JP3811887B2 - 洗浄処理装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、洗浄処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
水浄化処理場には、沈砂池が設けられ、同沈砂池では、河川や一般家庭等からの汚水が導入され、そこで、し渣を掻き揚げるとともに、沈澱した汚砂をポンプアップして処理する。
【0003】
前記汚砂は、回収され焼却されて海に廃棄したり再利用したりするのであるが、そのままではその中に有機固形物類が多量に付着・混在しているため、そのまま廃棄すると広い廃棄場所が必要になったり、前記再利用をするにしても、コンクリートに割れが発生する等の問題が出てくる。
そのため、汚砂をドラムスクリーン等により粉砕しながら焼却処分することにより有機固形物を微細化して前記のような問題が発生しないようにしているが、同方式は前記問題を解決するには今一つ有効でない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
そのことから本出願人らは本出願に先立って前記問題を解決する有効な洗浄処理装置を開発し提案した。同装置は、処理槽を備え、同処理槽内の下端にXゾーンを構成してこのXゾーンからその上方に横断状に配した格子型の制御材の目を通じて制御材の上方に汚砂を含む汚水を導入するようにするとともに、その汚水を縦向きの浮上用パイプ内に導いて接触洗浄用の小球状分離促進ピースとともに圧エアーで上昇させたあと下降させて浮上用パイプの下端に誘導して再度浮上用パイプ内に導くようにして、こうした循環により汚砂を洗浄処理して最終的に下方から抜き出す一方、浮上したスカムについては別ルートで排出するように構成したものである。尚、洗浄処理にあたっては、導入した汚水を一旦抜き去ったあと洗浄用の浄水を投入して前記循環運動を行うものである。また、前記制御材は、格子状等のもので前記分離促進ピースが軌道外のXゾーンにまで落ち込まないようにするためのものである。
しかし、浮上用パイプの下端は、制御材より上方に開口しており、従って、同下端開口は、導入された汚砂や循環途上の汚砂などが下降してくるXゾーンとは制御材を介して隔てており、その結果、下端開口に作用する吸い上げ力はそのままではXゾーン内の汚砂に作用しにくい。そのため、Xゾーンの下部にエアーを噴出して汚砂を噴き揚げるようにはしているが、Xゾーンの広さもあって積極的に汚砂を吸い上げることができなかったのが実情である。
【0005】
この発明は前記課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、処理槽の底部のし渣および/または汚砂を滞留させることなく循環する洗浄経路に乗せて洗浄効率を高めることができる洗浄処理装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため、請求項1記載の発明は、装置本体たる処理槽は、し渣および/または汚砂を含む汚水を同槽内の下部に導入する導入路と、槽内の汚水を排出する手段と、洗浄水供給手段と、洗浄済みの砂泥を排出する手段とを備えるとともに、処理槽内には、同処理槽に導入されたものがエアーおよび/または水の上昇力発生手段により複数個の分離促進ピースとともに上昇する接触浮上路を備えた浮上用パイプが縦向きに伸びるように設けられるとともに、同処理槽内には、接触浮上路内での上昇流が分離促進ピースとともに再び接触浮上路の下端に導入され接触浮上路とともに循環路を形成する沈降路が形成され、かつ、同処理槽の上部には、導入される汚水から分離浮上した分離浮上物を槽外に取り出すスカム除去装置が設けられている洗浄処理装置であって、前記処理槽の下部内には、前記導入路を処理槽下部に連通状に残すようにして同処理槽の下部を横断する多孔状の制御材が設けられているとともに、前記処理槽の下部内には、前記多孔状制御材に明けられた通孔を通るようにして上下開口状の浮上促進用パイプが挿通支持されて、同浮上促進用パイプの下端開口が処理槽の制御材下方域に連通する一方パイプ上端開口は前記浮上用パイプの下端開口内のやや上方中央に臨むように配置され、前記浮上促進用パイプには、エアーおよび/または水の上昇流発生手段が連通していることを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、図示した実施形態を参照してこの発明を詳細に説明する。
図1ないし図6は、この発明の一実施形態を示し、この実施形態において1は、洗浄処理装置で、同装置1は、図示しない架台を備えて下方の設置基盤上に固定設置されている。洗浄処理装置は、処理槽2を備え、同処理槽2は、基本的に矩形体で、上部は四角な筒体で下部は逆四角錐状になっている。勿論、円筒形等他の幾何学形状を採用することもある。
【0008】
処理槽2は、上部に蓋体3を脱着自在に備え、同蓋体3の略中央には、通筒4が突設されてその上端に脱着自在な上蓋5が取り付けられている。これら蓋体3や上蓋5には適宜にリブ6…が付設されている。
【0009】
8は流入パイプで、処理槽2の上端コーナーに接続されて一般家庭等から排出される汚物などによる有機固形物類や河川等から導かれる砂泥などを含む汚水を矢印のように導入するためのものである。尚、一般的に言うし渣はここで除かれている。すなわち、図5において9は最初沈澱池前に設置された汚水沈砂池、10は同汚水沈砂池9の次段階に設けられた汚水ポンプ井で、これらには汚水流入ゲート11や自動除塵機12さらに汚水流出ゲート13や汚水ポンプ14等が設けられており、汚水沈砂池9の汚水流出ゲート13前には、揚砂ポンプ15が設置されて、同ポンプ15からは、有機固形物類等が付着・混在する汚砂を含む汚水がポンプアップされて前記流入パイプ8を通じて処理槽2内に矢印Aの経路で導入されるようになっている。
【0010】
図1の17は導入路で、流入パイプ8からの汚砂混じりの汚水を下向きに導くための通路で、縦向きの誘導板18と処理槽2内壁との間で形成されている。同誘導板18は、エキスパンドメタルでなるが、通常の孔無しSUS板やパンチングメタル、格子板等でもよく、一方、同板18を省略することもある。誘導板18の下端には、導入路17を連通状に残すようにして処理槽2の下部を横断する多孔状制御材19が設けられている。
【0011】
多孔状制御材19は、帯板を格子状に組み合わせるとともに下端に切断部19aを形成して汚水に含まれる樹脂フィルム片や繊維状のものが上方へ引き込まれる際に更に微細に切断されるようにしてある。同切断部19aは、図1では同帯板の一方向に向くものの下端を斜め45度に鋭利化して形成されているが、これに直交する帯板を含め全ての帯板に切断部19aを形成したり、図1の紙面に直交する向きの帯板をそれ以外のものより下向きに突設し、その突出個所に切断部19aを形成したりしてもよい。
【0012】
尚、この多孔状制御材19のメッシュは、後述する分離促進ピースが下方に抜け落ちない大きさになっている。導入された汚砂混じりの汚水のうち汚砂は、この多孔状制御材19の下方のXゾーン内に沈降して一時溜められる。Xゾーンの下端部は洗浄された砂泥排出口20になっている。この排出口20を介して下部エアー供給口21が図2に示すように設けられている。この供給口21は水噴射口にしたり、エアー及び水の双方を噴射可能にすることもできる。
【0013】
図1の23は制御板で、同制御板23は、処理槽2内の前記導入路17の残る空間を略2分するように縦向きに区画状に固定されている。制御板23は、汚砂や砂泥及び後述する分離促進ピース等が図1の右方へゆくのを阻止し有機固形物類だけを右側に誘導して集めるような板として機能する。従って、導入された汚水24の水面よりも上端が低くされ下端は有機固形物類が浮上してゆくように間隔をおいて区画状に設けられているとともに、図示のように横向きのスリット23a…を上下複数段に形成して有機固形物類の通過を許すようにしたり、あるいは制御板23それ自体を網や格子状材、パンチングメタル、エキスパンドメタル等で形成したりする。また、制御板23の上半部のみを多孔状にし下部は孔無しの板材で形成したり、その逆にしたりすることもできる。制御板は、仮想線のような右斜め上がりの横桟状の制御部材22にすることもできる。その一方で制御板23を省略することもある。
【0014】
誘導板18と制御板23との間の略中央には、接触浮上路25を有する浮上用パイプ26が縦向きに固定されている。パイプ26は円筒で下端開口27を有し上端開口28は偏曲部(曲がり部)29の端部に形成されている。偏曲部29は、接触浮上路25のストレートな上端部分から90度以上、105度程度で曲がり、開口28は少し下向きで誘導板18に間隔をおいて対向する。即ち、開口28は、有機固形物類が浮上しスカムとして集まる方向とは逆方向に向いて開口している。尚、接触浮上路25は、パイプ状でなく処理槽2内で対向する縦向き1対の仕切板で形成してもよい。このことは他の各実施形態でも同様に言える。
【0015】
浮上用パイプ26の下部寄りには、上部エアー供給パイプ31が接続され、同パイプ31は、上蓋5を通じて通されるとともに浮上用パイプ26から突設されたステー32…を介して固定されている。この上部エアー供給パイプ31には、矢印C1のように、図5のブロア33からのエアーが通され浮上用パイプ26のより下部から同パイプ内に圧縮エアーを噴出するようになっている。同時に水を噴出するようにしてもよい。また、図5に示すように、同じブロア33からのエアーは、矢印C2のように、前記下部エアー供給口21に導かれ、溜まる汚砂を噴き揚げて上部の噴出エアーと共働して汚砂を浮上用パイプ26内で噴き揚げるようになっている。尚、前記浮上用パイプ26は、上蓋5から垂設された左右1対のアングル材をステー34として横桟35をも使用して固定されている。
【0016】
図1の37は沈降路で、同沈降路37は、誘導板18の浮上用パイプ26側の縦向きの通路で形成されている。沈降路37は、浮上用パイプ26内をエアーの噴き揚げ(矢印C1)により浮上するように装入された多数の分離促進ピース38…が矢印D2のように降下する通路で、同ピース38…とともに汚砂や砂泥が沈降して浮上用パイプ26下端方向に誘導される。
【0017】
浮上用パイプ26は、多孔状制御材19より一定の間隔をおいた上方に下端開口27があるように設定され、沈降してきた分離促進ピース38…は多孔状制御材19上を経由して再び浮上用パイプ26内に戻される。汚砂あるいは砂泥は、分離促進ピース38…とともにあるいは多孔状制御材19を経由して矢印D3のように浮上用パイプ26内に吸い込まれる。この際、溜まった汚砂を伴う。
【0018】
図1の40は中間汚水排出口で、同排出口40は、導入されて図1のレベルまで溜まった汚水24を次の浄水供給前に矢印Eのように抜き去るための開口で、図5に示すように、中間排水弁41を経由して矢印Eの経路で前記汚水ポンプ井10まで汚砂や有機固形物類の分離した汚水として戻される。
尚、矢印Eの経路には、除水可能なスカム回収コンテナ42が可搬式として設けられている。
【0019】
図2の44は給水パイプで、同パイプ44には、図5に矢印Fで示すように、給水弁45の開作動により上水(浄水)が通され、処理槽2内に図1の汚水レベル24まで供給される。これは、導入された汚水が中間汚水排出口40から抜かれたあとになされる。
【0020】
図1及び図4に示す47はスカム除去装置である。同装置47は、処理槽2の上部一側(流入パイプ8と逆側)に固定して設けられたトラフ48と、同トラフ48の前側に添って取り付けられた可撓式のゴム製パッキン49と、パッキン49に取り付けられて上下に運動可能な堰50とを有する。堰50は、SUS製で中空状のもので浮力で復帰可能なタイプのものである。同堰50の両側には、側部シール55が設けられて処理槽2側との間から水が浸入するのを阻止するようになっている。堰50上には連動レバー51が設けられ、同レバー51が、電動あるいは油圧等によるシリンダ52により上下駆動されるようになっている。シリンダ52は、横振れ阻止ガイド53を備えたブラケット54に支持されて、同ロッドの下端に前記レバー51が連結されている。
【0021】
堰50は、通常は汚水の上面レベルより上側に上端がくるようにされ、シリンダ52で押し下げられると図1の仮想線のように同レベルより数cm下がることにより水面に浮上したスカムS…を越流させてトラフ48内からスカム排出口56を通じてスカムS…及び多少の水を排出する。これは図5に矢印Eの経路で導かれ、コンテナ42内に同スカムS…は蓄溜され、抜かれた水は汚水ポンプ井10まで戻される。
【0022】
図6は洗浄処理システムのフローシートを示している。先ず揚砂ポンプ15が一定時間(5分間)駆動されたのち停止される。これにより、図5に示す矢印Aの経路で汚砂混じりの汚水が処理槽2内に導入され、図1の水面レベルとなる。洗浄処理装置操作盤の運転スイッチがONとされる。一定の沈澱時間を経ると、汚砂がXゾーンに沈澱し、その上側の汚水が分離した状態となり、そこで、中間排水弁41が開かれ、1〜5分後、同弁41は閉じられる。これにより、導入された汚水分が抜かれ、そのあと、浄化のための上水が給水弁45の開放により図5の矢印Fのように処理槽2内に導入される。水面レベルは、図1の程度である。
【0023】
給水弁45は20〜40分後に閉止される。相前後してブロア33が駆動され、5〜10分後に停止される。これにより、図5の矢印C1及びC2の経路で圧縮エアーが送られ、図1のように、浮上用パイプ26内及びXゾーン内に導入され、Xゾーン内の汚砂が噴き揚げられるとともに浮上用パイプ26内のエアーにより分離促進ピース38…及び汚砂がD1のように噴き揚げられるとともに、D2のように沈降路31を通じて下降する。こうした間、汚砂に付着した有機固形物類等は分離促進ピース38…の接触・攪拌により砂泥から分離して水面に浮上してゆく。
【0024】
汚砂は矢印D2のように分離促進ピース38…とともに下降流に乗って下降してゆき、噴き揚げによる吸込流が発生している下端開口27を通じて矢印D3のように再度吸い込まれる。この吸い上げを受けるものの他、汚砂の中には制御材19の目を抜けて下降してくる汚砂もあり、また、槽内への導入当初に下降してきてXゾーンに溜まってくる汚砂もある。
【0025】
これらの汚砂のうち特にXゾーン内にくる汚砂分を積極的に浮上用パイプ26内に導入して洗浄を受けるようにするために浮上促進用パイプ(浮上促進用流路)60が設けられている。同パイプ60は、浮上用パイプ26よりもかなり細い丸パイプとされて、その中途が制御材19に開けられた通孔19bを通るようにして下端開口60aがXゾーン内中央付近に位置し上端開口60bが下端開口27内のやや上方中央に臨むようにして設けられている。
【0026】
浮上用パイプ26の下端部分は下向きに広がる拡開部26aとして形成されて、その下端に下端開口27が開けられており、同下端開口27に1対(枚数はこれに限定されない)のステー61,61を介して浮上促進用パイプ60の上部が固定支持されている。その詳細は図7及び図8に示す。浮上促進用パイプ60の下端部分は上部と同じ直径で下端開口60aを開口してもよいが、この実施形態では、吸上力を高めるため下窄まりのテーパー部60cにし、その下端に開口60aを開けてある。
【0027】
そして、浮上促進用パイプ60の制御材19より上の個所には浮上促進用エアー供給パイプ(上昇流発生手段)62が連通して接続されており、図5にも示すように、ブロア33からの圧縮エアーを矢印C3のように供給可能になっている。尚、矢印C2のエアー(あるいは水またはエアー及び水)供給ルートは省略することもできる。矢印C2のように流体供給ルートを構成する場合、その流体の供給により攪拌手段が回転して汚砂を攪拌するとともに上昇流を起生するように構成してもよい。この攪拌手段は、例えば、矢印C3の噴出力により駆動羽根が回転し、同羽根に縦軸を介して下方のXゾーン内の別の攪拌羽根を回転連動させるように構成することもできる。
尚、図8に示すように、浮上促進用パイプ60の上端と拡開部26aと間の間隔は、分離促進ピース38…が余裕をもって通過できるように設定する。例えば、分離促進ピース38が球径25mmの時、間隔は35〜40mm前後にすることができる。
【0028】
前記洗浄処理において、浮上促進用パイプ60内には矢印C3のように圧縮エアーが供給され噴射され、その噴射により発生する上昇強制流により、下降してきた汚砂や既に下降して溜まっている汚砂等が矢印X1のように下端開口60aを通じて吸い上げられる。図1の矢印C2のように圧縮エアーがXゾーン内に噴き込まれるもとでは、Xゾーン内で汚砂が攪拌を受けているので、汚砂は残されることなく浮上促進用パイプ60内に吸い上げられる。
【0029】
汚砂は浮上促進用パイプ60内に吸い上げられ噴き上げられ浮上用パイプ26内に持ち込まれる。さらに上部エアー供給パイプ31から噴出されるエアーの上昇力をも加わって分離促進ピース38…とともに浮上用パイプ26内を上昇し、その間汚砂は洗浄を受ける。同汚砂は上部開口28から沈降路37へ周回するものもあるが、一部には浮上用パイプ26内を沈降するものもあり、そのものであっても既に充分な洗浄を受けている。
【0030】
これらの洗浄中、有機固形物類は他の経路からも浮上してゆき、水面に溜まるようになる。これらからなるスカムは、図6のようにブロア33が停止したのち1〜10分後に作動するシリンダ52が押下により堰50が水面より下がることにより呑み込まれて、スカム排出口(図4のように処理槽2の幅中間等に設けてもよい)56を通じて槽外に排除され、図5のEの経路でコンテナ42に回収される。シリンダ52の復帰後、中間排水弁41が開き、汚水がEルートで排除される。
【0031】
中間排水弁41が閉止されたのち、設定したカウントか否かのチェックがなされ、必要に応じて給水弁45の開…からのサイクルが繰り返される。カウント通りであれば、砂泥排出口20に連通する排砂弁58とともに給水弁45が開かれて、内部の砂泥が図5のコンテナ59に回収される。その後、給水弁45が閉じられ、一定時間後に排砂弁58が閉止されて運転は終了する。前記のように洗浄回数は任意に設定でき、また連続及び間欠運転が可能とされる。前記切断部19aは、導入されたもののうち汚砂に混じった大きな浮遊物を流速・圧力等により切断して上方に導くことができる。尚、図2の59は点検手段である。
【0032】
別の実施形態として以下のように構成することがある。
図9に示す実施形態は、浮上促進用パイプ60の上端も先絞り部64としたものである。仮想線で示すように、浮上促進用パイプ60は浮上用パイプ26内の上方に少し細い径にして延ばしてもよい。また、図示はしないが、浮上促進用パイプ60の中途(例えば、エアーの供給される個所)を細頸状の絞りにしたり、逆に浮上促進用パイプ60の上端を図9の実線よりも低く、特に下端開口27よりも低くすることもある。
図10及び図11に示す実施形態は、浮上促進用パイプ60の下端開口に格子目材66やパンチングメタル、細パイプの複数本などを装填したもので、この場合、浮上促進用パイプ60は、図示のようにストレート状のままであったり、図示はしないが拡開状であったりしてもよい。格子目材66などは絞りの1つとなる。
【0033】
図12に示す実施形態は、浮上促進用パイプ60の下端に少し細い吸引パイプ68…を装備して吸引力を高めるようにしたものである。
図13に示す実施形態は、浮上促進用パイプ60のテーパー部60cのやや上側周部に複数の補助吸い込み口70…を開口したものである。
図14に示す実施形態は、浮上促進用パイプ60の下端部を絞り部72とし、下方からの矢印C2の噴き上げとともに構成することで汚砂を捕捉しやすくしかも噴き上げやすくしたものである。尚、仮想線矢印のように絞り部72の細頸部を通じてエアーを導入するようにしてもよく、また、実線及び仮想線矢印の双方からエアーを導入するようにしてもよい。
【0034】
砂泥排出手段としては、スクリュウコンベア式にしてもよい。
分離促進ピース38…は、25φで比重が1.11前後の合成ゴムを25個装入しているが、これらそれぞれの数値及び材質に限定されない。
前記上昇流発生手段はエアーや圧水などとされるが、浮上促進用パイプ60に吸揚ポンプを装備してもよい。
前記エアーの供給個所は上下3箇所であったが、1つにまとめることもあり、その場合、浮上用パイプ26のみあるいは浮上促進用パイプ60のみにさらにはXゾーンのみにエアーの供給個所を設けることができる。また、それぞれとは別にこれら3個所のエアー供給個所のうちの適宜2つの組み合わせでもよい。
前記浮上促進用流路とは、前記実施形態のようにパイプの内部流路であったり、対向する1対の仕切板間に形成された流路であったりする。
【0035】
前記実施形態は、汚砂を洗浄処理することを目的として構成された洗浄処理装置についての一例で、し渣を導入し洗浄処理したり、汚砂とし渣を同時導入して洗浄汚泥処理するように使用することもできる。
【0036】
尚、図15ないし図18は分離促進ピースについての他の実施形態を示す。
【0037】
図15に示す実施形態は、分離促進ピース80を前記実施形態のものと同様の直径と材質をもつ球形のものとされるとともに、複数個所に、貫通孔81…を開けたものになっている。これらの貫通孔81…の開口縁はできるだけ鋭く残すものとするがこれに限定されない。また、貫通孔81の形状や直径、本数も図面のものに限定されない。例えば、貫通孔81の形状は、三角や四角などの多角形にしてもよく、その直径も図面のものより細くしたり太くしたりすることができるし、本数も図面のものより多くしたり少なくしたりすることができる。また、同貫通孔81は、開口側を奥側よりも広い孔にしてもよい。
【0038】
図16に示す実施形態は、分離促進ピース83に貫通孔を形成するのでなく窪み84…を表面全体に及ぶように形成したものである。
この窪み84についてもその形状を角孔にしたり、数を増減することもできるし、窪みを大小にすることがある。
【0039】
図17に示す実施形態は、図15に示すものより大きな直径の貫通孔86…を備えた分離促進ピース87についてのものである。
【0040】
図18に示す実施形態は、貫通孔89が単一個で比較的大きな孔を備えた分離促進ピース90についてのものである。
【0041】
図15ないし図18において各分離促進ピースは、球形でなく、サイコロ形にしたりあるいはそれ以上の多角形に形成したものでもよい。
【0042】
【発明の効果】
この発明は以上のような洗浄処理装置であるので、処理槽の底部のし渣および/または汚砂を滞留させることなく循環する洗浄経路に乗せて洗浄効率を高めることができる洗浄汚砂処理装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態を示す装置断面図。
【図2】図1の右側面図を示す半断面図。
【図3】装置の平面図。
【図4】図2のIV−IV線断面図。
【図5】沈砂池と洗浄処理装置との関連を示すフローシート。
【図6】洗浄処理装置の作動を説明するフローシート。
【図7】図8のVII−VII線断面図。
【図8】図7のVIII−VIII線断面図。
【図9】他の実施形態を示す縦断模式図。
【図10】他の実施形態を示す浮上促進用パイプの下部正面図。
【図11】図10の底面拡大図。
【図12】他の実施形態を示す浮上促進用パイプ下部の斜視図。
【図13】他の実施形態を示す浮上促進用パイプ下部の正面外観図。
【図14】他の実施形態を示す浮上促進用パイプ下部の正面外観図。
【図15】分離促進ピースについての他の実施形態を示す正面図。
【図16】分離促進ピースについての他の実施形態を示す断面図。
【図17】分離促進ピースについての他の実施形態を示す正面図。
【図18】分離促進ピースについての他の実施形態を示す正面図。
【符号の説明】
1…洗浄処理装置 2…処理槽 3…流入パイプ 17…導入路 19…多孔状制御材 21…下部エアー供給口 24…汚水 25…接触浮上路 26…浮上用パイプ 31…上部エアー供給パイプ 37…沈降路 38,80,83,87,90…分離促進ピース 40…中間汚水排出口 44…給水パイプ 47…スカム除去装置 60…浮上促進用パイプ。
Claims (1)
- 装置本体たる処理槽は、し渣および/または汚砂を含む汚水を同槽内の下部に導入する導入路と、槽内の汚水を排出する手段と、洗浄水供給手段と、洗浄済みの砂泥を排出する手段とを備えるとともに、処理槽内には、同処理槽に導入されたものがエアーおよび/または水の上昇力発生手段により複数個の分離促進ピースとともに上昇する接触浮上路を備えた浮上用パイプが縦向きに伸びるように設けられるとともに、同処理槽内には、接触浮上路内での上昇流が分離促進ピースとともに再び接触浮上路の下端に導入され接触浮上路とともに循環路を形成する沈降路が形成され、かつ、同処理槽の上部には、導入される汚水から分離浮上した分離浮上物を槽外に取り出すスカム除去装置が設けられている洗浄処理装置であって、前記処理槽の下部内には、前記導入路を処理槽下部に連通状に残すようにして同処理槽の下部を横断する多孔状の制御材が設けられているとともに、前記処理槽の下部内には、前記多孔状制御材に明けられた通孔を通るようにして上下開口状の浮上促進用パイプが挿通支持されて、同浮上促進用パイプの下端開口が処理槽の制御材下方域に連通する一方パイプ上端開口は前記浮上用パイプの下端開口内のやや上方中央に臨むように配置され、前記浮上促進用パイプには、エアーおよび/または水の上昇流発生手段が連通していることを特徴とする洗浄処理装置。
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