここで、軸流ファン68の送風量は、排気ダクトユニット6の軸流ファン6Aの送風量よりも小さくなるように設定されており、軸流ファン68から送風された空気が排気ダクトユニット6の軸流ファン6Aに引き寄せられるようになっている。
【0049】
〔5.冷却構造〕
ここで、プロジェクタ1には、前記液晶パネル441を主に冷却するパネル冷却系Aと、前記光源装置411を主に冷却する光源冷却系Bと、前記電源ユニット3を主に冷却する電源冷却系Cとが設けられている。
ここで、図10は、図5に対して、冷却空気の流れる方向を示す矢印を追加して記載した図であり、電源冷却系Cを含むプロジェクタ1内の冷却空気の流れを示す図である。図11は、光学装置本体45の下側の構造を模式的に示す斜視図であり、パネル冷却系Aを説明するための図である。図12は、電源ユニット3およびライトガイド47の下側の構造を示す斜視図であり、光源冷却系Bを説明するための図である。
【0050】
図10において、パネル冷却系Aでは、投写レンズ46の右側に配置された2つのシロッコファン61,62が用いられている。また、図11に示すように、パネル冷却系Aでは、これらのファン61,62にそれぞれ接続されるダクト63,64が用いられている。
図11に示すように、シロッコファン61,62は、外装ケース2側面の吸気口2Aから外部の冷却空気を吸入して、この吸引した冷却空気をダクト63,64にそれぞれ排出するものである。なお、シロッコファン62は、シロッコファン61よりも大型のものが採用されている。
【0051】
ダクト63は、シロッコファン61から排出された冷却空気を光学装置44の下方まで誘導するものであり、緑色光用の液晶パネル441Gの下方に対応する位置には、矩形の開口部63Aが形成されている。
また、ダクト64は、シロッコファン62から排出された冷却空気を光学装置44の下方まで誘導するものであり、赤色光用および青色光用の液晶パネル441R,441Bの下方に対応する位置には、矩形の開口部64A,64Bがそれぞれ形成されている。
ここで、図示を省略するが、前記下ライトガイドの底面において、開口部63A,64A,64Bに対応する位置には、開口部が形成されている。
【0052】
従って、図11に示すように、パネル冷却系Aにおいて、シロッコファン61,62によって吸引された冷却空気は、各液晶パネル441R,441G,441Bに加えて、図11では図示しない前記入射側偏光板および前記射出側偏光板も冷却するように流れることになる。
さらに、図10に示すように、このように液晶パネル441R,441G,441Bを下方から上方に向けて冷却した冷却空気は、図10では図示しない前記制御基板の下面を冷却しながら、前方から見て左側の軸流ファン6A側に引き寄せられ、図10では図示しない前記外装ケース前面の排気口から排出される。
【0053】
図12において、光源冷却系Bでは、電源ユニット3の下側に設けられたシロッコファン65と、軸流ファン6Aと、この軸流ファン6Aに取り付けられた排気ダクト6Bとが用いられている。
シロッコファン65によって、ロアーケース22の吸気口221Aから吸引された冷却空気は、ロアーケース22の底面部221内側に形成されたガイド22Cに沿って流れた後、光源装置411内に入り込んで光源ランプ416を冷却し、光源装置411の外へと出て行く。その後、光源装置411から出た冷却空気は、パネル冷却系Aと同様に、軸流ファン6Aによって引き寄せられ、排気ダクト6Bを介して、図12では図示しない前記外装ケース前面の排気口から排出される。
【0054】
図10において、電源冷却系Cでは、電源ユニット3の右側に設けられた軸流ファン68が用いられている。
軸流ファン68によって、ロアーケース22の底面部221に形成された吸気口221Bから吸引された冷却空気は、電源ブロック31および光源駆動ブロック32を冷却しながら、筒部材31A,32Aに沿って前方から見て右側から左側へと流れた後、そのほとんどが他の冷却系統A,Bと同様に、軸流ファン6Aによって引き寄せらた後に、排気ダクト6Bを介して、図示しない外装ケース前面の排気口から排出される。なお、一部の空気は、軸流ファン6Aに引き寄せられずに、直接、前記外装ケースの排気口から排出される。
【0055】
〔6.実施形態の効果〕
