JP3853059B2 - ガラス板の保持搬送方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば大型に形成されたガラス板などの薄板を保持して所定の場所まで搬送するためのガラス板の保持搬送方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、ガラス板は肉薄に加工して、例えば液晶パネル基板やカラーフィルタ、あるいはPDP(プラズマディスプレイパネル)など、多様な分野で用いられている。
【0003】
上記のような用途に用いられるガラス板は、例えば所定の大きさの矩形に加工された後、塵芥除去のために予め水洗浄された下定盤に、作業者によって載置される。その後、下定盤と上定盤の運動(回転、移動)により表面が研磨加工される。この際、ガラス板は清浄性を維持するために同時に水洗浄が行われる。
【0004】
そして、研磨加工されたガラス板は、最終的に水洗浄された後、作業者によって持ち上げられて、次の作業を行う所定の場所まで、人的あるいは搬送機により運ばれる。この際、ガラス板は自重により撓むため、持ち上げる際や搬送の際には、損傷しないよう慎重に行う必要があるとともに機械振動や搬送時の加速度の変化にも十分に配慮しなければならない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記のようにガラス板は、所定の大きさに形成された後は、作業者によって下定盤に移し替えられる。あるいは、ガラス板は、研磨加工後に下定盤から作業者によって取り外される。
【0006】
ところで近年、ガラス板はますます大型化(例えば550×650×0.7mm)しているのに加え、研磨加工後のガラス板は、水濡れ状態にあり、下定盤に密着している。このような肉薄のガラス板を損傷させることなく下定盤に搬送したり、あるいは下定盤から取り外す作業は熟練者、あるいは搬送機を用いても難しくなっている。
【0007】
そこで、本発明は、上記課題を解決し得るガラス板の保持搬送方法の提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載のガラス板の保持搬送方法は、矩形状の大型ガラス板の上方で移動自在な搬送台と、前記ガラス板を載置する載せ板と、前記搬送台の下面側にガラス板の長さ方向に沿う両側縁部に対応して配置されてガラス板の長さ方向に沿う両側縁部を保持可能な把持部材と、前記搬送台の下面側に前記ガラス板の幅方向に沿う両側縁部に対応して下方に向けて凸状に湾曲した湾曲面が設けられた形状保持部材とを具備したガラス板の保持搬送装置によりガラス板を搬送するに際して、
前記把持部材により長さ方向に沿う両側縁部を保持してガラス板を上昇させガラス板の幅方向に沿う両側縁部を前記形状保持部材の湾曲面に当接させて中央部が下方に凸状に湾曲させ、
前記ガラス板を湾曲状態で前記搬送台を移動して搬送し、
前記搬送台を下降して湾曲状のガラス板の中央部の凸状部が載せ板に当接した時に、前記把持部材を下降してガラス板の載せ板への接触面が中央部から外側に広がるように載せ板に載置するものである。
【0009】
請求項1記載の発明によれば、把持部材により矩形状の大型ガラス板の長さ方向に沿う両側縁部を保持させるとともに、形状保持部材によりガラス板の幅方向に沿う両側縁部を湾曲させて搬送するので、断面性能を向上させて剛性を高め、搬送の際、振動等によるガラス板の変形がなく、かつ薄板に損傷を与えることなく搬送することができる。さらに、ガラス板を中央部から外側に広がるように載せ板との接触面積を増すため、載せ板と薄板との間に空気層ができず、水濡れ状態であっても、載せ板と薄板とを密着させることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。まず、本発明の実施の第一形態に係るガラス板(薄板)の保持搬送装置を、図1〜図13に基づいて説明する。
【0018】
本発明の実施の第一形態に係るガラス板の保持搬送装置は、矩形状のガラス板1の上方で水平面内を移動自在な搬送台2を有し、この搬送台2を、基部3に対しガラス板1の幅方向Aに移動させるための第一移動装置4が、ガラス板1の長さ方向B両側に離間して設けられている。
【0019】
