JP3866653B2 - 基地局装置、移動局装置および送信電力制御装置 - Google Patents
基地局装置、移動局装置および送信電力制御装置 Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、基地局から移動局への下り方向の通信に適応変調方式を用いる移動通信システムと、この移動通信システムで用いられる基地局装置および移動局装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
QPSK(Quadrature Phase Shift Keying)、16QAM(16 Quadrature Amplitude Modulation)、64QAMなどといった変調多値数(変調指数)が異なる複数の変調方式を、通信品質に応じて適応的に使用する適応変調方式は既に知られている(例えば特許文献1を参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平11-355373号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この適応変調方式を移動通信システムにて基地局から移動局への下り方向の通信に用いるようにすると、移動局の位置に応じてスループットの偏りが生じてしまう。すなわち、基地局に近い位置においては高い通信品質を安定的に得られるため、高いスループットでの通信を行える可能性が高い。しかしながら、基地局サービスエリアの境界付近の位置においては、基地局から遠いために通信品質が悪くなる可能性が高い。このためスループットが低くなる可能性が高い。
【0005】
本発明はこのような事情を考慮してなされたものであり、基地局サービスエリアの境界付近に位置する移動局に関するスループットを向上することを可能とし、これにより基地局サービスエリア内の各位置でスループットをより均一にすることを可能とすることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
以上の目的を達成するために第1の発明は、複数の基地局と、これらの基地局と無線通信を行うことが可能な複数の移動局とを含んだ移動通信システムにおける前記基地局にて用いられる基地局装置を、カバーエリア内のトラフィック量を測定するトラフィック測定手段と、このトラフィック測定手段により測定された前記トラフィック量が第1閾値以下であるときに、他基地局のカバーエリア内に在圏する移動局への補助送信が可能であることを示す許可情報を前記移動局へ送信する許可情報送信手段と、前記移動局から送信された前記移動局での受信品質を示す受信品質データを受信する受信品質データ受信手段と、この受信品質データ受信手段により受信した前記受信品質データに基づいて、変調多値数が異なる複数の変調方式のいずれかを選択する選択手段と、前記許可情報を受信した前記移動局から前記補助送信を要求するために送信される補助送信要求信号を受信する要求信号受信手段と、この要求信号受信手段により前記補助送信要求信号が受信されたことに応じて、前記選択手段により選択された変調方式を用いて前記他基地局から前記移動局へ送信される情報データと同一の情報データを前記移動局へ送信する情報データ送信手段と、前記情報データ送信手段による前記情報データの送信が干渉を及ぼす可能性のある干渉基地局エリアのトラフィック量を算出するトラフィック量算出手段と、前記情報データ送信手段の送信電力量を、前記トラフィック量算出手段により算出された前記トラフィック量が大きい場合には低くするとともに、前記トラフィック量が小さい場合には高くするように変更する変更手段とを備えて構成した。
【0007】
また第2の発明は、請求項1に記載の基地局装置をそれぞれ有した複数の基地局と、これらの基地局と無線通信を行うことが可能な複数の移動局とを含んだ移動通信システムにおける前記移動局にて用いられる移動局装置を、在圏中のカバーエリアを管轄する在圏基地局とは異なる他基地局から送信される前記許可情報を受信する許可情報受信手段と、この許可情報受信手段による受信強度を測定する強度測定手段と、前記許可情報受信手段により前記許可情報が受信されており、かつ前記強度測定手段により測定された前記受信強度が第2閾値以上であるときに前記他基地局へ補助送信要求信号を送信する要求信号送信手段と、前記在圏基地局から送信される情報データと、前記補助送信要求信号に応じて前記他基地局から送信される情報データとを受信する情報データ受信手段と、前記情報データ受信手段により受信された前記2つの情報データを合成する合成手段と、この合成手段の出力信号に施された変調の方式に応じた復調処理を前記合成手段の出力信号に対して施す復調手段と、前記合成手段の出力信号または前記復調手段により復調された情報データに基づいて受信品質を測定する品質測定手段と、この品質測定手段により測定された前記受信品質を示す受信品質データを前記在圏基地局および前記他基地局へ送信する受信品質データ送信手段とを備えて構成した。
【0008】
これら第1の発明の基地局装置および第2の発明の移動局装置をそれぞれ基地局および移動局に使用することにより、基地局では、移動局から通知される受信品質に基づいて、その移動局に送るべき情報データの変調に用いる変調方式が適応的に選択される。基地局からは、カバーエリアのトラフィック量が測定され、このトラフィック量が第1閾値以下であるときには、パイロット信号に許可情報を含めることで、他基地局のカバーエリアに在圏する移動局への補助送信を可能であることが移動局へ通知される。移動局からは、上記許可情報が含まれたパイロット信号を第2閾値以上の受信強度で受信できる場合に、そのパイロット信号を送信している基地局に対して補助送信が要求される。基地局からは、上記の要求に応じて、その要求を行った移動局へ他の基地局から送信されるものと同一の情報データが前記要求を行った移動局に宛てて送信される。移動局では、在圏しているカバーエリアの基地局およびそれとは異なる基地局からそれぞれ送信される情報信号がそれぞれ分離され、さらにそれらの情報信号が合成される。移動局では、上記合成された信号に対して復調処理が施される。そして移動局では、基地局に通知するための受信品質は、上記合成された信号または上記復調処理により復調された情報データに基づいて測定される。なお基地局では、前記情報データ送信手段による前記情報データの送信が干渉を及ぼす可能性のある干渉基地局エリアのトラフィック量が算出され、このトラフィック量が大きい場合には前記情報データの送信電力量が低くされ、前記トラフィック量が小さい場合には前記情報データの送信電力量が高くされる。
