JP3868698B2 - 無線通信システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、無線回線の回線品質に応じて最適な無線回線モードを適用する無線通信システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図13は例えば特開平11−164373号公報に示された従来の無線通信システムを示す構成図であり、図において、1は基地局、2は移動局、3は移動局2に送信するデータストリームを出力するダウンリンク送信データストリーム、4は後述するダウンリンクチャネル制御情報にしたがって変調方式及び符号化率を決定し、ダウンリンク送信データストリーム3が出力するデータストリーム及びチャネル品質測定ユニット12が出力するアップリンクチャネル制御情報を符号化して変調する適応チャネル符号・変調器である。
【0003】
5は基地局1の適応チャネル符号・変調器4が送信するデータストリーム及びアップリンクチャネル制御情報を受信すると、そのデータストリーム及びアップリンクチャネル制御情報を復調して復号化するとともに、そのデータストリームからダウンリンクのチャネル品質測定情報(チャネルの品質測定を実行するために必要な情報)を抽出するチャネル復号・復調器、6はチャネル復号・復調器5により復号化されたデータストリームを解析するダウンリンク受信データストリームである。
【0004】
7はチャネル復号・復調器5がダウンリンクのチャネル品質測定情報を出力すると、チャネル品質測定アルゴリズムを実行してダウンリンクチャネルの品質を判定し、その判定結果をダウンリンクチャネル制御情報として出力するチャネル品質測定ユニット、8は基地局1に送信するデータストリームを出力するアップリンク送信データストリーム、9はチャネル復号・復調器5により復号化されたアップリンクチャネル制御情報にしたがって変調方式及び符号化率を決定し、アップリンク送信データストリーム8が出力するデータストリーム及びチャネル品質測定ユニット7が出力するダウンリンクチャネル制御情報を符号化して変調する適応チャネル符号・変調器である。
【0005】
10は移動局2の適応チャネル符号・変調器9が送信するデータストリーム及びダウンリンクチャネル制御情報を受信すると、そのデータストリーム及びダウンリンクチャネル制御情報を復調して復号化するとともに、そのデータストリームからアップリンクのチャネル品質測定情報を抽出するチャネル復号・復調器、11はチャネル復号・復調器10により復号化されたデータストリームを解析するアップリンク受信データストリーム、12はチャネル復号・復調器10がアップリンクのチャネル品質測定情報を出力すると、チャネル品質測定アルゴリズムを実行してアップリンクチャネルの品質を判定し、その判定結果をアップリンクチャネル制御情報として出力するチャネル品質測定ユニットである。
【0006】
次に動作について説明する。
従来の無線通信システムは、無線回線の回線品質がフェージングなどにより絶えず変動することに鑑み、無線回線の回線品質を随時測定し、その測定結果に応じて変調方式及び符号化率を調整するようにしている。
【0007】
具体的には次の通りである。最初にダウンリンク方向(基地局1から移動局2にデータを送信する方向)の無線回線について説明する。
まず、基地局1の適応チャネル符号・変調器4は、ダウンリンク送信データストリーム3が出力するデータストリームを符号化して変調し、変調後のデータストリームを移動局2に送信する。
移動局2のチャネル復号・復調器5は、基地局1の適応チャネル符号・変調器4が送信するデータストリームを受信すると、そのデータストリームを復調して復号化するとともに、そのデータストリームからダウンリンクのチャネル品質測定情報を抽出する。例えば、データストリームのビットエラーレートをチャネル品質測定情報として測定する。
【0008】
移動局2のチャネル品質測定ユニット7は、チャネル復号・復調器5がダウンリンクのチャネル品質測定情報を出力すると、チャネル品質測定アルゴリズムを実行してダウンリンクチャネルの品質を判定し、その判定結果をダウンリンクチャネル制御情報として出力する。
【0009】
移動局2の適応チャネル符号・変調器9は、チャネル品質測定ユニット7がダウンリンクチャネル制御情報を出力すると、アップリンク送信データストリーム8が出力するデータストリームを符号化して変調する際、そのダウンリンクチャネル制御情報も符号化して変調し、変調後のデータストリームとダウンリンクチャネル制御情報を基地局1に送信する。
【0010】
基地局1のチャネル復号・復調器10は、移動局2の適応チャネル符号・変調器9が送信するデータストリーム及びダウンリンクチャネル制御情報を受信すると、そのデータストリーム及びダウンリンクチャネル制御情報を復調して復号化する。
【0011】
基地局1の適応チャネル符号・変調器4は、チャネル復号・復調器10からダウンリンクチャネル制御情報を受けると、そのダウンリンクチャネル制御情報にしたがって無線回線モード(変調方式、符号化率)を決定し、以降のデータストリームの送受信において、その決定した無線回線モードをダウンリンク方向の無線回線に適用する。即ち、その決定した無線回線モードを移動局2のチャネル復号・復調器5に通知することにより、適応チャネル符号・変調器4とチャネル復号・復調器5が上記無線回線モードを採用して、データストリームの送受信を実行する。
【0012】
ここで、図14は「ETSI BRAN HIPERLAN2」における無線回線モードの具体例を示す説明図である。
例えば、識別子が“1”の無線回線モード(変調方式=BPSK、符号化率R=1/2)の場合、伝送レートが最低になるが、フェージング等に対する耐性が最高になる。
逆に、識別子が“7”の無線回線モード(変調方式=64QAM、符号化率R=3/4)の場合、伝送レートが最高になるが、フェージング等に対する耐性が最低になる。
【0013】
したがって、フェージング等の影響が大きくなり、無線回線の回線品質が劣化している場合には、フェージング等に対する耐性が高い無線回線モード(例えば、識別子が“1”の無線回線モード)を使用し、逆に、無線回線の回線品質が良好な場合には、伝送レートが高い無線回線モード(例えば、識別子が“7”の無線回線モード)を使用することが望ましい。
【0014】
