JP3856507B2

JP3856507B2 - Guided IVH puncture syringe

Info

Publication number: JP3856507B2
Application number: JP27190596A
Authority: JP
Inventors: 元基山下
Original assignee: 元基山下
Priority date: 1996-09-20
Filing date: 1996-09-20
Publication date: 2006-12-13
Anticipated expiration: 2016-09-20
Also published as: JPH1094611A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ガイド付ＩＶＨ本穿刺用注射器に関するものであり、特に、静脈を通じて高カロリーの成分等を体内に取り込ませるカテーテルを挿入させるガイドとなる外套管を正確な位置、角度及び深さに装着するためのガイド付ＩＶＨ本穿刺用注射器に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
従来より、血液中に薬物等を直接投与するには、注射器により直接静脈中に薬物等を注入している。つまり、図４に示すように、静脈１６に注射針１２を直接穿刺し注射針１２を通じて血液１７中に薬物等が注入される。図４は血管注射をする様子を示す説明図である。このとき、静脈１６の内部の略中央に注射針１２の先端を挿通するためには、皮膚１５上の注射針１２を穿刺する位置、角度及び深さの３つの条件に注意しなくてはならない。つまり、皮膚１５上の３つの位置Ａ，Ｂ，Ｃのうち静脈１６の直上であるＢの位置で、角度Ｆが直上からみて注射針１２が静脈１６に重なる角度で、角度Ｅが注射針１２の長さを考慮したとき静脈１６に到達できる角度の範囲内でできるだけ小さく、このときの深さＤが注射針１２の先端が静脈１６の略中央にくる長さにする。
【０００３】
また、高カロリーの成分等を体内に取り込ませるためには、静脈の中でも鎖骨下静脈、内頚静脈、腸骨大腿静脈等の太めの静脈を通じて行なわれている。このとき、これらの静脈には、カテーテルという折り曲げ自在な管が先端より長さ２０cm乃至７０cmにわたって内部に挿通され留置される。そして、このカテーテルの他端より点滴等が接続され、体内に高カロリーの成分等が送り込まれる。しかし、このカテーテルは血管のように弾性に富み柔らかく、そのままの状態では容易に血管内に先端を挿通させることができない。そこで、前記カテーテルの先端の挿通には、図５に示すような、ＩＶＨ本穿刺用注射器２１が使用されている。図５は従来のＩＶＨ本穿刺用注射器から外套管を分離した様子を示す縦断面図、図６は図５のＩＶＨ本穿刺用注射器の各断面を示す断面図であり、図６の（ａ）は図５のＵ２−Ｕ２断面、図６の（ｂ）は図５のＶ２−Ｖ２断面、図６の（ｃ）は図５のＷ２−Ｗ２断面、図６の（ｄ）は図５のＸ２−Ｘ２断面、図６の（ｅ）は図５のＹ２−Ｙ２断面である。なお、ＩＶＨとは、ｉｎｔｒａｖｅｎｏｕｓｈｙｐｅｒａｌｉｍｅｎｔａｔｉｏｎの略で中心静脈栄養のことである。
【０００４】
図５及び図６に示すように、ＩＶＨ本穿刺用注射器２１は、注射針２２と、外筒２３と、内筒２４と、外套管２７とで構成されている。注射針２２は、長さ略８０mmで、断面の面積が通常の腕等に使用する注射器の注射針の断面積の略９倍である。注射針２２は、先端が容易に穿刺できるように斜めに所定の角度で傾斜して切断されている。また、注射針２２の他端には、外筒２３に着脱可能に接続する接続部２２ａが設けられている。外筒２３は、略円筒状をしており長手方向の一端が収束しており注射針２２の接続部２２ａに嵌合可能な接続部２３ａが形成されている。つまり、注射針２２と外筒２３とは接続部２２ａ，２３ａを通じて着脱可能に接続されている。
【０００５】
外筒２３の長手方向の他端には、フランジ部２３ｂが形成されており、このフランジ部２３ｂの側から内筒２４が挿通さている。内筒２４は、ピストン部２５及び柄２６で構成されている。ピストン部２５は、所定厚さで、外周の形状が外筒２３の内周面に密接可能な形状であり、外周面上を周回して突出したパッキン部２５ａが厚さ方向の両端に各々に形成されている。このパッキン部２５ａは、弾力性がありピストン部２５を外筒２３の内部に挿入したときにピストン部２５の外周面が外筒２３の内周面に気密状態で密接するための役割を担っている。柄２６は断面略十文字状の容易に変形しない棒材であり、長手方向の一端に円盤状のフランジ部２６ａが形成されている。柄２６の他端には、ピストン部２５が厚さ方向の端部の略中央が固着されており、これらピストン部２５と、柄２６とで内筒２４が構成されている。
【０００６】
このように構成された内筒２４は、外筒２３のフランジ部２３ｂ側の端部より、ピストン部２５側から挿通されている。つまり、ＩＶＨ本穿刺用注射器２１は、通常の腕等に使用する注射器に比べて、注射針２２の長さ及び断面の面積が大幅に大きくなったものである。このように構成されたＩＶＨ本穿刺用注射器２１は、図５及び図６に示すように、注射針２２の外周面を密接状態で被覆し、折り曲げ可能で弾力性のある外套管２７を注射針２２に予め装着して使用される。そして、図７に示すような手順でカテーテルは先端を静脈内に挿入される。図７は従来のＩＶＨ本穿刺用注射器を使用してカテーテルが静脈に挿通される様子を示す説明図である。
【０００７】
カテーテル２８を静脈内に挿入するには、カテーテル２８を挿入するガイドとなる外套管２７の先端を静脈１６に挿入しなければならない。また、外套管２７の先端を静脈１６に挿入するためには、ＩＶＨ本穿刺用注射器２１の注射針２２を静脈１６に穿刺しなくてはならない。さらに、ＩＶＨ本穿刺用注射器２１の注射針２２を静脈１６に穿刺するためには、予め、ＩＶＨ本穿刺用注射器２１の穿刺位置、角度及び深さを決めなければならない。特に、ＩＶＨ本穿刺用注射器２１の注射針２２は断面の面積が通常の注射器の注射針の断面の面積の略９倍と大きく、人体への穿刺に対する人体が受けるダメージが大きい。そのため、１回の穿刺で確実に穿刺作業を完了させなければならない。
【０００８】
したがって、まず、図７の（ａ）に示すように、通常の太さの注射針１２を有する注射器１１で予め穿刺位置、角度及び深さの見当を付けておく必要がある。なお、穿刺位置、角度及び深さが正しいかどうかは、注射器１１の外筒内に予め陰圧をかけておき、血液１７が勢いよく流入してくるかどうかを探ればよい。つまり、注射器１１の内筒１４を少し引いた状態を保持しながら、穿刺位置、角度及び深さを順次変更して複数回の穿刺を繰り返していき、血液１７が最も勢いよく流入してくるところが、最適な穿刺位置、角度及び深さである。なお、注射器１１による穿刺は、注射針１２の断面積が充分小さいために、複数回にわたる穿刺も人体にほとんどダメージを与えることはない。このように、穿刺位置、角度及び深さが決定されたら、同図（ｂ）に示すように、注射器１１の注射針１２を皮膚１５及び静脈１６より抜き去る。続いて、同図（ｃ）に示すように、外套管２７を注射針２２に装着させたＩＶＨ本穿刺用注射器２１を注射器１１を抜き去った位置に同じ角度及び深さで穿刺する。なお、このときも注射器１１による穿刺同様にＩＶＨ本穿刺用注射器２１の内筒２４を少しひくことにより外筒２３内には陰圧をかけておく。そして、外筒２３内に血液１７が流入することで、注射針２２の穿刺位置、角度及び深さが適切であることを確認できる。この状態を確認できたら、同図（ｄ）に示すように、注射針２２を皮膚１５及び静脈１６より抜き去る。このとき、予め注射針２２の外周に装着されていた外套管２７だけが先端を皮膚１５及び静脈１６内に介在させたまま残る。そこで、続いて、同図（ｅ）に示すように、外套管２７内にカテーテル２８を挿通させて、先端より略２０cm乃至７０cm程度にわたって静脈１６の内部へと送り込んだら皮膚１５外部への露出部を皮膚１５に縫い付けたりテーピング等により固定する。なお、外套管２７は、カテーテル２８の静脈１６への留置後、同図（ｆ）に示すように、皮膚１５及び静脈１６から引き抜くとともに、つまみ部２７ａを横方向引っ張ることで２つに分割し、除去する。
