JP3845761B2

JP3845761B2 - Performance learning apparatus and storage medium storing performance learning processing program

Info

Publication number: JP3845761B2
Application number: JP37199099A
Authority: JP
Inventors: 広岩瀬
Original assignee: Casio Computer Co Ltd
Current assignee: Casio Computer Co Ltd
Priority date: 1999-12-28
Filing date: 1999-12-28
Publication date: 2006-11-15
Anticipated expiration: 2019-12-28
Also published as: JP2001188536A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、演奏をガイドする演奏教習装置及び演奏教習処理のプログラムを記憶した記憶媒体関する。
【０００２】
【従来の技術】
演奏をガイドするいわゆるナビゲーション機能をもった電子楽器等の演奏教習装置が普及している。例えば、ナビゲーション機能をもつ電子鍵盤楽器においては、鍵盤の各鍵に対応してＬＥＤ等の発光手段を設け、自動演奏の曲の進行にともなって音高に対応する鍵のＬＥＤを押鍵のタイミングに合わせて点灯させ、演奏操作のガイドを行う構成になっている。ナビゲーションのモードの中には、演奏操作がなされるまで曲の進行を一時停止するいわゆる「待ちモード」があるので、初心者にとっても容易に演奏ガイドを受けることができる。ガイドする曲データは、ＲＯＭ等のメモリにあらかじめ記憶されているナビゲーション専用の曲データである。
【０００３】
一方、電子鍵盤楽器の多くはＭＩＤＩ規格に対応しており、スタンダードＭＩＤＩファイル（ＳＭＦ）の曲データを処理することができる。すなわち、フロッピーディスクその他の外部記憶媒体に記憶されているＳＭＦや、ケーブルや通信回線を介して他のＭＩＤＩ対応の外部機器との間で、多種多様の曲データのＳＭＦを送受信する機能をもっている。したがって、外部記憶媒体や外部機器から入力した豊富な種類の曲データについても、ナビゲーション機能を用いて演奏操作のガイドを享受したいという要求が出されている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら外部からのＳＭＦの曲データはナビゲーション専用にはなっていないので、特に初心者にとっては演奏ガイドには適さない音が含まれている場合が多い。例えば、非常に小さい音量の音や非常に短い音を挿入して曲のいわゆるノリを出したり、同じ音高の音を２つ以上重ねて特殊な効果を狙ったりする場合がある。このような音についてはガイドされたとしても演奏操作を行うことは困難である。ところが「待ちモード」においてはそのような音についても演奏操作をしなければ曲が進行しない。このため一般的なＳＭＦの曲データについては、熟練者しかナビゲーション機能を用いた演奏練習を行うことができず、本来初心者のためのナビゲーション機能が生かされていなかった。
【０００５】
本発明の課題は、外部記憶媒体や外部機器から入力した任意の曲について、ナビゲーション機能を用いて初心者でも容易に演奏ガイドを享受できるようにすることである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
請求項１に記載の演奏教習装置の発明は、複数の楽音のイベントデータで構成された曲を入力する入力手段（実施形態においては、図１のＣＰＵ１並びに、ＦＤＤＣ６及びＦＤＤ１１、又はＭＩＤＩ・Ｉ／Ｆ７に対応する）と、この入力手段によって入力された曲のイベントデータの中から楽音の音量があらかじめ楽音の音色毎に設定した音量しきい値より小さい場合および楽音の発音時間があらかじめ楽音の音色毎に設定した時間しきい値より短い場合の少なくとも一つの場合にイベントデータを削除するデータ修正手段（実施形態においては、ＣＰＵ１及びＲＡＭ３に対応する）と、このデータ修正手段によって削除されなかったイベントデータに応じて演奏操作をガイドする演奏ガイド手段（実施形態においては、ＣＰＵ１並びに、ＬＥＤＣ５及びＬＥＤ１０に対応する）と、を備えた構成になっている。
【０００７】
請求項２に記載の記憶媒体の発明は、複数の楽音のイベントデータで構成された曲を入力する入力手順と、この入力手順によって入力された曲のイベントデータの中から楽音の音量があらかじめ楽音の音色毎に設定した音量しきい値より小さい場合および楽音の発音時間があらかじめ楽音の音色毎に設定した時間しきい値より短い場合の少なくとも一つの場合にイベントデータを削除するデータ修正手順と、このデータ修正手段によって削除されなかったイベントデータに応じて演奏操作をガイドする演奏ガイド手順と、を実行する演奏教習処理のプログラムを記憶している。
【０００８】
請求項１又は請求項２に記載の発明によれば、曲のイベントデータの中から演奏教習に適さない条件のイベントデータを削除して、残りのイベントデータについて演奏ガイドを行う。
【０００９】
【発明の実施の形態】
以下、本発明による演奏教習装置の第１〜第５実施形態について図を参照して説明する。この装置は、電子鍵盤楽器と同様の構成であり、鍵盤、スイッチ、スピーカ等を具備している。
【００１０】
図１は、各実施形態における楽音発生装置のシステム構成を示している。図１において、ＣＰＵ１は、そのシステムバスに接続された各部との間において、データ及びコマンドを授受してこの装置全体を制御する。システムバスには、ＲＯＭ２、ＲＡＭ３、キースキャンＩ／Ｆ（インターフェース）４、ＬＥＤＣ５、ＦＤＤＣ６、ＭＩＤＩ・Ｉ／Ｆ（インターフェース）７、音源８が接続されている。ＲＯＭ２には、ＣＰＵ１が実行する制御プログラムやイニシャライズにおける初期データがあらかじめ記憶されている。ＲＡＭ３は、ＣＰＵ１のワークエリアであり、ＣＰＵ１によって処理される曲データやその他のデータが一時的に記憶される。また、ＲＡＭ３には、制御プログラムの実行に必要な各種のレジスタやフラグのエリアが設けられている。
【００１１】
キースキャンＩ／Ｆ４は、鍵盤及びスイッチ群からなる操作部９に接続されており、ＣＰＵ１のスキャンコマンドに応じて各鍵の押鍵・離鍵の状態、各スイッチのオン・オフの状態を検出する。ＬＥＤＣ５は、各鍵に対応して設けられた複数のＬＥＤに接続されており、ＣＰＵ１の点灯（オン）コマンド及び消灯（オフ）コマンドに応じて各ＬＥＤを駆動する。このＬＥＤの点灯によって演奏ガイドがなされる。
【００１２】
ＦＤＤＣ６は、ＦＤＤ（フロッピーディスク・ドライバ）１１を制御するコントローラであり、ＣＰＵ１のロードコマンドに応じてフロッピーディスクに記憶されているＳＭＦの曲のイベントデータを読み出してＲＡＭ３に一旦ストアする。ＭＩＤＩ・Ｉ／Ｆ７は、外部機器から送信されるＳＭＦの曲のイベントデータを受信してＲＡＭ３に一旦ストアする。音源８は、ＣＰＵ１の発音コマンド又は消音コマンド、並びにＲＡＭ３から読み出された曲のイベントデータ及び音色等のパラメータに応じて楽音信号を生成し、サウンドシステム１２によって発音・消音を制御する。
【００１３】
図２は、本実施形態における曲データのフォーマットを示している。ＳＭＦのデータフォーマットでは、イベントデータとタイムデータとが交互に配列された構成になっているが、本実施形態においては説明を簡便にするために、各アドレスごとのイベントデータがタイムデータを含む構成としている。図２（１）は、フロッピーディスク等の外部記憶媒体に記憶されている曲データの構成を示している。この図において、ＩＤＸは各イベントデータのアドレスを示している。イベントデータは、デルタタイムΔＴ、コマンドＣＭＤ、音高データＮＯＴＥ、及びベロシティデータＶＥＬで構成されている。
【００１４】
ΔＴはそのイベントデータの開始時間を表している。ＣＭＤはイベントデータのコマンドの内容を示し、「９０」はチャンネル０の発音コマンド、「８０」はチャンネル０の消音コマンドを表している。その他、コントロールチェンジやプログラムチェンジ等を表すコマンドがある。図２（１）において、ＩＤＸ「０」及び「１」のイベントデータは、「Ｃ４」の音高が「５０」の音量値で発音され、発音時間「１４」経過後に消音する楽音を表している。また、ＩＤＸ「２」及び「３」のイベントデータは、「Ｃ４」の音高が「０８」の音量値で発音され、発音時間「０８」経過後に消音する楽音を表している。
【００１５】
図２（２）は、後述するデータ修正によって一部のイベントデータが削除された後、ＲＡＭ３にストアされた曲データのフォーマットを示している。この図において、ＡＤはＲＡＭ３のエリアのアドレスを示している。ΔＴ、ＣＭＤ、ＮＯＴＥ、ＶＥＬのデータについては図２（１）と同じである。
【００１６】
次に、第１実施形態における演奏教習処理について、図３〜図７を参照して説明する。
図３はＣＰＵ１によって実行される演奏教習処理のメインフローである。所定のイニシャライズ（ステップＡ１）の後、スイッチ処理（ステップＡ２）、曲ロード処理（ステップＡ３）、ナビゲーション処理（ステップＡ４）、鍵盤処理（ステップＡ５）、音源処理（ステップＡ６）、その他の処理（ステップＡ７）を実行する。そして、パワーオフになったか否かを判別する（ステップＡ８）。パワーオフでない場合には、ステップＡ２からステップＡ７までの処理ループを繰り返す。パワーオフになったときは、パワーオフ処理（ステップＡ９）を行ってこのフローを終了する。
【００１７】
このメインフローの実行中において、２種類のタイマインタラプトが入るとそれぞれ対応するタイマインタラプト処理を実行する。タイマインタラプト１は、５〜１０ｍｓｅｃ程度ごとの割り込みであり、このタイマインタラプト１があるとタイマレジスタＴ１の値をインクリメントして（ステップＡ１０）、メインフローに戻る。タイマインタラプト２は、曲のテンポに対応した分解能での割り込み（クロック割り込み）であり、このタイマインタラプト２があるとタイマレジスタＴ２の値をデクリメントして（ステップＡ１１）、メインフローに戻る。なお、Ｔ１及びＴ２の値は、イニシャライズでは０にリセットされている。
【００１８】
図４及び図５は、図３のメインフローにおけるステップＡ２のスイッチ処理のフローである。図４のフローにおいて、曲ロードスイッチがオンされたか否かを判別し（ステップＢ１）、オンされたときはロードフラグＬＦの値を反転する（ステップＢ２）。そして、反転されたＬＦの値が１（曲ロード）であるか否かを判別する（ステップＢ３）。この値が１である場合には、ＩＤＸの値を０にセットし（ステップＢ４）、ＡＤの値を０にセットする（ステップＢ５）。すなわちフロッピーディスクの曲データの先頭アドレスを指定するとともに、ＲＡＭ３における曲データの記憶エリアの先頭アドレスを指定する。そしてメインフローに戻る。ステップＢ３において、ＬＦの値が０である場合は直ちにメインフローに戻る。
【００１９】
ステップＢ１において、曲ロードスイッチがオンでない場合には、レッスン（０）スイッチがオンされたか否かを判別する（ステップＢ６）。このスイッチがオンされたときは、レッスンモードのレジスタＭＯＤＥの値を０にセットする（ステップＢ７）。このスイッチがオンでない場合には、レッスン（１）スイッチがオンされたか否かを判別する（ステップＢ８）。このスイッチがオンされたときは、ＭＯＤＥの値を１にセットする（ステップＢ９）。このスイッチがオンでない場合には、レッスン（２）スイッチがオンされたか否かを判別する（ステップＢ１０）。このスイッチがオンされたときは、ＭＯＤＥの値を２にセットする（ステップＢ１１）。ＭＯＤＥの値をセットした後はメインフローに戻る。
【００２０】
ＭＯＤＥの値が０の場合には、発音のイベントデータに応じて対応する鍵のＬＥＤ１０を点灯させて演奏ガイドを行うが、押鍵を待つことなく曲データを進行させる。ＭＯＤＥの値が１である場合には、発音のイベントデータに応じて対応する鍵のＬＥＤ１０を点灯させて演奏ガイドを行うとともに、いずれかの鍵の押鍵があるまで曲データの進行を中断する。ＭＯＤＥの値が２である場合には、発音のイベントデータに応じて対応する鍵のＬＥＤ１０を点灯させて演奏ガイドを行うとともに、そのイベントデータに対応する鍵の押鍵があるまで曲データの進行を中断する。
【００２１】
レッスンスイッチ（０）、（１）、（２）のいずれのスイッチもオンでない場合には、図５のフローにおいて、再生スイッチがオンされたか否かを判別する（ステップＢ１２）。このスイッチがオンされたときは、スタートフラグＳＴＦの値を反転させる（ステップＢ１３）。そして、反転されたＳＴＦの値が１（再生）であるか否かを判別する（ステップＢ１４）。この値が１である場合には、ＡＤのアドレス値を０（先頭アドレス）にセットし（ステップＢ１５）、そのアドレスのイベントデータのΔＴの値をＴ２にセットする（ステップＢ１６）。そして、タイマインタラプトを許可し（ステップＢ１７）、メインフローに戻る。
【００２２】
ステップＢ１４においてＳＴＦが０（再生停止）である場合には、タイマインタラプトを禁止する（ステップＢ１８）。そしてメインフローに戻る。。ステップＢ１２において、再生スイッチがオンでない場合には、その他のスイッチがオンされたか否かを判別する（ステップＢ１９）。他のいずれかのスイッチがオンされたときは、そのスイッチに対応する処理を行い（ステップＢ２０）、メインフローに戻る。なお、いずれのスイッチもオンされない場合には、直ちにメインフローに戻る。
【００２３】
図６は、図３のメインフローにおけるステップＡ３の曲ロード処理のフローである。まず、ＬＦの値が１（曲ロード）であるか否かを判別し（ステップＣ１）、この値が０である場合には曲ロードでないので、直ちにメインフローに戻る。ＬＦの値が１である場合には、ＩＤＸのアドレスのイベントデータであるＥＶＥＮＴ（ＩＤＸ）をフロッピーディスクからロードする（ステップＣ２）。そして、そのイベントデータのコマンドＣＭＤ（ＩＤＸ）がノートオンであるか否かを判別する（ステップＣ３）。
【００２４】
ＣＭＤ（ＩＤＸ）がノートオンである場合には、そのイベントデータのベロシティデータであるＶＥＬ（ＩＤＸ）の値があらかじめ設定した最小値より小さいか否かを判別する（ステップＣ４）。ＶＥＬ（ＩＤＸ）の値が最小値以上である場合には、ロードしたイベントデータＥＶＥＮＴ（ＩＤＸ）をＡＤのアドレスで指定するＲＡＭ３のエリアＭＥＭ（ＡＤ）にストアする（ステップＣ５）。次に、ＡＤのアドレスをインクリメントし（ステップＣ６）、ＩＤＸのアドレスをインクリメントする（ステップＣ７）。そして、ロードすべき曲データが終了したか否かを判別する（ステップＣ８）。曲データが終了していない場合には、ステップＣ２に移行して次のイベントデータをロードする。
【００２５】
ステップＣ４において、ＶＥＬ（ＩＤＸ）の値が最小値未満である場合には、そのイベントデータの音高を示すＮＯＴＥ（ＩＤＸ）のデータをレジスタＰＡＳＳにストアする（ステップＣ９）。ＰＡＳＳは配列構造になっており、複数の音高データをストアすることができるが、この配列構造は本発明に直接関係しないので、詳細な説明は省略する。この実施形態及び後述する他の実施形態では、ＰＡＳＳは１つの音高データをストアするレジスタとして機能する。
【００２６】
ステップＣ４において、ＶＥＬ（ＩＤＸ）の値が最小値未満である場合には、そのイベントデータをＲＡＭ３にストアせずに、そのイベントデータのデルタタイムΔＴ（ＩＤＸ）の値を次のアドレス（ＩＤＸ＋１）のイベントデータのデルタタイムΔＴ（ＩＤＸ＋１）の値に加算する（ステップＣ１０）。次に、ＩＤＸのアドレスをインクリメントする（ステップＣ７）。そして、ロードすべき曲データが終了したか否かを判別する（ステップＣ８）。曲データが終了していない場合には、ステップＣ２に移行して次のイベントデータをロードする。
【００２７】
ステップＣ３においてＣＭＤ（ＩＤＸ）がノートオンでない場合には、ＣＭＤ（ＩＤＸ）がノートオフであるか否かを判別する（ステップＣ１１）。ノートオフでなくコントロールチェンジやプログラムチェンジ等のコマンドである場合には、ステップＣ５においてそのイベントデータＥＶＥＮＴ（ＩＤＸ）をＭＥＭ（ＡＤ）にストアする。ステップＣ１１においてＣＭＤ（ＩＤＸ）がノートオフである場合には、その音高データＮＯＴＥ（ＩＤＸ）がステップＣ９においてＰＡＳＳにストアした音高データと同一でないか否かを判別する（ステップＣ１２）。同一でない場合には、ステップＣ５においてそのイベントデータＥＶＥＮＴ（ＩＤＸ）をＭＥＭ（ＡＤ）にストアする。
【００２８】
音高データが同一である場合には、そのノートオフのイベントデータをＲＡＭ３にストアせずに、ＮＯＴＥ（ＩＤＸ）の音高データをＰＡＳＳから削除し（ステップＣ１３）、ステップＣ１０においてそのイベントデータのデルタタイムΔＴ（ＩＤＸ）の値を次のアドレス（ＩＤＸ＋１）のイベントデータのデルタタイムΔＴ（ＩＤＸ＋１）の値に加算する。音高データをＰＡＳＳから削除することにより、その後のイベントデータが誤って削除されないようにする。また、デルタタイムの値を次のイベントデータに加算することにより、データ削除による時間ずれの発生を防止する。次に、ステップＣ７においてＡＤのアドレスをインクリメントして、次のイベントデータを指定する。そして、指定したイベントデータがあるか否か、すなわちロードすべき曲データが終了したか否かを判別する（ステップＣ８）。
【００２９】
そして、曲データが終了でない限り、ステップＣ２からステップＣ７に至る処理ループを繰り返し実行して、音量が設定した最小値より小さいイベントデータについてはＲＡＭ３にはストアしない。ステップＣ８においてロードすべき曲データが終了したときは、ＬＦを０にセットして（ステップＣ１４）、メインフローに戻る。
【００３０】
例えば、図２（１）に示す曲データにおいて、アドレスＩＤＸ＝２に対応すエリアのノートオンのイベントデータにおけるＶＥＬの値は０８である。いま音量の最小値が１０に設定されているとすると、このイベントデータ及び対応するノートオフのイベントデータ（ＩＤＸ＝３）はＲＡＭ３にストアせずに削除する。したがって、ＲＡＭ３における曲データは図２（２）に示すように修正される。
【００３１】
図７は、図３のメインフローにおけるステップＡ４のナビゲーション処理のフローである。まず、ＳＴＦが１（ナビゲーション動作状態）であるか否かを判別し（ステップＤ１）、ＳＴＦが１である場合にはＴ２の値が０に達しているか否かを判別する（ステップＤ２）。ステップＤ１においてＳＴＦが０（ナビゲーション停止状態）である場合、又はステップＤ２においてＴ２の値が０に達しておらずイベントデータの開始タイミングに達していない場合には、直ちにこのフローを終了してメインフローに戻る。
【００３２】
ステップＤ２においてＴ２の値が０に達しているときは、ＲＡＭ３のＭＥＭ（ＡＤ）のエリアからＥＶＥＮＴ（ＡＤ）を読み込み（ステップＤ３）、そのＣＭＤ（ＡＤ）がノートオンであるか否かを判別する（ステップＤ４）。ノートオンである場合には、その音高に対応するＬＥＤ駆動用のレジスタであるＬＥＤ［ＮＯＴＥ（ＡＤ）］をオンすなわち点灯にセットする（ステップＤ５）。
【００３３】
次に、ＭＯＤＥの値が１又は２であるか否かを判別する（ステップＤ６）。すなわち押鍵を待つモードであるか否かを判別する。ＭＯＤＥの値が１又は２である場合には、タイマインタラプトを禁止して（ステップＤ７）、押鍵があるか否かを判別する（ステップＤ８）。押鍵があったときはＭＯＤＥの値が２であるか否かを判別する（ステップＤ９）。ＭＯＤＥの値が２である場合には、レジスタＫＥＹのデータである押鍵された鍵番号と、イベントデータの音高データであるＮＯＴＥ（ＡＤ）とが一致しているか否かを判別する（ステップＤ１０）。すなわち、ＬＥＤの点灯に対応した鍵が押鍵されたか否かを判別する。押鍵がされない場合、又はＭＯＤＥが２のとき押鍵された鍵が間違っている場合には、ステップＤ８において押鍵の有無の判別を続行する。
【００３４】
ＭＯＤＥの値が２の場合でかつＬＥＤの点灯に対応した鍵が押鍵されたとき、又は、ＭＯＤＥの値が１でいずれかの鍵が押鍵されたときは、タイマインタラプトを許可する（ステップＤ１１）。この後、又はステップＤ６においてＭＯＤＥの値が０で押鍵を待たないモードの場合には、ＡＤのアドレスをインクリメントして（ステップＤ１２）、次のイベントデータを指定する。そして、指定したイベントデータがあるか否か、すなわち曲データが終了したか否かを判別する（ステップＤ１３）。曲データの終了でなく指定したイベントデータがある場合には、そのイベントデータのΔＴ（ＡＤ）のデルタタイムの値をＴ２にセットする（ステップＤ１４）。そしてメインフローに戻る。
【００３５】
ステップＤ４においてＣＭＤ（ＡＤ）がノートオンでない場合には、ＣＭＤ（ＡＤ）がノートオフであるか否かを判別する（ステップＤ１５）。ノートオフである場合には、その音高に対応するレジスタＬＥＤ［ＮＯＴＥ（ＡＤ）］をオフすなわち消灯にセットする（ステップＤ１６）。そして、ステップＤ１２に移行してＡＤをインクリメントして次のイベントデータを指定する。また、ステップＤ１１においてＣＭＤ（ＡＤ）がノートオフでない場合、すなわちコントロールチェンジやプログラムチェンジ等、押鍵・離鍵に関係ないコマンドである場合には、ステップＤ１２に移行してＡＤをインクリメントして次のイベントデータを指定する。
【００３６】
ステップＤ１３において曲データが終了したときは、タイマインタラプトを禁止して（ステップＤ１７）、ＳＴＦを０（ナビゲーション停止状態）にセットする（ステップＤ１８）。そしてメインフローに戻る。
【００３７】
このように上記第１実施形態においては、曲のイベントデータの中から演奏教習に適さないようなあまりに小さい音量のイベントデータは削除して、音量がある程度大きいイベントデータについて演奏ガイドを行う。
【００３８】
次に、本発明の第２実施形態について説明する。この第２実施形態及び後述する第３〜第５実施形態におけるＣＰＵ１のメインフロー、並びにメインフローにおけるスイッチ処理及びナビゲーション処理は、図３並びに図４、図５及び図７に示したフローと同じであるので、図面及びその説明は省略する。
【００３９】
図８は、第２実施形態における曲ロード処理のフローである。まず、ＬＦの値が１（曲ロード）であるか否かを判別し（ステップＥ１）、この値が０である場合には曲ロードでないので、直ちにメインフローに戻る。ＬＦの値が１である場合には、ＩＤＸのアドレスのイベントデータであるＥＶＥＮＴ（ＩＤＸ）をフロッピーディスクからロードする（ステップＥ２）。そして、そのイベントデータのコマンドＣＭＤ（ＩＤＸ）がノートオンであるか否かを判別する（ステップＥ３）。
【００４０】
ＣＭＤ（ＩＤＸ）がノートオンである場合には、このイベントデータの発音時間（音長）を計測する。まず、現在ロードしているイベントデータより後のイベントデータを先読みするためのポインタｍに、ＩＤＸ＋１の値すなわち次のイベントデータのアドレスをセットする（ステップＥ４）。次に、ＣＭＤ（ｍ）のデータがノートオフであるか否かを判別する（ステップＥ５）。ノートオフでなくコントロールチェンジやプログラムチェンジ等である場合には、ノートオンのイベントデータとノートオフのイベントデータとの間に、ノートデータ以外のデータが挿入されている場合である。この場合には、ΔＴ（ｍ＋１）にΔ（ｍ）の値を加算する（ステップＥ６）。すなわちノートデータ以外のデータのデルタタイムを次のイベントデータに加算する。
【００４１】
次に、ｍをインクリメントして（ステップＥ７）、次のイベントデータを指定する。そしてステップＥ５においてそのイベントデータのＣＭＤ（ｍ）を判別する。ＣＭＤ（ｍ）がノートオフである場合には、そのΔＴ（ｍ）のデルタタイムはステップＥ２においてロードしたＥＶＥＮＴ（ＩＤＸ）の発音時間を示している。したがって、このΔＴ（ｍ）の値があらかじめ設定した最小値より小さいか否かを判別する（ステップＥ８）。
【００４２】
ΔＴ（ｍ）の値が最小値以上である場合には、ロードしたイベントデータをＡＤのアドレスで指定するＲＡＭ３のエリアＭＥＭ（ＡＤ）にストアする（ステップＥ９）。次に、ＡＤのアドレスをインクリメントし（ステップＥ１０）、ＩＤＸのアドレスをインクリメントする（ステップＥ１１）。そして、ロードすべき曲データが終了したか否かを判別する（ステップＥ１２）。曲データが終了していない場合には、ステップＥ２に移行して次のイベントデータをロードする。
【００４３】
ステップＥ８において、ΔＴ（ｍ）の値が最小値未満である場合には、そのイベントデータをＲＡＭ３にストアせずに、そのイベントデータの音高データＮＯＴＥ（ｍ）の値をレジスタＰＡＳＳにストアする（ステップＥ１３）。また、そのイベントデータのデルタタイムΔＴ（ＩＤＸ）の値を次のアドレス（ＩＤＸ＋１）のイベントデータのデルタタイムΔＴ（ＩＤＸ＋１）の値に加算する（ステップＥ１４）。次に、ＩＤＸのアドレスをインクリメントする（ステップＥ１１）。そして、ロードすべき曲データが終了したか否かを判別する（ステップＥ１２）。曲データが終了していない場合には、ステップＥ２に移行して次のイベントデータをロードする。
【００４４】
ステップＥ３においてＣＭＤ（ＩＤＸ）がノートオンでない場合には、ＣＭＤ（ＩＤＸ）がノートオフであるか否かを判別する（ステップＥ１５）。ノートオフでなくコントロールチェンジやプログラムチェンジ等のコマンドである場合には、ステップＥ９においてそのイベントデータＥＶＥＮＴ（ＩＤＸ）をＭＥＭ（ＡＤ）にストアする。ステップＥ１５においてＣＭＤ（ＩＤＸ）がノートオフである場合には、その音高データＮＯＴＥ（ＩＤＸ）がステップＥ１３においてＰＡＳＳにストアした音高データと同一でないか否かを判別する（ステップＥ１６）。同一でない場合には、ステップＥ９においてそのイベントデータＥＶＥＮＴ（ＩＤＸ）をＭＥＭ（ＡＤ）にストアする。
【００４５】
音高データが同一である場合には、そのイベントデータをＲＡＭ３にストアせずに、ＮＯＴＥ（ＩＤＸ）をＰＡＳＳから削除する（ステップＥ１７）。そして、ステップＥ１４においてそのイベントデータのデルタタイムΔＴ（ＩＤＸ）の値を次のアドレス（ＩＤＸ＋１）のイベントデータのデルタタイムΔＴ（ＩＤＸ＋１）の値に加算する。次に、ステップＥ１１においてＡＤのアドレスをインクリメントして、次のイベントデータを指定する。そして、指定したイベントデータがあるか否か、すなわちロードすべき曲データが終了したか否かを判別する（ステップＥ１２）。
【００４６】
そして、曲データが終了でない限り、ステップＥ２からステップＥ１１に至る処理ループを繰り返し実行して、発音時間が設定した最小値より小さいイベントデータについては、ＲＡＭ３にはストアせずに削除する。ステップＥ１２において、ロードすべき曲データが終了したときは、ＬＦを０にセットして（ステップＥ１８）、メインフローに戻る。
【００４７】
例えば、図２（１）に示す曲データにおいて、アドレスＩＤＸ＝３に対応すエリアのノートオフのイベントデータにおけるΔＴの値は０８である。いま発音時間の最小値が１０に設定されているとすると、このイベントデータ及び対応するノートオンのイベントデータ（ＩＤＸ＝２）はＲＡＭ３にストアせずに削除する。したがって、ＲＡＭ３における曲データは図２（２）に示すように修正される。
【００４８】
このように上記第２実施形態においては、曲のイベントデータの中から演奏教習に適さないようなあまりに短い発音時間のイベントデータは削除して、発音時間がある程度長いイベントデータについて演奏ガイドを行う。
【００４９】
次に、本発明の第３実施形態について、図９に示すＣＰＵ１のフローを参照して説明する。図９のフローは、ある音高のイベントデータの発音時間が終了する前に、同じ音高のイベントデータの発音が開始する場合の曲ロード処理である。このようなイベントデータの目的は特殊な効果を狙うためであるが、鍵盤楽器では１つの音高に対して１つの鍵のみが対応するので、同じ音高の２つのイベントデータについてナビゲーションをすることはできない。この第３実施形態では、先に発音開始になるイベントデータについてのみ演奏ガイドを行う。
【００５０】
図９のフローにおいて、まず、ＬＦの値が１（曲ロード）であるか否かを判別し（ステップＦ１）、この値が０である場合には曲ロードでないので、直ちにメインフローに戻る。ＬＦの値が１である場合には、ＩＤＸのアドレスのイベントデータであるＥＶＥＮＴ（ＩＤＸ）をフロッピーディスクからロードする（ステップＦ２）。そして、そのイベントデータのコマンドＣＭＤ（ＩＤＸ）がノートオンであるか否かを判別する（ステップＦ３）。
【００５１】
ＣＭＤ（ＩＤＸ）がノートオンである場合には、その音高データＮＯＴＥ（ＩＤＸ）がレジスタＰＡＳＳにストアされている音高データでないか否かを判別する（ステップＦ４）。ＰＡＳＳは削除するイベントデータの音高データをストアするレジスタである。ＮＯＴＥ（ＩＤＸ）がＰＡＳＳにストアされている音高データでない場合には、ポインタｍにＩＤＸ＋１の値すなわち次のイベントデータのアドレスをセットする（ステップＦ５）。そして、ＣＭＤ（ｍ）のデータがノートオンであるか否かを判別する（ステップＦ６）。すなわち、ノートオンのイベントデータの発音時間が終了する前に、別のノートオンのイベントデータがあるか否かを判別する。
【００５２】
ＣＭＤ（ｍ）のデータがノートオンでない場合には、ＣＭＤ（ｍ）のデータがノートオフであるか否かを判別する（ステップＦ７）。ノートオフでなくコントロールチェンジやプログラムチェンジ等である場合には、ｍをインクリメントして（ステップＦ８）、ステップＦ６においてさらに次のイベントデータがノートオンであるか否かを判別する。ＣＭＤ（ｍ）のデータがノートオンである場合には、そのイベントデータの音高データＮＯＴＥ（ｍ）がロードしたイベントデータの音高データＮＯＴＥ（ＩＤＸ）と同じであるか否かを判別する（ステップＦ９）。
【００５３】
両者の音高データが異なる場合には、ロードしたイベントデータをＡＤのアドレスで指定するＲＡＭ３のエリアＭＥＭ（ＡＤ）にストアする（ステップＦ１０）。次に、ＡＤのアドレスをインクリメントし（ステップＦ１１）、ＩＤＸのアドレスをインクリメントする（ステップＦ１２）。そして、ロードすべき曲データが終了したか否かを判別する（ステップＦ１３）。曲データが終了していない場合には、ステップＦ２に移行して次のイベントデータをロードする。
【００５４】
ステップＦ９において、両者の音高データが同じである場合には、ＮＯＴＥ（ｍ）をＰＡＳＳにストアし（ステップＦ１４）、フラグＯＦＦを１にセットする（ステップＦ１５）。そして、ステップＦ１０においてイベントデータＥＶＥＮＴ（ＩＤＸ）をＭＥＭ（ＡＤ）にストアする。すなわち、先に発音を開始するイベントデータをＲＡＭ３にストアする。この後、ステップＦ１１、ステップＦ１２を経て、ステップＦ１３において曲データの終了でないので、ステップＦ２に移行して次のイベントデータをロードする。
【００５５】
ロードしたイベントデータがノートオンであり、しかもその音高データＮＯＴＥ（ＩＤＸ）がステップＦ１４においてＰＡＳＳにストアした音高データと同じ場合には、そのイベントデータをＲＡＭ３にストアせずに、ステップＦ４からステップＦ１６に移行して、そのイベントデータのデルタタイムΔＴ（ＩＤＸ）の値を次のアドレス（ＩＤＸ＋１）のイベントデータのデルタタイムΔＴ（ＩＤＸ＋１）の値に加算する。次に、ＩＤＸのアドレスをインクリメントする（ステップＦ１２）。そして、ロードすべき曲データが終了したか否かを判別する（ステップＦ１３）。曲データが終了していない場合には、ステップＦ２に移行して次のイベントデータをロードする。
【００５６】
ステップＦ３においてＣＭＤ（ＩＤＸ）がノートオンでない場合には、ＣＭＤ（ＩＤＸ）がノートオフであるか否かを判別する（ステップＦ１７）。ノートオフでなくコントロールチェンジやプログラムチェンジ等のコマンドである場合には、ステップＦ１０においてそのイベントデータＥＶＥＮＴ（ＩＤＸ）をＭＥＭ（ＡＤ）にストアする。ステップＦ１７においてＣＭＤ（ＩＤＸ）がノートオフである場合には、その音高データＮＯＴＥ（ＩＤＸ）がステップＦ１４においてＰＡＳＳにストアした音高データと同一でないか否かを判別する（ステップＦ１８）。同一でない場合には、ステップＦ１０においてそのイベントデータＥＶＥＮＴ（ＩＤＸ）をＭＥＭ（ＡＤ）にストアする。
【００５７】
音高データがＰＡＳＳにストアされているものと同一である場合には、ＯＦＦが１であるか否かを判別する（ステップＦ１９）。ＯＦＦが１である場合にはこれを０にセットして（ステップＦ２０）、ステップＦ１０においてそのイベントデータＥＶＥＮＴ（ＩＤＸ）をＭＥＭ（ＡＤ）にストアする。この場合のノートオフのイベントデータは、先に発音指示されたイベントデータ（ＲＡＭ３にストアされたイベントデータ）に対する消音指示のノートオフであるのでＲＡＭ３にストアする。
【００５８】
この後、ステップＦ１１〜ステップＦ１３を経てステップＦ２に移行し、次のイベントデータをロードしたとき、そのＣＭＤ（ＩＤＸ）がノートオフで、しかもＰＡＳＳにストアした音高データと同じである場合には、ステップＦ１７、ステップＦ１８、ステップＦ１９に移行する。そして、ステップＦ１９においてＯＦＦが０になっているので、このイベントデータはＲＡＭ３にストアしない。すなわちこのイベントデータは、後に発音指示されたイベントデータ（削除されたイベントデータ）に対する消音指示のノートオフであるので、ＲＡＭ３にはストアしない。
【００５９】
そして、ＮＯＴＥ（ＩＤＸ）の音高データをＰＡＳＳから削除して（ステップＦ２１）、ステップＦ１６においてそのイベントデータのデルタタイムΔＴ（ＩＤＸ）の値を次のアドレス（ＩＤＸ＋１）のイベントデータのデルタタイムΔＴ（ＩＤＸ＋１）の値に加算する。次にステップＦ１２においてＩＤＸをインクリメントし、ステップＦ１３において曲データが終了か否かを判別する。曲データが終了でない限り、ステップＦ２〜ステップＦ１２の処理ループを繰り返し実行する。ステップＦ１３において、ロードすべき曲データが終了したときは、ＬＦを０にセットして（ステップＦ２２）、メインフローに戻る。
【００６０】
このように上記第３実施形態においては、曲のイベントデータの中から同じ音高で発音時間が重複している２つの楽音のイベントデータについては演奏教習に適さないため、後に発音開始した楽音のイベントデータは削除して、先に発音を開始した楽音のイベントデータのみについて演奏ガイドを行う。
【００６１】
なお、上記第３実施形態においては、発音時間が重複している２つの楽音のイベントデータを例にとって説明したが、発音時間が重複している３つ以上のイベントデータについてもデータ削除の処理は基本的に同じである。この場合には、ＰＡＳＳの配列に何番目のイベントデータであるかを識別する情報をストアすればよい。
【００６２】
次に、本発明の第４実施形態について、図１０に示すＣＰＵ１のフローを参照して説明する。図１０のフローは、第３実施形態と同様に、ある楽音のイベントデータの発音時間が終了する前に、同じ音高で別の楽音のイベントデータが発音開始する場合の曲ロード処理である。ただしこの第４実施形態では、２つの楽音のうち音量の小さい楽音のイベントデータは削除して、音量の大きい楽音のイベントデータについてのみ演奏ガイドを行う。
【００６３】
図１０のフローにおいて、まず、ＬＦの値が１（曲ロード）であるか否かを判別し（ステップＧ１）、この値が０である場合には曲ロードでないので、直ちにメインフローに戻る。ＬＦの値が１である場合には、ＩＤＸのアドレスのイベントデータであるＥＶＥＮＴ（ＩＤＸ）をフロッピーディスクからロードする（ステップＧ２）。そして、そのイベントデータのコマンドＣＭＤ（ＩＤＸ）がノートオンであるか否かを判別する（ステップＧ３）。
【００６４】
ＣＭＤ（ＩＤＸ）がノートオンである場合には、その音高データＮＯＴＥ（ＩＤＸ）がレジスタＰＡＳＳにストアされている音高データでないか否かを判別する（ステップＧ４）。ＮＯＴＥ（ＩＤＸ）がＰＡＳＳにストアされている音高データでない場合には、フラグＯＦＦ１が１であるか否かを判別する（ステップＧ５）。ＯＦＦ１が１の場合は、同じ音高データのノートオフのイベントデータのうち、最初にロードしたイベントデータは削除し、後にロードしたイベントデータはＲＡＭ３にストアする。ＯＦＦ１の値によってロードしたノートオフのイベントデータが最初のものか後のものかを識別する。ＯＦＦ１が１である場合には、ＮＯＴＥ（ＩＤＸ）をＰＡＳＳにストアする（ステップＧ６）。
【００６５】
次に、ポインタｍにＩＤＸ＋１の値すなわち次のイベントデータのアドレスをセットする（ステップＧ７）。ＯＦＦ１が０である場合には、ステップＧ６におけるＮＯＴＥ（ＩＤＸ）のＰＡＳＳへのストアを行わず、ステップＧ７においてｍにＩＤＸ＋１の値をセットする。ステップＧ７の後、ＣＭＤ（ｍ）のデータがノートオンであるか否かを判別する（ステップＧ８）。すなわち、ノートオンのイベントデータの発音時間が終了する前に、次のノートオンのイベントデータがあるか否かを判別する。
【００６６】
ＣＭＤ（ｍ）のデータがノートオンでない場合には、ＣＭＤ（ｍ）のデータがノートオフであるか否かを判別する（ステップＧ９）。ノートオフでなくコントロールチェンジやプログラムチェンジ等である場合には、ｍをインクリメントして（ステップＧ１０）、ステップＧ８においてさらに次のイベントデータがノートオンであるか否かを判別する。ＣＭＤ（ｍ）がノートオンである場合には、そのイベントデータの音高データＮＯＴＥ（ｍ）がロードしたイベントデータの音高データＮＯＴＥ（ＩＤＸ）と同じであるか否かを判別する（ステップＧ１１）。
【００６７】
両者の音高データが異なる場合には、ロードしたイベントデータをＡＤのアドレスで指定するＲＡＭ３のエリアＭＥＭ（ＡＤ）にストアする（ステップＧ１２）。次に、ＡＤのアドレスをインクリメントし（ステップＧ１３）、ＩＤＸのアドレスをインクリメントする（ステップＧ１４）。そして、ロードすべき曲データが終了したか否かを判別する（ステップＧ１５）。曲データが終了していない場合には、ステップＧ２に移行して次のイベントデータをロードする。
【００６８】
ステップＧ１１において、両者の音高データが同じ場合には、ＶＥＬ（ｍ）とＶＥＬ（ＩＤＸ）との音量の大小を比較する（ステップＧ１６）。ＶＥＬ（ＩＤＸ）の値がＶＥＬ（ｍ）の値より大きい場合、すなわちロードしたノートオンのイベントデータの音量が次のノートオンのイベントデータの音量よりも大きい場合には、音量の小さい方の楽音を削除するために、その楽音の音高データＮＯＴＥ（ｍ）をＰＡＳＳにストアする（ステップＧ１７）。次に、フラグＯＦＦ２に１をセットする（ステップＧ１８）。
【００６９】
ＯＦＦ１が２の場合は、同じ音高データのノートオフのイベントデータのうち、最初にロードしたイベントデータはＲＡＭ３にストアし、後にロードしたイベントデータは削除する。ＯＦＦ２の値によってロードしたノートオフのイベントデータが最初のものか後のものかを識別する。ＯＦＦ２を１にセットした後、ロードしたイベントデータをＭＥＭ（ＡＤ）にストアする（ステップＧ１２）。そして、ＡＤのアドレスをインクリメントし（ステップＧ１３）、ＩＤＸのアドレスをインクリメントする（ステップＧ１４）。
【００７０】
ステップＧ１６において、ＶＥＬ（ＩＤＸ）の値がＶＥＬ（ｍ）の値より小さい場合、すなわちロードしたノートオンのイベントデータの音量が次のノートオンのイベントデータの音量よりも小さい場合には、ＯＦＦ１を１にセットする（ステップＧ１９）。すなわち、ロードしたノートオンのイベントデータに対応するノートオフのイベントデータを削除するためのフラグ処理を行う。そして、ロードしたノートオンのイベントデータはＲＡＭ３にストアせず、そのイベントデータのデルタタイムΔＴ（ＩＤＸ）の値を次のアドレス（ＩＤＸ＋１）のイベントデータのデルタタイムΔＴ（ＩＤＸ＋１）の値に加算する（ステップＧ２０）。そして、ＩＤＸをインクリメントして次にロードすべきイベントデータを指定する（ステップＧ１４）。
