JP3807072B2 - 車両用空調装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は温水(エンジン冷却水)を熱源とする暖房用熱交換器に、補助暖房熱源としての電気発熱体を一体化している車両用空調装置において、電気発熱体の発熱により温水の温度上昇を促進するようにした制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、車両エンジンの高効率化に伴い、エンジン暖機後においても車両エンジンの冷却水(温水)温度が従前に比して低めの温度となる傾向にある。そのため、エンジン冷却水からの廃熱を利用して車室内の暖房を行う温水式空調装置においては、暖房能力不足が課題になっている。
【0003】
そこで、独国特許出願公開第4433814A1号明細書では、温水式の暖房用熱交換器における2本の温水チューブの間、あるいは温水チューブと放熱フィンとの間に電気発熱体を組付け、この電気発熱体の発熱によりチューブ内の温水温度の上昇を促進させるものが提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来装置では、電気発熱体を温水チューブと直接接するように配置して、電気発熱体の発熱をチューブ内の温水に直接伝導するようになっているので、電気発熱体から暖房空気への伝熱量が減少し、電気発熱体の発熱による暖房空気の温度上昇の割合が低いという不具合が生じる。
【0005】
本発明は上記点に鑑みてなされたもので、電気発熱体による温水温度の上昇促進効果と、電気発熱体の発熱による暖房空気の温度上昇促進効果とを両立させることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は以下の着眼点に基づいて案出されたものである。
すなわち、温水熱源の暖房用熱交換器を具備する車両用空調装置においては、周知のごとく、温水(エンジン冷却水)温度の低い、エンジン始動直後の暖房開始時には、乗員が暖房始動のスイッチ操作(送風開始のスイッチ操作)を行っても、送風機の作動を停止したままとし、温水温度が所定温度(例えば、35°C)まで上昇すると、送風機を低速で始動させ、温水温度の上昇に伴って送風機速度を徐々に上昇させる、いわゆるウオームアップ制御が採用されている。
【0007】
このウオームアップ制御により、暖房運転の際に、車室内へ冷風が吹き出すという不快な現象を防止している。
一方、本発明者らは、温水熱源の暖房用熱交換器の熱交換用コア部内に電気発熱体を一体に組み込むに際して、隣接する放熱フィン同志の間に電気発熱体を配して、電気発熱体と温水チューブとの間には放熱フィンが介在するようにした構成のものを開発中である。
【0008】
この暖房用熱交換器によると、電気発熱体の熱量はまず放熱フィンに伝導されるので、電気発熱体の熱量はチューブ内の温水に優先して、放熱フィンから空気中に放熱できることになる。
しかし、このような構成であっても、上記したウオームアップ制御中には、暖房空気の送風が停止されるため、放熱フィンから空気中への放熱がほとんどなくなって、電気発熱体の熱量を放熱フィンを介してチューブ内の温水に効果的に放熱できるようになる。
【0009】
本発明は、上述した事項に着目して、エンジン始動直後の温水低温時には、上記したウオームアップ制御を利用して、電気発熱体の発熱により温水温度を効果的に上昇させ、一方、温水温度が所定温度まで上昇して送風機が始動すると、電気発熱体の発熱により放熱フィンを介して暖房空気の温度を効果的に上昇できるようにするものである。
【0010】
すなわち、請求項1〜5記載の発明では、通風路を構成するケース(16)内に、車両エンジン(10)からの温水を熱源として車室内に吹き出される空気を加熱する暖房用熱交換器(14)を配置し、この暖房用熱交換器(14)への温水流れを制御する温水弁(13)と、ケース(16)に送風する送風機(17)とを備え、
暖房用熱交換器(14)には、温水が流通する温水チューブ(23)と、この温水チューブ(23)に接合された放熱フィン(24)と、この放熱フィン(24)を介して空気中に放熱するように組み込まれた電気発熱体(15a〜15c)とを備え、
暖房運転域にあって、かつ、温水の温度が設定温度(T2 )より低いときは、電気発熱体(15a〜15c)に通電し、かつ、送風機(17)を停止するとともに、温水弁(13)を開弁して、電気発熱体(15a〜15c)の熱量を放熱フィン(24)を介して温水チューブ(23)内の温水に放熱するようにし、
温水の温度が設定温度(T2 )より高くなると、電気発熱体(15a〜15c)の通電および温水弁(13)の開弁を維持したまま、送風機(17)を始動して、電気発熱体(15a〜15c)の熱量を送風機(17)の送風空気に放熱フィン(24)を介して放熱することを特徴としている。
【0011】
これによると、エンジン始動直後の温水低温時には、電気発熱体の発熱により温水温度を上昇させることができるとともに、電気発熱体の電力消費による車両エンジン(10)の発電機駆動負荷の増加が起こり、この負荷増加によりエンジン廃熱を増加できる。従って、電気発熱体からの伝熱とエンジン廃熱の増加とが相まって、温水温度を速やかに立ち上げることができる。
【0012】
一方、温水温度が所定温度まで上昇して送風機が始動すると、電気発熱体の熱量は放熱フィン(24)を介して暖房空気中に良好に放熱でき、暖房空気の温度を効果的に上昇できる。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図に基づいて説明する。
(第1実施形態)
図1は電気発熱体を一体化した温水式の車両暖房用熱交換器を含む車両温水回路を示し、水冷式の車両エンジン10の温水回路11には車両エンジン10により回転駆動される温水ポンプ12が配置されており、この温水ポンプ12の作動により温水(エンジン冷却水)が温水回路11を循環する。
【0014】
温水回路11において、車両エンジン10で加熱された温水は温水弁(弁手段)13を介して車両暖房用熱交換器14に流入する。ここで、温水弁13は、サーボモータ等の電気アクチュエータ13aと、この電気アクチュエータ13aにより操作されて温水流路の開度を調整する弁体13bとから構成されている。また、車両暖房用熱交換器14には、図2に示すように複数本、例えば3本の電気発熱体15a〜15cが一体に組み込まれており、この熱交換器14は車両用空調装置の通風路を構成するケース16内に収容されている。
【0015】
この暖房用熱交換器14は、空調用送風機17の送風空気を温水または電気発熱体15a〜15cを熱源として加熱する。なお、図1において、10aはエンジン冷却水の放熱を行うラジエータ、10bはバイパス通路、10cはエンジン冷却水の温度が所定温度以上に上昇するとラジエータ10aへの通路を開くサーモスタットである。
【0016】
図2は図1の車両暖房用熱交換器14の正面図であって、この熱交換器14は、温水入口側タンク18と、温水出口側タンク19と、この両タンク18、19の間に設けられた熱交換用コア部20とを有している。
温水入口側タンク18には図1に示す水冷式の車両エンジン10からの温水(エンジン冷却水)が流入する入口パイプ21が設けられ、温水出口側タンク19には温水を外部へ流出させ、エンジン10側に還流させる出口パイプ22が設けられている。なお、本例の熱交換器14は図2に示すように上下対称形であるので、温水入口側タンク18と温水出口側タンク19とを上下逆転してもよい。
【0017】
各タンク18、19はそれぞれタンク本体部18a、19aと、このタンク本体部18a、19aの開口端面を閉じるシートメタル18b、19bとからなり、図2の左右方向が長手方向となる周知のタンク構造である。そして、シートメタル18b、19bには偏平状のチューブ挿入穴(図示せず)が多数個、図2の左右方向に1列または複数列並んで形成されている。
【0018】
熱交換用コア部20は暖房用空気の流れ方向(図2の紙面垂直方向)に対して平行な偏平状に形成された温水チューブ23を多数本図2の左右方向に並列配置している。この多数本の温水チューブ23内を温水は図2の下側から上側への一方向に流れる。そして、この多数本の温水チューブ23相互の間に波形状に成形されたコルゲートフィンからなる放熱フィン24を配置し接合している。この放熱フィン24には周知のごとく暖房用空気の流れ方向に対して所定角度で斜めに多数のルーバ(図示せず)が切り起こし成形されており、このルーバの成形によりフィン熱伝達率を向上させている。
【0019】
温水チューブ23の両端開口部はシートメタル18b、19bのチューブ挿入穴内にそれぞれ挿通され、接合される。また、コア部20の最外側(図2の左右両端部)の放熱フィン24のさらに外側にはサイドプレート25、26が配設され、このサイドプレート25、26は最外側の放熱フィン24およびタンク18、19に接合される。
【0020】
さらに、熱交換用コア部20の一部の部位に、温水チューブ23の代わりに、電気発熱体15a〜15cを設置している。図2の例では、熱交換用コア部20の3箇所に電気発熱体15a〜15cを等間隔で、左右対称位置に設置している。より具体的に説明すると、図3に示すように、熱交換用コア部20のうち、電気発熱体15a〜15cが設置される部位では、隣接する放熱フィン24の折り曲げ頂部に、それぞれ温水チューブ23の長手方向に延びる平板状の金属製保持板50、50を所定間隔を開けて接合し、この両保持板50、50の間に各電気発熱体15a〜15cを組み付ける構造となっている。
【0021】
なお、暖房用熱交換器14の各部品および上記保持板50、50はいずれもアルミニウムからなり、一体ろう付けにて接合され、このろう付け後に電気発熱体15a〜15cの組み付けを行う。上記保持板50、50は2枚の板材で形成してもよいが、U状の曲げ部を有する1つの板材で形成することができる。
電気発熱体15a〜15cは、図3に示すように複数の板状の発熱体素子51と、この発熱体素子51の表裏両面に配置された細長の平板状の電極板52、53との3層サンドウイッチ構造を電気絶縁材54で被覆した構造になっている。発熱体素子51は上記電極板52、53を介して外部回路に電気的に接続される。
【0022】
また、発熱体素子51は所定の設定温度(キューリ点:例えば、150°C)にて抵抗値が急増する正の抵抗温度特性を有する抵抗体材料(例えば、チタン酸バリウム)からなるPTCヒータ素子である。発熱体素子51はこのようなPTCヒータ素子からなるため、周知のごとく、その発熱温度をキューリ点に自己制御する自己温度制御機能を備えている。3本の電気発熱体15a〜15cは車載電源(図1に示すバッテリ30)に対して電気的に並列接続される。
【0023】
次に、図1により3本の電気発熱体15a〜15cへの通電を制御するための制御系を説明すると、空調用電子制御装置27はマイクロコンピュータ等から構成されるものであり、予め設定されたプログラムに基づいて所定の演算処理を行って電気発熱体15a〜15c等への通電を制御する。電子制御装置27の出力信号はリレー28に加えられ、このリレー28によって電気発熱体15a〜15cへの通電が断続される。
【0024】
なお、図1では図示の簡略化のために、電気発熱体15a〜15cおよびリレー28を1つづつ示しているが、実際には3本の電気発熱体15a〜15cにそれぞれ対応して独立の合計3個のリレー28が設けられ、この各リレー28により3本の電気発熱体15a〜15cの通電をそれぞれ独立に断続するようになっている。
【0025】
また、電子制御装置27には車両エンジン10の運転を断続するイグニッションスイッチ29を介して車載バッテリ30から電源が供給される。この車載バッテリ30にはオルタネータ(交流発電機)31が接続され、このオルタネータ31の出力電圧によりバッテリ30が充電される。
一方、電子制御装置27には次の各種センサ類からの信号が入力される。すなわち、水冷式車両エンジン10の温水温度を検出する水温センサ32、外気温を検出する外気温センサ33、車載バッテリ30の充電電圧に応じた信号を発生するバッテリ電圧センサ(バッテリ充電信号発生手段)34、空調作動スイッチ(例えば、空調送風スイッチ)35、車室内の内気温を検出する内気温センサ36、車室内へ入射される日射量を検出する日射センサ37、空調操作パネルの温度設定器38、および最大暖房状態の信号を発生する最大暖房スイッチ39からの信号が電子制御装置27に入力される。
【0026】
図4は車両用空調装置の通風系の概要を示すもので、内外気切替箱40を通して外気または内気が切り替え導入され、この導入空気は送風機17の作動により冷房用熱交換器(蒸発器)41に送風され、ここで、冷却、除湿される。図4の例では、車両用空調装置の温度調整方式が周知のエアミックスタイプとなっており、冷房用熱交換器41で冷却された冷風は、エアミックスドア(温度調整手段)42により暖房用熱交換器14を通る空気(温風)と、暖房用熱交換器14のバイパス路43を通る空気(冷風)とに振り分けられる。
【0027】
従って、この温風と冷風との風量割合をエアミックスドア42により調整することにより車室内への吹出空気温度を調整できる。ここで、42aはエアミックスドア42がバイパス路43を全閉し、暖房用熱交換器14への空気路を全開する最大暖房状態を示している。
上記最大暖房スイッチ39は車両用空調装置が最大暖房状態にあるか否かに応じて開閉されるものである。例えば、車両用空調装置の温度調整方式が上記のエアミックスタイプである場合は、図4に示すように、エアミックスドア(温度調整手段)42がバイパス路43を全閉し、暖房用熱交換器14への空気路を全開する2点鎖線位置42aに操作されている状態のとき、最大暖房スイッチ39はオン状態となる。
【0028】
なお、図4において、430は温風と冷風の混合部、45〜47は吹出モード切替用ドア、47は車両窓ガラス内面への吹出空気を取り出すデフロスタ開口部、48は乗員頭部への吹出空気を取り出すフェイス開口部、49は乗員足元への吹出空気を取り出すフット開口部である。
次に、上記構成において作動を図5のフローチャートに基づいて説明する。図5の制御ルーチンは、車両エンジン10のイグニッションスイッチ29および空調作動スイッチ35が投入されるとスタートし、ステップS100にて各種センサ、スイッチ類からの信号読み込みを行う。次に、ステップS110にて、車室内を目標温度に維持するために必要な目標吹出空気温度TAOを算出する。この車室内への目標吹出空気温度TAOは、予めROMに記憶されている下記数式1に基づいて算出する。
【0029】
【数1】
TAO=Kset ×Tset −Kr ×Tr −Kam×Tam−Ks ×Ts +C
なお、Tset は空調操作パネルの温度設定器38による目標温度、Tr は内気温センサ36の検出する内気温、Tamは外気温センサ33の検出する外気温、およびTs は日射センサ37の検出する日射量である。また、Kset 、Kr 、Kam、およびKs はゲイン、Cは補正用の定数である。
【0030】
次に、ステップS120にて上記目標吹出空気温度TAOが設定値(例えば、35°C)以上であるか判定する。この判定は、空調装置の運転状態が暖房運転域にあるかどうかの判定を行うものである。
ステップS120にてTAOが設定値以上で、暖房運転域にあると判定されたときは、次のステップS130にて最大暖房スイッチ39からの信号に基づいて最大暖房状態かどうか判定する。
【0031】
最大暖房状態であれば、次のステップS140にてバッテリ電圧センサ34からの信号に基づいてバッテリ充電状態に余裕があるかどうか判定する。バッテリ充電状態に余裕があれば、次のステップS150にて外気温センサ33からの信号に基づいて外気温が所定温度(例えば、10°C)以下であるかどうか判定する。
【0032】
この判定は、車両環境が温水温度の立ち上げに時間のかかる寒冷時にあるかどうかを判定するものであるため、設定温度は例えば、10°Cという低めの温度とする。そして、外気温が寒冷時のように10°C以下であれば、次のステップS160にて水温センサ32からの信号に基づいて水温が第1設定温度T1 (例えば、80°C)以下であるかどうか判定する。水温が80°C以下であれば、次のステップS170にてリレー28をオンして電気発熱体15a〜15cに通電する。
【0033】
そして、次のステップS180にて、再度、水温の判定を行う。すなわち、水温が第2設定温度T2 (例えば、35°C)以下であるかどうか判定する。ここで、第2設定温度T2 は、暖房感が得られる温度まで空気を温水により加熱することができる最低温度であり、本例ではこの観点から35°Cとしている。水温が35°C以下であれば、次のステップS190にて送風機17を停止するとともに、温水弁13を開弁する。
【0034】
このように、送風機17を停止した状態にて温水弁13を開弁し、そして、電気発熱体15a〜15cに通電するため、暖房用熱交換器14においては次のごとき作用が成される。
すなわち、温水回路11においては、車両用エンジン10の温水ポンプ12の作動によりエンジン10からの温水が温水弁13を介して暖房用熱交換器14の入口パイプ21より温水入口側タンク18内に流入する。
【0035】
そして、温水は、入口側タンク18にて多数本の温水チューブ23に分配され、この温水チューブ23を通過した後、温水出口側タンク19に流入し、ここで集合され、出口パイプ22から熱交換器外部へ流出し、エンジン10側に還流する。この際、送風機17の停止により温水チューブ23と放熱フィン24との空隙部には空気が送風されないので、暖房用熱交換器14において空気側への放熱が行われない。
【0036】
その結果、電気発熱体15a〜15cが通電され、発熱すると、電気発熱体15a〜15cの熱量は両隣の放熱フィン24において空気側にほとんど放熱することなく、温水チューブ23内の温水中に伝導され、温水を加熱する。従って、電気発熱体15a〜15cの発熱により温水の温度上昇を促進できる。
ここで、電気発熱体15a〜15cは低温の温水中に放熱するので、電気発熱体15a〜15cの温度がキューリ点より低い温度に維持される。そのため、電気発熱体15a〜15cの電気抵抗値が比較的低い値に維持され、電気発熱体15a〜15cの電流(すなわち、電力消費量)が比較的大きくなる。その結果、オルタネータ(交流発電機)31の発電負荷が増大し、車両エンジン10の駆動負荷が増大して、エンジン10自身の廃熱量が増大する。
【0037】
従って、このエンジン10自身の廃熱量増大と、電気発熱体15a〜15cからの伝熱とが相まって、温水温度を急速に立ち上げることができる。
そして、温水温度が第2設定温度T2 (例えば、35°C)より高くなると、ステップS180からステップS200に進み、送風機17を作動させるとともに、温水弁13を開弁する。送風機17の作動によって、暖房用熱交換器14の温水チューブ23と放熱フィン24との間の空隙部を暖房用空気が通過する。
【0038】
一方、各電気発熱体15a〜15cの発熱は両側の放熱フィン24に伝導されて、この放熱フィン24から暖房用空気に放熱されるので、各電気発熱体15a〜15cから温水チューブ23内の温水に伝導される熱量が大幅に低下する。従って、各電気発熱体15a〜15cの発熱量により暖房用空気を速やかに加熱して即効暖房を行うことができる。
【0039】
ここで、暖房用空気の送風開始によって各電気発熱体(PTC素子)15a〜15cの放熱量が増大し、各電気発熱体15a〜15cの温度が低下するので、PTCの抵抗温度特性に従って、各電気発熱体の電気抵抗値が低下して、各電気発熱体の通電量が増大(図6参照)する。
また、このとき、暖房用空気の送風量を急増すると、車室内への吹出温度が低下して暖房フィーリングを悪化させるので、送風機モータ17aへの印加電圧を始動時は、図6に示すように最小電圧とし、そのあと、温水温度の上昇に応じて徐々に送風機モータ印加電圧を高めるようにしている。従って、温水温度が第2設定温度T2 より上昇した後に、暖房用空気の送風量が徐々に増加していくので、車室内への吹出温度の低下を起こすことなく、吹出温度を速やかに上昇させて、快適な暖房フィーリングを得ることができる。
【0040】
なお、図6は空調作動スイッチ35の投入後の経過時間を横軸にとり、縦軸に温水弁13の開度、電気発熱体15a〜15cの通電量、送風機17の駆動モータ印加電圧、および温水温度(エンジン水温)をとったものである。
因みに、電気発熱体15a〜15cの通電量において、破線▲1▼は温水温度が第2設定温度T2 (例えば、35°C)以下であるときに、電気発熱体15a〜15cから空気にも温水にも放熱せず、単に通電している場合の通電量である。この破線▲1▼の比較例では、電気発熱体15a〜15cの放熱量が僅少であるため、電気発熱体15a〜15cの温度がキューリ点に到達して、電気抵抗値が急増し、通電量が大幅に低下することを示している。この破線▲1▼の比較例によると、オルタネータ(交流発電機)31の発電負荷が小さいので、車両エンジン10の駆動負荷が増大しない。そのため、エンジン10自身の廃熱量も増大せず、温水温度の立ち上げが悪化する。
【0041】
一方、図5のステップS120でのでの判定がN0のときは、暖房運転域でないときであり、また、ステップS130での判定がN0のときは、必要暖房能力が小さくてよいときであるので、それぞれ、ステップS210に進み、電気発熱体15a〜15cの通電を遮断する。また、ステップS140でバッテリ充電状態に余裕がないと判定されたときは、車載バッテリ30の過放電防止のために、ステップS210に進み、電気発熱体15a〜15cの通電を遮断する。
【0042】
また、ステップS150で外気温が10°Cを越えるときは、寒冷時ではないとして、ステップS210に進み、電気発熱体15a〜15cの通電を遮断する。さらに、水温が第1所定温度T1 (例えば、80°C)を越えるときは、温水チューブ23の温水からの放熱のみで、車室内への吹出温度を十分高めることができるので、ステップS210に進み、電気発熱体15a〜15cの通電を遮断する。
【0043】
そして、ステップS210からステップS220に進み、通常の空調制御を行う。すなわち、本実施形態においては、前述のステップS110で算出された目標吹出空気温度TAOに応じて、車室内への吹出モード、エアミックスドア42の開度、送風機17の送風量、温水弁13の開閉等を決定し、空調作動の自動制御を行う。
【0044】
上記した図5の制御フローチャートにおける各ステップと、請求項2、3における機能実現手段との対応関係を説明すると、暖房運転域にあるか否かを判定する暖房運転判定手段はステップS120であり、また、温水の温度が設定温度T2 より高いか否かを判定する温水温度判定手段はステップS180である。
また、暖房運転域にあって、かつ、温水の温度が設定温度(T2 )より低いと判定されたとき、電気発熱体15a〜15cに通電し、かつ、送風機17を停止するとともに、温水弁13を開弁する第1制御手段は、ステップS170、S190である。
【0045】
さらに、暖房運転域にあって、かつ、温水の温度が設定温度T2 より高いと判定されたとき、電気発熱体(15a〜15c)の通電および温水弁(13)の開弁を維持したまま、送風機17を始動する第2制御手段はステップS170、S200である。
(他の実施形態)
なお、上記の実施形態では、車室内への吹出空気温度を調整する温度調整手段として、暖房用熱交換器14を通る空気(温風)と、暖房用熱交換器14のバイパス路43を通る空気(冷風)との風量割合を調整するエアミックスドア42を用いているが、暖房用熱交換器14を循環する温水の流量や温水の温度を温水弁13を用いて調整することにより、吹出空気温度を調整する方式も知られており、このような温水調整式の空調装置に対しても、本発明は同様に適用できる。
【0046】
また、上記の実施形態では、送風機17の風量制御として、送風機17の駆動用モータ17aの印加電圧のレベルを変えて、モータ回転数を変化させているが、送風機17の駆動用モータ17aに加えるパルス出力電圧のパルス幅を変調させる、パルス幅変調(PWM)方式を用いてもよいことはもちろんである。
また、暖房用熱交換器14に電気発熱体15a〜15cを一体化する場合に電気発熱体15a〜15cの設置形態を図2の形態に限らず、暖房用熱交換器14の仕様の変化等に対応して種々変更し得ることはもちろんである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における暖房用熱交換器を含む温水回路と電気制御系統を含む全体システム図である。
【図2】図1の暖房用熱交換器の正面図である。
【図3】図2の暖房用熱交換器における電気発熱体設置部位の拡大断面図である。
【図4】本発明の一実施形態における空調装置通風系の概略断面図である。
【図5】本発明の一実施形態における電気制御のフローチャートである。
【図6】本発明の一実施形態における作動説明図である。
【符号の説明】
10…車両エンジン、13…温水弁、14…暖房用熱交換器、
15a〜15c…電気発熱体、17…送風機、27…電子制御装置、
30…車載バッテリ、32…水温センサ。
Claims (5)
- 通風路を構成するケース(16)と、
このケース(16)内に配置され、車両エンジン(10)からの温水を熱源として車室内に吹き出される空気を加熱する暖房用熱交換器(14)と、
この暖房用熱交換器(14)への温水流れを制御する温水弁(13)と、
前記ケース(16)に送風する送風機(17)とを備え、
前記暖房用熱交換器(14)は、前記温水が流通する温水チューブ(23)と、この温水チューブ(23)に接合された放熱フィン(24)と、この放熱フィン(24)を介して空気中に放熱するように組み込まれた電気発熱体(15a〜15c)とを有し、
暖房運転域にあって、かつ、前記温水の温度が設定温度(T2 )より低いときは、前記電気発熱体(15a〜15c)に通電し、かつ、前記送風機(17)を停止するとともに、前記温水弁(13)を開弁して、前記電気発熱体(15a〜15c)の熱量を前記放熱フィン(24)を介して前記温水チューブ(23)内の温水に放熱するようにし、
前記温水の温度が前記設定温度(T2 )より高くなると、前記電気発熱体(15a〜15c)の通電および前記温水弁(13)の開弁を維持したまま、前記送風機(17)を始動して、前記電気発熱体(15a〜15c)の熱量を前記送風機(17)の送風空気に前記放熱フィン(24)を介して放熱することを特徴とする車両用空調装置。 - 通風路を構成するケース(16)と、
このケース(16)内に配置され、車両エンジン(10)からの温水を熱源として車室内に吹き出される空気を加熱する暖房用熱交換器(14)と、
この暖房用熱交換器(14)への温水流れを制御する温水弁(13)と、
前記ケース(16)に送風する送風機(17)とを備え、
前記暖房用熱交換器(14)は、前記温水が流通する温水チューブ(23)と、この温水チューブ(23)に接合された放熱フィン(24)と、この放熱フィン(24)を介して空気中に放熱するように組み込まれた電気発熱体(15a〜15c)とを有し、
さらに、暖房運転域にあるか否かを判定する暖房運転判定手段(S120)と、
前記温水の温度を検出する温水温度検出手段(32)と、
前記温水の温度が設定温度(T2 )より高いか否かを判定する温水温度判定手段(S180)と、
前記両判定手段(S120、S180)により、暖房運転域にあって、かつ、前記温水の温度が設定温度(T2 )より低いと判定されたときは、前記電気発熱体(15a〜15c)に通電し、かつ、前記送風機(17)を停止するとともに、前記温水弁(13)を開弁する第1制御手段(S170、S190)と、
前記両判定手段(S120、S180)により、暖房運転域にあって、かつ、前記温水の温度が設定温度(T2 )より高いと判定されたときは、 前記電気発熱体(15a〜15c)の通電および前記温水弁(13)の開弁を維持したまま、前記送風機(17)を始動する第2制御手段(S170、S200)とを備えることを特徴とする車両用空調装置。 - 前記車室内に吹き出される空気の目標吹出温度(TAO)を算出する算出手段(S110)を有し、
前記暖房運転域の判定を前記目標吹出温度(TAO)に基づいて行うことを特徴とする請求項1または2に記載の車両用空調装置。 - 前記温水の温度が前記設定温度(T2 )より高くなると、前記送風機(17)を最低速度で始動して、その後、前記温水の温度上昇につれて前記送風機(17)の送風量を次第に増加させることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の車両用空調装置。
- 前記電気発熱体(15a〜15c)は、所定の設定温度にて抵抗値が急増する正の抵抗温度特性を有する抵抗体材料からなる発熱体素子(51)を有していることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1つに記載の車両用空調装置。
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