【０００９】
このようにして、従来より、高カロリーの成分等を血液１７中に投与するには、通常の注射器１１による穿刺位置、角度及び深さの決定、ＩＶＨ本穿刺用注射器２１による外套管２７の静脈１６内への埋め込み、外套管２７をガイドにカテーテル２８の静脈１６内への挿通の３つの工程を経ての前準備が必要である。そして、これらの工程が終了してから、カテーテル２８を通じて静脈１６内に高カロリーの成分等が注入される。
【００１０】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記のように、ＩＶＨ本穿刺用注射器２１の注射針２２を穿刺する位置、角度及び深さを決定する手段である注射器１１の注射針１２は、ＩＶＨ本穿刺用注射器２１の注射針２２を穿刺する直前に静脈１６及び皮膚１５より抜かれてしまうため、位置、角度及び深さについては医師の記憶にたよる部分が殆どであり、熟練した技術がない限り充分に信頼度が高いものとはいえなかった。また、ＩＶＨ本穿刺用注射器２１の注射針２２の断面積は、注射器１１の注射針１２の断面積の略９倍と非常に大きく人体に与えるダメージが大きかった。なお、アルコール中毒禁断症状の患者では、大量の補液が必要であるにも拘らず、激しい体動を行なうために、通常の点滴ではすぐに静脈が破れてしまう。したがって、ＩＶＨ用のカテーテルを用いることが望ましいが、局所麻酔により痛みを除去しても、体動を行なうため、上記の方法では、ＩＶＨ本穿刺用注射器２１を的確な位置、角度及び深さで穿刺するのに充分とはいえなかった。
【００１１】
そこで、本発明は、注射器により決定された穿刺位置、角度及び深さを目分量に頼ることなく正確に穿刺できるガイド付ＩＶＨ本穿刺用注射器の提供を課題とするものである。
【００１３】
【課題を解決するための手段】
請求項１の発明にかかるガイド付ＩＶＨ本穿刺用注射器は、筒状のガイド管と、途中が略均一な断面の筒状で一端の開口部が収束し接続部が形成されるとともに他端の開口部が開放された外筒と、筒状で一端が鋭利な形状になっており、他端に前記外筒の接続部に嵌合可能な接続部が形成され、一端に前記ガイド管の一端をそろえ他端から前記ガイド管の他端を外部へさせるとともに前記ガイド管の外周面との間に両端部へと連続してつながる所定の空間を残した状態で前記ガイド管が内部に介装及び固着されたガイド管付注射針と、前記外筒の他端側より挿通され前記外筒の内面と気密状態で摺動するピストン部及び棒状で前記ピストン部に一端を固着された柄からなり、長手方向に中央を前記ピストン部及び前記柄に連通して各々に摺動孔及びガイド孔が穿設されているとともに前記外筒の他端より前記外筒の内部に前記ピストン部を先頭に挿通したとき前記ガイド管の前記外筒内への突出部分が摺動孔及びガイド孔に連通して気密状態で摺動する内筒と、筒状で前記ガイド管付注射針の外周を少なくとも一端近傍において略密接状態で被覆するとともに前記ガイド管付注射針の外周より着脱可能な外套管とを備えたものである。ここで、ガイド管付注射針、外筒、内筒及びガイド管の断面形状には、円があるが、その他に、楕円、各種多角形等どのような形状でもよい。また、使用目的には、静脈中にカテーテルの先端を挿入することがあるが、その他に、静脈中に直接高カロリーの成分を注入してもよい。
【００１４】
したがって、請求項１の発明のガイド付ＩＶＨ本穿刺用注射器によれば、通常の太さの注射針を有する注射器により静脈への最適な穿刺位置、角度及び深さを予め仮決定しておき、続いて通常の注射器の注射針のみを残したまま他の部分を除去し、注射針の中央の孔をガイドに、容易に変形しない棒状のガイド針の一端を静脈内へと挿入し、ガイド針の一端を静脈内に挿入したままの状態にして注射針を除去し、さらに、ガイド針の他端を注射針の先端より注射針の内部を通り内筒の外部へと略直線状に連続してつながるガイド管へと挿通させながら注射針またはガイド管付注射針を静脈に穿刺すれば、注射針またはガイド管付注射針はガイド針の挿通されている位置においてガイド針と同じ角度で静脈内へと導かれる。
【００１５】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について説明をする。図１は本発明の一実施形態であるガイド付ＩＶＨ本穿刺用注射器から外套管を分離した様子を示す縦断面図、図２は図１のガイド付ＩＶＨ本穿刺用注射器の各断面を示す断面図であり、図２の（ａ）は図１のＵ１−Ｕ１断面、図２の（ｂ）は図１のＶ１−Ｖ１断面、図２の（ｃ）は図１のＷ１−Ｗ１断面、図２の（ｄ）は図１のＸ１−Ｘ１断面、図２の（ｅ）は図１のＹ１−Ｙ１断面である。
【００１６】
図１及び図２に示すように、本実施形態のガイド付ＩＶＨ本穿刺用注射器１は、ガイド管付注射針２と、外筒３と、内筒４と、外套管７で全体が構成されている。
【００１７】
ガイド管付注射針２は、長さ略８０mmで、断面の面積が通常の腕等に使用する注射器の注射針の断面積の略９倍である。そして、一端は容易に穿刺できるように斜めに所定の角度で傾斜して切断されている。また、他端には、外筒３に着脱可能に接続する接続部２ａが設けられている。そして、ガイド管付注射針２の内部には、さらにガイド管２ｂが挿通されている。
【００１８】
ガイド管２ｂは、通常の注射針と略同様の内部が空洞の針状であり、一端をガイド管付注射針２の穿刺する側に合わせ、他端をガイド管付注射針２の外部へと突出させてガイド管付注射針２の内部に挿通され固着されている。このガイド管２ｂは、内径が通常の注射器の注射針の内径と略等しく外径がガイド管付注射針２の内部との間に血液が移動するのに充分な断面積を残せる程の大きさである。つまり、ガイド管付注射針２の内周面とガイド管２ｂの外周面の間には、ガイド管付注射針２の一端から他端へと連続してつながる空間が形成されており、この空間を血液が移動できる。
【００１９】
外筒３は、略円筒状をしており長手方向の一端が収束しておりガイド管付注射針２の接続部２ａに嵌合可能な接続部３ａが形成されている。つまり、ガイド管付注射針２と外筒３は接続部２ａ，３ａを通じて接続されている。このとき、接続部２ａ，３ａは接着剤等により離脱不能に固着されており、ガイド管付注射針２と外筒３とは一体化されている。さらに、ガイド管２ｂは、ガイド管付注射針２の内部より外筒３の内部へと突出している。外筒３の長手方向の他端には、フランジ部３ｂが形成されており、このフランジ部３ｂの側から内筒４が挿通される。
【００２０】