次にアップリンク方向(移動局2から基地局1にデータを送信する方向)の無線回線について説明する。
まず、移動局2の適応チャネル符号・変調器9は、アップリンク送信データストリーム8が出力するデータストリームを符号化して変調し、変調後のデータストリームを基地局1に送信する。
【0015】
基地局1のチャネル復号・復調器10は、移動局2の適応チャネル符号・変調器9が送信するデータストリームを受信すると、そのデータストリームを復調して復号化するとともに、そのデータストリームからアップリンクのチャネル品質測定情報を抽出する。例えば、データストリームのビットエラーレートをチャネル品質測定情報として測定する。
【0016】
基地局1のチャネル品質測定ユニット12は、チャネル復号・復調器10がアップリンクのチャネル品質測定情報を出力すると、チャネル品質測定アルゴリズムを実行してアップリンクチャネルの品質を判定し、その判定結果をアップリンクチャネル制御情報として出力する。
【0017】
基地局1の適応チャネル符号・変調器4は、チャネル品質測定ユニット12がアップリンクチャネル制御情報を出力すると、ダウンリンク送信データストリーム3が出力するデータストリームを符号化して変調する際、そのアップリンクチャネル制御情報も符号化して変調し、変調後のデータストリームとアップリンクチャネル制御情報を移動局2に送信する。
【0018】
移動局2のチャネル復号・復調器5は、基地局1の適応チャネル符号・変調器4が送信するデータストリーム及びアップリンクチャネル制御情報を受信すると、そのデータストリーム及びアップリンクチャネル制御情報を復調して復号化する。
【0019】
移動局2の適応チャネル符号・変調器9は、チャネル復号・復調器5からアップリンクチャネル制御情報を受けると、そのアップリンクチャネル制御情報にしたがって無線回線モード(変調方式、符号化率)を決定し、以降のデータストリームの送受信において、その決定した無線回線モードをアップリンク方向の無線回線に適用する。即ち、その決定した無線回線モードを基地局1のチャネル復号・復調器10に通知することにより、適応チャネル符号・変調器9とチャネル復号・復調器10が上記無線回線モードを採用して、データストリームの送受信を実行する。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】
従来の無線通信システムは以上のように構成されているので、無線回線の回線品質に応じて無線回線モードを決定することができるが、無線回線の性質を特徴付けるサービス品質要求を考慮して、無線回線モードを決定することができない課題があった。
即ち、各無線回線には回線の性質を特徴付けるサービス品質要求が規定されるのが通常である。このサービス品質要求には、例えば「契約上、無線回線モードをAとBに限定する」、「フェージングによる誤りが発生する確率がたとえ高くても、伝送レートを高く維持したい」や「フェージングによる誤りが発生する確率を極力低くしたい」などが考えられる。しかし、サービス品質要求を考慮せず、単に無線回線の回線品質に応じて無線回線モードを決定するものであるため、サービス品質要求を満足することができない場合がある。
【0021】
また、従来の無線通信システムは各無線回線の無線回線モードを個別に決定するものであるため、システムを構成する全無線回線の無線回線モードを包括的に決定することができない課題もあった。
即ち、一つの無線通信システムが使用できる無線帯域には上限があるため、データの伝送量を多くすると、無線帯域が足りなくなる場合がある。このような場合、「フェージング等による誤りの発生確率が高くなっても、各無線回線の無線回線モードを全体的に伝送レートの高いものに変えてトラヒックを収容する」などのサービス品質要求が受けることがあるが、このような要求を受け入れることができない。
【0022】
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、無線回線の性質を特徴付けるサービス品質要求を考慮して、無線回線モードを決定することができる無線通信システムを得ることを目的とする。
また、この発明は、システムを構成する全無線回線の無線回線モードを包括的に決定することができる無線通信システムを得ることを目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る無線通信システムは、基地局の受信信号を監視して上り無線回線の回線品質を測定し、その回線品質にしたがって上り無線回線の回線モードを提案する回線モード提案手段と、予め使用可能な上り無線回線の回線モードを少なくとも1以上記憶するとともに、その回線モードの調整値を記憶する記憶手段と、その回線モード提案手段により提案された回線モードが記憶手段に記憶されている場合、その調整値を参照して提案された回線モードを調整し、その調整後の回線モードを上り無線回線に適用し、その回線モード提案手段により提案された回線モードが記憶手段に記憶されていない場合、その記憶手段に記憶されている何れかの回線モードを上り無線回線に適用する回線モード設定手段とを設けたものである。
【0024】
この発明に係る無線通信システムは、移動局の受信信号を監視して下り無線回線の回線品質を測定し、その回線品質にしたがって下り無線回線の回線モードを提案する回線モード提案手段と、その回線モード提案手段により提案された回線モードを送信する送信手段と、予め使用可能な下り無線回線の回線モードを少なくとも1以上記憶するとともに、その回線モードの調整値を記憶する記憶手段と、その送信手段により送信された回線モードが記憶手段に記憶されている場合、その調整値を参照して提案された回線モードを調整し、その調整後の回線モードを下り無線回線に適用し、その送信手段により送信された回線モードが記憶手段に記憶されていない場合、その記憶手段に記憶されている何れかの回線モードを下り無線回線に適用する回線モード設定手段とを設けたものである。
【0025】
この発明に係る無線通信システムは、移動局の受信信号を監視して下り無線回線の回線品質を測定し、その測定結果を送信する送信手段と、その送信手段により送信された測定結果にしたがって下り無線回線の回線モードを提案する回線モード提案手段と、予め使用可能な下り無線回線の回線モードを少なくとも1以上記憶するとともに、その回線モードの調整値を記憶する記憶手段と、その回線モード提案手段により提案された回線モードが記憶手段に記憶されている場合、その調整値を参照して提案された回線モードを調整し、その調整後の回線モードを下り無線回線に適用し、その回線モード提案手段により提案された回線モードが記憶手段に記憶されていない場合、その記憶手段に記憶されている何れかの回線モードを下り無線回線に適用する回線モード設定手段とを設けたものである。
【0026】
この発明に係る無線通信システムは、移動局の受信信号を監視して下り無線回線の回線品質を測定し、その回線品質にしたがって下り無線回線の回線モードを提案する回線モード提案手段と、予め使用可能な下り無線回線の回線モードを少なくとも1以上記憶すると ともに、その回線モードの調整値を記憶する記憶手段と、その回線モード提案手段により提案された回線モードが記憶手段に記憶されている場合、その調整値を参照して提案された回線モードを調整し、その調整後の回線モードを下り無線回線に適用し、その回線モード提案手段により提案された回線モードが記憶手段に記憶されていない場合、その記憶手段に記憶されている何れかの回線モードを下り無線回線に適用する回線モード設定手段とを設けたものである。
【0027】
この発明に係る無線通信システムは、回線品質に応じて変調方式と符号化率を組み合わせることにより、提案する回線モードを決定するようにしたものである。
【0028】
この発明に係る無線通信システムは、提案された回線モードが記憶手段に記憶されていない場合、その記憶手段に記憶されている回線モードのうち、フェージングに対する耐性が最高の回線モードを無線回線に適用するようにしたものである。
【0029】
この発明に係る無線通信システムは、上り及び下り無線回線の優先度を記憶する記憶手段と、第1の回線モード提案手段により提案された回線モードを上り無線回線に適用し、送信手段により送信された回線モードを下り無線回線に適用する一方、各回線モードをそれぞれ無線回線に適用すると使用可能なシステム全体の無線帯域を超える場合、記憶手段に記憶されている優先度を考慮して、各無線回線の回線モードを調整する回線モード設定手段を設けたものである。
【0030】
この発明に係る無線通信システムは、上り及び下り無線回線の優先度を記憶する記憶手段と、回線モード提案手段により提案された回線モードを上り及び下り無線回線に適用する一方、各回線モードをそれぞれ無線回線に適用すると使用可能なシステム全体の無線帯域を超える場合、記憶手段に記憶されている優先度を考慮して、各無線回線の回線モードを調整する回線モード設定手段を設けたものである。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の一形態を説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1による無線通信システムを示す構成図であり、図において、21は基地局、22は移動局、23は他の移動局であり、内部構成は移動局22と同一である。24は無線回線モード調整器31の指示の下で無線回線モード(変調方式、符号化率)を決定し、ダウンリンク(下り無線回線)のデータストリームを符号化して変調するチャネル符号・変調器である。
【0032】
25は基地局21のチャネル符号・変調器24が送信するデータストリームを受信すると、そのデータストリームを復調して復号化するとともに、そのデータストリームを監視してダウンリンクの回線品質を測定するチャネル復号・復調器、26はチャネル復号・復調器25により測定されたダウンリンクの回線品質にしたがってダウンリンクの無線回線モードを提案する無線回線モード決定器、27はアップリンク(上り無線回線)のデータストリームとダウンリンクモード情報(無線回線モード決定器26により提案されたダウンリンクの無線回線モードを示す情報)を符号化して変調するチャネル符号・変調器(送信手段)である。
【0033】
28は移動局22のチャネル符号・変調器27が送信するデータストリーム及びダウンリンクモード情報を受信すると、そのデータストリーム及びダウンリンクモード情報を復調して復号化するとともに、そのデータストリームを監視してアップリンクの回線品質を測定するチャネル復号・復調器、29はチャネル復号・復調器28により測定されたアップリンクの回線品質にしたがってアップリンクの無線回線モードを提案する無線回線モード決定器である。なお、チャネル復号・復調器25,28及び無線回線モード決定器26,29は回線モード提案手段を構成する。30は無線回線に関する属性情報(予め使用可能な無線回線モード、無線回線モードの調整値)を記憶するサービス品質情報テーブル(記憶手段)である。
【0034】
31は無線回線モード決定器26により提案されたダウンリンクの無線回線モードがサービス品質情報テーブル30に記憶されている場合、その無線回線モードをダウンリンクに適用し、そのダウンリンクの無線回線モードがサービス品質情報テーブル30に記憶されていない場合、サービス品質情報テーブル30に記憶されている無線回線モードのうち、フェージング等に対する耐性が最高の無線回線モードをダウンリンクに適用する無線回線モード調整器(回線モード設定手段)であり、また、無線回線モード調整器31は無線回線モード決定器29により提案されたアップリンクの無線回線モードがサービス品質情報テーブル30に記憶されている場合、その無線回線モードをアップリンクに適用し、そのアップリンクの無線回線モードがサービス品質情報テーブル30に記憶されていない場合、サービス品質情報テーブル30に記憶されている無線回線モードのうち、フェージング等に対する耐性が最高の無線回線モードをアップリンクに適用する。
図3及び図4は無線通信システムの処理内容を示すフローチャートである。
【0035】
次に動作について説明する。
最初にダウンリンクの無線回線モードの決定動作を説明する。
まず、基地局21のチャネル符号・変調器24は、ダウンリンクのデータストリームを符号化して変調する。
【0036】
移動局22のチャネル復号・復調器25は、基地局21のチャネル符号・変調器24が送信するデータストリームを受信すると、そのデータストリームを復調して復号化するとともに、そのデータストリームを監視してダウンリンクの回線品質を測定する(ステップST1)。ここでは、ダウンリンクの回線品質としてビットエラーレートBERを測定するものとする。
【0037】
