JP3804031B2 - 移植機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、苗トレイから1株分の玉ネギなどの野菜苗を取出して圃場に植付ける移植機に関し、比較的植付条間隔の狭い野菜苗などに良好に用いる移植機に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
通常1つの苗載台に対しては1組の植付機構を備えて、1つの苗トレイより1条分の苗が取出されその植付けが行われているが、1つの苗載台しか有しない歩行形移植機にあっては、1行程の作業で1条分の植付けしか行われず、例えば1畝上に多条植えを行う場合その条数分に応じた行程の作業を行う必要がある。
そこで1行程の作業で2条分の植付けを行う場合には、2つの苗載台とそれぞれ苗載台に備える2組の植付機構を必要とし、苗載台の横送りも苗トレイの横一列のポット数分の距離を横送りする必要があり、苗載台の構成が複雑且つ大形化し、製造コストも高価となる不都合があった。
【0003】
【課題を解決するための手段】
したがって本発明は、苗載台の苗トレイから苗取出爪によって取出した苗を、苗植付爪に受継いで植付ける移植機において、1つの苗トレイの横幅内で複数の苗取出爪により同位相で苗を取出す苗取出機構を設けて、例えば1行程の作業中に1つの苗トレイより同時2条の植付を行ってこの移植作業の能率向上化を図ると共に、苗載台の横送り量を従来に比べ略半分以下の小さなものとして苗載装置の全巾を縮小させて、構成のコンパクト化と製造コストの低減化を図るものである。
【0004】
また、左右2つの苗取出爪を苗トレイ内側方向に対向させて、対称に配設すると共に、左右の苗取出爪の外側にこれら爪の駆動系を配備させて、これら左右苗取出爪の左右取付間隔を小とさせて、苗取出爪に駆動力を良好に伝達させるものである。
また、爪駆動力を伝達する1つの伝動ケースに左右2つの苗植付爪を設けて、1つの伝動ケースと1つの植付爪との組合せによる爪駆動構成に比べ、伝動ケースを削減させて構造のコンパクト化と製造コストの低減化を有効に図るものである。
【0005】
さらに、穴数の相違する苗トレイ(22a)(22b)に対応させ、左右の苗取出爪(23)(23)の横方向の取付位置を調節して、隣接する2つの苗取出爪(23)(23)の中心間の距離(K)を調整可能としたものである。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施例を図面に基づいて詳述する。
図1は移植部の平面説明図、図2は移植機の全体側面図、図3は同全体平面図、図4は同全体背面図である。
図中(1)はエンジン(2)を搭載する移動機体、(3)は前後スライドフレーム(4)(5)に機体(1)を左右スライド自在に支持する固定フレーム、(6)はスライドアーム(7)を介して機体(1)をスライド動作させる油圧式スライドシリンダ、(8)はミッションケース(9)からの駆動横軸(10)に左右伝動ケース(11)を介し上下揺動自在に支持する左右の後車輪、(12)は前記固定フレーム(3)の前端側にアクスルフレーム(13)を介し上下揺動自在に支持する左右の前車輪、(14)は固定フレーム(3)後端側のスイング軸(15)を介し前後車輪(12)(8)を上下揺動させる油圧式スイングシリンダ、(16)は機体(1)の後方にシャーシフレーム(17)を介し装設する苗取出機構である苗供給装置、(18)は左右の後車輪(8)間でミッションケース(9)に植付伝動ケース(19)を介して装設する苗植付機構である苗植付装置、(20a)(20b)は畝面(M)を鎮圧する左右1対の大径及び小径の鎮圧ローラであり、前記苗供給装置(16)の左右往復移動する苗載台(21)上の苗トレイ(22)より1株分のポット苗(N)を箸形苗取出爪(23)でもって取出し、この取出されたポット苗(N)を前記苗植付装置(18)のマルチカッタ(24)と連動して上下動するホッパ形苗植付爪(25)に放出供給して、操向ハンドル(26)操作による機体(1)の走行中畝面(M)に一定間隔毎のポット苗(N)の植付けつまり移植を行うように構成すると共に、機体(1)の左右スライド調節によって植付条位置の変更などを行うように構成している。
【0007】
また、(27)は前記スイングシリンダ(14)を動作させて機体(1)を昇降操作する昇降レバー、(28)は植付クラッチの入切を行う植付クラッチレバー、(29)は走行速度を変速する主変速レバー、(30)は機体(1)を左右方向に位置調節するスライド調節レバー、(31)は左右後車輪(8)の駆動を停止させて機体(1)を旋回操作する左右サイドクラッチレバーである。
【0008】
図4乃至図10に示す如く、前記苗取出爪(23)及び苗植付爪(25)は、1つの苗載台(21)の苗トレイ(22)に対し一定の間隔を有して左右に各2つ並設させ、同位相駆動して1つの苗トレイ(22)から2条分の苗取りを行うと共に、同時2条の植付けを行うもので、前記シャーシフレーム(17)側に連結する左右ケースブラケット(32)(32)に、ロータリ入力軸(33)・ロータリケース(34)・クランクアーム(35)・取出アーム(36)をそれぞれ介し、2つの苗取出爪(23)(23)を左右対称に配設させ、ミッションケース(9)に入力軸(37)を連動連結する植付クラッチケース(38)の出力軸(39)(40)端に、左右のロータリ入力軸(33)(33)を駆動系であるチェン(41)を介しそれぞれ連結させ、植付クラッチケース(38)の植付クラッチ(38a)の入時に左右2つの苗取出爪(23)(23)を同位相で駆動して、1つの苗トレイ(22)より2条分のポット苗(N)の同時取出しを行って、取出し後植付爪(25)との受継ぎ位置まで下向きに移動させるように構成している。
【0009】
また、前記苗植付爪(25)は、ミッションケース(9)に入力軸(42)を連動連結する単一の植付伝動ケース(19)の出力軸(43)両端に、ロータリケース(44)・クランクアーム(45)・植付アーム(46)を、それぞれ介して左右の苗植付爪(25)を左右対称に取付けるものである。前記出力軸(43)回りにロータリケース(44)を回転させ、クランクアーム(45)を介して昇降ガイドレール(47)に沿って植付アーム(46)を前後揺動させ乍ら昇降させ、植付爪(25)を楕円形状の植付け軌跡で上下運動させると共に、開閉自在に分割された半円錐形状の2つの爪体(25a)(25b)によって植付爪(25)を形成している。ロータリケース(44)の1回転中において植付爪(25)が上昇したとき、前記取出爪(23)から苗(N)を受取り、植付爪(25)が下降したときクランクアーム(45)のカム(48)と植付アーム(46)のロッド(49)とのカム作用によって、各爪体(25a)(25b)を前後に開動させて畝面(M)に開孔を形成させ、各爪体(25a)(25b)内部の苗(N)を畝面(M)の開孔に落下させるように構成している。
【0010】
さらに前記苗載台(21)は、シャーシフレーム(17)に固設する左右サイドフレーム(49)間のガイドレール(50)と、横送り駆動軸(51)に左右往復動自在に支持させる。それと共に、苗載台(21)に縦送り駆動軸(52)を介し支持する駆動スプロケット(53)と、遊転軸(54)を介し支持する遊転スプロケット(55)間に張架する縦送りチェン(56)の所定間隔毎の縦送りピン(57)を苗トレイ(22)のポット底部間に掛合させて、苗載台(21)が左右移動終端に到達したとき縦送り軸(58)の縦送りカム(59)を介して苗トレイ(22)を1ピッチ分縦送りするように構成している。
【0011】
また、図11に示す如く、前記苗載台(21)の苗(27)を取出爪(23)が取出すときに下から押上げる押出ピン(60)を苗載台(21)に設け、縦送り軸(58)の押出カム(61)によってピン(60)を押上げ動作させる。
それと共に、前記苗載台(21)に縦送り変速ケース(62)を設け、変速レバー(63)によって切換える低速ギヤ(64)及び高速ギヤ(65)を前記ケース(62)に内設させると共に、縦送り軸(58)の一対の縦送りカム(59)(59)によって前記ギヤ(64)または(65)を駆動し、苗載台(21)が左右往復動端部に移動したとき、カム(59)及びギヤ(64)または(65)を介して駆動軸(52)を回転させ、縦送りチェン(56)を作動させて1株(横一列)分だけ苗トレイ(15)を縦送り動作させるように構成している。
【0012】
また、前記ミッションケース(9)からの駆動力を入力軸(66)に伝える苗載台駆動ケース(67)を備え、前記縦送り軸(58)に1対の減速ギヤ(68)を介し入力軸(66)を連動連結させる。
それと共に、横送り出力軸(69)に1対の間欠ギヤ(70)を介し入力軸(66)を連動連結させ、交換自在な1対2組の低速ギヤ(71)及び高速ギヤ(72)でもって横送り出力軸(69)と横送り駆動軸(51)とを横送り量切換自在に連結させるように構成している。
【0013】
そして、図12、図13に示す如く、前記横送り駆動軸(51)に横送りネジ溝(51a)に摺動子(73)を嵌合させる苗載台(21)の摺動体(74)の送り量を、前記高速ギヤ(72)及び低速ギヤ(71)の切換でもって大或いは小とさせて、爪(23)の苗取りタイミングに各横送り軌跡(C1)(C2)上の苗取り位置(a)を合せて、200穴(10×20)或いは288穴(12×24)のトレイ(22a)(22b)に対応させたピッチ(A)或いはピッチ(B)の横送りを行うように構成している。
なお(b)は前記縦送りカム(59)によるトレイ(22a)(22b)の縦送りタイミング位置を表したものである。
【0014】
図14、図15に示す如く、200穴或いは288穴などトレイ(22a)(22b)の種類に対応させ苗取出爪(23)の横方向の取付位置を調節して、隣接する2つの爪(23)(23)の中心間の距離(K)の調整を可能とさせるもので、前記ロータリケース(34)の出力軸(75)に締付ボルト(76)及び沈みキー(77)を介してクランクアーム(35)の基端を左右位置調節に取付けている。
また、2種類のトレイ(22a)(22b)の略中央部のポット穴(22c)上端に、両端2つの下面突出部(78a)を上方より嵌合させる2種類の爪セットゲージ(78)を設けるもので、2つの爪(23)(23)で取出されるトレイ(22a)(22b)のポット穴(22c)に対応する外形状と距離(K)を2つ突出部(78a)は有するように形成している。該突出部(78a)に対応するゲージ(78)の表面に、苗取出爪(23)の巾寸法(W)を表示する表示部(78b)を形成し、調整操作時にはトレイ(22a)(22b)に嵌合させるゲージ(78)の表示部(78b)の巾寸法(W)に合せて爪(23)と一体にクランクアーム(35)の取付位置を調節して、苗取り精度の向上を図るように構成している。
【0015】
而して、図16に示す如く、移植作業においては、1行程の植付作業で同時2条の植付けを行い、この植付け作業終了後機体を旋回させ2行程目の同時2条の植付けを行うことによって1畝面(M)上に4条分の苗の植付けが行われ、さらに機体(1)をスライドさせ既植の左右の各2条間に植付けを行うことによって1畝面(M)上に6条或いは8条など多条の植付けも可能とさせることができる。
また、1行程の植付作業時に機体(1)の最大スライド量(L0)の範囲で右側に調節することによって、左後輪(8)の中心から最右条の苗(N)間の距離をL1からL2(L2=L1+L0)の範囲で調節できる。さらに同時2条の植付けによって苗載台(21)の横送り量を小(200穴で横一列のポット数が10の場合5ポット分を横送り、288穴で横一列のポット数が12の場合6ポット分を横送り)とさせて苗供給装置(16)の全巾を縮小させることができる。
それと共に、植付けた苗(N)の条間(L3)を常に一定に揃えることができ、また広巾畝においても機体(1)を最左側位置とすることによって、左後輪(8)後方の値間の作業者位置より容易にハンドル(26)操作を可能とさせることができて、このハンドル(26)操作性を向上させることができる。
【0016】
またさらに、機体(1)の略中心に対し植付爪(23)や鎮圧ローラ(20a)(20b)など植付装置(18)の中心を合せるように構成することにより、植付爪(23)の畝面(M)から受ける外力と鎮圧ローラ(20a)(20b)からのピッチング外力などを左右略均等に受けることを可能とさせて、機体の安定性を向上させることができるものである。
【0017】
ところで、図5、図6、図14に示す如く、前記クランクアーム(35)先端のカム軸(79)に、左右1対の苗取出爪(23)の先端部の開閉を行う爪開閉カム(80)を一体的に取付けると共に、前記苗取出アーム(36)の中間部を揺動自在にカム軸(79)に取付けるものである。前記開閉カム(80)は両側面に爪開閉用の突起させた平坦状の閉カム面と、陥没させた開カム面を有すると共に、苗取出爪(23)の先端側外側に先端輪状部(81a)を遊嵌させる線状の苗押出部材(81)を摺動作するための円周カム面(80a)をカム(80)の外周面に有している。
【0018】
また、前記苗取出アーム(36)は、一端側にL形状の左右揺動支点軸(82)及び揺動板(83)を介して前記苗取出爪(23)を一体支持させ、後端側のガイド体(84)を前記ブラケット(32)に一体的に固定するアームガイド板(85)のガイド溝(86)に係合させ、前記ロータリ入力軸(33)を中心とする出力軸(75)の公転時、前記苗取出アーム(36)の後端側をガイド溝(86)に沿って移動させて、トレイ(22)上方の苗取出位置と苗植付爪(25)上方の苗放出位置間で取出爪(23)を往復揺動させるように構成している。
【0019】
前記苗取出爪(23)の中心と苗植付爪(25)の中心とは左右方向に寸法(E)オフセットしていて、左右苗取出爪(23)(23)の中心間の距離(K)より、左右苗植付爪(25)(25)の中心間の距離(F)を大(F>K)に形成し、これら苗取出爪(23)と苗植付爪(25)との間にカップ形苗中継ガイド(87)を介設させ、苗取出爪(25)より放出された苗(N)を中継ガイド(87)を介し苗植付爪(25)に投入するように構成している。
【0020】
図17、図18に示す如く、前記シャーシフレーム(17)は、操向ハンドル(26)を後端に連結する左右のシャーシパイプ(88a)(88b)と、左シャーシパイプ(88a)に基端を固設して該パイプ(88a)の前端左外側に配設する平面視匚形状の左サイドパイプ(89)と、左シャーシパイプ(88a)と左サイドパイプ(89)に基端を固設する平面視匚形の左サイドフレーム(90a)と、右シャーシパイプ(88b)に基端を固設して該パイプ(88b)の中間右外側に配設するコ形の右サイドフレーム(90b)とを有している。左右のシャーシパイプ(88a)(88b)は本機の機体(1)の中心に対し左右略均等に振分けると共に、パイプ(88a)(88b)前端をフレーム座(91)を介し機体(1)に連結させ、左シャーシパイプ(88a)を左右の苗植付爪(25)(25)間を通す位置に設けて、幅狭のハンドル(26)を形成するように構成している。
【0021】
また、左サイドパイプ(89)と左サイドフレーム(90a)間、及び右シャーシパイプ(88b)と右サイドフレーム(90b)間に左右サイドブラケット(92a)(92b)を立設固定させ、左右の前記ケースブラケット(32)(32)を左右サイドブラケット(92a)(92b)の内側に固設して、苗取出爪(23)のロータリケース(34)などを回転自在にケースブラケット(32)(32)に支持する。
それと共に、ケースブラケット(32)(32)を左サイドパイプ(89)と左サイドフレーム(90a)、及び右サイドフレーム(90b)それぞれの補強部材として、苗取出爪(23)や苗植付爪(25)の関連寸法の精度向上を図るように構成している。
そして、左側の植付爪(25)を左シャーシパイプ(88a)と左サイドパイプ(89)とで、また右側の植付爪(25)を左右シャーシパイプ(88a)(88b)とで囲む状態に配置させて左右の植付爪(25)(25)の外部からの安全保護を図るように構成している。
【0022】
図7、図8に示す如く、左右の苗取出爪(23)(23)は相互の爪(23)(23)側を内側に対向させて対称に配備させ、左右サイドブラケット(92a)(92b)より外側に突出させるロータリ入力軸(33)(33)の左右スプロケット(93)(93)を、左右ケースブラケット(32)(32)より外側の左右チェン(41)(41)を介し左右出力軸(40)(39)のスプロケット(94)(94)に連結させて、植付条間の狭い条件に苗取出爪(23)(23)を対応させるように構成している。
【0023】
また前記出力軸(39)の入力ギヤ(95)と出力軸(39)間に介設する植付クラッチ(38a)は、安全クラッチも兼用させ、植付クラッチ(38a)の下流側で分岐して左右苗取出爪(23)(23)の駆動力を確保して、植付クラッチ(38a)の入切や安全クラッチの作動が行われても左右苗取出爪(23)(23)の間にタイミングの狂いが生じるのを防止している。
さらに、苗取出爪(23)(23)の取付関連部品となる左右ケースブラケット(32)(32)や出力軸(40)の軸受(96)などは、全てシャーシフレーム(88a)(88b)側に固定して、苗取出爪(32)関連部品の分解及び組立での作業性を向上させると共に、取付精度を高めて苗取精度を向上させるように構成している。
【0024】
図17、図19、図20に示す如く、前記ミッションケース(9)にフローティング支点となる前記入力軸(42)及び植付伝動ケース(19)などを介し平面視U字形の植付ガードフレーム(98)の前端を揺動自在に支持させる。
それと共に、前記ガードフレーム(98)に支軸(99)を介してゲージフレーム(100)前端を揺動自在に連結させ、ゲージフレーム(100)後端に鎮圧ローラ(20a)(20b)を軸支させ、またレバーガイド(101)を介して位置調節自在に植深レバー(102)をガードフレーム(98)後端に取付け、ピンの差し換えにより連結長さを3段に切換自在な門形の連結金具(103)を介して前記レバー(102)をゲージフレーム(100)に連結させ、レバー(102)操作により植付爪(25)に対する鎮圧ローラ(20a)(20b)の支持高さを変更し、植付爪(25)の苗移植深さを変化させるように構成している。
【0025】
また、ガードフレーム(98)にレバーガイド(101)を固定させるブラケット(104)にレバー上下支点(105)を設け、該支点(105)のブラケット(106)にレバー左右支点(107)を介して植深レバー(102)を取付け、該レバー(102)を上下及び左右に揺動自在に支持させる。
それと共に、前記レバー上下支点(105)のアーム(108)にピン(109)を介して連結金具(103)を連結させるもので、フローティング支点軸(97)を中心に植付部及び鎮圧ローラ(20a)(20b)が一体的に上下に揺動し、前記ローラ(20a)(20b)が畝面(M)に接地し乍ら移動するように構成している。
さらに、前記ブラケット(104)をU形リンク(110)・揺動アーム(111)を介して固定アーム(112)の揺動軸(113)に連結させ、揺動軸(113)に作用させる鎮圧設定バネ(114)力の調節でもって、畝面(M)に接するローラ(20a)(20b)の鎮圧力を適宜調整するように構成している。
【0026】
前記ゲージフレーム(100)は中央1つのフレーム(100a)と、左右両側の2つのフレーム(100b)(100c)とを備え、中央フレーム(100a)に固設するブラケット(115)に、アーム(116)を介して横連結パイプ(117)の略中央を固定させる。
それと共に、該パイプ(117)の左右両端にアーム(118)を介して左右フレーム(100b)(100c)を連結させ、各フレーム(100a)(100b)(100c)の前端をガードフレーム(98)側に各支軸(99)を介し揺動自在に支持させている。
そして、前記中央フレーム(100a)のブラケット(115)に固設するローラ取付フレーム(119)の後端両側に左右の小径ローラ(20b)(20b)を対称状に回転自在に支持すると共に、左右フレーム(100b)(100c)の後端外側に大径ローラ(20a)(20a)を対称状に回転自在に支持させるものである。
各ローラ(20a)(20b)は一端を大径他端を小径の頭を切った円錐形を有し、畝面(M)にローラ(20a)(20b)の外周傾斜面を接地させる如く、大径及び小径ローラ(20a)(20b)の各1つを1組としてフレーム(100b)(119)・(100c)(119)にV形に支持させ、1箇所の植深レバー(102)で良好な植深調節を可能とする。
それと共に、左右最外側の大径ローラ(20a)(20a)でピッチング機能良好に植付部を支持し、中央の小径ローラ(20b)(20b)で均一な覆土を助長するように構成している。
【0027】
また、左右2つの苗植付爪(25)(25)は前記入力軸(42)を共通のフローティング支点として一体に昇降して、1つの昇降センサの設置によってこれら2つの爪(25)(25)の支持高さ位置の検出を可能とさせる。
それと共に、苗取出爪(23)の1回の苗取出動作に同期させて入力軸(42)を1回転させる1回転クラッチ(120)を入力軸(42)に備えて、2つの苗植付爪(25)(25)の左右同一の上部苗受継位置での停止も可能とさせ、また前記出力軸(43)に補える共通の安全クラッチ(121)によって、該クラッチ(121)の作動時2つの苗植付爪(25)(25)の同時停止も可能とさせて、これら最小数の部品によって左右2つの苗植付爪(25)(25)の機能の安定保持を良好に図る。
それと共に、2つの苗植付爪を同期させての植付や停止動作を可能とさせて、この機能向上を図るものである。
【0028】
【発明の効果】
以上実施例から明らかなように、次のような効果を発揮するものである。
本発明は、苗載台(21)の苗トレイ(22)から苗取出爪(23)によって取出した苗を苗植付爪(25)に受継いで植付ける移植機において、1つの苗トレイ(22)の横幅内で複数の苗取出爪(23)により同位相で苗を取出す苗取出機構(16)を設けたものであるから、例えば1行程の作業中に1つの苗トレイ(22)より同時2条の植付を行ってこの移植作業の能率向上化を図ることができると共に、苗載台(21)の横送り量を従来に比べ略半分以下の小さなものとして苗載装置の全巾を縮小させて、構成のコンパクト化と製造コストの低減化を図ることができるものである。
【0029】
更に、爪駆動力を伝達する1つの植付伝動ケース(19)に左右2つの苗植付爪(25)を設けるものであるから、1つの植付伝動ケース(19)と1つの植付爪(25)との組合せによる爪駆動構成に比べ、植付伝動ケース(19)を削減させて、構造のコンパクト化と製造コストの低減化を有効に図ることができると共に、2つの苗植付爪を同期させての植付や停止動作を可能とさせて、この機能向上を図ることができる。
また、左右2つの苗取出爪(23)を苗トレイ(22)の左右方向の中心方向に対向させて、対称に配設すると共に、左右の苗取出爪(23)の外側にこれら爪(23)の駆動系(41)を配備させたものであるから、これら左右苗取出爪(23)の左右取付間隔を小とさせて、苗取出爪(23)に駆動力を良好に伝達させることができるものである。
【0030】
更に、左右の苗取出爪(23)(23)の横方向の取付位置を調節して、隣接する2つの苗取出爪(23)(23)の中心間の距離(K)を調整可能としたので、200穴或いは288穴など、穴数の相違する苗トレイ(22a)(22b)に対応させることが可能となったものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 移植部の平面説明図である。
【図2】 移植機の全体側面図である。
【図3】 移植機の全体平面図である。
【図4】 移植機の全体背面図である。
【図5】 移植部の側面説明図である。
【図6】 苗受継部の説明図である。
【図7】 苗取出爪部の駆動説明図である。
【図8】 苗取出爪部の平面説明図である。
【図9】 苗植付爪部の駆動説明図である。
【図10】 苗植付爪部の平面説明図である。
【図11】 苗載台の駆動説明図である。
【図12】 横送りの説明図である。
【図13】 トレイと横送り位置の関係を示す説明図である。
【図14】 苗取出爪の取付位置の調節説明図である。
【図15】 爪セットゲージの説明図である。
【図16】 苗植付状態を示す説明図である。
【図17】 機体のフレーム構成を示す側面説明図である。
【図18】 シャーシフレーム部の平面説明図である。
【図19】 鎮圧ロール部の背面説明図である。
【図20】 鎮圧ロール部の側面説明図である。
【符号の説明】
(11)伝動ケース
(19)植付伝動ケース
(16)苗供給装置(苗取出機構)
(21)苗載台
(22)苗トレイ
(23)苗取出爪
(25)苗植付爪
(41)チェン(駆動系)
Claims (1)
- 苗載台(21)上の苗トレイ(22)から苗取出爪(23)によって取出した苗を苗植付爪(25)に受継いで植付ける移植機において、
爪駆動力を伝達する1つの植付伝動ケース(19)に、左右2つの苗取出爪(23)(23)を設け、1つの苗トレイ(22)の横幅内で、左右2つの苗取出爪(23)(23)により同位相で苗を取出す苗取出機構(16)を構成し、
該左右2つの苗取出爪(23)(23)を、苗トレイ(22)の左右方向における中心方向に対向させて、対称に配設すると共に、該左右の苗取出爪(23)(23)の外側にこれら爪の駆動系を配備させ、
穴数の相違する苗トレイ(22a)(22b)に対応させ、左右の苗取出爪(23)(23)の横方向の取付位置を調節して、隣接する2つの苗取出爪(23)(23)の中心間の距離(K)を調整可能としたことを特徴とする移植機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28599397A JP3804031B2 (ja) | 1997-10-01 | 1997-10-01 | 移植機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP28599397A JP3804031B2 (ja) | 1997-10-01 | 1997-10-01 | 移植機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH11103619A JPH11103619A (ja) | 1999-04-20 |
JP3804031B2 true JP3804031B2 (ja) | 2006-08-02 |
Family
ID=17698629
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP28599397A Expired - Fee Related JP3804031B2 (ja) | 1997-10-01 | 1997-10-01 | 移植機 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP3804031B2 (ja) |
-
1997
- 1997-10-01 JP JP28599397A patent/JP3804031B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH11103619A (ja) | 1999-04-20 |
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