JP3866482B2 - 不揮発性半導体記憶装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、電気的書き換え可能な不揮発性半導体記憶装置(EEPROM)に係り、特にチャネル消去方式により一括消去を行うフラッシュメモリにおける消去制御回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
EEPROMフラッシュメモリは通常、一括消去される単位でメモリセルアレイがブロック分割される。例えば、4Mビットフラッシュメモリにおいて、データ消去の単位を64Kバイト(=512Kビット)とする。このとき、メモリセルアレイは8個のブロックに分割される。
【0003】
この種のフラッシュメモリにおける一括消去法の一つとして、いわゆるチャネル消去方式が知られている。これは、図9に示すように、選択ブロック内のメモリセルの基板領域(ソース及びこれが形成されたp型ウェル)に接続される共通ソース線SLに正電圧VS、制御ゲートCGにつながるワード線WLに負電圧VGを与え、ドレインにつながるビット線BLをフローティングとして、メモリセルの浮遊ゲートFGの電子をチャネルに放出させるものである。このとき、メモリセルの浮遊ゲートFGの電子は、FNトンネリングによってチャネルに引き抜かれる。データ消去しない非選択ブロックについては、ワード線WL及びソース線SLを0Vとし、ビット線BLをフローティングにすればよい。図10は、この消去動作時の選択ブロックと非選択ブロックの電位関係を示している。
【0004】
上述したチャネル消去方式を用いた場合の問題として、消去電圧VS、VGをリセットする際にワード線WLと基板間の寄生容量カップリングにより不都合が発生することがある。例えば、消去動作後、ワード線WLに与える負電圧VGを先にリセットすると、図12(a)に示すように、ソース線SLの正電圧VS=10Vは、容量カップリングにより10V+αに上昇する。このとき、図13(a)に示すように、ソース線SLに正電圧VSを与えている消去負荷回路のPMOSトランジスタにおいて、p+ドレイン111とn型ウェル112の間の接合が順方向バイアスとなる可能性がある。これにより順方向電流が流れると、寄生バイポーラトランジスタがオンして、ラッチアップ現象を生じ、チップが破壊されるおそれがある。
【0005】
一方、消去動作後、ソース線SLに与える正電圧VSを先にリセットすると、図12(b)に示すように、ワード線WLの負電圧VGは容量カップリングにより、−7Vから更に低い−7V−αにまで低下する。このとき、図13(b)に示すように、ワード線WLを駆動している行サブデコーダのNMOSトランジスタにおいて、n+ドレイン113とp型ウェル114の間の接合が順方向バイアスとなる可能性がある。これも同様に、ラッチアップの原因となる。
【0006】
この様な消去電圧リセット時の問題を解決するためには、例えば図8に等価回路的に示したように、消去電圧リセット制御回路63を設けることが必要になる。消去電圧リセット制御回路63は、消去負荷回路61によりセルアレイブロック60の共通ソース線SLを駆動する駆動信号線67、負電圧デコード回路62と行サブデコーダ64の間に配置されてデコードされた負電圧が供給される駆動信号線68にそれぞれ挿入されたスイッチ素子SW1と、これらの駆動信号線67,68間を短絡するためのスイッチ素子SW2と、各駆動信号線67,68を強制接地するためのスイッチ素子SW3とを有する。
【0007】
消去負荷回路61には、正電圧発生回路66から出力される正電圧MSLが入る。この正電圧MSLが消去負荷回路61を介し、駆動信号線67を介してサブセルアレイ60の共通ソース線SLに供給されることになる。負電圧デコード回路62は、ブロックアドレスをデコードするもので、ブロックアドレスと共に負電圧発生回路65から出力される負電圧VN0が入る。そのデコード出力が駆動信号線68に出力され、これが更に行サブデコーダ64により選択されたワード線WLに供給される。
【0008】
この様なリセット電圧制御回路63によって、図11に示すようなタイミングで消去電圧リセット制御を行う。消去動作の間、スイッチ素子SW1はオン、スイッチ素子SW2,SW3はオフである。これにより、選択ブロックでは、消去負荷回路61により共通ソース線SLに正電圧VSが与えられ、負電圧デコード回路62及び行サブデコーダ64により選択された選択ブロックのワード線WLに負電圧VGが与えられる。
【0009】
消去動作後、図11に示すように、スイッチ素子SW1をオフにする。これにより、消去負荷回路61と負電圧デコード回路62の出力が供給される駆動信号線67,68は、フローティングになる。この状態で次に、スイッチ素子SW2をオンにする。これにより、駆動信号線67,68間が短絡され、それぞれ正,負のフローティング状態にあった駆動信号線67,68が同電位になる。そして、スイッチ素子SW2がオンしている間に、スイッチ素子SW3をオンにする。これにより、同電位にされた駆動信号線67,68の電荷は放電される。
【0010】
この様な消去電圧リセット制御を行うと、先に図12で説明したような、一方の駆動信号線を先にリセットした場合の容量カップリングが起こらない。これにより、寄生バイポーラトランジスタがオンすることによるラッチアップ現象を防止することが可能になる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、図8に示した消去電圧リセット回路63が、セルアレイのブロック毎に配置されると、チップにおけるセルアレイの面積占有率が低くなり、チップコストの上昇や性能低下を招く。即ち図8に示す消去負荷回路61や負電圧デコード回路62は、各サブセルアレイ60毎にその周囲に配置され、これだけでもセルアレイ周りのレイアウトは複雑である。これらに加えて、消去電圧リセット回路63及びその制御信号線を各ブロック毎に配置すると、更にセルアレイ周りのレイアウトは複雑になり、セルアレイの面積を大きく圧迫する。しかも、消去電圧リセット回路63は正、負の電圧をリセットするために、チャネル導電型や不純物濃度の異なる複数種のトランジスタが必要である。この場合、同じ導電型のトランジスタでも基板電圧を異ならせるためには、ウェル分離が必要になり、これにより消去電圧リセット回路63の面積縮小も制約される。
【0012】
この発明は、上記事情を考慮してなされたもので、メモリセルアレイの面積占有率を低下させることのない消去電圧制御回路を備えた不揮発性半導体記憶装置を提供することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る不揮発性半導体記憶装置は、浮遊ゲートと制御ゲートが積層されたトランジスタ構造を有する電気的書き換え可能なメモリセルが配列され、消去単位毎に複数のブロックに分割されたメモリセルアレイと、前記各ブロック毎に設けられて、データ消去時に選択されたブロックの基板領域につながる第1の駆動線に正電圧を出力する消去負荷デコード回路と、前記各ブロック毎に設けられて、データ消去時に選択されたブロックのメモリセルの制御ゲートにつながる第2の駆動線に負電圧を出力する負電圧デコード回路と、前記複数のブロックに共通に設けられて、データ消去動作後に前記第1及び第2の駆動線の電圧をリセットする消去電圧制御回路とを有することを特徴とする。
【0014】
この発明によると、消去電圧制御回路を、消去単位毎にブロック分割されるメモリセルアレイの複数ブロックに対して共通に設けている。従って、消去電圧制御回路を、メモリセルアレイ及び行列デコーダを含むコア回路領域の外側の周辺回路領域に配置して、メモリセルアレイの面積占有率を大きく確保することが可能になる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、この発明の実施の形態を説明する。
図1は、この発明の実施の形態によるEEPROMフラッシュメモリの構成を示す。この実施の形態においてはフラッシュメモリは複数のメモリコア0,1,…により構成されている。各メモリコアのメモリセルアレイ1は、消去単位毎に、この例では8個のブロックBi(i=0,1,…,7)に分割されている。この実施の形態ではチャネル消去方式によりブロック単位で一括消去が行われる。
【0016】
メモリセルアレイ1は、例えばNOR型の場合、図3に示すように構成される。ワード線WLとビット線BLが互いに交差して配列され、それらの各交差部にメモリセルMCが配置される。メモリセルMCは、図9に示したような積層ゲート構造のトランジスタ構造を持つ。1ブロックBi内でワード線WL方向の複数のメモリセルMCの制御ゲートはワード線WLにより共通に駆動され、ビット線BL方向に並ぶメモリセルMCのドレインは共通にビット線BLに接続される。メモリセルMCのソースは共通ソース線SLに接続される。1ブロックBi内のメモリセルMCはひとつのp型ウェルに形成され、共通ソース線SLはこのp型ウェルにも接続される。
【0017】
図1に示すように、各メモリコアには、メモリセルアレイ1のワード線選択を行う行デコーダ2とビット線選択を行う列デコード3が配置される。また各コアについて、各ブロック毎に消去負荷デコード回路4と負電圧デコード回路5が設けられている。消去負荷デコード回路4は、データ消去時にブロックBiの基板領域につながる駆動線に、ブロックBiの選択、非選択に応じて正電圧又は接地電圧VSSを転送出力するものである。負電圧デコード回路5は、データ消去時にブロックBiのメモリセルの制御ゲートにつながる駆動線に、ブロックBiの選択、非選択に応じて負電圧を転送出力するものである。
【0018】
各メモリコア毎の8個のブロックBiには共通に、消去電圧制御回路6が設けられている。この消去電圧制御回路6は、消去負荷デコード回路4及び負電圧デコード回路5によりデータ消去時にそれぞれ正電圧、負電圧が与えられる駆動線を、データ消去動作後にリセットするためのものである。
【0019】
図2は、図1の構成をより具体的に、あるメモリコア内の二つのブロックB0,B1に着目して示している。ロウアドレスRAをデコードしてワード線選択を行う行デコーダ2は、各コア毎に一つの行メインデコーダ2aと、これにより選択されて各ブロックBi内のワード線WLを駆動する行サブデコーダ2aにより構成される。カラムアドレスCAをデコードしてビット線選択を行う列デコーダ3も同様に、各コア毎に一つの列メインデコーダ3aと、これにより選択されて各ブロックBi内のビット線BLを選択する列サブデコーダ3bにより構成される。行メインデコーダ3aと行サブデコーダ3bにより選択されたビット線BLはセンスアンプ回路7に接続される。
【0020】
各メモリコアのセルアレイ1、消去負荷デコード回路4、負電圧デコード回路5及び行列デコーダ2、3を含むコア回路領域の外の周辺回路領域に、8個のブロックに共通に消去電圧制御回路6が設けられる。消去電圧制御回路6は、消去負荷回路11a,11bと、短絡回路13と、これらをタイミング制御する消去ロジック回路12を有する。消去負荷回路11aは、正電圧発生回路14から発生される正電圧VSを駆動線23に転送する。この駆動線23に出力された正電圧VSは、各ブロック毎に設けられた消去負荷デコード回路4に共通に入力される。そして駆動線23の正電圧VSは、ブロックアドレスBAにより選択された消去負荷デコード回路4を介して、セルアレイ内の共通ソース線SLにつながる駆動線21に転送されることになる。
【0021】
消去負荷回路11bは、負電圧発生回路15から発生される負電圧VGを駆動線24に転送する。この駆動線24に出力された負電圧VGは、各ブロック毎に設けられた負電圧デコード回路5に共通に入力される。そして駆動線24の負電圧VGは、ブロックアドレスBAにより選択された負電圧デコード回路5を介して駆動線22に転送され、更に選択ブロックの行サブデコーダ2bを介してワード線WLに転送されることになる。
消去電圧制御回路6内の短絡回路13は、データ消去後に二つの駆動線23,24の間を短絡し、従って各ブロックに入る二つの駆動線21,22の間を短絡して、消去電圧(正電圧VSと負電圧VG)をリセットする働きをする。
【0022】
図4、図5及び図6は、図2の構成の要部を更に具体的に示したものである。消去電圧制御回路6における消去負荷回路11a,11bは、図4に示すようにそれぞれ一つのPMOSトランジスタQP1,QN0により構成されている。これらのトランジスタQP1,QN0は、図8に示したスイッチ素子SW1に相当するもので、消去ロジック回路12から出力される制御信号S1及びその反転信号S1Bによりオンオフ制御される。即ちトランジスタQP1は、消去負荷デコード回路4を介して選択ブロックの共通ソース線SLにつながる駆動線23,21を、データ消去後にフローティング状態に設定するために用いられる。トランジスタQN0は、負電圧デコード回路5を介して選択ブロックの行サブデコーダ2bにつながる駆動線24,22を、データ消去後にフローティング状態に設定するために用いられる。
【0023】
消去電圧制御回路6における短絡回路13は、駆動線23,24間に挿入されたNMOSトランジスタQN1、PMOSトランジスタQP2及びNMOSトランジスタQN2により構成される。正電圧発生回路14が出力する正電圧によりゲートが駆動されるNMOSトランジスタQN1と、ゲートが接地されたPMOSトランジスタQP2は、短絡抵抗素子を構成している。NMOSトランジスタQN2は、消去ロジック回路12からの制御信号S2によりゲートが制御されるもので、図8に示すスイッチ素子SW2に相当する。即ちこのトランジスタQN2は、データ消去後にオンにすることにより、駆動線23,24の間を短絡するものである。
【0024】
消去負荷デコード回路4は、図5に示すように、ブロックアドレスBAをデコードするNANDゲートG11と、その出力により制御されて駆動線23の正電圧VSを駆動線21に転送するCMOS転送ゲートTG1を有する。消去負荷デコード回路4はまた、ブロックアドレスBAのデコード出力と消去ロジック回路12から得られる制御信号S3の論理積をとるNANDゲートG12と、その出力により制御されて駆動線21を強制接地するためのNMOSトランジスタQN11を有する。トランジスタQN11は、選択ブロックの共通ソース線SLにつながる駆動線21の電圧を強制リセットするためのもので、図8のスイッチ素子SW3に相当する。
【0025】
負電圧デコード回路5は、図6に示すように、ブロックアドレスBAをデコードするNANDゲートG21と、その出力により制御されて駆動線24の負電圧VGを駆動線22に転送するCMOS転送ゲートTG2を有する。負荷デコード回路5はまた、ブロックアドレスBAのデコード出力と消去ロジック回路12から得られる制御信号S3の論理積をとるNANDゲートG22と、その出力により制御されて駆動線22を強制接地するためのNMOSトランジスタQN12を有する。トランジスタQN12は、選択ブロックの行サブデコーダ2bを介してワード線WLにつながる駆動線22の電圧を強制リセットするためのもので、図8のスイッチ素子SW3に相当する。
【0026】
なお図4の消去負荷デコード回路4と図5の負電圧デコード回路5には、それぞれブロックアドレスBAをデコードするNANDゲートG11,G12を示している。これらは同じブロックについて同時に選択状態になるものであるから、NANDゲートG11,G12は共有とすることができる。
【0027】
この実施の形態において、データの一括消去は従来と同様に行われる。即ち、データ消去時、選択ブロックについて、消去負荷デコード回路4及び負電圧デコード回路5が選択状態(活性状態)になる。これにより、選択ブロックでは図5及び図6に示す転送ゲートTG1,TG2がオンとなる。また、消去電圧制御回路6においては、図7に示すように、制御信号S1が“L”であり、消去負荷回路11a,11bがオンである。これにより、駆動線23,21を介して選択ブロック内の全メモリセルの基板領域(ブロック内メモリセルに共通に形成されたp型ウェルとこれが形成されているn型ウェル及びメモリセルのソース)に正電圧VSが与えられる。また、駆動線24,22を介し行サブデコーダ2bを介してブロック内メモリセルの制御ゲートにつながるワード線WLに負電圧VGが与えられる。この結果、メモリセルの浮遊ゲートの電子がチャネル領域に放出され、しきい値電圧が負方向にシフトした消去状態が得られる。
【0028】
このデータ消去時、非選択ブロックでは、消去負荷デコード回路4及び負電圧デコード回路5は非選択状態、即ち図5及び図6に示す転送ゲートTG1,TG2はオフに保たれる。また消去負荷デコード回路4及び負電圧デコード回路5では、NANDゲートG12,G22の出力が“H”、従ってNMOSトランジスタQN11,QN12がオンであり、駆動線21,22は接地状態、即ち非選択ブロック内の共通ソース線SL及びワード線WLは接地状態に保たれる。
【0029】
またこのデータ消去時、図7に示すように制御信号S2は“L”であり、短絡回路13はオフを保つ。制御信号S3は“H”であり、これにより選択ブロックの消去負荷デコード回路4及び負電圧デコード回路5では、図5及び図6に示すリセット用トランジスタQN11,QN12はオフである。
【0030】
消去動作後、図7に示すように制御信号S1が“H”になる(時刻t1)。これにより消去負荷回路11a,11bはオフになる。即ち、正電圧側の駆動線23とこれに負荷デコード回路4を介して接続される選択ブロックの正電圧側駆動線21が、正電圧発生回路14から切り離されてフローティングになる。同様に負電圧側の駆動線24,22が、負電圧発生回路15から切り離されてフローティングになる。その後、図7に示すように、制御信号S2が一定時間“H”になる(時刻t2ーt4)。これにより短絡回路13がオンになり、フローティングとされている正電圧側の駆動線23,21と負電圧側の駆動線24,22とは、短絡されてイコライズされる。
【0031】
その後、制御信号S2が“H”にある間に、制御信号S3が“L”になる(時刻t3)。これにより、選択ブロック内の消去負荷デコード回路4及び負電圧デコード回路5では、それぞれNANDゲートG11,G12の出力が“H”になり、リセット用トランジスタQN11,QN12オンになる。これにより、選択ブロックの駆動線21,22は共に強制接地され、リセットされる。
【0032】
以上のようにこの実施の形態においても、消去時にコア回路内で正電圧が与えられる駆動線21と負電圧が与えられる駆動線22を消去後にまずフローティングにし、その後これらの間を短絡した後に強制接地して、消去電圧をリセットしている。従って、消去動作後のワード線WLと基板との間の容量カップリングにより無用な寄生バイポーラトランジスタ動作が防止され、ラッチアップ等によるチップ破壊が防止される。しかもこの実施の形態において、以上の消去電圧リセットのためにコア回路領域に消去電圧リセット用のスイッチ素子を配置せず、消去負荷回路は周辺回路領域に複数ブロックに共通のものとして配置してこれをオンオフ制御している。また正電圧側と負電圧側の駆動線を短絡するための短絡回路も周辺回路領域に複数ブロックについて共有させて配置している。これにより、コア回路領域においてセルアレイの面積占有率を大きく確保することができる。
【0033】
【発明の効果】
以上述べたようにこの発明によれば、チャネル消去方式によりデータ消去を行うEEPROMフラッシュメモリにおいて、消去電圧のリセットを行う消去電圧制御回路を、複数のブロックに対して共通に周辺回路領域に配置することにより、コア回路領域のセルアレイ面積占有率を大きく確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態によるフラッシュメモリの構成を示す図である。
【図2】同フラッシュメモリの要部構成を示す図である。
【図3】同フラッシュメモリのセルアレイ構成を示す図である。
【図4】同フラッシュメモリの要部構成を示す図である。
【図5】同フラッシュメモリの消去負荷でコード回路を示す図である。
【図6】同フラッシュメモリの負電圧デコード回路を示す図である。
【図7】同フラッシュメモリの消去電圧リセットの動作タイミングを示す図である。
【図8】従来のフラッシュメモリの消去電圧リセット制御回路の構成を示す図である。
【図9】フラッシュメモリの消去時のメモリセル印加電圧を示す図である。
【図10】フラッシュメモリの消去時のメモリセル印加電圧を示す図である。
【図11】従来の消去電圧リセット制御回路の動作タイミングを示す図である。
【図12】消去電圧リセット制御回路を用いない場合の容量カップリングの様子を示す図である。
【図13】容量カップリングにより生じる不都合を説明するための図である。
【符号の説明】
1…メモリセルアレイ、2…行デコーダ、3…列デコーダ、4…消去負荷デコード回路、5…負電圧デコード回路、6…消去電圧制御回路、11a,11b…消去負荷回路、12…消去ロジック回路、13…短絡回路、14…正電圧発生回路、15…負電圧発生回路、21,23…正電圧駆動線、22,24…負電圧駆動線。
Claims (6)
- 浮遊ゲートと制御ゲートが積層されたトランジスタ構造を有する電気的書き換え可能なメモリセルが配列され、消去単位毎に複数のブロックに分割されたメモリセルアレイと、
前記各ブロック毎に設けられて、データ消去時に選択されたブロックの基板領域につながる第1の駆動線に正電圧を出力する消去負荷デコード回路と、
前記各ブロック毎に設けられて、データ消去時に選択されたブロックのメモリセルの制御ゲートにつながる第2の駆動線に負電圧を出力する負電圧デコード回路と、
前記複数のブロックに共通に設けられて、データ消去動作後に前記第1及び第2の駆動線の電圧をリセットする消去電圧制御回路と
を有することを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。 - 前記消去電圧制御回路は、
選択されたブロックについて前記消去負荷デコード回路を介して前記第1の駆動線に正電圧を供給すると共に、データ消去後第1の制御信号によりオフ制御される第1の消去負荷回路と、
選択されたブロックについて前記負電圧デコード回路を介して前記第2の駆動線に負電圧を供給すると共に、データ消去後第1の制御信号によりオフ制御される第2の消去負荷回路と、
前記第1の消去負荷回路の出力端と各ブロックの前記消去負荷デコード回路の入力端の間を接続する第3の駆動線と、前記第2の消去負荷回路の出力端と各ブロックの前記負電圧デコード回路の入力端の間を接続する第4の駆動線との間に設けられて、データ消去後に第2の制御信号によりオン制御されて前記第3の駆動線と第4の駆動線を短絡するための短絡回路とを有する
ことを特徴とする請求項1記載の不揮発性半導体記憶装置。 - 前記消去負荷デコード回路は、
デコードされたブロックアドレスにより制御されて前記第3の駆動線の正電圧を前記第1の駆動線に転送する第1の転送ゲートと、
データ消去後に第3の制御信号により駆動されて前記第1の駆動線を強制接地するための第1のリセット用トランジスタとを有する
ことを特徴とする請求項2記載の不揮発性半導体記憶装置。 - 前記負電圧デコード回路は、
デコードされたブロックアドレスにより制御されて前記第4の駆動線の負電圧を前記第2の駆動線に転送する第2の転送ゲートと、
データ消去後に前記第3の制御信号により駆動されて前記第2の駆動線を強制接地するための第2のリセット用トランジスタとを有する
ことを特徴とする請求項2記載の不揮発性半導体記憶装置。 - 前記メモリセルアレイには、各ブロック毎に一方向に並ぶメモリセルの制御ゲートが共通接続される複数のワード線と、これに交差して複数のメモリセルのドレインが共通接続される複数のビット線とが配設され、
ワード線選択を行う行デコーダは、複数のブロックに共通に設けられた行メインデコーダと、各ブロック毎に設けられた行サブデコーダとから構成され、
ビット線選択を行う列デコーダは、複数のブロックに共通に設けられた列メインデコーダと、各ブロック毎に設けられた列サブデコーダとから構成されていることを特徴とする請求項1記載の不揮発性半導体記憶装置。 - 前記メモリセルアレイは、それぞれが複数のブロックから構成される複数のメモリコアに分割され、各メモリコア毎に前記消去電圧制御回路が設けられている
ことを特徴とする請求項1記載の不揮発性半導体記憶装置。
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