【００７１】
ステップＧ１４においてＩＤＸをインクリメントした後は、ロードすべき曲データが終了したか否かを判別する（ステップＧ１５）。曲データが終了していない場合には、ステップＧ２に移行して次のイベントデータをロードする。ステップＧ３においてＣＭＤ（ＩＤＸ）がノートオンでない場合には、ＣＭＤ（ＩＤＸ）がノートオフであるか否かを判別する（ステップＧ２１）。ノートオフでなくコントロールチェンジやプログラムチェンジ等のコマンドである場合には、ステップＧ１２においてそのイベントデータＥＶＥＮＴ（ＩＤＸ）をＭＥＭ（ＡＤ）にストアする。
【００７２】
また、ステップＧ９においてＣＭＤ（ｍ）がノートオフである場合には、そのイベントデータは、ロードしたノートオンのイベントデータに対するノートオフのイベントデータであるか、あるいは以前にＲＡＭ３にストアした他の音高のノートオフのイベントデータである。この場合には、ロードしたノートオンのイベントデータの楽音の発音時間内に同じ音高の他の楽音は重複していない。したがって、ロードしたノートオンのイベントデータＥＶＥＮＴ（ＩＤＸ）をＭＥＭ（ＡＤ）にストアする（ステップＧ１２）。
【００７３】
ステップＧ２でロードしたイベントデータのＣＭＤ（ＩＤＸ）がノートオンでなくノートオフである場合（ステップＧ２１）には、その音高データＮＯＴＥ（ＩＤＸ）がステップＧ６においてＰＡＳＳにストアした音高データと同一でないか否かを判別する（ステップＧ２２）。同一の音高データでない場合には、そのイベントデータは、以前にＲＡＭ３にストアした他の音高のノートオフのイベントデータである。この場合には、ロードしたノートオフのイベントデータＥＶＥＮＴ（ＩＤＸ）をＭＥＭ（ＡＤ）にストアする（ステップＧ１２）。
【００７４】
ステップＧ２２において、ノートオフの音高データがＰＡＳＳにストアされているものと同一である場合には、ＯＦＦ２が１であるか否かを判別する（ステップＧ２３）。ＯＦＦ２が１である場合には、最初のノートオフのイベントデータはＲＡＭ３にストアするので、ＯＦＦ２を０にセットして（ステップＧ２４）、ステップＧ１２においてそのノートオフのイベントデータＥＶＥＮＴ（ＩＤＸ）をＭＥＭ（ＡＤ）にストアする。
【００７５】
ステップＧ２３においてＯＦＦ２が０である場合には、ＯＦＦ１が１であるか否かを判別する（ステップＧ２５）。ＯＦＦ１が１である場合には、ロードしたノートオフのイベントデータを削除する必要がある。この場合には、ＯＦＦ１を０にセットする（ステップＧ２６）。また、後にロードするノートオフのイベントデータを削除しないように、ＮＯＴＥ（ＩＤＸ）をＰＡＳＳから削除する（ステップＧ２７）。そして、ステップＧ２０においてそのイベントデータのデルタタイムΔＴ（ＩＤＸ）の値を次のアドレス（ＩＤＸ＋１）のイベントデータのデルタタイムΔＴ（ＩＤＸ＋１）の値に加算する。
【００７６】
ステップＧ２３においてＯＦＦ２が０の場合で、ステップＧ２５においてＯＦＦ１も０の場合には、後にロードしたノートオフのイベントデータを削除する場合である。この場合には、ＮＯＴＥ（ＩＤＸ）をＰＡＳＳから削除する（ステップＧ２７）。そして、ステップＧ２０においてそのイベントデータのデルタタイムΔＴ（ＩＤＸ）の値を次のアドレス（ＩＤＸ＋１）のイベントデータのデルタタイムΔＴ（ＩＤＸ＋１）の値に加算する。
【００７７】
次にステップＧ１４においてＩＤＸをインクリメントし、ステップＧ１５において曲データが終了か否かを判別する。曲データが終了でない限り、ステップＧ２〜ステップＧ１４の処理ループを繰り返し実行する。ステップＧ１５において、ロードすべき曲データが終了したときは、ＬＦを０にセットして（ステップＧ２８）、メインフローに戻る。
【００７８】
このように上記第４実施形態においては、曲のイベントデータの中から同じ音高で発音時間が重複している２つの楽音のイベントデータについては演奏教習に適さないため、音量が小さい方の楽音のイベントデータを削除し、音量が大きい方の楽音のイベントデータのみをＲＡＭ３にストアして演奏ガイドを行う。
【００７９】
この場合において、削除した楽音による音量の低下を補うために、ＲＡＭ３にストアする楽音のイベントデータのＶＥＬの値を大きくする修正を施してストアする処理を行ってもよい。
【００８０】
次に、本発明の第５実施形態について、図１１に示すＣＰＵ１のフローを参照して説明する。図１１のフローもまた、ある楽音のイベントデータの発音時間が終了する前に、同じ音高で別の楽音のイベントデータが発音開始する場合の曲ロード処理である。ただしこの第５実施形態では、このような同じ音高２つの楽音を連続した１つの楽音に修正して演奏ガイドを行う。
【００８１】
図１１のフローにおいて、まず、ＬＦの値が１（曲ロード）であるか否かを判別し（ステップＨ１）、この値が０である場合には曲ロードでないので、直ちにメインフローに戻る。ＬＦの値が１である場合には、ＩＤＸのアドレスのイベントデータであるＥＶＥＮＴ（ＩＤＸ）をフロッピーディスクからロードする（ステップＨ２）。そして、そのイベントデータのコマンドＣＭＤ（ＩＤＸ）がノートオンであるか否かを判別する（ステップＨ３）。
【００８２】
ＣＭＤ（ＩＤＸ）がノートオンである場合には、その音高データＮＯＴＥ（ＩＤＸ）がレジスタＰＡＳＳにストアされている音高データでないか否かを判別する（ステップＨ４）。ＰＡＳＳは削除するイベントデータの音高データをストアするレジスタである。ＮＯＴＥ（ＩＤＸ）がＰＡＳＳにストアされている音高データでない場合には、ポインタｍにＩＤＸ＋１の値すなわち次のイベントデータのアドレスをセットする（ステップＨ５）。そして、ＣＭＤ（ｍ）のデータがノートオンであるか否かを判別する（ステップＨ６）。すなわち、ノートオンのイベントデータの発音時間が終了する前に、別のノートオンのイベントデータがあるか否かを判別する。
【００８３】
ＣＭＤ（ｍ）のデータがノートオンでない場合には、ＣＭＤ（ｍ）のデータがノートオフであるか否かを判別する（ステップＨ７）。ノートオフでなくコントロールチェンジやプログラムチェンジ等である場合には、ｍをインクリメントして（ステップＨ８）、ステップＨ６においてさらに次のイベントデータがノートオンであるか否かを判別する。ＣＭＤ（ｍ）のデータがノートオンである場合には、そのイベントデータの音高データＮＯＴＥ（ｍ）がロードしたイベントデータの音高データＮＯＴＥ（ＩＤＸ）と同じであるか否かを判別する（ステップＨ９）。
【００８４】
両者の音高データが異なる場合には、ロードしたイベントデータをＡＤのアドレスで指定するＲＡＭ３のエリアＭＥＭ（ＡＤ）にストアする（ステップＨ１０）。次に、ＡＤのアドレスをインクリメントし（ステップＨ１１）、ＩＤＸのアドレスをインクリメントする（ステップＨ１２）。そして、ロードすべき曲データが終了したか否かを判別する（ステップＨ１３）。曲データが終了していない場合には、ステップＦ２に移行して次のイベントデータをロードする。
【００８５】
ステップＨ９において、両者の音高データが同じである場合には、ＮＯＴＥ（ｍ）をＰＡＳＳにストアし（ステップＨ１４）、ロードしたノートオンのイベントデータＥＶＥＮＴ（ＩＤＸ）をＭＥＭ（ＡＤ）にストアする（ステップＨ１０）。すなわち、先に発音を開始するイベントデータをＲＡＭ３にストアする。この後、ステップＨ１１、ステップＨ１２を経て、ステップＨ１３において曲データの終了でないので、ステップＨ２に移行して次のイベントデータをロードする。
【００８６】
ステップＨ３においてＣＭＤ（ＩＤＸ）がノートオフで、ロードしたイベントデータがノートオンであり、しかもその音高データＮＯＴＥ（ＩＤＸ）がステップＨ１４においてＰＡＳＳにストアした音高データである場合には、そのイベントデータをＲＡＭ３にストアせずに、そのイベントデータのデルタタイムΔＴ（ＩＤＸ）の値を次のアドレス（ＩＤＸ＋１）のイベントデータのデルタタイムΔＴ（ＩＤＸ＋１）の値に加算する（ステップＨ１５）。次に、ＩＤＸのアドレスをインクリメントする（ステップＨ１２）。そして、ロードすべき曲データが終了したか否かを判別する（ステップＨ１３）。曲データが終了していない場合には、ステップＨ２に移行して次のイベントデータをロードする。
【００８７】
ステップＨ３においてＣＭＤ（ＩＤＸ）がノートオンでない場合には、ＣＭＤ（ＩＤＸ）がノートオフであるか否かを判別する（ステップＨ１６）。ノートオフでなくコントロールチェンジやプログラムチェンジ等のコマンドである場合には、ステップＨ１０においてそのイベントデータＥＶＥＮＴ（ＩＤＸ）をＭＥＭ（ＡＤ）にストアする。ステップＨ１６においてＣＭＤ（ＩＤＸ）がノートオフである場合には、その音高データＮＯＴＥ（ＩＤＸ）がステップＨ１４においてＰＡＳＳにストアした音高データと同一でないか否かを判別する（ステップＨ１７）。同一でない場合には、ステップＨ１０においてそのイベントデータＥＶＥＮＴ（ＩＤＸ）をＭＥＭ（ＡＤ）にストアする。
【００８８】
音高データがＰＡＳＳにストアされているものと同一である場合には、ＮＯＴＥ（ＩＤＸ）の音高データをＰＡＳＳから削除して（ステップＨ１８）、ステップＨ１５においてそのイベントデータのデルタタイムΔＴ（ＩＤＸ）の値を次のアドレス（ＩＤＸ＋１）のイベントデータのデルタタイムΔＴ（ＩＤＸ＋１）の値に加算する。次にステップＨ１２においてＩＤＸをインクリメントし、ステップＨ１３において曲データが終了か否かを判別する。曲データが終了でない限り、ステップＨ２〜ステップＨ１２の処理ループを繰り返し実行する。ステップＨ１３において、ロードすべき曲データが終了したときは、ＬＦを０にセットして（ステップＨ１９）、メインフローに戻る。
【００８９】
このように上記第５実施形態においては、曲のイベントデータの中から同じ音高で発音時間が重複している２つの楽音のイベントデータについては演奏教習に適さないため、同じ音高２つの楽音を連続した１つの楽音に修正して演奏ガイドを行う。
【００９０】
なお、上記各実施形態においては、フロッピーディスクに記憶されている曲のイベントデータについて、演奏教習に適さない条件のイベントデータを削除しながらＲＡＭ３にストアし、全てのイベントデータをストアした後に、データ修正されたイベントデータをＲＡＭ３から読み出して再生する構成にしたが、フロッピーディスクからロードしたイベントデータや、ＭＩＤＩ・Ｉ／Ｆ７によって受信したイベントデータをリアルタイムで再生し、その再生のときにデータ修正を行うようにしてもよい。
【００９１】
また、上記各実施形態においては、フロッピーディスクに記憶されている曲のイベントデータについて、演奏教習に適さない条件のイベントデータを自動的に修正してＲＡＭ３にストアする構成にしたが、データを修正するか否かを演奏者が任意に設定する構成にしてもよい。
【００９２】
また、上記各実施形態においては、演奏教習に適さない条件のイベントデータであるか否かを個々の楽音によって判別する構成にしたが、曲データ全体を統計的な手法を用いて演奏教習に適しているか否かを判別する構成にしてもよい。例えば、イベントデータの音量や音長を標本値として、複数のイベントデータのそれぞれの偏差値を算出する。そして、各イベントデータの偏差値によってデータ削除をするか否かを判別する構成にしてもよい。
【００９３】
また、上記各実施形態においてさらに、楽音の音色（楽器の種類）によってデータの修正を行うか否かを設定する構成にしてもよい。また、第１又は第２実施形態においては、音色ごとに削除するための音量や音長の最小値を設定してもよい。例えば、ヴァイオリンの最小音量の設定値は小さく、トロンボーンの最小音量の設定値は大きく設定する。また、ドラム系の最小音長の設定値は短く、管楽器系の最小音長の設定値は長くする。
【００９４】
また、上記各実施形態においては、ＣＰＵ１はＲＯＭ２にあらかじめ記憶した制御プログラムにより演奏教習処理を行う構成にしたが、フロッピーディスクや光磁気ディスクその他の記憶媒体にこの演奏教習処理の制御プログラムを記憶して、その制御プログラムをＣＰＵ１が読み出して実行する構成にしてもよい。この場合には、記憶媒体の発明を構成する。あるいは、通信回線を介して演奏教習処理の制御プログラムをダウンロードして実行させる構成にしてもよい。
【００９５】
【発明の効果】
本発明によれば、曲のイベントデータの中から演奏教習に適さない条件のイベントデータを削除して、残りのイベントデータについて演奏ガイドを行う。
したがって、外部記憶媒体や外部機器から入力した任意の曲について、ナビゲーション機能を用いて初心者でも容易に演奏ガイドを享受できる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の各実施形態における演奏教習装置のシステム構成を示すブロック図。
【図２】曲のイベントデータのフォーマットを示し、（１）はデータ修正前（２）はデータ修正後を示す図。
【図３】各実施形態におけるＣＰＵのメインフローチャート及びタイマインタラプト処理のフローチャート。
【図４】図３のメインフローチャートにおけるスイッチ処理のフローチャート。
【図５】図４に続くスイッチ処理のフローチャート。
【図６】第１実施形態における曲ロード処理のフローチャート。
【図７】図３のメインフローチャートにおけるナビゲーション処理のフローチャート。
【図８】第２実施形態における曲ロード処理のフローチャート。
【図９】第３実施形態における曲ロード処理のフローチャート。
【図１０】第４実施形態における曲ロード処理のフローチャート。
【図１１】第５実施形態における曲ロード処理のフローチャート。
【符号の説明】
１ＣＰＵ
２ＲＯＭ
３ＲＡＭ
４キースキャンインターフェース
５ＬＥＤＣ
６ＦＤＤＣ
７ＭＩＤＩインターフェース
８音源
９操作部
１０ＬＥＤ
１１ＦＤＤ
１２サウンドシステム[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a performance learning apparatus that guides performance and a storage medium that stores a program for performance learning processing.
[0002]
[Prior art]
Performance learning devices such as electronic musical instruments having a so-called navigation function for guiding performance are in widespread use. For example, in an electronic keyboard instrument having a navigation function, a light emitting means such as an LED is provided for each key of the keyboard, and the key LED corresponding to the pitch is pressed as the music of the automatic performance progresses. It is configured to light up at the same time and guide performance operations. Among the navigation modes, there is a so-called “waiting mode” in which the progress of a song is paused until a performance operation is performed, so that a beginner can easily receive a performance guide. The music data to be guided is music data dedicated for navigation stored in a memory such as a ROM in advance.
[0003]
On the other hand, many electronic keyboard instruments are compatible with the MIDI standard and can process music data of a standard MIDI file (SMF). That is, it has a function of transmitting and receiving SMFs stored in floppy disks and other external storage media, and SMFs of a wide variety of music data to and from other MIDI compatible external devices via cables and communication lines. Therefore, there is a demand to enjoy a performance operation guide using a navigation function for a wide variety of music data input from an external storage medium or an external device.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
However, since SMF music data from the outside is not dedicated to navigation, there are many cases in which sounds that are not suitable for a performance guide are included especially for beginners. For example, there is a case where a very low volume sound or a very short sound is inserted to produce a so-called sound of a song, or two or more sounds having the same pitch are overlapped for a special effect. Even if such a sound is guided, it is difficult to perform a performance operation. However, in the “waiting mode”, the music does not advance unless such a sound is operated. For this reason, only a skilled person can perform performance practice using the navigation function for general SMF music data, and the navigation function for beginners was not utilized.
[0005]
An object of the present invention is to enable a beginner to easily enjoy a performance guide using a navigation function for an arbitrary piece of music input from an external storage medium or an external device.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
The performance learning apparatus according to the first aspect of the present invention is an input means for inputting music composed of a plurality of musical sound event data (in the embodiment, the CPU 1, the FDDC 6 and the FDD 11, or the MIDI I / I in FIG. 1). Corresponding to F7), and from the event data of the song input by this input means At least one of the cases where the volume of the musical tone is smaller than the volume threshold set for each musical tone in advance and the duration of the musical tone is shorter than the time threshold set for each musical tone beforehand. Data correction means for deleting event data (corresponding to the CPU 1 and RAM 3 in the embodiment) and performance guide means for guiding performance operations according to event data not deleted by the data correction means (in the embodiment) , CPU1 and LEDC5 and LED10).
[0007]
Claim 2 The invention of the storage medium described in the above is based on an input procedure for inputting a music composed of a plurality of musical sound event data, and the event data of the music input by the input procedure. At least one of the cases where the volume of the musical tone is smaller than the volume threshold set for each musical tone in advance and the duration of the musical tone is shorter than the time threshold set for each musical tone beforehand. A performance learning process program for executing a data correction procedure for deleting event data and a performance guide procedure for guiding performance operations according to event data not deleted by the data correction means is stored.
[0008]
Claim 1 or Claim 2 According to the invention described in the above, event data under conditions that are not suitable for performance learning are deleted from the event data of the music, and the performance guide is provided for the remaining event data.
[0009]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, first to fifth embodiments of a performance learning apparatus according to the present invention will be described with reference to the drawings. This apparatus has the same configuration as an electronic keyboard instrument, and includes a keyboard, a switch, a speaker, and the like.
[0010]
FIG. 1 shows a system configuration of a musical sound generating device in each embodiment. In FIG. 1, a CPU 1 exchanges data and commands with each unit connected to the system bus to control the entire apparatus. Connected to the system bus are ROM 2, RAM 3, key scan I / F (interface) 4, LEDC 5, FDDC 6, MIDI I / F (interface) 7, and sound source 8. The ROM 2 stores in advance a control program executed by the CPU 1 and initial data for initialization. The RAM 3 is a work area of the CPU 1 and temporarily stores music data processed by the CPU 1 and other data. The RAM 3 is provided with various register and flag areas necessary for executing the control program.
[0011]
The key scan I / F 4 is connected to an operation unit 9 composed of a keyboard and a switch group, and detects the key press / release state and the on / off state of each switch according to the scan command of the CPU 1. To do. The LEDC 5 is connected to a plurality of LEDs provided corresponding to each key, and drives each LED in accordance with a turn-on (on) command and a turn-off (off) command of the CPU 1. A performance guide is provided by turning on the LED.
[0012]
The FDDC 6 is a controller that controls an FDD (floppy disk driver) 11, reads event data of SMF music stored in the floppy disk in response to a load command of the CPU 1, and temporarily stores it in the RAM 3. The MIDI I / F 7 receives the event data of the SMF song transmitted from the external device and temporarily stores it in the RAM 3. The sound source 8 generates a musical sound signal according to the sound generation command or mute command of the CPU 1 and parameters such as the event data and tone color of the music read from the RAM 3, and the sound system 12 controls the sound generation / mute.
[0013]
FIG. 2 shows a format of music data in the present embodiment. In the SMF data format, event data and time data are arranged alternately. However, in this embodiment, the event data for each address includes time data in order to simplify the explanation. It is said. FIG. 2 (1) shows the composition of song data stored in an external storage medium such as a floppy disk. In this figure, IDX indicates the address of each event data. The event data includes a delta time ΔT, a command CMD, pitch data NOTE, and velocity data VEL.
[0014]
ΔT represents the start time of the event data. CMD indicates the contents of the command of the event data, “90” represents the channel 0 sound generation command, and “80” represents the channel 0 mute command. In addition, there are commands that indicate control changes and program changes. In FIG. 2 (1), the event data of IDX “0” and “1” represents a musical sound in which the pitch of “C4” is pronounced with a volume value of “50” and muted after the sounding time “14” has elapsed. Yes. The event data of IDX “2” and “3” represents a musical sound that is sounded with a volume value of “08” for the pitch of “C4” and that is muted after the sound generation time “08” has elapsed.
[0015]
FIG. 2 (2) shows a format of music data stored in the RAM 3 after a part of event data is deleted by data correction described later. In this figure, AD indicates the address of the area of the RAM 3. ΔT, CMD, NOTE, and VEL data are the same as those in FIG.
[0016]
Next, the performance learning process in 1st Embodiment is demonstrated with reference to FIGS.
FIG. 3 is a main flow of the performance learning process executed by the CPU 1. After predetermined initialization (step A1), switch processing (step A2), music load processing (step A3), navigation processing (step A4), keyboard processing (step A5), sound source processing (step A6), and other processing ( Step A7) is executed. Then, it is determined whether or not the power is turned off (step A8). If the power is not off, the processing loop from step A2 to step A7 is repeated. When the power is turned off, a power-off process (step A9) is performed and this flow is finished.
[0017]
When two types of timer interrupts are entered during execution of the main flow, corresponding timer interrupt processing is executed. The timer interrupt 1 is an interrupt every about 5 to 10 msec. When the timer interrupt 1 is present, the value of the timer register T1 is incremented (step A10), and the process returns to the main flow. The timer interrupt 2 is an interrupt (clock interrupt) at a resolution corresponding to the tempo of the music piece. When the timer interrupt 2 is present, the value of the timer register T2 is decremented (step A11) and the process returns to the main flow. Note that the values of T1 and T2 are reset to 0 at initialization.
[0018]
4 and 5 are flow charts of the switch process at step A2 in the main flow of FIG. In the flow of FIG. 4, it is determined whether or not the music load switch is turned on (step B1). When the music load switch is turned on, the value of the load flag LF is inverted (step B2). Then, it is determined whether or not the inverted LF value is 1 (music load) (step B3). When this value is 1, the value of IDX is set to 0 (step B4), and the value of AD is set to 0 (step B5). That is, the head address of the music data on the floppy disk is designated, and the head address of the music data storage area in the RAM 3 is designated. And it returns to the main flow. In step B3, if the value of LF is 0, the process immediately returns to the main flow.
[0019]
If the song load switch is not turned on in step B1, it is determined whether or not the lesson (0) switch is turned on (step B6). When this switch is turned on, the value of the lesson mode register MODE is set to 0 (step B7). If this switch is not on, it is determined whether or not the lesson (1) switch has been turned on (step B8). When this switch is turned on, the value of MODE is set to 1 (step B9). If this switch is not on, it is determined whether or not the lesson (2) switch has been turned on (step B10). When this switch is turned on, the value of MODE is set to 2 (step B11). After setting the MODE value, return to the main flow.
[0020]
When the value of MODE is 0, the performance key is guided by turning on the LED 10 of the corresponding key according to the sound event data, but the music data is advanced without waiting for the key depression. When the MODE value is 1, the performance key guide is performed by turning on the corresponding LED 10 according to the sound event data, and the progress of the music data is interrupted until any key is depressed. . When the MODE value is 2, the performance guide is provided by turning on the LED 10 of the corresponding key according to the sound event data, and the progress of the song data until there is a key depression corresponding to the event data. Interrupt.
[0021]
If none of the lesson switches (0), (1), and (2) are turned on, it is determined whether or not the playback switch is turned on in the flow of FIG. 5 (step B12). When this switch is turned on, the value of the start flag STF is inverted (step B13). Then, it is determined whether or not the inverted STF value is 1 (reproduction) (step B14). If this value is 1, the address value of AD is set to 0 (start address) (step B15), and the value of ΔT of event data at that address is set to T2 (step B16). Then, the timer interrupt is permitted (step B17), and the process returns to the main flow.
[0022]
If the STF is 0 (reproduction stop) in step B14, the timer interrupt is prohibited (step B18). Then, return to the main flow. . In step B12, if the regeneration switch is not on, it is determined whether or not other switches are on (step B19). When any other switch is turned on, processing corresponding to that switch is performed (step B20), and the process returns to the main flow. If none of the switches is turned on, the process immediately returns to the main flow.
[0023]
FIG. 6 is a flowchart of the music load process in step A3 in the main flow of FIG. First, it is determined whether or not the LF value is 1 (music load) (step C1). If this value is 0, the music flow is not loaded, and the process immediately returns to the main flow. When the value of LF is 1, EVENT (IDX) which is event data of the IDX address is loaded from the floppy disk (step C2). Then, it is determined whether or not the command CMD (IDX) of the event data is note-on (step C3).
[0024]
If CMD (IDX) is note-on, it is determined whether or not the value of VEL (IDX), which is velocity data of the event data, is smaller than a preset minimum value (step C4). If the value of VEL (IDX) is equal to or greater than the minimum value, the loaded event data EVENT (IDX) is stored in the area MEM (AD) of the RAM 3 designated by the AD address (step C5). Next, the AD address is incremented (step C6), and the IDX address is incremented (step C7). Then, it is determined whether or not the music data to be loaded has been completed (step C8). If the song data has not ended, the process goes to step C2 to load the next event data.
[0025]
If the value of VEL (IDX) is less than the minimum value in step C4, the data of NOTE (IDX) indicating the pitch of the event data is stored in the register PASS (step C9). PASS has an array structure and can store a plurality of pitch data. However, since this array structure is not directly related to the present invention, a detailed description is omitted. In this embodiment and other embodiments described later, the PASS functions as a register for storing one pitch data.
[0026]
In step C4, if the value of VEL (IDX) is less than the minimum value, the event data is not stored in the RAM 3, and the value of the delta time ΔT (IDX) of the event data is set to the next address (IDX + 1). Is added to the value of the delta time ΔT (IDX + 1) of the event data (step C10). Next, the IDX address is incremented (step C7). Then, it is determined whether or not the music data to be loaded has been completed (step C8). If the song data has not ended, the process goes to step C2 to load the next event data.
[0027]
If CMD (IDX) is not note-on in step C3, it is determined whether CMD (IDX) is note-off (step C11). If the command is not note-off but a command such as control change or program change, the event data EVENT (IDX) is stored in MEM (AD) in step C5. If CMD (IDX) is note-off in step C11, it is determined whether the pitch data NOTE (IDX) is not the same as the pitch data stored in PASS in step C9 (step C12). If they are not the same, the event data EVENT (IDX) is stored in MEM (AD) in step C5.
[0028]
If the pitch data is the same, the note-off event data is not stored in the RAM 3, but the note (IDX) pitch data is deleted from the PASS (step C13). The value of the delta time ΔT (IDX) is added to the value of the delta time ΔT (IDX + 1) of the event data at the next address (IDX + 1). By deleting the pitch data from the PASS, subsequent event data is prevented from being accidentally deleted. Further, by adding the value of delta time to the next event data, occurrence of a time lag due to data deletion is prevented. Next, in step C7, the AD address is incremented to designate the next event data. Then, it is determined whether or not there is designated event data, that is, whether or not the music data to be loaded has been completed (step C8).
[0029]
Then, unless the music data is finished, the processing loop from step C2 to step C7 is repeatedly executed, and event data whose volume is smaller than the set minimum value is not stored in the RAM 3. When the song data to be loaded is completed in step C8, LF is set to 0 (step C14), and the process returns to the main flow.
[0030]
For example, in the music data shown in FIG. 2A, the value of VEL in the note-on event data in the area corresponding to the address IDX = 2 is 08. Assuming that the minimum value of the volume is set to 10, the event data and the corresponding note-off event data (IDX = 3) are deleted without being stored in the RAM 3. Therefore, the music data in the RAM 3 is corrected as shown in FIG.
[0031]
FIG. 7 is a flow of the navigation process of step A4 in the main flow of FIG. First, it is determined whether or not STF is 1 (navigation operation state) (step D1). If STF is 1, it is determined whether or not the value of T2 has reached 0 (step D2). If STF is 0 (navigation stopped state) in step D1, or if the value of T2 has not reached 0 and the event data start timing has not been reached in step D2, this flow is immediately terminated and the main Return to flow.
[0032]
When the value of T2 reaches 0 in step D2, EVENT (AD) is read from the MEM (AD) area of RAM3 (step D3), and it is determined whether or not the CMD (AD) is note-on. (Step D4). If the note is on, LED [NOTE (AD)], which is an LED driving register corresponding to the pitch, is set to on, that is, turned on (step D5).
[0033]
Next, it is determined whether or not the MODE value is 1 or 2 (step D6). That is, it is determined whether or not it is a mode for waiting for a key press. If the MODE value is 1 or 2, the timer interrupt is prohibited (step D7), and it is determined whether there is a key depression (step D8). When the key is depressed, it is determined whether or not the MODE value is 2 (step D9). If the MODE value is 2, it is determined whether or not the depressed key number that is the data in the register KEY matches the NOTE (AD) that is the pitch data of the event data (step). D10). That is, it is determined whether or not the key corresponding to the lighting of the LED has been pressed. If no key is pressed, or if the key pressed when MODE is 2 is incorrect, determination of whether or not there is a key press is continued in step D8.
[0034]
When the MODE value is 2 and a key corresponding to the lighting of the LED is pressed, or when any key is pressed with a MODE value of 1, the timer interrupt is permitted (step D11). Thereafter, or in the mode in which the MODE value is 0 and the key is not waited for in step D6, the AD address is incremented (step D12), and the next event data is designated. Then, it is determined whether or not there is designated event data, that is, whether or not the music data has been completed (step D13). If there is specified event data instead of the end of the music data, the ΔT (AD) delta time value of the event data is set to T2 (step D14). Then, return to the main flow.
[0035]
If CMD (AD) is not note-on in step D4, it is determined whether CMD (AD) is note-off (step D15). If the note is off, the register LED [NOTE (AD)] corresponding to the pitch is set to off, that is, extinguished (step D16). In step D12, AD is incremented to specify the next event data. If CMD (AD) is not note-off in step D11, that is, if the command is not related to key press / release, such as control change or program change, the process proceeds to step D12 and AD is incremented to the next. Specify event data.
[0036]
When the song data is completed in step D13, the timer interrupt is prohibited (step D17), and STF is set to 0 (navigation stopped state) (step D18). And it returns to the main flow.
[0037]
As described above, in the first embodiment, event data having an extremely low volume that is not suitable for performance learning is deleted from the event data of the music, and performance guide is provided for the event data having a relatively high volume.
[0038]
Next, a second embodiment of the present invention will be described. The main flow of the CPU 1 and the switch processing and navigation processing in the main flow in the second embodiment and third to fifth embodiments to be described later are the same as the flows shown in FIGS. 3, 4, 5, and 7. Therefore, the drawings and description thereof are omitted.
[0039]
FIG. 8 is a flowchart of music load processing in the second embodiment. First, it is determined whether or not the LF value is 1 (music load) (step E1). If this value is 0, the music flow is not loaded, and the process immediately returns to the main flow. When the value of LF is 1, EVENT (IDX) which is the event data of the IDX address is loaded from the floppy disk (step E2). Then, it is determined whether or not the command CMD (IDX) of the event data is note-on (step E3).
[0040]
When CMD (IDX) is note-on, the sound generation time (sound length) of this event data is measured. First, the value of IDX + 1, that is, the address of the next event data is set to a pointer m for prefetching event data after the currently loaded event data (step E4). Next, it is determined whether or not the data of CMD (m) is note-off (step E5). In the case of not a note-off but a control change, program change or the like, this is a case where data other than the note data is inserted between the note-on event data and the note-off event data. In this case, the value of Δ (m) is added to ΔT (m + 1) (step E6). That is, the delta time of data other than the note data is added to the next event data.
[0041]
Next, m is incremented (step E7), and the next event data is designated. In step E5, the CMD (m) of the event data is determined. When CMD (m) is note-off, the delta time of ΔT (m) indicates the sound generation time of EVENT (IDX) loaded in step E2. Therefore, it is determined whether or not the value of ΔT (m) is smaller than a preset minimum value (step E8).
[0042]
If the value of ΔT (m) is equal to or greater than the minimum value, the loaded event data is stored in the area MEM (AD) of the RAM 3 designated by the AD address (step E9). Next, the AD address is incremented (step E10), and the IDX address is incremented (step E11). Then, it is determined whether or not the music data to be loaded has been completed (step E12). If the song data has not ended, the process proceeds to step E2 to load the next event data.
[0043]
In step E8, when the value of ΔT (m) is less than the minimum value, the event data is not stored in the RAM 3, but the value of the pitch data NOTE (m) of the event data is stored in the register PASS. (Step E13). Further, the value of the delta time ΔT (IDX) of the event data is added to the value of the delta time ΔT (IDX + 1) of the event data at the next address (IDX + 1) (step E14). Next, the IDX address is incremented (step E11). Then, it is determined whether or not the music data to be loaded has been completed (step E12). If the song data has not ended, the process proceeds to step E2 to load the next event data.
[0044]
If CMD (IDX) is not note-on in step E3, it is determined whether or not CMD (IDX) is note-off (step E15). If the command is not note-off but a command such as control change or program change, the event data EVENT (IDX) is stored in MEM (AD) in step E9. If CMD (IDX) is note-off in step E15, it is determined whether or not the pitch data NOTE (IDX) is the same as the pitch data stored in PASS in step E13 (step E16). If not, the event data EVENT (IDX) is stored in MEM (AD) in step E9.
[0045]
If the pitch data is the same, the event data is not stored in the RAM 3, and NOTE (IDX) is deleted from the PASS (step E17). In step E14, the value of the delta time ΔT (IDX) of the event data is added to the value of the delta time ΔT (IDX + 1) of the event data at the next address (IDX + 1). Next, in step E11, the AD address is incremented to designate the next event data. Then, it is determined whether or not there is designated event data, that is, whether or not the music data to be loaded has been completed (step E12).
[0046]
Unless the song data is finished, the processing loop from step E2 to step E11 is repeatedly executed, and event data smaller than the minimum value set for the sound generation time is deleted without being stored in the RAM 3. In step E12, when the music data to be loaded is completed, LF is set to 0 (step E18), and the process returns to the main flow.
[0047]
For example, in the music data shown in FIG. 2A, the value of ΔT in the note-off event data in the area corresponding to the address IDX = 3 is 08. If the minimum value of the sound generation time is set to 10, the event data and the corresponding note-on event data (IDX = 2) are deleted without being stored in the RAM 3. Therefore, the music data in the RAM 3 is corrected as shown in FIG.
[0048]
As described above, in the second embodiment, event data having an extremely short pronunciation time that is not suitable for performance training is deleted from the event data of the music, and performance guidance is performed for event data having a somewhat long pronunciation time.
[0049]
Next, a third embodiment of the present invention will be described with reference to the flow of the CPU 1 shown in FIG. The flow of FIG. 9 is a music load process when sounding of event data of the same pitch starts before the sounding time of event data of a certain pitch ends. The purpose of such event data is to aim for a special effect. However, with keyboard instruments, only one key corresponds to one pitch, so navigation is performed for two event data with the same pitch. I can't. In the third embodiment, performance guidance is performed only for event data that starts sound generation first.
[0050]
In the flow of FIG. 9, it is first determined whether or not the value of LF is 1 (music load) (step F1). If this value is 0, the music flow is not loaded, and the process immediately returns to the main flow. When the value of LF is 1, EVENT (IDX) that is event data of the IDX address is loaded from the floppy disk (step F2). Then, it is determined whether or not the command CMD (IDX) of the event data is note-on (step F3).
[0051]
If CMD (IDX) is note-on, it is determined whether or not the pitch data NOTE (IDX) is not pitch data stored in the register PASS (step F4). PASS is a register for storing pitch data of event data to be deleted. If NOTE (IDX) is not pitch data stored in PASS, the value of IDX + 1, that is, the address of the next event data is set in the pointer m (step F5). Then, it is determined whether or not the data of CMD (m) is note-on (step F6). That is, it is determined whether or not there is another note-on event data before the sounding time of the note-on event data ends.
[0052]
If the CMD (m) data is not note-on, it is determined whether the CMD (m) data is note-off (step F7). If it is not a note-off but a control change, a program change or the like, m is incremented (step F8), and it is determined in step F6 whether or not the next event data is note-on. When the CMD (m) data is note-on, it is determined whether the pitch data NOTE (m) of the event data is the same as the pitch data NOTE (IDX) of the loaded event data ( Step F9).
[0053]
If the pitch data of the two are different, the loaded event data is stored in the area MEM (AD) of the RAM 3 designated by the AD address (step F10). Next, the AD address is incremented (step F11), and the IDX address is incremented (step F12). Then, it is determined whether or not the music data to be loaded has been completed (step F13). If the music data has not ended, the process proceeds to step F2 to load the next event data.
[0054]
In step F9, if both pitch data are the same, NOTE (m) is stored in PASS (step F14), and flag OFF is set to 1 (step F15). In step F10, event data EVENT (IDX) is stored in MEM (AD). That is, event data for starting sound generation is stored in the RAM 3 first. Thereafter, after steps F11 and F12, since the music data is not finished in step F13, the process proceeds to step F2 to load the next event data.
[0055]
If the loaded event data is note-on and the pitch data NOTE (IDX) is the same as the pitch data stored in the PASS in step F14, the event data is not stored in the RAM 3 and the steps are started from step F4. Proceeding to step F16, the value of the delta time ΔT (IDX) of the event data is added to the value of the delta time ΔT (IDX + 1) of the event data at the next address (IDX + 1). Next, the IDX address is incremented (step F12). Then, it is determined whether or not the music data to be loaded has been completed (step F13). If the music data has not ended, the process proceeds to step F2 to load the next event data.
[0056]
If CMD (IDX) is not note-on in step F3, it is determined whether CMD (IDX) is note-off (step F17). If the command is not note-off but a command such as control change or program change, the event data EVENT (IDX) is stored in MEM (AD) in step F10. If CMD (IDX) is note-off in step F17, it is determined whether or not the pitch data NOTE (IDX) is the same as the pitch data stored in PASS in step F14 (step F18). If they are not the same, the event data EVENT (IDX) is stored in MEM (AD) in step F10.
[0057]
If the pitch data is the same as that stored in the PASS, it is determined whether or not OFF is 1 (step F19). If OFF is 1, this is set to 0 (step F20), and the event data EVENT (IDX) is stored in MEM (AD) in step F10. The note-off event data in this case is stored in the RAM 3 since it is a note-off instruction for the mute instruction for the event data (event data stored in the RAM 3) for which sound generation is instructed previously.
[0058]
After this, the process proceeds to Step F2 through Step F11 to Step F13, and when the next event data is loaded, when the CMD (IDX) is note-off and is the same as the pitch data stored in the PASS , Step F17, Step F18 and Step F19 are entered. Since OFF is 0 in step F19, this event data is not stored in the RAM 3. That is, this event data is not stored in the RAM 3 because it is a note-off instruction for mute instructions for event data that has been instructed to generate sound (deleted event data).
[0059]
Then, the pitch data of NOTE (IDX) is deleted from the PASS (step F21), and in step F16, the value of the delta time ΔT (IDX) of the event data is changed to the delta time ΔT of the event data of the next address (IDX + 1). Add to the value of (IDX + 1). Next, in step F12, IDX is incremented, and in step F13, it is determined whether or not the music data is finished. As long as the song data is not finished, the processing loop from Step F2 to Step F12 is repeatedly executed. In step F13, when the music data to be loaded is completed, LF is set to 0 (step F22), and the process returns to the main flow.
[0060]
As described above, in the third embodiment, the event data of two musical sounds having the same pitch and overlapping pronunciation time are not suitable for performance training from among the event data of the music, so that the musical sound that has been started to be pronounced later is not suitable. The event data is deleted, and the performance guide is performed only for the event data of the musical tone that has been sounded first.
[0061]
In the third embodiment, event data of two musical sounds having overlapping pronunciation times has been described as an example. However, data deletion processing is also performed for three or more event data having overlapping pronunciation times. Basically the same. In this case, information for identifying the number of event data may be stored in the PASS array.
[0062]
Next, a fourth embodiment of the present invention will be described with reference to the flow of the CPU 1 shown in FIG. Similar to the third embodiment, the flow in FIG. 10 is a song loading process in the case where event data of another musical tone starts to be sounded at the same pitch before the sounding time of the event data of a certain musical tone ends. However, in the fourth embodiment, the event data of the musical sound having a low volume among the two musical sounds is deleted, and the performance guide is performed only for the event data of the musical sound having a large volume.
[0063]
In the flow of FIG. 10, first, it is determined whether or not the value of LF is 1 (music load) (step G1). If this value is 0, the music flow is not loaded, and the process immediately returns to the main flow. When the value of LF is 1, EVENT (IDX), which is event data of the IDX address, is loaded from the floppy disk (step G2). Then, it is determined whether or not the command CMD (IDX) of the event data is note-on (step G3).
[0064]
If CMD (IDX) is note-on, it is determined whether or not the pitch data NOTE (IDX) is not pitch data stored in the register PASS (step G4). If NOTE (IDX) is not pitch data stored in PASS, it is determined whether flag OFF1 is 1 (step G5). When OFF 1 is 1, the event data loaded first is deleted from the note-off event data of the same pitch data, and the event data loaded later is stored in the RAM 3. The value of OFF1 identifies whether the note-off event data loaded is the first or later. If OFF1 is 1, NOTE (IDX) is stored in PASS (step G6).
[0065]
Next, the value of IDX + 1, that is, the address of the next event data is set in the pointer m (step G7). If OFF1 is 0, NOT (IDX) is not stored in PASS in step G6, and IDX + 1 is set to m in step G7. After step G7, it is determined whether or not the CMD (m) data is note-on (step G8). That is, it is determined whether or not there is next note-on event data before the sounding time of the note-on event data ends.
[0066]
If the CMD (m) data is not note-on, it is determined whether the CMD (m) data is note-off (step G9). If it is not a note-off but a control change, a program change or the like, m is incremented (step G10), and it is determined in step G8 whether or not the next event data is note-on. When CMD (m) is note-on, it is determined whether or not the pitch data NOTE (m) of the event data is the same as the pitch data NOTE (IDX) of the loaded event data (step G11). ).
[0067]
If the pitch data of the two are different, the loaded event data is stored in the area MEM (AD) of the RAM 3 designated by the AD address (step G12). Next, the AD address is incremented (step G13), and the IDX address is incremented (step G14). Then, it is determined whether or not the music data to be loaded has been completed (step G15). If the song data has not ended, the process moves to step G2 to load the next event data.
[0068]
In step G11, when both pitch data are the same, the volume levels of VEL (m) and VEL (IDX) are compared (step G16). When the value of VEL (IDX) is larger than the value of VEL (m), that is, when the volume of the loaded note-on event data is larger than the volume of the next note-on event data, the musical tone with the smaller volume Is stored in the PASS (step G17). Next, 1 is set to the flag OFF2 (step G18).
