JP3803188B2 - 機械高測定機能付測量機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はトータルステーション等の測量機に関し、より詳しくは機械高を測定する機能を備えた測量機に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年電子技術の発展に伴い、光波を光軸方向に発し、対象物によって反射され戻ってきた光波を受光して対象物までの距離を測定する、光波測距を行なうことができる装置が開発されている。光波測距は、測量機内の既知点を原点とし、この原点を地上測点の鉛直線上に設置して行なわれる。測距データから地上測点の地点高度を算出するには、原点と地上測点との鉛直距離、すなわち機械高が必要である。従来機械高の測定は、測量機本体の側面に係止金具を取り付け、巻尺の一端を係止金具に引掛け、他端を地面まで延ばして巻尺の目盛りを読み取ることにより行なわれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、このように測量機本体の側面に巻尺を引掛けて測定する場合、巻尺が取り付けられた位置と地上測点とが水平方向に離れているので、機械高の測定結果に誤差が生じやすい。また巻尺による測定の精度は低いため、機械高を高精度に検出することは困難であり、したがって光波測距装置を用いて高精度の測距を行なったとしても、測距結果の精度は粗くなる。
【0004】
本発明は、機械高を高精度に、しかも容易に得ることができる機械高測定機能付測量機を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明による機械高測定機能付測量機は、測量機本体と、この測量機本体に支持され、水平軸の周りに回動自在な望遠鏡と、望遠鏡を介して測距用光波を出射する光波出射手段と、測距用光波を測量機本体の鉛直軸方向に位置する目標点へ向って導く光路手段と、目標点に導かれた測距用光波を利用して、所定の点から目標点までの距離を測定する測距手段とを備えたことを特徴としている。
【0006】
好ましくは測量機本体は、測量機中心を通り、かつ水平軸を通る鉛直軸の周りに回転自在であり、測距手段は、測量機中心から目標点までの距離を測定する。光路手段は例えば、鉛直軸方向に延び、測距用光波が通るための光路穴を有する。光路穴の上下に形成された開口部にそれぞれ透明部材が設けられてもよい。測距手段は例えば、目標点からの反射光を検出することにより距離を測定する。
【0007】
目標点に、光波出射手段からの出射光を反射し、測距手段に導く反射部材が設けられてもよい。反射部材は例えばコーナーキューブプリズムである。反射部材が設けられた場合、反射部材が設けられた位置に関する情報と、測距手段により測定された距離とに基いて、測量機の機械高が求められることが好ましい。この構成では例えば、反射部材が設けられた高さ位置と測定手段により測定された距離とが加算されて、機械高が求められる。またこの場合、機械高を計算するマイクロコンピュータと、機械高の数値を表示する表示部とが設けられてもよい。機械高は、例えば測量のデータとして用いられる。
【0008】
好ましくは測量機本体に設けられた取手に反射部材が設けられ、望遠鏡が鉛直下方に向けられている状態において、反射部材を介して望遠鏡が視準できる。
【0009】
機械高測定機能付測量機には、望遠鏡の水平軸周りの角度を測定するための高度分度が設けられることが好ましい。また、測距用光波の光波径を変更する光学部材が設けられてもよい。測量機本体の表面による測距用光波の反射を防止する反射防止アダプタが設けられてもよい。測量機本体に反射防止処理が施されてもよい。倍率を変える光学部材が反射ミラーの望遠鏡と反対側の光路上に設けられてもよい。
【0010】
機械高測定機能付測量機には、可視光を反射させ、測距用光波を透過させる光学部材を有する求心望遠鏡が設けられてもよい。また、望遠鏡が鉛直軸に略一致したか否かを判定するための位置合わせ機構が設けられてもよい。この位置合わせ機構は例えば、望遠鏡に設けられた第1のマークと、測量機本体に設けられた第2のマークとを有する。あるいは位置合わせ機構は、望遠鏡に設けられた回転軸に形成された窪みと、測量機本体に設けられ、窪みに係合可能なボールとを有する。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明による機械高測定機能付測量機の実施形態について添付図面を参照して説明する。なお、各実施形態において同一部材もしくは対応する部材には同一符号を付す。
【0012】
図1〜図4は第1実施形態の構成を示し、測量機としてのトータルステーションを示している。図1と図2はトータルステーションのそれぞれ側面図と正面図である。図3は、望遠鏡を図1、図2の状態から水平軸周りに90度回転させるとともに、望遠鏡の内部の構造を模式的に示したトータルステーションの正面図である。図4は図3と同じ状態を示し、取手と支持部を図2のIV−IV線に沿って破断して示す図である。
【0013】
トータルステーション20には三脚(図示せず)に連結される台座21が設けられる。台座21には、トータルステーション20と三脚とを固定するための固定板21bと、この固定板21bに支持された3つの水平調整部材21aとが設けられる。固定板21bの中央には、三脚への連結に用いられる固定ネジを螺合するためのネジ穴40が形成される。水平調整部材21aをそれぞれ軸周りに回転させることにより、トータルステーション20の三脚に対する上下移動が可能であり、トータルステーション20を水平に調整することができる。
【0014】
台座21の上方には、トータルステーション20の中心を通る鉛直軸Jの周りに回動可能な測量機本体23が設けられる。測量機本体23は調整ネジ25を操作することによって鉛直軸Jの周りに回動する。測量機本体23の下部には、トータルステーション20に関する種々の情報、あるいは測量結果を表示するための表示部24が設けられる。測量機本体23の内部には、トータルステーション20に設けられた各装置を制御し、また種々の演算を行なうマイクロコンピュータ11が設けられる。また測量機本体23には、中央上面23aから鉛直下方向に向って貫通する光路穴42が形成され、光路穴42はネジ穴40に臨んでいる。
【0015】
測量機本体23には望遠鏡収容空間28が形成され、望遠鏡収容空間28には望遠鏡ユニット26が設けられる。望遠鏡ユニット26は、測量機本体23によって水平軸Sの周り(矢印A方向)に回動自在に支持される。望遠鏡ユニット26の略中央には望遠鏡22が設けられ、望遠鏡22は望遠鏡ユニット26と一体的に水平軸Sの周りに回動する。測量機本体23の上方には、望遠鏡収容空間28を跨ぐようにして取手27が設けられる。
【0016】
トータルステーション20を求心するとき、あるいは機械高を測定するとき、図3、4に示すように、望遠鏡22は図1の状態から水平軸Sの周りに90度回転させられる。すなわちトータルステーション20は求心作業等において、望遠鏡22の光軸が鉛直Jに一致した状態で使用される。
【0017】
望遠鏡22には、接眼レンズ30、焦点板32、ポロプリズム34、中間レンズ36および対物レンズ38が設けられる。中間レンズ36と対物レンズ38の間には赤外線のみを反射させるダイクロイックミラー31が配設され、ダイクロイックミラー31の側方にはプリズム35、発光素子37および受光素子39が設けられる。
【0018】
発光素子37は赤外線(測距用光波)を出射し、赤外線はダイクロイックミラー31において反射され、対物レンズ38から出射される。この赤外線は例えば測量鋲において反射し、対物レンズ38を介してダイクロイックミラー31に導かれる。そして赤外線はダイクロイックミラー31において反射され、プリズム35を介して受光素子39に導かれる。
【0019】
焦点板32には、望遠鏡22が対向する物体の像が中間レンズ36と対物レンズ38によって結像される。焦点板32には、図5に示されるように、その中心を識別するための十字マーク33が形成される。一方、取手27の中央には反射部材すなわち反射ミラー29が設けられ、反射ミラー29は、望遠鏡22が鉛直軸Jに一致するように下向きに回動された状態において接眼レンズ30に対向する。
【0020】
したがって、例えば望遠鏡22を鉛直軸Jに一致するように下向きに回動した状態において、焦点板32には、測量機本体23の直下に位置する測量鋲等の像がネジ穴40および光路穴42を介して結像される。この焦点板32上の像は、反射ミラー29および接眼レンズ30を介して視認され、望遠鏡22の視準をとることができる。なお図3、図4において視準方向は鉛直軸Jに一致する。
【0021】
接眼レンズ30は望遠鏡22に対して着脱可能であり、接眼レンズ30を交換することにより望遠鏡22の倍率を変更することができる。
【0022】
図6はトータルステーション20を三脚12に取り付けて求心作業を行なうときの状態を示し、トータルステーション20および三脚12の一部を破断して示す正面図である。求心作業において、三脚12は例えば測量鋲のほぼ真上に配置され、その上にトータルステーション20が載置される。固定ネジ18が三脚12の頸部16の下方から挿入され、固定板21bに形成されたネジ穴40に螺着されて軽く締められる。固定ネジ18の中央には、軸方向に貫通する光路穴44が形成され、光路穴44は測量機本体23の光路穴42に対向する。
【0023】
この状態において、望遠鏡22が水平軸Sの周りに回動され、その光軸が鉛直軸Jに一致せしめられる。この作業は高度分度(図示せず)の目盛を見ながら行なわれる。高度分度は通常、トータルステーション、測距儀等の測量機において、望遠鏡の水平、高度方向の回転角度を検出するために設けられ、例えば光学式のロータリーエンコーダーによって構成される。
【0024】
次に取手27内の反射ミラー29を介して、矢印B方向(図4参照)から望遠鏡22内を視認しながら、接眼レンズ30と中間レンズ36の光軸上の位置が調節され、測量鋲の上面に形成されたマークによって定義される基点P(目標物)にピントが合わせられる。この合焦動作の後、固定ネジ18が緩められる。そしてトータルステーション20が頸部16の表面に沿って平行移動せしめられ、図7に示されるように、焦点板32の十字マーク33と基点Pとが合致する状態で固定ネジ18が締められてトータルステーション20の求心が行なわれる。
【0025】
図8は、機械高を測定する状態におけるトータルステーション20を、三脚12およびプリズムユニット50とともに示す図であり、この図においてプリズムユニット50は基点P上に載置されている。図9はプリズムユニット50の平面図である。図10は、プリズムユニット50の一部を破断して示す正面図である。
【0026】
プリズムユニット50は円板形の整準台52を有する。整準台52は底面から突出して設けられた3つのピン、すなわち整準台52に垂直に固定された基点ピン54と、整準台52を貫通して螺合する2つの整準ピン55、56とを有し、これらのピン54、55、56は整準台52の周縁部に、略等間隔に設けられる。整準台52は、ピン54、55、56を介して地表面等に載置される。
【0027】
基点ピン54の上端にはプリズムカバー62が設けられ、プリズムカバー62の中には、コーナーキューブプリズム(反射部材)60が固定される。基点ピン54の尖端部54aは地表面の基点Pに合わせて設置される。この尖端部54aとコーナーキューブプリズム60のプリズム面60b内の任意設定位置Qまでの長さをプリズム高さL2とし、また基点ピン54の中心軸を基点軸Tとする。なお、任意設定位置Qはプリズム定数によって定まる位置である。2つの整準ピン55、56は、整準台52と螺合するネジ部55b、56bを備える。したがって整準ピン55、56を軸周りに回転させることにより、基点軸Tが鉛直方向となるように整準台52の水平状態を調整することができる。
【0028】
整準台52の上面の略中央には、整準台52の水平状態を判断するための気泡管53が設けられる。気泡管53は、目視のために上面に気泡53aと目盛り53bが設けられ、また気泡管53の基準面が基点軸Tと直交するように設けられる。
【0029】
コーナーキューブプリズム60は3面直交型の反射鏡であり、ガラスの立方体の角の部分を切り落とし、その切り落とし面に垂直で立方体の角を通る軸を中心軸とする円筒状に側面を削り落として成形される。すなわちコーナーキューブプリズム60は、互いに直交し、プリズムカバー62の内周面に当接する3つの反射面60aと、プリズムカバー62の開口面に一致する1つのプリズム面60bとを有する。図9に示されるように正面から見ると、プリズム面60bにおいて、隣り合う2つの反射面の稜線3本(図中、太線64で示す)と、この稜線の像3本(図中、細線66で示す)とが、交差しているように映って見える。基点軸Tは、6本の稜線の交点を通る。
【0030】
次に機械高の測定について説明する。機械高の測定は、上述した求心作業の後、プリズムユニット50をトータルステーション20の下方に配置して行なわれる。
【0031】
まず望遠鏡22からコーナーキューブプリズム60の視準を行ない、焦点板32の十字線33とコーナーキューブプリズム60の任意設定位置Qとを合わせる(図7参照)。この状態で測距が行なわれる。すなわち、発光素子37から赤外線が出射され、コーナーキューブプリズム60において反射し、受光素子39に導かれる。受光素子39では、受光した赤外線に基いて、発光素子37からコーナーキューブプリズム60までの距離に対応した信号が出力される。この信号はマイクロコンピュータ11において所定の処理を施され、これにより、トータルステーション20の中心Oからコーナーキューブプリズム60の任意設定位置Qまでの距離L1が算出される。
【0032】
地表面から任意設定位置Qまでの高さL2は、プリズム定数を変更することにより、別の位置に定めることもできる。この高さL2のデータは、マイクロコンピュータ11内のメモリに、プリズム高さとして記憶される。
【0033】
以上のようにしてトータルステーション20の中心Oからコーナーキューブプリズム60の任意設定位置Qまでの距離L1が得られると、マイクロコンピュータ11において、(1)式により機械高Hが求められる。もし測量鋲が地表面に対して凹陥し、あるいは突出していたときは、ノギス等を用いてその凹凸量ΔHを測定し、(1)式により求められた機械高Hに対して凹凸量ΔHを加減算することにより機械高を補正することが必要である。この補正後の機械高は必要に応じて表示部24により表示される。なお、機械高をマイクロコンピュータ11内のメモリに格納し、測量のデータとして使用することも可能である。
【0034】
H=L1+L2 ・・・(1)
【0035】
以上のように第1実施形態によれば、測量用の望遠鏡22を用いて機械高を高精度に測定することができる。また第1実施形態によれば、求心を行なうとき、取手27に設けられた反射ミラー29と測量用の望遠鏡22を使用するので、求心望遠鏡を設ける必要がなく、したがってトータルステーション20の小型軽量化やコストダウンが可能である。
【0036】
さらに第1実施形態では、コーナーキューブプリズム60を基点P上に載置しているので、機械高Hをより高精度に求めることができる。すなわち、基点Pにプリズムユニット50を載置せず、直接基点Pまでの距離を測定してもよいが、より正確な機械高を求め、精度の高い測量を行なうためには、プリズムユニット50等の反射部材を載置することが好ましい。なお反射部材としては、反射シート等であってもよい。
【0037】
図11、図12は第2実施形態のプリズムユニット70を示す。トータルステーションの構成は第1実施形態と同じ構成であるので、その説明を省略する。
【0038】
プリズムユニット70はケーシング72と基点ピン54を有し、ケーシング72は基点ピン54の上端に設けられる。ケーシング72には、コーナーキューブプリズム60と気泡管53が設けられる。コーナーキューブプリズム60は、基点ピン54の中心軸である基点軸Tに対して、プリズム面60bが垂直になるように設けられる。気泡管53は、その表面が基点軸Tに対して垂直になるように設けられる。
【0039】
第2実施形態のトータルステーションを用いて測距を行なうとき、プリズムユニット70は、作業者の手によって、気泡管53の気泡53aが目盛り53bの中心にあるように保持される。
【0040】
以上のように第2実施形態では、プリズムユニット70は整準台52等の支持部材によって支持される構成を有しておらず、作業者が手で保持する必要があるが、その構成は非常に単純であり、製造コストを抑えることができる。また第2実施形態によれば、第1実施形態と同様の効果、すなわち測量用の望遠鏡とコーナーキューブプリズム60を用いることにより、高精度の機械高が容易に得られるという効果がある。
【0041】
また測定点に専用の反射部材を使用せず、測定点からの測距用光波を測定するノンプリズムタイプの光波測距機を使用する場合においては、基点上に反射部材を置く必要はなく、基点で反射した測距用光波を測定することにより機械高を求めることが可能である。
【0042】
図13は本発明の第3実施形態を示す。第3実施形態では、トータルステーション20に反射防止アダプタ80が設けられており、その他の構成は第1実施形態と同様であるので、その説明は省略する。
【0043】
測距用光波の径は望遠鏡22の対物レンズの径とほぼ等しく、また光路穴42の径はスペースの都合上大きくし難い。すなわち通常、測距用光波の径は光路穴42の径より大きく、光波はトータルステーション20の外装で反射され、その外装での反射光の成分がノイズとなり測距精度に影響を与える。反射防止アダプタ80はこのような測距用光波の反射を防止する装置であり、望遠鏡22と測量機本体23との間に設けられる。
【0044】
反射防止アダプタ80は、測量機本体23に形成された光路穴42と略同径のアダプタ光路穴82を備えており、その外表面の全体に黒色塗装などの反射防止処理が施されている。反射防止アダプタ80は位置決め環84を有し、位置決め環84は、測量機本体23に形成された位置決め穴86に嵌合される。これによりアダプタ光路穴82は、その軸が鉛直軸Jに一致するように位置決めされ、望遠鏡22から出射されて反射防止アダプタ80を透過した測距用光波は、ノイズを発生させずに光路穴42に入射する。
【0045】
したがって第3実施形態によれば、測量用の望遠鏡22を用いて高精度の機械高が得られるだけでなく、反射防止アダプタ80を設けることにより、トータルステーションの外装による光波の反射を防止して、精度の高い測距値が得られる。
【0046】
なお第3実施形態において、外装による測距用光波の反射を防止するために反射防止アダプタ80を設けたが、代わりに例えばビームエキスパンダなどの光学ユニットを設け、光波径を変更する構成にしてもよい。また、装置外装の測距用光波が当たる部分に反射防止処理を行なってもよい。
【0047】
図14、図15は本発明の第4実施形態を示す。第4実施形態では、トータルステーション20の取手27において、反射ミラー29の近傍に倍率変更光学系90が設けられており、その他の構成は第1実施形態と同様であるので、その説明は省略する。
【0048】
倍率変更光学系90は、求心作業時に基点Pを視準しやすいように倍率を変更するために設けられる。倍率変更光学系90は取手27に収容され、その接眼レンズが取手90の端部に臨むようにして配置される。したがって、C方向に沿って、倍率変更光学系90、反射ミラー29、望遠鏡22、支持部光路穴42を介して、鉛直下方の目標物(基点)が視準できる。この視準に関する光軸は、図中1点鎖線で示され、鉛直軸Jに一致する。
【0049】
したがって第4実施形態によれば、測量用の望遠鏡22を用いて高精度の機械高が得られるだけでなく、倍率変更光学系90を用いることにより、求心の精度を高めることができる。
【0050】
図16は本発明の第5実施形態を示し、本実施形態では求心望遠鏡100が設けられている。すなわち、第1から第4実施形態では測距用の望遠鏡22を使用して求心作業を行なっているが、本実施形態では求心望遠鏡100を使用して求心作業が行なわれる。
【0051】
求心望遠鏡100は、測量機本体23の望遠鏡22よりも下方に設けられる。求心望遠鏡100の内部には接眼レンズ102、求心用焦点板104、光学部材106、対物レンズ107が設けられる。光学部材106の先端に形成されたビームスプリッタ106aは光路穴42内に臨んでおり、これにより望遠鏡光軸Kは、その一部が鉛直軸Jと一致するように折曲する。ビームスプリッタ106aには、測距用光波を透過させ、可視光を反射させる特性を有するコーティングが施されている。
【0052】
光路穴42の上端と下端の開口部はそれぞれ、透明部材の1つであるカバーガラス108、109によって閉塞され、光路穴42の防水、防塵が施されている。その他の構成は第1実施形態と同様であり、その説明は省略する。
【0053】
以上のように本実施形態は、求心望遠鏡100を備えたトータルステーション20において、測距用光波のみを通すコーティングを施した光学部材106が設けられるとともに、光波穴42が形成されている。したがって求心望遠鏡100を介して鉛直下方の目標物(基点)を観察することができ、求心作業を行なうことができる。求心作業の後、上記各実施形態と同様に、望遠鏡22を下方に向け、光学部材106を透過する光を利用して測距作業が行なわれ、機械高が検出される。すなわち、望遠鏡22から出射された測距用光波は鉛直軸Jに沿って光学部材106を通り、中心Oから下方の目標物(基点)までの距離が測定される。なお、この測距において、カバーガラス108、109とビームスプリッター106の厚み分の距離を補正することが必要である。
【0054】
図17、図18は本発明の第6実施形態を示す。第6実施形態は上記各実施形態と異なり、測距儀200を用いて機械高を測定するように構成されている。
【0055】
測距儀200には、第1実施形態のトータルステーションと同様に、固定板201bと水平調整部材201aを有する台座201が設けられ、固定板201bは三脚(図示せず)に固定するために設けられる。すなわち、水平調整部材201aを軸周りに回転させることにより、測距儀200が水平に調整可能である。固定板201bの中央には、三脚への連結に用いられる固定ネジを螺合するためのネジ穴202が形成される。
【0056】
台座201の上方に設けられた測距儀本体203は、調整ネジ205を操作することにより、測距儀200の中心を通る鉛直軸Jの周りに回動可能である。測距儀200の下部には、測距儀200に関する種々の情報を表示するための表示部204が設けられる。測距儀本体203の内部には、測距儀200に設けられた各装置を制御し、また種々の演算を行なうマイクロコンピュータ(図示せず)が設けられる。また測距儀本体203には、中央上面203aから鉛直下方向に向って貫通し、ネジ穴202に対向する光路穴206が形成される。
【0057】
測距儀本体203に形成された収容空間207には、測距儀ユニット208が設けられ、測距儀ユニット208は、測距儀本体203によって水平軸Sの周りに回動自在に支持される。測距儀ユニット208は調整ネジ209を回転させることにより回動し、所定位置に固定される。測距儀ユニット208には測距用光学系(望遠鏡)210が設けられる。
【0058】
測距儀200には、測距用光学系210の光軸が鉛直軸Jに一致したか否かを判定するための位置合わせ機構が設けられる。位置合わせ機構は、測距儀ユニット208の側面に設けられた第1の指標部材211と、測距儀本体203の上面に設けられた第2の指標部材212とを有する。第1の指標部材211の下面211aは水平軸Sを中心とする凹状円筒面であり、第2の指標部材212の上面212aは水平軸Sを中心とする凸状円筒面である。これらの面211a、212aは相互に摺接する。
【0059】
第1の指標部材211の表面には、第2の指標部材212側を向く矢印の第1のマークM1が形成され、第2の指標部材212の表面には、第1の指標部材211側を向く矢印の第2のマークM2が形成される。これらのマークM1、M2は、測距用光学系210が鉛直軸Jに平行になった状態において、相互に合致するように形成される。すなわちマークM1、M2が設けられるのは、測距儀200には通常、高度・水平分度が設けられないからである。
【0060】
測距儀ユニット208には気泡管(図示せず)が設けられる。気泡管は、測距儀200が水平状態に定められた状態において、気泡が気泡管の中心に位置するように構成される。
【0061】
また測距儀ユニット208には、求心望遠鏡213が設けられる。求心望遠鏡213は、第5実施形態の求心望遠鏡100(図16参照)と同様な構成を有し、接眼レンズ214と、求心用焦点板215と、光学部材216と、対物レンズ217とを備える。
【0062】
したがって第6実施形態では、まず求心望遠鏡213を介して鉛直下方の目標物(基点)が観察され、求心作業が行なわれる。そしてマークM1、M2が合うようにして測距儀ユニット208が下方に向けられ、測距が行なわれて機械高が検出される。すなわち第6実施形態によれば、第5実施形態と同様な効果が得られる。
【0063】
図19は本発明の第7実施形態を示す。第7実施形態は第6実施形態と比較し、測距儀ユニット208の測距用光学系(図示せず)の光軸を鉛直軸Jに合わせる位置合わせ機構の構成が異なり、その他の構成は同じである。
【0064】
すなわち第7実施形態では、測距儀ユニット208に一体的に設けられ、測距儀本体203に回転自在に支持された回転軸220に、円錐状の窪み221が形成され、測距儀本体203には、窪み221に係合可能なボール222が設けられる。ボール222は、測距儀本体203に形成された収容穴223内に収容され、また収容穴223には、ボール222を窪み221側へ付勢するバネ224が収容される。
【0065】
窪み221は、測距用光学系の光軸が鉛直軸Jに合う状態において、ボール222が係合するような位置に形成される。したがって第7実施形態の構成によれば、測距儀ユニット208を鉛直下方に向けるための作業が容易になる。
【0066】
【発明の効果】
本発明によると、測量機の機械高を高精度に、しかも容易に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態であるトータルステーションの側面図である。
【図2】図1に示すトータルステーションの正面図である。
【図3】望遠鏡を図1、図2の状態から水平軸周りに90度回転させるとともに、望遠鏡の内部の構造を模式的に示したトータルステーションの正面図である。
【図4】図3と同じ状態を示し、取手と支持部を図2のI−I線に沿って破断して示す図である。
【図5】焦点板を示す正面図である。
【図6】トータルステーションを三脚に取り付けて求心作業を行なうときの状態を示し、トータルステーションの一部を破断して示す正面図である。
【図7】求心作業時における焦点板に結像される像を示す図である。
【図8】機械高を測定する状態におけるトータルステーションを三脚およびプリズムユニットとともに示す図である。
【図9】図8に示すプリズムユニットの平面図である。
【図10】図8に示すプリズムユニットを一部を破断して示す側面図である。
【図11】本発明の第2実施形態である機械高測定機能付測量機のプリズムユニットを示す平面図である。
【図12】図11に示すプリズムユニットの側面図である。
【図13】本発明の第3実施形態であるトータルステーションを、一部を破断して三脚と共に示す正面図である。
【図14】本発明の第4実施形態であるトータルステーションの断面図である。
【図15】図14に示すトータルステーションの正面図である。
【図16】本発明の第5実施形態であるトータルステーションを、一部を破断して示す正面図である。
【図17】本発明の第6実施形態であるトータルステーションを、一部を破断して示す正面図である。
【図18】図17に示すトータルステーションの側面図である。
【図19】本発明の第7実施形態であるトータルステーションを、一部を破断して示す側面図である。
【符号の説明】
20 トータルステーション
22 望遠鏡
23 測量機本体
27 取手
42、44 光路穴
50 プリズムユニット
60 コーナーキューブプリズム
J 鉛直軸
S 水平軸
Claims (21)
- 測量機本体と、
この測量機本体に支持され、水平軸の周りに回動自在な望遠鏡と、
前記望遠鏡を介して測距用光波を出射する光波出射手段と、
前記望遠鏡が鉛直下方に向けられた状態において、前記測距用光波を前記測量機本体の鉛直軸方向に位置する目標点へ向って導く光路手段と、
前記目標点に導かれた測距用光波を利用して、所定の点から目標点までの距離を測定する測距手段と
を備えたことを特徴とする機械高測定機能付測量機。 - 前記測量機本体が、測量機中心を通り、かつ前記水平軸を通る鉛直軸の周りに回転自在であり、前記測距手段が前記測量機中心から目標点までの距離を測定することを特徴とする請求項1に記載の機械高測定機能付測量機。
- 前記光路手段が、鉛直軸方向に延び、前記測距用光波が通るための光路穴を有することを特徴とする請求項1に記載の機械高測定機能付測量機。
- 前記光路穴の上下に形成された開口部にそれぞれ透明部材が設けられることを特徴とする請求項3に記載の機械高測定機能付測量機。
- 前記測距手段が、前記目標点からの反射光を検出することにより前記距離を測定することを特徴とする請求項1に記載の機械高測定機能付測量機。
- 前記目標点に、前記光波出射手段からの出射光を反射し、前記測距手段に導く反射部材が設けられることを特徴とする請求項1に記載の機械高測定機能付測量機。
- 前記反射部材がコーナーキューブプリズムであることを特徴とする請求項6に記載の機械高測定機能付測量機。
- 前記反射部材が設けられた位置に関する情報と、前記測距手段により測定された距離とに基いて、測量機の機械高が求められることを特徴とする請求項6に記載の機械高測定機能付測量機。
- 前記反射部材が設けられた高さ位置と前記測定手段により測定された距離とが加算されて、前記機械高が求められることを特徴とする請求項8に記載の機械高測定機能付測量機。
- 前記機械高を計算するマイクロコンピュータと、前記機械高の数値を表示する表示部とを備えたことを特徴とする請求項8に記載の機械高測定機能付測量機。
- 前記機械高が測量のデータとして用いられることを特徴とする請求項8に記載の機械高測定機能付測量機。
- 前記測量機本体に設けられた取手に反射部材が設けられ、前記望遠鏡が鉛直下方に向けられている状態において、前記反射部材を介して前記望遠鏡が視準できることを特徴とする請求項1に記載の機械高測定機能付測量機。
- 前記望遠鏡の水平軸周りの角度を測定するための高度分度を備えたことを特徴とする請求項1に記載の機械高測定機能付測量機。
- 前記測距用光波の光波径を変更する光学部材を備えたことを特徴とする請求項1に記載の機械高測定機能付測量機。
- 前記測量機本体の表面による前記測距用光波の反射を防止する反射防止アダプタを備えたことを特徴とする請求項1に記載の機械高測定機能付測量機。
- 前記測量機本体に反射防止処理が施されることを特徴とする請求項1に記載の機械高測定機能付測量機。
- 倍率を変える光学部材が、前記反射ミラーの前記望遠鏡と反対側の光路上に設けられることを特徴とする請求項1に記載の機械高測定機能付測量機。
- 可視光を反射させ、測距用光波を透過させる光学部材を有する求心望遠鏡が設けられることを特徴とする請求項1に記載の機械高測定機能付測量機。
- 前記望遠鏡が前記鉛直軸に略一致したか否かを判定するための位置合わせ機構を備えることを特徴とする請求項1に記載の機械高測定機能付測量機。
- 前記位置合わせ機構が、前記望遠鏡に設けられた第1のマークと、前記測量機本体に設けられた第2のマークとを有することを特徴とする請求項19に記載の機械高測定機能付測量機。
- 前記位置合わせ機構が、前記望遠鏡に設けられた回転軸に形成された窪みと、前記測量機本体に設けられ、前記窪みに係合可能なボールとを有することを特徴とする請求項19に記載の機械高測定機能付測量機。
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