図1は、一方の第一移動装置4のみを表したもので、この第一移動装置4は、前記基部3にガラス板1の幅方向Aに沿った第一レール5を介して移動自在に取付けられたL字形の案内台6と、この案内台6を第一レール5に沿って移動させるための第一駆動手段7とから構成され、この第一駆動手段7は、基部3に設置した移動用モータ8と、この移動用モータ8の出力軸に取付けた駆動歯車9に噛合するラック10とから構成されている。
【0020】
前記搬送台2は、案内台6に設けた昇降レール11に昇降自在に取付けられた昇降体12を介して昇降自在に設けられ、この昇降体12を昇降レール11に沿って案内するための第一昇降用シリンダ装置13が設けられている。
【0021】
前記搬送台2に対して昇降自在に構成されるとともにガラス板1の両側の縁部を保持してガラス板1を形状保持部材(後述する)14の湾曲面15に沿って湾曲させるための把持部材16が三対設けられ、各側の把持部材16は、ガラス板1の長さ方向Bに所定間隔置きに配置され、これら各把持部材16の下端部には、ガラス板1の下面から支持する爪部17が形成され、これら各把持部材16は、搬送台2の上面に設けられた支持部材18の端部に昇降自在に取付けられた昇降片19を介してから下方に向けて垂下されている。
【0022】
前記各支持部材18は、ガラス板1の長さ方向Bに沿った連結板20で連結され、この連結板20は、ガラス板1の幅方向Aに沿った第二レール21を介して搬送台2上を水平方向に移動自在に取付けられ、連結板20を第二レール21に沿って移動させるための水平移動用シリンダ装置22が、搬送台2と連結板20との間に設けられ、前記昇降片19を支持部材18に対して昇降させるための第二昇降用シリンダ装置23が、支持部材18と昇降片19との間に取付けられている。
【0023】
また、前記形状保持部材14は板状に形成されるとともに搬送台2の別の両側に垂下され、前記湾曲面15は、下方に向けて凸に形成されるとともにガラス板1が沿った際にこれが破壊しない程度の曲率に形成され、それぞれの形状保持部材14の湾曲面15に対しガラス板1の別の両側の上面を吸着させるための吸着手段24が設けられている。
【0024】
この吸着手段24は、湾曲面15から上方に向けて形成するとともに複数個(図では一方の形状保持部材14に5個づつ)並べて配置した吸着用孔25と、これら各吸着用孔25に連通した吸着路26と、この吸着路26に接続した吸着ポンプ27とを備え、吸着路26は、各形状保持部材14に形成した吸着用孔25を形状保持部材14内部で連通する埋設部28と、形状保持部材14の上面に突出する集合管体29によって形成される突出部30とからなり、前記吸着ポンプ27は、この突出部30に吸着管31を介して接続され、各形状保持部材14の下面で吸着用孔25の外周には、凹部(エアポケット)32が形成されている。
【0025】
また、図4および図5〜図7に示すように、研磨加工後のガラス板1表面を水洗浄するための下定盤33に対し搬送するための搬送ローラ装置Rが設けられ、図4および図8〜図13に示すように、前記下定盤33は、台本体34と、この台本体34の上面に設けられてガラス板1の大きさに応じた大きさの載せ板35とを備え、この載せ板35の両側には、ガラス板1の長さ方向Bに、把持部材16同士の離間幅に一致する所定間隔置きに溝36が形成され、各溝36は、把持部材16の爪部17の厚みより深く、爪部17の長さより大きく、かつ2倍程度の幅に形成されている。
【0026】
なお、移動用モータ8、第一昇降用シリンダ装置13、水平移動用シリンダ装置22、第二昇降用シリンダ装置23および吸着ポンプ27は、図示しない制御装置の駆動によって駆動され、この制御装置は、把持部材16を上昇させる際、一側の把持部材16用の第二昇降用シリンダ装置23と他側の把持部材16用の第二昇降用シリンダ装置23を経時的にずらして駆動させる機能を有している。
【0027】
上記構成において、矩形に形成されたガラス板1は、搬送ローラ装置Rによって搬送され、図5に示すように所定の場所で停止する。ガラス板1が所定の場所で停止すると、制御装置は、移動用モータ8に駆動信号を出力し、これにより案内台6を介して搬送台2がガラス板1の幅方向Aに沿って移動し、ガラス板1の真上に搬送台2が到着した時点で、制御装置は、移動用モータ8に停止信号を出力する。
【0028】
次に制御装置は、第一昇降用シリンダ装置13に駆動信号を出力し、これにより昇降体12が下降し、図6に示すように、搬送台2および両側の把持部材16が最下位置まで下降する。続いて制御装置は、水平移動用シリンダ装置22に駆動信号を出力して支持部材18をガラス板1の幅方向Aに最大限に離間させた状態で両側の各第二昇降用シリンダ装置23に駆動信号を出力する。これにより、図6の仮想線で示すように、各把持部材16は、その爪部17がガラス板1を回避してさらに下降する。
【0029】
次に、制御装置は、水平移動用シリンダ装置22に再び駆動信号を出力し、これにより、今度は、両側の把持部材16同士がガラス板1の幅方向Aに接近し、図6の実線で示すように、各把持部材16の爪部17が、ガラス板1の下面に位置することになる。
【0030】
両側の把持部材16でガラス板1の両側縁部をほぼ把持した状態になると、制御装置は、各第二昇降用シリンダ装置23に駆動信号を出力する。そうすると、各爪部17がガラス板1の各縁部に下面から当接し、さらに両側の把持部材16を上昇させると、図7に示すように、ガラス板1の別の両側縁部が各形状保持部材14の湾曲面15に沿って湾曲し、ガラス板1全体が湾曲する。このとき、ガラス板1は把持部材16によって把持されるとともに爪部17で落下が防止される。また、把持部材16によってガラス板1の中央と形状保持部材14の中央が位置合わせされることになる。
【0031】
そして、第一昇降用シリンダ装置13を駆動して搬送台2を上昇させると、搬送台2とともに、同図に示すようにガラス板1が上昇して搬送ローラ装置Rから離間する。
【0032】
この際、制御装置は、吸着ポンプ27に駆動信号を出力するものであり、吸着ポンプ27の駆動により、凹部32が負圧になり、ガラス板1の別の両側縁部が各形状保持部材14の湾曲面15に確実に密着し、ガラス板1は湾曲した状態に保持される。
【0033】
また、ガラス板1の別の両側縁部が各形状保持部材14の湾曲面15に沿って湾曲した時点で、制御装置は、各第二昇降用シリンダ装置23に停止信号を出力し、再び移動用モータ8に駆動信号を出力し、これによってガラス板1をその幅方向A(図7の左側)に搬送する。このとき、把持部材16によってガラス板1の中央と形状保持部材14の中央が位置合わせされているので、移動用モータ8の駆動によるガラス板1の移動量を設定し易い。このことは、新たなガラス板1を保持搬送する際に特に有効となる。
【0034】
そして、搬送台2(ガラス板1)が、予め水洗浄されている研磨装置の下定盤33の真上に到着した時点で、制御装置は、移動用モータ8に停止信号を出力し、第一昇降用シリンダ装置13に駆動信号を出力して搬送台2とともにガラス板1を下降させる。そして、図8に示すように、ガラス板1の中央がほぼ載せ板35の中央に当接した時点で、制御装置は、吸着ポンプ27に停止信号を出力して吸着を解除するとともに第一昇降用シリンダ装置13に停止信号を出力し、また、第二昇降用シリンダ装置23に駆動信号を出力して各把持部材16を下降させる。
【0035】
そうすると、図9に示すように、把持部材16の下降に伴って、ガラス板1がゆっくりと平面状に復帰するとともに、各把持部材16の爪部17が溝36に上方から嵌合し、ガラス板1が載せ板35に載置される。このとき、ガラス板1は、中央から外側に広がるように載せ板35との接触面積を増すため、水濡れ状態にある載せ板35とガラス板1との間に空気層ができず、密着する。
【0036】
そして、制御装置は、水平移動用シリンダ装置22に駆動信号を出力し、両側の把持部材16を離間させる方向に移動させる。このとき、各溝36の幅は爪部17の2倍程度に形成されているので、図4の仮想線で示すように、ガラス板1の両側の縁部から離れる。このため、次に把持部材16が上昇する際に爪部17がガラス板1の縁部に当たることはない。
【0037】
上記のようにして、ガラス板1を載せ板35に載置した状態で、上定盤(図示せず)をガラス板1の上方まで移動させ、この上定盤と下定盤33の運動で研磨加工を行う。また、表面の清浄を維持するよう水洗浄を行う。
【0038】
次に、研磨加工を終了した後にガラス板1を持ち上げ、所定の場所まで搬送する動作を説明する。まず、図10に示すように、搬送ローラ装置Rから持ち上げるのと同様にして両側の把持部材16を下降させ、図11に示すように、爪部17をガラス板1の縁部の下方から当接させる。続いて制御装置は、一側の第二昇降用シリンダ装置23にのみ駆動信号を出力し、一側の把持部材16を上昇させる。そうすると、図12に示すように、ガラス板1の一側が上昇して各形状保持部材14の湾曲面15の左部に当接する。
【0039】
この時点で、制御装置は、今度は他側の第二昇降用シリンダ装置23に駆動信号を出力して、他側の把持部材16を上昇させる。この時点で、ガラス板1が載せ板35からほぼ剥離した状態となるとともに、ガラス板1の別の両側縁部が各形状保持部材14の湾曲面15に当接し、吸着ポンプ27の駆動で密着し、ガラス板1は湾曲した状態が確実に保持される。
【0040】
そして、制御装置は、第一昇降用シリンダ装置13に駆動信号を出力して、搬送台2を上昇させ、これによりガラス板1が上昇し、移動用モータ8に駆動信号を出力し、ガラス板1を形状保持部材14の湾曲面15に当接した状態でガラス板1の幅方向Aに移動し、所定の場所まで搬送する。
【0041】
このように、本発明の実施の第一形態によれば、ガラス板1を搬送する際に、単に把持部材16で持ち上げるだけでなく、把持部材16でガラス板1を形状保持部材14の湾曲面15に当接させ、吸着ポンプ27を駆動してガラス板1を湾曲面15に密着させた状態で形状を保持して搬送するので、ガラス板1の断面性能が向上して剛性が高まり、大型のガラス板1であっても、搬送途中で撓み方向に揺れることがなく、従って、ガラス板1に損傷を与えることなく、また、ガラス板1の表面を傷付けることなく、確実に搬送することができる。
【0042】
また、ガラス板1を載せ板35から剥離する際には、一側の把持部材16を上昇させてガラス板1の一側の縁部を持ち上げて、その後他側の縁部を持ち上げるというように、両側の第二昇降用シリンダ装置23を経時的にずらして駆動させる構成としたので、水濡れ状態の大型のガラス板1であっても、熟練を要することなく、容易にかつ損傷させることなく載せ板35から剥離することができる。
【0043】
次に、本発明の実施の第二形態を図14〜図16に基づいて説明する。本発明の実施の第二形態に係るガラス板の保持搬送装置は、吸着手段40が、形状保持部材14の湾曲面15に複数個(図では5個)並べて設けた同一長さの保持具41a〜41eと、これら各保持具41a〜41eの杆部42の先端に取付けられた吸盤43と、各吸盤43の表面から各杆部42の内部に形成された吸着用孔44に連通した共通の吸着路45と、この吸着路45に接続した吸着ポンプ46とから構成されている。
【0044】
本発明の実施の第二形態において、同一長さの各保持具41a〜41eが形状保持部材14の湾曲面15に取付けられているので、吸盤43を連ねると、湾曲面15と同一の曲率となる。搬送ローラ装置Rからガラス板1を持ち上げる場合、搬送台2および両側の把持部材16を下降させてガラス板1の両側を把持し、把持部材16を上昇させて吸着ポンプ46を駆動し、吸盤43でガラス板1を吸着する。このとき、前述したように、同一長さの各保持具41a〜41eが形状保持部材14の湾曲面15に取付けられているので、ガラス板1が、形状保持部材14の湾曲面15に沿うことになる。
【0045】
また、載せ板35にガラス板1を載置する際は、吸着ポンプ46の駆動を停止し、その後、搬送台2および両側の把持部材16を下降させることにより行う。また、研磨加工終了後の水濡れ状態にあるガラス板1を持ち上げる際は、まず一側の把持部材16を上昇させ、続いて他側の把持部材16を上昇させてガラス板1を湾曲面15に沿わせ、吸着ポンプ46を駆動して吸盤43に吸着し、搬送台2を上昇させることにより行う。他の構成および作用効果は、上記実施の第一形態と同様である。
【0046】
なお、上記実施の第二形態においては5個の保持具41a〜41eを設けたがこれに限定されるものではなく、場合によっては3個あるいは6個、あるいはこれより多く設けるようにしてもよい。
【0047】
また、上記実施の第一形態および実施の第二形態では、形状保持部材14の湾曲面15の曲率を変え、実施の第三形態では吸着用シリンダ装置41a〜41eのストロークを調節することにより搬送時のガラス板1の撓み角を調節できる。
【0048】
さらに、上記各実施の形態では、薄板としてガラス板1の例を示したが、これに限定されるものではなく、肉薄で大型の合成樹脂性板材あるいは金属製板材なども同様にして搬送することができる。
【0049】
また、上記各実施の形態では、ガラス板1を搬送ローラ装置Rから持ち上げたり、あるいは研磨装置の下定盤33に設置する場合を示したが、これに限定されるものではなく、薄板を持ち上げたり、台上に設置、あるいは移動させるものであれば、適用可能である。
【0050】
さらに、上記各実施の形態では、対向する把持部材16同士は水平移動用シリンダ装置22によって幅方向Aに接近離間自在としたが、幅方向Aに接近離間自在にな構成に加え、ガラス板1(薄板)の大きさ(長さ)に応じて、同列の把持部材16の間の距離を調節可能に構成する場合も考えられる。
【0051】
以上の発明から明らかなように、請求項1記載の発明によれば、把持部材により矩形状の大型ガラス板の長さ方向に沿う両側縁部を保持させるとともに、形状保持部材によりガラス板の幅方向に沿う両側縁部を湾曲させて搬送するので、断面性能を向上させて剛性を高め、搬送の際、振動等によるガラス板の変形がなく、かつ薄板に損傷を与えることなく搬送することができる。さらに、ガラス板を中央部から外側に広がるように載せ板との接触面積を増すため、載せ板と薄板との間に空気層ができず、水濡れ状態であっても、載せ板と薄板とを密着させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の第一形態のガラス板の保持搬送装置の全体構成を示す側面図である。
【図2】 同じく正面図である。
【図3】 同じく形状保持部材の底面図である。
【図4】 同じく載せ板にガラス板を載置した状態の平面図である。
【図5】 同じく搬送ローラ装置でガラス板が搬送された状態の正面図である。
【図6】 同じく形状保持部材を下降させて湾曲面をガラス板に当接させた状態の正面図である。
【図7】 同じくガラス板を把持して湾曲面に沿わせた状態の正面図である。
【図8】 同じくガラス板を載せ板に当接させた状態の正面図である。
【図9】 同じくガラス板を載せ板に載置した状態の正面図である。
【図10】 同じくガラス板を載せ板に載置して形状保持部材をガラス板の上方に位置させた状態の正面図である。
【図11】 同じくガラス板を載せ板に載置した状態の正面図である。
【図12】 同じく一側縁部を持ち上げた状態の正面図である。
【図13】 同じく両側の縁部を持ち上げた状態の正面図である。
【図14】 本発明の実施の第二形態のガラス板の保持搬送装置の全体構成を示す側面図である。
【図15】 同じく正面図である。
【図16】 同じく吸着手段の一部拡大正面図である。
【符号の説明】
1 ガラス板
2 搬送台
6 案内台
8 移動用モータ
12 昇降体
13 第一昇降用シリンダ装置
14 形状保持部材
15 湾曲面
16 把持部材
17 爪部
18 支持部材
22 水平移動用シリンダ装置
23 第二昇降用シリンダ装置
27 吸着ポンプ
32 凹部
33 下定盤
35 載せ板
36 溝
41a 吸着用シリンダ装置
43 吸盤
46 吸着ポンプ
A ガラス板の幅方向
Claims (2)
- 矩形状の大型ガラス板の上方で移動自在な搬送台と、前記ガラス板を載置する載せ板と、前記搬送台の下面側にガラス板の長さ方向に沿う両側縁部に対応して配置されてガラス板の長さ方向に沿う両側縁部を保持可能な把持部材と、前記搬送台の下面側に前記ガラス板の幅方向に沿う両側縁部に対応して下方に向けて凸状に湾曲した湾曲面が設けられた形状保持部材とを具備したガラス板の保持搬送装置によりガラス板を搬送するに際して、
前記把持部材により長さ方向に沿う両側縁部を保持してガラス板を上昇させガラス板の幅方向に沿う両側縁部を前記形状保持部材の湾曲面に当接させて中央部が下方に凸状に湾曲させ、
前記ガラス板を湾曲状態で前記搬送台を移動して搬送し、
前記搬送台を下降して湾曲状のガラス板の中央部の凸状部が載せ板に当接した時に、前記把持部材を下降してガラス板の載せ板への接触面が中央部から外側に広がるように載せ板に載置する
ことを特徴とするガラス板の保持搬送方法。 - 形状保持部材に、ガラス板の幅方向に沿う両側縁部を吸着保持可能な吸着手段が設けられ、
把持部材によりガラス板が上昇され前記形状保持部材に当接された時に、前記吸着手段によりガラス板の幅方向に沿う両側縁部を吸着し、
搬送台を下降してガラス板の凸状部が載せ板に当接した時に、吸着手段によるガラス板の吸着を解除する
ことを特徴とする請求項1記載のガラス板の保持搬送方法。
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