【０００１】
【発明の属する技術分野】
この発明は、冷蔵庫等の回動式ドアや引き出し式ドアをタッチスイッチ等の操作で自動開放する電動式のドアオープナに関する。
【０００２】
【従来の技術】
一般に、台所の流し台の収納部や冷蔵庫等の貯蔵庫の開閉には、回動式ドアや引き出し式ドアが使用されている。これらのドアには密封状態を保持するための機構を備えたものが多く、例えば、冷蔵庫の冷蔵室のドアは、内面周縁部にマグネットを備えたガスケットが設けられており、冷蔵庫本体の前面の開口縁部に吸着するようになっている。このため、ドアを手動で開放させるにはある程度の操作力が必要となり、特に力の弱い子供や身体の不自由な人にとっては負担がかかる。そこで、こうしたドア開放時の負担を軽減するために、タッチスイッチ等の操作でドアを自動開放する電動式のドアオープナが実用化されつつある。
【０００３】
この種のドアオープナとしては、例えば、特開２００１−５５８６３号公報に記載されたもの（名称は扉開放用ユニット）がある。この公報には、駆動源としてモータを用いたものとソレノイドを用いたものが記載されており、図３はそのうちのモータ式のドアオープナ５１を冷蔵庫本体５２に取り付けた状態を示している。このオープナ５１は、冷蔵室用ドア５３の前面に設置されたタッチスイッチ５４を操作すると、ドア５３に向けて押出棒５５を所定のストロークだけ突出させてドア５３を開放するようになっている。
【０００４】
前記モータ式オープナ５１は、図４に示すように、ケース５６内に、駆動モータ５７と、押出棒５５と一体に形成されたラック５８と、ギア機構５９とが設けられている。ギア機構５９は、駆動モータ５７の軸に取り付けられるウォームギア６０と、ラック５８と噛み合うピニオン６１とを備えており、モータ５７が通電されると、その回転がギア機構５９によりラック５８に伝達されて押出棒５５の直進運動に変換され、押出棒５５が突出するようになっている。そして、押出棒５５が最先端位置まで突出すると、ラック５８とピニオン６１との噛み合せが外れて押出棒５５に係止された戻しばね６２により元の位置に戻される。
【０００５】
一方、ソレノイド式オープナ６３は、図５に示すように、ソレノイド６４内に磁性体製のプランジャ６５を軸方向に移動自在に挿通し、プランジャ６５の一端部に非磁性体製の押出棒６６を直線状となるように接続したもので、ソレノイド６４が通電されると、プランジャ６５が吸引移動され、押出棒６６が所定のストロークだけ突出して冷蔵室用ドア５３を開放するようになっている。ソレノイド６４が断電されると、押出棒６６はプランジャ６５に係止された戻しばね６７により元の位置に戻される。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来のドアオープナでは、押出棒とラックとが直線状に一体成形されているか、または押出棒とプランジャとが直線状に接続されているため、ラックまたはプランジャがドアと対向する側と反対の側へ延びており、押出棒の突出ストロークを長くとる必要のあるものほど全長が長くなって本体を大きくせざるをえないという問題がある。
【０００７】
また、モータ式オープナでは、モータを駆動してドアを開放しているときに、誤って手でドアを閉じる等、押出棒を押し込む方向の力を加えると、ウォームギアがブレーキとなり、その衝撃でギア機構等の部品が破損する可能性が高い。
【０００８】
一方、ソレノイド式オープナは、組立後に押出棒の突出ストロークを変更することが難しいため、設計値と異なるストロークが必要とされる場所には使用できない。特に、冷蔵庫の回動式ドアの自動開放用として設置する場合は、半ドア防止用の自閉機構によってドアが閉じる領域の外側まで押出棒を突出させる必要があり、必要なストロークが設置する位置によって異なるので、設置位置が狭い範囲に限定される。
【０００９】
そこで、この発明の課題は、コンパクトで故障しにくく、設置位置の制約が少ないドアオープナを提供することである。
【００１０】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、この発明のドアオープナは、ドアで開閉される開口の縁部に取り付けられ、閉じられたドアに向けて押出棒を突出させてドアを開放するドアオープナにおいて、前記押出棒の内端に弾性棒の一端を軸方向に突き合わせて接続し、この弾性棒の他端側を湾曲させるように案内する案内部材を設け、前記弾性棒を前記案内部材に沿わせて長手方向に送って前記押出棒を進退させる構成としたのである。
【００１１】
すなわち、押出棒の内端に弾性棒の一端を軸方向に突き合わせて接続し、この弾性棒を湾曲させた状態で長手方向に送って押出棒を進退させるようにすることにより、弾性棒を湾曲させた分だけ全長を短くして、コンパクトな設計を可能とするとともに、押出棒の突出ストロークを弾性棒の送り量の調整により容易に変更できるようにして、設置位置の制約を少なくしたのである。
【００１２】
前記弾性棒を前記案内部材に沿わせて長手方向に送る手段は、前記弾性棒の案内部材に沿う側と反対の側に、駆動モータに連結された歯車を、その歯の一部が弾性棒と対向するように配置し、前記弾性棒にこの歯車の歯と噛み合う歯を長手方向に沿って設け、前記歯車と弾性棒とを噛み合わせた状態で前記駆動モータにより歯車を回転させるようにしたものとすることができる。
【００１３】
前記駆動モータと歯車との間にトルクリミッタ機構を設けることにより、ドア開放中に押出棒を押し込む方向の力を受けても、その衝撃をトルクリミッタ機構で緩和して、内部のトルク伝達部品が破損しにくいようにすることができる。
【００１４】
前記弾性棒は、弾性を有する樹脂で形成することができる。
【００１５】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づき、この発明の実施形態を説明する。図１は、この実施形態のドアオープナ１を冷蔵庫本体２に取り付けた状態を示す。冷蔵庫本体２の上部には冷蔵室２ａが形成されていて、その前面の開口を開閉する回動式ドア３が、その一端部を冷蔵庫本体２に回動可能に取り付けられている。ドア３の内面側の周縁部にはガスケット３ａが設けられており、ドア３が閉じられているときは、このガスケット３ａが内蔵するマグネット（図示省略）により冷蔵室２ａ前面の開口縁部に吸着するようになっている。また、ドア３の一端部には、半ドア防止用の自閉機構（図示省略）が内蔵されている。
【００１６】
ドアオープナ１は、冷蔵室２ａの開口の上縁部に取り付けられてテーブルボード２ｂに覆われており、冷蔵室用ドア３の前面に設置されたタッチスイッチ４を操作すると、断面が矩形の押出棒５を前記自閉機構によってドア３が閉じる領域の外側まで突出させてドア３を開放するようになっている。押出棒５の突出ストロークは、オープナ１設置位置がドア取付部から離れるほど大きくする必要があるが、後述する方法により適切な大きさに調整されている。
【００１７】
図２（ａ）、（ｂ）に示すように、このドアオープナ１は、ケース６内に、駆動モータ７と、押出棒５に接続されたナイロン樹脂製の弾性棒８と、トルクリミッタ機構９を備えたギア機構１０とが設けられている。ケース６の内側には、押出棒５を案内する直線状の案内部６ａと、凹形曲面で弾性棒８を案内する案内部６ｂが一体に形成されている。
【００１８】
前記弾性棒８は、その一端が押出棒５の内端に軸方向に突き合わされて接続されており、他端側が弾性棒用案内部６ｂの凹形曲面に案内されてＵ字状に湾曲している。また、案内部６ｂに沿う側と反対の側には、長手方向に沿って歯８ａが設けられている。
【００１９】
前記ギア機構１０は、駆動モータ７の軸に取り付けられるウォームギア１１と、このウォームギア１１と噛み合う歯車１２ａとこれよりも小径の歯車１２ｂを有する第１のギア１２と、第１のギア１２の歯車１２ｂと噛み合う歯車１３ａとトルクリミッタ機構９を有する第２のギア１３とで構成されている。
【００２０】
前記トルクリミッタ機構９は、フッ素樹脂製の円形滑り板９ａを２枚のステンレス鋼製の円板９ｂ、９ｂの間に挟み込み、さらに波状の板ばね９ｃと上蓋９ｄを重ねた状態で第２のギア１３の軸に通して、一方のステンレス鋼製円板９ａを第２のギア１３の歯車１３ａに押し当てるようにしたものである。上蓋９ｄの外周には弾性棒８の歯８ａと噛み合う歯車９ｅが形成されている。そして、この歯車９ｅに弾性棒８が巻き付くように噛み合っており、歯車９ｅの回転で弾性棒８が長手方向に送られるようになっている。なお、歯車９ｅと弾性棒８との噛み合せ部には潤滑用のグリースが塗布されている。
【００２１】
すなわち、このドアオープナ１は、押出棒５に接続した弾性棒８をＵ字状に湾曲させて配置しているため、ラックやプランジャを押出棒と直線状に配した従来のオープナに比べて全長が短く、コンパクトな設計が可能であり、部品点数も少ない。
【００２２】
また、本体の大きさが弾性棒８の長さに左右されないので、弾性棒８を長めに形成しておき、必要に応じてその送り量を調整して押出棒５の突出ストロークを変更することができる。従って、冷蔵庫本体２へ取り付ける場合にも、組立時の押出棒５のストローク量に制約されることなく設置位置を選ぶことができる。
【００２３】
次に、このドアオープナ１の動作について説明する。ドア３前面のタッチスイッチ４を操作すると、まず、駆動モータ７が通電されて所定の方向に回転する。モータ７の回転は、ウォームギア１１および第１のギア１２を介して第２のギアの歯車１３ａに伝達され、この歯車１３ａとトルクリミッタ機構９を構成する各円板９ｂ、９ａ、９ｂ、板ばね９ｃおよび上蓋９ｄとが、各部材間の摩擦力により一体となって回転する。そして、この上蓋９ｄの回転により、上蓋９ｄと噛み合う弾性棒８が弾性棒用案内部６ｂの凹形曲面に沿って長手方向に送られ、弾性棒８に接続された押出棒５が押出棒用案内部６ａに案内されて突出する。
【００２４】
押出棒５が所定のストロークだけ突出すると、モータ７が逆方向に回転し、この逆方向の回転が上記と同様に上蓋９ｄに伝達され、弾性棒８が逆方向に送られて押出棒５が元の位置に戻されるようになっている。
【００２５】
また、押出棒５が突出してドア３を開放している途中に、ドア３を閉じたりして押出棒５を押し込む方向の力が加えられたときには、トルクリミッタ機構９の滑り板９ａとその両側の円板９ｂ、９ｂとの間で滑りが発生し、モータ７の回転が上蓋９ｄに伝達されなくなって、弾性棒８および押出棒５は停止する。すなわち、押出棒５に移動方向と逆方向の力が加わった衝撃はトルクリミッタ機構９によって緩和され、ギア機構１０の各部品が破損することはない。
【００２６】
上述した実施形態では、弾性棒をモータとギア機構により長手方向に送るようにしたが、例えば、弾性棒の他端側にソレノイドに挿通されたプランジャを接続する等、弾性棒を湾曲させた状態で長手方向に送ることができれば、どのような方法を採用してもよい。
【００２７】
また、弾性棒は、ナイロン樹脂を用いて断面を矩形に形成したが、弾性棒の素材としては、ポリアセタール樹脂、ポリオレフィン系樹脂および高分子量リニアポリフェニレンサルファイド等の弾性を有する樹脂を使用することができるし、断面形状は、円形や三角形あるいは五角形以上の多角形としてもよい。なお、弾性棒の太さは、本体を小型化するうえで曲率半径１５ｍｍ程度に湾曲させても折れない程度とすることが好ましく、使用する素材と断面形状に応じた設計を行えばよい。
【００２８】
さらに、この発明のドアオープナは、上述の実施形態で説明した冷蔵庫の回動式ドアの自動開放に限らず、比較的重い回動式の玄関ドアや冷蔵庫の引き出し式ドア等、種々のドアの開放に適用することができる。
【００２９】
【発明の効果】
以上のように、この発明のドアオープナは、押出棒の内端に弾性棒の一端を軸方向に突き合わせて接続し、この弾性棒を湾曲させた状態で長手方向に送って押出棒を進退させるようにしたものであるから、弾性棒を湾曲させた分だけ全長が短くなり、コンパクトな設計が可能である。しかも、部品点数が少ないため、組立コストを含めたトータルコストも小さい。
【００３０】
また、押出棒の突出ストロークの変更が容易にできるので、組立時の押出棒のストローク量に制約されることなく設置位置を選定することができ、ストローク量のみが異なる製品を別々に製造したりする必要もない。
【００３１】
さらに、前記弾性棒を駆動モータに連結した歯車と噛み合わせ、モータで歯車を回転させて弾性棒を送るようにするとともに、モータと歯車との間にトルクリミッタ機構を設けることにより、ドア開放中に押出棒を押し込む方向の力を受けても、その衝撃をトルクリミッタ機構で緩和して、内部のトルク伝達部品が破損しにくいようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】実施形態のドアオープナを冷蔵庫に取り付けた状態を示す斜視図
【図２】ａは図１のドアオープナの縦断側面図、ｂはａのＢ−Ｂ線に沿った横断平面図
【図３】従来のドアオープナを冷蔵庫に取り付けた状態を示す斜視図
【図４】図３のドアオープナの横断平面図
【図５】従来のドアオープナの別の例の縦断側面図
【符号の説明】
１ ドアオープナ
２ 冷蔵庫本体
２ａ 冷蔵室
２ｂ テーブルボード
３ ドア
３ａ ガスケット
４ タッチスイッチ
５ 押出棒
６ ケース
６ａ、６ｂ 案内部
７ モータ
８ 弾性棒
８ａ 歯
９ トルクリミッタ機構
９ａ 滑り板
９ｂ 円板
９ｃ 板ばね
９ｄ 上蓋
９ｅ 歯車
１０ ギア機構
１１ ウォームギア
１２ ギア
１２ａ、１２ｂ 歯車
１３ ギア
１３ａ 歯車[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an electric door opener that automatically opens a rotary door such as a refrigerator or a drawer door by an operation of a touch switch or the like.
[0002]
[Prior art]
In general, a rotary door or a pull-out door is used to open and close a storage part of a kitchen sink or a storage such as a refrigerator. Many of these doors are provided with a mechanism for maintaining a sealed state. For example, a refrigerator refrigeration room door is provided with a gasket provided with a magnet on the inner peripheral edge thereof, and is provided on the front surface of the refrigerator main body. It adsorbs to the opening edge. For this reason, a certain amount of operating force is required to manually open the door, which is particularly burdensome for children who are weak or physically disabled. Therefore, in order to reduce the burden when the door is opened, an electric door opener that automatically opens the door by operating a touch switch or the like is being put into practical use.
[0003]
As this kind of door opener, for example, there is one described in JP 2001-55863 A (name is a door opening unit). This publication describes one using a motor as a drive source and one using a solenoid, and FIG. 3 shows a state in which a motor type door opener 51 is attached to a refrigerator main body 52. When the opener 51 operates a touch switch 54 installed on the front surface of the refrigerator compartment door 53, the pusher 55 protrudes toward the door 53 by a predetermined stroke to open the door 53.
[0004]
As shown in FIG. 4, the motor type opener 51 is provided with a drive motor 57, a rack 58 formed integrally with the push rod 55, and a gear mechanism 59 in a case 56. The gear mechanism 59 includes a worm gear 60 attached to the shaft of the drive motor 57 and a pinion 61 that meshes with the rack 58. When the motor 57 is energized, the rotation is transmitted to the rack 58 by the gear mechanism 59. It is converted into the straight movement of the push rod 55 so that the push rod 55 protrudes. When the push bar 55 protrudes to the foremost position, the rack 58 and the pinion 61 are disengaged and returned to the original position by the return spring 62 locked to the push bar 55.
[0005]
On the other hand, as shown in FIG. 5, the solenoid-type opener 63 has a magnetic plunger 65 inserted into the solenoid 64 so as to be movable in the axial direction, and a non-magnetic pushing rod 66 is inserted into one end of the plunger 65. When the solenoid 64 is energized, the plunger 65 is sucked and moved, and the push bar 66 protrudes by a predetermined stroke to open the refrigerator compartment door 53. When the solenoid 64 is disconnected, the push rod 66 is returned to the original position by a return spring 67 locked to the plunger 65.
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
In the conventional door opener described above, the extrusion bar and the rack are integrally formed linearly or the extrusion bar and the plunger are linearly connected. Therefore, the rack or plunger is opposite to the side facing the door. There is a problem that the length of the push rod that extends to the side and that requires a longer stroke of the push rod becomes longer and the main body must be enlarged.
[0007]
Also, in the motor type opener, when the door is opened by driving the motor, if the force in the direction of pushing the push rod is applied by mistake, such as closing the door by hand, the worm gear acts as a brake. There is a high possibility that parts such as mechanisms will be damaged.
[0008]
On the other hand, the solenoid type opener cannot be used in a place where a stroke different from the design value is required because it is difficult to change the protruding stroke of the push rod after assembly. In particular, when installing as an automatic opening of a revolving door of a refrigerator, it is necessary to project the push rod to the outside of the area where the door closes by a self-closing mechanism for preventing half doors, and the position where the necessary stroke is installed Therefore, the installation position is limited to a narrow range.
[0009]
SUMMARY OF THE INVENTION An object of the present invention is to provide a door opener that is compact and hardly breaks down and has few restrictions on installation positions.
[0010]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above-described problems, a door opener according to the present invention is a door opener that is attached to an edge of an opening that is opened and closed by a door, and that protrudes toward the closed door to open the door. One end of an elastic rod is butted in the axial direction and connected to the inner end of the elastic rod, and a guide member is provided for guiding the other end of the elastic rod so as to bend, and the elastic rod is provided along the guide member in the longitudinal direction. The push rod is sent and advanced and retracted.
[0011]
That is, the elastic rod is bent by connecting one end of the elastic rod in the axial direction to the inner end of the push rod and feeding the elastic rod in the longitudinal direction in a curved state so that the push rod advances and retreats. The overall length is shortened by the amount that is made possible, and a compact design is possible, and the protruding stroke of the extrusion rod can be easily changed by adjusting the feed amount of the elastic rod, thereby reducing the restrictions on the installation position. .
[0012]
The means for feeding the elastic rod along the guide member in the longitudinal direction includes a gear connected to the drive motor on the side opposite to the side along the guide member of the elastic rod, and a portion of the teeth of the elastic rod. The elastic rod is provided with teeth that mesh with the teeth of the gear along the longitudinal direction, and the gear is rotated by the drive motor in a state where the gear and the elastic rod are engaged. Can be.
[0013]
By providing a torque limiter mechanism between the drive motor and the gear, even if it receives a force in the direction of pushing the push rod while the door is open, the torque limiter mechanism will mitigate the impact, and the internal torque transmission component will It can be made difficult to break.
[0014]
The elastic rod can be formed of an elastic resin.
[0015]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings. FIG. 1 shows a state in which the door opener 1 of this embodiment is attached to the refrigerator body 2. A refrigerator compartment 2 a is formed in the upper part of the refrigerator main body 2, and a rotary door 3 that opens and closes the front opening of the refrigerator main body 2 is rotatably attached to the refrigerator main body 2 at one end. A gasket 3a is provided on the inner peripheral side of the door 3, and when the door 3 is closed, it is attracted to the opening edge of the front of the refrigerator compartment 2a by a magnet (not shown) incorporated in the gasket 3a. It is supposed to be. A self-closing mechanism (not shown) for preventing half-doors is built in one end of the door 3.
[0016]
The door opener 1 is attached to the upper edge of the opening of the refrigerating room 2a and covered with the table board 2b. When the touch switch 4 installed on the front surface of the door 3 for the refrigerating room is operated, the push bar having a rectangular cross section The door 3 is opened by projecting 5 to the outside of the region where the door 3 is closed by the self-closing mechanism. The protruding stroke of the push bar 5 needs to be increased as the position where the opener 1 is set away from the door mounting portion, but is adjusted to an appropriate size by a method described later.
[0017]
As shown in FIGS. 2A and 2B, this door opener 1 includes a drive motor 7, a nylon resin elastic rod 8 connected to the push rod 5, and a torque limiter mechanism 9 in a case 6. The gear mechanism 10 provided is provided. Inside the case 6, a linear guide portion 6a for guiding the push rod 5 and a guide portion 6b for guiding the elastic rod 8 with a concave curved surface are integrally formed.
[0018]
One end of the elastic bar 8 is connected to the inner end of the extrusion bar 5 in the axial direction, and the other end is guided by the concave curved surface of the elastic bar guide portion 6b to be bent in a U shape. ing. Further, teeth 8a are provided along the longitudinal direction on the side opposite to the side along the guide portion 6b.
[0019]
The gear mechanism 10 includes a worm gear 11 attached to the shaft of the drive motor 7, a first gear 12 having a gear 12 a meshing with the worm gear 11, and a gear 12 b having a smaller diameter than this, and a gear 12 b of the first gear 12. And a second gear 13 having a torque limiter mechanism 9.
[0020]
The torque limiter mechanism 9 includes a second circular sliding plate 9a made of a fluororesin sandwiched between two stainless steel discs 9b and 9b, and a wavy plate spring 9c and an upper lid 9d overlaid. One stainless steel disk 9 a is pressed against the gear 13 a of the second gear 13 through the shaft of the gear 13. A gear 9e that meshes with the teeth 8a of the elastic bar 8 is formed on the outer periphery of the upper lid 9d. The gear 9e meshes with the elastic rod 8 so that the elastic rod 8 is wound around, and the elastic rod 8 is sent in the longitudinal direction by the rotation of the gear 9e. Lubricating grease is applied to the meshing portion of the gear 9e and the elastic rod 8.
[0021]
In other words, the door opener 1 has an elastic bar 8 connected to the push bar 5 and is curved in a U shape, so that the overall length of the door opener 1 is larger than that of a conventional opener in which a rack or plunger is arranged linearly with the push bar. Short and compact design is possible, and the number of parts is small.
[0022]
Further, since the size of the main body is not affected by the length of the elastic bar 8, the elastic bar 8 is formed longer and the feed amount is adjusted as necessary to change the protruding stroke of the push bar 5. Can do. Therefore, also when attaching to the refrigerator main body 2, an installation position can be selected, without being restrict | limited by the stroke amount of the extrusion stick | rod 5 at the time of an assembly.
[0023]
Next, the operation of the door opener 1 will be described. When the touch switch 4 on the front surface of the door 3 is operated, first, the drive motor 7 is energized and rotates in a predetermined direction. The rotation of the motor 7 is transmitted to the gear 13a of the second gear through the worm gear 11 and the first gear 12, and the discs 9b, 9a, 9b and the leaf springs constituting the gear 13a and the torque limiter mechanism 9 are transmitted. 9c and the upper lid 9d are rotated together by the frictional force between the members. Then, by the rotation of the upper lid 9d, the elastic rod 8 meshing with the upper lid 9d is sent in the longitudinal direction along the concave curved surface of the elastic rod guide portion 6b, and the extrusion rod 5 connected to the elastic rod 8 is used for the extrusion rod. It is guided by the guide part 6a and protrudes.
[0024]
When the push rod 5 protrudes by a predetermined stroke, the motor 7 rotates in the reverse direction, and this reverse rotation is transmitted to the upper lid 9d in the same manner as described above, and the elastic rod 8 is sent in the reverse direction, so that the push rod 5 It will be returned to its original position.
[0025]
Further, when a force is applied in the direction in which the push rod 5 is pushed by closing the door 3 while the push rod 5 protrudes and the door 3 is opened, the sliding plate 9a of the torque limiter mechanism 9 and both sides thereof are applied. Slip occurs between the discs 9b and 9b, the rotation of the motor 7 is not transmitted to the upper lid 9d, and the elastic bar 8 and the push bar 5 are stopped. In other words, the impact applied to the push rod 5 in the direction opposite to the moving direction is alleviated by the torque limiter mechanism 9 and each component of the gear mechanism 10 is not damaged.
[0026]
In the above-described embodiment, the elastic rod is sent in the longitudinal direction by the motor and the gear mechanism. For example, the elastic rod is bent such that a plunger inserted through the solenoid is connected to the other end of the elastic rod. Any method may be adopted as long as it can be sent in the longitudinal direction.
[0027]
The elastic bar has a rectangular cross section made of nylon resin. However, the elastic bar can be made of elastic resin such as polyacetal resin, polyolefin resin, and high molecular weight linear polyphenylene sulfide. The cross-sectional shape may be a circle, a triangle, or a pentagon or more polygon. The thickness of the elastic bar is preferably set so that it does not break even if it is bent to a radius of curvature of about 15 mm in order to reduce the size of the main body, and may be designed according to the material used and the cross-sectional shape.
[0028]
Furthermore, the door opener of the present invention is not limited to the automatic opening of the revolving door of the refrigerator described in the above embodiment, but opens various doors such as a relatively heavy revolving entrance door and a drawer door of the refrigerator. Can be applied to.
[0029]
【The invention's effect】
As described above, in the door opener of the present invention, one end of the elastic rod is connected to the inner end of the push rod in the axial direction, and the push rod is advanced and retracted by sending it in the longitudinal direction in a curved state. Therefore, the total length is shortened by the amount of bending of the elastic rod, and a compact design is possible. Moreover, since the number of parts is small, the total cost including the assembly cost is also small.
[0030]
In addition, since the protruding stroke of the push rod can be easily changed, the installation position can be selected without being restricted by the stroke amount of the push rod during assembly, and products with different stroke amounts can be manufactured separately. There is no need to do.
[0031]
Further, the elastic rod is meshed with a gear connected to a drive motor, and the gear is rotated by the motor to send the elastic rod, and a torque limiter mechanism is provided between the motor and the gear to open the door. Even if the force in the direction in which the push rod is pushed in is received, the impact can be mitigated by the torque limiter mechanism so that the internal torque transmission component is not easily damaged.
[Brief description of the drawings]
1 is a perspective view showing a state in which the door opener of the embodiment is attached to a refrigerator. FIG. 2a is a vertical side view of the door opener of FIG. 1, and b is a cross-sectional plan view along the line BB of FIG. FIG. 4 is a perspective view showing a state in which a conventional door opener is attached to a refrigerator. FIG. 4 is a cross-sectional plan view of the door opener in FIG. 3. FIG. 5 is a longitudinal side view of another example of the conventional door opener.
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Door opener 2 Refrigerator main body 2a Refrigerating room 2b Table board 3 Door 3a Gasket 4 Touch switch 5 Extrusion stick 6 Case 6a, 6b Guide part 7 Motor 8 Elastic stick 8a Tooth 9 Torque limiter mechanism 9a Sliding plate 9b Disc 9c Leaf spring 9d Upper lid 9e Gear 10 Gear mechanism 11 Worm gear 12 Gear 12a, 12b Gear 13 Gear 13a Gear