上述のような本実施形態によれば、次のような効果がある。
(1)制御基板5、電源ブロック31、および光源駆動ブロック32は、筒部材31Aの支持部31Cおよび筒部材31Aの光源駆動ブロック固定部31Fにより、一体的に構成され、平面略L字状の光学ユニット4と排気ダクトユニット6とで形成される空間に、電源ブロック31および光源駆動ブロック32を配置しているので、プロジェクタ1を構成する部材を高密度に実装することができ、プロジェクタ1内のスペースを有効に活用し、プロジェクタ1の小型化を図ることができる。
(2)電源ブロック31および光源駆動ブロック32は、筒部材31A、32A、および下部シールド部材33により周囲を覆われていることにより、電源ブロック31および光源駆動ブロック32から放射される電磁ノイズは、制御基板5上に実装される画像信号処理回路および平滑回路に影響を及ぼすことがなく、投写される画像に乱れ等のない、安定した画像を観賞することができる。
(3)制御基板5の上面に上部シールド部材34が設置されていることにより、電源ブロック31および光源駆動ブロック32から放射される電磁ノイズが筒部材31A、32A、および下部シールド部材33から漏れた場合であっても、上部シールド部材34で遮蔽することができ、プロジェクタ1外部への電磁ノイズの漏れを防止することができ、EMI対策を十分に図ることができる。
【0056】
(4)筒部材31Aに、支持部31Cおよび光源駆動ブロック固定部31Fが形成されていることで制御基板5、電源ブロック31、および光源駆動ブロック32を一体化することができ、また、シールド構造を簡素化することができるので、シールド構造によるプロジェクタ1の増大化を回避し、プロジェクタ1の小型化を図ることができる。
(5)制御基板5と光源駆動ブロック32との間に電源ブロック31が介在していることにより、光源駆動ブロック32から放射される電磁ノイズを電源ブロック31により遮蔽することができるので、光源駆動ブロック32から放射される電磁ノイズは、制御基板5に取り込まれることはなく、投写画像の乱れや誤動作を回避することができる。
【0057】
(6)制御基板5に外部装置との接続用のコネクタ5Aが接続されていることにより、入力された画像信号等を処理する回路が実装されたインターフェース基板が不要となり、プロジェクタ1内の部材を省略することにより、プロジェクタ1の小型化を促進することができる。
(7)制御基板5の後方側端部に外部装置との接続用のコネクタ5Aが配設され、制御基板5の前方側に電源ユニット3が配置されているので、電磁ノイズに影響され、アンテナとなりやすいコネクタ5Aと、電磁ノイズを放射する電源ユニット3とを離隔することができるので、入力される画像信号および音声信号等に電源ユニット3からの電磁ノイズが取り込まれることを回避し、鮮明な画像および音声を維持し、安定した映像を観賞することができる。
【0058】
(8)光源駆動ブロック32は、筒部材32Aにより収納されていることにより、光源駆動ブロック32から放射される電磁ノイズを光源駆動ブロック32の下方に漏れることを回避し、プロジェクタ1外部への電磁ノイズの漏れを防止することができる。したがって、プロジェクタ1外部に位置する他の電子機器へのEMI対策を十分に図ることができる。
【0059】
(9)筒部材31Aおよび筒部材32Aが、筒状に形成され、一方の開口部に軸流ファン68が配置していることにより、筒部材31Aおよび筒部材32Aに収納された電源ブロック31および光源駆動ブロック32を効率的に冷却することができ、電源ブロック31および光源駆動ブロック32の劣化を防止することができる。
(10)軸流ファン68の排気面周縁にダクト68Aが形成されていることにより、軸流ファン68からの冷却空気を整流し、効率的に筒部材31Aおよび筒部材32A内部に冷却空気を導入することができ、電源ブロック31および光源駆動ブロック32の冷却効率を向上させることができる。
(11)下部シールド部材33に孔31Eが形成されていることにより、電源基板31Bの発熱部材で温められた筒部材31Aの熱を放熱することができ、電源ブロック31の冷却を効率的に行うことができる。
【0060】
〔7.実施形態の変形〕
なお、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる他の構成等を含み、以下に示すような変形等も本発明に含まれる。