内筒４は、ピストン部５と柄６とで構成されている。ピストン部５は、所定厚さで、外周の形状が外筒３の内周面に密接可能な形状であり、外周面上を周回して突出したパッキン部５ｂが厚さ方向の両端に各々に形成されている。このパッキン部５ｂは、弾力性がありピストン部５を外筒３の内部に挿入したときにピストン部５の外周面が外筒３の内周面に気密状態で密接するための役割を担っている。柄６は容易に変形しない断面略十文字状の棒材であり、長手方向の一端に円盤状のフランジ部６ａが形成されている。柄６の他端には、ピストン部５が厚さ方向の端部の略中央が連結されており、これらピストン部５と、柄６とで内筒４が構成されている。
【００２１】
このように構成された内筒４は、外筒３のフランジ部３ｂ側の端部より、ピストン部５側から挿通されている。また、ピストン部５及び柄６には、内筒４の中央を長手方向に連通する摺動孔５ａ及びガイド孔６ｂが各々に穿設されている。そのため、ガイド管付注射針２の内部より外筒３の内部へと突出したガイド管２ｂは、内筒４が外筒３内に挿通されている状態では、摺動孔５ａ及びガイド孔６ｂに連通して挿通されている。なお、摺動孔５ａの周囲には、中心方向へ向かって突出するパッキン部５ｃが周回してピストン部５の厚さ方向両端に形成されている。そのため、ガイド管２ｂとピストン部５との間に気密性が保たれている。また、ガイド孔６ｂの内径はガイド管２ｂの内径より大きめであり、殆ど抵抗がなく、ガイド管２ｂの存在は内筒４の操作を何ら妨げるものではない。
【００２２】
つまり、本実施形態のガイド付ＩＶＨ本穿刺用注射器１は、従来のＩＶＨ本穿刺用注射器２１において、注射針２２を内部にガイド管２ｂを備えたガイド管付注射針２に代えたものであり、内筒２４を中央を長手方向に連通して貫通する摺動孔５ａ及びガイド孔６ｂを備えた内筒４に代えたものである。また、ガイド付ＩＶＨ本穿刺用注射器１を使用しても外筒３内に陰圧をかけた状態で静脈にガイド管付注射針２を穿刺すれば、ＩＶＨ本穿刺用注射器２１の場合と同様に血液がガイド管付注射針２内を通って外筒３内へと流入する。ただし、ガイド管２ｂ内には陰圧は加わることがないので、ガイド管２ｂ内を血液が移動することはない。また、ガイド管２ｂ内の空間はガイド管付注射針２の先端より柄６のフランジ部６ａまで連通して何も妨げるものがないので、ガイド管２ｂの内径より小さい外径を持つ直線状の棒材ならば挿通させることができる。この点で、ＩＶＨ本穿刺用注射器２１と相違する。
【００２３】
このような構成のガイド付ＩＶＨ本穿刺用注射器１は、ＩＶＨ本穿刺用注射器２１と同様にガイド管付注射針２の外周面を略密接状態で被覆し、折り曲げ可能で弾力性のある外套管７をガイド管付注射針２に予め装着させて使用される。
【００２４】
ここで、本実施形態のガイド付ＩＶＨ本穿刺用注射器１を使用してのカテーテルの先端の静脈内への挿入工程について説明する。カテーテルの先端を静脈内へ挿入するには、予め、ガイドとなる外套管７の先端を静脈内へ挿入しておかなければならない。外套管７は図３に示すような手順で先端を静脈内に挿入される。図３は本発明の一実施形態であるガイド付ＩＶＨ本穿刺用注射器の外套管が先端を静脈に挿通される様子を示す説明図である。なお、外套管７の先端が静脈１６に挿入されたのちに、カテーテルを静脈内に挿入する工程については従来と同様である。
【００２５】
まず、図３の（ａ）に示すように、通常の太さの注射針１２を有する注射器１１で予め穿刺位置、角度及び深さを仮決定しておく。なお、穿刺位置、角度及び深さが正しいかどうかは、注射器１１の外筒内に予め陰圧をかけておき、血液１７が勢いよく流入してくるかどうかを探る。つまり、注射器１１の内筒１４を少し引いた状態を保持しながら、穿刺位置、角度及び深さを順次変更して複数回の穿刺を繰り返していき、血液１７が最も勢いよく流入してくるところが、最適な穿刺位置、角度及び深さである。なお、注射器１１による穿刺は、注射針１２の断面積が充分小さいために、複数回にわたる穿刺も人体に殆どダメージを与えることはない。
【００２６】
このようにして、穿刺位置、角度及び深さが決定されたら、同図（ｂ）に示すように、注射器１１は、注射針１２が先端を皮膚１５及び静脈１６内部に残ったままその他の部分を離脱させる。
【００２７】
続いて、同図（ｃ）に示すように、注射針１２の内部に容易に変形しないガイド針８を挿通し、先端が静脈１６を略貫通するまで差し込む。なお、ガイド針８の外径は注射針１２の内径より小さいため、注射針１２内を挿通させることは容易である。また、ガイド針８の外径は注射針１２の内径より小さいため、注射針１２と同様に、皮膚１５、静脈１６及び周囲組織に殆どダメージを与えないことは言うまでもない。
【００２８】
続いて、同図（ｄ）に示すように、注射針１２を皮膚１５及び静脈１６より引き抜くと、皮膚１５及び静脈１６には、ガイド針８のみが残る。そして、ガイド針８が、ガイド付ＩＶＨ本穿刺用注射器１を穿刺すべき位置及び角度を示すことになる。
【００２９】
ガイド針８をガイドにガイド付ＩＶＨ本穿刺用注射器１を静脈１６内に穿刺するには、同図（ｅ）に示すように、ガイド管付注射針２の内部に介在されているガイド管２ｂ内へと、ガイド針８の端部を挿通させる。そのまま、同図（ｆ）に示すように、ガイド管２ｂとガイド針８をスライドさせながらガイド付ＩＶＨ本穿刺用注射器１のガイド管付注射針２を皮膚１５へと移動させれば、ガイド付ＩＶＨ本穿刺用注射器１は、的確な位置及び角度にて静脈１６へと穿刺されていく。このとき、予め、内筒４を少し引き気味にして外筒３内に陰圧をかけておけば、ガイド管付注射針２の先端が静脈１６の略中央付近に位置するときに勢いよく血液１７が外筒３内へと流入するため、穿刺する深さも容易に決定できる。また、同時に穿刺位置及び角度が適切であることも確認できる。この状態を確認できたら、ガイド管付注射針２及びガイド針８を皮膚１５及び静脈１６より抜き去る。このとき、予めガイド管付注射針２の外周に装着されていた外套管７だけが先端を皮膚１５及び静脈１６内に介在させたまま残る。
【００３０】
この後は、従来のＩＶＨ本穿刺用注射器２１の外套管２７を使用する場合と同様にカテーテルを装着させる。つまり、外套管７内にカテーテルの先端を挿通させて、先端より略２０cm乃至７０cm程度にわたって静脈１６の内部へと送り込んだら皮膚１５外部への露出部を皮膚１５に縫い付けたりテーピング等により固定する。なお、外套管７は、カテーテルの静脈１６への留置後、皮膚１５及び静脈１６から引き抜くとともに、つまみ部７ａを横方向引っ張ることで２つに分割し除去する。
【００３１】
このように、本実施形態のガイド付ＩＶＨ本穿刺用注射器１は、従来のＩＶＨ本穿刺用注射器２１において、注射針２２を内部にガイド管２ｂを備えたガイド管付注射針２に代えたものであり、内筒２４を中央を長手方向に連通して貫通する摺動孔５ａ及びガイド孔６ｂを備えた内筒４に代えたものである。つまり、通常の注射器１１により決定された穿刺位置及び角度を忠実に記録できるガイド針８をガイドに最適な穿刺位置、角度及び深さで穿刺できるものである。
【００３２】
したがって、本実施形態のガイド付ＩＶＨ本穿刺用注射器１は、通常の太さの注射針１２を有する注射器１１により静脈への最適な穿刺位置、角度及び深さを予め調べておき、続いて通常の注射器１１の注射針１２のみを残したまま他の部分を除去し、注射針１２の中央の孔をガイドに、容易に変形しない棒状のガイド針８の一端を静脈１６内へと挿入し、ガイド針８は一端を静脈１６内に挿入されたままの状態で注射針１２を除去し、さらに、ガイド針８の他端をガイド管２ｂへと挿通させながらガイド管２ｂを静脈１６に穿刺すれば、ガイド管付注射針２はガイド針８の挿通されている位置においてガイド針８と同じ角度で静脈１６内へと導かれるので、予め通常の太さの注射針１２を有する注射器１１により調べておいた静脈１６への最適な穿刺位置及び角度でガイド管付注射針２を静脈１６内に一回の作業で容易に穿刺することができる。このとき、内筒４を予め引き気味にしておいて外筒３内を陰圧状態にしておけば、最適な深さにガイド管付注射針２の先端が到達したときに外筒３内へ血液１７が流入する。その後、ガイド管付注射針２を除去すれば、外套管７だけが先端を静脈１６内に残し、カテーテルの先端を静脈１６内に挿入するためのガイドの役割を果たす。
【００３３】
なお、上記説明では、ガイド管付注射針２、外筒３、内筒４及びガイド管２ｂの断面形状を円としたが、その他に、楕円、各種多角形等どのような形状でもよい。また、使用目的には、静脈１６中にカテーテルの先端を挿入することがあるが、その他に、静脈１６中に本実施形態のガイド付ＩＶＨ本穿刺用注射器１により直接血液１７等の高カロリーの成分を注入しても構わない。
【００３４】
また、ガイド針８の材質は、セラミックスやステンレス等でもよいが、その他に、ガイド付ＩＶＨ本穿刺用注射器１を静脈に穿刺する際のガイドとしての使用に対して容易に変形及び破損しない材質であるとともに、人体に悪影響をあたえないものであればどのようなものにしても構わない。
【００３５】
【発明の効果】
以上のように、請求項１の発明のガイド付ＩＶＨ本穿刺用注射器は、通常の太さの注射針を有する注射器により静脈への最適な穿刺位置、角度及び深さを予め仮決定しておき、続いて通常の注射器の注射針のみを残したまま他の部分を除去し、注射針の中央の孔をガイドに、容易に変形しない棒状のガイド針の一端を静脈内へと挿入し、ガイド針は一端を静脈内に挿入されたままの状態で注射針を除去し、さらに、ガイド針の他端を注射針の先端より注射針の内部を通り内筒の外部へと略直線状に連続してつながるガイド管へと挿通させながら注射針またはガイド管付注射針を静脈に穿刺すれば、注射針またはガイド管付注射針はガイド針の挿通されている位置においてガイド針と同じ角度で静脈内へと導かれるので、予め通常の注射器により調べておいた静脈への最適な穿刺位置、角度で注射針またはガイド管付注射針を静脈内に一回の作業で容易に穿刺することができる。このとき、内筒を予め引き気味にしておいて外筒内を陰圧状態にしておけば、最適な深さに注射針またはガイド管付注射針の先端が到達したときに外筒内へ血液が流入する。その後、注射針またはガイド管付注射針を除去すれば、外套管だけが先端を静脈内に残し、カテーテルの先端を静脈内に挿入するためのガイドの役割を果たす。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施形態であるガイド付ＩＶＨ本穿刺用注射器から外套管を分離した様子を示す縦断面図である。
【図２】図１のガイド付ＩＶＨ本穿刺用注射器の各断面を示す断面図である。
【図３】本発明の一実施形態であるガイド付ＩＶＨ本穿刺用注射器の外套管が先端を静脈に挿通される様子を示す説明図である。
【図４】血管注射をする様子を示す説明図である。
【図５】従来のＩＶＨ本穿刺用注射器から外套管を分離した様子を示す縦断面図である。
【図６】図５のＩＶＨ本穿刺用注射器の各断面を示す断面図である。
【図７】従来のＩＶＨ本穿刺用注射器を使用してカテーテルが静脈に挿通される様子を示す説明図である。
【符号の説明】
１ガイド付ＩＶＨ本穿刺用注射器
２ガイド管付注射針
２ａ接続部
２ｂガイド管
３外筒
３ａ接続部
３ｂフランジ部
４内筒
５ピストン部
５ａ摺動孔
５ｂパッキン部
５ｃパッキン部
６柄
６ａフランジ部
６ｂガイド孔
７外套管
７ａつまみ部
８ガイド針
１１注射器
１２注射針
１３外筒
１４内筒
１５皮膚
１６静脈
１７血液[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a guided IVH puncture syringe, and in particular, an outer tube serving as a guide for inserting a catheter for taking a high-calorie component into a body through a vein is mounted at an accurate position, angle and depth. It is related with the IVH book puncture syringe with a guide for doing.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, in order to directly administer a drug or the like into blood, the drug or the like is directly injected into a vein by a syringe. That is, as shown in FIG. 4, the injection needle 12 is punctured directly into the vein 16, and a drug or the like is injected into the blood 17 through the injection needle 12. FIG. 4 is an explanatory view showing a state of blood vessel injection. At this time, in order to insert the tip of the injection needle 12 substantially into the center of the vein 16, attention must be paid to the three conditions of the position, angle, and depth at which the injection needle 12 is punctured on the skin 15. . That is, of the three positions A, B, and C on the skin 15, the position F is directly above the vein 16, the angle F is an angle at which the injection needle 12 overlaps the vein 16 when viewed from directly above, and the angle E is the injection needle 12. When the length of the needle is taken into consideration, the depth D is as small as possible within the range of the angle at which the vein 16 can be reached.
