JP3818879B2 - 折り畳み機器におけるヒンジ装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、カバーが機器本体に対して2つ折りに折り畳まれる折り畳み式の携帯電話・計算機・パーソナルコンピュータ等の折り畳み機器において、それの機器本体とそれに開閉自在に枢着されるカバーとの間に、カバーを閉成した状態と任意の角度に開成した状態の両方に保持し得るように設けるヒンジ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従前の折り畳み機器におけるヒンジ装置は、折り畳み式携帯電話器のヒンジ装置について具体的にいえば、図1にあるように、機器の本体部材Aに第1ヒンジ筒1を固定して設け、機器のカバー部材Bには、軸方向の一方の端縁が、前記第1ヒンジ筒1の軸方向の一方の端縁に対し摺接するよう軸方向に喰い違わせた位置に第2ヒンジ筒2を固定して設けておいて、これら第1ヒンジ筒1と第2ヒンジ筒2とを、図2に示しているように、それらの軸線を揃えた状態として、対向する端縁が互いに摺接するように突き合わせる。
【0003】
別に、樹脂材により図3にあるように筒状に成形した筒状本体3と、それの外端側に嵌合する蓋体4とを形成し、さらに、金属材により、第1ディスク5と第2ディスク6とを形成して、これらを軸方向に整列させて、これらの各軸芯部位に、連結軸7を挿通し、その連結軸7の先端側に止め輪70を嵌装して、その止め輪70を蓋体4に形成しておく係合溝40に係合させることで、これらを一体的に連結させた状態に組み立て、これを、前述の第1ヒンジ筒1と第2ヒンジ筒2とに挿通する。
【0004】
このとき、筒状本体3には、それの外周面に、第1ヒンジ筒1の内周面に形設しておく突条10と嵌合してその第1ヒンジ筒1に対し回転方向に係合する嵌合溝30を設けておき、第2ディスク6にもそれの外周面に第2ヒンジ筒2の内周面に形設しておく突条20と嵌合してその第2ヒンジ筒2に対し回転方向(周方向)に係合する嵌合溝60を設けておく。
【0005】
また、第1ディスク5には、それの外周側に、筒状本体3の外周面の内端側に形設しておくスライド溝31に軸方向にスライド自在に嵌合する摺動片50を設けておき、かつ、連結軸7と嵌合する軸穴51を連結軸7に対し摺動自在に嵌挿して、前述の摺動片50が筒状本体3のスライド溝31に対し嵌合してスライドする範囲内において軸方向に可動としておき、筒状本体3の内腔に嵌装しておくコイルバネ8により第2ディスク6側に押し出しておく。
【0006】
そして、この第1ディスク5と第2ディスク6との対向面には、互いに係合して周方向(回転方向)に連結状態となる係合突起aと係合凹所bとを設けておいて、これにより、機器の本体部材Aに対しカバー部材Bを開放回動させたときに、第2ディスク6がカバー部材Bと一体の第2ヒンジ筒2と一緒に回転することで、その第2ディスク6と第2ディスク5との対向面に設けられている係合突起aと係合凹所bとが、第1ディスク5のコイルバネ8の付勢でその付勢に抗しての動きによる軸方向の動きにより係脱することで、カバー部材Bが本体部材Aに対し閉じ合わされた状態と、所定角度に開放した状態とに保持するヒンジ装置を構成するようにしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
カバー部材が本体部材に対して、ヒンジ装置による回動で、2つ折りに折り畳まれる形態の折り畳み機器は、カバー部材B側に組み付けられる電気機器の部品と本体部材側に組み付けられる電気機器の部品とのアース側が、電気導通する構造とする。
【0008】
この電気導通構造は、本体部材Aおよびカバー部材Bの各シャーシ(外枠)とそれらに連結させて形成する第1ヒンジ筒1および第2ヒンジ筒2とを金属材で形成し、それら、第1・第2ヒンジ筒1・2の内周面を、それら第1・第2ヒンジ筒1・2内に嵌合する金属材の第1ディスク5と第2ディスク6の外周面とに接触導通し、その第1ディスク5と第2ディスク6との対向面における接触で行われるように構成している。
【0009】
このため、カバー部材Bを開閉回動させるときに、第1ディスク5と第2ディスク6との対向面に設けてある係合突起aと係合凹所bに対し係合しまた脱出するようになる作動の度ごとに第1ディスク5が筒状部材3に設けたスライド溝31にガイドされて軸方向に動く作動が、第1ディスク5に回転方向の負荷をかけた状態で行われることで、円満を欠くようになることと、この第1ディスク5の軸方向の動きの度ごとに、この第1ディスク5の外周面と第1ヒンジ筒1の内周面との間の接触電導に不具合を生ぜしめるようになる問題がある。
【0010】
本発明は、従来手段に生じているこの問題を解消せしめるためになされたものであって、カバー部材を開閉回動させる度ごとに行われる第1ディスクの軸方向の動きを円滑にし、かつ、本体部材側とカバー部材側との電気導通が確実に行われるようにすることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
そして、本発明においては、上述の目的を達成するために、本体部材Aの外枠に一体に連結させて金属材により成形する第1ヒンジ筒1とカバー部材Bの外枠に一体に連結させて金属材により成形する第2ヒンジ筒2とを、軸方向を揃えて対向する内端側が隣接する状態に並列させ、第1ヒンジ筒1内に、金属材よりなる第1ディスク5を回転方向には係合し軸方向には可動に嵌装してコイルバネ8により第2ヒンジ筒2側に押し出すよう付勢し、第2ヒンジ筒2内には、金属材よりなる第2ディスク6を、回転方向および軸方向に係合した固定状態に嵌挿して前記第1ディスク5に突き合わせ、第1ディスク5と第2ディスク6の突き合わせ面には、何れか一方には複数個の係合突起aを所定の周角度位置に設け、他方には複数の係合凹所bを所定の周角度位置に設ける折り畳み機器におけるヒンジ装置において、第1ヒンジ筒1内には、合成樹脂材で筒状に成形した筒状本体3を、それの外周面に設けた突条3aと第1ヒンジ筒1の内壁面に設ける凹溝1bとの嵌合によりその第1ヒンジ筒1に対し固定状態に嵌装し、この筒状本体3の内腔に設けるコイルバネ8により、第1ヒンジ筒1内に軸方向に可動に収蔵する第1ディスク5を、第2ヒンジ筒2内に固定状態に組み付ける第2ディスク6に対し圧接させるよう付勢し、かつ、第1ディスク5を、バネ性を有する金属材により、外周縁部に第1ヒンジ筒1の外端側に向け屈曲する摺動片50を具備し、その摺動片50が所定の傾斜角度αで外拡き状に拡いた形状に成形して、第1ヒンジ筒1内に嵌装し、それの摺動片50を、第1ヒンジ筒1の内壁面に形設しておく軸方向に沿う凹溝1aに、バネ性に抗して窄めた姿勢としてスライド自在に嵌合させることを特徴とする折り畳み機器におけるヒンジ装置を提起し、
【0012】
また、本体部材Aの外枠に一体に連結させて金属材により成形する第1ヒンジ筒1とカバー部材Bの外枠に一体に連結させて金属材により成形する第2ヒンジ筒2とを、軸方向を揃えて対向する内端側が隣接する状態に並列させ、第1ヒンジ筒1内に、金属材よりなる第1ディスク5を回転方向には係合し軸方向には可動に嵌装してコイルバネ8により第2ヒンジ筒2側に押し出すよう付勢し、第2ヒンジ筒2内には、金属材よりなる第2ディスク6を、回転方向および軸方向に係合した固定状態に嵌挿して前記第1ディスク5に突き合わせ、第1ディスク5と第2ディスク6の突き合わせ面には、何れか一方には複数個の係合突起aを所定の周角度位置に設け、他方には複数の係合凹所bを所定の周角度位置に設ける折り畳み機器におけるヒンジ装置において、第2ヒンジ筒2内に固定状態に設ける第2ディスク6を、バネ性を有する金属材により、外周縁部に第2ヒンジ筒2の外端側に向けて屈曲するラグ片60を具備し、かつ、そのラグ片60が所定の傾斜角度で外拡き状に拡いた形状に成形して、それのラグ片60をバネ性に抗して窄めた姿勢として、第2ヒンジ筒2の内壁面に軸方向に沿わせて形設せる凹溝2aに嵌合させることを特徴とする折り畳み機器におけるヒンジ装置を提起し、
【0013】
さらにまた、本体部材Aの外枠に一体に連結させて金属材により成形する第1ヒンジ筒1とカバー部材Bの外枠に一体に連結させて金属材により成形する第2ヒンジ筒2とを、軸方向を揃えて対向する内端側が隣接する状態に並列させ、第1ヒンジ筒1内に、金属材よりなる第1ディスク5を回転方向には係合し軸方向には可動に嵌装してコイルバネ8により第2ヒンジ筒2側に押し出すよう付勢し、第2ヒンジ筒2内には、金属材よりなる第2ディスク6を、回転方向および軸方向に係合した固定状態に嵌挿して前記第1ディスク5に突き合わせ、第1ディスク5と第2ディスク6の突き合わせ面には、何れか一方には複数個の係合突起aを所定の周角度位置に設け、他方には複数の係合凹所bを所定の周角度位置に設ける折り畳み機器におけるヒンジ装置において、第1ヒンジ筒1内に固定状態に組み込む樹脂材よりなる筒状本体3と、それの内腔に装入するコイルバネ8と、第1ヒンジ筒1内に軸方向に可動に組み込む金属材よりなる第1ディスク5と、第2ヒンジ筒2内に固定状態に組み込む金属材よりなる第2ディスク6と、その第2ディスク6の外周縁部に第2ヒンジ筒2の外端側に向けて屈曲するラグ片60の内周側に位置するよう樹脂材で成形する固定ボディ9とを、軸方向に整列させて、それらの軸心部に貫通する連結軸7a・7bにより連結させてヒンジ部材wに組み立て、このヒンジ部材wを第1ヒンジ筒1側から嵌挿し、固定ボディ9の外周面に設けておく突条9aが第2ヒンジ筒2の内周面に設けておく凹溝2bの外端側の端壁eに突き当たるまで押し込み、この状態時に、第2ディスク6のラグ片60の突出端部に形設しておく窓穴cが、第2ヒンジ筒2の内壁面に形設せる凹溝2aの外端部に設けたの突起dに嵌入して係合するようにしたことを特徴ととする折り畳み機器におけるヒンジ装置を提起するものである。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明手段による折り畳み式機器のヒンジ装置Wは、機器の本体部材Aの外枠と一体に連結させて金属材により成形する第1ヒンジ筒1内には、図4にあるように、合成樹脂材により筒状に成形した筒状本体3と、金属材により外周縁に第1ヒンジ筒1の外端側に向けラグ片状に突出する摺動片50を具備する円板状に成形した第1ディスク5とを図5にあるように嵌挿して位置させ、それの第1ディスク5を筒状本体3の内腔に装入せるコイルバネ8により、第1ヒンジ筒1の内端側に向け押し出すように付勢し、これを、機器のカバー部材Bの外枠と一体に連続させて金属材により成形する第2ヒンジ筒2内に嵌挿してその第2ヒンジ筒2に一体的に組み付ける金属材により成形する第2ディスク6に対し突き合わせて対向させ、この第1ディスク5と第2ディスク6との対向面に、それらの一方には係合突起aを形設し他方には係合凹所bを形設して、カバー部材Bを本体部材Aに対して回動させたときに、第1ディスク5がコイルバネ8の付勢に抗しまたそのコイルバネ8の付勢によりて軸方向にスライドすることで、係合突起aと係合凹所bとの係脱が行われるようにすることについては、従前手段のヒンジ装置と同様に構成してよい。
【0015】
しかし、このときの、第1ディスク5と第1ヒンジ筒1との回転方向の係合は、第1ヒンジ筒1の内壁面には、第1ディスク5の外周縁部に屈曲したラグ片状に形成しておく摺動片50の巾と対応する巾の凹溝1aを図6および図7にあるように軸方向の全巾に渡るように形設して、第1ヒンジ筒1内に嵌挿した第1ディスク5の摺動片50がこの凹溝1a内に嵌合することで行われるようにする。
【0016】
そして、樹脂材で筒状に成形する筒状本体3には、図7乃至図22にあるように、それの外周面に、第1ヒンジ筒1の内壁面に前述の凹溝1aと平行させて別に成形しておく凹溝1bに対して嵌合する突条3aを設けておいて、第1ヒンジ筒1が回転したときに、この突条3aと前記凹溝1bとの嵌合により筒状本体3が第1ヒンジ筒1と一緒に回転するようにし、かつ、この筒状本体3の外周面で、前述の突条3aを除いた部位は、平滑面に形成しておいて、前述の第1ディスク5の摺動片50がこの平滑な外周面の外側に自由に位置するようにする。
【0017】
さらに、第1ディスク5および摺動片50は、それを成形する金属材をバネ性を具備する金属材とし、かつ、外周縁部から第1ヒンジ筒1の外端側に向けて屈曲する摺動片50を、図8乃至図11にあるように、所定の角度αで放射方向に拡く外拡きの姿勢となるように成形しておいて、これを第1ヒンジ筒1内に嵌挿したときに、それのバネ性により窄められて第1ヒンジ筒1の内壁面の凹溝1aに嵌入し、その摺動片50の外周面側がバネ性による復元により凹溝1aの底面に圧接していくようにする。
【0018】
そして、これにより、第1ヒンジ筒1が回動したときに、第1ディスク5と筒状本体3とがそれぞれ独立して各別に第1ヒンジ筒1と一緒に回動するようにし、かつ、このときの、係合突起aと係合凹所bとの係脱による第1ディスク5の軸方向の動きが、摺動片50をそれ自体のバネ性により第1ヒンジ筒1の内壁面の凹溝1aの底面に圧接させた状態で行われるようにする。
【0019】
また、カバー部材Bの外枠に一体に連続させて金属材により成形する第2ヒンジ筒2内に嵌挿してその第2ヒンジ筒2に組み付ける第2ディスク6は、前述の第1ディスク5と同様に、バネ性を具備する金属材により、図12乃至図15にあるように、外周縁部から屈曲して第2ヒンジ筒2の外端側に向け突出するラグ片60を具備するディスク状に成形し、これを、第2ヒンジ筒2内に組み付けるが、このとき、この第2ディスク6の外周縁部に、そこから屈曲するように設ける一対のラグ片60・60は、第2ディスク6を前述の第1ディスク5と対向するように、第2ヒンジ筒2の内端側の部位に位置させたときに図5にあるように、突出端側が第2ディスク2の外端側の端面から突出するように長く形成し、かつ、図12乃至図15にあるよう前述の第1ディスク5の摺動片50・50と同様に、所定の角度αで放射方向に傾斜する外拡きの姿勢となるように成形しておく。
【0020】
そして、これにより、第2ヒンジ筒2内に組み付けたときに、この一対のラグ片60・60の外面側がそれのバネ性で第2ヒンジ筒2の内壁面に圧接していくようにする。
【0021】
また、この第2ディスク6の第2ヒンジ筒2に対する組み付けは、第2ヒンジ筒2の内壁面に、この第2ディスク6の一対のラグ片60・60のそれぞれの巾に対応する巾の凹溝2a・2aを軸方向の全巾に渡るように形設しておいて、第2ヒンジ筒2への嵌挿したときに、この凹溝2a・2aへのラグ片60・60の嵌合で回転方向に連繋するようにする。
【0022】
そして、別に、合成樹脂材により、一対のラグ片60・60の内側に形成される空間内に嵌入する栓状の固定ボディ9を図23乃至図28に示す形状に成形して、これの外周面に、前記凹溝2a・2aに平行させて別に第2ヒンジ筒2の内壁面に形設しておく凹溝2b・2bに対して嵌合する突条9a・9aを形成しておき、この固定ボディ9を、第2ディスク6の内腔に抱き込ませた状態として、第2ヒンジ筒2内に嵌挿することにより、第2ディスク6のラグ片60・60が第2ヒンジ筒2の内壁面の凹溝2a・2aに嵌合して、第2ディスク6と第2ヒンジ筒2との結合が行われるようにする。
【0023】
さらに、第2ディスク6の一対のラグ片60・60の先端側には、係合用の窓穴c・cをそれぞれ開設しておき、また、第2ヒンジ筒2の内壁面で、前述の凹溝2a・2aの外端側の部位に、前記窓穴c・cと嵌合して第2ディスク6が第2ヒンジ筒2の内端側への脱出を阻止するようになるランス状の突起d・dを形設しておく。
【0024】
そして、これにより、前述した固定ボディ9と第2ディスク6と、第1ディスク5と、コイルバネ8と、筒状本体3とを、図4にあるように、軸方向に整列させて組み合わせ、これに、筒状本体3の側から中空のリベット状に形成した連結軸7aを嵌挿し、固定ボディ9の側からは、頭部を角板状に形成した軸杆状の連結軸7bを嵌挿して、それの内端側を、前述の中空のリベット状の連結軸7aの内腔にかしめ付けて一体に結合させることで、これらを、図16にあるように一体的に組み合わせ、これを、第1ヒンジ筒1の外端側から嵌挿して押し込んでいくことにより組み付けるようにする。
【0025】
この組み付けの作業を容易にするため、前述したように、中空のリベット状の連結軸7aと軸杆状の連結軸7bとのかしめ付けで組み合わせた状態に組み立てる各部材は、筒状本体3の外周面に形設する突条3a・3aと固定ボディ9の外周面に形設する突条9a・9aとが、軸方向に揃い、かつ、これら突条9a…3a…を第1ヒンジ筒1の内壁面の凹溝1a…に対向させたときに、第1ディスク5の摺動片50と第2ディスク6のラグ片60とが、第1ヒンジ筒1の内壁面の別の凹溝1bと対向する位置において軸方向に揃うように組み立てる。
【0026】
そして、筒状本体3の外周面の突条3a・3aおよび固定ボディ9の外周面の突条9a・9aは、それらの巾を、略同じ巾寸法に形成し、また、第1ディスク5の摺動片50・50および第2ディスク6のラグ片60・60の巾を略同じ寸法に形成し、かつ、第1ヒンジ筒1および第2ヒンジ筒2の内壁面に形設する凹溝1a…および凹溝2a…の溝巾と略対応するようにしておく。
【0027】
また、第2ヒンジ筒2の内壁面に形成する凹溝2bは、それの外端側が、第2ヒンジ筒2の外端側の端面から少し内側に寄る部位において塞がれ、この凹溝2bに嵌合する固定ボディ9の外周面の突条9aが、その凹溝2bに嵌合して外端側にスライドしてきて、この凹溝2bの外端側を塞ぐ部位の端壁に突き当たったときに、その端壁をエンドしてストップするようにしてある。
【0028】
固定ボディ9の外周面の突条9aは、図23乃至図28に示しているように、固定ボディ9の外端側の端面から少し内端側に寄る位置において切除された形状としてあり、また、第2ヒンジ筒2の内壁面に形成しておく凹溝2aの外端側に形設するランス状の突起dは、上述の固定ボディ9の外周面の突条9aが突き当たる凹溝2bの外端側の端壁eよりも外側に寄る部位に形設してある。
【0029】
これにより、前述した如く、軸方向に整列させて、中空のリベット状の連結軸7aと軸杆状の連結軸7bにより組み合わせた状態に組み立てたヒンジ部材を、内壁面に形設してある凹溝1a・凹溝1bおよび凹溝2a・凹溝2bが軸方向に沿う状態として突き合わせた第1ヒンジ筒1および第2ヒンジ筒2とに、第1ヒンジ筒1の外端側から嵌挿して押し込んでいくことにより、固定ボディ9の外周面の突条9aが、第2ヒンジ筒2の内壁面の凹溝2bのエンドとなる外端側の端壁eに突き当たることで押し込みがストップしたところで、第2ディスク6のラグ片60・60の各先端側に開設してある窓穴c・cが、第2ヒンジ筒2の内壁面の凹溝2a・2aの各外端側に形設してあるランス状の突起d・dに嵌合することで、押し込み方向および引き抜き方向の何れにも、抜け止めされた状態となって、ヒンジ部材の組み付けが終了するようになる。
【0030】
そして、この状態となったところで、中空のリベット状の連結軸7aの外端側に設けてある円板状の頭部71に、別に形成しておく蓋板4を、それに形成しておく係合溝40により嵌装して、外端側を化粧するようにする。
【0031】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明による折り畳み機器におけるヒンジ装置は、第1ヒンジ筒1内に軸方向に可動に組み込む第1ディスク5を、バネ性を有する金属材により、外周縁部に第1ヒンジ筒1の外端側に向け屈曲する摺動片50を具備し、その摺動片50が所定の角度αで外拡き状に拡いた形状に成形して、第1ヒンジ筒1内に嵌挿し、それの摺動片50を、第1ヒンジ筒1の内壁面に形設しておく軸方向に沿う凹溝1aに、バネ性に抗して窄めた姿勢としてスライド自在に嵌合させるようにしているのだから、この軸方向に可動の第1ディスク5が、コイルバネ8による付勢で、第2ヒンジ筒2内の第2ディスク6との対向面に圧接した状態において、その対向面に形設してある係合突起aと係合凹所bとが係脱するときの作動で第1ヒンジ筒1に対し軸方向に動くときに、これの摺動片50がバネ性により第1ヒンジ筒1の内壁面の凹溝1aの溝底に圧接した状態でスライドするようになって、この間の電気導通を確実にする。
【0032】
また、第2ディスク6をバネ性を有する金属材で、外周縁部に外拡き状に屈曲するラグ片60を設けた形状に成形して、このラグ片60をバネ性に抗して窄めた姿勢として第2ヒンジ筒2の内壁面に形設しておく凹溝2a内に嵌合させるようにしたときは、この第2ディスク6と第2ヒンジ筒2との回転方向の係合が緊密になり、しかもこの間の電気導通が確実になる。
【0033】
また、このラグ片60の先端側に窓穴cを設けて、これに、凹溝2aの外端側に設けておく突起dが嵌入するようにしておくことで、第2ディスク6により抜け止めが行えるようになる。
【0034】
さらに、バネ性を有する金属材で成形する第2ディスク6を、それの内腔に位置させる樹脂材よりなる固定ボディ9により組み付けるようにする際、その固定ボディ9の外周面に形設しておく突条9aと嵌合するよう第2ヒンジ筒2の内周面に形設する凹溝2bの外端側に、固定ボディ9の周面の突条9aに突き当たって外端側への動きのエンドとなる端壁eを設けておくときは、組み合わせたヒンジ部材wを第1ヒンジ筒1の外端側から第2ヒンジ筒2内に向け嵌挿して押し込むことで、前記突条9aが凹溝2bのエンドの端壁eに突き当たったところで、第2ディスク6のラグ片60の窓穴cと凹溝2aの外端側の突起dとが嵌合して、押し込みと引き抜きの両方がロックされて抜け止めが完了するようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従前の折り畳み機器のヒンジ装置の機器に組み付けた状態における全体の斜視図である。
【図2】同上のヒンジ装置の縦断面図である。
【図3】同上のヒンジ装置のヒンジ部材の組み立て前の状態における斜視図である。
【図4】本発明を実施例せる折り畳み機器のヒンジ装置のヒンジ部材の組み立て前の状態における斜視図である。
【図5】同上ヒンジ装置の第1ヒンジ筒および第2ヒンジ筒に組み付けた状態における縦断面図である。
【図6】同上ヒンジ装置の第1ヒンジ筒および第2ヒンジ筒の一部破断した斜視図である。
【図7】同上ヒンジ装置の図5におけるI−I線断面図である。
【図8】同上ヒンジ装置の第1ディスクの左側面図である。
【図9】同上の第1ディスクの縦断正面図である。
【図10】同上の第1ディスクの右側面図である。
【図11】同上の第1ディスクの一部破断した平面図である。
【図12】同上の第2ディスクの左側面図である。
【図13】同上の第2ディスクの縦断正面図である。
【図14】同上の第2ディスクの右側面図である。
【図15】同上の第2ディスクの一部破断した平面図である。
【図16】同上のヒンジ部材の組み合わせた状態のおける縦断正面図である。
【図17】同上の筒状本体の左側面図である。
【図18】同上の筒状本体の図17におけるA−A線断面図である。
【図19】同上の筒状本体の右側面図である。
【図20】同上の筒状本体の正面図である。
【図21】同上の筒状本体の底面図である。
【図22】同上の筒状本体の図19におけるB−B線断面図である。
【図23】同上の固定ボディの左側面図である。
【図24】同上固定ボディの図23におけるC−C線断面図である。
【図25】同上固定ボディの右側面図である。
【図26】同上固定ボディの底面図である。
【図27】同上固定ボディの正面図である。
【図28】同上固定ボディの図25におけるD−D線断面図である。
【符号の説明】
A…本体部材、B…カバー部材、W…ヒンジ装置、a…係合突起、b…係合凹所、c…窓穴、d…突起、e…端壁、w…ヒンジ部材、α…傾斜角度、1…第1ヒンジ筒、1a・1a…凹溝、10…突条、2…第2ヒンジ筒、2a・2b…凹溝、20…突条、3…筒状本体、3a…突条、30…嵌合溝、31…スライド溝、4…蓋体、40…係合溝、5…第1ディスク、50…摺動片、51…軸穴、6…第2ディスク、60…ラグ片、60…係合溝、7…連結軸、7a・7b…連結軸、70…止め輪、71…頭部、8…コイルバネ、9…固定ボディ、9a…突条。
【発明が属する技術分野】
本発明は、カバーが機器本体に対して2つ折りに折り畳まれる折り畳み式の携帯電話・計算機・パーソナルコンピュータ等の折り畳み機器において、それの機器本体とそれに開閉自在に枢着されるカバーとの間に、カバーを閉成した状態と任意の角度に開成した状態の両方に保持し得るように設けるヒンジ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従前の折り畳み機器におけるヒンジ装置は、折り畳み式携帯電話器のヒンジ装置について具体的にいえば、図1にあるように、機器の本体部材Aに第1ヒンジ筒1を固定して設け、機器のカバー部材Bには、軸方向の一方の端縁が、前記第1ヒンジ筒1の軸方向の一方の端縁に対し摺接するよう軸方向に喰い違わせた位置に第2ヒンジ筒2を固定して設けておいて、これら第1ヒンジ筒1と第2ヒンジ筒2とを、図2に示しているように、それらの軸線を揃えた状態として、対向する端縁が互いに摺接するように突き合わせる。
【0003】
別に、樹脂材により図3にあるように筒状に成形した筒状本体3と、それの外端側に嵌合する蓋体4とを形成し、さらに、金属材により、第1ディスク5と第2ディスク6とを形成して、これらを軸方向に整列させて、これらの各軸芯部位に、連結軸7を挿通し、その連結軸7の先端側に止め輪70を嵌装して、その止め輪70を蓋体4に形成しておく係合溝40に係合させることで、これらを一体的に連結させた状態に組み立て、これを、前述の第1ヒンジ筒1と第2ヒンジ筒2とに挿通する。
【0004】
このとき、筒状本体3には、それの外周面に、第1ヒンジ筒1の内周面に形設しておく突条10と嵌合してその第1ヒンジ筒1に対し回転方向に係合する嵌合溝30を設けておき、第2ディスク6にもそれの外周面に第2ヒンジ筒2の内周面に形設しておく突条20と嵌合してその第2ヒンジ筒2に対し回転方向(周方向)に係合する嵌合溝60を設けておく。
【0005】
また、第1ディスク5には、それの外周側に、筒状本体3の外周面の内端側に形設しておくスライド溝31に軸方向にスライド自在に嵌合する摺動片50を設けておき、かつ、連結軸7と嵌合する軸穴51を連結軸7に対し摺動自在に嵌挿して、前述の摺動片50が筒状本体3のスライド溝31に対し嵌合してスライドする範囲内において軸方向に可動としておき、筒状本体3の内腔に嵌装しておくコイルバネ8により第2ディスク6側に押し出しておく。
【0006】
そして、この第1ディスク5と第2ディスク6との対向面には、互いに係合して周方向(回転方向)に連結状態となる係合突起aと係合凹所bとを設けておいて、これにより、機器の本体部材Aに対しカバー部材Bを開放回動させたときに、第2ディスク6がカバー部材Bと一体の第2ヒンジ筒2と一緒に回転することで、その第2ディスク6と第2ディスク5との対向面に設けられている係合突起aと係合凹所bとが、第1ディスク5のコイルバネ8の付勢でその付勢に抗しての動きによる軸方向の動きにより係脱することで、カバー部材Bが本体部材Aに対し閉じ合わされた状態と、所定角度に開放した状態とに保持するヒンジ装置を構成するようにしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
カバー部材が本体部材に対して、ヒンジ装置による回動で、2つ折りに折り畳まれる形態の折り畳み機器は、カバー部材B側に組み付けられる電気機器の部品と本体部材側に組み付けられる電気機器の部品とのアース側が、電気導通する構造とする。
【0008】
この電気導通構造は、本体部材Aおよびカバー部材Bの各シャーシ(外枠)とそれらに連結させて形成する第1ヒンジ筒1および第2ヒンジ筒2とを金属材で形成し、それら、第1・第2ヒンジ筒1・2の内周面を、それら第1・第2ヒンジ筒1・2内に嵌合する金属材の第1ディスク5と第2ディスク6の外周面とに接触導通し、その第1ディスク5と第2ディスク6との対向面における接触で行われるように構成している。
【0009】
このため、カバー部材Bを開閉回動させるときに、第1ディスク5と第2ディスク6との対向面に設けてある係合突起aと係合凹所bに対し係合しまた脱出するようになる作動の度ごとに第1ディスク5が筒状部材3に設けたスライド溝31にガイドされて軸方向に動く作動が、第1ディスク5に回転方向の負荷をかけた状態で行われることで、円満を欠くようになることと、この第1ディスク5の軸方向の動きの度ごとに、この第1ディスク5の外周面と第1ヒンジ筒1の内周面との間の接触電導に不具合を生ぜしめるようになる問題がある。
【0010】
本発明は、従来手段に生じているこの問題を解消せしめるためになされたものであって、カバー部材を開閉回動させる度ごとに行われる第1ディスクの軸方向の動きを円滑にし、かつ、本体部材側とカバー部材側との電気導通が確実に行われるようにすることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
そして、本発明においては、上述の目的を達成するために、本体部材Aの外枠に一体に連結させて金属材により成形する第1ヒンジ筒1とカバー部材Bの外枠に一体に連結させて金属材により成形する第2ヒンジ筒2とを、軸方向を揃えて対向する内端側が隣接する状態に並列させ、第1ヒンジ筒1内に、金属材よりなる第1ディスク5を回転方向には係合し軸方向には可動に嵌装してコイルバネ8により第2ヒンジ筒2側に押し出すよう付勢し、第2ヒンジ筒2内には、金属材よりなる第2ディスク6を、回転方向および軸方向に係合した固定状態に嵌挿して前記第1ディスク5に突き合わせ、第1ディスク5と第2ディスク6の突き合わせ面には、何れか一方には複数個の係合突起aを所定の周角度位置に設け、他方には複数の係合凹所bを所定の周角度位置に設ける折り畳み機器におけるヒンジ装置において、第1ヒンジ筒1内には、合成樹脂材で筒状に成形した筒状本体3を、それの外周面に設けた突条3aと第1ヒンジ筒1の内壁面に設ける凹溝1bとの嵌合によりその第1ヒンジ筒1に対し固定状態に嵌装し、この筒状本体3の内腔に設けるコイルバネ8により、第1ヒンジ筒1内に軸方向に可動に収蔵する第1ディスク5を、第2ヒンジ筒2内に固定状態に組み付ける第2ディスク6に対し圧接させるよう付勢し、かつ、第1ディスク5を、バネ性を有する金属材により、外周縁部に第1ヒンジ筒1の外端側に向け屈曲する摺動片50を具備し、その摺動片50が所定の傾斜角度αで外拡き状に拡いた形状に成形して、第1ヒンジ筒1内に嵌装し、それの摺動片50を、第1ヒンジ筒1の内壁面に形設しておく軸方向に沿う凹溝1aに、バネ性に抗して窄めた姿勢としてスライド自在に嵌合させることを特徴とする折り畳み機器におけるヒンジ装置を提起し、
【0012】
また、本体部材Aの外枠に一体に連結させて金属材により成形する第1ヒンジ筒1とカバー部材Bの外枠に一体に連結させて金属材により成形する第2ヒンジ筒2とを、軸方向を揃えて対向する内端側が隣接する状態に並列させ、第1ヒンジ筒1内に、金属材よりなる第1ディスク5を回転方向には係合し軸方向には可動に嵌装してコイルバネ8により第2ヒンジ筒2側に押し出すよう付勢し、第2ヒンジ筒2内には、金属材よりなる第2ディスク6を、回転方向および軸方向に係合した固定状態に嵌挿して前記第1ディスク5に突き合わせ、第1ディスク5と第2ディスク6の突き合わせ面には、何れか一方には複数個の係合突起aを所定の周角度位置に設け、他方には複数の係合凹所bを所定の周角度位置に設ける折り畳み機器におけるヒンジ装置において、第2ヒンジ筒2内に固定状態に設ける第2ディスク6を、バネ性を有する金属材により、外周縁部に第2ヒンジ筒2の外端側に向けて屈曲するラグ片60を具備し、かつ、そのラグ片60が所定の傾斜角度で外拡き状に拡いた形状に成形して、それのラグ片60をバネ性に抗して窄めた姿勢として、第2ヒンジ筒2の内壁面に軸方向に沿わせて形設せる凹溝2aに嵌合させることを特徴とする折り畳み機器におけるヒンジ装置を提起し、
【0013】
さらにまた、本体部材Aの外枠に一体に連結させて金属材により成形する第1ヒンジ筒1とカバー部材Bの外枠に一体に連結させて金属材により成形する第2ヒンジ筒2とを、軸方向を揃えて対向する内端側が隣接する状態に並列させ、第1ヒンジ筒1内に、金属材よりなる第1ディスク5を回転方向には係合し軸方向には可動に嵌装してコイルバネ8により第2ヒンジ筒2側に押し出すよう付勢し、第2ヒンジ筒2内には、金属材よりなる第2ディスク6を、回転方向および軸方向に係合した固定状態に嵌挿して前記第1ディスク5に突き合わせ、第1ディスク5と第2ディスク6の突き合わせ面には、何れか一方には複数個の係合突起aを所定の周角度位置に設け、他方には複数の係合凹所bを所定の周角度位置に設ける折り畳み機器におけるヒンジ装置において、第1ヒンジ筒1内に固定状態に組み込む樹脂材よりなる筒状本体3と、それの内腔に装入するコイルバネ8と、第1ヒンジ筒1内に軸方向に可動に組み込む金属材よりなる第1ディスク5と、第2ヒンジ筒2内に固定状態に組み込む金属材よりなる第2ディスク6と、その第2ディスク6の外周縁部に第2ヒンジ筒2の外端側に向けて屈曲するラグ片60の内周側に位置するよう樹脂材で成形する固定ボディ9とを、軸方向に整列させて、それらの軸心部に貫通する連結軸7a・7bにより連結させてヒンジ部材wに組み立て、このヒンジ部材wを第1ヒンジ筒1側から嵌挿し、固定ボディ9の外周面に設けておく突条9aが第2ヒンジ筒2の内周面に設けておく凹溝2bの外端側の端壁eに突き当たるまで押し込み、この状態時に、第2ディスク6のラグ片60の突出端部に形設しておく窓穴cが、第2ヒンジ筒2の内壁面に形設せる凹溝2aの外端部に設けたの突起dに嵌入して係合するようにしたことを特徴ととする折り畳み機器におけるヒンジ装置を提起するものである。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明手段による折り畳み式機器のヒンジ装置Wは、機器の本体部材Aの外枠と一体に連結させて金属材により成形する第1ヒンジ筒1内には、図4にあるように、合成樹脂材により筒状に成形した筒状本体3と、金属材により外周縁に第1ヒンジ筒1の外端側に向けラグ片状に突出する摺動片50を具備する円板状に成形した第1ディスク5とを図5にあるように嵌挿して位置させ、それの第1ディスク5を筒状本体3の内腔に装入せるコイルバネ8により、第1ヒンジ筒1の内端側に向け押し出すように付勢し、これを、機器のカバー部材Bの外枠と一体に連続させて金属材により成形する第2ヒンジ筒2内に嵌挿してその第2ヒンジ筒2に一体的に組み付ける金属材により成形する第2ディスク6に対し突き合わせて対向させ、この第1ディスク5と第2ディスク6との対向面に、それらの一方には係合突起aを形設し他方には係合凹所bを形設して、カバー部材Bを本体部材Aに対して回動させたときに、第1ディスク5がコイルバネ8の付勢に抗しまたそのコイルバネ8の付勢によりて軸方向にスライドすることで、係合突起aと係合凹所bとの係脱が行われるようにすることについては、従前手段のヒンジ装置と同様に構成してよい。
【0015】
しかし、このときの、第1ディスク5と第1ヒンジ筒1との回転方向の係合は、第1ヒンジ筒1の内壁面には、第1ディスク5の外周縁部に屈曲したラグ片状に形成しておく摺動片50の巾と対応する巾の凹溝1aを図6および図7にあるように軸方向の全巾に渡るように形設して、第1ヒンジ筒1内に嵌挿した第1ディスク5の摺動片50がこの凹溝1a内に嵌合することで行われるようにする。
【0016】
そして、樹脂材で筒状に成形する筒状本体3には、図7乃至図22にあるように、それの外周面に、第1ヒンジ筒1の内壁面に前述の凹溝1aと平行させて別に成形しておく凹溝1bに対して嵌合する突条3aを設けておいて、第1ヒンジ筒1が回転したときに、この突条3aと前記凹溝1bとの嵌合により筒状本体3が第1ヒンジ筒1と一緒に回転するようにし、かつ、この筒状本体3の外周面で、前述の突条3aを除いた部位は、平滑面に形成しておいて、前述の第1ディスク5の摺動片50がこの平滑な外周面の外側に自由に位置するようにする。
【0017】
さらに、第1ディスク5および摺動片50は、それを成形する金属材をバネ性を具備する金属材とし、かつ、外周縁部から第1ヒンジ筒1の外端側に向けて屈曲する摺動片50を、図8乃至図11にあるように、所定の角度αで放射方向に拡く外拡きの姿勢となるように成形しておいて、これを第1ヒンジ筒1内に嵌挿したときに、それのバネ性により窄められて第1ヒンジ筒1の内壁面の凹溝1aに嵌入し、その摺動片50の外周面側がバネ性による復元により凹溝1aの底面に圧接していくようにする。
【0018】
そして、これにより、第1ヒンジ筒1が回動したときに、第1ディスク5と筒状本体3とがそれぞれ独立して各別に第1ヒンジ筒1と一緒に回動するようにし、かつ、このときの、係合突起aと係合凹所bとの係脱による第1ディスク5の軸方向の動きが、摺動片50をそれ自体のバネ性により第1ヒンジ筒1の内壁面の凹溝1aの底面に圧接させた状態で行われるようにする。
【0019】
また、カバー部材Bの外枠に一体に連続させて金属材により成形する第2ヒンジ筒2内に嵌挿してその第2ヒンジ筒2に組み付ける第2ディスク6は、前述の第1ディスク5と同様に、バネ性を具備する金属材により、図12乃至図15にあるように、外周縁部から屈曲して第2ヒンジ筒2の外端側に向け突出するラグ片60を具備するディスク状に成形し、これを、第2ヒンジ筒2内に組み付けるが、このとき、この第2ディスク6の外周縁部に、そこから屈曲するように設ける一対のラグ片60・60は、第2ディスク6を前述の第1ディスク5と対向するように、第2ヒンジ筒2の内端側の部位に位置させたときに図5にあるように、突出端側が第2ディスク2の外端側の端面から突出するように長く形成し、かつ、図12乃至図15にあるよう前述の第1ディスク5の摺動片50・50と同様に、所定の角度αで放射方向に傾斜する外拡きの姿勢となるように成形しておく。
【0020】
そして、これにより、第2ヒンジ筒2内に組み付けたときに、この一対のラグ片60・60の外面側がそれのバネ性で第2ヒンジ筒2の内壁面に圧接していくようにする。
【0021】
また、この第2ディスク6の第2ヒンジ筒2に対する組み付けは、第2ヒンジ筒2の内壁面に、この第2ディスク6の一対のラグ片60・60のそれぞれの巾に対応する巾の凹溝2a・2aを軸方向の全巾に渡るように形設しておいて、第2ヒンジ筒2への嵌挿したときに、この凹溝2a・2aへのラグ片60・60の嵌合で回転方向に連繋するようにする。
【0022】
そして、別に、合成樹脂材により、一対のラグ片60・60の内側に形成される空間内に嵌入する栓状の固定ボディ9を図23乃至図28に示す形状に成形して、これの外周面に、前記凹溝2a・2aに平行させて別に第2ヒンジ筒2の内壁面に形設しておく凹溝2b・2bに対して嵌合する突条9a・9aを形成しておき、この固定ボディ9を、第2ディスク6の内腔に抱き込ませた状態として、第2ヒンジ筒2内に嵌挿することにより、第2ディスク6のラグ片60・60が第2ヒンジ筒2の内壁面の凹溝2a・2aに嵌合して、第2ディスク6と第2ヒンジ筒2との結合が行われるようにする。
【0023】
さらに、第2ディスク6の一対のラグ片60・60の先端側には、係合用の窓穴c・cをそれぞれ開設しておき、また、第2ヒンジ筒2の内壁面で、前述の凹溝2a・2aの外端側の部位に、前記窓穴c・cと嵌合して第2ディスク6が第2ヒンジ筒2の内端側への脱出を阻止するようになるランス状の突起d・dを形設しておく。
【0024】
そして、これにより、前述した固定ボディ9と第2ディスク6と、第1ディスク5と、コイルバネ8と、筒状本体3とを、図4にあるように、軸方向に整列させて組み合わせ、これに、筒状本体3の側から中空のリベット状に形成した連結軸7aを嵌挿し、固定ボディ9の側からは、頭部を角板状に形成した軸杆状の連結軸7bを嵌挿して、それの内端側を、前述の中空のリベット状の連結軸7aの内腔にかしめ付けて一体に結合させることで、これらを、図16にあるように一体的に組み合わせ、これを、第1ヒンジ筒1の外端側から嵌挿して押し込んでいくことにより組み付けるようにする。
【0025】
この組み付けの作業を容易にするため、前述したように、中空のリベット状の連結軸7aと軸杆状の連結軸7bとのかしめ付けで組み合わせた状態に組み立てる各部材は、筒状本体3の外周面に形設する突条3a・3aと固定ボディ9の外周面に形設する突条9a・9aとが、軸方向に揃い、かつ、これら突条9a…3a…を第1ヒンジ筒1の内壁面の凹溝1a…に対向させたときに、第1ディスク5の摺動片50と第2ディスク6のラグ片60とが、第1ヒンジ筒1の内壁面の別の凹溝1bと対向する位置において軸方向に揃うように組み立てる。
【0026】
そして、筒状本体3の外周面の突条3a・3aおよび固定ボディ9の外周面の突条9a・9aは、それらの巾を、略同じ巾寸法に形成し、また、第1ディスク5の摺動片50・50および第2ディスク6のラグ片60・60の巾を略同じ寸法に形成し、かつ、第1ヒンジ筒1および第2ヒンジ筒2の内壁面に形設する凹溝1a…および凹溝2a…の溝巾と略対応するようにしておく。
【0027】
また、第2ヒンジ筒2の内壁面に形成する凹溝2bは、それの外端側が、第2ヒンジ筒2の外端側の端面から少し内側に寄る部位において塞がれ、この凹溝2bに嵌合する固定ボディ9の外周面の突条9aが、その凹溝2bに嵌合して外端側にスライドしてきて、この凹溝2bの外端側を塞ぐ部位の端壁に突き当たったときに、その端壁をエンドしてストップするようにしてある。
【0028】
固定ボディ9の外周面の突条9aは、図23乃至図28に示しているように、固定ボディ9の外端側の端面から少し内端側に寄る位置において切除された形状としてあり、また、第2ヒンジ筒2の内壁面に形成しておく凹溝2aの外端側に形設するランス状の突起dは、上述の固定ボディ9の外周面の突条9aが突き当たる凹溝2bの外端側の端壁eよりも外側に寄る部位に形設してある。
【0029】
これにより、前述した如く、軸方向に整列させて、中空のリベット状の連結軸7aと軸杆状の連結軸7bにより組み合わせた状態に組み立てたヒンジ部材を、内壁面に形設してある凹溝1a・凹溝1bおよび凹溝2a・凹溝2bが軸方向に沿う状態として突き合わせた第1ヒンジ筒1および第2ヒンジ筒2とに、第1ヒンジ筒1の外端側から嵌挿して押し込んでいくことにより、固定ボディ9の外周面の突条9aが、第2ヒンジ筒2の内壁面の凹溝2bのエンドとなる外端側の端壁eに突き当たることで押し込みがストップしたところで、第2ディスク6のラグ片60・60の各先端側に開設してある窓穴c・cが、第2ヒンジ筒2の内壁面の凹溝2a・2aの各外端側に形設してあるランス状の突起d・dに嵌合することで、押し込み方向および引き抜き方向の何れにも、抜け止めされた状態となって、ヒンジ部材の組み付けが終了するようになる。
【0030】
そして、この状態となったところで、中空のリベット状の連結軸7aの外端側に設けてある円板状の頭部71に、別に形成しておく蓋板4を、それに形成しておく係合溝40により嵌装して、外端側を化粧するようにする。
【0031】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明による折り畳み機器におけるヒンジ装置は、第1ヒンジ筒1内に軸方向に可動に組み込む第1ディスク5を、バネ性を有する金属材により、外周縁部に第1ヒンジ筒1の外端側に向け屈曲する摺動片50を具備し、その摺動片50が所定の角度αで外拡き状に拡いた形状に成形して、第1ヒンジ筒1内に嵌挿し、それの摺動片50を、第1ヒンジ筒1の内壁面に形設しておく軸方向に沿う凹溝1aに、バネ性に抗して窄めた姿勢としてスライド自在に嵌合させるようにしているのだから、この軸方向に可動の第1ディスク5が、コイルバネ8による付勢で、第2ヒンジ筒2内の第2ディスク6との対向面に圧接した状態において、その対向面に形設してある係合突起aと係合凹所bとが係脱するときの作動で第1ヒンジ筒1に対し軸方向に動くときに、これの摺動片50がバネ性により第1ヒンジ筒1の内壁面の凹溝1aの溝底に圧接した状態でスライドするようになって、この間の電気導通を確実にする。
【0032】
また、第2ディスク6をバネ性を有する金属材で、外周縁部に外拡き状に屈曲するラグ片60を設けた形状に成形して、このラグ片60をバネ性に抗して窄めた姿勢として第2ヒンジ筒2の内壁面に形設しておく凹溝2a内に嵌合させるようにしたときは、この第2ディスク6と第2ヒンジ筒2との回転方向の係合が緊密になり、しかもこの間の電気導通が確実になる。
【0033】
また、このラグ片60の先端側に窓穴cを設けて、これに、凹溝2aの外端側に設けておく突起dが嵌入するようにしておくことで、第2ディスク6により抜け止めが行えるようになる。
【0034】
さらに、バネ性を有する金属材で成形する第2ディスク6を、それの内腔に位置させる樹脂材よりなる固定ボディ9により組み付けるようにする際、その固定ボディ9の外周面に形設しておく突条9aと嵌合するよう第2ヒンジ筒2の内周面に形設する凹溝2bの外端側に、固定ボディ9の周面の突条9aに突き当たって外端側への動きのエンドとなる端壁eを設けておくときは、組み合わせたヒンジ部材wを第1ヒンジ筒1の外端側から第2ヒンジ筒2内に向け嵌挿して押し込むことで、前記突条9aが凹溝2bのエンドの端壁eに突き当たったところで、第2ディスク6のラグ片60の窓穴cと凹溝2aの外端側の突起dとが嵌合して、押し込みと引き抜きの両方がロックされて抜け止めが完了するようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従前の折り畳み機器のヒンジ装置の機器に組み付けた状態における全体の斜視図である。
【図2】同上のヒンジ装置の縦断面図である。
【図3】同上のヒンジ装置のヒンジ部材の組み立て前の状態における斜視図である。
【図4】本発明を実施例せる折り畳み機器のヒンジ装置のヒンジ部材の組み立て前の状態における斜視図である。
【図5】同上ヒンジ装置の第1ヒンジ筒および第2ヒンジ筒に組み付けた状態における縦断面図である。
【図6】同上ヒンジ装置の第1ヒンジ筒および第2ヒンジ筒の一部破断した斜視図である。
【図7】同上ヒンジ装置の図5におけるI−I線断面図である。
【図8】同上ヒンジ装置の第1ディスクの左側面図である。
【図9】同上の第1ディスクの縦断正面図である。
【図10】同上の第1ディスクの右側面図である。
【図11】同上の第1ディスクの一部破断した平面図である。
【図12】同上の第2ディスクの左側面図である。
【図13】同上の第2ディスクの縦断正面図である。
【図14】同上の第2ディスクの右側面図である。
【図15】同上の第2ディスクの一部破断した平面図である。
【図16】同上のヒンジ部材の組み合わせた状態のおける縦断正面図である。
【図17】同上の筒状本体の左側面図である。
【図18】同上の筒状本体の図17におけるA−A線断面図である。
【図19】同上の筒状本体の右側面図である。
【図20】同上の筒状本体の正面図である。
【図21】同上の筒状本体の底面図である。
【図22】同上の筒状本体の図19におけるB−B線断面図である。
【図23】同上の固定ボディの左側面図である。
【図24】同上固定ボディの図23におけるC−C線断面図である。
【図25】同上固定ボディの右側面図である。
【図26】同上固定ボディの底面図である。
【図27】同上固定ボディの正面図である。
【図28】同上固定ボディの図25におけるD−D線断面図である。
【符号の説明】
A…本体部材、B…カバー部材、W…ヒンジ装置、a…係合突起、b…係合凹所、c…窓穴、d…突起、e…端壁、w…ヒンジ部材、α…傾斜角度、1…第1ヒンジ筒、1a・1a…凹溝、10…突条、2…第2ヒンジ筒、2a・2b…凹溝、20…突条、3…筒状本体、3a…突条、30…嵌合溝、31…スライド溝、4…蓋体、40…係合溝、5…第1ディスク、50…摺動片、51…軸穴、6…第2ディスク、60…ラグ片、60…係合溝、7…連結軸、7a・7b…連結軸、70…止め輪、71…頭部、8…コイルバネ、9…固定ボディ、9a…突条。
Claims (4)
- 本体部材Aの外枠に一体に連結させて金属材により成形する第1ヒンジ筒1とカバー部材Bの外枠に一体に連結させて金属材により成形する第2ヒンジ筒2とを、軸方向を揃えて対向する内端側が隣接する状態に並列させ、第1ヒンジ筒1内に、金属材よりなる第1ディスク5を回転方向には係合し軸方向には可動に嵌装してコイルバネ8により第2ヒンジ筒2側に押し出すよう付勢し、第2ヒンジ筒2内には、金属材よりなる第2ディスク6を、回転方向および軸方向に係合した固定状態に嵌挿して前記第1ディスク5に突き合わせ、第1ディスク5と第2ディスク6の突き合わせ面には、何れか一方には複数個の係合突起aを所定の周角度位置に設け、他方には複数の係合凹所bを所定の周角度位置に設ける折り畳み機器におけるヒンジ装置において、第1ヒンジ筒1内には、合成樹脂材で筒状に成形した筒状本体3を、それの外周面に設けた突条3aと第1ヒンジ筒1の内壁面に設ける凹溝1bとの嵌合によりその第1ヒンジ筒1に対し固定状態に嵌装し、この筒状本体3の内腔に設けるコイルバネ8により、第1ヒンジ筒1内に軸方向に可動に収蔵する第1ディスク5を、第2ヒンジ筒2内に固定状態に組み付ける第2ディスク6に対し圧接させるよう付勢し、かつ、第1ディスク5を、バネ性を有する金属材により、外周縁部に第1ヒンジ筒1の外端側に向け屈曲する摺動片50を具備し、その摺動片50が所定の傾斜角度αで外拡き状に拡いた形状に成形して、第1ヒンジ筒1内に嵌装し、それの摺動片50を、第1ヒンジ筒1の内壁面に形設しておく軸方向に沿う凹溝1aに、バネ性に抗して窄めた姿勢としてスライド自在に嵌合させることを特徴とする折り畳み機器におけるヒンジ装置。
- 本体部材Aの外枠に一体に連結させて金属材により成形する第1ヒンジ筒1とカバー部材Bの外枠に一体に連結させて金属材により成形する第2ヒンジ筒2とを、軸方向を揃えて対向する内端側が隣接する状態に並列させ、第1ヒンジ筒1内に、金属材よりなる第1ディスク5を回転方向には係合し軸方向には可動に嵌装してコイルバネ8により第2ヒンジ筒2側に押し出すよう付勢し、第2ヒンジ筒2内には、金属材よりなる第2ディスク6を、回転方向および軸方向に係合した固定状態に嵌挿して前記第1ディスク5に突き合わせ、第1ディスク5と第2ディスク6の突き合わせ面には、何れか一方には複数個の係合突起aを所定の周角度位置に設け、他方には複数の係合凹所bを所定の周角度位置に設ける折り畳み機器におけるヒンジ装置において、第2ヒンジ筒2内に固定状態に設ける第2ディスク6を、バネ性を有する金属材により、外周縁部に第2ヒンジ筒2の外端側に向けて屈曲するラグ片60を具備し、かつ、そのラグ片60が所定の傾斜角度で外拡き状に拡いた形状に成形して、それのラグ片60をバネ性に抗して窄めた姿勢として、第2ヒンジ筒2の内壁面に軸方向に沿わせて形設せる凹溝2aに嵌合させることを特徴とする折り畳み機器におけるヒンジ装置。
- 第2ディスク6の外周縁部に第2ヒンジ筒2の外端側に向かうよう屈曲させて設けるラグ片60の突出端側に窓穴cを形設し、このラグ片60が嵌合するよう第2ヒンジ筒2の内壁面に形設しておく凹溝2aの外端部に、前記窓穴cに嵌入する突起dを形設して、その突起dとラグ片60の窓穴cとの嵌合により抜け止めすることを特徴とする請求項2記載の折り畳み機器におけるヒンジ装置。
- 本体部材Aの外枠に一体に連結させて金属材により成形する第1ヒンジ筒1とカバー部材Bの外枠に一体に連結させて金属材により成形する第2ヒンジ筒2とを、軸方向を揃えて対向する内端側が隣接する状態に並列させ、第1ヒンジ筒1内に、金属材よりなる第1ディスク5を回転方向には係合し軸方向には可動に嵌装してコイルバネ8により第2ヒンジ筒2側に押し出すよう付勢し、第2ヒンジ筒2内には、金属材よりなる第2ディスク6を、回転方向および軸方向に係合した固定状態に嵌挿して前記第1ディスク5に突き合わせ、第1ディスク5と第2ディスク6の突き合わせ面には、何れか一方には複数個の係合突起aを所定の周角度位置に設け、他方には複数の係合凹所bを所定の周角度位置に設ける折り畳み機器におけるヒンジ装置において、第1ヒンジ筒1内に固定状態に組み込む樹脂材よりなる筒状本体3と、それの内腔に装入するコイルバネ8と、第1ヒンジ筒1内に軸方向に可動に組み込む金属材よりなる第1ディスク5と、第2ヒンジ筒2内に固定状態に組み込む金属材よりなる第2ディスク6と、その第2ディスク6の外周縁部に第2ヒンジ筒2の外端側に向けて屈曲するラグ片60の内周側に位置するよう樹脂材で成形する固定ボディ9とを、軸方向に整列させて、それらの軸心部に貫通する連結軸7a・7bにより連結させてヒンジ部材wに組み立て、このヒンジ部材wを第1ヒンジ筒1側から嵌挿し、固定ボディ9の外周面に設けておく突条9aが第2ヒンジ筒2の内周面に設けておく凹溝2bの外端側の端壁eに突き当たるまで押し込み、この状態時に、第2ディスク6のラグ片60の突出端部に形設しておく窓穴cが、第2ヒンジ筒2の内壁面に形設せる凹溝2aの外端部に設けたの突起dに嵌入して係合するようにしたことを特徴ととする折り畳み機器におけるヒンジ装置。
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