JP3823199B2 - 跳ね上げ式メガネフレーム - Google Patents
跳ね上げ式メガネフレーム Download PDFInfo
- Publication number
- JP3823199B2 JP3823199B2 JP28766196A JP28766196A JP3823199B2 JP 3823199 B2 JP3823199 B2 JP 3823199B2 JP 28766196 A JP28766196 A JP 28766196A JP 28766196 A JP28766196 A JP 28766196A JP 3823199 B2 JP3823199 B2 JP 3823199B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- frame
- hinge
- front frame
- flip
- butterfly
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Eyeglasses (AREA)
Description
【産業上の利用分野】
本発明は表フロントフレームを連結する継手構造に特徴を有す跳ね上げ式メガネフレーム及び蝶番に関するものである。
【0002】
【従来技術】
跳ね上げ式メガネフレームとはフロントフレームが上・下に開閉するように構成したフレームである。この種のメガネフレームは従来から周知であり、例えば近視用メガネにサングラスを取着して跳ね上げ式としたり、老眼鏡を跳ね上げ式としたものが多用されている。すなわちフロントフレームを二重構造としたメガネフレームであり、表側のフレームを開閉式としている。
【0003】
ところで、このような従来の跳ね上げ式メガネフレームの該跳ね上げ装置として採用されているものに、図5に示すような一般的な蝶番(イ) が使用されている。この蝶番(イ) は両蝶片(ロ) 、(ハ) を有して互いに屈曲し、蝶片(ロ) は裏フロントフレーム(ニ)にロウ付けされ、一方の蝶片(ハ) は表フロントフレーム(ホ) にロウ付けされている。この表フロントフレーム(ホ) は表リム(ヘ) 、(ヘ) を連結部材にて連結して一体化したり、それぞれの表リム(ヘ) 、(ヘ) を分離した状態で取り付けする場合もある。
【0004】
ところで、上記蝶番(イ) にて連結した表フロントフレーム(ホ) は跳ね上げられても自重にて落下してしまう場合がある。すなわち、蝶番(イ) の摩擦力にて表フロントフレーム(ホ) を保持することが出来なくて落下することになる。又、該蝶番(イ) はメガネフレームを構成するツルが折り畳み出来るように連結する為のものであり、該表フロントフレーム(ホ) の上部に大きく突出していて、メガネの外観が損なわれる。
【0005】
勿論、表フロントフレーム(ホ) を連結する構造は同図に示す蝶番継手に限らず、跳ね上げした表フロントフレーム(ホ) が落下しないようにバネを用いた構造とし、バネ力を付勢している場合もある。従って構造が複雑化してコスト的にも高い継手構造となってしまい、該構造が複雑化している為に故障することも多い。メガネフレームにに用いられる蝶番継手は上記表フロントフレームの取付けに限らず、ツルを折り畳み出来るように連結する場合にも用いられている。
【0006】
【本発明が解決しようとする課題】
このように従来の跳ね上げ式メガネフレームの継手には上記のごとき問題がある。本発明が解決しようとする課題はこの問題点であって、跳ね上げした表フロントフレームが独りでに落下することなく、又継手となる蝶番が表フロントフレームから大きく突出することのない跳ね上げ式メガネフレームを提供する。一方においては各蝶片が垂直に屈曲した場合に屈曲抵抗が増大してガタツキを防止する蝶番を提供する。
【0007】
【課題を解決する為の手段】
本発明の跳ね上げ式メガネにおける表フロントフレームの継手は蝶番継手であるが、表フロントフレームの上方に突出しない形態となっている。そして表フロントフレームの両サイドのリム中央部に取付けされ、跳ね上げした場合に落下しすることなく、閉じた場合にガタ付くことなく安定するような蝶番構造としている。蝶番は両蝶片が軸ネジを介して連結すると共に、両蝶片が直線状態及び垂直に屈曲した場合には摩擦力が増大するように、蝶片の噛み合い接触面が拡大する構造となっている。さらに、上記拡大接触面の厚みを大きくする為に表面処理を施して表面皮膜を形成することもある。
【0008】
そして、一方の蝶片には凹部を有し、他方の蝶片に形成した凸部が該凹部に噛み合って連結し、各蝶片の先端には切り欠きを設けて表フロントフレーム及び裏フロントフレームが該切り欠きに嵌合してロウ付けされる。ところで、表フロントフレームと裏フロントフレームにロウ付けされた蝶番の軸ネジは上部に突出することなく、ほぼ同一高さに位置している。すなわち、軸ネジは各蝶片から突出しない位置に設けられる。以下、本発明に係る実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
【0009】
【実施例】
図1は本発明の跳ね上げ式メガネフレームの正面図を表わした実施例であり、表フロントフレーム1は裏フロントフレームに重なり合って取り付けされている。表フロントフレーム1と裏フロントフレームはほぼ同じ形状を成していて、裏フロントフレームの外周が表フロントフレーム1からはみ出すことはないようになっている。同図に示す表フロントフレーム1は環状をした表リム2、2を表連結部材3にて連結し、該表リム2、2にはレンズが嵌め込まれている。
【0010】
図示してはいないが、裏フロントフレームも両裏リムを連結部材にて連結し、両サイドにはヨロイ4、4をロウ付けし、このヨロイに蝶番を介してツルが折り畳み出来るように連結している。ここで裏フロントフレームの裏リムも表リム2と同じ形状を有してもよく、又は下側半分を水糸にてレンズを支えるようにしたハーフリムを用いることも出来る。勿論、表リム1をハーフリムとすることもあり得る。
【0011】
このような跳ね上げ式メガネフレームの基本構造は従来のものと同じであるが、本発明は上記蝶番5に特徴があり、表リム2、2と裏リムの上部中央に該蝶番5、5が取付けられている。図2は図1のB−B断面拡大図を表していて、両蝶片6a、6bは表リム2と裏リム7にそれぞれロウ付けされている。両蝶片6a、6bは軸ネジ8を中心として屈曲することが出来、その結果、表フロントフレーム1は蝶番5、5を介して旋回して跳ね上げられる。
【0012】
図3は本発明の蝶番を表している訳であり、一方の蝶片6bには凹部9が形成され、この凹部9には他方の蝶片6aに形成している凸部10が嵌入し、凹部9に凸部10が嵌入した状態で軸ネジ8にて連結され、両蝶片6a、6bは軸ネジ8を中心として屈曲することが出来る。ここで、凹部9の両側には側片11a、11bが設けられて凸部10と噛み合っているが、これら凸部10及び側片11a、11bの形状は概略半円形をなし、従って凸部10と側片11a、11bの接触域は図4(a)に示しているように、軸ネジ8を中心とした円形域となる。
【0013】
従来の蝶番の場合には、噛み合い部(凹部と凸部の嵌合部)が上方へ突出している為に、表フロントフレームを跳ね上げして両蝶片が屈曲しても接触域は常に一定大きさの円形であるが、本発明の場合には図4(b)に示しているように、表フロントフレーム1を跳ね上げするならば接触域は斜線の部分だけ拡大する。従って接触域の拡大によって摩擦力が増大し、跳ね上げられた表フロントフレーム1が落下することはない。ここで拡大接触域14の摩擦力を更に大きくする為にこの領域に皮膜を形成する。すなわち、各蝶片6a、6bの噛み合い状態が図3に示す状態で表面処理を施すならば、凸部10と側片11a、11bが互いに接していない領域には皮膜が形成される。
【0014】
従って、蝶片6a、6bが垂直に屈曲して拡大接触域14にて接触するならば、上記皮膜にて摩擦力は一段と大きくなり、屈曲抵抗が高くなる。この場合、上記皮膜として耐摩耗性が高くて摩擦係数の高いものを形成するとよい。一方、跳ね上げした表フロントフレーム1を閉じた場合にも該表フロントフレーム1のガタ付きを防止する為の噛み合い摩擦面の形状とすることもある。例えば、凸部10又は側片11のいずれか一方を概略半円形であって外周を一部突出した形状として両蝶片6a、6bが直線状態にある場合にも接触摩擦面が大きくなるようにする。
【0015】
そして各蝶片6a、6bには切り欠き12a、12bが形成されていて、この切り欠き12a、12bには表リム2及び裏リム7が嵌合してロウ付けされている。従って、裏フロントフレームと表フロントフレーム1の間隔は一定となり、又蝶番5の上面13は表リム2及び裏リム7から大きく突出しないで取り付けされる。以上述べたように、本発明の跳ね上げ式メガネフレームはリムの上部中央に蝶番をロウ付けして表フロントフレームを跳ね上げ出来るように取り付けし、そしてこの蝶番は互いに噛み合う凸部と側片形状を概略半円形にするとともに、リムが噛み合う為の切り欠きを形成したものであり、次のような効果を得ることが出来る。
【0016】
【発明の効果】
本発明の跳ね上げ式メガネフレームは表フロントフレームの両リム上部中央に蝶番をロウ付けして取り付けしているが、該蝶番の各蝶片は切り欠かれていて、表裏リムはこの切り欠きに嵌合してロウ付けされている為に、該蝶番が表フロントフレームから大きく上方へ突出することはなく、跳ね上げ式メガネの外観は損なわれない。
【0017】
又、各蝶片に形成して互いに噛み合う凸部と側片の形状は概略半円形をなしている為に、表フロントフレームが跳ね上げられる場合には、噛み合い部の接触域は拡大し、その結果、摩擦力が大きくなって跳ね上げした表フロントフレームが落下することはない。この蝶番は表フロントフレームの取り付けに限らず、ツルの連結用として使用することも出来、安定したツルの折り畳みが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の跳ね上げ式メガネフレームの正面図。
【図2】図1のB−B断面拡大図。
【図3】本発明の跳ね上げ式メガネフレームに使用する蝶番。
【図4】蝶番を構成する各蝶片の噛み合い部の接触域。
【図5】従来の跳ね上げ式メガネフレームで(a)は正面図、(b)はA−A断面図。
【符号の説明】
1 表フロントフレーム
2 表リム
3 表連結部材
4 ヨロイ
5 蝶番
6 蝶片
7 裏リム
8 軸ネジ
9 凹部
10 凸部
11 側片
12 切り欠き
13 上面
14 拡大接触域
Claims (1)
- メガネフレームのフロント正面側に跳ね上げすることが出来る表フロントフレームの両リム上部中央には蝶番をロウ付けして裏フロントフレームに取り付けし、該蝶番の片方の蝶片には両側片の間に凹部を形成し、他方の蝶片に形成した凸部を凹部に嵌合して軸ネジで連結し、該軸ネジを蝶片から突出しない位置に設けると共に上記側片及び凸部の形状を概略半円形とし、両蝶片が垂直に屈曲した場合の増大接触域に、表面処理にて厚みを大きくし、そして蝶片には切欠きを形成して表リム及び裏リムを該切欠きに嵌合してロウ付けしたことを特徴とする跳ね上げ式メガネフレーム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28766196A JP3823199B2 (ja) | 1996-10-09 | 1996-10-09 | 跳ね上げ式メガネフレーム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28766196A JP3823199B2 (ja) | 1996-10-09 | 1996-10-09 | 跳ね上げ式メガネフレーム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10115811A JPH10115811A (ja) | 1998-05-06 |
JP3823199B2 true JP3823199B2 (ja) | 2006-09-20 |
Family
ID=17720099
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28766196A Expired - Fee Related JP3823199B2 (ja) | 1996-10-09 | 1996-10-09 | 跳ね上げ式メガネフレーム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3823199B2 (ja) |
-
1996
- 1996-10-09 JP JP28766196A patent/JP3823199B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH10115811A (ja) | 1998-05-06 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6811254B2 (en) | Eyeglass with auxiliary lenses | |
EP0695962B1 (en) | Hinge mechanism in eyeglasses | |
US20020093622A1 (en) | Flip-up eyewear | |
JP3058787U (ja) | メガネフレーム | |
JP3885072B2 (ja) | 眼鏡フレームおよびレンズハンガー | |
JP3823199B2 (ja) | 跳ね上げ式メガネフレーム | |
JP2964252B1 (ja) | フロント埋込み式メガネ | |
JP3071524U (ja) | 鼻当てパッド | |
US6834954B2 (en) | Spectacles of the type without a surround | |
JP3004260U (ja) | メガネフレームのツル継手構造 | |
US1151641A (en) | Goggles. | |
JP2020148872A (ja) | 眼鏡フレーム | |
JP3099209U (ja) | 前掛け式メガネフレーム | |
JPH11326844A (ja) | メガネフレームにおける屈曲継手構造 | |
JP3529632B2 (ja) | 眼鏡に着脱自在の撥ね上げ式前掛眼鏡 | |
JP3010557U (ja) | ツーポイント眼鏡のレンズ止着機構 | |
JP2603678Y2 (ja) | 眼鏡用パッドの取り付け構造 | |
JP3858170B2 (ja) | はね上げ式眼鏡フレーム | |
JP3113080U (ja) | アイウェア | |
JP3009223U (ja) | リムレス眼鏡におけるレンズ止着機構 | |
JP3000044B2 (ja) | 眼鏡の蝶番 | |
JP2952482B1 (ja) | フロント傾動可能な眼鏡フレーム | |
JP2990115B2 (ja) | 鎧と腕との連結構造 | |
JP3015688U (ja) | 折り畳み式メガネフレーム | |
JP3062386U (ja) | 跳ね上げ式メガネフレ―ム |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050420 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050524 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20050725 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060117 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060320 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20060509 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20060612 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |