JP3802501B2 - 光ディスク再生装置及び光ディスク再生方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、光ディスク再生装置及び光ディスク再生方法に関し、特に光ピックアップの光ディスク径方向への移動手段としてステッピングモータを用いた光ディスク再生装置及び光ディスク再生方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、光ピックアップの光ディスク径方向への移動手段としてステッピングモータを用いた構成の光ディスク再生装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
図12は、このような従来の光ディスク再生装置の構成を示すブロック図である。図12において、従来の光ディスク再生装置は、光ディスク1201を回転駆動するスピンドルモータ1202と、レンズ1203及びこれを光ディスク1201の径方向へ傾けるためのトラッキングアクチュエータ1204を備えた光ピックアップ1205と、光ピックアップ1205を光ディスク1201の径方向へ移動させるためのスクリューガイド1206及びスレッドモータ1207と、光ピックアップ1205からのフォーカスエラー信号(FE信号)からフォーカスドライブ信号(FOD信号)を生成し、トラッキングエラー信号(TE信号)からトラッキングドライブ信号(TRD信号)を生成するサーボLSI1208と、マイクロコンピュータ1209(以下、マイコンと言う)と、光ディスク1201の再生を実現するためのプログラムが記録された記録媒体1210とを備えている。また、図示しないが、ディスク配置箇所に対して、光を照射する光照射手段も設けられている。
【0004】
次に、上記構成の光ディスク再生装置の動作について説明する。サーボLSI1208は、光ピックアップ1205にフォーカスドライブ信号とトラッキングドライブ信号を入力することでレンズ1203の位置調整を行う。この場合、トラッキングドライブ信号にてトラッキングアクチュエータ1204を駆動し、レンズ1203の光ディスク1201の径方向に対する位置調整を行う。そして、光ピックアップ1205で読み取られて電気信号に変換された光ディスク1201の情報の取り込みを行う。さらにスピンドルモータ1202にスピンドルドライブ信号(SPD信号)を入力することで光ディスク1201の回転制御を行う。
【0005】
また、サーボLSI1208は、マイコン1209からのコマンド制御及び光ピックアップ1205からのトラッキングエラー信号(TE信号)、フォーカスエラー信号(FE信号)、アイパターン信号(RF信号)を読み取り、トラッキング、フォーカス、スピンドルの各サーボ制御を行う。
【0006】
マイコン1209は、スレッドモータA相ドライブ信号(A相TVD信号)及びスレッドモータB相ドライブ信号(B相TVD信号)によってスレッドモータ1207を駆動してスクリューガイド1206を回転させることで、光ピックアップ1205を光ディスク1201の径方向に移動させて、光ピックアップ1205の位置調整を行う。また、マイコン1209は、サーボLSI1208との通信によりトラッキングエラー信号の低域成分のレベルを読み取り、このレベルに応じてA相TVD信号及びB相TVD信号を発生し、スレッドモータ1207を制御する。
【0007】
ここで、スレッドモータ1207として使用するステッピングモータについて説明する。図13は、ステッピングモータの基本構造を示す図である。図13において、ステッピングモータは、A相電磁石1302及び1304と、B相電磁石1303及び1305と、モータ軸として回転する永久磁石ロータ1301(以下、ロータと言う)とを備えている。A相電磁石1302及び1304はA+側とA−側の対になっており、A+側がN極に励磁すると、A−側はS極に励磁し、逆にA+側がS極に励磁すると、A−側はN極に励磁する。B相電磁石1303及び1305も同様にB+側とB−側の対となっている。
【0008】
そして、図13の▲1▼に示すように、A相電磁石のドライブ信号(A相TVD信号)を印加すると、A相電磁石が励磁しロータ1301のS極、N極がA相電磁石の位置に引き寄せられる。そして、図13の▲2▼に示すように、B相電磁石のドライブ信号(B相TVD信号)を印加すると、B相電磁石が励磁しロータ1301のS極、N極がB相電磁石の位置に引き寄せられる。
【0009】
A相TVD信号とB相TVD信号を交互に印加し、A相とB相の電磁石を交互に磁化することにより、モータ固有の回転角度を単位として任意の回転角度だけ回転させることができる。すなわち、モータを駆動するときの回転角度は、モータ固有の単位回転角度の整数倍となる。なお、この単位回転角度を1ステップとしステッピングモータの回転角度はステップ数で表される。
【0010】
次に、図14を参照してステッピングモータのマイクロステップ駆動について説明する。なお、A相TVD信号とB相TVD信号に正弦波の信号を印加した場合を考える。図14の▲1▼では、A相TVD信号のみが印加されている状態のためA相電磁石のみが励磁され、ロータはA相電磁石の位置に引き寄せられる。図14の▲5▼では、B相TVD信号のみが印加されている状態のためB相電磁石のみが励磁され、ロータはB相電磁石の位置に引き寄せられる。
【0011】
図14の▲3▼の位置では、A相TVD信号とB相TVD信号が同じ強さで印加されるため、A相電磁石とB相電磁石が同じ強さに励磁される。このため、この状態ではロータはA相電磁石とB相電磁石の中間位置に引き寄せられる。図14の▲2▼の位置では、A相TVD信号がB相TVD信号より強く印加されるため、A相電磁石がB相電磁石より強く励磁される。このため、この状態ではロータはA相電磁石に近い位置に引き寄せられる。
【0012】
図14の▲4▼の位置では、B相TVD信号がA相TVD信号より強く印加されるため、B相電磁石がA相電磁石より強く励磁される。このため、この状態ではロータはB相電磁石に近い位置に引き寄せられる。図14の▲1▼、図14の▲2▼、図14の▲3▼、図14の▲4▼、図14の▲5▼の様な順番で正弦波の位相が90度変化することによって1ステップ分ステッピングモータが回転する。このように、位相の90度ずれた正弦波をA相TVD信号、B相TVD信号に印加することにより、1ステップより細かい角度にてステッピングモータを駆動することが可能となる。このような駆動方式をマイクロステップ駆動と呼び、スレッドモータ1207はこの駆動方式にて動作する。
【0013】
次に、スレッドモータ1207の制御の詳細について説明する。図15は、トラッキングエラー信号の低域成分からA相TVD信号及びB相TVD信号を発生させるソフトウェアの機能ブロック図である。図15において、この機能ブロックは、光ピックアップ1205のレンズ1203の傾きに比例する値であるサーボLSI1208から読み出されたトラッキングエラー信号の低域成分からレンズ1203の傾きの低域成分を計算するローパスフィルタ処理部1501と、レンズ1203の傾きの低域成分からスレッドモータ起動要求を発生させるスレッドモータ起動停止判断処理部1502と、スレッドモータ起動要求を受けスレッドモータ1207に印加するA相TVD信号、B相TVD信号を発生させるステッピングモータ駆動処理部1503とを含んでいる。