[0069]
When OFF1 is 2, among the note-off event data of the same pitch data, the event data loaded first is stored in the RAM 3, and the event data loaded later is deleted. The value of OFF2 identifies whether the loaded note-off event data is the first or later. After setting OFF2 to 1, the loaded event data is stored in MEM (AD) (step G12). Then, the AD address is incremented (step G13), and the IDX address is incremented (step G14).
[0070]
In step G16, if the value of VEL (IDX) is smaller than the value of VEL (m), that is, if the volume of the loaded note-on event data is smaller than the volume of the next note-on event data, OFF1 is set. 1 is set (step G19). In other words, the flag processing for deleting the note-off event data corresponding to the loaded note-on event data is performed. The loaded note-on event data is not stored in the RAM 3, and the value of the delta time ΔT (IDX) of the event data is added to the value of the delta time ΔT (IDX + 1) of the event data at the next address (IDX + 1). (Step G20). Then, IDX is incremented and event data to be loaded next is designated (step G14).
[0071]
After the IDX is incremented in step G14, it is determined whether or not the music data to be loaded has been completed (step G15). If the song data has not ended, the process moves to step G2 to load the next event data. If CMD (IDX) is not note-on in step G3, it is determined whether CMD (IDX) is note-off (step G21). If the command is not note-off but a command such as control change or program change, the event data EVENT (IDX) is stored in MEM (AD) in step G12.
[0072]
If CMD (m) is note-off in step G9, the event data is note-off event data corresponding to the loaded note-on event data, or other sound previously stored in the RAM 3. High note-off event data. In this case, other musical tones having the same pitch are not duplicated within the tone generation time of the musical tone of the loaded note-on event data. Therefore, the loaded note-on event data EVENT (IDX) is stored in MEM (AD) (step G12).
[0073]
When the CMD (IDX) of the event data loaded in step G2 is not note-on but note-off (step G21), the pitch data NOTE (IDX) is the same as the pitch data stored in the PASS in step G6. It is determined whether or not (step G22). If not the same pitch data, the event data is note-off event data of other pitches previously stored in the RAM 3. In this case, the loaded note-off event data EVENT (IDX) is stored in MEM (AD) (step G12).
[0074]
In step G22, when the note-off pitch data is the same as that stored in the PASS, it is determined whether OFF2 is 1 (step G23). When OFF2 is 1, since the first note-off event data is stored in the RAM 3, OFF2 is set to 0 (step G24), and the note-off event data EVENT (IDX) is set to MEM in step G12. Store in (AD).
[0075]
If OFF2 is 0 in step G23, it is determined whether OFF1 is 1 (step G25). When OFF1 is 1, it is necessary to delete the loaded note-off event data. In this case, OFF1 is set to 0 (step G26). Also, NOTE (IDX) is deleted from PASS so as not to delete note-off event data loaded later (step G27). In step G20, the value of the delta time ΔT (IDX) of the event data is added to the value of the delta time ΔT (IDX + 1) of the event data at the next address (IDX + 1).
[0076]
If OFF2 is 0 in step G23 and OFF1 is also 0 in step G25, then the note-off event data loaded later is deleted. In this case, NOTE (IDX) is deleted from PASS (step G27). In step G20, the value of the delta time ΔT (IDX) of the event data is added to the value of the delta time ΔT (IDX + 1) of the event data at the next address (IDX + 1).
[0077]
Next, in step G14, IDX is incremented, and in step G15, it is determined whether or not the music data is finished. As long as the song data is not finished, the processing loop from step G2 to step G14 is repeatedly executed. In step G15, when the music data to be loaded is completed, LF is set to 0 (step G28), and the process returns to the main flow.
[0078]
As described above, in the fourth embodiment, since the event data of two musical sounds having the same pitch and overlapping pronunciation time are not suitable for performance training from among the musical event data, the musical sound having the smaller volume is not suitable. Event data is deleted, and only the event data of the musical tone with the larger volume is stored in the RAM 3 to perform the performance guide.
[0079]
In this case, in order to compensate for a decrease in volume due to the deleted musical sound, a process of storing the musical sound with the VEL value corrected to be stored in the RAM 3 may be performed.
[0080]
Next, a fifth embodiment of the present invention will be described with reference to the flow of the CPU 1 shown in FIG. The flow of FIG. 11 is also a song loading process in the case where event data of another musical sound starts to be generated at the same pitch before the sounding time of the event data of a certain musical sound ends. However, in this fifth embodiment, performance guidance is performed by correcting two musical tones having the same pitch as one continuous musical tone.
[0081]
In the flow of FIG. 11, first, it is determined whether or not the value of LF is 1 (music load) (step H1). If this value is 0, the music flow is not loaded, and the process immediately returns to the main flow. When the value of LF is 1, EVENT (IDX) which is the event data of the IDX address is loaded from the floppy disk (step H2). Then, it is determined whether or not the command CMD (IDX) of the event data is note-on (step H3).
[0082]
If CMD (IDX) is note-on, it is determined whether or not the pitch data NOTE (IDX) is not pitch data stored in the register PASS (step H4). PASS is a register for storing pitch data of event data to be deleted. If NOTE (IDX) is not pitch data stored in the PASS, the value of IDX + 1, that is, the address of the next event data is set in the pointer m (step H5). Then, it is determined whether or not the data of CMD (m) is note-on (step H6). That is, it is determined whether or not there is another note-on event data before the sounding time of the note-on event data ends.
[0083]
If the CMD (m) data is not note-on, it is determined whether or not the CMD (m) data is note-off (step H7). If it is not a note-off but a control change, a program change or the like, m is incremented (step H8), and it is determined in step H6 whether or not the next event data is note-on. When the CMD (m) data is note-on, it is determined whether the pitch data NOTE (m) of the event data is the same as the pitch data NOTE (IDX) of the loaded event data ( Step H9).
[0084]
If the pitch data of both are different, the loaded event data is stored in the area MEM (AD) of the RAM 3 designated by the AD address (step H10). Next, the AD address is incremented (step H11), and the IDX address is incremented (step H12). Then, it is determined whether or not the music data to be loaded has been completed (step H13). If the music data has not ended, the process proceeds to step F2 to load the next event data.
[0085]
In step H9, if both pitch data are the same, NOTE (m) is stored in PASS (step H14), and the loaded note-on event data EVENT (IDX) is stored in MEM (AD). (Step H10). That is, event data for starting sound generation is stored in the RAM 3 first. Thereafter, after step H11 and step H12, since the music data is not finished in step H13, the process proceeds to step H2 to load the next event data.
[0086]
If CMD (IDX) is note-off in step H3, the loaded event data is note-on, and the pitch data NOTE (IDX) is the pitch data stored in PASS in step H14, the event Without storing the data in the RAM 3, the value of the delta time ΔT (IDX) of the event data is added to the value of the delta time ΔT (IDX + 1) of the event data at the next address (IDX + 1) (step H15). Next, the IDX address is incremented (step H12). Then, it is determined whether or not the music data to be loaded has been completed (step H13). If the song data has not ended, the process goes to step H2 to load the next event data.
[0087]
If CMD (IDX) is not note-on in step H3, it is determined whether CMD (IDX) is note-off (step H16). If the command is not note-off but a command such as control change or program change, the event data EVENT (IDX) is stored in MEM (AD) in step H10. If CMD (IDX) is note-off in step H16, it is determined whether or not the pitch data NOTE (IDX) is the same as the pitch data stored in PASS in step H14 (step H17). If they are not the same, the event data EVENT (IDX) is stored in MEM (AD) in step H10.
[0088]
If the pitch data is the same as that stored in the PASS, the pitch data of NOTE (IDX) is deleted from the PASS (step H18), and the delta time ΔT (IDX of the event data in step H15) ) Is added to the value of the delta time ΔT (IDX + 1) of the event data at the next address (IDX + 1). Next, in step H12, IDX is incremented, and in step H13, it is determined whether or not the music data is finished. As long as the song data is not finished, the processing loop from Step H2 to Step H12 is repeatedly executed. In step H13, when the music data to be loaded is completed, LF is set to 0 (step H19), and the process returns to the main flow.
[0089]
As described above, in the fifth embodiment, the event data of two musical sounds having the same pitch and the same pronunciation time among the event data of the music are not suitable for performance training. Is corrected to one continuous tone and a performance guide is given.
[0090]
In each of the above embodiments, the event data of the song stored in the floppy disk is stored in the RAM 3 while deleting the event data that is not suitable for performance training, and after all the event data is stored, the data Although the modified event data is read from the RAM 3 and reproduced, the event data loaded from the floppy disk and the event data received by the MIDI I / F 7 are reproduced in real time, and the data is corrected at the time of the reproduction. You may make it perform.
[0091]
In each of the above embodiments, the event data of the music stored in the floppy disk is automatically corrected and stored in the RAM 3 under conditions that are not suitable for performance training. The player may arbitrarily set whether to perform or not.
[0092]
Further, in each of the above embodiments, it is configured to determine whether or not the event data is in a condition unsuitable for performance learning by individual musical sounds, but the entire song data is suitable for performance learning using a statistical method. It may be configured to determine whether or not. For example, the deviation value of each of a plurality of event data is calculated using the volume and sound length of the event data as sample values. Then, it may be configured to determine whether or not to delete data based on the deviation value of each event data.
[0093]
Further, in each of the above embodiments, it may be configured to set whether or not to correct data depending on the tone color (musical instrument type) of the musical tone. In the first or second embodiment, the minimum value of the volume or the sound length for deletion for each tone color may be set. For example, the setting value of the minimum volume of the violin is set small, and the setting value of the minimum volume of the trombone is set large. In addition, the set value of the minimum sound length of the drum system is short, and the set value of the minimum sound length of the wind instrument system is increased.
[0094]
In each of the above-described embodiments, the CPU 1 is configured to perform the performance learning process using the control program stored in advance in the ROM 2. However, the performance learning process control program is stored in a floppy disk, a magneto-optical disk or other storage medium. The control program may be read and executed by the CPU 1. In this case, the invention of the storage medium is configured. Alternatively, the performance learning process control program may be downloaded and executed via a communication line.
[0095]
【The invention's effect】
According to the present invention, event data that is not suitable for performance training is deleted from the event data of the music, and the performance guide is provided for the remaining event data.
Therefore, a beginner can easily enjoy a performance guide for any music input from an external storage medium or an external device using the navigation function.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a block diagram showing a system configuration of a performance learning apparatus in each embodiment of the present invention.
FIG. 2 shows a format of music event data, (1) before data correction (2) after data correction.
FIG. 3 is a main flowchart of a CPU and a flowchart of timer interrupt processing in each embodiment.
4 is a flowchart of switch processing in the main flowchart of FIG. 3;
FIG. 5 is a flowchart of switch processing following FIG. 4;
FIG. 6 is a flowchart of music load processing in the first embodiment.
7 is a flowchart of navigation processing in the main flowchart of FIG. 3;
FIG. 8 is a flowchart of music load processing in the second embodiment.
FIG. 9 is a flowchart of music load processing in the third embodiment.
FIG. 10 is a flowchart of music load processing in the fourth embodiment.
FIG. 11 is a flowchart of music load processing in the fifth embodiment.
[Explanation of symbols]
1 CPU
2 ROM
3 RAM
4 Key scan interface
5 LEDC
6 FDDC
7 MIDI interface
8 Sound source
9 Operation part
10 LED
11 FDD
12 Sound system

Claims

An input means for inputting music composed of event data of multiple musical sounds;
When the musical tone volume is smaller than the volume threshold value set for each musical tone tone in advance from the event data of the song input by this input means, and the musical tone generation time is set for each musical tone tone in advance. Data correction means for deleting event data in at least one case when it is shorter than the value ;
A performance guide means for guiding a performance operation in accordance with event data not deleted by the data correction means;
A performance learning apparatus characterized by comprising:

Input procedure to input music composed of multiple musical event data,
If the musical sound volume is smaller than the volume threshold value set for each musical tone tone in advance in the event data of the song input by this input procedure, and the musical sound generation time is set for each musical tone tone beforehand. A data correction procedure for deleting event data in at least one case when it is shorter than the value;
A performance guide procedure for guiding performance operations according to event data not deleted by the data correction means;
A storage medium storing a performance learning processing program for executing