[0003]
In addition, in order to incorporate a high calorie component into the body, it is performed through a thick vein such as the subclavian vein, the internal jugular vein, and the iliac femoral vein. At this time, a bendable tube called a catheter is inserted into these veins in a length of 20 cm to 70 cm from the tip, and is placed therein. Then, an infusion or the like is connected from the other end of the catheter, and a high-calorie component or the like is sent into the body. However, this catheter is elastic and soft like a blood vessel, and the tip cannot easily be inserted into the blood vessel as it is. Therefore, an IVH permanent puncture syringe 21 as shown in FIG. 5 is used to insert the distal end of the catheter. FIG. 5 is a longitudinal sectional view showing a state in which the mantle tube is separated from the conventional IVH book puncture syringe, and FIG. 6 is a sectional view showing each section of the IVH book puncture syringe of FIG. 5 is a U2-U2 cross section, FIG. 6B is a V2-V2 cross section of FIG. 5, FIG. 6C is a W2-W2 cross section of FIG. 5, and FIG. 6D is X2 of FIG. -X2 cross section, (e) of FIG. 6 is a Y2-Y2 cross section of FIG. IVH is an abbreviation for intravenous hyperalignment, which is central parenteral nutrition.
[0004]
As shown in FIGS. 5 and 6, the IVH permanent puncture syringe 21 includes an injection needle 22, an outer cylinder 23, an inner cylinder 24, and an outer tube 27. The injection needle 22 has a length of about 80 mm and a cross-sectional area of about 9 times the cross-sectional area of the injection needle of a syringe used for a normal arm or the like. The injection needle 22 is obliquely cut at a predetermined angle so that the tip can be easily punctured. The other end of the injection needle 22 is provided with a connecting portion 22a that is detachably connected to the outer cylinder 23. The outer cylinder 23 has a substantially cylindrical shape, one end in the longitudinal direction converges, and a connection portion 23 a that can be fitted to the connection portion 22 a of the injection needle 22 is formed. That is, the injection needle 22 and the outer cylinder 23 are detachably connected through the connection portions 22a and 23a.
[0005]
A flange portion 23b is formed at the other end of the outer cylinder 23 in the longitudinal direction, and the inner cylinder 24 is inserted from the flange portion 23b side. The inner cylinder 24 includes a piston portion 25 and a handle 26. The piston portion 25 has a predetermined thickness and an outer peripheral shape that can be brought into close contact with the inner peripheral surface of the outer cylinder 23, and packing portions 25 a that protrude around the outer peripheral surface are provided at both ends in the thickness direction. Is formed. The packing portion 25a is elastic and plays a role for bringing the outer peripheral surface of the piston portion 25 into tight contact with the inner peripheral surface of the outer cylinder 23 when the piston portion 25 is inserted into the outer cylinder 23. Yes. The handle 26 is a bar that has a substantially cross-shaped cross section and is not easily deformed. A disc-shaped flange portion 26a is formed at one end in the longitudinal direction. The piston 25 is fixed to the other end of the handle 26 at the substantially center of the end in the thickness direction. The piston 25 and the handle 26 constitute an inner cylinder 24.
[0006]
The inner cylinder 24 configured in this manner is inserted from the end of the outer cylinder 23 on the flange portion 23b side from the piston portion 25 side. That is, the IVH permanent puncture syringe 21 has a significantly larger length and cross-sectional area of the injection needle 22 than a syringe used for a normal arm or the like. As shown in FIGS. 5 and 6, the IVH puncture syringe 21 configured as described above covers the outer peripheral surface of the injection needle 22 in a close contact state, and a flexible outer tube 27 that can be bent is provided as the injection needle. 22 is used in advance. The catheter is then inserted into the vein at the tip as shown in FIG. FIG. 7 is an explanatory view showing a state where a catheter is inserted into a vein using a conventional IVH puncture syringe.
[0007]
In order to insert the catheter 28 into the vein, the distal end of the outer tube 27 serving as a guide for inserting the catheter 28 must be inserted into the vein 16. In addition, in order to insert the distal end of the outer tube 27 into the vein 16, the injection needle 22 of the IVH main puncture syringe 21 must be punctured into the vein 16. Further, in order to puncture the vein 16 with the injection needle 22 of the IVH main puncture syringe 21, the puncture position, angle and depth of the IVH main puncture syringe 21 must be determined in advance. In particular, the injection needle 22 of the IVH main puncture syringe 21 has a cross-sectional area that is approximately nine times as large as the cross-sectional area of the injection needle of a normal syringe, and the human body is greatly damaged by puncturing the human body. Therefore, it is necessary to complete the puncturing operation with one puncture.
[0008]
Therefore, first, as shown in FIG. 7A, it is necessary to preliminarily register the puncture position, the angle, and the depth with the syringe 11 having the normal thickness of the injection needle 12. Whether the puncture position, angle, and depth are correct may be determined by applying a negative pressure in advance into the outer cylinder of the syringe 11 to determine whether the blood 17 flows in vigorously. That is, while maintaining the state in which the inner cylinder 14 of the syringe 11 is slightly pulled, the puncture position, the angle and the depth are sequentially changed, and the puncture is repeated a plurality of times, and the blood 17 flows in most vigorously. The optimal puncture position, angle and depth. The puncture with the syringe 11 has a sufficiently small cross-sectional area of the injection needle 12, so that the puncture over a plurality of times hardly damages the human body. When the puncture position, angle and depth are thus determined, the injection needle 12 of the syringe 11 is removed from the skin 15 and the vein 16 as shown in FIG. Subsequently, as shown in FIG. 3C, the IVH permanent puncture syringe 21 having the outer tube 27 attached to the injection needle 22 is punctured at the same angle and depth at the position where the syringe 11 is removed. At this time, similarly to the puncture with the syringe 11, negative pressure is applied to the outer cylinder 23 by slightly pulling the inner cylinder 24 of the IVH main puncture syringe 21. And when blood 17 flows in into the outer cylinder 23, it can confirm that the puncture position, angle, and depth of the injection needle 22 are appropriate. If this state can be confirmed, the injection needle 22 is removed from the skin 15 and the vein 16 as shown in FIG. At this time, only the outer tube 27 previously attached to the outer periphery of the injection needle 22 remains with its tip interposed in the skin 15 and the vein 16. Therefore, as shown in FIG. 5E, when the catheter 28 is inserted into the outer tube 27 and is fed into the vein 16 over about 20 cm to 70 cm from the tip, the exposed portion to the outside of the skin 15 is obtained. Is fixed to the skin 15 by sewing or taping. The outer tube 27 is pulled out from the skin 15 and the vein 16 after the catheter 28 is placed in the vein 16 and is divided into two by pulling the knob portion 27a in the lateral direction as shown in FIG. ,Remove.
[0009]
Thus, conventionally, in order to administer a high calorie component or the like into the blood 17, determination of the puncture position, angle and depth by the normal syringe 11, vein of the outer tube 27 by the IVH main puncture syringe 21 It is necessary to prepare in advance through the three steps of implantation into the vein 16 and insertion of the catheter 28 into the vein 16 using the outer tube 27 as a guide. After these steps are completed, a high calorie component or the like is injected into the vein 16 through the catheter 28.
[0010]
[Problems to be solved by the invention]
However, as described above, the injection needle 12 of the syringe 11 which is a means for determining the position, angle and depth of the injection needle 22 of the IVH main puncture syringe 21 is the injection needle 22 of the IVH main puncture injector 21. Since it is removed from the vein 16 and the skin 15 immediately before puncture, most of the position, angle and depth depend on the doctor's memory, and it is sufficiently reliable unless there is skilled skill. I could not say. Further, the cross-sectional area of the injection needle 22 of the IVH puncture syringe 21 was very large, approximately nine times the cross-sectional area of the injection needle 12 of the syringe 11, and the damage given to the human body was large. In patients with withdrawal symptoms of alcoholism, although a large amount of fluid replacement is necessary, intense intravenous movement causes the vein to break immediately after normal infusion. Therefore, it is desirable to use an IVH catheter. However, even if pain is removed by local anesthesia, body movement is performed. Therefore, in the above method, the IVH puncture syringe 21 is positioned at an accurate position, angle, and depth. It was not enough to puncture.
[0011]
Accordingly, an object of the present invention is to provide a guided IVH puncture syringe that can accurately puncture the puncture position, angle, and depth determined by the syringe without depending on the amount of the eye.
[0013]
[Means for Solving the Problems]
Claim 1 The IVH puncture syringe with a guide according to the present invention has a cylindrical guide tube, a cylindrical tube with a substantially uniform cross section in the middle, an opening at one end converges, a connection portion is formed, and an opening at the other end An open outer cylinder, a cylindrical shape with one sharp end, and a connection portion that can be fitted to the connection portion of the outer cylinder is formed at the other end, Align one end of the guide tube at one end and connect the other end of the guide tube from the other end to the outside In a state of leaving a predetermined space continuously connected to both ends between the outer periphery of the guide tube and The guide tube is inside An intervening and fixed guide needle with a guide tube, a piston portion that is inserted from the other end side of the outer cylinder and slides in an airtight state with the inner surface of the outer cylinder, and a handle that is fixed to the piston portion in a rod shape The longitudinal center of the piston portion and the handle communicate with each other, a sliding hole and a guide hole are formed in each, and the piston portion is inserted into the outer cylinder from the other end of the outer cylinder. When the guide tube is inserted at the top, the protruding portion of the guide tube into the outer tube communicates with the sliding hole and the guide hole and slides in an airtight state, and the outer periphery of the cylindrical injection needle with the guide tube An outer tube that covers at least near one end in a substantially intimate state and is detachable from the outer periphery of the injection needle with a guide tube is provided. Here, the cross-sectional shapes of the injection needle with guide tube, the outer tube, the inner tube, and the guide tube include a circle, but other shapes such as an ellipse and various polygons may be used. In addition, for the purpose of use, the tip of the catheter may be inserted into the vein, but in addition, a high-calorie component may be directly injected into the vein.
[0014]
Therefore, the claims 1's According to the IVH book puncture syringe of the invention, the optimal puncture position, angle and depth to the vein are preliminarily determined in advance by a syringe having a normal thickness needle, and then the normal syringe Remove the other part, leaving only the injection needle, insert the center hole of the injection needle into the guide, insert one end of the rod-shaped guide needle that does not deform easily into the vein, and insert one end of the guide needle into the vein Remove the injection needle while it is still inserted, and further guide the other end of the guide needle from the tip of the injection needle through the inside of the injection needle to the outside of the inner cylinder in a substantially straight line. If the injection needle or the injection needle with a guide tube is punctured into the vein while being inserted, the injection needle or injection needle with the guide tube is guided into the vein at the same angle as the guide needle at the position where the guide needle is inserted.
[0015]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described. FIG. 1 is a longitudinal sectional view showing a state where an outer tube is separated from a guided IVH puncture syringe according to an embodiment of the present invention, and FIG. 2 is a sectional view showing each cross section of the guided IVH puncture syringe of FIG. 2 (a) is a U1-U1 cross section of FIG. 1, FIG. 2 (b) is a V1-V1 cross section of FIG. 1, FIG. 2 (c) is a W1-W1 cross section of FIG. 2D is a cross section taken along line X1-X1 in FIG. 1, and FIG. 2E is a cross section taken along line Y1-Y1 in FIG.
[0016]
As shown in FIGS. 1 and 2, the guided IVH puncture syringe 1 of this embodiment is entirely composed of a syringe needle 2 with a guide tube, an outer tube 3, an inner tube 4, and an outer tube 7. ing.
[0017]
The guide tube-equipped injection needle 2 has a length of about 80 mm and a cross-sectional area of about 9 times the cross-sectional area of the injection needle of a syringe used for a normal arm or the like. One end is cut obliquely at a predetermined angle so that it can be punctured easily. Moreover, the connection part 2a connected to the outer cylinder 3 so that attachment or detachment is possible is provided in the other end. A guide tube 2b is further inserted through the guide tube-equipped injection needle 2.
[0018]
The guide tube 2b has a hollow needle shape that is substantially the same as that of a normal injection needle. One end of the guide tube 2b is aligned with the puncture side of the injection needle 2 with a guide tube, and the other end is outside the injection needle 2 with a guide tube. It protrudes and is inserted and fixed inside the injection needle 2 with a guide tube. The guide tube 2b has an inner diameter that is substantially the same as the inner diameter of a syringe needle of a normal syringe, and an outer diameter that is large enough to leave a sufficient cross-sectional area for blood to move between the guide tube-equipped injection needle 2 and the inside. It is. That is, a space is formed between the inner peripheral surface of the guide tube-equipped injection needle 2 and the outer periphery of the guide tube 2b so as to be continuously connected from one end to the other end of the guide tube-equipped injection needle 2. The blood can move.
[0019]
The outer tube 3 has a substantially cylindrical shape, and one end in the longitudinal direction converges, and a connection portion 3a that can be fitted to the connection portion 2a of the injection needle 2 with guide tube is formed. That is, the injection needle 2 with guide tube and the outer cylinder 3 are connected through the connection portions 2a and 3a. At this time, the connecting portions 2a and 3a are fixed so as not to be detached by an adhesive or the like, and the injection needle 2 with guide tube and the outer cylinder 3 are integrated. Further, the guide tube 2 b protrudes from the inside of the injection needle 2 with a guide tube to the inside of the outer cylinder 3. A flange portion 3b is formed at the other end of the outer tube 3 in the longitudinal direction, and the inner tube 4 is inserted from the flange portion 3b side.
[0020]
The inner cylinder 4 is composed of a piston portion 5 and a handle 6. The piston portion 5 has a predetermined thickness and an outer peripheral shape that can be brought into close contact with the inner peripheral surface of the outer cylinder 3, and packing portions 5 b that protrude around the outer peripheral surface are provided at both ends in the thickness direction. Is formed. The packing portion 5b is elastic and plays a role for tightly contacting the outer peripheral surface of the piston portion 5 with the inner peripheral surface of the outer tube 3 in an airtight state when the piston portion 5 is inserted into the outer tube 3. Yes. The handle 6 is a rod having a cross shape that is not easily deformed, and has a disk-like flange portion 6a at one end in the longitudinal direction. The piston 6 is connected to the other end of the handle 6 at the approximate center of the end in the thickness direction. The piston 5 and the handle 6 constitute an inner cylinder 4.
[0021]
The inner cylinder 4 configured in this way is inserted from the end of the outer cylinder 3 on the flange portion 3b side from the piston portion 5 side. The piston portion 5 and the handle 6 are respectively provided with a sliding hole 5a and a guide hole 6b that communicate with the center of the inner cylinder 4 in the longitudinal direction. Therefore, the guide tube 2b protruding from the inside of the injection needle with guide tube 2 to the inside of the outer tube 3 is inserted into the sliding hole 5a and the guide hole 6b when the inner tube 4 is inserted into the outer tube 3. It is inserted in communication. In addition, around the sliding hole 5a, packing portions 5c projecting toward the central direction go around and are formed at both ends of the piston portion 5 in the thickness direction. Therefore, airtightness is maintained between the guide tube 2b and the piston portion 5. Further, the inner diameter of the guide hole 6b is larger than the inner diameter of the guide tube 2b, there is almost no resistance, and the presence of the guide tube 2b does not hinder the operation of the inner cylinder 4 at all.
[0022]
That is, the IVH book puncture syringe 1 with the guide according to the present embodiment is obtained by replacing the injection needle 22 with the guide tube-equipped needle 2 having the guide tube 2b therein in the conventional IVH book puncture syringe 21. The inner cylinder 24 is replaced with the inner cylinder 4 provided with a sliding hole 5a and a guide hole 6b that penetrate the center in the longitudinal direction. Further, even if the IVH book puncture syringe 1 with guide is used, if the needle 2 with a guide tube is punctured into a vein in a state where negative pressure is applied to the outer cylinder 3, it is the same as in the case of the IVH book puncture syringe 21. The blood flows into the outer tube 3 through the injection needle 2 with a guide tube. However, since no negative pressure is applied in the guide tube 2b, blood does not move in the guide tube 2b. Further, since the space in the guide tube 2b communicates from the tip of the injection needle 2 with guide tube to the flange portion 6a of the handle 6 and does not obstruct anything, a linear shape having an outer diameter smaller than the inner diameter of the guide tube 2b. If it is a bar, it can be inserted. This is different from the IVH permanent puncture syringe 21.
[0023]
The guided IVH puncture syringe 1 having the above-described configuration covers the outer peripheral surface of the guide tube-equipped injection needle 2 in a substantially intimate state, like the IVH permanent puncture syringe 21, and can be bent and is an elastic mantle tube. 7 is attached to the injection needle 2 with a guide tube in advance.
[0024]
Here, the step of inserting the distal end of the catheter into the vein using the guided IVH puncture syringe 1 of the present embodiment will be described. In order to insert the distal end of the catheter into the vein, it is necessary to insert the distal end of the outer tube 7 serving as a guide into the vein in advance. The outer tube 7 is inserted into the vein at the tip in the procedure shown in FIG. FIG. 3 is an explanatory view showing a manner in which the outer tube of the guided IVH puncture syringe according to the embodiment of the present invention is inserted into the vein at the tip. The process of inserting the catheter into the vein after the distal end of the outer tube 7 is inserted into the vein 16 is the same as in the prior art.
[0025]
First, as shown in FIG. 3A, a puncture position, an angle, and a depth are provisionally determined in advance with a syringe 11 having an injection needle 12 having a normal thickness. Whether the puncture position, angle, and depth are correct is determined by applying a negative pressure in advance into the outer cylinder of the syringe 11 to determine whether the blood 17 flows in vigorously. That is, while maintaining the state in which the inner cylinder 14 of the syringe 11 is slightly pulled, the puncture position, the angle and the depth are sequentially changed, and the puncture is repeated a plurality of times, and the blood 17 flows in most vigorously. The optimal puncture position, angle and depth. The puncture with the syringe 11 has a sufficiently small cross-sectional area of the injection needle 12, so that the puncture over a plurality of times hardly damages the human body.
[0026]
When the puncture position, angle, and depth are determined in this way, as shown in FIG. 5B, the syringe 11 has the other part with the needle 12 remaining inside the skin 15 and the vein 16 as shown in FIG. To leave.
[0027]
Subsequently, as shown in FIG. 2C, the guide needle 8 that is not easily deformed is inserted into the injection needle 12 and inserted until the distal end substantially penetrates the vein 16. Since the outer diameter of the guide needle 8 is smaller than the inner diameter of the injection needle 12, it is easy to insert the guide needle 8 through the injection needle 12. Further, since the outer diameter of the guide needle 8 is smaller than the inner diameter of the injection needle 12, it goes without saying that the skin 15, vein 16 and surrounding tissue are hardly damaged in the same manner as the injection needle 12.
[0028]
Subsequently, when the injection needle 12 is pulled out from the skin 15 and the vein 16 as shown in FIG. 4D, only the guide needle 8 remains in the skin 15 and the vein 16. And the guide needle 8 will show the position and angle which should puncture the IVH book puncture syringe 1 with a guide.
[0029]
In order to puncture the IVH main puncture syringe 1 with guide with the guide needle 8 as a guide into the vein 16, as shown in FIG. 5 (e), the guide tube 2b interposed inside the injection needle 2 with guide tube. The end of the guide needle 8 is inserted into the inside. If the guide tube 2b and the guide needle 8 are moved to the skin 15 while the guide tube 2b and the guide needle 8 are slid as shown in FIG. The IVH permanent puncture syringe 1 is punctured into the vein 16 at an appropriate position and angle. At this time, if the inner cylinder 4 is slightly pulled in advance and a negative pressure is applied to the outer cylinder 3, the blood is vigorously moved when the tip of the injection needle 2 with a guide tube is located near the center of the vein 16. Since 17 flows into the outer cylinder 3, the puncture depth can be easily determined. At the same time, it can be confirmed that the puncture position and angle are appropriate. If this state can be confirmed, the guide tube-equipped injection needle 2 and the guide needle 8 are removed from the skin 15 and the vein 16. At this time, only the outer tube 7 previously attached to the outer periphery of the guide tube-equipped injection needle 2 remains with its tip interposed in the skin 15 and the vein 16.