【0009】
従って、カバーエリアの境界寄りに位置する移動局では、在圏しているカバーエリアに隣接したカバーエリアの基地局が補助送信を許可しているならば、その基地局と在圏しているカバーエリアの基地局との双方から送信される同一の情報信号を合成することで受信品質の向上を図ることができ、適応変調を有効に機能させることが可能となる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施形態につき説明する。
【0011】
(第1の実施形態)
図1は第1の実施形態に係る移動通信システムの構成を示す図である。
この図1に示すように第1の実施形態の移動通信システムでは、複数の基地局BS1〜BS6が分散配設されている。なお、以降において基地局BS1〜BS6をそれぞれ区別する必要が無い場合においては、基地局BSと称することとする。
【0012】
図1にて、各基地局BS1〜BS6をそれぞれ中心として破線で示される楕円は、各基地局BS1〜BS6が無線通信を行うことが可能である範囲、すなわち無線ゾーンを模式的に示している。この無線ゾーンは、各々セルと呼ばれる。実際には、所定のサービスエリアのほとんどの領域がいずれかの基地局のセルに属するようにもっと多数の基地局が配設されるのであるが、図1ではそれらの基地局のうちの6つのみを示している。そしてこれらの基地局BS1〜BS6は、それぞれ有線回線を介して制御局CSに接続される。
【0013】
また上記基地局BS1〜BS6は、自己のセル内に在圏している移動局MSとTDMA(Time Division Multiple Access)方式により無線接続される。なお、移動局MSも多数が存在し得るが、図1では1つのみを示している。
【0014】
図2は基地局BSとして使用される基地局装置のブロック図である。
この図2において破線で囲われている部分が基地局装置である。この基地局装置は、アンテナ1、送受信部2、復調部3、制御局インタフェース4、トラフィック測定部5、送信判定部6、受信品質ビット検出部7、適応変調制御部8、通信制御データ検出部9、バッファ10、適応変調部11、下り信号生成部12および通信制御部13を含む。
【0015】
移動局MSから放射された電波はアンテナ1により電気的な受信信号とされ、送受信部2に与えられる。上記受信信号は、送受信部2によりベースバンドへの周波数変換およびA/D変換などの受信処理が施される。そして送受信部2にて受信処理されたのちの受信信号は、復調部3により復調された後、制御チャネルおよび個々の情報チャネルがそれぞれ分離される。複数の情報チャネルをそれぞれ復調して得られた複数の情報データは、それぞれ復調部3から制御局インタフェース4へ与えられる。制御チャネルを復調して得られた制御データは、復調部3から受信品質ビット検出部7および通信制御データ検出部9へ与えられる。また、復調後かつ分離(上記した制御チャネルおよび個々の情報チャネルの分離)する前の信号が復調部3からトラフィック測定部5へ与えられる。
【0016】
制御局インタフェース4は、復調部3から与えられる情報データを制御局CSに向けて送信する。また、制御局インタフェース4は、移動局へ送るための情報データを制御局CSから受け、この情報データをバッファ10へ書き込む。また制御局インタフェース4は、通信制御部13と制御局CSとの間での制御情報の授受を仲介する。
【0017】
トラフィック測定部5は、復調部3から与えられる上記信号の状態に基づいて自セル内のトラフィック量を測定する。送信判定部6は、トラフィック測定部5で測定されたトラフィック量に基づいて、後述する補助送信を行うことが可能であるか否かを判定する。そして送信判定部6は、この判定結果を示した許可ビットを生成する。
【0018】
受信品質ビット検出部7は、自基地局装置を介して通信中である移動局MSから送られてくる受信品質ビットを検出する。適応変調制御部8は、受信品質ビット検出部7で検出された受信品質ビットが示す受信品質に基づいて変調方式を決定する。なお、この変調方式の決定は、自基地局装置を介して通信中である移動局のそれぞれに関して個別に行われる。そして適応変調制御部8は、各移動局へと送信するべき情報データの変調を上記決定した変調方式で行うように適応変調部11および下り信号生成部12を制御するべく、変調方式情報を生成する。
【0019】
通信制御データ検出部9は、復調部3から与えられる制御データから通信制御データを検出する。
【0020】
バッファ10は、制御局インタフェース4により書き込まれた情報データを一時的に記憶しておく。適応変調部11は、バッファ10に記憶されている送信先がそれぞれ異なる情報データを、周知の時分割多重の手法により多重化する。適応変調部11は、この多重化した状態の各情報データを、適用変調制御部8から入力された変調方式情報に応じた変調方式にて変調する。
【0021】
図3は適応変調部11における多重化されたのちの情報データを変調する部分のブロック図である。この例では変調多値数としてQPSK,16QAM,64QAMの3つを用いるが、本発明はこれに限定されるものではない。
この図3に示すように、適応変調部11はQPSK変調器11a、16QAM変調器11b、64QAM変調器11cおよび切替器11d,11eを含んでいる。
