[go: up one dir, main page]

JP3851900B2 - 平面フィルタ、半導体装置、および無線装置 - Google Patents

平面フィルタ、半導体装置、および無線装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3851900B2
JP3851900B2 JP2003359073A JP2003359073A JP3851900B2 JP 3851900 B2 JP3851900 B2 JP 3851900B2 JP 2003359073 A JP2003359073 A JP 2003359073A JP 2003359073 A JP2003359073 A JP 2003359073A JP 3851900 B2 JP3851900 B2 JP 3851900B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transmission line
resonator
open
signal
planar filter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2003359073A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2004194296A5 (ja
JP2004194296A (ja
Inventor
敦史 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP2003359073A priority Critical patent/JP3851900B2/ja
Priority to US10/535,948 priority patent/US7522022B2/en
Priority to PCT/JP2003/014617 priority patent/WO2004049495A1/ja
Publication of JP2004194296A publication Critical patent/JP2004194296A/ja
Publication of JP2004194296A5 publication Critical patent/JP2004194296A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3851900B2 publication Critical patent/JP3851900B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01PWAVEGUIDES; RESONATORS, LINES, OR OTHER DEVICES OF THE WAVEGUIDE TYPE
    • H01P1/00Auxiliary devices
    • H01P1/20Frequency-selective devices, e.g. filters
    • H01P1/201Filters for transverse electromagnetic waves
    • H01P1/203Strip line filters
    • H01P1/20327Electromagnetic interstage coupling
    • H01P1/20354Non-comb or non-interdigital filters
    • H01P1/20372Hairpin resonators
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01PWAVEGUIDES; RESONATORS, LINES, OR OTHER DEVICES OF THE WAVEGUIDE TYPE
    • H01P1/00Auxiliary devices
    • H01P1/20Frequency-selective devices, e.g. filters
    • H01P1/201Filters for transverse electromagnetic waves
    • H01P1/203Strip line filters
    • H01P1/20327Electromagnetic interstage coupling
    • H01P1/20354Non-comb or non-interdigital filters
    • H01P1/20381Special shape resonators

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Electromagnetism (AREA)
  • Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)
  • Semiconductor Integrated Circuits (AREA)

Description

この発明は、例えば、ミリ波帯を含むマイクロ波帯での使用に適した平面フィルタに関し、特に、周波数が30GHz以上のミリ波通信装置の高周波無線通信装置等で用いられると好適な平面フィルタ、およびその平面フィルタを備えた半導体装置および無線装置に関する。
従来、平面フィルタの構成として、マイクロストリップ線路共振器を用いたものがある。その設計方法は、例えば、「総合電子出版社、マイクロ波回路の基礎とその応用」の369−373ページに詳述されている(非特許文献1参照)。
図6に、従来の平面フィルタの一例を示す。図6(A)は平面図であり、図6(B)は図6(A)のD−D’断面図である。この平面フィルタは、裏面に接地導体11を有する誘電体基板10上に、入力線路1、出力線路2、共振器3、共振器4、共振器5が形成されている。この共振器3、共振器4、共振器5はそれぞれ、通過帯域の中心周波数の実効波長に対して、2分の1の長さの線路長を有する。
図6(A)に示すように、入力線路1の一部と共振器3の一部とが一定の間隔のギャップを介して平行に近接しており、電磁結合している。また、共振器3と共振器4のそれぞれの一部が一定の間隔のギャップを介して平行に近接しており、電磁結合している。同様に、共振器4と共振器5、および共振器5と出力線路2が、それぞれ一定の間隔のギャップを介して平行に近接しており電磁結合している。それぞれの共振器3〜5および入出力用の伝送線路1,2を適切に配置し、結合度を最適に調整することにより、所望の帯域幅を得ることができる。ここでは、3つの共振器3,4,5で構成した平面フィルタを示している。なお、共振器の数が増えるほど帯域外での減衰が大きくすることができる反面、通過帯域内での損失とフィルタの占有面積は大きくなる。
ところが、図6に示す上記従来の平面フィルタでの共振器の形状および配置では、以下に示す問題があった。すなわち、共振器を長手方向に並べた場合、平面フィルタのサイズが長くなってしまう。特に、平面フィルタと他の高周波集積回路との接続部での損失を低減するために、ICチップ上に平面フィルタを集積化する場合、従来の共振器の配列では、ICチップの面積の使用効率が悪く、他の回路に使用できないデッドスペースが増えるため、ICチップのサイズが大きくなり、チップの単価が高くなるという問題があった。
小西良弘著 「マイクロ波回路の基礎とその応用」 総合電子出版社、1990年8月20日、p.369−373
そこで、この発明の課題は、以上の課題を鑑み、占有面積が小さく、ICチップ上で集積化に適し、優れたろ波特性を有する減衰特性の優れた平面フィルタを提供することにある。
上記課題を解決するため、この発明の平面フィルタは、第1のU字型先端開放伝送線路共振器と、
第2のU字型先端開放伝送線路共振器と、
3本の直線部と2箇所の折れ曲がり部分とで構成されるクランク型先端開放伝送線路共振器を有することを特徴としている。
この発明では、第1,第2のU字型先端開放伝送線路共振器、および、クランク型先端開放伝送線路共振器を備えたことで、誘電体上でのフィルタの実質的な占有面積を小さくすることが可能となり、減衰特性の向上を図れる。これにより、この平面フィルタを備えた装置を小型化することが可能である。
また、一実施形態の平面フィルタは、上記第1および第2のU字型先端開放伝送線路共振器、および上記クランク型先端開放伝送線路共振器が、通過帯域の中心周波数成分の実効波長に対して、2分の1の長さの線路長を有する。これにより、この実施形態の平面フィルタでは、ろ波特性を向上できる。
また、一実施形態の平面フィルタは、上記第1および第2のU字型先端開放伝送線路共振器、および上記クランク型先端開放伝送線路共振器は、上記第1のU字型先端開放伝送線路共振器、上記クランク型先端開放伝送線路共振器、上記第2のU字型先端開放伝送線路共振器の順に電磁結合するように配置されている。
また、一実施形態の平面フィルタは、第1の入出力用の伝送線路と第2の入出力用の伝送線路を有し、上記第1の入出力用の伝送線路が上記第1のU字型先端開放伝送線路共振器に電磁結合するように配置されており、上記第2の入出力用の伝送線路が上記第2のU字型先端開放伝送線路共振器に電磁結合するように配置されている。
この実施形態では、上記構成のような、第1,第2のU字型先端開放伝送線路共振器および上記クランク型先端開放伝送線路共振器の形状と配置によって、誘電体上でのフィルタの実質的な占有面積を小さくすることができ、平面フィルタを用いた装置の小型化が可能である。
また、一実施形態の平面フィルタは、上記第1および第2の入出力用の伝送線路のすくなくとも一方の一部と、上記クランク型先端開放伝送線路共振器の一部とが電磁結合するように配置されている。
この実施形態では、入力用の伝送線路あるいは出力用の伝送線路となる上記第1,第2の入出力用の伝送線路の一部が、第1,第2のU字型先端開放伝送線路共振器を飛び越して、上記クランク型先端開放伝送線路共振器が直接電磁結合する。これにより、第1の入出力用の伝送線路(入力線路) → 第1のU字型先端開放伝送線路共振器 → クランク型先端開放伝送線路共振器 → 第2のU字型先端開放伝送線路共振器 → 第2の入出力用の伝送線路(出力線路)の順に信号が伝播する第1伝播ルートに加えて、第1の入出力用の伝送線路(入力線路) → クランク型先端開放伝送線路共振器 → 第2の入出力用の伝送線路(出力線路)出力線路の順に信号が伝播する第2伝播ルートができることになる。
したがって、上記第1,第2のそれぞれの伝播ルートの位相差を適切に調整することにより、通過帯域のごく近傍での周波数で信号を打ち消し合わせることが可能となる。これにより、通過帯域外での減衰特性が急峻になる。
また、一実施形態の平面フィルタは、上記第1および第2のU字型先端開放伝送線路共振器と、上記クランク型先端開放伝送線路共振器とが、半導体基板上に形成されている。この実施形態では、上記した小型,高性能の平面フィルタを備えた半導体装置を容易に構成できる。
また、一実施形態の半導体装置は、上記平面フィルタを備え、この平面フィルタが、半導体基板上にミキサと集積化されている。この実施形態では、上記平面フィルタを半導体基板上に形成し、ミキサと集積化したことで、ミキサと平面フィルタとの接続部での電力の損失を最小限に抑えることができ、より小型で高性能な半導体装置を実現できる。
また、一実施形態の無線装置は、上記平面フィルタを備えた。この実施形態の無線装置では、上記平面フィルタを備えたことで、小型で高性能な無線装置としての無線通信装置や無線中継装置を実現できる。
この発明の平面フィルタでは、第1,第2のU字型先端開放伝送線路共振器、および、クランク型先端開放伝送線路共振器を備えたことで、誘電体上でのフィルタの実質的な占有面積を小さくすることが可能で減衰特性の向上を図れる。
以下、本発明を図示の実施の形態に基いて詳細に説明する。
(第1の実施の形態)
図1(A),(B)に、この発明の平面フィルタの第1の実施の形態を示す。図1(A)は平面図であり、図1(B)は図1(A)のA−A’断面図である。図1(A)に示すように、この第1の実施の形態の平面フィルタは、誘電体基板110上に、入力線路をなす第1の入出力用の伝送線路101と、出力線路をなす第2の入出力用の伝送線路102と、第1のU字型先端開放伝送線路共振器103と、第2のU字型先端開放伝送線路共振器105と、クランク型先端開放伝送線路共振器104とが形成されている。また、図1(B)に示すように、上記誘電体基板110は、裏面に接地導体111を有する。
図1(C)に示すように、第1のU字型先端開放伝送線路共振器103は、全体としてU字状に折り曲げられた形状であり、連続した3本の伝送線路11,12,13で構成されている。伝送線路11と13とは略平行に対向しており、上記伝送線路12は伝送線路11の一端11Aと伝送線路13の一端13Aを連結している。この伝送線路12は、伝送線路11の一端11Aおよび伝送線路13の一端13Aから略直角に折れ曲がった形状である。
また、図1(D)に示すように、クランク型先端開放伝送線路共振器104は、全体としてクランク状に折り曲げられた形状であり、連続した3本の伝送線路17,18,19で構成されている。伝送線路17と19は略平行に延在しており、上記伝送線路18は、伝送線路17の一端17Aと伝送線路19の他端19Bを連結している。この伝送線路18は、伝送線路17の一端17Aおよび伝送線路19の他端19Bから略直角に折れ曲がった形状である。
また、図1(E)に示すように、第2のU字型先端開放伝送線路共振器105は、全体としてU字状に折り曲げられた形状であり、連続した3本の伝送線路14,15,16で構成されている。伝送線路14と16とは略平行に対向しており、上記伝送線路15は伝送線路14の一端14Aと伝送線路16の一端16Aを連結している。この伝送線路15は、伝送線路14の一端14Aおよび伝送線路16の一端16Aから略直角に折れ曲がった形状である。
この実施形態では、上記第1のU字型先端開放伝送線路共振器103と第2のU字型先端開放伝送線路共振器105とクランク型先端開放伝送線路共振器104は、それぞれ、通過帯域の中心周波数成分の実効波長に対して、約2分の1の長さの線路長を有する。
また、図1(A)に示すように、入力線路をなす第1の入出力用の伝送線路101の部分101Bは、第1のU字型先端開放伝送線路共振器103の伝送線路11に対して、所定の間隔のギャップを介して平行に近接しており、電磁結合している。なお、入力線路をなす第1の入出力用の伝送線路101は、部分101Aと部分101Bからなり、部分101Bは部分101Aの一端から部分101Aに略直角に延びている。
また、第1のU字型先端開放伝送線路共振器103の伝送線路13は、クランク型先端開放伝送線路共振器104の伝送線路19に対して、それぞれの一部が、電磁結合するように、所定の間隔のギャップを介して平行に近接配置されている。
また、クランク型先端開放伝送線路共振器104の伝送線路17は、第2のU字型先端開放伝送線路共振器105の伝送線路14に対して、電磁結合するように、所定の間隔のギャップを介して平行に近接配置されている。また、第2のU字型先端開放伝送線路共振器105の伝送線路16は、出力線路をなす第2の入出力用の伝送線路102の部分102Bに対して、電磁結合するように、所定の間隔のギャップを介して平行に近接配置されている。
図1(A)に示すように、この第1実施形態の平面フィルタでは、第1の入出力用の伝送線路101と第2の入出力用の伝送線路102との間に、クランク型先端開放伝送線路共振器104が配置されている。また、このクランク型先端開放伝送線路共振器104の伝送線路18は第1の入出力用の伝送線路101の部分101Aおよび第2の入出力用の伝送線路102の部分102Aに略平行に延在している。図1(A)では、部分101A,102Aが延在している方向をX方向とし、このX方向と直角方向をY方向としている。また、このクランク型先端開放伝送線路共振器104の伝送線路18の両端から伝送線路18に略直角に伝送線路17と19が逆方向に延在している。さらに、このクランク型先端開放伝送線路共振器104の伝送線路18に対して、Y方向の両側に、第1のU字型先端開放伝送線路共振器103と第2のU字型先端開放伝送線路共振器105が配置されている。この第1のU字型先端開放伝送線路共振器103と第2のU字型先端開放伝送線路共振器105とは、開放端がX方向に位置ずれした状態で、Y方向に対向している。
また、図1(A)に示すように、この第1実施形態では、第1の入出力用の伝送線路101の部分101Bと第1のU字型先端開放伝送線路共振器103の伝送線路11との間のギャップは、第1のU字型先端開放伝送線路共振器103の伝送線路13とクランク型先端開放伝送線路共振器104の伝送線路19との間のギャップよりも狭くなっている。また、第2の入出力用の伝送線路102の部分102Bと第2のU字型先端開放伝送線路共振器105の伝送線路16との間のギャップは、第2のU字型先端開放伝送線路共振器103の伝送線路14とクランク型先端開放伝送線路共振器104の伝送線路17との間のギャップよりも狭くなっている。
上記構成の平面フィルタによれば、U字状に折り曲げられた形状の第1,第2のU字型先端開放伝送線路共振器103,105、および、クランク状に折り曲げられた形状のクランク型先端開放伝送線路共振器104を備えたことで、誘電体基板110上でのフィルタの実質的な占有面積を小さくすることが可能となる。これにより、この平面フィルタを備えた装置を小型化することが可能である。
また、この第1実施形態では、上記第1および第2のU字型先端開放伝送線路共振器103,105、および上記クランク型先端開放伝送線路共振器104が、通過帯域の中心周波数成分の実効波長に対して、2分の1の長さの線路長を有することにより、ろ波特性を向上できる。
また、この第1実施形態では、上記構成のような、第1,第2のU字型先端開放伝送線路共振器103,105および上記クランク型先端開放伝送線路共振器104の形状と配置によって、誘電体基板110上でのフィルタの実質的な占有面積を小さくすることができ、減衰特性の向上を図れ、平面フィルタを用いた装置の小型化が可能になる。
つまり、この実施形態によれば、以上に示した共振器の形状および配置により、従来のフィルタと機能的にはほぼ同等であるにもかかわらず、IC(集積回路)上にコンパクトに集積化が可能なフィルタを実現できる。
なお、上記実施形態では、第1のU字型先端開放伝送線路共振器103、第2のU字型先端開放伝送線路共振器105、および、クランク型先端開放伝送線路共振器104は、直線を角形に折り曲げた例を示しているが、緩やかに曲線状に折り曲げてもよいし、あるいは直線を折り曲げた角を切り落とした形状であってもよい。
また、上記実施形態では、各伝送線路11〜13,伝送線路14〜16,伝送線路17〜19を、マイクロストリップ線路としたが、ストリップ線路やサスペンデッド線路、あるいはコプレーナ線路としてもよい。また、上記実施形態では、第1の入出力用の伝送線路101を入力線路とし、第2の入出力用の伝送線路102を出力線路としたが、第1の入出力用の伝送線路101を出力線路とし、第2の入出力用の伝送線路102を入力線路としてもよい。
(第2の実施の形態)
次に、図2(A),(B)に、この発明の平面フィルタの第2実施形態を示す。図2(A)は平面図であり、図2(B)は図1(A)のB−B’断面図である。
この第2実施形態の平面フィルタは、厚さ70ミクロンの半絶縁性砒化ガリウム基板210上に、入力線路をなす第1の入出力用の伝送線路201と、出力線路をなす第2の入出力用の伝送線路202と、第1のU字型先端開放伝送線路共振器203と、第2のU字型先端開放伝送線路共振器205と、クランク型先端開放伝送線路共振器204が形成されている。また、図2(B)に示すように、上記半絶縁性砒化ガリウム基板210は裏面に接地導体211を有する。
図2(C)に示すように、第1のU字型先端開放伝送線路共振器203は、全体としてU字状に折り曲げられた形状であり、連続した3本の伝送線路21,22,23で構成されている。伝送線路21と23とは略平行に対向しており、上記伝送線路22は伝送線路21の一端21Aと伝送線路23の一端23Aを連結している。この伝送線路22は、伝送線路21の一端21Aおよび伝送線路23の一端23Aから略直角に折れ曲がった形状である。
また、図2(D)に示すように、クランク型先端開放伝送線路共振器204は、全体としてクランク状に折り曲げられた形状であり、連続した3本の伝送線路27,28,29で構成されている。伝送線路27と29は略平行に延在しており、上記伝送線路28は、伝送線路27の一端27Aと伝送線路29の他端29Bを連結している。この伝送線路28は、伝送線路27の一端27Aおよび伝送線路29の他端29Bから略直角に折れ曲がった形状である。
また、図2(E)に示すように、第2のU字型先端開放伝送線路共振器205は、全体としてU字状に折り曲げられた形状であり、連続した3本の伝送線路24,25,26で構成されている。伝送線路24と26とは略平行に対向しており、上記伝送線路25は伝送線路24の一端24Aと伝送線路26の一端26Aを連結している。この伝送線路25は、伝送線路24の一端24Aおよび伝送線路26の一端26Aから略直角に折れ曲がった形状である。
この第2実施形態では、伝送線路21〜29は、すべて、厚さ10ミクロン、幅30ミクロンである。また、伝送線路21、23、24、26の中心部の長さは385ミクロンであり、伝送線路22、25の中心部の長さは180ミクロンである。また、伝送線路27、29の中心部の長さは275ミクロンであり、伝送線路28の中心部の長さは360ミクロンである。そして、第1のU字型先端開放伝送線路共振器203と第2のU字型先端開放伝送線路共振器204とクランク型先端開放伝送線路共振器205は、それぞれ、通過帯域の中心周波数の実効波長に対して、約2分の1の長さの線路長を有する。
また、図2(A)に示すように、入力線路をなす第1の入出力用の伝送線路201の部分201Bは、第1のU字型先端開放伝送線路共振器203の伝送線路21に対して、電磁結合するように、10ミクロンのギャップを介して平行に近接されている。なお、入力線路をなす第1の入出力用の伝送線路201は、部分201Aと部分201Bからなり、部分201Bは部分201Aの一端から部分201Aに略直角に延びている。
また、第1のU字型先端開放伝送線路共振器203の伝送線路23は、クランク型先端開放伝送線路共振器204の伝送線路29に対して、それぞれの一部が、電磁結合するように、60ミクロンのギャップを介して平行に近接配置されている。
また、クランク型先端開放伝送線路共振器204の伝送線路27は、第2のU字型先端開放伝送線路共振器205の伝送線路24に対して、電磁結合するように、60ミクロンのギャップを介して平行に近接配置されている。また、第2のU字型先端開放伝送線路共振器205の伝送線路26は、出力線路202の部分202Bに対して、電磁結合するように、10ミクロンのギャップを介して平行に近接配置されている。
図2(A)に示すように、この第2実施形態の平面フィルタでは、入力線路をなす第1の入出力用の伝送線路201と出力線路をなす第2の入出力用の伝送線路202との間に、クランク型先端開放伝送線路共振器204が配置されている。また、このクランク型先端開放伝送線路共振器204の伝送線路28は入力線路をなす伝送線路201の部分201Aおよび出力線路をなす伝送線路202の部分202Aに略平行に延在している。図2(A)では、部分201A,202Aが延在している方向をX方向とし、このX方向と直角方向をY方向としている。また、このクランク型先端開放伝送線路共振器204の伝送線路28の両端から伝送線路28に略直角に伝送線路27と29が逆方向に延在している。さらに、このクランク型先端開放伝送線路共振器204の伝送線路28に対して、Y方向の両側に、第1のU字型先端開放伝送線路共振器203と第2のU字型先端開放伝送線路共振器205が配置されている。この第1のU字型先端開放伝送線路共振器203と第2のU字型先端開放伝送線路共振器205とは、開放端がX方向に位置ずれしていない状態で、Y方向に対向している。
この第2実施形態では、上記第1実施形態と異なり、図2(A)に点線で囲まれた領域V1に示すように、入力線路をなす伝送線路201の部分201Aのうちの部分201Bに隣接している部分201A-1が、クランク型先端開放伝送線路共振器205の伝送線路28のうちの端部分28Aに対して、電磁結合するように、60ミクロンのギャップを介して平行に近接配置されている。また、図2(A)に点線で囲まれた領域V2に示すように、出力線路をなす伝送線路202の部分202Aのうちの部分202Bに隣接している部分202A-1が、クランク型先端開放伝送線路共振器204の伝送線路28の端部分28Bに対して、電磁結合するように、60ミクロンのギャップを介して平行に近接配置されている。
上記構成の第2実施形態によれば、入力線路をなす伝送線路201 → 第1のU字型先端開放伝送線路共振器203 → クランク型先端開放伝送線路共振器204 → 第2のU字型先端開放伝送線路共振器205 → 出力線路をなす伝送線路202の順に、信号が伝播する第1の信号伝播ルートだけでなく、入力線路をなす伝送線路201 → クランク型先端開放伝送線路共振器204 → 出力線路をなす伝送線路202の順に信号が伝播する第2の信号伝播ルートができる。これにより、通過帯域のごく近傍の減衰帯域での周波数で信号が打ち消し合うことになる。このため、減衰させるべき周波数帯域で大きな減衰特性が得られる。
図3に、この第2実施形態の平面フィルタの透過特性を実線で描かれた透過特性曲線W1で示す。また、図3に破線で描かれた透過特性曲線W2は、従来の平面フィルタの透過特性を示す。なお、第2実施形態の平面フィルタと上記従来の平面フィルタとは、同じ基板を用い、同じプロセスで形成した。透過特性曲線W1と透過特性曲線W2とを比較すれば分かるように、第2実施形態によれば、従来との比較において、通過帯域内では通過損はほぼ同じであるにもかかわらず、減衰帯域内の47〜57GHzでは、従来と比較してより大きな減衰特性が得られた。この第2実施形態によれば、図3に示す特性では、たとえば周波数50GHzでは、符号Yで示すように、従来に比べて、透過係数S21(Sパラメータ)の絶対値が5(dB)だけ大きくなった。
このように、この第2実施形態の平面フィルタによれば、従来の平面フィルタよりもコンパクトであるにもかかわらず、優れたろ波性能が得られるのである。
ここで、図2(A)の領域V1および領域V2での電磁結合の効果を示すために、領域V1および領域V2でのギャップ長を変化させた場合のフィルタの通過特性を、図7に示す。図7において、透過特性Y2は、図3の透過特性W1と同じであり、領域V1および領域V2のギャップ長をそれぞれ60ミクロンとした平面フィルタの透過特性である。また、図7において、透過特性Y3は、領域V1および領域V2のギャップ長を30ミクロンとした平面フィルタの透過特性である。また、透過特性Y4は、領域V1および領域V2のギャップ長を10ミクロンとした平面フィルタの透過特性である。
上記ギャップ長は、図2(A)における伝送線路201の部分201Bの開放端および伝送線路202の部分202Bの開放端の位置を固定し、部分201Aおよび部分202Aの位置を平行移動させることにより変化させた。また、図7に示す特性Y0は、入出力用の伝送線路201,202とクランク型先端開放伝送線路共振器204とを意図的に電磁結合させない配置とした場合の透過特性であり、第1の実施の形態で説明した図1に示す構造の平面フィルタの透過特性である。
図7に示すように、領域V1および領域V2のギャップ長を狭めるほど、入出力用の伝送線路201,202とクランク型先端開放伝送線路共振器204との間の電磁結合が強まり、周波数51〜54GHzの間により大きな減衰極が形成されるが、周波数51GHz以下では逆に減衰特性が劣化する。したがって、領域V1および領域V2のギャップ長を最適化することにより、目標スペックに応じて所望の周波数帯域での減衰特性を調整することができる。
なお、上記第2実施形態では、第1のU字型先端開放伝送線路共振器203、第2のU字型先端開放伝送線路共振器205、および、クランク型先端開放伝送線路共振器204は、直線を角形に折り曲げた例を示しているが、緩やかに曲線状に折り曲げてもよいし、あるいは直線を折り曲げた角を切り落としてもよい。
また、上記第2実施形態では、誘電体基板として半絶縁性砒化ガリウム基板を用いたが、他にもインジュウムリンや窒化ガリウムやシリコン等の半導体基板を採用してもよい。さらには、アルミナやガラス等のセラミック、あるいはテフロン(DuPont社の4フッ化エチレン重合体の商標名、ポリテトラフルオロエチレン)等の樹脂基板を採用してもこの発明の平面フィルタを構成できる。
また、上記第2実施形態では、伝送線路としてマイクロストリップ線路を用いたが、ストリップ線路やサスペンデッド線路、あるいはコプレーナ線路を用いてもよい。また、上記実施形態では、第1の入出力用の伝送線路201を入力線路とし、第2の入出力用の伝送線路202を出力線路としたが、第1の入出力用の伝送線路201を出力線路とし、第2の入出力用の伝送線路202を入力線路としてもよい。また、上記第2実施形態では、ミリ波帯の平面フィルタの一例としたが、本発明はマイクロ波帯の平面フィルタに適用できる。
(第3の実施の形態)
次に、図4に、この発明の第3実施形態としての半導体装置である平面フィルタ一体型偶高調波ミキサ装置を示す。図4(A)は平面図であり、図4(B)は図4(A)のC−C’断面図である。この第3実施形態の平面フィルタ一体型偶高調波ミキサ装置は、図2に示す上記第2実施形態の平面フィルタ301と偶高調波ミキサ300を半導体基板上に集積化したものである。
この第3実施形態の偶高調波ミキサ装置は、中間周波信号を高周波信号に変換するアップコンバータ用偶高調波ミキサ装置とした。このミキサ装置は、中間周波信号(周波数(fIF))と局部発振信号(周波数(fLO))とが入力され、この中間周波信号と局部発振信号とを混合して、高周波信号(周波数(fRF))を出力する。上記周波数(fIF)と周波数(fLO)と周波数(fRF)との間には、次の式(1)の関係がある。
RF=2×fLO+fIF …… (1)
この第3実施形態では、局部発振信号の周波数fLOとして27.769GHz、中間周波信号の周波数fIFとして3.471〜5.546GHz、高周波信号の周波数fRFとして59.01〜61.085GHzを想定している。また、基板のサイズは略1.5mm×1.0mm、砒化ガリウム基板の厚さは70ミクロンである。
この第3実施形態の平面フィルタ一体型偶高調波ミキサ装置は、偶高調波ミキサ300と、位相調整用伝送線路302と、上記平面フィルタ301を備えている。
上記偶高調波ミキサ300は、中間周波信号用端子309と上記位相調整用伝送線路302との間に接続されている。この偶高調波ミキサ300は、中間周波信号用端子309に接続されたMIM(メタル・インシュレータ・メタル)キャパシタ305と、このMIMキャパシタ305を先端開放スタブ303に接続する中間周波信号用伝送線路304と、この先端開放スタブ303に接続されたアンチパラレルダイオードペア306とを有する。さらに、この偶高調波ミキサ300は、アンチパラレルダイオードペア306を局部発振信号端子311に接続する局部発振信号用伝送線路308と、この局部発振信号用伝送線路308をパッド313に接続する先端短絡スタブ307を有する。このパッド313は、図4(B)に示すように、砒素ガリウム基板314に形成されたスルーホール312を経由して、砒素ガリウム基板314の裏面に形成された接地導体315に接続されている。なお、上記アンチパラレルダイオードペア306は、砒素ガリウム基板314上に半導体プロセスにより形成されている。
また、上記先端短絡スタブ307、および局部発振信号用伝送線路308は、特性インピーダンスが略50Ωとなるように線路の幅を50ミクロンとしている。また、中間周波信号用伝送線路304は、特性インピーダンスが略70Ωとなるように線路幅を20ミクロンとしている。上記スタブ307,伝送線路304,伝送線路308は、全体としての寸法を小さくするために適宜折り曲げられた形状としている。
また、先端短絡スタブ307は、スルーホール312およびパッド313の長さも含めて、周波数fLOの局部発振信号の波長に対して、略4分の1波長になるように、その長さが設定されている。また、MIMキャパシタ305は、中間周波信号(周波数fIF)に対しては高インピーダンス、高周波信号(周波数fRF)に対しては低インピーダンスとなるように、0.4pFに設定している。
また、上記位相調整用伝送線路302は、50オームの伝送線路とほぼ等価であり、振幅はそのままで位相のみを遅らせる機能を有する。この位相調整用伝送線路302は、入力された信号が周波数fLOの時に、図4(A)において接続点Xから右側(位相調整用伝送線路302とフィルタ301側)を見たインピーダンスがほぼ0になるように調整されている。このため、この位相調整用伝送線路302の接続点Xは、周波数fLOの信号に対して、等価的に接地に等しいと見なすことができる。
また、局部発振信号端子311から入力された周波数fLOの局部発振信号は、局部発振信号用伝送線路308を経由して、アンチパラレルダイオードぺア306に入力される。また、先端短絡スタブ307は、周波数fLOの信号に対して4分の1波長になるように長さが設定されているため、周波数fLOの信号に対しては開放と等価となり、何も接続していないのと等しい。
一方、図4(A)において、接続点Xから右側を見たインピーダンスは、周波数fLOの信号に対しては、ほぼ0であるので、接続点Xは、周波数fLOの信号に対して、接地の条件にほぼ等しい。したがって、局部発振信号端子311から入力される周波数fLOの局部発振信号の電圧は、すべて、アンチパラレルダイオードペア306にかかることになる。
この局部発振信号端子311から入力された局部発振信号と中間周波信号用端子309から入力された周波数fIFの中間周波信号がアンチパラレルダイオードペア306内で混合され、様々な周波数成分をもつ信号が発生する。
これら様々な周波数成分の信号のうち、上記式(1)、つまり、(fRF=2×fLO+fIF)を満たす周波数成分の信号のみが、帯域通過フィルタ301を通過する。一方、式(1)を満たさない他の周波数成分を持つ不要な信号は、帯域通過フィルタ301を通過することができずに反射される。また、これら不要な信号の中でも特に信号強度の強い、周波数が(49.992〜52.067GHz)つまり(2×fLO−fIF)の信号波は、図3に実線で示す特性W1を持つ平面フィルタ301によって、著しく減衰させることが可能となる。
この結果、この第3実施形態の平面フィルタ一体型偶高調波ミキサ装置によれば、周波数がfRF(=2×fLO+fIF)の信号のみが、高周波信号端子310から出力される。なお、先端開放スタブ303は、偶高調波ミキサ300と平面フィルタ301との間で、周波数fRFの信号に対して整合を取るためのものである。
一方、中間周波信号用伝送線路304は、周波数fRFの信号に対して、4分の1波長の長さに設定されているので、周波数fRFの信号に対しては開放と等価となって、なにも接続されていないとの等しく、周波数fRFの信号は中間周波信号用端子309からは出力されない。
さらに、中間周波信号の周波数fIFが、高周波信号の周波数fRFに比べて非常に小さい場合、次の式(2)が成り立つ。
RF≒2×fLO ……(2)
したがって、先端短絡スタブ307は、周波数fRFの高周波信号に対しては、略2分の1波長となり、周波数fRFの高周波信号に対しては、接地と略等価となる。したがって、周波数fRFの高周波信号は局部発振信号用端子311から出力されない。
この偶高調波ミキサ装置の特性の一例を、図8に示す。図8において、横軸はIF信号つまり中間周波信号fIFの周波数を示し、縦軸は変換利得を示す。すなわち、IF信号における入力電力に対する出力電力の比を示している。図8において、変換利得特性M1は周波数が(2×fLO−fIF)の不要波に対する変換利得を示している。一方、変換利得特性M2は周波数が(2×fLO+fIF)の所望波に対する変換利得を示している。
所望の中間周波帯域3.471GHz〜5.546GHz内で、変換利得特性M2は約−12dBであるのに対して、変換利得特性M1は−45dB以下となっており、その差は33dB以上ある。これは、所望波の出力に対して、不要波の出力がその1000分の1以下であるということを示している。
このように、この第3実施形態の平面フィルタ一体型偶高調波ミキサ装置では、平面フィルタ301と偶高調波ミキサ300とを同一チップ上に集積化することにより、不要波の出力が非常に小さい半導体装置を実現することができる。また、偶高調波ミキサ300と平面フィルタ301の接続点Xでの電力損失を最小限に押さえることができるので、性能が向上する。
さらに、位相調整用伝送線路302を用いて、周波数fLOの局部発振信号に対して等価的に接地を実現したように、この発明の平面フィルタ301の特性の一部を利用して、偶高調波ミキサ300を設計することによって、回路の簡素化が可能となり、半導体装置の小型化が実現できる。
なお、この実施形態では、半導体基板として半絶縁性砒化ガリウム基板314を用いたが、他にも半導体基板としてインジュウムリンや窒化ガリウムやシリコン等を用いてもよい。また、この実施形態では、平面フィルタと偶高調波ミキサとを半導体基板上に集積化したが、偶高調波ミキサの他にも、基本波ミキサと集積化してもよいし、増幅器等、トランジスタを含む回路を同一チップ上に集積化してもよい。
また、この実施形態では、中間周波信号を高周波信号に変換するアップコンバータとしての機能を説明したが、高周波信号を中間周波信号に変換するダウンコンバータとしても用いることができる。
(第4の実施の形態)
次に、図5に、この発明の第4実施形態である無線装置の構成を示す。この第4実施形態の無線装置は無線中継装置であり、上記第3実施形態の平面フィルタ一体型高調波ミキサ506を含んでいる。
この第4実施形態の無線中継装置は、アップコンバータ501とダウンコンバータ521を備え、アップコンバータ501がUHF帯のテレビ放送信号をミリ波帯の信号にアップコンバートして無線送信を行い、ダウンコンバータ521(受信機)で受信したのち、もとのUHF帯にダウンコンバートするものである。
アップコンバータ501は、通過帯域が470〜770MHzの帯域通過フィルタ502と、通過帯域が3.941〜4.241GHzの帯域通過フィルタ503と、3.471GHzの帯域通過フィルタ504と、27.769GHzの帯域通過フィルタ505とを有する。
さらに、アップコンバータ501は、発振周波数が3.471GHzの位相同期発振器507と、8逓倍器508と、ミキサ509と、増幅器511,512,513と、分配器(デバイダー)514,515と、合成器(コンバイナー)516と、アッテネータ517と、アンテナ518、および上記第3実施形態の平面フィルタ一体型偶高調波ミキサ506とで構成されている。
一方、ダウンコンバータ521は、増幅器522,523と、ミリ波フィルタ524と、通過帯域470〜770MHzの帯域通過フィルタ525と、ミキサ526、およびアンテナ527で構成される。
次に、この第4実施形態の無線中継装置の動作について説明する。
まず、アップコンバータ501において、位相同期発振器507で出力された3.471GHzの局部発振信号は、帯域通過フィルタ504を通して、分配器514で2分配され、分配された一方の信号は分配器515へ入力され、分配された他方の信号は8逓倍器508に入力される。次に、分配器515において、さらに信号が2分配され、一方の信号はミキサ509に入力され、他方の信号はアッテネータ517を介して、合成器516に入力される。
また、上記8逓倍器508に入力された信号は、8逓倍されて、27.769GHzの信号となり、帯域通過フィルタ505を通過した後、平面フィルタ一体型偶高調波ミキサ506の局部発振信号端子に入力される。
また、周波数が470〜770MHzのUHFの信号は、帯域通過フィルタ502および増幅器511を経て、ミキサ509内で、3.471GHzの局部発振信号により、3.941〜4.241GHzの信号にアップコンバートされ、さらに、帯域通過フィルタ503および増幅器512を通過した後、合成器516において、3.471GHzの信号と合成される。
この結果、合成器516からは、3.941〜4.241GHz信号波帯の信号と3.471GHzの信号とが出力される。これらの信号は、平面フィルタ一体型偶高調波ミキサ506の中間周波信号端子309に入力され、27.769GHzの局部発振信号と混合されて、59.01GHzの信号と59.48GHz〜59.78GHzの信号にアップコンバートされる。この平面フィルタ一体型偶高調波ミキサ506内の平面フィルタ301で、不要な信号が除去された後、増幅器513で増幅され、アンテナ518からミリ波帯の信号Mとして空間に放射される。
一方、ダウンコンバータ521では、アンテナ527で、59.48〜59.78GHzの信号波帯の信号と59.01GHzの信号とが受信され、増幅器522とミリ波帯フィルタ524を通して、ミキサ526に入力される。このミキサ526内では、59.48〜59.78GHzの信号波帯の信号と59.01GHzの信号が混合され、帯域通過フィルタ525により、帯域470〜770MHzの信号のみが取り出され、増幅器523で増幅される。
この結果、アップコンバータ501に入力した信号の信号波帯(470〜770MHz)と周波数のずれのない、信号波帯の信号が再生される。
この第4実施形態の無線中継装置によれば、この発明の平面フィルタ一体型偶高調波ミキサ506を備えたことによって、アップコンバータ501の部品点数の低減と装置の小型化が実現できると同時に、不要波の放射を低減することが可能である。もっとも、上記平面フィルタ一体型偶高調波ミキサ506を用いずに、この発明の第2実施形態の平面フィルタ301を単独で用いても、装置の小型化と不要波放射低減に大きな効果がある。
尚、上記第4実施形態では無線装置として無線中継装置の一例を説明したが、無線通信装置としてもよい。
(第5の実施の形態)
次に、図9に、この発明の第5実施形態である無線装置の構成を示す。この第5実施形態の無線装置は無線中継装置であり、この発明の平面フィルタを含んでいる。
この無線中継装置は、アップコンバータ601とダウンコンバータ621を備え、アップコンバータ601がUHF帯のテレビ放送信号をミリ波帯にアップコンバートして無線送信を行い、受信機をなすダウンコンバータ621で受信したのち、もとのUHF帯にダウンコンバートするものである。
上記アップコンバータ601は、通過帯域470〜770MHzの帯域通過フィルタ602と、通過帯域3.941〜4.241GHzの帯域通過フィルタ603と、3.471GHzの帯域通過フィルタ604を有する。
さらに、アップコンバータ601は、発振周波数が3.471GHzの位相同期発振器607と、発振周波数が27.769GHzの発振器605と、ミキサ609と、増幅器611,612,613と、分配器(デバイダー)615と、合成器(コンバイナー)616と、アッテネータ617と、アンテナ618、および第3実施形態の平面フィルタ一体型偶高調波ミキサ装置606とで構成されている。
一方、ダウンコンバータ621は、通過帯域470〜770MHzの帯域通過フィルタ622と、通過帯域3.941〜4.241GHzの帯域通過フィルタ623と、3.471GHzの帯域通過フィルタ624とを有する。さらに、このダウンコンバータ621は、発振周波数が27.769GHzの発振器625と、ミキサ629と、増幅器631,632,633,634と、分配器636と、アンテナ627と、第3実施形態の平面フィルタ一体型偶高調波ミキサ626装置で構成される。
ここで、上記アップコンバータ601が有する平面フィルタ一体型偶高調波ミキサ装置606とダウンコンバータ621が有する平面フィルタ一体型偶高調波ミキサ装置626とは同じ構成のものである。
続いて、この第5実施形態の無線中継装置の動作について説明する。
まず、アップコンバータ601において、位相同期発振器607で出力された3.471GHzの発振信号は、帯域通過フィルタ604を通った後、分配器615で2分配され、分配された一方の信号はミキサ609に局部発振信号として入力され、分配された他方の信号はアッテネータ617を介して、合成器616に入力され基準信号となる。
また、発振器605においては、周波数27.769GHzの正弦波が生成され、平面フィルタ一体型偶高調波ミキサ装置606の局部発振信号端子に入力される。
また、周波数が470〜770MHzのUHF帯の信号は、帯域通過フィルタ602および増幅器611を経て、ミキサ609内で、3.471GHzの局部発振信号により、3.941〜4.241GHzの信号にアップコンバートされ、帯域通過フィルタ603および増幅器612を通過した後、合成器616において、3.471GHzの基準信号と合成される。
この結果、合成器616からは、3.941〜4.241GHz信号波帯の信号と3.471GHzの基準信号が出力される。これらの信号は、平面フィルタ一体型偶高調波ミキサ装置606の中間周波数信号端子309に入力され、27.769GHzの局部発振信号と混合されて、59.01GHzの信号と59.48GHz〜59.78GHzの信号波帯の信号にアップコンバートされる。この平面フィルタ一体型偶高調波ミキサ装置606内の平面フィルタ301で、不要な信号が除去された後、増幅器613で増幅され、アンテナ618から空間にミリ波帯の信号MMとして放射される。
一方、ダウンコンバータ621において、アンテナ627で、59.01GHzの信号と59.48GHz〜59.78GHzの信号波帯の信号が受信され、増幅器633で増幅されたあと、平面フィルタ一体型偶高調波ミキサ装置626に入力される。ここで、発振器625で生成された周波数27.769GHzの正弦波と、上記59.01GHzの信号および59.48GHz〜59.78GHzの信号波帯の信号が混合され、周波数が3.941〜4.241GHzの信号波帯の信号と3.471GHzの基準信号へとダウンコンバートされる。
これらの信号は、増幅器632で増幅され、分配器636で分配されて、分配された一方の信号は、帯域フィルタ624に入力され、帯域フィルタ624で周波数3.471GHzの基準信号のみが取り出され、増幅器634で増幅されたあと、ミキサ629の局部発振信号端子に入力される。一方、分配器636で分配された他方の信号は、帯域通過フィルタ623に入力され、この帯域通過フィルタ623によって周波数が3.941〜4.241GHzの信号波帯の信号のみが取り出されて、ミキサ629の高周波端子に入力される。このミキサ629内で、上記3.941〜4.241GHzの信号波帯の信号は、上記局部発振信号端子に入力された上記3.471GHzの基準信号と混合されることにより、ダウンコンバートされ、増幅器631で増幅されてから、帯域通過フィルタ622に入力され、この帯域通過フィルタ622より、帯域470〜770MHzの信号のみが取り出される。
この第5実施形態の無線中継装置では、上記アップコンバータ601が有する位相同期発振器607で生成された周波数3.471GHzの基準信号は、平面フィルタ一体型偶高調波ミキサ装置606によってアップコンバートされ、平面フィルタ一体型偶高調波ミキサ装置626によってダウンコンバートされる。これにより、上記位相同期発振器607で生成された周波数3.471GHzの基準信号は、再び、周波数3.471GHzの信号に戻されることになるが、この周波数3.471GHzに戻された信号は、発振器605および625の位相雑音がそのまま加算された信号となっている。
また、テレビ放送信号波も同様に、平面フィルタ一体型偶高調波ミキサ装置606と626によって、アップコンバートとダウンコンバートとがなされる。これにより、上記テレビ放送信号波も、発振器605および625の位相雑音がそのまま加算された信号となるが、ダウンコンバータ621のミキサ629内で、先述のダウンコンバートされた3.471GHzの基準信号と混合されることにより、上記位相雑音が打ち消される。したがって、最終的に、ダウンコンバータ621の帯域通過フィルタ622からは、アップコンバータ601の帯域通過フィルタ602に入力されたUHF帯の信号と周波数のずれのないUHF帯の信号が再現される。
また、ダウンコンバータ621では、分配器636および帯域通過フィルタ623,624によって、周波数3.941〜4.241GHzの信号波帯の信号と3.471GHzの基準信号とに分波し、3.471GHzの基準信号のみを増幅器634で増幅して、ミキサ629を線形領域で駆動する。これにより、ダウンコンバータ621から出力される信号の歪みが小さくなる結果、通信距離を拡大できる。
この第5実施形態の無線中継装置で採用した方式は、直交周波数分割多重(OFDM)を用いる地上デジタルテレビ放送等に特に有効であるが、周波数が1〜2GHz程度の衛星・通信放送のIF信号を無線中継することも可能である。
また、この第5実施形態では、位相雑音をキャンセルするための構成を一例として示したが、本発明の平面フィルタを有した平面フィルタ一体型偶高調波ミキサは、もちろん通常のマイクロ波帯乃至ミリ波帯のヘテロダイン送信機および受信機のミキサとして用いることができる。
また、この第5実施形態で説明したように、本発明の平面フィルタ301を有した平面フィルタ一体型偶高調波ミキサ300を用いることにより、アップコンバータ601およびダウンコンバータ621の部品点数の低減と装置の小型化が実現できると同時に、不要波の放射を低減することが可能である。
また、この第5実施形態の構成により、アップコンバータ601およびダウンコンバータ621において、平面フィルタ一体型偶高調波ミキサ606と626とを共通の部品とし、発振器605と625とを共通の部品とすることができる。また、場合によっては、ミリ波帯増幅器613と633も、それぞれ全く共通のものを使用することができる。したがって、現状では高価なミリ波部品の取り扱い種類を削減することができる。もっとも、平面フィルタ一体型偶高調波ミキサを用いずに、本発明の平面フィルタを単独で用いても、装置の小型化と不要波放射低減に大きな効果がある。
図1(A)はこの発明の平面フィルタの第1実施形態の平面図であり、図1(B)は図1(A)のA-A’断面図であり、図1(C),(D),(E)は、それぞれ、上記第1実施形態が備える第1のU字型先端開放伝送線路共振器,クランク型先端開放伝送線路共振器,第2のU字型先端開放伝送線路共振器を示す図である。 図2(A)はこの発明の平面フィルタの第2実施形態の平面図であり、図2(B)は図2(A)のB-B’断面図であり、図2(C),(D),(E)は、それぞれ、上記第2実施形態が備える第1のU字型先端開放伝送線路共振器,クランク型先端開放伝送線路共振器,第2のU字型先端開放伝送線路共振器を示す図である。 上記第2実施形態の平面フィルタの周波数特性を示す図である。 図4(A)はこの発明の第3実施形態としての平面フィルタ一体型偶高調波ミキサを示す平面図であり、図4(B)は図4(A)のC-C’断面図である。 この発明の平面フィルタを用いた第4実施形態としての無線中継装置の構成例を示すブロック図である。 従来の平面フィルタの一例を示す図である。 この発明の第2実施形態の平面フィルタにおいて、入出力用の伝送線路とクランク型先端開放伝送線路共振器との間のギャップを変化させた場合のフィルタの通過特性の変化を示し、入出力用の伝送線路とクランク型先端開放伝送線路共振器との電磁結合の効果を示す特性図である。 この発明の第3実施形態である平面フィルタ一体型偶高調波ミキサ装置における、所望波および不要波の変換利得のIF周波数依存性を示す特性図である。 この発明の平面フィルタを含んだ第5実施形態としての無線中継装置の構成例を示すブロック図である。
符号の説明
101、201 第1の入出力用の伝送線路
102、202 第2の入出力用の伝送線路
103、203 第1のU字型先端開放伝送線路共振器
104、204 クランク型先端開放伝送線路共振器
105、205 第2のU字型先端開放伝送線路共振器
11、12、13、14、15,16、17、18、19 伝送線路
21、22、23、24、25,26、27、28、29 伝送線路
110 誘電体基板
210、314 砒化ガリウム基板
111、211、315 接地導体
301 平面フィルタ
302 位相調整用伝送線路
303 先端開放スタブ
304 中間周波信号用伝送線路
305 MIMキャパシタ
306 アンチパラレルダイオードペア
307 先端短絡スタブ
308 局部発振信号用伝送線路
309 中間周波信号用端子
310 高周波信号端子
311 局部発振信号端子
502、503、504、505 帯域通過フィルタ
506 平面フィルタ一体型偶高調波ミキサ
507 位相同期発振器
508 8逓倍器
509 ミキサ
511、512、513 増幅器
514、515 分配器
516 合成器
517 アッテネータ
518、527 アンテナ
522、523 増幅器
524 ミリ波帯フィルタ
525 帯域通過フィルタ
526 ミキサ
601 アップコンバータ
602、603、604、622、623、624 帯域通過フィルタ
605、625 発振器
606、626 平面フィルタ一体型偶高調波ミキサ装置
607 位相同期発振器
609、629 ミキサ
611、612、613、631、632、633、634 増幅器
615、636 分配器
616 合成器
617 アッテネータ
618、627 アンテナ
621 ダウンコンバータ