【0014】
図16は、ローパスフィルタ処理部1501のブロック図である。ローパスフィルタ処理部1501は、乗算部1601及び1603と、加算部1602と、遅延部1604とから構成され、一定周期毎に動作して、乗算部1601でサーボLSI1208より読み込まれたトラッキングエラー信号の低域成分を定数倍した結果と、遅延部1604にて得られる前回の出力値を乗算部1603で定数倍した結果とを加算部1602で加算した値を出力する。この出力値は次回の計算用に前回値として遅延部1604に保持される。結果として現在の入力値と過去の出力値とを按分した値が出力値となるため、高い周波数を持つ入力値の変化はこのフィルタにより吸収され低い周波数の変化のみがこのフィルタの出力に反映される。
【0015】
ここで、ローパスフィルタ処理部1501が必要となる理由について、図17〜図20を用いて説明する。まず、図17及び図18を参照して、トラッキングアクチュエータ1204によるレンズ1203の制御と、スレッドモータ1207による光ピックアップ1205の位置制御について説明する。
【0016】
光ピックアップ1205が一定の位置に停止している状態において、図17に示すように光ピックアップ1205上のレンズ1203が中立点から次第に外周方向に傾いて行くと、レンズ1203はその可動範囲以上に傾くことができなくなる。そのため、光ピックアップ1205をレンズ1203の傾きと同じ方向に移動させる必要がある(図中矢印方向)。この場合、サーボLSI1208は、トラッキングアクチュエータ1204を駆動して光ピックアップ1205上のレンズ1203を傾けることによりトラッキングを追従させ、さらに光ピックアップ1205上のレンズ1203の傾き量が少ない状態を保つようにスレッドモータ1207を駆動して光ピックアップ1205を移動させる(図18参照)。
【0017】
次に、図19及び図20を参照して、偏心ディスクを再生する際のレンズ1203の傾きについて説明する。なお、偏心ディスクとは、光ディスク上に円周方向に連続して記録された信号列であるトラックの描く円の中心が、光ディスクが物理的にスピンドルモータ1202によって回転する際の回転軸とずれているディスクのことを言う。
【0018】
図19に示すように、偏心した光ディスク1201Aを再生する場合、光ピックアップ1205が光ディスク1201A上のトラックを追従するために、光ピックアップ1205上のレンズ1203を傾ける。このときレンズ1203の傾きに比例する値となるトラッキングエラー信号の低域成分は、光ディスク1201Aの回転周期と同じ周期で変動する。レンズ1203の傾きに合わせて光ピックアップ1205を移動させると、光ピックアップ1205が移動している間にレンズ1203が反対方向に傾いてしまい、結果としてレンズ1203を余計に傾けてしまうことになる。
【0019】
一方、図20では、光ピックアップ1205上のレンズ1203の中立位置より傾いた位置を中心にレンズ位置が変動し、光ディスク1201A上のトラックを追従している。トラッキングエラー信号の低域成分をローパスフィルタ処理部1501で処理したレンズ1203の傾きの低域成分は、レンズ1203の変動の中心位置に合わせて変化する。
【0020】
図20に示すように、レンズ1203の中立点を中心にレンズ1203がトラックを追従している場合には、スレッドモータ1207を動作させずにトラッキングアクチュエータ1204を駆動するだけで済む。これに対して、図19に示すように、中立点からずれた位置を中心にレンズ1203がトラックを追従している場合は、スレッドモータ1207を動作させる必要がある。この際、スレッドモータ起動停止判断処理部1502が、ローパスフィルタ処理部1501からのトラッキングエラー信号の低域成分を処理した結果(即ちレンズの傾きの低域成分)を元にスレッドモータ1207の起動を判断する。
【0021】
図21は、スレッドモータ起動停止判断処理部1502の動作を示すフローチャートである。図21において、まずステップS2101で、レンズ1203の傾きの低域成分が所定の基準値を超えていないかどうかを確認する。当該基準値を超えていない場合はその値を超えるまでこの確認を繰り返す。一方、レンズ1203の傾きの低域成分が所定の基準値を超えていた場合はステップS2102に進み、スレッドモータ1207を1ステップ動作開始する要求を行い、スレッドモータ1207の動作を開始する。次いで、ステップS2103にてスレッドモータ1207の1ステップ動作が完了したかどうかを確認する。動作完了していなければステップS2103の確認を繰り返し、完了していればレンズ1203の傾きの低域成分を基準値と比較する処理へと戻り全体の処理を繰り返す。
【0022】
ステッピングモータ駆動処理部1503では、スレッドモータ起動停止判断処理部1502のスレッドモータ起動要求に基づいて、上述のマイクロステップ駆動にて1ステップだけスレッドモータ1207を駆動する。以上の制御方式により、レンズ1203の傾きの低域成分が大きくなったときには、その傾きを中立点へ戻すために光ピックアップ1205に対する制御が行われて、光ディスク1201が再生される。
【0023】
【特許文献1】
特開2000−251269号公報
【0024】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来の光ディスク再生装置においては、次のような問題がある。すなわち、レンズ1203の傾きに比例する値であるトラッキングエラー信号の低域成分が変化してからレンズ1203の傾きの低域成分が変化するまでの間にローパスフィルタ処理部1501による遅れが発生するため、必要以上にスレッドモータ1207を動作させることになる。これにより、レンズ1203を大きくまた余計に傾けてしまうことになり、光ディスク1201に着いた傷が通過した時などで再生性能を下げてしまう要因となっている。
【0025】
また、スレッドモータ1207の動作を緩慢にしてしまうと、光ピックアップ1205を光ディスク1201の径方向へ大きく移動させた場合に、移動直後に大きく傾いてしまっているレンズ1203を中立位置に戻すまで多くの時間を費やしてしまうことになり、光ディスク再生装置の再生性能を下げてしまうことになる。
【0026】
本発明は、係る点に鑑みてなされたものであり、ステッピングモータを用いて光ピックアップを移動させるようにしても、レンズが光ピックアップ上の中立点から大きく外れることなく安定した再生を行うことができ、またアクセス直後などレンズが大きく傾くことがあっても高速に光ピックアップ上の中立点に戻すことができる光ディスク再生装置を提供することを目的とする。
