JP3826417B2 - ディスクドライブ装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、光磁気ディスク或は光ディスクを収納したディスクカートリッジを用いるMO(光磁気/光ディスク)ドライブ装置等のディスクドライブ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば、特開平6−274804号公報に、光磁気ディスクを収納したディスクカートリッジを使用するディスクドライブ装置が開示されている。このディスクドライブ装置では、ディスクカートリッジをカートリッジホルダ内に挿入した後、カートリッジホルダを挿入完了位置から装着位置へ平行に下降させ、ディスクカートリッジ内の光磁気ディスクをターンテーブル上にローディングし、光磁気ディスクの下面を光学ピックアップ上に近接させると共に、光磁気ディスクの上面に記録時に使用する磁界反転用の外部磁界(磁界ヘッド)を近接させるようにローディングしている。また、このディスクドライブ装置では、ディスクカートリッジをカートリッジホルダ内に挿入した時に該カートリッジホルダ上に取付けられた板バネの付勢力にて押圧,保持されるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のディスクドライブ装置では、ディスクカートリッジを保持する板バネのカートリッジ押圧部がカートリッジホルダ内に予め飛び出すように突出しているため、ディスクカートリッジの厚みのバラ付きによりカートリッジホルダ内にディスクカートリッジを挿入した時から板バネとディスクカートリッジの上面が接触して削れが発生する虞れあった。この削れが発生した場合に、該削れ粉は光磁気ディスク等のメディアに付着してディスクドライブ装置のデータ読み取り性能に影響を与える。また、ディスクカートリッジの肉厚が薄い場合には、上記板バネのカートリッジ押圧部の飛び出し量が足りず、充分にカートリッジホルダの基準面にディスクカートリッジを保持させることができない虞れがあった。
【0004】
そこで、この発明は、ディスクカートリッジを保持するカートリッジホルダを装着位置に下降させた時にのみ弾性体によりディスクカートリッジを確実に保持し、ディスクカートリッジ挿入,排出時の削れの発生を確実に防止することができるディスクドライブ装置を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、シャーシと、両側部に傾斜ガイド溝を有し、上記シャーシ上に水平移動自在に設けられたスライダと、上記シャーシに設けられて、上記スライダを水平方向に往復移動させるローディング機構と、両側部に上記スライダの上記傾斜ガイド溝に係合されるガイド軸を有し、上記スライダの往復移動により上記傾斜ガイド溝に沿って水平移動及び上下移動してディスクカートリッジを挿入位置と装着位置との間を往復移動させるカートリッジホルダとを備えたディスクドライブ装置において、上記カートリッジホルダの所定位置に、該カートリッジホルダの移動に合わせて移動するディスクカートリッジ押さえ用の弾性体を設け、上記弾性体は、上記ディスクカートリッジが上記装着位置に位置するときに、上記カートリッジホルダ内の上記ディスクカートリッジを押圧付勢し、上記ディスクカートリッジの排出時には、上記カートリッジホルダの移動に伴って上記弾性体が上記ディスクカートリッジを押圧しない位置に退避するように回動可能に支持されることを特徴とする。
【0006】
カートリッジホルダ内へのディスクカートリッジの挿入,排出時に、ディスクカートリッジを押圧付勢する弾性体はディスクカートリッジを押さえることなく退避しているので、ディスクカートリッジの削れが確実に防止される。また、ディスクカートリッジの厚みにバラ付きがあってもカートリッジホルダのローディング完了時にディスクカートリッジは装着位置に弾性体を介して確実に保持,装填される。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の具体的な実施の形態例について図面を参照して説明する。
【0008】
図1,図2及び図5〜図9は、この発明の一実施形態例のディスクカートリッジ自動装填用オートチェンジャ及びコンピュータの記録再生装置としての外付装置に用いて好適なディスクドライブ装置1を示す。このディスクドライブ装置1は、両側部12,12に逆L字形の各一対のガイド溝12a,12aを有した金属製のシャーシ10と、両側部22,22に各一対の傾斜ガイド溝22a,22aを有し、上記シャーシ10上に水平移動自在に設けられた金属製のスライダ20と、上記シャーシ10の底部11の下面側に設けられて、上記スライダ20を水平方向に往復移動させるローディング機構40と、両側部32,32に上記シャーシ10とスライダ20の各ガイド溝12a,22aに係合される各一対のガイド軸36,36を有し、該スライダ20の往復移動により上記各ガイド溝12a,22aに沿って水平移動及び上下移動してディスクカートリッジ100を挿入位置と装着位置との間に往復移動させる金属製のカートリッジホルダ30とを備えている。
【0009】
図1,2に示すように、シャーシ10は、水平な底部11と該底部11の両側端において上方に垂直に折り曲げ成形された両側部12,12とで正面凵字形になっており、前側に合成樹脂製のフロントパネル2を固定した金属製で平面口形の枠体3にゴム製のダンパ4等を介して締結固定してある。このシャーシ10の底部11の中央から後部へかけて矩形の開口部11aを形成してある。この開口部11aの前端中央にはスピンドルモータ13によって回転駆動されるディスク載置体としてのターンテーブル14を突設してあると共に、該開口部11a内の前後間にはボイスコイルモータ15により前後方向に往復移動する光学ピックアップ16を配設してある。また、シャーシ10の底部11上の前端両側にはディスクカートリッジ100の装着位置の基準となる位置決めピンを兼ねた左右一対のガイドピン17a,17aを突設してあると共に、両側中央及び後側には前後各一対のガイドピン17b,17cを突設してある。また、シャーシ10の底部11の前側の一方の側部(図3中右側部側)には前方から後方に伸びる矩形の孔部11bを形成してあると共に、この一側部の下面の前部と中央部及び後部には、長尺で前後一対のガイドピン18a,18a及び短尺のガイドピン18bをそれぞれ突設してある。さらに、図1〜図3に示すように、シャーシ10の両側部12,12の前部と中央には、逆L字形で孔状の各一対のガイド溝12a,12aをそれぞれ穿設してある。
【0010】
図2,3に示すように、スライダ20は、水平な底部21と該底部21の両側端において上方に垂直に折り曲げ成形された両側部22,22とで正面凵字形になっている。このスライダ20の底部21は、ターンテーブル14及び光学ピックアップ16が露出するように後端から前部にかけて大きく切欠形成された平面凵字形になっている。このスライダ20の底部21の両側前端には前記位置決めピンを兼ねた左右一対のガイドピン17a,17aに係合される一対の切欠21a,21aを形成してあると共に、該底部21の両側中央及び後側には前記前後各一対のガイドピン17b,17cに係合される各一対の長孔21b,21cを穿設してある。また、スライダ20の底部21の前側の他方の側部(図3中左側部側)には両側部22,22側に伸びる長孔21dを形成してある。
【0011】
さらに、図1〜図3に示すように、スライダ20の両側部22,22の前,後部のシャーシ10の各一対のガイド溝12a,12aに対向する位置には、水平部と該水平部から後方に上昇するように傾斜した傾斜部と該傾斜部より上方に垂直に起立した垂直切欠部とから成る各一対の傾斜ガイド溝22a,22aをそれぞれ穿設してある。また、図2,3及び図26に示すように、スライダ20の両側部22,22の各一対の傾斜ガイド溝22a,22a間には、水平部と該水平部から後方に上昇するように傾斜した傾斜部と該傾斜部より上方に垂直に起立した垂直切欠部とから成る他の傾斜ガイド溝22bをそれぞれ穿設してある。さらに、スライダ20の両側部22,22の他の傾斜ガイド溝22bの後方には略台形の切欠き部22cを穿設してある。
【0012】
図1,図2に示すように、カートリッジホルダ30は、水平な天板部31と該天板部31の両側端において下方に断面形状がコ字状で左右対称形状に折り曲げ成形された両側部32,32とで正面略冂字形になっている。このカートリッジホルダ30の天板部31の前記ターンテーブル14及び光学ピックアップ16に対向する位置には、後述する磁界ヘッド66(光磁気ディスク110の磁性層の磁界を反転させる外部磁界)を挿入する矩形の開口部31aを形成してあると共に、該開口部31aを挾むように円弧状の一対の長孔31b,31bを形成してある。また、カートリッジホルダ30の天板部31の下面の開口部31aを挾んだ両側には、シャッタ開閉機構を成す左右一対のシャッタ開閉レバー33,33の各基部をピン33aで枢支してある。この各シャッタ開閉レバー33の先端にはローラ33bを回転自在に取付けてあると共に、中央部に突出させたピン部33cを上記円弧状の長孔31bに係合してある。さらに、各シャッタ開閉レバー33の基端部と天板部31の舌片状の各片部31cとの間には引張りコイルバネ34を介在してある。この各引張りコイルバネ34の引っ張り力により各シャッタ開閉レバー33は図4に2点鎖線で示す位置に常に揺動付勢されている。
【0013】
また、図2,3及び図5,7に示すように、カートリッジホルダ30の天板部31の両側の略中央及び両側部32,32の略中央上側には略矩形の各開口部31dをそれぞれ形成してある。この各開口部31dの天板部31の上面及び各側部32には、カートリッジ押さえ用の金属製の各板バネ(弾性体)35を配置してある。この各板バネ35は、取付片部35aと弾性変形片部35bとで正面略L字形に折り曲げ形成してある。この取付片部35aと弾性変形片部35bとは切欠き部35cで折り曲げ中途部が仕切られており、該取付片部35aの略中央をカートリッジホルダ30の各側部32に揺動(回動)自在にピン35dにより枢支してある。また、この取付片部35aの先端側には前記スライダ20の各側部22に形成された他の傾斜ガイド溝22bに係合させるガイド軸35eを突設してある。さらに、上記弾性変形片部35bの先端側には、カートリッジ押さえ部35fを円弧状に突出成形してある。
【0014】
また、カートリッジホルダ30の両側部32,32の各下端側は内側に水平になるように折り曲げ形成されてディスクカートリッジ100の両側部を載置するカートリッジ載置部32aになっている。このカートリッジホルダ30の両側部32,32の外面中央の前部と中央部には、分割ローラ付の各一対のガイド軸36,36を突設してある。この各一対のガイド軸36,36は、スライダ20の両側部22,22の各一対の傾斜ガイド溝22a,22aとシャーシ10の両側部12,12の各一対のガイド溝12a,12aにそれぞれ挿入,係合されている。さらに、カートリッジホルダ30の両側部32,32の後部には矩形の開口部32bを形成してある。この各開口部32bには、ディスクカートリッジ100の両側部の各係合溝105の凹部105aに係脱自在にされて該ディスクカートリッジ100をカートリッジホルダ30に保持する各ロック機構37を配置してある。この各ロック機構37は、各側部32にかしめ固定された金属製で板バネ状のロックレバー37aと、このロックレバー37aの先端に溶着されて開口部32b内に突出する合成樹脂製の爪37bとで構成されている。また、一方の側部32(図4中左側部)の内面には、金属製で平面略コ字形の検出レバー38を前後方向にスライド自在にピン枢支してある。この検出レバー38の基端部38aがディスクカートリッジ100の前端101aで押されて引張りコイルバネ38cの引っ張り力に抗して後方向にスライド自在になっている。これにより、検出レバー38の先端部38bがフォトカプラ等から成る光センサ39の発光部39aと受光部39b間に挿入,離反されるようになっている。この光センサ39は、カートリッジホルダ30の後部31eに固定された基板39cに取付けられている。
【0015】
図3,図10に示すように、前記ローディング機構40は、シャーシ10の底部11上に揺動自在に支持され、一端側をスライダ20に連係させた金属製の変換リンク41と、この変換リンク41の他端側に金属製で手動イジェクト用のリンク42を介して連係されて水平方向に往復移動自在に設けられた金属製の一対のリンク43,44と、この一対のリンク43,44の一方のリンク44に連係されて上記各リンク42,43,44を往復移動させる駆動手段50とで大略構成されている。
【0016】
図2,図3に示すように、変換リンク41は平面略く字形に形成されて略中央部を上記シャーシ10の底部11上の前側中央にピン41aを介して両端側を前後方向に交互に揺動自在に支持してある。この変換リンク41の一端側にはピン41bを上方に突設してあると共に、該他端側にはピン41cを下方に突設してある。この一端側のピン41bは前記スライダ20の底部21の長孔21dに挿入,係合されていると共に、他端側のピン41cは上記手動イジェクト用のリンク42の長孔42dに挿入,係合されている。
【0017】
図3,図10に示すように、手動イジェクト用のリンク42及び一対のリンク43,44の他方のリンク43には各一対の長孔42a,42a及び43a,43aをそれぞれ前後方向に伸びるように形成してある。これら各一対の長孔42a,42a及び43a,43aは、シャーシ10の底部11の下方に突出した前後一対のガイドピン18a,18aに挿入,係合されている。また、手動イジェクト用のリンク42の下面には金属製の補助リンク42Aをかしめ固定してある。この補助リンク42Aの先端側には下方にテーパ部42cを折り曲げ形成してあると共に、該補助リンク42Aの先端側の手動イジェクト用のリンク42の先端折曲部42b寄りの位置には矩形の孔部(係合部)42eを形成してある。この孔部42eには上記他方のリンク43の上方に折り曲げられたテーパ部43c寄りの下方に突出するピン状のストッパ(係止部)43bを挿入,係合してある。これにより、手動イジェクト用のリンク42及び他方のリンク43は前後一対のガイドピン18a,18aに沿って共に前後方向に往復水平移動自在になっている。
【0018】
図3,図5に示すように、手動イジェクト用のリンク42の長孔42dの前後に折り曲げられた一対の検出片部42f,42f′に対向する位置には、フォトカプラ等から成る一対の光センサ5,6を配置してある。この各光センサ5,6は発光部5a,6aと受光部5b,6bとから成り、シャーシ10の底部11の下方に配置された基板7に取付けられている。この一方の光センサ5は、リンク42の検出片部42fが発光部5aと受光部5b間を開閉することによりカートリッジホルダ30が下がった状態を検出し、また、他方の光センサ6は、リンク42の検出片部42f′が発光部6aと受光部6b間を開閉することによりカートリッジホルダ30の往動状態及びカートリッジホルダ30が上がった状態を検出するものである。
【0019】
図10に示すように、一対のリンク43,44の一方のリンク44は平面T字形に形成されており、先端部と基部側に一対の長孔44a,44aを前後方向に伸びるように形成してある。この一対の長孔44a,44aは、シャーシ10の底部11の下方に突出した長尺のガイドピン18a及び短尺のガイドピン18bに挿入,係合されている。この長尺のガイドピン18aには上記他方のリンク43の一方の長孔43aも挿入,係合されている。即ち、一方のリンク44はシャーシ10の底部11の下面側に位置し、その下方に他方のリンク43が位置するようになっている。さらに、一方のリンク44の基端部には、各長孔44aと直交する方向に長孔(係合部)44bを形成してある。この一方のリンク44の長孔44bには、後述する駆動手段50のクランクピン53cが係合されるようになっている。これにより、一方のリンク44は駆動手段50からの動力を水平運動に変換するリンクとなっている。また、一方のリンク44の下面中央にはピン状のカムフォロア(係止部)44cを突設してあると共に、一側部の略中央には突出片部44dを下方に折り曲げ形成してある。この一方のリンク44の突出片部44dと他方のリンク43の突出片部43dとの間には排出用弾性部材としての引張りコイルバネ45を介装してある。この引張りコイルバネ45の引っ張り力により他方のリンク43は一方のリンク44側に常に引っ張られるようになっていて、一対のリンク43,44は連動して各ガイドピン18a,18bに沿って前後方向に水平移動するようになっている。
【0020】
また、一対のリンク43,44の間に金属製で矩形板状のカム板(切換手段)46を介在してある。このカム板46には、孔状の第1のカム溝(係合部)47及び孔状の第2のカム溝(係合部)48をそれぞれ穿設してある。この第1のカム溝47は、カム板46の長手方向に沿ったカートリッジホルダ30の水平方向移動用の水平部47aと該水平部47aに対して略直角に折れ曲がったカートリッジホルダ30の上下方向移動用の垂直部47bとで略L字形に形成してある。また、第2のカム溝48は、カム板46の長手方向に沿った水平部48aと傾斜部48bと水平部48cとでく字形になって第1のカム溝47と隣接している。そして、このカム板46の基端部は一対のリンク43,44の他方のリンク43にピン49で枢支されて揺動自在に支持してある。また、カム板46の第1のカム溝47に上記一方のリンク44の下面に突設したピン状の第1のカムフォロア(係止部)44cを挿入,係合してあると共に、第2のカム溝48にシャーシ10の底部11の下面に突設されたピン状の第2のカムフォロア19(係止部)を挿入,係合してある。これにより、上記一方のリンク44の第1のカムフォロア44cの上記第1のカム溝47の水平部47aと垂直部48aとの間の切り換えが行われるようになっている。
【0021】
図10,図11に示すように、駆動手段50は、シャーシ10の底部11の下面の後部にネジ止めされた合成樹脂製で箱形のギヤボックス51と、このギヤボックス51の後端側の上部に下向きに取付られたモータ52と、ギヤボックス51の底部に設けられた軸受51aに軸部53aを介して回転自在に支持され、ギヤボックス51の天板部に形成された円形孔51bに回転板部53bを露出させた駆動ギヤ53と、モータ52の軸52aのピニオン52bと駆動ギヤ53との間に介在された減速ギヤ群54と、駆動ギヤ53の回転位置を検出する位置検出センサ55とで構成されている。駆動ギヤ53の回転板部53bの周部には出力軸であるクランクピン53cを突設してあり、該クランクピン53cは一方のリンク44の長孔44bに挿入,係合されている。また、位置検出センサ55は、駆動ギヤ53の下面に埋設された半円弧状のマグネット56と、このマグネット56に近接されたホール素子57とで構成されている。さらに、駆動ギヤ53と減速ギヤ群54はそれぞれ合成樹脂により成形されて軽量化が図られている。図17には、カートリッジホルダ30の水平移動時のクランクピン53cの移動範囲を矢印Aで示す。この場合の第1のカムフォロア44cの第1のカム溝47に対する移動範囲は矢印Bに示す範囲であり、また、第2のカムフォロア19の第2のカム溝48に対する移動範囲は矢印Cに示す範囲である。さらに、図20には、カートリッジホルダ30の上下移動時のクランクピン53cの移動範囲を矢印A′で示す。この場合の第1のカムフォロア44cの第1のカム溝47に対する移動範囲は矢印B′に示す範囲であり、第2のカムフォロア19の第2のカム溝48に対する移動範囲は矢印C′に示す範囲である。
【0022】
図1,図22(A),(B)に示すように、シャーシ10の底部11上の後部中央には、金属製でL字形のブラケット60をネジ止めしてある。このブラケット60の上部の一対の折曲部60a,60a間には支軸61を介して平面略凵字形のヘッド支持アーム62を上下方向に回動自在に支持してある。このヘッド支持アーム62は支軸61に介装された一対の捩りコイルバネ63,63により常に上方に付勢されている。また、ヘッド支持アーム62の両側部62a,62aの先端部には金属製の磁界ヘッドケース64の両側中央より突設した各ピン65,65を枢支してあると共に、該両側部62a,62aの基部側には一対の係止片部62b,62bを垂直に折り曲げ一体形成してある。この一対の係止片部62b,62bに対向するカートリッジホルダ30の後部31eの開口部31a寄りの両側には一対の切欠31f,31fを形成してある。さらに、磁界ヘッドケース64内には鉄芯に励磁用コイルを巻装して電磁石に成っている磁界ヘッド66を取付けてあると共に、該磁界ヘッドケース64の先端には円盤形のディスククランパ67を取付けてある。
【0023】
図24,図25に示すように、ディスクカートリッジ100のカートリッジ本体101は、合成樹脂によって偏平でほぼ長方形状の箱形に形成してあり、該カートリッジ本体101内には両面使用で例えば5インチの光磁気ディスク110を回転自在に収納してある。また、カートリッジ本体101の上下両面には中央部から前端101aにかけて上下一対の長孔状の開口部102,102を形成してあり、この各開口部102,102は金属製でコ字形のシャッタ103で開閉されるようになっている。このシャッタ103は図示しないバネにより常に開口部102を閉じる方向に付勢されている。
【0024】
さらに、カートリッジ本体101の前端101aと、シャッタ103の前端面103aとに左右一対のシャッタ係合穴104,104を形成してある。また、カートリッジ本体101の前端101aの左右両側部には左右一対のロックレバー係合溝105,105を形成してあり、この各係合溝105の中央にはロック機構37の爪部37bが係脱するロック用の凹部105aを形成してある。さらに、カートリッジ本体101の後端101bの左右両側部にはカートリッジオートチェンジャのための左右一対の切欠106,106を形成してある。尚、光磁気ディスク110の中央にはマグネットチャッキング用のセンタコア111を固着してある。
【0025】
以上の一実施形態例のディスクドライブ装置1によれば、図1に示すように、フロントパネル2の開口部2aよりディスクカートリッジ100のカートリッジ本体101をその前端101a側から挿入すると、フロントパネル2の開口部2aに対向して位置しているカートリッジホルダ30の一対のカートリッジ載置部32a,32a上に挿入,載置される。この状態よりディスクカートリッジ100の後端101b側を押圧してカートリッジホルダ30内に該ディスクカートリッジ100を更に挿入すると、該カートリッジホルダ30内に設けられた一対のシャッタ開閉レバー33,33によってディスクカートリッジ100のシャッタ103が自動的に開かれる。そして、ディスクカートリッジ100をカートリッジホルダ30内の奥に更に挿入すると、図4〜図6に示すように、一対のロック機構37,37の各爪37bがディスクカートリッジ100の両側のロックレバー係合溝105,105の各ロック用の凹部105aに嵌合して保持される(この図4〜図6に示すカートリッジホルダ30内に一対のロック機構37,37を介してディスクカートリッジ100が保持された位置がディスクカートリッジ挿入位置となる)。尚、ディスクカートリッジ挿入位置から各ロック機構37のロックレバー37aの弾性付勢力に抗してディスクカートリッジ100を手で引き抜くと、上記保持状態は簡単に解除されてディスクカートリッジ100を簡単に引き抜くことができる。
【0026】
カートリッジホルダ30内に各ロック機構37を介してディスクカートリッジ100が保持されると略同時に、ディスクカートリッジ100の前端101aにより検出レバー38が押圧されて後方にスライドし、この検出レバー38の先端部38aが光センサ39の発光部39aと受光部39b間を開放して、該光センサ39をONする。この光センサ39のON信号によりローディング機構40のモータ52が一定時間経過後に駆動する。このモータ52の駆動前、即ちローディング機構40による自動ローディング開始前の図5,6に示すディスクカートリッジ挿入位置(水平移動を開始する所定の挿入位置)からディスクカートリッジ100の後端101b側を押圧してカートリッジホルダ30内に更に手で押圧挿入すると、図14の矢印に示すように、スライダ20がシャーシ10上の後部側へ移動する。これにより、変換リンク41を介して一対のリンク43,44の他方のリンク43が引張りコイルバネ45の引っ張り力に抗してフロントパネル2側へ移動する。この他方のリンク43はカム板46の第1のカム溝47の水平部47aの長さの範囲(図12に示す一方のリンク44の第1のカムフォロア44cが水平部47aの垂直部47b側の一端部から図14に示す水平部47aのモータ52側の他端部に移動できる範囲)内で移動し、この他方のリンク43の移動範囲がディスクカートリッジ100の押圧手作業によるカートリッジホルダ30の水平移動範囲となる(図5,6に示すディスクカートリッジ挿入位置からディスクカートリッジ100の押圧手作業によるカートリッジホルダ30の水平移動範囲を、以下カートリッジホルダ30の手動水平移動可能範囲という)。このカートリッジホルダ30の手動水平移動可能範囲において、ディスクカートリッジ100を手で押し込み、その後押し込み動作を止めて手を放すと、一対のリンク43,44間に介在された排出用弾性部材としての引張りコイルバネ45の引っ張り力により該一対のリンク43,44の他方のリンク43は一方のリンク44側に引き戻される。これにより、カートリッジホルダ30はフロントパネル2側に戻る。
【0027】
そして、ローディング機構40のモータ52が光センサ39のON信号を受けて一定時間経過後に駆動すると、該モータ52のピニオン52bの回転により減速ギヤ群54を介して駆動ギヤ53が図16の矢印の方向に回転する。この駆動ギヤ53の回転により該駆動ギヤ53の回転板部53b上に突出したクランクピン53cを介して一対のリンク43,44の一方のリンク44が図16に示すように他方のリンク43側に移動(往動)し、スライダ20に駆動力を伝達する。この際にカム板46の第1のカム溝47の水平部47aの垂直部47b側の端面を一方のリンク44に突出したカムフォロア44cが押圧して該一方のリンク44と共に他方のリンク43をフロントパネル2側に押圧することにより、一対のリンク43,44及びイジェクト用のリンク42はフロントパネル2側に移動する。これにより、変換リンク41を介してスライダ20がシャーシ10上の後方にスライドし、カートリッジホルダ30はシャーシ10の両側部12,12の各ガイド溝12a,12aの水平部に沿って水平移動してドライブ内に引き込まれる。
【0028】
図16,図18に示すように、カートリッジホルダ30が水平移動を完了した後で、モータ52の駆動により駆動ギヤ53が図17の矢印の方向に更に回転すると、該駆動ギヤ53の回転によりクランクピン53cを介して一対のリンク43,44の一方のリンク44が図19に示すように他方のリンク43側に更に移動(往動)し、スライダ20に駆動力を伝達する。この際に上記一方のリンク44のカムフォロア44cがカム板46の第1のカム溝47の垂直部47bを移動して該カム板46を他方のリンク43と共にフロントパネル2側に押圧することにより、一対のリンク43,44及びイジェクト用のリンク42はフロントパネル2側に移動する。これにより、変換リンク41を介してスライド20がシャーシ10上を更に後方にスライドし、このスライド20の両側部22,22の各傾斜ガイド溝22aに各ガイド軸36を挿入,係合したカートリッジホルダ30はシャーシ10の両側部12,12の各ガイド溝12a,12aの垂直部に沿って下降する。そして、図19,20に示すように、ディスクカートリッジ100の光磁気ディスク110がターンテーブル14に載置される(この載置位置がディスクカートリッジ100の装着位置となる)までカートリッジホルダ30が水平状態を保持して自動的に下降してローディング動作が完了する。このカートリッジホルダ30のオートローディング動作の完了状態を、シャーシ10の下方に配置された光センサ5が検出し、かつ、駆動ギヤ53に対向して設けられたセンサ55の検出信号によりモータ52が停止する。
【0029】
また、カートリッジホルダ30の水平移動及び下降移動に伴って、磁界ヘッドケース64もブラケット60等からなる磁界ヘッド昇降機構を介してターンテーブル14側に下降移動する。これを詳述すると、図22(A)の実線から二点鎖線に示すように、カートリッジホルダ30が水平移動して後方の所定位置まで往動してくると、ヘッド支持アーム62の両側に折り曲げられた一対の係止片部62b,62bがカートリッジホルダ30の後部31eに形成された一対の切欠31f,31fよりカートリッジホルダ30の天板部31の下方に挿入される。そして、カートリッジホルダ30が下降動すると、ヘッド支持アーム62の一対の係止片部62b,62bをカートリッジホルダ30の天板部31が下方に押圧することにより、ヘッド支持アーム62は一対の捩りコイルバネ63,63の付勢力に抗して支軸61を中心に下方に回転する。これにより、図22(B)に示すように、ヘッド支持アーム62の両側部62a,62aの先端間に各ピン65を介して枢支された磁界ヘッドケース64が水平状態を維持しながら下降動する。また、カートリッジホルダ30のイジェクト時、即ち上昇移動時には、ヘッド支持アーム62は各捩りコイルバネ63の付勢力により元の状態に復帰しようとすることにより、磁界ヘッドケース64は水平状態を維持しながら上昇動する。
【0030】
図9,図19〜21に示すローディング動作完了時において、一対のリンク43,44の他方のリンク43にピン枢支されたカム板46が、シャーシ10の底部11の下面に突出した第2のカムフォロア19と該カム板46の第2のカム溝48の水平部48cとの係合関係により所定方向(図19,20中左側の方向)に揺動されて、カム板46の第1のカム溝47の垂直部47bと一方のリンク44より突出した第1のカムフォロア44の係合状態を締結保持させているので、図9,図21に示すように、カートリッジホルダ30の下降状態は確実に保持される。そして、このカートリッジホルダ30のオートローディング動作の完了によって、ディスクカートリッジ100内の光磁気ディスク110が光学ピックアップ16上に近接された状態でターンテーブル14上に水平に装着される共に、磁界ヘッドケース64の磁界ヘッド66とディスククランパ67とがディスクカートリッジ100の上側の開口部102内に上方から水平に挿入される。そして、ディスククランパ67によって光磁気ディスク110のセンタコア111がターンテーブル14上に水平にマグネットチャッキングされると共に、磁界ヘッド66が光磁気ディスク110上に平行に近接される。この後に記録、再生の指令信号がコンピュータ側等から出されると、スピンドルモータ13によってターンテーブル14と一体に光磁気ディスク110が回転駆動されると共に、ボイスコイルモータ15によって光学ピックアップ16が光磁気ディスク110のラジアル方向に移送されて、光磁気ディスク110の記録、再生が行われる。尚、記録時には、磁界ヘッド66によって光磁気ディスク110の磁性層の磁界を反転することになる。
【0031】
次に、ディスクカートリッジ100のオートイジェクト時には、フロントパネル2の図示しないイジェクト釦を押すか、又は、コンピュータからのイジェクト信号により、モータ52が再起動される。このモータ52の再起動において該モータ52は上記オートローディング動作時とは逆方向に回転する。即ち、モータ52の逆方向の回転によりクランクピン53cを介して一対のリンク43,44はオートローディング動作時とは逆方向に移動する。この一対のリンク43,44間には引張りコイルバネ45が介在してあるので、この引張りコイルバネ45の引っ張り力によりカム板46をピン枢支した他方のリンク43及びイジェクト用のリンク42と一方のリンク44は共に復動し、該カム板46の第1のカム溝47の垂直部47bによりカートリッジホルダ30はシャーシ10の両側部12,12の各ガイド溝12aの垂直部に沿って上昇し、上昇し終わると、カム板46の第1のカム溝47の水平部47aによりカートリッジホルダ30はシャーシ10の両側部12,12の各ガイド溝12aの水平部に沿って水平移動してオートイジェクト動作を完了する。このカートリッジホルダ30のオートイジェクト動作の完了状態を、シャーシ10の下方に配置された光センサ6が検出し、かつ、駆動ギヤ53に対向して設けられたセンサ55の検出信号によりモータ52が停止する。
【0032】
また、カートリッジホルダ30のオートイジェクト動作の途中(所定の排出位置に達する手前の位置)において、ディスクカートリッジ100の排出動作をフロントパネル2の前部で阻害されても、上記引張りコイルバネ45が伸びることにより、上記モータ52の逆回転により一対のリンク43,44の一方のリンク44は所定の位置(カートリッジホルダ30の手動水平移動可能範囲内の位置)まで復動が可能となる。その後上記外部の障害要因が取り除かれると、ディスクカートリッジ100を保持したカートリッジホルダ30は上記引張りコイルバネ45の引張り力により、所定の位置に移動し、ディスクカートリッジ100は所定の排出位置まで自動的にイジェクトされる。
【0033】
さらに、図9,図19〜21に示すディスクカートリッジ100のローディング完了状態(ディスクカートリッジ装着状態)において、停電やコントローラ等の電気制御系の故障等により、手動でディスクカートリッジ100をイジェクトしなければならない場合には、図23(A)に示すように、フロントパネル2のマニュアルイジェクト孔2bに板状の治具9を水平に挿入する。そして、図23(B)に示すように、治具9の先端部を補助リンク42Aのテーパ部42cと他方のリンク43のテーパ部43c間に挿入し、他方のリンク43のピン状のストッパ43bを補助リンク42Aの孔部42eから外し、図23(C)に示すように、治具9の先端で手動イジェクト用のリンク42の先端折曲部42bを後方に押圧する。これにより、フロントパネル2側に位置している他方のリンク43に対して手動イジェクト用のリンク42が後方に移動し、該手動イジェクト用のリンク42の長孔42dに係合されている変換リンク41のピン41cを介してスライダ20がフロントパネル2側に移動することによりカートリッジホルダ30がマニュアルイジェクトされ、ディスクカートリッジ100が所定の排出位置に手動操作でイジェクトされる。尚、停電等の復帰等によりモータ52が駆動して一対のリンク43,44が復動することにより、他方のリンク43のピン状のストッパ43bが補助リンク42Aの孔部42eに挿入,係合されて元の状態に戻る。
【0034】
このように、ディスクカートリッジ100を保持するカートリッジホルダ30を自動的に水平移動及び上下移動させることができる。これにより、ディスクカートリッジ100を手でカートリッジホルダ30内に挿入する時の速度以上の水平移動速度にてスムーズ且つ確実にローディングしたり、イジェクトすることができると共に、ディスクカートリッジ100のイジェクト完了時から再ローディングする場合でも、ディスクカートリッジ100を一旦カートリッジホルダ30から引き抜いてから再度挿入しなくても、イジェクトの途中からやディスクカートリッジ100のカートリッジホルダ30内への手作業による挿入途中のいかなる位置からでもディスクカートリッジ100を押すだけの操作で再ローディングすることができる。その結果、従来のようにディスクカートリッジを一旦カートリッジホルダから引き抜いてから再度挿入する等の操作が不要となり、ローディング操作を非常に簡素化することができる。これにより、ディスクドライブ装置1をディスクカートリッジ自動装填用オートチェンジャに使用した場合には、オートチェンジャのドライブ装置とのディスクカートリッジ挿入におけるメカニカルインターフェースに左右されることなくディスクドライブ装置1の装着が可能となり、既存のオートチェンジャのメカニズムの変更も不要になる。また、オートチェンジャのメカニズムが簡素化でき、廉価なオートチェンジャが提供可能になる。さらに、コンピュータの記録再生装置としての外付装置に用いてディスクカートリッジ100の再挿入を行う場合に、所定の排出位置にあるディスクカートリッジ100を再度押し込むことによってディスクカートリッジ100の挿入動作に移れるため、マンマシンインターフェースに優れた汎用性の高いディスクドライブ装置1とすることができる。
【0035】
また、ディスクカートリッジ100のローディング開始位置において、図26(A)に示すように、カートリッジホルダ30の天板部31の両側中央に回動自在にピン枢支された各板バネ35の弾性変形片部35bのカートリッジ押さえ部35fは、天板部31の内面側に突出しない退避位置にある。即ち、各板バネ35の取付片部35aのガイド軸35eがスライダ20の両側部22,22の各傾斜ガイド溝22bの上側に位置している。カートリッジホルダ30の水平移動中はスライダ20とカートリッジホルダ30の相対的位置関係は変化しないので、各板バネ30はピン35dを中心に回転しない。カートリッジホルダ30の水平移動終了後にシャーシ10の両側部12,12の各一対のL字形のガイド溝12a,12aにより上下移動を行う時に、図26(A)〜(B)に示すように、カートリッジホルダ30とスライダ20の相対位置関係が変化する。この位置関係の変化により、スライダ20の各ガイド溝22bに沿って該各ガイド溝22bに係合された各板バネ35のガイド軸35eが移動する。この下降動により各板バネ35は回転し、各板バネ35の弾性変形片部35bのカートリッジ押さえ部35fは、天板部31の内面側に突出する。この動作により、各板バネ35の弾性変形片部35bのカートリッジ押さえ部35fがディスクカートリッジ100の上面に接触して該弾性変形片部35bが弾性変形し、ディスクカートリッジ100の装着位置(ローディング完了位置)での保持を確実に行うことができる。これは、ディスクカートリッジ100の厚みにバラ付きがあっても各板バネ35の弾性力によりディスクカートリッジ100を押さえるに必要な弾性力を得ることができる。
【0036】
各板バネ35の回転は、カートリッジホルダ30の上下移動中に発生して完了するので、ディスクカートリッジ100のカートリッジホルダ30内への挿入,排出時には上記各板バネ35のカートリッジ押さえ部35fはカートリッジホルダ30の天板部31の内面より退避しているので、各板バネ35の摩擦力によるディスクカートリッジ100上面の削れを確実に防止することができる。
【0037】
また、各板バネ35の略中央に回転中心であるピン35dを突設させたので、各板バネ35のカートリッジホルダ30内面への飛び出し範囲が、回転中心を板バネの端部に設けた場合に比べ約半分にすることができる。このことにより、カートリッジホルダ30の天板部31等に設ける板バネ逃げ用の開口部31dを半分にすることができるため、カートリッジホルダ30の強度を確保し、且つ必要なバネ定数を選定することができる。さらに、図26(B)に示すように、各板バネ35の回転時にその基端部が天板部31の外面側に飛び出すが、カートリッジホルダ30は下降しているので、他の部品と干渉することはない。
【0038】
尚、前記実施形態例によれば、光磁気ディスクを収納したディスクカートリッジを用いたディスクドライブ装置について説明したが、光ディスク或は磁気ディスクを収納したディスクカートリッジを用いるディスクドライブ装置やCD−ROM(コンパクトディスク・読み出し専用メモリ)装置等の他のディスクドライブ装置に前記実施形態例を適用できることは勿論である。また、切換手段はカム板に限らず、スライド板やリンク等の他の手段でもよいことは勿論である。
【0039】
以上のように、この発明のディスクドライブ装置によれば、ディスクカートリッジを保持するカートリッジホルダの所定位置に、カートリッジホルダの移動に合わせて移動するディスクカートリッジ押さえ用の弾性体を設け、弾性体はディスクカートリッジの装着位置に位置するときに、カートリッジホルダ内のディスクカートリッジを押圧付勢し、ディスクカートリッジの排出時には、カートリッジホルダの移動に伴って弾性体がディスクカートリッジを押圧しない位置に退避するように移動するように回動可能に支持されるので、ディスクカートリッジの挿入、排出時に弾性体によるディスクカートリッジの削れを確実に防止することができる。また、ディスクカートリッジの厚みにばらつきがあっても弾性材の弾性力によりディスクカートリッジを押さえるに必要な力を得ることができ、ディスクカートリッジの装着位置での保持を確実に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態例のディスクドライブ装置を示す全体斜視図。
【図2】上記ディスクドライブ装置のカートリッジホルダを分解した状態を示す斜視図。
【図3】上記カートリッジホルダを取り外してスライダを分解した状態を示すディスクドライブ装置の斜視図。
【図4】上記カートリッジホルダに取付けられたシャッタ開閉機構及びロック機構を説明するため一部を断面で示す平面図。
【図5】上記ディスクドライブ装置のディスクカートリッジ挿入時(挿入位置)の平面図。
【図6】上記ディスクドライブ装置のディスクカートリッジ挿入時の状態を示す側面図。
【図7】上記ディスクドライブ装置のディスクカートリッジの水平動作完了時の状態を示す平面図。
【図8】上記ディスクドライブ装置のディスクカートリッジの水平動作完了時の状態を示す側面図。
【図9】上記ディスクドライブ装置のディスクカートリッジのローディング動作完了時(装着位置)の側面図。
【図10】上記ディスクドライブ装置に用いられるローディング機構の分解斜視図。
【図11】上記ローディング機構に用いられる駆動手段の断面図。
【図12】上記ローディング機構のディスクカートリッジ挿入時の状態を示す平面図。
【図13】上記ローディング機構のディスクカートリッジ挿入時の状態を示す側面図。
【図14】上記ローディング機構のディスクカートリッジを手動にて水平動作させる途中の状態を示す平面図。
【図15】上記ローディング機構のディスクカートリッジを手動にて水平動作させる途中の状態を示す平面図。
【図16】上記ローディング機構によりディスクカートリッジの水平動作を完了させた状態を示す平面図。
【図17】上記ローディング機構によりディスクカートリッジの水平動作を完了させた状態の要部の拡大説明図。
【図18】上記ローディング機構によりディスクカートリッジの水平動作を完了させた状態を示す側面図。
【図19】上記ローディング機構によりディスクカートリッジのローディング動作を完了させた状態を示す平面図。
【図20】上記ローディング機構によりディスクカートリッジのローディング動作を完了させた状態の要部の拡大説明図。
【図21】上記ローディング機構によりディスクカートリッジのローディング動作を完了させた状態を示す側面図。
【図22】(A)は、上記ディスクドライブ装置に用いられる磁界ヘッドの上方位置を示す側面図、(B)は、同磁界ヘッドの下降位置を示す側面図。
【図23】(A)は、手動でイジェクト動作する前の状態を示す断面図、(B)は、同イジェクト中の状態を示す断面図、(C)は、同イジェクト後の状態を示す断面図。
【図24】(A)は、上記ディスクドライブ装置に用いられるディスクカートリッジの斜視図、(B)は、同図24(A)中H−H線に沿う断面図。
【図25】(A)は、上記ディスクカートリッジの平面図、(B)は、同ディスクカートリッジの正面図。
【図26】(A)は、上記カートリッジホルダのディスクカートリッジ挿入,排出時の状態を示す側面図、(B)は、同カートリッジホルダがスライダに対して下降して板バネによりディスクカートリッジを保持した状態を示す側面図、(C)は、同カートリッジホルダのイジェクト時(上昇移動時)の状態を示す側面図。
【符号の説明】
1…ディスクドライブ装置
10…シャーシ
12,12…両側部
12a…ガイド溝
20…スライダ
22,22…両側部
22a,22b…ガイド溝
30…カートリッジホルダ
35…板バネ(弾性体)
35a…取付片部
35b…弾性変形片部
35d…ピン
35e…ガイド軸
35f…カートリッジ押さえ部
36…ガイド軸
40…ローディング機構
41…変換リンク
43,44…一対のリンク
43…他方のリンク
44…一方のリンク
100…ディスクカートリッジ
Claims (2)
- シャーシと、
両側部に傾斜ガイド溝を有し、上記シャーシ上に水平移動自在に設けられたスライダと、
上記シャーシに設けられて、上記スライダを水平方向に往復移動させるローディング機構と、
両側部に上記スライダの上記傾斜ガイド溝に係合されるガイド軸を有し、上記スライダの往復移動により上記傾斜ガイド溝に沿って水平移動及び上下移動してディスクカートリッジを挿入位置と装着位置との間を往復移動させるカートリッジホルダとを備えたディスクドライブ装置において、
上記カートリッジホルダの所定位置に、該カートリッジホルダの移動に合わせて移動するディスクカートリッジ押さえ用の弾性体を設け、
上記弾性体は、上記ディスクカートリッジが上記装着位置に位置するときに、上記カートリッジホルダ内の上記ディスクカートリッジを押圧付勢し、上記ディスクカートリッジの排出時には、上記カートリッジホルダの移動に伴って上記弾性体が上記ディスクカートリッジを押圧しない位置に退避するように回動可能に支持されることを特徴とするディスクドライブ装置。 - 請求項1記載のディスクドライブ装置において、
上記弾性体を、取付片部と弾性変形片部とで略L字形に形成し、
この取付片部の略中央を上記カートリッジホルダの側部に回動自在にピン枢支すると共に、上記取付片部の先端側に突出したガイド軸を上記スライダの側部に形成されたガイド溝に係合させる一方、上記弾性変形片部の先端側にカートリッジ押さえ部を形成したことを特徴とするディスクドライブ装置。
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