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JP3806951B2 - γ型グリシンの製造方法 - Google Patents

γ型グリシンの製造方法 Download PDF

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JP3806951B2
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靖浩 小菅
住男 征矢
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Showa Denko KK
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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、グリシンの製造方法に関し、更に詳しくはγ型グリシンを製造する方法に関するものである。グリシンは加工食品の食品添加物や農薬、医薬の原料等として広く使用されている。
【0002】
【従来の技術】
従来、グリシンの合成方法としては、モノクロル酢酸のアミノ化法、ストレッカー法、ヒダントイン法等が知られている。また、この様にして得られるグリシンの結晶型には、α、β、γ型の3種類が存在することが古くから知られている(Albrecht,G. and Corey,R.B. J.Amer.Chem.Soc.,第61巻、1087(1939)、Iitaka,Y.,ActaCryst.,第11巻、225(1958) 、Iitaka,Y.,Acta Cryst., 第13巻、35(1960)等)。一方、工業的単離法としては、通常の冷却析晶、濃縮晶析、溶媒晶析などで行われており、この様にして得られるα型のグリシン製品は、しばしば保存中に岩石状に強固に固結し、製造上、流通保存上、使用上に非常に大きな問題となっている。
【0003】
一方、上記問題点に対してγ型グリシンが固結に対して安定であるという知見からγ型を得る方法が開示されている。
その1つは、グリシンの飽和溶液にγ型グリシンを接種し撹拌下に徐冷することによりγ型グリシンを得る方法である(特許出願公告 平2-9018、大阪市立大学工学部応用化学化・平成元年度化学研究費補助金(総合研究A)研究成果報告書、280 (平成2年3月))。また、他の方法は、α型グリシンをγ型グリシン共存下かつ水分共存下に保ち、γ型グリシンに結晶状態で転移させる方法である(特許出願公告 平2-9019、大阪市立大学工学部応用化学化・平成元年度化学研究費補助金(総合研究A)研究成果報告書、280 (平成2年3月))。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、グリシンの飽和溶液にγ型グリシンを接種し徐冷する方法においては、冷却速度20℃/hr では、α型とγ型の混合型が得られ、安定的にγ型が得られるのは5 ℃/hr 以下とかなり緩慢であることから、装置的に大型あるいは多くの晶析槽が必要であり、大量生産には経済的に困難な方法といえる。
【0005】
一方、結晶状態でγ型グリシンに転移させる方法では、α型とγ型との共存である事が必須であり、工業的には、晶析工程でγ型グリシンを併産するか、あるいは転移前にγ型を添加して実施されるため煩雑なプロセスが必要とされる。また、上記条件での転移操作では処理時に凝集固結しやすいという大きな欠点を有し、商品化するためには粉砕等の操作が必要となる。以上のようにこの場合にも経済的に大量生産に不適であるといえる。
本発明の目的は、γ型グリシンを製造するにあたり、工業的に量産可能なγ型グリシンの製造方法を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、工業的に量産可能なγ型グリシンの製造方法を検討した結果、従来γ型の共存下でのみ可能であったγ型グリシンの製造を、高pHのグリシン水溶液中ではγ型グリシンを共存させることなく、スラリー状態でα型グリシンをγ型に転移させることによりγ型グリシンが得られることをみいだした。すなわち、本発明は、α型グリシンをスラリー状態(結晶状態)のまま、pH 10 14としたグリシン水溶液中に保ち、結晶状態でγ型グリシンに転移させることを特徴とするγ型グリシンの製造方法を提供するものである。
【0007】
以下、本発明を詳細に説明する。本発明におけるグリシン水溶液のpHは 10 14 である。グリシン水溶液のpHを調製するための添加剤には、例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウムなどのアルカリ金属あるいはアルカリ土類金属の水酸化物、炭酸塩あるいは酸化物、または、グリシンのアルカリ金属塩あるいはアルカリ土類金属塩等が用いられる。これらの添加剤は、pH 10 14の範囲でα型グリシンを転移させるのが主目的であり、添加剤の添加方法には制限されない。すなわち、予め、グリシン水溶液に添加され、後にα型グリシンが加えられても良く、または、α型グリシンをグリシン水溶液に加えた後に添加剤が添加されても良い。ただし、予め、グリシン水溶液をpH調整しておくことが連続装置の観点から好適である。また、用いられた添加剤は、通常の分離工程・洗浄工程を経ることによって製品に残存する事なく、除去が可能である。
【0008】
転移は室温でも進行するが、転移を促進するために加熱する事は有効である。
さらに、本発明の方法で得られたγ型グリシンは結晶状態で転移する際に凝集を起こす事がなく、分離工程・乾燥工程の後に粉砕等の処理を行う必要がない。
また、本発明の方法は連続式でも回分式でも行われる。
以下、本発明を実施例によりさらに詳しく説明する。
【0009】
【実施例】
実施例1
溶解槽に水2800重量部、グリシン700重量部を順次加え40℃としてグリシンを完全に溶解した。この溶液に水酸化ナトリウム35重量部を加えグリシン水溶液のpHを10とした。このグリシン水溶液にα型グリシン330重量部を加え均一に撹拌し、槽内の温度を40℃に保った。3 時間の後に槽内から一部スラリーを抜き出し、グリシン溶液とグリシン結晶とに固液分離し、得られたグリシン結晶についてIRスペクトルを測定したところ、70%がγ型に転移していることが確認された。さらに、1時間撹拌した後に同様の測定を行ったところ、100%γ型に転移が進行していることが確認された。得られたスラリーを、全量固液分離した後、グリシン結晶を水30重量部で洗浄してγ型グリシン320重量部を得た。
【0010】
実施例2
溶解槽に水1300重量部、グリシン700重量部を順次加え70℃としてグリシンを完全に溶解した。この溶液に水酸化ナトリウム35重量部を加えグリシン水溶液のpHを10とした。このグリシン水溶液にα型グリシン330重量部を加え均一に撹拌し、槽内の温度を70℃に保った。3時間の後にグリシン溶液とグリシン結晶を固液分離した後、グリシン結晶を水30重量部で洗浄して得られたグリシン結晶についてIRスペクトルを測定したところ、100 %γ型である事を確認した。
【0011】
実施例3
溶解槽に水2800重量部、グリシン700重量部を順次加え40℃としてグリシンを完全に溶解した。この溶液に水酸化ナトリウム70重量部を加えグリシン水溶液のpHを12とした。このグリシン水溶液にα型グリシン330重量部を加え均一に撹拌し、槽内の温度を40℃に保った。3時間の後にグリシン溶液とグリシン結晶を固液分離した後、グリシン結晶を水30重量部で洗浄して得られたグリシン結晶についてIRスペクトルを測定したところ、100 %γ型である事を確認した。
【0012】
実施例4
溶解槽に水2800重量部、グリシン700重量部、水酸化ナトリウム35重量部を順次加え40℃としてグリシンを完全に溶解し、グリシンン水溶液のpHを10とした。この溶液にα型グリシン330重量部を加え均一に撹拌し、槽内の温度を40℃に保った。該溶解槽に、α型グリシンを110重量部/ 時間で連続的に投入した。同時に溶解槽からグリシン溶液と結晶の混合物を1290重量部/ 時間で連続的に抜き出した。さらに、抜き出したグリシン溶液とグリシン結晶を連続的に固液分離した後、得られたグリシン結晶についてIRスペクトルを測定したところ100 %γ型である事を確認した。また、分離された濾液は連続的溶解槽に回収された。
【0013】
比較例
溶解槽に水1300重量部、グリシン700重量部を順次加え70℃としてグリシンを完全に溶解した。この時グリシン水溶液のpHは6 であった。このグリシン水溶液にα型グリシン330重量部を加え均一に撹拌し、槽内の温度を70℃に保った。8時間の後に槽内から一部スラリーを抜き出し、グリシン溶液とグリシン結晶とに固液分離し、得られたグリシン結晶についてIRスペクトルを測定したところ100 %α型であった。
【0014】
【発明の効果】
γ型グリシンの製造方法において、晶析工程で特にγ型グリシンを添加することなく、α型グリシンをγ型グリシンへ転移させることができ、工程の簡易化された工業的な製法を提供することができる。

Claims (1)

  1. γ型グリシンを製造する方法において、α型グリシンをスラリー状態のまま、pHを10 14としたグリシン水溶液中に保ち、結晶状態でγ型グリシンに転移させることを特徴とするγ型グリシンの製造方法。
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