JP3833065B2 - 歩行型作業機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、左右一対の駆動自在な車軸を備えている歩行型作業機に関する。
【0002】
【従来の技術】
上記歩行型作業機として、自走機体にロータリ耕耘装置を連結して、耕耘作業を行うようにしたものがある。
従来、ロータリ耕耘装置を備えた歩行型作業機にあっては、自走機体の車軸にタイヤ車輪が装着されており、耕耘爪がダウンカット方向に回転するようにロータリ耕耘装置を駆動すると、作業箇所が硬い場合、耕耘爪が耕耘作用しないで機体に移送作用し、機体がダッシングする事態が発生しやすくなる。このため、耕耘爪がアッパーカット方向に回転するようにロータリ耕耘装置を駆動し、土が硬くても機体のダッシングを回避しながら耕耘作業ができるようにされていた。
【0003】
上記歩行型作業機において、従来、たとえば特開平5−193531号公報に示されるように、自走機体に左右一対のクローラ式走行装置を左右一対の車軸に各別に連動させて備えさせて、自走機体をクローラ式走行装置によって走行させる。一方のクローラ式走行装置のトラックフレームと自走機体とにわたって油圧シリンダを取付け、この油圧シリンダをフリー状態に切り換えることにより、両クローラ式走行装置のトラックフレームが車軸芯まわりで自走機体に対して揺動する状態になり、自走機体を車軸芯まわりで揺動調節し、作業装置の対地高さを調節するなどしながら走行できるものがあった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来のロータリ耕耘装置付き歩行型作業機の場合、土が硬くてもダッシングを回避できるようにするには、アッパーカット駆動を採用することから、ロータリ耕耘装置を駆動する構造が複雑になるとともに自走機体に出力の大きいエンジンを備えさせる必要があり、コスト高になるとともに重量化していた。
【0005】
従来のクローラ付き歩行型作業機の場合、自走機体の揺動調節可能な範囲を油圧シリンダによって規制することから、コスト高になるとともに重量化していた。
本発明の目的は、機体のダッシングが回避でき、しかも地盤凹凸にかかわらず良好な仕上がりを得ながら耕耘作業できるとともにその割には安価かつ軽量に得られるとか、自走機体を設定角度範囲で揺動調節することを可能にしながらクローラ走行できるとともにその割には安価かつ軽量に得られる歩行型作業機を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1による発明の構成、作用、効果はつぎのとおりである。
【0007】
〔構成〕
請求項1の発明の歩行型作業機は、自走機体に、左右一対のクローラ式走行装置を自走機体の左右一対の駆動自在な車軸に各別に連動させて備えさせるとともに、前記左右一対のクローラ式走行装置が各別に車軸芯まわりで自走機体に対して揺動するように構成し、平面視での前記駆動車軸と前方の接地輪体の輪体支軸間の距離よりも駆動車軸と後方の接地輪体の輪体支軸間の距離の方が短い状態でトラックフレームに前記前後の接地輪体を取付けるとともに、自走機体の後方に延出された操縦ハンドルよりも前方における前記自走機体の後部にロータリ耕耘装置を連結してある。
【0008】
〔作用〕
耕耘爪がダウンカット方向に回転するようにロータリ耕耘装置を駆動する駆動構造を採用し、作業箇所が硬くて耕耘爪による機体移送作用が強くなっても、自走機体はクローラ式走行装置で接地していて強い移動抵抗を発揮してダッシングしない。すると、耕耘爪は、土が硬くても食い込んで耕耘作用する。これにより、耕耘爪をダウンカット方向に回転させる比較的構造簡単な駆動構造と、比較的小出力のエンジンとによってロータリ耕耘装置を駆動しても、かつ、土が硬くても機体がダッシングしないとともに耕耘装置に耕耘作業を行わせられる。
【0009】
左右のクローラ式走行装置の一方が隆起部に乗り上がったり凹部に入り込んだ場合、そのクローラ走行装置が他方のクローラ走行装置とは無関係に単独で自走機体に対して車軸芯まわりで揺動し、自走機体が横方向で地面に沿うとかこれに近い姿勢を維持する。これにより、走行地面に凹凸があっても、ロータリ耕耘装置は横方向で地面に沿うとかこれに近い姿勢を維持し、左右の耕耘深さに差が生じないとか、生じても凹凸の大きさの割には少なくなるようにして耕耘作業をしていく。
【0010】
〔効果〕
したがって、土が硬くても機体のダッシングを回避できるとともに耕耘できる。その割には、ロータリ耕耘装置を駆動するための駆動構造やエンジンとして比較的構造簡単及び小出力のものを採用して安価に得られるとともに取り扱いやすいように軽量化できる。しかも、走行地面に凹凸があっても、ロータリ耕耘装置が横方向で地面に沿うとかこれに近い姿勢を維持し、左右の耕耘深さが等しい又はこれに極力近い良好な仕上がりが得られる。
【0011】
請求項2による発明の構成、作用、効果はつぎのとおりである。
【0012】
〔構成〕
請求項2の発明は、請求項1による発明の構成において、前記左右一対のクローラ式走行装置を車軸芯方向に位置変更させて取付ける位置調節手段を備えてある。
【0013】
〔作用〕
位置調節手段によってクローラ式走行装置の取付け位置を変更すると、左右のクローラどうしの間隔が変化する。これにより、作物列の間隔が異なる場合、クローラ間隔を作物列間隔に適応したものに調節することにより、作物をクローラによって踏みつけないようにしながら、かつ、クローラ間隔を極力広くしながら走行できる。
【0014】
〔効果〕
したがって、作物列の間隔が大きい場合でも小さい場合でも、作物がクローラによる踏みつけで傷むとか損失することを回避しながら、極力広いクローラ間隔で機体を安定的に走行させながら作業できる。
【0015】
請求項3による発明の構成、作用、効果はつぎのとおりである。
【0016】
〔構成〕
請求項3の発明の歩行型作業機は、自走機体に、左右一対のクローラ式走行装置を自走機体の左右一対の駆動自在な車軸に各別に連動させて備えさせ、前記左右一対のクローラ式走行装置が車軸芯まわりで自走機体に対して揺動するように構成するとともに、前記左右一対のクローラ式走行装置を自走機体に対して揺動不能に固定するロック機構と、このロック機構のロック状態の位置とロック解除位置とに保持する切り換えレバーと、この切り換えレバーの操作により前記ロック機構をロック解除することによりクローラ式走行装置が自走機体に対して相対揺動することを許容するとともに、クローラ式走行装置が自走機体に対して所定の揺動範囲を越えて大きく相対揺動することを規制するストッパーを備えている。
【0017】
〔作用〕
ロック機構によって左右のクローラ式走行装置を自走機体に揺動不能に固定すると、自走機体を車軸芯まわりで揺動しないように安定した状態にして走行させられる。
【0018】
又、ロック機構を解除して自走機体の揺動操作を行うと、ストッパーに当接するまでの大きい範囲にわたって自走機体が揺動し、揺動していくに伴ってストッパーが作用して揺動限界に至るものである。これにより、畦越え移動させるなど傾斜地を移動する際、自走機体を大きく揺動させて操縦ハンドルを容易に支持しながら走行させられ、かつ、走行装置と機体が大きく相対揺動し過ぎてクローラが機体に対して揺動し過ぎることを防止できる。
【0019】
〔効果〕
したがって、機体を自走によって移動させるなどの際、自走機体を走行振動などで不用意に揺動しないようにロック機構によって安定した状態にし、容易に操縦しながら走行させられる。
【0020】
又、ロック機構を解除することにより、傾斜地でも、クローラが揺動し過ぎることを防止しながら機体を作業時よりも大きく揺動させて操縦ハンドルを容易に支持しながら走行できる。
【0021】
請求項4による発明の構成はつぎのとおりである。
【0022】
請求項4の発明は、請求項3による発明の構成において、前記ロック機構は、前記切り換えレバーによって操作される規制ピンとこの規制ピンと係合することにより前記左右一対のクローラ式走行装置を自走機体に対して揺動不能に固定するためのロック用切欠きとを備えている。
【0023】
請求項5による発明の構成、作用、効果はつぎのとおりである。
【0024】
請求項5の発明は、請求項4による発明の構成において、前記ロック用切欠きとは別に前記車軸芯を中心とした円弧形状の長孔又は切欠きを設け、前記切り換えレバーにより規制ピンを操作して前記ロック機構のロックを解除した状態から、前記規制ピンを前記円弧形状の長孔又は切欠きに嵌合することによって前記左右一対のクローラ式走行装置の自走機体に対する揺動範囲を前記ストッパーで規制された揺動範囲よりも狭い設定範囲に規制する揺動規制機構を備えてある。
【0025】
〔作用〕
自走機体の揺動操作を行うと、自走機体が車軸芯まわりでクローラ式走行装置に対して揺動する。このとき、揺動規制機構の長孔又は切欠きと規制ピンとが相対移動し、規制ピンが長孔又は切欠きの一端側又は他端側の端部に到達すると、自走機体が揺動限界になるものである。これにより、自走機体を揺動調節して作業装置の対地高さを調節できる。このとき、自走機体の揺動範囲が揺動規制機構によってストッパーで規制された揺動範囲よりも狭い設定範囲に規制され、機体が揺動し過ぎて操縦ハンドルが高く上がり過ぎるとか作業装置が下がり過ぎるなどの事態が発生することを防止できる。
【0026】
〔効果〕
したがって、自走機体をクローラ式走行装置によってスリップや横ずれしにくいなど有利に走行させられるものでありながら、操縦ハンドルが高く上がり過ぎて操作しにくくなるとか作業装置が下がり過ぎて地面に強く当るなどの事態を防止しながら、かつ、作業装置の対地高さを調節しながら作業できる。
しかも、自走機体の揺動範囲の規制を長孔又は切欠きと規制ピンとでなる構造簡単な揺動規制機構によって行い、安価に得られるとともに取り扱いやすいように軽量化できる。
【0027】
請求項6による発明の構成、作用、効果はつぎのとおりである。
【0028】
〔構成〕
請求項6の発明は、請求項4又は5による発明の構成において、前記左右一対のクローラ式走行装置を車軸芯方向に位置変更させて取付ける位置調節手段を備えてあるとともに、前記規制ピンを車軸芯に沿う方向に配置してある。
【0029】
〔作用〕
位置調節手段によってクローラ式走行装置の取付け位置を変更すると、左右のクローラどうしの間隔が変化する。これにより、作物列の間隔が異なる場合、クローラ間隔を作物列間隔に適応したものに調節することにより、作物をクローラによって踏みつけないようにしながら、かつ、クローラ間隔を極力広くしながら走行できる。
【0030】
クローラ式走行装置の取付け位置を変更すると、クローラ走行装置の位置変化のために揺動規制機構の長孔又は切欠きと規制ピンとが機体横方向に相対移動するが、規制ピンを車軸芯に沿う方向に配置してあるものだから、規制ピンを走行装置側と機体側のいずれに設けたものであっても、かつ、クローラ走行装置の取付け位置を変更しても、規制ピンが長孔又は切欠きの内部に入り込むように調節する手間を掛けなくとも、規制ピンが長孔又は切欠きの内部に入り込んだ状態にあり、自走機体が揺動するに伴って揺動規制機構が所望どおり作用するようにできる。
【0031】
〔効果〕
したがって、作物列の間隔が大きい場合でも小さい場合でも、作物がクローラによる踏みつけで傷むとか損失することを回避しながら、極力広いクローラ間隔で機体を安定させながら走行できる。しかも、規制ピンが長孔又は切欠きの内部に入り込むようにする特別な調節を行わなくても楽に揺動規制機構を所望どおり作用させながら走行できる。
【0032】
請求項7による発明の構成、作用、効果はつぎのとおりである。
【0033】
〔構成〕
請求項7の発明は、請求項4〜6のいずれか1項による発明の構成において、前記長孔又は切欠きを前記左右一対のクローラ式走行装置それぞれに設け、前記規制ピンが左右一対の分割ピンを連結して成るピンである。
【0034】
〔作用〕
左右のクローラ式走行装置が各別に揺動したり、左右のクローラ走行装置が一体に揺動するものの場合でも、規制ピンを両走行装置に作用させ、両走行装置の揺動範囲の規制を確実に行わせたり強固に行わせられる。
【0035】
このとき、左右の走行装置に各別に作用する左右一対のピン本体と、左右のピン本体に対して偏芯して両ピン本体を連結する連結軸に兼用の取付け軸とから成る規制ピンを採用し、規制ピンの前記取付け軸が左右一対の支持部にわたって挿通するピン支持構造を採用しても、各分割ピンを支持部に外側から挿入し、この後、両支持部の間で分割ピンどうしを連結するという組付け方法を採用することによって、規制ピンを前記ピン支持構造によって支持させられるものである。
【0036】
〔効果〕
したがって、左右一対のクローラ走行装置の両方に規制ピンを作用させるとともに前記ピン構造及びピン支持構造を採用し、左右の走行装置の揺動範囲を確実に規制したり強固に規制できる信頼性の高いものが得られる。
【0037】
請求項8による発明の構成、作用、効果はつぎのとおりである。
【0038】
〔構成〕
請求項8の発明は、請求項4〜7のいずれか1項による発明の構成において、前記規制ピンを、自走機体がヒッチを支持するべく備えているヒッチ支持部材に取付けてある。
【0039】
〔作用〕
前記ヒッチ支持部材を規制ピンの取付け部材に兼用し、規制ピンを取付けるための特別な取付け部材を不要にして、かつ、規制ピンを組付ける際に作業スペースを容易に確保できるようにして規制ピンを自走機体に取付けたものである。
【0040】
〔効果〕
規制ピン専用の取付け部材を省略して、かつ、規制ピンの組付けを容易に行って構造簡単及び軽量にかつ安価に得られる。
【0041】
請求項9による発明の構成、作用、効果はつぎのとおりである。
【0042】
〔構成〕
請求項9の発明は、請求項4〜8による発明の構成において、前記長孔又は切欠きを、前記クローラ式走行装置のトラックフレームを形成する部材に設けてある。
【0043】
〔作用〕
長孔又は切欠きを設けるための部材と、トラックフレームを形成するための部材とを一挙に作成して長孔又は切欠きを備えたクローラ走行装置を得るものである。
【0044】
〔効果〕
長孔又は切欠きを設けるための部材と、トラックフレームを形成するための部材とを一挙に作成して安価に得られる。
【0045】
【発明の実施の形態】
図1に示すように、左右一対のクローラ式走行装置10を下部の両横側に備えているミッションケース1と、このミッションケース1の下部から前向きに延出するエンジン支持フレーム2とによって機体フレームを構成し、前記エンジン支持フレーム2に搭載してあるエンジン3の出力軸の回動力を、伝動ケース4の内部に位置するベルト式伝動機構によって前記ミッションケース1の上部に位置する入力軸に伝達し、この入力軸の回動力をミッションケース1の内部でミッションケース1の下端部の両横側から横向きに突出している車軸5に伝達し、左側の車軸5によって前記左側のクローラ走行装置10を駆動し、右側の車軸5によって前記右側のクローラ走行装置10を駆動することによって自走するように、かつ、前記ミッションケース1の上部から後方向きに延出している左右一対の操縦ハンドル6を歩行しながら操作して操縦するように自走機体を構成してある。前記ミッションケース1の後部に連結しているヒッチ7にロータリ耕耘装置8を分離自在に連結するとともに、前記ミッションケース1の上部から横向きに突出する動力取り出し軸の回動力をチェーン式伝動機構(図示せず)によってロータリ耕耘装置8の機体フレームを形成しているロータリ駆動ケース8aに伝達することにより、ロータリ耕耘装置8の耕耘ロータの機体横方向及び周方向に並んでいる複数本の耕耘爪8bがダウンカット方向に回転する状態に前記耕耘ロータを駆動するように構成してある。自走機体の前記エンジン支持フレーム2の基端側によって支持されている施肥フレーム21の上端側に左右一対の肥料タンク22を取付けるとともに、各肥料タンク22の下部の排出口に繰り出し装置23を、各繰り出し装置23の排出部に施肥ホース24をそれぞれ接続し、各肥料タンク22に粒状肥料を投入しておくと、各繰り出し装置23が両繰り出し装置23の駆動部に一本の連動軸を介して連動している一つの電動施肥モータ25によって駆動されて肥料タンク22から肥料を設定量ずつ繰り出して施肥ホース24に供給し、各施肥ホース24が繰り出し装置23からの肥料をロータリ耕耘装置8の耕耘ロータの前方近くで圃場に落下させるように施肥装置20を構成してある。もって、自走機体を走行させることにより、ロータリ耕耘装置8によって耕耘していけるように、かつ、耕耘箇所の両横側に施肥装置20によって粒状肥料を供給していく施肥作業が耕耘作業と同時に行えるように歩行型作業機を構成してある。
【0046】
図2、図3などに示すように、前記左右一対のクローラ式走行装置10のいずれもは、外形が六角形の中実軸で成る前記車軸5に外嵌するとともに内形が六角形であることによって車軸5に一体回転自在に係合する取付け筒軸11によって車軸5に一体回転自在に取付けるように構成し、かつ、前記取付け筒軸11と車軸5とにわたって挿通する車軸ピン12によって車軸5に対する位置決め及び車軸5からの抜け止めが行われるように構成したクローラ駆動輪体13と、このクローラ駆動輪体13の前記取付け筒軸11のクローラ駆動輪体13より機体内側に位置する部分に取付け筒部14aがベアリング15を介して相対回転自在に外嵌し、止め輪が取り付け筒部14aの取付け筒軸11に対する位置決めを行っていることにより、ミッションケース1によって前記取付け筒軸11と車軸5とを介して車軸5の軸芯まわりで揺動自在に支持されるように構成したトラックフレーム14と、このトラックフレーム14の前側と後側の両端部から横外向きに延出する輪体支軸16a,17aに相対回転自在に取付けた接地輪体16,17と、この前後一対の接地輪体16,17と前記クローラ駆動輪体13とにわたって巻回したゴム製の無端クローラ18とによって構成してある。
【0047】
これにより、左右側いずれの走行装置10も、車軸5が駆動されることにより、この車軸5によってクローラ18が駆動されるように車軸駆動式になっており、かつ、自走機体を車軸5の軸芯まわりで走行装置10に対して揺動操作することができるように、車軸5の軸芯まわりで自走機体に対して自由に揺動する揺動式になっている。そして、左側の走行装置10も右側の走行装置10も、他方の走行装置10とは無関係に単独で自走機体に対して揺動する。
【0048】
図2、図3などに示すように、左側の走行装置10のトラックフレーム14を形成している外側板金部材14bと内側板金部材14cのうち、内側板金部材14cの外側板金部材14bよりトラックフレーム後方側に突出する部分の後端部に車軸5の軸芯を中心とする円弧形状に形成して設けた切欠き31と、右側の走行装置10のトラックフレーム14を形成している外側板金部材14bと内側板金部材14cのうち、内側板金部材14cの外側板金部材14bよりトラックフレーム後方側に突出する部分の後端部に車軸5の軸芯を中心とする円弧形状に形成して設けた切欠き31と、自走機体のミッションケース1の後端部に前端側が連結ボルトによって連結され、後端側に前記ヒッチ7が固定されていてこのヒッチ7を自走機体に支持させているヒッチ支持部材9に設けた左右一対のピン支持部9aにわたって取付けてあり、長手方向が車軸5の軸芯に沿う方向に向いている規制ピン32と、この規制ピン32の一端側に付設したばね掛け体33と前記ヒッチ支持部材6に付設したばね掛けピン34とにわたって取付けたロックばね35とにより、左側及び右側の走行装置10が自走機体に対して揺動する範囲を規制する揺動規制機構30を構成してある。
【0049】
前記規制ピン32は、左側の走行装置10の前記切欠き31と、右側の走行装置10の前記切欠き31とに各別に係脱する左右一対のピン本体32aと、この両ピン本体32aに対して偏芯して位置した状態で両ピン本体32aの一端側どうしにわたって連結していて両ピン本体32aを連結している連結軸に兼用してある取付け軸32bとによって構成してある。前記取付け軸32bが前記一対のピン支持部9aにわたって回動自在に挿通していることにより、規制ピン32は、取付け軸32bの部分でヒッチ支持部材9によって揺動自在に支持されており、前記左右一対のピン本体32aが連動して取付け軸32bの機体横向きの軸芯まわりで昇降するように揺動する。
【0050】
図4(ロ)に示すように、規制ピン32が前記ロックばね35によって下降側に揺動操作され、左右のピン本体32aの先端側がトラックフレーム14の前記切欠き31に入り込んだ作用姿勢になると、左側の走行装置10のトラックフレーム14も右側の走行装置10のトラックフレーム14も、規制ピン32のピン本体32aが切欠き31の下端部に位置してトラックフレーム14にストップ作用するまで自走機体に対して後端側が上昇する側に自由に揺動し、規制ピン32のピン本体32aが切欠き31の上端部に位置してトラックフレーム14にストップ作用するまで自走機体に対して後端側が下降する側に自由に揺動する。規制ピン32がロックばね35に抗して上昇側に揺動操作され、図5に示すように、左右のピン本体32aがトラックフレーム14の前記切欠き31から抜け出た解除姿勢になると、左側の走行装置10のトラックフレーム14も右側の走行装置10のトラックフレーム14も、図6などに示す如くトラックフレーム14の後端側の内面側から機体内側向きに延出している後ストッパー36が前記ヒッチ支持部材9の下面に当接するまで自走機体に対して後端側が上昇する側に自由に揺動し、トラックフレーム14の前端側の内面側から機体内側向きに延出している前ストッパー37が前記エンジン支持フレーム2の下面に当接するまで自走機体に対して後端側が下降する側に自由に揺動する。
【0051】
これにより、規制ピン32を前記作用姿勢に操作することにより、揺動規制機構30は、左側及び右側の走行装置10の自走機体に対する揺動範囲を切欠き31と規制ピン32とによって切欠き31の長さで決まる設定範囲に規制するように、かつ、左側の走行装置10も右側の走行装置10も他方の走行装置10とは無関係に単独でその設定範囲において揺動することを許容するように作用状態になる。規制ピン32を前記解除姿勢に操作することにより、揺動規制機構30は、左側及び右側の走行装置10の前記揺動規制を解除するように解除状態になる。前記設定範囲として、作業時に耕耘深さを調節するべく耕耘装置8を対地昇降させたり、機体旋回時に耕耘装置8を対地浮上させるべく自走機体を車軸5の軸芯まわりで揺動調節するのに必要な範囲を設定してある。
【0052】
前記前ストッパー37及び後ストッパー36は、左右の走行装置10が前記揺動規制機構30によって規制される設定範囲を超えて揺動していくと、これに伴ってヒッチ支持部材9やエンジン支持フレーム2に当接して作用するように配置してトラックフレーム14に取付けてある。したがって、前ストッパー37と後ストッパー36は、左右の走行装置10が自走機体に対して揺動する範囲を揺動規制機構30によって規制される範囲より大きい範囲に規制している。
【0053】
図2などに示すように、左側の走行装置10におけるトラックフレーム14の前記内側板金部材14cの前記切欠き31よりやや高レベルに位置する部分に設けた半円形切欠き41と、右側の走行装置10におけるトラックフレーム14の前記内側板金部材14cの前記切欠き31よりやや高レベルに位置する部分に設けた半円形切欠き41と、前記規制ピン32と、前記ロックばね35とにより、左右の走行装置10を自走機体に揺動不能に固定するロック機構40を構成してある。
【0054】
図4(イ)に示すように、規制ピン32が前記ロックばね35によって下降側に揺動操作され、左右のピン本体32aの先端側がトラックフレーム14の半円形切欠き41に入り込んだ作用姿勢になると、左側の走行装置10のトラックフレーム14も右側の走行装置10のトラックフレーム14も揺動しないように規制ピン32によって固定される。規制ピン32がロックばね35に抗して上昇側に揺動操作され、左右のピン本体32aがトラックフレーム14の半円形切欠き41から抜け出た解除姿勢になると、左側の走行装置10におけるトラックフレーム14の規制ピン32によるロックも、右側の走行装置10におけるトラックフレーム14の規制ピン32によるロックも解除される。
【0055】
これにより、規制ピン32を前記作用姿勢に操作することにより、ロック機構40は、左側及び右側の走行装置10を揺動不能に規制ピン32によって固定するようにロック状態になる。規制ピン32を前記解除姿勢に操作することにより、ロック機構40は、左側及び右側の走行装置10の自走機体に対する揺動を許容するように解除状態になる。
【0056】
図3、図6などに示すように、前記規制ピン32の一方のピン本体32aが一体揺動自在に備えている操作アーム44に操作ケーブル45によって連動させた切り換えレバー46の基端部を前記一方の操縦ハンドル6に回動自在に支持させ、この切り換えレバー46によって規制ピン32を前記作用姿勢と前記解除姿勢とに切り換え操作したり、解除姿勢に保持できるようにしてある。
すなわち、切り換えレバー46を図7に示す如きレバーガイド47のガイド溝47aに沿わせてレバー支軸48の軸芯まわりで揺動操作し、ガイド溝47aの一端側のロック位置Lに操作すると、操作ケーブル45が緩め操作されて規制ピン32が前記ロックばね35によって作用姿勢に切り換え操作されることを許容する。切り換えレバー46をガイド溝37aの他端側に操作し、切り換えレバー46とレバー支軸38との間のガタ付きを利用してガイド溝37aに連通する切欠き部に入り込ませた解除位置Fに操作すると、操作ケーブル45が引っ張り操作されて規制ピン32をロックばね35に抗して解除姿勢に切り換え操作する。そして、切り換えレバー46がレバーガイド47のストッパー部47bによって解除位置Fに受け止め支持されることにより、操作ケーブル45が引っ張り状態に保持されて規制ピン32を解除姿勢に保持する。
【0057】
つまり、作業を行うに当たり、切り換えレバー46を解除位置Fに操作し、規制ピン32を解除姿勢に保持して揺動規制機構30及びロック機構40を解除状態にした状態で、操縦ハンドル6の上げ下げ操作によって自走機体を車軸芯まわりで揺動調節して左側及び右側の走行装置10の前記切欠き31を規制ピン32に臨むように調節しながら、切り換えレバー46をロック位置Lに切り換え操作する。すると、規制ピン32が左側及び右側の走行装置10の切欠き31に入り込んで揺動規制機構30が作用状態になり、操縦ハンドル6の上げ下げ操作による自走機体の車軸芯まわりでの揺動調節により、耕耘装置8の対地高さを調節し、耕耘深さを調節したり耕耘装置8を地面から持ち上げたりしながら走行できる。
【0058】
機体を移動走行させるなどの際、切り換えレバー46を解除位置Fに操作し、規制ピン32を解除姿勢に保持して揺動規制機構30及びロック機構40を解除状態にした状態で、操縦ハンドル6の上げ下げ操作によって自走機体を車軸芯まわりで揺動調節して左側及び右側の走行装置10の前記半円形切欠き41を規制ピン32に臨むように調節しながら、切り換えレバー46をロック位置Lに切り換え操作する。すると、規制ピン32が左側及び右側の走行装置10の半円形切欠き41に入り込んでロック機構40が作用状態になり、自走機体を車軸芯まわりで揺動しないようにロックした状態にして走行できる。
【0059】
機体を畦越え移動させるなどの際、切り換えレバー46を解除位置Fに操作する。すると、規制ピン32が解除姿勢に保持されて揺動規制機構30及びロック機構40が解除状態に保持され、走行装置10が傾斜地を移動する場合でも、自走機体を大きく揺動させて操縦ハンドル6を適切なレベルに位置させて容易に支持しながら走行できる。このとき、走行装置10が機体に対して大きく揺動し過ぎることを前ストパー37と後ストッパー36とによって防止できる。
【0060】
図8に示すように、ミッションケース1の入力軸からの回動力を変速する走行用変速装置50の出力ギヤ50aに噛合う分岐伝動ギヤ51の一方の横側に、左操向クラッチ53と左操向ブレーキ57とを設け、前記分岐伝動ギヤ51の他方の横側に、右操向クラッチ53と右操向ブレーキ57とを設けてある。
【0061】
左操向クラッチ53も右操向クラッチ53も、分岐伝動ギヤ51の側部に設けた伝動側のクラッチ爪54と、このクラッチ爪54に係脱する受動側のクラッチ爪55aが一端側に付いている操向ギヤ55とによって構成してあり、ミッションケース1が揺動自在に支持しているシフター56の支軸をミッションケース1の外部から回動操作し、このシフター56によって操向ギヤ55を支軸60に沿わせて摺動操作することにより、操向ギヤ55のクラッチ爪55aが分岐伝動ギヤ51のクラッチ爪54に係合して入りになり、操向ギヤ55のクラッチ爪55aが分岐伝動ギヤ51のクラッチ爪54から離脱して切りになる。
【0062】
左操向ブレーキ57も右操向ブレーキ57も、前記操向ギヤ55と、ミッションケース1の側壁に取付けボルト58によって固定されている板金製のブレーキ体59とで成り、前記シフター56によって操向ギヤ55を支軸60に沿わせて摺動操作することによって入り切りする。
すなわち、操向ギヤ55を操向クラッチ53が切りになる位置からさらにブレーキ体59の方に摺動操作すると、操向ギヤ55のクラッチ爪55aを設けてある側とは反対側の端部に設けてあるブレーキ爪55bがブレーキ体59のブレーキ爪59aに係合する。すると、この係合のためにブレーキ体59が操向ギヤ55を回動しないようにロックすることと、操向ギヤ55は中間伝動ギヤ61に噛合った状態にあってこの中間伝動ギヤ61と、この中間伝動ギヤ61の内周歯に噛合っている伝動ギヤ62と、この伝動ギヤ62が噛合っている車軸駆動ギヤ63とを介して車軸5に連動連結していることとにより、操向ブレーキ57は走行装置10にブレーキを掛けるように入りになる。この状態から操向ギヤ55を分岐伝動ギヤ51の方に摺動操作し、操向ギヤ55のブレーキ爪55bがブレーキ体59のブレーキ爪59aから外れると、ブレーキ体59による操向ギヤ55のロックが解除され、操向ブレーキ57は走行装置10に対する制動作用を解除するように切りになる。
【0063】
すなわち、左操向クラッチブレーキのシフター56と、右操向クラッチブレーキのシフター56とに各別に操作ケーブルを介して連動させて左右の操縦ハンドル6の握り部付近に振り分けて取付けてある図1に示す如き左右一対の操向レバー65の一方を握り操作し、左右の操向クラッチ53の一方を切り側に操作したり、左右の操向ブレーキ57の一方を入り側に操作することにより、旋回内側の走行装置10が駆動停止でブレーキの掛っていない状態になって自走機体がクラッチ旋回したり、旋回内側の走行装置10がブレーキの掛った状態になって自走機体がブレーキ旋回する。
【0064】
図3に示すように、左側及び右側の走行装置10において、クローラ駆動輪体13の前記取付け筒軸11と、車軸ピン12と、車軸5に設けた複数のピン孔5aとにより、走行装置10の自走機体に対する取付け位置を車軸芯に沿う方向に変更する位置調節手段70を構成してある。
【0065】
すなわち、たとえば作物列どうしの間隔が異なる場合、左側及び右側の走行装置10において、取付け筒軸11を車軸5に対して摺動調節し、車軸5の複数のピン孔5aから作物列間隔に応じた一つのピン孔5aを選択し、このピン孔5aに車軸ピン12を装着する。すると、車軸5の複数のピン孔5aは車軸芯方向に並んでいることにより、左側及び右側の走行装置10の取付け位置が車軸芯に沿う方向に変化し、左右のクローラ18どうしの間隔が作物列間隔に適したものになり、左側のクローラ18によっても右側のクローラ18によっても作物を踏みつけることを回避しながら、極力広いクローラ間隔で機体を安定させながら走行できる。
【0066】
このように、左側及び右側の走行装置10の取付け位置をいずれの位置に変更して各走行装置10のトラックフレーム14の規制ピン32に対する位置が変化しても、前記規制ピン32の左右のピン本体32aが前記切欠き31及び半円切欠き41に入り込むように、規制ピン32に所定の長さを備えさせてある。
【0067】
図3に示すように、前記規制ピン32は、別々の部品に作成した左右一対の分割ピン32cによって構成してある。
すなわち、一方の分割ピン32cは、一方のピン本体32aと、前記取付け軸32bの一端側の部分と、この取付け軸部分の端部に設けた連結軸部32dとを備えるように形成してある。他方の分割ピン32cは、他方のピン本体32aと、前記取付け軸32bの他端側の部分と、この取付け軸部分の端部に設けた連結筒部32eとを備えるように形成してある。一方の分割ピン32cの取付け軸部分を一方のピン支持部9aに機体外側から挿入し、他方の分割ピン32cの取付け軸部分を他方のピン支持部9aに機体外側から挿入し、一方の分割ピン32cのピン支持部9aからヒッチ支持部材9の内側に突出した前記連結軸部32dと、他方の分割ピン32cのピン支持部9aからヒッチ支持部材9の内側に突出した前記連結筒部32eとを、これらのピン孔に装着した連結ピン38によって一体回動するように連結することにより、左右一対の分割ピン32cを一体回動するように連結してあるとともに、規制ピン32の左右のピン支持部9aへの組付けを行ってある。
【0068】
図2などに示すように、左右側いずれの走行装置10のトラックフレーム14も、前記取付け筒部14a、前記後側接地輪体17、クローラ外れ止め杆71のそれぞれを備えているトラックフレーム本体と、このトラックフレーム本体の筒部に一端側が摺動自在に入り込み、他端側に前側接地輪体16とテンションボルト72とを備えているテンションフレーム14dとによって構成してある。すなわち、テンションボルト72を回動調節し、このテンションボルト72の引き出し操作力によってテンションフレーム14dをトラックフレーム本体から引き出し調節することにより、前側接地輪体16がクローラ18の内周側に押圧作用してクローラ18に緊張力を付与するようにしてある。
【0069】
図3に示すように、前記クローラ外れ止め杆71は、クローラ18の各芯金19における左右一対の案内突起19aどうしの間に入り込んでクローラ18が接地輪体16,17から外れることを防止する。
【0070】
〔別実施形態〕
左側の走行装置10と右側の走行装置10のトラックフレーム14どうしを連結する連結部材を連結状態と連結解除状態とに切り換え自在に設け、この連結部材を連結側に切り換え操作することにより、左右の走行装置10が一体になって自走機体に対して揺動する状態を得られるように構成して実施してもよい。
【0071】
揺動規制機構30やロック機構40を構成するのに、上記実施形態の如く切欠き31,41を採用する他、貫通式の長孔や丸孔を採用して実施してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 歩行型作業機全体の側面図
【図2】 クローラ走行装置、揺動規制機構及びロック機構の側面図
【図3】 クローラ走行装置の断面図
【図4】 揺動規制機構及びロック機構の作用状態を示す説明図
【図5】 揺動規制機構及びロック機構の解除状態を示す説明図
【図6】 ストッパー及び規制ピンの配設部を示す側面図
【図7】 切り換えレバーの操作位置を示す説明図
【図8】 操向クラッチブレーキを示す断面図
【符号の説明】
5 車軸
7 ヒッチ
8 ロータリ耕耘装置
9 ヒッチ支持部材
10 クローラ式走行装置
14 トラックフレーム
14c トラックフレーム形成部材
30 揺動規制機構
31 切欠き
32 規制ピン
32c 分割ピン
36,37 ストッパー
40 ロック機構
70 位置調節手段
Claims (9)
- 自走機体に、左右一対のクローラ式走行装置(10)を自走機体の左右一対の駆動自在な車軸(5)に各別に連動させて備えさせるとともに、前記左右一対のクローラ式走行装置(10)が各別に車軸芯まわりで自走機体に対して揺動するように構成し、平面視での前記駆動車軸(5)と前方の接地輪体(16)の輪体支軸(16a)間の距離よりも駆動車軸(5)と後方の接地輪体(17)の輪体支軸(17a)間の距離の方が短い状態でトラックフレーム(14)に前記前後の接地輪体(16)(17)を取付けるとともに、自走機体の後方に延出された操縦ハンドル(6)よりも前方における前記自走機体の後部にロータリ耕耘装置(8)を連結してある歩行型作業機。
- 前記左右一対のクローラ式走行装置(10)を車軸芯方向に位置変更させて取付ける位置調節手段(70)を備えてある請求項1記載の歩行型作業機。
- 自走機体に、左右一対のクローラ式走行装置(10)を自走機体の左右一対の駆動自在な車軸(5)に各別に連動させて備えさせ、前記左右一対のクローラ式走行装置(10)が車軸芯まわりで自走機体に対して揺動するように構成するとともに、前記左右一対のクローラ式走行装置(10)を自走機体に対して揺動不能に固定するロック機構(40)と、このロック機構(40)のロック状態の位置とロック解除位置とに保持する切り換えレバー(46)と、この切り換えレバー(46)の操作により前記ロック機構(40)をロック解除することによりクローラ式走行装置(10)が自走機体に対して相対揺動することを許容するとともに、クローラ式走行装置(10)が自走機体に対して所定の揺動範囲を越えて大きく相対揺動することを規制するストッパー(36)(37)を備えてある歩行型作業機。
- 前記ロック機構(40)は、前記切り換えレバー(46)によって操作される規制ピン(32)とこの規制ピン(32)と係合することにより前記左右一対のクローラ式走行装置(10)を自走機体に対して揺動不能に固定するためのロック用切欠き(41)とを備えている請求項3記載の歩行型作業機。
- 前記ロック用切欠き(41)とは別に前記車軸芯を中心とした円弧形状の長孔又は切欠き(31)を設け、前記切り換えレバー(46)により規制ピン(32)を操作して前記ロック機構(40)のロックを解除した状態から、前記規制ピン(32)を前記円弧形状の長孔又は切欠き(31)に嵌合することによって前記左右一対のクローラ式走行装置(10)の自走機体に対する揺動範囲を前記ストッパー(36)(37)で規制された揺動範囲よりも狭い設定範囲に規制する揺動規制機構(30)を備えてある請求項4記載の歩行型作業機。
- 前記左右一対のクローラ式走行装置(10)を車軸芯方向に位置変更させて取付ける位置調節手段(70)を備えてあるとともに、前記規制ピン(32)を車軸芯に沿う方向に配置してある請求項4又は5記載の歩行型作業機。
- 前記円弧形状の長孔又は切欠き(31)を前記左右一対のクローラ式走行装置(10)それぞれに設け、前記規制ピン(32)が左右一対の分割ピン(32c)を連結して成るピンである請求項4〜6のいずれか1項に記載の歩行型作業機。
- 前記規制ピン(32)を、自走機体がヒッチ(7)を支持するべく備えているヒッチ支持部材(9)に取付けてある請求項4〜7のいずれか1項に記載の歩行型作業機。
- 前記円弧形状の長孔又は切欠き(31)を、前記クローラ式走行装置(10)のトラックフレーム(14)を形成する部材に設けてある請求項4〜8のいずれか1項に記載の歩行型作業機。
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