【0022】
QPSK変調器11aは、切替器11dを介して与えられる情報データをQPSK方式を用いて変調する。16QAM変調器11bは、切替器11dを介して与えられる情報データを16QAM方式を用いて変調する。64QAM変調器11cは、切替器11dを介して与えられる情報データを64QAM方式を用いて変調する。切替器11d,11eは、適応変調制御部8で生成された変調方式情報に基づいて、QPSK変調器11a、16QAM変調器11bおよび64QAM変調器11cのいずれか1つを同期的に選択(QPSK変調器11a,16QAM変調器11b,64QAM変調器11cのいずれか1つを同時に選択)する。
【0023】
このように適応変調部11は、適応変調制御部8の制御の下にQPSK方式、16QAM方式および64QAM方式を選択的に使用しながら、多重化された情報データを変調する。そして、切替器11eの選択出力が変調信号とされる。
【0024】
下り信号生成部12は、適応変調部11から出力される変調信号に対して、通信制御部13で生成された制御データ、適応変調制御部8で生成された変調方式情報および送信判定部6から入力された許可ビットを付加して下り信号を生成する。詳細には、制御データおよび許可ビットは、更に自局の識別情報が加えられたパイロット信号として変調信号に付加される。このパイロット信号は、例えば下り信号の伝送フレームの先頭に付加される。かくして下り信号生成部12で生成された下り信号は、送受信部2にて無線周波への周波数変換および電力増幅などが行われた上でアンテナ1へと供給され、電波として放射される。なお、送受信部2は送信電力を変化させる機能を有する。
【0025】
通信制御部13は、例えばマイクロプロセッサを主体として構成されている。そして通信制御部13は、移動局MSに移動通信を行わせるための通信制御を行う。通信制御部13は、周知の通信制御を行う機能に加えて、補助送信制御部13a、トラフィック情報収集部13bおよび送信電力制御部13cのそれぞれとしての機能を備える。
【0026】
ここで補助送信制御部13aは、通信制御データ検出部9により検出された制御データに補助送信要求が含まれており、かつ送信判定部6により補助送信を行うことが可能であると判定されているときに、上記の補助送信要求を行った移動局MSを対象として後述する補助送信を行うための制御を行う。
【0027】
トラフィック情報収集部13bは、自局の送信電波が干渉を及ぼすセルにおけるトラフィックの情報を収集する。
【0028】
送信電力制御部13cは、トラフィック情報収集部13bにより収集されたトラフィック情報に基づいて送信電力を変化させるべく送受信部2を制御する。
【0029】
図4は移動局MSとして使用される移動局装置のブロック図である。
この図4に示すように移動局装置は、アンテナ21、送受信部22、分離部23、合成部24、適応復調部25、変調方式情報検出部26、適応復調制御部27、パイロット検出部28、基地局電力測定部29、許可ビット抽出部30、受信判定部31、通信制御データ検出部32、受信品質測定部33、受信品質ビット生成部34、制御データ付加部35、変調部36および通信制御部37を含む。
【0030】
基地局BSから放射された電波は、アンテナ21により電気的な受信信号とされ、送受信部22へ与えられる。上記受信信号は、送受信部22によりベースバンドへの周波数変換およびA/D変換などの受信処理が施される。そして送受信部22にて受信処理された受信信号からは、自局に割り当てられている情報チャネルが分離部23にて分離される。分離部23は、タイムスロットが互いに異なる複数の情報チャネルをそれぞれ分離することも可能である。なお、自局に割り当てられている情報チャネルは、通信制御部37から通知される。
【0031】
合成部24は、分離部23で複数の情報チャネルが分離されている場合に、各情報チャネルから分離された信号を合成する。合成部24は、分離部23で単一の情報チャネルのみが分離されている場合には、その情報チャネルの信号をそのまま出力する。適応復調部25は、合成部24の出力信号に対して復調処理を施す。適応復調部25は、図3に示す構成におけるQPSK変調器11a、16QAM変調器11bおよび64QAM変調器11cに代えてQPSK復調器、16QAM復調器および64QAM復調器をそれぞれ備えた構成を有し、適応復調制御部27からの指示の下に復調の方式を変更する。
【0032】
変調方式情報検出部26は、分離部23の出力信号からその信号の変調方式を示した変調方式情報を検出する。適応復調制御部27は、変調方式情報検出部26により検出された変調方式情報に基づいて分離部23の出力信号に適用されている変調方式を判定し、この変調方式に対応する方式での復調を行うように適応復調部25を制御する。
【0033】
パイロット検出部28は、送受信部22から出力される受信信号から隣接基地局から送信されたパイロット信号を検出する。隣接基地局とは、現在在圏しているセルの基地局(以下、在圏基地局と称する)とは異なる基地局を示す。なお在圏基地局が基地局BSのいずれであるかは通信制御部37から通知される。基地局電力測定部29は、パイロット検出部28で検出されたパイロット信号の受信電力を測定する。許可ビット抽出部30は、パイロット検出部28で検出されたパイロット信号から許可ビットを抽出する。受信判定部31は、基地局電力測定部29により測定された受信電力と、許可ビット抽出部30により抽出された許可ビットとに基づいて隣接基地局からの補助送信を受けることが可能であるか否かを判定する。通信制御データ検出部32は、送受信部22から出力される受信信号から通信制御データを検出する。
【0034】
受信品質測定部33は、合成部24の出力信号におけるSN比を受信品質として測定する。受信品質ビット生成部34は、受信品質測定部33で測定された受信品質を示した受信品質ビットを生成する。
【0035】
制御データ付加部35は、自局から送信する情報データに対して、通信制御部37で生成される通信制御データおよび受信品質ビット生成部34で生成される受信品質ビットなどからなる制御データを所定のフォーマットで付加する。変調部36は、制御データ付加部35から出力されるデータ列を変調する。この変調により得られた送信信号は、送受信部22にて無線周波への周波数変換および電力増幅などが行われた上でアンテナ21へと供給され、電波として放射される。
【0036】
通信制御部37は、例えばマイクロプロセッサを主体として構成されている。そして通信制御部37は、基地局BSを介しての移動通信を行うための通信制御を行う。通信制御部37は、周知の通信制御を行う機能に加えて、補助送信要求部37aとしての機能を備える。この補助送信要求部37aは、受信判定部31により補助送信を受けることが可能であると判定されている場合に、該当する隣接基地局に対して補助送信を要求する。
【0037】
次に以上のように構成された第1の実施形態の移動通信システムの動作につき説明する。
まず各基地局BSではそれぞれ、自局のセル内におけるトラフィック量をトラフィック測定部5により測定する。そして送信判定部6は、トラフィック測定部5により測定されたトラフィック量がある閾値Th1以下である場合に補助送信を行うことが可能であると判定し、そうでなければ補助送信を行うことが不可能であると判定する。なお閾値Th1は、固定値としても良いし、何らかの条件に基づいて変化するものであっても良い。
【0038】
送信判定部6は、上記の判定の結果を示した許可ビットを生成する。この許可ビットは、下り信号生成部12によりパイロット信号の一部として付加され、送受信部2により送信される。
【0039】
一方、移動局MSでは、パイロット検出部28により隣接基地局のパイロット信号の検出が試みられている。そしてパイロット検出部28で隣接基地局のパイロット信号が検出された場合には、このパイロット信号の受信電力が基地局電力測定部29により測定される。また、上記検出されたパイロット信号の一部として付加された許可ビットが許可ビット抽出部30により抽出される。すると受信判定部31では、次の2つの条件が共に成立する場合に補助送信を受けることが可能であると判定し、そうでなければ補助送信を受けることが不可能であると判定する。
条件1:基地局電力測定部29で測定された受信電力がある閾値Th1を越える。
条件2:許可ビット抽出部30により抽出された許可ビットが補助送信の許可を示す。
【0040】
次に、図5を用いて補助送信要求処理の動作について詳細に説明する。
【0041】
移動局MSにおいては、通信を新たに開始する時、あるいは通信を行っている最中などに予め定めた所定のタイミング毎に、通信制御部37が図5に示すような補助送信要求処理を実行する。この補助送信要求処理は、補助送信要求部37aとしての機能により実行されるものである。
【0042】
通信制御部37はステップST1において、受信判定部31での判定結果を取得する。そして通信制御部37はステップST2において、上記の取得した判定結果に基づいて、補助送信を受けることが可能であるか否かを確認する。
【0043】
もし、補助送信を受けることが不可能であることを確認したならば、通信制御部37はそのまま補助送信要求処理を終了する。つまり、このときには補助送信の要求を行わない。
【0044】
これに対して、ステップST2において補助送信を受けることが可能であることを確認したならば、通信制御部37はステップST3において、パイロット検出部28で検出されたパイロット信号を送信している隣接基地局に対する補助送信要求を示した通信制御データを制御データ付加部35へ出力する。すると、この通信制御データが、制御データ付加部35、変調部36、送受信部22およびアンテナ21により送信される。
【0045】
次に、図6を用いて補助送信処理の動作について詳細に説明する。
【0046】
各基地局BSにおいて通信制御部13は、例えば所定の時間間隔毎などのような所定のタイミングにおいて図6に示すような補助送信処理を実行する。
【0047】
通信制御部13はまずステップST11において、送信判定部6での判定結果である許可ビットを取得する。そして通信制御部13はステップST12において、上記の取得した判定結果である許可ビットに基づいて、補助送信を行うことが可能であるか否かを判定する。
【0048】
もし、補助送信を行うことが不可能であることを確認したならば、通信制御部13は補助送信処理を終了する。
【0049】
これに対して、補助送信を行うことが可能であることを確認したならば、通信制御部13はステップST13において、補助送信要求が到来しているか否かを確認する。
【0050】
前述のように移動局MSから補助送信要求を示した通信制御データが送信されたならば、この補助送信要求を示した通信制御データは通信制御データ検出部9にて検出され、通信制御部13へ与えられる。しかしこのようにして補助送信要求を示した通信制御データが通信制御データ検出部9から与えられていないならば、通信制御部13はステップST13にて補助送信要求を示した通信制御データが到来していないと判断する。この場合に通信制御部13は、補助送信を行う必要がないから、補助送信処理を終了する。
【0051】
しかしながら上述のようにして補助送信要求を示した通信制御データが通信制御データ検出部9から与えられているならば、通信制御部13はステップST13にて補助送信要求を示した通信制御データが到来していると判断する。この場合に通信制御部13はステップST14において、上記の補助送信要求の要求元である移動局MSに対する本送信のために割り当てられるチャネルのタイムスロットを判定する。なお本送信とは、上記要求元である移動局MSに対して、この移動局MSにとっての在圏基地局が行う情報データの送信を示す。
【0052】
