JP3805607B2 - 粒状物用容器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、粒状菓子、錠剤等の粒状物を入れて、小出しするための粒状物用容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
粒状菓子等を入れて小出しするための容器としては、例えば、容器本体に設けた小出し用の取出し口を、スライド自在の開閉蓋によって開閉するようにしたものは従来から知られている。
また、矩形状のケースのコーナー部に回動式の開閉蓋を設け、指先で開閉操作を行なうようにした回動蓋付きケースも特開平9−323768号に記載されているように、従来より知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の容器では、開閉蓋の開閉は手動であり、内容物の取り出し後、開閉蓋を締め忘れて取出し口が開かれたままになることがあった。
これを防止するために、開閉蓋を閉鎖方向に付勢するためのスプリング等の復帰手段を別途設けることも提案されているが、開閉蓋と別体の復帰手段を採用すると構造が複雑になるとともに、製造コストも高くなるという問題点があった。
また、前記従来の容器は、一種類の粒状物しか収納できなかった。
【0004】
本発明は、上記の問題点を解決することを課題として、回動蓋を所定の方向に回動して開口を開き、種類の異なる内容物を取り出せるようにするとともに、内容物の取り出し後に、回動蓋が自動的に取出し口を閉鎖するようにした粒状物用容器を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記の課題を解決するため、粒状物用容器として、上方を開放端とし開口部とした容器本体と、容器本体の壁面上部に回動自在に取着され、開口部を閉鎖する回動蓋とからなる粒状物用容器であって、容器本体に、上端を係止部とした係止部材を架設し、回動蓋の内部に、前記係止部に係合する可撓性を有する舌片を配設し、回動蓋の開放時に、舌片と係合部との係合により回動蓋を閉蓋方向に付勢されるようにしたことを特徴とする構成を採用する。
【0006】
係止部材と舌片の実施態様として、係止部材が、容器内を縦方向に二分し、上端を係止部とした隔壁であり、回動蓋に配設された舌片が、係止部を挟む一対の舌片から構成されていることを特徴とする構成、係止部材が、容器本体の上部に架設された上端を係止部とした係止板で構成されていることを特徴とする構成を採用する。
【0007】
回動蓋の実施態様として、回動蓋が、容器本体に回動自在に取着される側壁と、開口部を閉鎖する円弧周壁とからなり、円弧周壁の上面に摘みが設けられ、その裏面に舌片を形成する舌片取付部が垂設されていることを特徴とする構成を採用する。
【0008】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の第1実施形態について、図面を参照して説明する。
図1において、Aは粒状物用容器で、容器本体Bと、該容器本体Bに取着された回動蓋Cとから構成されており、粒状物用容器A内には粒状菓子、薬品の錠剤等が収容される。
容器本体B、回動蓋Cは、いずれも合成樹脂で成形されており、とくに、容器本体Bは、透明な樹脂で成形してもよい。
【0009】
図2,3に示すように、容器本体Bは、上方を開放端として開口部とした断面矩形状の有底の筺体で、前後壁1と側壁2とからなり、前後壁1の上方は、半円形の張出し部3となっている。
張出し部3の中央には、V字状の切欠部4が形成されており、切欠部4の底には、軸受部5が張出し部3の円中心に位置するよう形成されている。
【0010】
容器本体Bの内部には、二種類の粒状物を分けて収容するための隔壁6が縦方向に前後壁1と一体に形成されており、隔壁6の上端部は係止部7となっており、回動蓋Cの回動を許容するために、前後壁1との間に隙間が形成されている。
【0011】
図2,4に示すように、回動蓋Cは、二面の円形の側壁10と容器本体Bの開放端を覆う円弧周壁11とを具えている。
円弧周壁11の上面中央には、摘み12が形成されており、摘み12の両側に内容物を示す表示13a,13bが付され、実施例では、オレンジ、グレープが収容されており「オレンジ」「グレープ」の表示が付されている。
【0012】
円弧周壁11の端部は、取出し口を形成するための厚肉部とした開口端14となっている。
摘み12は回動蓋Cの中心線上に位置しており、円弧周壁11は摘み12を中心に左右対称となっている。
【0013】
円弧周壁11の摘み12に対応する周壁下面には、端部に一対の可撓性の舌片15を形成した舌片取付部16が垂設されている。
各側壁10の中心には、先端に支持端部17を有する一対の回動軸18が外方に突出するよう形成されている。
【0014】
粒状物用容器Aの組立には、回動蓋Cを、その摘み12を中心線上の位置するように上から容器本体Bに嵌挿し、回動軸18を容器本体Bの切欠部4の底に形成された軸受部5に押し込む。
その際、回動蓋C内部の一対の舌片15が容器本体Bの隔壁6の係止部7を挟持するように位置合わせされる。
【0015】
次に、本実施形態粒状物用容器の使用態様と作用効果について説明する。
図2(a)では、粒状物用容器Aの回動蓋Cを中立状態にして容器から内容物が出ないように閉塞した状態を示している。
【0016】
次に、粒状物用容器A内に収容されたオレンジかグレープのうち一方を小出しする場合には、図5に示すように、取り出したいオレンジかグレープのどちらかの方向に回動蓋Cの摘み12を傾けることにより、回動蓋Cが回動して、側壁2上端と円弧周壁11の開口端14との間に取出し口19が形成され、いずれかの内容物を取出し口19から外部へ小出しすることができる。
その際、一方の舌片15は、隔壁6上端の係止部7によって、弾性限度内で湾曲変形される。
【0017】
所望量の内容物を出し終わった後は、摘み12から指をはなすと、回動蓋Cは、可撓性の舌片15の復元力によってもとの中立位置に復帰し、取出し口19は自動的に閉鎖される。
また、容器本体Bは、透明な樹脂で構成した場合には、外から容器に収容された内容物を確認することもできる。
【0018】
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
第1実施形態は、二種類の粒状物を収容して選択的に外部へ小出しするものを示したが、本実施形態は、隔壁を取り除いて1種類の粒状物を収容したものである。
【0019】
相違点のみについて説明すると、図6において、20は係止板で前後壁1間に架設されており、上部には、容器本体Bの前後壁1との間に回動蓋Cの側壁10が入る隙間を設けるようにして係止部21が形成されている。
粒状物容器Aの組立にあたって、回動蓋Cの容器本体Bへの装着は前実施形態と同様にして行われ、内容物の取り出しは回動蓋Cをいずれの方向に廻動させても取出し口19が形成され取り出すことができる。
【0020】
次に、第2実施形態において、図7に示すように、一方の開口端の下端を円周外にくさび状に突出させストッパー22とすると、回動蓋Cの回動は一方向のみとし、取出し口19を片側のみとすることができ、また、舌片15を片方のみとすることもできる。
【0021】
前記各実施形態では、回動蓋Cの側壁10を円形としたが、図8に示すように、回動軸18を下端部として、側壁10を半円近くにすることができ、容器本体Bの隔壁6上端の係止部7と前後壁1との間の間隙、あるいは係止部21と前後壁1との間の間隙は、設けなくてもよい。
【0022】
【発明の効果】
本発明は、上記のように構成されているから、次の効果を奏する。
回動蓋内部に可撓性舌片を設け、容器本体に取着した係止部材と係合させるようにしたので、取出し時に変形した舌片が回動蓋から手を離すと自動的に復元して取出し口を閉鎖することができる。
【0023】
また、容器内に隔壁を設け、取出し口を二つとしたため、容器内に二種類の粒状物を区分けして収納し、回動蓋をいずれか一方に廻動し取出し口を開くことによって、粒状物を別個の取出し口から取り出すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の粒状物用容器の概観を示す斜視図である。
【図2】粒状物用容器の組立説明図で、(a)は正面図、(b)は断面正面図、(c)は一部断面側面図である。
【図3】容器本体の説明図で、(a)は上面図、(b)は正面図である。
【図4】回動蓋の説明図で、(a)は一部断面正面図、(b)は上面図、(c)は底面図、(d)は側面図である。
【図5】内容物取り出し時の説明図である。
【図6】第2実施形態の粒状物用容器の断面正面図である。
【図7】回動止めを設けた実施例の説明図である。
【図8】回動蓋の変形実施例の一部断面説明図である。
【符号の説明】
A 粒状物用容器
B 容器本体
C 回動蓋
1 前後壁
2 側壁
3 張出し部
5 軸受部
6 隔壁
7 係止部
10 側壁
11 円弧周壁
12 摘み
13a,b 表示
14 開口端
15 舌片
16 舌片取付部
18 回動軸
19 取出し口
20 係止板
21 係止部
22 ストッパー
Claims (4)
- 上方を開放端とし開口部とした容器本体と、容器本体の壁面上部に回動自在に取着され、開口部を閉鎖する回動蓋とからなる粒状物用容器であって、
容器本体に、上端を係止部とした係止部材を架設し、
回動蓋の内部に、前記係止部に係合する可撓性を有する舌片を配設し、回動蓋の開放時に、舌片と係合部との係合により回動蓋を閉蓋方向に付勢されるようにしたことを特徴とする粒状物用容器。 - 係止部材が、容器内を縦方向に二分し、上端を係止部とした隔壁であり、
回動蓋に配設された舌片が、係止部を挟む一対の舌片から構成されていることを特徴とする請求項1記載の粒状物用容器。 - 係止部材が、容器本体の上部に架設された上端を係止部とした係止板で構成されていることを特徴とする請求項1記載の粒状物用容器。
- 回動蓋が、容器本体に回動自在に取着される側壁と、開口部を閉鎖する円弧周壁とからなり、
円弧周壁の上面に摘みが設けられ、その裏面に舌片を形成する舌片取付部が垂設されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載された粒状物用容器。
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JP2019059534A (ja) * | 2017-09-28 | 2019-04-18 | 大日本印刷株式会社 | 振出容器および振出容器用キャップ部材 |
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