JP3825412B2 - せん定した枝受け整理用手動車 - Google Patents
せん定した枝受け整理用手動車 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3825412B2 JP3825412B2 JP2003051976A JP2003051976A JP3825412B2 JP 3825412 B2 JP3825412 B2 JP 3825412B2 JP 2003051976 A JP2003051976 A JP 2003051976A JP 2003051976 A JP2003051976 A JP 2003051976A JP 3825412 B2 JP3825412 B2 JP 3825412B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- branch
- string
- storage box
- manual vehicle
- branches
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Binders And Loading Units For Sheaves (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、果樹園などにおいて、せん定作業中にせん定する樹木の近くに止めておいて、せん定した枝を受けて簡単に整理するための枝受け整理用手動車に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来は、本願発明に係るような、せん定した枝を受けて簡単に整理するための手動車については見出されていない。せん定した枝や枝を誘引していた紐などは、すべて一旦地面に落とし、その後、落とした枝や紐などを拾い集めて、長い枝は一端を揃えて結束し、短い枝や紐は容器などに集め整理し処分する作業をしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、果樹園などにおける、せん定に係る枝の量は膨大なものであり、せん定した枝をすべて一旦地面に落とし、この落とした枝や紐などを拾い集めて、長い枝と短い枝と紐などを選り分けて、整理する作業は無駄な手間が多く重労働であり、且つ中腰での作業は腰痛を引き起こす原因ともなり問題であった。そこで、本発明者は、鋭意研究した結果、本発明に想到したものであって、本発明は、せん定した枝を一旦地面に落とし、その後、落とした枝や紐などを拾い集める無駄を解消した枝受け整理用手動車を提供することを第一の課題とし、更に、長い枝と短い枝と紐などを選り分けて、整理して束ねる作業を軽減する枝受け整理用手動車を提供することを第二の課題とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は、せん定による長い枝の整理をするための収納箱と、短い枝を収納するための小枝収納具、収納箱に取り付けて収納された枝を結束するための締め付け装置、荷台と兼用するスタンドなどを備えた枝受け整理用手動車に関するものであって、前記課題を解決するための手段は以下の通りである。
前記の課題を解決するために、本発明は、せん定した枝を受け、枝の一端を揃えて整理するための手動車において、車体に取り付けられ、底板と該底板から上方に向けて断面がほぼV字状に傾斜する側面板と該側面板の後端部に設けられる後方壁とからなる収納箱と、該収納箱の前方を上向きに傾斜しておくスタンドと、車体を移動するための移動用車輪と、車体前方のハンドルに設けられた小枝収納具とを備えたことを特徴とする枝受け整理用手動車とする(請求項1)。
【0005】
また、前記の課題を解決するために、本発明は、収納箱に収納された枝を締め付けるための締め付け用紐と、該紐の一端が取り付けられるロッドと、該ロッドと連動するシフトレバーとを備え、前記締め付け用紐を前記枝に巻きつけて、前記シフトレバーを操作することにより、紐を緊張させて枝を締め付け、結束状態にする結束用締め付け装置を備えたことを特徴とする前記の枝受け整理用手動車とすることが好ましい(請求項2)。
【0006】
また、前記の課題を解決するために、本発明は、前記スタンドが荷台と兼用のスタンドであることを特徴とする前記の枝受け整理用手動車とすることが好ましい(請求項3)。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態について、以下に図を参照して説明する。図1は、本発明の実施の形態に係る枝受け整理用手動車の平面図であり、図2は、同じく正面図であり、図3は、同じく右側面図であり、図4は、荷台と兼用のスタンドにコンテナを装着した状態を示す正面図である。図5は、本発明の実施の形態に係る枝受け整理用手動車の使用状態を例示する斜視図であり、図6は、収納箱に締め付け用紐と結束用紐を装着した状態を例示する斜視図である。
【0008】
前記図において、11は、枝受け整理用手動車であって、車体12に取り付けられ、底板1aと該底板1aから上方に向けて断面がほぼV字状に傾斜する側面板1b,1bと該側面板1b,1bの後端部に設けられる後方壁1cとからなり、上方及び前方に開口する枝投入口を設けた収納箱1と、収納箱1の前方を上向きに傾斜して停止しておくスタンド3と、車体12を移動するための移動用車輪13と、車体前方のハンドル14に設けられた小枝収納具(袋ガイド籠2)と、結束用締め付け装置とを備えてなる。
【0009】
前記収納箱に設けられる結束用締め付け装置15は、収納箱に収納された枝を締め付けるための締め付け用紐5と、該紐が底板の貫通孔9を通して連結されるロッド6と、シャフト8を介してロッド6の他端と連結し、ロッド6と連動するシフトレバー4を備えている。図6に示すように、シフトレバー4は、収納箱1の後方壁1cの外側に設けられた溝付きホルダー10に、シャフト8を支点として左右動可能、且つ溝に固定可能に係着されている。図2に示すように、シフトレバー4の下端部にはシャフト8がシフトレバー4に対してほぼ直角に連結されている。シャフト8は、収納箱の底板1aに回転可能に取り付けられている。シャフト8の先端部には、シャフト8に対して直角方向にロッド6が連結されている。貫通孔9と交差するロッド6の交差部が紐取付部6aとなる。
【0010】
図6に示すように、最初はシフトレバー4をホルダー10の右寄りの溝に固定しておく(本発明の実施の形態において「ホルダー10の右」乃至「ホルダー10の左」の「右」乃至「左」は、図6を基準とする)。このとき、ロッド6は、収納箱の底板1aに接した状態にあり、収納箱内の締め付け用紐5,5は最も長くなった状態にある。この状態で、締め付け用紐5,5を収納箱の左右の側面板1b,1bにそれぞれ配置しておく。併せて、結束用紐7を締め付け用紐5,5と並べて配置しておく。締め付け用紐5は、一本乃至二本の紐を用い、その収納箱内にある端部の一方にフック5aが、他方に輪5bが取り付けられており、両方の紐5,5の他端部(連続した一本の紐の場合はその中間部)が貫通孔9を通り、ロッド6の紐取付部6aに取り付けられている。収納箱にせん定した枝が満たされた後、締め付け用紐5,5のフック5aと輪5bを連結すると、連続した締め付け用紐5をせん定枝に巻きつけた状態になる。
【0011】
この状態で、シフトレバー4をホルダー10の左に操作すると、シャフト8の連結部6bを支点として、シフトレバー4が動いた角と同じ角度だけロッド6が下方に旋回する。この旋回によりロッド6の紐取付部6aが移動した距離だけ、締め付け用紐5が下方に引っ張られて緊張し、テコの原理でせん定枝が堅く締め付けられることとなる。この状態で、シフトレバー4をホルダー10の左寄りの溝に固定しておけば、締め付けられた結束状態をそのまま保持し得る。シフトレバー4を左に操作する角度に応じてせん定枝を堅く或いは緩く締めることができるので、せん定枝の数量や結束堅さに応じて固定する溝の位置を適宜選択すればよい。
【0012】
更に、この結束状態でせん定枝を結束用紐7で結束すれば、さして大きな力を要せずしてせん定枝を堅く結束することができるのである。せん定枝を結束した後、シフトレバー4をホルダー10の右寄りに操作して溝に固定して締め付け用紐5を緩め、締め付け用紐5のフック5aと輪5bを取り外して、その後結束したせん定枝を収納箱から取り出す。この一連の作業は、作業者の腰の高さででき、従来の中腰での作業が回避できるので、腰痛になる等の弊害を防止できる。
【0013】
また、図3に示すように、本発明の実施の形態に係る枝受け整理用手動車を停止した状態において、収納箱1は、前方を上向きに傾斜した状態となる。従って、この状態で、収納箱にせん定した枝を投げ込めば、枝は重力により下方に滑動し、枝の先端部が後方壁1cに突き当たって停止する。このようにして、枝は、後方壁1cの面で一端が揃った状態で整理されるのである。収納箱1の傾斜角度は、せん定した枝が滑動し、且つ収納箱1が後方に倒れない範囲で、車体12に対するスタンド3の角度を変えて調整する。この状態で、ハンドル14は地面に対してほぼ水平になることが好ましい。
【0014】
また、図5に示すように、小枝収納具(袋ガイド籠2)に収納袋17を取り付けて短い枝などを収納できる。袋ガイド籠2に代えて収納籠などを装着してもよい。また、図4に示すように、荷台と兼用のスタンド3は、前記収納袋17の受け台であるとともに、この上に収納用のコンテナ16、せん定に使用する道具又は資材などを乗せる載置台でもある。そして、前記収納された枝は、収納袋17やコンテナ16毎交換できて便利である。
【0015】
【発明の効果】
本発明の枝受け整理用手動車は、前記のように構成されるので、枝受け整理用手動車を自由に移動してせん定作業をする近くに止めておくことができる。また、せん定した枝をその場で長い枝と短い枝に選別して簡単に分別・整理することができるので、従来のような無駄な手間を要さずに済み、作業時間の短縮と作業性の効率化が図られる。更に、結束用締め付け装置によって、さして大きな力を要せずしてせん定した枝を堅く結束することができ、女性や老人ないし子供でも簡単に作業できるので、作業者である労働力の活用と拡大が図られ産業上の利用価値が高い。併せて、枝受け整理用手動車の構造は、極めてシンプルであり故障することもなく、経済的な効果が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る枝受け整理用手動車の平面図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る枝受け整理用手動車の正面図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る枝受け整理用手動車の右側面図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る枝受け整理用手動車の荷台と兼用のスタンドにコンテナを装着した状態を示す正面図である。
【図5】本発明の実施の形態に係る枝受け整理用手動車の使用状態を例示する斜視図である。
【図6】本発明の実施の形態に係る枝受け整理用手動車の収納箱に締め付け用紐と結束用紐を装着した状態を例示する斜視図である。
【符号の説明】
1:収納箱、1a:底板、1b:側面板、1c:後方壁、2:袋ガイド籠、3:荷台と兼用のスタンド、4:シフトレバー、5:締め付け用紐、5a:フック、5b:輪、6:ロッド(Rod)、6a:紐取付部、6b:シャフト連結部、7:結束用紐、8:シャフト、9:貫通孔、10:ホルダー、
11:枝受け整理用手動車、12:車体、13:移動用車輪、14:ハンドル、15:結束用締め付け装置、16:コンテナ、17:収納袋
Claims (3)
- せん定した枝を受け、枝の一端を揃えて整理するための手動車において、車体に取り付けられ、底板と該底板から上方に向けて断面がほぼV字状に傾斜する側面板と該側面板の後端部に設けられる後方壁とからなる収納箱と、該収納箱の前方を上向きに傾斜しておくスタンドと、車体を移動するための移動用車輪と、車体前方のハンドルに設けられた小枝収納具とを備えたことを特徴とする枝受け整理用手動車。
- 収納箱に収納された枝を締め付けるための締め付け用紐と、該紐の一端が取り付けられるロッドと、該ロッドと連動するシフトレバーとを備え、前記締め付け用紐を前記枝に巻きつけて、前記シフトレバーを操作することにより、紐を緊張させて枝を締め付け、結束状態にする結束用締め付け装置を備えたことを特徴とする請求項1記載の枝受け整理用手動車。
- 前記スタンドが荷台と兼用のスタンドであることを特徴とする請求項1記載の枝受け整理用手動車。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003051976A JP3825412B2 (ja) | 2003-01-23 | 2003-01-23 | せん定した枝受け整理用手動車 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003051976A JP3825412B2 (ja) | 2003-01-23 | 2003-01-23 | せん定した枝受け整理用手動車 |
Publications (3)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004222700A JP2004222700A (ja) | 2004-08-12 |
JP2004222700A5 JP2004222700A5 (ja) | 2005-07-14 |
JP3825412B2 true JP3825412B2 (ja) | 2006-09-27 |
Family
ID=32905707
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003051976A Expired - Fee Related JP3825412B2 (ja) | 2003-01-23 | 2003-01-23 | せん定した枝受け整理用手動車 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3825412B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN118044434B (zh) * | 2024-04-16 | 2024-06-25 | 黑龙江省林业科学院牡丹江分院(黑龙江省森林非木质资源研究所) | 野外真菌采集装置 |
-
2003
- 2003-01-23 JP JP2003051976A patent/JP3825412B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2004222700A (ja) | 2004-08-12 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5456431A (en) | Apparatus for supporting a trash bag | |
CA2486624C (en) | Debris collecting bag and bag holder | |
US5037118A (en) | Brush and log hauling cart | |
CA2212880A1 (en) | Manual pickup device | |
FR2560803A1 (fr) | Appareil d'agrafage perfectionne | |
US20040211327A1 (en) | Machine for bundling branches and other yard waste | |
JP3825412B2 (ja) | せん定した枝受け整理用手動車 | |
US3102562A (en) | Tree felling and bunching mechanism | |
FR2533410A1 (fr) | Transporteur et dispositif pour desserrer et repartir de l'ensilage ou autre | |
JP2003237904A (ja) | ごみ回収袋の袋口保持具 | |
JPH0786209B2 (ja) | 土のう製造車 | |
JP5972751B2 (ja) | 資材袋の袋詰め作業用スタンド装置 | |
JP4422687B2 (ja) | ゴミ入れ | |
CN213953196U (zh) | 一种帐篷拉紧器 | |
CN221010866U (zh) | 简易伞形接料推车 | |
CN214087085U (zh) | 排线机 | |
CN214189677U (zh) | 一种用于杂草运输的花园铁斗车 | |
JP2934022B2 (ja) | 刈取結束機における穀稈放出装置 | |
JPH0536807Y2 (ja) | ||
JP3108885U (ja) | ごみ運搬具 | |
JP3198696U (ja) | 芝生結束用作業装置 | |
JP6038223B1 (ja) | 芝生結束用作業装置及び芝生結束方法 | |
CN116134999A (zh) | 可调节苗木捆扎设备及苗木捆扎方法 | |
JP3018038U (ja) | 結束用圧縮機 | |
JP3113052U (ja) | ごみ運搬具 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20041115 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20041115 |
|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20041115 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20060606 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20060629 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090707 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100707 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110707 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120707 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120707 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130707 Year of fee payment: 7 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |