JP3824900B2 - アンテナ取付構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、携帯電話、携帯情報端末や、無線LAN(ローカルエリアネットワーク)の端末機器などに使用されるアンテナの取付構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、上記の機器などに使用される表面実装型アンテナとしては、誘電体基板表面にアンテナ導体を蛇行状に形成したもの(特開平10-229304号公報)や、誘電体基板内にアンテナ導体をらせん状に形成したもの(特開平10-98322号公報)等が公知である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら従来の表面実装型アンテナは、アンテナとして十分な性能を発揮させるためには、特開平10-229304号公報の図2にも示されているように、回路基板に実装するときに一定の方向に向けて実装する必要があり、実装方向選択の自由度がせまい。このため1種類のアンテナで複数の機種に対応することが難しく、設計の手間がかかり、コスト高になる。また従来のアンテナは、グランド板の縁からある程度離して実装する必要があり、アンテナの実装に必要な面積が大きくなるという問題もある。
【0004】
本発明の目的は、以上のような問題点に鑑み、回路基板に実装する際の実装方向選択の自由度が高く、かつ実装に必要な面積を小さくできるアンテナ取付構造を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るアンテナ取付構造は、アンテナ導体が、基端から一定の方向に蛇行が進行するように形成された第一のミアンダ部と、この第一のミアンダ部の先端から当該第一のミアンダ部の蛇行幅方向に蛇行が進行するように形成された第二のミアンダ部とを少なくとも有しており、前記第一のミアンダ部の基端側が給電端子部につながっているアンテナと、前記第一のミアンダ部側の前記アンテナの領域外に前記第一のミアンダ部の蛇行幅方向に沿って設けられたグランド板とを備え、前記アンテナは、第二のミアンダ部の蛇行幅が第一のミアンダ部の蛇行幅よりも小さく、第二のミアンダ部のピッチが第一のミアンダ部の蛇行幅よりも小さく、第一のミアンダ部の蛇行幅内に第二のミアンダ部が複数ピッチ形成され、第一のミアンダ部が第二のミアンダ部と前記グランド板の縁との間に位置するように回路基板に取り付けられていることを特徴とするものである。
このような構成で上記の目的を達成できることは、以下に説明する発明の実施の形態及び実施例で詳述する。
【0006】
本発明に係るアンテナ取付構造は、アンテナ導体が、基端から一定の方向に蛇行が進行するように形成された第一のミアンダ部と、この第一のミアンダ部の先端から当該第一のミアンダ部の蛇行幅方向に蛇行が進行するように形成された第二のミアンダ部とを少なくとも有しており、前記第一のミアンダ部の基端側が接地端子部に、中間が給電端子部につながっているアンテナと、前記第一のミアンダ部側の前記アンテナの領域外に前記第一のミアンダ部の蛇行幅方向に沿って設けられたグランド板とを備え、前記アンテナは、第二のミアンダ部の蛇行幅が第一のミアンダ部の蛇行幅よりも小さく、第二のミアンダ部のピッチが第一のミアンダ部の蛇行幅よりも小さく、第一のミアンダ部の蛇行幅内に第二のミアンダ部が複数ピッチ形成され、第一のミアンダ部が第二のミアンダ部と前記グランド板の縁との間に位置するように回路基板に取り付けられている構成とすることもできる。
【0008】
また本発明に係るアンテナ取付構造は、アンテナ導体が、基端から一定の方向にらせんが進行するように形成された第一のヘリカル部と、この第一のヘリカル部の先端から当該第一のヘリカル部のらせん進行方向と交差する方向にらせんが進行するように形成された第二のヘリカル部とを少なくとも有しており、前記第一のヘリカル部の基端側が給電端子部につながっているアンテナと、前記第一のヘリカル部側の前記アンテナの領域外に前記第一のヘリカル部のらせん幅方向に沿って設けられたグランド板とを備え、
前記アンテナは、第二のヘリカル部のらせん幅が第一のヘリカル部のらせん幅よりも小さく、第二のヘリカル部のらせんピッチが第一のヘリカル部のらせん幅よりも小さく、第一のヘリカル部のらせん幅内に第二のヘリカル部が複数ピッチ形成され、第一のヘリカル部が第二のヘリカル部と前記グランド板の縁との間に位置するように回路基板に取り付けられている構成とすることもできる。
【0009】
また本発明に係るアンテナ取付構造は、アンテナ導体が、基端から一定の方向にらせんが進行するように形成された第一のヘリカル部と、この第一のヘリカル部の先端から当該第一のヘリカル部のらせん進行方向と交差する方向にらせんが進行するように形成された第二のヘリカル部とを少なくとも有しており、前記第一のヘリカル部の基端側が接地端子部に、中間が給電端子部につながっているアンテナと、前記第一のヘリカル部側の前記アンテナの領域外に前記第一のヘリカル部のらせん幅方向に沿って設けられたグランド板とを備え、前記アンテナは、第二のヘリカル部のらせん幅が第一のヘリカル部のらせん幅よりも小さく、第二のヘリカル部のらせんピッチが第一のヘリカル部のらせん幅よりも小さく、第一のヘリカル部のらせん幅内に第二のヘリカル部が複数ピッチ形成され、第一のヘリカル部が第二のヘリカル部と前記グランド板の縁との間に位置するように回路基板に取り付けられている構成とすることもできる。
【0011】
本発明に用いるアンテナのアンテナ導体は、誘電体基板の表面又は内部に設けられることが好ましい。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して詳細に説明する。
【0013】
〔実施形態1〕図1は本発明に用いるアンテナの一実施形態を示す。この表面実装型アンテナ10は、平板状の誘電体基板12と、誘電体基板12の一方の面に設けられたアンテナ導体14と、誘電体基板12の他方の面の、一つの角部に設けられた給電端子部16とを有している。このアンテナは送受信周波数帯の実質的に1/4波長の電気長に形成されている。
【0014】
アンテナ導体14は、基端(給電端子部16側)から一定の方向(矢印A方向すなわち基板短辺方向)に蛇行が進行するように形成された第一のミアンダ部14aと、この第一のミアンダ部14aの先端から当該第一のミアンダ部14aの蛇行幅方向(矢印B方向すなわち基板長辺方向)に蛇行が進行するように形成された第二のミアンダ部14bとを有している。比帯域を広げるという目的のためには、第二のミアンダ部14bは給電端子部16につながる第一のミアンダ部14aより線路長を長くすることが好ましい。また同目的のためには、第二のミアンダ部14bは第一のミアンダ部14aより蛇行幅が小であることも好ましい。また同目的のためには、第一ミアンダ部14aのミアンダ幅方向の外側まで、第二ミアンダ部14bが延びていることも好ましい。すなわち、第二ミアンダ部14bのミアンダのピッチ方向の長さ寸法を、第一ミアンダ部14aのミアンダの幅方向寸法よりも大として、第二ミアンダ部14bの先端位置が、第一ミアンダ部14aの幅方向の端部よりも外にあるようにするとよい。さらに第一のミアンダ部14aの基端は誘電体基板12の側面を通って給電端子部16につながっている。第二のミアンダ部14bのピッチは第一のミアンダ部14aの幅寸法よりも小であって、第一のミアンダ部14aの幅内に第二のミアンダ部14bが複数ピッチ形成されていることが望ましい。この例では約5.5ピッチ形成されている。
【0015】
また誘電体基板12の給電端子部16側の面には、給電端子部16から離れた複数箇所に(図示の例では三つの角部に)固定端子部18が設けられている。この固定端子部18は、表面実装型アンテナ10を回路基板に半田付け等により固定するためのものである。
【0016】
図2〜図4は上記のように構成されたアンテナ10の回路基板への取付構造を示す。図2〜図4において、回路基板20は、絶縁基板22の片面に給電線24を含む回路パターン(図示省略)を形成し、反対側の面にグランド板26を一体に設けたものである。アンテナ10は、給電端子部16を給電線24の端部に、固定端子部18を回路基板20のランド28に、それぞれ半田付けすることにより回路基板20に実装される。
【0017】
図2は回路基板20の突出部20a(この部分は裏面にグランド板26がない)に、アンテナ10をその長辺がグランド板26の縁26hと直交するように取り付けた場合である。これは従来のミアンダアンテナ(蛇行の進行方向が一方向で、誘電体基板の長辺方向に向いているもの)の取付け方と同じである。
【0018】
