JP3835094B2 - 内燃機関の制御装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は内燃機関の制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、発電を行うためのオルタネータを具備し、オルタネータの発電量を変更可能な内燃機関の制御装置が知られている。この種の内燃機関の制御装置の例としては、例えば特開平9−327199号公報に記載されたものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、特開平9−327199号公報に記載された内燃機関の制御装置では、パワーステアリングが非作動状態と作動状態との間で切り換えられる時に、電子スロットルの開度及びオルタネータの発電量をどのように制御するかについて開示されていない。そのため、パワーステアリングが非作動状態から作動状態に切り換えられる時に電子スロットルの開度を増加させると共にオルタネータの発電量を減少させることや、パワーステアリングが作動状態から非作動状態に切り換えられる時に電子スロットルの開度を減少させると共にオルタネータの発電量を増加させることができない。その結果、特開平9−327199号公報に記載された内燃機関の制御装置では、パワーステアリングが非作動状態と作動状態との間で切り換えられる時に、機関回転数が変動してしまう。
【0004】
また、特開平9−327199号公報に記載された内燃機関の制御装置では、エアコンディショナが非作動状態と作動状態との間で切り換えられる時に、電子スロットルの開度及びオルタネータの発電量をどのように制御するかについて開示されていない。そのため、エアコンディショナが非作動状態から作動状態に切り換えられる時に電子スロットルの開度を増加させると共にオルタネータの発電量が減少させることや、エアコンディショナが作動状態から非作動状態に切り換えられる時に電子スロットルの開度を減少させると共にオルタネータの発電量を増加させることができない。その結果、特開平9−327199号公報に記載された内燃機関の制御装置では、エアコンディショナが非作動状態と作動状態との間で切り換えられる時に、機関回転数が変動してしまう。
【0005】
また、特開平9−327199号公報に記載された内燃機関の制御装置では、内燃機関にかかる負荷が低い状態と高い状態との間で自動変速機のレンジが切り換えられる時に、電子スロットルの開度及びオルタネータの発電量をどのように制御するかについて開示されていない。そのため、内燃機関にかかる負荷の低い状態と高い状態との間で自動変速機のレンジが切り換えられる時に目標機関回転数の変化に応じて電子スロットルの開度を変更し実際の機関回転数が目標機関回転数に一致するようにオルタネータの発電量を変更することができない。その結果、特開平9−327199号公報に記載された内燃機関の制御装置では、内燃機関にかかる負荷の低い状態と高い状態との間で自動変速機のレンジが切り換えられる時に、実際の機関回転数を目標機関回転数に迅速に一致させることができない。
【0006】
前記問題点に鑑み、本発明は、パワーステアリングが非作動状態と作動状態との間で切り換えられる時の機関回転数の変動を低減することができる内燃機関の制御装置を提供することを目的とする。
【0007】
更に本発明は、エアコンディショナが非作動状態と作動状態との間で切り換えられる時の機関回転数の変動を低減することができる内燃機関の制御装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明によれば、発電を行うためのオルタネータと、オルタネータの発電量を変更可能な発電量変更手段と、アクセルペダルとは無関係にその開度を制御可能な電子スロットルと、パワーステアリングとを具備し、前記パワーステアリングが非作動状態から作動状態に切り換えられる時に、前記電子スロットルの開度が増加されると共に、前記オルタネータの発電量が減少されるようにした内燃機関の制御装置において、オルタネータの発電量の変更量が機関回転数に応じて決定されることを特徴とする内燃機関の制御装置が提供される。
【0010】
請求項1に記載の内燃機関の制御装置では、パワーステアリングが非作動状態から作動状態に切り換えられる時に、電子スロットルの開度が増加されると共に、オルタネータの発電量が減少される。そのため、パワーステアリングが非作動状態から作動状態に切り換えられるのに伴って機関回転数が低下するのと、電子スロットルの開度が増加されると共にオルタネータの発電量が減少されるのに伴って機関回転数が上昇するのとが相殺される。その結果、パワーステアリングが非作動状態から作動状態に切り換えられる時の機関回転数の変動を低減することができる。
【0011】
請求項2に記載の発明によれば、発電を行うためのオルタネータと、オルタネータの発電量を変更可能な発電量変更手段と、アクセルペダルとは無関係にその開度を制御可能な電子スロットルと、パワーステアリングとを具備し、前記パワーステアリングが作動状態から非作動状態に切り換えられる時に、前記電子スロットルの開度が減少されると共に、前記オルタネータの発電量が増加されるようにした内燃機関の制御装置において、オルタネータの発電量の変更量が機関回転数に応じて決定されることを特徴とする内燃機関の制御装置が提供される。
【0012】
請求項2に記載の内燃機関の制御装置では、パワーステアリングが作動状態から非作動状態に切り換えられる時に、電子スロットルの開度が減少されると共に、オルタネータの発電量が増加される。そのため、パワーステアリングが作動状態から非作動状態に切り換えられるのに伴って機関回転数が上昇するのと、電子スロットルの開度が減少されると共にオルタネータの発電量が増加されるのに伴って機関回転数が低下するのとが相殺される。その結果、パワーステアリングが作動状態から非作動状態に切り換えられる時の機関回転数の変動を低減することができる。
【0014】
請求項1又は2に記載の内燃機関の制御装置では、オルタネータの発電量の変更量が機関回転数に応じて決定される。そのため、例えば電子スロットルの開度が変更されてから実際に燃焼室に供給される吸入空気量が変化するまでに要する時間が長くなるような機関回転数が低いときにオルタネータの発電量の変更量を大きな値に設定することにより、実際に燃焼室に供給される吸入空気量の変化の遅れに伴って機関回転数が変動してしまうのを阻止することができる。
【0015】
請求項3に記載の発明によれば、前記パワーステアリングが油圧により作動され、前記電子スロットルの開度の変更量が前記パワーステアリングの作動油圧に応じて決定される請求項1又は2に記載の内燃機関の制御装置が提供される。
【0016】
請求項3に記載の内燃機関の制御装置では、電子スロットルの開度の変更量がパワーステアリングの作動油圧に応じて決定される。そのため、例えばパワーステアリングの作動油圧が高く内燃機関にかかる負荷が高くなるときに電子スロットルの開度の変更量を大きな値に設定することにより、電子スロットルの開度の変更量の不足に伴って機関回転数が変動してしまうのを阻止することができる。
【0017】
請求項4に記載の発明によれば、前記パワーステアリングが油圧により作動され、前記オルタネータの発電量の変更量がパワーステアリングの作動油圧に応じて決定される請求項1又は2に記載の内燃機関の制御装置が提供される。
【0018】
請求項4に記載の内燃機関の制御装置では、オルタネータの発電量の変更量がパワーステアリングの作動油圧に応じて決定される。そのため、例えばパワーステアリングの作動油圧が高く内燃機関にかかる負荷が高くなるときにオルタネータの発電量の変更量を大きな値に設定することにより、オルタネータの発電量の変更量の不足に伴って機関回転数が変動してしまうのを阻止することができる。
【0019】
請求項5に記載の発明によれば、発電を行うためのオルタネータと、オルタネータの発電量を変更可能な発電量変更手段と、アクセルペダルとは無関係にその開度を制御可能なアイドルスピードコントロールバルブと、パワーステアリングとを具備し、前記パワーステアリングが非作動状態から作動状態に切り換えられる時に、前記アイドルスピードコントロールバルブの開度が増加されると共に、前記オルタネータの発電量が減少されるようにした内燃機関の制御装置において、前記オルタネータの発電量の変更量が機関回転数に応じて決定されることを特徴とする内燃機関の制御装置が提供される。
【0020】
請求項5に記載の内燃機関の制御装置では、パワーステアリングが非作動状態から作動状態に切り換えられる時に、アイドルスピードコントロールバルブの開度が増加されると共に、オルタネータの発電量が減少される。そのため、パワーステアリングが非作動状態から作動状態に切り換えられるのに伴って機関回転数が低下するのと、アイドルスピードコントロールバルブの開度が増加されると共にオルタネータの発電量が減少されるのに伴って機関回転数が上昇するのとが相殺される。その結果、パワーステアリングが非作動状態から作動状態に切り換えられる時の機関回転数の変動を低減することができる。
【0021】
請求項6に記載の発明によれば、発電を行うためのオルタネータと、オルタネータの発電量を変更可能な発電量変更手段と、アクセルペダルとは無関係にその開度を制御可能なアイドルスピードコントロールバルブと、パワーステアリングとを具備し、前記パワーステアリングが作動状態から非作動状態に切り換えられる時に、前記アイドルスピードコントロールバルブの開度が減少されると共に、前記オルタネータの発電量が増加されるようにした内燃機関の制御装置において、前記オルタネータの発電量の変更量が機関回転数に応じて決定されることを特徴とする内燃機関の制御装置が提供される。
【0022】
請求項6に記載の内燃機関の制御装置では、パワーステアリングが作動状態から非作動状態に切り換えられる時に、アイドルスピードコントロールバルブの開度が減少されると共に、オルタネータの発電量が増加される。そのため、パワーステアリングが作動状態から非作動状態に切り換えられるのに伴って機関回転数が上昇するのと、アイドルスピードコントロールバルブの開度が減少されると共にオルタネータの発電量が増加されるのに伴って機関回転数が低下するのとが相殺される。その結果、パワーステアリングが作動状態から非作動状態に切り換えられる時の機関回転数の変動を低減することができる。
【0024】
請求項5又は6に記載の内燃機関の制御装置では、オルタネータの発電量の変更量が機関回転数に応じて決定される。そのため、例えばアイドルスピードコントロールバルブの開度が変更されてから実際に燃焼室に供給される吸入空気量が変化するまでに要する時間が長くなるような機関回転数が低いときにオルタネータの発電量の変更量を大きな値に設定することにより、実際に燃焼室に供給される吸入空気量の変化の遅れに伴って機関回転数が変動してしまうのを阻止することができる。
【0025】
請求項7に記載の発明によれば、前記パワーステアリングが油圧により作動され、前記アイドルスピードコントロールバルブの開度の変更量が前記パワーステアリングの作動油圧に応じて決定される請求項5又は6に記載の内燃機関の制御装置が提供される。
【0026】
請求項7に記載の内燃機関の制御装置では、アイドルスピードコントロールバルブの開度の変更量がパワーステアリングの作動油圧に応じて決定される。そのため、例えばパワーステアリングの作動油圧が高く内燃機関にかかる負荷が高くなるときにアイドルスピードコントロールバルブの開度の変更量を大きな値に設定することにより、アイドルスピードコントロールバルブの開度の変更量の不足に伴って機関回転数が変動してしまうのを阻止することができる。
【0027】
請求項8に記載の発明によれば、前記パワーステアリングが油圧により作動され、前記オルタネータの発電量の変更量がパワーステアリングの作動油圧に応じて決定される請求項5又は6に記載の内燃機関の制御装置が提供される。
【0028】
請求項8に記載の内燃機関の制御装置では、オルタネータの発電量の変更量がパワーステアリングの作動油圧に応じて決定される。そのため、例えばパワーステアリングの作動油圧が高く内燃機関にかかる負荷が高くなるときにオルタネータの発電量の変更量を大きな値に設定することにより、オルタネータの発電量の変更量の不足に伴って機関回転数が変動してしまうのを阻止することができる。
【0029】
請求項9に記載の発明によれば、発電を行うためのオルタネータと、オルタネータの発電量を変更可能な発電量変更手段と、アクセルペダルとは無関係にその開度を制御可能な電子スロットルと、エアコンディショナとを具備し、前記エアコンディショナが非作動状態から作動状態に切り換えられる時に、前記電子スロットルの開度が増加されると共に、前記オルタネータの発電量が減少されるようにした内燃機関の制御装置において、前記オルタネータの発電量の変更量が機関回転数に応じて決定されることを特徴とする内燃機関の制御装置が提供される。
【0030】
請求項9に記載の内燃機関の制御装置では、エアコンディショナが非作動状態から作動状態に切り換えられる時に、電子スロットルの開度が増加されると共に、オルタネータの発電量が減少される。そのため、エアコンディショナが非作動状態から作動状態に切り換えられるのに伴って機関回転数が低下するのと、電子スロットルの開度が増加されると共にオルタネータの発電量が減少されるのに伴って機関回転数が上昇するのとが相殺される。その結果、エアコンディショナが非作動状態から作動状態に切り換えられる時の機関回転数の変動を低減することができる。
【0031】
請求項10に記載の発明によれば、前記エアコンディショナを非作動状態から作動状態に切り換えるべき制御命令が出された後であって前記エアコンディショナが非作動状態から作動状態に実際に切り換えられる前に、前記電子スロットルの開度が増加されると共に、前記オルタネータの発電量が減少されるようにした請求項9に記載の内燃機関の制御装置が提供される。
【0032】
請求項10に記載の内燃機関の制御装置では、エアコンディショナを非作動状態から作動状態に切り換えるべき制御命令が出された後であってエアコンディショナが非作動状態から作動状態に実際に切り換えられる前に、電子スロットルの開度が増加されると共にオルタネータの発電量が減少される。そのため、電子スロットルの開度が増加されてから実際に燃焼室に供給される吸入空気量が増加するまでに時間を要する場合であっても、燃焼室に供給される吸入空気量の増加の遅れに伴って機関回転数が変動してしまうのを阻止することができる。
【0033】
請求項11に記載の発明によれば、発電を行うためのオルタネータと、オルタネータの発電量を変更可能な発電量変更手段と、アクセルペダルとは無関係にその開度を制御可能な電子スロットルと、エアコンディショナとを具備し、前記エアコンディショナが作動状態から非作動状態に切り換えられる時に、前記電子スロットルの開度が減少されると共に、前記オルタネータの発電量が増加されるようにした内燃機関の制御装置において、前記オルタネータの発電量の変更量が機関回転数に応じて決定されることを特徴とする内燃機関の制御装置が提供される。
【0034】
請求項11に記載の内燃機関の制御装置では、エアコンディショナが作動状態から非作動状態に切り換えられる時に、電子スロットルの開度が減少されると共に、オルタネータの発電量が増加される。そのため、エアコンディショナが作動状態から非作動状態に切り換えられるのに伴って機関回転数が上昇するのと、電子スロットルの開度が減少されると共にオルタネータの発電量が増加されるのに伴って機関回転数が低下するのとが相殺される。その結果、エアコンディショナが作動状態から非作動状態に切り換えられる時の機関回転数の変動を低減することができる。
【0035】
請求項12に記載の発明によれば、前記エアコンディショナを作動状態から非作動状態に切り換えるべき制御命令が出された後であって前記エアコンディショナが作動状態から非作動状態に実際に切り換えられる前に、前記電子スロットルの開度が減少されると共に、前記オルタネータの発電量が増加されるようにした請求項11に記載の内燃機関の制御装置が提供される。
【0036】
請求項12に記載の内燃機関の制御装置では、エアコンディショナを作動状態から非作動状態に切り換えるべき制御命令が出された後であってエアコンディショナが作動状態から非作動状態に実際に切り換えられる前に、電子スロットルの開度が減少されると共にオルタネータの発電量が増加される。そのため、電子スロットルの開度が減少されてから実際に燃焼室に供給される吸入空気量が減少するまでに時間を要する場合であっても、燃焼室に供給される吸入空気量の減少の遅れに伴って機関回転数が変動してしまうのを阻止することができる。
【0037】
請求項13に記載の発明によれば、発電を行うためのオルタネータと、オルタネータの発電量を変更可能な発電量変更手段と、アクセルペダルとは無関係にその開度を制御可能なアイドルスピードコントロールバルブと、エアコンディショナとを具備し、前記エアコンディショナが非作動状態から作動状態に切り換えられる時に、前記アイドルスピードコントロールバルブの開度が増加されると共に、前記オルタネータの発電量が減少されるようにした内燃機関の制御装置において、前記オルタネータの発電量の変更量が機関回転数に応じて決定されることを特徴とする内燃機関の制御装置が提供される。
【0038】
請求項13に記載の内燃機関の制御装置では、エアコンディショナが非作動状態から作動状態に切り換えられる時に、アイドルスピードコントロールバルブの開度が増加されると共に、オルタネータの発電量が減少される。そのため、エアコンディショナが非作動状態から作動状態に切り換えられるのに伴って機関回転数が低下するのと、アイドルスピードコントロールバルブの開度が増加されると共にオルタネータの発電量が減少されるのに伴って機関回転数が上昇するのとが相殺される。その結果、エアコンディショナが非作動状態から作動状態に切り換えられる時の機関回転数の変動を低減することができる。
【0039】
請求項14に記載の発明によれば、前記エアコンディショナを非作動状態から作動状態に切り換えるべき制御命令が出された後であって前記エアコンディショナが非作動状態から作動状態に実際に切り換えられる前に、前記アイドルスピードコントロールバルブの開度が増加されると共に、前記オルタネータの発電量が減少されるようにした請求項13に記載の内燃機関の制御装置が提供される。
【0040】
請求項14に記載の内燃機関の制御装置では、エアコンディショナを非作動状態から作動状態に切り換えるべき制御命令が出された後であってエアコンディショナが非作動状態から作動状態に実際に切り換えられる前に、アイドルスピードコントロールバルブの開度が増加されると共にオルタネータの発電量が減少される。そのため、アイドルスピードコントロールバルブの開度が増加されてから実際に燃焼室に供給される吸入空気量が増加するまでに時間を要する場合であっても、燃焼室に供給される吸入空気量の増加の遅れに伴って機関回転数が変動してしまうのを阻止することができる。
【0041】
請求項15に記載の発明によれば、発電を行うためのオルタネータと、オルタネータの発電量を変更可能な発電量変更手段と、アクセルペダルとは無関係にその開度を制御可能なアイドルスピードコントロールバルブと、エアコンディショナとを具備し、前記エアコンディショナが作動状態から非作動状態に切り換えられる時に、前記アイドルスピードコントロールバルブの開度が減少されると共に、前記オルタネータの発電量が増加されるようにした内燃機関の制御装置において、前記オルタネータの発電量の変更量が機関回転数に応じて決定されることを特徴とする内燃機関の制御装置が提供される。
【0042】
請求項15に記載の内燃機関の制御装置では、エアコンディショナが作動状態から非作動状態に切り換えられる時に、アイドルスピードコントロールバルブの開度が減少されると共に、オルタネータの発電量が増加される。そのため、エアコンディショナが作動状態から非作動状態に切り換えられるのに伴って機関回転数が上昇するのと、アイドルスピードコントロールバルブの開度が減少されると共にオルタネータの発電量が増加されるのに伴って機関回転数が低下するのとが相殺される。その結果、エアコンディショナが作動状態から非作動状態に切り換えられる時の機関回転数の変動を低減することができる。
【0043】
請求項16に記載の発明によれば、前記エアコンディショナを作動状態から非作動状態に切り換えるべき制御命令が出された後であって前記エアコンディショナが作動状態から非作動状態に実際に切り換えられる前に、前記アイドルスピードコントロールバルブの開度が減少されると共に、前記オルタネータの発電量が増加されるようにした請求項15に記載の内燃機関の制御装置が提供される。
【0044】
請求項16に記載の内燃機関の制御装置では、エアコンディショナを作動状態から非作動状態に切り換えるべき制御命令が出された後であってエアコンディショナが作動状態から非作動状態に実際に切り換えられる前に、アイドルスピードコントロールバルブの開度が減少されると共にオルタネータの発電量が増加される。そのため、アイドルスピードコントロールバルブの開度が減少されてから実際に燃焼室に供給される吸入空気量が減少するまでに時間を要する場合であっても、燃焼室に供給される吸入空気量の減少の遅れに伴って機関回転数が変動してしまうのを阻止することができる。
【0049】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を用いて本発明の実施形態について説明する。
【0050】
図1は本発明の内燃機関の制御装置の第一の実施形態の構成図である。図1において、1は発電を行うためのオルタネータ、2は内燃機関本体、3は吸気通路、4はアクセルペダル16とは無関係にその開度を制御可能な電子スロットル、5はオルタネータ1に電気接続されたバッテリ、6はバッテリ電圧を検出するための電圧計である。7はエアフローメータ、8は機関回転数センサ、9は排気通路、10は排気通路9内に配置された触媒、11は自動変速機、12はエアコンディショナ、13はエアコンディショナ圧力センサ、14はパワーステアリング、15はパワーステアリング14の作動油圧を検出するためのパワーステアリングポンプ圧力センサ、17は要求負荷を検出するための負荷センサ、18はECU(電子制御装置)である。
【0051】
図2は本実施形態の内燃機関の制御方法を示したフローチャートである。図2に示すように、このルーチンが開始されると、まずステップ100において、パワーステアリング14が作動状態にあるか否かが判断される。YESのときにはステップ101に進み、NOのときにはステップ108に進む。ステップ101では、スロットル開度TAが、機関要求負荷等に基づいて算出された通常の要求スロットル開度TA’とパワーステアリング14の作動に伴うスロットル開度補正量TAPSとの和とされる(TA←TA’+TAPS)。次いでステップ102では、パワーステアリング14が作動状態にある継続時間を示すカウンタTPSONが零であるか否かが判断される。YESのときにはステップ103に進み、NOのときにはステップ104に進む。
【0052】
ステップ103では、機関回転数センサ8により検出された機関回転数NEと図3に示すマップとに基づいて制御デューティ補正係数KF PSON1が算出される。図3は機関回転数NEと制御デューティ補正係数KF PSON1及びKF PSOFF2との関係を示したマップである。ステップ104では、オルタネータ1の発電量の制御デューティF DUTYが制御デューティ補正係数KF PSON1だけ減少せしめられる(F DUTY←F DUTY−KF PSON1)。次いでステップ105では、制御デューティ補正係数KF PSON1が、零でガードされつつ所定値KF PSON11だけ減少せしめられる(KF PSON1←KF PSON1−KF PSON11)。次いでステップ106では、カウンタTPSONがインクリメントされる。次いでステップ107では、パワーステアリング14が非作動状態にある継続時間を示すカウンタTPSOFFが零にされる(TPSOFF←0)。
【0053】
ステップ108では、スロットル開度TAが、機関要求負荷等に基づいて算出された通常の要求スロットル開度TA’とされる(TA←TA’)。次いでステップ109では、カウンタTPSOFFが零であるか否かが判断される。YESのときにはステップ110に進み、NOのときにはステップ111に進む。ステップ110では、機関回転数センサ8により検出された機関回転数NEと図3に示すマップとに基づいて制御デューティ補正係数KF PSOFF2が算出される。ステップ111では、オルタネータ1の発電量の制御デューティF DUTYが制御デューティ補正係数KF PSOFF2だけ増加せしめられる(F DUTY←F DUTY+KF PSOFF2)。次いでステップ112では、制御デューティ補正係数KF PSOFF2が、零でガードされつつ所定値KF PSOFF22だけ減少せしめられる(KF PSOFF2←KF PSOFF2−KF PSOFF22)。次いでステップ113では、カウンタTPSOFFがインクリメントされる。次いでステップ114では、カウンタTPSONが零にされる(TPSON←0)。
【0054】
図4は本実施形態の内燃機関の制御方法に基づくパワーステアリング14の作動/非作動状態、スロットル開度TA、オルタネータ1の発電量及び機関回転数NEのタイムチャートである。図4に示すように、時間T1にパワーステアリング14が非作動状態から作動状態に切り換えられると、ステップ101にてスロットル開度TAが補正量TAPS(=TA2−TA1)だけ増加せしめられる。また、ステップ104にてオルタネータ1の発電量の制御デューティF DUTYが補正係数KF PSON1だけ減少せしめられ、発電量が減少する。つまり、パワーステアリング14が非作動状態から作動状態に切り換えられるのに伴って機関回転数NEが低下するのと、電子スロットル4の開度TAが増加されると共にオルタネータ1の発電量が減少されるのに伴って機関回転数NEが上昇するのとが相殺される。その結果、オルタネータ1の発電量が減少されない場合に比べ、パワーステアリング14が非作動状態から作動状態に切り換えられる時(時間T1〜時間T2)の機関回転数NEの変動が低減される。
【0055】
また、時間T3にパワーステアリング14が作動状態から非作動状態に切り換えられると、ステップ108にて、スロットル開度TAが、パワーステアリング14の作動中に比べて補正量TAPS(=TA2−TA1)だけ減少せしめられる。また、ステップ111にてオルタネータ1の発電量の制御デューティF DUTYが補正係数KF PSOFF2だけ増加せしめられ、発電量が増加する。つまり、パワーステアリング14が作動状態から非作動状態に切り換えられるのに伴って機関回転数NEが上昇するのと、電子スロットル4の開度TAが減少されると共にオルタネータ1の発電量が増加されるのに伴って機関回転数NEが低下するのとが相殺される。その結果、オルタネータ1の発電量が増加されない場合に比べ、パワーステアリング14が作動状態から非作動状態に切り換えられる時(時間T3〜時間T4)の機関回転数NEの変動が低減される。
【0056】
本実施形態によれば、パワーステアリング14が非作動状態から作動状態に切り換えられる時(時間T1)に、ステップ101にて電子スロットル4の開度TAが増加されると共に、ステップ104にてオルタネータ1の発電量が減少される。そのため、パワーステアリング14が非作動状態から作動状態に切り換えられるのに伴って機関回転数NEが低下するのと、電子スロットル4の開度TAが増加されると共にオルタネータ1の発電量が減少されるのに伴って機関回転数NEが上昇するのとが相殺される。その結果、パワーステアリング14が非作動状態から作動状態に切り換えられる時(時間T1〜時間T2)の機関回転数NEの変動を低減することができる。
【0057】
更に本実施形態によれば、パワーステアリング14が作動状態から非作動状態に切り換えられる時(時間T3)に、ステップ108にて電子スロットル4の開度TAが減少されると共に、ステップ111にてオルタネータ1の発電量が増加される。そのため、パワーステアリング14が作動状態から非作動状態に切り換えられるのに伴って機関回転数NEが上昇するのと、電子スロットル4の開度TAが減少されると共にオルタネータ1の発電量が増加されるのに伴って機関回転数NEが低下するのとが相殺される。その結果、パワーステアリング14が作動状態から非作動状態に切り換えられる時(時間T3〜時間T4)の機関回転数NEの変動を低減することができる。
【0058】
更に本実施形態によれば、図3に示すようにオルタネータ1の発電量の制御デューティの補正係数KF PSON1、KF PSOFF2が機関回転数NEに応じて決定される。そのため、例えば電子スロットル4の開度が変更されてから実際に燃焼室に供給される吸入空気量が変化するまでに要する時間が長くなるような機関回転数NEが低いときにオルタネータ1の発電量の制御デューティの補正係数KF PSON1、KF PSOFF2を大きな値に設定することにより、実際に燃焼室に供給される吸入空気量の変化の遅れに伴って機関回転数NEが変動してしまうのを阻止することができる。
【0059】
以下、本発明の内燃機関の制御装置の第二の実施形態について説明する。本実施形態の構成は、図1に示した第一の実施形態の構成とほぼ同様である。図5はパワーステアリング14の作動油圧PPSとステップ101で使用されるスロットル開度補正量TAPSとの関係を示したマップである。第一の実施形態ではスロットル開度補正量TAPSが一定値とされていたが、本実施形態では、図5に示すようにパワーステアリング14の作動油圧PPSが増加するに従ってスロットル開度補正量TAPSが増加する。つまり、電子スロットル4の開度TAの補正量TAPSがパワーステアリング14の作動油圧に応じて決定される。
【0060】
本実施形態によれば、電子スロットル4の開度の補正量TAPSがパワーステアリング14の作動油圧PPSに応じて決定されるため、例えばパワーステアリング14の作動油圧が高く内燃機関にかかる負荷が高くなるときに電子スロットル4の開度の補正量TAPSを大きな値に設定することにより、電子スロットル4の開度TAの変更量の不足に伴って機関回転数NEが変動してしまうのを阻止することができる。また本実施形態によれば、温度等で変化するフリクション分も、温度補正することなく対応することができる。
【0061】
以下、本発明の内燃機関の制御装置の第三の実施形態について説明する。本実施形態の構成は、図1に示した第一の実施形態の構成とほぼ同様である。図6は機関回転数NEと制御デューティ補正係数KF PSON1との関係及びパワーステアリング14の作動油圧の変化率ΔPPSと制御デューティ補正係数KF PSON1との関係を示したマップである。また、図7は機関回転数NEと制御デューティ補正係数KF PSOFF2との関係及びパワーステアリング14の作動油圧の変化率ΔPPSと制御デューティ補正係数KF PSOFF2との関係を示したマップである。第一の実施形態では図3に示すように制御デューティ補正係数KF PSON1、KF PSOFF2が機関回転数NEのみに応じて決定されていたが、本実施形態では図6及び図7に示すように、制御デューティ補正係数KF PSON1、KF PSOFF2が機関回転数NEのみならず、パワーステアリング14の作動油圧にも応じて決定される。詳細には、パワーステアリング14の作動油圧が急激に上昇すると制御デューティ補正係数KF PSON1が大きい値となり(図6(b))、また、パワーステアリング14の作動油圧が急激に低下すると制御デューティ補正係数KF PSOFF2が大きい値となる(図7(b))。
【0062】
本実施形態によれば、オルタネータ1の発電量の制御デューティ補正係数KFPSON1、KF PSOFF2がパワーステアリング14の作動油圧PPS(ΔPPS)に応じて決定される。そのため、例えばパワーステアリング14の作動油圧PPSが急激に高くなり、内燃機関にかかる負荷が急激に高くなるときにオルタネータ1の発電量の制御デューティ補正係数KF PSON1を大きな値に設定することにより、オルタネータ1の発電量の変更量の不足に伴って機関回転数NEが変動してしまうのを阻止することができる。
【0063】
以下、本発明の内燃機関の制御装置の第四の実施形態について説明する。図8は本発明の内燃機関の制御装置の第四の実施形態の構成図である。図8において、図1に示した参照番号と同一の参照番号は、図1に示した部品又は部分と同一の部品又は部分を示しており、20はアクセルペダルに関連してその開度を制御可能なスロットル、21はアイドルスピードコントロールバルブである。本実施形態の構成は図1に示した第一の実施形態の構成とほぼ同様であるため、第一の実施形態とほぼ同様の効果を奏することができる。
【0064】
詳細には、本実施形態によれば、パワーステアリング14が非作動状態から作動状態に切り換えられる時に、アイドルスピードコントロールバルブ21の開度が増加されると共に、オルタネータ1の発電量が減少される。そのため、パワーステアリング14が非作動状態から作動状態に切り換えられるのに伴って機関回転数NEが低下するのと、アイドルスピードコントロールバルブ21の開度が増加されると共にオルタネータ1の発電量が減少されるのに伴って機関回転数NEが上昇するのとが相殺される。その結果、パワーステアリング14が非作動状態から作動状態に切り換えられる時の機関回転数NEの変動を低減することができる。
【0065】
更に本実施形態によれば、パワーステアリング14が作動状態から非作動状態に切り換えられる時に、アイドルスピードコントロールバルブ21の開度が減少されると共に、オルタネータ1の発電量が増加される。そのため、パワーステアリング14が作動状態から非作動状態に切り換えられるのに伴って機関回転数NEが上昇するのと、アイドルスピードコントロールバルブ21の開度が減少されると共にオルタネータ1の発電量が増加されるのに伴って機関回転数NEが低下するのとが相殺される。その結果、パワーステアリング14が作動状態から非作動状態に切り換えられる時の機関回転数NEの変動を低減することができる。
【0066】
更に本実施形態によれば、図3に示す第一の実施形態の場合と同様に、オルタネータ1の発電量の制御デューティの補正係数KF PSON1、KF PSOFF2が機関回転数NEに応じて決定される。そのため、例えばアイドルスピードコントロールバルブ21の開度が変更されてから実際に燃焼室に供給される吸入空気量が変化するまでに要する時間が長くなるような機関回転数NEが低いときにオルタネータ1の発電量の制御デューティの補正係数KF PSON1、KF PSOFF2を大きな値に設定することにより、実際に燃焼室に供給される吸入空気量の変化の遅れに伴って機関回転数NEが変動してしまうのを阻止することができる。
【0067】
以下、本発明の内燃機関の制御装置の第五の実施形態について説明する。本実施形態の構成は、図8に示した第四の実施形態の構成とほぼ同様である。本実施形態では、図5に示した第二の実施形態の場合とほぼ同様に、パワーステアリング14の作動油圧PPSが増加するに従ってアイドルスピードコントロールバルブ21の開度の補正量が増加する。つまり、アイドルスピードコントロールバルブ21の開度の補正量がパワーステアリング14の作動油圧に応じて決定される。
【0068】
本実施形態によれば、アイドルスピードコントロールバルブ21の開度の補正量がパワーステアリング14の作動油圧PPSに応じて決定されるため、例えばパワーステアリング14の作動油圧が高く内燃機関にかかる負荷が高くなるときにアイドルスピードコントロールバルブ21の開度の補正量を大きな値に設定することにより、アイドルスピードコントロールバルブ21の開度の変更量の不足に伴って機関回転数NEが変動してしまうのを阻止することができる。また本実施形態によれば、温度等で変化するフリクション分も、温度補正することなく対応することができる。
【0069】
以下、本発明の内燃機関の制御装置の第六の実施形態について説明する。本実施形態の構成は、図8に示した第四の実施形態の構成とほぼ同様である。本実施形態では、図6及び図7に示した第三の実施形態の場合とほぼ同様に、制御デューティ補正係数KF PSON1、KF PSOFF2が機関回転数NEのみならず、パワーステアリング14の作動油圧にも応じて決定される。詳細には、パワーステアリング14の作動油圧が急激に上昇すると制御デューティ補正係数KF PSON1が大きい値となり(図6(b))、また、パワーステアリング14の作動油圧が急激に低下すると制御デューティ補正係数KF PSOFF2が大きい値となる(図7(b))。
【0070】
本実施形態によれば、オルタネータ1の発電量の制御デューティ補正係数KFPSON1、KF PSOFF2がパワーステアリング14の作動油圧PPS(ΔPPS)に応じて決定される。そのため、例えばパワーステアリング14の作動油圧PPSが急激に高くなり、内燃機関にかかる負荷が急激に高くなるときにオルタネータ1の発電量の制御デューティ補正係数KF PSON1を大きな値に設定することにより、オルタネータ1の発電量の変更量の不足に伴って機関回転数NEが変動してしまうのを阻止することができる。
【0071】
以下、本発明の内燃機関の制御装置の第七の実施形態について説明する。本実施形態の構成は、図1に示した第一の実施形態の構成とほぼ同様である。図9は本実施形態の内燃機関の制御方法を示したフローチャートである。図9に示すように、このルーチンが開始されると、まずステップ200において、エアコンディショナ12のスイッチがONされているか否かが判断される。YESのときにはステップ201に進み、NOのときにはステップ210に進む。ステップ201では、スロットル開度TAが、機関要求負荷等に基づいて算出された通常の要求スロットル開度TA’とエアコンディショナ12の作動に伴うスロットル開度補正量TAACとの和とされる(TA←TA’+TAAC)。次いでステップ202では、エアコンディショナ12が作動状態にある継続時間を示すカウンタTACONが零であるか否かが判断される。YESのときにはステップ203に進み、NOのときにはステップ204に進む。
【0072】
ステップ203では、機関回転数センサ8により検出された機関回転数NEと図10に示すマップとに基づいて制御デューティ補正係数KF ACON1が算出される。図10は機関回転数NEと制御デューティ補正係数KF ACON1及びKF ACOFF2との関係を示したマップである。ステップ204では、オルタネータ1の発電量の制御デューティF DUTYが制御デューティ補正係数KF ACON1だけ減少せしめられる(F DUTY←F DUTY−KFACON1)。次いでステップ205では、制御デューティ補正係数KF ACON1が、零でガードされつつ所定値KF ACON11だけ減少せしめられる(KF PSON1←KF PSON1−KF PSON11)。次いでステップ206では、カウンタTACONがインクリメントされる。次いでステップ207では、カウンタTACONが閾値KTACONより大きくなったか否かが判断される。YESのときにはステップ208に進み、NOのときにはステップ209に進む。ステップ208では、エアコンディショナ12が実際に作動されていることを示すフラグがたてられる(XAC←1)。ステップ209では、エアコンディショナ12が非作動状態にある継続時間を示すカウンタTACOFFが零にされる(TACOFF←0)。
【0073】
ステップ210では、スロットル開度TAが、機関要求負荷等に基づいて算出された通常の要求スロットル開度TA’とされる(TA←TA’)。次いでステップ211では、カウンタTPSOFFが零であるか否かが判断される。YESのときにはステップ212に進み、NOのときにはステップ213に進む。ステップ212では、機関回転数センサ8により検出された機関回転数NEと図10に示すマップとに基づいて制御デューティ補正係数KF ACOFF2が算出される。ステップ213では、オルタネータ1の発電量の制御デューティF DUTYが制御デューティ補正係数KF ACOFF2だけ増加せしめられる(F DUTY←F DUTY+KF ACOFF2)。次いでステップ214では、制御デューティ補正係数KF ACOFF2が、零でガードされつつ所定値KFACOFF22だけ減少せしめられる(KF ACOFF2←KF ACOFF2−KF ACOFF22)。次いでステップ215では、カウンタTPSOFFがインクリメントされる。次いでステップ216では、カウンタTACOFFが閾値KTACOFFより大きくなったか否かが判断される。YESのときにはステップ217に進み、NOのときにはステップ218に進む。ステップ217では、エアコンディショナ12が実際に非作動であることを示すフラグがたてられる(XAC←0)。ステップ218では、カウンタTACONが零にされる(TPSON←0)。
【0074】
図11は本実施形態の内燃機関の制御方法に基づくエアコンディショナ12のスイッチのON/OFF、スロットル開度TA、オルタネータ1の発電量、エアコンディショナ12が実際に作動されているか否か(XAC=0/XAC=1)及び機関回転数NEのタイムチャートである。図11に示すように、時間T5にエアコンディショナ12のスイッチがOFFからONに切り換えられると、ステップ201にてスロットル開度TAが補正量TAAC(=TA4−TA3)だけ増加せしめられる。また、ステップ204にてオルタネータ1の発電量の制御デューティF DUTYが補正係数KF ACON1だけ減少せしめられ、発電量が減少する。次いでステップ207にてYESと判断された時間T6にエアコンディショナ12が非作動状態から作動状態に実際に切り換えられる。つまり、エアコンディショナ12が非作動状態から作動状態に切り換えられるのに伴って機関回転数NEが低下するのと、電子スロットル4の開度TAが増加されると共にオルタネータ1の発電量が減少されるのに伴って機関回転数NEが上昇するのとが相殺される。その結果、オルタネータ1の発電量が減少されない場合(図11(e)の一点鎖線)に比べ、エアコンディショナ12が非作動状態から作動状態に切り換えられる時(時間T5〜時間T7)の機関回転数NEの変動が低減される。
【0075】
また、時間T8にエアコンディショナ12がのスイッチがONからOFFに切り換えられると、ステップ210にて、スロットル開度TAが、エアコンディショナ12の作動中に比べて補正量TAAC(=TA4−TA3)だけ減少せしめられる。また、ステップ213にてオルタネータ1の発電量の制御デューティFDUTYが補正係数KF ACOFF2だけ増加せしめられ、発電量が増加する。次いでステップ216にてYESと判断された時間T9にエアコンディショナ12が作動状態から非作動状態に実際に切り換えられる。つまり、エアコンディショナ12が作動状態から非作動状態に切り換えられるのに伴って機関回転数NEが上昇するのと、電子スロットル4の開度TAが減少されると共にオルタネータ1の発電量が増加されるのに伴って機関回転数NEが低下するのとが相殺される。その結果、オルタネータ1の発電量が増加されない場合(図11(e)の一点鎖線)に比べ、エアコンディショナ12が作動状態から非作動状態に切り換えられる時(時間T8〜時間T10)の機関回転数NEの変動が低減される。
【0076】
本実施形態によれば、エアコンディショナ12が非作動状態から作動状態に切り換えられる時(時間T5〜時間T7)に、ステップ201にて電子スロットル4の開度が増加されると共に、ステップ204にてオルタネータ1の発電量が減少される。そのため、エアコンディショナ12が非作動状態から作動状態に切り換えられるのに伴って機関回転数NEが低下するのと、電子スロットル4の開度TAが増加されると共にオルタネータ1の発電量が減少されるのに伴って機関回転数NEが上昇するのとが相殺される。その結果、エアコンディショナ12が非作動状態から作動状態に切り換えられる時(時間T5〜時間T7)の機関回転数NEの変動を低減することができる。
【0077】
更に本実施形態によれば、エアコンディショナ12を非作動状態から作動状態に切り換えるべき制御命令が出された後、つまり、エアコンディショナ12のスイッチがOFFからONに切り換えられた後であってステップ208にてエアコンディショナ12が非作動状態から作動状態に実際に切り換えられる前(時間T5〜時間T6)に、ステップ201にて電子スロットル4の開度TAが増加されると共にステップ204にてオルタネータ1の発電量が減少される。そのため、電子スロットル4の開度TAが増加されてから実際に燃焼室に供給される吸入空気量が増加するまでに時間を要する場合であっても、図11(e)に一点鎖線で示すように燃焼室に供給される吸入空気量の増加の遅れに伴って機関回転数NEが変動してしまうのを阻止することができる。
【0078】
更に本実施形態によれば、エアコンディショナ12が作動状態から非作動状態に切り換えられる時(時間T8〜時間T10)に、ステップ210にて電子スロットル4の開度が減少されると共に、ステップ213にてオルタネータ1の発電量が増加される。そのため、エアコンディショナ12が作動状態から非作動状態に切り換えられるのに伴って機関回転数NEが上昇するのと、電子スロットル4の開度TAが減少されると共にオルタネータ1の発電量が増加されるのに伴って機関回転数NEが低下するのとが相殺される。その結果、エアコンディショナ12が作動状態から非作動状態に切り換えられる時(時間T8〜時間T10)の機関回転数NEの変動を低減することができる。
【0079】
更に本実施形態によれば、エアコンディショナ12を作動状態から非作動状態に切り換えるべき制御命令が出された後、つまり、エアコンディショナ12のスイッチがONからOFFに切り換えられた後であってステップ217にてエアコンディショナ12が作動状態から非作動状態に実際に切り換えられる前(時間T8〜時間T9)に、ステップ210にて電子スロットル4の開度TAが減少されると共にステップ213にてオルタネータ1の発電量が増加される。そのため、電子スロットル4の開度TAが減少されてから実際に燃焼室に供給される吸入空気量が減少するまでに時間を要する場合であっても、図11(e)に一点鎖線で示すように燃焼室に供給される吸入空気量の減少の遅れに伴って機関回転数NEが変動してしまうのを阻止することができる。
【0080】
以下、本発明の内燃機関の制御装置の第八の実施形態について説明する。本実施形態の構成は、図8に示した第四の実施形態の構成とほぼ同様である。つまり、本実施形態の構成は、電子スロットル4の代わりにスロットル20及びアイドルスピードコントロールバルブ21が設けられている点を除き第七の実施形態の構成とほぼ同様である。そのため、本実施形態によれば第七の実施形態とほぼ同様の効果を奏することができる。
【0081】
詳細には、本実施形態によれば、エアコンディショナ12が非作動状態から作動状態に切り換えられる時に、アイドルスピードコントロールバルブ21の開度が増加されると共に、オルタネータ1の発電量が減少される。そのため、エアコンディショナ12が非作動状態から作動状態に切り換えられるのに伴って機関回転数NEが低下するのと、アイドルスピードコントロールバルブ21の開度が増加されると共にオルタネータ1の発電量が減少されるのに伴って機関回転数NEが上昇するのとが相殺される。その結果、エアコンディショナ12が非作動状態から作動状態に切り換えられる時の機関回転数NEの変動を低減することができる。
【0082】
更に本実施形態によれば、エアコンディショナ12を非作動状態から作動状態に切り換えるべき制御命令が出された後、つまり、エアコンディショナ12のスイッチがOFFからONに切り換えられた後であってエアコンディショナ12が非作動状態から作動状態に実際に切り換えられる前に、アイドルスピードコントロールバルブ21の開度が増加されると共にオルタネータ1の発電量が減少される。そのため、アイドルスピードコントロールバルブ21の開度が増加されてから実際に燃焼室に供給される吸入空気量が増加するまでに時間を要する場合であっても、燃焼室に供給される吸入空気量の増加の遅れに伴って機関回転数NEが変動してしまうのを阻止することができる。
【0083】
更に本実施形態によれば、エアコンディショナ12が作動状態から非作動状態に切り換えられる時に、アイドルスピードコントロールバルブ21の開度が減少されると共に、オルタネータ1の発電量が増加される。そのため、エアコンディショナ12が作動状態から非作動状態に切り換えられるのに伴って機関回転数NEが上昇するのと、アイドルスピードコントロールバルブ21の開度が減少されると共にオルタネータ1の発電量が増加されるのに伴って機関回転数NEが低下するのとが相殺される。その結果、エアコンディショナ12が作動状態から非作動状態に切り換えられる時の機関回転数NEの変動を低減することができる。
【0084】
更に本実施形態によれば、エアコンディショナ12を作動状態から非作動状態に切り換えるべき制御命令が出された後、つまり、エアコンディショナ12のスイッチがONからOFFに切り換えられた後であってエアコンディショナ12が作動状態から非作動状態に実際に切り換えられる前に、アイドルスピードコントロールバルブ21の開度が減少されると共にオルタネータ1の発電量が増加される。そのため、アイドルスピードコントロールバルブ21の開度が減少されてから実際に燃焼室に供給される吸入空気量が減少するまでに時間を要する場合であっても、燃焼室に供給される吸入空気量の減少の遅れに伴って機関回転数NEが変動してしまうのを阻止することができる。
【0085】
以下、本発明の内燃機関の制御装置の第九の実施形態について説明する。本実施形態の構成は、図1に示した第一の実施形態の構成とほぼ同様である。図12は本実施形態の内燃機関の制御方法を示したフローチャートである。図12に示すように、このルーチンが開始されると、まずステップ300において、機関アイドル運転中であるか否かが判断される。YESのときにはステップ301に進み、NOのときにはこのルーチンを終了する。ステップ301では、自動変速機11のレンジがニュートラルレンジにあるか否かが判断される。YESのときにはステップ302に進み、NOのときにはステップ306に進む。ステップ302では、スロットル開度TAが、機関アイドル運転時のニュートラルレンジ用スロットル開度TANIDLに設定される(TA←TANIDL)。次いでステップ303では、機関回転数センサ8により検出された実際の機関回転数RNEと目標機関回転数TNEとの差分ΔNE(=RNE−TNE)が算出される。ステップ304では、機関回転数の差分ΔNEと図13に示すマップとに基づいて制御デューティ補正係数KF ATN1が算出される。図13は機関回転数の差分ΔNEと制御デューティ補正係数KF ATN1及びKF ATD2との関係を示したマップである。ステップ305では、オルタネータ1の発電量の制御デューティF DUTYが制御デューティ補正係数KF ATN1だけ変更せしめられる(F DUTY←F DUTY+KF ATN1)。
【0086】
ステップ306では、自動変速機11のレンジがドライブレンジにあるか否かが判断される。YESのときにはステップ307に進み、NOのときにはこのルーチンを終了する。ステップ307では、スロットル開度TAが、機関アイドル運転時のドライブレンジ用スロットル開度TADIDLに設定される(TA←TADIDL)。次いでステップ308では、機関回転数センサ8により検出された実際の機関回転数RNEと目標機関回転数TNEとの差分ΔNE(=RNE−TNE)が算出される。ステップ309では、機関回転数の差分ΔNEと図13に示すマップとに基づいて制御デューティ補正係数KF ATD2が算出される。ステップ310では、オルタネータ1の発電量の制御デューティF DUTYが制御デューティ補正係数KF ATD2だけ変更せしめられる(F DUTY←F DUTY+KF ATD2)。
【0087】
図14は本実施形態の内燃機関の制御方法に基づく自動変速機11のレンジ、スロットル開度TA、目標機関回転数TNE、実際の機関回転数RNE、機関回転数の差分ΔNE及びオルタネータ1の発電量のタイムチャートである。図14に示すように、時間T11に自動変速機11のレンジがNレンジからDレンジに切り換えられると、ステップ302にてスロットル開度TAが機関アイドル運転時のニュートラルレンジ用スロットル開度TANIDLに設定され(TA←TANIDL)、内燃機関にかかる負荷の増加に対応すべく所定値(=TADIDL−TANIDL)だけ増加せしめられる。また、目標機関回転数TNEが所定値(=TNEN−TNED)だけ減少せしめられる。更に、ステップ303にて実際の機関回転数RNEと目標機関回転数TNEとの差分ΔNE(=RNE−TNE)が算出され、機関回転数の差分ΔNEが零になるようにステップ305にてオルタネータ1の発電量の制御デューティF DUTYが制御デューティ補正係数KF ATN1だけ変更せしめられる(F DUTY←F DUTY+KF ATN1)。制御デューティF DUTYの変更(F DUTY←F DUTY+KF ATN1)は、機関回転数の差分ΔNEが零になるまで継続される(時間T11〜時間T12)。
【0088】
また、時間T13に自動変速機11のレンジがDレンジからNレンジに切り換えられると、ステップ307にてスロットル開度TAが機関アイドル運転時のドライブレンジ用スロットル開度TADIDLに設定され(TA←TADIDL)、内燃機関にかかる負荷の増加に対応すべく所定値(=TADIDL−TANIDL)だけ減少せしめられる。また、目標機関回転数TNEが所定値(=TNEN−TNED)だけ増加せしめられる。更に、ステップ308にて実際の機関回転数RNEと目標機関回転数TNEとの差分ΔNE(=RNE−TNE)が算出され、機関回転数の差分ΔNEが零になるようにステップ310にてオルタネータ1の発電量の制御デューティF DUTYが制御デューティ補正係数KF ATD2だけ変更せしめられる(F DUTY←F DUTY+KF ATD2)。制御デューティF DUTYの変更(F DUTY←F DUTY+KF ATD2)は、機関回転数の差分ΔNEが零になるまで継続される(時間T13〜時間T14)。
【0089】
本実施形態によれば、内燃機関にかかる負荷の低い状態と高い状態との間で自動変速機11のレンジが切り換えられる時(時間T11、時間T13)に、目標機関回転数TNEの変化に応じて電子スロットル4の開度TAが変更され、ステップ305及びステップ310にて実際の機関回転数RNEが目標機関回転数TNEに一致するように、つまり、機関回転数の差分ΔNEが零になるようにオルタネータ1の発電量が変更される。そのため、内燃機関にかかる負荷の低い状態と高い状態との間で自動変速機11のレンジが切り換えられる時(時間T11〜時間T12、時間T13〜時間T14)に、目標機関回転数の変化に応じて電子スロットルの開度のみが変更される場合であって電子スロットルの開度が変更されてから実際に燃焼室に供給される吸入空気量が変化するのに長い時間を要する場合に比べ、実際の機関回転数RNEを目標機関回転数TNEに迅速に一致させることができる。また、自動変速機11のレンジがNレンジからDレンジに切り換えられる時にオルタネータ1の発電量を増加させて負荷をかけるため、機関回転数NEの飛び出し感を小さくすることができる。このことは、機関回転数NEが高くなる冷間時に特に顕著になる。
【0090】
以下、本発明の内燃機関の制御装置の第10の実施形態について説明する。本実施形態の構成は、図8に示した第四の実施形態の構成とほぼ同様である。つまり、本実施形態の構成は、電子スロットル4の代わりにスロットル20及びアイドルスピードコントロールバルブ21が設けられている点を除き第九の実施形態の構成とほぼ同様である。そのため、本実施形態によれば第九の実施形態とほぼ同様の効果を奏することができる。
【0091】
詳細には、本実施形態によれば、内燃機関にかかる負荷の低い状態と高い状態との間で自動変速機11のレンジが切り換えられる時に、目標機関回転数の変化に応じてアイドルスピードコントロールバルブ21の開度が変更され、実際の機関回転数が目標機関回転数に一致するように、つまり、実際の機関回転数と目標機関回転数との差分が零になるようにオルタネータ1の発電量が変更される。そのため、内燃機関にかかる負荷の低い状態と高い状態との間で自動変速機11のレンジが切り換えられる時に、目標機関回転数の変化に応じてアイドルスピードコントロールバルブの開度のみが変更される場合であってアイドルスピードコントロールバルブの開度が変更されてから実際に燃焼室に供給される吸入空気量が変化するのに長い時間を要する場合に比べ、実際の機関回転数を目標機関回転数に迅速に一致させることができる。また、自動変速機11のレンジがNレンジからDレンジに切り換えられる時にオルタネータ1の発電量を増加させて負荷をかけるため、機関回転数NEの飛び出し感を小さくすることができる。このことは、機関回転数NEが高くなる冷間時に特に顕著になる。
【0092】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明によれば、パワーステアリングが非作動状態から作動状態に切り換えられるのに伴って機関回転数が低下するのと、電子スロットルの開度が増加されると共にオルタネータの発電量が減少されるのに伴って機関回転数が上昇するのとが相殺される。その結果、パワーステアリングが非作動状態から作動状態に切り換えられる時の機関回転数の変動を低減することができる。
【0093】
請求項2に記載の発明によれば、パワーステアリングが作動状態から非作動状態に切り換えられるのに伴って機関回転数が上昇するのと、電子スロットルの開度が減少されると共にオルタネータの発電量が増加されるのに伴って機関回転数が低下するのとが相殺される。その結果、パワーステアリングが作動状態から非作動状態に切り換えられる時の機関回転数の変動を低減することができる。
【0094】
請求項1又は2に記載の発明によれば、例えば電子スロットルの開度が変更されてから実際に燃焼室に供給される吸入空気量が変化するまでに要する時間が長くなるような機関回転数が低いときにオルタネータの発電量の変更量を大きな値に設定することにより、実際に燃焼室に供給される吸入空気量の変化の遅れに伴って機関回転数が変動してしまうのを阻止することができる。
【0095】
請求項3に記載の発明によれば、例えばパワーステアリングの作動油圧が高く内燃機関にかかる負荷が高くなるときに電子スロットルの開度の変更量を大きな値に設定することにより、電子スロットルの開度の変更量の不足に伴って機関回転数が変動してしまうのを阻止することができる。
【0096】
請求項4に記載の発明によれば、例えばパワーステアリングの作動油圧が高く内燃機関にかかる負荷が高くなるときにオルタネータの発電量の変更量を大きな値に設定することにより、オルタネータの発電量の変更量の不足に伴って機関回転数が変動してしまうのを阻止することができる。
【0097】
請求項5に記載の発明によれば、パワーステアリングが非作動状態から作動状態に切り換えられるのに伴って機関回転数が低下するのと、アイドルスピードコントロールバルブの開度が増加されると共にオルタネータの発電量が減少されるのに伴って機関回転数が上昇するのとが相殺される。その結果、パワーステアリングが非作動状態から作動状態に切り換えられる時の機関回転数の変動を低減することができる。
【0098】
請求項6に記載の発明によれば、パワーステアリングが作動状態から非作動状態に切り換えられるのに伴って機関回転数が上昇するのと、アイドルスピードコントロールバルブの開度が減少されると共にオルタネータの発電量が増加されるのに伴って機関回転数が低下するのとが相殺される。その結果、パワーステアリングが作動状態から非作動状態に切り換えられる時の機関回転数の変動を低減することができる。
【0099】
請求項5又は6に記載の発明によれば、例えばアイドルスピードコントロールバルブの開度が変更されてから実際に燃焼室に供給される吸入空気量が変化するまでに要する時間が長くなるような機関回転数が低いときにオルタネータの発電量の変更量を大きな値に設定することにより、実際に燃焼室に供給される吸入空気量の変化の遅れに伴って機関回転数が変動してしまうのを阻止することができる。
【0100】
請求項7に記載の発明によれば、例えばパワーステアリングの作動油圧が高く内燃機関にかかる負荷が高くなるときにアイドルスピードコントロールバルブの開度の変更量を大きな値に設定することにより、アイドルスピードコントロールバルブの開度の変更量の不足に伴って機関回転数が変動してしまうのを阻止することができる。
【0101】
請求項8に記載の発明によれば、例えばパワーステアリングの作動油圧が高く内燃機関にかかる負荷が高くなるときにオルタネータの発電量の変更量を大きな値に設定することにより、オルタネータの発電量の変更量の不足に伴って機関回転数が変動してしまうのを阻止することができる。
【0102】
請求項9に記載の発明によれば、エアコンディショナが非作動状態から作動状態に切り換えられるのに伴って機関回転数が低下するのと、電子スロットルの開度が増加されると共にオルタネータの発電量が減少されるのに伴って機関回転数が上昇するのとが相殺される。その結果、エアコンディショナが非作動状態から作動状態に切り換えられる時の機関回転数の変動を低減することができる。
【0103】
請求項10に記載の発明によれば、電子スロットルの開度が増加されてから実際に燃焼室に供給される吸入空気量が増加するまでに時間を要する場合であっても、燃焼室に供給される吸入空気量の増加の遅れに伴って機関回転数が変動してしまうのを阻止することができる。
【0104】
請求項11に記載の発明によれば、エアコンディショナが作動状態から非作動状態に切り換えられるのに伴って機関回転数が上昇するのと、電子スロットルの開度が減少されると共にオルタネータの発電量が増加されるのに伴って機関回転数が低下するのとが相殺される。その結果、エアコンディショナが作動状態から非作動状態に切り換えられる時の機関回転数の変動を低減することができる。
【0105】
請求項12に記載の発明によれば、電子スロットルの開度が減少されてから実際に燃焼室に供給される吸入空気量が減少するまでに時間を要する場合であっても、燃焼室に供給される吸入空気量の減少の遅れに伴って機関回転数が変動してしまうのを阻止することができる。
【0106】
請求項13に記載の発明によれば、エアコンディショナが非作動状態から作動状態に切り換えられるのに伴って機関回転数が低下するのと、アイドルスピードコントロールバルブの開度が増加されると共にオルタネータの発電量が減少されるのに伴って機関回転数が上昇するのとが相殺される。その結果、エアコンディショナが非作動状態から作動状態に切り換えられる時の機関回転数の変動を低減することができる。
【0107】
請求項14に記載の発明によれば、アイドルスピードコントロールバルブの開度が増加されてから実際に燃焼室に供給される吸入空気量が増加するまでに時間を要する場合であっても、燃焼室に供給される吸入空気量の増加の遅れに伴って機関回転数が変動してしまうのを阻止することができる。
【0108】
請求項15に記載の発明によれば、エアコンディショナが作動状態から非作動状態に切り換えられるのに伴って機関回転数が上昇するのと、アイドルスピードコントロールバルブの開度が減少されると共にオルタネータの発電量が増加されるのに伴って機関回転数が低下するのとが相殺される。その結果、エアコンディショナが作動状態から非作動状態に切り換えられる時の機関回転数の変動を低減することができる。
【0109】
請求項16に記載の発明によれば、アイドルスピードコントロールバルブの開度が減少されてから実際に燃焼室に供給される吸入空気量が減少するまでに時間を要する場合であっても、燃焼室に供給される吸入空気量の減少の遅れに伴って機関回転数が変動してしまうのを阻止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の内燃機関の制御装置の第一の実施形態の構成図である。
【図2】第一の実施形態の内燃機関の制御方法を示したフローチャートである。
【図3】機関回転数NEと制御デューティ補正係数KF PSON1及びKF PSOFF2との関係を示したマップである。
【図4】第一の実施形態の内燃機関の制御方法に基づくパワーステアリング14の作動/非作動状態、スロットル開度TA、オルタネータ1の発電量及び機関回転数NEのタイムチャートである。
【図5】パワーステアリング14の作動油圧PPSとステップ101で使用されるスロットル開度補正量TAPSとの関係を示したマップである。
【図6】機関回転数NEと制御デューティ補正係数KF PSON1との関係及びパワーステアリング14の作動油圧の変化率ΔPPSと制御デューティ補正係数KFPSON1との関係を示したマップである。
【図7】機関回転数NEと制御デューティ補正係数KF PSOFF2との関係及びパワーステアリング14の作動油圧の変化率ΔPPSと制御デューティ補正係数KF PSOFF2との関係を示したマップである。
【図8】本発明の内燃機関の制御装置の第四の実施形態の構成図である。
【図9】第七の実施形態の内燃機関の制御方法を示したフローチャートである。
【図10】機関回転数NEと制御デューティ補正係数KF ACON1及びKF ACOFF2との関係を示したマップである。
【図11】第七の実施形態の内燃機関の制御方法に基づくエアコンディショナ12のスイッチのON/OFF、スロットル開度TA、オルタネータ1の発電量、エアコンディショナ12が実際に作動されているか否か(XAC=0/XAC=1)及び機関回転数NEのタイムチャートである。
【図12】第九の実施形態の内燃機関の制御方法を示したフローチャートである。
【図13】機関回転数の差分ΔNEと制御デューティ補正係数KF ATN1及びKF ATD2との関係を示したマップである。
【図14】第九の実施形態の内燃機関の制御方法に基づく自動変速機11のレンジ、スロットル開度TA、目標機関回転数TNE、実際の機関回転数RNE、機関回転数の差分ΔNE及びオルタネータ1の発電量のタイムチャートである。
【符号の説明】
1…オルタネータ
2…内燃機関本体
4…電子スロットル
5…バッテリ
6…電圧計
8…機関回転数センサ
11…自動変速機
12…エアコンディショナ
14…パワーステアリング
16…アクセルペダル
18…ECU
Claims (16)
- 発電を行うためのオルタネータと、オルタネータの発電量を変更可能な発電量変更手段と、アクセルペダルとは無関係にその開度を制御可能な電子スロットルと、パワーステアリングとを具備し、前記パワーステアリングが非作動状態から作動状態に切り換えられる時に、前記電子スロットルの開度が増加されると共に、前記オルタネータの発電量が減少されるようにした内燃機関の制御装置において、前記オルタネータの発電量の変更量が機関回転数に応じて決定されることを特徴とする内燃機関の制御装置。
- 発電を行うためのオルタネータと、オルタネータの発電量を変更可能な発電量変更手段と、アクセルペダルとは無関係にその開度を制御可能な電子スロットルと、パワーステアリングとを具備し、前記パワーステアリングが作動状態から非作動状態に切り換えられる時に、前記電子スロットルの開度が減少されると共に、前記オルタネータの発電量が増加されるようにした内燃機関の制御装置において、前記オルタネータの発電量の変更量が機関回転数に応じて決定されることを特徴とする内燃機関の制御装置。
- 前記パワーステアリングが油圧により作動され、前記電子スロットルの開度の変更量が前記パワーステアリングの作動油圧に応じて決定される請求項1又は2に記載の内燃機関の制御装置。
- 前記パワーステアリングが油圧により作動され、前記オルタネータの発電量の変更量がパワーステアリングの作動油圧に応じて決定される請求項1又は2に記載の内燃機関の制御装置。
- 発電を行うためのオルタネータと、オルタネータの発電量を変更可能な発電量変更手段と、アクセルペダルとは無関係にその開度を制御可能なアイドルスピードコントロールバルブと、パワーステアリングとを具備し、前記パワーステアリングが非作動状態から作動状態に切り換えられる時に、前記アイドルスピードコントロールバルブの開度が増加されると共に、前記オルタネータの発電量が減少されるようにした内燃機関の制御装置において、前記オルタネータの発電量の変更量が機関回転数に応じて決定されることを特徴とする内燃機関の制御装置。
- 発電を行うためのオルタネータと、オルタネータの発電量を変更可能な発電量変更手段と、アクセルペダルとは無関係にその開度を制御可能なアイドルスピードコントロールバルブと、パワーステアリングとを具備し、前記パワーステアリングが作動状態から非作動状態に切り換えられる時に、前記アイドルスピードコントロールバルブの開度が減少されると共に、前記オルタネータの発電量が増加されるようにした内燃機関の制御装置において、前記オルタネータの発電量の変更量が機関回転数に応じて決定されることを特徴とする内燃機関の制御装置。
- 前記パワーステアリングが油圧により作動され、前記アイドルスピードコントロールバルブの開度の変更量が前記パワーステアリングの作動油圧に応じて決定される請求項5又は6に記載の内燃機関の制御装置。
- 前記パワーステアリングが油圧により作動され、前記オルタネータの発電量の変更量がパワーステアリングの作動油圧に応じて決定される請求項5又は6に記載の内燃機関の制御装置。
- 発電を行うためのオルタネータと、オルタネータの発電量を変更可能な発電量変更手段と、アクセルペダルとは無関係にその開度を制御可能な電子スロットルと、エアコンディショナとを具備し、前記エアコンディショナが非作動状態から作動状態に切り換えられる時に、前記電子スロットルの開度が増加されると共に、前記オルタネータの発電量が減少されるようにした内燃機関の制御装置において、前記オルタネータの発電量の変更量が機関回転数に応じて決定されることを特徴とする内燃機関の制御装置。
- 前記エアコンディショナを非作動状態から作動状態に切り換えるべき制御命令が出された後であって前記エアコンディショナが非作動状態から作動状態に実際に切り換えられる前に、前記電子スロットルの開度が増加されると共に、前記オルタネータの発電量が減少されるようにした請求項9に記載の内燃機関の制御装置。
- 発電を行うためのオルタネータと、オルタネータの発電量を変更可能な発電量変更手段と、アクセルペダルとは無関係にその開度を制御可能な電子スロットルと、エアコンディショナとを具備し、前記エアコンディショナが作動状態から非作動状態に切り換えられる時に、前記電子スロットルの開度が減少されると共に、前記オルタネータの発電量が増加されるようにした内燃機関の制御装置において、前記オルタネータの発電量の変更量が機関回転数に応じて決定されることを特徴とする内燃機関の制御装置。
- 前記エアコンディショナを作動状態から非作動状態に切り換えるべき制御命令が出された後であって前記エアコンディショナが作動状態から非作動状態に実際に切り換えられる前に、前記電子スロットルの開度が減少されると共に、前記オルタネータの発電量が増加されるようにした請求項11に記載の内燃機関の制御装置。
- 発電を行うためのオルタネータと、オルタネータの発電量を変更可能な発電量変更手段と、アクセルペダルとは無関係にその開度を制御可能なアイドルスピードコントロールバルブと、エアコンディショナとを具備し、前記エアコンディショナが非作動状態から作動状態に切り換えられる時に、前記アイドルスピードコントロールバルブの開度が増加されると共に、前記オルタネータの発電量が減少されるようにした内燃機関の制御装置において、前記オルタネータの発電量の変更量が機関回転数に応じて決定されることを特徴とする内燃機関の制御装置。
- 前記エアコンディショナを非作動状態から作動状態に切り換えるべき制御命令が出された後であって前記エアコンディショナが非作動状態から作動状態に実際に切り換えられる前に、前記アイドルスピードコントロールバルブの開度が増加されると共に、前記オルタネータの発電量が減少されるようにした請求項13に記載の内燃機関の制御装置。
- 発電を行うためのオルタネータと、オルタネータの発電量を変更可能な発電量変更手段と、アクセルペダルとは無関係にその開度を制御可能なアイドルスピードコントロールバルブと、エアコンディショナとを具備し、前記エアコンディショナが作動状態から非作動状態に切り換えられる時に、前記アイドルスピードコントロールバルブの開度が減少されると共に、前記オルタネータの発電量が増加されるようにした内燃機関の制御装置において、前記オルタネータの発電量の変更量が機関回転数に応じて決定されることを特徴とする内燃機関の制御装置。
- 前記エアコンディショナを作動状態から非作動状態に切り換えるべき制御命令が出された後であって前記エアコンディショナが作動状態から非作動状態に実際に切り換えられる前に、前記アイドルスピードコントロールバルブの開度が減少されると共に、前記オルタネータの発電量が増加されるようにした請求項15に記載の内燃機関の制御装置。
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