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JP3811715B2 - 基板接合装置および基板接合方法 - Google Patents

基板接合装置および基板接合方法 Download PDF

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JP3811715B2
JP3811715B2 JP2003137887A JP2003137887A JP3811715B2 JP 3811715 B2 JP3811715 B2 JP 3811715B2 JP 2003137887 A JP2003137887 A JP 2003137887A JP 2003137887 A JP2003137887 A JP 2003137887A JP 3811715 B2 JP3811715 B2 JP 3811715B2
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roller
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智之 阿部
唯知 須賀
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Ayumi Industry Co Ltd
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体またはセラミックスからなる2以上の基板同士を表面活性化接合する基板接合装置および接合方法関する。
【0002】
【従来の技術】
各種基板の接合技術の一つとして、表面活性化接合技術が注目を集めている。一般的な表面活性化接合技術によれば、真空中でアルゴン中性原子ビームなどの不活性ガスイオンビームまたは不活性ガス中性原子ビームが基板の接合面へ照射される。この結果、接合面上の酸化膜などの不純物が除去され、接合面が活性化される。このように活性化された接合面同士を重ね合わせて押圧することによって、複数の基板を接合することができる。
【0003】
近年では、セラミックスと金属箔との接合にも表面活性化接合技術が適用されており、たとえば、セラミックスと金属箔とをローラに挟み込んで押圧して接合する技術が提案されている(特許文献1参照。)また、同様に、コイル状に巻き取り可能な帯板の表面活性化接合において、ローラを用いて加圧する技術が提案されている(特許文献2参照)。
【0004】
これらの技術においては、ローラによる押圧時に、金属箔などが圧延されると考えられる。したがって、金属箔の圧延による効果によって、セラミックス基板などへの局所的な力が分散され、セラミックス基板の破損が防止される。
【0005】
しかしながら、金属箔などを介在させることなく、セラミックス基板同士、半導体基板同士、またはセラミックス基板と半導体基板同士を表面活性化接合する際には、金属箔による力の分散化を図ることができないので、ローラを用いた加圧によって、基板が破損されやすい。したがって、セラミックス基板同士、半導体基板同士、またはセラミックス基板と半導体基板同士を表面活性化接合する際に、ローラを用いて加圧する技術は実現されていなかった。
【0006】
加えて、従来の半導体同士やセラミックスの接合では、基板の全面積で加重を与える面圧接方式が採用されているが、この方式では、半導体やセラミックスのような硬い材料では接合材料同士を十分に変形させて密着させるだけの加重量を確保できないという問題があった。
【0007】
また、ローラによって基板を押圧する際に荷重分布に不均衡が生じ、あるいは加えられる圧力が不均一となることによって、基板が破損し、あるいは接合が不十分となるおそれがあった
【0008】
また、基板同士を重ね合わせてアラインメント(位置合わせ)しても、ローラによって基板を押圧して接合する段階や、それ以前の搬送段階で、位置ずれが生じるおそれがある。このような位置ずれを防止する技術についても要望されている
【0009】
【特許文献1】
国際公開第WO99/58470号パンフレット
【特許文献2】
特開平11−226753号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、これらの問題点に鑑みなされたものであり、その目的は、半導体またはセラミックスからなる複数の基板同士をローラによる加重により、表面活性化接合することができる表面活性化接合技術を提供することである。
【0011】
また、本発明の他の目的は、半導体またはセラミックスからなる基板同士の表面活性化接合の際に基板に加えられる荷重分布を均等とし、基板に加えられる圧力を均一にすることができ、基板の破損を防止しつつ基板を接合することができる表面活性化接合技術を提供することである。
【0012】
さらに、本発明の他の目的は、基板同士をアライメントした後の位置ずれを防止することができる表面活性化接合技術を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記した課題を解決し、目的を達成するための本発明は、以下の構成によって達成される。
【0015】
)本発明の基板接合装置は、半導体またはセラミックスからなる複数の基板同士を接合する基板接合装置であって、基板が搬入される真空チャンバと、前記真空チャンバ内で各基板の接合面へ不活性ガスイオンビームまたは不活性ガス中性原子ビームを照射するビーム照射手段と、基板の接合面同士を重ね合わせた状態で前記複数の基板を挟み込んで押圧して前記複数の基板同士を表面活性化接合するための少なくとも一組のワークローラと、を有し、前記ワークローラが形状をしており、基板を押圧する際に押圧面が平となることを特徴とする。
【0016】
)上記の鼓形状のワークローラは、中央の円柱状部分と、その両側に位置する円錐台状部分とを有し、円柱状部分の大径d1と円錐台状部分の端部小径d2との差であるδ(μm)と、ローラによる基板へ加える力G(kg重)とが、0.02G≦δ≦0.015G+15の関係にある
【0017】
)上記の鼓形状のワークローラは、中央の円柱状部分と、その両側に位置する円錐台状部分とを有し、前記ワークローラの軸方向の長さL1に対する前記中央の円柱状部分の軸方向の長さL2の比率が0.75以下である。
【0018】
)上記のワークローラを前記基板の背面側から押圧する少なくとも一つのバックアップローラが設置されている。
【0019】
)上記のバックアップローラの径は、前記ワークローラの径よりも大きい。
【0020】
)上記の基板接合装置は、接合面同士を重ね合わせた状態で、基板の中央近傍の少なくとも一点に集中荷重をかけて前記複数の基板同士を仮接合するための仮接合手段を有し、前記ワークローラは、仮接合された基板を押圧する。
【0021】
)上記の基板接合装置は、前記ワークローラに対する基板の相対的な移動に伴って、前記ワークローラが基板に接している領域の長さが変化するのに応じて、前記ワークローラが基板を押圧する力を調節し、前記ワークローラによって基板に加えられる圧力を定とする制御手段を有する。
【0022】
)上記の基板は、形状の半導体ウェハであり、前記制御手段は、半導体ウェハの半径をr、前記半導体ウェハの中心から前記ワークローラまでの変位をx、所定の定数をPとしたとき、ワークローラは、
【0023】
【数2】
Figure 0003811715
【0024】
で与えられる力Gで押圧する。
【0025】
記のワークローラは、板材を介して基板を挟み込んで押圧する。
【0027】
(1)本発明の基板接合方法は、半導体またはセラミックスからなる複数の基板同士を接合する基板接合方法であって、真空中で各基板の接合面へ不活性ガスイオンビームまたは不活性ガス中性原子ビームを照射する照射段階と、基板の接合面同士を重ね合わせた状態で、押圧時に押圧面が平となる鼓形状のワークローラにより前記複数の基板を挟み込んで押圧して、複数の基板同士を表面活性化接合する本接合段階と、を有することを特徴とする。
【0028】
(1)上記の基板接合方法は、さらに、前記本接合段階の前に、基板の中央近傍の少なくとも一点に集中荷重をかけて仮接合するための仮接合段階を有する。
【0029】
(1)上記の本接合段階では、前記ワークローラに対する前記基板の相対的な移動に伴って、前記ワークローラが基板に接している領域の長さが変化するのに応じて、前記ワークローラによって基板が押圧される力を調整して、前記ワークローラによって基板に加えられる圧力を定とする。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下に添付図面を参照して、本発明に係る基板接合装置についての好適な実施形態を詳細に説明する。この説明に使用される図面における縦方向の寸法は明細書の明確性のため誇張されて示されている場合がある。
【0031】
(第1の実施形態)
本実施形態に係る基板接合装置は、真空チャンバ内で、各基板の接合面へ不活性ガスイオンビームまたは不活性ガス中性原子ビームを照射する。そして、基板接合装置は、不活性ガスイオンビームまたは不活性ガス中性原子ビームが照射された接合面同士を重ね合わせた状態で一組のワークローラにより基板を挟み込んで押圧して表面活性化接合する。ここで、本実施の形態におけるワークローラは鼓形状をしており、ワークを押圧する際に押圧面が略扁平となるように構成されている。なお、基板の「接合面」とは、基板同士が接合される面である。
【0032】
図1および図2は、本実施形態に係る基板接合装置の概略構成を示す上面図および側面図である。基板接合装置10は、照射室100、反転・アライメント室200、および加重室300を有する。また、基板接合装置10は、基板800を装置10内に搬入したり装置10内から搬出したりするために用いられるロードロック室400、および装置10内で基板を搬送するための搬送用ロボット550が設置された搬送室500を有する。
【0033】
なお本実施の形態の基板接合装置10は、半導体またはセラミックスからなる壊れやすい基板800を接合する際に、適用することができる。
【0034】
各室100、200、300、400、500はバルブを介して相互に連通している。また、基板接合装置10には、各室を真空状態に維持するためのターボ分子ポンプ610やロータリーポンプ620(以下、「真空ポンプ」という)が接続されている。
【0035】
図3に、照射室100の一例を示す。照射室100は、真空チャンバを構成している。照射室100には、ロードロック室400に搬入された基板800が最初に搬送される。照射室100内部は、真空ポンプによって真空度10-2Torr(約1Pa)よりも高真空、より好ましくは10-5Torr(約10-3Pa)以下の高真空に排気されている。照射室100の壁部110には、基板搬入側バルブ120および基板取出側バルブ130が設けられている。基板搬入側バルブ120は、ロードロック室400に挿入された基板800を照射室100内に搬入するための搬入口に設けられたバルブである。一方、基板搬出側バルブ130は、照射室100内で処理された基板800を反転・アライメント室200へ搬出するための搬出口に設けられたバルブである。
【0036】
照射室100内には、基板800を保持するための基板保持部材150が設けられており、照射室100内に搬入された基板800は、基板保持部材150によって保持される。基板保持部材150には基板昇降機構160が設けられている。基板昇降機構160は、基板保持部材150に接続されたロッド161と、ロッド161を介して基板保持部材を昇降させるためのシリンダ162とからなる。この基板昇降機構160によって、基板保持部材150に保持された基板800と、以下に説明するビーム照射部140との間の距離が適宜に調整される。
【0037】
照射室100内に設けられているビーム照射部140は、不活性ガスイオンビームおよび/または不活性ガス中性原子ビームを基板800の接合面へ照射して、表面活性化させるものである。
【0038】
ビーム照射部140は、電圧が印加される電極を有する。ビーム照射部140の内部では、印加された電圧によってアルゴンガスがプラズマ状態となり、アルゴンイオンが発生する。そして、発生したアルゴンイオンが上記電圧に基づく電界によって開口部へ移動して、開口部から外部に放出される。
【0039】
なお、アルゴンイオンからなるアルゴンイオンビームをそのまま基板800の表面に照射してもよいが、本実施の形態では、基板800表面の帯電を避けるために、アルゴンイオンの少なくとも一部を、開口部付近で中性化している。言い換えれば、アルゴンイオンビームなどの不活性ガスイオンビームを中性化してなる不活性ガス原子ビームが基板800の表面に照射される。すなわち、本明細書における「不活性ガスイオンビームまたは不活性ガス中性原子ビーム」という用語には、不活性ガスイオンビーム、不活性ガス中性原子ビーム、および不活性ガスイオンビームと不活性不活性ガス中性原子ビームが混在したビームが含まれる。なお、本実施形態のビーム照射部140の構成については、従来から市販されているものと同様であるので、ビーム照射部140についての詳しい説明は省略する。
【0040】
次に、図2に戻り、反転・アライメント室200の構成について説明する。反転・アライメント室200には、アルゴンイオンビームなどの不活性ガスイオンビームまたはアルゴン中性原子ビームなどの不活性ガス中性原子ビームを接合面へ照射済みの少なくとも一対の基板800a、800bが照射室100から搬入される。なお、基板800a、800bの搬入は、搬入搬出口を通して行われる。搬入搬出口には、バルブ210が設けられている。
【0041】
また、反転・アライメント室200は、反転機構220、チャック機構230、アライメントテーブル240、および光学装置250を備える。
【0042】
反転機構220は、一方の基板800aの接合面が他方の基板800bの接合面に向くように基板800aの向きを反転するものである。チャック機構230は、向きを反転した一の基板800aをチャックする。アライメントテーブルは、X−Yテーブルであり、一対の基板800aと800bとの相対的な位置関係を調整するためのものである。光学装置250は、アライメントの際の基板同士の位置関係をビューポートを通じて観察するためのものである。
【0043】
まず、反転機構220は、不活性ガスイオンビームまたは不活性ガス中性原子ビームが照射された前記接合面同士が対向するように一の基板800aの向きを反転する。そして、アライメントテーブル240によって、基板800aと800bの面内方向のずれが修正される。この状態でチャックされている一の基板800aが他の基板800bの上に重ねられる。
【0044】
また、本実施の形態の反転・アライメント室200には、アライメントが終了した時点で、基板同士を仮接合するための仮接合機構が設けられている。図4は、仮接合機構260の概略構成について示す図である。仮接合機構260は、接合面同士を重ね合わせた状態で、好ましくは、基板の中央近傍の少なくとも一点に集中荷重をかけて仮接合するための仮接合手段である。具体的には、図4に示されるとおり、仮接合機構260は、チャック機構230の近傍に設けられた孔部231に挿し込まれて当該孔部231に沿って並進移動可能に設置された仮押さえピン261と、仮押さえピン261を並進移動させるモータやシリンダなどの駆動源262を有する。
【0045】
次に、仮接合された基板を本接合するための加重室300を説明する。加重室300では、不活性ガスイオンビームまたは不活性ガス中性原子ビームを照射済みの前記接合面同士を反転・アライメント室200で重ね合わせた状態の基板800a、800bがワークローラにより挟み込まれて押圧される。
【0046】
図5は、加重室300の構成を示す正面方向からみた断面図であり、図6は、側面方向からみた断面図である。図に示されるとおり、加重室300は、内部を真空に保つための真空チャンバ301を有しており、真空チャンバ301内は、真空状態を維持している。真空チャンバ301の内部は、真空ポンプにより真空度10-2Torr(約1Pa)よりも高真空、より好ましくは10-5Torr(約10-3Pa)以下の高真空に排気されている。なお、真空チャンバ301の一部には、図6に示されるようにバルブ302が設けられている。このバルブ302が開閉されて、反転・アライメント室で重ね合わされた基板800a、800bが搬入される。
【0047】
ワークローラ310は、基板800a、800bを挟み込んで押圧するための上側ワークローラ310aと下側ワークローラ310bとからなる。上側ワークローラ310aの両端および下側ワークローラ310bの両端からは、それぞれローラ軸320a、320bが伸延されている。上側ローラ軸320aは、上側ローラ支持ブラケット330aに回転自在に取付けられており、下側ローラ軸320bは、下側ローラ支持ブラケット330bに回転自在に取付けられている。
【0048】
下側ローラ軸ブラケット330bは、真空チャンバ301内の底部に位置する底板340に固定されており、上側ローラ軸ブラケット330aは、真空チャンバ301内に設けられた昇降板350に取付けられている。昇降板350は、底板340から伸びたガイド支柱360に案内されて昇降するものである。また、昇降板350は、ロッド370を介して、真空チャンバ301の外部上方に設けられたシリンダ380に連結されており、シリンダ380の動作に応じて昇降するように構成されている。ロッド370が真空チャンバ301を貫通する部分は、シール部材351によりシールされており、気密性を保つように構成されている。また、真空チャンバ301内部の上面近傍には、上板390が設けられていてもよく、この場合は、上板390と底板340とは支柱395を介して連結されて、剛性が強化される。
【0049】
シリンダ380が駆動されると、ロッド370および昇降板350を介して上側ワークローラ310aが基板800aに当接され、上側ワークローラ310aと下側ワークローラ310bは、基板800a、800bを挟み込んで、押圧する。たとえば、数10〜数1000kg重程度の力で押圧することができる。
【0050】
次に、図7は、本実施の形態のワークローラ310a、310bの詳細を示す図である。図7(A)は、基板を押圧していない状態のワークローラ310a、310bの形状を示し、図7(B)は、基板を押圧している状態のワークローラ310a、310bの形状を示す。
【0051】
図7(A)に示されるとおり、基板800a、800bを押圧していない状態では、ワークローラ310a、310bは、略鼓形状をしている。そして、図7(B)に示されるとおり、基板800a、800bを押圧している状態では、ワークローラ310a、310bが基板に接触して押圧する面(以下「押圧面」という)は、略扁平となる。ワークローラ310a、310bは、たとえば、鉄などの金属で構成されている。このように、略鼓形状をしているワークローラ310a、310bを、表面活性化接合における接合機構に適用したことは、本実施の形態の特徴の一つである。さらに、ワークローラ310a、310bの形状について、詳細に説明する。
【0052】
図8は、一組のワークローラ310a、310bの中から上側ワークローラ310aを模式的に示した図である。なお、以下の説明では、上側ワークローラ310aを例にとって、その形状を説明するが、下側ワークローラ310bについても、同様の形状を有している。なお、図8は、明細書の明確性のために、径方向の寸法を誇張して記載している。
【0053】
各ワークローラ310aの形状は、上述のとおり略鼓形状をしており、径が、ほとんど変化しない略円柱形状をした中央部である円柱状部分311と、その両側に位置しており、端部へ進むにつれて径が小さくなる円錐台部分312とを有している。特に、シリコン基板を接合する場合を例にとれば、円柱状部分311の大径d1と円錐台部分312の端部小径d2との差をδ(μm)とし、ワークローラ310aによる基板への加重量をG(kg重)とする場合、0.02G≦δ≦0.015G+15の関係を満たすようにワークローラ310aの形状を設計することが望ましい。
【0054】
図9は、上記関係を説明するためのグラフであり、図中の縦軸は、円柱状部分311の大径d1と端部小径d2との差δ(μm)を示し、横軸は、ワークローラ310a、310bによって基板へ加えられる力(加重量)G(kg重)を示している。したがって、図9に示されるとおり、δ=0.02Gの直線と、δ=0.015G+15の直線とによって区画される領域の座標値をとるように、押圧する力(加重量)Gに応じてδが設定されている。
【0055】
また、シリコン基板の場合を例にとれば、図10に示されるとおり、ワークローラ310aの軸方向の全長をL1とし、中央の円柱状部分311の軸方向の長さL2とすると、このL1に対するL2の比率が0.75以下であることが望ましい。
【0056】
しかしながら、基板800の材質およびワークローラ310a、310bの材質によっても、ワークローラのδ、L1、およびL2の関係は変化する。したがって、有限要素法などを用いた構造解析などによって、ワークローラ310a、310bに求められる適切な鼓型形状を算出してもよい。
【0057】
次に、本実施の形態の基板接合装置10を用いた基板接合方法について説明する。
【0058】
基板800aおよび800bがロードロック室400に搬入される(図1参照)。まず、基板800aが照射室100に搬送される。そして、図3に示されるように、照射室100内では、ビーム照射部140は、基板800aの接合面上にアルゴンイオンビームまたはアルゴン中性原子ビームを照射する。たとえば、基板800aの帯電を防ぐために、中性化されたアルゴン中性原子ビームが照射されて、基板表面の自然酸化膜および表面吸着膜が除去される。アルゴン中性原子ビームの照射時間は、たとえば、10秒から1800秒、特に好ましくは10秒から30秒程度である。ビーム照射部140に印加される電圧は、たとえば、0.1〜3.0kVであり、プラズマ電流は、たとえば、1mA〜5A程度である。ただし、印加電圧およびプラズマ電流は、使用するビーム照射部140の種類に依存する。
【0059】
表面が活性化された基板800aは、大気中に露出されることなく次の反転・アライメント室200へ移送される(図2参照)。反転・アライメント室200では、反転機構220により、基板800aは上下逆向きになるように180度反転され、この反転された状態でチャック機構230によりチャックされる。
【0060】
次に、同様に表面が活性化された他方の基板800bが、大気中に露出されることなく、反転・アライメント室200へ移送される。この結果、基板800aと基板800bとは、それぞれの活性化された接合面が向き合った状態となり、この状態で面内方向での位置が調整され、重ね合わされる。
【0061】
この基板800aおよび基板800bが、接合面を重ね合わされた状態になった後、図4に示されるように、仮接合機構260である仮押さえピン261を基板800に向かって突き立てる。この結果、基板800の中央近傍の少なくとも一点に集中荷重がかかる。なお、この仮接合時点では、本接合の場合と異なり、小さい荷重をかければ十分であり、基板800の破損は問題とならない。
【0062】
基板800の少なくとも一点に集中荷重がかかると、基板800aと基板800bの夫々の表面間にファンデルワールス力が生じ、その集中荷重点を中心にして、仮接合される範囲が順次に外側へ広がり、仮接合が終了する。
【0063】
そして、仮接合された基板800は、大気中に露出されないまま、図5および図6に示される加重室300に搬送される。基板800は一組のワークローラ310a、310bの間に挟み込まれ、ワークローラ310a、310bの回転に伴って移動する。この際、シリンダ380が駆動され、昇降板350が降下することによって、ワークローラ310a、310bは所定の加重を基板800に加える。
【0064】
この際にワークローラ310aへの力は、ワークローラ310aの端部から伸延したローラ軸320aを介して伝達される。また、ワークローラ310aへの力は、ワークローラ310aの端部から伸延したローラ軸320aを介して伝達される(たとえば、図7(B)参照)。したがって、通常の円柱状のワークローラを用いた場合には、ワークローラの中央部に比べて端部側において、より高い圧力が加わり、圧力の不均一性が生じる。
【0065】
一方、本発明においては、ワークローラ310a、310bが鼓形状をしており、押圧時には押圧面が略扁平になる。したがって、端部にテーパが設けられている分だけ端部側の圧力が中央部の圧力に比べて相対的に弱まる。この結果、押圧時の圧力の不均一性を是正し、均等な圧力を加えることができる。
【0066】
図11に、円柱型ワークローラ(フラット形状)を用いた場合の圧力分布(白丸)と本実施の形態の鼓形状のワークローラを用いた場合の圧力分布(黒四角)を示す。なお、図11に示される縦軸は、圧力(MPa)を示し、横軸は、ワークローラの端部からの距離(mm)を示す。なお、図11は、加重1012kg重で、8インチシリコンウェハを挟み込んで押圧した場合を示している。図11に示されるように、本実施の形態のように鼓形状のワークローラを表面活性化接合に適用することによって、押圧時の圧力の不均一性を是正し、均等な圧力を加えることができることがわかる。
【0067】
以上のとおり、本実施の形態によれば、以下の効果が得られる。
【0068】
(イ)ワークローラ310a、310bによって、基板の接合面同士を重ね合わせた状態で前記複数の基板を挟み込んで押圧して前記複数の基板同士を直接的に表面活性化接合するので、半導体またはセラミックスからなる複数の基板同士を接合する際にも、基板全体を均等に加重することができる。しかも、剪断応力により基板に加重をかけるため、基板の全面積で加重を受ける面圧接方式に比べて少ない加重量で接合面を密着できる。半導体やセラミックス基板を硬くて割れやすいため、ワークローラを鼓形状としたことで、割れなくなっている。
【0069】
(ロ)ワークローラ310a、310bが略鼓形状をしており、基板を押圧する際に押圧面が略扁平となるので、表面活性化接合の際に、ワークローラ310a、310bの端部側の圧力と中央側の圧力とに違いが生じることを防止し、均一な圧力で基板を押圧することができる。したがって、半導体またはセラミックスからなる破損しやすい基板を表面活性化接合する際にも、基板が破損されることが防止される。
【0070】
(ハ)特に、前記鼓形状のワークローラ310a、310bを構成する円柱状部分の大径d1と円錐台状部分の端部小径d2との差であるδと、ローラによる基板への加重量G(kg重)とが、0.02G≦δ≦0.015G+15の関係にあり、前記ワークローラの軸方向の長さL1に対する円柱状部分の軸方向の長さL2の比率が0.75以下である場合には、シリコンウェハなどの基板を張り合わせる際に、基板を破損することが防止される。
【0071】
(ニ)さらに、基板の中央近傍の少なくとも一点に集中荷重をかけて仮接合するための仮接合機構260を設ける場合には、アライメントの後、本接合前に、基板同士が相対的にずれるのを防止することもできる。
【0072】
(第2の実施形態)
本実施形態に係る基板接合装置は、第1の実施形態の場合と比べて加重室300の構成が異なり、他の構成は上記の第1の実施形態の場合と同様である。したがって、同様の部材についての説明は省略し、同様の部材については同じ符号を付して説明する。
【0073】
本実施の形態では、第1の実施形態における略鼓形状のワークローラ310a、310bに加えて、当該ワークローラ310a、310bを背面側から押圧するためのバックアップローラを設けたことを特徴とする。
【0074】
図12は、本実施の形態におけるバックアップローラを模式的に示した図である。上側ワークローラ310aの背面側には、2つの上側バックアップローラ711aおよび712aが上側ワークローラ310aと独立して設けられている。同様に下側ワークローラ310bの背面側にも、2つの下側バックアップローラ711bおよび712bが独立して設けられている。なお、各バックアップローラ711a、712a、711b、712bの径は、上側ワークローラ310a、や下側ワークローラ310bの径と比べて、大きいことが望ましい。
【0075】
図1に示される第1実施の形態とは異なり、本実施の形態では、上側バックアップローラ711a、712aのそれぞれの端部から伸延されたバックアップローラ軸(不図示)が上側ローラ支持ブラケット330aに回転自在に取付けられている。一方、上側ワークローラ310aは、図示していないバネ等の弾性体によって上記ローラ支持ブラケット330aに吊持され、上側バックアップローラ711a、712aの下端に置かれる。
【0076】
同様に下側バックアップローラ711b、712bのそれぞれの端部から伸延されたバックアップローラ軸(不図示)が下側ローラ軸ブラケット330bに回転自在に取付けられている。そして、下側ワークローラ310bは、図示していないバネ等の弾性体により、下側バックアップローラ711b、712bの面に当接されている。
【0077】
以上のような構成において、シリンダ380を動作させて、ロッド370を下降させると、昇降板350に接続された上側ローラ支持ブラケット330を介して、上側バックアップローラ711aおよび712aの各端部に力が伝達される。
【0078】
そして、この上側バックアップローラ711aおよび712aの周面全域により、上側ワークローラ310aの周面全域が力を受け、この結果、上側ワークローラ310aが基板800a、800bを押圧することとなる。同様に、下側ワークローラ310bは、下側バックアップローラ711bおよび712bから周面全域が力を受け、基板800a、800bを押圧することとなる。この結果、ワークローラ310a、310bの端部側へ伝達される力が強くなることが軽減されて、ワークローラ310a、310bに均等に力が伝達される。
【0079】
なお、本実施の形態では、一つのワークローラあたり二つのバックアップローラを用いる場合を説明したが、バックアップローラの数はこの場合に限定されず、一つ以上のバックアップローラを用いればよい。また、ワークローラの背面に一つ以上のバックアップローラが置かれていればよく、複数段のバックアップローラを設けてもよい。
【0080】
したがって、本実施の形態の基板接合装置によれば、上記の第1実施の形態における(イ)〜(二)の効果に加えて、さらに次の効果が得られる。
【0081】
(ホ)ワークローラ310a、310bの端部と中央部とが同様に力を受けて、基板800を押圧することができるので、基板800に加わる圧力が均一になり、特に、半導体またはセラミックスからなる破損しやすい基板を表面活性化接合する際にも、基板が破損されることが防止される。
【0082】
(第3の実施形態)
本実施形態に係る基板接合装置は、第1および第2の実施形態の場合と比べて加重室300の構成が異なり、他の構成は上記の第1の実施形態の場合と同様である。したがって、同様の部材についての説明は省略し、同様の部材については同じ符号を付して説明する。
【0083】
基板800a、800bを本接合する際に、基板800a、800bがワークローラ310a、310bに対して相対的に移動するのに伴って、ワークローラ310a、310bが基板800a、800bに接している部分の長さ(以下、「加圧長さ」と呼ぶ)が変化する。なお、加圧長さは、基板を押圧している部分の長さに対応する。
【0084】
本実施の形態では、ワークローラ310a、310bによって基板800a、800bが押圧される力を調節し、ワークローラ310a、310bによって基板800a、800bに加えられる圧力を略一定とする制御手段を有することを特徴とする。
【0085】
図13は、本実施形態に係る基板接合装置の制御システムの概略構成を示すブロック図である。
【0086】
本実施形態の基板接合装置10は、加重室300のシリンダ380に加重量を制御する制御部381と、基板800a、800bとワークローラ310a、310bとの相対的な位置関係を測定するセンサ382と、事前に基板の寸法を入力するための操作部383と、を有する。
【0087】
制御部381は、センサ382による基板とワークローラ310a、310bとの相対的な位置関係の測定結果と、操作部383によって入力された基板800a、800bの寸法とに基づいて、加圧長さを算出する機能を有する。制御部381は、算出された加圧長さに応じて、ワークローラ310a、310bが基板を押圧する力を調整し、接合面内で加わる圧力を略一定とする機能を有する。
【0088】
図14は、基板800a、800bとして略円形をした半導体ウェハを用いて、この半導体ウェハ同士を表面活性化接合する場合を示している。図14に示されるように、基板800a、800bの半径をrとし、基板800a、800bの中心位置からワークローラ310a、310bの軸中心までの距離をxとし、基板の加圧長さをLとする。
【0089】
まず、基板の半径rは、操作部383などによって事前に設定される。なお、画像処理などを用いて、基板の半径rを自動的に測定することもできる。また、制御部381は、センサ382による基板800a、800bとワークローラ310a、310bとの相対的な位置関係の測定結果に基づいて、基板800a、800bの中心位置からワークローラ310a、310bの軸中心までの距離xを取得する。
【0090】
次に、制御部381は、基板800a、800bの半径rと、基板800a、800bの中心位置からワークローラ310a、310bの軸中心までの距離xとを用いて、加圧長さLを求める。図14の場合には、基板が略円形形状をしているので、幾何学的な計算によって、加圧長さLは、次の式(1)で与えられる。
【0091】
【数3】
Figure 0003811715
【0092】
そして、得られた加圧長さLに応じて、ワークローラ310a、310bが基板を押圧する力が調整される。好ましくは、制御部381は、得られた加圧長さLに比例するように力を調整する。すなわち、P0を定数とすると、押圧する力Gは、次の式(2)で制御される。
【0093】
【数4】
Figure 0003811715
【0094】
この結果、加圧長さLが長い場合には、比較的強い力で押圧することになり、加圧長さLが短い場合には、比較的弱い力で押圧することになる。そして、式(2)の力で押圧することによって、基板表面内に加えられる圧力を略一定とすることができる。なお、ここでは、押圧時には、ワークローラ310a、310bは、基板に対して線接触しているものとしている。
【0095】
なお、基板800a、800bが半導体ウェハである場合には、面方位を示すために円周の一部に切り欠きが設けられていることが多い。したがって、画像処理技術を用いて切り欠きの方向を確認し、ワークローラ310a、310bの軸線とが平行になるように、基板800a、800bの向きを合わせた上で、式(2)に示される制御を実行してもよい。
【0096】
以上のとおり、本実施の形態によれば、上述した第1および第2実施形態による(イ)〜(ホ)の効果に加えて、さらに次の効果が得られる。
【0097】
(ヘ)半導体ウェハのような略円形状の基板をローラ310で押圧して表面活性化接合する際にも、接合面内で加わる圧力を略一定とすることができる。この結果、基板の面内全域にわたって確実に表面活性化接合することができる。また、面内で不均一な圧力が加わることによる基板の破損を防止することができる。
【0098】
(ト)特に、ワークローラ310a、310bの形状を略鼓型形状とするとともに、加圧長さに基づく制御を実行することによって、その相乗効果として、接合すべき基板800のすべての領域において、一定の圧力を加えることができる。
【0099】
以上のとおり、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は、これらの場合に限られず、当業者によって、種々の省略、追加、および変形が可能である。たとえば、図15(A)、(B)に示されるように、バッファの働きを有する板材830aおよび/または板材830bを介して、基板800a、800bをワークロール310a、310bで挟み込んで押圧してもよい。
【0100】
導体またはセラミックスからなる複数の基板同士の接合のように、圧延性を期待できない基板に対して、基板を押圧する際に押圧面が扁平となる鼓形状のワークローラによる加圧処理を適用した点は、従来にない新たな特徴点の一つである
【0101】
【発明の効果】
請求項1および請求項10に記載の発明によれば、半導体またはセラミックスからなる複数の基板同士を表面活性化接合する際にも、ワークローラによって加圧することができ、基板全体に均一に圧力を加えることができる。
【0102】
また、半導体またはセラミックスからなる複数の基板を挟み込んで押圧して前記複数の基板同士を表面活性化接合するために、押圧時に押圧面が扁平となる鼓形状のワークローラを有するので、表面活性化接合の際の荷重分布を均等とし、基板に加えられる圧力を均一にすることができ、基板の破損を防止しつつ基板を接合することができる。
【0103】
請求項および請求項に記載の発明によれば、本来的には押圧時の圧力が高くなりやすいワークローラ両端部による圧力を軽減して、均等な圧力で押圧することができるので、破損しやすいシリコン基板を表面活性化接合する場合にも、基板の破損が防止される。
【0104】
請求項に記載の発明によれば、前記鼓形状のワークローラを前記基板の背面側から押圧する少なくとも一つのバックアップローラを設置するので、さらに、基板を押圧する荷重分布を均等とすることができ、基板の破損を防止しつつ基板を接合することができる。特に、請求項に記載の発明のように、バックアップローラの径をワークローラの径よりも大きくする場合には、その効果が高い。
【0105】
請求項および請求項11に記載の発明によれば、接合面同士を重ね合わせた状態で、基板の中央近傍の少なくとも一点に集中荷重をかけて前記複数の基板同士を仮接合するので、本接合前における基板の位置ずれを防止することができる。
【0106】
請求項および請求項12に記載の発明によれば、前記ワークローラに対する基板の相対的な移動に伴って、前記ワークローラが基板に接している領域の長さが変化するのに応じて、前記ワークローラが基板を押圧する力を調節し、前記ワークローラによって基板に加えられる圧力を定とするので、基板の形状によらず、一定の圧力で押圧することができ、しかも、剪断応力により基板に加重をかけるため、基板の全面積で加重を受ける面圧接方式に比べて少ない加重量で接合面を密着でき、基板の破損を防止することができる。特に、ワークローラの形状を型形状とするとともに、上記の領域の長さに基づく制御を実行することによって、その相乗効果として、接合すべき基板のすべての領域において、一定の圧力を加えることができる。
【0107】
請求項に記載の発明によれば、半導体ウェハのような形状の基板を押圧して表面活性化接合する際にも、接合面内で加わる圧力を略一定とすることができる。
【0108】
請求項に記載の発明によれば、板材がバッファとして働き、基板の破損をさらに防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施形態に係る基板接合装置の概略構成を示す上面図である。
【図2】 第1実施形態に係る基板接合装置の概略構成を示す側面図である。
【図3】 図1に示される照射部の一例を示す図である。
【図4】 図1に示される反転・アライメント室内の仮接合機構の概略構成を示す図である。
【図5】 図1に示される加重室の正面方向からみた断面図である。
【図6】 図1に示される加重室の側面方向からみた断面図である。
【図7】 図5に示されるワークローラの概略形状を示す図である。
【図8】 図6に示されるワークローラの形状を説明するための図である。
【図9】 図6に示されるワークローラの寸法関係を示したグラフである。
【図10】 図6に示されるワークローラの形状を説明するための図である。
【図11】 円柱状のワークローラで押圧した場合と鼓形状のワークローラで押圧した場合のそれぞれの圧力分布の一例を示すグラフである。
【図12】 第2実施形態に係る基板接合装置におけるバックアップローラの概略構成を示す図である。
【図13】 第3実施形態に係る基板接合装置の制御システムの概略構成を示すブロック図である。
【図14】 図13に示される基板接合装置を用いて、半導体ウェハを接合する場合の処理内容を説明する図である。
【図15】 板材を介して基板を押圧する場合の変形例を示す図である。
【符号の説明】
10…基板接合装置、
100…照射室(真空チャンバ)、
140、940…ビーム照射部(ビーム照射手段)、
200…反転・アライメント室、
260…仮接合機構、
300…加重室、
301…真空チャンバ、
310a…上側ワークローラ、
310b…下側ワークローラ、
311…中央部、
312…円錐台部分、
381…制御部(制御手段)、
711a、712a…上側バックアップローラ、
711b、712b…下側バックアップローラ、
800a、800b…基板、
810a、810b…島状の金属薄膜、
941…ビーム源、
942…金属製グリッド。

Claims (12)

  1. 半導体またはセラミックスからなる複数の基板同士を接合する基板接合装置であって、
    基板が搬入される真空チャンバと、
    前記真空チャンバ内で各基板の接合面へ不活性ガスイオンビームまたは不活性ガス中性原子ビームを照射するビーム照射手段と、
    基板の接合面同士を重ね合わせた状態で前記複数の基板を挟み込んで押圧して前記複数の基板同士を表面活性化接合するための少なくとも一組のワークローラと、を有し、
    前記ワークローラが形状をしており、基板を押圧する際に押圧面が平となることを特徴とする基板接合装置。
  2. 前記鼓形状のワークローラは、中央の円柱状部分と、その両側に位置する円錐台状部分とを有し、
    円柱状部分の大径d1と円錐台状部分の端部小径d2との差であるδ(μm)と、ワークローラによる基板へ加える力G(kg重)とが、
    0.02G≦δ≦0.015G+15の関係にあることを特徴とする請求項に記載の基板接合装置。
  3. 前記鼓形状のワークローラは、中央の円柱状部分と、その両側に位置する円錐台状部分とを有し、
    前記ワークローラの軸方向の長さL1に対する前記中央の円柱状部分の軸方向の長さL2の比率が0.75以下であることを特徴とする請求項1に記載の基板接合装置。
  4. 前記ワークローラを前記基板の背面側から押圧する少なくとも一つのバックアップローラを設置したことを特徴とする請求項1記載の基板接合装置。
  5. 前記バックアップローラの径は、前記ワークローラの径よりも大きいことを特徴とする請求項に記載の基板接合装置。
  6. さらに、前記基板接合装置は、接合面同士を重ね合わせた状態で、基板の中央近傍の少なくとも一点に集中荷重をかけて前記複数の基板同士を仮接合するための仮接合手段を有し、前記ワークローラは、仮接合された基板を押圧することを特徴とする請求項1に記載の基板接合装置。
  7. 前記ワークローラに対する基板の相対的な移動に伴って、前記ワークローラが基板に接している領域の長さが変化するのに応じて、前記ワークローラが基板を押圧する力を調節し、前記ワークローラによって基板に加えられる圧力を定とする制御手段を有することを特徴とする請求項1に記載の基板接合装置。
  8. 前記基板は、形状の半導体ウェハであり、
    前記制御手段は、半導体ウェハの半径をr、前記半導体ウェハの中心から前記ワークローラまでの変位をx、所定の定数をPとしたとき、ワークローラは、
    Figure 0003811715
    で与えられる力Gで押圧することを特徴とする請求項1に記載の基板接合装置。
  9. 前記ワークローラは、板材を介して基板を挟み込んで押圧することを特徴とする請求項1に記載の基板接合装置。
  10. 半導体またはセラミックスからなる複数の基板同士を接合する基板接合方法であって、
    真空中で各基板の接合面へ不活性ガスイオンビームまたは不活性ガス中性原子ビームを照射する照射段階と、
    基板の接合面同士を重ね合わせた状態で、押圧時に押圧面が平となる鼓形状のワークローラにより前記複数の基板を挟み込んで押圧して、複数の基板同士を表面活性化接合する本接合段階と、を有することを特徴とする基板接合方法。
  11. さらに、前記本接合段階の前に、基板の中央近傍の少なくとも一点に集中荷重をかけて仮接合するための仮接合段階を有することを特徴とする請求項10に記載の基板接合方法。
  12. 前記本接合段階では、前記ワークローラに対する前記基板の相対的な移動に伴って、前記ワークローラが基板に接している領域の長さが変化するのに応じて、前記ワークローラによって基板が押圧される力を調整して、前記ワークローラによって基板に加えられる圧力を定とすることを特徴とする請求項10に記載の基板接合方法。
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