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JP3859195B2 - データ写し込み装置及びデータ写し込み装置を備えたカメラ - Google Patents

データ写し込み装置及びデータ写し込み装置を備えたカメラ Download PDF

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JP3859195B2
JP3859195B2 JP2000548771A JP2000548771A JP3859195B2 JP 3859195 B2 JP3859195 B2 JP 3859195B2 JP 2000548771 A JP2000548771 A JP 2000548771A JP 2000548771 A JP2000548771 A JP 2000548771A JP 3859195 B2 JP3859195 B2 JP 3859195B2
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和己 小池
光宏 森谷
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富士フイルムホールディングス株式会社
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    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
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Description

技術分野
本発明は、写真フイルムの撮影画面内に日付等のデータを光学的に写し込むデータ写し込み装置及びデータ写し込み装置を備えたカメラに関する。ここにおいて、カメラとは、使用者側でフイルム装填することのできないレンズ付きフイルムユニットも含む。
背景技術
写真フイルムに撮影日や時間等の日付データを光学的に写し込むデータ写し込み装置を内蔵したカメラが知られている。簡単な撮影機構を内蔵したユニット本体に未露光の写真フイルムが予め装填されたレンズ付きフイルムユニット(以下フイルムユニットと称する)にも、データ写し込み装置を内蔵することが望まれている。このデータ写し込み装置としては、写真フイルムの前面(乳剤面)側から写し込む方式のものと、写真フイルムの裏面(ベース面)側から写し込む方式のものとがある。いずれの方式においても、撮影レンズで撮影される画面の角端から僅かに中心側に寄せた位置に日付データを写し込むのが一般的である。
写真フイルムの裏面側からデータを写し込む方式では、写し込むべきデータ、例えば撮影日が白抜き(透明)文字で表示される液晶パネル等の表示パネルを写真フイルムの裏面に近接して配置しておき、シャッタの作動に同期させて表示パネルを裏面側から照明し、透過した光で直接に撮影画面内にデータを写し込んでいる。また、発光ダイオード等を用いた表示パネルを用い、この発光ダイオードから放出された光で直接に撮影画面内にデータを写し込むようにしたものもある。この方式では、表示パネルの表示内容を写真フイルム上に結像させるための光学系を必要としない。
しかし、表示パネルやこれを照明するための照明用ランプ等からなるデータ写し込み装置をカメラの裏蓋や、あるいはフイルムユニットの後カバーに設けなければならず、カメラやフイルムユニットの厚みが増大してしまうといった欠点がある。さらに、撮影とデータの写し込みとのタイミングを同期させるためには、写真フイルムの裏面側に配されたデータ写し込み装置と、写真フイルムの前面側に設けられた回路や機構を連動させる必要があり、部品点数が増加したり、配線の引き回しのために組み付け工程が複雑化したり、工程数が増加する等してコスト上昇を招くといった欠点がある。
一方、写真フイルムの前面側からデータを写し込む方式では、表示パネルと写真フイルムの乳剤面との間に投影レンズを配し、表示パネルに表示されたデータを、投影レンズで写真フイルム上に投影することにより写し込んでいる。この方式では、投影レンズを用いるため、またカメラボディの厚みを利用して表示パネルと写真フイルムとの間隔を十分に確保できるため、データをシャープな画像で写し込むことができる。
さらに、データを写真フイルムの前面側から写し込む方式として、撮影レンズからの被写体光を写真フイルムに導く撮影用シャッタ開口の近傍に、データ用シャッタ開口を設け、表示パネルと投影レンズとをこの前後に配置し、このデータ用シャッタ開口を、撮影用シャッタ開口を開閉するシャッタ羽根と一体に形成されたデータ用シャッタ部材で開閉するようにしたデータ写し込み装置が本出願人から提案されている(特願平9−141249号)。これによれば、撮影と同期してデータ用シャッタ開口が開放されている間に、表示パネルからの透過光を投影レンズでフイルムに投影して、表示パネルに表示されたデータを写真フイルム上に写し込むことができる。
現在販売されているカメラには、同じ写真フイルム上に撮影した画面から、異なるアスペクト比のプリント写真が得られるように撮影時にプリントサイズを指定できるようにしたものがある。このプリントサイズ指定方法としては、プリントサイズ切換え操作部材の切換操作に連動して実際に写真フイルムに写し込む範囲を変更するもの、露光範囲は一定で露光範囲外に指定されたサイズに応じたマークを写し込み、トリミングプリントするものなどがある。このようなプリントサイズ切換え機能を備えたカメラにおいて、指定されたプリントサイズに応じた適当な位置に日付データを写し込むためには、プリントサイズの切り換えに連動して日付データの投影位置を切り換える必要がある。従来のデータ写し込み装置では、投影レンズに対する表示パネルでのデータの表示位置を変化させたり、投影レンズと写真フイルムとの間に切換ミラーを設け、この切換ミラーの角度変化で投影位置を調節するようにしていた。しかしながら、データ写し込み装置の切換機構が複雑になるとともに、組み込みスペースや精度の確保が必要となるため、実用化が困難であった。
最近実用化され市販されている,Advanced Photo System(APS)の写真フイルム及びカメラでは、写真フイルムのベース面側に形成された透明な磁気記録層に各コマごとにプリント写真のアスクペクト比を指定するデータを磁気記録することによって、写真フイルムの全てのコマを標準画面サイズで撮影しながら、標準画面サイズとは異なるアスペクト比の写真プリントを作成することができる。APSでは、写真フイルムの標準露光領域もしくは標準画面サイズが、ハイビジョン(H)サイズプリント写真(89×158mm)のアスペクト比と同じにされており、標準サイズの画面を左右から(画面の長手方向で)の制限した撮影領域から従来(C)サイズのプリント写真(89×127mm)を作成し、標準画面を上下から(短辺方向で)制限した撮影領域からパノラミック(P)サイズのプリント写真(89×254mm)を作成している。なお画面長手方向は、フイルムの長手方向に一致する。
さらにAPSでは、カメラ側で撮影日等のデータを写真フイルムの磁気記録層に磁気記録しておくことで、プリント時にこのデータを読み取り、プリント写真上の指定された位置にプリントすることもできる。しかし、磁気記録のためには、磁気ヘッド及びこの磁気ヘッドを駆動・制御するための回路が必要であり、これらは高価であるため、低価格なカメラやフイルムユニットに磁気記録機能を採用することは実質的に不可能である。
ところで、APSでは、撮影レンズによる露光領域を常に標準画面サイズとしておけば、撮影時にプリントサイズの切換えができないタイプの、例えばCサイズ専用のカメラあるいはフイルムユニットを用いて撮影した写真であっても、撮影後に、例えばプリント注文時などに、H,P,Cサイズのいずれかのプリントサイズを選択することができる。この場合、Cサイズプリントが指定された場合でも撮影日等のデータがプリント写真内に入るようにするためには、データを標準画面内のCサイズに対応する領域(Cサイズ画面)内に写し込む必要がある。
Cサイズ画面の左右端は、標準画面(Hサイズ画面)のそれよりも画面中央に、つまり撮影レンズの光軸(撮影光軸)側に寄っているので、写真フイルムの前面側から投影レンズとデータ用シャッタ開口を用いてデータを写し込む前述のようなデータ写し込み装置を用いてCサイズ画面内にデータを写し込む場合、投影レンズの光軸位置を中心にデータ画像を写し込むようにしているので、投影レンズを画面中央側に寄せなければならず、投影レンズやこれを保持するレンズホルダ等が、Hサイズ画面に撮影するように設計された撮影レンズからの被写体光路を、Hサイズ画面の周縁部分で遮ってしまうといった問題があった。
被写体光路を遮らないようにするために、データ用シャッタ開口を撮影用シャッタ開口に近づけると、データ用シャッタ部材がデータ用シャッタ開口を開閉する過程で、撮影用シャッタ開口の前面を移動して、撮影された被写体像に露光ムラを生じてしまうという問題がでてくる。
一方、安価なカメラやレンズ付きフイルムユニット等では、簡単で安価な撮影レンズを用いているので、撮影レンズの像面湾曲を補正した被写体像を撮影できるようにするために、撮影レンズの背後で写真フイルムを像面湾曲に応じて凹面を撮影レンズに向けるようにして湾曲させて支持するようにしたものがある。
このような、写真フイルムを湾曲させて像面湾曲を補正するようにしたカメラまたはレンズ付きフイルムユニットに、上述のような写真フイルムの前面側からデータを写し込む方式を採用した場合、投影レンズを介して形成される表示パネルの像面が湾曲した写真フイルム面に沿っていないと、表示パネルの像、すなわち写し込むデータの一部分がボケてしまう。
従って、本発明は、日付等のデータを写真フイルムの前面側から撮影画面内に光学的に写し込む際に、撮影レンズからの光路を遮ることなくデータ記録位置を撮影光軸側に寄せることができるようにしたデータ写し込み装置を提供することを目的とする。
本発明の別の目的は、撮影レンズの像面湾曲を補正するように湾曲された写真フイルム面に表示パネルを用いてデータを写し込む際に、写し込まれたに像にボケが発生しないようにしたデータ写し込み装置を提供することにある。
本発明の更に別の目的は、簡単な構成でフイルム上のデータ記録位置を変更することのできるデータ写し込み装置を提供することを目的とする。
さらに本発明は、簡単な構成でプリントサイズの切換え操作に連動して、選択されたプリントサイズに応じてフイルム上のデータ記録位置を変更することのできるデータ写し込み装置を備えたカメラを提供することを目的とする。ここにおいて、カメラとは使用者側でフイルム装填可能なカメラだけでなくフイルムユニットも含む。
発明の開示
上記目的を達成するために、本発明は、撮影レンズによって被写体像が撮影される写真フイルム上の撮影画面内に、表示パネルに表示されたデータを投影レンズを介して光学的に記録するデータ写し込み装置において、前記表示パネルおよび投影レンズを写真フイルムに対して前記撮影レンズ側に配置し、前記表示パネルの中心を前記投影レンズの光軸よりも前記撮影レンズの光軸から離れる方向にずらして配置して、前記表示パネルのデータを写真フイルム上で前記投影レンズ光軸よりも前記撮影レンズ光軸側に寄った位置に投影して写し込むようにしてある。
本発明のデータ写し込み装置によれば、写真フイルムの前面側からデータを写し込む方式を採用しながら、投影レンズを撮影レンズの光軸側に寄せずとも、データを撮影光軸により近い位置に写し込むことができる。これにより、Hサイズプリント写真,Cサイズプリント写真のいずれを選択しても、被写体像を記録するための被写体光を投影レンズ等で遮ることがなく、プリント写真内に撮影日を記録できる。
本発明の有利な実施形態によれば、前記表示パネルと前記投影レンズの間に絞りを配し、前記投影レンズの焦点距離をf,前記絞りから前記投影レンズの像側の面までの間隔をd,前記投影レンズの表示パネル側及び像側の各面の曲率半径をそれぞれR1,R2としたときに、
1>d/f≧0.3
|R1|>|R2|×3
なる各条件を満たすようにする。
このように、投影レンズの焦点距離と、絞りから投影レンズの像側の面までの間隔との関係,また投影レンズの表示パネル側及び像側の各面の曲率半径との関係を所定の範囲となる調整することによって、撮影レンズからの光路を遮ることなく、表示パネルの像、すなわちデータを良好な状態で写真フイルム上に結像させることができる。
さらに、前記表示パネルから前記絞りまでの距離をS,前記表示パネルのフイルム長手方向の長さをL,前記投影レンズ光軸に対する前記表示パネルの中心のズラシ量をQとしたときに、
θ=TAN−1{(Q+L/2)/S}
で与えられる、前記投影レンズ光軸に対する、前記表示パネルの前記投影レンズ光軸から遠い側の端部から前記絞りの中央を臨む角度θが
0<θ<0.55
なる条件を満たすように規定することで、コンパクト性と投影レンズによる表示パネルの像の品質を確保できる。
前記撮影レンズのFナンバーをF1,前記投影レンズのFナンバーをF2としたときに、
log(F2)≦log(F1)
なる条件を満たすようにして、撮影レンズの露光条件に比較して投影レンズによる露光レベルを高く設定することで、自然光を利用して十分な露光量でデータを表示パネルの像を写真フイルムに記録することができる。
湾曲した形状で支持された写真フイルムに対してデータを記録する際に、投影レンズの投影光軸に直交する平面に対して表示パネルを傾けて、表示パネルの像面を写真フイルムの湾曲に沿うように写真フイルム上に形成するようにしたから、データ全体を良好なピント状態で写真フイルムに写し込むことができる。
湾曲した形状で支持された写真フイルムに対してデータを記録する際に、投影レンズの光軸を撮影光軸に対して傾けて、表示パネルの像面を写真フイルムの湾曲に沿うように写真フイルム上に形成するようにすれば、表示パネルを撮影レンズの光軸に直交する平面とほぼ平行にすることが可能になり、例えば、この平面とほぼ平行なカメラの外装面等に対して表示パネルを平行に配することができるようになるから、無駄なスペースをなくすことができる。
投影レンズをレンズ光軸からずれた回転中心で回転可能に保持したので、安価で簡単な構成でデータの記録位置を変位させることができる。プリントサイズ切換操作機構の切換操作に連動して、データ写し込み装置の投影レンズを回動させるようにすることによって、選択されたプリントサイズに適合した位置にデータを写し込むことができる。更に、写真フイルムが撮影位置で湾曲して支持される場合には、表示パネルと投影レンズとの間に、投影レンズの回動に連動して光路長を調整する光路長調整板を挿入するようにしたので、適正なピントでデータ写し込みを行うことができる。
発明を実施するための最良の形態
本発明をより詳細に説述するために、添付の図面に従ってこれを説明する。
第1図に示すフイルムユニットは、プリントサイズ指定機能を備えておらず、どのコマもHサイズプリント写真と同じアスペクト比のHサイズ画面全域に撮影されるようになっており、プリント注文時に所望のコマに対してHサイズプリントを指定することによって、Cサイズプリント写真だけでなくHサイズプリント写真も作成することができようにされている。
ユニット本体10の前面には、撮影レンズ11,ファインダ対物側窓13,ストロボ発光部14,ストロボ発光用の充電をオン,オフするための充電操作ノブ15,及び集光板16が設けられている。また、ユニット本体10の上面には、シャッタボタン17,残り撮影可能コマ数を表示するカウンタ窓18,及びストロボ充電完了表示用ライトガイド19が突出する開口20が設けられている。ユニット本体10の背面側には、1コマの撮影ごとに回転操作される巻上げノブ21が露呈している。さらに、第2図に示すように、対物側窓13に対面する位置にファインダ接眼側窓22が設けられている。
ユニット本体10は、本体基部25,露光ユニット26,ストロボユニット27,前カバー28,後カバー29と,Advanced Photo SystemのIX240型写真フイルムカートリッジ30と,データ写し込み装置の一部であるデートモジュール31とから構成されている。
本体基部25には、写真フイルムカートリッジ30のカートリッジ筒30aを収納するためのカートリッジ収納室33と、カートリッジ筒30aから引き出されてロール状にされた未露光の写真フイルム30bを収納するためのフイルムロール室34とが一体に形成されている。カートリッジ収納室33の上部には、巻上げノブ21が回動自在に配されている。この巻上げノブ21は、その下部に一体に設けられた軸がカートリッジ収納室33に収納されたカートリッジ筒30aのスプール35の一端に係合されている。これにより、巻上げノブ21を図中反時計方向に回動することにより、撮影済の写真フイルム30bがカートリッジ筒30a内に巻き取られる。
カートリッジ収納室33とフイルムロール室34との間には、写真フイルム30b上で撮影レンズ11からの被写体光に露光される露光領域を画定するアパーチャ36が形成され、このアパーチャ36の周囲には、前方に突出した遮光筒37が設けられている。アパーチャ36は、Hサイズプリント写真と同じアスペクト比の標準画面サイズ(16.7×30.2mm)に露光領域を画定している。これにより、写真フイルム30b上には、各コマが標準画面サイズで撮影される。
露光ユニット26は、シャッタ機構,フイルム巻き止め機構,ファインダ光学系12等を、暗箱を兼ねるベース部38に組み付けたものである。ベース部38の前面には、シャッタカバー39が取り付けられ、このシャッタカバー39の前面に取り付けられたレンズホルダ40によって撮影レンズ11が保持されている。この露光ユニット26は、ベース部38が遮光筒37に取り付けられることにより本体基部25に組み付けられる。これにより、ベース部38と遮光筒37とによって撮影レンズ11とアパーチャ36との間が遮光される。また、露光ユニット26には、モジュール保持板41を介してデートモジュール31が組み付けられる。
ストロボユニット27は、ストロボ回路基板42と、このストロボ回路基板42に取り付けられたストロボ発光部14,メインコンデンサ43,シンクロスイッチ44,電池45等から構成されている。充電操作ノブ15が上方に向けてスライドされると、この充電操作ノブ15の背面側に形成された突起で金属接片46aが弾性変形されて接点46bに接触することにより、充電スイッチがONとなってメインコンデンサ43への充電が行われる。
前カバー28には、シャッタボタン17やファインダ対物窓13が形成されている他、撮影レンズ11,ストロボ発光部14,充電操作ノブ15を露呈するための開口28a〜280等が形成されている。また、撮影レンズ11用の開口28aの近傍に形成された開口28dには集光板16がはめ込まれている。この前カバー28は、露光ユニット26,ストロボユニット27,デートモジュール31が組み付けられた本体基部25の前面側にこれらを覆うようにしてに組み付けられる。
後カバー29は、カートリッジ筒30aと写真フイルム30bとをカートリッジ収納室33とフイルムロール室34とにそれぞれ収納した本体基部25の背面側を覆う。この後カバー29には、その底部に底蓋29a,29bが形成されており、これらの底蓋29a,29bによってカートリッジ収納室33とフイルムロール室34の底部が光密に閉じられる。
また、後カバー29のアパーチャ36に対面する部分には、フイルム支持面29cが形成されている。このフイルム支持面29cは、写真フイルム30bの給送方向に沿って、撮影レンズ11の光軸11aを中心に背面側に凹むように湾曲している。アパーチャ36の上下に形成されたガイドレールは、フイルム支持面29cに対応して背面側に突出するように湾曲している。これにより、アパーチャ36の背後にセットされた写真フイルム30bの部分は、凹面を撮影レンズ11側に向けて、その給送方向に沿って湾曲した状態に保持される。これにより、撮影レンズ11による像面湾曲を打ち消すようにしている。
第3図に示すように、デートモジュール31は、モジュール基板に実装された水晶発振子,時計回路,LCDドライバ,初期設定スイッチ,表示パネルとしての液晶パネル50等の電子部品と、モジュール用電池51と、モジュールケース52とから構成されている。モジュール基板は、モジュールケース52内に組み込まれており、モジュール用電池51は、モジュールケース52の前面側と背面側にに配された一対の接片54に把持され、これらの接片54を介してモージュルケース52内の各回路に電力供給を行う。
時計回路は、数年分のカレンダー情報を記憶しており、内蔵した水晶発振子を用いて一定周期のクロック信号を発生し、このクロック信号に基づいて時間と年月日を計時し、現在の年月日を表す年月日データを作成する。時計回路の年月日データは初期設定スイッチを用いて製造時に初期設定される。そして、この年月日データに基づいてLCDドライバが液晶パネル50を駆動することにより、この液晶パネル50に写真フイルム30bに写し込むべきデータ、すなわち現在の日付(「年,月,日」)が表示される。モジュール電池51は、例えばボタン型のものが用いられており、モジュール本体50の各回路による消費電力を少なくすることによって、これらを数年間駆動できるようにされている。
液晶パネル50は、モジュールケース52の前面側及び背面側に形成された開口から露呈されている。前面側の開口を介して前カバー28に組み付けられた集光板16の照明部16aに対面され、照明部16aによって照明される。この液晶パネル50としては、不透明な背景に白抜きの(透明な)日付、例えば「98,11,03」等の文字を表示する透過型のものが用いられており、照明部16aからの、液晶パネル50を透過した透過光がモジュールケース52の背面側の開口から、日付データ記録用のデート光として射出される。
デートモジュール31は、モジュール保持板41に取り付けられる。モジュール保持板41の前面には、凸縁41a,41bと、係合爪41cとが形成されており、各凸縁41a,41bによってモジュール保持板41上でデートモジュール31が位置決めされ、係合爪41cによって固定される。またモジュール保持板41の受け部41dは、充電操作ノブ15の後端部を支持するためのものである。
モジュール保持板41には、シャッタカバー39の右側部39aに対応させた形状の切欠き部55が形成されている。モジュール保持板41は、切欠き部55が右側部39aにはめ込まれ、また、モジュール保持板41側の孔57に露光ユニット26側の位置決めピン56が通されることによって、シャッタカバー39と同一平面を成すように露光ユニット26上の組み付け位置が決められ、図示しない係止爪等によって露光ユニット26に固定される。
上記のようにして、モジュール保持板41が露光ユニット26に組み付けられることにより、デートモジュール31の液晶パネル50が、切欠き部55を介して、シャッタカバー39の右側部39aに形成された開口58に対面される。なお、モジュールケース52は、左側部が撮影レンズ11を保持するレンズホルダ40の外形に合わせて切り欠かれており、露光ユニット26に組み付けた際に、レンズホルダ40よりも前方に突出しないようにしてある。
第4図に断面で示すように、集光板16は、透明なプラスチック樹脂を成形したものであり、その背面16bには、断面が「V」字の溝形状の照明部16aが形成されている。ユニット本体10の前面側に露呈された表面16cに入射した外光は、集光板16の内部で反射を繰返して照明部16aに達し、この照明部16aより背面側に射出される。これにより、集光板16の広い表面16cに当たった外光を集光して照明部16aから射出し、照明部16aに対面した液晶パネル50を明るく照明するようにしている。なお、照明部16aの形状は、これに限らない。
この集光板16は、前カバー28の前面部とともに、撮影レンズ11の中心を通る撮影光軸11aに直交する平面とほぼ平行となるように配される。また、集光板16,前カバー28の前面部に対してデートモジュール31が平行となるように配されている。
第3図に示すように、ベース部38の前面とシャッタカバー39との間には、軸60によって回動自在に支持されたシャッタ羽根47が配されている。シャッタ羽根47は、バネ61によって、撮影用シャッタ開口62を閉じる位置に付勢されている。この撮影用シャッタ開口62は、ベース部38の前面中央、すなわち撮影光軸11a上に設けられている。シャッタ羽根47は、その上端部47bがシャッタレリーズに連動して図中右方向に移動される蹴飛ばしレバー63によって蹴飛ばされ、軸60を中心にして時計方向に回動され、この後、バネ61によって反時計方向に回動される。このシャッタ羽根47の1往復の揺動により、撮影用シャッタ開口62が開閉される。この撮影用シャッタ開口62の開閉の間に、撮影レンズ11を透過した被写体光は、撮影用シャッタ開口62からベース部38内に入射し、アパーチャ36の背後にセットされた写真フイルム30bを露光する。また、シャッタ羽根47が撮影用シャッタ開口62を全開したときに、押圧片47aによってストロボユニット27のシンクロスイッチ44がONとされる。このシンクロスイッチ44のONによりストロボ発光部14からストロボ光が放出される。
ベース部38を正面から見て、撮影用シャッタ開口62の右上の部分でシャッタカバー39の開口58と対面する位置には、データ用シャッタ開口65が形成されている。また、シャッタ羽根47の下部からは、右上方向に向かって伸びた腕部66aが形成され、この腕部66aの一端にデータ用シャッタ部材66が一体に形成されている。データ用シャッタ部材66は、シャッタ羽根47の揺動に連動してデータ用シャッタ開口65を開閉する。
ベース部38内でデータ用シャッタ開口65の奥には、液晶パネル50に表示されている日付データを写真フイルム30b上に投影・結像させるための投影レンズ68が配され、固定リング69によってベース部38に固定されている。
第5図は、矢印でしめすフイルム給送方向すなわち撮影画面の長手方向に沿った露光ユニット26の断面を概略的に示すものである。撮影レンズ11は、写真フイルム30b側にフレアーの発生を防止するための遮光絞り70を配した状態で、シャッタカバー39の所定位置に装着されてレンズホルダ40によって保持される。撮影光軸11a上のシャッタカバー39の部分には、開口絞り71が形成されており、この開口絞り71の背後でシャッタ羽根47が撮影用シャッタ開口62を開閉する。
撮影レンズ11を透過した被写体光は、遮光絞り70を介して開口絞り71に入射し、この開口絞り71で光量が制限される。開口絞り71から射出された被写体光は、シャッタ羽根47で撮影用シャッタ開口62が開かれている間に撮影用シャッタ開口62からベース部38内に入射し、アパーチャ36で規制された写真フイルム30bの標準画面の全域を露光する。このとき、開口絞り71から射出されて標準画面の長手方向(図中左右方向)の周縁部分に向かう被写体光は、図中に符号73で示す光路を通る。
投影レンズ68は、例えばベース部38の内壁に取り付けられて矩形に開口したフレア防止枠74に一体に形成されたレンズホルダ75にはめ込まれ、前述の固定リング69によって固定される。投影レンズ68は、その先軸68aがデータ用シャッタ開口65の中心よりも僅かに撮影光軸11a側に寄った位置を通るように配されている。また、この投影レンズ68やこれを保持するレンズホルダ75,固定リング69が光路73を遮らないように配されている。投影レンズ68の前面側には、開口絞り76がレンズホルダ75と一体に形成されている。このようにして、集光板16,デートモジュール31,データ用シャッタ開口65,開口絞り76,投影レンズ68によってデータ写し込み装置が構成されている。
液晶パネル50を透過したデート光は、データ用シャッタ部材66でデータ用シャッタ開口65が開かれている間に、開口58,データ用シャッタ開口65を介してベース部38内に入射し、さらに開口絞り76を介して投影レンズ68に入射して、投影レンズ68で写真フイルム30b上に投影される。この液晶パネル50は、その中心が、投影レンズ68の光軸68aに対して、撮影光軸11aから撮影画面の長手方向に離れる方向にずらして配置されている。これにより、液晶パネル50に表示された日付データは、写真フイルム30b上で投影レンズ68の光軸68aよりも撮影画面の長手方向で撮影光軸11aに寄った位置に結像される。なお、液晶パネル50の実際の大きさはモジュールケース52の開口よりも大きいが、ここでは液晶パネル50とは、開口から露呈している表示領域を指しており、液晶パネル50の中心とは表示領域の中心を指す。以下の説明において「液晶パネル50の端」というのも、開口から露呈している表示領域の端を指している。また日付データはこの表示領域の一定の位置に表示され、表示位置が変化することはないものとする。
第6図に撮影レンズ11側から見た各部材及び日付データの写し込みの位置関係を模式的に示す。なお、図中の符号80は標準画面を、符号81はCサイズ画面をそれぞれ示している。液晶パネル50の中心は、撮影画面の長手方向で投影レンズ68の光軸68aよりも撮影光軸11aから離れる方向にずらされたデータ用シャッタ開口65の中心に対して、さらに撮影レンズ11の撮影光軸11aから離れる方向にずらされている。撮影レンズ68の光軸68aに対する液晶パネル50の中心のズラシ量は、標準画面よりも長手方向の長さが左右に短いCサイズ画面内に日付データが記録されるように決められている。
このような位置関係で液晶パネル50,データ用シャッタ開口65,投影レンズ68を配置することによって、投影レンズ68やこれを保持するレンズホルダ75,固定リング69が標準画面の周縁部でも被写体光を遮らないようにしながら、日付データをCサイズ画面内に写し込むことができる。この実施形態では、データ用シャッタ開口65よりも、撮影画面の長手方向で撮影光軸11aに近づけたCサイズ画面内の右上の日付記録位置82に記録される。なお、データ用シャッタ開口65及びシャッタカバー39に形成された開口58は、デート光がけられることなく開口絞り76に入射されるようにその位置と大きさが調整されている。
上記のように、撮影画面の長手方向で撮影光軸11aから離れるようにずらしてデータ用シャッタ開口65を配すことにより、データ用シャッタ部材66や腕部66aが、シャッタ羽根47に連動して実線で示す位置と二点鎖線で示す位置との間を移動する間に、撮影用シャッタ開口62の前面を通過しないようにすることができる。より詳しくは、投影レンズ68及び液晶パネル50の位置を調節することにより、軸60の中心から撮影用シャッタ開口62の最遠端部までの距離を半径LRとする円よりも外側にデータ用シャッタ開口65を設け、これにより、データ用シャッタ部材66や腕部66aが半径LRよりも大きな半径で軸60を中心にした回動軌跡を描くようにする。これにより、データ用シャッタ部材66や腕部66aが撮影用シャッタ開口62の前面を通過しないようにすることができ、撮影される被写体像に露光ムラが発生するといった問題を解消できる。
更に、データ用シャッタ部材66がシャッタ羽根47の回動軌跡よりも大きな半径で回動するので、データ用シャッタ部材66によるデータ用シャッタ開口65の開放時間は、シャッタ羽根47が撮影用シャッタ開口62を開放する時間よりも長くなる。これにより、集光板16で集光した外光で液晶パネル50を照明しながら、フイルム面に十分な光量のデート光が達するようにして、日付データを鮮明に写し込むことができるようにしている。
第7図に、第5図に示されたデータ写し込み装置のレイアウトを単純化して示す。なお、第7図では、フイルムユニットの上方から見たレイアウトを描いてある。符号85は投影レンズ68による液晶パネル50の像面を示す。この実施形態では、投影レンズ68は、その先軸68aが撮影光軸11aと平行となるように配置されており、液晶パネル50は、撮影光軸11aに直交する平面11bとほぼ平行に配置されている。このデータ写し込み装置は、前述のように、物体側から液晶パネル50,開口絞り76,投影レンズ68の順に配置されている。これにより、投影レンズ68の主点位置がレンズの中心に対して像側に移動するため、結果として投影レンズ68から像面までの距離を長くすることができ、より鮮明に結像することができる。
また、投影レンズ68の焦点距離をf,開口絞り76から投影レンズ68の像側の面までの間隔をd,投影レンズ68の液晶パネル50側及び像側の各面の曲率半径をそれぞれR1,R2としたときに、間隔dと焦点距離f,投影レンズ68の各面の曲率半径R1と曲率半径R2との関係が次の各条件式(1),(2)を満たすようにされている。
1>d/f≧0.3・・・(1)
|R1|>|R2|×3・・・(2)
上記条件式(1)によって、開口絞り76から投影レンズ68の像側の面まで間隔を制限し、投影レンズ68の外径及び性能のバランスを確保している。例えば、条件式(1)の上限を値「d/f」が超えた場合には投影レンズ68の外径が大きくなり、撮影光学系、すなわち撮影レンズ11からの光線を遮らなくすることが困難となる。一方、下限を下回る場合には諸収差が大きくなり、本発明の条件下において周辺画質の低下が大きくなって、液晶パネル50の像を均一で良好な画質に結像させるといった性能を確保できなくなる。
他方、条件式(2)は、条件式(1)の範囲で投影レンズ68の性能を満足なものとするために投影レンズ68の各面の曲率半径R1,R2を限定するものである。この条件式(2)を満たさない場合には、投影レンズ68の光軸近傍の性能と軸外の性能とのバランスが悪くなってしまう。
また、投影レンズ68の光軸68aに対する、光軸68aから離れた側の液晶パネル50の端部から開口絞り76の中央を臨む角度θが次の条件式(3)を満たすようにされている。