続いて通信制御部13はステップST15において、上記判定したタイムスロットとは異なるタイムスロットを使用するものであって、かつ空き状態であるチャネルを補助送信用のチャネルとして割り当てる。そして通信制御部13はステップST16において、上記補助送信用のチャネルの使用しての補助送信を開始する旨の通知を通信制御データにより行う。
【0053】
この上で通信制御部13は、上記補助送信用のチャネルを用いての補助送信を開始する。この補助送信は次のようにして行われる。すなわち、本送信されるのと同一の情報データを制御局CSから制御局インタフェース4により取得してバッファ10に記憶する。適応変調部11は、上記の情報データを上記補助送信用のチャネルに相当するタイミングでバッファ10から取り出して、適応変調を施す。この結果、上記の情報データは上記補助送信用のチャネルで送信される。
【0054】
補助送信を要求した移動局MSは、在圏基地局の送信信号と隣接基地局の送信信号との双方が到来する状況にある。上述のように、補助送信は本送信に用いられるチャネルとはタイムスロットが異なるチャネルを用いて行われる。このため移動局MSは、例えば図7に示すような関係をもつ在圏基地局の送信信号と隣接基地局の送信信号とが到来する。
【0055】
そこで移動局MSの通信制御部37は図5のステップST3にて補助送信要求を行った後には、ステップST4において隣接基地局から補助送信を開始したことを通信制御データにより通知されるのを待受ける。そして補助送信を開始したことを前述したように通信制御データにより通知されたことを確認したならば、通信制御部37はステップST5において、その通知に示された補助送信用のチャネルの抽出を開始するように分離部23に指示する。
【0056】
この指示に応じて分離部23では図7に示すように、通信制御部37から別途指示される本送信用のチャネルから信号が抽出されつつ、上記の補助送信用のチャネルからも信号が抽出される。なおこのとき、本送信用のチャネルおよび補助送信用のチャネルが互いに周波数が異なる場合には、送受信部22にて受信周波数の切り替えが行われる。合成部24では、このように複数のチャネルから信号が抽出されているならば、これらの信号が合成される。本送信および補助送信では同一の情報データが送信されているから、合成部24での合成はダイバーシチ合成となる。適応復調部25では、合成部24でダイバーシチ合成された信号に対して復調処理が施される。このため、適応復調部25で復調される情報データのビット誤り率はダイバーシチ効果により低下する。
【0057】
受信品質測定部33では、合成部24の出力信号におけるSN比が測定される。すなわち、上述のようダイバーシチ効果により低下したビット誤り率が受信品質として測定される。受信品質ビット生成部34では、このようにダイバーシチ効果が反映された受信品質を示す受信品質ビットが生成される。この受信品質ビットは、制御データ付加部35、変調部36、送受信部22およびアンテナ21により送信される。
【0058】
以上のように移動局MSから送信された受信品質ビットは、基地局BSにおいては受信品質ビット検出部7により検出される。適応変調制御部8では、自局が情報データの送信を行っている移動局MSのそれぞれについて、これら移動局MSから送られた受信品質ビットに基づいて使用する変調方式を決定する。適応変調制御部8では、受信品質ビットが示す受信品質が所定の第1基準品質よりも悪い場合にはQPSK方式が選択される。適応変調制御部8では、受信品質ビットが示す受信品質が上記第1基準品質以上に良く、かつ所定の第2基準品質よりも悪い場合には16QAM方式が選択される。この第2の基準品質は第1の基準品質よりも高く設定されている。適応変調制御部8では、受信品質ビットが示す受信品質が上記第2基準品質以上に良い場合には64QAM方式が選択される。すなわち適応変調制御部8では、移動局MSでの受信品質が良いほど、より変調多値数が大きな変調方式が選択される。なお、このような選択する変調方式の変更は、どのようなタイミングで行っても良いが、好ましいタイミングとしてはフレーム毎に行うことが考えられる。適応変調部11では、適応変調制御部8により上述のように決定された変調方式が使用される。また下り信号には、各チャネル毎に使用した変調方式を示す変調方式情報が下り信号に付加される。
【0059】
移動局MSでは、変調方式情報検出部26にて上記の変調方式情報が検出される。適応復調制御部27では、上記の検出された変調方式情報に基づいて分離部23が抽出している各チャネルで使用されている変調方式がそれぞれ判定される。適応復調制御部27では、この判定した変調方式に応じた復調処理を実行するように適応復調部25を制御する。
【0060】
かくして図1に示すように、基地局BS2のセルに在圏している移動局MSがそのセルの境界寄りに位置している場合、移動局MSは基地局BS1から送信される信号を受信することが可能となる。この場合、移動局MSにとっては、基地局BS2が在圏基地局となり、基地局BS1が隣接基地局となる。そして、基地局BS2からの本送信の他に、基地局BS1からの補助送信が移動局MSに対して行われる。移動局MSは、基地局BS2および基地局BS1のいずれからも離れているので、個々の受信強度は小さくなる。しかしながら、前述したダイバーシチ効果により受信品質の向上が図られているため、より変調多値数が大きな変調方式が使用される可能性が高まる。これにより、セルの境界寄りに位置している移動局MSにおいても、適応変調を有効に機能させて高スループットでの通信を行うことが可能となる。従って、セルの多くの位置において均一に高スループットでの通信を行うことが可能となる。
【0061】
ところで、基地局BSが上述のような補助送信を行うと、周囲に対して与える干渉量が大きくなる可能性がある。そこで基地局BSにおいて通信制御部13は、所定の時間間隔毎などの所定のタイミング毎に図8に示す電力制御を実行する。
【0062】
通信制御部13はステップST21において、補助送信中であるか否かを確認する。ここで補助送信中ではないことを確認したならば、通信制御部13はこの電力制御を終了する。
【0063】
しかしながら、補助送信中であることを確認したならば、通信制御部13はステップST22において、自局の送信が干渉を及ぼす恐れのある基地局(以下、干渉基地局と称する)からトラフィック情報を収集する。各基地局は、基地局設置時または基地局設置後に、周囲のどの基地局が干渉基地局となり得るかを送信電力制御部13c内のテーブルで把握している。例えば、図1における基地局BS1に対して基地局BS3〜BS6が干渉基地局であるとするならば、基地局BS1の通信制御部13は基地局BS3〜BS6のそれぞれからトラフィック情報を制御局CSを介して収集する。上記のトラフィック情報は、各基地局BSのトラフィック量を示す。
【0064】
続いて通信制御部13はステップST23において、干渉基地局の総トラフィック量を算出する。通信制御部13はステップST24において、上記管掌基地局の総トラフィック量に基づいて送信電力を決定する。通信制御部13はステップST25において、この決定した送信電力を送受信部2に設定する。この設定される送信電力は、総トラフィック量が大きい場合には送信電力を低くして、干渉基地局へ及ぼす干渉を小さく抑える送信電力となっている。
【0065】
送受信部2は、このように通信制御部13により設定される送信電力での送信を行うように増幅利得を調整する。
【0066】
かくして、総トラフィック量が大きい場合には送信電力を低くして、干渉基地局へ及ぼす干渉を小さく抑えることができる。しかし、総トラフィック量が小さい場合には送信電力を高くして、自セルでの通信品質を高めることができる。
【0067】
(第2の実施形態)
図9は第2の実施形態に係る移動通信システムの構成を示す図である。なお、図1と同一部分には同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0068】
図9に示すように第2の実施形態の移動通信システムは、第1の実施形態の移動通信システムに加えてトラフィック監視局TSを設けたものである。このトラフィック監視局TSは、監視局CSに接続されている。
【0069】
図10はトラフィック監視局TSとして使用されるトラフィック監視装置のブロック図である。
この図10において破線で囲われている部分がトラフィック監視装置である。このトラフィック監視装置は、制御局インタフェース41および制御部42を含む。
【0070】
制御局インタフェース41は、制御部42と制御局CSとの間での各種の情報の授受を仲介する。
【0071】
制御部42は、例えばマイクロプロセッサを主体として構成されている。制御部42は、トラフィック情報収集部42a、電力情報生成部42bおよび電力情報通知部42cのそれぞれとしての機能を有する。
【0072】
トラフィック情報収集部42aは、基地局BSからの電力情報要求に応じて、この基地局BSに関する干渉基地局から各トラフィック情報を収集する。トラフィック情報収集部42aでは、各基地局に対する干渉基地局をテーブルとして持っており、このテーブルを参照することで電力情報要求のあった基地局に対する総トラフィック量を算出する。電力情報生成部42bは、上記の収集した総トラフィック情報に基づいて上記電力情報要求を行った基地局BSでの送信電力を示す電力情報を生成する。電力情報通知部42cは、上記の電力情報を上記電力情報要求を行った基地局BSに対して通知する。
【0073】
図11は第2の実施形態における基地局BSとして使用される基地局装置のブロック図である。なお、図2と同一部分には同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0074】
図11において破線で囲われている部分が基地局装置である。この基地局装置は、アンテナ1、送受信部2、復調部3、制御局インタフェース4、トラフィック測定部5、送信判定部6、受信品質ビット検出部7、適応変調制御部8、通信制御データ検出部9、バッファ10、適応変調部11、下り信号生成部12および通信制御部51を含む。
【0075】
すなわち第2の実施形態の基地局装置は、第1の実施形態の基地局装置における通信制御部13に代えて通信制御部51を備えたものとなっている。通信制御部51はまた、通信制御部13と同様に例えばマイクロプロセッサを主体として構成されていて、補助送信制御部13aとしての機能を有している。通信制御部51はさらに、送信電力制御部51cとしての機能を有している。
【0076】
送信電力制御部51cは、トラフィック監視局TSに対して電力情報要求を行う。送信電力制御部51cは、上記の電力情報要求に応じてトラフィック監視局TSから通知される電力情報を受け、この電力情報に応じて送信電力を変更するよう送受信部2を制御する。
【0077】
次に以上のように構成された第2の実施形態の移動通信システムの動作につき図12を用いて説明する。
この図12は、基地局BS1における送信電力を制御する場合の動作を示すシーケンス図である。
【0078】
第2の実施形態の移動通信システムにおいても、適応変調や補助送信に関しては第1の実施形態の移動通信システムと同様にして行われる。そして第2の実施形態の移動通信システムにおける動作で第1の実施形態の移動通信システムと異なるのは、補助送信を行っている基地局BSの送信電力の制御に関してである。
【0079】
さて、補助送信を行っている基地局BS1は、トラフィック監視局TSに対して電力情報要求61を行う。
【0080】
電力情報要求61を受けるとトラフィック監視局TSは、基地局BS1に関する干渉基地局である基地局BS3〜BS6のそれぞれに対してトラフィック送信命令62〜65を送る。トラフィック送信命令62〜65を受けた基地局BS3〜BS6はそれぞれ、自局のセルにおけるトラフィック情報66〜69をトラフィック監視局TSへと通知する。
【0081】
トラフィック監視局TSは、上記のトラフィック情報66〜69を収集する。トラフィック監視局TSはステップST31において、上記のトラフィック情報66〜69がそれぞれ示す干渉基地局のトラフィック量の総計を算出する。トラフィック監視局TSはステップST32において、上記干渉基地局の総トラフィック量に基づいて送信電力を決定する。トラフィック監視局TSはステップST33において、その決定した送信電力を示す電力情報70を基地局BS1へ通知する。
【0082】
電力情報70の通知を受けると基地局BS1ではステップST41において、電力情報が示す送信電力を通信制御部51が送受信部2へ設定する。
【0083】
このように第2の実施形態によれば、各基地局BSは干渉基地局からトラフィック量を収集する必要が無くなり、各基地局BSの処理負担を軽減できる。
【0084】
なお、本発明は前記各実施形態に限定されるものではない。例えば他の基地局BSへの干渉を低減するためには、例えば図13に示すように、1フレームに含まれるN個のタイムスロットのうちのα個を本送信用に、また残りのN−α個を補助送信用にそれぞれ固定的に定めておくようにしても良い。そして補助送信にはこの補助送信用のタイムスロットを使用するようにする。
【0085】
また、CDMA(Code Division Multiple Access)方式のような他の多重アクセス方式を採用するシステムにおいても本発明を適用可能である。CDMA方式に適用する場合、移動局MSでは、本送信された信号と補助送信された信号とをそれぞれ異なるフィンガで受信し、これらをレイク合成すれば良い。
【0086】
移動局装置での変調方式の判定は、基地局へと通知した受信品質に基づいて行ったり、変調信号の状態に基づいて行うなどのように変形が可能である。
【0087】
受信品質としては、適応復調部25で復調された情報データのビット誤り率(BER)などのような他の情報を用いることも可能である。
【0088】
パイロット信号と情報データを変調した信号とをそれぞれ異なる周波数を用いて送信することも可能である。この場合に送受信部2,22は、それぞれの周波数に関する送信処理を並列的に行える構成とする。
【0089】
本送信と補助送信とで同一の情報データを送信するのではなく、1つの情報データを分割して本送信と補助送信とで分担して伝送することも可能である。この場合、例えば制御局CSにおいて情報データを分割し、複数の基地局BSに振り分ける。各基地局BSへの情報データの振り分け量は、高速で送信できる基地局BSに対してより多くの情報データを振り分けるといった形態で重み付けすることも有効である。
【0090】
このほか、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形実施が可能である。
【0091】
【発明の効果】
本発明によれば、基地局サービスエリアの境界付近に位置する移動局に関するスループットを向上することを可能とし、これにより基地局サービスエリア内の各位置でスループットをより均一にすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態に係る移動通信システムの構成を示す図。
【図2】図1中の基地局BSとして使用される基地局装置のブロック図。
【図3】図2中の適応変調部11における多重化されたのちの情報データを変調する部分のブロック図。
【図4】図1中の移動局MSとして使用される移動局装置のブロック図。
【図5】補助送信要求処理のフローチャート。
【図6】補助送信処理のフローチャート。
【図7】本送信および補助送信のタイミングおよびそれぞれの信号の分離の様子を示す図。
【図8】電力制御のフローチャート。
【図9】第2の実施形態に係る移動通信システムの構成を示す図。
【図10】図9中のトラフィック監視局TSとして使用されるトラフィック監視装置のブロック図。
【図11】図9中の基地局BSとして使用される基地局装置のブロック図。
【図12】基地局BS1における送信電力を制御する場合のシーケンス図。
【図13】補助送信のためのタイムスロット割り当ての変形例を示す図。
【符号の説明】
BS,BS1〜BS6…基地局、MS…移動局、CS…制御局、TS…トラフィック監視局、1,21…アンテナ、2…送受信部、3…復調部、4…制御局インタフェース、5…トラフィック測定部、6…送信判定部、7…受信品質ビット検出部、8…適応変調制御部、9…通信制御データ検出部、9…通信制御部、10…バッファ、11…適応変調部、12…下り信号生成部、13…通信制御部、13a…補助送信制御部、13b…トラフィック情報収集部、13c…送信電力制御部、22…送受信部、23…分離部、24…合成部、25…適応復調部、26…変調方式情報検出部、27…適応復調制御部、28…パイロット検出部、29…基地局電力測定部、30…許可ビット抽出部、31…受信判定部、32…通信制御データ検出部、33…受信品質測定部、34…受信品質ビット生成部、35…制御データ付加部、35…制御情報付加部、36…変調部、37…通信制御部、37a…補助送信要求部、41…制御局インタフェース、42…制御部、42a…トラフィック情報収集部、42b…電力情報生成部、42c…電力情報通知部、51…通信制御部、51c…送信電力制御部。
Claims (7)
- カバーエリア内のトラフィック量を測定するトラフィック測定手段と、
このトラフィック測定手段により測定された前記トラフィック量が第1閾値以下であるときに、他基地局のカバーエリア内に在圏する移動局への補助送信が可能であることを示す許可情報を前記移動局へ送信する許可情報送信手段と、
前記移動局から送信された前記移動局での受信品質を示す受信品質データを受信する受信品質データ受信手段と、
この受信品質データ受信手段により受信した前記受信品質データに基づいて、変調多値数が異なる複数の変調方式のいずれかを選択する選択手段と、
前記許可情報を受信した前記移動局から前記補助送信を要求するために送信される補助送信要求信号を受信する要求信号受信手段と、
この要求信号受信手段により前記補助送信要求信号が受信されたことに応じて、前記選択手段により選択された変調方式を用いて前記他基地局から前記移動局へ送信される情報データと同一の情報データを前記移動局へ送信する情報データ送信手段と、
前記情報データ送信手段による前記情報データの送信が干渉を及ぼす可能性のある干渉基地局エリアのトラフィック量を算出するトラフィック量算出手段と、
前記情報データ送信手段の送信電力量を、前記トラフィック量算出手段により算出された前記トラフィック量が大きい場合には低くするとともに、前記トラフィック量が小さい場合には高くするように変更する変更手段とを具備したことを特徴とする基地局装置。 - 請求項1に記載の基地局装置が用いられた基地局から情報データの送信を受ける移動局装置であって、
在圏中のカバーエリアを管轄する在圏基地局とは異なる他基地局から送信される前記許可情報を受信する許可情報受信手段と、
この許可情報受信手段による受信強度を測定する強度測定手段と、
前記許可情報受信手段により前記許可情報が受信されており、かつ前記強度測定手段により測定された前記受信強度が第2閾値以上であるときに前記他基地局へ補助送信要求信号を送信する要求信号送信手段と、
前記在圏基地局から送信される情報データと、前記補助送信要求信号に応じて前記他基地局から送信される情報データとを受信する情報データ受信手段と、
前記情報データ受信手段により受信された前記2つの情報データを合成する合成手段と、
この合成手段の出力信号に施された変調の方式に応じた復調処理を前記合成手段の出力信号に対して施す復調手段と、
前記合成手段の出力信号または前記復調手段により復調された情報データに基づいて受信品質を測定する品質測定手段と、
この品質測定手段により測定された前記受信品質を示す受信品質データを前記在圏基地局および前記他基地局へ送信する受信品質データ送信手段とを具備したことを特徴とする移動局装置。 - 前記許可情報を含むパイロット信号を送信する基地局装置が用いられた基地局から情報データを受信する移動局装置であって、
前記強度測定手段は、前記パイロット信号の受信強度を測定することを特徴とする請求項2に記載の移動局装置。 - カバーエリア内のトラフィック量を測定するトラフィック測定手段と、
このトラフィック測定手段により測定された前記トラフィック量が第1閾値以下であるときに、他基地局のカバーエリア内に在圏する移動局への補助送信が可能であることを示す許可情報を前記移動局へ送信する許可情報送信手段と、
前記移動局から送信された前記移動局での受信品質を示す受信品質データを受信する受信品質データ受信手段と、
この受信品質データ受信手段により受信した前記受信品質データに基づいて、変調多値数が異なる複数の変調方式のいずれかを選択する選択手段と、
前記許可情報を受信した前記移動局から前記補助送信を要求するために送信される補助送信要求信号を受信する要求信号受信手段と、
この要求信号受信手段により前記補助送信要求信号が受信されたことに応じて、前記選択手段により選択された変調方式を用いて前記他基地局から前記移動局へ送信される情報データと同一の情報データを前記移動局へ送信する情報データ送信手段とを具備する基地局装置が用いられた基地局の送信電力を制御する送信電力制御装置において、
前記情報データ送信手段による前記情報データの送信が干渉を及ぼす可能性のある干渉基地局エリアのトラフィック量を判定するトラフィック量判定手段と、
前記情報データ送信手段の送信電力量を、前記トラフィック量算出手段により算出された前記トラフィック量が大きい場合には低くするとともに、前記トラフィック量が小さい場合には高くするように制御する送信電力量制御情報を生成する生成手段と、
この生成手段により生成された前記送信電力量制御情報を前記基地局へ送信する制御情報送信手段とを具備したことを特徴とする送信電力制御装置。 - 前記請求項4に記載の送信電力制御装置が接続される基地局に使用される基地局装置であって、
カバーエリア内のトラフィック量を測定するトラフィック測定手段と、
このトラフィック測定手段により測定された前記トラフィック量が第1閾値以下であるときに、他基地局のカバーエリア内に在圏する移動局への補助送信が可能であることを示す許可情報を前記移動局へ送信する許可情報送信手段と、
前記移動局から送信された前記移動局での受信品質を示す受信品質データを受信する受信品質データ受信手段と、
この受信品質データ受信手段により受信した前記受信品質データに基づいて、変調多値数が異なる複数の変調方式のいずれかを選択する選択手段と、
前記許可情報を受信した前記移動局から前記補助送信を要求するために送信される補助送信要求信号を受信する要求信号受信手段と、
この要求信号受信手段により前記補助送信要求信号が受信されたことに応じて、前記選択手段により選択された変調方式を用いて前記他基地局から前記移動局へ送信される情報データと同一の情報データを前記移動局へ送信する情報データ送信手段と、
前記制御情報送信手段から入力された送信電力量制御情報に基づいて前記情報データ送信手段の送信電力量を変更する変更手段とを具備したことを特徴とする - 前記基地局から前記移動局への前記情報データの伝送には時分割多元接続方式が用いられ、
前記情報データ送信手段は、前記移動局へ前記他基地局から送信される情報データと同一の情報データを送信する際には、この同一の情報データを送信するための専用タイムスロットを使用することを特徴とする請求項1または請求項5に記載の基地局装置。 - 前記許可情報送信手段は、前記許可情報を含むパイロット信号を送信することを特徴とする請求項1または請求項5に記載の基地局装置。
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