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JP3833327B2 - 薄膜トランジスタの製造方法、表示装置、密着型イメージセンサ、三次元ic - Google Patents

薄膜トランジスタの製造方法、表示装置、密着型イメージセンサ、三次元ic Download PDF

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JP3833327B2 JP2049797A JP2049797A JP3833327B2 JP 3833327 B2 JP3833327 B2 JP 3833327B2 JP 2049797 A JP2049797 A JP 2049797A JP 2049797 A JP2049797 A JP 2049797A JP 3833327 B2 JP3833327 B2 JP 3833327B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は膜トランジスタの製造方法、表示装置、密着型イメージセンサ、三次元ICに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、薄膜トランジスタ(TFT;Thin Film Transistor)を用いたアクティブマトリックス方式の液晶ディスプレイ(LCD;Liquid Crystal Display)が高画質な表示装置として注目されている。
【0003】
アクティブマトリックス方式は、マトリックスに配置された各画素に画素駆動素子(アクティブエレメント)と信号蓄積素子(画素容量)とを集積し、各画素に一種の記憶動作を行わせて液晶を準スタティックに駆動する方式である。すなわち、画素駆動素子は、走査信号によってオン・オフ状態が切り換わるスイッチとして機能する。そして、オン状態にある画素駆動素子を介してデータ信号(表示信号)が表示電極に伝達され、液晶の駆動が行われる。その後、画素駆動素子がオフ状態になると、表示電極に印加されたデータ信号は電荷の状態で信号蓄積素子に蓄えられ、次に画素駆動素子がオン状態になるまで引き続き液晶の駆動が行われる。そのため、走査線数が増大して1つの画素に割り当てられる駆動時間が少なくなっても、液晶の駆動が影響を受けることはなく、コントラストが低下することもない。
【0004】
画素駆動素子としては、一般にTFTが用いられる。TFTでは、絶縁基板上に形成された半導体薄膜が能動層として使われる。能動層として一般的なのは、非晶質シリコン膜および多結晶シリコン膜である。能動層として非晶質シリコン膜を用いたTFTは非晶質シリコンTFTと呼ばれ、多結晶シリコン膜を用いたTFTは多結晶シリコンTFTと呼ばれる。多結晶シリコンTFTは非晶質シリコンTFTに比べ、移動度が大きく駆動能力が高いという利点がある。そのため、多結晶シリコンTFTは、画素駆動素子としてだけでなく論理回路を構成する素子としても使用することができる。従って、多結晶シリコンTFTを用いれば、画素部だけでなく、その周辺に配置されている周辺駆動回路部までを同一基板上に一体化して形成することができる。すなわち、画素部に配置された画素駆動素子としての多結晶シリコンTFTと、周辺駆動回路部を構成する多結晶シリコンTFTとを同一工程で形成するわけである。
【0005】
図10に、一般的なアクティブマトリックス方式LCDのブロック構成を示す。
画素部(液晶パネル)101には各走査線(ゲート配線)G1 …Gn,Gn+1 …Gm と各データ線(ドレイン配線)D1 …Dn,Dn+1 …Dm とが配置されている。各ゲート配線G1 〜Gm と各ドレイン配線D1 〜Dm とはそれぞれ直交し、その直交部分に画素102が設けられている。そして、各ゲート配線G1 〜Gm はゲートドライバ103に接続され、ゲート信号(走査信号)が印加されるようになっている。また、各ドレイン配線D1 〜Dm はドレインドライバ(データドライバ)104に接続され、データ信号(ビデオ信号)が印加されるようになっている。これらのドライバ103,104によって周辺駆動回路部105が構成されている。そして、各ドライバ103,104のうち少なくともいずれか一方を画素部101と同一基板上に形成したLCDは、一般にドライバ一体型(ドライバ内蔵型)LCDと呼ばれる。尚、ゲートドライバ103が、画素部101の両側に設けられている場合もある。また、ドレインドライバ104が、画素部101の両側に設けられている場合もある。
【0006】
図11に、ゲート配線Gn とドレイン配線Dn との直交部分に設けられている画素102の等価回路を示す。
画素102は、画素駆動素子としてのTFT106、液晶セルLC、補助容量(蓄積容量または付加容量)SCから構成されている。ゲート配線Gn にはTFT106のゲートが接続され、ドレイン配線Dn にはTFT106のドレインが接続されている。そして、TFT106のソースには、液晶セルLCの表示電極(画素電極)と補助容量SCとが接続されている。この液晶セルLCと補助容量SCとにより、前記信号蓄積素子が構成される。液晶セルLCの共通電極(表示電極の反対側の電極)には電圧Vcom が印加されている。一方、補助容量SCにおいて、TFTのソースと接続される側の電極(以下、蓄積電極という)の反対側の電極(以下、補助容量電極という)には定電圧VR が印加されている。この液晶セルLCの共通電極は、文字どおり全ての画素102に対して共通した電極となっている。そして、液晶セルLCの表示電極と共通電極との間には静電容量が形成されている。尚、補助容量SCの補助容量電極は、隣のゲート配線Gn+1 と接続されている場合もある。
【0007】
このように構成された画素102において、ゲート配線Gn を正電圧にしてTFT106のゲートに正電圧を印加すると、TFT106がオンとなる。すると、ドレイン配線Dn に印加されたデータ信号で、液晶セルLCの静電容量と補助容量SCとが充電される。反対に、ゲート配線Gn を負電圧にしてTFT106のゲートに負電圧を印加すると、TFT106がオフとなり、その時点でドレイン配線Dn に印加されていた電圧が、液晶セルLCの静電容量と補助容量SCとによって保持される。このように、画素102へ書き込みたいデータ信号をドレイン配線D1 〜Dm に与えてゲート配線G1 〜Gm の電圧を制御することにより、画素102に任意のデータ信号を保持させておくことができる。その画素102の保持しているデータ信号に応じて液晶セルLCの透過率が変化し、画像が表示される。
【0008】
ここで、画素102の特性として重要なものに、書き込み特性と保持特性とがある。書き込み特性に対して要求されるのは、画素部101の仕様から定められた単位時間内に、信号蓄積素子(液晶セルLCおよび補助容量SC)に対して所望のビデオ信号電圧を十分に書き込むことができるかどうかという点である。また、保持特性に対して要求されるのは、信号蓄積素子に一旦書き込んだビデオ信号電圧を必要な時間だけ保持することができるかどうかという点である。
【0009】
補助容量SCが設けられているのは、信号蓄積素子の静電容量を増大させて保持特性を向上させるためである。すなわち、液晶セルLCはその構造上、静電容量の増大には限界がある。そこで、補助容量SCによって液晶セルLCの静電容量の不足分を補うわけである。
【0010】
図12に、ボトムゲート構造の多結晶シリコンTFTをTFT106として用いた透過型構成をとる従来のLCDにおける画素102(画素部101)の概略断面を示す。
【0011】
相対向する各透明絶縁基板71,72の間には液晶が充填された液晶層73が形成されている。透明絶縁基板71側には液晶セルLCの表示電極74が設けられ、透明絶縁基板72側には液晶セルLCの共通電極75が設けられており、各電極74,75は液晶層73を挟んで対向している。
【0012】
透明絶縁基板71における液晶層73側の表面には、ゲート配線Gn を構成するTFT106のゲート電極76が形成されている。ゲート電極76および透明絶縁基板71の上には、下層のシリコン窒化膜78と上層のシリコン酸化膜79との2層構造から成るゲート絶縁膜80が形成されている。ゲート絶縁膜80上には、TFT106の能動層となる多結晶シリコン膜81が形成されている。多結晶シリコン膜81には、TFT106のドレイン領域82およびソース領域83が形成されている。尚、TFT106はLDD(Lightly Doped Drain )構造をとり、ドレイン領域82およびソース領域83はそれぞれ、低濃度領域82a,83aおよび高濃度領域82b,83bから構成される。多結晶シリコン膜81におけるドレイン領域82およびソース領域83の間には、チャネル領域93が形成されている。
【0013】
透明絶縁基板71においてTFT106と隣接する部分には、TFT106の作成と同時に同一工程にて補助容量SCが形成されている。透明絶縁基板71における液晶層73側の表面には、補助容量SCの補助容量電極77が形成されている。補助容量電極77上には誘電体膜84が形成され、誘電体膜84上には補助容量SCの蓄積電極85が形成されている。尚、補助容量電極77はゲート電極76と同一構成で同一工程にて形成される。また、誘電体膜84はゲート絶縁膜80の延長上にあり、ゲート絶縁膜80と同一構成で同一工程にて形成される。そして、蓄積電極85は多結晶シリコン膜81に形成され、TFT106のソース領域83と接続されている。
【0014】
多結晶シリコン膜81におけるチャネル領域93および蓄積電極85の上にはそれぞれ、シリコン酸化膜から成るストッパ層94が形成されている。ストッパ層94を含むTFT106および補助容量SCの上には、下層のシリコン酸化膜86と上層のシリコン窒化膜87との2層構造から成る層間絶縁膜88が形成されている。ドレイン領域82を構成する高濃度領域82bは、層間絶縁膜88に形成されたコンタクトホール89を介して、ドレイン配線Dn を構成するドレイン電極90と接続されている。ドレイン電極90および層間絶縁膜88の上には、平坦化絶縁膜91が形成されている。平坦化絶縁膜91上には表示電極74が形成されている。表示電極74は、平坦化絶縁膜91および層間絶縁膜88に形成されたコンタクトホール92を介して、ソース領域83を構成する高濃度領域83bと接続されている。尚、ドレイン電極90は下層のモリブデン層90aと上層のアルミ合金層90bとの2層構造から成る。また、表示電極74の材質としてはITO(Indium Tin Oxide)が用いられる。
【0015】
透明絶縁基板72における液晶層73側の表面には、光の三原色である赤,緑,青(RGB;Red Green Blue)の各色のカラーフィルタ95が設けられている。各色のカラーフィルタ95の間には、遮光膜であるブラックマトリックス96が設けられている。表示電極74の上部には、RGBのいずれか1色のカラーフィルタ95が配置されている。TFT106の上部には、ブラックマトリックス96が配置されている。
【0016】
次に、上記のように構成された従来のLCDにおける画素102(画素部101)の製造方法を順次説明する。
工程1(図13(a)参照);スパッタ法を用い、透明絶縁基板71上にクロム膜61を形成する。
【0017】
工程2(図13(b)参照);クロム膜61上にゲート電極76および補助容量電極77を形成するためのレジストパターン62を形成する。
工程3(図13(c)参照);レジストパターン62をエッチング用マスクとするウェットエッチング法を用い、クロム膜61をエッチングすることにより、クロム膜61から成るゲート電極76および補助容量電極77を形成する。
【0018】
このとき、レジストパターン62の両端部とクロム膜61との界面にエッチング液が侵入するため、レジストパターン62の両端部に位置するクロム膜61にはアンダーカット61aが生じる。そのクロム膜61に生じたアンダーカット61aにより、ゲート電極76および補助容量電極77の断面形状は、中央部が平坦で両端部が傾斜したテーパ形状となる。以下の説明では、ゲート電極76の中央の平坦な部分を平坦部76aと呼び、傾斜した両端部をテーパ部76bと呼ぶ。
【0019】
工程4(図13(d)参照);プラズマCVD(Chemical Vapor Deposition )法を用い、各電極76,77および透明絶縁基板71の上にシリコン窒化膜78、シリコン酸化膜79、非晶質シリコン膜63を連続的に形成する。その結果、各膜78,79から成るゲート絶縁膜80が形成され、その上に非晶質シリコン膜63が形成されたデバイス構造が得られる。
【0020】
次に、アニール(処理温度;400℃程度)を行い、非晶質シリコン膜63中に取り込まれた水素を除去する脱水素処理を行う。
続いて、非晶質シリコン膜63の表面にエキシマレーザ光を照射することにより、非晶質シリコン膜63を加熱して結晶化させ、多結晶シリコン膜81を形成する。このように、エキシマレーザ光を用いたレーザアニール法はELA(Excimer Laser Anneal)法と呼ばれている。
【0021】
その後、多結晶シリコン膜81にドレイン領域82およびソース領域83を形成し、図12に示す各部材を形成することにより、各画素102から成る画素部101が完成する。
【0022】
ところで、ゲート電極76にテーパ部76bを設けるのは、ゲート絶縁膜80および誘電体膜84の絶縁耐圧を確保するためである。すなわち、ゲート電極76にテーパ部76bがない場合には、ゲート電極76の端部に電解集中が生じやすくなる。また、ゲート電極76にテーパ部76bがない場合には、ゲート電極76の両端のカド部分上に位置するゲート絶縁膜80の段差被覆性が悪くなり、その部分のゲート絶縁膜80の膜厚が薄くなる。その結果、ゲート電極76の端部におけるゲート絶縁膜80の絶縁耐圧が低下する恐れがある。ゲート電極76にテーパ部76bを設ければ、ゲート電極76の端部の電解集中が緩和される上に、ゲート電極76の端部のゲート絶縁膜80の段差被覆性が良くなり、その部分におけるゲート絶縁膜80の膜厚が薄くなるのを防止することができる。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】
ゲート電極76は、熱伝導率の高いクロム膜61から形成されている。そのため、ELA法を行う際にゲート電極76からの熱の逃げから、ゲート電極76上に形成された非晶質シリコン膜63のアニール到達温度は、透明絶縁基板71上に形成された非晶質シリコン膜63の温度に比べて低くなる。また、ゲート電極76の断面形状はテーパ形状を成し、中央の平坦部76aと両端の傾斜したテーパ部76bとを備えている。ゲート電極76のテーパ部76bからの熱の伝達度は平坦部76aに比べて減少するため、テーパ部76b上に形成された非晶質シリコン膜63のアニール到達温度は、平坦部76a上に比べて高くなる。
【0024】
つまり、ゲート電極76上に形成された非晶質シリコン膜63には、透明絶縁基板71上に形成された非晶質シリコン膜63に比べて、高いレーザ結晶化エネルギーが必要となる。そして、ゲート電極76上において、平坦部76a上に形成された非晶質シリコン膜63には、テーパ部76b上に形成された非晶質シリコン膜63に比べて、さらに高いレーザ結晶化エネルギーが必要となる。すなわち、非晶質シリコン膜63に必要となるレーザ結晶化エネルギーは、透明絶縁基板71上→テーパ部76b上→平坦部76a上の順で小さくなる。
【0025】
ELA時のレーザ照射エネルギーが高いほど、多結晶シリコン膜81のグレインサイズ(結晶粒径)は大きくなる。そのため、ゲート電極76上に形成された多結晶シリコン膜81は、透明絶縁基板71上に形成された多結晶シリコン膜81に比べて、そのグレインサイズが小さくなる。そして、ゲート電極76上において、平坦部76a上に形成された多結晶シリコン膜81は、テーパ部76b上に形成された多結晶シリコン膜81に比べて、そのグレインサイズが小さくなる。すなわち、多結晶シリコン膜81のグレインサイズは、透明絶縁基板71上→テーパ部76b上→平坦部76a上の順で小さくなる。
【0026】
ここで、ゲート電極76の平坦部76a上に形成された多結晶シリコン膜81は、チャネル領域93に対応する。また、ゲート電極76のテーパ部76b上に形成された多結晶シリコン膜81は、ドレイン領域82またはソース領域83の低濃度領域82a,83aに対応する。そして、透明絶縁基板71上に形成された多結晶シリコン膜81は、ドレイン領域82またはソース領域83の高濃度領域82b,83bに対応する。そのため、多結晶シリコン膜81のグレインサイズは、高濃度領域82b,83b→低濃度領域82a,83a→チャネル領域93の順で小さくなる。
【0027】
図14に、ELA時のレーザ照射エネルギーと多結晶シリコン膜81の各部のグレインサイズとの関係を示す。
多結晶シリコン膜81において、レーザ結晶化エネルギーの値がE1のときに、高濃度領域82b,83bに対応する部分(透明絶縁基板71上の部分)のグレインサイズはピーク値をとる。また、レーザ結晶化エネルギーの値がE2のときに、低濃度領域82a,83aに対応する部分(テーパ部76b上の部分)のグレインサイズはピーク値をとる。そして、レーザ結晶化エネルギーの値がE3のときに、チャネル領域93に対応する部分(平坦部76a上の部分)のグレインサイズはピーク値をとる。これらのレーザ結晶化エネルギーの値E1,E2,E3には、E1<E2<E3という関係がある。
【0028】
このように、多結晶シリコン膜81のグレインサイズが部分毎に不均一になると、TFT106の素子特性が不均一になる。特に、テーパ部76b上のグレインサイズが不均一になるほど、各領域82a,83aのシート抵抗は大きくバラツキ、TFT106のオン電流は変動する。これは、各領域82a,83aのシート抵抗が寄生抵抗として直接作用するためである。
【0029】
透明絶縁基板71上に形成されたTFT106のうち、ある数量以上のTFT106の素子特性が不均一になったりオン電流が必要値以下になった場合、その透明絶縁基板71を用いた画素部101は不良品として廃棄せざるをえなくなる。また、透明絶縁基板71上に形成されたTFT106のうち何個かの素子特性が不均一になったりオン電流が必要値以下になった場合には、画素部101に表示ムラが発生する。つまり、TFT106の素子特性の不均一化やオン電流の低下は、画素部101の歩留りの低下や表示不良を発生させる原因となる。
【0030】
本発明は上記問題点を解決するためになされたものであり、以下の目的を有するものである
【0031】
子特性の不均一化やオン電流の低下を防止することが可能な薄膜トランジスタの製造方法を提供する。
留りの低下や表示不良の発生を防止することが可能なアクティブマトリックス方式の表示装置、密着型イメージセンサ、三次元ICを提供する。
【0032】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、絶縁基板上に高融点金属又は高融点金属合金からなるゲート電極を形成する工程と、前記絶縁基板上及び前記ゲート電極上にゲート絶縁膜を形成する工程と、前記ゲート絶縁膜上に表面が平坦となるように非晶質シリコン膜を形成する工程と、前記非晶質シリコン膜の表面にレーザ光を照射することにより前記非晶質シリコン膜を結晶化させて多結晶シリコン膜を形成する工程とを実行する薄膜トランジスタの製造方法において、前記多結晶シリコン膜を形成する工程では、該多結晶シリコン膜におけるドレイン,ソース領域に対応する部分の膜厚を前記多結晶シリコン膜におけるチャネル領域に対応する部分の膜厚よりも厚く形成することで前記ドレイン,ソース領域に対応する部分における結晶化に必要なエネルギー前記チャネル領域に対応する部分における結晶化に必要なエネルギーとを均一にし、前記ドレイン,ソース領域及び前記チャネル領域のグレインサイズを均一にすることをその要旨とする。
【0033】
請求項2に記載の発明は、絶縁基板上に高融点金属又は高融点金属合金からなるゲート電極を形成する工程と、前記絶縁基板上及び前記ゲート電極上にゲート絶縁膜を形成する工程と、前記ゲート絶縁膜上に非晶質シリコン膜を形成する工程と、前記非晶質シリコン膜上に表面が平坦な絶縁膜を形成する工程と、前記平坦な絶縁膜を介して前記非晶質シリコン膜の表面にレーザ光を照射することにより、該非晶質シリコン膜を結晶化させて多結晶シリコン膜を形成する工程と、前記平坦な絶縁膜をエッチングすることによりイオン注入用マスクを形成する工程と、前記多結晶シリコン膜にドレイン,ソース領域及びチャネル領域を形成する工程とを実行し、前記非晶質シリコン膜上の絶縁膜を、ドレイン,ソース領域に対応する部分の膜厚がチャネル領域に対応する部分の膜厚に比べて厚くなるように形成したことをその要旨とする。
請求項3に記載の発明は、絶縁基板上に高融点金属又は高融点金属合金からなるゲート電極を形成する工程と、前記絶縁基板上及び前記ゲート電極上にゲート絶縁膜を形成する工程と、前記ゲート絶縁膜上に非晶質シリコン膜を形成する工程と、前記非晶質シリコン膜上に表面が平坦な絶縁膜を形成する工程と、前記平坦な絶縁膜を介して前記非晶質シリコン膜の表面にレーザ光を照射することにより、該非晶質シリコン膜を結晶化させて多結晶シリコン膜を形成する工程とを実行する薄膜トランジスタの製造方法において、前記多結晶シリコン膜を形成する工程では、前記非晶質シリコン膜上の絶縁膜を、ドレイン,ソース領域に対応する部分の膜厚がチャネル領域に対応する部分の膜厚に比べて厚くなるように形成することで前記ドレイン,ソース領域に対応する部分における結晶化に必要なエネルギーと前記チャネル領域に対応する部分における結晶化に必要なエネルギーとを均一にし、前記ドレイン,ソース領域及び前記チャネル領域のグレインサイズを均一にすることをその要旨とする。
【0034】
請求項に記載の発明は、請求項1請求項3のいずれか1項に記載の薄膜トランジスタの製造方法において、前記レーザ光はKrFエキシマレーザ光又はArFエキシマレーザ光であることをその要旨とする。
【0035】
請求項に記載の発明は、請求項1〜のいずれか1項に記載の薄膜トランジスタの製造方法によって製造された薄膜トランジスタを用いるアクティブマトリックス方式の表示装置をその要旨とする。
【0036】
請求項に記載の発明は、請求項1〜のいずれか1項に記載の薄膜トランジスタの製造方法によって製造された薄膜トランジスタを用いる密着型イメージセンサをその要旨とする。
【0037】
請求項に記載の発明は、請求項1〜のいずれか1項に記載の薄膜トランジスタの製造方法によって製造された薄膜トランジスタを用いる三次元ICをその要旨とする。
【0045】
尚、以下に述べる発明の実施の形態において、特許請求の範囲または課題を解決するための手段に記載の「高熱伝導膜」はシリコン酸化膜22から構成され、同じく「高熱伝導絶縁膜」は透光性高熱伝導絶縁膜33,42から構成される。
【0046】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具体化した各実施形態を図面に従って説明する。尚、各実施形態において、図10〜図13に示した従来の形態と同じ構成部材については符号を等しくしてその詳細な説明を省略する。
【0047】
(第1実施形態)
図1に、ボトムゲート構造の多結晶シリコンTFTをTFT106として用いた透過型構成をとる第1実施形態のLCDにおける画素102(画素部101)の概略断面を示す。
【0048】
本実施形態において、図12に示した従来の形態と異なるのは、以下の点である。
〔1〕TFT106の能動層となる多結晶シリコン膜11の表面が平坦化されており、ドレイン領域82およびソース領域83に対応する部分の膜厚が、チャネル領域93に対応する部分の膜厚に比べて厚くなっている。
【0049】
〔2〕多結晶シリコン膜11の各部分のグレインサイズはほぼ均一になっている。
次に、本実施形態の製造方法を順次説明する。
【0050】
工程1(図2(a)参照)〜工程3(図2(c)参照);従来の形態の工程1(図13(a)参照)〜工程3(図13(c)参照)と同じである。
工程4(図2(d)参照);プラズマCVD法を用い、各電極76,77および透明絶縁基板71の上にシリコン窒化膜78、シリコン酸化膜79、非晶質シリコン膜12を連続的に形成する。その結果、各膜78,79から成るゲート絶縁膜80が形成され、その上に非晶質シリコン膜12が形成される。ここで、非晶質シリコン膜12の膜厚は、従来の形態の非晶質シリコン膜63の膜厚よりも厚く形成する。そして、全面エッチバック法を用い、非晶質シリコン膜12の表面を平坦化する。
【0051】
次に、アニール(処理温度;400℃程度)を行い、非晶質シリコン膜12中に取り込まれた水素を除去する脱水素処理を行う。
続いて、ELA法を用い、非晶質シリコン膜12の表面にエキシマレーザ光を照射することにより、非晶質シリコン膜12を加熱して結晶化させ、多結晶シリコン膜11を形成する。このとき、シートビーム状または矩形ビーム状のエキシマレーザ光をパルス照射する。そのレーザビームの照射面積を150×0.3mm程度とし、レーザビームの位置をずらしながら、透明絶縁基板71上の非晶質シリコン膜12の全面に照射する。
【0052】
ここで、非晶質シリコン膜12の表面は平坦化されており、ドレイン領域82およびソース領域83に対応する部分の膜厚は、チャネル領域93に対応する部分の膜厚に比べて厚くなっている。
【0053】
そのため、各領域82,83上の非晶質シリコン膜は膜厚が大きい分、結晶化により大きな照射エネルギーを必要とし、従来の形態に比べ、結晶化した多結晶シリコン膜のグレインサイズは小さくなる。従って、従来の形態のチャネル領域の多結晶シリコン膜とドレイン・ソース領域の多結晶シリコン膜とのグレインサイズ差はより小さく狭まる。
【0054】
そして、ゲート電極76上において、テーパ部76b上に形成された非晶質シリコン膜12においても、平坦部76a上に形成された非晶質シリコン膜12に比べて、高い照射エネルギーが必要となるが、従来の形態に比べ、その多結晶シリコン膜のグレインサイズ差は小さくなる。さらに、ゲート電極76上において、テーパ部76b上に形成された非晶質シリコン膜12においても、平坦部76a上に形成された非晶質シリコン膜12に比べて、結晶化により高い照射エネルギーが必要となるが、従来の形態に比べ、その多結晶シリコン膜のグレインサイズ差は小さくなる。
【0055】
すなわち、非晶質シリコン膜12に必要なレーザ結晶化エネルギーは、透明絶縁基板71,テーパ部76b,平坦部76aで大きくなるものの、各部分毎の多結晶シリコン膜のグレインサイズ差は、従来の形態に比べれば小さくなる。つまり、非晶質シリコン膜12の表面を平坦化することにより、非晶質シリコン膜12の各部分に与えられるレーザ結晶化エネルギーが最適な条件に近づけられる。
【0056】
その結果、多結晶シリコン膜11の各部分のグレインサイズは、従来の形態の多結晶シリコン膜81の各部分のグレインサイズに比べれば、ほぼ均一になる。図3に、ELA時のレーザ照射エネルギーと多結晶シリコン膜11の各部のグレインサイズとの関係を示す。
【0057】
多結晶シリコン膜11において、レーザ結晶化エネルギーの値がE1’のときに、高濃度領域82b,83bに対応する部分(透明絶縁基板71上の部分)のグレインサイズはピーク値をとる。また、レーザ結晶化エネルギーの値がE2’のときに、低濃度領域82a,83aに対応する部分(テーパ部76b上の部分)のグレインサイズはピーク値をとる。そして、レーザ結晶化エネルギーの値がE3のときに、チャネル領域93に対応する部分(平坦部76a上の部分)のグレインサイズはピーク値をとる。これらのレーザ結晶化エネルギーの値E1’,E2’,E3には、E1’<E2’<E3という関係がある。しかし、各値E1’,E2’は、従来の形態の各値E1,E2に比べて高くなっている。つまり、各値E1’,E2’,E3はより近接し、結晶化された多結晶シリコン膜はより均一化する。
【0058】
その後、多結晶シリコン膜11にドレイン領域82およびソース領域83を形成し、図1に示す各部材を形成することにより、各画素102から成る画素部101が完成する。
【0059】
このように本実施形態によれば、以下の作用および効果を得ることができる。
(1)TFT106の能動層となる多結晶シリコン膜11において、各部分のグレインサイズはほぼ均一になっている。そのため、TFT106の素子特性は均一化する。また、各領域82a,83aのグレインサイズを均一化でき、TFT106のオン電流を安定化することができる。
【0060】
(2)上記(1)より、透明絶縁基板71上に形成された全てのTFT106の素子特性を安定化すると共にオン電流を必要値以上にすることが可能になり、画素部101の歩留りの低下や表示不良の発生を防止することができる。
【0061】
(3)上記(1)のように多結晶シリコン膜11の各部分のグレインサイズをほぼ均一にするには、非晶質シリコン膜12を厚く形成した後にその表面を平坦化した上で、従来の形態と同様にELA法を行うだけでよい。従って、その実施は簡単かつ容易である。
【0062】
(4)非晶質シリコン膜12の表面が平坦化されているため、非晶質シリコン膜12の全面に対してエキシマレーザ光を均一に照射するのが容易になる。従って、非晶質シリコン膜12の各部分に与えられるレーザ結晶化エネルギーを均一化し易くなり、上記(1)の作用および効果をさらに高めることができる。
【0063】
(第2実施形態)
図4に、ボトムゲート構造の多結晶シリコンTFTをTFT106として用いた透過型構成をとる第2実施形態のLCDにおける画素102(画素部101)の概略断面を示す。
【0064】
本実施形態において、図12に示した従来の形態と異なるのは、TFT106の能動層となる多結晶シリコン膜21の各部分のグレインサイズがほぼ均一になっている点である。
次に、本実施形態の製造方法を順次説明する。
【0065】
工程1(図5(a)参照)〜工程3(図5(c)参照);従来の形態の工程1(図13(a)参照)〜工程3(図13(c)参照)と同じである。
工程4(図5(d)参照);プラズマCVD法を用い、各電極76,77および透明絶縁基板71の上にシリコン窒化膜78、シリコン酸化膜79、非晶質シリコン膜63を連続的に形成する。その結果、各膜78,79から成るゲート絶縁膜80が形成され、その上に非晶質シリコン膜63が形成される。
【0066】
次に、アニール(処理温度;400℃程度)を行い、非晶質シリコン膜63中に取り込まれた水素を除去する脱水素処理を行う。
工程5(図5(e)参照);CVD法を用い、非晶質シリコン膜63上に厚くシリコン酸化膜22を形成する。そして、全面エッチバック法を用い、シリコン酸化膜22の表面を平坦化する。
【0067】
続いて、ELA法を用い、シリコン酸化膜22を介して非晶質シリコン膜63の表面にエキシマレーザ光を照射することにより、非晶質シリコン膜63を加熱して結晶化させ、多結晶シリコン膜21を形成する。
【0068】
ここで、シリコン酸化膜22の表面は平坦化されており、ドレイン領域82およびソース領域83に対応する部分の膜厚は、チャネル領域93に対応する部分の膜厚に比べて厚くなっている。そのため、ELA法を行う際に、チャネル領域上に比べドレイン・ソース領域上でレーザ照射エネルギーが、表面のシリコン酸化膜により、より減衰される。その結果、非晶質シリコン膜に実効的に与えられる結晶化エネルギーは、表面のシリコン酸化膜が厚いほど低くなり、ドレイン・ソース領域(絶縁基板)上ほど結晶化しにくくなる。
【0069】
尚、エキシマレーザ光としては、シリコン酸化膜22に吸収されやすい波長の光を用いるのが望ましく、具体的には、KrFエキシマレーザ光(波長;248nm)やArFエキシマレーザ光(波長;198nm)を用いればよい。
【0070】
その結果、本実施形態の非晶質シリコン膜63の各部分のアニール到達温度は、従来の形態の非晶質シリコン膜63の各部分の到達温度に比べれば、ほぼ均一にすることが可能となる。つまり、非晶質シリコン膜63上にシリコン酸化膜22を形成し、そのシリコン酸化膜22の表面を平坦化することにより、非晶質シリコン膜63の各部分に与えられる実効的なレーザ結晶化エネルギーが最適な条件に近づけられる。そのため、多結晶シリコン膜21の各部分のグレインサイズは、従来の形態の多結晶シリコン膜81の各部分のグレインサイズに比べれば、ほぼ均一になる。
【0071】
その後、シリコン酸化膜22上にフォトレジスト膜(図示略)を形成し、透明絶縁基板71の裏面(TFT106が形成されない面)から露光した後に現像することにより、ゲート電極76および補助容量電極77に対応した位置のフォトレジスト膜だけを残す。そして、残ったフォトレジスト膜をエッチング用マスクとするウェットエッチング法を用い、シリコン酸化膜22をエッチングすることにより、シリコン酸化膜22から成るストッパ層94を形成する。
【0072】
次に、ストッパ層94をイオン注入用マスクとして用い、多結晶シリコン膜21にドレイン領域82およびソース領域83を形成する。続いて、図4に示す各部材を形成することにより、各画素102から成る画素部101が完成する。
【0073】
このように本実施形態によれば、以下の作用および効果を得ることができる。
{1}TFT106の能動層となる多結晶シリコン膜21において、各部分のグレインサイズはほぼ均一になっている。そのため、第1実施形態の前記(1)(2)と同様の作用および効果を得ることができる。
{2}上記{1}のように多結晶シリコン膜21の各部分のグレインサイズをほぼ均一にするには、非晶質シリコン膜63上にシリコン酸化膜22を厚く形成した後にその表面を平坦化した上で、従来の形態と同様にELA法を行うだけでよい。従って、その実施は簡単かつ容易である。
【0074】
{3}シリコン酸化膜22は後工程でストッパ層94と成るため、シリコン酸化膜22を形成することによって全体の工程が複雑化することはない。
(第3実施形態)
図6に、ボトムゲート構造の多結晶シリコンTFTをTFT106として用いた透過型構成をとる第3実施形態のLCDにおける画素102(画素部101)の概略断面を示す。
【0075】
本実施形態において、図12に示した従来の形態と異なるのは、以下の点である。
(1) TFT106のゲート電極31および補助容量SCの補助容量電極32の断面形状は矩形状を成しており、従来の形態のようなテーパ部は設けられていない。
【0076】
(2) ゲート電極31および補助容量電極32の間には、透光性高熱伝導絶縁膜33が形成されている。つまり、透光性高熱伝導絶縁膜33はゲート電極31を挟むように形成されている。そして、各電極31,32および透光性高熱伝導絶縁膜33から成る表面は平坦化されている。
【0077】
(3) TFT106の能動層となる多結晶シリコン膜34の各部分のグレインサイズはほぼ均一になっている。また、多結晶シリコン膜34の膜厚は均一になっており、上記(2) のように、多結晶シリコン膜34の下側(各電極31,32および透光性高熱伝導絶縁膜33)が平坦化されているため、多結晶シリコン膜34の表面も平坦化されている。
【0078】
次に、本実施形態の製造方法を順次説明する。
工程1(図7(a)参照);透明絶縁基板71上に透光性高熱伝導絶縁膜33を形成する。尚、透光性高熱伝導絶縁膜33としてはダイヤモンド薄膜などがある。
【0079】
工程2(図7(b)参照);透光性高熱伝導絶縁膜33上にゲート電極31および補助容量電極32を形成するためのレジストパターン35を形成する。
工程3(図7(c)参照);レジストパターン35をエッチング用マスクとする異方性エッチング法を用い、透光性高熱伝導絶縁膜33をエッチングすることにより、透光性高熱伝導絶縁膜33に凹部33aを形成して、その凹部33aから透明絶縁基板71を露出させる。
【0080】
次に、スパッタ法を用い、透光性高熱伝導絶縁膜33および凹部33aから露出した透明絶縁基板71の上にクロム膜61を形成し、透光性高熱伝導絶縁膜33の凹部33aをクロム膜61によって埋め込む。
【0081】
工程4(図7(d)参照);全面エッチバック法を用い、透光性高熱伝導絶縁膜33上に形成されたクロム膜61を除去することにより、透光性高熱伝導絶縁膜33およびクロム膜61から成る表面を平坦化する。その結果、透光性高熱伝導絶縁膜33の凹部33aに埋め込まれたクロム膜61から成るゲート電極31および補助容量電極32が形成される。
【0082】
工程5(図7(e)参照);プラズマCVD法を用い、各電極31,32および透光性高熱伝導絶縁膜33の上にシリコン窒化膜78、シリコン酸化膜79、非晶質シリコン膜63を連続的に形成する。その結果、各膜78,79から成るゲート絶縁膜80が形成され、その上に非晶質シリコン膜63が形成される。ここで、各電極31,32および透光性高熱伝導絶縁膜33から成るデバイス表面は平坦化されているため、その上に均一な膜厚で形成された各膜78,79,63の表面も全て平坦化される。
【0083】
次に、アニール(処理温度;400℃程度)を行い、非晶質シリコン膜63中に取り込まれた水素を除去する脱水素処理を行う。
続いて、ELA法を用い、非晶質シリコン膜63の表面にエキシマレーザ光を照射することにより、非晶質シリコン膜63を加熱して結晶化させ、多結晶シリコン膜34を形成する。
【0084】
ここで、ゲート電極31および補助容量電極32の間には、透光性高熱伝導絶縁膜33が形成されている。そのため、ELA法を行う際に、絶縁基板上の非晶質シリコン膜から基板への熱の逃げは、ゲート電極上の非晶質シリコン膜からの熱の逃げと大差がなくなる。従って、非晶質シリコン膜63の各部分のアニール到達温度は、従来の形態の非晶質シリコン膜63の各部分のアニール到達温度に比べれば、ほぼ均一にすることが可能となる。つまり、各電極31,32の間に透光性高熱伝導絶縁膜33を設けることにより、非晶質シリコン膜63の各部分に必要なレーザ結晶化エネルギーがより最適な条件に近づけられる。そのため、多結晶シリコン膜34の各部分のグレインサイズは、従来の形態の多結晶シリコン膜81の各部分のグレインサイズに比べれば、ほぼ均一になる。
【0085】
その後、多結晶シリコン膜34にドレイン領域82およびソース領域83を形成し、図6に示す各部材を形成することにより、各画素102から成る画素部101が完成する。
【0086】
このように本実施形態によれば、以下の作用および効果を得ることができる。
<1> TFT106の能動層となる多結晶シリコン膜34において、各部分のグレインサイズはほぼ均一になっている。そのため、第1実施形態の前記(1)(2)と同様の作用および効果を得ることができる。
【0087】
<2> 上記<1> のように多結晶シリコン膜34の各部分のグレインサイズをほぼ均一にするには、ゲート電極31および補助容量電極32の間に透光性高熱伝導絶縁膜33を設け、その上にゲート絶縁膜80および非晶質シリコン膜63を順次形成した上で、従来の形態と同様にELA法を行うだけでよい。従って、その実施は簡単かつ容易である。
【0088】
<3> 非晶質シリコン膜63の表面が平坦化されているため、非晶質シリコン膜63の全面に対してエキシマレーザ光を均一に照射するのが容易になる。従って、非晶質シリコン膜63の各部分に与えられるレーザ結晶化エネルギーを均一化し易くなり、上記<1> の作用および効果をさらに高めることができる。
【0089】
<4> ゲート電極31にはテーパ部が設けられていないが、各電極31,32および透光性高熱伝導絶縁膜33から成る表面は平坦化されている。そのため、ゲート絶縁膜80の表面も平坦化され、その膜厚は均一化されて部分的に薄くなることはない。そして、ゲート電極76の端部における電解集中も生じない。従って、ゲート電極31の絶縁耐圧を十分に確保することができる。
【0090】
(第4実施形態)
図8に、ボトムゲート構造の多結晶シリコンTFTをTFT106として用いた透過型構成をとる第4実施形態のLCDにおける画素102(画素部101)の概略断面を示す。
【0091】
本実施形態において、図12に示した従来の形態と異なるのは、以下の点である。
(1)透明絶縁基板71の全面に透光性高熱伝導絶縁膜42が形成されており、その透光性高熱伝導絶縁膜42上にゲート電極76および補助容量電極77が形成されている。
【0092】
(2)TFT106の能動層となる多結晶シリコン膜41の各部分のグレインサイズはほぼ均一になっている。
次に、本実施形態の製造方法を順次説明する。
【0093】
工程1(図9(a)参照);透明絶縁基板71上に透光性高熱伝導絶縁膜42を形成する。尚、透光性高熱伝導絶縁膜42としてはダイヤモンド薄膜などがある。次に、スパッタ法を用い、透光性高熱伝導絶縁膜42上にクロム膜61を形成する。
【0094】
工程2(図9(b)参照)〜工程3(図9(c)参照);従来の形態の工程2(図13(b)参照)〜工程3(図13(c)参照)と同じである。
工程4(図9(d)参照);プラズマCVD法を用い、各電極76,77および透光性高熱伝導絶縁膜42の上にシリコン窒化膜78、シリコン酸化膜79、非晶質シリコン膜63を連続的に形成する。その結果、透光性高熱伝導絶縁膜42の上に各膜78,79から成るゲート絶縁膜80が形成され、その上に非晶質シリコン膜63が形成されたデバイス構造が得られる。
【0095】
次に、アニール(処理温度;400℃程度)を行い、非晶質シリコン膜63中に取り込まれた水素を除去する脱水素処理を行う。
続いて、ELA法を用い、非晶質シリコン膜63の表面にエキシマレーザ光を照射することにより、非晶質シリコン膜63を加熱して結晶化させ、多結晶シリコン膜41を形成する。
【0096】
ここで、ゲート電極76の下側には透光性高熱伝導絶縁膜42が形成されているため、絶縁基板上の非晶質シリコン膜から基板への熱の逃げは、ゲート電極上の非晶質シリコン膜からの熱の逃げと大差がなくなる。従って、非晶質シリコン膜63の各部分のアニール到達温度は、従来の形態の非晶質シリコン膜63の各部分のアニール到達温度に比べれば、ほぼ均一にすることができる。つまり、各電極31,32の間に透光性高熱伝導絶縁膜33を設けることにより、非晶質シリコン膜63の各部分に必要なレーザ結晶化エネルギーがより最適な条件に近づけられる。そのため、多結晶シリコン膜34の各部分のグレインサイズは、従来の形態の多結晶シリコン膜81の各部分のグレインサイズに比べれば、ほぼ均一になる。
【0097】
その後、多結晶シリコン膜41にドレイン領域82およびソース領域83を形成し、図8に示す各部材を形成することにより、各画素102から成る画素部101が完成する。
【0098】
このように本実施形態によれば、以下の作用および効果を得ることができる。
[1] TFT106の能動層となる多結晶シリコン膜41において、各部分のグレインサイズはほぼ均一になっている。そのため、第1実施形態の前記(1)(2)と同様の作用および効果を得ることができる。
【0099】
[2] 上記[1] のように多結晶シリコン膜41の各部分のグレインサイズをほぼ均一にするには、透明絶縁基板71上に透光性高熱伝導絶縁膜42を形成し、その上にゲート電極76、ゲート絶縁膜80、非晶質シリコン膜63を順次形成した上で、従来の形態と同様にELA法を行うだけでよい。従って、その実施は簡単かつ容易である。
【0100】
尚、上記各実施形態は以下のように変更してもよく、その場合でも同様の作用および効果を得ることができる。
〔1〕第1実施形態の工程4において、プラズマCVD法と全面エッチバック法を併用するのではなく、バイアススパッタ法を用いて表面が平坦な非晶質シリコン膜12を形成する。
【0101】
〔2〕第2実施形態の工程4において、CVD法と全面エッチバック法を併用するのではなく、バイアススパッタ法を用いて表面が平坦なシリコン酸化膜22を形成する。
【0102】
〔3〕第2実施形態の工程4において、TEOS(TetraEthyl OrthSilicate )膜から成る表面が平坦なシリコン酸化膜22を用いることで、全面エッチバック法による平坦化工程を省く。
【0103】
〔4〕第1,第2,第4実施形態において、ゲート電極76のテーパ部76bを省く。この場合、前記したようなテーパ部76bを設けることによる作用および効果については得られなくなるものの、各実施形態毎に説明した作用および効果については同様に得られる。
【0104】
〔5〕ゲート電極76,31および補助容量電極77,32を、クロム膜61以外の高融点金属(モリブデン、タングステン、タンタル、ハフニウム、ジルコニウム、ニオブ、チタン、バナジウム、レニウム、イリジウム、オスミウム、ロジウムなど)単体の膜や高融点金属合金膜、または複数層の高融点金属膜によって形成する。
【0105】
〔6〕TFT106を、LDD構造ではなくシングルドレイン(Single Drain)構造またはマルチゲート構造とする。
〔7〕透明絶縁基板71をセラミック基板やシリコン酸化膜などの絶縁層に置き代え、LCDではなく密着型イメージセンサや三次元ICなどに適用する。
【0106】
〔8〕TFT106を、エレクトロルミネッセンス素子を画素に用いたアクティブマトリックス方式の表示装置における画素駆動素子に適用する。
以上、各実施形態について説明したが、各実施形態から把握できる請求項以外の技術的思想について、以下にそれらの効果と共に記載する。
【0107】
(イ)前記レーザ光はエキシマレーザ光である表示装置の製造方法。
このようにすれば、効率的な結晶化を行うことができる。
【0108】
(ロ)前記レーザ光はエキシマレーザ光であり、当該エキシマレーザ光は前記平坦な絶縁膜に吸収され易い波長を有する表示装置の製造方法。
【0109】
このようにすれば、エキシマレーザ光が絶縁膜に一部吸収されるため、効果をさらに高めることができる。
【0110】
【発明の効果】
請求項1〜に記載の発明によれば、非晶質シリコン膜から多結晶シリコン膜を形成する際に、多結晶シリコン膜の各部分のグレインサイズは均一になる。
【0114】
また、素子特性の不均一化やオン電流の低下を防止することが可能な薄膜トランジスタの製造方法を提供することができる。
【0117】
請求項に記載の発明によれば、歩留りの低下や表示不良の発生を防止することが可能なアクティブマトリックス方式の表示装置、密着型イメージセンサ、三次元ICを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の画素の概略断面図。
【図2】第1実施形態の製造工程を説明するための概略断面図。
【図3】第1実施形態の作用を説明するための特性図。
【図4】第2実施形態の画素の概略断面図。
【図5】第2実施形態の製造工程を説明するための概略断面図。
【図6】第3実施形態の画素の概略断面図。
【図7】第3実施形態の製造工程を説明するための概略断面図。
【図8】第4実施形態の画素の概略断面図。
【図9】第4実施形態の製造工程を説明するための概略断面図。
【図10】アクティブマトリックス方式LCDのブロック構成図。
【図11】画素の等価回路図。
【図12】従来の形態の画素の概略断面図。
【図13】従来の形態の製造工程を説明するための概略断面図。
【図14】従来の形態の作用を説明するための特性図。
【符号の説明】
11,21,34,41…多結晶シリコン膜
12,63…非晶質シリコン膜
22…平坦な絶縁膜としてのシリコン酸化膜
33,42…透光性高熱伝導絶縁膜
71…透明絶縁基板
76,31…ゲート電極
80…ゲート絶縁膜
82…ドレイン領域
83…ソース領域
82a,83a…低濃度領域
82b,83b…高濃度領域
93…チャネル領域
101…画素部
106…TFT

Claims (7)

  1. 絶縁基板上に高融点金属又は高融点金属合金からなるゲート電極を形成する工程と、
    前記絶縁基板上及び前記ゲート電極上にゲート絶縁膜を形成する工程と、
    前記ゲート絶縁膜上に表面が平坦となるように非晶質シリコン膜を形成する工程と、
    前記非晶質シリコン膜の表面にレーザ光を照射することにより前記非晶質シリコン膜を結晶化させて多結晶シリコン膜を形成する工程と
    を実行する薄膜トランジスタの製造方法において、
    前記多結晶シリコン膜を形成する工程では、該多結晶シリコン膜におけるドレイン,ソース領域に対応する部分の膜厚を前記多結晶シリコン膜におけるチャネル領域に対応する部分の膜厚よりも厚く形成することで前記ドレイン,ソース領域に対応する部分における結晶化に必要なエネルギー前記チャネル領域に対応する部分における結晶化に必要なエネルギーとを均一にし、前記ドレイン,ソース領域及び前記チャネル領域のグレインサイズを均一にすることを特徴とする薄膜トランジスタの製造方法。
  2. 絶縁基板上に高融点金属又は高融点金属合金からなるゲート電極を形成する工程と、
    前記絶縁基板上及び前記ゲート電極上にゲート絶縁膜を形成する工程と、
    前記ゲート絶縁膜上に非晶質シリコン膜を形成する工程と、
    前記非晶質シリコン膜上に表面が平坦な絶縁膜を形成する工程と、
    前記平坦な絶縁膜を介して前記非晶質シリコン膜の表面にレーザ光を照射することにより、該非晶質シリコン膜を結晶化させて多結晶シリコン膜を形成する工程と、
    前記平坦な絶縁膜をエッチングすることによりイオン注入用マスクを形成する工程と、
    前記多結晶シリコン膜にドレイン,ソース領域及びチャネル領域を形成する工程と
    を実行し、前記非晶質シリコン膜上の絶縁膜を、ドレイン,ソース領域に対応する部分の膜厚がチャネル領域に対応する部分の膜厚に比べて厚くなるように形成したことを特徴とする薄膜トランジスタの製造方法。
  3. 絶縁基板上に高融点金属又は高融点金属合金からなるゲート電極を形成する工程と、
    前記絶縁基板上及び前記ゲート電極上にゲート絶縁膜を形成する工程と、
    前記ゲート絶縁膜上に非晶質シリコン膜を形成する工程と、
    前記非晶質シリコン膜上に表面が平坦な絶縁膜を形成する工程と、
    前記平坦な絶縁膜を介して前記非晶質シリコン膜の表面にレーザ光を照射することにより、該非晶質シリコン膜を結晶化させて多結晶シリコン膜を形成する工程と
    を実行する薄膜トランジスタの製造方法において、
    前記多結晶シリコン膜を形成する工程では、前記非晶質シリコン膜上の絶縁膜を、ドレイン,ソース領域に対応する部分の膜厚がチャネル領域に対応する部分の膜厚に比べて厚くなるように形成することで前記ドレイン,ソース領域に対応する部分における結晶化に必要なエネルギーと前記チャネル領域に対応する部分における結晶化に必要なエネルギーとを均一にし、前記ドレイン,ソース領域及び前記チャネル領域のグレインサイズを均一にすることを特徴とする薄膜トランジスタの製造方法。
  4. 請求項1〜請求項3のうち何れか1項に記載の薄膜トランジスタの製造方法において、前記レーザ光はKrFエキシマレーザ光又はArFエキシマレーザ光である薄膜トランジスタの製造方法。
  5. 請求項1〜請求項4のうち何れか1項に記載の薄膜トランジスタの製造方法によって製造された薄膜トランジスタを画素駆動素子として用いるアクティブマトリックス方式の表示装置
  6. 請求項1〜請求項4のうち何れか1項に記載の薄膜トランジスタの製造方法によって製造された薄膜トランジスタを用いる密着型イメージセンサ
  7. 請求項1〜請求項4のうち何れか1項に記載の薄膜トランジスタの製造方法によって製造された薄膜トランジスタを用いる三次元IC
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