0<θ<0.55・・・(3)
但し、この角度θは、液晶パネル50から開口絞り76までの距離をS,液晶パネル50の長手方向の長さをL,液晶パネル50の中心の投影レンズ68の光軸68aに対するズラシ量をQとしたときに、θ=TAN−1{(Q+L/2)/S}の式で与えられる。
角度θが大きくなるほど、すなわち液晶パネル50の端部から開口絞り76に向かうデート光の角度を大きくするほど、開口絞り76でケラレが生じ、液晶パネル50の各部から開口絞り76に入射して射出される光量のバラツキが大きくなる。したがって、液晶パネル50の像の露光ムラが発生しやすくなる。条件式(3)を満たすようにすることで露光ムラの低減が図られる。
なお、角度θを小さくするほど、露光ムラの低減効果を高くすることが可能となるが、このようにすると液晶パネル50から像面までの距離を長くしなけらばならず、データ写し込み装置やこれを内蔵したフイルムユニットをコンパクトにできなくなる。このため、条件式(3)において、露光ムラの低減とデータ写し込み装置,フイルムユニットのコンパクト化とのバランスをとるように角度θを規定するのがよい。例えば、「0.35<θ<0.55」を満たすようにするとよい。
さらに、撮影レンズ11のFナンバーをF1,投影レンズのFナンバーをF2としたときに、これらが次の条件式(4)を満たすようにされている。
log(F2)≦ log(FT)...(4)
この条件式(4)は、撮影レンズ11による被写体光の露光量と、投影レンズ68によるデート光の露光量の関係を規定しており、撮影レンズ11の露光条件と比較して投影レンズ68による露光レベルを同じか高く設定することで、液晶パネル50による光量の減衰を補完させて液晶パネル50の照明に自然光を利用できるようになる。
なお、好ましくは条件式(4)を「log(F2)< log(F1)−0.15」として、投影レンズ68による露光レベルを撮影レンズ11の露光レベルより高く設定するのがよい。このFナンバーの限定は液晶パネル50の照明に自然光を利用することを前提としているが、コストをかければ発光ダイオードなどの光源を用いることも可能であり、このような場合、投影レンズのFナンバーは上記条件式に限定されることなく、Fナンバーの大きな、即ち暗いレンズを用いることができる。これによりレンズの焦点深度が深くなるので、投影レンズ光軸に対する液晶パネルの傾きを緩くすることができる。
次に上記構成の作用について簡単に説明する。
シャッタボタン17の抑圧操作が行われると、これに応答してシャッタ機構の蹴飛ばしレバー63がシャッタ羽根47の上端部47bを蹴飛ばす。蹴飛ばされたシャッタ羽根47は、バネ61の付勢に抗して、軸60を中心に第6図において時計方向に回動し、撮影用シャッタ開口62を全開した後に、バネ61の付勢力により反時計方向に回動して閉じ位置に戻る。この開閉中に撮影用シャッタ開口62からは、撮影レンズ11,開口絞り71を通った被写体光がベース部38の内部に入射する。そして、被写体光は、ベース部38内でフレア防止枠74の開口を通過してアパーチャ36にセットされた写真フイルム30bに入射する。このとき投影レンズ68やその固定リング69及びレンズホルダー75が被写体光の周縁光路73よりも外側に配されているので、被写体光を妨げることなく標準画面80の全域に被写体の潜像が形成される。
また、シャッタ羽根47の回動により、このシャッタ羽根47と一体に形成されたデータ用シャッタ部材66が軸60を中心にして回動し、データ用シャッタ開口65が開閉される。データ用シャッタ部材66によるデータ用シャッタ開口65の開閉中には、集光板16の照明部16aより液晶パネル50が照明された状態にあり、この液晶パネル50を透過して作成されたデート光がシャッタカバー39の開口58を介してデータ用シャッタ開口65からベース部38の内部に入射する。このときデータ用シャッタ部材66及び腕部66aが撮影用シャッタ開口62の前を通過することがないので、被写体画像に露光ムラが生じない。
ベース部38の内部に入射したデート光は、撮影光軸11aに対して撮影画面の長手方向で投影レンズ68の光軸68aよりも離れた方向から開口絞り76を介して投影レンズ68に入射し、この投影レンズ68により光軸68aよりも画面長手方向で撮影光軸11aに寄った日付記録位置82に結像される。これにより、液晶パネル50に表示されていた日付データがCサイズ撮影画面81内の右上の日付記録位置82に、被写体像と重ねて記録される。
ストロボ撮影の場合には、シャッタボタン17を押下操作する前に、充電操作ノブ15を上方にスライド操作する。これにより、電池45からの電圧が昇圧されてメインコンデンサ43に充電が開始される。メインコンデンサ43の充電が完了すると、充電操作ノブ15の上方へのスライド操作に連動して、ユニット本体10の上面の開口20から突出したライトガイド19を介して充電完了を示すランプの点灯が表示される。この表示を確認してからシャッタボタン17を押下操作すれば、シャッタ羽根47の揺動中にシンクロスイッチ44がONしたときに、ストロボ発光部14からストロボ光が被写体に向けて照射される。被写体で反射したストロボ光が、集光板16にも入射し、デート光が作成され、前述したと同様に写真フイルム30bに投影される。従って、暗闇でのストロボ撮影の場合でも、確実に日付データを写し込むことができる。
以下、撮影を繰り返すことで、写真フイルム30bの各撮影コマには、標準画面80の全域に被写体像が写し込まれるとともに、Cサイズ画面81内に日付データが写し込まれる。
最後の撮影コマに撮影を完了した後には、フイルム巻き上げ操作によって全部の撮影済みの写真フイルム30bがカートリッジ筒30aの内部に巻き込まれる。撮影済みのフイルムユニットは、現像所に提出され、ここで露光済みの写真フイルム30bが現像される。現像済みの写真フイルム30bは、プリンタプロセッサにかけられ、これによりプリント写真が作成される。このときプリント写真のサイズに指定がない場合には、Cサイズ画面81からCサイズプリント写真が作成される。また、Hサイズプリント写真を指定すると、標準画面80からHサイズプリント写真が作成される。そして、作成されたプリント写真とカートリッジ筒30aに収納した現像済み写真フイルム30bがユーザーに返却される。日付データがCサイズ画面81内に記録されているので、仕上がったプリント写真には、Hサイズ,Cサイズのいずれであってもそれぞれ日付データが記録されている。
この実施例では、データ写し込み装置が前述の条件式(1)〜(3)を満たすようにされているから、写し込まれた日付データは、露光ムラや画質の劣化が極めて少ない。また、データ用シャッタ開口65が撮影用シャッタ開口62よりも早いタイミングで開かれまた遅いタイミングで閉じられて露光時間が長くなされるとともに、条件式(4)を満たすから、日付データを十分な露光量で写真フイルム30b上に記録することができる。
次に上記のデート写し込み装置に用いられる投影レンズ68の第1〜第7実施例について説明する。なお、第1〜第7実施例では、上記説明と共通な符号を付して説明する。また、第1〜第7実施例では、いずれも撮影レンズ11の焦点距離は24.8mm,Fナンバー(FT)は「10」、投影レンズ68のFナンバー(F2)は「8.0」であり、
log(F1)≒3.32
log(F2)=3
であるから、条件式(4)を満たしている。
また、第1〜第5実施例及び第7実施例における投影レンズ68の像側の面(第2面)は、光軸を座標のZ軸とみなしたしたときに、次の条件式を満たすように形成された非球面である。式中のcは第2面の曲率半径の逆数(=1/R2)であり、hは光軸からの光線の高さを表す。各非球面係数K,A,B,C,Dは各実施例の表に示す。
Z=ch/[1+√{1−(1+K)c}]
+Ah+Bh+Ch+Dh10
[第1実施例]
第8図は、第1実施例による投影レンズ68の光路図である。第1実施例の投影レンズ68の仕様は次の通りである。
f =5.13(mm)
F2 =8.0
d =2.90(mm)
上記データ中、fは投影レンズの焦点距離、F2は投影レンズのFナンバー、dは開口絞り76から投影レンズ68の像側の面までの間隔である。また、液晶パネル50から開口絞り76までの距離S,液晶パネル50の長手方向の長さL,液晶パネル50の中心の投影レンズ68の光軸に対するズラシ量Qは、次のようにされている。
S =7.63(mm)
L =3.00(mm)
Q =2.00(mm)
また、投影レンズ68のレンズデータは次の表1の通りである。
なお、この第1実施例及び第2〜第7実施例におけるレンズデータの表中で、間隔の数値は、次の面との間の空気間隔あるいはレンズ厚みを表しているが、面「2」の欄に示された数値は、投影レンズ68の像側の面から近軸焦点位置までの距離を示しており、像面の欄に示された数値は、近軸焦点位置から最良ピント位置までのズレ量を示している。これは、投影レンズの残存収差、特に球面収差が大きい場合には、最良ピント位置が近軸焦点位置よりもずれるためである。そして、このズレ量が「0」の場合には、最良ピント位置が近軸焦点位置とが一致するため、近軸焦点位置に写真フイルム30bが配されるように、データ写し込み装置が配置されるが、ズレ量が「0」以外の場合には、最良ピント位置に写真フイルム30bが配されるように、データ写し込み装置が配置される。また、ズレ量が正の場合には、近軸焦点位置に対して最良ピント位置が投影レンズ68がら離れる方向に、負の場合には近軸焦点位置に対して最良ピント位置が投影レンズ68に近づく方向にずれる。曲率半径R,間隔,有効径の単位はいずれも「mm」である。
【表1】
Figure 0003859195
Figure 0003859195
なお、上記表1で(*)は、非球面であり、その非球面係数K,A,B,C,Dは次の表2の通りである。
【表2】
Figure 0003859195
本発明の特徴値である「d/f」及び「θ」の各値は、
d/f≒0.57
θ ≒0.430
であり、条件式(1),(3)をそれぞれ満たすものとなっている。
また、R1,R2の関係は、
|R1| =63.200
|R2|×3=7.824
であるから、条件式(2)を満たすものとなっている。
上記第1実施例の投影レンズ68の収差図を第9図及び第10図に示す。なお、第9図,第12図,第15図,第18図,第21図,第24図,第27図中の非点収差グラフにおいて実線はSagittal像面(球欠的像面)、破線はTangential像面(子午的像面)に対する収差を示す。また、第1〜第6実施例のコマ収差図である第10図,第13図,第16図,第19図,第22図,第25図において、上端、中央、下端とは、それぞれ像高比「1.00」,「0.57」,「0.14」を表し、第7実施例のコマ収差図である第28図では像高比「1.00」,[0.59」,「0.18」を表している。また、図示のいずれの収差もe線(546.1nm)の光に対する収差である。
[第2実施例]
第11図は、投影レンズの構成の第2実施例を示すものであり、投影レンズ68の光路図である。第2実施例の各値は次の通りである。
f =5.02(mm)
F2 =8.0
d =3.47(mm)
S =7.47(mm)
L =3.00(mm)
Q =2.00(mm)
また、投影レンズ68のレンズデータは次の表3の通りである。
【表3】
Figure 0003859195
なお、上記表3で(*)は、非球面であり、その非球面係数K,A,B,C,Dは次の表4の通りである。
【表4】
Figure 0003859195
発明の特徴値である「d/f」及び「θ」の各値は、
d/f≒0.69
θ ≒0.438
であり、条件式(1),(3)をそれぞれ満たすものとなっている。
また、R1,R2の関係は、
|R1| =20.909
|R2|×3=8.007
であるから、条件式(2)を満たすものとなっている。上記第2実施例の投影レンズ68の収差図を第12図及び第13図に示す。
[第3実施例]
第14図は、投影レンズの構成の第3実施例を示すものであり、投影レンズ68の光路図である。第3実施例の各値は次の通りである。また、第3実施例の投影レンズ68の収差図を第15図及び第16図に示す。
f =5.09(mm)
F2 =8.0
d =3.09(mm)
S =7.56(mm)
L =3.00(mm)
Q =2.00(mm)
投影レンズ68のレンズデータは次の表5の通りである。
【表5】
Figure 0003859195
Figure 0003859195
なお、上記表5で(*)は、非球面であり、その非球面係数を表6に示す。
【表6】
Figure 0003859195
本発明の特徴値である「d/f」及び「θ」の各値は、
d/f≒0.61
θ ≒0.434
であり、条件式(1),(3)をそれぞれ満たすものとなっている。
また、R1,R2の関係は、
|R1| =41.227
|R2|×3=7.866
であるから、条件式(2)を満たすものとなっている。
[第4実施例]
第17図は、投影レンズの構成の第3実施例を示すものであり、投影レンズ68の光路図である。第4実施例の各値は次の通りである。また、この第4実施例の投影レンズ68の収差図を第18図及び第19図に示す。
f =5.10(mm)
F2 =8.0
d =5.00(mm)
S =5.85(mm)
L =3.00(mm)
Q =2.00(mm)
投影レンズ68のレンズデータは次の表7の通りである。
【表7】
Figure 0003859195
Figure 0003859195
なお、上記表7で(*)は、非球面であり、その非球面係数を表8に示す。
【表8】
Figure 0003859195
本発明の特徴値である「d/f」及び「θ」の各値は、
d/f≒0.98
θ ≒0.539
であり、条件式(1),(3)をそれぞれ満たすものとなっている。
また、R1,R2の関係は、
|R1| =10.937
|R2|×3=9.177
であるから、条件式(2)を満たすものとなっている。
[第5実施例]
第20図は、投影レンズの構成の第5実施例を示すものであり、投影レンズ68の光路図である。第5実施例の各値は次の通りである。また、この第5実施例の投影レンズ68の収差図を第21図及び第22図に示す。
f =5.16(mm)
F2 =8.0
d =1.60(mm)
S =8.63(mm)
L =3.00(mm)
Q =2.00(mm)
投影レンズ68のレンズデータは次の表9の通りである。
【表9】
Figure 0003859195
Figure 0003859195
なお、上記表9で(*)は、非球面であり、その非球面係数を表10に示す。
【表10】
Figure 0003859195
本発明の特徴値である「d/f」及び「θ」の各値は、
d/f≒0.31
θ ≒0.385
であり、条件式(1),(3)をそれぞれ満たすものとなっている。
また、R1,R2の関係は、
|R1| =8.379
|R2|×3=6.087
であるから、条件式(2)を満たすものとなっている。
[第6実施例]
第23図は、投影レンズの構成の第6実施例を示すものであり、投影レンズ68の光路図である。第6実施例の各値は次の通りである。また、この第6実施例の投影レンズ68の収差図を第24図及び第25図に示す。
f =5.44(mm)
F2 =8.0
d =1.74(mm)
S =9.07(mm)
L =3.00(mm)
Q =2.00(mm)
撮影レンズ68のレンズデータは次の表11の通りである。
【表11】
Figure 0003859195
本発明の特徴値である「d/f」及び「θ」の各値は、
d/f≒0.32
θ ≒0.368
であり、条件式(1),(3)をそれぞれ満たすものとなっている。
また、R1,R2の関係は、
|R1| =12.620
|R2|×3=6.786
であるから、条件式(2)を満たすものとなっている。
[第7実施例]
第26図は、投影レンズの構成の第7実施例を示すものであり、投影レンズ68の光路図である。第7実施例の各値は次の通りである。また、この第7実施例の投影レンズ68の収差図を第27図及び第28図に示す。
f =6.78(mm)
F2 =8.0
d =4.72(mm)
S =9.92(mm)
L =3.00(mm)
Q =2.15(mm)
投影レンズ68のレンズデータは次の表12の通りである。
【表12】
Figure 0003859195
Figure 0003859195
なお、上記表12で(*)は、非球面であり、その非球面係数を表13に示す。
【表13】
Figure 0003859195
本発明の特徴値である「d/f」及び「θ」の各値は、
d/f≒0.70
θ ≒0.353
であり、条件式(1),(3)をそれぞれ満たすものとなっている。
また、R1,R2の関係は、
|R1| =12.657
|R2|×3=12.528
であるから、条件式(2)を満たすものとなっている。
第29図は、写真フイルム30bが撮影画面の長手方向に撮影レンズ側に曲率中心を持つように湾曲して支持されている場合に、すなわち凹面を撮影レンズ11側に向けて長手方向に湾曲ている場合に、写真フイルム30b上に液晶パネル50の像をより良好な状態で結像させるために、液晶パネル50を、撮影画面の長手方向で撮影光軸11aから離れるにつれ写真フイルム30b側に近づくように、投影レンズ68の光軸68aに対して直交する平面68bに対して傾斜させた、本発明の別の実施形態によるデータ写し込み装置の要部を概略的に示す。この実施形態では、投影レンズ68の光軸68aは撮影レンズ11の撮影光軸11aと平行である。液晶パネル50の傾斜角度は、投影レンズ68を介して結像される像の像面85が、写真フイルム30bの日付記録位置における湾曲面にほぼ一致するように定められる。これにより、液晶パネル50に表示される日付データを、写真フイルム30bの湾曲にともなうピントのずれがない状態で写真フイルム30b上に記録することができる。
また投影レンズ68は、写真フイルム30b上での液晶パネル50の像を収差なく、またシャープに記録するために非球面レンズとされている。これにより、液晶パネル50の像は、収差が極めて少ない像として写真フイルム30b上に結像される。この実施形態による投影レンズ68の仕様は、例えば次の通りである。
焦点距離f =5.14mm
Fナンバー =4.87
投影倍率 =1.05
有効Fナンバー=8.0
また、投影レンズ68のレンズデータは次の表14の通りである。その他の構成は、第1の実施形態と同様であるので、詳細を省く。
【表14】
Figure 0003859195
上記表14で(*)は、非球面であり、その非球面の条件式は上記の実施例と同様であり、その非球面係数を表15に示す。
【表15】
Figure 0003859195
第29図の実施形態では液晶パネル50を、長手方向に沿って湾曲した写真フイルムの撮影画面に対応させて、撮影画面の長手方向で撮影光軸11aから離れるほどフイルム面に近づくように傾斜させたが、例えば写真フイルムが球面状に支持される場合では、撮影画面の長手方向の他に撮影画面の短辺方向でもフイルム面の湾曲に沿って像面が形成されるように液晶パネル50を傾斜させるとよい。
第30図は、本発明の更に別の実施形態によるデータ写し込み装置の要部を概略的に示すものである。この実施形態では、写真フイルム30bが長手方向に撮影レンズ側に曲率中心を持つように湾曲して支持されている場合に、投影レンズ68を介して形成される液晶パネル50の像面85が、写真フイルム30bの日付記録位置における曲面にほぼ一致するようにするために、投影レンズ68の光軸68aを撮影光軸11aに対して傾ける一方、液晶パネル50は、投影レンズ68の光軸68aに直交する平面68bに対して、フイルムの短辺方向(上下方向)に延びた軸を中心に傾けて、撮影光軸11aに直交する平面11bとほぼ平行にしている。すなわち、投影レンズ68は、撮影レンズ11の撮影光軸11aを含み且つフイルム長手方向に平行な仮想的な平面(以下、撮影光軸の水平面という)に、この平面の垂直方向から投影レンズ68の光軸68aを投射したときに、投射された光軸68aが撮影光軸11aと被写体側で交差するように配置されている。
これにより、液晶パネル50ひいてはデートモジュール31を、撮影光軸11aに直交する平面11bとほぼ平行な集光板16や前カバー29の前面パネルとほぼ平行に配しながら、液晶パネル50の像面85が、写真フイルム30bの湾曲面に沿って傾斜されるようにすることを可能にしている。液晶パネル50を集光板16の背面16bとほぼ平行に配置することによって、ユニット本体10内のデッドスペースが少なくなる上に、この集光板16の照明部16aによって液晶パネル50をムラなく照明することができるので、データの露光ムラがなくなる。その他の構成は上記実施形態と同様なので詳細を省く。
液晶パネル50の像面85の傾斜の度合いは、光軸68aに直交する平面68bに対する液晶パネル50の傾斜角度と,撮影光軸11aに対する光軸68aの傾斜角度とを調整することによって調整することができる。なお、写真フイルム30bの湾曲に対して液晶パネル50の像面85を完全に沿わせる必要はなく、投影レンズ等の焦点深度を利用して実用上差し支えないようにすればよい。また、撮影光軸11aに対する光軸68aの角度は、液晶パネル50の像面85を写真フイルム30b上のどの位置に形成するかによっても変わるが、液晶パネル50を撮影光軸11aに直交する平面11bとほぼ平行となるように配置するためには、次の条件式を満たす範囲で調整するのがよい。
Rc×1.5<La<Rc×4 ...(5)
上記式中の「Rc」は写真フイルムの曲率半径を、「La」は前述の撮影光軸水平面上における投影された光軸68aと撮影光軸11aとの交点から写真フイルム30bと撮影光軸11aとの交点までの長さを表している。
この条件式により、撮影光軸11aに直交する平面11bに対する液晶パネル50の平行の度合いと、湾曲によって発生するボケの補正の度合いとをバランスさせている。
なお、長さLaが上限値「Rc×4」を越えた場合には、光軸68aが撮影光軸11aと平行に近づくため、平面11bにほぼ平行な前カバー28の前面パネルに対して液晶パネル50をかなりの角度で傾斜させなくてはならなくなる。また、長さLaが下限値「Rc×1.5」を下回った場合には、投影レンズ68による液晶パネル50の像面85を傾斜する効果が大きくなるため、前カバー28の前面パネルに対して液晶パネル50をほぼ平行に維持しようとすると、湾曲に対する過剰補正となって、湾曲によって発生するボケと逆向きのボケが発生してしまう。
この例では、曲率半径Rcが80mm,投影レンズ68の傾きが4.5°であって、撮影光軸11aと写真フイルム30bとの交点から上記撮影光軸水平面上に投影された光軸68aと写真フイルム30bとの交点までの長さが10.64mmとされている。このとき、前記長さLaが135.92mm,「Rc×1.5」が120mm,「Rc×4」が320mmとなり、上記の条件式(5)を満たしている。
液晶パネル50は、前述の実施形態同様に日付記録位置を撮影光軸11aに寄せるために、その中心が投影レンズ68の光軸68aからずらして配されている。これに対応して、液晶パネル50と投影レンズ68との間に配された開口絞り76は、液晶パネル50と同様に、その中心が光軸68aに対して撮影光軸11aから離れる方向にずらしてある。これにより、投影レンズ68の外径の増大を防止している。
すなわち、液晶パネル50の中心が光軸68aに対してずらされて配される場合に、上記のようにして投影レンズ68の光軸68aを傾けた場合、仮に開口絞りの中心を2点鎖線86で示すように投影レンズ68の光軸68a上に配すると、液晶パネル50から射出されたデート光が投影レンズ68の外周部分に広く入射するようになる。結果として、投影レンズ68の外径を大きくしなければならず好ましくない。しかし、上記のように開口絞り76の中心を光軸68aに対して、液晶パネル50の中心をずらした方向と同方向にずらすことによって、投影レンズ68の光軸68a近傍にデート光を集めて入射させることが可能になり、投影レンズ68の大径化を防止できる。また、液晶パネル50の照明光源として自然光を利用する場合では、開口絞り76の中心を光軸68aからずらすことによって、液晶パネルの中央から開口絞り76の中央に向かうデート光の角度を撮影レンズ11の撮影光軸11aに近づける作用がある。
なおこの実施形態は、液晶パネルの中心を投影レンズの光軸上に配する場合にも、液晶パネルの像面を写真フイルムの湾曲面に沿って形成するために利用できる。
また、写真フイルムを断面が一定の曲率半径の円弧形状になるよう湾曲させる場合について説明したが、断面が円弧形状と異なる曲面で凹面を撮影レンズ側に向けるようにして写真フイルムが湾曲される場合にも、本発明を利用することができる。この場合には、撮影光軸及び投影レンズの光軸のそれぞれが写真フイルムと交差する各位置を用いて擬似的曲率半径Rc’求めて、例えば、撮影光軸及び上記撮影光軸水平面上に投影された投影レンズの光軸の写真フイルムとの各交点における写真フイルム曲面の法線が交差する点から撮影光軸と写真フイルムの交点までの長さを擬似的曲率半径Rc’として、上記の条件式(5)のRcに置き換えて、長さLaを求めるとよい。
上記実施形態のいずれにおいても、日付記録位置82を撮影画面の短辺方向(上下方向)で調整するために、第31図に示すように、撮影画面の短辺方向で液晶パネル50の位置をデータ用シャッタ開口65に対して上下させてもよい。例えば図示のように撮影画面右上に日付を記録する場合、投影レンズ68の光軸68aよりも撮影画面の上方向に液晶パネル50をずらすことによって、標準画面の上下をトリミングしたPサイズ(パノラミック)プリント写真に対応した画面内に、標準画面用の被写体光を投影レンズ等で遮ることなく日付データを写し込むことができる。これによれば、プリントサイズ指定手段を備えていないがプリント時にPサイズプリントを指定できるタイプのフイルムユニットにおいて、Pサイズを指定したときも日付が写真内に写し込まれているようにすることができる。
以上のように、上記実施形態によるデータ写し込み装置は、Cサイズ専用であるがプリント時にHサイズを指定できるフイルムユニットに限らず、Hサイズ専用フイルムユニットもしくはカメラであるがプリント時にCサイズまたはPサイズを指定できるものにも実施できる。
第32図は、本発明の別の実施形態によるデータ写し込み装置が組み込まれたフイルムユニットの外観形状を示すものである。フイルムユニットのユニット本体100は、前面に撮影レンズ11,対物側ファインダ窓13,ストロボ発光部14,充電操作ノブ15,ファインダ切換つまみ97,データ写し込み用開口98等が設けられ、上面には、シャッタボタン17,カウンタ窓18,ストロボ充電の完了を表示するライトガイド19が突出される開口20等が設けられている。また背面側には、第33図に示すように、巻き上げノブ21,接眼側ファインダ窓22等が設けられている。ユニット本体100は、フイルムカートリッジ30が装填され、各種撮影機構が取り付けられる本体部25と、この本体部25の前面に取り付けられる露光ユニット26と、データ写し込み装置を構成するデートモジュール31と、ストロボユニット27と、本体部25の前面側と背面側とを覆うように本体部25に取り付けられる前カバー28及び後カバー29とからなる。これらは、爪係合によって着脱自在に組み立てられる。上記実施形態と基本的に同様の部材には同じ参照符号を用いて、詳細を省く。
第32図のユニット本体100は、各撮影コマごとにPサイズ,Hサイズ,標準サイズの3種類のプリントサイズの中から一つのプリントサイズを任意に選択して撮影を行うことができる。プリントサイズの選択は、ファインダ切換つまみ97をユニット本体100前面に形成されたスリット99に沿って移動させることによって、上記3種類のプリントサイズのうちのいずれかと相似形状の視野範囲を選択することにより行う。視野範囲の切り換えに連動して変更されるマークを写真フイルムに写し込み、プリント時にマークに応じてプリント処理することにより、指定されたサイズのプリント写真を得る。
このためストロボユニット27のプリント基板42には、図面の煩雑化を避けるために詳しくは図示しないが、プリントサイズを表すマークを写し込むための光電素子を含むマーク写し込み回路が、ストロボ回路の他に取り付けられている。
第34図に示すように、前カバー28は、前カバー本体125と、この前カバー本体125の前面に取り付けられる前面パネル126とからなり、前カバー本体125には、前面パネル126に形成された対物側ファインダ窓13と同形状のファインダ開口127が形成され、これらが露光ユニット26に組み込まれたファインダ光学系12の前方に配置される。この、前カバー本体125と前面パネル126との間に、視野切換板128と、3個のマイクロスイッチ129〜131と、3枚のギヤ132〜134とが組み込まれる。なお、3枚のギヤ132〜134は、前カバー本体125の前面に形成された凹部125a内に回転自在に組み込まれる。
視野切換板128は、中央部分に形成された円形の開口136が前カバー本体125の前面に形成されたレンズ鏡筒137の外周に嵌めこまれることにより、前カバー本体125に回動自在に取り付けられる。視野切換板128の前面下部には、ボス138が一体に形成されており、このボス138は前面パネル126のレンズフード139の下方に形成された円弧形状のスリット99に挿入される。スリット99に挿入されたボス138には、前面パネル126の前面側から、ファインダ切換つまみ97が取り付けられる。
視野切換板128の外周部分には、Pサイズファインダ枠140(アスペクト比3.0)と、Hサイズファインダ枠141(アスペクト比1.8)と、Cサイズファインダ枠142(アスペクト比1.5)とが形成されている。ファインダ切換つまみ97を操作して視野切換板128を回動させることによって、ファインダ枠140〜142のいずれかを、対物側ファインダ窓13とファインダ開口127との間に挿入することで、指定したプリントサイズに相似した視野範囲を得ることができる(第37A図,第38A図,第39A図参照)。
また第33図に示すように、本体部25の遮光筒37の下方には、一対のマーキング用開口103が設けられている。これらの開口103には、ストロボユニット27のプリント基板42の背面側に取り付けられた発光素子がそれぞれ対面され、発光素子の放射した光が各開口103を通して写真フイルム30bに照射される。後に詳しく説明するように、視野切換板128の回動位置によってマイクロスイッチ129〜131がオン・オフされることによって、発光素子のうちで発光する素子の数が変更され、写し込まれるマークの個数が変わり、プリントサイズの指定が行われる。なお、充電操作ノブ15は、上下方向でスライド自在となるように前カバー本体125の前面に取り付けられ、上方にスライドしたときにプリント基板42の前方に配置された金属接片46を押圧して充電スイッチをオンする。ライトガイド19は、充電操作ノブ15に連動して上下移動する。
第35図に示すように、露光ユニット26のシャッタカバー39の前面には、デートモジュール31を保持するモジュール保持板41が取り付けられる。液晶パネル50には、モジュールケース52の前面に形成された開口を介して、前カバー28の前面に形成されたデータ写し込み用開口98から入射した光が入射し、液晶パネル50に白抜き表示された日付データを透過してモジュールケース52の背面側の開口から射出される。モジュールケース52の背面側の開口を通過した光は、モジュール保持板41と、シャッタカバー39とにそれぞれ形成された開口58a,58bと、ベース部38に形成されたデータ用シャッタ開口5を通過して、ベース部38内に入り込む。
ベース部38内部でデータ用シャッタ開口65の背後には、データ写し込み装置を構成する投影レンズ68を保持したレンズホルダ104が取り付けられる。このレンズホルダ104は円板形状をしており、第36図に示すように、ベース部38内に組み込まれた保持板74に回動自在に取り付けられる。また、レンズホルダ104の外周には、レンズホルダ104を1枚のギヤとして作用させるために複数枚の歯106が形成されている。
ベース部38の側方には箱形状の凹部108が一体に形成されており、この凹部108にはレンズホルダ104の歯106に噛合する駆動ギヤ109が組み込まれる。駆動ギヤ109は透明なプラスチックで形成されており、液晶パネル50から投影レンズ68までの光学的長さを変化させる光路長調整版110が一体に形成されている。駆動ギヤ109には、ユニット本体100の前後方向に沿って配置されるシャフト111が圧入され、このシャフト111の一端は凹部108内に設けられた軸受け部108aに軸支される。また、凹部108内には、ベース部38内に連なる開口112が形成されており、この開口112を介して駆動ギヤ109はレンズホルダ104の歯106に噛合する。これにより、シャフト111の回動によってレンズホルダ104が回動される。
シャフト111の他端には、前記3つのギヤ132〜134のうちの伝達ギヤ134が圧入されている。伝達ギヤ134は介在ギヤ133を介して従動ギヤ132に連結されており、この従動ギヤ132は、視野切換板128の開口136の外周に形成された円弧形のスリット144内に形成されたラックギヤ145噛合している。これにより、視野切換板128を回動すると、従動ギヤ132がラックギヤ145に噛合して回動し、介在ギヤ133と伝達ギヤ134も回動する。伝達ギヤ134には、前述のシャフト111が圧入されるため、シャフト111を介して視野切換板128の回動を駆動ギヤ109に伝達することができる。
レンズホルダ104と駆動ギヤ109との噛合状態を表す第37B図,第38B図,第39B図に示すように、投影レンズ68は、その光軸68aがレンズホルダ104の回動中心104aに対してずれた位置となるようにレンズホルダ104に保持されているため、レンズホルダ104が回動することにより、デートモジュール31内の液晶パネル50に対する投影レンズ68の位置が変位する。各ギヤ132〜134,109とレンズホルダ104の歯106の歯数等を調節することで、視野切換板128を各切換位置に回動させたときに、液晶パネル50に対する投影レンズ68の位置が変位して、第40図に示すように、写真フイルム30bの撮影コマ80への日付データの記録位置を、C,H,Pの各プリントサイズに合った位置CD,HD,PDに変位させることができる。
このとき、第36図に示すように、ユニット本体100のフイルム支持面29cとアパーチャー36とが写真フイルム30bの搬送方向に沿って湾曲されているため、投影レンズ68とCサイズ用の日付記録位置CDとの間の距離が、第36図に2点鎖線で示すように、投影レンズ68とH,Pサイズ用の日付記録位置HD,PDとの間の距離より長くなる。このため、投影レンズ68のピント位置をいずれか一方に合わせると他方の位置でピントが合わなくなるという問題が発生する。この問題を解決するために、投影レンズ68のピント位置をH,Pサイズ用日付記録位置HD,PDに合わせておき、視野切換板128がCサイズの視野範囲に切り換えられた際には、駆動ギヤ109に一体に形成された光路長調整板110が、第36図に2点鎖線で示すように、データ用シャッタ開口65と投影レンズ68との間に挿入されるようになっている。第39B図及び第41図に、この状態を詳しく示す。これにより、Cサイズが選択されたときには、液晶パネル50の日付データの結像面が、写真フイルム30b上の撮影コマ80内のCサイズ用日付記録位置CDに適合される。
液晶パネル50の像面を湾曲したフイルム面に沿うようにするために、上記のように液晶パネル50を投影レンズ68の光軸68aに直交する面に対して傾けるとよい。さらに、投影レンズ68の光軸68aを撮影レンズ11の光軸11aに対して傾けてもよい。投影レンズ68の光軸68aを傾ける場合も、レンズホルダ104の回動軸104aは光軸68aと平行にする。
前カバー本体125の前面には、前面パネル126のデータ写し込み用開口98に対面して開口125bが形成されており、データ写し込み用の光源として外光を液晶パネル50に導いている。視野切換板128がHサイズ位置とPサイズ位置の際には、これらの開口98,125aにスリット144が対面するため、問題なく光を導くことができる。また、第39A図に示すように、視野切換板128がCサイズ位置に回動されている際には、Hサイズ用ファインダ枠141に連なって形成された切欠147がこれらの開口98,125aの間に配置されるので、視野切換板128が光路を塞ぐことはない。
また、スリット144内にはマーク写し込み回路のマイクロスイッチ129が配置されており、スリット144の一方の内壁面には、マイクロスイッチ129を作動させるための突起150,151,152が設けられている。マイクロスイッチ129は、充電操作ノブ15によってオンされる充電スイッチと並列に接続されており、この充電スイッチと同様にストロボ回路への充電の開始に用いられる。マーク写し込み回路はストロボ回路のメインコンデンサ43からの電気を利用して発光素子を発光させように構成されているため、マークの写し込みを行うためには、撮影時にメインコンデンサ43の充電が完了していなくてはならない。しかしながら、屋外等での撮影の際にはストロボが使用されないことが多く、メインコンデンサ43が十分充電されていないこともある。これではマークが写し込まれず、プリントサイズの指定ができないので、視野範囲の切り換えるために視野切換板128が回動された際に、各突起150〜152でマイクロスイッチ129を押圧してオンさせ、メインコンデンサ43を充電するようにしたものである。
また、上記マイクロスイッチ129と突起150〜152は、視野切換板128の各位置での係止にも用いられる。例えば、視野切換板128が第37A図に示すよに、Pサイズの位置にある際には、マイクロスイッチ129と突起150とが当接して視野切換板128をPサイズの位置に保持する。同様に、第38A図に示すように、視野切換板128がHサイズの位置にある際には、マイクロスイッチ129は二股形状の突起151に係合して視野切換板128を保持する。更に、第39A図に示すように、視野切換板128がCサイズの位置にある際には、マイクロスイッチ129は突起152に当接して視野切換板128を保持する。
視野切換板128の下方に配置されているマイクロスイッチ130,131は、マーク写し込み用の2個の発光素子をそれぞれオン/オフさせるためのスイッチであり、マーク写し込み回路に接続されている。視野切換板128の外周には、マイクロスイッチ130,131を作動させるためのカム部154,155設けられている。例えば、第37A図に示すように、視野切換板128がPサイズの位置にある際には、マイクロスイッチ130,131は共にオンするため、2個の発光素子も共に発光し、写真フイルム30bに2個のマークを写し込む。また、第38A図に示すように、視野切換板128がHサイズの位置にある際には、マイクロスイッチ130,131は共にオフとなるため、2個の発光素子も共に発光せず、写真フイルム30bにはマークが写し込まれない。更に、第39A図に示すように、視野切換板128がCサイズの位置にある際には、マイクロスイッチ131のみがオンするため、1個の発光素子が発光して写真フイルム30bに1個のマークを写し込む。
次に、上記実施形態の作用について説明する。ユーザーは撮影したいプリントサイズに合わせてファインダ切換つまみ97をスライド操作する。図示していないが、ファインダ切換つまみ97が移動するスリット99の外側には、ファインダ切換つまみ97を合致させる3つの指標(Hサイズ,Pサイズ,Cサイズ)が設けられており、ファインダ切換つまみ97をいずれかの指標に合わせる。
また、視野切換板128が回動されると、視野切換板128のスリット144内に設けられた突起150〜152がマイクロスイッチ129を押圧してオンさせる。これにより、ストロボユニット27のメインコンデンサ43の充電が行われる。例えば、ファインダ切換つまみ97がPサイズ位置に操作されると、第37A図に示すように、Pサイズ用ファインダ枠140が対物側ファインダ窓13とファインダ光学系12との間に挿入され、ファインダの視野範囲がPサイズとなる。マイクロスイッチ129は、視野切換板128の突起150に当接して、視野切換板128をPサイズ位置で保持する。
また、視野切換板128が回動されると、視野回動板128に設けられたラックギヤ145に噛合された従動ギヤ132が回動し、この従動ギヤ132の回転は介在ギヤ133と伝達ギヤ134とを介して、第34図及第35図に示すシャフト111に伝達される。シャフト111が回転すると、シャフト111の一端に固定された駆動ギヤ109が回転し、この駆動ギヤ109に外周の歯106が噛合されたレンズホルダ104が回転する。
レンズホルダ104には投影レンズ68が、その先軸68aがレンズホルダ104の回動中心104aに対してずれるように組み込まれているので、レンズホルダ104が回動すると液晶パネル50に対する投影レンズ68の位置が変化する。例えば視野切換板128がPサイズの位置にセットされると、投影レンズ68は、第37B図に示すPサイズ用の位置に配置される。
ストロボを使用せずに撮影を行う場合には、そのままファインダでフレーミングを行ってシャッタボタン17を押下する。すると、露光ユニット26のシャッタレリーズ機構が動作し、第35図に示すシャッタ羽根47を揺動させ、撮影用シャッタ開口62を開放する。これにより、撮影レンズ11によって写真フイルム30bが被写体光で露光され、Hサイズの撮影コマ80が記録される。
また、シャッタ羽根47と一体に形成されたデータ用シャッタ部66も揺動し、データ用シャッタ開口65を開放する。これにより、前カバー28に設けられたデータ写し込み用開口98から入射した光がデートモジュール31の液晶パネル50を照明し、液晶パネル50に表示されている日付データが投影レンズ68によって写真フイルム30bに投影される。投影レンズ68が、レンズホルダ104の回転によってPサイズ用の位置に設定されている場合、液晶パネル50に表示されている日付データは、第40図に示すように、撮影コマ80のPサイズ画面内の日付記録位置PDに写し込まれる。
また、視野切換板128がPサイズ用の位置にあるとき視野切換板128のカム部154が両方のマイクロスイッチ130,131をオンさせるので、シャッタレリーズと同時に、マーク写し込み回路は2個の発光素子を発光させる。これらの発光素子から放出された光は、本体部25の遮光筒37の下方に配置されたマーキング用開口103から写真フイルム30bに写し込まれる。撮影後には、巻上げノブ13を回転操作することで、撮影済みの写真フイルム30bがカートリッジ筒30a内に巻き上げられ、未露光の撮影コマ80がアパーチャー36に対面する位置に供給されるとともに、シャッタレリーズ等の撮影準備が行われる。
視野切換板128がHサイズ位置に回動された場合には、第38A図に示すように、Hサイズ用ファインダ枠141が対物側ファインダ窓13とファインダ光学系12との間に配置され、また、レンズホルダ104の回転により投影レンズ68は第38B図に示す位置に移動される。これにより、シャッタレリーズと同時に、第40図に示す日付記録位置HDに日付データが写し込まれる。
更に、視野切換板128がCサイズ位置に回動された場合には、第39A図に示すように、Cサイズ用ファインダ枠142が対物側ファインダ窓13とファインダ光学系12との間に配置され、また、レンズホルダ104の回転により投影レンズ68は、第39B図及び第41図に示す位置に移動され、駆動ギヤ109に一体に形成されている光路長調整版110が投影光学系光路内に入り込む。これにより、第40図に示すように撮影コマ80のCサイズ画面内の日付記録位置CDに適正なピントで日付データが写し込まれる。
なお、上記実施形態では、光路長調整板で光路長を変化させるようにしたが、プリントサイズの切換動作に連動して投影レンズを光軸方向で移動させてもよい。この場合には、Cサイズに投影する際の投影倍率を等倍ないしは等倍以上とし、H.Pサイズでは投影倍率を低く設定するとよい。
また、フィルムユニットを例に説明したが、本発明は、プリントサイズの切り換えが可能なカメラにも適用することができる。通常のカメラは、フィルム支持面が湾曲されていないため、各サイズの日付記録位置HD,PD,CDと投影レンズ68との間の距離に大きな差がない。そのため、フイルム支持面が平板なカメラでは、光路長調整板を用いなくともよい。また、フイルムの湾曲面に沿って液晶パネルの像面を傾けるための構成も必要ない。
上記実施形態では、液晶パネルの像面が写真フイルムの湾曲に沿うようにするために、投影レンズの光軸を撮影レンズの撮影光軸に対して平行とし、液晶パネルだけを光軸に直交する平面に対して傾けた例と、投影レンズの光軸を撮影レンズの撮影光軸に対して傾けて、液晶パネルを撮影光軸に直交する平面に対してほぼ平行にした例について説明したが、撮影レンズの撮影光軸に対して直交する平面に対して液晶パネルを傾けるとともに投影レンズの光軸を撮影光軸に対して傾けて、液晶パネルの像面が写真フイルムの湾曲に沿うようにしてもい。
