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JP3848877B2 - 印刷機における色調制御方法とその装置 - Google Patents

印刷機における色調制御方法とその装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、印刷機におけるインキ供給量を、印刷物のマルチスペクトル計測結果で制御して色調を調整する印刷機における色調制御方法に関し、特に、マルチスペクトルの計測結果によって直接インキ供給量を算出できる伝達関数を求め、目標となる色に対する偏差をマルチスペクトル出力の偏差として捕らえることで前記算出した伝達関数から修正すべきインキ供給量を算出し、色調を制御できるようにした印刷機における色調制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
印刷機の色再現状態は様々な要素により変動するため、印刷物の色調を希望通りにするには、印刷された印刷物を色調計測装置などで計測し、その結果に基づいて印刷機のインキ供給量を調節するインキキーを調節し、色調を調整することが不可欠である。
【0003】
例えばカラーマネジメントシステムにおいては、印刷機や製版システムなどの個々のデバイスにおける色再現特性を一致させるため、印刷機における網点面積率と色(例えば国際照明委員会で定義された色座標値、CIE−L*a*b*)との対応を記述した例えばICC(International Color Consortium)プロファイルとよばれる発色特性データ(以下プロファイルと略称する)を作成し、それを元に上流側で印刷物の測色値が希望する色に近似するようデジタルデータを変換して刷版を作成し、異なるデバイス間の色再現性を一致させるようにしている。
【0004】
しかしながら、このようにプロファイルを用いて刷版を作成しても、希望通りの色調を得るためには、印刷機のプロファイルを作成したときの各種条件が実際の印刷まで保持される必要があるが、印刷機における色再現状態は変化することがあり、またプロファイルなどの発色特性データを作成した条件と実際に印刷を行う条件が異なる場合があった。
【0005】
すなわち印刷機においては、インキローラへインキを均一に行き渡らせるための揺動ローラ、水着けローラなどの動き、ゴム胴の印圧などの微細な変化が色再現状態に微妙に影響し、また、使用されるインキや印刷用紙などの資材条件の変更、機械間の誤差、湿度、気温、印刷を開始してからの時間などによっても色再現状態が異なることがあり、標準濃度で印刷しても、ハーフトーン部の色が合わないといった現象が生じる。
【0006】
そのため、前記したようにカラーマネジメントシステムを用いて印刷機プロファイルに適した刷版を作成しても、例えば特開2001−47605号公報に示されているように、実際の印刷物(商業印刷物)の分光反射率を測定して色座標値(L*a*b*)、及び各インキに対する濃度を算出し、インキ供給量を制御するなどのことが行われている。これはカラーマネジメントシステムを用いない場合も同様であり、校正刷り、若しくは仮校正刷りなどの基準となる印刷物(OKシート)と商業印刷物の分光反射率を測定し、色座標値(L*a*b*)、及び各インキに対する濃度を算出してインキ供給量を制御するということが行われている。
【0007】
そしてこのように分光反射率を測定してインキ供給量を制御する場合、分光反射率を高精度に測定すればそれだけ正確な色座標値を求めることができるが、高精度な測定値を得るためには分解能を細かくすると共にチャンネル数を増やす必要があり、こうすると1つ1つの信号量が少なくなって雑音の影響が増え、かつ、多チャンネルのために非常に時間がかかってこういった商業目的に使うのは難しくなる。
【0008】
そこでこういったことに対処するため分光反射率波形の冗長性に着目し、この分光波形の特性を学習して少ない計測によって元の波形を推測、再現して利用することが考えられた。すなわち分光反射率の波形はなめらかに変化しており、インキや印刷用紙などの資材条件が一定なら、分光反射率の特性を予め学習しておくことによって少ないチャンネルでもほぼ元の波形を推測、高精度に再現できることが分かっている。こういった技術を用いたものとしては、例えばUSP5319472号公報、特開平9−43058号公報、特開2000−333186号公報、特開2001−99710号公報などがある。
【0009】
すなわちUSP5319472号公報に示されたものは、4つ以上の狭帯域フィルタを入れ替えて絵柄の画像信号を得るための受光素子と、前記狭帯域フィルタと入れ替え可能な黒フィルタ(遮光フィルタ)、及び絵柄の代わりに光路に挿入できる白板とを持ち、各狭帯域フィルタを介して測定した絵柄の画像信号を黒フィルタと白板の信号で校正し、その出力に係数をかけて元の絵柄の分光反射率を得られるようにした校正方法に関するものである。