【0061】
前記各実施形態では、3つの光変調装置を用いたプロジェクタの例のみを挙げたが、本発明は、1つの光変調装置のみを用いたプロジェクタ、2つの光変調装置を用いたプロジェクタ、あるいは、4つ以上の光変調装置を用いたプロジェクタにも適用可能である。
【0062】
また、前記各実施形態では、光変調装置として液晶パネルを用いていたが、マイクロミラーを用いたデバイスなど、液晶以外の光変調装置を用いてもよい。
さらに、前記実施形態では、光入射面と光射出面とが異なる透過型の光変調装置を用いていたが、光入射面と光射出面とが同一となる反射型の光変調装置を用いてもよい。
【0063】
さらにまた、前各記実施形態では、スクリーンを観察する方向から投写を行なうフロントタイプのプロジェクタの例のみを挙げたが、本発明は、スクリーンを観察する方向とは反対側から投写を行なうリアタイプのプロジェクタにも適用可能である。
【0064】
【発明の効果】
本発明のプロジェクタによれば、シールド構造を簡素化し、電磁妨害対策を十分に図るとともに、構成部材を高密度に実装して小型化を図ることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係るプロジェクタを上方から見た全体斜視図である。
【図2】前記実施形態に係るプロジェクタを後方から見た全体斜視図である。
【図3】前記実施形態におけるプロジェクタを下方から見た全体斜視図である。
【図4】前記実施形態におけるプロジェクタの内部を示す斜視図であり、具体的には、図2の状態からプロジェクタのアッパーケースを外した図である。
【図5】前記実施形態におけるプロジェクタの内部を示す斜視図であり、具体的には、図4の状態から上部シールド板および制御基板を外して前方側から見た図である。
【図6】前記実施形態における光学ユニットを上方側から見た斜視図である。
【図7】前記実施形態における光学ユニットを模式的に示した平面図である。
【図8】前記実施形態における液晶パネルおよびプリズムとを一体化した光学装置を上方側から見た斜視図である。
【図9】前記実施形態における電源ユニットの分解斜視図である。
【図10】前記実施形態におけるパネル冷却系Aおよび電源冷却系Cの冷却空気の流れを説明する図である。
【図11】前記実施形態におけるパネル冷却系Aの冷却空気の流れを説明する図である。
【図12】前記実施形態における光源冷却系Bの冷却空気の流れを説明する図である。
【符号の説明】
1 プロジェクタ
31 電源ブロック
33 下部シールド部材(シールドフレーム)
32 光源駆動ブロック
32A 筒部材(シールド部材)
5 制御基板(制御ブロック)
5A コネクタ(入力信号端子)
416 光源ランプ(光源)
441 液晶パネル(電気光学装置)
Claims (4)
- 光源から射出された光束を画像情報に応じて変調する電気光学装置を備えたプロジェクタであって、
前記光源を駆動する光源駆動ブロックと、前記電気光学装置を制御する制御ブロックと、これら光源駆動ブロックおよび制御ブロックに電力を供給する電源ブロックとを備え、
これらが、制御ブロック、電源ブロック、および光源駆動ブロックの順で当該プロジェクタの厚さ方向に積層配置されていることを特徴とするプロジェクタ。 - 請求項1に記載のプロジェクタにおいて、
前記制御ブロックは、矩形板状の制御基板として形成され、平面視で前記電源ブロックよりも大きい外形形状を有し、
この制御基板のいずれかの端部には、前記電源ブロックが配置され、この端部に対向する端部には、外部から画像情報を入力するための入力信号端子が設けられていることを特徴とするプロジェクタ。 - 請求項1または請求項2に記載のプロジェクタにおいて、
前記制御ブロック、前記電源ブロック、および前記光源駆動ブロックを支持し、それぞれを離間配置する金属製のシールドフレームを備えていることを特徴とするプロジェクタ。 - 請求項1から請求項3のいずれかに記載のプロジェクタにおいて、
前記光源駆動ブロックは、構成する回路素子を覆う筒状のシールド部材を備えていることを特徴とするプロジェクタ。
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