JP3840554B2 - 車両用シートのウォークイン装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車用シートに設置されるウォークイン装置に関し、特に、前記ウォークイン装置に係るウォークイン機構と、該ウォークイン機構をシート下部等から遠隔操作することを可能とする制御装置とを有するウォークイン装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
「クーペ」スタイルの自動車における後部座席や、「ミニバン」或いは「キャブワゴン」スタイルの自動車における三列目シートに対して乗員が乗り込む際には、これらシートの直前列に設置されたシート(以下、「直前列シート」とする。)が、乗車のための通路を塞ぐこととなる。そのため、これらの直前列シートを前方へリクライニングさせるとともにスライドさせることを可能とする「ウォークイン装置」が従来より提供されている。
【0003】
このウォークイン装置は、自動車用シートにおけるシートバック(背もたれ部)の傾動角度を調節する「リクライニング装置」及び、該自動車用シートにおけるシートクッション(座部)の前後位置を調節する「シートレール装置」と、これら各装置の作動を制御する「制御装置」とから構成されるのが一般的である。
【0004】
ここで、前記「制御装置」は、乗員が操作する際の便宜等の理由から、モータ等の動力を備え、該動力を運転席等での手元操作により電気的に制御するものが多い。このような技術を例示すものとして、特開平6−328973号公報及び特開平8−126541号公報に示す技術が挙げられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
前記公報に記載の技術は、その操作スイッチをセンターコンソール等に設置することにより運転席等からの手元操作を可能に構成することに関しては開示しているが、当該操作スイッチを誤って操作することによるウォークイン装置の誤作動を低減することに関しては、何らの提案もしていない。ウォークイン装置が設けられた車両用シートにも乗員が着座する機会は決して少なくない。かかる状況において、前記ウォークイン装置の誤作動を低減させる必要がある。
【0006】
本願発明は、ウォークイン装置の誤作動を低減させることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明の採った手段を、実施形態において用いた符号を付して以下に説明する。
【0008】
まず、請求項1に係る発明は、車両用シートに設置されるウォークイン機構と、このウォークイン機構の作動を制御する制御装置とを有するウォークイン装置において、前記ウォークイン機構は、シートクッションに固定される基台と、この基台に対して回転自在に枢着されて、その延端部が傾動自在なシートバックに固定される噛合部と、この噛合部に押し当てるようにスプリングにて付勢されて前記基台に対し進退自在に設けられるロック部と、このロック部による前記噛合部への噛合状態を解除する解除手段と、この解除手段を操作する制御装置とを有し、前記制御装置は、当該制御装置を起動させ、車内壁面の何れかに設置される第1スイッチと、この第1スイッチが通電することにより作動するモータと、このモータが作動することによって従動して回転するカムと、このカムにおける外端部の一部に形成される切り欠き部と、前記カムの外端部に当接可能に配置され、該カムにおける切り欠き部を除く外端部によって押圧された際に通電して、本制御装置を継続的に作動させる第2スイッチと、前記カムに接続されて前記解除手段を操作する可動部材とを有しており、前記第2スイッチは、前記第1スイッチの通電開始を起点として、この第1スイッチの通電により前記モータが作動してカムが回転し、このカムにおける切り欠き部を除く外端部が当該第2スイッチを押圧する迄の時間が経過した後、通電するものであって、本制御装置が待機状態にあるときは、カムの外端部に当接する第2スイッチは、前記カムの切り欠き部にあって通電を切断しており、本制御装置が作動状態にあるときは、モータが起動してカムが回転し、該カムの切り欠き部を除いた外端部が前記2スイッチを押圧して、該第2スイッチが通電することによって前記可動部材が前記ウォークイン機構の解除手段を操作することにより、前記ロック部による前記噛合部への噛合状態を解除して、前記シートバックを傾動させることを特徴とするものである。
【0009】
即ち、この請求項1に係る発明のウォークイン装置は、車両用シートに設置されてシートバックを傾動可能とする「ウォークイン機構」と、当該ウォークイン機構を制御する「制御装置」とからなるものであって、当該制御装置の可動部材にてウォークイン機構の解除手段を操作して、当該ウォークイン機構が設置された車両用シートのシートバックを傾動させるものである。
【0010】
つまり、上記制御装置は、車内壁面の何れかに設置された第1スイッチを通電させることによりモータが起動し、カムを回転させることとなる。このカムが回転することによって第2スイッチが通電し、第1スイッチによる通電が有ると否とを問わず、前記モータを継続的に作動させてカムを回転させることとなる。そして、このカムが回転することにより、当該カムに接続された可動部材が、ウォークイン機構の解除手段を操作して、当該ウォークイン機構が設置された車両用シートのシートバックを傾動させるのである。
【0011】
なお、本請求項における制御装置は、その第1スイッチが通電してから第2スイッチが通電するまでに時間差(タイムラグ)が発生することとなる。何故なら、前記第1スイッチが通電してモータが起動し、このモータによってカムが所定量回転することによって初めて前記第2スイッチが通電するからである。
【0012】
この時間差(タイムラグ)は、例えば操作スイッチとしての役割を有する第1スイッチを、乗員が誤って通電させてしまった場合であっても、本制御装置を作動させないために設けたものである。
【0013】
なお、本請求項における制御装置は、回転自在なカムに対して可動部材を接続するとともに、該カムの外端部に対して第2スイッチを当接可能に配置することにより、可動部材を作動させる時機と第2スイッチにて通電させる時機とを相互に関連づけるものとしている。
【0014】
つまり、前記カムが回転することによって当該カムに接続された可動部材が作動するとともに、前記カムが回転することによって当該カムにおける外端部の位置が変化して、当該カムの外端部に当接可能に配置された前記第2スイッチの通電を切断(又は接続)させることが可能となるのである。
【0015】
即ち、前記カムが回転することによって当該カムにおける外端部の位置が変化することとなり、当該外端部及び、その切り欠き部の位置関係も変化することとなる。従って、前記カムが回転することによって所定の位相へと変化した際には、第2スイッチへ当接する外端部も変化することとなるため、第2スイッチに当接するカム外端部の位置も変化することとなる。ここで、当該第2スイッチは、該第2スイッチがカム外端部における切り欠き部に位置した際に通電を切断するものとした場合には、該第2スイッチが前記切り欠き部を除く外端部に当接した際には通電を接続することとなる。
【0016】
そのため、前記可動部材を作動させるべくカムを回転させることによって当該カムが所定の位相となったときには、確実に第2スイッチが通電を切断(又は接続)させることが可能となるのである。
【0017】
つまり、例えば、前記カムを回転させることによって前記可動部材を作動させた後、第2スイッチの通電を切断させて本制御装置を停止させることも可能となる。
【0018】
また、上記構成において第1スイッチを通電させた場合には、モータが起動してカムが回転し、該カムにおける切り欠き部を除く外端部が第2スイッチを押圧することによって、当該第2スイッチが通電することとなる。即ち、本請求項に係る構成においては、第1スイッチが通電してから第2スイッチが通電するまでの時間差(タイムラグ)が発生することとなるのである。
【0019】
本請求項に係る発明によれば、前記第1スイッチを通電させた時間が僅かであれば、第2スイッチは通電しないので、本制御装置が作動することによるウォークイン機構の誤操作を低減できるのである。さらに、制御装置に係る可動部材を作動させる時機と第2スイッチにて通電させる時機とを相互に関連づけることが可能となるため、例えば、カムが回転することによって該カムに接続された可動部材がウォークイン機構の解除手段を操作することができ、尚且つ、前記カムが所定の位相へ達したときは、前記第2スイッチによる通電を切断させて、本制御装置の作動を停止させることが可能となるのである。
【0020】
さらに、本請求項に係る発明のウォークイン装置にあっては、その制御装置が待機状態にあるときは、カムの外端部に当接する第2スイッチは、前記カムの切り欠き部にあって通電を切断しており、本制御装置が作動状態にあるときは、モータが起動してカムが回転し、該カムの切り欠き部を除いた外端部が前記第2スイッチを押圧して、該第2スイッチが通電する構成を備えている。そのため、当該制御装置が「待機状態」にあるとき、第2スイッチに対しては、前記カム外端部における「切り欠き部」が配置されて当該第2スイッチは通電を切断することとなるが、該制御装置が「作動状態」となると、第1スイッチが通電してカムが回転して、前記切り欠き部を除く外端部が第2スイッチを押圧して当該第2スイッチを通電させることとなる。
【0021】
この第2スイッチが通電することにより、第1スイッチによる通電が切断されていたとしても前記モータは継続的に作動し続ける。しかし、前記カムが更に回転することによって該カムにおける切り欠き部が第2スイッチ上へ到達すると、この切り欠き部によって前記第2スイッチへの押圧は解除され、この第2スイッチによる通電は切断されることとなる。そのため、前記第1スイッチによる通電も切断されていた場合には、本制御装置は作動を停止することとなり、当該制御装置は再び「待機状態」へと移行することとなるのである。
【0022】
次に、請求項2に係る発明のウォークイン装置は、請求項1に記載のウォークイン装置において、制御装置は、ウォークイン機構が設置される車両用シートにおけるシートクッション下側の空間内に設置されて、このシートクッション下側の空間から、可動部材により前記ウォークイン機構の解除手段を遠隔操作することを特徴とするものである。
【0023】
即ち、本請求項における制御装置は、解除手段の遠隔操作を可能とするものであって、シート下部等に代表される「デッドスペース」に設置されるものである。即ち、本制御装置を、車内空間における乗員の居住性に影響を及ぼさない箇所に設置することにより、本制御装置自体を極端に小型化する必要がない。従って、本制御装置は、高価な特殊部品を採用することなく汎用部品等により構成できるので、当該制御装置自体を安価に提供することが可能となり、ひいては、ウォークイン装置も安価に提供できるのである。
【0024】
さらに、本請求項における制御装置によれば、自動車用シートに設置されるウォークイン機構を当該ウォークイン機構から離れた箇所より遠隔操作することが可能となるため、該ウォークイン機構自体を簡易且つ小型な構造のものとすることが可能となり、ひいては、ウォークイン装置の構造も簡易なものとすることができるのである。
【0025】
請求項3に係る発明のウォークイン装置は、請求項1又は2に記載の制御装置において、第2スイッチが通電した後に第1スイッチの通電を切断した際には、カムに接続された可動部材がウォークイン機構の解除手段を操作した後、前記第2スイッチが通電を切断することによってモータを停止させ、待機状態へと移行することを特徴とするものである。
【0026】
本請求項における制御装置は、第1スイッチが通電を切断した場合であっても、第2スイッチが通電していれば本制御装置のモータは継続的に作動するものである。即ち、第1スイッチ又は第2スイッチの何れか一方が通電していれば、本制御装置のモータは作動し続けることとなる。従って、第1スイッチを通電させることにより本制御装置を起動させ、モータが作動してカムを回転させることとなる。カムが回転することにより、該カムの外端部が第2スイッチを押圧して、この第2スイッチを通電させることとなる。
【0027】
ここで、本請求項における制御装置は、第1スイッチ又は第2スイッチの何れかが通電していればモータが作動するので、第1スイッチが通電を切断しても、第2スイッチが通電することによってモータが継続的に作動する。そして、前記カムが更に回転して、当該カムが所定の位相に達したときには、当該カムの外端部に当接可能に配置された第2スイッチの位置へ、カム外端の切り欠き部が到達することとなる。そのため、該カムの外端部による上記第2スイッチへの押圧を解除することとなるので、この第2スイッチによる通電は切断され、モータの作動は停止することとなる。
【0028】
よって、本請求項に係る発明のウォークイン装置によれば、制御装置を作動させる際には、第1スイッチを一定の時間(カムの外端部が第2スイッチを押圧するまでの時間)にわたって通電させればよく、また作動中の本制御装置を停止させる際には、前記第1スイッチの通電を切断していれば、回転するカムの外端部による第2スイッチへの押圧が解除されることにより、自ずと作動を停止させることが可能となるのである。
【0029】
従って、前記制御装置を作動させる乗員は、「操作スイッチ」としての第1スイッチを一定時間内にわたって通電させることのみを以て本制御装置が作動して、回転するカムに接続された可動部材がウォークイン機構を操作することとなり、しかる後、何等のスイッチ操作を要することなく、本制御装置が自ら作動を停止することとなるのである。
【0030】
請求項4に係る発明のウォークイン装置は、請求項1から3の何れかに記載の制御装置において、第1スイッチが通電してから第2スイッチが通電するまでの時間は、カムの外端部に形成された切り欠き部における円周面上の切り欠き寸法に比例することを特徴とするものである。
【0031】
即ち、本請求項における制御装置にあっては、カムの外端部に形成された切り欠き部における円周面上の切り欠き寸法を長くすれば、第1スイッチが通電して前記カムが回転を開始してから、切り欠き部を除く外端部が第2スイッチを押圧する迄の時間(差)が長くなるのである。勿論、前記切り欠き部における円周面上の切り欠き寸法を短くすれば、第1スイッチが通電して前記カムが回転を開始してから、切り欠き部を除く外端部が第2スイッチを押圧する迄の時間(差)を短くできるのである。
【0032】
従って、本請求項に係る発明によれば、制御装置に係る第1スイッチが通電してから第2スイッチが通電する迄の「時間差(タイムラグ)」の長短を定めるにあたっては、カムの外端部に形成された切り欠き部における円周面上の切り欠き寸法の長短にて設定することが可能となるのである。
【0033】
請求項5に係る発明のウォークイン装置は、請求項1から4の何れかに記載の制御装置において、解除手段を操作する可動部材は、その一端が回転自在に枢着されたカムの偏心位置に対して回動自在に接続されており、前記カムが回転することによって、前記可動部材の他端が往復移動することを特徴とするものである。
【0034】
即ち、本請求項における制御装置は、ウォークイン機構の解除手段を操作する可動部材の一端を、回転自在なカムの偏心位置に対し、回動自在に接続したものである。従って、前記カムが回転することによって当該カムに回動自在に接続された可動部材の他端を往復移動させて、ウォークイン機構を作動させるべく操作することが可能となるのである。
【0035】
ここで、従来より提供されているマニュアル式(手動式)ウォークイン機構は、作動レバーを往復移動させることによって作動させるものが多い。即ち本制御装置によれば、当該制御装置における可動部材の動作を、前記マニュアル式(手動式)ウォークイン機構を操作する際の、人間による手の動きに近づけることが可能となるのである。そのため、本発明に係る技術を、従来技術に係るウォークイン機構に係る技術に対し、容易に組み合わせることが可能となるのである。
【0036】
請求項6に係る発明のウォークイン装置は、請求項5に記載の制御装置において、カムの偏心位置に対して回動自在に接続される可動部材は、ワイヤケーブルからなることを特徴とするものである。
【0037】
即ち、本請求項における制御装置は、可動部材としてワイヤケーブルを採用したものである。このワイヤケーブルは柔軟性を備えるため、制御装置がウォークイン機構の解除手段に対して非直線的な箇所に設置された場合であっても、確実に可動部材を作動させることとなり、ウォークイン機構の解除手段を操作することが可能となって、本ウォークイン装置を作動させることが可能となるのである。
【0038】
請求項7に係る発明のウォークイン装置は、請求項1から6の何れかに記載の制御装置において、カムを回転させるモータには、当該モータの両電源端子を相互に結ぶ抵抗器を設けて、この抵抗器により、前記モータが惰性回転することによって発生する逆起電圧を消費させることを特徴とするものである。
【0039】
即ち、本請求項における制御装置は、モータへの通電が切断された後には惰性で回転することによって該モータより発生しようとする逆起電圧を、前記抵抗器によって速やかに消費し、前記惰性による回転を直ちに停止させることとなる。かかる手段により、所望の位置にてカムの回転を停止させ、ひいては、当該カムに接続された可動部材による作動を最小限に抑えることが可能となる。
【0040】
【発明の実施の形態】
本発明を、以下、好適な実施例とともに図面を用いて説明する。
【0041】
本発明に係るウォークイン装置は、「ウォークイン機構」と「制御装置100」とを備えるものであって、本発明において前記ウォークイン機構は、便宜上、車両用シートにおけるシートバックの角度を調節する「リクライニング装置」を指している。勿論、これに限定されるものではなく、図8及び図9に示すように、車両用シートの前後位置を調節する「シートレール装置」を同時に操作するものとしてもよい。
【0042】
そして、上記制御装置100は、車両用シートに設置されたウォークイン機構を遠隔操作するものであって、可動部材10、カム20、モータ30、スイッチ等々を有するものである。以下、各構成要件毎に説明する。
【0043】
まず「モータ30」から説明する。このモータ30は、本発明における制御装置100を作動させるものである。
【0044】
本実施例においては、本制御装置100をシートクッション下側の空間内に配置したため、本制御装置100を極端に小型化する必要がなく、安価な汎用モータ30を採用することが可能となり、ひいては、製造コストを抑えることが可能となる。
【0045】
従って、本制御装置100にはどのようなモータ30が採用されるべきか限定されるものではないが、本実施例では、パワーウィンドウ機構におけるウィンドウレギュレータ装置に用いられる汎用小型モータ30(定格トルク:2.16Nm)を使用し、製造コストを抑えることに成功している。
【0046】
パワー式(電動式)のシートアジャスター装置が設置されているシートの下部空間にあっては、配線ケーブルや各種機構が設置されているので本制御装置100の設置は困難な場合もあろうが、本制御装置100は、マニュアル式(手動式)のウォークイン機構に組み合わされることを主目的としているので、かかる問題は発生しない。
【0047】
次に「スイッチ」につき説明する。このスイッチは、本発明では2カ所に設置することを特徴としている。即ち、第1スイッチ41は、本制御装置100を操作する「操作スイッチ」として、センターコンソール、インストルメントパネル、運転席側ドアトリム等、運転席周辺の車内壁面に設けられ(図示しない)、第2スイッチ42は、後述する「カム20」に当接して配置され(図1乃び図2参照)、前記第1スイッチ41が通電を切断した後にも通電を継続するために設けられるものである。尚、ここで、前記第1スイッチが設置される「車内壁面」というのは、ピラー内側やシート自体の側面など特段限定されるものではないが、本実施例においては、運転者からの容易な手元操作を可能とすべく「センターコンソールパネル」に設置することが好適と考えられる。
【0048】
これら各スイッチは、例えば図4乃至図6に示すような回路図の如く、第1スイッチと第2スイッチとを並列に配置し、これらをリレー50に係る「コイル51」に対して直列に接続することが考えられる。前記リレー50は、該コイル51に対し並列に配置されてモータ30に対し直列に配置される開閉器52を有しており、前記第1及び第2の各スイッチによる通電に伴って前記リレー50に係るコイル51が通電し、当該コイル51への通電に伴って該コイル51に対し並列に配置された開閉器52が応動して前記モータ30への通電を行うこととすることができる。尚、リレー50を設けることなく、各スイッチ41,42を直接モータ30に対して接続するものとしてもよい。
【0049】
なお、上記第1スイッチ41から第2スイッチ42への通電のプロセスは、後述する「カム20」の段落において詳説する。
【0050】
続いて「可動部材10」を説明する。本実施例においてこの可動部材10は、ウォークイン機構を該ウォークイン機構より離れた場所から操作するものである。この可動部は、如何なる構成又は構造のものを採用してもよいが、例えば、図1に示すような、アウターケース内にインナーケーブルを進退自在に設置したワイヤケーブルを用いると、図8に示すような、非直線的な離れた場所に設置されたウォークイン機構を操作するのに好適である。尚、この可動部はワイヤケーブルに限定されるものではなく、複数の棒状(プレート状)部材を組み合わせ連結して作動させ、前記ウォークイン機構を操作するものとしてもよい。
【0051】
さらにカム20につき説明する。この「カム20」は、モータ30の出力軸が回転することによって従動し、ウォークイン機構を操作する可動部材10を作動させるものである。このような作用を奏するものであれば、形状又は構造は限定されるものではないが、図1に示すように、カム20を回転自在な円盤状に形成し、この円盤の偏心位置に上記ワイヤケーブルに係るインナーケーブルの一端を回動自在に接続することが好適と考えられる。このように構成することにより、カム20の回転運動をワイヤケーブルによる直線的な往復運動へと変換し、固定されたアウターケースの内側を、インナーケーブルが進退自在に往復移動することとなる。
【0052】
更にこのカム20は、繰り返し使用しても摩耗が少なく一定の形態を維持できるものであれば、合成樹脂や金属等如何なる材質のものとしてもよいが、本実施例では、ポリアセタールにて形成することが好適と考えられる。
【0053】
また、図1及び図2に示すように、上記カム20の外端部22はその一部に切り欠き部21が形成されており、第2スイッチ42が該外端部22に当接して配置されている。ここで、当該第2スイッチ42は、本制御装置100が図1の待機状態の時には前記切り欠き部21に配置されて通電を切断し、図2の作動状態の時には、「切り欠き部を除く」外端部22にて押圧されて通電状態となる。
【0054】
即ち、第1スイッチ41(操作スイッチ)が乗員に操作されることにより通電し、モータ30が起動してカム20が回転する。そして、当該カム20の切り欠き部21に配置されて通電を切断していた前記第2スイッチ42は、該カム20が回転することによって「切り欠き部を除く」外端部22にて押圧されて通電することとなる。
【0055】
そのため、前記第1スイッチ41(操作スイッチ)による通電が切断された後にも、カム20における「切り欠き部を除く」外端部22が第2スイッチ42を押圧するため、モータ30への通電が継続されることとなる。従って、前記モータ30は継続して作動するため、それに伴ってカム20も回転することとなるのである。
【0056】
但し、前記第1スイッチ41による通電が切断された後に前記カム20が継続的に回転し続けるのは、前記第2スイッチ42による通電がなされている間のみである。即ち、当該第2スイッチ42が通電を行うのは、カム20の「切り欠き部を除く」外端部22にて押圧されている時だけであって、該第2スイッチ42が通電することによってカム20が回転し、第2スイッチ42が再び当該カム20の「切り欠き部21」へ当接して通電が切断され(図1参照)、カム20の回転が停止することとなるのである。かかる構成により、所望の位相にてカム20の回転を停止させることが可能となるのである。
【0057】
なお、モータ30への通電が切断されたとしても、該モータ30の出力軸は直ちに停止することはなく、しばらくの間は惰性で回転し続けることとなる。然るに、この惰性による回転を許してしまうと、モータ30の惰性回転に伴ってカム20が連動し、当該カム20の「切り欠き部を除く」外端部22が、再度前記第2スイッチ42を押圧して、モータ30の起動を再開してしまう(図2参照)。これを防止するためには、図7に示すように、モータ30における両電源端子を相互に結ぶ抵抗器を設置することが望ましい。即ち、モータ30への通電が切断された後には惰性で回転することによって該モータ30より発生しようとする逆起電圧を、前記抵抗器によって速やかに消費し、前記惰性による回転を直ちに停止させることとなる。かかる構成を採用することにより、所望の位置にてカム20の回転を停止させ、ひいては、当該カム20に接続された可動部材10による作動を最小限に抑えることが可能となるのである。
【0058】
尚、前記カム20はモータの出力軸に対して同軸上に配置することにより、制御装置自体をより一層コンパクトに構成することが可能となるのである。
【0059】
続いて、前記した「ウォークイン機構」に関する具体的構成を、以下に説明する。
【0060】
この「ウォークイン機構」というのは、図8及び図9に示すように、シートクッションに固定される「基台」と、この基台に対して回転自在に枢着されて、その延端部が傾動自在なシートバックに固定される「噛合部」と、この噛合部に押し当てるようにスプリングにて付勢されて前記基台に対し進退自在に設けられる「ロック部」と、このロック部による前記噛合部への噛合状態を解除する「解除手段」とを有するものである。
【0061】
ここで、本発明に係る「ウォークイン装置」というのは、上記「ウォークイン機構」に対して、上述した「制御装置100」を組み合わせてなるものである。そして、このウォークイン装置によれば、例えば図8に示すウォークイン機構における解除手段を、制御装置100における可動部材(詳細には、「ワイヤケーブル」)にて牽引又は押動させることにより、図9に示すように、該ウォークイン機構が装着された車両用シートに係るシートバックを傾動させることが可能となる。上記車両用シートに係るシートバックを前方へ傾動させることにより、当該車両用シートの直後に配列された「他の車両用シート」に対する乗降を容易なものとすることが可能となるのである。
【0062】
なお、上記「ウォークイン機構」は、上述の構成に限定されるものではない。即ち、歯部(ギア)へ係止部が噛合することにより、シートバックの角度を固定するものであって、前記係止部による前記歯部への噛合を解除することにより、前記シートバックを傾動させるものであれば、如何なるものであってもよいのである。
【0063】
また、上記「ウォークイン装置」は、図8及び図9に示すように、制御装置100にてシートレール装置をも遠隔操作し、当該シートレール装置が設置された車両用シートを前後方向へ移動させるものとしてもよいのである。
【0064】
【発明の効果】
以上、詳説したように、本発明に係るウォークイン装置によれば、制御装置におけるモータに対して第1及び第2の各スイッチにて通電させることにより、これら各スイッチ間の通電に時間差(タイムラグ)を発生させて、前記ウォークイン装置の誤作動を低減させることが可能となるという効果を奏するのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における制御装置100の待機状態を示す平面図である。
【図2】図1の制御装置100の作動状態を示す平面図である。
【図3】図1の制御装置100の駆動構造を示す模式図である。
【図4】本発明における制御装置100の停止状態を示す回路図である。
【図5】図4に示す回路図において、第1スイッチ41が通電した状態を示す回路図である。
【図6】図4に示す回路図において、第2スイッチ42が通電した状態を示す回路図である。
【図7】図4に示す回路図において、モータ30における両電源端子を相互に結んだ位置に抵抗器を配置した状態を示す回路図である。
【図8】ウォークイン機構の待機状態を示す図である。
【図9】図8に示すウォークイン機構の、作動状態を示す図である。
【符号の説明】
10 可動部材
20 カム
30 モータ
41 第1スイッチ(操作スイッチ)
42 第2スイッチ
50 リレー
51 コイル
52 開閉器
Claims (7)
- 車両用シートに設置されるウォークイン機構と、このウォークイン機構の作動を制御する制御装置とを有するウォークイン装置において、
前記ウォークイン機構は、
シートクッションに固定される基台と、この基台に対して回転自在に枢着されて、その延端部が傾動自在なシートバックに固定される噛合部と、この噛合部に押し当てるようにスプリングにて付勢されて前記基台に対し進退自在に設けられるロック部と、このロック部による前記噛合部への噛合状態を解除する解除手段と、この解除手段を操作する制御装置とを有し、
前記制御装置は、
当該制御装置を起動させ、車内壁面の何れかに設置される第1スイッチと、
この第1スイッチが通電することにより作動するモータと、
このモータが作動することによって従動して回転するカムと、
このカムにおける外端部の一部に形成される切り欠き部と、
前記カムの外端部に当接可能に配置され、該カムにおける切り欠き部を除く外端部によって押圧された際に通電して、本制御装置を継続的に作動させる第2スイッチと、
前記カムに接続されて前記解除手段を操作する可動部材とを有しており、
前記第2スイッチは、前記第1スイッチの通電開始を起点として、この第1スイッチの通電により前記モータが作動してカムが回転し、このカムにおける切り欠き部を除く外端部が当該第2スイッチを押圧する迄の時間が経過した後、通電するものであって、
本制御装置が待機状態にあるときは、カムの外端部に当接する第2スイッチは、前記カムの切り欠き部にあって通電を切断しており、
本制御装置が作動状態にあるときは、モータが起動してカムが回転し、該カムの切り欠き部を除いた外端部が前記2スイッチを押圧して、該第2スイッチが通電することによって前記可動部材が前記ウォークイン機構の解除手段を操作することにより、前記ロック部による前記噛合部への噛合状態を解除して、前記シートバックを傾動させることを特徴とするウォークイン装置。 - 請求項1に記載のウォークイン装置において、
制御装置は、ウォークイン機構が設置される車両用シートにおけるシートクッション下側の空間内に設置されて、このシートクッション下側の空間から、可動部材により前記ウォークイン機構の解除手段を遠隔操作することを特徴とするウォークイン装置。 - 請求項1又は請求項2に記載の制御装置において、
第2スイッチが通電した後に第1スイッチの通電を切断した際には、カムに接続された可動部材が解除手段を操作した後、前記第2スイッチが通電を切断することによってモータを停止させ、待機状態へと移行することを特徴とするウォークイン装置。 - 請求項1から請求項3の何れかに記載の制御装置において、
第1スイッチが通電してから第2スイッチが通電するまでの時間は、カムの外端部に形成された切り欠き部における円周面上の切り欠き寸法に比例することを特徴とするウォークイン装置。 - 請求項1から請求項4の何れかに記載の制御装置において、
解除手段を操作する可動部材は、その一端が回転自在に枢着されたカムの偏心位置に対して回動自在に接続されており、前記カムが回転することによって、前記可動部材の他端が往復移動することを特徴とするウォークイン装置。 - 請求項5に記載の制御装置において、
カムの偏心位置に対して回動自在に接続される可動部材は、ワイヤケーブルからなることを特徴とするウォークイン装置。 - 請求項1から請求項6の何れかに記載の制御装置において、
カムを回転させるモータには、当該モータの両電源端子を相互に結ぶ抵抗器を設けて、この抵抗器により、前記モータが惰性回転することによって発生する逆起電圧を消費させることを特徴とするウォークイン装置。
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