【0010】
そして特開平9−43058号公報に示されたものは、複数のバンドパスフィルタを通して対象物を撮像し、その信号から統計的手法を用いて色の分類のために分類スペクトルを算出し、それによって対象物を分類判定するものである。
【0011】
特開2000−333186号公報に示されたものは、撮影対象(被写体)を所定の光源で照射し、異なる透過波長帯域を持つ複数のフィルタを用いて分光感度の異なる複数のチャンネルを通し、可視波長域においてほぼ均一な分光感度を持つ白黒フィルムで撮影して画像をスキャナなどで読み取る、又は結像位置にCCDセンサを置いてフィルタ毎の画像信号を得る、あるいは複数のそれぞれ受光波長域の異なるCCDセンサで被写体の信号を得るなどの方法でそれぞれの波長域の信号を得、それらの情報から被写体の分光反射率を復元する多チャンネル撮影機(マルチバンドカメラ)を用い、撮影された画像の各画素毎の分光波形を複数の画像再現法に対応した制御信号に変換して出力するものである。
【0012】
特開2001−99710号公報に示されたものは、波長可変フィルタを用いてマルチバンド画像を撮影し、これを用いて被写体の分光反射率のスペクトルを推定する際、スペクトルの推定精度を落とすことなく推定スペクトルを求める時間を短縮するため、マルチバンド画像の各チャンネル毎に反射率が既知のチャートを撮影して得られた輝度値を前記反射率と対応させた変換テーブルを予め作成し、このテーブルを用いてマルチバンド画像の輝度値から短時間で被写体の分光反射率のスペクトルを推定できるようにしたシステムに関するものである。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、これらUSP5319472号公報、特開平9−43058号公報、特開2000−333186号公報、特開2001−99710号公報に示されたものは、USP5319472号公報が分光反射率の校正方法に関するもの、特開平9−43058号公報が対象物を色で分類判定するもの、特開2000−333186号公報が多チャンネル撮影機(マルチバンドカメラ)で撮影された画像の各画素毎の分光波形を複数の画像再現法に対応した制御信号に変換して出力するもの、特開2001−99710号が被写体の分光反射率のスペクトルを推定に際してスペクトルの推定精度を落とすことなく推定スペクトルを求める時間を短縮するためのもので、いずれも印刷機に関するものではない。
【0014】
また、従来の分光反射率を用いた色調制御は、前記したように測定した分光反射率から色座標値(L*a*b*)や各インキに対する濃度を算出し、その値を基にインキ供給量を制御していたが、このようにすると分光反射率から色座標値(L*a*b*)や各インキに対する濃度を算出する必要があり、それだけ時間がかかると共に分光反射率から色座標値への変換、その色座標値からインキ供給量の変換という数回にわたる変換によって精度が劣化するという問題もあった。
【0015】
そのため本発明においては、マルチスペクトル計測結果から直接印刷機のインキ供給量を制御できるようにする方法とその装置を提供することが課題である。
【0016】
【課題を解決するための手段】
そのため本発明においては、請求項1に記載したように、インキ供給量を電子的又は機械的に変化させ得るインキ供給装置を有し、マルチスペクトル計測手段による印刷物の測定結果によって前記インキ供給装置を制御して色調を制御する印刷機における色調制御方法において、
印刷編集における網点面積率情報または、該印刷物用の刷版で測定された網点面積率情報を用い、インキ供給量を変化させて印刷した複数の印刷物における前記マルチスペクトル計測手段の出力とによってマルチスペクトル計測手段出力変化量に対応するインキ供給変化量を算出する伝達関数を予め求め、
刷物における目標色の前記マルチスペクトル計測手段出力偏差と、前記印刷物における目標色に関与する網点面積率情報とから前記伝達関数を用いて変化させるべきインキ供給量を算出し、該インキ供給量で前記インキ供給装置を制御して色調を制御する印刷機における色調制御方法であって、
前記マルチスペクトル計測手段は、印刷機が使用する色の数に加え、該色における有彩色2色を組み合わせた混色分だけ異なる波長のチャンネル数を増加させたことを特徴とする印刷機における色調制御方法を提案する。
又、装置発明として請求項4において、インキ供給量を電子的又は機械的に変化させ得るインキ供給装置を有し、マルチスペクトル計測手段による印刷物の測定結果によって前記インキ供給装置を制御して色調を制御する印刷機における色調制御装置において、
印刷編集における網点面積率情報または、該印刷物用の刷版で測定された網点面積率情報を用い、インキ供給量を変化させて印刷した複数の印刷物における前記マルチスペクトル計測手段の出力とによってマルチスペクトル計測手段出力変化量に対応するインキ供給変化量を算出する伝達関数を予め求め、
印刷物における目標色の前記マルチスペクトル計測手段出力偏差と、前記印刷物における目標色に関与する網点面積率情報とから前記伝達関数を用いて変化させるべきインキ供給量を算出し、該インキ供給量で前記インキ供給装置を制御して色調を制御する印刷機における色調制御装置であって、
前記マルチスペクトル計測手段は、印刷機が使用する色の数に加え、該色における有彩色2色を組み合わせた混色分だけ異なる波長のチャンネル数を増加させていることを特徴とする印刷機における色調制御装置を提案する。
【0017】
すなわち前記したように分光反射率の波形はなめらかに変化しており、インキや印刷用紙などの資材条件が一定なら、分光反射率の特性を予め学習しておくことによって少ないチャンネルでほぼ元の波形を推測、高精度に再現できる。しかしながら元の波形を高精度に再現できるということは、分光反射率から色座標値やインキ濃度を算出した後変化させるべきインキ供給量を算出するのではなく、測定結果から直接インキ供給量を算出することが可能であり、このように、予めマルチスペクトル計測手段出力変化量に対応するインキ供給変化量を算出する伝達関数を求めておけば、商業印刷物における網点面積率情報と、目標色のマルチスペクトル計測手段出力偏差を入力するだけで、色座標値やインキ濃度などを計算することなく変化すべきインキ供給量を算出することができる。しかもチャンネルは少なくて済む為短時間で行うことができると共に、複数回の変換で精度が劣化することもなく、色調制御を的確に行うことができる。
【0018】
そしてこの伝達関数は、請求項2に記載したように、
前記伝達関数を印刷資材情報ごとに設けたことを特徴とする。
【0019】
このように伝達関数をインキや印刷用紙などの資材毎に用意しておくことにより、どのような印刷資材が使われた場合でも対応でき、少ないチャンネルのマルチスペクトル計測と相俟って、高速かつ的確に色調制御を行うことができる。
【0020】
更にこの伝達関数は、請求項3に記載したように、
前記伝達関数を求めるに際し、周囲網点面積率情報を用いてインキ供給装置における揺動ローラの揺動量やインキ転写量などの周囲影響量を寄与率として付加することを特徴とする。
【0021】
このように伝達関数に、インキ供給装置における揺動ローラの揺動量やインキ転写量などの周囲影響量を寄与率として付加することにより、インキ供給量だけでなく、こういったインキを刷版に伝える要素も伝達関数の中に織り込めるから、より正確なインキ供給量を算出でき、より的確に色調制御を行うことができる。
【0023】
オフセット印刷における混色は、網点の重なりで行われるため通常のインキを混ぜ合わせた混色とは異なり、印刷における混色部分を拡大して見ると混色したインキが重なっているところ、それぞれのインキのみのところ、いずれのインキもないところ(印刷用紙の地の色)などがあり、そのため、混色部分の分光波形は混色したインキの分光波形からは推し量れない複雑なものになっている。そのためこのように、印刷機が使用する色数とこれらの色のうち、有彩色2色の組み合わせの数、すなわち例えばイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの4色を使う場合は、これら4色とブラック(無彩色)を除いた3色における2色ずつの組み合わせ、すなわちイエロー・マゼンタ、マゼンタ・シアン、シアン・イエローの3組み合わせを足した7チャンネルとなり、例えば2色刷りなどでレッドとブラックなどの2色しか使わない場合は、有彩色は1であるからレッドとブラックに対応した2チャンネルあればよいことになる。このようにすることにより、無駄な計測をしなくて済み、計測を高速に行うことができる。
【0024】
そして本発明は、前記マルチスペクトル計測手段出力から、分光反射率または色座標を算出するための伝達関数を求めるのがよい。
【0025】
本発明においては、前記したように分光反射率または色座標を算出せずにインキ供給量を算出できることが特徴であるが、これら分光反射率や色座標についても前記したのと全く同様にして伝達関数を求めることができる。そしてこれら分光反射率や色座標を評価用として使うことがあり、こういった用途のためにもこれらの値を求められるよう伝達関数を用意しておくことが好ましい。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を例示的に詳しく説明する。但し、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載がない限りはこの発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例に過ぎない。
【0027】
図1は本発明になる印刷機における色調制御方法を実施する機器概略と本発明における伝達関数を示した図、図2、図3は本発明になる印刷機における色調制御方法のフロー図、図4はシアンの分光反射率を示した図、図5は反射率空間での発色概念を示した図、図6は主成分を用いた分光反射率の表現図、図7は計算的複雑さをMoloneyの手法を用いて簡易化する手法の概念図、図8、図9、図10はマルチスペクトル計測手段におけるチャンネル数と分光波長の推測結果を示したグラフである。
【0028】
図1において1は製版時の網点面積率情報D(x,y,%)、2はマルチスペクトル計測手段3からの計測結果を受けて伝達関数やインキ供給量を算出するコンピュータ、3はマルチスペクトル計測結果であるチャンネル毎の分光反射率情報S(x,y,λn)を出力するマルチスペクトル計測手段、4は複数色分の印刷ユニットを持ち、各印刷ユニットのインキ供給装置におけるインキ供給量G(x,y,t)を電子的又は機械的に制御可能にした印刷機、5は製版時の網点面積率情報D(x,y,%)1の関数(h(D))、マルチスペクトル計測手段3からの計測出力S(x,y,λn)の関数(S(n))を入力し、コンピュータ2で算出した伝達関数(fin)を用いてインキ供給量(G)を算出する式、6は5式を用い、マルチスペクトル計測手段3の計測出力偏差(S(n)−S’(n))からインキ供給変化量(ΔG)を算出する式である。
【0029】
このうちマルチスペクトル計測手段3は、例えばX、Y方向に移動可能な色調測定部を有し、この色調測定部に設けられた受光センサでマルチスペクトル計測ができるようになっている。なお、マルチスペクトル計測のための構成については、前記従来例として説明したUSP5319472号公報、特開平9−43058号公報、特開2000−333186号公報、特開2001−99710号公報などに述べられており、例えばモータなどで回転可能に構成した複数の異なる波長通過フィルタを順次受光センサと印刷物の間に位置させる方法、可変波長フィルタを用いる方法、複数のそれぞれ異なる波長の発光光源を用意してその光源を順次発光させる方法、受光波長感度を異ならせた複数の受光センサを設ける方法などがあり、どれを用いても良い。
【0030】
最初に図2、図3に示したフローチャートに従って本発明の概略を説明すると、図2は本発明になる印刷機における色調制御方法の伝達関数を算出するフロー図であり、まずステップS21で印刷機4のインキや印刷用紙などの印刷資材を用意し、かつ、印刷機4のインキ供給装置を制御してインキ供給量を標準、すなわちインキローラの膜厚を標準膜厚G(x,y,t)(t:膜厚)とする。また、上流側の例えばラスタ・イメージ・プロセッサ(RIP)などを用いた製版時における各色の刷版の網点面積率情報D(x,y,%)1を、コンピュータ2に取得する。
【0031】
そしてステップS22で印刷を行い、その印刷物をステップS23においてマルチスペクトル計測手段3で計測する。そして各チャンネルにおける分光反射率情報S(x,y,λn)をコンピュータ2に送り込み、ステップS24でデータが充分かどうか確認するが、現在は計測を始めたばかりなのでステップS25に進み、印刷機4のインキ供給装置を制御してインキ供給量、すなわちインキローラのインキ膜厚G(x,y,t)を変化させる。そしてステップS22に戻って再度印刷を行い、前記したようにステップS23においてマルチスペクトル計測手段3で計測し、各チャンネルにおける分光反射率情報S(x,y,λn)をコンピュータ2に送り込む。そしてこのサイクルを、ステップS24で充分なデータが得られたと判断されるまで繰り返す。
【0032】
こうしてステップS24で充分なデータが得られた、と判断されるとコンピュータ2は、ステップS26でマルチスペクトル計測手段3からの分光反射率情報S(x,y,λn)、網点面積率情報D(x,y,%)1、印刷機4からのインキ膜厚情報G(x,y,t)などを用い、統計的手段と最小2乗計算などによって5として示した分光反射率情報S(x,y,λn)の関数S(n)と、網点面積率情報D(x,y,%)1の関数h(D)とを入力とし、インキ膜厚Gを算出するための伝達関数F(fin)を求める。なお、この伝達関数Fは、前記ステップS21で用意したインキや印刷用紙などの印刷資材を種々変更してそれぞれについて予め求めておき、どのような印刷資材にも対応できるようにしておく。
【0033】
こうして伝達関数を求めるわけであるが、この伝達関数を用いた実際の印刷、すなわち商業印刷(お客用印刷)におけるインキ供給量の制御方法を示したのが図3のフロー図である。すなわち商業印刷においては、まずステップS31で前記伝達関数Fを求めたときと同様印刷機4のインキや印刷用紙などの印刷資材を用意し、かつ、その印刷資材に対応した伝達関数F(fin)を用意する。そして印刷機4のインキ供給装置を制御してインキ供給量を標準、すなわちインキローラの膜厚を標準膜厚G(x,y,t)とする。またステップS32で、上流側の例えばラスタ・イメージ・プロセッサ(RIP)などを用いた製版時における商業印刷用刷版の各色の網点面積率情報D(x,y,%)1を、コンピュータ2に取得する。
【0034】
そしてステップS33で印刷を行い、その印刷物をステップS34においてマルチスペクトル計測手段3で計測し、各チャンネルにおける分光反射率情報S‘(x,y,λn)を得る。そしてこの商業印刷印刷物の目標色の計測結果S’(x,y,λn)が、前記伝達関数算出時の標準膜厚における計測結果S(x,y,λn)と異なっていた場合、まずこの計測結果S‘(x,y,λn)と前記ステップS32で取得した商業印刷用刷版の各色の網点面積率情報D(x,y,%)1を、データベースの蓄積・更新として示したステップS35でコンピュータ2のデータベースに記憶する。
【0035】
そして合わせてステップS36でコンピュータ2により、まず前記伝達関数算出時の計測結果S(x,y,λn)とこの商業印刷物における計測結果S‘(x,y,λn)との差{S(n)−S’(n)}を算出し、商業印刷用刷版の各色の網点面積率情報D(x,y,%)1と共に6として示した前記伝達関数F(fin)によってインキ供給変化量(ΔG)を算出する式に代入し、インキ供給変化量(ΔG)を求める。そしてこのインキ供給変化量(ΔG)によって印刷機4のインキ供給装置を制御し、目標色の色調を伝達関数作成時の色調に合わせるわけである。
【0036】
そしてステップS37で印刷が終了したかどうかを確認し、現在は印刷を開始したばかりなのでステップS33に戻り、印刷を続行して以上述べてきたサイクルを繰り返す。
【0037】
このようにすることにより、マルチスペクトル計測手段3の計測結果を印刷機4のインキ供給装置の制御量に直接変換することができ、前記したようにこのインキ供給装置におけるインキ供給量G(x,y,t)を電子的又は機械的に制御可能にした印刷機においては、全く自動に色調制御を実施できる。そのため従来のように、分光反射率から色座標値(L*a*b*)や各インキに対する濃度を算出し、その値を基にインキ供給量を制御した場合のように、時間がかかったり複数回の変換によって精度が劣化するという問題が防止できる。
【0038】
なお、以上の説明では前記伝達関数を求めるに際し、分光反射率情報S(x,y,λn)、網点面積率情報D(x,y,%)1のみを用いると説明してきたが、前記したように印刷機における色再現特性は、インキローラへインキを均一に行き渡らせるための揺動ローラの揺動量やインキ転写量などによって微妙に影響を受ける。そのため伝達関数を求めるに際し、周囲網点面積率情報D(x,y,%)1を用い、インキ供給装置における揺動ローラの揺動量やインキ転写量などの周囲影響量を寄与率として付加すると、インキ供給量だけでなく、こういったインキを刷版に伝える要素も伝達関数の中に織り込めるから、より正確なインキ供給量を算出でき、より的確に色調制御を行うことができる。
【0039】
以上が本発明になる印刷機における色調制御方法の概略であるが、以下、図4乃至図10を用いて本発明を更に詳細に説明する。
【0040】
まず、マルチスペクトル計測における少ないチャンネルで正確な分光反射率を得る方法であるが、固有の反射率r(λ)を持つ物体に、E(λ)の照明を照射し、その反射光量をフィルタ透過率Ti(λ)を介して、分光感度S(λ)を持つ受光器で得られるセンサ応答Viは(1)式で表せる。
【数1】
Figure 0003848877
この場合、通常の分光計測では5〜10nmピッチでセンサ応答を得るため、41もしくは81次元となる。
【0041】
そして(1)式の次元をベクトル空間と置き換え、再表示すると、下記(2)式になる。
【数2】
Figure 0003848877
この(2)式は右辺と左辺が同じ次数の場合に正則となり、逆行列をもつから、既知のE、S、Tと得られた出力Vから、反射率rが決定される。しかし、出力Vの次元が反射率rの次元より低い場合、逆問題となり、一般的な解法が適用できなくなる。
【0042】
しかしながら、10nmピッチで計測したシアン(Cyan)の分光反射率を図4に示すが、その分光反射率の変化は色素による散乱吸収で起こるため、非常に滑らかであり、これは41次元ベクトル空間上の一部に局在していることを示している。そのため空間上の一部に局在しているのであれば、その空間を主成分により表示可能である点に着目し、既知のサンプル分光反射率の主成分を利用して未知の分光反射率を高い精度で推定することができる。
【0043】
主成分はサンプルの共分散行列の固有分解により求められる。今、既知のサンプル分光反射率を
1=[r11、r12、Λ、r1pt
2=[r21、r22、Λ、r2pt

N=[rN1、rN2、Λ、rNpt
とすると、この共分散行列は以下のように記述される。
【数3】
Figure 0003848877
そしてこの行列要素cijは(4)式で表される。
【数4】
Figure 0003848877
該i番目要素の期待値は以下のように表される。
【数5】
Figure 0003848877
【0044】
主成分分析においては、図5で示した分布空間の中で、分散が最も大きくなる軸を1次とする。また、図5の全てのサンプル空間をYとすると、
【数6】
Figure 0003848877
のような線形結合として表すことができるため、このYが最大になる
【数7】
Figure 0003848877
を定めることとなる。但し、αは正規化ベクトルであり、α×α=1が成り立つ。
【0045】
またYの分散は、共分散行列Σを用いて、α×Σ×αと表される。この最大化問題はラグランジュの未定乗数法が適用できるので、
【数8】
Figure 0003848877
すなわち、
(Σ−λI)×α=0
の“0”でない解を求めることに帰着する。よって、λは
|Σ−αI|=0
の根であり、Σの固有値である。また、αは固有ベクトルとなる。
【0046】
上記導出から分光反射率は、各主成分ベクトルの総和で記述することができ、その主成分はサンプルの共分散行列の固有分解により求められることが明らかになった。これは、任意の分光反射率が主成分ベクトルを直交規定として、図6に示したように以下のように展開できることを示す。
【数9】
Figure 0003848877
なお、式を一般化するため、固有ベクトルをαi→βi、固有値をλi→ωiと置き換えた。特にωiは主成分ベクトルについての重みとして定義しているが、正規化されたとき、ωi=λiとなる。
【0047】
ここで、(9)式でも明らかなように、任意空間におけるオフセットベクトルnが計算的な複雑さを引き起こす。そのため、モロネイ(Moloney)の手法を用いて簡易化する。この手法は原点対称の同数データ群を加算することでオフセットをキャンセルする方式であり、この場合、サンプル空間の符号を全て反転してデータ群に加えることで実現できる。但し、図7でも明らかなように、原点からのオフセットベクトルに対して、主成分ベクトルの方向が大きく異なるとき、誤差が発生する。ここではこの誤差を含めて、展開を進める。
【0048】
結果から、任意の分光反射率は(10)式で与えられる。
【数10】
Figure 0003848877
【数11】
Figure 0003848877
全ての分光反射率ベクトル空間においては、(10)式より
【数12】
Figure 0003848877
が成り立つ。このとき、ωについて展開すると、
【数13】
Figure 0003848877
となるが、ここで固有ベクトルBは正規化された対角行列なのでB−1=Bが成り立つ。
【0049】
よって、ある資料サンプルrpに対して、m次のマルチスペクトルによる推定分光反射率は(11)、(13)式より、
【数14】
Figure 0003848877
また、選択した次数(バンド数:m)の寄与率は以下の式で評価できる。
【数15】
Figure 0003848877
【0050】
以上の展開を通じて、最終的にはmバンドの出力Vから分光反射率を推定する方法を導く。すなわち(2)式に(11)式を代入し、下記(16)式を得る。
【数16】
Figure 0003848877
ここで、T、E、Sは既知なのでFに統合した。また、F×Bは正方行列であり行列Fの基底はそれぞれ、照明、フィルタ透過率、受光器感度と独立なため、正則になり逆行列を持つ。そのため、(16)式をωについて解くと、
【数17】
Figure 0003848877
となる。この式を(10)式に代入すると、
【数18】
Figure 0003848877
が導出される。これより、サンプル母集団の共分散固有ベクトルとそのシステムの各感度、及びマルチスペクトル出力が得られれば分光反射率を推定できることがわかる。
【0051】
なお、このようにしてマルチスペクトル計測によって分光反射率を推定した結果を図8に示す。この図8は、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの4色を使った場合のシアンに関するグラフであり、◆はバンド幅を細かくして正確に計測したグラフ、□は異なる波長通過フィルタを交互に置いて計測した結果から推測したグラフで、(A)は例えば受光センサ前に2種類の異なる波長通過フィルタを交互に置いて計測した結果から推測したグラフ、(B)は受光センサ前に3種類の異なる波長通過フィルタを交互に置いて計測した結果から推測したグラフ、(C)は受光センサ前に4種類の異なる波長通過フィルタを交互に置いて計測した結果から推測したグラフであり、このように4枚の異なる波長通過フィルタを用いることで、精度の高い推定ができる。
【0052】
これは他の色の場合でも同じであり、図9は上記のように4枚の異なる波長通過フィルタを用いてブラック(A)、シアン(B)、マゼンタ(C)、イエロー(D)のそれぞれ分光反射率を推定した結果、図9(E)はこれら4色主成分の波長通過フィルタ使用枚数による推定寄与率を示したものである。この図から分かるとおり、単色の場合は4枚の異なる波長通過フィルタを使うことで、どの色においてもほぼ正確に元の分光反射率を推定できることがわかる。
【0053】
ただ混色の場合は、網点の重なりで行われるため通常のインキを混ぜ合わせた混色とは異なり、印刷における混色部分を拡大して見ると、混色したインキが重なっているところ、それぞれのインキのみのところ、いずれのインキもないところ(印刷用紙の地の色)などがある。そのため、混色部分の分光波形は混色したインキ単独の分光波形からは推し量れない複雑なものになっている。これを示したのが図10であり、例えばシアンとマゼンタの2色を使って印刷する場合、シアン、マゼンタにおけるそれぞれの色の推定は2枚の異なる波長通過フィルタを使うことで、この図10(A)、(B)にシアンの場合を示したように正確に行うことができる。
【0054】
ところがシアンとマゼンタを等量ずつ混ぜ合わせた場合、図10(C)のように2枚の異なる波長通過フィルタを使っただけでは推定精度が落ちてしまう。しかしこれを3枚にすると、図10(D)に示したようにかなり正確に推定することができる。すなわち、図10(E)に示した波長通過フィルタ使用枚数による推定寄与率のように、3枚のフィルタを使うことでそれがほぼ1になっており、混色の場合はフィル枚数を混色分だけ増加させればよいことが分かる。しかしながら、無彩色であるブラック、及びブラックとホワイトを混ぜて作成したグレイと例えばイエロー、マゼンタ、シアンの有彩色との混色の場合はこのようなことが無く、2枚の異なる波長通過フィルタを使っただけで正確な推定が可能である。
【0055】
そのため、例えば印刷機が使用する色がイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの4色の場合、この色数4と無彩色のブラックを除いた3色の組み合わせ、すなわちイエロー・マゼンタ、マゼンタ・シアン、シアン・イエローの3を加えて7の異なった波長通過フィルタを使えばよい。そのため、例えば2色刷りなどでレッドとマゼンタを使う場合は有彩色の組み合わせが1であるから合計3枚のフィルタを使うことになるが、レッドとブラックの2色の場合は、有彩色は1であるから2枚のフィルタで推定が可能であり、無駄な計測をしなくて済む為計測を高速に行うことができる。
【0056】
なお、以上の説明ではマルチスペクトル計測に異なった波長通過フィルタを使うとしてきたが、前記したように可変波長フィルタを用いる方法、複数のそれぞれ異なる波長の発光光源を用意してその光源を順次発光させる方法、受光波長感度を異ならせた複数の受光センサを設ける方法などがあり、いずれを使っても良いことは明らかである。
【0057】
このようにマルチスペクトル計測手段のチャンネル数を、印刷機が使用する色の数と、該色における有彩色2色の組み合わせ数を加えた数とすることにより、少ないチャンネル数で高精度な分光反射率の推定が可能であり、そのため前記したように、このマルチスペクトル計測手段の計測結果から直接インキ供給装置のインキ供給量を推定するようにすれば、従来行っていた分光反射率から色座標値を算出し、それをインキ供給量に変換するという数回にわたる変換を行う場合に比べてより正確なインキ供給量算出が可能となる。
【0058】
なお、このようにインキ供給量の推定のためにはマルチスペクトル計測手段の計測結果から直接インキ供給量を算出できるようにした方がよいが、実際の印刷現場では色評価のために分光反射率、色座標値などを用いることが多く、そのため、前記インキ供給量の伝達関数を求めたのと同様にして分光反射率、色座標値を直接求める伝達関数を設定しておけば、前記要望にもすぐに応えられるシステムとすることができる。
【0059】
【発明の効果】
以上記載の如く請求項1に記載した本発明によれば、予めマルチスペクトル計測手段出力変化量に対応するインキ供給変化量を算出する伝達関数を求めておくことにより、商業印刷物における網点面積率情報と、目標色のマルチスペクトル計測手段出力偏差を入力するだけで、色座標値やインキ濃度などを計算することなく変化すべきインキ供給量を算出することができ、しかもチャンネルは少なくて済む為短時間で行うことができると共に、複数回の変換で精度が劣化することもなく、色調制御を的確に行うことができる。
【0060】
そして請求項2に記載した本発明によれば、伝達関数をインキや印刷用紙などの資材毎に用意しておくことにより、どのような印刷資材が使われた場合でも対応でき、少ないチャンネルのマルチスペクトル計測と相俟って、高速かつ的確に色調制御を行うことができる。
【0061】
また請求項3に記載した本発明によれば、伝達関数にインキ供給装置における揺動ローラの揺動量やインキ転写量などの周囲影響量を寄与率として付加することにより、インキ供給量だけでなく、こういったインキを刷版に伝える要素も伝達関数の中に織り込めるから、より正確なインキ供給量を算出でき、より的確に色調制御を行うことができる。
【0062】
そして請求項4に記載した本発明によれば、印刷色数が増加したり減少したりしても、最低限必要な計測だけで済み、無駄な計測をしなくて済む為計測を高速に行うことができる。
【0063】
そして請求項5に記載した本発明によれば、実際の印刷現場では色評価のために分光反射率、色座標値などを用いることが多く、そのため、前記インキ供給量の伝達関数を求めたのと同様にして分光反射率、色座標値を直接求める伝達関数を設定しておけば、前記要望にもすぐに応えられるシステムとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明になる印刷機における色調制御方法を実施する機器概略と本発明における伝達関数を示した図である。
【図2】 本発明になる印刷機における色調制御方法の伝達関数を算出するフロー図である。
【図3】 本発明になる印刷機における色調制御方法のフロー図である。
【図4】 シアンの分光反射率を示した図である。
【図5】 反射率空間での発色概念を示した図である。
【図6】 主成分を用いた分光反射率の表現図である。
【図7】 計算的複雑さをMoloneyの手法を用いて簡易化する手法の概念図である。
【図8】 マルチスペクトル計測手段におけるチャンネル数と分光波長の推測結果を示したグラフである。
【図9】 マルチスペクトル計測手段におけるチャンネル数と分光波長の推測結果を示したグラフである。
【図10】 マルチスペクトル計測手段における混色時のチャンネル数と分光波長の推測結果を示したグラフである。
【符号の説明】
1 網点面積率情報
2 コンピュータ
3 マルチスペクトル計測手段
4 印刷機
5 インキ供給量(G)を算出する式
6 インキ供給変化量(ΔG)を算出する式

Claims (4)

  1. インキ供給量を電子的又は機械的に変化させ得るインキ供給装置を有し、マルチスペクトル計測手段による印刷物の測定結果によって前記インキ供給装置を制御して色調を制御する印刷機における色調制御方法において、
    印刷編集における網点面積率情報または、該印刷物用の刷版で測定された網点面積率情報を用い、インキ供給量を変化させて印刷した複数の印刷物における前記マルチスペクトル計測手段の出力とによってマルチスペクトル計測手段出力変化量に対応するインキ供給変化量を算出する伝達関数を予め求め、
    刷物における目標色の前記マルチスペクトル計測手段出力偏差と、前記印刷物における目標色に関与する網点面積率情報とから前記伝達関数を用いて変化させるべきインキ供給量を算出し、該インキ供給量で前記インキ供給装置を制御して色調を制御する印刷機における色調制御方法であって、
    前記マルチスペクトル計測手段は、印刷機が使用する色の数に加え、該色における有彩色2色を組み合わせた混色分だけ異なる波長のチャンネル数を増加させたことを特徴とする印刷機における色調制御方法。
  2. 前記伝達関数を印刷資材情報ごとに設けたことを特徴とする請求項1に記載した印刷機における色調制御方法。
  3. 前記伝達関数を求めるに際し、周囲網点面積率情報を用いてインキ供給装置における揺動ローラの揺動量やインキ転写量などの周囲影響量を寄与率として付加することを特徴とする請求項1または2に記載した印刷機における色調制御方法。
  4. インキ供給量を電子的又は機械的に変化させ得るインキ供給装置を有し、マルチスペクトル計測手段による印刷物の測定結果によって前記インキ供給装置を制御して色調を制御する印刷機における色調制御装置において、
    印刷編集における網点面積率情報または、該印刷物用の刷版で測定された網点面積率情報を用い、インキ供給量を変化させて印刷した複数の印刷物における前記マルチスペクトル計測手段の出力とによってマルチスペクトル計測手段出力変化量に対応するインキ供給変化量を算出する伝達関数を予め求め、
    印刷物における目標色の前記マルチスペクトル計測手段出力偏差と、前記印刷物における目標色に関与する網点面積率情報とから前記伝達関数を用いて変化させるべきインキ供給量を算出し、該インキ供給量で前記インキ供給装置を制御して色調を制御する印刷機における色調制御装置であって、
    前記マルチスペクトル計測手段は、印刷機が使用する色の数に加え、該色における有彩色2色を組み合わせた混色分だけ異なる波長のチャンネル数を増加させていることを特徴とする印刷機における色調制御装置。
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