【0027】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明の光ディスク再生装置は、ステッピングモータの動作原理を利用し、光ピックアップを光ディスクの径方向に移動させるスレッドモータを具備する光ディスク再生装置において、トラッキングエラー信号の低域成分と前回出力値とを元に前記トラッキングエラー信号の低域成分から前記光ピックアップのレンズの傾き成分を抽出して出力すると共に抽出した値を新たな前回出力値として保持する抽出手段と、前記抽出手段で抽出された前記光ピックアップのレンズの傾き成分と前記スレッドモータの駆動方向に応じて決定した基準値とを比較し前記光ピックアップのレンズの傾き成分が前記基準値を超えると前記抽出手段の前回出力値を前記スレッドモータの駆動方向に応じて変更する出力値変更手段と、前記出力値変更手段で前記抽出手段の前回出力値の変更が行われた後前記スレッドモータを所定ステップ数だけ駆動する制御を行う駆動制御手段と、前記光ピックアップのレンズの傾き成分が前記基準値を超えた時点から前記所定ステップ数を超えて前記スレッドモータを駆動しないように規制する規制手段と、を具備することを特徴とする。
【0028】
上記構成によれば、光ピックアップのレンズの傾きを示すトラッキングエラー信号の低域成分から抽出した光ピックアップのレンズの傾き成分が所定の基準値を超えてスレッドモータを動作させる必要がある場合に、予め前回出力値を例えば通常時の半分に減少させて、スレッドモータの動作によるレンズの傾きの変化と抽出手段の出力の変化タイミングを近づけることで、スレッドモータを必要以上に動作させないようにすることができる。したがって、光ピックアップの移動手段としてステッピングモータの原理で動作するスレッドモータを用いた場合でもレンズが光ピックアップ上の中立点から大きく外れることなく安定した再生が可能となる。
【0029】
請求項2に係る発明の光ディスク再生装置は、請求項1に係る発明の光ディスク再生装置において、前記抽出手段で抽出される前記光ピックアップのレンズの傾き成分のピーク値を検出するピーク値検出手段を具備し、前記駆動制御手段は、前記光ピックアップのレンズの傾き成分が前記基準値を超えた時点から前記光ピックアップのレンズの傾き成分のピーク値が検出されるまで連続して前記スレッドモータを駆動することを特徴とする。
【0030】
上記構成によれば、スレッドモータによる光ピックアップのアクセス直後などでレンズが大きく傾いてしまっている場合に、ピックアップのレンズの傾き成分がピークを迎えるまでスレッドモータを連続して動作させるので、レンズが大きく傾いている状態から高速に光ピックアップ上の中立点に戻すことができる。
【0031】
請求項3に係る発明の光ディスク再生装置は、請求項2に係る発明の光ディスク再生装置において、前記駆動制御手段は、スレッドモータ停止基準値を有し、前記光ピックアップのレンズの傾き成分のピーク値が検出された後も当該傾き成分が前記スレッドモータ停止基準値に達するまで連続して前記スレッドモータを駆動することを特徴とする。
【0032】
上記構成によれば、レンズの傾きの低域成分がピーク値を過ぎた後もその成分がスレッドモータ停止基準値になるまでスレッドモータを継続して動作させるので、1回のスレッドモータの連続動作でレンズを中立状態に近づけることが可能となる。
【0033】
請求項4に係る発明の光ディスク再生装置は、請求項2又は請求項3のいずれかに係る発明の光ディスク再生装置において、前記駆動制御手段は、前記光ピックアップを前記光ディスクの径方向へ大きく移動させた直後一定時間だけ前記トラッキングエラー信号の低域成分と第2の基準値とを比較して、前記トラッキングエラー信号の低域成分が当該基準値を超えたときに前記スレッドモータを駆動することを特徴とする。
【0034】
上記構成によれば、最初のスレッドモータの駆動までの時間の短縮化を図ることができる。
【0035】
請求項5に係る発明の光ディスク再生プログラムは、ステッピングモータの動作原理を利用したスレッドモータを用いて光ピックアップを光ディスクの径方向に移動させて、当該光ディスクに記録されたデータを再生する光ディスク再生プログラムにおいて、トラッキングエラー信号の低域成分を取り込みこれと前回出力し保持しておいた前回出力値とを元に前記トラッキングエラー信号の低域成分から前記光ピックアップのレンズの傾き成分を抽出して出力すると共に抽出した値を新たな前回出力値として保持する抽出ステップと、前記抽出ステップで抽出された前記光ピックアップのレンズの傾き成分と前記スレッドモータの駆動方向に応じて決定した基準値とを比較し前記光ピックアップのレンズの傾き成分が前記基準値を超えると前記前回出力値を前記スレッドモータの駆動方向に応じて変更する出力値変更ステップと、前記出力値変更ステップで前記前回出力値の変更が行われた後前記スレッドモータを所定ステップ数だけ駆動する駆動ステップと、前記光ピックアップのレンズの傾き成分が前記基準値を超えた時点から前記所定ステップ数を超えて前記スレッドモータを駆動しないように規制する規制ステップと、を具備することを特徴とする。
【0036】
上記プログラムによれば、光ピックアップのレンズの傾き成分が所定の基準値を超えてスレッドモータを動作させる必要がある場合に、予め前回出力値を例えば通常時の半分に減少させて、スレッドモータの動作によるレンズの傾きの変化と抽出ステップでの出力の変化タイミングを近づけることで、スレッドモータを必要以上に動作させないようにすることができる。したがって、光ピックアップの移動手段としてステッピングモータの原理で動作するスレッドモータを用いた場合でもレンズが光ピックアップ上の中立点から大きく外れることなく安定した再生が可能となる。
【0037】
請求項6に係る発明の記録媒体は、請求項5に係る発明の光ディスク再生プログラムが記録されたことを特徴とする。
【0038】
上記記録媒体によれば、光ピックアップの移動手段としてステッピングモータの原理で動作するスレッドモータを用い、且つコンピュータ制御の光ディスク再生装置に搭載することによって、レンズが光ピックアップ上の中立点から大きく外れることなく安定した再生が可能となる。
【0039】
請求項7に係る発明の光ディスク再生装置は、請求項6に係る発明の記録媒体と、前記記録媒体に記録された光ディスク再生プログラムに従って動作し装置各部を制御するコンピュータと、を具備することを特徴とする。
【0040】
上記構成によれば、レンズが光ピックアップ上の中立点から大きく外れることなく安定した再生が可能な光ディスク再生装置を提供することができる。
【0041】
請求項8に係る発明の光ディスク再生方法は、ステッピングモータの動作原理を利用したスレッドモータを用いて光ピックアップを光ディスクの径方向に移動させて、当該光ディスクに記録されたデータを再生する光ディスク再生方法において、トラッキングエラー信号の低域成分と前回出力し保持しておいた前回出力値とを元に前記トラッキングエラー信号の低域成分から前記光ピックアップのレンズの傾き成分を抽出して出力すると共に抽出した値を新たな前回出力値として保持する一方、抽出した前記光ピックアップのレンズの傾き成分と前記スレッドモータの駆動方向に応じて決定した基準値とを比較し、記光ピックアップのレンズの傾き成分が前記基準値を超えると前記前回出力値を前記スレッドモータの駆動方向に応じて変更し、前記前回出力値の変更を行った後前記スレッドモータを所定ステップ数だけ駆動することを特徴とする。
【0042】
上記方法によれば、光ピックアップのレンズの傾きを示すトラッキングエラー信号の低域成分から抽出した光ピックアップのレンズの傾き成分が所定の基準値を超えてスレッドモータを動作させる必要がある場合に、予め前回出力値を例えば通常時の半分に減少させて、スレッドモータの動作によるレンズの傾きの変化と光ピックアップのレンズの傾き成分の変化タイミングを近づけることで、スレッドモータを必要以上に動作させないようにすることができる。したがって、光ピックアップの移動手段としてステッピングモータの原理で動作するスレッドモータを用いた場合でもレンズが光ピックアップ上の中立点から大きく外れることなく安定した再生が可能となる。
【0043】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
【0044】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る光ディスク再生装置の構成を示すブロック図である。なお、この図において、図12と共通する部分には同一の符号を付けている。
【0045】
図1に示すように、本実施の形態に係る光ディスク再生装置は、レンズ1203の傾きの低域成分が所定の基準値を超えてスレッドモータ1207を動作させる必要がある場合に、予めローパスフィルタ値(前回出力値)を例えば通常時の半分の値に減少させて、スレッドモータ1207の動作によるレンズ1203の傾きの変化とローパスフィルタの出力の変化タイミングを近づけることで、必要以上にスレッドモータ1207を動作させないようにした点で、上述した従来の光ディスク再生装置と異なっている。
【0046】
したがって、マイクロコンピュータ1209を制御するためのプログラムが異なる以外は従来の光ディスク再生装置と同一の構成となる。マイクロコンピュータ1209の記録媒体(ROM、EPROM、EEPROM等)10にはその新たなプログラムが書き込まれており、以下このプログラムによる本装置の光ディスク1201の再生について説明する。
【0047】
図2は、トラッキングエラー信号の低域成分からA相TVD信号及びB相TVD信号を発生させるソフトウェアの機能ブロック図である。この図に示す機能ブロックは、トラッキングエラー信号の低域成分からレンズ1203の傾きの低域成分を計算するローパスフィルタ処理部20と、ローパスフィルタ処理部20で計算されたレンズ1203の傾きの低域成分からスレッドモータ起動要求及びローパスフィルタ変更値を発生させるスレッドモータ起動停止判断処理部21と、スレッドモータ起動停止判断処理部21で発生されたスレッドモータ起動要求を受けスレッドモータ1207に印加するA相TVD信号及びB相TVD信号を発生させるステッピングモータ駆動処理部22とを含んでいる。
【0048】
なお、ステッピングモータ駆動処理部22は、図15に示す従来のステッピングモータ駆動処理部1503と同一の機能を有する。また、上述したようにトラッキングエラー信号は、光ピックアップ1205上のレンズ1203の傾きに比例する値である。マイコン1209がこの信号をサーボLSI1208と通信を行うことで取得する。
【0049】
図3は、ローパスフィルタ処理部20のブロック図である。図3に示すように、ローパスフィルタ処理部20は、図16に示す従来のローパスフィルタ処理部1501と同様の乗算部1601及び1603と、加算部1602とを備えている他、ローパスフィルタ値の変更が可能な遅延部301を備えている。
【0050】
ローパスフィルタ処理部20は一定周期毎に次のような演算を行う。すなわち、乗算部1601でサーボLSI1208より読み込まれたトラッキングエラー信号の低域成分を定数倍した結果と、遅延部301にて得られる前回の出力値を乗算部1603で定数倍した結果とを加算部1602で加算した値が出力値となる。この出力値は次回の計算用に前回値として遅延部301に保持される。結果として現在の入力値と過去の出力値とを按分した値が出力値となるため、高い周波数を持つ入力値の変化はこのローパスフィルタ処理部20により吸収され低い周波数の変化のみがこのローパスフィルタ処理部20の出力に反映される。遅延部301は、スレッドモータ起動停止判断処理部21よりフィルタ値変更入力があると、その入力に応じて現時点で保持している前回値を変更する。例えば2分の1の値に変更する。
【0051】
図4は、スレッドモータ起動停止判断処理部21の動作を示すフローチャートである。まずステップS401で、スレッドモータ1207の連続起動を禁止するタイマを停止状態に設定する。次いで、ステップS402で、タイマカウントが終了しているかどうかを確認する。この確認はタイマカウントが終了するまで繰り返し行われる。タイマカウントが終了していた場合、ステップS403に進み、レンズ1203の傾きの低域成分が所定の基準値を超えていないかどうかを確認する。当該基準値を超えていない場合はその値を超えるまでこの確認を繰り返す。これに対して、レンズ1203の傾きの低域成分が所定の基準値を超えていた場合はステップS404に進み、スレッドモータ1207の連続起動を禁止するタイマのカウントを開始する。このタイマのカウントは、ソフトウェアの他のブロックにて、ここで説明するブロックの動作とは独立して一定時間毎にカウントされるものとする。
【0052】
次いで、ステップS405にて、ローパスフィルタ処理部20で保持されている前回値を例えば2分の1の値に変更する。次いでステップS406にて、スレッドモータ1207を1ステップ動作開始する要求を行い、スレッドモータ1207の駆動を開始する。そして、ステップS407にてスレッドモータ1207の1ステップ動作が完了したかどうかを確認する。動作完了していなければステップS407の確認を繰り返し、完了していればステップS402でのタイマカウント確認のステップへと移行する。
【0053】
ここで、スレッドモータ1207の連続起動を禁止するためのタイマを設けた理由について説明する。すなわち、通常再生時は光ピックアップ1205のレンズ1203が中立点より光ディスク1201の外周方向へと徐々に傾いて行って、1ステップ分傾いた時点でスレッドモータ1207を起動するようにスレッドモータ起動判断の基準値を設定している。このため、スレッドモータ1207を連続起動した場合にはレンズ1203がより傾いた状態となってしまうので、この状態を防ぐため連続起動禁止のタイマを設けている。
【0054】
ステッピングモータ駆動処理部22では、スレッドモータ起動停止判断処理部21からのスレッドモータ起動要求に基づいて、上述のマイクロステップ駆動にて1ステップだけスレッドモータ1207を駆動する。
【0055】
次に、図5を参照して本実施の形態に係る光ディスク再生装置の動作について説明する。図5の▲1▼でレンズ1203がある程度傾いた状態で処理が開始される。ローパスフィルタ処理部20の遅延部301の前回値(以下、ローパスフィルタ値と言う)がクリアされた状態から開始されるため、レンズ1203の傾いている方向に徐々に値が近づいて行く。図5の▲2▼の時点でレンズ1203の傾きの低域成分が所定の基準値を超えると、この時点でローパスフィルタ値を2分の1の値に変更する。そして、スレッドモータ1207の連続起動を禁止するタイマがカウントを開始する。同時にA相TVD信号とB相TVD信号を出力してスレッドモータ1207を動作させる。スレッドモータ1207が動作することにより、レンズ1203の傾きが徐々に中立点へと近づいて行くことになる。
【0056】
そして、図5の▲3▼の時点でスレッドモータ1207が1ステップ分動作完了する。この時点では未だ連続動作禁止のタイマがカウント中となっているため、次のスレッド動作は開始されない。その後、図5の▲4▼の時点でタイマカウントが終了すると、レンズ1203の傾きの低域成分を所定の基準値と比較する。この時点ではレンズ1203の傾きの低域成分が当該基準値より小さい値となっているので、さらなるスレッドモータ1207の動作は行われない。
【0057】
スレッドモータ動作開始時に、スレッドモータ1207の起動判断に使われるローパスフィルタ値を変更することで、そのローパスフィルタ値が基準値より小さくなるまでにかかる時間が短くなるのに加え、禁止タイマを設けることによりスレッドモータ1207が必要以上に動作してしまうことを防いでいる。
【0058】
ここで、図6を参照してスレッドモータ1207の起動によりレンズ1203の傾きが悪化してしまう問題について説明する。図6の▲1▼でレンズ1203がある程度傾いた状態で処理が開始される。ローパスフィルタ値がクリアされた状態から開始されるため、レンズ1203の傾いている方向に徐々に値が近づいて行く。図6の▲2▼の時点でレンズ1203の傾きの低域成分が所定の基準値を超えると、A相TVD信号、B相TVD信号が出力されてスレッドモータ1207が動作を開始する。スレッドモータ1207が動作することによってレンズ1203の傾きは徐々に中立点へと近づいて行く。
【0059】
その後、図6の▲3▼の時点でスレッドモータ1207の動作が1ステップ分完了し、次のステップを駆動するかどうか判定が行われる。この時点でレンズ1203の傾きは中立点へと戻っているが、レンズ1203の傾きの低域成分に関してはローパスフィルタ処理部20による変化の遅れがあるため、未だ基準値を超えた状態となってしまい、継続してスレッドモータ1207が駆動されてしまう。
【0060】
図6の▲4▼の時点でレンズ1203の傾きの低域成分が所定の基準値より小さい値となっているためスレッドモータ1207の動作は停止するが、この時点で反対側にレンズ1203が傾いた状態となってしまう。図6の▲5▼の時点でレンズ1203の傾きの低域成分が所定の基準値を再び超えるため、スレッドモータ1207を起動する。図6の▲6▼の時点ではレンズ1203の傾きの低域成分が未だ所定の基準値を超えた状態であるため、連続してスレッドモータ1207が起動される。
【0061】
図6の▲7▼の時点でも同様にレンズ1203の傾きの低域成分が未だ基準値を超えた状態であるため、連続してスレッドモータ1207が起動される。そして、図6の▲8▼の時点でレンズ1203の傾きの低域成分が所定の基準値より小さい値となると、スレッドモータ1207の動作を停止するが、この時点でレンズ1203はこの処理の開始前よりも傾いた状態となってしまっている。
【0062】
そこで、スレッドモータ動作開始時にスレッドモータ1207の起動判断に使われるローパスフィルタ値を変更することで、そのフィルタ値が基準値より小さくなるまでにかかる時間が短くなるのに加え、禁止タイマを設けることによりスレッドモータ1207が必要以上に動作してしまうことを防ぐことができる。
【0063】
このように、本実施の形態に係る光ディスク再生装置によれば、トラッキングエラー信号の低域成分から得られるレンズ1203の傾きの低域成分が所定の基準値を超えてスレッドモータ1207を動作させる必要がある場合に、予めローパスフィルタ値を例えば通常時の半分に減少させて、スレッドモータ1207の動作によるレンズ1203の傾きの変化とローパスフィルタの出力の変化タイミングを近づけることで、スレッドモータ1207を必要以上に動作させないようにした。したがって、光ピックアップ1205の移動手段としてステッピングモータの原理で動作するスレッドモータ1207を用いた場合でもレンズ1203が光ピックアップ1205上の中立点から大きく外れることなく安定した再生が可能となる。
【0064】
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2に係る光ディスク再生装置について説明する。なお、本実施の形態に係る光ディスク再生装置は、上述した実施の形態1に係る光ディスク再生装置と同一の構成であるので、図1を援用することとする。
【0065】
本実施の形態に係る光ディスク再生装置は、光ピックアップ1205を光ディスク1201の径方向へ大きく移動させた場合で、移動直後にレンズ1203が大きく傾いていても迅速に中立位置まで戻すことができるようにしたものである。
【0066】
図7を参照して光ピックアップ1205を光ディスク1201の径方向へ大きく移動させた直後の動作について説明する。図7の▲1▼でレンズ1203が大きく傾いた状態で処理が開始される。ローパスフィルタ値がクリアされた状態から開始されるため、レンズ1203の傾いている方向に徐々に値が近づいて行く。図7の▲2▼の時点でレンズ1203の傾きの低域成分が所定の基準値を超えると、この時点でローパスフィルタ値を2分の1の値に変更する。これにより、A相TVD信号、B相TVD信号が出力されて、スレッドモータ1207が動作を開始し、レンズ1203の傾きが徐々に中立点へと近づいて行く。
【0067】
そして、図7の▲3▼の時点でスレッドモータ1207の動作が1ステップ完了するが、この時点では未だレンズ1203の傾きの低域成分がピークを迎えていないため、さらに継続してスレッドモータ1207が動作する。そして、図7の▲4▼の時点でレンズ1203の傾きの低域成分がピークを迎えると、この時点でローパスフィルタ値をクリアし、その後さらに継続してスレッドモータ1207が動作することを防止する。そして、図7の▲5▼の時点でスレッドモータ1207の1ステップの動作が完了しこの処理が終了する。
【0068】
アクセス直後などでレンズ1203が予め大きく傾いてしまっている場合、ローパスフィルタ値がピークを迎えるまでスレッドモータ1207を連続駆動することにより、レンズ1203の傾きを素早く中立点まで戻すのにかかる時間を短くすることができる。
【0069】
次に、図8のフローチャートを参照して、光ピックアップ1205を光ディスク1201の径方向へ大きく移動させた直後のスレッドモータ起動停止判断処理部21の動作について説明する。なお、ステップS801からステップS806までは、実施の形態1に係る光ディスク再生装置におけるスレッドモータ起動停止判断処理(図4)でのステップS401からステップS406までと同様であるため説明を省略する。
【0070】
ステップS806でスレッドモータ1207を起動させた後、ステップS807にてレンズ1203の傾きの低域成分がピークを迎えたかどうかを判断する。ここでは、レンズ1203の傾きの低域成分が増加している間はピークを迎えていないと判断し、減少した時点でピークを過ぎたと判断する。
【0071】
レンズ1203の傾きの低域成分がピークを過ぎてない場合は、ステップS809へ進み、スレッドモータ1207が1ステップの動作を完了しているかどうかを判定する。動作完了していた場合はステップS810にて連続してスレッドモータ1207を起動して、ステップS807のピーク判断へと戻る。これに対して、スレッドモータ1207が動作完了していなかった場合はそのままステップS807のピーク判断へと戻る。ステップS807のピーク判断処理でピークを過ぎていると判断した場合はステップS808へ進み、ローパスフィルタ値の前回値をクリアする。次いで、ステップS811でスレッドモータ1207の1ステップ動作が完了したかどうかを判定する。動作完了していなかった場合はステップS811の判定を繰り返す。動作完了していた場合はこの処理を終了し、通常時の再生処理を開始する。
【0072】
このように、本実施の形態に係る光ディスク再生装置によれば、スレッドモータ1207による光ピックアップ1205のアクセス直後などでレンズ1203が大きく傾いてしまっている場合に、レンズ1203の傾き成分がピークを迎えるまでスレッドモータ1207を連続して動作させるので、レンズ1203が大きく傾いている状態から高速に光ピックアップ1205上の中立点に戻すことができる。
【0073】
(実施の形態3)
本発明の実施の形態3に係る光ディスク再生装置について説明する。上述した実施の形態2に係る光ディスク再生装置においては、光ピックアップ1205を光ディスク1201の径方向へ大きく移動させた直後にレンズ1203が大きく傾いていた場合、スレッドモータ起動開始の基準値と、スレッドモータ1207を1ステップ起動した際の光ピックアップ1205の移動量とによっては、ピーク検出時点でスレッドモータ1207を停止すると未だレンズ1203が傾いた状態になってしまう場合がある。
【0074】
本実施の形態に係る光ディスク再生装置はこの点を改善したものであり、1回のスレッドモータ1207の連続動作でレンズ1203を中立状態に近づけるために、実施の形態2に係る光ディスク再生装置の再生方式に加えてスレッドモータ停止基準値を設けて、スレッドモータ1207の動作の結果、レンズ1203の傾きの低域成分がこの基準値になるまでスレッドモータ1207を連続して起動させるようにした。
【0075】
図9を参照して光ピックアップ1205を光ディスク1201の径方向へ大きく移動させた直後の動作について説明する。
【0076】
図9の▲1▼でレンズ1203が大きく傾いた状態で処理が開始される。ローパスフィルタ値はクリアされた状態から開始されるためレンズ1203の傾いている方向に徐々に値が近づいて行く。そして、図9の▲2▼の時点でレンズ1203の傾きの低域成分が動作開始の基準値を超えると、この時点でローパスフィルタ値を2分の1の値に変更する。そして、A相TVD信号、B相TVD信号を出力してスレッドモータ1207を動作させる。スレッドモータ1207が動作することによりレンズ1203の傾きは徐々に中立点へと近づいて行く。
【0077】
そして、図9の▲3▼の時点でスレッドモータ1207の動作が1ステップ完了するが、この時点では未だレンズ1203の傾きの低域成分がピークを迎えていないため、さらに継続してスレッドモータ1207を動作させる。図9の▲4▼の時点でも図9の▲3▼と同様にスレッドモータ1207を継続して動作させる。そして、図9の▲5▼の時点でレンズ1203の傾きの低域成分がピークを迎える。この時点ではレンズ1203の傾きの低域成分が停止条件の基準値より大きい値であるため、ローパスフィルタ値をクリアしない。
【0078】
そして、図9の▲6▼の時点でスレッドモータ1207の動作が1ステップ完了する。このとき、レンズ1203の傾きの低域成分がピークを過ぎているが、スレッドモータ停止条件の基準値より大きい値であるため、再びスレッドモータ1207を1ステップ起動する。そして、図9の▲7▼の時点でレンズ1203の傾きの低域成分がスレッドモータ停止条件の基準値を下回る。この時点でローパスフィルタ値をクリアする。
【0079】
そして、図9の▲8▼の時点でスレッドモータ1207の1ステップの動作が完了し、この処理が終了となる。この時点では図9の▲7▼でローパスフィルタ値をクリアしたため、レンズ1203の傾きの低域成分が低い値となっており、実施の形態1における処理へ移行してもすぐにはスレッドモータ1207が起動することはない。
【0080】
次に、図10のフローチャートを参照して、光ピックアップ1205を光ディスク1201の径方向へ大きく移動させた直後のスレッドモータ起動停止判断処理部21の動作について説明する。この場合、ステップS1001からステップS1006までは、実施の形態1に係る光ディスク再生装置におけるスレッドモータ起動停止判断処理(図4)でのステップS401からステップS406までと同様であるため説明を省略する。
【0081】
ステップS1006でスレッドモータ1207を起動した後、ステップS1007にてレンズ1203の傾きの低域成分がピークを迎えたかどうかを判断する。ここでは、レンズ1203の傾きの低域成分が増加している間はピークを迎えていないと判断し、減少した時点でピークを過ぎたと判断する。レンズ1203の傾きの低域成分がピークを過ぎてない場合はステップS1008へ進み、スレッドモータ1207が1ステップの動作を完了しているかどうかを判定する。動作完了していた場合はステップS1009にて連続してスレッドモータ1207を起動し、ステップS1007のピーク判断へと戻る。スレッドモータ1207が動作完了していなかった場合はそのままステップS1007のピーク判断へと戻る。
【0082】
ステップS1007のピーク判断処理でピークを過ぎていると判断した場合は、ステップS1010で、レンズ1203の傾きの低域成分とスレッドモータ停止条件の基準値との比較を行う。レンズ1203の傾きの低域成分がスレッドモータ停止条件の基準値を未だ上回っている場合はステップS1011へ進み、スレッドモータ1207の1ステップ動作が完了しているかどうかを確認する。
【0083】
スレッドモータ1207の1ステップ動作が完了していた場合は、ステップS1012へ進み、スレッドモータ1207を1ステップさらに起動してステップS1010の停止条件の比較処理へと戻る。ステップS1011でスレッドモータ1207が動作完了していなかった場合は、そのままステップS1010の停止条件の比較処理へと戻る。
【0084】
ステップS1010の停止条件の比較処理にて、レンズ1203の傾きの低域成分がスレッドモータ停止条件の基準値を下回っていた場合にはステップS1013へ進み、ローパスフィルタ値の前回値をクリアする。次いで、ステップS1014でスレッドモータ1207の1ステップ動作が完了したかどうかを確認する。スレッドモータ1207の動作が完了していなければ、ステップS1014の確認処理を繰り返す。これに対して、スレッドモータ1207の動作が完了していれば、この処理を終了し、実施の形態1で説明した処理を行う。
【0085】
このように、本実施の形態に係る光ディスク再生装置によれば、レンズ1203の傾きの低域成分がピーク値を過ぎた後もその成分がスレッドモータ停止基準値になるまでスレッドモータ1207を継続して動作させるので、1回のスレッドモータ1207の連続動作でレンズ1203を中立状態に近づけることが可能となる。
【0086】
(実施の形態4)
本発明の実施の形態4に係る光ディスク再生装置について説明する。上述した実施の形態2及び3に係る光ディスク再生装置においては、光ピックアップ1205を光ディスク1201の径方向へ大きく移動させた直後、レンズ1203が大きく傾いていた場合でもローパスフィルタの変化に時間がかかるためスレッドモータ1207の最初の起動までに時間がかかってしまう。
【0087】
本実施の形態に係る光ディスク再生装置は、光ピックアップ1205を光ディスク1201の径方向へ大きく移動させた直後、一定時間だけトラッキングエラー信号の低域成分と所定の基準値(第2の基準値)とを比較し、トラッキングエラー信号の低域成分が当該基準値を超えたときにスレッドモータ1207を起動するようにしたものであり、これによって最初のスレッドモータ1207の起動までの時間の短縮化が図れる。
【0088】
図11は、本実施の形態に係る光ディスク再生装置の動作を示すフローチャートである。
【0089】
光ピックアップ1205を光ディスク1201の径方向へ大きく移動させた直後この処理を起動する。まずステップS1101でこの処理を一定時間のみ行うためのタイマを設定しスタートさせる。なお、このタイマはこの処理とは独立して一定時間毎にカウントされるものとする。タイマを設定してスタートさせた後、ステップS1102にてステップS1101で設定した時間が経過したかどうかを判定する。設定した時間が経過していた場合にはこの処理を終了し、上述した実施の形態2及び3と同様の処理を行う。これに対してステップS1102で設定した時間が未だ経過していなかった場合はステップS1103へ進む。
【0090】
ステップS1103へ進むと、トラッキングエラー信号の低域成分が所定の基準値より大きいかどうかを判定する。トラッキングエラー信号の低域成分が当該基準値以下である場合はステップS1102へ戻り、タイマ時間が経過するまで処理を繰り返す。これに対して、トラッキングエラー信号の低域成分が当該基準値より大きな値であればステップS1104へ進み、スレッドモータ1207の1ステップ動作を起動する。スレッドモータ1207の起動を行った後、この処理を終了し、以後、実施の形態1及び2で説明した処理を行う。
【0091】
このように、本実施の形態に係る光ディスク再生装置によれば、光ピックアップ1205を光ディスク1201の径方向へ大きく移動させた直後、一定時間だけトラッキングエラー信号の低域成分と所定の基準値とを比較し、トラッキングエラー信号の低域成分が当該基準値を超えたときにスレッドモータ1207を起動するようにしたので、最初のスレッドモータ1207の起動までの時間の短縮化を図ることができる。
【0092】
【発明の効果】
本発明の光ディスク再生装置によれば、光ピックアップのレンズの傾きを示すトラッキングエラー信号の低域成分から抽出した光ピックアップのレンズの傾き成分が所定の基準値を超えてスレッドモータを動作させる必要がある場合に、予め前回出力値を例えば通常時の半分に減少させて、スレッドモータの動作によるレンズの傾きの変化と抽出手段の出力の変化タイミングを近づけることでスレッドモータを必要以上に動作させないようにしたので、光ピックアップの移動手段としてステッピングモータの原理で動作するスレッドモータを用いた場合でもレンズが光ピックアップ上の中立点から大きく外れることなく安定した再生が可能となる。
【0093】
本発明の光ディスク再生プログラムによれば、光ピックアップのレンズの傾きを示すトラッキングエラー信号の低域成分から抽出した光ピックアップのレンズの傾き成分が所定の基準値を超えてスレッドモータを動作させる必要がある場合に、予め前回出力値を例えば通常時の半分に減少させて、スレッドモータの動作によるレンズの傾きの変化と抽出ステップでの出力の変化タイミングを近づけることで、スレッドモータを必要以上に動作させないようにしたので、光ピックアップの移動手段としてステッピングモータの原理で動作するスレッドモータを用いた場合でもレンズが光ピックアップ上の中立点から大きく外れることなく安定した再生が可能となる。
【0094】
本発明の光ディスク再生方法によれば、光ピックアップのレンズの傾きを示すトラッキングエラー信号の低域成分から抽出した光ピックアップのレンズの傾き成分が所定の基準値を超えてスレッドモータを動作させる必要がある場合に、予め前回出力値を例えば通常時の半分に減少させて、スレッドモータの動作によるレンズの傾きの変化と光ピックアップのレンズの傾き成分の変化タイミングを近づけることで、スレッドモータを必要以上に動作させないようにするので、光ピックアップの移動手段としてステッピングモータの原理で動作するスレッドモータを用いた場合でもレンズが光ピックアップ上の中立点から大きく外れることなく安定した再生が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る光ディスク再生装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態1に係る光ディスク再生装置におけるソフトウェアの機能ブロック図である。
【図3】本発明の実施の形態1に係る光ディスク再生装置におけるソフトウェアの機能のローパスフィルタ処理部を示すブロック図である。
【図4】本発明の実施の形態1に係る光ディスク再生装置の動作を説明するためのフローチャートである。
【図5】本発明の実施の形態1に係る光ディスク再生装置の動作を説明するためのタイムチャートである。
【図6】スレッドモータの起動によりレンズの傾きが悪化してしまう問題について説明するためのタイムチャートである。
【図7】本発明の実施の形態2に係る光ディスク再生装置の動作を説明するためのタイムチャートである。
【図8】本発明の実施の形態2に係る光ディスク再生装置の動作を説明するためのフローチャートである。
【図9】本発明の実施の形態3に係る光ディスク再生装置の動作を説明するためのタイムチャートである。
【図10】本発明の実施の形態3に係る光ディスク再生装置の動作を説明するためのフローチャートである。
【図11】本発明の実施の形態4に係る光ディスク再生装置の動作を説明するためのフローチャートである。
【図12】従来の光ディスク再生装置の構成を示すブロック図である。
【図13】ステッピングモータの基本構造を示す図である。
【図14】ステッピングモータのマイクロステップ駆動方式を説明するための図である。
【図15】従来の光ディスク再生装置におけるソフトウェアの機能ブロック図である。
【図16】従来の光ディスク再生装置におけるソフトウェアの機能のローパスフィルタ処理部を示すブロック図である。
【図17】従来の光ディスク再生装置における再生中のレンズ傾きとスレッドモータの動作を説明するための図である。
【図18】従来の光ディスク再生装置における再生中のレンズ傾きとスレッドモータの動作を説明するための図である。
【図19】従来の光ディスク再生装置における偏心ディスク再生時のトラッキングエラー信号の低域成分を説明するための図である。
【図20】従来の光ディスク再生装置における偏心ディスク再生時のトラッキングエラー信号の低域成分を説明するための図である。
【図21】従来の光ディスク再生装置の動作を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
10 記録媒体
20 ローパスフィルタ処理部
21 スレッドモータ起動停止判断処理部
22 ステッピングモータ駆動処理部
301 遅延部
1201 光ディスク
1202 スピンドルモータ
1203 レンズ
1204 トラッキングアクチュエータ
1205 光ピックアップ
1206 スクリューガイド
1207 スレッドモータ
1208 サーボLSI
1209 マイクロコンピュータ
1601、1603 乗算部
1602 加算部
Claims (8)
- ステッピングモータの動作原理を利用し、光ピックアップを光ディスクの径方向に移動させるスレッドモータを具備する光ディスク再生装置において、トラッキングエラー信号の低域成分と前回出力値とを元に前記トラッキングエラー信号の低域成分から前記光ピックアップのレンズの傾き成分を抽出して出力すると共に抽出した値を新たな前回出力値として保持する抽出手段と、前記抽出手段で抽出された前記光ピックアップのレンズの傾き成分と前記スレッドモータの駆動方向に応じて決定した基準値とを比較し前記光ピックアップのレンズの傾き成分が前記基準値を超えると前記抽出手段の前回出力値を前記スレッドモータの駆動方向に応じて変更する出力値変更手段と、前記出力値変更手段で前記抽出手段の前回出力値の変更が行われた後前記スレッドモータを所定ステップ数だけ駆動する制御を行う駆動制御手段と、前記光ピックアップのレンズの傾き成分が前記基準値を超えた時点から前記所定ステップ数を超えて前記スレッドモータを駆動しないように規制する規制手段と、を具備することを特徴とする光ディスク再生装置。
- 前記抽出手段で抽出される前記光ピックアップのレンズの傾き成分のピーク値を検出するピーク値検出手段を具備し、前記駆動制御手段は、前記光ピックアップのレンズの傾き成分が前記基準値を超えた時点から前記光ピックアップのレンズの傾き成分のピーク値が検出されるまで連続して前記スレッドモータを駆動することを特徴とする請求項1に記載の光ディスク再生装置。
- 前記駆動制御手段は、スレッドモータ停止基準値を有し、前記光ピックアップのレンズの傾き成分のピーク値が検出された後も当該傾き成分が前記スレッドモータ停止基準値に達するまで連続して前記スレッドモータを駆動することを特徴とする請求項2に記載の光ディスク再生装置。
- 前記駆動制御手段は、前記光ピックアップを前記光ディスクの径方向へ大きく移動させた直後一定時間だけ前記トラッキングエラー信号の低域成分と第2の基準値とを比較して、前記トラッキングエラー信号の低域成分が当該基準値を超えたときに前記スレッドモータを駆動することを特徴とする請求項2又は請求項3のいずれかに記載の光ディスク再生装置。
- ステッピングモータの動作原理を利用したスレッドモータを用いて光ピックアップを光ディスクの径方向に移動させて、当該光ディスクに記録されたデータを再生する光ディスク再生プログラムにおいて、トラッキングエラー信号の低域成分を取り込みこれと前回出力し保持しておいた前回出力値とを元に前記トラッキングエラー信号の低域成分から前記光ピックアップのレンズの傾き成分を抽出して出力すると共に抽出した値を新たな前回出力値として保持する抽出ステップと、前記抽出ステップで抽出された前記光ピックアップのレンズの傾き成分と前記スレッドモータの駆動方向に応じて決定した基準値とを比較し前記光ピックアップのレンズの傾き成分が前記基準値を超えると前記前回出力値を前記スレッドモータの駆動方向に応じて変更する出力値変更ステップと、前記出力値変更ステップで前記前回出力値の変更が行われた後前記スレッドモータを所定ステップ数だけ駆動する駆動ステップと、前記光ピックアップのレンズの傾き成分が前記基準値を超えた時点から前記所定ステップ数を超えて前記スレッドモータを駆動しないように規制する規制ステップと、を具備することを特徴とする光ディスク再生プログラム。
- 請求項5に記載の光ディスク再生プログラムが記録されたことを特徴とする記録媒体。
- 請求項6に記載の記録媒体と、前記記録媒体に記録された光ディスク再生プログラムに従って動作し装置各部を制御するコンピュータと、を具備することを特徴とする光ディスク再生装置。
- ステッピングモータの動作原理を利用したスレッドモータを用いて光ピックアップを光ディスクの径方向に移動させて、当該光ディスクに記録されたデータを再生する光ディスク再生方法において、トラッキングエラー信号の低域成分と前回出力し保持しておいた前回出力値とを元に前記トラッキングエラー信号の低域成分から前記光ピックアップのレンズの傾き成分を抽出すると共に抽出した値を新たな前回出力値として保持する一方、抽出した前記光ピックアップのレンズの傾き成分と前記スレッドモータの駆動方向に応じて決定した基準値とを比較し、前記光ピックアップのレンズの傾き成分が前記基準値を超えると前記前回出力値を前記スレッドモータの駆動方向に応じて変更し、前記前回出力値の変更を行った後前記スレッドモータを所定ステップ数だけ駆動することを特徴とする光ディスク再生方法。
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