JP3849181B2 - 機械式過給機付きエンジンの制御装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、機械式過給機付きエンジンの制御装置の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
自動車用エンジン等にあっては、吸気を過給する過給機をエンジンにより電磁クラッチを介して駆動し、エンジン運転条件に応じて過給機の駆動を停止するものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の機械式過給機付きエンジンの制御装置にあっては、図14に示すように、電磁クラッチをOFFからONに切換える接続時に、エンジンの吸入空気量が一時的に減り、エンジンの発生トルクの落ち込みが生じるといった問題点が考えられる。
【0004】
逆に、電磁クラッチをONからOFFに切換える切断時、エンジンの吸入空気量が一時的に増え、エンジンの発生トルクが過剰に上昇するといった問題点が考えられる。
【0005】
本発明は上記の問題点を鑑みてなされたものであり、機械式過給機付きエンジンの制御装置において、過給機の駆動開始時等に生じるトルク段差を解消することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の機械式過給機付きエンジンの制御装置は、エンジンに吸入される吸気を過給する過給機と、エンジンから過給機に伝えられる回転力を断続するクラッチと、過給機を迂回してエンジンに吸気を導くバイパス通路と、バイパス通路を開閉するバイパス流量調整弁と、過給機またはバイパス通路に導かれる吸気を絞るスロットルバルブとを備える機械式過給機付きエンジンの制御装置において、前記クラッチの接続時にスロットルバルブの開度を増やす構成とし、前記スロットルバルブの開度を増やす継続時間ΔTをエンジン回転数が上昇するのにしたがって長く設定する構成とする。
【0007】
請求項2に記載の機械式過給機付きエンジンの制御装置は、請求項1に記載の発明において、クラッチが接続する前に時間Δtだけ先行してスロットルバルブの開度を増やす構成とする。
【0009】
請求項3に記載の機械式過給機付きエンジンの制御装置は、請求項1または2に記載の発明において、前記クラッチの接続時に増やされるスロットルバルブの開度の増加分ΔO1をエンジン回転数が上昇するのにしたがって大きく設定する。
【0010】
請求項4に記載の機械式過給機付きエンジンの制御装置は、請求項1から3のいずれか一つに記載の発明において、前記クラッチの接続時に増やされるスロットルバルブの開度の増加分ΔO1とクラッチの接続後に減らされるスロットルバルブの開度の減少分ΔO2の差Eをバイパス流量調整弁の開度が小さくなるのにしたがって大きく設定する。
【0011】
請求項5に記載の機械式過給機付きエンジンの制御装置は、請求項1から4のいずれか一つに記載の発明において、前記過給機の回転数の時間変化率Rに基づいてスロットルバルブの開度を制御する構成とする。
【0012】
請求項6に記載の機械式過給機付きエンジンの制御装置は、請求項1から5のいずれか一つに記載の発明において、前記過給機の回転数とエンジン回転数の積の時間変化率に基づいてクラッチの接続が終了したことを判定する。
【0013】
請求項7に記載の機械式過給機付きエンジンの制御装置は、エンジンに吸入される吸気を過給する過給機と、エンジンから過給機に伝えられる回転力を断続するクラッチと、エンジンに吸入される吸気を絞るスロットルバルブとを備える機械式過給機付きエンジンの制御装置において、前記クラッチの切断時にスロットルバルブの開度を減らす構成とし、前記スロットルバルブの開度を減らす継続時間ΔTをエンジン回転数が上昇するのにしたがって長く設定する構成とする。
【0014】
【発明の効果】
請求項1に記載の機械式過給機付きエンジンの制御装置によれば、クラッチがエンジンの回転力を過給機に伝え始めるとき、スロットルバルブの開度を増やすことにより、エンジンの吸入空気量を一時的に増やして、いわゆるエンジンのトルク段差を解消し、エンジンの回転数変動を抑制できる。また、エンジンの回転数が高くなるのにしたがって、吸入空気量が増やされる時間ΔTが延長されるため、クラッチの接続時に損失するエンジントルクが大きくなることに対応してエンジントルクの落ち込みを抑制できる。
【0015】
請求項2に記載の機械式過給機付きエンジンの制御装置によれば、クラッチが接続する前に時間Δtだけ先行してスロットルバルブの開度を増やすことにより、クラッチがエンジンの回転力を過給機に伝え始めるのに同期して気筒に吸入される空気量が増やされ、エンジントルクの落ち込みを抑制できる。
【0017】
請求項3に記載の機械式過給機付きエンジンの制御装置によれば、エンジンの回転数が高くなるのにしたがって、クラッチの接続時に損失するエンジントルクが大きくなることに対応して、クラッチの接続時に増やされるスロットルバルブの開度の増加分ΔO1が増大されるため、エンジントルクの落ち込みを抑制できる。
【0018】
請求項4に記載の機械式過給機付きエンジンの制御装置によれば、目標過給圧が上昇し、過給機の駆動負荷が上昇するのに伴って、バイパス流量調整弁の開度を小さくするとともに、スロットルバルブの開度ΔO2を大きくすることより、吸入空気量が不足することなく、エンジントルクの落ち込みを抑制する。
【0019】
請求項5に記載の機械式過給機付きエンジンの制御装置によれば、過給機の回転数の時間変化率Rに基づいてスロットルバルブの開度を制御するため、過給機の回転数が上昇する半クラッチ状態を判定し、半クラッチ時にスロットルバルブの開度を適確に増やすことが可能となり、エンジントルクの落ち込みを抑制できる。
【0020】
請求項6に記載の機械式過給機付きエンジンの制御装置によれば、過給機の回転数とエンジン回転数の積の時間変化率に基づいてクラッチの接続が終了したことを判定するため、エンジンの回転数が上昇する加速時でも過給機の回転数が上昇する半クラッチ状態を適確に判定し、半クラッチ時にスロットルバルブの開度を適確に増やすことが可能となり、エンジントルクの落ち込みを抑制できる。
【0021】
請求項7に記載の機械式過給機付きエンジンの制御装置によれば、クラッチがエンジンから過給機に伝える回転力を断つとき、前記スロットルバルブの開度を減らすことにより、エンジンの吸入空気量が一時的に減り、エンジントルクが過剰に上昇することを抑制し、エンジンの回転数変動を抑制できる。また、エンジンの回転数が高くなるのにしたがって、吸入空気量が減らされる時間ΔTが延長されるため、クラッチの接続時に損失するエンジントルクが大きくなることに対応してエンジントルクの上昇を抑制できる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を添付図面に基づいて説明する。
【0023】
図1に示すように、エンジン1に備えられる吸気通路2の途中には、吸気を絞るスロットルバルブ9が介装され、スロットルバルブ9の下流側に吸気を過給する過給機4が介装される。吸気通路2にはエアクリーナ28から取り込まれた吸気が、エフフロメータ27およびスロットルバルブ9を通過した後、過給機4へと導かれ、過給機4からインテークマニホールド3を介して各気筒に分配される。図において、21はピストン、22は吸気弁、23は排気弁である。
【0024】
過給機4にエンジン1の回転がクランクプーリ25、ベルト24、プーリ26および電磁クラッチ29を介して伝えられる。電磁クラッチ29はエンジン1から過給機4に伝えられる回転力を断続する。
【0025】
吸気通路2には過給機4を迂回して吸気を導くバイパス通路5が設けられる。バイパス通路5の途中にはバイパス流量調整弁7が介装される。バイパス流量調整弁7はステップモータ8を介して開閉駆動される。コントロールユニット14は過給圧が予め設定された目標値に近づくようにバイパス流量調整弁7の開度を制御する。
【0026】
吸気通路2にはスロットルバルブ9を迂回して吸気を導く補助空気通路35が設けられる。補助空気通路35の途中にはバイパス流量調整弁37が介装される。バイパス流量調整弁37はその開弁期間割合が0〜100%の間でデューティ制御される。
【0027】
スロットルバルブ9はステップモータ10を介して開閉駆動される。コントロールユニット14はアクセルペダルの踏み込み量を検出するアクセル開度センサ30からの信号をはじめエンジン1の運転状態を検出する信号を入力し、検出された運転状態に応じてステップモータ10を介してスロットルバルブ9を開度を調節する。
【0028】
コントロールユニット14は、エンジン回転数、エアフロメータ27によって検出され吸入空気量等の運転状態を代表する検出信号を入力し、図2に示すマップに基づいて、エンジン1の負荷または回転数が所定値以下となる非過給(S/C OFF)域では、電磁クラッチ29をOFFにするとともに、バイパス流量調整弁7を全開にして過給機4の駆動を停止する。
【0029】
エンジン1の負荷または回転数が所定値より高まる過給(S/C ON)域では、電磁クラッチ29をONにして過給機4を駆動し、バイパス流量調整弁7の開度を予め設定された目標過給圧が得られるように制御する。
【0030】
コントロールユニット14は、吸気通路2の過給機4より上流側の圧力を検出する圧力センサ11、エンジン冷却水温度を検出する水温センサ12、触媒19に導かれる排気ガスの温度を検出する温度センサ15、触媒19の温度を検出する温度センサ16等の信号を入力し、電磁クラッチ29の断続とバイパス流量調整弁7の開度を制御する。例えば、スロットルバルブ9の開度が所定値以下の低負荷域において、水温センサ12によって検出されるエンジン冷却水温度が所定値以下の冷機時に電磁クラッチ29を接続するとともに、バイパス流量調整弁7を閉じる制御が行われ、気筒に流入する吸気温度を高めてエンジン1の暖機を促進するようになっている。
【0031】
ところで、電磁クラッチ29をOFFからONに切換える接続時、スロットルバルブ9の開度を一定にした場合、過給機4に対する駆動トルクが一時的に増え、エンジントルクの落ち込みが生じるといった問題点が考えられる。
【0032】
逆に、電磁クラッチ29をONからOFFに切換える切断時、スロットルバルブ9の開度を一定にした場合、過給機4に対する駆動トルクが一時的に減り、エンジントルクが上昇するといった問題点が考えられる。
【0033】
本発明はこれに対処して、電磁クラッチ29をOFFからONに切換える接続時に、スロットルバルブ9の開度を増やしてエンジントルクの落ち込みを抑制する。
【0034】
図3に示すように、エンジン1の回転数が一定の場合にスロットルバルブ9の開度は、電磁クラッチ29の接続時から所定時間ΔTが経過するまでΔO1だけ増やされた後、ΔO2(=ΔO1−ΔE)だけ減らされ、電磁クラッチ29の接続前の開度よりΔEだけ増やされる。
【0035】
このように電磁クラッチ29がエンジン1の回転力を過給機4に伝え始めるとき、スロットルバルブ9の開度を増やすことにより、エンジン1の吸入空気量が一時的に増え、エンジントルクが図3に2点鎖線で示すように落ち込むことを抑制し、エンジン1の回転数変動を抑制できる。
【0036】
また、電磁クラッチ29をONからOFFに切換える切断時に、スロットルバルブ9の開度を減らしてエンジントルクの上昇を抑制する。
【0037】
図4に示すように、エンジン1の回転数が一定の場合にスロットルバルブ9の開度は、電磁クラッチ29の切断時から一時的にΔD1だけ減らされた後、ΔD2(=ΔD1−ΔF)だけ増やされ、電磁クラッチ29の切断前の開度よりΔFだけ減らされる。
【0038】
このように電磁クラッチ29がエンジン1から過給機4に伝える回転力を断つとき、スロットルバルブ9の開度を減らすことにより、エンジン1の吸入空気量が一時的に減り、エンジントルクが図4に2点鎖線で示すように上昇することを抑制し、エンジン1の回転数変動を抑制できる。
【0039】
次に、他の実施形態として、スロットルバルブ9から気筒へ送られる吸気の輸送遅れに対応して、電磁クラッチ29の断続時に先行してスロットルバルブ9の開度を調節してもよい。
【0040】
例えば、図6に示すように、電磁クラッチ29をOFFからONに切換える接続時に所定時間Δtだけ先行してスロットルバルブ9の開度を増やす制御が行われる。
【0041】
この場合、スロットルバルブ9は、電磁クラッチ29の接続時に所定時間Δtだけ先行して所定開度ΔO1だけ増やされた後、所定時間ΔTが経過するまで所定開度ΔO1に保たれる。スロットルバルブ9が開弁されてから所定時間ΔTが経過すると、ΔO2(=ΔO1−ΔE)だけ減らされ、電磁クラッチ29の接続前の開度よりΔEだけ増やされる。
【0042】
こうして電磁クラッチ29の接続時に所定時間Δtだけ先行してスロットルバルブ9の開度を増やすことにより、電磁クラッチ29がエンジン1の回転力を過給機4に伝え始めるのに同期して気筒に吸入される空気量が増やされ、エンジントルクの落ち込みを抑制する。
【0043】
図5のフローチャートは電磁クラッチ29の断続時におけるスロットルバルブ9の制御ルーチンを示しており、これはコントロールユニット14において一定周期毎に実行される。
【0044】
これについて説明すると、まずステップ1にて、電磁クラッチ29をOFFからONに切換える信号、あるいは電磁クラッチ29をONからOFFに切換える信号を入力する。
【0045】
続いて、ステップ2でエンジン1の回転数、油水温、負荷、バイパス流量調整弁7のABV開度、スロットルバルブ9のTH/V開度等のエンジン運転状態を入力する。
【0046】
続いて、ステップ3で先行時間Δt、スロットルバルブ9の開度ΔO1、継続時間ΔT等の各データをマップに基づいて読み出す。
【0047】
スロットルバルブ9の開閉を電磁クラッチ29の断続時に先行させる時間Δtは、図7に示すマップに基づいて、エンジン1の回転数が高くなるのにしたがって短くなるように設定される。
【0048】
これにより、エンジン1の回転数が高くなるのにしたがって、スロットルバルブ9から気筒へ送られる吸気の輸送遅れ時間が短くなることに対応して、スロットルバルブ9の開閉時期が電磁クラッチ29の断続時に近づくため、電磁クラッチ29の接続時に同期して気筒に吸入される空気量が増やされ、エンジントルクの落ち込みを抑制する。
【0049】
電磁クラッチ29の接続時にスロットルバルブ9が開かれる開度ΔO1は、図8に示すマップに基づいて、エンジン1の回転数が高くなるのにしたがって大きくなるように設定される。
【0050】
これにより、エンジン1の回転数が高くなるのにしたがって、エンジン1と過給機4の回転差が大きくなり、電磁クラッチ29の接続時に損失するエンジントルクが大きくなることに対応して、吸入空気量が大きく増やされ、エンジントルクの落ち込みを抑制する。
【0051】
電磁クラッチ29の接続時にスロットルバルブ9の開度を大きくする継続時間ΔTは、図8に示すマップに基づいて、エンジン1の回転数が高くなるのにしたがって長くなるように設定される。
【0052】
これにより、エンジン1の回転数が高くなるのにしたがって、エンジン1と過給機4の回転差が大きくなり、電磁クラッチ29の接続時に損失するエンジントルクが大きくなることに対応して、吸入空気量が増やされる時間ΔTが延長され、エンジントルクの落ち込みを抑制する。
【0053】
電磁クラッチ29の接続時に増やされるスロットルバルブ9の開度ΔO1と、所定時間ΔTの経過後におけるスロットルバルブ9の開度ΔO2との差ΔE(=ΔO1−ΔO2)は、図9に示すマップに基づいて、バイパス流量調整弁7のABV開度が小さくなるのにしたがって大きくなるように設定される。
【0054】
これにより、目標過給圧が上昇し過給機の駆動負荷が上昇するのに伴って、バイパス流量調整弁7のABV開度を小さくするとともに、スロットルバルブ9の開度を大きくするため、吸入空気量が不足することなく、エンジントルクの落ち込みを抑制する。
【0055】
続いてステップ4に進んで、決定された各データに基づいてスロットルバルブ9の開度を制御し、ステップ7に進んで電磁クラッチ29のON・OFFを制御する。
【0056】
図10のフローチャートは他の実施形態における制御ルーチンを示しており、これはコントロールユニット14において一定周期毎に実行される。
【0057】
これについて説明すると、まずステップ11にて、電磁クラッチ29をOFFからONに切換える信号を入力する。
【0058】
続いて、ステップ12で過給機4の回転数センサ31によって検出されるS/C回転数の読込みを開始する。
【0059】
続いて、ステップ13で過給機4のS/C回転数の時間変化率Rを算出し、変化率Rが所定値Aより大きいかどうかを判定する。
【0060】
R>Aと判定された場合、ステップ14に進んで、過給機4の回転数の時間変化率Rに基づいてスロットルバルブ9の開度をO+ΔOとして決定する。
【0061】
続いてステップ15に進んで、決定された値に基づいてスロットルバルブ9の開度を制御する。
【0062】
0≦R<Aと判定された場合、ステップ16に進んで、エンジン1の回転数、油水温、負荷、バイパス流量調整弁7のABV開度、スロットルバルブ9のTH/V開度等のエンジン運転状態に基づいてO+Δeとして決定する。
【0063】
続いてステップ17に進んで、決定された値に基づいてスロットルバルブ9の開度を制御する。
【0064】
これにより、図11に示すように、電磁クラッチ29がOFFからONになって過給機4の回転数が上昇する半クラッチ状態を適確に判定し、半クラッチ時にスロットルバルブ9の開度を増やし、電磁クラッチ29の接続が完了するのにともなってスロットルバルブ9の開度を減らすことが可能となる。
【0065】
図12のフローチャートは他の実施形態における制御ルーチンを示しており、これはコントロールユニット14において一定周期毎に実行される。
【0066】
これについて説明すると、まずステップ21にて、電磁クラッチ29をOFFからONに切換える信号を入力する。
【0067】
続いて、ステップ22で過給機4の回転数センサ31によって検出されるS/C回転数の読込むとともに、エンジン1の回転数の読み込みを開始する。
【0068】
続いて、ステップ23で過給機4のS/C回転数とエンジン回転数の積の時間変化率Pを算出し、変化率Pが所定値Aより大きいかどうかを判定する。
【0069】
P>Aと判定された場合、ステップ24に進んで、過給機4のS/C回転数の時間変化率Rを算出する。
【0070】
続いて、ステップ25に進んで、過給機4のS/C回転数の時間変化率Rに基づいてスロットルバルブ9の開度をO+ΔOとして決定する。
【0071】
続いてステップ26に進んで、決定された値に基づいてスロットルバルブ9の開度を制御する。
【0072】
0≦P<Aと判定された場合、ステップ27に進んで、電磁クラッチ29の接続が終了したものと判断する。
【0073】
続いて、ステップ28に進んで、エンジン1の回転数、油水温、負荷、バイパス流量調整弁7のABV開度、スロットルバルブ9のTH/V開度等のエンジン運転状態に基づいてO+Δeとして決定する。
【0074】
続いてステップ29に進んで、決定された値に基づいてスロットルバルブ9の開度を制御する。
【0075】
これにより、図13に示すように、エンジン1の回転数が上昇する運転時においても、電磁クラッチ29がOFFからONになって過給機4の回転数が上昇する半クラッチ状態を適確に判定してスロットルバルブ9の開度を増やし、電磁クラッチ29の接続が完了するのにともなってスロットルバルブ9の開度を減らすことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示すシステム図。
【図2】同じく制御特性図。
【図3】同じく制御特性図。
【図4】同じく制御特性図。
【図5】他の実施形態の制御内容を示すフローチャートと特性図。
【図6】同じく制御特性図。
【図7】同じく制御特性図。
【図8】同じく制御特性図。
【図9】同じく制御特性図。
【図10】他の実施形態の制御内容を示すフローチャート。
【図11】同じく制御特性図。
【図12】他の実施形態の制御内容を示すフローチャート。
【図13】同じく制御特性図。
【図14】従来例を示す制御特性図。
【符号の説明】
1 エンジン
2 吸気通路
3 インテークマニホールド
4 過給機
5 バイパス通路
7 バイパス流量調整弁
8 ステップモータ
9 スロットルバルブ
10 ステップモータ
14 コントロールユニット
29 電磁クラッチ
31 過給機回転数センサ
Claims (7)
- エンジンに吸入される吸気を過給する過給機と、
エンジンから過給機に伝えられる回転力を断続するクラッチと、
過給機を迂回してエンジンに吸気を導くバイパス通路と、
バイパス通路を開閉するバイパス流量調整弁と、
過給機またはバイパス通路に導かれる吸気を絞るスロットルバルブと、
を備える機械式過給機付きエンジンの制御装置において、
前記クラッチの接続時にスロットルバルブの開度を増やす構成とし、
前記スロットルバルブの開度を増やす継続時間ΔTをエンジン回転数が上昇するのにしたがって長く設定する構成とした特徴とする機械式過給機付きエンジンの制御装置。 - 前記クラッチが接続する前に時間Δtだけ先行してスロットルバルブの開度を増やす構成としたことを特徴とする請求項1に記載の機械式過給機付きエンジンの制御装置。
- 前記クラッチの接続時に増やされるスロットルバルブの開度の増加分ΔO1をエンジン回転数が上昇するのにしたがって大きく設定したことを特徴とする請求項1または2に記載の機械式過給機付きエンジンの制御装置。
- 前記クラッチの接続時に増やされるスロットルバルブの開度の増加分ΔO1とクラッチの接続後に減らされるスロットルバルブの開度の減少分ΔO2の差ΔEをバイパス流量調整弁の開度が小さくなるのにしたがって大きく設定したことを特徴とする請求項1から3のいずれか一つに記載の機械式過給機付きエンジンの制御装置。
- 前記過給機の回転数の時間変化率Rに基づいてスロットルバルブの開度を制御する構成としたことを特徴とする請求項1から4のいずれか一つに記載の機械式過給機付きエンジンの制御装置。
- 前記過給機の回転数とエンジン回転数の積の時間変化率に基づいてクラッチの接続が終了したことを判定する構成としたことを特徴とする請求項1から5のいずれか一つに記載の機械式過給機付きエンジンの制御装置。
- エンジンに吸入される吸気を過給する過給機と、
エンジンから過給機に伝えられる回転力を断続するクラッチと、
エンジンに吸入される吸気を絞るスロットルバルブと、
を備える機械式過給機付きエンジンの制御装置において、
前記クラッチの切断時にスロットルバルブの開度を減らす構成とし、
前記スロットルバルブの開度を減らす継続時間ΔTをエンジン回転数が上昇するのにしたがって長く設定する構成としたことを特徴とする機械式過給機付きエンジンの制御装置。
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