Claims (9)

  1. 第1のU字型先端開放伝送線路共振器と、
    第2のU字型先端開放伝送線路共振器と、
    3本の直線部と2箇所の折れ曲がり部分とで構成されるクランク型先端開放伝送線路共振器を有することを特徴とする平面フィルタ。
  2. 請求項1に記載の平面フィルタにおいて、
    上記第1および第2のU字型先端開放伝送線路共振器、および上記クランク型先端開放伝送線路共振器が、通過帯域の中心周波数成分の実効波長に対して、2分の1の長さの線路長を有することを特徴とする平面フィルタ。
  3. 請求項1に記載の平面フィルタにおいて、
    上記第1および第2のU字型先端開放伝送線路共振器、および上記クランク型先端開放伝送線路共振器は、上記第1のU字型先端開放伝送線路共振器、上記クランク型先端開放伝送線路共振器、上記第2のU字型先端開放伝送線路共振器の順に電磁結合するように配置されていることを特徴とする平面フィルタ。
  4. 請求項3に記載の平面フィルタにおいて、
    第1の入出力用の伝送線路と第2の入出力用の伝送線路を有し、
    上記第1の入出力用の伝送線路が上記第1のU字型先端開放伝送線路共振器に電磁結合するように配置されており、上記第2の入出力用の伝送線路が上記第2のU字型先端開放伝送線路共振器に電磁結合するように配置されていることを特徴とする平面フィルタ。
  5. 請求項4に記載の平面フィルタにおいて、
    上記第1および第2の入出力用の伝送線路のすくなくとも一方の一部と、上記クランク型先端開放伝送線路共振器の一部とが電磁結合するように配置されていることを特徴とする平面フィルタ。
  6. 請求項1に記載の平面フィルタにおいて、
    上記第1および第2のU字型先端開放伝送線路共振器と、上記クランク型先端開放伝送線路共振器とが、半導体基板上に形成されていることを特徴とする平面フィルタ。
  7. 請求項1に記載の平面フィルタを備え、この平面フィルタが、半導体基板上にミキサと集積化されていることを特徴とする半導体装置。
  8. 請求項1に記載の平面フィルタを備えたことを特徴とする無線装置。
  9. 請求項5に記載の平面フィルタにおいて、
    上記クランク型先端開放伝送線路共振器と上記第1の入出力用の伝送線路とが、それぞれの開放端から、通過帯域の中心周波数成分の実効波長に対して8分の1の長さ以上離れた箇所で電磁結合する第1の並行部と、
    上記クランク型先端開放伝送線路共振器と上記第2の入出力用の伝送線路とが、それぞれの開放端から、通過帯域の中心周波数成分の実効波長に対して8分の1の長さ以上離れた箇所で電磁結合する第2の並行部とを備えたことを特徴とする無線装置
JP2003359073A 2002-11-25 2003-10-20 平面フィルタ、半導体装置、および無線装置 Expired - Fee Related JP3851900B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003359073A JP3851900B2 (ja) 2002-11-25 2003-10-20 平面フィルタ、半導体装置、および無線装置
US10/535,948 US7522022B2 (en) 2002-11-25 2003-11-18 Planar filter, semiconductor device and radio unit
PCT/JP2003/014617 WO2004049495A1 (ja) 2002-11-25 2003-11-18 平面フィルタ、半導体装置、および無線装置

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002340506 2002-11-25
JP2003359073A JP3851900B2 (ja) 2002-11-25 2003-10-20 平面フィルタ、半導体装置、および無線装置

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2004194296A JP2004194296A (ja) 2004-07-08
JP2004194296A5 JP2004194296A5 (ja) 2005-06-23
JP3851900B2 true JP3851900B2 (ja) 2006-11-29

Family

ID=32396253

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003359073A Expired - Fee Related JP3851900B2 (ja) 2002-11-25 2003-10-20 平面フィルタ、半導体装置、および無線装置

Country Status (3)

Country Link
US (1) US7522022B2 (ja)
JP (1) JP3851900B2 (ja)
WO (1) WO2004049495A1 (ja)

Families Citing this family (21)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7493094B2 (en) * 2005-01-19 2009-02-17 Micro Mobio Corporation Multi-mode power amplifier module for wireless communication devices
US7071783B2 (en) * 2002-07-19 2006-07-04 Micro Mobio Corporation Temperature-compensated power sensing circuit for power amplifiers
US6774718B2 (en) * 2002-07-19 2004-08-10 Micro Mobio Inc. Power amplifier module for wireless communication devices
US20040232982A1 (en) * 2002-07-19 2004-11-25 Ikuroh Ichitsubo RF front-end module for wireless communication devices
DE10313868B4 (de) * 2003-03-21 2009-11-19 Siemens Ag Katheter zur magnetischen Navigation
US20050205986A1 (en) 2004-03-18 2005-09-22 Ikuroh Ichitsubo Module with integrated active substrate and passive substrate
US7254371B2 (en) * 2004-08-16 2007-08-07 Micro-Mobio, Inc. Multi-port multi-band RF switch
US7262677B2 (en) * 2004-10-25 2007-08-28 Micro-Mobio, Inc. Frequency filtering circuit for wireless communication devices
US7548111B2 (en) 2005-01-19 2009-06-16 Micro Mobio Corporation Miniature dual band power amplifier with reserved pins
US7580687B2 (en) 2005-01-19 2009-08-25 Micro Mobio Corporation System-in-package wireless communication device comprising prepackaged power amplifier
US7084702B1 (en) * 2005-01-19 2006-08-01 Micro Mobio Corp. Multi-band power amplifier module for wireless communication devices
US7769355B2 (en) 2005-01-19 2010-08-03 Micro Mobio Corporation System-in-package wireless communication device comprising prepackaged power amplifier
JP2009534976A (ja) * 2006-04-25 2009-09-24 スルビジョン リミティド フィードホーンアセンブリ及びその製造方法
US7477108B2 (en) * 2006-07-14 2009-01-13 Micro Mobio, Inc. Thermally distributed integrated power amplifier module
KR100990275B1 (ko) 2006-09-28 2010-10-26 가부시키가이샤 무라타 세이사쿠쇼 유전체 필터, 칩 소자 및 칩 소자 제조방법
JP2010103982A (ja) * 2008-09-25 2010-05-06 Sony Corp ミリ波伝送装置、ミリ波伝送方法、ミリ波伝送システム
JP5324497B2 (ja) * 2010-02-25 2013-10-23 シャープ株式会社 フィルタ、およびこれを用いた衛星放送受信装置
JP2016127565A (ja) * 2015-01-08 2016-07-11 富士通株式会社 増幅装置及び無線通信装置
CN117199748A (zh) 2019-02-28 2023-12-08 京瓷Avx元器件公司 高频、可表面安装的微带带通滤波器
CN113632315B (zh) 2019-03-25 2022-09-13 株式会社村田制作所 滤波器、天线模块以及通信装置
CN110212280A (zh) * 2019-05-25 2019-09-06 西南电子技术研究所(中国电子科技集团公司第十研究所) K频段砷化镓芯片滤波器制备方法

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4307413A (en) * 1979-01-18 1981-12-22 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Comb filter device
US4426630A (en) * 1981-12-28 1984-01-17 Rockwell International Corporation Electronically tunable band reject filter
JPH02106701U (ja) 1989-02-10 1990-08-24
JPH04225601A (ja) 1990-12-27 1992-08-14 Sharp Corp 帯域除去フィルタ回路
US6107898A (en) * 1998-04-30 2000-08-22 The United State Of America As Represented By The Secretary Of The Navy Microwave channelized bandpass filter having two channels
JP4434454B2 (ja) 2000-08-28 2010-03-17 京セラ株式会社 分布定数フィルタ
DE10120507B4 (de) 2000-04-27 2004-03-25 Kyocera Corp. Filter mit mehreren Elementen

Also Published As

Publication number Publication date
WO2004049495A1 (ja) 2004-06-10
US7522022B2 (en) 2009-04-21
JP2004194296A (ja) 2004-07-08
US20060164188A1 (en) 2006-07-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3851900B2 (ja) 平面フィルタ、半導体装置、および無線装置
US10027306B2 (en) Non-reciprocal, tunable notch amplifying RF front-ends based on distributedly modulated capacitors (DMC)
US7164902B2 (en) Filter-integrated even-harmonic mixer and hi-frequency radio communication device using the same
JP4097138B2 (ja) インピーダンス整合回路とそれを用いた半導体素子及び無線通信装置
US5202651A (en) Band-stop filter circuit suitably made into monolithic microwave integrated circuits
Keshavarz et al. Compact active duplexer based on CSRR and interdigital loaded microstrip coupled lines for LTE application
EP0665652B1 (en) Injection-locked oscillator
US6700462B2 (en) Microstrip line filter combining a low pass filter with a half wave bandpass filter
JP2003309480A (ja) 低雑音コンバータ
US20040041668A1 (en) High-frequency circuit device and transmitter/receiver
JP4114001B2 (ja) 無線信号の送信・受信回路、並びに無線信号の送信・受信装置
US7365618B2 (en) High-frequency circuit device, high-frequency module, and communication apparatus
US6614329B1 (en) Radio frequency/microwave/millimeterwave filter
US20070046402A1 (en) Planar dielectric line, high-frequency active circuit, and transmitter-receiver
JPS6242403B2 (ja)
JPH07193423A (ja) モノリシック・アンテナ・モジュール
KR100682478B1 (ko) 싸이드 피드를 적용하여 고조파를 제거하는 패치 안테나와패치 안테나를 적용한 체배기
CN118352763B (zh) 一种太赫兹波段平面三次谐波混频器
Ilchenko et al. Simulation of functional units of the terahertz band transmitting and receiving radio systems
US20230395960A1 (en) Balanced bandpass filters for millimeter-wave applications
Xiangjun et al. Miniaturization of C band LTCC channel receiver front-end SiP module
JP2004015404A (ja) ストリップ線路とポスト壁導波管との接続変換構造
EP0906658A1 (en) Subharmonic frequency converter for applications to millimetric radio waves
Coale et al. Filter-diode integration
Tahim et al. Low Noise Millimeter Wave Integrated Circuit Mixers

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20041208

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041208

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060502

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060630

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060829

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060904

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3851900

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090908

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100908

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110908

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120908

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130908

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees