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JP3822293B2 - 抽出脱脂工程を含む燒結成形体製造用組成物及びそれを用いる焼結成形体の製造方法 - Google Patents

抽出脱脂工程を含む燒結成形体製造用組成物及びそれを用いる焼結成形体の製造方法 Download PDF

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JP3822293B2 JP30707696A JP30707696A JP3822293B2 JP 3822293 B2 JP3822293 B2 JP 3822293B2 JP 30707696 A JP30707696 A JP 30707696A JP 30707696 A JP30707696 A JP 30707696A JP 3822293 B2 JP3822293 B2 JP 3822293B2
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Taisei Kogyo KK
Polyplastics Co Ltd
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Taisei Kogyo KK
Polyplastics Co Ltd
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は特定の燒結成形体製造方法に使用するための燒結成形体製造用組成物、更にはそれを用いる燒結成形体の製造方法、更には焼結成形体製造用乾燥体に関する。
【0002】
【従来の技術】
精密な燒結成形体や形状が複雑な燒結成形体は、一般に、燒結可能な粉体を利用して以下の方法により製造される。即ち、まず燒結可能な粉体とバインダーとを加熱混練後冷却し、成形用材料を造粒する。次いでこれを射出成形してグリーン成形体を製造し、該グリーン成形体を脱脂工程に付してバインダー成分を除き、続いてこれを燒結する。
これらの内、脱脂工程はグリーン成形体中からバインダーを除去する目的で行われる。また、ひび割れ、膨れ、変形等の欠陥のない品質の良好な燒結成形体を製造するための最も重要な工程である。
【0003】
脱脂工程には、グリーン成形体を加熱してバインダーを加熱分解しガス化して除去する加熱脱脂方法や、グリーン成形体を溶媒処理して可溶性バインダー成分を溶出除去した後、残りのバインダーを加熱分解してガス化して除去する方法がある。
【0004】
この内、加熱脱脂方法は、グリーン成形体の表面からバインダーの分解ガスが発散するかあるいはバインダーが滲み出して気化するのみであり、加熱昇温速度を速くしてグリーン成形体中のバインダーの熱分解及びガス化を短時間に集中して行うと、中心部で加熱分解で生成したガスがスムーズに表面に移行できず、成形体内部に圧がかかり、成形体にひび割れや膨れが生ずることがある。このため、迅速な加熱を避け、このような問題が生じない温度条件下で長時間加熱して脱脂を行なわなければならない。
特に、燒結成形体製造用組成物に含まれる燒結可能な粉体が、粒径が小さく比表面積が大きい粒体の場合には、グリーン成形体を製造する際の成形用材料の加熱流動性が安定するように、バインダーの配合量を多くする必要がある。従ってこのような粒体からなる燒結成形体製造用組成物を使用した場合の脱脂工程は、多量に含まれるバインダーを除去するために、加熱工程を多段階にする等の工夫が必要になる。
また、加熱による脱脂工程においてひび割れや膨れが生ずるおそれがないものであっても、燒結成形体製造用組成物に含まれる燒結可能な粉体が比重の高い金属粉体や球状粉体である場合には、加熱脱脂工程で成形体に変形が生ずることが多い。従ってこの場合にも脱脂の際の昇温速度を遅くする必要がある。
従って、バインダーの除去を容易にするため、バインダーに昇華性物質を添加する方法がある。しかし、昇華性物質を添加したものは、グリーン成形体を製造する際の成形用材料の混練の際やグリーン成形体の射出成形の際に昇華性物質が昇華し、グリーン成形体の製造時のスプルー・ランナー部の再生が困難になる。
【0005】
一方、グリーン成形体を溶媒処理して溶媒に可溶なバインダー成分を溶出除去した後、残りのバインダー成分を加熱分解しガス化して除去する方法は、溶媒処理によってグリーン成形体中に空隙が生じ、これを通り道として加熱による残りのバインダーの熱分解及びガス化をスムーズに行なうものである。これにより加熱脱脂工程でのグリーン成形体のひび割れ、膨れ、変形等をある程度回避することができる。
しかし、現在使用されているバインダーは、鉱油、脂肪酸系油、天然油等の液体原料を多量に含むため、グリーン成形体中からこれらの油成分が滲み出すことが多い。特に長期間保存したグリーン成形体は油成分の滲み出しがより激しい。従って、グリーン成形体の表面に滲み出した油成分によって溶媒処理による脱脂の際にひび割れや膨れが発生する場合がある。
また、バインダー中の可塑剤や滑剤を沸騰水によって溶出させる方法がある。しかし、グリーン成形体の成形用材料の安定性の維持、成形用材料の射出成形時の加熱流動性の維持、グリーン成形体の強度の維持等の点から、可塑剤や滑剤の配合量を多くするには限度がある。
更に、水溶性熱可塑性有機ポリマーと水に不溶の熱可塑性有機ポリマーとを含む有機バインダーを使用し、成形体と水を接触させて前者を抽出する方法がある(特公平2−101101号公報)。しかし、ここで記載されているバインダーの組み合わせでは、その後の残りの有機バインダーを加熱除去する脱脂工程において、成形体の変形を十分に防止することが出来ない。
【0006】
なお、特開平2−145704号公報、特開平3ー199302号公報、成形加工シンポジア’93,p225等にはポリアセタール樹脂とポリエチレングリコールを含むバインダー組成物が記載されているが、これらは加熱脱脂を対象としたものであり、溶媒抽出による脱脂工程については、触れられていない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、グリーン成形体の脱脂工程を短時間で効率的に行え、しかも加熱脱脂工程で成形体にひび割れ、膨れ、変形等を生ずることがなく、また寸法精度が高く、均質な燒結成形体が得られる燒結成形体製造用組成物それを用いる焼結成形体の製造方法及びそれに係る焼結成形体製造用乾燥体を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
即ち、本発明の第1は、焼結可能な粉体、並びにバインダー成分としてポリアセタール樹脂(A)、融点もしくは軟化点が30℃以上の水溶性又は親水性溶剤可溶性の有機化合物(B)、及び加熱脱脂可能な樹脂(C)(ポリアセタール樹脂(A)を除く)を含むことを特徴とする水又は親水性溶剤による抽出脱脂工程、乾燥工程及び加熱脱脂工程を含む燒結成形体製造方法に使用する燒結成形体製造用組成物を提供する
本発明の第2は、有機化合物(B)がポリエチレンオキサイド、ポリエチレングリコール、メチルセルロース、カルボキシルメチルセルロース、ポリアクリルアミドの金属塩、ポリアクリル酸の金属塩又はポリメタクリル酸の金属塩である本発明の第1記載の抽出脱脂工程、乾燥工程及び加熱脱脂工程を含む燒結成形体製造方法に使用する燒結成形体製造用組成物を提供する
本発明の第3は、加熱脱脂可能な樹脂(C)がポリオレフィン樹脂、変性ポリオレフィン樹脂、ポリスチレン、ポリビニルブチラール、エチレン−酢酸ビニル共重合体又はポリブチルメタクリレートである本発明の第1又は2記載の抽出脱脂工程、乾燥工程及び加熱脱脂工程を含む燒結成形体製造方法に使用する燒結成形体製造用組成物を提供する
本発明の第4は、バインダー成分の構成割合が、ポリアセタール樹脂(A)5〜40容量%、有機化合物(B)20〜80容量%、加熱脱脂可能な樹脂(C)10〜50容量%(三者の合計は100容量%)の各範囲にある本発明の第1ないし3のいずれかに記載の抽出脱脂工程、乾燥工程及び加熱脱脂工程を含む燒結成形体製造方法に使用する燒結成形体製造用組成物を提供する
本発明の第5は、バインダー成分の合計が20〜70容量%、焼結可能な粉体が30〜80容量%の割合(両者の合計100容量%)にある本発明の第4記載の抽出脱脂工程、乾燥工程及び加熱脱脂工程を含む燒結成形体製造方法に使用する焼結成形体製造用組成物を提供する
本発明の第6は、本発明の第1〜5のいずれかに記載の燒結成形体製造用組成物を成形し、得られたグリーン成形体と水又は親水性溶剤を接触させて前記グリーン成形体から水溶性又は親水性溶剤可溶性の有機化合物(B)を抽出脱脂し、乾燥して燒結成形体製造用乾燥体を形成して、次いで焼結可能な粉体以外の残余の成分を加熱脱脂により除去し、更に焼結可能な粉体を焼結させることを特徴とする焼結成形体の製造方法を提供する
本発明の第7は、本発明の第1〜5のいずれかに記載の燒結成形体製造用組成物を成形し、得られたグリーン成形体と水又は親水性溶剤を接触させて前記グリーン成形体から水溶性又は親水性溶剤可溶性の有機化合物(B)を抽出脱脂した後、乾燥してなる燒結成形体製造用乾燥体を提供する。
以下、本発明を詳しく説明する。
【0009】
【発明の実施の形態】
(燒結成形体製造用組成物)
本発明に係る燒結成形体製造用組成物は、水又は親水性溶剤のための抽出脱脂工程、乾燥工程及び加熱脱脂工程を含む方法のための焼結成形体の製造用として用いられるものであり、焼結可能な粉体並びにバインダー成分としてポリアセタール樹脂(A)融点もしくは軟化点が30℃以上の水溶性又は親水性溶剤可溶性の有機化合物(B)及び加熱脱脂可能な樹脂(C)(ポリアセタール樹脂(A)を除く)を含むことを特徴とする。ここで親水性溶剤とは、水と実質的に任意の割合で溶解しうる溶剤を意味し、例えばメタノール、エタノール等のアルコール類、アセトン等のケトン類が挙げられる。
【0010】
前記燒結成形体製造用組成物のバインダー成分を構成するポリアセタール樹脂(A)としては、オキシメチレン基(−CH2O−)を主たる構成単位とする高分子化合物であればよく、ポリオキシメチレンホモポリマー、オキシメチレン以外に他の構成単位を含有するコポリマー、ターポリマー、ブロックコポリマーの何れも使用することができる。また分子が線状のみならず、分岐、架橋構造を有するものであってもよい。前記他の構成単位となるコモノマーとしては、エチレンオキシド、1,2−プロピレンオキシド、1,2−ブチレンオキシド、1,3−ブチレンオキシド、1,3−ジオキサン、1,3−ジオキソラン、ジオキセパン等が例示できる。
本発明において、バインダー成分としてポリアセタール樹脂(A)を用いることにより、グリーン成形体の変形、水又は親水性溶剤による抽出脱脂時の変形、更にはこれに続く加熱脱脂時の成形体の熱変形を小さくすることができると共に、カーボン等の残渣が残らない優れた焼結成形体を得ることができる。
【0011】
前記焼結成形体製造用組成物のバインダー成分を構成する融点もしくは軟化点が30℃以上の水溶性又は親水性溶剤可溶性の有機化合物(B)としては、好ましくは融点もしくは軟化点が40℃以上、更に好ましくは融点もしくは軟化点が50℃以上のものであり、例えばポリエチレンオキサイド、ポリエチレングリコール、メチルセルロース、カルボキシルメチルセルロース、ポリアクリルアミドの金属塩、ポリアクリル酸の金属塩又はポリメタクリル酸の金属塩が挙げられ、好ましくはポリエチレングリコールであり、中でも重合度が1800以上、特に重合度が2000〜5000のポリエチレングリコールが好ましい。なお、前記金属塩を構成する金属としてはカリウム、ナトリウム等のアルカリ金属、カルシウム、バリウム等のアルカリ土類金属、亜鉛等が挙げられる。
【0012】
前記加熱脱脂可能な樹脂(C)は、後記のように焼結成形体製造用組成物から得られるグリーン成形体と水又は親水性溶剤を接触させ、前記グリーン成形体から水溶性又は親水性溶剤可溶性の有機化合物(B)を抽出したのち、加熱によりポリアセタール樹脂(A)及び残余している場合は水溶性又は親水性溶剤可溶性の有機化合物(B)成分と共に、成形体から除くことができる樹脂である。
【0013】
このような加熱脱脂可能な樹脂(C)は、ポリアセタール樹脂(A)と水溶性又は親水性溶剤可溶性の有機化合物(B)の双方と親和性を有するものから選ばれる。ここで、親和性を有するとは、(1)溶融混練によりポリアセタール樹脂(A)、水溶性又は親水性溶剤可溶性の有機化合物(B)及び加熱脱脂可能な樹脂(C)から前段階のバインダー組成物を製造する際、あるいは(2)前記バインダー組成物と焼結可能な粉体とを配合し溶融混練して本発明の焼結成形体製造用組成物を製造する際、あるいは(3)焼結可能な粉体及びバインダーの各成分を一括して配合し、本発明の焼結成形体製造用組成物を製造する際、ポリアセタール樹脂(A)及び水溶性又は親水性溶剤可溶性の有機化合物(B)から加熱脱脂可能な樹脂(C)が実質的に相分離しないことを指す。相分離を起こす樹脂を用いると、グリーン成形体の成形性が悪く、また均一な焼結成形体が得られない。
【0014】
前記加熱脱脂可能な樹脂(C)としては、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体等のポリオレフィン樹脂、変性ポリオレフィン樹脂、ポリスチレン、ポリビニルブチラール、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリメチルメタクリレート又はポリブチルメタクリレート等を挙げることができる。
【0015】
前記変性ポリオレフィン樹脂は広い概念を有し、芳香族基又は極性基の導入によって変性させたオレフィン系重合体であって、例えば以下に説明するような共重合、グラフト共重合等によって得られる種々の重合体が例示できる。
(1)オレフィン(及びこれを共重合可能なモノマー)とグリシジル基を具備する不飽和化合物、例えばグリシジルメタクリレート等のα,β−不飽和酸のグリシジルエステルとの共重合体で、例えばエチレン−グリシジルメタクリレート共重合体、
(2)ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体等のオレフィン重合体に、ビニル系重合体、例えばポリメチルメタクリレート、ポリスチレン又はポリスチレンを主体とする共重合体等を、分岐又は架橋構造的に化学結合させた共重合体、
(3)α−オレフィンと不飽和化合物、例えばα,β−不飽和酸のグリシジルエステルとの共重合体に対して、該重合体と共重合可能な他のモノマー、例えばアクリロニトリル、スチレン、メタクリル酸メチル、アクリル酸メチル、メタクリル酸等のモノマーの1種以上、又はこれらのモノマーからなるビニル系(共)重合体、例えばポリメタクリル酸メチル、ポリスチレン、ポリアクリロニトリル、アクリロニトリル−スチレン共重合体等をグラフト重合等により共重合したもの、例えば、エチレン−グリシジルメタクリレート共重合体にアクリロニトリル−スチレン共重合体、ポリメタクリル酸メチル、ポリスチレン等をグラフト重合させたもの、
(4)オレフィンの単独重合体、オレフィンの共重合体、オレフィンと他のビニル系モノマー例えばジエン化合物、α,β−不飽和酸又はそのエステル等の誘導体、又はビニル化合物等とを共重合したオレフィンを主体とする共重合体等からなるオレフィン系重合体に対して、水酸基を具備する不飽和化合物を反応させて得られる水酸基変性オレフィン重合体、
(5)オレフィンの単独重合体、オレフィンの共重合体、オレフィンと他のビニル系モノマー、例えばジエン化合物、α,β−不飽和酸又はそのエステル等の誘導体等とを共重合したオレフィンを主体とする共重合体、等からなるオレフィン系重合体に、不飽和カルボン酸又はその誘導体、例えばマレイン酸、フマル酸等の不飽和ジカルボン酸又はそれらの無水物、アクリル酸、又はメタクリル酸等の不飽和カルボン酸又はそれらのエステルをグラフト重合等により共重合させたもの、
(6)オレフィン系重合体と、エーテル系重合体、例えばポリエチレンオキシド、ポリプロピレンオキシド等とを、分岐又は架橋構造的に化学結合させた共重合体、
(7)オレフィン系重合体とエポキシ基含有モノマー、例えばグリシジルメタクリレート、グリシジルアクリレート等を、ラジカル開始剤の存在下で加熱して得られるエポキシ変性オレフィン系重合体、
(8)イソシアネート基含有モノマーで変性したオレフィン系重合体等である。
【0016】
前記加熱脱脂可能な樹脂(C)のうち、成形性、親和性等の点でエチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリブチルメタクリレート、ポリビニルブチラール、変性ポリオレフィン樹脂を用いることが好ましい。
【0017】
本発明に係る燒結成形体製造用組成物において、前記バインダー成分の構成割合は、ポリアセタール樹脂(A)5〜40容量%、水溶性又は親水性溶剤可溶性の有機化合物(B)20〜80容量%、加熱脱脂可能な樹脂(C)10〜50容量%(三者の合計は100容量%)の各範囲であることが好ましく、特に好ましくはポリアセタール樹脂(A)の割合が10〜30容量%、水溶性又は親水性溶剤可溶性の有機化合物(B)の割合が30〜70容量%、加熱脱脂可能な樹脂(C)の割合が15〜40容量%の各範囲である。
【0018】
加熱脱脂可能な樹脂(C)が10容量%未満になると、ポリアセタール樹脂(A)と水溶性又は親水性溶剤可溶性の有機化合物(B)が均一に混合しにくくなり、良好なグリーン成形体を得ることが困難になり、加熱脱脂工程における割れや膨れの原因となることがある。また、加熱脱脂可能な樹脂(C)が50容量%を越えると、必然的にポリアセタール樹脂(A)の配合量が制約され、グリーン成形体の熱変形温度の低下に伴う加熱脱脂工程での成形体の変形、及び脱脂後の残カーボン量の増大の原因となる場合がある。
また、水溶性又は親水性溶剤可溶性の有機化合物(B)が80容量%を超えると、ポリアセタール樹脂(A)と加熱脱脂可能な樹脂(C)との合計量が少なくなるため、加熱による脱脂工程で成形体が変形し易くなり、また20容量%未満では組成物の流動性が低下し、グリーン成形体を成形する際の射出成形を円滑に行なえなくなる場合がある。
【0019】
本発明の燒結成形体製造用組成物は、主として前記バインダー成分と燒結可能な粉体とからなる。
本発明の燒結成形体製造用組成物に使用できる燒結可能な粉体としては、セラミックス、金属、サーメット等がある。
【0020】
本発明の燒結成形体製造用組成物は、焼結可能な粉体と前記バインダーの合計量を100容量%としたとき、その中に前記バインダー成分を合計量として20〜70容量%、好ましくは25〜65容量%、特に好ましくは30〜60容量%含有する。バインダーの配合割合は、使用するセラミックス、金属、サーメット等の燒結可能な粉体の種類や加えられる他のバインダーの種類によっても適宜選択することができる。
【0021】
本発明の燒結成形体製造用組成物には、前記バインダーの各成分以外で、かつ前記バインダーの各成分の前記配合割合に含まれないものとして、熱可塑性樹脂、ワックス類、可塑剤又は滑剤などの有機物を使用することができる。
前記ワックス類としては、例えばパラフィンワックス、ポリエチレンワックス、カルバナワックス、ポリエチレングリコール、蜜ロウ、木ロウ、合成ワッスク等が挙げられる。可塑剤としては、例えばジオクチルフタレート、ジブチルフタレート、ジエチルフタレート等のフタル酸系化合物が挙げられる。更にまた、滑剤としては、例えばステアリン酸エステル等の脂肪酸系エステル及びその誘導体が挙げられる。これらの配合割合は、これらをも含む焼結成形体製造用組成物の全体に対して20容量%以下、好ましくは10容量%以下の範囲である。
【0022】
本発明の燒結成形体製造用組成物の調製は、各配合成分の配合順序に特に限定されないが、例えばポリアセタール樹脂(A)、水溶性又は親水性溶剤可溶性の有機化合物(B)及び加熱脱脂可能な樹脂(C)の各バインダー成分を予め混合し、溶融混練して冷却固化させ、粉砕するかペレット状としたバインダー組成物を一旦製造し、これに焼結可能な粉体を混合してもよく、あるいは焼結可能な粉体及びバインダーの各成分等の全ての成分を一括して配合し、溶融混練してもよい。
【0023】
本発明の燒結成形体製造用組成物は、燒結成形体の予備成形体であるグリーン成形体を成形する際の成形用材料となる。通常、前記のように燒結成形体製造用組成物を加熱混練した後冷却して造粒し、グリーン成形体用の成形用材料とする。この成形用材料を成形してグリーン成形体を製造する。成形方法としては、通常、射出成形方法が採用される。次いで、得られたグリーン成形体と水又は親水性溶剤とを接触させてグリーン成形体から水溶性又は親水性溶剤可溶性の有機化合物(B)を抽出し、次いで加熱による脱脂工程に付し焼結可能な粉体以外の残余の成分を除去し、更に脱脂後の成形体を燒結することによって、目的の燒結成形体を得る。
なお、燒結成形体製造用組成物は前記のように一旦造粒することなく、射出成形機の前段の溶融混練押出機で製造し、そのままグリーン成形体を射出成形してもよい。
【0024】
前記グリーン成形体と水又は親水性溶剤との接触方法は、水溶性又は親水性溶剤可溶性の有機化合物(B)が除去される方法であれば特に限定されないが、水中又は親水性溶剤中にグリーン成形体を浸漬することにより簡単に達成することができる。その際の液温及び浸漬時間は水溶性又は親水性溶剤可溶性の有機化合物(B)の種類やグリーン成形体中のその含量により異なるが、通常20〜80℃で0.5〜20時間である。
この抽出脱脂工程により、グリーン成形体中に空隙が生じ、これを通路として、後述する加熱脱脂における残余バインダー成分の熱分解及びガス化をスムーズに行うことができる。
【0025】
水又は親水性溶剤とグリーン成形体の接触後、加熱脱脂工程の前に乾燥することが好ましい。乾燥して得られたものを燒結成形体製造用乾燥体という。乾燥には30〜80℃、−755〜−200mmHgの真空乾燥器を用いて15〜60分間乾燥することが好ましい。
次いで250〜550℃で2〜20時間加熱脱脂することにより、残余バインダー成分を除去する。この場合の昇温速度は、好ましくは20〜100℃/時間であり、公知の方法で行われる。本発明の燒結成形体製造用組成物は、バインダー成分としてポリアセタール樹脂(A)を含むため、この加熱脱脂を極めて効率的に行うことができ、加熱脱脂後、残渣が残ることもない。また抽出脱脂工程及び加熱脱脂工程を通して、グリーン成形体の変形も極めて小さい。
脱脂後の燒結成形体製造用乾燥体は、減圧下で通常の方法により焼結工程に付される。
【0026】
本発明の燒結成形体製造用組成物を用いれば、時計部品、産業用機械部品、医療用器具、自動車部品等の精密な燒結成形体や形状が複雑な燒結成形体を製造することができる。
【0027】
【実施例】
以下、前記の構成による本発明の燒結成形体製造用組成物のより具体的な成分組成を実施例に基づいて説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0028】
(実施例1〜6、比較例1〜3)
<燒結成形体製造用組成物の調製>
燒結可能な粉体としてSUS316L(平均粒径約10μm)の粉体を用い、表−1−1及び表−1−2に示すポリアセタール樹脂(A)、有機化合物(B)としてポリエチレングリコール又はメチルセルロース及び加熱脱脂可能な樹脂(C)からなるバインダー成分と共に表−1−1及び表−1−2に示す割合で配合し、加圧ニーダーによって160℃、60分間混練した後、この混練物を冷却、破砕して燒結成形体製造用組成物を調製した。
なお、比較例においては、ポリアセタール樹脂(A)の代りにポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体を用いた。
【0029】
<グリーン成形体の成形>
前記で得た燒結成形体製造用組成物を、成形温度140〜180℃にて射出成形し、図1に示すダンベル試験片形状のグリーン成形体を得た。
【0030】
<水抽出工程>
得られたグリーン成形体を温度25及び50℃の水中に0.5〜18時間浸漬し、抽出処理を行った。抽出後のグリーン成形体を、それぞれ−755mmHgの真空乾燥機にて50℃で30分間乾燥した。
【0031】
<加熱脱脂工程>
水抽出後の各グリーン成形体を大気中で2時間かけて50℃に昇温した後、30℃/時間の昇温速度で320℃まで昇温し、更に320℃に2時間保持する加熱条件による脱脂工程に付した。
【0032】
<燒結工程>
脱脂工程を完了した成形体を、1300℃にて2時間の燒結条件で燒結し、燒結成形体を得た。
【0033】
<評価>
(1)成形性:グリーン成形体の成形における成形の容易さ、得られたグリーン成形体の性状(特に成形体の均一性)を優>良>可で相対的に評価した。
(2)水抽出後のグリーン成形体の状態:目視で膨れの有無を評価し、膨れのないものを良好とした。なお、抽出率は抽出前後の重量変化により算出した。
(3)水抽出した成形体の加熱脱脂による脱脂率を重量変化により算出し、脱脂後の成形体を目視で膨れの有無を評価し、膨れのないものを良好とした。
(4)ダンベル試験片形状のグリーン成形体を図2にように保持して加熱脱脂した後の、ダンベル試験片中央部の変形を目視観察した。
(5)焼結体の性状:焼結後の割れ、膨れの発生状況を観察し、評価した。
【0034】
<結果>
成形性の結果を表−1−1、表−1−2に示す。また各抽出温度における水抽出結果を表−2−1、表−2−2、表−3−1、表−3−2に示す。25℃におけるポリエチレングリコールの水抽出では、何れも抽出後の成形体の状態は良好であるが、50℃では、抽出率が上がるに従い、高重合度のポリエチレングリコールを用いた実施例5及びポリアセタール樹脂を用いない比較例において膨れが認められた。
水抽出後の加熱脱脂の結果を表−4−1、表−4−2、表−5−1、表−5−2に示す。本発明の燒結成形体製造用組成物を用いた成形体では、抽出率がほぼ同程度であるにもかかわらず、比較例の組成物から得られる成形体に比べ、一定の脱脂条件で脱脂率が高いことから短時間で脱脂できること、及び脱脂後の成形体の状態がより優れていることが分かる。
なお、加熱脱脂後、膨れがなく、良好な形状を保持していた成形体は、これを焼結処理したとき、膨れ、変形等が極めて小さい良好な焼結成形体を得ることができた。
【0035】
(実施例7)
実施例1における水抽出に代えて、エタノール(95重量%)、エタノール(95重量%)と水の重量による1:1の混合液、エタノール(95重量%)と水の重量による1:3の混合液で各々抽出を行い、以下の操作は実施例1に準じて行った。この場合、エタノール濃度が高くなるに伴い、若干の膨れが生じたが、何れも良好な焼結成形体が得られた。
【0036】
【表1】
Figure 0003822293
【0037】
【表2】
Figure 0003822293
【0038】
【表3】
Figure 0003822293
【0039】
【表4】
Figure 0003822293
【0040】
【表5】
Figure 0003822293
【0041】
【発明の効果】
本発明の燒結成形体製造用組成物は、バインダー成分としてポリアセタール樹脂(A)及び水溶性又は親水性溶剤可溶性の有機化合物(B)を含有することが特徴であり、これから得られたグリーン成形体と水又は親水性溶剤を接触させることにより、水溶性又は親水性溶剤可溶性の有機化合物(B)を効率的に除去でき、それに続く加熱脱脂を比較的短時間に行うことができる。また水又は親水性溶剤による抽出後及び加熱脱脂後の成形体、更には焼結成形体の状態にも優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】グリーン成形体を成形したダンベル試験片形状を示す。
【図2】ダンベル試験片形状のグリーン成形体の、加熱脱脂後の変形量の目視観察方法を示す。

Claims (7)

  1. 焼結可能な粉体並びにバインダー成分としてポリアセタール樹脂(A)融点もしくは軟化点が30℃以上の水溶性又は親水性溶剤可溶性の有機化合物(B)、及び加熱脱脂可能な樹脂(C)(ポリアセタール樹脂(A)を除く)を含むことを特徴とする水又は親水性溶剤による抽出脱脂工程、乾燥工程及び加熱脱脂工程を含む燒結成形体製造方法に使用する燒結成形体製造用組成物。
  2. 有機化合物(B)がポリエチレンオキサイド、ポリエチレングリコール、メチルセルロース、カルボキシルメチルセルロース、ポリアクリルアミドの金属塩、ポリアクリル酸の金属塩又はポリメタクリル酸の金属塩である請求項1記載の抽出脱脂工程、乾燥工程及び加熱脱脂工程を含む燒結成形体製造方法に使用する燒結成形体製造用組成物。
  3. 加熱脱脂可能な樹脂(C)がポリオレフィン樹脂、変性ポリオレフィン樹脂、ポリスチレン、ポリビニルブチラール、エチレン−酢酸ビニル共重合体又はポリブチルメタクリレートである請求項1又は2記載の抽出脱脂工程、乾燥工程及び加熱脱脂工程を含む燒結成形体製造方法に使用する燒結成形体製造用組成物。
  4. バインダー成分の構成割合が、ポリアセタール樹脂(A)5〜40容量%、有機化合物(B)20〜80容量%、加熱脱脂可能な樹脂(C)10〜50容量%(三者の合計は100容量%)の各範囲にある請求項1ないし3のいずれかに記載の抽出脱脂工程、乾燥工程及び加熱脱脂工程を含む燒結成形体製造方法に使用する燒結成形体製造用組成物。
  5. バインダー成分の合計が20〜70容量%、焼結可能な粉体が30〜80容量%の割合(両者の合計100容量%)にある請求項記載の抽出脱脂工程、乾燥工程及び加熱脱脂工程を含む燒結成形体製造方法に使用する焼結成形体製造用組成物。
  6. 請求項1〜のいずれかに記載の燒結成形体製造用組成物を成形し、得られたグリーン成形体と水又は親水性溶剤を接触させて前記グリーン成形体から水溶性又は親水性溶剤可溶性の有機化合物(B)を抽出脱脂し、乾燥して燒結成形体製造用乾燥体を形成して、次いで焼結可能な粉体以外の残余の成分を加熱脱脂により除去し、更に焼結可能な粉体を焼結させることを特徴とする焼結成形体の製造方法。
  7. 請求項1〜5のいずれかに記載の燒結成形体製造用組成物を成形し、得られたグリーン成形体と水又は親水性溶剤を接触させて前記グリーン成形体から水溶性又は親水性溶剤可溶性の有機化合物(B)を抽出脱脂した後、乾燥してなる燒結成形体製造用乾燥体。
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