移動局22の無線回線モード決定器26は、チャネル復号・復調器25がビットエラーレートBERを測定すると、そのビットエラーレートBERと予め設定された閾値α,β,γ(α<β<γ)を比較し(ステップST2)、その比較結果に応じてダウンリンクの無線回線モードを提案する(ステップST3〜ST6)。この実施の形態1では、説明の便宜上、図14に記載されている無線回線モードの何れかを提案するものとする。
【0038】
具体的には、例えば、変調方式Mの取り得る種類が3種類あり(M1,M2,M3)、各変調方式M1,M2,M3の伝送レートと、フェージング等に対する耐性が図5(a)のような関係がある場合を想定し、また、符号化率Rの取り得る種類が2種類あり(R1,R2)、各符号化率R1,R2の伝送レートと、フェージング等に対する耐性が図5(b)のような関係がある場合を想定する。
なお、変調方式Mと符号化率R間には、次のような関係があるのが一般的である。即ち、変調方式Mを変更すると伝送レート及び耐性が大きく変化するのに対し、符号化率Rを変更すると伝送レート及び耐性が少しだけ変化するのが一般的である。伝送レート及び耐性は変調方式Mと符号化率Rの両者により総合的に決定される。
【0039】
このような想定化において、ビットエラーレートBERが閾値αより小さい場合(BER<α)、ビットエラーが十分少ないので、より高速なデータ伝送が可能な変調方式Mに変更する(ステップST3)。即ち、現在の変調方式MがM3であればM2に変更し、現在の変調方式MがM2であればM1に変更する。現在の変調方式MがM1であれば既に最高速の変調方式Mを採用しているので、変調方式Mの変更を行わない。
なお、変調方式Mを変更する場合、フェージング等に対する耐性が大きく劣化するのを防止するため、符号化率Rをフェージング等に対する耐性が最も高いR2に変更する。ただし、変調方式Mを変更しない場合、伝送レートを高めるため符号化率RをR1に変更する。
【0040】
ビットエラーレートBERが閾値αより大きいが、閾値βより小さい場合(α≦BER<β)、ビットエラーがさほど多くはないが若干発生しているので、変調方式Mの変更を行わず、符号化率RをR1に変更して、伝送レートを若干高める(ステップST4)。
【0041】
ビットエラーレートBERが閾値βより大きいが、閾値γより小さい場合(β≦BER<γ)、ビットエラーが極端に多くはないがやや多く発生しているので、変調方式Mの変更を行わず、符号化率RをR2に変更して、フェージング等に対する耐性を若干高める(ステップST5)。
【0042】
ビットエラーレートBERが閾値γより大きい場合(γ≦BER)、ビットエラーが極めて多いので、よりフェージング等に対する耐性が高い変調方式Mに変更する(ステップST6)。即ち、現在の変調方式MがM1であればM2に変更し、現在の変調方式MがM2であればM3に変更する。現在の変調方式MがM3であれば既に耐性が最高の変調方式Mを採用しているので、変調方式Mの変更を行わない。
なお、変調方式Mを変更する場合、伝送レートが大きく低下するのを防止するため、符号化率Rを伝送レートが最も高いR1に変更する。ただし、変調方式Mを変更しない場合、フェージング等に対する耐性を高めるため符号化率RをR2に変更する。
【0043】
上記のようにして、移動局22の無線回線モード決定器26がダウンリンクの無線回線モードを提案すると、移動局22のチャネル符号・変調器27は、アップリンクのデータストリームとダウンリンクモード情報(無線回線モード決定器26により提案されたダウンリンクの無線回線モードを示す情報)を符号化して変調し、変調後のデータストリームとダウンリンクモード情報を基地局21に送信する。
【0044】
基地局21のチャネル復号・復調器28は、移動局22のチャネル符号・変調器27が送信するデータストリーム及びダウンリンクモード情報を受信すると、そのデータストリーム及びダウンリンクモード情報を復調して復号化し、復号化後のダウンリンクモード情報を無線回線モード調整器31に出力する。
【0045】
基地局21の無線回線モード調整器31は、チャネル復号・復調器28からダウンリンクモード情報を受けると、サービス品質情報テーブル30から無線回線に関する属性情報、即ち、予め使用可能な無線回線モードと無線回線モードの調整値を取得する(ステップST7)。
なお、使用可能な無線回線モードや、無線回線モードの調整値は、予め無線回線の性質を特徴付けるサービス品質要求を考慮して設定されている。
【0046】
そして、無線回線モード調整器31は、移動局22の無線回線モード決定器26により提案されたダウンリンクの無線回線モードが、図2に示すサービス品質情報テーブル30から取得した使用可能な無線回線モードに含まれているか否かを判定する(ステップST8)。
例えば、識別子が“1”の無線回線がダウンリンクに相当する場合、識別子が“3,4,5,6,7”の無線回線モードであれば(図14を参照)、使用可能な無線回線モードに含まれていることになる。
【0047】
したがって、無線回線モード決定器26により提案されたダウンリンクの無線回線モードの識別子が例えば“5”であれば、使用可能な無線回線モードに含まれていると判断し、また、その調整値が“±0”であるので、識別子が“5”の無線回線モードをそのままダウンリンクに適用する。ただし、識別子が“2”や“3”の無線回線のように、その調整値が“±0”でない場合、その調整値により無線回線モードを調整する。例えば、調整値が“+1”の場合、無線回線モードの識別子に“1”をプラスする。したがって、提案されたダウンリンクの無線回線モードの識別子が“5”であれば、識別子が“6”の無線回線モードをダウンリンクに適用する(ステップST9)。
【0048】
一方、移動局22の無線回線モード決定器26により提案されたダウンリンクの無線回線モードが、サービス品質情報テーブル30から取得した使用可能な無線回線モードに含まれていない場合、その使用可能な無線回線モードのうち、識別子が最も小さい無線回線モード、即ち、フェージング等に対する耐性が最高の無線回線モードをダウンリンクに適用する(ステップST10)。
例えば、識別子が“1”の無線回線がダウンリンクに相当する場合において、識別子が“1”又は“2”の無線回線モードが提案された場合には、使用可能な無線回線モードに含まれていないので、その使用可能な無線回線モードのうち、フェージング等に対する耐性が最高である識別子が“3”の無線回線モードをダウンリンクに適用する。
【0049】
基地局21のチャネル符号・変調器24及び移動局22のチャネル復号・復調器25は、以降、無線回線モード調整器31により適用された無線回線モードにしたがってデータストリームを送受信する。
【0050】
次にアップリンクの無線回線モードの決定動作を説明する。
まず、移動局22のチャネル符号・変調器27は、アップリンクのデータストリームを符号化して変調する。
【0051】
基地局21のチャネル復号・復調器28は、移動局22のチャネル符号・変調器27が送信するデータストリームを受信すると、そのデータストリームを復調して復号化するとともに、そのデータストリームを監視してアップリンクの回線品質を測定する(ステップST1)。ここでは、アップリンクの回線品質としてビットエラーレートBERを測定するものとする。
【0052】
基地局21の無線回線モード決定器29は、チャネル復号・復調器28がビットエラーレートBERを測定すると、移動局22の無線回線モード決定器26と同様に、そのビットエラーレートBERと予め設定された閾値α,β,γ(α<β<γ)を比較し(ステップST2)、その比較結果に応じてアップリンクの無線回線モードを提案する(ステップST3〜ST6)。
【0053】
基地局21の無線回線モード調整器31は、無線回線モード決定器29からアップリンクの無線回線モードの提案を受けると、ダウンリンクの無線回線モードを最終的に決定してダウンリンクに適用する場合と同様に、アップリンクの無線回線モードを最終的に決定してアップリンクに適用する(ステップST7〜ST10)。
【0054】
移動局22のチャネル符号・変調器27及び基地局21のチャネル復号・復調器28は、以降、無線回線モード調整器31により適用された無線回線モードにしたがってデータストリームを送受信する。
【0055】
以上で明らかなように、この実施の形態1によれば、無線回線モード決定器26,29により提案された無線回線モードがサービス品質情報テーブル30に記憶されている場合、その無線回線モードをダウンリンク又はアップリンクに適用し、その無線回線モードがサービス品質情報テーブル30に記憶されていない場合、サービス品質情報テーブル30に記憶されている無線回線モードのうち、フェージング等に対する耐性が最高の無線回線モードをダウンリンク又はアップリンクに適用するように構成したので、無線回線の性質を特徴付けるサービス品質要求を考慮して、無線回線モードを決定することができる効果を奏する。
また、無線回線モードの調整値を参照して、提案された無線回線モードを調整するので、無線回線モードを決定するに際して、サービス品質要求をきめ細かく反映させることができる効果を奏する。
【0056】
実施の形態2.
図6はこの発明の実施の形態2による無線通信システムを示す構成図であり、図において、図1と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。
32はアップリンクのデータストリームとダウンリンク回線品質情報(チャネル復号・復調器25により測定されたダウンリンクの回線品質を示す情報)を符号化して変調するチャネル符号・変調器(送信手段)、33は移動局22のチャネル符号・変調器32が送信するデータストリーム及びダウンリンク回線品質情報を受信すると、そのデータストリーム及びダウンリンク回線品質情報を復調して復号化するとともに、そのデータストリームを監視してアップリンクの回線品質を測定するチャネル復号・復調器である。
【0057】
34はチャネル復号・復調器25により測定されたダウンリンクの回線品質にしたがってダウンリンクの無線回線モードを提案するとともに、チャネル復号・復調器33により測定されたアップリンクの回線品質にしたがってアップリンクの無線回線モードを提案する無線回線モード決定器である。なお、チャネル復号・復調器33及び無線回線モード決定器34は回線モード提案手段を構成する。
【0058】
次に動作について説明する。
上記実施の形態1では、無線回線モード決定器26を移動局22に搭載するものについて示したが、アップリンクの無線回線モードの他に、ダウンリンクの無線回線モードも提案する無線回線モード決定器34を基地局21に搭載することにより、移動局22に対する無線回線モード決定器26の搭載を不要にしてもよい。
【0059】
これにより、上記実施の形態1と同様の効果を奏する他に、移動局22の構成を簡略化することができる効果を奏する。また、無線回線モード決定器34が基地局21に集約されているので、無線回線モードの決定アルゴリズムを変更する必要が生じても、その変更が容易になる効果を奏する。
なお、無線回線モード決定器34が無線回線モード調整器31の機能を兼ねるようにしてもよい。
【0060】
実施の形態3.
図7はこの発明の実施の形態3による無線通信システムを示す構成図であり、図において、図1と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。
35は無線回線に関する属性情報(予め使用可能な無線回線モード、無線回線モードの調整値)を記憶するサービス品質情報テーブル(記憶手段)、36は無線回線モード決定器26により提案されたダウンリンクの無線回線モードがサービス品質情報テーブル35に記憶されている場合、その無線回線モードをダウンリンクに適用し、そのダウンリンクの無線回線モードがサービス品質情報テーブル35に記憶されていない場合、サービス品質情報テーブル35に記憶されている無線回線モードのうち、フェージング等に対する耐性が最高の無線回線モードをダウンリンクに適用する無線回線モード調整器(回線モード設定手段)である。
【0061】
次に動作について説明する。
上記実施の形態1では、基地局21の無線回線モード調整器31がアップリンクの無線回線モードの他に、ダウンリンクの無線回線モードも最終的に決定して無線回線に適用するものについて示したが、サービス品質情報テーブル35及び無線回線モード調整器36を移動局22に搭載することにより、ダウンリンクの無線回線モードについては移動局22内で決定するようにしてもよく、上記実施の形態1と同様の効果を奏することができる。
なお、無線回線モード決定器26が無線回線モード調整器36の機能を兼ねるようにしてもよい。
【0062】
実施の形態4.
図8はこの発明の実施の形態4による無線通信システムを示す構成図であり、図において、図1と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。
37は無線回線モード決定器26,29により提案された無線回線モードを一時的に記憶する無線回線モード記憶テーブル、38はダウンリンク及びアップリンクの優先度を記憶する優先度情報テーブル(記憶手段)、39は第1の回線モード提案手段を構成する無線回線モード決定器29により提案された無線回線モードをアップリンクに適用し、第2の回線モード提案手段を構成する無線回線モード決定器26により提案された無線回線モードをダウンリンクに適用する一方、各無線回線モードをアップリンク,ダウンリンクに適用すると使用可能なシステム全体の無線帯域を超える場合、優先度情報テーブル38に記憶されている優先度を考慮して、各無線回線モードを調整する無線回線モード調整器(回線モード設定手段)である。
図11は無線通信システムの処理内容を示すフローチャートである。
【0063】
次に動作について説明する。
上記実施の形態1と同様にして、無線回線モード決定器29がアップリンクの無線回線モードを提案し、無線回線モード決定器26がダウンリンクの無線回線モードを提案すると、アップリンクの無線回線モード及びダウンリンクの無線回線モードが無線回線モード記憶テーブル37に一時的に記憶される。
【0064】
図9は無線回線モード記憶テーブル37の記憶例を示している。識別子が“1”の無線回線がアップリンクに相当し、識別子が“2”の無線回線がダウンリンクに相当するものとし、この例では、アップリンクには識別子が“2”の無線回線モードが提案され、ダウンリンクには識別子が“5”の無線回線モードが提案されている。なお、この例では、システム中に無線回線が2本存在するものについて示しているが、システム中に無線回線が3本以上存在していてもよく、例えば、無線回線が3本存在する場合には3本の無線回線の無線回線モードを記憶する。
【0065】
無線回線モード調整器39は、無線回線モード記憶テーブル37を参照して、無線回線モード決定器29により提案された無線回線モードをアップリンクに適用し、無線回線モード決定器26により提案された無線回線モードをダウンリンクに適用する。
【0066】
具体的には、まず、優先度情報テーブル38を参照して、優先度が最高の無線回線を検索する。この例では、図10に示すように、ダウンリンク(識別子が“2”の無線回線)の優先度が“1”であるので、無線回線モード決定器26により提案された無線回線モードをダウンリンクに適用することが可能であるか否かを判定する(ステップST11)。即ち、無線回線モード決定器26により提案された無線回線モードをダウンリンクに適用した場合、使用可能なシステム全体の無線帯域を超えるか否かを判定する。なお、図10の例では、優先度が“1”の無線回線として1本のダウンリンクが設定されているが、優先度が“1”の無線回線が複数本設定されている場合には、複数の無線回線に無線回線モードを設定したとき、使用可能なシステム全体の無線帯域を超えるか否かを判定する。
【0067】
そして、無線回線モード調整器39は、無線回線モード決定器26により提案された無線回線モードをダウンリンクに適用したとき、使用可能なシステム全体の無線帯域を超えると判断する場合には、ダウンリンクの無線帯域を小さくするため、その提案された無線回線モードの識別子をインクリメントする(ステップST12)。図9の例では、ダウンリンクには識別子が“5”の無線回線モードが提案されているので、識別子が“6”の無線回線モードに変更する。
そして、ステップST11の処理に戻り、同様の判定処理を実行する。
【0068】
無線回線モード調整器39は、使用可能なシステム全体の無線帯域を超えないと判断する場合には、無線回線モード決定器26により提案された無線回線モードをダウンリンクに実際に適用する(ステップST13)。
これにより、基地局21のチャネル符号・変調器24及び移動局22のチャネル復号・復調器25は、以降、無線回線モード調整器39により適用された無線回線モードにしたがってデータストリームを送受信する。
【0069】
無線回線モード調整器39は、優先度が“1”の無線回線に対する無線回線モードの適用を完了すると、次に優先度が高い無線回線に対する無線回線モードの適用を試みる。
【0070】
具体的には、優先度情報テーブル38を参照して、優先度が“2”の無線回線を検索する。この例では、図10に示すように、アップリンク(識別子が“1”の無線回線)の優先度が“2”であるので、無線回線モード決定器29により提案された無線回線モードをアップリンクに適用することが可能であるか否かを判定する(ステップST14)。即ち、無線回線モード決定器29により提案された無線回線モードをアップリンクに適用した場合、使用可能なシステム全体の無線帯域を超えるか否かを判定する。なお、図10の例では、優先度が“2”の無線回線として1本のアップリンクが設定されているが、優先度が“2”の無線回線が複数本設定されている場合には、複数の無線回線に無線回線モードを設定したとき、使用可能なシステム全体の無線帯域を超えるか否かを判定する。
【0071】
そして、無線回線モード調整器39は、無線回線モード決定器29により提案された無線回線モードをアップリンクに適用したとき、使用可能なシステム全体の無線帯域を超えると判断する場合には、アップリンクの無線帯域を小さくするため、その提案された無線回線モードの識別子をインクリメントする(ステップST15)。図9の例では、アップリンクには識別子が“2”の無線回線モードが提案されているので、識別子が“3”の無線回線モードに変更する。
そして、ステップST14の処理に戻り、同様の判定処理を実行する。
【0072】
無線回線モード調整器39は、使用可能なシステム全体の無線帯域を超えないと判断する場合には、無線回線モード決定器29により提案された無線回線モードをアップリンクに実際に適用する(ステップST16)。
これにより、移動局22のチャネル符号・変調器27及び基地局21のチャネル復号・復調器28は、以降、無線回線モード調整器39により適用された無線回線モードにしたがってデータストリームを送受信する。
【0073】
以上で明らかなように、この実施の形態4によれば、各無線回線モードをアップリンク,ダウンリンクに適用すると使用可能なシステム全体の無線帯域を超える場合、優先度情報テーブル38に記憶されている優先度を考慮して、各無線回線モードを調整するように構成したので、システムを構成する全無線回線の無線回線モードを包括的に決定することができる効果を奏する。
【0074】
実施の形態5.
上記実施の形態4では、無線回線モード決定器26を移動局22に搭載するものについて示したが、図12に示すように、アップリンクの無線回線モードの他に、ダウンリンクの無線回線モードも提案する無線回線モード決定器34を基地局21に搭載することにより、移動局22に対する無線回線モード決定器26の搭載を不要にしてもよい。
【0075】
これにより、上記実施の形態4と同様の効果を奏する他に、移動局22の構成を簡略化することができる効果を奏する。また、無線回線モード決定器34が基地局21に集約されているので、無線回線モードの決定アルゴリズムを変更する必要が生じても、その変更が容易になる効果を奏する。
なお、無線回線モード決定器34が無線回線モード調整器39の機能を兼ねるようにしてもよい。
【0076】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、基地局の受信信号を監視して上り無線回線の回線品質を測定し、その回線品質にしたがって上り無線回線の回線モードを提案する回線モード提案手段と、予め使用可能な上り無線回線の回線モードを少なくとも1以上記憶するとともに、その回線モードの調整値を記憶する記憶手段と、その回線モード提案手段により提案された回線モードが記憶手段に記憶されている場合、その調整値を参照して提案された回線モードを調整し、その調整後の回線モードを上り無線回線に適用し、その回線モード提案手段により提案された回線モードが記憶手段に記憶されていない場合、その記憶手段に記憶されている何れかの回線モードを上り無線回線に適用する回線モード設定手段とを設けるように構成したので、上り無線回線の性質を特徴付けるサービス品質要求を考慮して、回線モードを決定することができる効果がある。
また、回線モードを決定するに際して、サービス品質要求をきめ細かく反映させることができる効果がある。
【0077】
この発明によれば、移動局の受信信号を監視して下り無線回線の回線品質を測定し、その回線品質にしたがって下り無線回線の回線モードを提案する回線モード提案手段と、その回線モード提案手段により提案された回線モードを送信する送信手段と、予め使用可能な下り無線回線の回線モードを少なくとも1以上記憶するとともに、その回線モードの調整値を記憶する記憶手段と、その送信手段により送信された回線モードが記憶手段に記憶されている場合、その調整値を参照して提案された回線モードを調整し、その調整後の回線モードを下り無線回線に適用し、その送信手段により送信された回線モードが記憶手段に記憶されていない場合、その記憶手段に記憶されている何れかの回線モードを下り無線回線に適用する回線モード設定手段とを設けるように構成したので、下り無線回線の性質を特徴付けるサービス品質要求を考慮して、回線モードを決定することができる効果がある。
また、回線モードを決定するに際して、サービス品質要求をきめ細かく反映させることができる効果がある。
【0078】
この発明によれば、移動局の受信信号を監視して下り無線回線の回線品質を測定し、その測定結果を送信する送信手段と、その送信手段により送信された測定結果にしたがって下り無線回線の回線モードを提案する回線モード提案手段と、予め使用可能な下り無線回線の回線モードを少なくとも1以上記憶するとともに、その回線モードの調整値を記憶する記憶手段と、その回線モード提案手段により提案された回線モードが記憶手段に記憶されている場合、その調整値を参照して提案された回線モードを調整し、その調整後の回線モードを下り無線回線に適用し、その回線モード提案手段により提案された回線モードが記憶手段に記憶されていない場合、その記憶手段に記憶されている何れかの回線モードを下り無線回線に適用する回線モード設定手段とを設けるように構成したので、下り無線回線の性質を特徴付けるサービス品質要求を考慮して、回線モードを決定することができる効果がある。
また、回線モードを決定するに際して、サービス品質要求をきめ細かく反映させることができる効果がある。
【0079】
この発明によれば、移動局の受信信号を監視して下り無線回線の回線品質を測定し、その回線品質にしたがって下り無線回線の回線モードを提案する回線モード提案手段と、予め使用可能な下り無線回線の回線モードを少なくとも1以上記憶するとともに、その回線モードの調整値を記憶する記憶手段と、その回線モード提案手段により提案された回線モードが記憶手段に記憶されている場合、その調整値を参照して提案された回線モードを調整し、その調整後の回線モードを下り無線回線に適用し、その回線モード提案手段により提案された回線モードが記憶手段に記憶されていない場合、その記憶手段に記憶されている何れかの回線モードを下り無線回線に適用する回線モード設定手段とを設けるように構成したので、下り無線回線の性質を特徴付けるサービス品質要求を考慮して、回線モードを決定することができる効果がある。
【0080】
この発明によれば、回線品質に応じて変調方式と符号化率を組み合わせることにより、提案する回線モードを決定する構成にしたので、きめ細かく提案する回線モードを決定することができる効果がある。
【0081】
この発明によれば、提案された回線モードが記憶手段に記憶されていない場合、その記憶手段に記憶されている回線モードのうち、フェージングに対する耐性が最高の回線モードを無線回線に適用するように構成したので、通信エラーの発生確率を低減することができる効果がある。
【0082】
この発明によれば、上り及び下り無線回線の優先度を記憶する記憶手段と、第1の回線モード提案手段により提案された回線モードを上り無線回線に適用し、送信手段により送信された回線モードを下り無線回線に適用する一方、各回線モードをそれぞれ無線回線に適用すると使用可能なシステム全体の無線帯域を超える場合、記憶手段に記憶されている優先度を考慮して、各無線回線の回線モードを調整する回線モード設定手段を設けるように構成したので、システムを構成する全無線回線の回線モードを包括的に決定することができる効果がある。
【0083】
この発明によれば、上り及び下り無線回線の優先度を記憶する記憶手段と、回線モード提案手段により提案された回線モードを上り及び下り無線回線に適用する一方、各回線モードをそれぞれ無線回線に適用すると使用可能なシステム全体の無線帯域を超える場合、記憶手段に記憶されている優先度を考慮して、各無線回線の回線モードを調整する回線モード設定手段を設けるように構成したので、システムを構成する全無線回線の回線モードを包括的に決定することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による無線通信システムを示す構成図である。
【図2】 サービス品質情報テーブルの記憶内容を示す説明図である。
【図3】 無線通信システムの処理内容を示すフローチャートである。
【図4】 無線通信システムの処理内容を示すフローチャートである。
【図5】 無線回線モードを説明する説明図である。
【図6】 この発明の実施の形態2による無線通信システムを示す構成図である。
【図7】 この発明の実施の形態3による無線通信システムを示す構成図である。
【図8】 この発明の実施の形態4による無線通信システムを示す構成図である。
【図9】 無線回線モード記憶テーブルの記憶内容を示す説明図である。
【図10】 優先度情報テーブルの記憶内容を示す説明図である。
【図11】 無線通信システムの処理内容を示すフローチャートである。
【図12】 この発明の実施の形態5による無線通信システムを示す構成図である。
【図13】 従来の無線通信システムを示す構成図である。
【図14】 無線回線モードの具体例を示す説明図である。
【符号の説明】
21 基地局、22 移動局、23 他の移動局、24 チャネル符号・変調器、25 チャネル復号・復調器(回線モード提案手段)、26 無線回線モード決定器(回線モード提案手段、第2の回線モード提案手段)、27 チャネル符号・変調器(送信手段)、28 チャネル復号・復調器(回線モード提案手段)、29 無線回線モード決定器(回線モード提案手段、第1の回線モード提案手段)、30 サービス品質情報テーブル(記憶手段)、31 無線回線モード調整器(回線モード設定手段)、32 チャネル符号・変調器(送信手段)、33 チャネル復号・復調器(回線モード提案手段)、34 無線回線モード決定器(回線モード提案手段)、35 サービス品質情報テーブル(記憶手段)、36 無線回線モード調整器(回線モード設定手段)、37 無線回線モード記憶テーブル、38 優先度情報テーブル(記憶手段)、39 無線回線モード調整器(回線モード設定手段)。
Claims (8)
- 基地局の受信信号を監視して上り無線回線の回線品質を測定し、その回線品質にしたがって上り無線回線の回線モードを提案する回線モード提案手段と、予め使用可能な上り無線回線の回線モードを少なくとも1以上記憶するとともに、その回線モードの調整値を記憶する記憶手段と、上記回線モード提案手段により提案された回線モードが上記記憶手段に記憶されている場合、その調整値を参照して提案された回線モードを調整し、その調整後の回線モードを上り無線回線に適用し、上記回線モード提案手段により提案された回線モードが上記記憶手段に記憶されていない場合、その記憶手段に記憶されている何れかの回線モードを上り無線回線に適用する回線モード設定手段とを備えた無線通信システム。
- 移動局の受信信号を監視して下り無線回線の回線品質を測定し、その回線品質にしたがって下り無線回線の回線モードを提案する回線モード提案手段と、上記回線モード提案手段により提案された回線モードを送信する送信手段と、予め使用可能な下り無線回線の回線モードを少なくとも1以上記憶するとともに、その回線モードの調整値を記憶する記憶手段と、上記送信手段により送信された回線モードが上記記憶手段に記憶されている場合、その調整値を参照して提案された回線モードを調整し、その調整後の回線モードを下り無線回線に適用し、上記送信手段により送信された回線モードが上記記憶手段に記憶されていない場合、その記憶手段に記憶されている何れかの回線モードを下り無線回線に適用する回線モード設定手段とを備えた無線通信システム。
- 移動局の受信信号を監視して下り無線回線の回線品質を測定し、その測定結果を送信する送信手段と、上記送信手段により送信された測定結果にしたがって下り無線回線の回線モードを提案する回線モード提案手段と、予め使用可能な下り無線回線の回線モードを少なくとも1以上記憶するとともに、その回線モードの調整値を記憶する記憶手段と、上記回線モード提案手段により提案された回線モードが上記記憶手段に記憶されている場合、その調整値を参照して提案された回線モードを調整し、その調整後の回線モードを下り無線回線に適用し、上記回線モード提案手段により提案された回線モードが上記記憶手段に記憶されていない場合、その記憶手段に記憶されている何れかの回線モードを下り無線回線に適用する回線モード設定手段とを備えた無線通信システム。
- 移動局の受信信号を監視して下り無線回線の回線品質を測定し、その回線品質にしたがって下り無線回線の回線モードを提案する回線モード提案手段と、予め使用可能な下り無線回線の回線モードを少なくとも1以上記憶するとともに、その回線モードの調整値を記憶する記憶手段と、上記回線モード提案手段により提案された回線モードが上記記憶手段に記憶されている場合、その調整値を参照して提案された回線モードを調整し、その調整後の回線モードを下り無線回線に適用し、上記回線モード提案手段により提案された回線モードが上記記憶手段に記憶されていない場合、その記憶手段に記憶されている何れかの回線モードを下り無線回線に適用する回線モード設定手段とを備えた無線通信システム。
- 回線モード提案手段は、回線品質に応じて変調方式と符号化率を組み合わせることにより、提案する回線モードを決定することを特徴とする請求項1から請求項4のうちのいずれか1項記載の無線通信システム。
- 回線モード設定手段は、提案された回線モードが記憶手段に記憶されていない場合、その記憶手段に記憶されている回線モードのうち、フェージングに対する耐性が最高の回線モードを無線回線に適用することを特徴とする請求項1から請求項5のうちのいずれか1項記載の無線通信システム。
- 基地局の受信信号を監視して上り無線回線の回線品質を測定し、その回線品質にしたがって上り無線回線の回線モードを提案する第1の回線モード提案手段と、移動局の受信信号を監視して下り無線回線の回線品質を測定し、その回線品質にしたがって下り無線回線の回線モードを提案する第2の回線モード提案手段と、上記第2の回線モード提案手段により提案された回線モードを送信する送信手段と、上り及び下り無線回線の優先度を記憶する記憶手段と、上記第1の回線モード提案手段により提案された回線モードを上り無線回線に適用し、上記送信手段により送信された回線モードを下り無線回線に適用する一方、各回線モードをそれぞれ無線回線に適用すると使用可能なシステム全体の無線帯域を超える場合、上記記憶手段に記憶されている優先度を考慮して、各無線回線の回線モードを調整する回線モード設定手段とを備えた無線通信システム。
- 移動局の受信信号を監視して下り無線回線の回線品質を測定し、その測定結果を送信する送信手段と、基地局の受信信号を監視して上り無線回線の回線品質を測定し、その回線品質にしたがって上り無線回線の回線モードを提案するとともに、上記送信手段により送信された測定結果にしたがって下り無線回線の回線モードを提案する回線モード提案手段と、上り及び下り無線回線の優先度を記憶する記憶手段と、上記回線モード提案手段により提案された回線モードを上り及び下り無線回線に適用する一方、各回線モードをそれぞれ無線回線に適用すると使用可能なシステム全体の無線帯域を超える場合、上記記憶手段に記憶されている優先度を考慮して、各無線回線の回線モードを調整する回線モード設定手段とを備えた無線通信システム。
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