[0030]
Thereafter, the catheter is attached in the same manner as when the outer tube 27 of the conventional IVH book puncture syringe 21 is used. That is, when the distal end of the catheter is inserted into the outer tube 7 and fed into the vein 16 over approximately 20 cm to 70 cm from the distal end, the exposed portion to the outside of the skin 15 is fixed to the skin 15 by taping or the like. . The outer tube 7 is removed from the skin 15 and the vein 16 after being placed in the vein 16 and divided into two parts by pulling the knob portion 7a in the lateral direction.
[0031]
Thus, the IVH book puncture syringe 1 of this embodiment is a conventional IVH book puncture syringe 21 in which the injection needle 22 is replaced with a guide tube-equipped injection needle 2 having a guide tube 2b therein. The inner cylinder 24 is replaced with the inner cylinder 4 provided with a sliding hole 5a and a guide hole 6b that penetrate the center in the longitudinal direction. That is, the guide needle 8 that can faithfully record the puncture position and angle determined by the normal syringe 11 can be punctured at the optimum puncture position, angle and depth for the guide.
[0032]
Therefore, the IVH book puncture syringe 1 of the present embodiment is preliminarily examined for the optimum puncture position, angle and depth to the vein by the syringe 11 having the normal thickness of the injection needle 12, and subsequently the normal The other part is removed while leaving only the injection needle 12 of the syringe 11, the center hole of the injection needle 12 is inserted into the guide, and one end of the rod-shaped guide needle 8 that is not easily deformed is inserted into the vein 16; The guide needle 8 is pierced into the vein 16 while the other end of the guide needle 8 is inserted into the guide tube 2b while the other end of the guide needle 8 is inserted into the vein 16. For example, since the injection needle 2 with a guide tube is guided into the vein 16 at the same angle as the guide needle 8 at the position where the guide needle 8 is inserted, the syringe 11 having an injection needle 12 having a normal thickness is previously examined. To the vein 16 It can be easily punctured by a single operation in optimal puncturing positions and angles in the guide tube with the injection needle 2 intravenous 16. At this time, if the inner cylinder 4 is drawn in advance and the inside of the outer cylinder 3 is in a negative pressure state, when the tip of the injection needle 2 with a guide tube reaches the optimum depth, the inner cylinder 3 enters the outer cylinder 3. Blood 17 flows in. Thereafter, if the injection needle 2 with a guide tube is removed, only the outer tube 7 leaves the tip in the vein 16 and serves as a guide for inserting the tip of the catheter into the vein 16.
[0033]
In the above description, the cross-sectional shapes of the injection needle 2 with guide tube 2, the outer tube 3, the inner tube 4, and the guide tube 2b are circles, but other shapes such as an ellipse and various polygons may be used. In addition, for the purpose of use, the tip of the catheter may be inserted into the vein 16, but in addition, a high-calorie such as blood 17 directly into the vein 16 by the guided IVH book puncture syringe 1 of this embodiment. Ingredients may be injected.
[0034]
The material of the guide needle 8 may be ceramics, stainless steel, or the like, but is also made of a material that is not easily deformed or damaged for use as a guide when the guided IVH puncture syringe 1 is punctured into a vein. In addition, it may be anything as long as it does not adversely affect the human body.
[0035]
【The invention's effect】
As described above, the claims 1's The IVH book puncture syringe of the invention is preliminarily determined in advance the optimum puncture position, angle and depth to the vein with a syringe having a normal thickness needle, and then the needle of a normal syringe The other part is removed, leaving only the central hole of the injection needle as a guide, and one end of a rod-shaped guide needle that does not deform easily is inserted into the vein. The guide needle is inserted into the vein at one end. Remove the injection needle as it is, and then insert the other end of the guide needle into the guide tube that continues from the tip of the injection needle through the inside of the injection needle to the outside of the inner cylinder. However, if the injection needle or the injection needle with guide tube is punctured into the vein, the injection needle or injection needle with guide tube is guided into the vein at the same angle as the guide needle at the position where the guide needle is inserted. To the vein that was examined with the syringe It can be easily punctured by a single operation to a puncturing position, angle needle or guide tube with the injection needle in the vein. At this time, if the inner cylinder is drawn in advance and the inside of the outer cylinder is in a negative pressure state, the blood enters the outer cylinder when the tip of the injection needle or the injection needle with the guide tube reaches the optimum depth. Flows in. Thereafter, when the injection needle or the injection needle with a guide tube is removed, only the outer tube leaves the distal end in the vein and serves as a guide for inserting the distal end of the catheter into the vein.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a longitudinal sectional view showing a state where an outer tube is separated from a guided IVH puncture syringe according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a cross-sectional view showing each cross section of the guided IVH puncture syringe of FIG. 1;
FIG. 3 is an explanatory view showing a manner in which a mantle tube of a guided IVH puncture syringe according to an embodiment of the present invention is inserted into a vein at the tip.
FIG. 4 is an explanatory diagram showing a state of blood vessel injection.
FIG. 5 is a longitudinal sectional view showing a state in which a mantle tube is separated from a conventional IVH puncture syringe.
6 is a cross-sectional view showing each cross section of the IVH book puncture syringe of FIG. 5. FIG.
FIG. 7 is an explanatory view showing a state where a catheter is inserted through a vein using a conventional IVH book puncture syringe.
[Explanation of symbols]
1 Guided IVH puncture syringe
2 Injection needle with guide tube
2a connection
2b Guide tube
3 outer cylinder
3a connection
3b Flange part
4 inner cylinder
5 Piston part
5a Sliding hole
5b Packing part
5c Packing part
6 patterns
6a Flange
6b Guide hole
7 Mantle tube
7a Knob
8 Guide needle
11 Syringe
12 Injection needle
13 outer cylinder
14 inner cylinder
15 Skin
16 veins
17 Blood

Claims

A cylindrical guide tube,
An outer cylinder having a connection portion in which the opening at one end converges in a cylindrical shape and the opening at the other end is open,
It has a cylindrical shape and one end is sharp, and has a connecting portion that can be fitted to the connecting portion of the outer cylinder at the other end, and aligns one end of the guide tube at one end from the connecting portion (2a) to the guide tube. An injection needle with a guide tube in which the guide tube is fixed to the inside in a state having a predetermined space continuously projecting to both ends between the other end projecting to the outside and the outer peripheral surface of the guide tube;
The piston is inserted through the opening at the other end of the outer cylinder and slides in an airtight manner with the inner surface of the outer cylinder. The piston has a rod-like handle with one end connected to the piston, and the piston is centered in the longitudinal direction. An inner cylinder in which a slide hole and a guide hole are formed so as to communicate with the part and the handle, and the guide tube communicates with the slide hole and the guide hole when the piston portion of the outer cylinder is inserted. When,
A guide-shaped IVH puncture device comprising a tubular outer sheath that covers the outer periphery of the guided injection needle in a substantially close contact state at least in the vicinity of the distal end and is removable from the outer periphery of the guided injection needle. Syringe.