図3は本発明に係るアンテナ取付構造の一実施形態を示す。この実施形態は、回路基板20の裏面にグランド板26のない部分を設け、この部分の表側にアンテナ10をその第一のミアンダ部14a側の長辺がグランド板26の縁26hと一致するように取り付けた場合である。つまり、第一のミアンダ部 14 aが第二のミアンダ部 14 bと前記グランド板 26 の縁との間に位置するように取り付けた場合である。従来のミアンダアンテナは、蛇行の進行方向がグランド板の縁と平行になる向きに取り付るときは、グランド板の縁26hからある程度以上離して取り付けないと、アンテナとしての性能を発揮できなかったが、本発明の取付構造では、アンテナ10を図3のような取付け方をしてもアンテナとしての性能を十分に発揮できる。その理由は、第一のミアンダ部14aは蛇行の進行方向がグランド板26の縁26hと直交しており、この第一のミアンダ部14aの存在により第二のミアンダ部14bがグランド板26の縁26hから実際よりも電気的に離された状態になるためと考えられる。図3のようにアンテナ10を、その長辺がグランド板の縁26hと一致するように取り付ければ、回路基板20を小型化でき、無線機器の小型化を図ることができる。
【0019】
図4は本発明に係るアンテナ取付構造の他の実施形態を示す。この実施形態は、回路基板20の一つの角部に、アンテナ10と同じ大きさにグランド板26が切り欠かれた部分Kを設け、その表側にアンテナ10を取り付けた場合である。従来のミアンダアンテナは、このような取付け方をするときは、グランド板の切欠き部の大きさをアンテナより大きくして、アンテナをグランド板の切欠き部の縁から離すようにしないと、アンテナとしての性能を発揮できなかったが、本発明の取付構造では、アンテナ10をこのような取付け方をしてもアンテナとしての性能を十分に発揮できる。その理由は図3の場合と同様で、第二のミアンダ部14bが第一のミアンダ部14aの存在によりグランド板26の切欠き部Kの長辺方向の縁KLから電気的に長距離離された状態となり、かつ第二のミアンダ部14bの蛇行進行方向がグランド板26の切欠き部Kの短辺方向の縁KSと直交しているからと考えられる。図4のような取付け方をすれば、回路基板20を小型化でき、無線機器の小型化をより進めることができる。
【0020】
〔実施形態2〕図5は本発明に用いるアンテナの他の実施形態を示す。この表面実装型アンテナ10は、誘電体基板12の、アンテナ導体14を設けた面と反対側の面に、接地端子部30と給電端子部16を第一のミアンダ部14aの蛇行幅方向に離して設け、第一のミアンダ部14aの基端を接地端子部30に、中間を給電端子部16に導通させたものである。それ以外の構成は図1のアンテナと同じであるので、同一部分には同一符号を付してある。
【0021】
接地端子部30は回路基板の接地導体に半田付けされ、給電端子部16は回路基板の給電線に半田付けされる。このように第一のミアンダ部14aの基端を接地し、中間から給電するようにすると、給電端子部16の分岐位置を変えることによってアンテナ10の入力インピーダンスを調整することができる。すなわち給電端子部16の分岐位置を接地端子部30に近づけると入力インピーダンスは低くなり、接地端子部30から離すと入力インピーダンスは高くなる。通常は50Ωになるように調整される。
【0022】
〔実施形態3〕図6は本発明に用いるアンテナのさらに他の実施形態を示す。この表面実装型アンテナ10は、図5と同じパターンのアンテナ導体14を誘電体基板12の内部に埋め込んだものである。それ以外の構成は図5と同じであるので、同一部分には同一符号を付してある。
【0023】
〔実施形態4〕図7は本発明に用いるアンテナのさらに他の実施形態を示す。この表面実装型アンテナ10は、直方体状の誘電体基板12(透明なものとして示した)と、誘電体基板12内に埋め込まれたヘリカル状のアンテナ導体32と、誘電体基板12の底面の、一つの角部に設けられた給電端子部16とを有している。
【0024】
アンテナ導体32は、前記給電端子部16側の基端から一定の方向(矢印A方向すなわち基板短辺方向)にらせんが進行するように形成された第一のヘリカル部32aと、この第一のヘリカル部32aの先端から当該第一のヘリカル部32aのらせん長径方向(矢印B方向すなわち基板長辺方向)にらせんが進行するように形成された第二のヘリカル部32bとを有している。比帯域を広げるという目的のため、第二のヘリカル部32bは第一のヘリカル部32aより線路長を長くすることが好ましい。また第二のヘリカル部32bは第一のヘリカル部32aよりもらせん径が小径であることが好ましい。第一のヘリカル部32aの基端は誘電体基板12の側面を通って給電端子部16につながっている。第二のヘリカル部32bのピッチは第一のヘリカル部32aのらせん長径の寸法よりも小さく、第一のヘリカル部32aのらせん長径の範囲内に第二のヘリカル部32bが複数ピッチ形成されている。
【0025】
また誘電体基板12の給電端子部16側の面には、給電端子部16から離れた複数箇所に(図示の例では三つの角部に)固定端子部18が設けられている。この固定端子部18は、表面実装型アンテナ10を回路基板に半田付け等により固定するためのものである。
【0026】
このアンテナ10も実施形態1のものと同様に使用することができる。また第一のヘリカル部32aの基端を接地端子部につなぎ、中間を給電端子部につなぐ構成とすれば、実施形態2と同様にアンテナの入力インピーダンスを調整することができる。
【0027】
〔その他の実施形態〕以上の実施形態ではアンテナ導体が蛇行進行方向の異なる二つのミアンダ部(第一のミアンダ部と第二のミアンダ部)を有する場合を説明したが、本発明はこれに限られるものではなく、蛇行進行方向の異なる三つ以上のミアンダ部を有するもの(例えば第二のミアンダ部の先端に第二のミアンダ部と蛇行進行方向の異なる第三のミアンダ部を設けたもの)であってもよい。要するに少なくとも第一のミアンダ部と第二のミアンダ部を有するものであればよい。アンテナ導体がヘリカル状の場合も同様である。
【0028】
【実施例】
〔実施例1〕図8のようなアンテナを試作した。アンテナ導体14のパターンは図5の実施形態と同様である。図5の実施形態と異なる点は第二のミアンダ部14bの先端に容量付加部14cを設けたことと、二つの固定端子部18が第二のミアンダ部14b及び容量付加部14cにつながるように形成されていることである。容量付加部14cはアンテナ導体14の線路長を短くするために設けたものである。図8(A)では給電端子部16、接地端子部30及び固定端子部18を展開した形で示してあるが、これらの端子部は、実際には同図(B)のように誘電体基板12の底面側に折り返されている。
【0029】
このアンテナは2.45GHz帯ブルートゥース用で、大きさ(誘電体基板12のサイズ)は、8×3×0.4(mm)である。アンテナ導体14の導体幅及び導体間隔は0.2(mm)である。誘電体基板12の材質は誘電率20のセラミックス−プラスチック複合材料である。
試作したアンテナ10を、グランド板との位置関係が図9(A)〜(D)になるように回路基板に実装し、アンテナの性能を測定した。その結果を表1に示す。
【0030】
【表1】
【0031】
2.45GHz帯ブルートゥース用のアンテナは、83.5MHz以上の帯域幅が要求されるが、表1によれば、本発明のアンテナは図9(A)〜(D)のような種々の取付け方をしても、この要求を十分満たすことが明らかである。なお、ここで帯域幅とはVSWR<2を満たす周波数範囲をいう。
【0032】
従来のアンテナは、例えば図9(C)のようにグランド板26の縁に対し横向きに取り付ける場合には、Yujiro Dakeya et al,“Chip Multilayer Antenna for 2.45GHz-Band Application Using LTCC Technology”2000 IEEE MTT-S International Microwave Symposium Digest (Boston Massachusetts 11-16 June 2000)の図4によれば、83.5MHz以上の帯域幅を得るためには、アンテナをグランド板の縁から約3mm以上離して取り付けなければならないが、本発明のアンテナはグランド板の縁からの距離をゼロにしても115MHzの帯域幅を得ることができる。
【0033】
また従来のアンテナは、例えば図9(D)のように回路基板の角部に出っ張らないように取り付ける場合には、特開平10-229304号公報によると、グランド板の角部の切欠き部の大きさを、切欠き部の短辺とアンテナとの距離が2mm以上、切欠き部の長辺とアンテナとの距離が5mm以上になるようにすることが好ましいとされているが、本発明のアンテナは、グランド板の切欠き部の縁とアンテナとの距離をゼロにしても(グランド板の切欠き部の大きさをアンテナと同じにしても)、アンテナとしての性能を十分に発揮できる。
【0034】
〔実施例2〕 図10のようなアンテナを試作した。このアンテナは送受信信号の周波数帯の実質的に1/4波長の電気長に形成されている。図8の実施例と異なる点は、第一に、アンテナ導体14の第一ミアンダ部14aの基端に、延長部分14dを連設し、この部分を、第一ミアンダ部14aのピッチ方向(蛇行進行方向)に向くようにL字状に曲げた点である。上記延長部分14dは第二ミアンダ部14bが配置されている側に延びている。図8の実施例と異なる点の第二は、二つの固定端子18が第一のミアンダ部14a及び容量付加部14cにそれぞれつながるように形成されていることであり、第三は、端子部16、18、30が図10(B)のように誘電体基板12の底面と同一平面上で外側に折り曲げられていることである。第四は、容量付加部14cを長方形に形成した点である。このように容量付加部14cが長方形であっても、第一ミアンダ部14aのミアンダの幅方向の外側まで第二ミアンダ部14bが延長されているので、容量付加部14cの中央に第二ミアンダ部14bを接続でき、容量付加部14cとしての機能が適正に発揮される。
【0035】
このような形態をとっても、図9(A)〜(D)のような種々の取り付け方をした場合に、アンテナとしての性能を十分に発揮することができる。中でも図10(A)に二点鎖線で示すようにグランド板26の切欠き部Kに、このアンテナを配置した場合は、グランド板26の影響をより一層低減でき、基板をより小型化できる。すなわち、前述したようにミアンダアンテナの蛇行の進行方向がグランド板の縁と平行のときは、一般にグランド板の縁からの距離を大にする必要があるが、このアンテナでは第二ミアンダ部14bへのグランド板26の影響は第一ミアンダ部14aが緩和し、第一ミアンダ部14aに対するグランド板26の影響は、アンテナ導体14のL字状に曲げられた延長部分14dによって緩和されるので、グランド板26の縁KL、KSからの距離を短くしてもアンテナとしての性能を十分に発揮できる。なおこの例では固定端子18、30を給電端子として利用してもよい。
【0036】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、回路基板にアンテナを実装するときの、グランド板に対するアンテナの向きの自由度が広くなるので、一種類のアンテナで複数の機種に対応することができる。このため量産性が高まり、コスト低減を図ることができる。またグランド板の縁に接近して設置できるため、アンテナの実装に必要な面積を小さくでき、無線機器の小型化に有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に用いる表面実装型アンテナの一実施形態を示す斜視図。
【図2】図1のアンテナの回路基板への取付け方の一例を示す、(A)は平面図、(B)は側面図、(C)は底面図。
【図3】図1のアンテナを用いた本発明のアンテナ取付構造の一実施形態を示す、(A)は平面図、(B)は側面図、(C)は底面図。
【図4】同じく、他の実施形態を示す、(A)は平面図、(B)は側面図、(C)は底面図。
【図5】本発明に用いるアンテナの他の実施形態を示す斜視図。
【図6】本発明に用いるアンテナのさらに他の実施形態を示す斜視図。
【図7】本発明に用いるアンテナのさらに他の実施形態を示す斜視図。
【図8】本発明に用いるアンテナの試作例を示す、(A)は平面展開図、(B)は正面図。
【図9】(A)〜(D)はそれぞれ、図8のアンテナの回路基板への取付構造を示す平面図。
【図10】本発明に用いるアンテナの他の試作例を示す、(A)は平面展開図、(B)は側面図。
Claims (6)
- アンテナ導体(14)が、基端から一定の方向に蛇行が進行するように形成された第一のミアンダ部(14a)と、この第一のミアンダ部の先端から当該第一のミアンダ部の蛇行幅方向に蛇行が進行するように形成された第二のミアンダ部(14b)とを少なくとも有しており、前記第一のミアンダ部(14a)の基端側が給電端子部(16)につながっているアンテナ(10)と、
前記第一のミアンダ部(14a)側の前記アンテナ(10)の領域外に、前記第一のミアンダ部(14a)の蛇行幅方向に沿って設けられたグランド板(26)とを備え、
前記アンテナ( 10 )は、第二のミアンダ部( 14 b)の蛇行幅が第一のミアンダ部( 14 a)の蛇行幅よりも小さく、第二のミアンダ部( 14 b)のピッチが第一のミアンダ部( 14 a)の蛇行幅よりも小さく、第一のミアンダ部( 14 a)の蛇行幅内に第二のミアンダ部( 14 b)が複数ピッチ形成され、第一のミアンダ部( 14 a)が第二のミアンダ部( 14 b)と前記グランド板( 26 )の縁との間に位置するように回路基板( 20 )に取り付けられている、
ことを特徴とするアンテナ取付構造。 - アンテナ導体(14)が、基端から一定の方向に蛇行が進行するように形成された第一のミアンダ部(14a)と、この第一のミアンダ部の先端から当該第一のミアンダ部の蛇行幅方向に蛇行が進行するように形成された第二のミアンダ部(14b)とを少なくとも有しており、前記第一のミアンダ部(14a)の基端側が接地端子部(30)に、中間が給電端子部(16)につながっているアンテナ(10)と、
前記第一のミアンダ部(14a)側の前記アンテナ(10)の領域外に前記第一のミアンダ部(14a)の蛇行幅方向に沿って設けられたグランド板(26)とを備え、
前記アンテナ( 10 )は、第二のミアンダ部( 14 b)の蛇行幅が第一のミアンダ部( 14 a)の蛇行幅よりも小さく、第二のミアンダ部( 14 b)のピッチが第一のミアンダ部( 14 a)の蛇行幅よりも小さく、第一のミアンダ部( 14 a)の蛇行幅内に第二のミアンダ部( 14 b)が複数ピッチ形成され、第一のミアンダ部( 14 a)が第二のミアンダ部( 14 b)と前記グランド板( 26 )の縁との間に位置するように回路基板( 20 )に取り付けられている、
ことを特徴とするアンテナ取付構造。 - 請求項1又は2記載のアンテナ取付構造であって、前記アンテナ(10)の前記第二のミアンダ部(14b)の線路長は前記第一のミアンダ部(14a)の線路長より長いことを特徴とするアンテナ取付構造。
- アンテナ導体(32)が、基端から一定の方向にらせんが進行するように形成された第一のヘリカル部(32a)と、この第一のヘリカル部の先端から当該第一のヘリカル部のらせん進行方向と交差する方向にらせんが進行するように形成された第二のヘリカル部(32b)とを少なくとも有しており、前記第一のヘリカル部(32a)の基端側が給電端子部(16)につながっているアンテナ(10)と、
前記第一のヘリカル部(32a)側の前記アンテナ(10)の領域外に前記第一のヘリカル部(32a)のらせん幅方向に沿って設けられたグランド板(26)とを備え、
前記アンテナ( 10 )は、第二のヘリカル部( 32 b)のらせん幅が第一のヘリカル部( 32 a)のらせん幅よりも小さく、第二のヘリカル部( 32 b)のらせんピッチが第一のヘリカル部( 32 a)のらせん幅よりも小さく、第一のヘリカル部( 32 a)のらせん幅内に第二のヘリカル部( 32 b)が複数ピッチ形成され、第一のヘリカル部( 32 a)が第二のヘリカル部( 32 b)と前記グランド板( 26 )の縁との間に位置するように回路基板( 20 )に取り付けられている、
ことを特徴とするアンテナ取付構造。 - アンテナ導体(32)が、基端から一定の方向にらせんが進行するように形成された第一のヘリカル部(32a)と、この第一のヘリカル部の先端から当該第一のヘリカル部のらせん進行方向と交差する方向にらせんが進行するように形成された第二のヘリカル部(32b)とを少なくとも有しており、前記第一のヘリカル部(32a)の基端側が接地端子部に、中間が給電端子部につながっているアンテナ(10)と、
前記第一のヘリカル部(32a)側の前記アンテナ(10)の領域外に前記第一のヘリカル部(32a)のらせん幅方向に沿って設けられたグランド板(26)とを備え、
前記アンテナ( 10 )は、第二のヘリカル部( 32 b)のらせん幅が第一のヘリカル部(32a)のらせん幅よりも小さく、第二のヘリカル部( 32 b)のらせんピッチが第一のヘリカル部( 32 a)のらせん幅よりも小さく、第一のヘリカル部( 32 a)のらせん幅内に第二のヘリカル部( 32 b)が複数ピッチ形成され、第一のヘリカル部( 32 a)が第二のヘリカル部( 32 b)と前記グランド板( 26 )の縁との間に位置するように回路基板( 20 )に取り付けられている、
ことを特徴とするアンテナ取付構造。 - 請求項4又は5記載のアンテナ取付構造であって、前記アンテナ(10)の前記第二のヘリカル部(32b)の線路長は前記第一のヘリカル部(32a)の線路長より長いことを特徴とするアンテナ取付構造。
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