JP3810913B2 - 手指乾燥装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、手指乾燥装置および手指乾燥制御方法に関し、特に洗面所やトイレに配置され、洗浄後の手指を温風で乾燥させる手指乾燥装置および手指乾燥制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、洗面所やトイレに配置され、洗浄後の手指を温風で乾燥させる手指乾燥装置では、光電センサや超音波センサなどの近接センサにより手指の接近を検出し、その検出に応じてヒータにより加熱した温風をファンにより手指に送風して、洗浄後の手指を乾燥させるものとなっている。
一方、洗面所やトイレには、エタノールや弱酸性液などの消毒剤を噴霧することにより、手指を除菌(殺菌)する手指除菌装置が配設される場合がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、手指を空気により乾燥させるとともに、消毒剤により消毒する必要がある場合には、手指乾燥装置と手指除菌装置とを併設する必要があり、比較的設置スペースの少ない洗面所やトイレ室内がさらに狭くなり、洗面所やトイレを利用しにくくなるという問題点があった。
本発明はこのような課題を解決するためのものであり、広い設置スペースを必要とすることなく、空気による手指乾燥と消毒剤による消毒とを実施できる手指乾燥装置を提供することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】
このような目的を達成するために、本発明による請求項1の発明は、手指乾燥装置において、手指の近接を検出する手指検出手段と、手指乾燥のための空気を送風する送風手段と、手指を除菌するための消毒剤を噴霧する噴霧手段とを備え、送風手段に、送風する空気を加熱する加熱手段を設け、消毒剤を噴霧する噴霧手段のノズルを、加熱手段の送風下流側に配置し、装置外部に向けて消毒剤を噴霧するようにしたものである。したがって、加熱手段の送風下流側から装置外部に向けて消毒剤が噴霧され、温風空気による手指乾燥と消毒剤による消毒とが実施される。
【0007】
また、請求項2の発明は、手指乾燥装置において、手指の近接を検出する手指検出手段と、手指乾燥のための空気を送風する送風手段と、手指を除菌するための消毒剤を噴霧する噴霧手段とを備え、送風手段に、送風する空気を加熱する加熱手段を設け、手指検出手段による手指近接の検出に応じて、送風手段を駆動するとともに加熱手段を駆動して温風の送風を開始し、温風の送風開始から所定の乾燥時間経過後に加熱手段の駆動を停止し、加熱手段の駆動停止から所定の冷却時間経過後に噴霧手段を制御して消毒剤を噴霧する制御手段を備えるものである。したがって、温風の送風開始から所定の乾燥時間経過後に加熱手段の駆動が停止され、加熱手段の駆動停止から所定の冷却時間経過後に消毒剤が噴霧される。
また、請求項3の発明は、請求項2記載の手指乾燥装置において、制御手段により、加熱手段の駆動停止後、加熱手段を冷却するための空気を送風手段により送風するようにしたものである。したがって、加熱手段の駆動停止後、加熱手段を冷却するための空気が送風される。
また、請求項4の発明は、請求項3記載の手指乾燥装置において、制御手段により、送風手段による送風を停止した後、噴霧手段を制御して消毒剤を噴霧するようにしたものである。したがって、送風が停止された後、消毒剤が噴霧される。
【0008】
また、請求項5の発明は、手指乾燥装置において、手指の近接を検出する手指検出手段と、手指乾燥のための空気を送風する送風手段と、手指を除菌するための消毒剤を噴霧する噴霧手段とを備え、送風手段に、送風する空気を加熱する加熱手段を設け、手指検出手段による手指近接の検出に応じて、送風手段から高速送風するとともに加熱手段を駆動して温風の送風を開始し、温風の送風開始から所定の乾燥時間経過後に加熱手段の駆動を停止して送風手段から低速送風するとともに噴霧手段を制御して消毒剤を噴霧する制御手段を備えるものである。したがって、手指近接の検出に応じて温風の高速送風が開始され、その送風開始から所定の乾燥時間経過後に加熱手段の駆動が停止されて低速送風されるとともに消毒剤が噴霧される。
また、請求項6の発明は、請求項5記載の手指乾燥装置において、制御手段により、手指検出手段による手指近接の検出に応じて送風手段から高速送風し、送風手段による高速送風開始から所定の送風時間経過後に加熱手段を駆動して温風の送風を開始するようにしたものである。したがって、手指近接の検出に応じて高速送風され、高速送風開始から所定の送風時間経過後に温風の送風が開始される。
また、請求項7の発明は、請求項5または請求項6記載の手指乾燥装置において、制御手段により、噴霧手段による消毒剤の噴霧停止後、送風手段による低速送風を継続するようにしたものである。したがって、消毒剤の噴霧停止後、低速送風が継続される。
【0010】
【発明の実施の形態】
次に、本発明について図面を参照して説明する。
図1は本発明の一実施の形態である手指乾燥装置のブロック図であり、同図において、1はファンモータ1Aの回転により空気を送風するファン(送風手段)、2はファンモータ1Aからの空気を給電に応じて加熱し温風11として送風するヒータ(加熱手段)、2Aはヒータ2と直列接続されたサーモスタット、2Bはヒータ2と直列接続された温度ヒューズである。
【0011】
また、3はエタノールや弱酸性水などの消毒剤を蓄積する消毒剤タンク、4はモータの回動に応じて消毒剤タンク3内の消毒剤をノズル5に供給するモータポンプ(噴霧手段)、6は光電センサや超音波センサなどの近接センサからなり、送風消毒口10付近への手指の近接を検出する手指センサ(手指検出手段)、7は手指センサ6からの手指検出出力に基づいて、ファン1、ヒータ2およびモータポンプ4を所定タイミングで駆動制御する制御部(制御手段)、8は消毒剤噴霧のタイミングを利用者に表示または音声により通知する通知部である。
【0012】
このように、手指の近接を検出する手指センサ6と、手指を乾燥させる空気を送風するファン1とを設けるとともに、消毒剤を噴霧するモータポンプ4を設けて、手指の乾燥と消毒とを同一の手指乾燥装置で行うようにしたので、従来のように、手指乾燥装置と手指除菌装置とを併設する場合と比較して、狭い洗面所やトイレ室内であっても、広い設置スペースを必要とすることなく、空気による手指乾燥と消毒剤による消毒とを実施できる。
また、ヒータ2を設けて、温風を送風するようにしたので、手指の乾燥に要する時間を短縮できる。
【0013】
なお、図2に示すように、ノズル5は、ある程度の噴霧角度を有していることから、ヒータ2よりも吐風下流側に配置され、送風消毒口10から装置外部に向けて噴霧するものとなっている。
これにより、ヒータ2による消毒剤への加熱や、消毒剤の装置内部への侵入を抑制でき、特に消毒剤としてエタノールを用いた場合には、加熱による発火を回避できるとともに、ABSなどのプラスチック樹脂の変質、さらにはクラックや塗装ハゲの発生を低減できる。
【0014】
また、送風消毒口10に近接する手指を検出する手指センサ6は、送風消毒口10近傍であって、ノズル5の噴霧角5Aより外側に配置されている。
これにより、手指センサ6として光電センサを用いた場合、赤外光などが出入りする検出窓6Aに対して、ノズル5から噴霧された消毒剤が付着しにくくなり、消毒剤の付着による手指センサ6の検出感度低下が抑制され、安定した動作が得られる。
【0015】
次に、図3を参照して、本発明の動作例について説明する。
図3は本発明の動作例を示すタイミングチャートであり、手指センサ6による手指検出の有無、ファン1による送風状態、ヒータ2への給電状態、モータポンプ4による消毒剤の噴霧状態、および通知部8による消毒剤の噴霧通知を示している。
手指センサ6は、常時、赤外光(または超音波)などを送信し、その反射光受信の有無により、送風消毒口10付近に近接する手指の有無を検出している。
【0016】
ここで、利用者が洗浄後の手指を送風消毒口10付近に近接させた場合、手指センサ6は、反射光の受信ありに応じて手指ありを示す検出出力を出力する。
制御部7は、この手指センサ6からの検出出力が検出ありに変化したタイミング(時刻T1)に応じて、ファン1のファンモータ1Aを駆動するとともに、ヒータ2への給電を開始することにより温風の送風を開始する。
これにより、利用者の手指への送風が開始され、手指が徐々に乾燥する。
【0017】
時刻T1における送風開始と同時に、制御部7は内部タイマ動作により計時を開始し、送風開始から手指が十分乾燥する所定の乾燥時間tW だけ待機する。
その後、送風を開始した時刻T1から乾燥時間tW だけ経過し、利用者の手指が十分乾燥した時刻T2において、制御部7はファン1のファンモータ1Aを停止するとともに、ヒータ2への給電を停止し、温風の送風を停止する。
【0018】
そして、モータポンプ4を駆動して、消毒剤タンク3内の消毒剤をノズル5に供給する。
これにより、消毒剤がノズル5から利用者の手指に噴霧され、手指が除菌消毒される。
なお、乾燥時間tw としては、送風される空気の温度や送風量にもよるが、数秒〜数十秒間で十分である。
【0019】
このように、手指の近接に応じて手指乾燥のための温風の送風を開始するとともに、送風開始から手指が十分に乾燥する所定の乾燥時間経過後に消毒剤を噴霧するようにしたので、従来のように、手指乾燥装置と手指除菌装置とが別個に配設されている場合と比較して、除菌の知識を有していない利用者でも、洗浄後の手指を効果的に除菌できる。
【0020】
また、以上の説明において、ヒータ2を駆動せず、ファン1からの空気を送風するようにしてもよいが、ヒータ2を駆動することにより、手指に温風が送風されるものとなり、乾燥に要する時間を短縮できる。
なお、時刻T2でファン1による送風を停止する必要はなく、破線21で示すように、時刻T2以降も送風を継続してもよい。
【0021】
また、送風開始から乾燥時間tW 経過直前すなわち消毒剤の噴霧開始直前に、制御部7により通知部8を駆動して、LEDなどによる表示または音声出力により、利用者に対して消毒剤の噴霧開始を通知するようにしてもよく、消毒剤の噴霧による除菌に不慣れな利用者への不安感を和らげることができる。
なお、破線22に示すように、時刻T2における消毒剤の噴霧開始時に、あるいは噴霧中に通知を行うようにしてもよい。
【0022】
次に、図4を参照して、本発明の他の動作例について説明する。
図4は本発明の他の動作例を示すタイミングチャートであり、前述の説明(図3参照)と同じまたは同等部分には同一符号を付してある。
この場合、送風を開始した時刻T1から乾燥時間tW だけ経過し、利用者の手指が十分乾燥した時刻T2において、制御部7はファン1のファンモータ1Aおよびヒータ2への給電を停止する。
これにより、加熱されたヒータ2が徐々に冷却される。
【0023】
時刻T2におけるヒータ2への給電停止から所定の冷却時間tD 経過後の時刻T3において、制御部7はモータポンプ4を駆動して、消毒剤タンク3内の消毒剤をノズル5に供給する。
これにより、消毒剤がノズル5から利用者の手指に噴霧され、手指が除菌消毒される。
なお、冷却時間tD としては、温風送風時におけるヒータ2の加熱温度やヒータ2の熱容量にもよるが、数秒〜十数秒間で十分である。
【0024】
このように、手指の近接に応じて手指乾燥のための温風の送風を開始するとともに、送風開始から手指が十分に乾燥する所定の乾燥時間経過後にヒータ2への給電を停止し、ヒータ2への給電停止から所定の冷却時間経過後に消毒剤を噴霧するようにしたので、引火性のある消毒剤を用いた場合でも、手指の乾燥および除菌を安全に実行できる。
【0025】
また、破線41で示すように、時刻T2におけるヒータ2への給電停止以降もファン1のファンモータ1Aを駆動して送風のみを行うようにしてもよい。
これにより、ヒータ2を急速に冷却して、時刻T3における消毒剤の噴霧開始までの時間、すなわち冷却時間を短縮できる。
【0026】
また、時刻T3における消毒剤の噴霧開始時に、ファン1のファンモータ1Aの駆動を停止して、消毒剤の噴霧時には送風を停止するようにしてもよい。
これにより、ファン1の送風により噴霧された消毒剤が飛散せず、効率よく手指を除菌できる。
【0027】
次に、図5を参照して、本発明の他の動作例について説明する。
図5は本発明の他の動作例を示すタイミングチャートであり、前述の説明(図3参照)と同じまたは同等部分には同一符号を付してある。
まず、利用者が洗浄後の手指を送風消毒口10付近に近接させた場合、手指センサ6は、反射光の受信ありに応じて手指ありを示す検出出力を出力する。
【0028】
制御部7は、この手指センサ6からの検出出力が検出ありに変化したタイミング(時刻T1)に応じて、ファン1のファンモータ1Aを高速回転で駆動して高速送風するとともに、ヒータ2に給電することにより、温風の吐風を開始する。これにより、利用者の手指への温風の送風が開始され、手指が徐々に乾燥する。
【0029】
時刻T1における送風開始と同時に、制御部7は内部タイマ動作により計時を開始し、送風開始から手指が十分乾燥する所定の乾燥時間tW だけ待機する。
そして、送風を開始した時刻T1から乾燥時間tW だけ経過し、利用者の手指が十分乾燥した時刻T2において、制御部7はファン1のファンモータ1Aを低速回転で駆動して低速送風するとともに、ヒータ2への給電を停止する。
【0030】
続いて、制御部7は、時刻T2からモータポンプ4を駆動して、消毒剤タンク3内の消毒剤をノズル5に供給する。
これにより、時刻T3まで消毒剤がノズル5から利用者の手指に噴霧され、手指が除菌消毒されるとともに、噴霧中にファン1から低速で送風が行われ、霧状となった消毒剤が装置外に強制排出される。
【0031】
このように、消毒剤の噴霧中に、ファン1から低速送風するようにしたので、手指への消毒剤付着による除菌効果を妨げることなく、装置内に残留する消毒剤を装置外へ強制排出でき、残留消毒剤による装置部品への影響を抑制できるとともに、特にヒータを用いる場合には、消毒剤への引火を抑制できる。
また、破線51で示すように、時刻T3における消毒剤の噴霧以降もファン1による低速送風を継続して送風のみを行うようにしてもよい。
これにより、噴霧停止後に装置内に残留する消毒剤を強制排出できる。
【0032】
また、破線52に示すように、手指センサ6による手指近接の検出に応じて、時刻T1におけるファン1からの高速送風開始から所定の送風時間tS だけ遅延して、ヒータ2への給電を開始するようにしてもよい。
これにより、前回の噴霧により装置内に残留する消毒剤を、ヒータ2の加熱以前に装置外に強制排出でき、ヒータ2の加熱による消毒剤への引火を抑制できる。
【0033】
なお、以上の説明において、複数の動作例(図3〜5参照)をそれぞれ説明したが、これら動作例は個々に限定されるものではなく、所望の動作例を組み合わせて実施してもよく、それぞれ前述と同様の作用効果が得られる。
また、手指乾燥装置として手指乾燥手段と手指除菌手段を設けた場合を例に説明したが、これら手段の制御方法については手指乾燥装置に限定されるものではない。
【0034】
例えば、手指近接の検出に応じて、手洗い用の吐水と乾燥用の温風送風とをそれぞれ行う全自動洗面装置や、吐水→石鹸吐出→吐水→乾燥の各動作を順に自動実行するクリーン手洗い機において、乾燥動作開始から所定乾燥時間経過後に除菌動作を行うようにしてもよく、前述と同様の作用効果が得られる。
【0035】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明にかかる手指乾燥装置は、手指の近接を検出する手指検出手段と、手指乾燥のための温風を送風する送風手段と、手指を除菌するための消毒剤を噴霧する噴霧手段とを設けるとともに、送風手段に送風する空気を加熱する加熱手段を設け、消毒剤を噴霧する噴霧手段のノズルを、加熱手段の送風下流側に配置し、装置外部に向けて消毒剤を噴霧することにより、手指の乾燥と消毒とを同一の手指乾燥装置で行うようにしたので、従来のように、手指乾燥装置と手指除菌装置とを併設する場合と比較して、狭い洗面所やトイレ室内であっても、広い設置スペースを必要とすることなく、温風空気による短時間での手指乾燥と消毒剤による消毒とを実施できる。また噴霧手段のノズルにより、加熱手段による消毒剤への加熱や、消毒剤の装置内部への侵入を抑制でき、特に消毒剤としてエタノールを用いた場合には、加熱による発火を回避できるとともに、ABSなどのプラスチック樹脂の変質、さらにはクラックや塗装ハゲの発生を低減できる。
【0038】
また、本発明にかかる他の手指乾燥装置は、手指の近接を検出する手指検出手段と、手指乾燥のための温風を送風する送風手段と、手指を除菌するための消毒剤を噴霧する噴霧手段とを設けるとともに、送風手段に送風する空気を加熱する加熱手段を設け、手指検出手段による手指近接の検出に応じて、送風手段を駆動するとともに加熱手段を駆動して温風の送風を開始し、温風の送風開始から所定の乾燥時間経過後に加熱手段の駆動を停止し、加熱手段の駆動停止から所定の冷却時間経過後に噴霧手段を制御して消毒剤を噴霧するようにしたので、引火性のある消毒剤を用いた場合でも、手指の乾燥および除菌を安全に実行できる。
【0039】
さらに、加熱手段の駆動停止後、加熱手段を冷却するための空気を送風手段により送風するようにしたので、加熱手段を急速に冷却でき、消毒剤の噴霧開始までの時間すなわち冷却時間を短縮できる。
さらにまた、送風手段による送風を停止した後、噴霧手段を制御して消毒剤を噴霧するようにしたので、送風手段の送風により噴霧された消毒剤が飛散せず、効率よく手指を除菌できる。
【0040】
また、本発明にかかる他の手指乾燥装置は、手指の近接を検出する手指検出手段と、手指乾燥のための温風を送風する送風手段と、手指を除菌するための消毒剤を噴霧する噴霧手段とを設けるとともに、送風手段に送風する空気を加熱する加熱手段を設け、手指検出手段による手指近接の検出に応じて、送風手段から高速送風するとともに加熱手段を駆動して温風の送風を開始し、温風の送風開始から所定の乾燥時間経過後に加熱手段の駆動を停止して送風手段から低速送風するとともに噴霧手段を制御して消毒剤を噴霧するようにしたので、加熱手段を設けて温風を送風する場合でも、手指への消毒剤付着による除菌効果を妨げることなく、装置内に残留する消毒剤を装置外へ安全に強制排出でき、残留消毒剤による装置部品への影響や消毒剤への引火を抑制できる。
さらに、手指検出手段による手指近接の検出に応じて送風手段から高速送風し、送風手段による高速送風開始から所定の送風時間経過後に加熱手段を駆動して温風の送風を開始するようにしたので、前回の噴霧により装置内に残留する消毒剤を、加熱手段の加熱以前に装置外に強制排出でき、加熱による消毒剤への引火を抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態による手指乾燥装置の構成を示す説明図である。
【図2】 送風消毒口付近の要部を示す説明図である。
【図3】 本発明の動作例を示すタイミングチャートである。
【図4】 本発明の他の動作例を示すタイミングチャートである。
【図5】 本発明の他の動作例を示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
1…ファン(送風手段)、1A…ファンモータ、2…ヒータ(加熱手段)、3…消毒剤タンク、4…モータポンプ(噴霧手段)、5…ノズル、5A…噴霧角、6…手指センサ(手指検出手段)、6A…検出窓、7…制御部(制御手段)、8…通知部(通知手段)、9…送風口、10…送風消毒口、11…温風、12…消毒剤。
Claims (7)
- 手指の近接を検出する手指検出手段と、
手指乾燥のための空気を送風する送風手段と、
手指を除菌するための消毒剤を噴霧する噴霧手段とを備え、
送風手段は、送風する空気を加熱する加熱手段を有し、
消毒剤を噴霧する噴霧手段のノズルは、加熱手段の送風下流側に配置され、装置外部に向けて消毒剤を噴霧する
ことを特徴とする手指乾燥装置。 - 手指の近接を検出する手指検出手段と、
手指乾燥のための空気を送風する送風手段と、
手指を除菌するための消毒剤を噴霧する噴霧手段とを備え、
送風手段は、送風する空気を加熱する加熱手段を有し、
手指検出手段による手指近接の検出に応じて、送風手段を駆動するとともに加熱手段を駆動して温風の送風を開始し、温風の送風開始から所定の乾燥時間経過後に加熱手段の駆動を停止し、加熱手段の駆動停止から所定の冷却時間経過後に噴霧手段を制御して消毒剤を噴霧する制御手段を備えることを特徴とする手指乾燥装置。 - 請求項2記載の手指乾燥装置において、
制御手段は、加熱手段の駆動停止後、加熱手段を冷却するための空気を送風手段により送風することを特徴とする手指乾燥装置。 - 請求項3記載の手指乾燥装置において、
制御手段は、送風手段による送風を停止した後、噴霧手段を制御して消毒剤を噴霧することを特徴とする手指乾燥装置。 - 手指の近接を検出する手指検出手段と、
手指乾燥のための空気を送風する送風手段と、
手指を除菌するための消毒剤を噴霧する噴霧手段とを備え、
送風手段は、送風する空気を加熱する加熱手段を有し、
手指検出手段による手指近接の検出に応じて、送風手段から高速送風するとともに加熱手段を駆動して温風の送風を開始し、温風の送風開始から所定の乾燥時間経過後に加熱手段の駆動を停止して送風手段から低速送風するとともに噴霧手段を制御して消毒剤を噴霧する制御手段とを備えることを特徴とする手指乾燥装置。 - 請求項5記載の手指乾燥装置において、
制御手段は、手指検出手段による手指近接の検出に応じて送風手段から高速送風し、送風手段による高速送風開始から所定の送風時間経過後に加熱手段を駆動して温風の送風を開始することを特徴とする手指乾燥装置。 - 請求項5または請求項6記載の手指乾燥装置において、
制御手段は、噴霧手段による消毒剤の噴霧停止後、送風手段による低速送風を継続することを特徴とする手指乾燥装置。
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