上記実施形態では、フイルムユニットの正面側から見て、写真フイルム上の撮影画面の右上に日付データを記録させているが、投影レンズ,液晶パネルの位置を変更することにより、撮影画面の右下、左上、左下等に日付データを写し込むことができる。また、データ用シャッタ部材をシャッタ羽根と一体にしたが、これを別々に設けシャッタ羽根の開閉動作に連動させてデータ用シャッタ部材の開閉動作を行うようにすることもできる。
上記実施形態では、表示パネルとして透過型の液晶パネルを用い、これを外光で照明してデート光を得ているが、ストロボ光の一部をライトガイドに直接に入射させて導光した光で液晶パネルを照明したり、撮影毎に点灯するライトをデートモジュールに内蔵しこれで照明してもよい。また、表示パネルとして、自ら光を放出する電子表示手段、例えば複数の発光ダイオードを「8」の字状に並べたものを複数個備えたものであってもよい。なお、このような照明用のランプを用いる場合や電子表示手段を用いる場合は、シャッタ羽根の動作に同期させてランプあるいは電子表示手段を点灯するようにすれば、特にデータ記録用露光量を制御するシャッタ部材がなくてもよい。もちろん、照明用のランプや電子表示手段の応答が遅い場合等では、シャッタ部材がデータ用のシャッタ開口を開閉する直前、例えばシャッタボタンを半押しにした状態で点灯させて、その後シャッタボタンが全押しされたときにシャッタ部材でデータ用のシャッタ開口を開くようにすれば、確実にしかも僅かな電力でデータを写真フイルムに記録することができる。
このように、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、請求の範囲を逸脱することなく様々な変形が可能である。
産業上の利用可能性
上記説明は、フイルムユニットについて説明したが、本発明は、これに限らずカメラにも利用することができる。また、データとして撮影日を光学的に写し込む他に、各種の文字や記号等を写し込む場合にも利用することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の第1の実施形態によるデータ写し込み装置を内蔵したフイルムユニットのユニット本体の外観を示す斜視図であり、
第2図は、第1図のユニット本体の構成を示す分解斜視図であり、
第3図は、データ写し込み装置を含む露光ユニットの分解斜視図であり、
第4図は、集光板の形状を示す断面図であり、
第5図は、第3図の露光ユニットの横断面図であり、
第6図は、正面側からシャッタ開口とデータ用シャッタ開口と液晶パネルの位置関係を示す説明図であり、
第7図は、撮影レンズの光路に対する投影レンズの光路と液晶パネルの位置関係を示す説明図であり、
第8図、第11図、第14図、第17図、第20図、第23図、第26図は、第1の実施形態によるデータ写し込み装置に用いる投影レンズの第1〜7実施例の光路図であり、
第9図、第12図、第15図、第18図、第21図、第24図、第27図は、各々第1〜7実施例の投影レンズの球面収差、非点収差、ディストーションの各収差を示す収差図であり、
第10図、第13図、第16図、第19図、第22図、第25図、第28図は、各々第1〜7実施例の投影レンズのコマ収差を示す収差図であり、
第29図は、本発明の第2の実施形態によるデータ写し込み装置の、撮影レンズ光路に対する投影レンズ光路と液晶パネルの位置関係を示す説明図であり、
第30図は、本発明の第3の実施形態によるデータ写し込み装置の、撮影レンズ光路に対する投影レンズ光路と液晶パネルの位置関係を示す説明図であり、
第31図は、本発明の第4の実施形態によるデータ写し込み装置の、前面側からシャッタ開口とデータ用シャッタ開口と液晶パネルの位置関係を示す説明図であり、
第32図は、本発明の第5の実施形態によるデータ写し込み装置を内蔵したフイルムユニットのユニット本体の外観を示す斜視図であり、
第33図は、第32図のユニット本体の構成を示す分解斜視図であり、
第34図は、第32図のユニット本体の前カバーの構成を示す分解斜視図であり、
第35図は、データ写し込み装置を含む露光ユニットの分解斜視図であり、
第36図は、H又はPサイズ用の日付記録位置に日付データを写し込む際のデータ写し込み装置の状態を示す、第32図のフイルムユニットの要部断面図であり、
第37A図及び第37B図は、Pサイズ位置にある視野切換板及びデータ写し込み装置の状態を示す説明図であり、
第38A図及び第38B図は、Hサイズ位置にある視野切換板及びデータ写し込み装置の状態を示す説明図であり、
第39A図及び第39B図は、Cサイズ位置にある視野切換板及びデータ写し込み装置の状態を示す説明図であり、
第40図は、第5の実施形態によるデータ写し込み装置の撮影画面上での各サイズ用の日付記録位置を示す説明図であり、
第41図は、Cサイズ用の日付記録位置に日付データを写し込む際のデータ写し込み装置の状態を示す、第32図のフイルムユニットの要部断面図である。

Claims (12)

  1. 撮影レンズの像面湾曲を補正するために写真フイルムを前記撮影レンズ側に凹面を向けて湾曲した形状に支持したカメラに組み込まれ、前記撮影レンズによって被写体像が撮影される撮影画面内に、表示パネルに表示されたデータを投影レンズを介して光学的に記録するデータ写し込み装置において、前記投影レンズ光軸は、前記撮影レンズ光軸を含みかつ所定方向に平行な平面上に、この平面の垂直方向から前記投影レンズ光軸を投射したときに、投射された光軸が前記撮影レンズ光軸と物体側で交差するように前記撮影レンズ光軸に対して傾けられており、写真フイルムに対して前記撮影レンズ側に、物体側から順に前記表示パネル、絞り、前記投影レンズを配置し、前記表示パネルを、前記投影レンズの光軸に直交する平面に対して傾けて配置して、前記投影レンズにより写真フイルム上に形成される前記表示パネルの像面を写真フイルムの湾曲面に沿うようにしたことを特徴とするデータ写し込み装置。
  2. 前記撮影画面は、前記所定方向の断面が前記撮影レンズ側に曲率中心を持った一定の曲率半径の円弧であり、前記写真フイルム面の曲率半径をRc,前記平面上に投射された投影レンズ光軸と撮影レンズ光軸との交点から写真フイルムと撮影レンズ光軸との交点までの長さをLaとしたときに、
    Rc×1.5<La<Rc×4
    なる条件を満たすようにしたことを特徴とする請求項記載のデータ写し込み装置。
  3. 前記撮影画面は、前記所定方向の断面が不定の曲率半径で前記撮影レンズ側に湾曲しており、前記撮影レンズ光軸及び投影レンズ光軸のそれぞれが写真フイルムと交差する各位置を用いて求めた擬似的な写真フイルムの曲率半径をRc’、前記平面上に投射された投影レンズ光軸と撮影レンズ光軸との交点から写真フイルムと撮影レンズ光軸との交点までの長さをLaとしたときに、
    Rc’×1.5<La<Rc’×4
    なる条件を満たすようにしたことを特徴とする請求項記載のデータ写し込み装置。
  4. 前記表示パネルを前記撮影レンズ光軸に直交する平面に対してほぼ平行に配置したことを特徴とする請求項ないしのいずれか1項に記載のデータ写し込み装置。
  5. 前記所定方向はフイルム長手方向であることを特徴とする請求項ないしのいずれか1項に記載のデータ写し込み装置。
  6. 撮影レンズによって被写体像が撮影される写真フイルム上の撮影画面内に、投影レンズを介して表示パネルに表示されたデータを光学的に記録するデータ写し込み装置において、
    前記表示パネルが撮影レンズの光軸から離れる方向に、表示パネルの中心を前記投影レンズの光軸からずらした状態を保って、前記投影レンズの光軸と平行なラインを回転中心として投影レンズを回動可能に保持する手段と、
    前記保持手段を回動させて、投影レンズの光軸を平行移動させることで、前記表示パネルのデータが写真フイルム上に投影される位置を投影レンズの光軸よりも撮影レンズの光軸に寄った状態で、前記写真フイルム上の投影位置を変位させる手段とを設けたことを特徴とするデータ写し込み装置。
  7. 前記写真フイルムの撮影画面は、前記撮影レンズの像面湾曲を補正するために前記撮影レンズ側に凹面を向けて湾曲して支持されており、前記データ写し込み装置は更に光路長調整板を備えており、前記光路長調整板は前記投影レンズの回動に連動して前記表示パネルと前記投影レンズとの間に挿入されて、前記投影レンズによって形成される前記表示パネルの像面の光軸方向の位置を調整することを特徴とする請求項記載のデータ写し込み装置。
  8. 前記表示パネルを前記投影レンズ光軸に直交する平面に対して傾けることによって、前記投影レンズにより写真フイルム上に形成される前記表示パネルの像面を、写真フイルムの湾曲面に沿うようにしたことを特徴とする請求項記載のデータ写し込み装置。
  9. 少なくとも2種類の異なるサイズのプリント写真が得られるように撮影時にプリントサイズを指定するためのプリントサイズ切換操作機構を備えたカメラにおいて、
    データを表示する表示パネルと、
    撮影レンズによって被写体像が撮影される写真フイルム上の撮影画面内に、表示パネルに表示されたデータを投影して光学的に記録する投影レンズと、
    前記表示パネルが撮影レンズの光軸から離れる方向に、表示パネルの中心を前記投影レンズの光軸からずらした状態を保って、前記投影レンズの光軸と平行なラインを回転中心として投影レンズを回動可能に保持する手段と、
    前記プリントサイズ切換操作機構の切換操作に連動して前記保持手段を回動させ、投影レンズの光軸を平行移動させることで、前記表示パネルのデータが投影される位置を投影レンズの光軸よりも撮影レンズの光軸に寄った状態で、前記写真フイルム上の投影位置を指定されたプリントサイズに応じた位置に変位させる手段とを設けたことを特徴とするカメラ。
  10. 前記カメラは、写真フイルムの撮影画面を、前記撮影レンズの像面湾曲を補正するために前記撮影レンズ側に凹面を向けて湾曲して支持しており更に光路長調整板を備えており、前記光路長調整板は、前記投影レンズの回動に連動して前記表示パネルと前記投影レンズとの間に挿入されて、前記投影レンズによって形成される前記表示パネルの像面の光軸方向の位置を調整することを特徴とする請求項記載のカメラ。
  11. 前記表示パネルを前記投影レンズ光軸に直交する平面に対して傾けることによって、前記投影レンズにより写真フイルム上に形成される前記表示パネルの像面を、写真フイルムの湾曲面に沿うようにしたことを特徴とする請求項10記載のカメラ。
  12. 前記写真フイルムの撮影画面は、前記撮影レンズ側に凹面を向けてフイルム長手方向に湾曲して支持されており、前記投影レンズ光軸は、前記撮影レンズ光軸を含みかつ前記長手方向に平行な平面上にこの平面の垂直方向から前記投影レンズ光軸を投射したときに、投射された光軸が前記撮影レンズ光軸と物体側で交差するように前記撮影レンズ光軸に対して傾けられていることを特徴とする請求項11記載のカメラ。
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