JP3855400B2 - スイッチの操作ノブ組付構造 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば、自動車のフォグランプ等に用いられるプッシュ式スイッチの操作ノブ組付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種のプッシュ式スイッチにおいて、図5に示すように、本体ケース101の収納室102に対し、操作ノブ120は、戻しバネ104の弾発力に抗して押し込まれる押込位置と、戻しバネ104の弾発力によって戻される戻り位置とに移動可能に組み付けられている。
また、前記本体ケース101の内壁面には、スタビライザ取付部110が突設され、そのスタビライザ取付部110の支持孔111には、操作ノブ120を移動案内するためのスタビライザ部材130がその基部131において回動可能に取り付けられている。
前記スタビライザ部材130には、その基部131から延出された脚部132の先端に係合部133が形成されている。一方、操作ノブ120の差込部122には前記スタビライザ部材130の係合部133に係合する切り欠き状の係合溝125が形成されている。
そして、操作ノブ120の移動時には、スタビライザ部材130がその基部131を中心として所定トルクで回動することで、操作ノブ120のガタツキを防止しながらその操作ノブ120を移動案内するようになっている。
【0003】
また、前記本体ケース101の内壁面とこれに対向する操作ノブ120の差込部122の外側面には、係脱可能に係合する抜止片114と係合爪126とがそれぞれ突設されている。そして、操作ノブ120が戻しバネ104の弾発力によって戻り位置に向けて移動されるときには、前記抜止片114と係合爪126とが相互に係合し、その係合力によって操作ノブ120が戻り位置に止められ、これによって操作ノブ120が抜け止めされるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記従来のスイッチの操作ノブ組付構造において、操作ノブ120を戻り位置に止めて抜け止めするために、本体ケース101の内壁面とこれに対向する操作ノブ120の差込部122の外側面には、係脱可能に係合する抜止片114と係合爪126とをそれぞれ突設しなければならず、製作コストや組付コストが高くなる場合がある。
【0005】
この発明の目的は、前記従来の問題点に鑑み、本体ケースと操作ノブとの相互に抜止片と係合爪とを突設することなく、スタビライザ部材の回動を制限して操作ノブの抜け止めをなすことで、構造を簡単化し、製作コストや組付コストの低減を図ることができるスイッチの操作ノブ組付構造を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、請求項1の発明に係るスイッチの操作ノブ組付構造は、本体ケースに対し操作ノブが戻しバネの弾発力に抗して押し込まれる押込位置と、戻しバネの弾発力によって戻される戻り位置とに移動可能に組み付けられ、前記本体ケースには、回動動作に基づいて前記操作ノブを移動案内するためのスタビライザ部材がその基部において回動可能に組み付けられたスイッチの操作ノブ組付構造であって、
前記本体ケースとスタビライザ部材との間には、そのスタビライザ部材の回動を制限して前記操作ノブの抜け止めをなすストッパ手段が設けられていることを特徴とする。
したがって、本体ケースと操作ノブとの相互に、操作ノブを抜け止めするための抜止片と係合爪とを突設する必要性がなくなり、その分だけ本体ケースや操作ノブの構造が簡単となる。
【0007】
また、請求項2の発明に係るスイッチの操作ノブ組付構造は、請求項1に記載のスイッチの操作ノブ組付構造において、本体ケースの外側からスタビライザ部材を回動可能に組み付けるために、前記本体ケースの壁部の外側面には、スタビライザ部材の基部が回動可能に取り付けられるスタビライザ取付部が形成されるとともに、そのスタビライザ取付部の近傍の壁部には、スタビライザ部材の脚部及び係合部が前記本体ケース内の操作ノブに向けて差し込まれる組付用差込孔が形成されていることを特徴とする。
したがって、スイッチの保守・点検等に際し、本体ケースに対し操作ノブを取り外す必要がある場合、本体ケースの外側からスタビライザ部材を取り外すことで、本体ケースから操作ノブを容易に取り外すことができる。
【0008】
請求項3の発明に係るスイッチの操作ノブ組付構造は、請求項2に記載のスイッチの操作ノブ組付構造において、組付用差込孔の一側をスタビライザ部材の脚部に対するストッパ部とし、そのストッパ部によってスタビライザ部材の回動を制限するストッパ手段が構成されていることを特徴とする。
したがって、本体ケースの組付用差込孔の一側をストッパ部としてスタビライザ部材の回動を制限するストッパ手段が構成されることで、ストッパ手段専用のストッパ部材を製作して組み付ける必要がない。
【0009】
【発明の実施の形態】
この発明の実施の形態を図1〜図4にしたがって説明する。
自動車のフォグランプ等に用いられるスイッチ(プッシュ式スイッチ)を縦断面で表した図1において、本体ケース1の収納室2には内設部材3が組み込まれ、その内設部材3には、プリント基板7が組み付けられている。
プリント基板7上には、従来と同様にして固定接触子6に対し可動接触子24が接触したときに発生する信号によりオン・オフ動作する電子回路を有する接点支持部5が設けられ、その接点支持部5には固定接触子6が配設されている。
前記本体ケース1の収納室2には、その開口側から操作ノブ20が差し込まれて組み付けられている。
【0010】
前記操作ノブ20は、押圧操作される押込操作部21と、その押込操作部21の内側面から延出されかつ収納室2に差し込まれる差込部22とを一体状に備えている。この操作ノブ20の差込部22の先端部寄りには、接点組付部23が形成され、その接点組付部23には固定接触子6に対応する可動接触子24が組み付けられている。
さらに、操作ノブ20は、その差込部22の先端と内設部材3との間に介装された戻しバネ4の弾発力に抗して押し込まれかつ固定接触子6に対し可動接触子24が接触する押込位置と、戻しバネ4の弾発力によって元の位置まで戻される戻り位置とに移動可能に組み付けられている。
【0011】
前記本体ケース1には、回動動作に基づいて操作ノブ20を移動案内するためのスタビライザ部材30が組み付けられる。
この実施の形態において、スタビライザ部材30を本体ケース1の外側から組み付けるために、本体ケース1の壁部の外側面には、支持孔11を有するスタビライザ取付部10が突設され、さらに、本体ケース1の壁部には、そのスタビライザ取付部10の近傍において組付用差込孔12が貫設されている。
【0012】
図2と図3に示すように、スタビライザ部材30は、断面円形の金属製線材あるいは棒状材よりなり、基部31と、その基部31の両端からそれぞれ略直角に折り曲げられた脚部32と、その脚部32の先端から外側に向けてそれぞれ略水平状に折り曲げられた係合部33とを一体に備えている。
前記スタビライザ部材30は、その脚部32及び係合部33が本体ケース1の組付用差込孔12を通して挿入され、その係合部33が操作ノブ20の係合溝25に差し込まれて係合されるとともに、基部31がスタビライザ取付部10の支持孔11に対しその切り欠き状の開口部から押し込まれて嵌込まれることで回動可能に取り付けられている。
そして、操作ノブ20の移動時には、スタビライザ部材30がその基部31を中心として所定トルクで回動することで、操作ノブ20のガタツキを防止しながらその操作ノブ20を移動案内するようになっている。
【0013】
前記本体ケース1とスタビライザ部材30との間には、そのスタビライザ部材30の回動を制限して操作ノブ20の抜け止めをなすストッパ手段が設けられている。
この実施の形態において、本体ケース1の組付用差込孔12の一側をストッパ部13とし、そのストッパ部13によってストッパ手段が構成されている。
すなわち、操作ノブ20が押込位置から戻しバネ4の弾発力によって元の戻り位置に向けて移動されると、その操作ノブ20の移動にともないスタビライザ部材30が基部31を中心として回動する。そして、操作ノブ20が戻り位置まで移動すると、スタビライザ部材30の脚部32が組付用差込孔12のストッパ部13に当接してこれ以上の回動が制限され、これによって操作ノブ20の抜け止めがなされるようになっている。
【0014】
この実施の形態のスイッチの操作ノブ組付構造は上述したように構成される。したがって、図1に示すように、操作ノブ20が戻り位置に配置されスイッチがオフされた状態において、操作ノブ20の押込操作部21が押圧操作され、その操作ノブ20が戻しバネ4の弾発力に抗して押込位置まで押し込まれると、可動接触子24が固定接触子6に接触し、その信号に基づいてスイッチがオンする。前記操作ノブ20の押込操作部21に対する押圧操作が解放されると、操作ノブ20は、戻しバネ4の弾発力によって元の戻り位置に戻される。
この際の操作ノブ20の移動にともないスタビライザ部材30が基部31を中心として回動し、そのスタビライザ部材30の脚部32が組付用差込孔12のストッパ部13に当接し、これ以上のスタビライザ部材30の回動が制限される。これによって操作ノブ20が戻り位置に保持されため、本体ケース1の外側に操作ノブ20が移動して抜けでることが防止される。
したがって、従来と異なり、本体ケース1と操作ノブ20との相互に抜止片と係合爪とを突設する必要性がなくなる。
【0015】
スイッチの保守・点検等に際し、図5に示す従来のものにおいて、本体ケース101に対し、操作ノブ120を取り外す場合、図示鎖線で示すように、本体ケース101と操作ノブ120との間にドライバー等の工具140を差し込んで操作ノブ120を押し下げ、抜止片114と係合爪126との係合を外さなければならず、その操作が困難であるばかりでなく、本体ケース101や操作ノブ120が損傷される場合もあった。
これに対し、この実施の形態においては、本体ケース1に対し操作ノブ20を取り外す必要がある場合、図3に示すように、本体ケース1の外側からスタビライザ部材30を取り外すことで、本体ケース1の収納室2から操作ノブ20を容易に取り外すことができる。
本体ケース1の外側からスタビライザ部材30を取り外す際、本体ケース1のスタビライザ取付部10の支持孔11を弾性的に拡開させながらスタビライザ部材30の基部31を離脱する一方、そのスタビライザ部材30の脚部32及び係合部33を組付用差込孔12から抜き外すことで、本体ケース1に対しスタビライザ部材30を容易に取り外すことができる。
このため、従来と異なり、本体ケース1と操作ノブ20との間にドライバー等の工具を差し込んで操作ノブ20を取り外す煩わしさが解消されるばかりでなく、ドライバ等の工具の差込によって本体ケース1や操作ノブ20が損傷される不具合が解消される。
【0016】
また、前記実施の形態においては、本体ケース1の組付用差込孔12の一側をストッパ部13としてスタビライザ部材30の回動を制限するストッパ手段が構成され、これによって操作ノブ20の抜け止めがなされる。このため、スタビライザ部材30の回動を制限して操作ノブ20の抜け止めをなすストッパ手段専用のストッパ部材を製作して組み付ける必要はないが、この発明は前記実施の形態に限定するものではない。
例えば、図4に示すように、スタビライザ部材30の回動を制限して操作ノブ20の抜け止めをなすストッパ手段を構成するストッパ部材15を本体ケース1の外側から止めネジ16及び組付用差込孔17を介して着脱可能に取り付けてもよい。
但しこの場合、本体ケース1の内側にスタビライザ取付部10が形成され、そのスタビライザ取付部10にスタビライザ部材30が回動可能に組み付けられてもよい。
【0017】
【発明の効果】
以上述べたように、請求項1に記載の発明によれば、本体ケースや操作ノブの構造を簡単化して製作コストや組付コストの低減を図ることができる。
また、請求項2に記載の発明によれば、本体ケースの外側からスタビライザ部材を取り外すことで、本体ケースから操作ノブを容易に取り外すことができるため、本体ケースと操作ノブとの間にドライバー等の工具を差し込んで操作ノブを取り外す煩わしさを解消することができるばかりでなく、ドライバ等の工具の差込によって本体ケースや操作ノブが損傷される不具合を解消することができる。請求項3に記載の発明によれば、本体ケースの組付用差込孔の一側をストッパ部としてスタビライザ部材の回動を制限するストッパ手段が構成されることで、ストッパ手段専用のストッパ部材を製作して組み付ける必要がないため、構造が極めて簡単となり、製作コストや組付コストがより一層低減される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態を示すスイッチの縦断面図である。
【図2】同じく図1のII−II線に基づく断面図である。
【図3】同じく本体ケースに対し操作ノブを取り外す状態を示す説明図である。
【図4】この発明の他の実施の形態を示すスイッチの縦断面図である。
【図5】従来のスイッチを示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 本体ケース
2 収納室
4 戻しバネ
6 固定接触子
10 スタビライザ取付部
12 組付用差込孔
13 ストッパ部(ストッパ手段)
20 操作ノブ
25 係合溝
30 スタビライザ部材
31 基部
32 脚部
33 係合部
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば、自動車のフォグランプ等に用いられるプッシュ式スイッチの操作ノブ組付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種のプッシュ式スイッチにおいて、図5に示すように、本体ケース101の収納室102に対し、操作ノブ120は、戻しバネ104の弾発力に抗して押し込まれる押込位置と、戻しバネ104の弾発力によって戻される戻り位置とに移動可能に組み付けられている。
また、前記本体ケース101の内壁面には、スタビライザ取付部110が突設され、そのスタビライザ取付部110の支持孔111には、操作ノブ120を移動案内するためのスタビライザ部材130がその基部131において回動可能に取り付けられている。
前記スタビライザ部材130には、その基部131から延出された脚部132の先端に係合部133が形成されている。一方、操作ノブ120の差込部122には前記スタビライザ部材130の係合部133に係合する切り欠き状の係合溝125が形成されている。
そして、操作ノブ120の移動時には、スタビライザ部材130がその基部131を中心として所定トルクで回動することで、操作ノブ120のガタツキを防止しながらその操作ノブ120を移動案内するようになっている。
【0003】
また、前記本体ケース101の内壁面とこれに対向する操作ノブ120の差込部122の外側面には、係脱可能に係合する抜止片114と係合爪126とがそれぞれ突設されている。そして、操作ノブ120が戻しバネ104の弾発力によって戻り位置に向けて移動されるときには、前記抜止片114と係合爪126とが相互に係合し、その係合力によって操作ノブ120が戻り位置に止められ、これによって操作ノブ120が抜け止めされるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記従来のスイッチの操作ノブ組付構造において、操作ノブ120を戻り位置に止めて抜け止めするために、本体ケース101の内壁面とこれに対向する操作ノブ120の差込部122の外側面には、係脱可能に係合する抜止片114と係合爪126とをそれぞれ突設しなければならず、製作コストや組付コストが高くなる場合がある。
【0005】
この発明の目的は、前記従来の問題点に鑑み、本体ケースと操作ノブとの相互に抜止片と係合爪とを突設することなく、スタビライザ部材の回動を制限して操作ノブの抜け止めをなすことで、構造を簡単化し、製作コストや組付コストの低減を図ることができるスイッチの操作ノブ組付構造を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、請求項1の発明に係るスイッチの操作ノブ組付構造は、本体ケースに対し操作ノブが戻しバネの弾発力に抗して押し込まれる押込位置と、戻しバネの弾発力によって戻される戻り位置とに移動可能に組み付けられ、前記本体ケースには、回動動作に基づいて前記操作ノブを移動案内するためのスタビライザ部材がその基部において回動可能に組み付けられたスイッチの操作ノブ組付構造であって、
前記本体ケースとスタビライザ部材との間には、そのスタビライザ部材の回動を制限して前記操作ノブの抜け止めをなすストッパ手段が設けられていることを特徴とする。
したがって、本体ケースと操作ノブとの相互に、操作ノブを抜け止めするための抜止片と係合爪とを突設する必要性がなくなり、その分だけ本体ケースや操作ノブの構造が簡単となる。
【0007】
また、請求項2の発明に係るスイッチの操作ノブ組付構造は、請求項1に記載のスイッチの操作ノブ組付構造において、本体ケースの外側からスタビライザ部材を回動可能に組み付けるために、前記本体ケースの壁部の外側面には、スタビライザ部材の基部が回動可能に取り付けられるスタビライザ取付部が形成されるとともに、そのスタビライザ取付部の近傍の壁部には、スタビライザ部材の脚部及び係合部が前記本体ケース内の操作ノブに向けて差し込まれる組付用差込孔が形成されていることを特徴とする。
したがって、スイッチの保守・点検等に際し、本体ケースに対し操作ノブを取り外す必要がある場合、本体ケースの外側からスタビライザ部材を取り外すことで、本体ケースから操作ノブを容易に取り外すことができる。
【0008】
請求項3の発明に係るスイッチの操作ノブ組付構造は、請求項2に記載のスイッチの操作ノブ組付構造において、組付用差込孔の一側をスタビライザ部材の脚部に対するストッパ部とし、そのストッパ部によってスタビライザ部材の回動を制限するストッパ手段が構成されていることを特徴とする。
したがって、本体ケースの組付用差込孔の一側をストッパ部としてスタビライザ部材の回動を制限するストッパ手段が構成されることで、ストッパ手段専用のストッパ部材を製作して組み付ける必要がない。
【0009】
【発明の実施の形態】
この発明の実施の形態を図1〜図4にしたがって説明する。
自動車のフォグランプ等に用いられるスイッチ(プッシュ式スイッチ)を縦断面で表した図1において、本体ケース1の収納室2には内設部材3が組み込まれ、その内設部材3には、プリント基板7が組み付けられている。
プリント基板7上には、従来と同様にして固定接触子6に対し可動接触子24が接触したときに発生する信号によりオン・オフ動作する電子回路を有する接点支持部5が設けられ、その接点支持部5には固定接触子6が配設されている。
前記本体ケース1の収納室2には、その開口側から操作ノブ20が差し込まれて組み付けられている。
【0010】
前記操作ノブ20は、押圧操作される押込操作部21と、その押込操作部21の内側面から延出されかつ収納室2に差し込まれる差込部22とを一体状に備えている。この操作ノブ20の差込部22の先端部寄りには、接点組付部23が形成され、その接点組付部23には固定接触子6に対応する可動接触子24が組み付けられている。
さらに、操作ノブ20は、その差込部22の先端と内設部材3との間に介装された戻しバネ4の弾発力に抗して押し込まれかつ固定接触子6に対し可動接触子24が接触する押込位置と、戻しバネ4の弾発力によって元の位置まで戻される戻り位置とに移動可能に組み付けられている。
【0011】
前記本体ケース1には、回動動作に基づいて操作ノブ20を移動案内するためのスタビライザ部材30が組み付けられる。
この実施の形態において、スタビライザ部材30を本体ケース1の外側から組み付けるために、本体ケース1の壁部の外側面には、支持孔11を有するスタビライザ取付部10が突設され、さらに、本体ケース1の壁部には、そのスタビライザ取付部10の近傍において組付用差込孔12が貫設されている。
【0012】
図2と図3に示すように、スタビライザ部材30は、断面円形の金属製線材あるいは棒状材よりなり、基部31と、その基部31の両端からそれぞれ略直角に折り曲げられた脚部32と、その脚部32の先端から外側に向けてそれぞれ略水平状に折り曲げられた係合部33とを一体に備えている。
前記スタビライザ部材30は、その脚部32及び係合部33が本体ケース1の組付用差込孔12を通して挿入され、その係合部33が操作ノブ20の係合溝25に差し込まれて係合されるとともに、基部31がスタビライザ取付部10の支持孔11に対しその切り欠き状の開口部から押し込まれて嵌込まれることで回動可能に取り付けられている。
そして、操作ノブ20の移動時には、スタビライザ部材30がその基部31を中心として所定トルクで回動することで、操作ノブ20のガタツキを防止しながらその操作ノブ20を移動案内するようになっている。
【0013】
前記本体ケース1とスタビライザ部材30との間には、そのスタビライザ部材30の回動を制限して操作ノブ20の抜け止めをなすストッパ手段が設けられている。
この実施の形態において、本体ケース1の組付用差込孔12の一側をストッパ部13とし、そのストッパ部13によってストッパ手段が構成されている。
すなわち、操作ノブ20が押込位置から戻しバネ4の弾発力によって元の戻り位置に向けて移動されると、その操作ノブ20の移動にともないスタビライザ部材30が基部31を中心として回動する。そして、操作ノブ20が戻り位置まで移動すると、スタビライザ部材30の脚部32が組付用差込孔12のストッパ部13に当接してこれ以上の回動が制限され、これによって操作ノブ20の抜け止めがなされるようになっている。
【0014】
この実施の形態のスイッチの操作ノブ組付構造は上述したように構成される。したがって、図1に示すように、操作ノブ20が戻り位置に配置されスイッチがオフされた状態において、操作ノブ20の押込操作部21が押圧操作され、その操作ノブ20が戻しバネ4の弾発力に抗して押込位置まで押し込まれると、可動接触子24が固定接触子6に接触し、その信号に基づいてスイッチがオンする。前記操作ノブ20の押込操作部21に対する押圧操作が解放されると、操作ノブ20は、戻しバネ4の弾発力によって元の戻り位置に戻される。
この際の操作ノブ20の移動にともないスタビライザ部材30が基部31を中心として回動し、そのスタビライザ部材30の脚部32が組付用差込孔12のストッパ部13に当接し、これ以上のスタビライザ部材30の回動が制限される。これによって操作ノブ20が戻り位置に保持されため、本体ケース1の外側に操作ノブ20が移動して抜けでることが防止される。
したがって、従来と異なり、本体ケース1と操作ノブ20との相互に抜止片と係合爪とを突設する必要性がなくなる。
【0015】
スイッチの保守・点検等に際し、図5に示す従来のものにおいて、本体ケース101に対し、操作ノブ120を取り外す場合、図示鎖線で示すように、本体ケース101と操作ノブ120との間にドライバー等の工具140を差し込んで操作ノブ120を押し下げ、抜止片114と係合爪126との係合を外さなければならず、その操作が困難であるばかりでなく、本体ケース101や操作ノブ120が損傷される場合もあった。
これに対し、この実施の形態においては、本体ケース1に対し操作ノブ20を取り外す必要がある場合、図3に示すように、本体ケース1の外側からスタビライザ部材30を取り外すことで、本体ケース1の収納室2から操作ノブ20を容易に取り外すことができる。
本体ケース1の外側からスタビライザ部材30を取り外す際、本体ケース1のスタビライザ取付部10の支持孔11を弾性的に拡開させながらスタビライザ部材30の基部31を離脱する一方、そのスタビライザ部材30の脚部32及び係合部33を組付用差込孔12から抜き外すことで、本体ケース1に対しスタビライザ部材30を容易に取り外すことができる。
このため、従来と異なり、本体ケース1と操作ノブ20との間にドライバー等の工具を差し込んで操作ノブ20を取り外す煩わしさが解消されるばかりでなく、ドライバ等の工具の差込によって本体ケース1や操作ノブ20が損傷される不具合が解消される。
【0016】
また、前記実施の形態においては、本体ケース1の組付用差込孔12の一側をストッパ部13としてスタビライザ部材30の回動を制限するストッパ手段が構成され、これによって操作ノブ20の抜け止めがなされる。このため、スタビライザ部材30の回動を制限して操作ノブ20の抜け止めをなすストッパ手段専用のストッパ部材を製作して組み付ける必要はないが、この発明は前記実施の形態に限定するものではない。
例えば、図4に示すように、スタビライザ部材30の回動を制限して操作ノブ20の抜け止めをなすストッパ手段を構成するストッパ部材15を本体ケース1の外側から止めネジ16及び組付用差込孔17を介して着脱可能に取り付けてもよい。
但しこの場合、本体ケース1の内側にスタビライザ取付部10が形成され、そのスタビライザ取付部10にスタビライザ部材30が回動可能に組み付けられてもよい。
【0017】
【発明の効果】
以上述べたように、請求項1に記載の発明によれば、本体ケースや操作ノブの構造を簡単化して製作コストや組付コストの低減を図ることができる。
また、請求項2に記載の発明によれば、本体ケースの外側からスタビライザ部材を取り外すことで、本体ケースから操作ノブを容易に取り外すことができるため、本体ケースと操作ノブとの間にドライバー等の工具を差し込んで操作ノブを取り外す煩わしさを解消することができるばかりでなく、ドライバ等の工具の差込によって本体ケースや操作ノブが損傷される不具合を解消することができる。請求項3に記載の発明によれば、本体ケースの組付用差込孔の一側をストッパ部としてスタビライザ部材の回動を制限するストッパ手段が構成されることで、ストッパ手段専用のストッパ部材を製作して組み付ける必要がないため、構造が極めて簡単となり、製作コストや組付コストがより一層低減される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態を示すスイッチの縦断面図である。
【図2】同じく図1のII−II線に基づく断面図である。
【図3】同じく本体ケースに対し操作ノブを取り外す状態を示す説明図である。
【図4】この発明の他の実施の形態を示すスイッチの縦断面図である。
【図5】従来のスイッチを示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 本体ケース
2 収納室
4 戻しバネ
6 固定接触子
10 スタビライザ取付部
12 組付用差込孔
13 ストッパ部(ストッパ手段)
20 操作ノブ
25 係合溝
30 スタビライザ部材
31 基部
32 脚部
33 係合部
Claims (3)
- 本体ケースに対し操作ノブが戻しバネの弾発力に抗して押し込まれる押込位置と、戻しバネの弾発力によって戻される戻り位置とに移動可能に組み付けられ、前記本体ケースには、回動動作に基づいて前記操作ノブを移動案内するためのスタビライザ部材がその基部において回動可能に組み付けられたスイッチの操作ノブ組付構造であって、
前記本体ケースとスタビライザ部材との間には、そのスタビライザ部材の回動を制限して前記操作ノブの抜け止めをなすストッパ手段が設けられていることを特徴とするスイッチの操作ノブ組付構造。 - 請求項1に記載のスイッチの操作ノブ組付構造において、本体ケースの外側からスタビライザ部材を回動可能に組み付けるために、前記本体ケースの壁部の外側面には、スタビライザ部材の基部が回動可能に取り付けられるスタビライザ取付部が形成されるとともに、そのスタビライザ取付部の近傍の壁部には、スタビライザ部材の脚部及び係合部が前記本体ケース内の操作ノブに向けて差し込まれる組付用差込孔が形成されていることを特徴とするスイッチの操作ノブ組付構造。
- 請求項2に記載のスイッチの操作ノブ組付構造において、組付用差込孔の一側をスタビライザ部材の脚部に対するストッパ部とし、そのストッパ部によってスタビライザ部材の回動を制限するストッパ手段が構成されていることを特徴とするスイッチの操作ノブ組付構造。
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